JP4678542B2 - 電動式小型車両の走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動式小型車両、例えば電動式車椅子の走行制御装置に関し、より詳細には、機械式クラッチ機構を備えている場合に、該クラッチ機構の接続動作を自動的にかつ容易確実に行うことができるようにした走行制御装置に関する。
例えば電動式車椅子は、電動モータからの駆動力を走行輪に伝達する駆動力伝達系中に、上記駆動力の伝達をオン・オフする機械式のクラッチ機構を備えているのが一般的である。この種の従来のクラッチ機構として、電動モータの回転を減速する遊星歯車機構のリングギヤをフレームに対して回転可能に構成すると共に該リングギヤの外周に凹溝を所定ピッチで形成し、該凹溝に係脱するピンをフレーム側に進退可能に配置したドッグ式のものがある。このドッグ式クラッチ機構では、クラッチレバーをオフ側に揺動させると、上記ピンの凹溝との噛み合いが解除され、上記遊星歯車機構の回転力の伝達が遮断される。また上記クラッチレバーをオン側に揺動させると、上記ピンが上記凹溝に噛み合い、もって遊星歯車機構がモータ回転を減速して走行輪に伝達するようになっている(特許文献1参照)
特公平7−53169号公報
ところで、上記従来のドッグ式クラッチ機構を備えたものでは、乗員がクラッチレバーをオン側に揺動させた時に、上記ピンが上記凹溝と凹溝との間に位置していた場合には、該ピンと凹溝とが噛み合わず、クラッチが接続されないといった問題が生じる。このような場合、外部から車輪を回してピンと凹溝との相対位置をずらす必要がある。このため従来の車椅子では、クラッチレバーをオン側に揺動させた後、身体で車両全体を揺すったり、あるいは手で車輪を回転させる等して上記ピンと凹溝とを噛み合わせる必要があった。しかしこのような動作は障害を有する使用者にとって困難な場合が多く、そのために介助者を要するといった問題があった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたもので、クラッチの接続を容易確実にかつ自動的に行うことができる電動式小型車両の走行制御装置を提供することを課題としている。
請求項1の発明は、左,右一対の走行輪と、該各走行輪の駆動力を発生する左,右の電動モータと、該左,右の電動モータからの駆動力を上記左,右の走行輪に伝達する駆動力伝達系と、該駆動力伝達系に介設され、上記駆動力の伝達をオン・オフする左,右の機械式クラッチ機構とを備えた電動式小型車両であって、
上記左,右の電動モータに入力回転指令値を与える入力手段と、上記左,右の機械式クラッチ機構のオン・オフ状態を検出するクラッチ検出手段と、該クラッチ検出手段により検出された上記左,右のクラッチ機構のオン・オフ状態に応じて上記左,右の電動モータへの出力回転指令値を制御するコントローラとを備え、
上記コントローラは、上記左,右どちらか一方又は両方のクラッチ機構がオフ状態にある時に上記入力手段から入力回転指令値が入力された場合には、該オフ状態にある側の電動モータを所定時間回転させることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項において、上記コントローラは、上記オフ状態にある側の電動モータを所定時間回転させる際に、左右どちらか(例えば右)のクラッチ機構がオン状態になった場合には、反対側(例えば左)のクラッチ機構もオン状態になるまで、オン状態が検出された側の電動モータの回転を停止させることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項において、上記コントローラは、上記オフ状態にある側の電動モータを所定時間回転させる際に、左右両方のクラッチ機構がオン状態になった場合には、入力手段からの入力回転指令値に関わらず、電動モータへの出力回転指令値を一旦ゼロに戻すことを特徴としている。
請求項の発明は、請求項において、上記コントローラは、電動モータへの出力回転指令値を一旦ゼロに戻した後、入力手段からの入力回転指令値に合うよう徐々に変化させることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項において、音や表示などによる警告を出力する警告手段を備え、上記コントローラは、オフ状態にある側の電動モータを所定時間回転させる際に、左右どちらかのクラッチ機構がオン状態にならなかった時には、上記警告手段を作動させることを特徴としている。
請求項1の発明に係る電動式小型車両の走行制御装置によれば、乗員が入力手段を介して入力回転指令値を与えると、クラッチ検出手段によりクラッチ機構のオン・オフ状態が検出され、該検出されたクラッチ機構のオン・オフ状態に応じてコントローラにより上記電動モータへの出力回転指令値が制御される。従って電動モータの回転を、クラッチ機構が確実にオン状態となるように制御することが可能となる。
また、上記クラッチ機構がオフ状態にある時に上記入力手段から入力回転指令値が入力された場合には、該オフ状態にある側の電動モータが所定時間回転する。そのためオフ状態にある側のクラッチ機構を確実にかつ自動的にオンさせることができる。
請求項の発明では、上記電動モータを所定時間回転させる際に、左右どちらか(例えば右)のクラッチ機構がオン状態になった場合には、反対側(例えば左)のクラッチ機構もオン状態になるまで、オン状態が検出された側の電動モータの回転が停止されるので、車両の旋回を防止できる。
すなわち、片側のクラッチだけがオンした状態で電動モータが回転すると該オン側の車輪のみが回転し、車両が旋回してしまう。このような場合に、本発明では、上記オン側の電動モータの回転を一旦止めるようにしたので、車両の旋回を防止することができる。
請求項の発明では、クラッチ機構がオフ状態となっている側の電動モータを所定時間回転させる際に、左右両方のクラッチ機構がオン状態になった場合には、入力手段からの入力回転指令値に関わらず、左右の電動モータへの出力回転指令値が一旦ゼロに戻される。そのため、左右モータの回転速度差によるショックを回避又は緩和できる。
すなわち、例えば左のクラッチがオフで、右のクラッチがオンの場合を考える。左の電動モータは上記所定時間の回転により回転状態にあるのに対し、右の電動モータは停止状態にある。この状態で両クラッチがオンになった場合に左右とも同じ出力回転指令値を与えると、左の電動モータは回転状態にあるため直ちに出力回転指令値に応じた回転速度に達するのに対し、右の電動モータは停止状態からの回転開始となるため上記出力回転指令値に応じた回転速度に達するまでに時間を要し、両電動モータの回転速度に差が生じる。この速度差によりショックが生じるが、本発明では、左右電動モータへの出力回転指令値を一旦ゼロにするので、上記ショックを回避又は緩和できる。
請求項の発明では、電動モータへの出力回転指令値は、一旦ゼロに戻された後、入力手段からの入力回転指令値に合うよう徐々に変化される。そのためショックのない滑らかな走り出しが可能となる。
請求項の発明では、オフ状態にある側の電動モータを所定時間回転させた際に、左右どちらかのクラッチ機構がオン状態にならなかった時には、音や表示などによる警告が出力される。そのため乗員に、クラッチが接続されていないために走行できない状態にあることを知らせることができる。
本発明の一実施形態に係る電動式車椅子の左側面図である。 上記車椅子の右走行輪の背面図である。 上記右走行輪のハブ内部分の断面背面図である。 図3のIV-IV 線断面図である。 上記車椅子のクラッチの動作説明図である。 上記走行制御装置のクラッチ状態遷移図である。 上記走行制御装置の制御動作を説明するためのフローチャートである。 上記走行制御装置の制御動作を説明するためのフローチャートである。 上記走行制御装置の制御動作を説明するためのフローチャートである。 上記走行制御装置の制御動作を説明するためのフローチャートである。 上記走行制御装置のブロック構成図である。
符号の説明
1 電動式車椅子(電動式小型車両)
4,4 左,右走行輪
8a ジョイスティック(入力手段)
9,9 左,右電動モータ
10 遊星歯車機構(駆動力伝達系)
11,11ドッグクラッチ(機械式クラッチ機構)
12,12左右のクラッチ検出スイッチ
13 コントローラ(モータ制御手段)
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図11は、本発明の一実施形態による電動式車椅子の走行制御装置を説明するための図である。なお、本実施形態でいう前後,左右とは車椅子に着座した状態で見た場合の前後,左右を意味する。
上記車椅子の構造を示す図1〜図5において、1は本実施形態に係る走行制御装置を備えた電動車椅子である。この車椅子1は、車体フレーム2と、該車体フレーム2の前部に配設された小径の左,右前輪3,3と、後部に配置された大径の左,右走行輪4,4とを備えている。上記車体フレーム2は、左,右のサイドフレーム5,5同士を複数のクロスフレームで接続した概略構造のものである。上記サイドフレーム5は、前後に延びる上,下パイプ5a,5bを複数の縦パイプ5cで接続した概略構造を有する。左右のサイドフレームの前端部にはボード支持パイプ5dが下方に延長形成され、後端部はハンドルパイプ5eが上方に延長形成され、また右側のサイドフレーム5の前端部には支柱7が上方に起立するように配置されている。
上記ボード支持パイプ5dによりフートボード6が支持されている。また上記支柱7には乗員が操作する操作ボックス8が取り付けられている。また上記ハンドルパイプ5eには操向ハンドル5fが取り付けられ、該ハンドル5fには介助者が操作する介助用操作ボックス33が取り付けられている。また上記前端部の縦パイプ5cにより前輪キャスタ3aが該縦パイプ5cの軸回りに旋回可能に支持され、該前輪ホルダ3aにより前輪3が回転自在に支持されている。また後端部の左,右縦パイプ5c,5cにより上記左,右走行輪4,4が支持されている。
なお、上記左,右走行輪4,4は車両中心線を挟んで対称形をなし、基本的に同一の構造を有する。この左,右走行輪4,4は、タイヤ4aが装着されたリング状のリム4bと有底筒状のハブ4cとを多数のスポーク4dで連結した構造のものである。本実施形態では、上記タイヤ4a及びリム4bの軸方向(車幅方向)中心を通る直線Aを左,右走行輪4,4の幅方向中心線と呼ぶ。
そして上記ハブ4cの内側に、上記左,右走行輪4,4の回転駆動力を発生するパワーユニット31,31が配設されている。この左,右のパワーユニット31,31は、左,右電動モータ9,9と、該電動モータ9,9の回転駆動力を上記走行輪4,4に伝達する駆動力伝達系として機能する左,右遊星歯車機構10,10と、上記駆動力の伝達をオン・オフする左,右の機械式クラッチ機構として機能する左,右ドッグクラッチ11,11とを備えている。
また上記ハブ4c内には、上記ドッグクラッチ11,11のオン・オフ状態を検出するクラッチ検出手段として機能するクラッチ検出スイッチ12,12と、該クラッチ検出スイッチ12,12により検出された上記ドッグクラッチ11,11のオン・オフ状態を自走コントローラ101又は介助コントローラ102
に伝達し、またこれらのコントローラ101,102からの出力回転指令に応じて上記電動モータ9,9を回転制御する左、右モータドライバ13,13が配設されている。
また、図11に示すように、上記操作ボックス8にはジョイスティック8a,自走コントローラ(Remote controller)101,速度選択スイッチ101a,電源スイッチ101b等が設けられている。また上記介助用操作ボックス33には介助コントローラ(Attendant controller)102,速度選択ダイヤル102a,電源スイッチ102b,前進ボタン102c,後進ボタン102d等が設けられている。上記ジョイスティック8a,前進ボタン102c,後進ボタン102dは、上記左,右の電動モータ9,9に入力回転指令値を与える入力手段として機能する。また上記自走コントローラ101,介助コントローラ102は、上記入力回転指令値に基づいて上記電動モータ9,9に与える回転指令値を計算し、モータドライバ13,13 に指令を伝達する機能を有する。
ここで上記電動モータ9,9等の車幅方向位置についてより詳細に見ると、上記電動モータ9,9は上記走行輪4,4の幅方向中心線Aより車幅方向内側に配置され、また遊星歯車機構10,10の、少なくともその第1,第2減速機構23,24部分及び制御装置は上記幅方向中心線Aより車幅方向外側に位置するように配置されている。
上記電動モータ9及び遊星歯車機構10は、固定ケース14内に収納配置されている。この固定ケース14は、大略皿状のモータ側ケース15と、フランジ部16aと有底筒状の筒部16bとを有する減速機側ケース16とにモータ軸方向に2分割されている。また、上記モータ側ケース15の外周縁部と上記減速機側ケース16のフランジ部16aの外周縁部とは連結ボルト(図示せず)により分解可能に結合されている。
また上記モータ側ケース15の車幅方向内側面の中心部15cには、取付ロッド28が該走行輪4の軸心に位置するように植設されている。この取付ロッド28は上記後端部の縦パイプ5cに固着された不図示の車輪支持部に挿入され、ナット28aで固定されている。また上記モータケース15に嵌合装着された部材にストッパピン15bが配設されている。このストッパピン15bと図示しないカム部材とで車体フレーム2の後端部の縦パイプ5cが挟持されている。これにより固定ケース14ひいてはパワーユニット31は車体フレーム2に対して回り止めされている。
上記電動モータ9,9は上記モータ側ケース15側に位置するように配置され、上記遊星歯車機構10,10は上記減速機側ケース16側に位置するように配置されている。上記電動モータ9,9は、ステータ18とロータ19が該モータの軸方向に対向するように配置されたいわゆるアキシャルギャップ型のものである。上記ステータ18は、上記減速機ケース16のフランジ部16aの上記モータ側ケース15に対面する側に固定されている。また上記ロータ19は、円板状の保持プレート19aと、該プレート19aの上記ステータ18に対面する側に固定された磁石19bとを備えている。上記保持プレート19aの中心部19cは該電動モータ9の軸心、すなわち上記遊星歯車機構10の軸心に配置された入力軸22にスプライン嵌合し、さらに固定ナット22aにより固定されている。
また上記モータドライバ13は、上記フランジ部16aの反モータ側に形成されたリブ16c上に配置固定されている。このモータドライバ13は、上記リブ16c上に放熱シート13bを介在させて固定された基板13a上にFET等の電子回路素子13dを搭載し、該素子13dを放熱シート13b,放熱板13cで覆った構造のものである。
上記遊星歯車機構10は、入力側,出力側に配置された第1,第2減速機構23,24からなる2段減速式のものである。第1減速機構23は、上記入力軸22の外周に形成された第1サンギヤ23aと、該サンギヤ23aに噛み合う複数の第1遊星ギヤ23bと、これらの遊星ギヤ23bを囲むように配置されてその内周歯が該遊星ギヤ23bに噛み合う第1リングギヤ23cとを備えている。
ここで上記第1リングギヤ23cの外周面は上記減速機ケース16の筒部16bとフランジ部16aとの境界部にボルト締め固定された保持部材23dの内周面にスプライン嵌合している。また上記保持部材23dは軸受25aを介して上記入力軸22の入力側端部を軸支している。なお、入力軸22の出力側端部は軸受25dを介して後述する第2 キャリア24dの内周面で支持されている。
また上記第2減速機構24は上記第1遊星ギヤ23bを支持する第1キャリア23eの軸部の外周に形成された第2サンギヤ24aと、これに噛み合う複数の第2遊星ギヤ24bと、これらの遊星ギヤ24bに噛み合うように配置された第2リングギヤ24cとを備えている。また上記第2遊星ギヤ24bを軸支する第2キャリア24dの軸部の外周面に上記ハブ4cの軸心部4eの内周面がスプライン嵌合している。この第2キャリア24dが回転すると上記ハブ4c、つまり走行輪4が回転駆動されることとなる。
ここで上記第2リングギヤ24cは、上記減速機ケース16の筒部16bの内周面により回転可能に支持されている。この第2リングギヤ24cを減速機ケース16ひいては車体フレーム2に対して固定すると、電動モータ9の回転が第1,第2減速機構23,24の減速比に応じた所定の減速比で減速されて走行輪4に伝達され、電動走行が可能となる。一方、上記固定を解除すると、上記電動モータ9の回転は伝達されず、走行輪4,4はモータ側が抵抗となることなく軽く回転でき、介助者の押し力による手動走行が可能となる。この作用を利用して本実施形態では、上記第2リングギヤ24cと筒部16bとの間にクラッチ機構として機能するドッグクラッチ11,11を構成している。
上記右側のドッグクラッチ11は、上記第2リングギヤ24cの外周面に所定の角度間隔(例えば30度)毎に形成された凹溝11aに、車体側に進退可能に配置されたストッパピン11bを係脱させることにより、該第2リングギヤ24cの回転を阻止し、または許容するようになっている。
上記ストッパピン11bは、減速機ケース16の筒部16bから径方向外方に凸設された筒状のガイドボス部16dにより進退自在にガイドされている。またこのストッパピン11bは、これと蓋部材16eとの間に配置された付勢ばね26により上記凹溝11aに係合する(噛み合う)方向に付勢されている。上記ストッパピン11bの外表面にはガイド溝11eが軸方向に延びるように凹設されており、該ガイド溝11e内にはストッパピン11bを回り止めするガイドピン32dが挿入されている。このガイドピン32dは減速機ケース16に突設されている。
また、上記ストッパピン11bの上端部には、クラッチ検出スイッチ12の一部を構成するシュープレート12bがボルト11cにより固定されている。このシュープレート12bは、プレートを横片部12cと縦片部12dを有する横断面L字形状に折り曲げたものである。上記横片部12cに上記ストッパピン11bの上端部11dが嵌合し、ボルト11cでねじ止めされており、これにより該シュープレート12bはストッパピン11bと一体化されている。
上記シュープレート12bの車幅方向内側には、伝達プレート27aが配置されている。この伝達プレート27aには一対の係止ピン27b,27cが植設されており、該伝達プレート27aの角度状態により何れかの係止ピンが上記シュープレート12bの横片部12cの下面に当接し、もって該ストッパピン11bを上昇させ、または下方への移動を許容するようになっている。
上記伝達プレート27aは上記固定ケース14の上部に軸支されたクラッチ軸27dの車幅方向外側端部に固定されている。このクラッチ軸27dの車幅方向内側端部は、上記固定ケース14から車幅方向内側に突出しており、該突出部にクラッチレバー27がアーム27gを介して結合されており、該クラッチレバー27は前方に延びている。このクラッチレバー27を揺動させると上記係止ピン27b,27cが上記シュープレート12bの横片部12cに当接する。
ここで上記クラッチレバー27は、右側の走行輪4側のみに設けられており、左側の走行輪4のクラッチ軸27dには、アーム27gのみが設けられている。そして左,右のアーム27g,27gは伝達ケーブル27hで連結されている。上記右側のクラッチレバー27を回動操作すると、左,右のクラッチ軸27dが両方とも回動することとなる。なお、図1では、左側の走行輪4の内側にクラッチレバー27が記載されているが、これは右側の走行輪4側のクラッチレバー27を表している。
また上記クラッチ検出スイッチ12は、上記減速機ケース16側に固定されたスイッチ本体12aと、上記ストッパピン11bに固定されて該ピン11bと共に上下動するシュープレート12bとを備えている。このシュープレート12bの一端部にはシュー12eが取り付けられており、該シュー12eがスイッチ本体12aの作動子12fを回動させるようになっている。なお、この作動子12fは図5(b)の位置に付勢されており、この位置ではスイッチ本体12aをオンさせる。また上記シュー12eが上昇すると作動子12fは図5(a)の位置に回動され、スイッチ本体12aをオフにする。
また上記減速機ケース16の反モータ側部分は、樹脂製で環状をなすカバー32で覆われている。該カバー32の内周縁32aは上記減速機ケース16の筒部16bの外周面に嵌合し、外周縁32bは上記フランジ部16aにボルト32cで締め付け固定されている。このカバー32と減速機ケース16とで形成された空間内に、上述のモータドライバ13,及びドッグクラッチ11が配置されている。
上記ストッパピン11bが上記凹溝11aに噛み合うと上記シュープレート12bが上記シュー12eと共に下降し、これに伴って作動子12fが下方に回動し、スイッチ本体12aをオンさせる。一方、上記ピン11bと凹溝11aの噛み合いが解除されると、上記上記シュープレート12bがシュー12eと共に上昇し、これに伴って作動子12fが上方に回動され、スイッチ本体12aをオフさせる。
上記クラッチレバー27を上方の手動位置に揺動させると、上記伝達プレート27aが図4で反時計廻りに回動し、係止ピン27bがシュープレート12bを上昇させ、もってストッパピン11bの第2リングギヤ24cの凹溝11aとの噛み合いが解除され、ドッグクラッチ11はオフ状態となる(図4参照)。このときシュープレート12bのシュー12eがスイッチ本体12aの作動子12fを図示右廻りに回動させ、これによりスイッチ本体12aからオフ信号が出力される。上記第2リングギヤ24cが回動自在となることから、走行輪4の回転に対するパワーユニット31による抵抗が小さくなり、介助者が該車椅子1を軽く押し引きできる。
一方、クラッチレバー27を下方の電動位置に揺動させたときに、図5(a)に示すように、上記ストッパピン11bが第2リングギヤ24cの凹溝11aと隣の凹溝11aとの間に位置している場合は、ストッパピン11bは下降できず、クラッチはオフの状態のままとなる。この場合に、第2リングギヤ24cを僅かに回動させると、図5(b)に示すようにストッパピン11bは付勢ばね26の付勢力により凹溝11aに噛み合うこととなる。これよりシュープレート12bが下降し、シュー12eがスイッチ本体12aの作動子12fから離れ、該作動子12fが図示左回りに回動し、スイッチ本体12aからオン信号が出力される。
上記自走コントローラ101,介助コントローラ102は、上記左,右電動モータ9,9の回転を以下の要領で制御する。まず、例えば右側のドッグクラッチ11がオフ状態にある時、すなわち上記ストッパピン11bが上記凹溝11aに噛み合っていない時に、乗員が上記ジョイスティック8aを操作することにより入力回転指令値が入力された場合には、該オフ状態にある右側の電動モータ9を所定時間、具体的には、例えば上記第2リングギヤ24cが、これに形成された凹溝11aの角度ピッチ分回転するだけの時間回転させる。これにより、上記ストッパピン11bが凹溝11aに確実に噛み合うこととなり、このようにして左右のドッグクラッチ11,11を自動的にかつ容易確実に接続できる。なお、左,右両方のドッグクラッチがオフ状態にある場合には、左,右両方の電動モータを上記所定時間だけ回転させることとなる。
また、上記オフ状態にある左,右何れか一方又は両方のモータを所定時間回転させる際に、左右どちらか(例えば右側)のドッグクラッチ11がオン状態になった場合には、反対側(例えば左側)のドッグクラッチ11もオン状態になるまで、上記右側の電動モータ9のモータ回転を停止させる。
さらにまた上記右電動モータ9を所定時間回転させた際に、左右両方のドッグクラッチ11,11がオンになった場合には、ジョイスティック8aからの回転指令値に関わらず、電動モータ9への出力回転指令値を一旦ゼロに戻す。そしてこのようにして出力回転指令値を一旦ゼロに戻した後、ジョイスティック8aからの入力回転指令値に合うよう徐々に変化させる。
またオフ状態にある右側の電動モータ9を所定時間回転させた際に、左右どちらかのドッグクラッチ11,11がオンにならなかった時には、警告手段を作動させて、音や表示などによる警告を発生させる。
図11は、本実施形態制御装置のブロック構成を示す。同図において、101は乗員の操作に基づいて走行輪の回転制御を行なうための自走コントローラである。この自走コントローラ101は、乗員が上記ジョイスティック8aを操作することによる入力回転指令値信号や、所望段階の速度を選択する速度選択スイッチ101aからの速度信号等が入力されると、これらに応じたモータ回転制御信号を左右走行輪のモータドライバ13,13に出力するようになっている。
また102は介助者の操作に基づいて走行輪の回転制御を行なう介助コントローラである。この介助コントローラ102は、介助者が前,後進ボタン102c,102dを操作することによる前,後進信号や、複数段階の何れかの速度を選択する上記速度選択ダイヤル102aからの速度信号等が入力されると、これらに応じたモータ回転制御信号を左右走行輪のモータドライバ13,13に出力するようになっている。なお、105はバッテリの状態を制御するバッテリマネジメントコントローラである。
次に、図6に基づいて、本実施形態制御装置によるクラッチ機構の状態遷移について説明する。なお、自走コントローラ101、および介助コントローラ102はいずれか一方でのみ制御を行ない、同時に使用することはできない。また、介助コントローラ102の前,後進ボタン102c,102dの入力は、速度選択ダイヤル102aと合わせて、自走コントローラ101のジョイスティック8aの入力と等価であるので、以降の説明は自走コントローラ101の場合で説明する。
電源がオンされると(S1)、始動前チェックが行われる(S 2)。クラッチ検出スイッチ12,12が左右両方のクラッチのオン状態を検出するとスタンバイモードとなる(S 3)。一方、上記左右クラッチの何れか一方又は両方のオフ状態を検出すると、緑LEDの点灯や警告音による警告が発せられる警告モードとなり(S 4)、この警告が終了するとスタンバイモード(S 3)に進む。
上記スタンバイモード(S 3)において、ジョイスティック8aからの入力が開始され、かつ上記両方のクラッチ検出スイッチ12,12がオンであれば、走行モードとなる(S 5)。クラッチ検出スイッチ12,12がオンで、かつジョイスティックからの入力が停止されると、スタンバイモードに戻る。またクラッチ検出スイッチ12,12がオフを検出するとスロー停止モード(S 6)となり、上記警告モードに戻る。
一方、上記スタンバイモードにおいて、ジョイスティックからの入力が開始され、かつクラッチ検出スイッチがオフを検出すると、該オフ側のモータを所定時間回転させ、かつオン側のモータは停止状態とする自動クラッチモードとなる(S 7)。オフ側モータの回転によりクラッチ検出スイッチがオンすると、走行モード(S 5)に進み、オフが検出されると警告モード(S 4)となる。
上記各モードにおける制御動作を図7 〜図10のフローチャートに基づいてさらに詳細に説明する。
図7に示すように、始動前チェックでは、左右のドッグクラッチの接続状態が判断され、左右クラッチ検出スイッチ12,12の何れか一方又は両方がオフの場合には、表示や音声による警告がなされる(S 11〜S 13)。上記左右のクラッチ検出スイッチ12,12が両方ともオンの場合には、スタンバイモードに進む(S 14)。
図8に示すように、スタンバイモードでは、ジョイスティック8a又は前後進スイッチからの入力があり(S 21,S 22)、左右クラッチ検出スイッチ12,12が両方ともオンの場合(S 23)は走行モードに進む(S 24)。一方、上記クラッチ検出スイッチ12,12の何れか一方又は両方がオフの場合には自動クラッチモードに進む(S 25)。
図9に示すように、走行モードでは、ジョイスティック8a,又は前後進スイッチからの入力があり、左右クラッチ検出スイッチ12,12が両方ともオンの場合には通常の走行となる(S 31〜S 34)。上記S 32において入力がない場合には、スタンバイモードに移行する(S 35)。また上記S 33においてクラッチ検出スイッチ12,12の何れか一方又は両方がオフの場合にはスロー停止モードに移行する(S 36)。
図10に示すように、自動クラッチモードでは、まず右輪のクラッチ検出スイッチがオンの場合には右輪の出力回転指令値が0rpmに設定され(S 42,S 43)、オフの場合には150rpmに設定される(S 42,S 44)。また左輪のクラッチ検出スイッチが、オンの場合には左輪の出力回転指令値が0rpmに設定され(S 45,S 46)、オフの場合には150rpmに設定される(S 45,S 47)。
そして上記設定された出力回転指令値に従って左右の電動モータが回転し(S 48)、左右両方のクラッチのオンが検出されると走行モードに進む(S 49,S 50)。一方、左右クラッチの両方のオンが検出されない場合には、所定の設定時間が経過するまで上記S 42〜S 49の動作が繰り返され、設定時間が経過すると、表示,音声による警告がなされ、スタンバイモードに移行する(S 51〜S 53)。
以上のように、本実施形態では、乗員がジョイスティック8aを操作することにより入力回転指令値を与えると、クラッチ検出スイッチ12によりドッグクラッチ11のオン・オフ状態が検出され、該クラッチのオン・オフ状態に応じて電動モータ9への出力回転指令値が制御され、その結果、ドッグクラッチ11を自動的に、かつ容易確実にオン状態とすることができる。
詳細には、例えば右側のドッグクラッチ11がオフ状態にある時(図5(a)参照)に上記ジョイスティック8aから入力回転指令値が入力された場合には、該オフ状態にある右側の電動モータ9が所定時間回転する。これにより、ドッグクラッチのピン11bが凹溝11aに自動的に噛み合い(図5(b)参照)、その結果、オフ状態にある側のクラッチ機構を確実にかつ自動的にオンさせることができる。
また、上記左右いずれか一方、又は両方がオフ状態にある場合に、該オフ状態の側の電動モータ9を所定時間回転させる際に、左右どちらか(例えば右側)のドッグクラッチ11がオン状態になった場合には、反対側(例えば左側)のドッグクラッチ11もオン状態になるまで、オン状態が検出された右側の電動モータ9の回転が停止されるので、車椅子1がその場で旋回してしまうのを防止できる。
すなわち、例えば上記右側のクラッチ11だけがオンした状態で電動モータ9,9が回転すると該オン側の車輪4のみが回転し、車両が旋回してしまう。本実施形態では、このような場合に、該オン側の電動モータ9の回転を一旦止めるようにしたので、車両の旋回を防止することができる。
また本実施形態では、クラッチがオフ状態となっている側の電動モータを所定時間回転させる際に、左右両方のクラッチがオン状態になった場合には、入力回転指令値に関わらず、左右の電動モータへの出力回転指令値が一旦ゼロに戻される。そのため、左右モータの回転速度差によるショックを回避又は緩和できる。
すなわち、例えば左のドッグクラッチ11がオフで、右のドッグクラッチ11がオンの場合を考える。この場合、左の電動モータ9は上記所定時間の回転により回転状態にあるのに対し、右の電動モータ9は停止状態にある。この状態で両クラッチがオンになった場合に左右とも同じ出力回転指令値を与えると、左の電動モータ9は回転状態にあるため直ちに出力回転指令値に応じた回転速度に達するのに対し、右の電動モータ9は停止状態からの回転開始となるため上記出力回転指令値に応じた回転速度に達するまでに時間を要し、両電動モータの回転速度に差が生じる。この速度差によりショックが生じるが、本実施形態では、左右電動モータへの出力回転指令値を一旦ゼロにするので、上記ショックを回避又は緩和できる。
さらにまた、電動モータへの出力回転指令値は、一旦ゼロに戻された後、入力回転指令値に合うよう徐々に増加される。そのためショックのない滑らかな走り出しが可能となる。
また、オフ状態にある側の電動モータを所定時間回転させた際に、左右どちらかのクラッチ機構がオン状態にならなかった時には、音や表示などによる警告が出力される。そのため乗員に、クラッチが接続されていないために走行できない状態にあることを知らせることができる。
なお、上記実施形態では、電動式車椅子の場合を例に説明したが、本発明は、車椅子以外の電動式小型車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、右側の走行輪のみにクラッチレバー27を設け、該右側のクラッチ軸27dのアーム27gと左側のクラッチ軸27dのアーム27gとを連結ケーブル27hで連結し、左,右連動クラッチとした場合を説明したが、本発明では、左,右のクラッチ軸の両方にクラッチレバーを設けた左,右独立クラッチとしてもよい。このようにした場合は、左,右のクラッチレバー同士を連結するケーブルが不要になるので、例えば左,右の走行輪を車体から取り外す場合に、連結ケーブルが邪魔になるといった問題を回避できる。

Claims (5)

  1. 左,右一対の走行輪と、該各走行輪の駆動力を発生する左,右の電動モータと、該左,右の電動モータからの駆動力を上記左,右の走行輪に伝達する駆動力伝達系と、該駆動力伝達系に介設され、上記駆動力の伝達をオン・オフする左,右の機械式クラッチ機構とを備えた電動式小型車両であって、
    上記左,右の電動モータに入力回転指令値を与える入力手段と、
    上記左,右の機械式クラッチ機構のオン・オフ状態を検出するクラッチ検出手段と、
    該クラッチ検出手段により検出された上記左,右のクラッチ機構のオン・オフ状態に応じて上記左,右の電動モータへの出力回転指令値を制御するコントローラとを備え、
    上記コントローラは、上記左,右どちらか一方又は両方のクラッチ機構がオフ状態にある時に上記入力手段から入力回転指令値が入力された場合には、該オフ状態にある側の電動モータを所定時間回転させる
    ことを特徴とする電動式小型車両。
  2. 請求項において、上記コントローラは、上記オフ状態にある側の電動モータを所定時間回転させる際に、左右どちらか(例えば右)のクラッチ機構がオン状態になった場合には、反対側(例えば左)のクラッチ機構もオン状態になるまで、オン状態が検出された側の電動モータの回転を停止させることを特徴する電動式小型車両。
  3. 請求項において、上記コントローラは、上記オフ状態にある側の電動モータを所定時間回転させる際に、左右両方のクラッチ機構がオン状態になった場合には、入力手段からの入力回転指令値に関わらず、電動モータへの出力回転指令値を一旦ゼロに戻すことを特徴とする電動式小型車両。
  4. 請求項において、上記コントローラは、電動モータへの出力回転指令値を一旦ゼロに戻した後、入力手段からの入力回転指令値に合うよう徐々に変化させることを特徴とする電動式小型車両。
  5. 請求項において、音や表示などによる警告を出力する警告手段を備え、上記コントローラは、オフ状態にある側の電動モータを所定時間回転させる際に、左右どちらかのクラッチ機構がオン状態にならなかった時には、上記警告手段を作動させることを特徴とする電動式小型車両。
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