JP5126600B2 - 高圧ポンプ - Google Patents
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Description
第1通路が反加圧室側で径外方向へ向けて傾斜した中心軸を有するように構成されている場合、挿通孔を形成する弁ボディの壁面に弁部材の軸部を摺動させて案内可能とする上記の構成を、より容易に成立させることができる。すなわち、弁座近傍ではともに弁部材の傘部に対向する形状の空間として弁ボディに設けられる挿通孔および第1通路を、弁座よりニードル側では弁ボディの底部を構成する部材で隔てることによって、弁部材の軸部を案内する空間と燃料を流通させる空間とに分けて十分に離れた位置で形成することが可能となる。このようにすれば、単に第1通路が挿通孔と平行に形成されている場合に比べて、挿通孔を第1通路と分けて形成している弁ボディ底部の部材壁を、挿通孔周りにおける径方向の厚みが大きくなるように設計することができる。
請求項2記載の発明では、第3通路は、大径通路、および大径通路よりも径が小さく大径通路の反加圧室側に接続して大径通路との間に段差を形成する小径通路からなる。加圧室から弁座近傍の空間にかけて配置される第3通路が、このように反加圧室側で通路径を縮小させる形状で形成されると、調量行程において加圧室から第3通路へ排出される燃料の流速が加圧室側よりも弁座側で大きくなる。このように排出燃料の流速が大きくなると、燃料の流通が円滑になるだけでなく、流速が増大する箇所となる第3通路の弁座側では、通路内部における燃料の圧力を低下させることが可能となる。このため、調量行程において、加圧室内部の燃料の圧力を弁部材の傘部が直接受けて閉弁方向へ付勢されることにより誤閉弁が発生するという問題を防ぐことができ、高圧ポンプの作動応答性を向上させて燃料の吐出量を安定に保つことができる。
請求項4記載の発明では、第1通路は、反加圧室側から加圧室側へ向かうに従い径が小さくなるテーパ状に形成されている。つまり、吸入行程における燃料の流れの上流側よりも、弁部材の位置に近い加圧室側で第1通路の内部が狭められるため、吸入燃料は弁部材近傍へ向かうに従い流速が大きくなる。このため、吸入行程において、例えば後述する請求項5または6記載の構成等により、弁部材の傘部が開弁方向へ付勢されるように燃料の流れが弁部材の反加圧室側から衝突する際、吸入燃料の流速が増大するため、当該開弁方向へ弁部材を付勢する力が強められ、開弁時の作動応答性を向上させることができる。したがって、吸入行程での燃料の流れが円滑になるとともに、特に、請求項5または6記載の構成と併せたときには、弁部材の作動応答性および燃料の吐出量が安定する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による高圧ポンプを図1および図2に示す。高圧ポンプ10は、例えばディーゼルエンジンやガソリンエンジンのインジェクタに燃料を供給する燃料ポンプである。
ハウジング本体11およびカバー12は、特許請求の範囲の「ハウジング」を構成している。ハウジング本体11は、例えばマルテンサイト系のステンレスなどで形成されている。ハウジング本体11は、円筒状のシリンダ14を形成している。ハウジング本体11のシリンダ14には、プランジャ13が軸方向へ往復移動可能に支持されている。
(1)吸入行程
プランジャ13が図2の下方へ移動するとき、コイル71への通電は停止されている。そのため、弁部材40は、電磁駆動部70のスプリング22から力を受けている可動コア73と一体のニードル60により加圧室113側へ付勢されている。その結果、弁部材40は、弁ボディ30の弁座34から離座している。また、プランジャ13が図2の下方へ移動するとき、加圧室113の圧力は低下する。そのため、弁部材40が凹部33側の燃料から受ける力は、加圧室113側の燃料から受ける力よりも大きくなる。これにより、弁部材40には弁座34から離座する方向へ力が加わり、弁部材40は弁座34から離座する。弁部材40は、突出部43がストッパ50の筒部51に当接するまで移動する。弁部材40が弁座34から離座、すなわち開弁することにより、燃料室16は、導入通路111、通路151および吸入通路112を経由して加圧室113に連通する。したがって、燃料室16の燃料は、第1通路121、第2通路122、中間通路124および第3通路123をこの順で経由して加圧室113に吸入される。また、このとき、弁部材40は、ストッパ50と当接することにより、突出部43の加圧室113側の開口がストッパ50で塞がれている。
プランジャ13が下死点から上死点に向かって上昇するとき、加圧室113から弁部材40側すなわち燃料室16側へ排出される燃料の流れにより、弁部材40には加圧室113側の燃料から弁座34に着座する方向へ力が加わる。しかし、コイル71に通電していないとき、ニードル60は、スプリング22の付勢力により弁部材40側へ付勢されている。そのため、弁部材40は、ニードル60によって弁座34側への移動が規制される。また、弁部材40は、突出部43の加圧室113側の開口がストッパ50によって塞がれている。これにより、加圧室113から燃料室16側へ排出される燃料の流れが、弁部材40に直接衝突することはない。そのため、燃料の流れにより弁部材40に加わる閉弁方向への力が緩和される。その結果、コイル71への通電が停止されている間、弁部材40は弁座34から離間した状態を維持する。これにより、プランジャ13の上昇によって加圧室113から排出される燃料は、燃料室16から加圧室113へ吸入される場合と逆に、第3通路123、中間通路124、第2通路122および第1通路121をこの順で経由して燃料室16へ戻される。
加圧室113と燃料室16との間が閉鎖された状態でプランジャ13がさらに上死点に向けて上昇すると、加圧室113の燃料の圧力は上昇する。加圧室113の燃料の圧力が所定の圧力以上になると、吐出弁部90のスプリング94の付勢力と弁座95の下流側の燃料から逆止弁92が受ける力とに抗して、逆止弁92は弁座95から離座する。これにより、吐出弁部90が開弁し、加圧室113で加圧された燃料は吐出通路114を通り高圧ポンプ10から吐出される。高圧ポンプ10から吐出された燃料は、図示しないデリバリパイプに供給されて蓄圧され、インジェクタに供給される。
なお、弁部材40が閉弁し、加圧室113の燃料の圧力が所定値まで上昇したとき、コイル71への通電は停止してもよい。加圧室113の燃料の圧力が上昇すると、弁部材40が弁座34から離座する方向へ受ける力よりも、加圧室113側の燃料によって弁座34へ着座する方向へ受ける力が大きくなる。そのため、コイル71への通電を停止しても、弁部材40は加圧室113側の燃料から受ける力によって弁座34への着座状態を維持する。このように、所定の時期にコイル71への通電を停止することにより、電磁駆動部70の消費電力を低減することができる。
本実施形態では、図1に示すように、第1通路121が反加圧室113側で径外方向へ向けて傾斜した中心軸を有するように構成されているため、弁座34近傍ではともに弁部材40の傘部42に対向する形状の空間として弁ボディ30に設けられる挿通孔351および第1通路121が、弁部材40の軸部41を案内する空間と燃料を流通させる空間とに区別されて互いに十分離れた位置に配置される。このため、弁ボディ30の反加圧室113側において軸部41の周囲で径方向に十分なスペースが確保され、ガイド部35を設けることが可能となっている。ここで、仮に第1通路121が挿通孔351と平行に設けられていた場合には、ガイド部35を設けるためのスペースは狭くなるため、ガイド部35の肉厚が薄くなってしまう。この点、本実施形態では第1通路121の反加圧室113側の開口が挿通孔351の反加圧室113側の開口と離れているため、肉厚が大きく安定な形状のガイド部35を形成することが可能となる。そして、本実施形態では弁ボディ30がガイド部35を有しているため、弁部材40の軸部41の、挿通孔351を形成する弁ボディ30の壁面に対する摺動長さが大きくなっている。したがって、弁部材40が往復移動するとき、ガイド部35によって軸部41を軸方向に案内可能に摺動させ、弁座34への良好な着座を維持することで燃料の吐出量を安定させることができる。
本発明の第2実施形態による高圧ポンプの要部を図3に示す。第2実施形態では、第3通路130が、大径通路131とその反加圧室113側に接続する小径通路132とから構成されている。小径通路132の径は、大径通路131の径よりも小さく形成されているため、大径通路131と小径通路132との間には段差が形成される。つまり、加圧室113からストッパ50の筒部51の外周に形成された中間通路124にかけて配置されている第3通路130は、中間通路124側すなわち燃料室16へ向かう方向で径が縮小するように形成されている点で、通路形状が第1実施形態と異なる。この構成により、調量行程において加圧室113から第3通路130へ排出される燃料の流速は、加圧室113側の大径通路131よりも弁座近傍に配置された小径通路132で増大する。このため、調量工程における燃料の流れを、第1実施形態の場合よりもさらに円滑にすることができる。また、第3通路130が、調量行程における下流側で排出燃料の流速が大きくなるように大径通路131および小径通路132が配置された形状であることにより、下流側の小径通路132内部では、流速の増大に伴って、加圧室113から排出された燃料の圧力が低下するようになる。ここで、仮に第3通路130の内部で燃料の流速がある程度以下となる場合、調量行程において、加圧室113内部の燃料がプランジャ13に押し出される際の圧力を保ったまま中間通路124に流れ込み、弁部材40の傘部42を閉弁方向へ付勢して誤閉弁を生じさせるおそれがある。これに対し、本実施形態によれば、第3通路130内部の燃料は加圧室113側よりも中間通路124側で圧力が低下するため、調量時に弁部材40の傘部42に閉弁方向の大きな力を加えることがなくなる。これにより、誤閉弁の発生を防ぐことが可能となる。したがって、高圧ポンプの調量時の開弁状態を維持し、燃料の流量を適切に調整することで、吐出量を安定に保つことができる。
本発明の第3実施形態による高圧ポンプの要部を図4に示す。第3実施形態では、第2実施形態と同様、第3通路133の通路径が、加圧室113側よりも中間通路124側すなわち燃料室16へ向かう方向で縮小されるように形成されている。第2実施形態との違いは、第3通路133が加圧室113側から反加圧室113側へ向かうに従い径が小さくなるテーパ状に形成されている点である。この構成によっても、調量行程における下流側で排出燃料の流速が大きくなり、弁部材40の傘部42近傍に向かうにつれて圧力が低下するため、第2実施形態と同様の効果が奏される。
本発明の第4実施形態による高圧ポンプの要部を図5に示す。第4実施形態では、傘部42の弁座34側の壁面である端面421は、第1通路121の中心軸と傘部42の端面421とのなす角が90°となるように形成されている。つまり、図5を用いて説明すると、仮想線として示される第1通路121の中心軸Lは、仮想平面として(但し、断面図である図5においては仮想線として)示される傘部42の端面421の接平面Sに対して垂直に配置されている。このため、燃料は燃料室16から通路151へ吸入された後、中心軸Lを有して形成された第1通路121の方向に沿い加圧室113側へ流入し、弁部材40の傘部42の弁座34に対向している端面421には、吸入された燃料の流れが衝突する。このように、吸入燃料を中心軸Lの方向で端面421に衝突させることにより、吸入行程で開弁する弁部材40の傘部42に対して開弁方向に移動させるための補助力を与えることができる。このように第1通路121と傘部42とを形成すれば、吸入燃料の流れを利用して開弁時の作動応答性を向上させることが可能となるため、簡易な構成で燃料の吐出量を安定とすることができる。
本発明の第5実施形態による高圧ポンプの要部を図6に示す。第5実施形態では、第4実施形態と同様、傘部42の弁座34側の壁面である端面421が、第1通路141の中心軸と傘部の端面421とのなす角が90°となるように形成されている。すなわち、図6を用いて説明すると、図5同様、仮想線として示される第1通路141の中心軸Lは、仮想平面として(但し、断面図である図6においては仮想線として)示される傘部42の端面421の接平面Sに対して垂直に配置されている。本実施形態の第4実施形態との違いは、第1通路141が反加圧室113側から加圧室113側へ向かうに従い径が小さくなるテーパ状に形成されている点である。この構成によっても、吸入燃料を中心軸Lの方向で端面421に衝突させることにより、吸入行程で開弁する弁部材40の傘部42に対して開弁方向に移動させるための補助力を与えることができる。また、第1通路141をテーパ状に形成したことにより、吸入行程において第1通路141の方向に沿い加圧室113側へ流入する燃料は、第1通路141の上流側、すなわち燃料室16から続く通路151側よりも、第1通路141の下流側、すなわち弁部材40の傘部42近傍へ向かうに従い流速が増大する。このため、弁部材40の傘部42に開弁方向の補助力が加わるように燃料の流れが傘部42の端面421に衝突する際、流速の増大により弁部材40を付勢する力が強められ、開弁時の作動応答性を向上させることができる。したがって、吸入行程での燃料の流れが円滑になるとともに、弁部材40の作動応答性および燃料の吐出量がより安定する。
上述の第4実施形態では、第1通路の中心軸と傘部の弁座側の壁面とのなす角をθとしたとき、傘部の弁座側の壁面が、θ=90°となるように形成されている例を示した。ここで、図5を用いて説明すると、第1通路121の中心軸L方向に流れる燃料が傘部42の端面421に衝突し、衝突によって開弁方向にある程度の力を加えるような構成とすれば、上述した第4実施形態の効果は奏される。このため、本発明の他の実施形態として、中心軸Lが端面421の接平面Sに対しある範囲内の角度、例えば90°±45°の範囲内の角度をなすような構成を採用してもよい。すなわち、『第1通路の中心軸と傘部の弁座側の壁面とのなす角をθとすると、傘部の弁座側の壁面は、45°≦θ≦135°となるように形成されていること』によっても、同様の効果が奏される。但し、特に、第1通路121の中心軸Lが傘部42の端面421の接平面Sに対する法線に近い角度で配置されている場合ほど、第1通路121内の燃料の流れによって傘部42が受ける開弁方向の力がより大きくなる。したがって、第4実施形態のように、端面421の接平面Sに対する第1通路121の中心軸Lの角度が90°であることが最も好ましい。
Claims (11)
- 往復移動可能なプランジャと、
前記プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および前記加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、
前記燃料通路に設けられ、前記加圧室側壁面に弁座を形成し中央に挿通孔を有する底部、および前記加圧室方向へ延びる筒部からなる、有底筒状の弁ボディと、
前記挿通孔に挿通される軸部、および前記軸部の前記加圧室側端部に接続する傘部を有し、前記傘部が前記弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、
前記弁部材の前記加圧室側に前記弁ボディと同軸に設けられ、前記筒部の内周壁に接する外周壁を形成し、前記弁部材の開弁方向への移動を規制するストッパと、
前記ストッパと前記弁部材との間に設けられ、前記弁部材を閉弁方向に付勢する第1付勢部材と、
一方の端部が前記軸部の反加圧室側端部に当接可能であり、前記弁部材の開弁または閉弁時の移動方向と同一の方向へ移動可能に設けられるニードルと、
前記ニードルを前記弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、
前記ニードルを前記弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備え、
前記燃料通路は、前記弁ボディの前記弁座の反加圧室側において前記挿通孔の外周側に前記弁ボディの軸に対し周方向に複数形成される第1通路、前記弁部材が前記弁座から離座したとき前記弁部材と前記弁座との間に環状に形成される第2通路、および前記ストッパにおいて前記ストッパの軸に対し周方向に複数形成される第3通路を含み、
前記第3通路は、中心軸が前記ストッパの軸に対して傾斜し前記加圧室側から反加圧室側へ向かうに従い前記ストッパの軸から離れるように形成されていることを特徴とする高圧ポンプ。 - 前記第3通路は、大径通路、および前記大径通路よりも径が小さく前記大径通路の反加圧室側に接続して前記大径通路との間に段差を形成する小径通路からなることを特徴とする請求項1に記載の高圧ポンプ。
- 前記第3通路は、前記加圧室側から反加圧室側へ向かうに従い径が小さくなるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高圧ポンプ。
- 前記第1通路は、反加圧室側から前記加圧室側へ向かうに従い径が小さくなるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。
- 前記第1通路の中心軸と前記傘部の前記弁座側の壁面とのなす角をθとすると、
前記傘部の前記弁座側の壁面は、45°≦θ≦135°となるように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の高圧ポンプ。 - 前記傘部の前記弁座側の壁面は、θ=90°となるように形成されていることを特徴とする請求項5に記載の高圧ポンプ。
- 往復移動可能なプランジャと、
前記プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および前記加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、
前記燃料通路に設けられ、前記加圧室側壁面に弁座を形成し中央に挿通孔を有する底部、および前記加圧室方向へ延びる筒部からなる、有底筒状の弁ボディと、
前記挿通孔に挿通される軸部、および前記軸部の前記加圧室側端部に接続する傘部を有し、前記傘部が前記弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、
前記弁部材の前記加圧室側に前記弁ボディと同軸に設けられ、前記筒部の内周壁に接する外周壁を形成し、前記弁部材の開弁方向への移動を規制するストッパと、
前記ストッパと前記弁部材との間に設けられ、前記弁部材を閉弁方向に付勢する第1付勢部材と、
一方の端部が前記軸部の反加圧室側端部に当接可能であり、前記弁部材の開弁または閉弁時の移動方向と同一の方向へ移動可能に設けられるニードルと、
前記ニードルを前記弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、
前記ニードルを前記弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備え、
前記燃料通路は、前記弁ボディの前記弁座の反加圧室側において前記挿通孔の外周側に前記弁ボディの軸に対し周方向に複数形成される第1通路、前記弁部材が前記弁座から離座したとき前記弁部材と前記弁座との間に環状に形成される第2通路、および前記ストッパにおいて前記ストッパの軸に対し周方向に複数形成される第3通路を含み、
前記第1通路および前記第3通路の少なくとも一方は、中心軸が前記ストッパの軸に対して傾斜し前記加圧室側から反加圧室側へ向かうに従い前記ストッパの軸から離れるように形成されており、
前記第3通路は、大径通路、および前記大径通路よりも径が小さく前記大径通路の反加圧室側に接続して前記大径通路との間に段差を形成する小径通路からなることを特徴とする高圧ポンプ。 - 往復移動可能なプランジャと、
前記プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および前記加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、
前記燃料通路に設けられ、前記加圧室側壁面に弁座を形成し中央に挿通孔を有する底部、および前記加圧室方向へ延びる筒部からなる、有底筒状の弁ボディと、
前記挿通孔に挿通される軸部、および前記軸部の前記加圧室側端部に接続する傘部を有し、前記傘部が前記弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、
前記弁部材の前記加圧室側に前記弁ボディと同軸に設けられ、前記筒部の内周壁に接する外周壁を形成し、前記弁部材の開弁方向への移動を規制するストッパと、
前記ストッパと前記弁部材との間に設けられ、前記弁部材を閉弁方向に付勢する第1付勢部材と、
一方の端部が前記軸部の反加圧室側端部に当接可能であり、前記弁部材の開弁または閉弁時の移動方向と同一の方向へ移動可能に設けられるニードルと、
前記ニードルを前記弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、
前記ニードルを前記弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備え、
前記燃料通路は、前記弁ボディの前記弁座の反加圧室側において前記挿通孔の外周側に前記弁ボディの軸に対し周方向に複数形成される第1通路、前記弁部材が前記弁座から離座したとき前記弁部材と前記弁座との間に環状に形成される第2通路、および前記ストッパにおいて前記ストッパの軸に対し周方向に複数形成される第3通路を含み、
前記第1通路および前記第3通路の少なくとも一方は、中心軸が前記ストッパの軸に対して傾斜し前記加圧室側から反加圧室側へ向かうに従い前記ストッパの軸から離れるように形成されており、
前記第3通路は、前記加圧室側から反加圧室側へ向かうに従い径が小さくなるテーパ状に形成されていることを特徴とする高圧ポンプ。 - 往復移動可能なプランジャと、
前記プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および前記加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、
前記燃料通路に設けられ、前記加圧室側壁面に弁座を形成し中央に挿通孔を有する底部、および前記加圧室方向へ延びる筒部からなる、有底筒状の弁ボディと、
前記挿通孔に挿通される軸部、および前記軸部の前記加圧室側端部に接続する傘部を有し、前記傘部が前記弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、
前記弁部材の前記加圧室側に前記弁ボディと同軸に設けられ、前記筒部の内周壁に接する外周壁を形成し、前記弁部材の開弁方向への移動を規制するストッパと、
前記ストッパと前記弁部材との間に設けられ、前記弁部材を閉弁方向に付勢する第1付勢部材と、
一方の端部が前記軸部の反加圧室側端部に当接可能であり、前記弁部材の開弁または閉弁時の移動方向と同一の方向へ移動可能に設けられるニードルと、
前記ニードルを前記弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、
前記ニードルを前記弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備え、
前記燃料通路は、前記弁ボディの前記弁座の反加圧室側において前記挿通孔の外周側に前記弁ボディの軸に対し周方向に複数形成される第1通路、前記弁部材が前記弁座から離座したとき前記弁部材と前記弁座との間に環状に形成される第2通路、および前記ストッパにおいて前記ストッパの軸に対し周方向に複数形成される第3通路を含み、
前記第1通路および前記第3通路の少なくとも一方は、中心軸が前記ストッパの軸に対して傾斜し前記加圧室側から反加圧室側へ向かうに従い前記ストッパの軸から離れるように形成されており、
前記第1通路は、反加圧室側から前記加圧室側へ向かうに従い径が小さくなるテーパ状に形成されていることを特徴とする高圧ポンプ。 - 往復移動可能なプランジャと、
前記プランジャによって燃料が加圧される加圧室、および前記加圧室に燃料を導く燃料通路を有するハウジングと、
前記燃料通路に設けられ、前記加圧室側壁面に弁座を形成し中央に挿通孔を有する底部、および前記加圧室方向へ延びる筒部からなる、有底筒状の弁ボディと、
前記挿通孔に挿通される軸部、および前記軸部の前記加圧室側端部に接続する傘部を有し、前記傘部が前記弁座に着座または前記弁座から離座することにより前記燃料通路を流通する燃料の流れを断続する弁部材と、
前記弁部材の前記加圧室側に前記弁ボディと同軸に設けられ、前記筒部の内周壁に接する外周壁を形成し、前記弁部材の開弁方向への移動を規制するストッパと、
前記ストッパと前記弁部材との間に設けられ、前記弁部材を閉弁方向に付勢する第1付勢部材と、
一方の端部が前記軸部の反加圧室側端部に当接可能であり、前記弁部材の開弁または閉弁時の移動方向と同一の方向へ移動可能に設けられるニードルと、
前記ニードルを前記弁部材の開弁方向に付勢する第2付勢部材と、
前記ニードルを前記弁部材の閉弁方向または開弁方向のいずれか一方に吸引可能なコイル部を有する電磁駆動部と、を備え、
前記燃料通路は、前記弁ボディの前記弁座の反加圧室側において前記挿通孔の外周側に前記弁ボディの軸に対し周方向に複数形成される第1通路、前記弁部材が前記弁座から離座したとき前記弁部材と前記弁座との間に環状に形成される第2通路、および前記ストッパにおいて前記ストッパの軸に対し周方向に複数形成される第3通路を含み、
前記第1通路および前記第3通路の少なくとも一方は、中心軸が前記ストッパの軸に対して傾斜し前記加圧室側から反加圧室側へ向かうに従い前記ストッパの軸から離れるように形成されており、
前記第1通路の中心軸と前記傘部の前記弁座側の壁面とのなす角をθとすると、
前記傘部の前記弁座側の壁面は、45°≦θ≦135°となるように形成されていることを特徴とする高圧ポンプ。 - 前記傘部の前記弁座側の壁面は、θ=90°となるように形成されていることを特徴とする請求項10に記載の高圧ポンプ。
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