JP4677713B2 - 電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置および電子機器に関する。
従来、液晶表示装置等の電気光学装置において、高速化、低消費電力化、高集積化等の観点から、周辺駆動回路や画素スイッチング素子を構成する薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下TFTと略記する)の能動層に単結晶シリコンを用いる技術が知られており、係る単結晶シリコンをガラスや石英等の絶縁基板の上に形成する技術として、従来からSOI(Silicon On Insulator)技術が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−106424号公報
上述した特許文献1では、TFTとして金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor、以下MOSFETと略記する)を形成している。このMOSFETのソース領域およびドレイン領域におけるコンタクトを形成する際には、ソース領域およびドレイン領域であるSi層に対して層厚の厚い層間絶縁層をエッチングし、コンタクトホールを形成してコンタクトを形成していた。
このように、層間絶縁層をエッチングしてSi層に届くコンタクトホールを形成すると、コンタクトホール深さを制御することが困難であり、Si層をオーバーエッチングしてしまう恐れがあった。つまり、コンタクトホールがSi層を突き抜けてしまい、コンタクトとソース領域、ドレイン領域との接触が、Si層の断面での接触になる恐れがあった。そのため、コンタクトとソース領域、ドレイン領域との接触面積が小さくなることからコンタクト抵抗が増大し、ドレイン電流が減少する恐れがあった。
また、コンタクトホール深さがばらつく条件下で複数のコンタクトホールを形成すると、Si層を突き抜けるコンタクトホールと、Si層を突き抜けないコンタクトホールとが形成される可能性がある。この場合、コンタクトとソース領域、ドレイン領域との接触面積にばらつきが増大し、コンタクト抵抗のばらつきの増大、ドレイン電流のばらつきの増大を生じる恐れがあった。
ドレイン電流のばらつきが増大すると、例えば、表示装置にこの基板を用いていると表示される画像の表示ムラが大きくなる恐れがあった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、薄膜トランジスタにおけるコンタクト抵抗の増大、ばらつきの増大を防止することができる電気光学装置用基板、電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置および電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電気光学装置用基板は、支持基板と、半導体層を有する半導体基板とを貼り合わせてなり、半導体層を能動層とする薄膜トランジスタが形成され、薄膜トランジスタのソース領域およびドレイン領域の上には、導電性を有する中継層が形成されていることを特徴とする。
すなわち、本発明の電気光学装置用基板は、薄膜トランジスタのソース領域およびドレイン領域との上に中継層を形成するため、中継層と半導体層との接触面積のばらつきを抑えることができる。つまり、中継層を形成するときに、薄膜トランジスタのソース領域およびドレイン領域領域のゲート絶縁膜のみを除去すればよく、従来の上記ゲート絶縁膜とその上に積層された層間絶縁膜とを除去する場合と比較して、精度よく中継層を形成することができ、上記接触面積のばらつきを抑えることができ、中継層とソース領域およびドレイン領域とのコンタクト抵抗の増大、ばらつきの増大を防止することができる。さらには、ドレイン電流のばらつきの増大を防止することができる。
上記の構成を実現するために、より具体的には、中継層がソース領域およびドレイン領域と直接接触し、導通していることが望ましい。
この構成によれば、中継層とソース領域およびドレイン領域とを直接接触させることにより、コンタクト抵抗のばらつきの増大をより確実に抑えることができる。
上記の構成を実現するために、より具体的には、中継層がソース領域およびドレイン領域との接触面と反対の面において、配線と導通していることが望ましい。
この構成によれば、中継層が、上記接触面を反対側の面において配線と導通しているため、ソース領域およびドレイン領域と配線とを電気的に接触させることができる。
上記の構成を実現するために、より具体的には、中継層が薄膜トランジスタのゲート電極層と同一の材料および同一の層で形成されていることが望ましい。
この構成によれば、中継層をゲート電極層と同一の材料および同一の層で形成することにより、中継層とゲート電極層とを、別々の材料で形成するときと比較して、容易に形成することができる。例えば、中継層とゲート電極層とを同時に形成することができるので、電気光学装置用基板の製造工程を簡略化することができ、製造効率を向上させることができる。
上記の構成を実現するために、より具体的には、支持基板が透明基板であることが望ましい。より望ましくは支持基板がガラス基板であることが望ましく、さらに支持基板が石英基板であることが望ましい。
この構成によれば、支持基板に透明基板(好ましくはガラス基板、より好ましくは石英基板)を用いることにより、電気光学装置用基板に透光性を与えることができる。そのため、電気光学装置用基板を光透過型の電気光学装置に用いることができる。
上記の構成を実現するために、より具体的には、複数の薄膜トランジスタが、1種類の導電型のトランジスタから構成されていることが望ましい。
この構成によれば、複数の薄膜トランジスタを、1種類の導電型のトランジスタで構成するため、薄膜トランジスタの製造工程を、複数の導電型のトランジスタから形成するときと比較して、簡略化することができる。そのため、電気光学装置用基板の製造工程を簡略化することができ、製造効率を向上させることができる。
上記の構成を実現するために、より具体的には、半導体層が設けられていない領域であって、薄膜トランジスタのソース領域またはドレイン領域に対応する領域の上に、中継層と同じ材料からなる保護層が形成されていることが望ましい。
この構成によれば、保護層を形成することにより、コンタクトホールを形成するときのウエットエッチングのエッチャントが半導体基板を貫通して支持基板との貼り合わせ界面に侵入することを防止することができる。
本発明の電気光学装置用基板の製造方法は、支持基板上に半導体層を形成する工程と、半導体層上にゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶縁膜のソース領域およびドレイン領域に対応する領域にコンタクトホールを形成する工程と、ゲート絶縁膜の上に導電材料を成膜し、パターニングすることにより、ゲート電極層を形成するとともに、少なくともコンタクトホールの内部に中継層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
すなわち、本発明の電気光学装置用基板の製造方法では、半導体層上にゲート絶縁膜を形成した後に、ゲート絶縁膜のソース領域およびドレイン領域に対応する領域にコンタクトホールを形成しているため、コンタクトホール深さが浅くなって、深さのばらつきを抑えやすくなる。そのため、コンタクトホールが半導体層を突き抜けることを防止することができ、中継層と半導体層との接触面積が減少することを防止することができる。
また、コンタクトホール深さのばらつきによる、コンタクトホールが半導体層を突き抜ける、突き抜けないというばらつきを抑えることができる。そのため、中継層と半導体層との接触面積のばらつきを抑えることができる。
本発明の電気光学装置は、上記本発明の電気光学装置用基板、または上記本発明の電気光学装置用基板の製造方法によって製造された電気光学装置用基板を備えることを特徴とする
すなわち、本発明の電気光学装置は、上記本発明の電気光学装置用基板、または上記本発明の製造方法により製造された電気光学装置用基板を備えているため、ドレイン電流のばらつきの増大を防止することができ、電気光学装置の表示ムラを防止することができる。また、電気光学装置用基板の貼り合わせ界面の剥離などの不具合を防止することができ、電気光学装置の不具合の発生を防止することができる。
本発明の電子機器は、上記本発明の電気光学装置を備えることを特徴とする。
すなわち、本発明の電子機器は、上記本発明の電気光学装置を備えているため、表示ムラを防止することができるとともに、電気光学装置の不具合による電子機器の不具合発生を防止することができる。
(液晶装置)
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明に係る電気光学装置における第1の実施の形態である液晶装置について図1から図8を参照して説明する。本実施形態の液晶装置は、スイッチング素子用のTFTとしてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)型のTFTを用いたアクティブマトリクス型の透過型液晶装置である。また、本実施形態では、表示モードとしてTNモードを採用した場合を例示している。
図1は本実施形態の透過型液晶装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数の画素におけるスイッチング素子、信号線等の等価回路図である。
なお、本明細書中に示す図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
本実施形態の透過型液晶装置において、図1に示すように、画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数の画素には、画素電極9と当該画素電極9を制御するためのスイッチング素子であるTFT(薄膜トランジスタ)30Aとがそれぞれ形成されており、Xドライバ(データ線駆動回路)201から出力される画像信号をTFT30Aに供給するデータ線6aが、前記TFT30Aのソースに電気的に接続されている。Xドライバ201からデータ線6aに書き込まれる画像信号S1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ線6aに対してグループ毎に供給される。
また、Yドライバ(走査線駆動回路)204から出力される走査信号をTFT30Aに供給する走査線3aがTFT30Aのゲートに電気的に接続されており、Yドライバ204から複数の走査線3aに対して走査信号G1、G2、・・・、Gmが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。また、画素電極9はTFT30Aのドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30Aを一定期間だけオンすることにより、データ線6aを介して供給される画像信号S1、S2、・・・、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、・・・、Snは、後述する共通電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ここで、保持された画像信号がリークすることを防止するために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。この蓄積容量70には、走査線3aと並んで延びる容量線300が接続されており、この容量線300は、Yドライバ204と接続され、Yドライバ204により任意の電圧ないし電気信号を印加可能に構成されている。
図2はデータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群の構造を示す平面図である。
次に、図2に基づいて、本実施形態の透過型液晶装置の平面構造について説明する。
図2に示すように、TFTアレイ基板上に、平面矩形状の複数の画素電極9が、マトリクス状に配列されており、画素電極9の縦横の境界に各々沿ってデータ線6a、走査線3a及び容量線300が延在している。本実施形態において、1つの画素電極9と、この画素電極9を囲むように配設されたデータ線6a、走査線3a、容量線300等が形成された領域が画素であり、マトリクス状に配置された画素毎に表示を行うことが可能な構造になっている。また、データ線6aと走査線3aとが交差する領域にTFT30Aが形成されている。
データ線6aは、TFT30Aを構成する例えば単結晶シリコン膜からなる半導体層1a(図中右上がりの斜線領域)のうち、後述のソース領域にコンタクトホール82、83を介して電気的に接続された後述する第1ソース中継層3c、第2ソース中継層71bにコンタクトホール81を介して接続されている。一方、画素電極9は、半導体層1aのうち、後述のドレイン領域にコンタクトホール84、85を介して電気的に接続された後述する第1ドレイン中継層3b、容量電極71aに、コンタクトホール8を介して電気的に接続されている。
また、半導体層1aと走査線3aとは、半導体層1aの後述のチャネル領域(図中左上がりの斜線の領域)にて対向するように互いに交差して配置されており、係る構成のもと走査線3aはチャネル領域に対向する部分でゲート電極層として機能する。走査線3aは、ポリシリコンやアモルファスシリコン、単結晶シリコン膜等のシリコン膜や、これらのポリサイドやシリサイドにより形成できる。
容量線300は、走査線3aに沿って略直線状に延びる本線部と、この本線部がデータ線6aと交差する箇所からデータ線6aに沿って前段側(図中上向き)に突出した突出部とを有する。
また、データ線6a、走査線3aの双方に沿って平面視格子状に、遮光膜11aが設けられている。遮光膜11aは、半導体層1aのチャネル領域を含むTFT30AをTFTアレイ基板側から見て覆うように形成されている。この遮光膜11aと前記容量線300とは、データ線6aの延在方向で隣接する2つの半導体層1a、1a間の領域に設けられたコンタクトホール91を介して互いに導電接続されている。
図3は本実施形態の透過型液晶装置の構造を示す断面図であって、図2のA−A’線に沿う断面図である。図4は本実施形態の透過型液晶装置の周辺部構造を示す断面図である。
次に、図3および図4に基づいて、本実施形態の透過型液晶装置の断面構造について説明する。
図3に示すように、本実施形態の透過型液晶装置は、TFTアレイ基板(電気光学装置用基板)10と、これに対向配置される対向基板20と、前記両基板10、に0間に挟持された液晶層50とを備えて構成されている。TFTアレイ基板10は、石英等の透光性材料からなる基板本体(支持基板、透明基板、ガラス基板、石英基板)10Aとその液晶層50側表面に形成された画素電極9、TFT30A等を主体として構成されており、対向基板20はガラスや石英等の透光性材料からなる基板本体20Aとその液晶層50側表面に形成された共通電極21とを主体として構成されている。基板本体10A、20Aに石英等の透光性材料からなる基板を用いることにより、本実施の形態の液晶装置は光透過性を有し、透過型の液晶装置とすることができる。
TFTアレイ基板10において、基板本体10Aの液晶層50側表面には画素電極9が設けられ、各画素電極9に隣接する位置に、各画素電極9をスイッチング制御する画素スイッチング用のTFT30Aが設けられている。
TFT30Aは、図3に示す如くLDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走査線(ゲート電極層)3a、当該走査線3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a’、走査線3aと半導体層1aとを絶縁する第1ゲート絶縁膜(ゲート絶縁膜)2a、第2ゲート絶縁膜(ゲート絶縁膜)2b、データ線(配線)6a、半導体層1aの低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1c、半導体層1aの高濃度ソース領域(ソース領域)1dおよび高濃度ドレイン領域(ドレイン領域)1eを備えている。
基板本体10Aの液晶層50側表面において、各TFT30Aが形成された領域には、基板本体10A側から入射する光が、半導体層1aのチャネル領域1a’及び低濃度ソース、ドレイン領域(LDD領域)1b、1cに入射するのを防止するための遮光膜11aが設けられている。
この遮光膜11aとTFT30Aとの間には、基板本体10A側から順に積層された絶縁膜12aと、保護層12bと、貼り合わせ絶縁膜12cとからなる下地絶縁膜(第1絶縁膜)12が設けられている。この下地絶縁膜12は、TFT30Aを構成する半導体層1aと遮光膜11aとを電気的に絶縁する機能を奏するのに加え、後続の工程にて遮光膜11aが酸化されたり、遮光膜11aの成分が拡散して半導体層1aが汚染されたりするのを防止できるようになっている。
このように、本実施形態に係るTFTアレイ基板10は、基板本体10A上に下地絶縁膜12を介して半導体層1aが形成された複合基板(SOI基板)を用いて構成されたアクティブマトリクス基板であり、下地絶縁膜12の貼り合わせ絶縁膜12cは、SOI技術を用いて貼り合わされた、貼り合わせ界面を有する絶縁膜となっている。
TFT30Aの第1ゲート絶縁膜2a、第2ゲート絶縁膜2bには、高濃度ソース領域1dへ通じる第1ソースコンタクトホール(コンタクトホール)83、および高濃度ドレイン領域1eへ通じる第1ドレインコンタクトホール(コンタクトホール)85が形成されている。そして、第2ゲート絶縁膜2bの上には、導電性を有する材料(例えばドープトポリシリコン膜)であって、望ましくはゲート電極層3aと同じ材料からなる第1ソース中継層(中継層)3cと第1ドレイン中継層(中継層)3bとが形成されている。なお、第1ソース中継層3cと第1ドレイン中継層3bとは上述のようにドープトポリシリコン膜から形成されてもよいし、導電性の高い金属膜から形成されてもよい。
上記走査線3aの上、第2ゲート絶縁膜2bの上には、第1ソース中継層3cへ通じる第2ソースコンタクトホール82、および第1ドレイン中継層3bへ通じる第2ドレインコンタクトホール84が開口した第1層間絶縁膜41が形成されている。そして、第1層間絶縁膜41の上には、容量電極71aと、第2ソース中継層71bとが形成されている。
容量電極71aは、図2に示す平面図では走査線3aとデータ線6aとの交差する位置を基点として走査線3a及びデータ線6aに沿って延在する略L字状に形成されている。
そして、上記容量電極71aは、第2ドレインコンタクトホール84および第1ドレインコンタクトホール85に形成された第1ドレイン中継層3bを介して半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続されている。第2ソース中継層71bは、第1ソースコンタクトホール83を介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。
第1層間絶縁膜41上の容量電極71aおよび第2ソース中継層71bを覆うように、容量絶縁膜75が形成されている。そして、容量絶縁膜膜75を間に挟んで容量電極71aと対向するように、容量線300が形成されている。本実施形態では、TFT30の高濃度ドレイン領域1eおよび画素電極9に接続された画素電位側容量電極としての容量電極71aと、固定電位側容量電極としての容量線300の一部とが、容量絶縁膜75を介して対向配置されることにより、蓄積容量70を形成している。
画素電位側容量電極としての容量電極71aは導電性を有するドープトポリシリコン膜等からなる。固定電位側容量電極としての容量線300は、導電性を有するドープトポリシリコン膜や非晶質、単結晶からなるシリコン膜等からなる第1膜72と、高融点金属を含む金属シリサイド膜などからなる第2膜73とが積層形成された多層膜からなる。
容量線300は、図2に示した突出部の先端領域に設けられて容量絶縁膜75、第1層間絶縁膜41および下地絶縁膜12には、遮光膜11aに達するコンタクトホール91を介して、遮光膜11aと接続されている。すなわち、容量線300と遮光膜11aとが、コンタクトホール91を介して導電接続されている。
本実施形態の液晶装置において、TFT30の遮光膜として機能する遮光膜11a、および容量線300の第2膜73は、例えばCr、Ti、W、Ta、Mo、Pb等の高融点金属、あるいはこれらの金属を含む金属シリサイド、ポリシリサイドや、これらを積層したものにより構成することが好ましく、場合によってはAl等からなる構成としてもよい。
また、容量電極71aと容量線300との間に介在して蓄積容量70を構成する容量絶縁膜75は、例えば膜厚5〜200nm程度の比較的薄いHTO膜、LTO膜などの酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、窒化酸化膜や、それらの積層膜で構成される。蓄積容量を増大させる観点からは、膜の信頼性が十分に得られる限りにおいて容量絶縁膜75は薄い程良い。
光吸収層として機能するのみならず容量線300の一部を構成する第1膜72は、例えば膜厚50〜150nmのポリシリコン膜または非晶質、単結晶からなるシリコン膜からなる。また、遮光膜として機能するのみならず容量線300の一部を構成する第2膜73は、例えば膜厚150nm程度のタングステンシリサイド膜からなる。また、容量電極71aは、第1膜72と同様のポリシリコン膜で構成されている。
このように、容量絶縁膜75と接する側に配置される第1膜72および容量電極71aをポリシリコン膜から構成することで、容量絶縁膜75の劣化を防止し、液晶装置の信頼性を向上させることができる。仮に、蓄積容量を構成する場合に、容量絶縁膜75と金属シリサイド膜が当接するように構成すると、容量絶縁膜75へ金属シリサイド膜に含まれる金属成分が拡散し、容量絶縁膜75の絶縁性を劣化させるおそれがある。
容量絶縁膜75上、容量線300を含む基板本体10A上には、容量電極71aへ通じる画素コンタクトホール8、および第2ソース中継層71bへ通じる第3ソースコンタクトホール81、並びに容量線300に通じるコンタクトホール93が開孔した第3層間絶縁膜42が形成されている。この第3層間絶縁膜42の上には、走査線3aと直行する方向に延在するデータ線6aと、信号配線6bとが形成されている。
データ線6aは第3ソースコンタクトホール81を介して第2ソース中継層71bに電気的に接続されており、第2ソース中継層71bを介して半導体層1aの高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。
容量線300は、平面的には画素電極9が配置された画像表示領域からその周囲に延設され、第2層間絶縁膜42を貫通して設けられたコンタクトホール93を介して信号配線6bと導電接続されている。この信号配線6bは、実際には画像表示領域の外側に配設されたYドライバ204の定電位源と電気的に接続されており、容量線300を任意の電位に保持するようになっている。そして、本実施形態では、コンタクトホール91を介して容量線300と遮光膜11aとが導電接続されているので、容量線300と同様に定電位に保持可能となっており、その電位変動がTFT30に対して悪影響を及ぼすのを避けることができるようになっている。
容量線300(および遮光膜11a)に導電接続される定電位源としては、TFT30の走査信号を走査線3aに供給するためのYドライバ(走査線駆動回路)204のみならず、画像信号をデータ線6aに供給するためのサンプリング回路を制御するXドライバ(データ線駆動回路)201に供給される正電源や負電源の定電位源を利用することもできる。さらには、対向基板20の電極21に定電位を供給する定電位源を利用しても構わない。
第2層間絶縁膜42上、データ線6aを含む基板本体10A上には、容量電極71aへ通じる画素コンタクトホール8が開孔した第3層間絶縁膜43が形成されている。すなわち、画素コンタクトホール8は、第3層間絶縁膜43と第2層間絶縁膜42とを貫通して容量電極71aに到るコンタクトホールである。
第3層間絶縁膜43上には、画素コンタクトホール8を介して容量電極71aと導電接続された画素電極9が形成されている。この導電接続構造により、画素電極9は、容量電極71aを中継して半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eと電気的に接続されている。また画素電極9は、平面的には図2に示すように画像表示領域を含む領域に矩形状に形成されている。
このように、容量電極71aは蓄積容量70の画素電位側容量電極としての機能、および光吸収層としての機能のほかに、画素電極9と高濃度ドレイン領域1eとの電気的接続を中継する機能を有している。このような容量電極71aを設けることで、層間距離が例えば1000〜2000nmと長くなる場合にも、両者間を1つのコンタクトホールで接続する技術的困難性を回避しつつ、比較的小径の直列なコンタクトホールで両者間を良好に接続でき、コンタクトホールの小径化による画素開口率の向上を実現することができる。また、コンタクトホール開孔時にも、開孔深さが比較的小さくなるので、エッチング時の突き抜けが起こり難くなるという効果も得られる。
TFTアレイ基板10の液晶層50側最表面、すなわち、画素電極9を含む第3層間絶縁膜43上には、電圧無印加時における液晶層50内の液晶分子の配向を規制するための配向膜16が形成されている。TFTアレイ基板10の液晶層50と反対側の面には、偏光子17が設けられている。
他方、対向基板20においては、基板本体20Aの液晶層50側表面に、その略全面に渡って、インジウム錫酸化物(ITO)等からなる共通電極21が形成され、その液晶層50側には、電圧無印加時における液晶層50内の液晶分子の配向を規制するための配向膜22が形成されている。また対向基板20の液晶層50と反対側の面にも偏光子24が設けられている。
なお、TFTアレイ基板10の基板本体10Aの液晶層50側の面には、平面視格子状の溝を設けることもでき、この溝内に走査線3a、データ線6a、TFT30等の配線や素子を形成することで、配線や素子などが形成されている領域と、これらが形成されていない領域との間に段差が形成されるのを緩和することができ、前記段差に起因する液晶の配向不良等を防止できるという利点が得られる。
次に、図4に基づいて、本実施形態の透過型液晶装置の周辺部断面構造について説明する。
図4に示すように、TFTアレイ基板10において、基板本体10Aの液晶層50側表面には、画素スイッチング用のTFT30Aを駆動するTFT(薄膜トランジスタ)30Bが設けられている。TFT30Bは、図4に示す如くLDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走査線3a、チャネル領域1a’、第1ゲート絶縁膜2a、第2ゲート絶縁膜2b、データ線6a、低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eを備えている。
なお、TFT30Bは、図4においては、上述したXドライバ201を構成するトランジスタに適応して説明しているが、Yドライバ204を構成するトランジスタとして用いることもできる。
TFT30Bの第1ゲート絶縁膜2a、第2ゲート絶縁膜2bにも、TFT30Aと同様に、第1ソースコンタクトホール83、および第1ドレインコンタクトホール85が形成されている。そして、第2ゲート絶縁膜2bの上には、第1ソース中継層3cと第1ドレイン中継層3bとが形成されている。
上記走査線3aの上および第2ゲート絶縁膜2bの上には、第1層間絶縁膜41、容量絶縁膜75、第3層間絶縁膜42が積層されている。これら第1層間絶縁膜41、容量絶縁膜75、第3層間絶縁膜42には、第1ソース中継層3cへ通じる第4ソースコンタクトホール(コンタクトホール)86、および第1ドレイン中継層3bへ通じる第4ドレインコンタクトホール(コンタクトホール)87が形成されている。
信号配線(配線)6cは第4ソースコンタクトホール86を介して第1ソース中継層3cに電気的に接続されており、第1ソース中継層3cを介して半導体層1aの高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。信号配線6cは、Xドライバ201に信号を入力する信号配線であってもよいし、Xドライバ201内部の信号配線であってもよい。データ線6aは第4ドレインコンタクトホール87を介して第1ドレイン中継層3bに電気的に接続されており、第1ドレイン中継層3bを介して半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続されている。
図5は、図4の領域Bを説明する図であって、基板本体10A上に半導体層1aが貼り合わされた複合基板の平面視図である。
図4の領域Bは、透過型液晶装置の周辺部であって、半導体層1aが形成されていない領域である。領域Bは、例えば、図5に示すように、基板本体10Aよりも一回り小さな半導体層1aが半導体基板10Aに貼り合わされた複合基板を用いた場合に形成される。つまり、上記複合基板上に透過型液晶装置を形成すると、複合基板の周辺部には、半導体層1aを含まないが、その領域が小さいため、液晶装置としての性能に不具合が生じない透過型液晶装置が形成される(例えば図5のPに示す部分)。
このような領域Bの高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eに相当する領域には、第2ゲート絶縁膜2bを貫通し、貼り合わせ絶縁膜12cに到達する凹部88が形成されている。第2ゲート絶縁膜2bの上には、凹部88を覆うように、保護層3dが形成されている。保護層3dは、ゲート電極層3a、第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bと同じ材料から形成されていることが望ましいが、それ以外の材料から形成されていてもよい。
保護層3dおよび第2ゲート絶縁層2bの上には、第1層間絶縁膜41、容量絶縁膜75、第3層間絶縁膜42が積層されている。これら第1層間絶縁膜41、容量絶縁膜75、第3層間絶縁膜42には、第1ソース中継層3cへ通じる第5コンタクトホール(コンタクトホール)89が形成されている。
第3層間絶縁膜42の上には、第5コンタクトホール89を介して保護層3dを接触する配線6dが形成されている。配線6dは、データ線6a、信号配線6b、信号配線6cと同じ材料から形成されていることが望ましい。
上記の構成によれば、高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eとの上にそれぞれ第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bを形成するため、第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bと高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eとの接触面積のばらつきを抑えることができる。
つまり、第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bを形成するときに、高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eの第1ゲート絶縁膜2a、第2ゲート絶縁膜2bのみを除去すればよく、精度よく第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bを形成することができる。
そのため、上記接触面積のばらつきを抑えることができ、第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bと高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eとのコンタクト抵抗の増大、ばらつきの増大を防止することができる。さらには、ドレイン電流のばらつきの増大を防止することができる。
<アクティブマトリクス基板の製造方法>
以下、本発明に係る半導体装置の製造方法を含むアクティブマトリクス基板の製造方法を、図面を参照して説明する。本実施形態では、先の実施形態の液晶装置に備えられたTFTアレイ基板(アクティブマトリクス基板)10を製造する工程を、図6から図8に示す断面工程図により詳細に説明する。
まず、図6(A)に示すように、ガラスや石英等からなる基板本体10Aを用意する。この基板本体10Aは、後続の工程における加熱温度と同等、あるいはそれ以上の温度でアニール処理しておくことが好ましい。具体的には、N等の不活性ガス雰囲気下で850℃〜1300℃程度に加熱してアニール処理するのがよい。このアニール処理を行っておくことで、後続の工程にて基板本体10Aを高温処理した際に生じる基板の歪みを低減することができる。
次いで、このように処理された基板本体10Aの表面上の全面に遮光膜11aを形成する。遮光膜11aは、Ti、Cr、W、Ta、Mo及びPbのうちの少なくとも1つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド等からなり、スパッタリング法、CVD法、電子ビーム加熱蒸着法などにより堆積され、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて所定平面形状にパターン形成される。遮光膜11aの膜厚は、例えば略150nm〜略200nmニ形成されることが望ましく、より好ましくは、略200nmに形成されることが好ましい。
次に、図6(B)に示すように、遮光膜11aを形成した基板本体10Aの表面上に、スパッタリング法、CVD法などにより、下層側絶縁膜12aと、保護層12bと、下層側絶縁膜12c1及び上層側絶縁膜12c2からなる2層構造の上層側絶縁膜12c3を形成する。
このとき、遮光膜11aを形成した領域上には、上層側絶縁膜12c3の表面にて前記遮光膜11aに倣う凸部が形成されている。また、上記保護層12bを設けることで、遮光膜11aを構成する金属材料の拡散や、基板本体10Aからの不純物の拡散を抑制することができ、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
絶縁膜12a、12c1、12c2の構成材料としては、酸化シリコンや、NSG(ノンドープトシリケートガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)などの高絶縁性ガラス等を例示することができる。好ましくは、絶縁膜12aが高温酸化シリコン(High Temperature Oxide;以後、HTOと表記する)HTOから形成され、12c1、12c2がTEOS(テトラエトキシシラン)−NSGから形成されることが望ましい。
下層側絶縁膜12aの膜厚は50nm程度とされることが好ましく、上層側絶縁膜12c3を構成する絶縁膜12c1、12c2の膜厚は、いずれも800nm程度とされる。また、保護層12bとしては、例えば10nm〜50nm程度、好ましくは15nmの膜厚の窒化シリコン(SiN)膜を用いることができ、ジクロロシランとアンモニアを用いた減圧CVD法やプラズマCVD法により形成できる。
次に、図6(C)に示すように、上層側絶縁膜12c3の表面をCMP(化学的機械研磨)法などの方法を用いて研磨することで、前記遮光膜11aに倣う凸部を除去して表面を平坦化する。この平坦化後の上層側絶縁膜12c3の膜厚は、遮光膜11aの形成領域で120nm程度とする。
次に、図6(D)に示すように、上記工程を経た基板本体10Aと、別途用意した単結晶シリコン基板との貼り合わせを行う。貼り合わせに用いる単結晶シリコン基板としては、単結晶シリコン層1と、その一面側に形成された酸化膜12c4とからなる、例えば600μm程度の板厚の単結晶シリコン基板が用いられる。単結晶シリコン層1中には、例えば、加速電圧100keV、ドーズ量10×1016/cmにて水素イオンが注入されている。酸化膜12c4は、単結晶シリコン基板1の単結晶シリコン層を50nm〜800nm程度酸化することにより形成することができる。貼り合わせ工程は、前記単結晶シリコン基板と基板本体10Aとを接触させた状態にて300℃〜350℃程度で2時間熱処理することにより2枚の基板を直接貼り合わせる方法を採用できる。この貼り合わせ工程により、単結晶シリコン層(半導体層)と保護層12bとの間に、貼り合わせ界面sを有する貼り合わせ絶縁膜12cが形成される。
また、貼り合わせ強度をさらに高めるために、熱処理温度を上げて450℃程度とする方法も適用できるが、石英などからなる基板本体10Aの熱膨張係数と単結晶シリコン基板1の熱膨張係数との間には大きな差があるため、このまま加熱すると単結晶シリコン層にクラックなどの欠陥が発生し、製造されるTFTアレイ基板10の品質が劣化するおそれがある。このようなクラック等の欠陥の発生を抑制するためには、一度300℃にて貼り合わせのための熱処理を行った単結晶シリコン基板1を、ウエットエッチングまたはCMPによって100〜150μm程度まで薄くし、その後、さらに高温の熱処理を行うことが望ましい。例えば、80℃のKOH水溶液を用いて単結晶シリコン基板1の厚さが150μmとなるようにエッチングし、その後、基板本体10Aとの貼り合わせを行い、さらに450℃にて再び熱処理することにより貼り合わせ強度を高めることが望ましい。
次に、貼り合わせた単結晶シリコン層1を部分的に剥離する。この単結晶シリコン層の剥離は、単結晶シリコン層1中に導入された水素イオンによって、単結晶シリコン層1の貼り合わせ絶縁膜12c側の表面近傍にてシリコンの結合が分断される作用を利用するものである。ここでの熱処理は、例えば、貼り合わせた2枚の基板を毎分20℃の昇温速度にて600℃まで加熱することにより行うことができる。この熱処理により、貼り合わせた単結晶シリコン層1が、部分的に基板本体10Aから分離し、基板本体10Aの表面上には約200nm±5nm程度の単結晶シリコン層が得られる。剥離後の単結晶シリコン層1の膜厚については、前述した単結晶シリコン基板に対して行う水素イオン注入の加速電圧を変えることにより、例えば10nm〜3000nmの範囲で任意に調整することができる。
なお、薄膜化した単結晶シリコン層1は、ここに述べた方法以外に、単結晶シリコン基板の表面を研磨して膜厚を3〜5μmとした後、PACE(Plasma Assisted Chemical Etching)法によってその膜厚を0.05〜0.8μm程度までエッチングして仕上げる方法や、多孔質シリコン上に形成したエピタキシャルシリコン層を、多孔質シリコン層の選択エッチングによって貼り合わせ基板上に転写するELTRAN(Epitaxial Layer Transfer)法によっても得ることができる。
さらに、貼り合わせ絶縁膜12cと単結晶シリコン層1との密着性を高め、貼り合わせ強度を高めるために、基板本体10Aと単結晶シリコン層1との貼り合わせを行った後に、急速熱処理法(RTA)などによる加熱処理を実施することが望ましい。その際の加熱温度としては、600℃〜1200℃、望ましくは絶縁膜の粘度を下げ、原子的な密着性を高めるため1050℃〜1200℃とすることが望ましい。
次に、図6(E)、(F)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によるメサ型分離法により、所定パターンの半導体層1aを、例えば膜厚略40nm〜略60nmにて形成する。なお、前記素子分離工程については、周知のLOCOS分離法やトレンチ分離法を用いることもできる。
なお、図6(F)以後の図においては、図1に示したXドライバ201をTFTアレイ基板10上に実装する場合に対応した図になっている。つまり、Xドライバ201のドライバ回路に用いるスイッチング素子であるTFT30Bの形成工程を領域Xに示している。
その後、半導体層1aを約750℃〜1050℃の温度で熱酸化することにより、第1ゲート酸化膜(ゲート絶縁膜)2aを形成する。第1ゲート酸化膜2aの膜厚としては5〜50nm程度の厚さが好ましく、より好ましくは略20nmの膜厚で形成されることが好ましい。ここでの熱酸化法としては、前述したように特に形成する第1ゲート酸化膜2aの厚さに応じて、ドライ熱酸化処理又はウェット熱酸化処理を適宜に選択して用いる。
その後、第1ゲート酸化膜2aの上および貼り合わせ絶縁膜12cの上に、スパッタリング法、CVD法などにより、HTOからなる第2ゲート絶縁膜2bを形成する。第2ゲート絶縁膜2bは、その膜厚が略60nmに形成されることが好ましいが、それ以外の膜厚で形成されても良い。
次に、図7(A)に示すように、第1ゲート絶縁膜2aおよび第2ゲート絶縁膜2bを形成したならば、半導体層1aに対するイオン注入を行う。
本実施形態では、TFT30AおよびTFT30BとしてNチャネルの薄膜トランジスタを形成する場合について説明するが、TFT30AおよびTFT30BはPチャネルトランジスタであっても良いし、その一部がPチャネルトランジスタであっても良い。
NチャネルのTFT30AおよびTFT30Bを形成するために、まず、半導体層1aにボロンなどのIII族元素のドーパントを低濃度(例えば、加速電圧35keV、ドーズ量1×1012/cm程度)でドープする。その後、さらに半導体層1a及びゲート絶縁膜2上にフォトレジストを被覆した状態で、前述の工程の1〜10倍のドーズ量でボロンなどのIII族元素をドープする。続いて、半導体層1aにNチャネルの高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するために、後述する走査線3aよりも幅の広いマスクでレジスト層を形成した状態で、リンなどのV族元素のドーパントを高濃度で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、4×1015/cmのドーズ量にて)ドープする。
PチャネルのTFTを形成する場合には、上記III族元素のドーパントに代えてリンなどのV族元素のドーパントを用いればよく、上記V族元素のドーパントに代えて、ボロン等のIII族元素のドーパントを用いる。また、以下で参照する図面においては、
高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1e、ならびに、後述する低濃度ソース領域1bおよび低濃度ドレイン領域1cは、その図示を適宜省略している。
次に、図7(B)に示すように、高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eに相当する領域に、第1ゲート絶縁膜2a、および第2ゲート絶縁膜2bを貫通する第1ソースコンタクトホール83および第1ドレインコンタクトホール85を公知のフォトリソグラフィ法などを用いて形成する。この際、第1ゲート絶縁膜2aおよび第2ゲート絶縁膜2bの膜厚は、例えば、略20nmおよび略60nm程度なので、第1ソースコンタクトホール83および第1ドレインコンタクトホール85の深さが浅くなり、その深さの制御が行いやすくなる。
このとき同時に、領域Bにおいて、高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eに相当する領域に、第2ゲート絶縁膜2bを貫通し、貼り合わせ絶縁膜12cに到達する凹部88もエッチングにより形成している。
次に、リンイオンを成膜と同時に導入したドープトポリシリコン膜を形成する。又は、減圧CVD法等によりポリシリコン膜を350nm程度の厚さで堆積し、その後、リン(P)を熱拡散してポリシリコン膜を導電化したものも用いることができる。さらに、ドープトポリシリコン膜の上部にTi、W、Co及びMoのうちの少なくとも1つを含む、金属単体、合金、金属シリサイド等を、スパッタリング法、CVD法、電子ビーム加熱蒸着法などにより、例えば150〜200nmの膜厚に堆積した層構造としてもよい。係る層構造を採用することで前記ドープトポリシリコン膜を含む層の導電性を向上させることができる。
レジストマスクを用いたフォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、図7(C)に示すように、所定パターンの走査線3aと、第1ソース中継層3cと、第1ドレイン中継層3bと、保護層3dとを形成する。
その後、半導体層1aにNチャネルのLDD領域を形成するために、走査線3aをマスクとして、まず、リン等のV族元素のドーパントを低濃度でドープする。具体的には、Pイオンを加速電圧70keV、ドーズ量6×1012/cmにてドープし、図3に示した低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cを形成する。
次に、図7(D)に示すように、走査線3a、第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bを覆うように、例えば常圧又は減圧CVD法によってNSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第1層間絶縁膜41を形成する。
この第1層間絶縁膜41の膜厚は、約500〜1500nmとするのが好ましく、800nmとするのがより好ましい。この後、高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを活性化するため、約850℃のアニール処理を20分程度行う。
次に、第1層間絶縁膜41を貫通して第1ソース中継層3cに達する第2ソースコンタクトホール82、および第1ドレイン中継層3bに達する第2ドレインコンタクトホール84を、反応性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより、或いはウエットエッチングにより形成する。
その後、第1層間絶縁膜41上に、Pイオンをポリシリコン膜の成膜と同時に導入したドープトシリコン膜を形成する。あるいは、減圧CVD法等によりポリシリコン膜を350nm程度の厚さで堆積し、その後、リン(P)を熱拡散してポリシリコン膜を導電化してもよい。
ドープトポリシリコン膜を成膜したら、ドープトポリシリコン膜をフォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によりパターニングして容量電極71aおよび第2ソース中継層71bを形成する。その後、気相合成法、例えば常圧又は減圧CVD法、蒸着法等により、シリコン酸化物、シリコン窒化物、又はシリコン酸窒化物を成膜することにより、第1層間絶縁膜41、容量電極71aおよび第2ソース中継層71bを覆う容量絶縁膜75を形成する。
次に、ドープトポリシリコン膜や単結晶シリコン膜からなる第1膜72と、高融点金属を含む金属シリサイド膜等からなる第2膜73との積層膜を成膜し、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程等によりパターニングすることで、図2に示した所定平面形状の容量線300を形成する。この容量線300は、図1に示す如くYドライバ204と接続されるため、図2の左右方向で画像表示領域の外側にまで延設する。
次に、図8(A)に示すように、容量線300及び第1層間絶縁膜41を覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化半導体膜や酸化半導体膜等からなる第2層間絶縁膜42を形成する。第2層間絶縁膜42の膜厚は、約500〜1500nm程度が好ましく、より好ましくは800nm程度である。
続いて、第2層間絶縁膜42および容量絶縁膜75を貫通して第2ソース中継層71bに達する第3ソースコンタクトホール81を形成しする。また同時に、第2層間絶縁膜42、容量絶縁膜75および第1層間絶縁膜41を貫通して、それぞれTFT30Bの第1ドレイン中継層3b、第1ソース中継層3c、保護層3dに達する第4ドレインコンタクトホール87、第4ソースコンタクトホール86、第5コンタクトホール89を形成する。
次に、第2層間絶縁膜42の上にスパッタ処理等により、遮光性のAl等の低抵抗金属や金属シリサイド等を、約100〜700nmの厚さ、好ましくは約350nmに堆積した後、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によりパターニングして、図8(B)に示すように、データ線6a、信号配線6c、配線6dを形成する。
データ線6aは、第3ソースコンタクトホール81および第4ドレインコンタクトホール87を介して第2ソース中継層71bおよび第1ドレイン中継層3bと電気的に接続されている。信号配線6cは、第4ソースコンタクトホール86を介して第1ソース中継層3cと電気的に接続され、配線6dは、第5コンタクトホール89を介して保護層3dと電気的に接続されている。
次に、図8(C)に示すように、データ線6a、信号配線6b、および第2層間絶縁膜42を覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化半導体膜や酸化半導体膜等からなる第3層間絶縁膜43を形成する。第3層間絶縁膜43の膜厚は、約500〜1500nmが好ましく、さらに800nmがより好ましい。
次いで、TFT30Aにおいて、画素電極9と容量電極71aとを電気的に接続するために、第2層間絶縁膜42と第3層間絶縁膜43とを貫通する画素コンタクトホール8を、反応性エッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成する。
そして、第3層間絶縁膜43上に、スパッタ処理等によってITO等の透明導電性薄膜9を、約50〜200nmの厚さに堆積した後、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によりパターニングすることで、図2に示した平面視矩形状の画素電極9を形成する。なお、本実施形態の電気光学装置を反射型電気光学装置とする場合には、Al等の反射率の高い不透明な材料から画素電極9を形成してもよい。
その後、画素電極9および第3層間絶縁膜43を覆うようにポリイミド等からなる配向膜16を塗布形成すれば、先の実施形態の液晶装置に備えられたTFTアレイ基板10が得られる。
上記工程を備えた本実施形態の製造方法では、半導体層1a上に第1ゲート絶縁膜2a、第2ゲート絶縁膜2bを形成した後に、第1ゲート絶縁膜2a、第2ゲート絶縁膜2bの高濃度ソース領域1dおよび高濃度ドレイン領域1eに対応する領域に第1ソースコンタクトホール83および第1ドレインコンタクトホール85を形成している。そのため、第1ソースコンタクトホール83および第1ドレインコンタクトホール85深さが第1ゲート絶縁膜2a、第2ゲート絶縁膜2bの合計膜厚程度と浅くなって、深さのばらつきを抑えやすくなる。そのため、第1ソースコンタクトホール83および第1ドレインコンタクトホール85が半導体層1aを突き抜けることを防止することができ、第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bと半導体層1aとの接触面積が減少することを防止することができる。
また、第1ソースコンタクトホール83および第1ドレインコンタクトホール85深さのばらつきに起因する、第1ソースコンタクトホール83および第1ドレインコンタクトホール85が半導体層1aを突き抜ける、突き抜けないというばらつきを抑えることができる。そのため、第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bと半導体層1aとの接触面積のばらつきを抑えることができる。
第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bをゲート電極層3aと同一の材料で形成することにより、第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bとゲート電極層3aとを、別々の材料で形成するときと比較して、容易に形成することができる。例えば、第1ソース中継層3cおよび第1ドレイン中継層3bとゲート電極層3aとを同時に形成することができるので、電気光学装置用基板の製造工程を簡略化することができ、製造効率を向上させることができる。
複数のTFT30A、30Bを、1種類の導電型のトランジスタで構成するため、TFT30A、30Bの製造工程を、複数の導電型のトランジスタから形成するときと比較して、簡略化することができる。そのため、電気光学装置用基板の製造工程を簡略化することができ、製造効率を向上させることができる。
保護層3dを形成することにより、第5コンタクトホール89を形成するときのウエットエッチングのエッチャントが単結晶シリコン層と保護層12bとの貼り合わせ界面sに侵入することを防止することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図9を参照して説明する。
本実施の形態における液晶装置の基本構成は、第1の実施の形態と同様であるが、第1の実施の形態とは、TFTアレイ基板が異なっている。よって、本実施の形態においては、図9を用いてTFTアレイ基板の絶縁膜周辺のみを説明し、TFT等の説明を省略する。
次に、図9に基づいて、本実施形態の透過型液晶装置の断面構造について説明する。
図9に示すように、基板本体10Aの上には、基板本体10A側から順に積層された遮光膜11aと、貼り合わせ絶縁膜102が設けられている。この貼り合わせ絶縁膜102は、TFT30Aを構成する半導体層1aと遮光膜11aとを電気的に絶縁する機能を奏するのに加え、後続の工程にて遮光膜11aが酸化されたり、遮光膜11aの成分が拡散して半導体層1aが汚染されたりするのを防止できるようになっている。
このように、本実施形態に係るTFTアレイ基板10は、基板本体10A上に貼り合わせ絶縁膜102を介して半導体層1aが形成された複合基板(SOI基板)を用いて構成されたアクティブマトリクス基板であり、貼り合わせ絶縁膜102は、SOI技術を用いて貼り合わされた、貼り合わせ界面を有する絶縁膜となっている。
上記の構成によれば、遮光膜11a上の貼り合わせ絶縁膜102の膜厚を薄くすることができる。これにより、遮光膜11aによる遮光性が向上し、液晶装置による表示画像のコントラストを向上させることができる。
(電子機器)
前記実施形態の製造方法で得られた液晶パネルを備える電子機器の例について説明する。
図10は、前記実施形態の電気光学装置(液晶装置)を用いた電子機器の他の例としての、携帯電話の一例を示す斜視図である。図10において、携帯電話1300は、上記実施形態の液晶装置を備えた表示部1301と、操作部1302、受話部1303、送話部1304を備えて構成されている。図9に示す電子機器(携帯電話)にあっては、上記各実施形態の液晶装置を備えたものであるので、信頼性が高く、高性能の表示品質に優れた表示部を備えたものとなっている。
また、本発明の電子機器としては、携帯電話以外にも、例えばプロジェクタ(投射型表示装置)や、前記の液晶表示装置を用いた液晶表示部を有する腕時計型電子機器、さらにはワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置にも適用可能である。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であるのは勿論である。
本発明による液晶装置の第1の実施の形態における等価回路図である。 同、画素領域の平面構成図である。 図2のA−A’線に沿う断面構成図である。 同、液晶装置の周辺部構造を示す断面構成図である。 同、液晶装置における半導体層の形成領域を示す平面図である。 TFTアレイ基板の断面製造工程図である。 TFTアレイ基板の断面製造工程図である。 TFTアレイ基板の断面製造工程図である。 本発明による液晶装置の第1の実施の形態における断面構成図である。 電子機器の一形態を示す斜視構成図である。
符号の説明
1a・・・半導体層、 1d・・・高濃度ソース領域(ソース領域)、 1e・・・高濃度ドレイン領域(ドレイン領域)、 2a・・・第1ゲート絶縁膜(ゲート絶縁膜)、 2b・・・第2ゲート絶縁膜(ゲート絶縁膜)、 3a・・・走査線(ゲート電極層)、 3b・・・第1ドレイン中継層(中継層)、 3c・・・第1ソース中継層(中継層)、 3d・・・保護層、 6a・・・データ線(配線)、 6c・・・信号配線(配線)、 10・・・TFTアレイ基板(電気光学装置用基板)、 10A・・・基板本体(支持基板、透明基板、ガラス基板、石英基板)、 30A、30B・・・TFT(薄膜トランジスタ)、 83・・・第1ソースコンタクトホール(コンタクトホール)、 85・・・第1ドレインコンタクトホール(コンタクトホール)、 86・・・第4ソースコンタクトホール(コンタクトホール)、 87・・・第4ドレインコンタクトホール(コンタクトホール)、 89・・・第5コンタクトホール(コンタクトホール)

Claims (4)

  1. 一面側に第1の絶縁膜を有する支持基板と第2の絶縁膜を有する半導体基板とを、前記第1及び第2の絶縁膜を介して貼り合わせて形成した複合基板の、前記半導体基板から形成された半導体層を能動層とする薄膜トランジスタを有する電気光学装置用基板であって、
    前記半導体層を熱酸化することにより形成した第1のゲート絶縁膜と、前記第1のゲート絶縁膜上に形成された第2のゲート絶縁膜と、前記第2のゲート絶縁膜の直上の配線層に形成されたゲート電極と、前記第2のゲート絶縁膜の直上の配線層に形成されるとともに前記第1のゲート絶縁膜及び前記第2のゲート絶縁膜を貫通するコンタクトホールを介して前記半導体層と電気的に接続された中継電極とを有しており、
    前記支持基板と前記半導体基板との前記貼り合わせの際に、前記支持基板上に前記半導体基板が存在しない領域に、前記第2のゲート絶縁膜と前記第2の絶縁膜との界面を貫通し、前記第2の絶縁膜に到達する凹部が形成され、
    前記凹部内の前記界面を覆うように前記中継電極と同一の材質及び同一の層の保護層が形成されていることを特徴とする電気光学装置用基板。
  2. 支持基板上に薄膜トランジスタを有する電気光学装置用基板の製造方法であって、
    一面側に第1の絶縁膜を有する前記支持基板と第2の絶縁膜を有する半導体基板とを、前記第1及び第2の絶縁膜を介して貼り合わせる工程と、
    前記半導体基板から半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層をパターニングする工程と、
    パターニングされた前記半導体層を熱酸化することにより第1のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1のゲート絶縁膜上に第2のゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記半導体層のソース領域及びドレイン領域に対応する位置の前記第1のゲート絶縁膜及び前記第2のゲート絶縁膜にコンタクトホールを形成するとともに、前記支持基板と前記半導体基板との前記貼り合わせの際に、前記支持基板上に前記半導体基板が存在しない領域に、前記第2のゲート絶縁膜と前記第2の絶縁膜との界面を貫通し、前記第2の絶縁膜に到達する凹部を形成する工程と、
    前記第2のゲート絶縁膜上の配線層に、前記薄膜トランジスタのゲート電極と、前記コンタクトホールを介して前記半導体層に電気的に接続される中継電極と、前記凹部内の前記界面を覆う保護層と、を形成する工程と、
    を有することを特徴とする電気光学装置用基板の製造方法。
  3. 請求項に記載の電気光学装置用基板、または請求項記載の電気光学装置用基板の製造方法によって製造された電気光学装置用基板を備えることを特徴とする電気光学装置。
  4. 請求項記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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