JP2003068997A - 電気光学装置の製造方法 - Google Patents

電気光学装置の製造方法

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JP2003068997A
JP2003068997A JP2001253104A JP2001253104A JP2003068997A JP 2003068997 A JP2003068997 A JP 2003068997A JP 2001253104 A JP2001253104 A JP 2001253104A JP 2001253104 A JP2001253104 A JP 2001253104A JP 2003068997 A JP2003068997 A JP 2003068997A
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substrate
semiconductor layer
forming
film
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Atsuto Yasui
淳人 安井
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼り合わせ界面からエッチング液が浸透する
ことに起因する不良の発生を防ぎ、歩留まりよく製品を
製造すること。 【解決手段】 異方性を有するドライエッチングを用い
て保護層209をパターニングすることにより、デバイ
ス形成層206の表面の一部を覆う選択酸化用マスクパ
ターン209aを形成するとともに、デバイス形成層2
06の端面を覆うサイドウォール209bを形成する工
程と、半導体層の選択酸化を行うことにより、選択酸化
用マスクパターン209aの形成領域以外の領域に半導
体層の酸化膜を形成する工程と、ウエットエッチングを
用いて酸化膜を除去することにより、半導体層の層厚を
調整する工程とを備えた製造方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Silicon On Insu
lator(以下、「SOI」)と略記する。)技術を適用
した電気光学装置の製造方法に関し、とくに、デバイス
形成層と支持基板との貼り合わせ界面からのエッチング
液の浸透を防止することができ、貼り合わせ界面からエ
ッチング液が浸透することに起因する不良の発生を防
ぎ、歩留まりよく製品を製造することができる電気光学
装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁基体上にシリコンなどからなる半導
体薄膜を形成し、その半導体薄膜を半導体デバイスに形
成するSOI技術は、素子の高速化や低消費電力化、高
集積化を図ることができる等の利点を有することから、
例えば電気光学装置に好ましく適用されている技術であ
る。
【0003】SOI技術を適用した電気光学装置を製造
するには、支持基板に、単結晶シリコンなどからなる単
結晶半導体層と絶縁体層もしくは単結晶半導体層のみに
よって構成されたデバイス形成層を貼り合わせ、研磨す
る方法等により薄膜単結晶半導体層を形成し、その薄膜
単結晶半導体層を例えば液晶駆動用の薄膜トランジスタ
(Thin Film Transistor、以下、「TFT」と略記す
る。)等のトランジスタ素子に形成している。
【0004】そして、薄膜単結晶半導体層を液晶駆動用
のTFT等のトランジスタ素子に形成する場合には、薄
膜単結晶半導体層をウエットエッチングする方法や、薄
膜単結晶半導体層を酸化して酸化膜とした後、その酸化
膜をウエットエッチングする方法などにより、トランジ
スタ素子を構成する薄膜単結晶半導体層の膜厚の制御が
行われている。このようにトランジスタ素子を構成する
薄膜単結晶半導体層の膜厚を制御することによって、完
全空乏型トランジスタや、完全空乏型トランジスタと部
分空乏型トランジスタが混載されている電気光学装置を
製造することが可能となる。
【0005】また、従来から、SOI技術を用いた電気
光学装置は、プロジェクタ等の投射型表示装置に適用さ
れている。このような投射型表示装置では、支持基板が
光透過性を有する場合に、表示面側から入射した光が支
持基板の裏面側の界面で反射して、TFT等のトランジ
スタ素子のチャネル領域に戻り光として入射することが
ある。このため、支持基板の表面側におけるトランジス
タ素子領域に対応する位置に、戻り光を遮光するための
遮光層が形成された電気光学装置が提唱されている。こ
のような支持基板の表面に遮光層を有する電気光学装置
を製造する場合には、支持基板の表面に遮光層をパター
ニングし、その上を絶縁体層で覆って研磨により平坦化
した後、得られた平坦面にデバイス形成層を貼り合わせ
る。そして、デバイス形成層を構成する単結晶半導体層
を研磨する方法等により薄膜単結晶半導体層を形成し、
その薄膜単結晶半導体層を例えば液晶駆動用のTFT等
のトランジスタ素子に形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た電気光学装置の製造方法では、薄膜単結晶半導体層を
トランジスタ素子に形成する工程において、薄膜単結晶
半導体層または薄膜単結晶半導体層を酸化して得られた
酸化膜をウエットエッチングする際に、エッチング液が
支持基板とデバイス形成層との貼り合わせ界面から浸透
し、貼り合わせ界面を構成する層までもがエッチングさ
れてしまうという課題がある。そして、貼り合わせ界面
を構成する層がエッチングされると、支持基板とデバイ
ス形成層とが剥離するなどの不良が発生しやすくなるた
め、製品の歩留まりを低下させてしまう。
【0007】また、支持基板の表面に遮光層を有する電
気光学装置を形成する場合においては、エッチング液が
支持基板とデバイス形成層との貼り合わせ界面から浸透
すると、貼り合わせ界面を構成する絶縁体層がエッチン
グされてしまうので、絶縁体層によって覆われていた遮
光層が露出してしまうという不都合が生じる。そして、
遮光層が露出すると、遮光層を構成する金属に起因する
汚染などのトラブルが発生してしまう。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、SOI技術を適用した電気光学装置の製造方法に
おいて、デバイス形成層と支持基板との貼り合わせ界面
からのエッチング液の浸透を防止することができ、貼り
合わせ界面からエッチング液が浸透することに起因する
不良の発生を防ぎ、歩留まりよく製品を製造することが
できる電気光学装置の製造方法を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、電気光学装置の製造方法は、支持基板上に、半導
体層と絶縁体層もしくは半導体層のみによって構成され
た半導体基板を貼り合わせてなる電気光学装置の製造方
法であって、前記支持基板上に、半導体層と絶縁体層も
しくは半導体層のみによって構成された半導体基板を貼
り合わせて、前記支持基板よりも小さい平面寸法を有す
るデバイス形成層を形成する工程と、前記デバイス形成
層の表面および端面と前記支持基板の表面とを覆うよう
に耐酸化性を有する保護層を形成する工程と、異方性を
有するドライエッチングを用いて前記保護層をパターニ
ングすることにより、前記デバイス形成層の表面の一部
を覆う前記保護層からなる選択酸化用マスクパターンを
形成するとともに、前記デバイス形成層の端面を覆う前
記保護層からなるサイドウォールを形成する工程と、前
記半導体層の選択酸化を行うことにより、前記選択酸化
用マスクパターンの形成領域以外の領域に前記半導体層
の酸化膜を形成する工程と、ウエットエッチングを用い
て前記酸化膜を除去することにより、前記半導体層の層
厚を調整する工程と、前記選択酸化用マスクパターンお
よび前記サイドウォールのうち、少なくとも前記選択酸
化用マスクパターンを除去する工程とを備えたことを特
徴とする。
【0010】本発明の製造方法によれば、ウエットエッ
チングを用いて半導体層の層厚を調整する工程において
は、デバイス形成層の端面に露出している支持基板とデ
バイス形成層との貼り合わせ界面は、デバイス形成層の
端面を覆うサイドウォールによって覆われた状態とな
る。すなわち、保護層を形成する工程において、デバイ
ス形成層と支持基板との平面寸法の差に起因する段差に
よって、支持基板上のデバイス形成層に覆われていない
領域に設けられた保護層は、デバイス形成層の端面に向
かって盛り上がった形状となり、デバイス形成層の端面
を覆うように形成される。このため、デバイス形成層の
端面に露出している支持基板とデバイス形成層との貼り
合わせ界面は、デバイス形成層の表面上と比較して、厚
い保護層によって覆われることになる。
【0011】そして、選択酸化用マスクパターンとサイ
ドウォールとを形成する工程において、異方性を有する
ドライエッチングを用いて表面側の一方向から保護層を
エッチングすると、デバイス形成層の表面に設けられて
いる選択酸化用マスクパターンとなる領域を除く領域の
保護層が除去された時点では、デバイス形成層の端面付
近に設けられた保護層の一部は、デバイス形成層の端面
に露出している支持基板とデバイス形成層との貼り合わ
せ界面を覆うように残存していることになり、保護層を
パターニングすることにより選択酸化用マスクパターン
を形成する際に、同時にデバイス形成層の端面を覆うサ
イドウォールも形成されることになる。
【0012】このようにして形成されたサイドウォール
は、ウエットエッチングを用いて半導体層の層厚を調整
する工程において、支持基板とデバイス形成層との貼り
合わせ界面からエッチング液が浸透するのを防ぐものと
なる。したがって、上記の電気光学装置の製造方法によ
れば、貼り合わせ界面からエッチング液が浸透すること
に起因する不良の発生を防ぐことができ、歩留まりよく
製品を製造することができる。
【0013】また、本発明者らは、SOI技術を適用し
た電気光学装置の製造方法において、デバイス形成層と
支持基板との貼り合わせ界面からのエッチング液の浸透
を防止するという本発明と同様の目的を達成するため
に、デバイス形成層の端部を保護膜で覆う工程を具備す
る電気光学装置の製造方法を既に出願している(未公開
の特許願第2001−067651号)。この電気光学
装置の製造方法によれば、デバイス形成層の端部を覆う
保護膜によって、貼り合わせ界面からのエッチング液の
浸透を防止することができる。しかしながら、この電気
光学装置の製造方法では、従来の工程に加えて保護膜を
形成したり除去したりする工程が必要となり、手間や製
造工程数が増えてしまうことになる。
【0014】これに対し、本発明の電気光学装置の製造
方法において、貼り合わせ界面からのエッチング液の浸
透を防ぐものであるサイドウォールは、上述したよう
に、選択酸化用マスクパターンを形成する際に同時に形
成されるものであり、異方性エッチングを行うことによ
り選択酸化用マスクパターンを形成するとおのずと形成
されるものである。また、デバイス形成層の表面の一部
を覆う選択酸化用マスクパターンは、薄膜単結晶半導体
層などからなる半導体層をトランジスタ素子に形成する
ウエットエッチングを行う際に使用されるマスクに相当
するものであり、選択酸化用マスクパターンを形成する
工程は、半導体層の選択酸化を行う場合には必要な工程
である。したがって、本発明の電気光学装置の製造方法
によれば、未公開の特許願第2001−067651号
に記載の電気光学装置の製造方法のように、手間や製造
工程数が増えてしまうことはない。すなわち、本発明の
電気光学装置の製造方法では、保護層をパターニングす
る際のエッチング方式を、従来の電気光学装置の製造方
法において用いられていたウエットエッチングから異方
性を有するドライエッチングに変更するだけで、貼り合
わせ界面からのエッチング液の浸透を防止するという目
的を達成することができる。よって、選択酸化用マスク
パターンを形成する際に使用されるフォトマスクとし
て、従来の電気光学装置の製造方法において使用されて
いたものを適用することが可能であり、フォトマスクの
変更の必要がない。
【0015】また、未公開の特許願第2001−067
651号に記載の電気光学装置の製造方法では、保護膜
がデバイス形成層の表面にも形成されるので、ウエット
エッチングを用いて半導体層の層厚を調整する際に、デ
バイス形成層の表面を構成する半導体層のうち、保護膜
に覆われている領域を構成する半導体層の層厚を調整す
ることができない。このため、デバイス形成層の表面に
は、保護膜を形成するための領域が必要となり、デバイ
ス形成層の表面における利用可能な領域が減少してしま
うという欠点がある。
【0016】これに対し、本発明の電気光学装置の製造
方法においては、サイドウォールは、上述したように、
デバイス形成層の表面に設けられている選択酸化用マス
クパターンとなる領域を除く領域の保護層が除去された
時点で、貼り合わせ界面を覆うように残存している保護
層によって形成されるものであり、デバイス形成層の表
面には形成されない。このため、本発明の電気光学装置
の製造方法によれば、未公開の特許願第2001−06
7651号に記載の電気光学装置の製造方法のように、
デバイス形成層の表面における利用可能な領域が減少し
てしまうことはなく、デバイス形成層の表面の全域が利
用可能な領域となる。
【0017】また、上記の電気光学装置の製造方法にお
いては、前記デバイス形成層を形成する工程の後に、保
護層をドライエッチングする際にエッチングストッパー
となるエッチングストッパー膜を形成し、ついで、前記
エッチングストッパー膜上に前記保護層を形成すること
が望ましい。このような電気光学装置の製造方法によれ
ば、保護層をエッチングする際に、デバイス形成層を構
成する半導体層が露出することがなく、エッチング時の
半導体層のダメージを防止することができ、半導体層が
露出することに起因する不良の発生を防止することがで
きる。
【0018】また、上記の電気光学装置の製造方法にお
いては、少なくとも前記選択酸化用マスクパターンを除
去する工程において、異方性を有するドライエッチング
を用いることが望ましい。
【0019】このような電気光学装置の製造方法によれ
ば、少なくとも前記選択酸化用マスクパターンを除去す
る工程において、選択酸化用マスクパターンが除去され
た時点では、サイドウォールの一部は、除去されずにデ
バイス形成層の端面に露出している支持基板とデバイス
形成層との貼り合わせ界面を覆うように残存しているこ
とになる。このようにして残存したサイドウォールは、
所定パターンの半導体層を形成する工程以降の工程にお
いて、支持基板とデバイス形成層との貼り合わせ界面か
らエッチング液が浸透するのを防ぐものとなる。このた
め、所定パターンの半導体層を形成する工程以降の工程
において、貼り合わせ界面からエッチング液が浸透する
ことに起因する不良の発生を防ぐことができ、より一層
歩留まりよく製品を製造することができる。
【0020】また、上記の電気光学装置の製造方法にお
いては、前記半導体層として単結晶シリコン層を用い、
前記保護膜としてシリコン窒化膜を用いることが望まし
い。このような電気光学装置の製造方法では、半導体層
として単結晶シリコン層を用いたので、駆動周波数を高
めることができるとともに、高品質で高精細な電気光学
装置を得ることが可能となる。また、保護膜としてシリ
コン窒化膜を用いたので、エッチング液の貼り合わせ界
面への浸透をより一層効果的に防止することができ、貼
り合わせ界面を構成する層がエッチングされるのを効果
的に防ぐことができる。
【0021】また、上記の電気光学装置の製造方法にお
いては、前記半導体層の層厚を調整する工程において、
前記半導体層の層厚を30nmないし100nmの範囲
とすることが望ましい。このような電気光学装置の製造
方法では、半導体層の層厚を30nm以上、より好まし
くは40nm以上とすることで、トランジスタ素子のチ
ャネル領域の膜厚による閾値電圧等のトランジスタ特性
のばらつきを小さくできる。なおかつ、半導体層の層厚
を100nm以下、より好ましくは60nm以下とする
ことで、遮光層によって防止することのできない迷光が
半導体層に照射されても、光励起の電子正孔対の生成量
を小さく抑えることができる。したがって、光リーク電
流を小さくでき、画素のスイッチング素子として有効で
ある。また、半導体層の層厚を100nm以下とするこ
とで、トランジスタ素子のチャネル領域の不純物濃度に
よらず、ゲート電極が制御する空乏層が半導体層よりも
大きく拡がるため、完全空乏型トランジスタが得られ
る。
【0022】また、上記の電気光学装置の製造方法にお
いては、前記半導体層の層厚を調整する工程において、
前記半導体層の層厚を局所的に異ならせることが望まし
い。このような電気光学装置の製造方法によれば、電気
光学装置の用途などに応じて、適切なトランジスタ素子
が搭載された電気光学装置を製造することが可能とな
る。
【0023】半導体層の層厚を局所的に異ならせること
により得られる電気光学装置の例としては、例えば、 (1)完全空乏型のトランジスタ素子と部分空乏型のト
ランジスタ素子とが搭載されているもの。 (2)表示領域と非表示領域とに電気的特性の異なる別
々のトランジスタ素子が搭載されているもの。 (3)ソース領域とドレイン領域との間の領域における
半導体層の層厚が、前記ソース領域および前記ドレイン
領域を構成する半導体層の層厚よりも薄いトランジスタ
素子が搭載されているもの。この場合、トランジスタ素
子の光によって発生するキャリアの量が少ないものとな
り、トランジスタ素子の光リーク電流を低減させること
ができる。また、ソース領域およびドレイン領域の層厚
を、従来よりも厚くして、トランジスタ素子のソース領
域およびドレイン領域のシート抵抗を低下させ、トラン
ジスタ素子の能力を向上させることも可能となる。
【0024】また、上記の電気光学装置の製造方法にお
いては、前記支持基板上に前記半導体基板を貼り合わせ
る前に、前記支持基板または前記半導体基板のうちのい
ずれか一方の前記支持基板と前記半導体基板とが貼り合
わされる側の面に、遮光層と前記遮光層上を覆う遮光層
上絶縁体層とを形成することが望ましい。
【0025】このような電気光学装置の製造方法によれ
ば、プロジェクタ等の投射型表示装置に好適に使用され
る戻り光を遮光するための遮光層が設けられた電気光学
装置を得ることができる。そして、この戻り光を遮光す
ることができる電気光学装置においても、上述したサイ
ドウォールによって、エッチング液が支持基板とデバイ
ス形成層との貼り合わせ界面から浸透するのを防ぐこと
ができる。このため、貼り合わせ界面を構成する絶縁体
層がエッチングされ、絶縁体層によって覆われていた遮
光層が露出し、遮光層を構成する金属に起因する汚染な
どのトラブルが発生するという不都合を防止することが
できる。したがって、戻り光を遮光するための遮光層が
設けられた電気光学装置を、歩留まりよく製造すること
ができる。
【0026】また、上記の電気光学装置の製造方法にお
いては、半導体層は、多結晶半導体であってもよい。こ
の場合、高精細な電気光学装置を低コストで得ることが
可能になる。
【0027】また、上記の電気光学装置の製造方法にお
いては、支持基板は、透明基板であることが望ましい。
この場合、透過型の電気光学装置を作成することが可能
になる。
【0028】さらに、透明基板は、石英基板であること
が望ましい。この場合、TFTを備えた電気光学装置を
製造する際に、摂氏1150度程度までの高温プロセス
を適用することができる。このため、高性能なTFTを
得ることが可能となる。また、透明基板は、ガラス基板
であってもよい。この場合、大面積の基板が使用可能に
なるので、電気光学装置を低コストで得ることが可能と
なる。
【0029】
【発明の実施の形態】(第1実施形態) (電気光学装置の構造)以下、本発明に係る実施の形態
について詳細に説明する。本実施形態においては、電気
光学装置の一例として、完全空乏型のTFT(トランジ
スタ素子)をスイッチング素子として用いたアクティブ
マトリクス型の液晶装置を取り上げて説明する。なお、
以下に説明する液晶装置は、本発明の電気光学装置の製
造方法により製造されたものである。
【0030】図1は、液晶装置の構成を説明するための
断面図である。なお、図1においては、各層や各部材を
図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各
部材毎に縮尺を異ならしめてある。図1に示すように、
TFTアレイ基板10を構成する支持基板10Aの液晶
層50側の表面上には、画素電極9aが設けられ、画素
電極9aの液晶層50側には、ラビング処理等の所定の
配向処理が施された配向膜16が設けられている。支持
基板10Aは、例えば石英基板やガラス基板などの透明
基板からなるものであり、画素電極9aは、例えばIT
O(インジウム・ティン・オキサイド)などの透明導電
性薄膜からなり、配向膜16は、例えばポリイミドなど
の有機薄膜からなるものである。また、支持基板10A
の液晶層50側表面上には、各画素電極9aに隣接する
位置に、各画素電極9aをスイッチング制御する画素ス
イッチング用TFT30が設けられている。
【0031】他方、対向基板20を構成する基板本体2
0Aの液晶層50側の表面上には、全面に渡って対向電
極(共通電極)21が設けられ、対向電極21の液晶層
50側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施され
た配向膜22が設けられている。対向電極21は、例え
ばITOなどの透明導電性薄膜からなり、配向膜22
は、例えばポリイミドなどの有機薄膜からなる。また、
基板本体20Aの液晶層50側表面上には、各画素部の
開口領域以外の領域に対向基板遮光層23が設けられて
いる。
【0032】このように構成され、画素電極9aと対向
電極21とが対向するように配置されたTFTアレイ基
板10と対向基板20との間には、両基板の周縁部間に
形成されたシール材(図示略)により囲まれた空間に液
晶(電気光学材料)が封入され、液晶層(電気光学材料
層)50が形成されている。
【0033】また、図1に示すように、TFTアレイ基
板10の支持基板10Aの液晶層50側の表面上におい
て、各画素スイッチング用TFT30に対応する位置に
は、遮光層11aが設けられている。遮光層11aは、
不透明な高融点金属であるTi、Cr、W、Ta、Mo
及びPdのうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合
金、金属シリサイド等から構成される。
【0034】また、遮光層11aと複数の画素スイッチ
ング用TFT30との間には、第1層間絶縁膜(絶縁体
層)12が設けられている。第1層間絶縁膜12は、画
素スイッチング用TFT30を構成する半導体層1a
を、遮光層11aから電気的に絶縁するために設けられ
たものであり、第1層間絶縁膜12は、支持基板10A
の表面上の全面に形成されている。このようにTFTア
レイ基板10の表面上に第1層間絶縁膜12を設けるこ
とにより、遮光層11aが画素スイッチング用TFT3
0等を汚染することを防止することもできる。
【0035】また、本実施形態では、ゲート絶縁膜2を
走査線3aに対向する位置から延設して誘電体膜として
用い、半導体層1aを延設して第1蓄積容量電極1fと
し、更にこれらに対向する容量線3bの一部を第2蓄積
容量電極とすることにより、蓄積容量70が構成されて
いる。より詳細には、半導体層1aの高濃度ドレイン領
域1eが、データ線6a及び走査線3aの下に延設され
て、同じくデータ線6a及び走査線3aに沿って伸びる
容量線3b部分に絶縁膜2を介して対向配置されて、第
1蓄積容量電極(半導体層)1fとされている。
【0036】また、図1において、画素スイッチング用
TFT30は、完全空乏型のN型トランジスタである。
半導体層1aの膜厚を30nmから100nmまでの範
囲、好ましくは40nmから60nmまでの範囲で一定
の膜厚とする。半導体層1aの膜厚が100nm以下で
あれば、半導体層1aの不純物濃度によらずゲート電極
が制御する空乏層が半導体層1aよりも大きく拡がるた
め、画素スイッチング用TFT30は完全空乏型とな
る。また、画素スイッチング用TFT30は、LDD
(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走査線3
a、該走査線3aからの電界によりチャネルが形成され
る半導体層1aのチャネル領域1a’、走査線3aと半
導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜2、データ線6
a、半導体層1aの低濃度ソース領域(ソース側LDD
領域)1b及び低濃度ドレイン領域(ドレイン側LDD
領域)1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1d並び
に高濃度ドレイン領域1eを備えている。
【0037】また、走査線3a、ゲート絶縁膜2及び第
1層間絶縁膜12の上には、高濃度ソース領域1dへ通
じるコンタクトホール5及び高濃度ドレイン領域1eへ
通じるコンタクトホール8が各々形成された第2層間絶
縁膜4が形成されている。このソース領域1bへのコン
タクトホール5を介して、データ線6aは高濃度ソース
領域1dに電気的接続されている。更に、データ線6a
及び第2層間絶縁膜4の上には、高濃度ドレイン領域1
eへのコンタクトホール8が形成された第3層間絶縁膜
7が形成されている。この高濃度ドレイン領域1eへの
コンタクトホール8を介して、画素電極9aは高濃度ド
レイン領域1eに電気的接続されている。前述の画素電
極9aは、このように構成された第3層間絶縁膜7の上
面に設けられている。
【0038】なお、上述の実施例において、半導体層1
aは単結晶シリコンなどの単結晶半導体に限定されるも
のではなく、半導体層1aが多結晶半導体であっても同
様の構造を適用できることはもちろんである。
【0039】(電気光学装置の製造方法)次に、本発明
の電気光学装置の製造方法の一例として、上記構造を有
する液晶装置の製造方法について、図面を参照して詳し
く説明する。本実施形態は、支持基板上に半導体基板を
貼り合わせてなる複合基板を形成し、複合基板上に複数
の液晶装置における画素スイッチング用TFTなどの部
材を同時に設けて上記の構造を有する液晶装置が複数得
られるウエハとし、ウエハを切断して個々の液晶装置を
得る、いわゆる多数個取りと呼ばれる方法の例である。
なお、以下の製造方法においては、ウエハを構成する液
晶装置のうちの1つを取り上げて説明し、液晶層を形成
した後の工程、すなわちウエハが形成された後の工程に
ついての記載を省略する。
【0040】はじめに、図2〜図11に基づいて、本実
施形態の液晶装置の製造方法として、TFTアレイ基板
10の製造方法について説明する。なお、図2〜図6と
図7〜図11とは、異なる縮尺で示している。また、図
2〜図6については、本発明を理解しやすいように、デ
バイス形成層の端面が存在するウエハ周辺領域と、ウエ
ハ中心付近のトランジスタ素子形成領域とを分けて図示
してある。
【0041】まず、図2〜図6に基づいて、TFTアレ
イ基板10の支持基板10Aの表面上に遮光層11a
と、第1層間絶縁膜12と、薄膜単結晶シリコン層20
6aと、ゲート酸化膜2とを形成する工程について説明
する。
【0042】はじめに、石英基板やガラス基板などの透
明基板からなる支持基板10Aを用意し、支持基板10
Aを好ましくはN2(窒素)等の不活性ガス雰囲気下、
約850〜1300℃、より好ましくは1000℃の高
温でアニール処理し、後に実施される高温プロセスにお
いて支持基板10Aに生じる歪みが少なくなるように前
処理しておくことが望ましい。すなわち、製造工程にお
いて処理される最高温度に合わせて、支持基板10Aを
同じ温度かそれ以上の温度で熱処理する。
【0043】このように前処理された支持基板10Aの
表面上全面に、図2(a)に示すように、Ti、Cr、
W、Ta、Mo及びPdのうちの少なくとも一つを含
む、金属単体、合金、金属シリサイド等を、スパッタリ
ング法、CVD法、電子ビーム加熱蒸着法などにより、
例えば150〜200nmの膜厚に堆積することによ
り、遮光層11を形成する。
【0044】次に、支持基板10Aの表面上の全面にフ
ォトレジストを形成し、最終的に形成する遮光層11a
のパターンを有するフォトマスクを用いてフォトレジス
トを露光する。その後フォトレジストを現像することに
より、図2(b)に示すように、最終的に形成する遮光
層11aのパターンを有するフォトレジスト207を形
成する。
【0045】次に、フォトレジスト207をマスクとし
て遮光層11のエッチングを行い、その後、フォトレジ
スト207を剥離することにより、図2(c)に示すよ
うに、支持基板10Aの表面上に、所定のパターンを有
する遮光層11aが形成される。遮光層11aの膜厚
は、例えば150〜200nmとなる。
【0046】次に、図3(a)に示すように、遮光層1
1aが形成された支持基板10Aの表面上に、スパッタ
リング法、CVD法などにより、絶縁体層12Aとなる
絶縁体層12Bを形成する。絶縁体層12Bの材料とし
ては、NSG(ノンドープトシリケートガラス)、PS
G(リンシリケートガラス)、BSG(ボロンシリケー
トガラス)、BPSG(ボロンリンシリケートガラス)
などの高絶縁性ガラス等を例示することができる。ま
た、絶縁体層12Bの膜厚は、少なくとも遮光層11a
の膜厚よりも厚く設定し、例えば、約400〜1000
nmとするのが好ましく、より好ましくは800nm程
度とする。
【0047】次に、図3(b)に示すように、遮光層1
1aの上に位置する絶縁体層12Bの表面を、CMP
(化学的機械研磨)法などの方法を用いて研磨して平坦
化することにより、絶縁体層12Aが形成され、遮光層
11aと絶縁体層12Aとを備えた遮光層付き基板10
Bとなる。
【0048】次に、図3(c)に示すように、遮光層つ
き基板10Bと単結晶シリコン基板208(特許請求の
範囲における「半導体基板」に相当する。)との貼り合
わせを行う。ここで使用される単結晶シリコン基板20
8は、例えば、厚さが600μm程度の単結晶シリコン
層(特許請求の範囲における「半導体層」に相当す
る。)からなるものであり、遮光層付き基板10Bと貼
り合わされる側の表面には、あらかじめ絶縁体層として
シリコン酸化膜206b(特許請求の範囲における「絶
縁体層」に相当する。)が形成されている。シリコン酸
化膜206bは、単結晶シリコン基板208の表面を
0.05〜0.8μm程度酸化することにより形成され
る。また、単結晶シリコン基板208の遮光層付き基板
10Bと貼り合わされる側の表面には、水素イオン(H
+)が例えば加速電圧100keV、ドーズ量10×1
16/cm2にて注入されている。
【0049】また、単結晶シリコン基板208の大きさ
は、図3(c)に示すように、遮光層つき基板10Bよ
りも小さい平面寸法を有するものとなっている。そし
て、このような単結晶シリコン基板208と遮光層つき
基板10Bとを貼り合わせることにより、絶縁体層12
Aとシリコン酸化膜206bとからなる第1層間絶縁膜
12が形成される。
【0050】遮光層つき基板10Bと単結晶シリコン基
板208との貼り合わせは、例えば300℃で2時間熱
処理することによって行われる。遮光層つき基板10B
と単結晶シリコン基板208との貼り合わせ強度をさら
に高めるためには、熱処理温度を上昇させて450℃程
度にする必要があるが、石英などからなる遮光層つき基
板10Bの支持基板10Aと単結晶シリコン基板208
との熱膨張係数の差が大きいため、遮光層つき基板10
Bと単結晶シリコン基板208とを貼り合わせた状態で
さらに加熱すると、単結晶シリコン基板208の単結晶
シリコン層にクラックなどの欠陥が発生し、製造される
TFTアレイ基板10の品質が劣化する恐れがある。
【0051】このようなクラックなどの欠陥の発生を抑
制するためには、一度300℃にて貼り合わせのための
熱処理を行った単結晶シリコン基板208を、ウエット
エッチングまたはCMPによって100〜150μm程
度まで薄くし、その後、さらに高温の熱処理を行う方法
によって貼り合わせ強度を高めることが望ましい。具体
的には、例えば、単結晶シリコン基板208と遮光層付
き基板10Bとを300℃で熱処理することにより貼り
合わせ、80℃のKOH水溶液を用いて単結晶シリコン
基板208の厚さが150μmなるようにエッチングを
行い、その後、450℃で再び熱処理することにより、
貼り合わせ強度を高めることが望ましい。
【0052】次に、単結晶シリコン基板208のシリコ
ン酸化膜206bを残したまま、単結晶シリコン基板2
08の単結晶シリコン層の一部を、単結晶シリコン基板
208を熱処理することによって剥離し、図3(d)に
示すように、薄膜単結晶シリコン層206aを遮光層付
き基板10Bの上に形成する。ここでの単結晶シリコン
層の剥離現象は、単結晶シリコン基板208中に導入さ
れた水素イオンによって、単結晶シリコン基板208の
表面近傍のある層で半導体の結合が分断されるために生
じるものである。
【0053】単結晶シリコン層を剥離するための熱処理
は、例えば、毎分20℃の昇温速度にて600℃まで加
熱することにより行うことができる。この熱処理によっ
て、単結晶シリコン基板208の単結晶シリコン層の一
部が分離され、遮光層付き基板10Bの上には、シリコ
ン酸化膜206bと200nm〜400nm程度の薄膜
単結晶シリコン層206aとからなるデバイス形成層2
06が形成される。なお、薄膜単結晶シリコン層206
aは、単結晶シリコン基板208に対して行われる水素
イオン注入の加速電圧を変えることによって、50nm
〜3000nmまでの任意の膜厚で形成することが可能
である。
【0054】なお、薄膜単結晶シリコン層206aは、
上述した方法以外に、単結晶シリコン基板208の表面
を研磨して膜厚を3〜5μmとした後に、さらにPAC
E(Plasma Assisted Chemica
l Etching)法によってエッチングして仕上げ
る方法や、多孔質半導体上に形成したエピタキシャル半
導体層を、多孔質半導体層の選択エッチングによって貼
り合わせ基板上に転写するELTRAN(Epitax
ial Layer Transfer)法によっても
得ることができる。
【0055】また、図3(c)および図3(d)に示す
ように、遮光層付き基板10Bの遮光層11aは、デバ
イス形成層206の端面220よりも内側に設けられる
ようなパターンを有している。よって、遮光層11aの
上層がデバイス形成層206に覆われている構造とな
る。
【0056】次に、図4および図5を参照して、薄膜単
結晶シリコン層206aを熱酸化することにより酸化膜
206cを形成し、酸化膜206cをウエットエッチン
グにより除去する工程を説明する。この工程は、画素ス
イッチング用TFT30を構成する薄膜単結晶シリコン
層206aの膜厚を制御するための工程であり、本発明
の電気光学装置の製造方法の特徴に関わる工程である。
【0057】まず、図4(a)に示すように、支持基板
10Aの表面上の全面に、減圧化学気相堆積法(LPC
VD法)を用いたジクロロシランとアンモニアの反応に
より、シリコン窒化膜(特許請求の範囲における「保護
層」に相当する。)209を30nm〜300nm程度
形成する。さらに、50nm〜100nmがより好まし
い。
【0058】このとき、図4(a)に示すように、デバ
イス形成層206の大きさと遮光層付き基板10Bの大
きさとの差に起因する段差によって、遮光層つき基板1
0B上のデバイス形成層206に覆われていない領域に
設けられたシリコン窒化膜209は、デバイス形成層2
06の端面220に向かって盛り上がった形状となり、
デバイス形成層206の端面220を覆うように形成さ
れる。このため、デバイス形成層206の端面220に
露出している遮光層つき基板10Bとデバイス形成層2
06との貼り合わせ界面221は、デバイス形成層20
6の表面上と比較して、厚いシリコン窒化膜209によ
って覆われることになる。
【0059】次に、図4(b)に示すように、シリコン
窒化膜209の上に、フォトレジスト205を形成す
る。その後、搬送時などに、遮光層付き基板10Bの端
面に設けられたフォトレジスト205が剥がれないよう
に、遮光層付き基板10Bの端面に位置するフォトレジ
スト205の除去を行う。ここでのフォトレジスト20
5の除去は、遮光層付き基板10Bの端面を露光して感
光することにより行ってもよいし、また、水酸化カリウ
ム水溶液などのアルカリ溶液で剥離することにより行っ
てもよい。
【0060】次に、図4(c)に示すように、フォトマ
スクを用いてフォトレジスト205を露光し、現像する
ことにより、完全空乏型のトランジスタを作りこみたい
領域、すなわち薄膜単結晶シリコン層206aの膜厚を
部分的に薄くしたい領域を除く領域を覆うパターンを有
するフォトレジスト205aを形成する。
【0061】次に、図4(d)に示すように、フォトレ
ジスト205aをマスクとして、反応性エッチングや反
応性イオンビームエッチングなどのドライエッチングな
どの異方性を有するドライエッチングにより、シリコン
窒化膜209を表面側からエッチングする。その後、フ
ォトレジスト205aを除去することにより、デバイス
形成層206上においてデバイス形成層206の完全空
乏型のトランジスタを作りこみたい領域を除く領域を覆
う選択酸化用マスクパターン209aと、デバイス形成
層206の端面220に露出している遮光層つき基板1
0Bとデバイス形成層206との貼り合わせ界面221
を覆うサイドウォール209bとからなる保護膜209
cを形成する。
【0062】上述したように、デバイス形成層206の
端面220に露出している遮光層つき基板10Bとデバ
イス形成層206との貼り合わせ界面221は、デバイ
ス形成層206の表面上と比較して、厚いシリコン窒化
膜209によって覆われているので、シリコン窒化膜2
09を異方性を有するドライエッチングにより表面側か
ら表面側の一方向からエッチングすると、デバイス形成
層206上に設けられた選択酸化用マスクパターン20
9aとなる領域を除く領域のシリコン窒化膜209が除
去された時点では、デバイス形成層206の端面220
付近に設けられたシリコン窒化膜209の一部は、貼り
合わせ界面221を覆うように残存していることにな
る。
【0063】次に、図5(a)に示すように、保護膜2
09cに覆われていない領域に設けられている薄膜単結
晶シリコン層206aを熱酸化する選択酸化を行うこと
により、薄膜単結晶シリコン層206aの一部を局所的
に成長させて酸化膜206cを形成する。ここで形成さ
れる酸化膜206cの膜厚は、例えば、薄膜単結晶シリ
コン層206aの膜厚が400nm程度である場合、7
00nm程度とすることが望ましい。
【0064】次に、図5(b)に示すように、酸化膜2
06cをウエットエッチングで除去し、その後、図5
(c)に示すように、保護膜209cを、熱リン酸を用
いる方法により除去し、完全空乏型のトランジスタを作
りこみたい領域の薄膜単結晶シリコン層206aを30
nm〜100nmまでの範囲の一定の膜厚に形成した。
その後、所定パターンの半導体層1aを形成する工程の
前処理として、薄膜単結晶シリコン層206aの表面を
洗浄するライトエッチングを行った。
【0065】次に、図6(a)に示すように、フォトリ
ソグラフィ工程、エッチング工程等により、所定パター
ンの半導体層1aを形成する。すなわち、データ線6a
の下で容量線3bが形成される領域および走査線3aに
沿って容量線3bが形成される領域には、画素スイッチ
ング用TFT30を構成する半導体層1aから延設され
た第1蓄積容量電極1fを形成する。なお、図6には、
第1蓄積容量電極1fは図示していない。
【0066】次に、図6(b)に示すように、半導体層
1aを約850〜1300℃の温度、好ましくは約10
00℃の温度で72分程度熱酸化し、約60nmの比較
的薄い厚さの熱酸化半導体膜を形成することによりゲー
ト絶縁膜2を形成する。この結果、半導体層1aの厚さ
は、約30〜170nmの厚さ、ゲート絶縁膜2の厚さ
は、約60nmの厚さとなる。
【0067】次に、図7〜図11を参照して、ゲート絶
縁膜2が形成された遮光層付き基板10BからTFTア
レイ基板10を製造する方法について説明する。なお、
図7〜図11は、各工程におけるTFTアレイ基板の一
部分を、図1に示した断面図に対応させて示した工程図
である。また、図7から図11は、図2から図6と異な
る縮尺で示してある。さらに、図7〜図11において
は、図面を簡略化するために、第1層間絶縁膜12を構
成する絶縁体層12Aおよびシリコン酸化膜206bの
図示を省略する。
【0068】図7(a)に示すように、ゲート絶縁膜2
が形成された遮光層付き基板10BにおけるNチャネル
の半導体層1aに対応する位置に、レジスト膜301を
形成し、Pチャネルの半導体層1aにPなどのV族元素
のドーパント302を低濃度で(例えば、Pイオンを7
0keVの加速電圧、2×1011/cm2のドーズ量に
て)ドープする。
【0069】次に、図7(b)に示すように、図示を省
略するPチャネルの半導体層1aに対応する位置にレジ
スト膜を形成し、Nチャネルの半導体層1aにBなどの
III族元素のドーパント303を低濃度で(例えば、B
イオンを35keVの加速電圧、1×1012/cm2
ドーズ量にて)ドープする。
【0070】次に、図7(c)に示すように、Pチャネ
ル、Nチャネル毎に、半導体層1aのチャネル領域1
a’の端部を除く遮光層付き基板10Bの表面にレジス
ト膜305を形成し、Pチャネルには、図7(a)に示
した工程の約1〜10倍のドーズ量でPなどのV族元素
のドーパント306をドープし、Nチャネルには、図7
(b)に示した工程の約1〜10倍のドーズ量でBなど
のIII族元素のドーパント306をドープする。
【0071】次に、図7(d)に示すように、半導体層
1aを延設してなる第1蓄積容量電極1fを低抵抗化す
るため、遮光層付き基板10Bの表面の走査線3a(ゲ
ート電極)に対応する部分にレジスト膜307(走査線
3aよりも幅が広い)を形成し、これをマスクとしてそ
の上からPなどのV族元素のドーパント308を低濃度
で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、3×1
14/cm2のドーズ量にて)ドープする。
【0072】次に、図8(a)に示すように、反応性エ
ッチングや反応性イオンビームエッチングなどのドライ
エッチング、あるいはウエットエッチングにより、第1
層間絶縁膜12に遮光層11aに至るコンタクトホール
13を形成する。この際、反応性エッチング、反応性イ
オンビームエッチングのような異方性を有するドライエ
ッチングにより、コンタクトホール13を開孔した方
が、開孔形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利
点がある。ただし、異方性を有するドライエッチングと
ウエットエッチングとを組み合わせて開孔すれば、コン
タクトホール13の形状をテーパ状にすることができる
ので、配線接続時の断線を防止できるという利点が得ら
れる。
【0073】次に、図8(b)に示すように、減圧CV
Dなどによりポリ半導体層3を350nm程度の厚さで
堆積した後、リン(P)を熱拡散し、ポリ半導体膜3を
導電化する。又は、Pイオンをポリ半導体膜3の成膜と
同時に導入したドープ半導体膜を用いてもよい。これに
より、ポリ半導体層3の導電性を高めることができる。
【0074】次に、図8(c)に示すように、レジスト
マスクを用いたフォトリソグラフィ工程、エッチング工
程などにより、所定パターンの走査線3aと共に容量線
3bを形成する。なお、この後、遮光層付き基板10B
の裏面に残存するポリ半導体膜を遮光層付き基板10B
の表面をレジスト膜で覆ってエッチングにより除去す
る。
【0075】次に、図8(d)に示すように、半導体層
1aにPチャネルのLDD領域を形成するために、Nチ
ャネルの半導体層1aに対応する位置をレジスト膜30
9で覆い、走査線3a(ゲート電極)を拡散マスクとし
て、まずBなどのIII族元素のドーパント310を低濃
度で(例えば、BF2イオンを90keVの加速電圧、
3×1013/cm2のドーズ量にて)ドープし、Pチャ
ネルの低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1
cを形成する。
【0076】続いて、図8(e)に示すように、半導体
層1aにPチャネルの高濃度ソース領域1dおよび高濃
度ドレイン領域1eを形成するために、Nチャネルの半
導体層1aに対応する位置をレジスト膜309で覆った
状態で、かつ、走査線3aよりも幅の広いマスク(図示
せず)でレジスト層をPチャネルに対応する走査線3a
上に形成した状態で、BなどのIII族元素のドーパント
311を高濃度で(例えば、BF2イオンを90keV
の加速電圧、2×1015/cm2のドーズ量にて)ドー
プする。
【0077】次に、図9(a)に示すように、半導体層
1aにNチャネルのLDD領域を形成するために、Pチ
ャネルの半導体層1aに対応する位置をレジスト膜(図
示せず)で覆い、走査線3a(ゲート電極)を拡散マス
クとして、PなどのV族元素のドーパント60を低濃度
で(例えば、Pイオンを70keVの加速電圧、6×1
12/cm2のドーズ量にて)ドープし、Nチャネルの
低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cを形
成する。
【0078】続いて、図9(b)に示すように、半導体
層1aにNチャネルの高濃度ソース領域1d及び高濃度
ドレイン領域1eを形成するために、走査線3aよりも
幅の広いマスクでレジスト62をNチャネルに対応する
走査線3a上に形成した後、PなどのV族元素のドーパ
ント61を高濃度で(例えば、Pイオンを70keVの
加速電圧、4×1015/cm2のドーズ量にて)ドープ
する。
【0079】次に、図9(c)に示すように、画素スイ
ッチング用TFT30における走査線3aと共に容量線
3b及び走査線3aを覆うように、例えば、常圧又は減
圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PS
G、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化
半導体膜や酸化半導体膜等からなる第2層間絶縁膜4を
形成する。第2層間絶縁膜4の膜厚は、約500〜15
00nmが好ましく、更に800nmがより好ましい。
【0080】この後、高濃度ソース領域1d及び高濃度
ドレイン領域1eを活性化するために約850℃のアニ
ール処理を20分程度行う。
【0081】次に、図9(d)に示すように、データ線
31に対するコンタクトホール5を、反応性エッチン
グ、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチン
グにより或いはウエットエッチングにより形成する。ま
た、走査線3aや容量線3bを図示しない配線と接続す
るためのコンタクトホールも、コンタクトホール5と同
一の工程により第2層間絶縁膜4に開孔する。
【0082】次に、図10(a)に示すように、第2層
間絶縁膜4の上に、スパッタ処理等により、遮光性のA
l等の低抵抗金属や金属シリサイド等を金属膜6とし
て、約100〜700nmの厚さ、好ましくは約350
nmに堆積した後、図10(b)に示すように、フォト
リソグラフィ工程、エッチング工程等により、データ線
6aを形成する。
【0083】次に、図10(c)に示すように、データ
線6a上を覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法
やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、
BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化半導体膜や酸
化半導体膜等からなる第3層間絶縁膜7を形成する。第
3層間絶縁膜7の膜厚は、約500〜1500nmが好
ましく、更に800nmがより好ましい。
【0084】次に、図11(a)に示すように、画素ス
イッチング用TFT30において、画素電極9aと高濃
度ドレイン領域1eとを電気的に接続するためのコンタ
クトホール8を、反応性エッチング、反応性イオンビー
ムエッチング等のドライエッチングにより形成する。
【0085】次に、図11(b)に示すように、第3層
間絶縁膜7の上に、スパッタ処理等により、ITO等の
透明導電性薄膜9を、約50〜200nmの厚さに堆積
した後、図11(c)に示すように、フォトリソグラフ
ィ工程、エッチング工程等により、画素電極9aを形成
する。なお、本実施形態の液晶装置を反射型液晶装置と
する場合には、Al等の反射率の高い不透明な材料から
画素電極9aを形成してもよい。
【0086】続いて、画素電極9aの上にポリイミド系
の配向膜の塗布液を塗布し、その後、所定のプレティル
ト角を持つように、且つ所定方向にラビング処理を施す
こと等により、配向膜16が形成される。以上のように
して、図1に示すTFTアレイ基板10が製造される。
【0087】次に、対向基板20の製造方法及びTFT
アレイ基板10と対向基板20とから液晶装置を製造す
る方法について説明する。図1に示した対向基板20を
製造するには、基板本体20Aとしてガラス基板等の光
透過性基板を用意し、基板本体20Aの表面上に、対向
基板遮光層23を形成する。対向基板遮光層23は、例
えばCr、Ni、Alなどの金属材料をスパッタリング
した後、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程を経
て形成される。なお、対向基板遮光層23は、上記の金
属材料の他、カーボンやTiなどをフォトレジストに分
散させた樹脂ブラックなどの材料から形成してもよい。
【0088】その後、基板本体20Aの表面上の全面に
スパッタリング法などにより、ITO等の透明導電性薄
膜を約50〜200nmの厚さに堆積することにより、
対向電極21を形成する。さらに、対向電極21の表面
上の全面にポリイミドなどの配向膜の塗布液を塗布した
後、所定のプレティルト角を持つように、且つ所定方向
にラビング処理を施すこと等により、配向膜22を形成
する。以上のようにして、図1に示す対向基板20が製
造される。
【0089】最後に、上述のように製造されたTFTア
レイ基板10と対向基板20とを、配向膜16と配向膜
22とが互いに対向するようにシール材により貼り合わ
せ、真空吸引法などの方法により、両基板間の空間に、
例えば複数種類のネマティック液晶を混合してなる液晶
を吸引して、所定の厚みを有する液晶層50を形成する
ことにより、上記構造の液晶装置が製造される。
【0090】この液晶装置の製造方法では、シリコン窒
化膜209を表面側から異方性を有するドライエッチン
グすることにより、選択酸化用マスクパターン209a
とサイドウォール209bとを形成し、その後に、ウエ
ットエッチングを用いて半導体層1aの層厚を調整する
ので、半導体層1aの層厚を調整するためのウエットエ
ッチングを行う際には、デバイス形成層206の端面2
20に露出している遮光層つき基板10Bとデバイス形
成層206との貼り合わせ界面221はサイドウォール
209bで覆われた状態となる。
【0091】すなわち、シリコン窒化膜209を形成す
る工程において、デバイス形成層206と遮光層付き基
板10Bとの平面寸法の差に起因する段差によって、遮
光層つき基板10B上のデバイス形成層206に覆われ
ていない領域に設けられたシリコン窒化膜209は、デ
バイス形成層206の端面220に向かって盛り上がっ
た形状となり、デバイス形成層206の端面220を覆
うように形成される。このため、デバイス形成層206
の端面220に露出している遮光層つき基板10Bとデ
バイス形成層206との貼り合わせ界面221は、デバ
イス形成層206の表面上と比較して、厚いシリコン窒
化膜209によって覆われることになる。
【0092】そして、選択酸化用マスクパターン209
aとサイドウォール209bとを形成する工程におい
て、異方性を有するドライエッチングを用いてシリコン
窒化膜209を表面側の一方向からエッチングすると、
デバイス形成層206上に設けられた選択酸化用マスク
パターン209aとなる領域を除く領域のシリコン窒化
膜209が除去された時点では、デバイス形成層206
の端面220付近に設けられたシリコン窒化膜209の
一部は、貼り合わせ界面221を覆うように残存してい
ることになり、シリコン窒化膜209をパターニングす
ることにより選択酸化用マスクパターン209aを設け
る際に、同時にサイドウォール209bも形成されるこ
とになる。
【0093】このようにして形成されたサイドウォール
209bは、ウエットエッチングを用いて半導体層1a
の層厚を調整する工程において、遮光層つき基板10B
とデバイス形成層206との貼り合わせ界面221から
エッチング液が浸透するのを防ぐものとなる。したがっ
て、上記の液晶装置の製造方法によれば、貼り合わせ界
面221からエッチング液が浸透することに起因する不
良の発生を防ぐことができ、歩留まりよく製品を製造す
ることができる。
【0094】また、貼り合わせ界面221からのエッチ
ング液の浸透を防ぐサイドウォール209bは、選択酸
化用マスクパターン209aを形成する際に同時に形成
されるものであり、選択酸化用マスクパターン209a
を形成するとおのずと形成されるものである。また、デ
バイス形成層206の表面の一部を覆う選択酸化用マス
クパターン209aは、従来の液晶装置の製造方法にお
いて、半導体層をトランジスタ素子に形成するウエット
エッチングを行う際に使用されているマスクに相当する
ものであり、選択酸化用マスクパターン209aを形成
する工程は、従来の液晶装置の製造方法にも備えられて
いる工程である。したがって、上記の液晶装置の製造方
法では、シリコン窒化膜209をパターニングする際の
エッチング方式をウエットエッチングから異方性を有す
るドライエッチングに変更するだけで、製造工程数を増
加させることなく、貼り合わせ界面221からエッチン
グ液が浸透するのを防ぐことが可能である。
【0095】さらに、サイドウォール209bは、デバ
イス形成層206上の選択酸化用マスクパターン209
aとなる領域を除く領域のシリコン窒化膜209が除去
された時点で、貼り合わせ界面221を覆うように残存
しているシリコン窒化膜209によって形成されるもの
であり、デバイス形成層206上には形成されないの
で、デバイス形成層206上における利用可能な領域が
減少してしまうことはなく、デバイス形成層206上の
全域が利用可能な領域となる。
【0096】また、エッチング液が貼り合わせ界面22
1から浸透するのを防ぐことができるので、貼り合わせ
界面221を構成する絶縁体層12Aがエッチングさ
れ、絶縁体層12Aによって覆われていた遮光層11a
が露出し、遮光層11aを構成する金属に起因する汚染
などのトラブルが発生するという不都合を防止すること
ができる。しかも、遮光層11aを、デバイス形成層2
06の端面220よりも内側に設けているため、遮光層
11a上層がデバイス形成層206に覆われている構造
となり、ウエットエッチングの際に、遮光層11aの上
に位置する絶縁体層12Aがエッチングされてしまうこ
とをより一層確実に防ぐことができる。したがって、プ
ロジェクタ等の投射型表示装置に好適に使用される戻り
光を遮光するための遮光層11aが設けられた液晶装置
を、歩留まりよく製造することができる。
【0097】[第2実施形態] (電気光学装置の製造方法)本実施形態においても、電
気光学装置の一例として、図1に示した第1実施形態と
同様の液晶装置を取り上げて説明する。なお、本実施形
態において説明する液晶装置の製造方法が、第1実施形
態において説明した液晶装置の製造方法と異なるところ
は、デバイス形成層を形成する工程の後に、保護層をド
ライエッチングする際にエッチングストッパーとなるエ
ッチングストッパー膜を形成し、その後、エッチングス
トッパー膜上に保護層を形成するところである。このた
め、本実施形態においては、第1実施形態と全く同様の
工程である遮光層つき基板上にデバイス形成層を形成す
るまでの工程と、薄膜単結晶シリコン層を熱酸化して形
成された酸化膜をウエットエッチングした後の工程につ
いての説明を省略し、異なる工程についてのみ図12お
よび図13を参照して詳しく説明する。なお、図12お
よび図13において、第1実施形態と同じ構成要素につ
いては同じ符号を付し、説明を省略する。
【0098】まず、図12(a)に示すように、支持基
板10Aの表面上の全面に、CVD法などにより、シリ
コン酸化膜などからなるエッチングストッパー膜219
を10nm〜50nm程度形成する。
【0099】次に、図12(b)に示すように、エッチ
ングストッパー膜219上の全面に、第1実施形態と同
様にして、シリコン窒化膜209を30nm〜300n
m程度形成する。さらに、50nm〜100nmがより
好ましい。このとき、第1実施形態と同様に、デバイス
形成層206の大きさと遮光層付き基板10Bの大きさ
との差に起因する段差によって、遮光層つき基板10B
上のデバイス形成層206に覆われていない領域に設け
られたシリコン窒化膜209は、デバイス形成層206
の端面220に向かって盛り上がった形状となり、デバ
イス形成層206の端面220を覆うように形成され
る。このため、デバイス形成層206の端面220に露
出している遮光層つき基板10Bとデバイス形成層20
6との貼り合わせ界面221は、デバイス形成層206
の表面上と比較して、厚いシリコン窒化膜209によっ
てエッチングストッパー膜219を介して覆われること
になる。
【0100】次に、図12(b)に示すように、シリコ
ン窒化膜209の上に、第1実施形態と同様にして、フ
ォトレジスト205を形成する。その後、第1実施形態
と同様にして、遮光層付き基板10Bの端面に位置する
フォトレジスト205の除去を行う。次に、図12
(c)に示すように、第1実施形態と同様にして、フォ
トマスクを用いてフォトレジスト205を露光し、現像
することにより、完全空乏型のトランジスタを作りこみ
たい領域を除く領域を覆うパターンを有するフォトレジ
スト205aを形成する。
【0101】次に、図12(d)に示すように、フォト
レジスト205aをマスクとして、第1実施形態と同様
に、反応性エッチングや反応性イオンビームエッチング
などのドライエッチングなどの異方性を有するドライエ
ッチングにより、シリコン窒化膜209を表面側からエ
ッチングし、その後、フォトレジスト205aを除去す
ることにより、デバイス形成層206上においてデバイ
ス形成層206の完全空乏型のトランジスタを作りこみ
たい領域を除く領域を覆う選択酸化用マスクパターン2
09aと、デバイス形成層206の端面220に露出し
ている遮光層つき基板10Bとデバイス形成層206と
の貼り合わせ界面221を覆うサイドウォール209b
とからなる保護膜209cを形成する。
【0102】このとき、本実施形態の液晶装置の製造方
法においては、シリコン窒化膜209をドライエッチン
グする際にエッチングストッパーとなるエッチングスト
ッパー膜219を形成した後に、エッチングストッパー
膜219上にシリコン窒化膜209を形成したので、シ
リコン窒化膜209をエッチングすると、シリコン窒化
膜209が除去された領域には、エッチングストッパー
膜219が露出することになる。したがって、シリコン
窒化膜209をエッチングする際に、デバイス形成層2
05を構成する薄膜単結晶シリコン層206aが露出す
ることがなく、薄膜単結晶シリコン層206aが露出す
ることに起因する不良の発生を防止することができる。
【0103】また、本実施形態においても、デバイス形
成層206の端面220に露出している遮光層つき基板
10Bとデバイス形成層206との貼り合わせ界面22
1は、デバイス形成層206の表面上と比較して、厚い
シリコン窒化膜209によって覆われているので、シリ
コン窒化膜209を異方性を有するドライエッチングに
より表面側の一方向からエッチングすると、デバイス形
成層206上に設けられた選択酸化用マスクパターン2
09aとなる領域を除く領域のシリコン窒化膜209が
除去された時点では、デバイス形成層206の端面22
0付近に設けられたシリコン窒化膜209の一部は、貼
り合わせ界面221を覆うように残存していることにな
る。
【0104】次に、図13(a)に示すように、第1実
施形態と同様にして、薄膜単結晶シリコン層206aを
熱酸化することにより酸化膜206cを形成し、図13
(b)に示すように、酸化膜206cをウエットエッチ
ングで除去することにより、完全空乏型のトランジスタ
を作りこみたい領域の薄膜単結晶シリコン層206aを
30nm〜100nmまでの範囲の一定の膜厚に形成す
る。このとき、保護膜209cによって覆われていない
エッチングストッパー膜219は、酸化膜206cとと
もに除去される。
【0105】その後、図13(c)に示すように、選択
酸化用マスクパターン209aとサイドウォール209
bの一部とを反応性エッチングや反応性イオンビームエ
ッチングなどの異方性を有するドライエッチングにより
除去する。このとき、デバイス形成層206の端面22
0に露出している遮光層つき基板10Bとデバイス形成
層206との貼り合わせ界面221は、選択酸化用マス
クパターン209aと比較して厚いサイドウォール20
9bによって覆われているので、選択酸化用マスクパタ
ーン209aとサイドウォール209bとを異方性を有
するドライエッチングにより表面側の一方向からエッチ
ングすると、選択酸化用マスクパターン209aが除去
された時点では、サイドウォール209bの一部は、貼
り合わせ界面221を覆うように残存していることにな
る。このようにして残存したサイドウォール209b
は、所定パターンの半導体層1aを形成する工程以降の
工程において、貼り合わせ界面221からエッチング液
が浸透するのを防ぐものとなる。
【0106】なお、選択酸化用マスクパターン209a
とサイドウォール209bの一部とを除去した後に残っ
たエッチングストッパー膜219は、所定パターンの半
導体層1aを形成する工程の前処理として、薄膜単結晶
シリコン層206aの表面を洗浄するために一般に行わ
れているライトエッチングによって除去される。
【0107】本実施形態の液晶装置の製造方法において
も、シリコン窒化膜209を表面側から異方性を有する
ドライエッチングすることにより、選択酸化用マスクパ
ターン209aとサイドウォール209bとを形成し、
その後に、ウエットエッチングを用いて半導体層1aの
層厚を調整するので、半導体層1aの層厚を調整するウ
エットエッチングを行う際には、デバイス形成層206
の端面220に露出している遮光層つき基板10Bとデ
バイス形成層206との貼り合わせ界面221はサイド
ウォール209bで覆われた状態となる。したがって、
貼り合わせ界面221からエッチング液が浸透すること
に起因する不良の発生を防ぐことができ、歩留まりよく
製品を製造することができる。
【0108】また、本実施形態の液晶装置の製造方法に
おいても、サイドウォール209bは、デバイス形成層
206上には形成されないので、デバイス形成層206
の表面における利用可能な領域が減少してしまうことは
なく、デバイス形成層206の表面の全域が利用可能な
領域となる。
【0109】また、本実施形態の電気光学装置の製造方
法においては、選択酸化用マスクパターン209aを除
去する工程において、異方性を有するドライエッチング
を用いたので、選択酸化用マスクパターン209aが除
去された時点では、サイドウォール209bの一部が残
存していることになり、所定パターンの半導体層1aを
形成する工程以降の工程において、貼り合わせ界面22
1からエッチング液が浸透するのを防ぐことができる。
このため、所定パターンの半導体層1aを形成する工程
以降の工程において、貼り合わせ界面221からエッチ
ング液が浸透することに起因する不良の発生を防ぐこと
ができ、より一層歩留まりよく製品を製造することがで
きる。
【0110】なお、本発明の電気光学装置の製造方法に
おいては、上述した実施形態に示した例のように、選択
酸化用マスクパターン209aを除去する工程におい
て、異方性を有するドライエッチングを用いてサイドウ
ォール209bの一部を残存させてもよいが、図14に
示すように、ウエットエッチングを用いてサイドウォー
ル209bの全てを所定パターンの半導体層1aを形成
する前に除去してもよい。
【0111】また、本発明の電気光学装置の製造方法に
おいては、上述した実施形態に示した例のように、画素
スイッチング用TFT30は、完全空乏型のトランジス
タであってもよいし、完全空乏型でなくてもよい。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気光学
装置の製造方法によれば、ウエットエッチングを用いて
半導体層の層厚を調整する工程においては、デバイス形
成層の端面に露出している支持基板とデバイス形成層と
の貼り合わせ界面は、デバイス形成層の端面を覆うサイ
ドウォールによって覆われた状態となる。したがって、
貼り合わせ界面からエッチング液が浸透することに起因
する不良の発生を防ぐことができ、歩留まりよく製品を
製造することができる。
【0113】また、貼り合わせ界面からのエッチング液
の浸透を防ぐものであるサイドウォールは、選択酸化用
マスクパターンを形成する際に同時に形成されるもので
あり、選択酸化用マスクパターンを形成するとおのずと
形成されるものであるので、保護層をパターニングする
際のエッチング方式を、従来の電気光学装置の製造方法
において用いられていたウエットエッチングから異方性
を有するドライエッチングに変更するだけで、貼り合わ
せ界面からのエッチング液の浸透を防止するという目的
を達成することができる。
【0114】さらに、本発明の電気光学装置の製造方法
においては、サイドウォールは、デバイス形成層の表面
に設けられている選択酸化用マスクパターンとなる領域
を除く領域の保護層が除去された時点で、貼り合わせ界
面を覆うように残存している保護層によって形成される
ものであり、デバイス形成層の表面には形成されない。
このため、デバイス形成層の表面における利用可能な領
域が減少してしまうことはなく、デバイス形成層の表面
の全域が利用可能な領域となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液晶装置の構成を説明するための断面図であ
る。
【図2】 第1実施形態の液晶装置の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その1)である。
【図3】 第1実施形態の液晶装置の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その2)である。
【図4】 第1実施形態の液晶装置の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その3)である。
【図5】 第1実施形態の液晶装置の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その4)である。
【図6】 第1実施形態の液晶装置の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その5)である。
【図7】 第1実施形態の液晶装置の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その6)である。
【図8】 第1実施形態の液晶装置の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その7)である。
【図9】 第1実施形態の液晶装置の製造プロセスを順
を追って示す工程図(その8)である。
【図10】 第1実施形態の液晶装置の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その9)である。
【図11】 第1実施形態の液晶装置の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その10)である。
【図12】 第2実施形態の液晶装置の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その1)である。
【図13】 第2実施形態の液晶装置の製造プロセスを
順を追って示す工程図(その2)である。
【図14】 本発明の液晶装置の製造方法の他の例を説
明するための図である。
【符号の説明】
1a 半導体層 1a’ チャネル領域 1b 低濃度ソース領域(ソース側LDD領域) 1c 低濃度ドレイン領域(ドレイン側LDD領域) 1d 高濃度ソース領域 1e 高濃度ドレイン領域 10 TFTアレイ基板 10A 支持基板 10B 遮光層つき基板 11a 遮光層 12A 絶縁体層 206 デバイス形成層 206a 薄膜単結晶シリコン層 206b シリコン酸化膜(絶縁体層) 208 単結晶シリコン基板(半導体基板) 209 シリコン窒化膜(保護層) 209a 選択酸化用マスクパターン 209b サイドウォール 209c 保護膜 219 エッチングストッパー膜 221 貼り合わせ界面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/35 G09F 9/35 H01L 21/02 H01L 21/02 B 21/336 29/78 618D 29/786 627D 619B Fターム(参考) 2H092 JA24 JB63 MA05 MA07 MA15 MA19 NA24 NA29 5C094 AA42 AA43 BA03 BA43 CA19 EA04 EA07 EB02 5F110 AA30 BB01 CC02 DD02 DD03 DD12 DD13 EE09 EE45 FF02 FF23 GG02 GG12 GG25 GG32 GG34 GG52 HJ01 HJ04 HJ13 HJ23 HL03 HL05 HL23 HM15 NN03 NN23 NN25 NN26 NN46 NN53 NN54 NN55 NN72 NN73 QQ04 QQ05 QQ11 QQ17 QQ19 5G435 AA17 BB12 CC09 KK05 KK09 KK10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板上に、半導体層と絶縁体層もし
    くは半導体層のみによって構成された半導体基板を貼り
    合わせてなる電気光学装置の製造方法であって、 前記支持基板上に、半導体層と絶縁体層もしくは半導体
    層のみによって構成された半導体基板を貼り合わせて、
    前記支持基板よりも小さい平面寸法を有するデバイス形
    成層を形成する工程と、 前記デバイス形成層の表面および端面と前記支持基板の
    表面とを覆うように耐酸化性を有する保護層を形成する
    工程と、 異方性を有するドライエッチングを用いて前記保護層を
    パターニングすることにより、前記デバイス形成層の表
    面の一部を覆う前記保護層からなる選択酸化用マスクパ
    ターンを形成するとともに、前記デバイス形成層の端面
    を覆う前記保護層からなるサイドウォールを形成する工
    程と、 前記半導体層の選択酸化を行うことにより、前記選択酸
    化用マスクパターンの形成領域以外の領域に前記半導体
    層の酸化膜を形成する工程と、 ウエットエッチングを用いて前記酸化膜を除去すること
    により、前記半導体層の層厚を調整する工程と、 前記選択酸化用マスクパターンおよび前記サイドウォー
    ルのうち、少なくとも前記選択酸化用マスクパターンを
    除去する工程とを備えたことを特徴とする電気光学装置
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記デバイス形成層を形成する工程の後
    に、保護層をドライエッチングする際にエッチングスト
    ッパーとなるエッチングストッパー膜を形成し、つい
    で、前記エッチングストッパー膜上に前記保護層を形成
    することを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記選択酸化用マスクパター
    ンを除去する工程において、異方性を有するドライエッ
    チングを用いることを特徴とする請求項2に記載の電気
    光学装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体層として単結晶シリコン層を
    用い、前記保護膜としてシリコン窒化膜を用いることを
    特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記
    載の電気光学装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記半導体層の層厚を調整する工程にお
    いて、前記半導体層の層厚を30nmないし100nm
    の範囲とすることを特徴とする請求項4に記載の電気光
    学装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体層の層厚を調整する工程にお
    いて、前記半導体層の層厚を局所的に異ならせることを
    特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記
    載の電気光学装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記支持基板上に前記半導体基板を貼り
    合わせる前に、前記支持基板または前記半導体基板のう
    ちのいずれか一方の前記支持基板と前記半導体基板とが
    貼り合わされる側の面に、遮光層と前記遮光層上を覆う
    遮光層上絶縁体層とを形成することを特徴とする請求項
    1ないし請求項6のいずれか一項に記載の電気光学装置
    の製造方法。
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