JP4569826B2 - 高圧燃料ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は電磁弁を調量弁として使用する高圧燃料ポンプに関するものである。
コイルに通電することにより固定コアに可動コアを吸引し、可動コアとともに往復移動する弁部材により流体通路を開閉する電磁弁が知られている。例えば、特許文献1、2では、このような電磁弁を、高圧燃料ポンプの燃料吐出量を調量する調量弁として用いている。
しかしながら、特許文献1、2で使用される電磁弁では、固定コアの吸引部に可動コアを吸引するときに可動コアを係止し可動コアの移動量を規制するストッパが、固定コアの吸引部の可動コア側に向けた軸方向投影上に位置している。このような位置にストッパを設置する構成では、可動コアを係止する部分のストッパの厚みにより電磁弁の軸長が長くなるという問題がある。
再表00/047888号公報 特表2002−521616号公報
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、軸長が短い電磁弁およびそれを用いた高圧燃料ポンプを提供することを目的とする。
請求項1からに記載の発明によると、固定コアと軸方向に重なってストッパが設置されているので、可動部材の対向部を吸引する固定コアの吸引部の対向部側に向けた軸方向投影上にストッパが存在せずに可動部材の対向部をストッパが係止できる。この構成によれば、可動部材の対向部が固定コアに係止されない範囲で、固定コア側から可動部材の対向部側に突出するストッパの突出量を小さくすることができる。したがって、ストッパを設置することによる電磁弁の軸長の延びを極力低減できる。
また、流体出口側の圧力が低下すると、第2ばね部材の荷重に抗して可動部材は開弁方向に移動する。固定コアに可動部材が吸引される方向が開弁方向であるから、流体出口側の圧力が流体入口側の圧力に対して相対的に低下し、固定コアに可動部材の対向部が近づいた状態でコイルに通電すれば、コイルに供給する電流値が小さくても、固定コアに可動部材を吸引しストッパに可動部材の対向部が係止された開弁状態を保持できる。
このような電磁弁を採用しているので、高圧燃料ポンプを小型化できる
請求項2に記載の発明によると、固定コアの内周側に設置されたストッパがストッパの内周側に挿入された可動部材を往復移動方向に案内する案内部材を兼ねているので、部品点数を減少できる。
また、他部材ではなく固定コアの内周側にストッパが設置されるので、固定コアとストッパと可動部材との軸心合わせが容易である。これにより、弁部材を往復移動方向に案内するストッパと可動部材との摺動クリアランスを極力小さくすることができる。さらに、ストッパに案内される箇所の可動部材と可動部材の対向部とを近づけることができる。その結果、ストッパが可動部材を案内するときに可動部材の対向部の軸ずれが低減するので、可動部材の対向部の外周側面に設置され磁気回路の一部を形成する磁性部材と可動部材の対向部とのサイドギャップを極力小さくし、この磁性部材と対向部との間に流れる磁束を増加できる。これにより、可動部材の対向部と固定コアとの間に働く磁気吸引力が増加する。
請求項4に記載の発明によると、固定コアに設けた段差に軸方向に押し当てられてストッパが固定コアに取り付けられているので、固定コアに対してストッパを軸方向に容易に位置決めできるとともに、固定コア側から可動部材の対向部側に突出するストッパの突出量を高精度に調整できる
請求項に記載の発明によると、ストッパの硬度は固定コアの硬度よりも高いので、可動部材を係止するストッパの摩耗を低減できる。
ところで、コイルへの通電がオンされ固定コアに可動部材の対向部が吸引されてストッパに係止された状態から、コイルへの通電がオフされるときにストッパから可動部材の対向部が速やかに離れるように、ストッパには残留磁束が発生しないか、発生しても小さいことが望ましい。
そこで請求項に記載の発明によると、ストッパは焼入れ材または非磁性材により形成されている。磁性材であっても焼入れすることにより磁気特性は低下するので、焼入れ材でストッパを形成することにより、ストッパに発生する残留磁束を低減できる。また、非磁性材でストッパを形成することにより、ストッパに残留磁束が発生することを防止できる。このように、焼入れ材または非磁性材によりストッパを形成することにより、ストッパに発生する残留磁束を極力低減できる。その結果、コイルへの通電をオフしたときにストッパから可動部材が離れる応答性が向上する。また、焼き入れ材でストッパを形成すれば、ストッパの硬度を高めることができる
本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧燃料ポンプを図3に示す。高圧燃料ポンプ10は、例えば、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンのインジェクタに燃料を供給する燃料ポンプである。図3において、吸入室200、連通路202、燃料ギャラリ204、加圧室206および吐出通路208は、流体通路としての燃料通路を構成している。
ポンプハウジング12は、ステンレス等の鉄材により一体に形成されている。ディーゼルエンジンに高圧燃料ポンプ10を使用する場合には、ステンレスではない鉄材でポンプハウジング12を形成してもよい。ポンプハウジング12はシリンダ14を一体に形成している。
プランジャ20は、ポンプハウジング12のシリンダ14に往復移動自在に支持されている。加圧室206は、プランジャ20の往復移動方向の一端側に形成されている。プランジャ20の外周面は、プランジャ20のヘッド22側とシリンダ14側との間で、支持部材30に支持されたオイルシール31、32によりシールされている。オイルシール31、32は、エンジン内から加圧室206へのオイルの侵入を防止し、かつ加圧室206からエンジン内への燃料漏れを防止する。プランジャ20の他端側に形成されたヘッド22は、スプリング座24と結合している。スプリング座24はスプリング28の荷重によりタペット26の底部内壁に押し付けられている。タペット26の底部外壁が図示しないポンプカムの回転によりポンプカムと摺動することにより、プランジャ20は往復移動する。
図示しない燃料入口から燃料が導入される吸入室200は、ポンプハウジング12に成形された凹部により形成されている。吸入室200は、加圧室206に対してプランジャ20の軸方向の反対側にプランジャ20とほぼ同軸上に形成されており、加圧室206の径方向外側に広がっている。
吸入室200はカバー40に覆われており、カバー40とポンプハウジング12との間にはパルセーションダンパ42が挟持されている。パルセーションダンパ42は、吸入室200の燃料圧力に応じて弾性変形し、燃料入口から吸入室200に導入された燃料の圧力脈動を低減する。連通路202は、吸入室200と電磁弁60の燃料ギャラリ204とを連通している。
燃料出口である吐出部50は、高圧配管とのジョイントとデリバリバルブとを兼ねている。吐出部50には吐出通路208が形成されており、吐出通路208にボール52およびスプリング54が収容されている。加圧室206の圧力が所定圧以上になると、スプリング54の荷重に抗してボール52がリフトし、加圧室206の高圧燃料が吐出通路208を通り吐出部50から吐出される。
電磁弁60は、コイル88への通電をオン、オフすることにより、燃料ギャラリ204と加圧室206との連通を断続する。電磁弁60は、コイル88への通電タイミングを制御することにより燃料吐出量を調量する調量弁である。燃料ギャラリ204は、連通路202により吸入室200と連通している。
図1に示すように、電磁弁60のバルブボディ62は、燃料ギャラリ204と加圧室206との間でポンプハウジング12に取り付けられている。バルブボディ62に設けた弁座63に後述する可動部材70の弁部材72が着座すると、燃料ギャラリ204と加圧室206との連通が遮断される。スプリング座66はバルブボディ62内に取り付けられており、第2ばね部材としてのスプリング68の一端を係止している。スプリング68の他端は可動部材70の弁部材72に係止されている。スプリング68は、弁部材72が弁座63に着座する閉弁方向に可動部材70に荷重を加えている。スプリング座66には、燃料ギャラリ204と加圧室206とを連通する燃料通孔66aが形成されている。
可動部材70は、弁部材72、ロッド74および対向部76からなる。ロッド74および対向部76は磁性材で一体成形されている。弁部材72はロッド74および対向部76とは別体に形成されている。可動部材の構成によっては、可動部材を一体に形成してもよい。ロッド74は非磁性材で形成されてもよく、その場合、磁性材で形成された対向部76と非磁性材で形成されたロッド74とは溶接等で結合されていることが望ましい。コイル88に通電することにより固定コア80の吸引部81に可動部材70の対向部76が吸引されると、開弁方向である図1の左方向に対向部76およびロッド74が移動する。
円板状に形成されている弁部材72の外周縁の一部は、弁部材72が弁座63から離座したときにバルブボディ62と弁部材72の外周縁との間を燃料が通過するように切欠72aが形成されている。後述するストッパ90に往復移動方向に案内されている箇所のロッド74の外周面は、ロッド74とストッパ90との間を燃料が通過するように、面取りが施されている。
対向部76は、有底筒状に形成されており、底部でロッド74と結合している。対向部76のロッド74周囲の外側底面は、固定コア80の吸引部81およびストッパ90と向き合っている。対向部76がストッパ90に係止される面に、Cr等の耐摩耗性を有するめっき、またはコーティングを施してもよい。
第1ばね部材としてのスプリング78は、弁部材72が弁座63から離れる開弁方向に可動部材70に荷重を加えている。スプリング78の加重をF1、スプリング68の加重をF2とすると、F1<F2に設定されている。スプリング68とスプリング78との荷重差により可動部材70は弁部材72が弁座63に着座する方向に押されるので、可動部材70にスプリング68、78以外の外力が働かない場合、弁部材72は弁座63に着座する。
固定コア80は、磁気特性に優れるフェライト系鉄鋼材、またはマルテンサイト系鉄鋼材により形成されており、燃料ギャラリ204を覆うようにポンプハウジング12に取り付けられている。固定コア80とカップ状に形成されているヨーク84との間には、固定コア80とヨーク84との間で磁束が短絡することを防止する筒状の非磁性部材86が設置されている。対向部76の外周側面と、ヨーク84および非磁性部材86の内周側面との間には、所定のサイドギャップ210(図3参照)が形成されている。コイル88は、固定コア80、ヨーク84おおよび非磁性部材86の外周に巻回されている。
ストッパ90は、マルテンサイト系鉄鋼材等の焼入れ材、またはオーステナイト系鉄鋼材等の非磁性材にCr等の耐摩耗性を有するめっきまたはコーティングを施したもので形成されている。そして、対向部76を係止することによる摩耗を低減するために、ストッパ90の硬度は固定コア80の硬度よりも高くなっている。ストッパ90は、固定コア80の内周側に圧入等により取り付けられており、固定コア80と軸方向に重なっている。ストッパ90は、対向部76側の大径部92と、大径部92よりも外径が小さく大径部92の対向部76と反対側に形成されている小径部93とを有している。大径部92と小径部93との径差による段差が固定コア80の内周壁に形成された段差82に軸方向に押し当てられることにより、ストッパ90は固定コア80に対して軸方方向に位置決めされている。ストッパ90は、固定コア80に吸引される対向部76を係止するとともに、ロッド74を往復移動方向に案内する。
このように、ストッパ90が軸方向端面で対向部76を係止し、軸方向端面に連続する内周面でロッド74を往復移動方向に案内するので、1回のチャックでストッパ90の軸方向端面および内周面の両方を加工できる。
図2に示すように、ストッパ90は、固定コア80の吸引部81よりも僅かに対向部76側に突出している。この突出量により、ストッパ90に対向部76が係止されたときの対向部76と固定コア80とのギャップGの大きさがが規定される。ストッパ90が固定コア80の段差82に軸方向に押し当てられることにより、固定コア80に対してストッパ90を軸方向に容易に位置決めできるとともに、固定コア80側から対向部76側に突出するストッパ90の突出量を高精度に調整できる。
次に、高圧燃料ポンプ10の作動について説明する。
(1)吸入行程
プランジャ20が下降し、加圧室206の圧力が低下すると、弁部材72の燃料入口側である燃料ギャラリ204と燃料出口側である加圧室206とから弁部材72が受ける差圧が変化する。そして、加圧室206の燃料圧力により弁部材72が弁座63に着座する方向に受ける力とスプリング68の荷重との和が、吸入室200側である燃料ギャラリ204の燃料圧力により弁部材72が弁座63から離座する方向に受ける力とスプリング78の荷重との和よりも小さくなると、弁部材72は弁座63から離座する。これにより、吸入室200から連通路202、燃料ギャラリ204を通り加圧室206に燃料が吸入される。可動部材70のロッド74および対向部76は、スプリング78の荷重によりスプリング座66側に移動する。対向部76がストッパ90に係止されると、ロッド74および対向部76の移動は停止する。
そして、プランジャ20が下死点に達する前の対向部76がストッパ90に係止されている状態でコイル88への通電をオンする。対向部76は僅かなギャップGを介して固定コア80の吸引部81と向き合っているので、コイル88に供給する電流値が小さくても、固定コア80の吸引部81と可動部材70の対向部76との間に大きな磁気吸引力が働く。したがって、コイル88に供給する電流値が小さくても、対向部76がストッパ90に係止されている状態を保持できる。
(2)戻し行程
プランジャ20が下死点から上死点に向かって上昇しても、コイル88への通電はオンされた状態であり、可動部材70の対向部76と固定コア80の吸引部81との間に磁気吸引力が働いているので、対向部76はストッパ90に係止された位置に保持される。つまり、弁部材72はロッド74に遮られて弁座63から離座した開弁位置に保持されるので、プランジャ20の上昇にともない、加圧室206の燃料は燃料ギャラリ204から連通路202を通り、吸入室200に戻される。
(3)加圧行程
戻し行程中にコイル88への通電をオフすると、対向部76と吸引部81との間に磁気吸引力が働かなくなる。ストッパ90をマルテンサイト系鉄鋼材等の焼入れ材で形成している場合は、コイル88への通電をオフしてもストッパ90に残留磁束は発生するが、焼き入れしない磁性材に比べてその磁束量は少ない。また、ストッパ90をオーステナイト系鉄鋼材等の非磁性材で形成する場合は、ストッパ90に残留磁束は発生しない。いずれの材質でストッパ90を形成しても、ストッパ90に発生する残留磁束を極力低減できるので、コイル88への通電をオフすると、対向部76は速やかに固定コア80の吸引部81から離れる。その結果、スプリング68とスプリング78との荷重差、ならびにプランジャ20の上昇にともない加圧室206の燃料が燃料ギャラリ204から連通路202を通り吸入室200に戻されるときの流体力により、弁部材72は閉弁方向である図1の右方向に移動して弁座63に着座するので、燃料ギャラリ204と加圧室206との連通は遮断される。この状態でプランジャ20がさらに上死点に向けて上昇すると、加圧室206の燃料が加圧され燃料圧力が上昇する。そして、加圧室206の燃料圧力が所定圧以上になると、スプリング54の付勢力に抗してボール52がリフトする。これにより、加圧室206で加圧された燃料は吐出通路208を通り吐出部50から吐出される。吐出部50から吐出された燃料は、図示しない燃料レールに供給されて蓄圧され、燃料噴射弁に供給される。
上記(1)〜(3)の行程を繰り返すことにより、高圧燃料ポンプ10は吸入した燃料を加圧して吐出する。燃料の吐出量は、電磁弁60のコイル88への通電タイミングを制御することにより調量される。
第1実施形態では、固定コア80の内周側に固定コア80と軸方向に重なってストッパ90を取り付けたので、固定コア80の吸引部81の対向部76側への軸方向投影上にストッパ90は存在しない。その結果、電磁弁60の軸長が短くなるので、高圧燃料ポンプ10を小型化できる。
また、固定コア80の内周側にストッパ90を取り付けたので、固定コア80とストッパ90との軸心合わせが容易である。したがって、ストッパ90と、ストッパ90に軸方向に案内されるロッド74との軸心合わせも容易である。その結果、ロッド74の往復移動を妨げない範囲でロッド74とストッパ90との摺動クリアランスを極力小さくすることができるので、ストッパ90に対するロッド74の軸ずれを低減できる。さらに、対向部76に近い位置のロッド74がストッパ90に往復移動方向に案内されている。この構成により、往復移動時の対向部76の軸ずれを低減できるので、サイドギャップ210を小さくすることができる。その結果、ヨーク84と対向部76との間に流れる磁束量が増加するので、固定コア80と対向部76との間に働く磁気吸引力が増加する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図4および図5に示す。尚、第1実施形態と実質的に同一構成部分に同一符号を付す。
第2実施形態の電磁弁100では、ストッパ110は固定コア102とヨーク84との間で固定コア102の外周側に取り付けられている。ストッパ110は、固定コア102の外周壁に形成された段差103に軸方向に押し当てられて軸方向に位置決めされている。可動部材70の対向部76を係止するストッパ110の係止部112は、固定コア102の吸引部104から対向部76側に僅かに突出している。
第2実施形態では、ヨーク84と固定コア102との間にストッパ110が設置されているので、ヨーク84と固定コア102との間で磁束が短絡することを防止するため、ストッパ110は、オーステナイト系鉄鋼材等の非磁性材にCr等の耐摩耗性を有するめっきまたはコーティングを施したものを使用する。また、ストッパ110が固定コア102の外周側に取り付けられ、固定コア102がロッド74を往復移動方向に案内するので、ロッド74の外周面または固定コア102の内周面に耐摩耗性を有するめっき、またはコーティングを施すことが望ましい。
第2実施形態では、固定コア102の外周側に固定コア102と軸方向に重なってストッパ110を取り付けているので、固定コア102の吸引部104の対向部76側への軸方向投影上にストッパ110が存在しない構成とすることができる。その結果、電磁弁60の軸長が短くなるので、高圧燃料ポンプ10を小型化できる。
(他の実施形態)
上記複数の実施形態では、本発明の電磁弁を高圧燃料ポンプの調量弁に適用したが、これに限らず、流体通路を開閉する電磁弁として他の用途に適用してもよい。
また上記複数の実施形態では、加圧室206の吸入側の燃料通路を電磁弁が開閉して燃料吐出量を調量したが、電磁駆動式の調量弁の設置位置はこれに限るものではなく、高圧燃料ポンプの燃料入口と燃料出口との間の燃料通路であればどの位置に調量弁を設置してもよい。例えば、加圧室の吐出側の燃料通路に調量弁を設置して燃料を調量してもよい。
また上記複数の実施形態では、弁部材72の燃料出口側である加圧室206の圧力が低下すると可動部材70が開弁方向に移動する電磁弁の構成を採用したが、燃料入口側と燃料出口側との差圧が変化しても可動部材が移動しない電磁弁の構成を採用してもよい。
このように、本発明は、上記複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
第1実施形態による高圧燃料ポンプの電磁弁を示す断面図。 ストッパ周囲を示す拡大図。 第1実施形態の高圧燃料ポンプを示す断面図。 第2実施形態による高圧燃料ポンプの電磁弁を示す断面図。 ストッパ周囲を示す拡大図。
符号の説明
10:高圧燃料ポンプ、12:ポンプハウジング、14:シリンダ、20:プランジャ、50:吐出部(燃料出口)、60、100:電磁弁(調量弁)、68:スプリング(第2ばね部材)、70:可動部材、72:弁部材(可動部材)、74:ロッド(可動部材)、76:対向部(可動部材)、78:スプリング(第1ばね部材)、80、102:固定コア、81、104:吸引部、82、103:段差、90、110:ストッパ、200:吸入室(燃料通路、流体通路)、202:連通路(燃料通路、流体通路)、204:燃料ギャラリ(燃料通路、流体通路)、206:加圧室(燃料通路、流体通路)、208:吐出通路(燃料通路、流体通路)

Claims (6)

  1. 燃料入口から加圧室に吸入した燃料を加圧し、燃料出口から吐出する高圧燃料ポンプにおいて、
    往復移動することにより前記燃料入口から前記加圧室に吸入された燃料を加圧するプランジャと、
    前記燃料入口と前記燃料出口との間の流体通路を開閉することにより燃料を調量する電磁弁と、
    を備える高圧燃料ポンプであって、
    前記電磁弁は、
    固定コアと、
    弁部材と軸方向に往復移動することにより前記弁部材に作用して前記流体通路を開閉し、前記固定コアと向き合っている対向部が前記固定コアに吸引されることにより往復移動方向の一方に移動する可動部材と、
    通電することにより前記固定コアと前記対向部との間に磁気吸引力を発生するコイルと、
    前記対向部と向き合って前記固定コアと軸方向に重なって設置され、前記固定コアに吸引される前記対向部を係止して前記可動部材の移動量を規制するストッパと、
    前記可動部材に開弁方向の荷重F1を加える第1ばね部材と、
    前記可動部材に閉弁方向の荷重F2を加える第2ばね部材と、
    を備え、
    F1<F2に設定されており、前記コイルに通電することにより前記固定コアに前記対向部が吸引される方向が開弁方向であり、前記流体通路の流体出口側の圧力が流体入口側の圧力に対して相対的に低下すると、前記荷重F2に抗して前記可動部材が前記弁部材を押して開弁方向に移動する高圧燃料ポンプ。
  2. 前記ストッパは、前記固定コアの内周側に設置されており、前記ストッパの内周側に挿入された前記可動部材を往復移動方向に案内する請求項1に記載の高圧燃料ポンプ
  3. 前記ストッパは前記固定コアの外周側に設置されている請求項1に記載の高圧燃料ポンプ
  4. 前記ストッパは、前記固定コアに設けた段差に軸方向に押し当てられて前記固定コアに取り付けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプ
  5. 前記ストッパの硬度は前記固定コアの硬度よりも高い請求項1からのいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプ
  6. 前記ストッパは焼入れ材または非磁性材により形成されている請求項1〜のいずれか一項に記載の高圧燃料ポンプ
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