JP4678064B2 - 高圧ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、加圧室に吸入した燃料をプランジャの往復移動により加圧する高圧ポンプに関する。
従来、加圧室に吸入した燃料をプランジャの往復移動により加圧し吐出する高圧ポンプが公知である。例えば、特許文献1に開示されている高圧ポンプの場合、加圧室に接続する燃料通路の途中に、加圧室へ供給する燃料の流量を調整する弁部材が設けられている。弁部材は、電磁駆動部によって駆動される。電磁駆動部は、ニードルを経由して弁部材を、弁ボディに形成された弁座に着座または弁座から離座する方向へ往復移動させる。また、弁部材の加圧室側に設けられたストッパは、弁部材の加圧室側への移動を規制する。
ところで、特許文献1の高圧ポンプでは、加圧室へ供給する燃料の調量時、燃料は、加圧室から弁部材側へ向けて流れる。ここで、燃料の流れは弁部材の加圧室側の端面に衝突し、このときの衝突力は弁部材が着座する方向への移動の補助力となる。この場合、図らずも弁部材が弁座に着座することがあり、燃料の調量が不安定になるという問題が生じる(以下、「弁部材を離座(開弁)させておくべきときに、弁部材が着座(閉弁)すること」、すなわち「意図しない閉弁」を「自閉」という)。その結果、加圧室で加圧される燃料の量が安定せず、ひいては高圧ポンプからの燃料の吐出量および圧力が不安定になるおそれがある。特許文献2の高圧ポンプも、加圧室から弁部材側へ向けて流れる燃料を遮る手段を有していないため、燃料の調量時、燃料の流れが弁部材の加圧室側の端面に衝突する。そのため、プランジャを駆動するカムが比較的低回転のときにおいても、特許文献1の高圧ポンプと同様、弁部材が自閉するおそれがある。この場合、高圧ポンプからの燃料の吐出量が制御不能になるという問題が生じる。
一方、特許文献3の高圧ポンプでは、ストッパに当接可能な有低筒状の弁部材を設け、かつ、弁部材の内側に付勢部材を設置している。また、ストッパの底部を貫通する複数の燃料流路を設けるとともに、弁部材の摺動面となる部位を形成している。この構成では、付勢部材の付勢力は常に弁部材の摺動面において作用するため、付勢力が多少傾いて作用したとしても弁部材の摺動に関し問題は生じないという利点がある。さらに、ストッパと弁部材とが当接した状態において、燃料が弁部材の内部に流入可能な構成のため、弁部材の内部と外部との燃料の圧力を同じにすることができる。そのため、電磁駆動部によって意図的に弁部材を閉弁するとき、弁部材がストッパから離れなくなるのを回避することができる。しかしながら、特許文献3の高圧ポンプでは、ストッパと弁部材とが当接した状態においても弁部材の内部に燃料が流入する構成のため、燃料の流れは弁部材の底部に衝突する。そのため、カムが比較的低回転のときにおいても、特許文献1および2の高圧ポンプと同様、弁部材が自閉するおそれがある。
特許文献4の高圧ポンプでは、ストッパに当接可能な傘状の弁部材を設け、ストッパと弁部材とが当接したとき、ストッパと弁部材との間に容積室が形成されるようにしている。また、ストッパの当接部の外周には、切り欠き状の燃料流路が複数形成されている。さらに、弁部材の当接部の外径は、ストッパの当接部の径(幅)よりも小さく設定されている。そのため、燃料の調量時、燃料の流れは、ストッパに遮られ、弁部材の加圧室側の端面に衝突しない。これにより、弁部材の自閉が抑制され、弁部材の自閉限界(弁部材が自閉しないカム回転数の下限)の低下が抑制される。また、ストッパと弁部材との当接面には、スリット状の流路が形成されている。これにより、ストッパと弁部材とが当接した状態において燃料が前記流路を経由して容積室に流入可能なため、特許文献3の高圧ポンプと同様、意図的に弁部材を閉弁するとき、弁部材がストッパから離れなくなるのを回避することができる。しかしながら、特許文献4の高圧ポンプでは、前記流路を経由して容積室に燃料が流入するとき、弁部材の前記流路に対向する部分に燃料の流れが衝突した場合、弁部材に横力(弁部材の軸に対し垂直な方向の力)が生じる。弁部材は反ストッパ側に延びる軸部が摺動可能に案内されているため、前記横力が生じると、当該横力はモーメントとなって軸部の摺動部に作用する。そのため、軸部の摺動不良や異常摩耗、あるいは「弁部材を吸引する電磁駆動部に、より大きな吸引力設定が必要となる」などの問題が生じるおそれがある。
特表2002−521616号公報 特許第3598610号公報 特許第3833505号公報 特許第4285883号公報
本発明の目的は、吐出する燃料の量を高精度に制御可能で、かつ、耐久性の高い高圧ポンプを提供することにある。
請求項1記載の発明は、往復移動可能なプランジャと、プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、燃料通路に設けられ、加圧室側壁面に弁座を有する弁ボディと、弁ボディに摺動可能に設けられ、傘部を有し、傘部が弁座に着座または弁座から離座することにより燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、弁部材の加圧室側に設けられ、筒部と筒部の反弁部材側の端部を塞ぐ底部と底部の径外側に形成される環状の拡張部とからなり、弁部材が筒部の反底部側端部に当接したとき、弁部材の加圧室側端部を覆うとともに、弁部材の開弁方向への移動を規制し、弁部材と筒部の内壁と底部とに囲まれた容積室を形成するストッパと、筒部の内側に弁部材と底部とに当接して設けられ、弁部材を閉弁方向へ付勢する第1付勢部材と、一方の端部が弁部材の反ストッパ側端部に当接可能であり、弁部材の開弁または閉弁時の移動方向と同一の方向へ移動可能に設けられるニードルと、ニードルを弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、ニードルを弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備えている。
燃料通路は、弁ボディの弁座の反加圧室側に形成される第1通路、弁部材が弁座から離座したとき弁部材と弁座との間に環状に形成される第2通路、ストッパの拡張部に形成される第3通路、および第2通路と第3通路との間に形成される中間通路を含んでいる。
本発明では、加圧室へ供給する燃料の調量時、燃料は、第3通路、中間通路、第2通路および第1通路を、この順で流れる。このとき、中間通路から第2通路へ流れ込む燃料が、弁部材の加圧室側端部に衝突した場合、この衝突による衝突力は、弁部材を反加圧室側、すなわち弁部材の閉弁方向への移動の補助力となる。例えば、プランジャが高速に往復移動しているときは中間通路を流れる燃料の流量が多くなるため、前記衝突力は増大する。しかしながら、本発明では、上述のように弁部材の開弁時、弁部材がストッパの筒部に当接している間、ストッパは、弁部材の加圧室側端部を覆っている。そのため、調量時に中間通路から第2通路へ流れ込む燃料は、ストッパに遮られ、弁部材の加圧室側端部に衝突することがない。これにより、中間通路から第2通路へ流れ込む燃料の流量が多くなっても、弁部材の自閉を防ぐことができる。その結果、加圧室から排出される燃料の量が安定する。よって、高圧ポンプから吐出する燃料の量を高精度に制御することができる。
ところで、本発明では、ストッパは、弁部材の加圧室側端部を覆うとき、弁部材とストッパの筒部の内壁とストッパの底部とに囲まれた容積室を形成する。そのため、単にストッパにより弁部材を覆って容積室を形成した場合、容積室の圧力が筒部の外周側の通路、すなわち中間通路の圧力よりも低い状態においては、容積室が低圧を保持し、弁部材が筒部から離間しにくくなるおそれがある。弁部材が筒部から離間しにくくなると、所望のタイミングで弁部材を閉弁させるのが困難となる。
そこで、本発明では、ストッパは、中間通路または第3通路と容積室とを連通する連通路を有している。そのため、中間通路または第3通路の燃料は、連通路を通じて容積室へ流入する。これにより、容積室の圧力を中間通路または第3通路の圧力と同等にすることができるため、中間通路または第3通路の圧力がどのような状態であっても、弁部材をストッパの筒部から容易に離間させることができる。その結果、所望のタイミングで弁部材を閉弁させることが可能となり、弁部材の応答性を高めることができる。したがって、加圧室へ供給する燃料の量が安定する。よって、高圧ポンプから吐出する燃料の量および圧力を高精度に制御することができる。
また、本発明では、連通路は、ストッパの筒部と弁部材との当接面から第1所定距離、かつ、ストッパの底部と第1付勢部材との当接面から第2所定距離離れた位置に形成されている。このように、連通路が弁部材から第1所定距離離れた位置に形成されているため、燃料が連通路を通じて容積室に流入するとき、燃料の流れが弁部材に衝突するのを抑制することができる。これにより、弁部材に横力が生じるのを抑制し、弁部材の摺動不良および異常摩耗を防ぐことができる。したがって、弁部材の耐用期間を長くでき、高圧ポンプの耐久性を高めることができる。
ところで、第1付勢部材を例えばコイル状のスプリングで実現する場合、スプリングのセット荷重を正確に設定するため、あるいはスプリングのガイドとするため、スプリングの両端部を1回あるいは複数回添え巻きすることが考えられる。連通路がストッパの筒部と弁部材との当接面上に形成され、かつ、ストッパと弁部材との当接時において前記当接面上に第1付勢部材と弁部材との当接面が位置するような構成の場合、燃料が連通路を通じて容積室に流入するとき、燃料の流れが第1付勢部材の添え巻き部分に衝突し、結果、弁部材に横力が生じるおそれがある。また、この場合、燃料の流れが添え巻き部分に遮られ、燃料を容積室に円滑に流入させることができなくなるため、容積室の圧力が中間通路または第3通路の圧力と同等にならず、弁部材が筒部から離間しにくくなるおそれもある。
そこで、本発明では、上述のように、連通路を、ストッパの筒部と弁部材との当接面から第1所定距離離れた位置に形成している。この構成により、本発明では、ストッパと弁部材との当接時において、連通路は、第1付勢部材と弁部材との当接面から第1所定距離以上離れている。そのため、燃料が連通路を通じて容積室に流入するとき、燃料の流れが第1付勢部材の添え巻き部分に衝突するのを防ぐことができる。これにより、弁部材に横力が生じるのを抑制することができる。また、燃料の流れは第1付勢部材端部の添え巻き部分に遮られることなく、第1付勢部材(添え巻き部分以外)の線間すきまを通過可能なため、燃料を容積室に円滑に流入させることができる。
さらに、本発明では、上述のように、連通路を、ストッパの底部と第1付勢部材との当接面から第2所定距離離れた位置に形成している。これにより、燃料の流れは第1付勢部材端部の添え巻き部分に遮られることなく、第1付勢部材(添え巻き部分以外)の線間すきまを通過可能なため、燃料を容積室に円滑に流入させることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様、プランジャと、ハウジングと、弁ボディと、弁部材と、ストッパと、第1付勢部材と、ニードルと、第2付勢部材と、電磁駆動部と、を備えている。また、ハウジングに形成される燃料通路は、請求項1記載の発明と同様、第1通路、第2通路、第3通路、中間通路を含んでいる。さらに、ストッパは、弁部材の加圧室側端部を覆うとき、弁部材とストッパの筒部の内壁とストッパの底部とに囲まれた容積室を形成する。
本発明では、弁部材の傘部は、ストッパ側の面に、反ストッパ側へ凹んで形成される凹部を有している。そして、第1付勢部材は、ストッパの底部とは反対側の端部が前記凹部に当接している。また、弁部材は、中間通路と容積室とを連通する連通路を有している。そのため、中間通路の燃料は、連通路を通じて容積室へ流入する。これにより、容積室の圧力を中間通路の圧力と同等にすることができるため、中間通路の圧力がどのような状態であっても、弁部材をストッパの筒部から容易に離間させることができる。その結果、所望のタイミングで弁部材を閉弁させることが可能となり、弁部材の応答性を高めることができる。したがって、加圧室から排出される燃料の量が安定する。よって、高圧ポンプから吐出する燃料の量を高精度に制御することができる。
また、本発明では、連通路は、前記凹部と第1付勢部材との当接面から第1所定距離、かつ、弁部材とストッパの筒部との当接面から第2所定距離離れた位置に形成されている。このように、連通路が弁部材の凹部と第1付勢部材との当接面から第1所定距離離れた位置に形成されているため、例えば第1付勢部材が端部に添え巻き部分を有するコイルスプリングにより構成されていても、燃料が連通路を通じて容積室に流入するとき、燃料の流れが第1付勢部材の添え巻き部分に衝突するのを防ぐことができる。これにより、弁部材に横力が生じるのを抑制することができる。また、本発明では、燃料の流れは添え巻き部分に遮られることなく、第1付勢部材(添え巻き部分以外)の線間すきまを通過可能なため、燃料を容積室に円滑に流入させることができる。
請求項3記載の発明では、弁部材は、傘部の外縁からストッパ側に筒状に突出する突出部を有している。弁部材とストッパとにより形成される容積室は、弁部材の突出部のストッパ側端部がストッパの筒部の弁部材側端部に当接することにより形成される。弁部材の閉弁時、弁部材の突出部がストッパの筒部から離間するとき、突出部と筒部との当接面に、所謂リンギング力が働くことがある。このリンギング力は、突出部が筒部から離間するのを妨げる力として突出部と筒部との当接面に作用する。また、当該リンギング力は、突出部と筒部との当接面積が大きいほど、および突出部の筒部からの離間速度が大きいほど、増大する。そのため、突出部と筒部との当接面に働くリンギング力が増大すると、所望のタイミングで弁部材を閉弁させるのが困難となる。
そこで、本発明では、突出部の、筒部と当接する壁面の径方向の幅は、筒部の、突出部と当接する壁面の径方向の幅よりも小さく形成されている。これにより、突出部と筒部との当接面積を小さくすることができるため、突出部と筒部との当接面に働くリンギング力を低減することができる。その結果、所望のタイミングで弁部材を閉弁させることが可能となる。したがって、加圧室へ供給する燃料の量が安定する。よって、高圧ポンプから吐出する燃料の量および圧力を高精度に制御することができる。
請求項4記載の発明では、連通路および第3通路は、それぞれの中心軸が相異なる方向となるように形成されている。すなわち、第3通路を流れる燃料と連通路を流れる燃料とは、流れの向きが異なる。これにより、加圧室へ供給する燃料の調量時、第3通路から中間通路へ流れ込んだ燃料が連通路に直接流れ込むのを低減することができる。そのため、中間通路から連通路を通じて容積室へ流入した燃料が勢いよく弁部材に衝突するのを低減することができる。その結果、弁部材の自閉を防ぐことができる。したがって、加圧室から排出される燃料の量が安定する。よって、高圧ポンプから吐出する燃料の量を高精度に制御することができる。
請求項5記載の発明では、連通路は、中心軸が第3通路の中心軸に交わる位置に形成されている。すなわち、加圧室へ供給する燃料の調量時、連通路は、第3通路の下流側近傍において中間通路に接続している。ところで、調量時に第3通路を流れる燃料は、加圧室から第3通路へ流れ込む際の絞り効果により流速が上昇する。そのため、中間通路のうち、第3通路の下流側近傍の燃料の流速は大きくなり、当該箇所の圧力が低下する。本発明では、上述のように、連通路は、第3通路の下流側近傍において中間通路に接続している。これにより、容積室の圧力を、中間通路のうちの第3通路の下流側近傍の圧力と同じく、低圧とすることができる。そのため、容積室の圧力によって弁部材が閉弁方向へ移動するのを低減することができる。その結果、弁部材の自閉を防ぐことができる。したがって、加圧室から排出される燃料の量が安定する。よって、高圧ポンプから吐出する燃料の量を高精度に制御することができる。
請求項6記載の発明では、弁部材は、傘部の反突出部側に接続する軸部を有している。そして、弁ボディは、弁部材の軸部を摺動可能に案内する第1挿通孔を有する第1ガイド部を備えている。そのため、電磁駆動部によりニードルを経由して弁部材を開弁方向または閉弁方向へ移動させるとき、弁部材は、第1ガイド部によって軸方向への往復移動が案内される。これにより、弁部材は径方向へ移動することなく、弁部材を弁座に対し安定して着座または離座させることができる。したがって、加圧室から排出される燃料の量がより安定し、高圧ポンプから吐出する燃料の量をより高精度に制御することができる。
請求項7記載の発明では、電磁駆動部は、ニードルを摺動可能に案内する第2挿通孔を有する第2ガイド部を備えている。そのため、電磁駆動部によりニードルを経由して弁部材を開弁方向または閉弁方向へ移動させるとき、ニードルは、第2ガイド部によって軸方向への往復移動が案内される。これにより、ニードルは径方向へ移動することなく、ニードルを弁部材に対して安定して当接させることができる。その結果、ニードルに当接する弁部材の往復移動が安定し、弁部材を弁座に対し、より安定して着座または離座させることができる。したがって、加圧室から排出される燃料の量がさらに安定し、高圧ポンプから吐出する燃料の量をより高精度に制御することができる。
本発明の第1実施形態による高圧ポンプの部分断面図。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプの断面図。 本発明の第1実施形態による高圧ポンプの弁ボディ、弁部材およびストッパを示す断面図。 図3のIV−IV線による断面図。 本発明の第2実施形態による高圧ポンプの弁ボディ、弁部材およびストッパを示す断面図。 本発明の第3実施形態による高圧ポンプの弁ボディ、弁部材およびストッパを示す断面図。 図6のVII−VII線による断面図。 本発明の第4実施形態による高圧ポンプの弁ボディ、弁部材およびストッパを示す断面図。 本発明の第5実施形態による高圧ポンプの弁ボディ、弁部材およびストッパを示す断面図。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧ポンプを図1〜4に示す。高圧ポンプ10は、例えばディーゼルエンジンやガソリンエンジンのインジェクタに燃料を供給する燃料ポンプである。
図2に示すように、高圧ポンプ10は、ハウジング本体11、カバー12、弁ボディ30、弁部材40、ストッパ50、スプリング21、ニードル60、スプリング22および電磁駆動部70などを備えている。
ハウジング本体11およびカバー12は、特許請求の範囲の「ハウジング」を構成している。ハウジング本体11は、例えばマルテンサイト系のステンレスなどで形成されている。ハウジング本体11は、円筒状のシリンダ14を形成している。ハウジング本体11のシリンダ14には、プランジャ13が軸方向へ往復移動可能に支持されている。
ハウジング本体11は、導入通路111、吸入通路112、加圧室113および吐出通路114などを形成している。ハウジング本体11は、筒部15を有している。筒部15は、内部に導入通路111と吸入通路112とを連通する通路151を形成している。筒部15は、シリンダ14の中心軸と概ね垂直に形成されており、内径が途中で変化している。ハウジング本体11は、筒部15において内径が変化する部分に段差面152を形成している。筒部15に形成されている通路151には、弁ボディ30が設けられている。
ハウジング本体11とカバー12との間には、燃料室16が形成されている。ハウジング本体11には、燃料室16に連通する図示しない燃料入口が形成されている。燃料室16には、当該燃料入口を通じて、図示しない低圧燃料ポンプによって燃料タンクから燃料が供給される。導入通路111は、燃料室16と筒部15の内周側に形成されている通路151とを連通している。吸入通路112は、一方の端部が加圧室113に連通している。吸入通路112の他方の端部は、段差面152の内周側に開口している。導入通路111と吸入通路112とは、図1に示すように弁ボディ30の内周側を経由して接続している。加圧室113は、図2に示すように吸入通路112とは反対側において吐出通路114と連通している。ここで、導入通路111、通路151および吸入通路112は、特許請求の範囲の「燃料通路」を構成している。本実施形態では、当該「燃料通路」を燃料通路100で示している。
プランジャ13は、ハウジング本体11のシリンダ14に軸方向へ往復移動可能に支持されている。加圧室113は、プランジャ13の往復移動方向の一端側に形成されている。プランジャ13の他端側に設けられたヘッド17は、スプリング座18と結合している。スプリング座18とハウジング本体11に固定されたオイルシールホルダ28との間には、スプリング19が設けられている。スプリング座18は、スプリング19の付勢力により、図示しないカムの方向へ付勢されている。プランジャ13は、図示しないタペットを介してカムと接することにより、往復駆動される。
スプリング19は、一方の端部がオイルシールホルダ28に接し、他方の端部がスプリング座18に接している。スプリング19は、軸方向へ伸びる力を有している。これにより、スプリング19は、スプリング座18を経由して図示しないタペットをカム側へ付勢する。プランジャ13のヘッド17側の外周面と、プランジャ13を収容するシリンダ14を形成しているハウジング本体11の内周面との間は、オイルシール23により液密にシールされている。オイルシール23は、エンジン内から加圧室113へのオイルの浸入を防止するとともに、加圧室113からエンジンへの燃料の流出を防止する。
燃料出口91を形成する吐出弁部90は、ハウジング本体11の吐出通路114側に設けられている。吐出弁部90は、加圧室113において加圧された燃料の排出を断続する。吐出弁部90は、逆止弁92、規制部材93およびスプリング94を有している。逆止弁92は、底部921、および底部921から反加圧室113側へ筒状に延びる筒部922からなる有底筒状に形成され、吐出通路114において往復移動可能に設けられている。規制部材93は、筒状に形成され、吐出通路114を形成するハウジング本体11に固定されている。スプリング94は、一方の端部が規制部材93に接し、他方の端部が逆止弁92の筒部922に接している。逆止弁92は、スプリング94の付勢力により、ハウジング本体11が形成する弁座95側へ付勢されている。逆止弁92は、底部921側の端部が弁座95に着座することにより吐出通路114を閉鎖し、弁座95から離座することにより吐出通路114を開放する。逆止弁92は、弁座95とは反対側へ移動したとき、筒部922の反底部921側端部が規制部材93と接することにより移動が規制される。
加圧室113の燃料の圧力が上昇すると、加圧室113側の燃料から逆止弁92が受ける力は増大する。そして、加圧室113側の燃料から逆止弁92が受ける力がスプリング94の付勢力と弁座95の下流側の燃料、すなわち図示しないデリバリパイプ内の燃料から受ける力との和よりも大きくなると、逆止弁92は弁座95から離座する。これにより、加圧室113内の燃料は、吐出通路114、すなわち逆止弁92の筒部922に形成された通孔923、および筒部922の内側を経由して燃料出口91から高圧ポンプ10の外部へ吐出される。
一方、加圧室113の燃料の圧力が低下すると、加圧室113側の燃料から逆止弁92が受ける力は減少する。そして、加圧室113側の燃料から逆止弁92が受ける力がスプリング94の付勢力と弁座95の下流側の燃料から受ける力との和よりも小さくなると、逆止弁92は弁座95に着座する。これにより、図示しないデリバリパイプ内の燃料は、吐出通路114を経由して加圧室113へ流入することが防止される。
弁ボディ30は、図1に示すようにハウジング本体11に固定されている。弁ボディ30は、例えば圧入、および係止部材20などによりハウジング本体11の通路151の内側に固定されている。すなわち、弁ボディ30は、燃料通路100を構成する通路151の途中に設けられている。弁ボディ30は、底部31、および底部31から加圧室113側へ筒状に延びる筒部32からなる有底筒状に形成されている。
弁ボディ30は、底部31の加圧室113側に、反加圧室113側へ凹む凹部33を有している。底部31の加圧室113側の壁面には、凹部33の外縁に弁座34が形成されている。すなわち、弁ボディ30は、加圧室113側壁面に弁座34を有している。弁座34は、弁ボディ30の軸に対し所定の角度をなすテーパ状に形成されている。
弁ボディ30は、底部31の中央部に第1ガイド部35を有している。第1ガイド部35は、底部31の中央部から反凹部33側へ筒状に突出するように形成されている。弁ボディ30は、第1ガイド部35の凹部33を形成する壁面と反凹部33側の壁面とを接続する第1挿通孔351を有している。また、底部31の第1挿通孔351の外周側には、凹部33を形成する壁面と反凹部33側の壁面とを接続する第1通路121が形成されている。第1通路121は、弁ボディ30の軸に対し周方向に複数形成されている。
弁部材40は、略円柱状の軸部41、および軸部41の加圧室113側端部に接続する略円盤状の傘部42とからなる。弁部材40は、傘部42の外縁から反軸部41側へ筒状に突出する突出部43を有している。また、弁部材40は、傘部42の加圧室113側の面に、反加圧室113側へ凹む凹部44を有している。弁部材40は、軸部41が第1ガイド部35の第1挿通孔351に挿通され、弁ボディ30の内側において軸部41の軸方向へ往復移動可能に設けられている。傘部42の弁座34側の壁面は、弁座34の形状に対応し、軸部41の軸に対し所定の角度をなすテーパ状に形成されている。弁部材40は、往復移動することにより傘部42が弁座34に着座または弁座34から離座して燃料通路100を流通する燃料の流れを断続する。また、弁部材40は、傘部42が弁座34から離座しているとき、弁座34との間に環状の第2通路122を形成する。
第1ガイド部35の第1挿通孔351の径は、弁部材40の軸部41の径とほぼ同一、または軸部41の径よりもわずかに大きく形成されている。これにより、弁部材40は、軸部41の外壁が、第1挿通孔351を形成する第1ガイド部35の壁面に摺動しながら、弁ボディ30の内側で往復移動する。そのため、弁部材40は、往復移動するとき、第1ガイド部35によって、その往復移動が案内される。
軸部41は、軸方向の途中に、外周壁から径内方向へ向けて凹む小径部411を有している。これにより、軸部41と第1ガイド部35との接触面積は、軸部41が小径部411を有しない場合に比べて小さくなる。そのため、弁部材40が往復移動するとき、軸部41と第1ガイド部35との摺動による抵抗を低減することができる。それとともに、小径部411は、軸部41の摺動部を潤滑する役割も合わせ持つ。
小径部411と第1挿通孔351を形成する第1ガイド部35の内周壁との間には、略環状の燃料溜まり412が形成されている。第1ガイド部35の凹部33側の燃料、および第1ガイド部35の反凹部33側の燃料は、軸部41の外周壁と第1挿通孔351を形成する第1ガイド部35の内周壁との間を通じて、燃料溜まり412に流入し保持される。そのため、弁部材40が往復移動するとき、燃料溜まり412内の燃料は第1ガイド部35の内周壁に付着する。これにより、軸部41と第1ガイド部35との摺動による抵抗をより低減することができる。
ストッパ50は、弁部材40の加圧室113側に設けられている。ストッパ50は、筒部51、筒部51の反弁部材40側の端部を塞ぐ底部52、および底部52の径外側に形成される環状の拡張部53からなる。ストッパ50は、弁ボディ30の筒部32の内周壁に拡張部53の外周壁が溶接されて弁ボディ30に固定されている。
ストッパ50と弁部材40との間に、第1付勢部材としてのスプリング21が設けられている。スプリング21は、ストッパ50の筒部51の内側において、一方の端部が底部52に当接し、他方の端部が弁部材40の凹部44に当接している。スプリング21は、軸方向に伸びる力を有し、弁部材40を、反ストッパ50側すなわち閉弁方向へ付勢している。本実施形態では、スプリング21は、コイル状に形成され、両端部が1回あるいは複数回添え巻きしてある。すなわち、スプリング21は、両端部(添え巻き部分)の線間すきまは概ねゼロに設定され、両端部以外の部分の線間すきまは所定値に設定されている。本実施形態では、スプリング21の両端部もしくは片端部を研磨することにより、あるセット長におけるスプリングのセット荷重を調整することが可能なため、スプリング21のセット荷重を正確に設定することができる。
ストッパ50の筒部51の弁部材40側端部と弁部材40の突出部43のストッパ50側端部とは当接可能である。突出部43の、筒部51と当接する壁面の径方向の幅は、筒部51の、突出部43と当接する壁面の径方向の幅よりも小さく形成されている。そのため、突出部43と筒部51との当接面積は、突出部43の筒部51側壁面の面積となる。
ストッパ50は、弁部材40がストッパ50に当接したとき、弁部材40と筒部51の内壁と底部52とに囲まれた容積室54を形成する。また、このとき、ストッパ50は、弁部材40の、加圧室113側すなわち開弁方向への移動を規制する。
弁部材40の突出部43がストッパ50の筒部51に当接しているとき、ストッパ50は、突出部43の加圧室113側の開口を塞いでいる。これにより、このとき、加圧室113側から弁部材40側へ向かう燃料は、弁部材40への衝突が緩和される。
ストッパ50の拡張部53には、拡張部53の加圧室113側の壁面と反加圧室113側の壁面とを接続する第3通路123が形成されている。第3通路123は、ストッパ50の軸に対し周方向に複数形成されている。
第2通路122と第3通路123との間には、弁ボディ30の筒部32の内周壁とストッパ50の筒部51の外周壁とに囲まれた略環状の中間通路124が形成されている。
ストッパ50の筒部51には、容積室54と中間通路124とを連通する連通路55が形成されている。図3に示すように、連通路55は、ストッパ50の筒部51と弁部材40との当接面から第1所定距離d1、かつ、ストッパ50の底部52とスプリング21との当接面から第2所定距離d2離れた位置に形成されている。ここで、第1所定距離d1および第2所定距離d2のうち少なくとも第2所定距離d2は、スプリング21の添え巻き部分の軸方向の長さよりも大きな値が設定されていることが望ましい。
ストッパ50と弁部材40との当接時(容積室54が形成されるとき)において、連通路55は、弁部材40から第1所定距離d1離れている。そのため、連通路55を通じて容積室54に流入する燃料が弁部材40に衝突するのを抑制することができる。
また、ストッパ50と弁部材40との当接時において、連通路55は、弁部材40の凹部44とスプリング21との当接面から第1所定距離d1以上離れている。さらに、連通路55は、底部52とスプリング21との当接面から第2所定距離d2離れている。すなわち、連通路55は、スプリング21の両端部(添え巻き部分)から所定の距離離れている。そのため、連通路55を通じて容積室54に流入する燃料は、スプリング21(添え巻き部分以外)の線間すきまを容易に通過可能である。
また、連通路55および第3通路123は、それぞれの中心軸A1およびA2が相異なる方向となるように形成されている。すなわち、第3通路123を流れる燃料と連通路55を流れる燃料とは、流れの向きが異なる。
図4に示すように、連通路55は、中心軸A1が第3通路123の中心軸A2に交わる位置に形成されている。すなわち、燃料が加圧室113から第3通路123、第2通路122および第1通路を経由して流れるとき、連通路55は、第3通路123の下流側近傍において中間通路124に接続している。
上述した第1通路121、第2通路122、第3通路123および中間通路124は、それぞれハウジング本体11に形成された通路151に含まれている。すなわち、燃料通路100は、第1通路121、第2通路122、第3通路123および中間通路124を含んでいる。これにより、燃料が燃料室16側から加圧室113側へ向かうとき、燃料は、第1通路121、第2通路122、中間通路124および第3通路123を、この順で流通する。一方、燃料が加圧室113側から燃料室16側へ向かうとき、燃料は、第3通路123、中間通路124、第2通路122および第1通路121を、この順で流通する。
図2に示すように、電磁駆動部70は、コイル71、固定コア72、可動コア73、フランジ75などを有している。コイル71は、樹脂製のスプール78に巻かれており、通電することにより磁界を発生する。固定コア72は、磁性材料から形成されている。固定コア72は、コイル71の内周側に収容されている。可動コア73は、磁性材料から形成されている。可動コア73は、固定コア72と対向して配置されている。可動コア73は、非磁性材料から形成されている筒部材79およびフランジ75の内周側に軸方向へ往復移動可能に収容されている。筒部材79は、固定コア72とフランジ75との間の磁気的な短絡を防止する。
フランジ75は、磁性材料から形成されている。図1に示すように、フランジ75は、ハウジング本体11の筒部15に取り付けられている。これにより、フランジ75は、電磁駆動部70をハウジング本体11に保持するとともに、筒部15の端部を塞いでいる。フランジ75は、中央部に、筒状に形成された第2ガイド部76を有している。第2ガイド部76は、フランジ75の弁ボディ30側と反弁ボディ30側とを連通する第2挿通孔761を有している。
ニードル60は、略円柱状に形成され、フランジ75の第2ガイド部76に形成された第2挿通孔761に挿通されている。ニードル60は、第2挿通孔761の内側において軸方向へ往復移動可能に設けられている。第2挿通孔761の径は、ニードル60の径とほぼ同一、またはニードル60の径よりもわずかに大きく形成されている。これにより、ニードル60は、外壁が、第2挿通孔761を形成する第2ガイド部76の壁面に摺動しながら往復移動する。そのため、ニードル60は、往復移動するとき、第2ガイド部76によって、その往復移動が案内される。
ニードル60は、外周壁の一部が面取りされることにより形成される略平面状の壁面61を有している。このように、ニードル60の外周壁の一部を面取りすることにより、ニードル60と第2ガイド部76との接触面積は小さくなる。これにより、ニードル60と第2ガイド部76との摺動による抵抗を低減することができる。
ニードル60の壁面61と第2挿通孔761を形成する第2ガイド部76の内周壁との間には、隙間62が形成されている。そのため、フランジ75の弁ボディ30側の燃料は、隙間62を経由してフランジ75の反弁ボディ30側へ流通可能である。これにより、フランジ75の弁ボディ30側と反弁ボディ30側との圧力はほぼ同一となる。また、隙間62は、可動コア73の周囲に溜まったエアのエア抜き通路としても機能する。
ニードル60は、一方の端部が可動コア73に圧入または溶接されることで可動コア73と一体に組み付けられている。また、ニードル60は、他方の端部に形成された端面63が、弁部材40の軸部41の反傘部42側端部に形成された端面45と当接可能である。なお、ニードル60は、弁部材40の開弁または閉弁時の移動方向と同一の方向へ移動可能である。
固定コア72と可動コア73との間に、第2付勢部材としてのスプリング22が設けられている。スプリング22は、可動コア73を弁部材40側へ付勢している。スプリング22が可動コア73を付勢する力は、スプリング21が弁部材40を付勢する力よりも大きい。すなわち、スプリング22は、可動コア73およびニードル60をスプリング21の付勢力に抗して弁部材40側、すなわち弁部材40の開弁方向へ付勢している。これにより、コイル71に通電していないとき、固定コア72と可動コア73とは互いに離れている。そのため、コイル71に通電していないとき、可動コア73と一体のニードル60はスプリング22の付勢力により弁部材40側へ移動するとともに、弁部材40は弁ボディ30の弁座34から離座している。電磁駆動部70のコイル71、固定コア72、可動コア73、フランジ75、スプール78および筒部材79は、特許請求の範囲の「コイル部」を構成している。
次に、上記構成の高圧ポンプ10の作動について説明する。
(1)吸入行程
プランジャ13が図2の下方へ移動するとき、コイル71への通電は停止されている。そのため、弁部材40は、電磁駆動部70のスプリング22から力を受けている可動コア73と一体のニードル60により加圧室113側へ付勢されている。その結果、弁部材40は、弁ボディ30の弁座34から離座している。また、プランジャ13が図2の下方へ移動するとき、加圧室113の圧力は低下する。そのため、弁部材40が凹部33側の燃料から受ける力は、加圧室113側の燃料から受ける力よりも大きくなる。これにより、弁部材40には弁座34から離座する方向へ力が加わり、弁部材40は弁座34から離座する。弁部材40は、突出部43がストッパ50の筒部51に当接するまで移動する。弁部材40が弁座34から離座、すなわち開弁することにより、燃料室16は、導入通路111、通路151および吸入通路112を経由して加圧室113に連通する。したがって、燃料室16の燃料は、第1通路121、第2通路122、中間通路124および第3通路123をこの順で経由して加圧室113に吸入される。また、このとき、弁部材40は、ストッパ50と当接することにより、突出部43の加圧室113側の開口がストッパ50で塞がれている。さらに、このとき、中間通路124の燃料は、連通路55を通じて容積室54へ流入可能である。そのため、容積室54の圧力は、中間通路124の圧力と同等になる。
なお、このとき、連通路55は弁部材40から第1所定距離d1離れているため、連通路55を通じて容積室54へ流入する燃料の流れが弁部材40に衝突するのを抑制することができる。また、連通路55はスプリング21の両端部(添え巻き部分)から所定の距離離れているため、連通路55を通じて容積室54へ流入する燃料の流れがスプリング21の添え巻き部分に衝突するのを防ぐことができる。したがって、弁部材に横力が生じるのを抑制することができる。さらに、連通路55を通じて容積室54に流入する燃料はスプリング21(添え巻き部分以外)の線間すきまを通過可能なため、燃料を容積室54に円滑に流入させることができる。
(2)調量行程
プランジャ13が下死点から上死点に向かって上昇するとき、加圧室113から弁部材40側すなわち燃料室16側へ排出される燃料の流れにより、弁部材40には加圧室113側の燃料から弁座34に着座する方向へ力が加わる。しかし、コイル71に通電していないとき、ニードル60は、スプリング22の付勢力により弁部材40側へ付勢されている。そのため、弁部材40は、ニードル60によって弁座34側への移動が規制される。また、弁部材40は、突出部43の加圧室113側の開口がストッパ50によって塞がれている。これにより、加圧室113から燃料室16側へ排出される燃料の流れが、弁部材40に直接衝突することはない。そのため、燃料の流れにより弁部材40に加わる閉弁方向への力が緩和される。
このとき、容積室54の圧力は、中間通路124の圧力と同等である。本実施形態では、第3通路123を流れる燃料と連通路55を流れる燃料とは、流れの向きが異なる。これにより、調量行程において、第3通路123から中間通路124へ流れ込んだ燃料が連通路55に直接流れ込むのを低減することができる。そのため、中間通路124から連通路55を通じて容積室54へ流入した燃料が勢いよく弁部材40に衝突するのを低減することができる。
なお、調量行程において、第3通路123を流れる燃料は、加圧室113から第3通路123へ流れ込む際の絞り効果により流速が上昇する。そのため、中間通路124のうち、第3通路123の下流側近傍の燃料の流速は大きくなり、当該箇所の圧力が低下する。本実施形態では、連通路55は、第3通路123の下流側近傍において中間通路124に接続している。そのため、容積室54の圧力は、中間通路124のうちの第3通路123の下流側近傍の圧力と同じく、低圧となる。また、ストッパ50の筒部51の内側にはスプリング21が設けられているため、容積室54は、所定の容積を有する。そのため、容積室54内における圧力変動の度合いを小さくすることができる。
このように、本実施形態では、調量行程において、「連通路55を通じて容積室54に流入した燃料は勢いよく弁部材40に衝突することなく」、また、「容積室54の圧力は低圧となる」。そのため、調量行程において、容積室54内の燃料の流れまたは圧力が、弁部材40をストッパ50から離間させるのを低減できる。そのため、弁部材40の自閉を防ぐことができる。
上記理由により、調量行程においては、コイル71への通電が停止されている間、弁部材40は弁座34から離座した状態を維持する。これにより、プランジャ13の上昇によって加圧室113から排出される燃料は、燃料室16から加圧室113へ吸入される場合と逆に、第3燃料通路123、中間通路124、第2通路122および第1通路121をこの順で経由して燃料室16へ戻される。
調量行程の途中にコイル71へ通電すると、コイル71に発生した磁界により、固定コア72、フランジ75および可動コア73に磁気回路が形成される。これにより、互いに離間している固定コア72と可動コア73との間には磁気吸引力が発生する。固定コア72と可動コア73との間に発生する磁気吸引力がスプリング22の付勢力よりも大きくなると、可動コア73は固定コア72側へ移動する。そのため、可動コア73と一体のニードル60も、固定コア72側へ移動する。ニードル60が固定コア72側へ移動すると、弁部材40とニードル60とは離間し、弁部材40はニードル60から力を受けない。その結果、弁部材40は、スプリング21の付勢力、および、加圧室113から燃料室16側へ排出される燃料の流れにより弁部材40に加わる閉弁方向の力によってストッパ50から離間し弁座34側へ移動する。これにより、弁部材40が閉弁する。
本実施形態では、ストッパ50は、筒部51に中間通路124と容積室54とを連通する連通路55を有している。そのため、筒部51の内壁により形成されている容積室54の圧力は、筒部51の外周側に位置する中間通路124の圧力と同等になる。つまり、中間通路124の圧力が高圧になったとしても、中間通路124の圧力が容積室54の圧力よりも高くなることはない。また、本実施形態では、弁部材40の突出部43とストッパ50の筒部51との当接面積が小さいため、突出部43と筒部51との当接面に働くリンギング力は小さい。
このように、本実施形態では、「中間通路124の圧力がどのような状態であっても、中間通路124の圧力が容積室54の圧力よりも高くなることはなく」、また、「突出部43と筒部51との当接面に働くリンギング力は小さい」。そのため、弁部材40をストッパ50の筒部51から容易に離間させることができる。これにより、所望のタイミングで弁部材40を閉弁させることが可能となる。
弁部材40が弁座34側へ移動し、弁部材40が弁座34に着座、すなわち閉弁することにより、第2通路122が閉鎖され、燃料通路100を流通する燃料の流れが遮断される。これにより、加圧室113から燃料室16へ燃料を排出する調量行程は終了する。プランジャ13が上昇するとき、第2通路122、すなわち加圧室113と燃料室16との間を閉鎖することにより、加圧室113から燃料室16へ戻される燃料の量が調整される。その結果、加圧室113で加圧される燃料の量が決定される。
(3)加圧行程
加圧室113と燃料室16との間が閉鎖された状態でプランジャ13がさらに上死点に向けて上昇すると、加圧室113の燃料の圧力は上昇する。加圧室113の燃料の圧力が所定の圧力以上になると、吐出弁部90のスプリング94の付勢力と弁座95の下流側の燃料から逆止弁92が受ける力とに抗して、逆止弁92は弁座95から離座する。これにより、吐出弁部90が開弁し、加圧室113で加圧された燃料は吐出通路114を通り高圧ポンプ10から吐出される。高圧ポンプ10から吐出された燃料は、図示しないデリバリパイプに供給されて蓄圧され、インジェクタに供給される。
プランジャ13が上死点まで移動すると、コイル71への通電が停止され、弁部材40は再び弁座34から離座する。このとき、プランジャ13は再び図2の下方へ移動し、加圧室113の燃料の圧力は低下する。これにより、加圧室113には燃料室16から燃料が吸入される。
なお、弁部材40が閉弁し、加圧室113の燃料の圧力が所定値まで上昇したとき、コイル71への通電は停止してもよい。加圧室113の燃料の圧力が上昇すると、弁部材40が弁座34から離座する方向へ受ける力よりも、加圧室113側の燃料によって弁座34へ着座する方向へ受ける力が大きくなる。そのため、コイル71への通電を停止しても、弁部材40は加圧室113側の燃料から受ける力によって弁座34への着座状態を維持する。このように、所定の時期にコイル71への通電を停止することにより、電磁駆動部70の消費電力を低減することができる。
上記の(1)から(3)の行程を繰り返すことにより、高圧ポンプ10は吸入した燃料を加圧して吐出する。燃料の吐出量は、電磁駆動部70のコイル71への通電タイミングを制御することにより調節される。
以上説明したように、本実施形態では、弁部材40の開弁時、弁部材40がストッパ50の筒部51に当接している間、ストッパ50は、弁部材40の加圧室113側端部を覆っている。そのため、調量時に中間通路124から第2通路122へ流れ込む燃料は、ストッパ50に遮られ、弁部材40の加圧室113側端部に衝突することがない。これにより、中間通路124から第2通路122へ流れ込む燃料の流量が多くなっても、弁部材40の自閉を防ぐことができる。その結果、加圧室113から排出される燃料の量が安定する。また、ストッパ50は、筒部51に中間通路124と容積室54とを連通する連通路55を有している。そのため、中間通路124の燃料は、連通路55を通じて容積室54へ流入する。これにより、容積室54の圧力を中間通路124の圧力と同等にすることができるため、中間通路124の圧力がどのような状態であっても、弁部材40をストッパ50の筒部51から容易に離間させることができる。その結果、所望のタイミングで弁部材40を閉弁させることが可能となり、弁部材40の応答性を高めることができる。したがって、加圧室113へ供給する燃料の量が安定する。よって、高圧ポンプ10から吐出する燃料の量および圧力を高精度に制御することができる。
また、本実施形態では、連通路55は、ストッパ50の筒部51と弁部材40との当接面から第1所定距離d1、かつ、ストッパ50の底部52とスプリング21との当接面から第2所定距離d2離れた位置に形成されている。このように、連通路55が弁部材40から第1所定距離d1離れた位置に形成されているため、燃料が連通路55を通じて容積室54に流入するとき、燃料の流れが弁部材40に衝突するのを抑制することができる。これにより、弁部材40に横力が生じるのを抑制し、弁部材40の軸部41の摺動不良および異常摩耗を防ぐことができる。したがって、弁部材40の耐用期間を長くでき、高圧ポンプ10の耐久性を高めることができる。
また、本実施形態では、スプリング21の両端部は添え巻きされている。上述のように、本実施形態では連通路55がストッパ50の筒部51と弁部材40との当接面から第1所定距離d1離れた位置に形成されている。すなわち、ストッパ50と弁部材40との当接時において、連通路55は、スプリング21と弁部材40との当接面から第1所定距離d1以上離れている。そのため、燃料が連通路55を通じて容積室54に流入するとき、燃料の流れがスプリング21の添え巻き部分に衝突するのを防ぐことができる。これにより、弁部材40に横力が生じるのを抑制することができる。また、燃料の流れはスプリング21端部の添え巻き部分に遮られることなく、スプリング21(添え巻き部分以外)の線間すきまを通過可能なため、燃料を容積室54に円滑に流入させることができる。
また、本実施形態では、上述のように、連通路55を、ストッパ50の底部52とスプリング21との当接面から第2所定距離d2離れた位置に形成している。これにより、燃料の流れはスプリング21端部の添え巻き部分に遮られることなく、スプリング21(添え巻き部分以外)の線間すきまを通過可能なため、燃料を容積室54に円滑に流入させることができる。
また、本実施形態では、弁部材40は、傘部42の外縁からストッパ50の筒部51側に筒状に突出する突出部43を有している。突出部43の、筒部51と当接する壁面の径方向の幅は、筒部51の、突出部43と当接する壁面の径方向の幅よりも小さく形成されている。これにより、突出部43と筒部51との当接面積を小さくすることができるため、突出部43と筒部51との当接面に働くリンギング力を低減することができる。その結果、所望のタイミングで弁部材40を閉弁させることが可能となる。したがって、加圧室113へ供給する燃料の量が安定する。
また、本実施形態では、連通路55および第3通路123は、それぞれの中心軸A1およびA2が相異なる方向となるように形成されている。すなわち、第3通路123を流れる燃料と連通路55を流れる燃料とは、流れの向きが異なる。これにより、加圧室113へ供給する燃料の調量時、第3通路123から中間通路124へ流れ込んだ燃料が連通路55に直接流れ込むのを低減することができる。そのため、中間通路124から連通路55を通じて容積室54へ流入した燃料が勢いよく弁部材40に衝突するのを低減することができる。その結果、弁部材40の自閉を防ぐことができる。したがって、加圧室113から排出される燃料の量が安定する。
また、本実施形態では、連通路55は、中心軸A1が第3通路123の中心軸A2に交わる位置に形成されている。すなわち、加圧室113へ供給する燃料の調量時、連通路55は、第3通路123の下流側近傍において中間通路124に接続している。調量時に第3通路123を流れる燃料は、加圧室113から第3通路123へ流れ込む際の絞り効果により流速が上昇する。そのため、中間通路124のうち、第3通路123の下流側近傍の燃料の流速は大きくなり、当該箇所の圧力が低下する。本実施形態では、連通路55が、第3通路123の下流側近傍において中間通路124に接続しているため、容積室54の圧力を、中間通路124のうちの第3通路123の下流側近傍の圧力と同じく、低圧とすることができる。そのため、容積室54の圧力によって弁部材40が閉弁方向へ移動するのを低減することができる。その結果、弁部材40の自閉を防ぐことができる。したがって、加圧室113から排出される燃料の量が安定する。
また、本実施形態では、弁部材40は、傘部42の反突出部43側に接続する軸部41を有している。そして、弁ボディ30は、弁部材40の軸部41を摺動可能に案内する第1挿通孔351を有する第1ガイド部35を備えている。そのため、電磁駆動部70によりニードル60を経由して弁部材40を開弁方向または閉弁方向へ移動させるとき、弁部材40は、第1ガイド部35によって軸方向への往復移動が案内される。これにより、弁部材40は径方向へ移動することなく、弁部材40を弁座34に対し安定して着座または離座させることができる。したがって、加圧室113から排出される燃料の量がより安定し、高圧ポンプから吐出する燃料の量および圧力をより高精度に制御することができる。
さらに、本実施形態では、電磁駆動部70は、ニードル60を摺動可能に案内する第2挿通孔761を有する第2ガイド部76を備えている。そのため、電磁駆動部70によりニードル60を経由して弁部材40を開弁方向または閉弁方向へ移動させるとき、ニードル60は、第2ガイド部76によって軸方向への往復移動が案内される。これにより、ニードル60は径方向へ移動することなく、ニードル60を弁部材40に対して安定して当接させることができる。その結果、ニードル60に当接する弁部材40の往復移動が安定し、弁部材40を弁座34に対し、より安定して着座または離座させることができる。したがって、加圧室113から排出される燃料の量がさらに安定し、高圧ポンプから吐出する燃料の量および圧力をより高精度に制御することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による高圧ポンプの一部を図5に示す。第2実施形態では、ストッパに形成される連通路の位置が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、連通路55は、ストッパ50の筒部51と弁部材40との当接面から第1所定距離d3、かつ、ストッパ50の底部52とスプリング21との当接面から第2所定距離d4離れた位置に形成されている。ここで、第1所定距離d3は、筒部51と弁部材40との当接面から拡張部53までの距離よりも大きな値が設定されている。なお、第1所定距離d3および第2所定距離d4のうち少なくとも第2所定距離d4は、スプリング21の添え巻き部分の軸方向の長さよりも大きな値が設定されていることが望ましい。
本実施形態では、連通路55は、第3通路123に接続している。すなわち、連通路55は、第3通路123と容積室54とを連通する。
本実施形態では、上述した以外の点(構成)は第1実施形態と同様である。
以上説明したように、本実施形態では、ストッパ50は、第3通路123と容積室54とを連通する連通路55を有している。そのため、第3通路123の燃料は、連通路55を通じて容積室54へ流入する。これにより、容積室54の圧力を第3通路123の圧力と同等にすることができるため、第3通路123の圧力がどのような状態であっても、弁部材40をストッパ50の筒部51から容易に離間させることができる。その結果、所望のタイミングで弁部材40を閉弁させることが可能となり、弁部材40の応答性を高めることができる。したがって、加圧室113から排出される燃料の量が安定する。よって、第1実施形態と同様、高圧ポンプから吐出する燃料の量および圧力を高精度に制御することができる。
また、本実施形態では、連通路55は、ストッパ50の筒部51と弁部材40との当接面から第1所定距離d3、かつ、ストッパ50の底部52とスプリング21との当接面から第2所定距離d4離れた位置に形成されている。このように、連通路55が弁部材40から第1所定距離d3離れた位置に形成されているため、燃料が連通路55を通じて容積室54に流入するとき、燃料の流れが弁部材40に衝突するのを抑制することができる。これにより、弁部材40に横力が生じるのを抑制し、弁部材40の軸部41の摺動不良および異常摩耗を防ぐことができる。したがって、第1実施形態と同様、弁部材40の耐用期間を長くでき、高圧ポンプの耐久性を高めることができる。
また、本実施形態では、ストッパ50と弁部材40との当接時において、連通路55は、スプリング21と弁部材40との当接面から第1所定距離d3以上離れている。そのため、燃料が連通路55を通じて容積室54に流入するとき、燃料の流れがスプリング21の添え巻き部分に衝突するのを防ぐことができる。これにより、弁部材40に横力が生じるのを抑制することができる。また、燃料の流れはスプリング21端部の添え巻き部分に遮られることなく、スプリング21(添え巻き部分以外)の線間すきまを通過可能なため、燃料を容積室54に円滑に流入させることができる。
また、本実施形態では、上述のように、連通路55を、ストッパ50の底部52とスプリング21との当接面から第2所定距離d4離れた位置に形成している。これにより、燃料の流れはスプリング21端部の添え巻き部分に遮られることなく、スプリング21(添え巻き部分以外)の線間すきまを通過可能なため、燃料を容積室54に円滑に流入させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による高圧ポンプの一部を図6に示す。第3実施形態では、ストッパに形成される連通路の位置等が第2実施形態と異なる。
第3実施形態では、第2実施形態と同様、連通路55は、ストッパ50の筒部51と弁部材40との当接面から第1所定距離d3、かつ、ストッパ50の底部52とスプリング21との当接面から第2所定距離d4離れた位置に形成されている。
また、第3実施形態では、第2実施形態と異なり、連通路55は、第3通路123から筒部51の周方向にずれた位置に形成されている。よって、連通路55の中心軸A1と第3通路123の中心軸A2とは、交わらない(図7参照)。
また、拡張部53の連通路55に対応する位置には、溝531が形成されている。これにより、連通路55は、中間通路124に連通している。そのため、連通路55は、中間通路124と容積室54とを連通可能である。
本実施形態では、上述した以外の点(構成)は第2実施形態と同様である。
以上説明したように、本実施形態では、ストッパ50は、中間通路124と容積室54とを連通する連通路55を有している。その結果、所望のタイミングで弁部材40を閉弁させることが可能となり、弁部材40の応答性を高めることができる。したがって、加圧室113から排出される燃料の量が安定する。よって、第2実施形態と同様、高圧ポンプから吐出する燃料の量および圧力を高精度に制御することができる。
また、「連通路55が、ストッパ50の筒部51と弁部材40との当接面から第1所定距離d3、かつ、ストッパ50の底部52とスプリング21との当接面から第2所定距離d4離れた位置に形成されていること」による効果は、第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による高圧ポンプの一部を図8に示す。第4実施形態では、連通路が形成される部材が第1実施形態と異なる。
第4実施形態では、連通路46は弁部材40に形成されている。より詳細には、連通路46は、弁部材40の傘部42に形成された凹部44とスプリング21との当接面から第1所定距離d7、かつ、弁部材40とストッパ50の筒部51との当接面から第2所定距離d8離れた位置に形成されている。ここで、第1所定距離d7は、スプリング21の添え巻き部分の軸方向の長さよりも大きな値が設定されていることが望ましい。本実施形態では、連通路46は、弁部材40の突出部43に形成されている。上述の構成により、連通路46は、中間通路124と容積室54とを連通可能である。
本実施形態では、上述した以外の点(構成)は第1実施形態と同様である。
以上説明したように、本実施形態では、弁部材40は、中間通路124と容積室54とを連通する連通路46を有している。そのため、中間通路124の燃料は、連通路46を通じて容積室54へ流入する。これにより、容積室54の圧力を中間通路124の圧力と同等にすることができるため、中間通路124の圧力がどのような状態であっても、弁部材40をストッパ50の筒部51から容易に離間させることができる。その結果、所望のタイミングで弁部材40を閉弁させることが可能となり、弁部材40の応答性を高めることができる。したがって、加圧室113へ供給する燃料の量が安定する。よって、高圧ポンプから吐出する燃料の量および圧力を高精度に制御することができる。
また、本実施形態では、連通路46は、弁部材40の傘部42に形成された凹部44とスプリング21との当接面から第1所定距離d7、かつ、弁部材40とストッパ50の筒部51との当接面から第2所定距離d8離れた位置に形成されている。このように、連通路46が弁部材40の凹部44とスプリング21との当接面から第1所定距離d7離れた位置に形成されているため、燃料が連通路46を通じて容積室54に流入するとき、燃料の流れがスプリング21の添え巻き部分に衝突するのを防ぐことができる。これにより、弁部材40に横力が生じるのを抑制することができる。また、本実施形態では、燃料の流れは添え巻き部分に遮られることなく、スプリング21(添え巻き部分以外)の線間すきまを通過可能なため、燃料を容積室54に円滑に流入させることができる。
なお、本実施形態では、連通路46の径は、「弁部材40の連通路46と対向する部分(本実施形態では突出部43)に対し、連通路46を通じて容積室54に流入する燃料の流れが衝突しない」程度の大きさに設定されている。これにより、弁部材40に横力が生じるのを抑制することができる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態による高圧ポンプの一部を図9に示す。第5実施形態では、連通路が形成される弁部材の形状等が第4実施形態と異なる。
第5実施形態では、弁部材40の傘部42は突出部(43)を有していない。よって、本実施形態では、弁部材40とストッパ50との当接面積は、第4実施形態と比べ、大きい。
また、第5実施形態では、第4実施形態と同様、連通路46は、弁部材40の傘部42に形成された凹部44とスプリング21との当接面から第1所定距離d7、かつ、弁部材40とストッパ50の筒部51との当接面から第2所定距離d8離れた位置に形成されている。本実施形態では、連通路46は、弁部材40の凹部44に囲まれて形成される空間(容積室54の一部)に連通している。上述の構成により、連通路46は、中間通路124と容積室54とを連通可能である。
本実施形態では、上述した以外の点(構成)は第4実施形態と同様である。
以上説明したように、本実施形態では、弁部材40は、中間通路124と容積室54とを連通する連通路46を有している。その結果、所望のタイミングで弁部材40を閉弁させることが可能となり、弁部材40の応答性を高めることができる。したがって、加圧室113から排出される燃料の量が安定する。よって、第4実施形態と同様、高圧ポンプから吐出する燃料の量を高精度に制御することができる。
また、「連通路46が、弁部材40の傘部42に形成された凹部44とスプリング21との当接面から第1所定距離d7、かつ、弁部材40とストッパ50の筒部51との当接面から第2所定距離d8離れた位置に形成されていること」による効果は、第4実施形態と同様である。
なお、本実施形態では、連通路46の径は、「弁部材40の連通路46と対向する部分(本実施形態では傘部42の凹部44の壁面)に対し、連通路46を通じて容積室54に流入する燃料の流れが衝突しない」程度の大きさに設定されている。これにより、弁部材40に横力が生じるのを抑制することができる。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態では、阻害要因がなければ、ストッパまたは弁部材に形成する連通路、および第3通路は、それぞれの中心軸が同一の方向となるように形成してもよい。また、第3実施形態のように、連通路は、中心軸が第3通路の中心軸に交わらない位置に形成してもよい。さらに、連通路は、ストッパまたは弁部材に一つ形成するのではなく、例えばストッパまたは弁部材の周方向に複数形成してもよい。
上述の第4実施形態および第5実施形態では、弁部材に連通路を形成する例を示した。本発明の他の実施形態では、弁部材に形成する連通路の径を、第4実施形態および第5実施形態の連通路の径よりも大きくし、連通路を通過する燃料の流量をより増大させることとしてもよい。この場合、連通路と対向する位置にさらに1つの連通路を設ければ、当該2つの連通路を通じて容積室に流入する燃料同士が衝突するため、弁部材に横力が生じるのを抑制することができる。
上述の第5実施形態では、弁部材の傘部とストッパの筒部とが直接当接する例を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、当該傘部に、第1実施形態で示したような筒状の突出部を形成し、当該突出部とストッパの筒部とを当接させることとしてもよい。これにより、弁部材とストッパとの当接面に働くリンギング力を低減することができる。
上述の複数の実施形態では、電磁駆動部のコイル部に通電していないとき弁部材は開弁しており、コイル部に通電したとき弁部材が閉弁する、常開型の弁構造を示した。これに対し、本発明の他の実施形態では、コイル部に通電したとき弁部材が開弁する、常閉型の弁構造としてもよい。
このように、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
10:高圧ポンプ、11:ハウジング本体(ハウジング)、12:カバー(ハウジング)、13:プランジャ、21:スプリング(第1付勢部材)、22:スプリング(第2付勢部材)、28:オイルシールホルダ、30:弁ボディ、34:弁座、40:弁部材、42:傘部(弁部材)、50:ストッパ、51:筒部(ストッパ)、52底部(ストッパ)、53:拡張部(ストッパ)、54:容積室、46、55:連通路、60:ニードル、70:電磁駆動部、71:コイル(コイル部)、72:固定コア(コイル部)、73:可動コア(コイル部)、75:フランジ(コイル部)、78:スプール(コイル部)、79:筒部材(コイル部)、100:燃料通路、113:加圧室、121:第1通路(燃料通路)、122:第2通路(燃料通路)、123:第3通路(燃料通路)、124:中間通路(燃料通路)

Claims (7)

  1. 往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および前記加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、
    前記燃料通路に設けられ、前記加圧室側壁面に弁座を有する弁ボディと、
    前記弁ボディに摺動可能に設けられ、傘部を有し、前記傘部が前記弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、
    前記弁部材の前記加圧室側に設けられ、筒部と前記筒部の反弁部材側の端部を塞ぐ底部と前記底部の径外側に形成される環状の拡張部とからなり、前記弁部材が前記筒部の反底部側端部に当接したとき、前記弁部材の前記加圧室側端部を覆うとともに、前記弁部材の開弁方向への移動を規制し、前記弁部材と前記筒部の内壁と前記底部とに囲まれた容積室を形成するストッパと、
    前記筒部の内側に前記弁部材と前記底部とに当接して設けられ、前記弁部材を閉弁方向へ付勢する第1付勢部材と、
    一方の端部が前記弁部材の反ストッパ側端部に当接可能であり、前記弁部材の開弁または閉弁時の移動方向と同一の方向へ移動可能に設けられるニードルと、
    前記ニードルを前記弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、
    前記ニードルを前記弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備え、
    前記燃料通路は、前記弁ボディの前記弁座の反加圧室側に形成される第1通路、前記弁部材が前記弁座から離座したとき前記弁部材と前記弁座との間に環状に形成される第2通路、前記ストッパの前記拡張部に形成される第3通路、および前記第2通路と前記第3通路との間に形成される中間通路を含み、
    前記ストッパは、前記中間通路または前記第3通路と前記容積室とを連通する連通路を有し、
    前記連通路は、前記筒部と前記弁部材との当接面から第1所定距離、かつ、前記底部と前記第1付勢部材との当接面から第2所定距離離れた位置に形成されていることを特徴とする高圧ポンプ。
  2. 往復移動可能なプランジャと、
    前記プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および前記加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、
    前記燃料通路に設けられ、前記加圧室側壁面に弁座を有する弁ボディと、
    前記弁ボディに摺動可能に設けられ、傘部を有し、前記傘部が前記弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、
    前記弁部材の前記加圧室側に設けられ、筒部と前記筒部の反弁部材側の端部を塞ぐ底部と前記底部の径外側に形成される環状の拡張部とからなり、前記弁部材が前記筒部の反底部側端部に当接したとき、前記弁部材の前記加圧室側端部を覆うとともに、前記弁部材の開弁方向への移動を規制し、前記弁部材と前記筒部の内壁と前記底部とに囲まれた容積室を形成するストッパと、
    前記筒部の内側に前記弁部材と前記底部とに当接して設けられ、前記弁部材を閉弁方向へ付勢する第1付勢部材と、
    一方の端部が前記弁部材の反ストッパ側端部に当接可能であり、前記弁部材の開弁または閉弁時の移動方向と同一の方向へ移動可能に設けられるニードルと、
    前記ニードルを前記弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、
    前記ニードルを前記弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備え、
    前記燃料通路は、前記弁ボディの前記弁座の反加圧室側に形成される第1通路、前記弁部材が前記弁座から離座したとき前記弁部材と前記弁座との間に環状に形成される第2通路、前記ストッパの前記拡張部に形成される第3通路、および前記第2通路と前記第3通路との間に形成される中間通路を含み、
    前記傘部は、前記ストッパ側の面に反ストッパ側へ凹んで形成される凹部を有し、
    前記第1付勢部材は、前記底部とは反対側の端部が前記凹部に当接しており、
    前記弁部材は、前記中間通路と前記容積室とを連通する連通路を有し、
    前記連通路は、前記凹部と前記第1付勢部材との当接面から第1所定距離、かつ、前記弁部材と前記筒部との当接面から第2所定距離離れた位置に形成されていることを特徴とする高圧ポンプ。
  3. 前記弁部材は、前記傘部の外縁から前記ストッパ側に筒状に突出する突出部を有し、前記突出部の前記ストッパ側端部が前記筒部の前記弁部材側端部に当接することにより前記容積室を形成し、
    前記突出部の前記筒部と当接する壁面の径方向の幅は、前記筒部の前記突出部と当接する壁面の径方向の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の高圧ポンプ。
  4. 前記連通路および前記第3通路は、それぞれの中心軸が相異なる方向となるように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  5. 前記連通路は、中心軸が前記第3通路の中心軸に交わる位置に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の高圧ポンプ。
  6. 前記弁部材は、前記傘部の反突出部側に接続する軸部を有し、
    前記弁ボディは、前記軸部を摺動可能に案内する第1挿通孔を有する第1ガイド部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
  7. 前記電磁駆動部は、前記ニードルを摺動可能に案内する第2挿通孔を有する第2ガイド部を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
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