JP2503233B2 - 吹付用急結材 - Google Patents

吹付用急結材

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JP2503233B2 JP62203914A JP20391487A JP2503233B2 JP 2503233 B2 JP2503233 B2 JP 2503233B2 JP 62203914 A JP62203914 A JP 62203914A JP 20391487 A JP20391487 A JP 20391487A JP 2503233 B2 JP2503233 B2 JP 2503233B2
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健吉 平野
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトンネル等に使用されるセメント吹付用急結
材に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、乾式吹付工法用吹付コンクリートの急結材
として、カルシウムアルミネート、アルミン酸塩及び炭
酸塩からなる急結材が使用されていた。(特開昭54−13
4735号公報) 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来の急結材では、i)湿式吹付に際して多量に混入
しなければならない、ii)湧水のあるトンネル吹付工事
には適さない並びにiii)寒冷地においては十分な強度
発現が得られない等の問題点があった。
本発明は、少量の添加で湿式吹付コンクリートや大湧
水のあるトンネル吹付工事、さらには寒冷地においても
充分な性能を発揮する吹付コンクリート用急結材を開発
することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、12CaO・7Al2O3又は11CaO・7Al2O3・CaX
2(Xはハロゲン原子)と3CaO・SiO2よりなる急結材で
ある。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明でいう12CaO・7Al2O3(以下C12A7という)、11
CaO・7Al2O3・CaX2(以下C11A7CaX2という)及び3CaO・
SiO2(以下C3Sという)は、いずれも、結晶性のものだ
けでなく、これらのクリンカーを急冷して無定形の状態
としたものも含まれる。XはF、Cl、Br又はIのハロゲ
ン原子を表わす。
C12A7又はC11A7CaX2とC3Sの配合割合は、どちらかが
5重量%以上含まれていれば良いが、好ましくは、C3S
が30〜60重量%である。
これらのクリンカーを急冷して無定形とすることによ
り、急結性が高まり、その結果として、セメントへの添
加量を結晶性のものより少量とすることができる。
本発明の急結材が結晶性の場合には、セメントに対し
て5重量%〜15重量%の添加が好ましい。他方、無定形
の場合には、セメントに対して4重量%〜10重量%の添
加で十分である。
セメントに添加するときの粉末度は微粉程、その反応
速度が速く好ましい。粉末度はブレーン値で2000cm2/g
以上、好ましくは、ブレーン値3000〜9000cm2/gであ
る。
これらの鉱物は単独で焼成しても良いが、同時に焼成
する方が、製造が容易であり且つクリンカーの急結性も
優れている。
本発明では、C12A7又はC11A7CaX2とC3Sからなる急結
材を同時にセメントに加えることにより、これら鉱物自
からが水と急激な水和反応性を持ち、このため数秒以内
で、セメントコンクリートを硬化させることができる。
従って、吹付施工時に本発明の急結材を吹付ノズル付
近で空気等により吹込み、コンクリートと瞬時に混合す
ることにより、優れた急結性を発現させることができ
る。
また、従来より、公知の急結成分、例えば、アルミン
酸アルカリ、炭酸アルカリ、アルカリ金属塩、硫酸アル
カリ、ミョウバン石、焼成ミョウバン石、またはカルシ
ウムサルフォアルミネート等を添加すると、更に急結性
状を改良することができる。
〔実施例〕
以上、本発明を実施例により、具体的に説明する。
実施例1 原料として、市販試薬一級品のCaO、Al2O3、SiO2及び
CaF2を用いてC12A7、C11A7CaF2及びC3Sを合成した。
焼成条件は、C12A7は1650℃、C11A7CaF2は1400℃及び
C3Sは1700℃で、いずれも5時間焼成し、ボールミルで
粉砕後、30tプレスで成型する操作を3回繰り返して各
鉱物を合成した。
目的の鉱物が合成されているかどうかの確認はX線回
折により行った。
各合成鉱物はボールミルを用いて粉砕し、各鉱物の粉
末度はブレーン値で4500cm2/g程度とした。
各粉砕鉱物単独のもの(第1表)、C12A7とC3Sを所定
比率に混合したもの(第2表)並びにC11A7CaF2とC3Sを
所定比率に混合したもの(第3表)をアンデスセメント
社製普通ポルトランドセメントに対して5、7若しくは
10重量%添加し、姫川産の砂(FM=2.83)を用いてセメ
ント/砂=1/3、水/セメント=0.6の条件下にモルタル
を調合してプロクター貫入抵抗値を測定した。
実施例2 1000KVA電気炉において、ボーキサイト、生石灰、硅
石及び螢石を第4表に示す割合で混合し、溶融焼成し
た。
溶融温度は1600℃で流出温度は1480℃であった。この
流出した融体を温度23℃の水(毎秒50)と共に混合
し、急冷クリンカーを得た。
また、別に50kgの融体を金型に入れ、徐冷クリンカー
を得た。
急冷クリンカー及び徐冷クリンカーをX線回折により
同定した結果、徐冷クリンカーはC11A7CaF2とC3Sを主と
した鉱物となっていたのに対し、急冷クリンカーはガラ
ス質となっており、X線回折像は認められなかった。そ
れぞれのクリンカーをボールミルにて、粉末度プレーン
値で5000cm2/gに粉砕した。
この急結材を実施例1と同様に試験した結果を第5表
に示した。
実施例3 実施例2における急冷クリンカー粉砕物を用いてトン
ネル吹付施工を行なった。
コンクリートの配合は、セメント量360kg/m3、S/a=6
5容量%、Gmax=10mm、W/C=60重量%、スランプ10cm
で、吹付機はアリバー280型吹付機を使用した。
トンネルは硬岩で、岩の破れ目より50/分の水が圧
力3kg/cm2で吹き出していた。
急冷クリンカー粉末をセメントに対し10重量%及び7
重量%を混入してコンクリートを調合し、1m3湿式吹付
試験を行なった。
急冷クリンカー粉末を10重量%混入した場合には、吹
付施工は完全に行なわれ、水を止めることができた。
他方、7重量%混入した場合には、吹付施工は出来た
が、水を止めることは出来なかった。
尚、水のない場所では、急冷クリンカー粉末をセメン
トに対し5重量%の少量添加で、最大吹付厚70cmの部分
も問題なく施工することができた。
また、比較のため、従来の急結材を使用して同様の湿
式吹付試験を行なったところ、水のない所ではセメント
に対し急結材8重量%の使用が必要で、水のある場所で
は、セメントに対し急結材12〜15重量%が必要であっ
た。また、乾式吹付方法では8〜10重量%の添加が必要
であった。このトンネルは、本発明の急結材を使用する
ことにより、湿式吹付で急結材使用量をセメントに対し
平均5.3重量%の少量で施工することができた。
実施例4 毎分2tの湧水のあるトンネルにおいて、本発明の急結
材をセメントに対し10重量%使用して乾式吹付施工を行
なった。
吹付条件は、セメント量380kg/m3、S/a=60容量%、W
/C=45重量%で、吹付機はアリバー280型乾式吹付機を
使用した。
また、本トンネルは標高1200mの高地にあり、水温2
℃と低温であったが、寒冷地においても問題なく施工で
き、コンクリート強度も材令28日で330kg/cm2と高い値
を示した。
従来の急結材では7%添加でも急結せず、材令28日強
度も110kg/cm2と低かった。
〔発明の効果〕
本発明による効果は次の通りである。
(1) 湿式吹付施工においても、少量の急結材で吹付
施工ができる。
(2) 大湧水があっても、急結力が強く、吹付施工が
できる。
(3) 寒冷地施工においても充分な急結力を持つ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】12CaO・7Al2O3又は11CaO・7Al2O3・CaX
    2(Xはハロゲン原子)と3CaO・SiO2よりなる急結材。
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