JP2015108409A - ソレノイドバルブ - Google Patents

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明靖 宮本
Akiyasu Miyamoto
明靖 宮本
義人 安川
Yoshito Yasukawa
義人 安川
安部 元幸
Motoyuki Abe
元幸 安部
清隆 小倉
Kiyotaka Ogura
清隆 小倉
威生 三宅
Takeo Miyake
威生 三宅
徳尾 健一郎
Kenichiro Tokuo
健一郎 徳尾
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Abstract

【課題】高圧燃料ポンプおよび燃料噴射弁の固定鉄心ならびに可動鉄心間に発生する摩耗を抑制するとともに、衝突時の騒音を低減するソレノイドバルブを提供する。
【解決手段】可動部品の移動量を規定する手段としての衝突部を、可動鉄心501aと固定鉄心511の他に設けることで、可動鉄心501aと固定鉄心511の衝突を避ける構造とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の高圧燃料ポンプおよび燃料噴射弁などに用いられるソレノイドに関するものである。
背景技術として特開2002−48033号公報には、電磁吸入弁を備えた高圧燃料供給ポンプにおいて、電磁吸入弁はコイルに無通電状態では吸入弁がばねの付勢力により開弁状態にあり、コイルに通電すると電磁吸入弁に発生した磁気吸引力によって吸入弁は閉弁するという技術が開示されている。
特開2002−48033号公報
電磁ソレノイドでは、コイルに通電を開始すると磁性材により形成される可動鉄心と固定鉄心の間に磁気吸引力が発生し、可動鉄心が固定鉄心側へ運動を開始する。可動鉄心が固定鉄心と可動鉄心との間に形成される隙間の距離だけ変位すると可動鉄心と、固定鉄心が衝突し、可動鉄心の運動が停止する。この時、可動鉄心と固定鉄心間に作用する衝撃力によって可動鉄心や固定鉄心の衝突面に摩耗が発生する場合や、衝突時の力が衝突音として放射される場合があった。可動鉄心や固定鉄心は磁気回路を形成するため、磁性を持つ必要がある。しかし、磁性を優先させると、摩耗しやすい部材を採用せざるを得ない場合があった。そこで、摩耗を抑制する手段の一つに、可動鉄心および可動鉄心の衝突面を耐摩耗性の優れる表面処理、例えば硬質クロムめっきやダイヤモンドライクカーボン(DLC)などで覆う方法がある。しかしながら、衝突によって生じる応力が大きいために、薄い被膜のみでは摩耗を抑制することが難しい場合があった。
本発明の目的は、高圧燃料ポンプおよび燃料噴射弁の固定鉄心ならびに可動鉄心間に発生する摩耗を抑制するとともに、衝突時の騒音を低減することである。
本発明では、例えば、可動部品の移動量を規定する手段としての衝突部を、可動鉄心と固定鉄心の他に設けることで、可動鉄心と固定鉄心の衝突を避ける構造とする。
本発明によれば、衝撃力を低減し、摩耗の抑制とともに衝突時の騒音低減効果を得られる。
本発明が実施された第一実施例による高圧燃料ポンプおよび、燃料噴射弁を含む燃料供給システム図の一例である。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプの別の縦断面図である。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁の拡大縦断面図であり、電磁吸入弁が開弁状態にある状態を示す。 本発明が実施された第一実施例による高圧燃料供給ポンプの電磁吸入弁の拡大縦断面図であり、電磁吸入弁が閉弁状態にある状態を示す。 本発明が実施された第二実施例による燃料噴射弁の縦断面図であり、電磁吸入弁が閉弁状態にある状態を示す。 本発明が実施された第三実施例による燃料噴射弁の縦断面図であり、電磁吸入弁が閉弁状態にある状態を示す。 本発明が実施された第四実施例による燃料噴射弁の縦断面図であり、電磁吸入弁が閉弁状態にある状態を示す。
図1から図4を用いて、本発明の実施例である自動車のガソリン直噴エンジン用高圧燃料供給ポンプの構成について説明する。
<本実施例の構成>
燃料タンク50の燃料は、フィードポンプ57によって汲み上げられ、適切なフィード圧力に加圧されて吸入配管58を通して高圧燃料供給ポンプの低圧燃料吸入口9に送られる。
図2中で、ポンプハウジング1の上流側(図面上部)にはダンパーカバー14が固定されている。ダンパーカバー14にはジョイント101が設けられており、低圧燃料吸入口9を形成している。低圧燃料吸入口9を通過した燃料は、吸入ジョイント101の内側に固定されたフィルタ100を通過し、さらに低圧燃料流路10b、圧力脈動低減機構11、を介して電磁吸入弁ユニット500の吸入ポート502に至る。吸入ジョイント101内の吸入フィルタ100は、燃料タンク50から低圧燃料吸入口10aまでの間に存在する異物を燃料の流れによって高圧燃料供給ポンプ内に吸収することを防ぐ役目がある。
ポンプハウジング1には中央付近に加圧室12が設けられており、この加圧室12の入口の吸入通路503には電磁吸入弁ユニット500が、吐出通路7には吐出弁ユニット8が設けられている。
コモンレール53には、インジェクタ54、圧力センサ56が装着されている。インジェクタ54は、内燃機関の気筒数に合わせて装着されており、ECU40の制御信号にしたがって開閉弁して、燃料をシリンダ内に噴射する。
プランジャ2の下端には、カム5の回転運動を上下運動に変換し、プランジャ2に伝達するリテーナ3が嵌合によってプランジャ2に固定されており、プランジャ2はリテーナ3を介してばね4にてタペット3aの底部内面に押し付けられている。これによりカム5の回転運動に伴い、プランジャ2を上下に運動させることができる。
吐出弁ユニット8は、吐出弁シート8a、吐出弁シート8aと接離する吐出弁8b、吐出弁8bを吐出弁シート8aに向かって付勢する吐出弁ばね8c、吐出弁8bと吐出弁シート8aとを収容する吐出弁ホルダ8dから構成され、吐出弁シート8aと吐出弁ホルダ8dとは当接部で溶接8eにより接合されて一体のユニットを形成している。
加圧室12と燃料吐出口17に燃料差圧が無い状態では、吐出弁8bは吐出弁ばね8cによる付勢力で吐出弁シート8aに接触し閉弁状態となっている。加圧室12の燃料圧力が、燃料吐出口17の燃料圧力よりも大きくなると、吐出弁8bは吐出弁ばね8cによる付勢力に逆らって開弁し、加圧室12内の燃料は燃料吐出口17を経てコモンレール53へと高圧吐出される。また吐出弁8bが開弁および閉弁運動を繰り返す時に、吐出弁8bがストローク方向にのみ運動するように、吐出弁ホルダ8dの内周面にてガイドしている。以上のようにすることで、吐出弁ユニット8は燃料の流通方向を制限する逆止弁となる。
図3は電磁吸入弁ユニット500の拡大図で、コイル507への通電が無い状態を示す。 図4は電磁吸入弁ユニット500の拡大図で、コイル507に通電されている通電の状態を示している。可動子501は、可動鉄心501a、ロッド501b、吸入弁501c、ギャップスリーブ501dの4部品からなる。可動子501は、アンカーばね504の付勢力と吸入弁ばね505の付勢力の差により、加圧室側(図面右側)に移動し、ロッド501bと接続されているギャップスリーブ501dがスペーサ517と接触している。これにより、弁シート部508aと吸入弁501cは離間し、吸入通路10bと加圧室12が連通している。
可動鉄心501a、ロッド501b、ギャップスリーブ501dと吸入弁501cは別体構造となっている。ロッド501bと弁シート508の間には、摺動部508dによって摺動クリアランスが設けられているため、ロッド501bは摺動可能に保持され、可動鉄心501aの運動は、ロッド501bによって開弁運動・閉弁運動の方向のみに制限されている。
吸入弁ばね505は吸入弁501c、および吸入弁ホルダ510に嵌め込まれ、吸入弁501c、および吸入弁ホルダ510を引き離す方向に吸入弁ばね509による付勢力が発生するようになっている。
アンカーばね504は、可動鉄心501aの内周、および固定鉄心511の内周、ならびにリング状部品512の外周に嵌め込まれ、可動鉄心501a、および固定鉄心511を引き離す方向にアンカーばね504による付勢力が発生するように構成されている。なお、吸入弁ばね505による付勢力よりもアンカーばね504による付勢力が大きくなるように構成されている。このため、コイル507への通電が無い状態では、アンカーばね504による付勢力と吸入弁ばね505による付勢力の差によって可動子501は図面左の開弁方向に付勢され、弁シート508と吸入弁501cが離間し、開弁状態となっている。
弁シート508は、吸入弁シート部508a、吸入通路部508b、圧入部508c、摺動部508d、圧入部508eからなる。圧入部508eは吸入弁ホルダ506と圧入固定され、圧入部508cは外側固定鉄心511aに圧入固定されている。

<本実施例における高圧燃料ポンプの吸入行程動作>
はじめに、図2、3、4により燃料吸入状態を説明する。プランジャ2が図2の点線で示す上死点位置から下降(図面下方向)する吸入行程では、コイル507は非通電状態である。上述したように、コイル507への通電が無い状態では電磁吸入弁501は、アンカーばね504の付勢力と吸入弁ばね505の付勢力の差により、図3中の右方向に移動し、ロッド501bと接合されているギャップスリーブ501dがスペーサ517と接触し、弁シート部508aと吸入弁501cは離間し、低圧燃料通路10cと加圧室12が連通しているため、プランジャ2の下降に伴って、バルブシート部508aと吸入弁501c間を流れ、加圧室12に燃料が流入する。この時、バルブシート部508aと吸入弁501c間を流れる燃料の圧力降下により、吸入弁501cは開弁方向に作用する。

<本実施例における高圧燃料ポンプの吐出行程動作>
次に、図2、3、4により燃料の吐出行程を説明する。プランジャ2が下死点を超え上昇を開始している状態において、ECU40からコイル507に通電が開始されると、コイル507の周囲に発生した磁束が、ヨーク518、固定鉄心511、外側固定鉄心511a、そして可動鉄心501aを通り磁気回路を形成する。この磁束により、可動鉄心501aと固定鉄心511の間に磁気吸引力が発生する。発生した磁気吸引力が開弁方向に付勢されるアンカーばね504と閉弁方向に付勢される吸入弁ばね505の付勢力の差を超えると可動鉄心501a変位し、可動鉄心501aと固定鉄心511間の隙間B515だけ変位する構成となっている。この時、隙間A514分だけ可動鉄心501aは固定鉄心511側に変位し、可動鉄心が押し退けた燃料は、ギャップスリーブ501dに設けられた流体通路501daを通り、弁シート508に設けられた流体通路508bを通過し、吸入ポート502へ排除される構成となっている。この時、流体通路501daは、可動鉄心501aとロッド501bの断面積の和と可動鉄心501aの速度との積よりも大きくすることで、可動鉄心501aは燃料に妨げられることなくスムース運動することができる。ロッド501bがリング状部品512に接触する位置(隙間A514)だけ変位すると、ロッド501bとリング状部品512とが衝突して、可動鉄心501aとロッド501bは運動を停止する。
ここでロッド501bとリング状部品512とが衝突する際に生ずる衝撃力は、ロッド501bとリング状部品512との衝突時間に反比例する。リング状部品512は、圧入などにより固定される位置と衝突側に低剛性部512aを有する。そのため、ロッド501bとリング状部品512とが衝突すると、リング状部品512は弾性域内で変形する。この時、リング状部品512の変形は塑性変形域に達することなく、衝突時間を長くすることができ、結果衝撃力が緩和する構成となっている。低剛性部512aの構成としては、以下のようなものが良い。(1)圧入部よりも衝突部側に圧入部よりも肉厚が薄い部位を有する、または径方向へ孔を有するもの。(2)圧入部よりも衝突部側に軸方向に少なくとも一つ弓型形状を有するもの。(3)圧入部よりも衝突部側にコイルばねや板ばねといったばね状部材を有するもの。
リング状部品512が設けられていない従来のソレノイドバルブでは、可動鉄心501aと固定鉄心511が直接衝突し、可動鉄心501aと固定鉄心511の耐摩耗性向上が必要である。しかし可動鉄心501aと固定鉄心511は磁気回路となるため、磁気特性を考慮する必要がある。一般的に、軟磁性材料の強度は低いため、と低強度部材を採用せざるを得なかった。このため、耐摩耗性を向上させるために、可動鉄心501aと固定鉄心511の衝突面を硬質クロムめっきなどで覆っていたが、衝突によって生じる応力が大きいために、薄い被膜のみでは摩耗を抑制することが難しい場合があった。
本実施例のようにリング状部品512を追加することにより、可動鉄心501aと固定鉄心511の衝突を避けることができるので、軟磁性材料どうしの衝突を避けられる。ロッド501bならびにリング状部品512は、磁気回路を形成する主たる部位に配置する必要がないため、磁性材で形成する必要がなく、耐摩耗性に優れた高強度材料、例えばオーステナイト系ステンレス鋼やマルテンサイト系のステンレス鋼を用いることが可能である。オーステナイト系ステンレス鋼であれば、浸炭などの処理を行え、マルテンサイト系ステンレス鋼であれば、焼き入れなどの熱処理によって強度を高められる。また低剛性部512aにより、衝撃力を緩和できるため、リング状部品512と固定鉄心511間の圧入荷重のみで隙間A514を長期的に保つことができる。この結果、変形を伴い易い溶接などを行う必要がなくなり、高精度に組立てられる。また、高圧燃料ポンプの衝突に起因する衝撃音も小さくすることができる。
磁気吸引力によりロッド501bが固定鉄心511側に引き寄せられると、吸入弁501cを加圧室12側へ押し付けていた付勢力がなくなるため、吸入弁501cは吸入弁ばね505の付勢力によって弁シート508方向へ閉弁運動を開始し、弁シート部508aとの空隙分 (隙間C516)変位し、閉弁状態となる。この時、吸入弁501cの加圧室12側(図面右側)の空隙519と低圧燃料室10aに連通する吸入ポート502との圧力差は、加圧室12内の圧力上昇に伴って、低圧燃料室10a側の圧力よりも高くなり、吸入弁501cの閉弁運動を助けている。吸入弁501cがその後、プランジャ2は引き続き上昇するため、加圧室12の容積が減少し、加圧室12内の圧力が上昇すると、吐出弁8bが吐出ばね8cの力に打ち勝って、バルブシート6aから離れ、コモンレール53を通して燃料がインジェクタ54に供給される。
吸入弁501cが完全に閉弁し加圧室12内の圧力が上昇して高圧吐出が開始された後、コイル507への通電を断つ。固定鉄心511と可動鉄心501aの対向面間に発生していた磁気吸引力が消滅し、アンカーばね504の付勢力よりも磁気吸引力が小さくなると、可動鉄心501a、ロッド501bおよびギャップスリーブ501eはアンカーばね504の付勢力によって吸入弁501c側へ移動を開始し、ロッド501bが吸入弁501cの底部平面部と接触し、吸入弁501cが可動鉄心501aとロッド501bの運動を止める。加圧室12内の圧力による閉弁力がアンカーばね504の付勢力よりも大きくなるように形成してあるため、ロッド501bが吸入弁501cを押しても吸入弁501cは開弁しない。この状態はプランジャ2が上死点から下降方向(図面下)へ転じた瞬間にロッド501bが吸入弁501cを開弁方向へ付勢する準備動作となる。
エンジン制御装置ECU40からの指令に基づきコイル507に通電するタイミングを制御することにより、高圧で吐出される燃料の流量を調節することができる。プランジャ2が下死点から上死点へと上昇運動に転じた直後に吸入弁501cが閉弁するよう通電タイミングを制御すれば、燃料の停留が少なく高圧吐出される燃料が多くすることができる。
かくして高圧燃料ポンプは、コイル507への通電時間を制御することで、吸入弁501cの閉弁時間を制御して、所望の流量に吐出できるようになっている。以上が電磁式高圧燃料ポンプの基本的な動作を説明したものである。なお本実施例における磁気回路を構成する部材は、可動鉄心501a、固定鉄心511、外側固定鉄心511a、ヨーク518であり、これらの材質は全て磁性材料とした。
<各隙間が性能に及ぼす影響>
最後に隙間A514、隙間B515、隙間C516の調整方法とこれらの隙間が高圧燃料ポンプの性能に及ぼす影響について説明する。
固定鉄心511を吸入弁シート508に圧入する前に、スペーサ517の圧入量を調整することで、ギャップスリーブ501dとの衝突位置が変わり、隙間B515を所望の値に設定した電磁吸入弁ユニット500を構成とすることができる。
吸入弁シート508の圧入量は、弁シート部508aと吸入弁501cとの接触位置の調整因子となっており、吸入弁501cの可動範囲を所望の値とするように調整されている。無通電状態における弁シート部508と吸入弁501cとの隙間C516が吸入弁501cのストローク量となり、隙間C516は隙間B514よりも小さくなるように構成されている。
リング状部品512は、固定鉄心511の内径側に嵌め込まれ、固定鉄心511に圧入することで固定されている。リング状部品512は、ロッド501bと接するように対向して形成され、リング状部品512の圧入量を調整することで、ロッド501bとの衝突位置を調整し、隙間A514を所望の隙間に構成することができる。この時、隙間A514は、隙間B515よりも小さく、隙間C516よりも大きく設定することで、吸入弁501cと吸入弁シート部508aとのシート性を保ちつつ、可動鉄心501aと固定鉄心511の衝突を避けることが可能となる。
隙間B515が過大な場合、コイル507に通電後、吸入弁501cが閉弁運動を開始し弁シート32と接触し完全に閉弁するまでにより長い時間を要する。また、可動鉄心501aと固定鉄心511の距離も大きくなるために発生する磁気吸引力が小さくなってしまう。そのため、内燃機関の高速運転時(カム高速回転時)に応答性が不足し、目標とするタイミングで吸入弁501cを閉弁することができず、高圧吐出される燃料の量を制御できないと言った問題が生じる場合がある。
隙間C516が過小な場合、弁シート508aと吸入弁501c間における圧力損失が大きくなる。例えば燃料温度が60℃のような高温で、内燃機関の高速運転時(カム高速回転時)の場合、吸入行程では低圧燃料流路10cから加圧室12に燃料が流れ込む際に、燃料はこの部分で蒸気化してしまい、高圧に加圧できる燃料が減少してしまう。その結果、高圧燃料供給ポンプの容積効率の低下に繋がると言った問題が生じる。また、戻し行程中は、内燃機関の高速運転時(カム高速回転時)では、吸入弁501cに発生する流体力(加圧室12から低圧燃料流路10bへ逆流する燃料によって発生する閉弁方向の力)が大きくなる。すると戻し行程中の予期しないタイミングで吸入弁501cが閉弁してしまい、高圧吐出される燃料の量を制御できないと言った問題が生じる。これらのことから、隙間C516(吸入弁501cのストローク)の管理は非常に重要となる。
また隙間A514が隙間C516よりも小さい場合、吸入弁501cと弁シート部508aに隙間が生じ著しくシート性を悪化させるため、所望の流量を吐出することが困難となる。一方で、隙間A514が隙間B515よりも大きい場合、可動鉄心501aと固定鉄心511が衝突し、摩耗が生ずる可能性がある。
本実施例によれば、リング状部品512、弁シート508、スペーサ512の圧入量により隙間A514、隙間B515、隙間C516を精度よく調整することが可能であり、隙間B514が過大になり吸入弁501cの応答性を悪化させたり、隙間C515が過小になり、ポンプの容積効率の低下を引き起こしたりする問題を解決することができる。
無通電状態における各隙間関係は、隙間B>隙間A>隙間Cとすることで、可動鉄心501aと固定鉄心511の衝突をさけることができる。さらに低剛性部512aを有したリング状部品512により、ロッド501bとの衝撃力を低減することが可能なため、耐摩耗性に優れた電磁吸入弁ユニットを提供することができる。
図5は、本発明にかかる燃料噴射弁の例として、電磁式燃料噴射弁の例を示す断面図である。図5に示した電磁式燃料噴射弁は、筒内直接噴射式のガソリンエンジン向けの電磁式燃料噴射弁の例であるが、本発明の効果は、ポート噴射式のガソリンエンジン向けの電磁式燃料噴射弁やディーゼル用の電磁式燃料噴射弁においても有効である。
燃料は燃料供給口112から供給され、インジェクタ54の内部に供給される。図5に示す電磁式燃料噴射弁は、通常時閉型の電磁駆動式であって、コイル108に通電がないときには、弁体106bが付勢ばね110によって付勢され、円錐面を有したシート部材102に押し付けられ、弁体106bの弁体面とシート部材102の弁座面との間にシール座を形成し、燃料をシールする構造となっている。図5に示したコイル108に通電されると、電磁弁の磁気回路を構成する固定鉄心107、ヨーク109、可動鉄心106aに磁束を生じて、空隙のある固定鉄心107と可動鉄心106aとの間に磁気吸引力を生じる。磁気吸引力が、付勢ばね110の付勢力と前述の燃料圧力による力よりも大きくなると、弁体106bは可動鉄心106aによって固定鉄心107側、すなわち上流側に吸引され、弁体106bが可動子106と接触して力を伝達し、弁体106bも固定鉄心107側(図面上側)に変位し、開弁状態となる。
一方で、コイル108への通電が中止されると、固定鉄心107内に生じていた磁束が減少し、可動子106に作用していた磁気吸引力も減少する。弁体106bに作用する付勢付勢ばね110の力が、可動子106aに作用している磁気吸引力より大きくなると、弁体106bは下流側に変位し、弁体106bとシート部材102とが接触し、閉弁状態となる。
以上が電磁式燃料噴射弁の基本的な動作を説明したものである。燃料噴射弁は、コイル108への通電時間を制御することで、弁体106bが開状態にある時間を制御して、燃料噴射量の制御を行うようになっている。
可動子106は、可動鉄心106a、弁体106bから成っている。可動鉄心106a、弁体106bは別体構造となっているが、本実施例においては、弁体106aと可動鉄心106bが一体構造となっていても本発明の効果を得られる。ノズルホルダ102と可動鉄心106aとの間には、微少クリアランスを設けてあるため、可動鉄心106aは、摺動可能に保持されているので、可動鉄心106aの運動は、ノズルホルダ102によって開弁運動・閉弁運動の方向のみに制限され、摺動可能に保持されている。弁体106bと可動鉄心106a間には、微少クリアランスを設けてあるため、弁体106bの運動は、可動鉄心106aによって開閉弁運動の方向にのみ制限されている。
付勢ばね509は、弁体106bとアジャスタピン113の間に嵌めこまれ、アジャスタピン113と弁体106bを引き離す方向に付勢ばね110のばね力が作用している。
アンカーばね114は可動鉄心の106aの内周側に嵌めこまれ、可動鉄心106aとロッドガイド105間に設置されることで、可動鉄心106aを固定鉄心107の方向に付勢するように、ばね力が作用する構成となっている。
なお、付勢ばね110による付勢力よりもアンカーばね114による付勢力が小さくなるように構成されている。このため、コイル108への通電が無い状態では、アンカーばね509による付勢力と吸入弁ばね505による付勢力の差によって可動子501は下流側(図面の下方側)に付勢され、弁体106bが、弁座102に押付けられて、閉弁状態となっている。
弁体のばね受け面106cと弁体シート部106dの間には、ギャップスリーブ602が固定されており、ギャップスリーブ602は弁体106aに圧入されている。ギャップスリーブ602とばね受け面106cの外径は、固定鉄心107の最内径よりも小さく形成されているため、組立工程で、アジャスタピン113、付勢ばね110、ならびにリング状部品601が嵌め込まれる前であれば、弁体106bとギャップスリーブ602は、インジェクタ54への脱着が可能な構成となっている。またギャップスリーブ602は、可動鉄心106aと接触する位置に形成されており、コイル108への通電を開始すると、ギャップスリーブ602は可動鉄心が受けた電磁力をギャップスリーブ602に伝達し、ギャップスリーブ602と一体となった弁体106bを上流側へ変位させる。コイル108への通電がない状態では、弁体106bは、付勢ばね110により下流側(閉弁方向)に押し付けられており、さらに弁体106bと一体となっているギャップスリーブ602が可動鉄心106aを下流側(閉弁方向)押し下げることで、可動鉄心106aと固定鉄心107の間には隙間B515が生じる構成となっている。
リング状部品601は、固定鉄心107の内径側に嵌め込まれ、固定鉄心107に圧入固定されている。リング状部品601は、弁体の受け面106cと接するように対向して配置され、リング状部品601の圧入量を調整することで、受け面106cとの衝突位置を調整する。これにより、無通電状態におけるリング状部品601と弁体のばね受け面106cとの隙間A514を所望の長さに構成することができる。この時、隙間A514は、隙間B515よりも小さくされ、隙間A514が弁体106aのストローク量となり、可動鉄心106aと固定鉄心107の衝突を避けられる。また、リング状部品512と弁体106bは、磁気回路を形成する主たる部位に配置しないため、高強度部材例えば、オーステナイト系ステンレスやマルテンサイト系ステンレスで形成された部材を衝突部に用いることで、摩耗を発生しにくくする。さらに弁体106bとリング状部品512とが衝突する際に生ずる衝撃力は、弁体106bとリング状部品512との衝突時間に反比例するため、圧入位置よりも衝突部側に軸方向に対して低剛性部512a形成する構成とする。その結果、リング状部品512は、弾性域内で変形し、リング状部品512の変形は塑性変形域に達することなく、衝突時間を長くすることができる。その結果として衝撃力が緩和でき、摩耗の抑制とともに衝突時の騒音低減効果を得られる。低剛性部512aの構成としては、以下のものが良い。(1)圧入部よりも衝突部側に圧入部よりも肉厚が薄い部位を有する、または径方向へ孔を有するもの。(2)圧入部よりも衝突部側に軸方向に少なくとも一つ弓型形状を有するもの。(3)圧入部よりも衝突部側にコイルばねや板ばねといったばね状部材を有するもの。 隙間B515が過大な場合、コイル108に通電後、弁体106bが開弁するまでに長い時間を要する。また、可動鉄心106aと固定鉄心107の距離も大きくなるために発生する磁気吸引力が低下してしまう。その結果、開弁動作の遅れや、高い燃料圧力下なので動作できなくなることが生じる。一方で隙間Bが小さくなると固定鉄心と可動鉄心間を流れる流体による張り付き効果(スクイーズ効果)が大きくなり、閉弁に要する時間が長くなる。その結果、制御可能な最小噴射量が増大し、噴射量の制御性を悪化させてしまう場合がある。
本実施例によれば、隙間A514および隙間B515は、リング状部品512とギャップスリーブ602の圧入量で調整することが可能なため、高精度な空隙管理が可能となる。加えて、それぞれの隙間A514、隙間B515は、互いに独立して調整することが可能なため、隙間B514が過大になり可動鉄心107の応答性を悪化させるといった問題を解決することができる。
図6に第三の実施例を示す。第二実施例と同一符号のものは第二の実施例のものと同一物を示し、説明がない符号に関しては、実施例2と同様の作用効果である。
リング状部品601は、固定鉄心107の内径側に嵌め込まれ、固定鉄心107に圧入固定されている。リング状部品601は、弁体の受け面106cと接するように対向して配置され、リング状部品601の圧入量を調整することで、受け面106cとの衝突位置を調整する。これにより、無通電状態におけるリング状部品601と弁体のばね受け面106cとの隙間A514を所望の長さに構成することができる。隙間A514は、隙間B515よりも小さくしており、隙間A514が弁体106aのストローク量となる。さらに可動鉄心106aと固定鉄心107の衝突を避けられる。弁体106bとリング状部品512とが衝突する際に生ずる衝撃力は、弁体106bとリング状部品512との衝突時間に反比例する。軸方向に対して肉厚が異なる低剛性部512a形成することで、リング状部品512は、弾性域内で変形し、リング状部品512の変形は塑性変形域に達することなく、衝突時間を長くすることができる。その結果衝撃力が緩和でき、摩耗の抑制とともに衝突時の騒音低減効果を得られる。
以下、本実施例において実施例3の構成上の特徴となるギャップリング603およびその作用・効果について説明する。
ギャップリング603は、弁体のばねの受け面106cと可動鉄心106aの間に介在し、固定鉄心107と可動鉄心間106aに生ずる隙間Bは、ギャップリング603とリング状部品512間の隙間A514の方より大きくなる構成とする。弁体106bのストローク量となる隙間A514は、ギャップリング下流側の面603c(可動鉄心から磁気吸引力を伝達される面)とギャップリングの中面603b(ギャップリングが弁体に力を伝達する面)との距離603Lで決まる。距離603Lは、ギャップリング603の寸法公差でのみ決まる。その結果、変形しやすい溶接などの組立工程の影響を受けないため、高精度に規定することができる。
隙間A514は、第一実施例および第二実施例と同様にリング状部品512の圧入量で規定することができ、高精度に規定することができる。また隙間A514と隙間B515互いに独立して規定することが可能である。
図7に第四の実施例を示す。第一実施例〜第三実施例と同一符号のもの同一物を示す。
第四実施例の構成上の特徴は、有底円筒状部品であるプランジャホルダ604を弁体106bとギャップリング603と対向する位置に配置し、コイル108への無通電状態において、プランジャホルダ604が弁体106bとギャップリング603に接触する様に設ける。これにより、プランジャホルダ604は、付勢ばね110から力を受け、付勢ばね110から受けた力を弁体106bとギャップリング603に力を伝達することで、弁体106bとギャップリング603を閉弁方向へ押し付けている。
この時、ギャップリング603は可動鉄心106aも閉弁方向へ押し付けている。ギャップリングの中面603bと付勢ばね110の力を伝達するプランジャホルダの上面604aまでの距離517を調整することで、弁体106bとギャップリング603から力を受ける面の間に隙間D518を形成する構成となっている。
リング状部品601は、固定鉄心107の内径側に嵌め込まれ、固定鉄心107に圧入固定されている。リング状部品601は、プランジャホルダ604と接するように対向して配置され、リング状部品601の圧入量を調整することで、プランジャホルダ604との衝突位置を調整する。これにより、無通電状態におけるリング状部品601とプランジャホルダ604との隙間A514を所望の長さに構成することができる。この時、隙間A514は、隙間B515よりも小さく形成されており、隙間A514が弁体106aのストローク量となる。可動部品の移動量を規定するリング状部品601とプランジャホルダ604は、磁気回路を形成するのに必要な主要部位に配置しないことから、耐摩耗性に優れた部材(オーステナイト系ステンレスやマルテンサイト系ステンレス)を採用した。またリング状部品601の剛性を固定鉄心511の剛性よりも小さくなるように、低剛性部512aを設ける構成とした。プランジャホルダ604とリング状部品512とが衝突する際に生ずる衝撃力は、プランジャホルダ604とリング状部品512との衝突時間に反比例する。従って低剛性部512aを有したリング状部品512は、弾性域内で大変形し、リング状部品512の変形は塑性変形域に達することなく、衝突時間を長くすることができる。そのため、結果衝撃力が緩和でき、摩耗の抑制とともに衝突時の騒音低減効果を得られる。
以下、上記の隙間D518の作用・効果について説明する。コイル108に通電が開始されると、固定鉄心107と可動鉄心106a、および固定鉄心107と可動子106の間を磁束が通過し、固定鉄心107と可動鉄心106aの間に磁気吸引力が作用する。
可動鉄心106aに作用する磁気吸引力が、付勢ばね110の力を超えると、可動鉄心106a、ギャップリング603ならびにプランジャホルダ604は一体となって固定鉄心107の方向に変位を開始する。このとき、可動鉄心106aを付勢しているアンカーばね114による力の作用する方向が、固定鉄心107の方向であり、アンカーばね114による力と付勢ばね110による力が、プランジャホルダ604と可動鉄心106aを互いに接近させる方向に作用しているため、可動鉄心106a、ギャップリング603ならびにプランジャホルダ604が離間しないような構成となっている。このため可動鉄心106aとギャップリング603ならびにプランジャホルダ604は固定鉄心107の方向に一体となって変位を開始する。
この時の可動鉄心106aとギャップリング603ならびにプランジャホルダ604の運動は、弁体106bとギャップリング603に生じた隙間D518の効果により、燃料の流れの影響を受けることなく行われ、燃料圧力による力を受けている弁体106bとは分離して行われる空走運動であるため、燃料の圧力などの影響を受けることがない。
可動鉄心106aの変位量が隙間D518の大きさに達すると、可動鉄心106aが弁体106bに力を伝達し、弁体106bを引き上げる。このとき、可動鉄心106aは可動部材105と共に空走運動を行って運動エネルギを有した状態で弁体106bと衝突するため、弁体106bは衝撃的に開方向に変位を開始する。
弁体106bには燃料圧力が作用しており、この燃料圧力による力が大きくなるのは弁体106bの変位が小さく、弁体106bの先端での燃料流れが引き起こすベルヌーイ効果による圧力降下が大きいときである。このように燃料圧力による力が大きくなって開弁動作がし難くなるタイミングで、弁体106bの開弁が空走運動によって瞬間的に行われるため、より高い燃料圧力が作用している状態でも開弁動作を行うことができるようになる。あるいは、動作できることが必要な燃料圧力範囲に対して、より強い力に付勢ばね106を設定することができる。付勢ばね106をより強い力に設定することで、閉弁動作に要する時間を短縮することができ、微小噴射量の制御に有効である。
弁体106bが開弁動作を開始した後、プランジャホルダ604が隙間A514だけ変位すると、プランジャホルダ604とリング状部品602が衝突する。この瞬間には、弁体106bはギャップリング603から離間し、衝突時のエネルギは、弁体106bの変位運動エネルギ分だけ減らすことができる。
このようにして開弁動作を終えた可動鉄心106a、ギャップリング603、プランジャホルダ604、および弁体106bは、開弁状態で静止する。開弁状態では、弁体106bと弁座101の間には隙間が生じており、燃料が噴射されている。燃料は固定鉄心107に設けられた中心孔と、可動鉄心106aに設けられた燃料通路孔と、ロッドガイド105に設けられた燃料通路孔を通過して下流方向へ流れてゆくようになっている。燃料噴射弁が開弁している状態においては、可動鉄心106aに作用している磁気吸引力が、弁体106bに作用している燃料圧力による力を受け持ち、可動部材105に作用している磁気吸引力が付勢ばね106による力を受け持つという力のバランスで開弁状態を維持するようになっている。
1 ポンプハウジング
2 プランジャ
3 タペット
4 ばね
5 カム
8 吐出弁ユニット
8a 吐出シート
8b 吐出弁
8c 吐出ばね
8d 吐出弁ホルダ
9 低圧燃料吸入口
10a 低圧吸入入口
10b 低圧燃料路
11 圧力脈動低減機構
12 加圧室
14 ダンパーカバー
17 吐出口
16 シールホルダ
40 ECU
50 燃料タンク
53 コモンレール
54 インジェクタ
56 圧力センサ
57 フィードポンプ
100 フィルタ
101 ジョイント
102 弁座
106 可動子
106a 可動鉄心
106b 弁体
106c ばねの受け面
106d 弁体シート部
107 固定鉄心
110 付勢ばね
108 コイル
113 アジャスターピン
114 アンカーばね
115 ロッドガイド
500 電磁吸入弁ユニット
501 可動子
502 吸入ポート
503 吸入通路
501a 可動鉄心
501b ロッド
501c 吸入弁
504 アンカーばね
505 吸入弁ばね
506 吸入弁ホルダ
507 コイル
508 弁シート
508a 吸入弁シート部
508b 吸入通路部
508c 圧入部
508d 摺動部
509 吸入弁ばね
510 吸入弁ホルダ
511 固定鉄心
511a 外周固定鉄心
512 リング状部品
512a 低剛性部
513 ギャップスリーブ
514 隙間A
515 隙間B
516 隙間C
517 スペーサ
518 隙間D
601 ギャップスリーブ
602 リング状部品
603 ギャップリング
604 プランジャホルダ

Claims (6)

  1. 磁性材料で形成されるヨークと、前記ヨークの内部に収容されるコイルと、前記コイルの中心部に位置する固定鉄心と、前記固定鉄心と対向するように設置された可動鉄心と、前記可動鉄心から力を伝達され変位するプランジャを有するソレノイドバルブにおいて、
    前記プランジャに対向する位置にリング状部品を備え、前記コイルへの通電が無い状態において、前記可動鉄心と前記固定鉄心間に生ずる隙間よりも、前記リング状部品と前記プランジャ間に生ずる隙間の方が小さくなるように前記リング状部品の位置が調整されたことを特徴としたソレノイドバルブ。
  2. 請求項1に記載するソレノイドバルブにおいて、
    前記リング状部品が可動鉄心または固定鉄心より高強度の材料で形成されたソレノイドバルブ。
  3. 請求項2に記載するソレノイドバルブにおいて、
    前記固定鉄心の内径側にリング状部品が位置することを特徴としたソレノイドバルブ。
  4. 請求項3に記載のソレノイドバルブにおいて、
    前記可動鉄心が受けた磁気吸引力を前記プランジャに伝達するために、前記可動鉄心と前記プランジャを介在させるように設けられたリング状の部品を有することを特徴としたソレノイドバルブ。
  5. 請求項4に記載のソレノイドバルブにおいて、
    軸方向に低剛性な部位を少なくとも一箇所備えた前記リング状部品を有することを特徴としたソレノイドバルブ。
  6. 請求項5に記載するソレノイドバルブにおいて、
    前記リング状部品に対向する位置に所定の部材を有し、前記リング状部品と前記部材の間の隙間が、前記可動鉄心と前記固定鉄心間に生ずる隙間よりも小さくなることを特徴としたソレノイドバルブ。
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