JP4675338B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関するものであり、特に、テレビ電話機などの通話機能を備えた情報処理装置のアドレス帳において相手プレゼンス表示情報として相手の画像を簡単に表示可能とする画像の撮影、配布を行なう情報処理装置、及び、それらの方法を実現する情報処理プログラムに関する。
携帯電話の分野では、電話帳(メモリダイアル)を利用して登録した通信相手に発呼することが、普通に行なわれている。
電話帳(メモリダイアル)は、通常、電話帳に登録された通信相手を一覧できるリスト画面と、個々の相手の情報を詳細に表示する詳細情報画面とから構成されている。
このような電話帳(メモリダイアル)を利用した発呼は、テレビ電話の場合でも同じようにできることが望ましい。
電話帳(メモリダイアル)は、通常、電話帳に登録された通信相手を一覧できるリスト画面と、個々の相手の情報を詳細に表示する詳細情報画面とから構成されている。
このような電話帳(メモリダイアル)を利用した発呼は、テレビ電話の場合でも同じようにできることが望ましい。
テレビ電話の場合、一般に、携帯電話に比して大きな表示画面を備えている。大きな表示画面は表示可能な情報量が多く表現力に富むので、画面表示する相手の情報としては、データ量が多い相手の顔写真も含めて表示するようにしたい。
ここで、通信相手に写真を送付する技術、又は、通信相手の写真を取得する技術としては、次に示すような開示例が存在している。
ここで、通信相手に写真を送付する技術、又は、通信相手の写真を取得する技術としては、次に示すような開示例が存在している。
特許文献1に示す特開平6−121302号公報「テレビ電話」では、音声のみの通知による不安、不便さを画像情報を活用することにより補完し、不安な状態の解消、便利さの追求、伝送時間の短縮を行なうテレビ電話を提供することを目的として、通話者を撮影するカメラ、相手の通話者の撮影画像を表示する表示部、音声の入出力を行なうハンドセット、撮影画像の圧縮又は受信画像の伸張を行なう動画コーデック、音声を圧縮伸張する音声コーデック、相手端末との呼の接続及びデータの送受信を行なう通信制御部、静止画像を保持する静止画メモリ、利用者が指示操作するための指示部、タイマ、通信相手先を記憶する電話帳、などにより構成し、カメラにより撮影した動画像データを相手に送信し、表示部に表示するテレビ電話において、発信又は着信応答の際に、利用者が誰であるか示す静止画を通信相手に通知し、通話開始時における不安を解消可能としている。
また、特許文献2に示す特開平9−163329号公報では、テレビ電話によって相手から送信されて来た撮影画像を電話帳の情報として活用することを目的として、キー入力部から入力した氏名や宛先などの文字列データを画像電話帳ファイルに格納すると共に、相手側から送信されて来た撮影画像をその相手の電話帳データとして取り込み、前記画像電話帳ファイルに格納し、画像電話帳ファイルを表示して確認する際に、その通信相手の画像を氏名などと共に表示させることにより、通信相手の印象や話した内容などを思い出すことができ、スムーズなコミュニケーションを可能としている。
また、特許文献3が示す特開2004−201221号公報「無線通信端末装置」では、通信相手側の発信者の画像を電子電話帳の電話番号に関連づけて予め登録していなくても、発信者から、電話番号と画像情報、又は、メールアドレスと画像情報とのいずれか一組の情報を含む発信者画像情報を受信して、発信者画像情報記憶手段に記憶することにより、着信した電話番号が発信者画像情報記憶手段に記憶してある電話番号と一致したときは、発信者画像情報記憶手段から対応する発信者の画像を読み出して表示する。また、撮影手段と送信指示入力手段とを設け、送信指示入力手段から送信指示信号を入力すると、送信指示信号を入力した発信者を撮影手段にて撮影して発信者画像情報として、自端末の電話番号又はメールアドレスと共に送信するようにしている。
即ち、該特許文献3では、カメラで撮影した画像を表示した状態で送信先の電話番号又はメールアドレスを入力すると、撮影した画像を送信すると共に通話やメール送信を開始する技術、及び、撮影した画像に自端末の電話番号又は自端末のメールアドレスを組にして送信する技術が開示されている。これにより、利用者が送信指示した相手に対して、カメラで撮影した画像と自端末の電話番号又は自端末のメールアドレスを組とを送信することも可能である。
特開平6−121302号公報 特開平9−163329号公報 特開2004−201221号公報
しかしながら、前述したような各特許文献に示されている技術では、以下のような問題点が存在する。
前記特許文献1に示す技術では、カメラで予め撮影されて登録されていた静止画をカメラのリアルタイム画像の代わりに送信しているものであり、相手に対して発呼して通話する際に用いる技術である。また、電話帳(メモリダイアル)に登録した相手に対して静止画を参照しながら発呼することを可能とするような技術ではない。
前記特許文献1に示す技術では、カメラで予め撮影されて登録されていた静止画をカメラのリアルタイム画像の代わりに送信しているものであり、相手に対して発呼して通話する際に用いる技術である。また、電話帳(メモリダイアル)に登録した相手に対して静止画を参照しながら発呼することを可能とするような技術ではない。
また、前記特許文献2に示す例では、テレビ電話の映像を取り込んで、相手の画像として保持している。しかし、過去に実際に通話を行ない、映像を受信した相手の画像しか保持することができない。従って、通話を行なっていない相手の画像を保持することができない。
また、前記特許文献3に示す技術では、自分の友人全てに対して最新の撮影画像を送ろうとすると、一々、友人の電話番号又はメールアドレスを利用者が入力しなければならなく、手間がかかってしまうという問題がある。
また、前記特許文献3に示す技術では、自分の友人全てに対して最新の撮影画像を送ろうとすると、一々、友人の電話番号又はメールアドレスを利用者が入力しなければならなく、手間がかかってしまうという問題がある。
一方、通話とは直接関わりなく、相手の電話帳やその他の情報が表示されている画面で、自分が選択した最新の撮影画像をリアルタイムに表示させたいという欲求がある。例えば、朝には起き抜けの顔を撮影して相手に表示させ、昼には食事中の顔を撮影して相手に表示させ、夜には風呂上りでくつろぐ顔を撮影して相手に表示させたい、といった欲求も存在する。しかし、前記特許文献3に示されている技術では、複数の友人がいた場合に、撮影する都度、それぞれの友人の電話番号やメールアドレスを指定して、一々画像を送信する必要があり面倒である。
更に、別の事例として、通話していないときにもコミュニケーション(通信)相手の状態や存在(所在場所)を把握するサービスとして、プレゼンスサービスと称するサービスが存在している。
プレゼンスサービスとは、絶えず変化する通信相手のプレゼンス(状態や所在場所など)を収集/管理する仕組みであり、例えばIP(Internet Protocol)上では、SIP(Session Initiation Protocol)を用いて実現する技術が検討されている。検討中のSIPでのプレゼンス交換の仕組みは、通信相手がどんな情報を持っているかに関わりなく、自分の現在のプレゼンス情報を通信相手に知らせるようにしている。
プレゼンスサービスとは、絶えず変化する通信相手のプレゼンス(状態や所在場所など)を収集/管理する仕組みであり、例えばIP(Internet Protocol)上では、SIP(Session Initiation Protocol)を用いて実現する技術が検討されている。検討中のSIPでのプレゼンス交換の仕組みは、通信相手がどんな情報を持っているかに関わりなく、自分の現在のプレゼンス情報を通信相手に知らせるようにしている。
このSIPにおけるプレゼンスサービスを利用して、自分の状態通知データとして撮影した自画像データを含めて送信することを想定した場合、相手が現在どんな情報を所持しているか否かに関わりなく、自分で撮影した自画像データを無条件に送信することになるため、相手が同じ画像データを既に所持しているケースでは、二重に同じ画像データが送り届けられることになってしまう。画像データは一般に比較的容量が大きい情報であるため、できるだけ画像データを送受信する機会を減らすことが望ましいが、このSIPのプレゼンスサービスを利用する方法では、前述のごとく、無駄な画像データを送信する場合が生じてしまう。
更には、SIPは、トランスポート層のプロトコルとしてUDP(User Datagram Protocol)を使用している。ここで、UDPは、同じトランスポート層のプロトコルであるTCP(Transmission Control Protocol)に比べて、転送速度は高いが、パケットロスが生じて信頼性が低くなるという特徴を有しており、データ転送に失敗した場合における再送を前提として、通常、比較的小さいデータの転送に用いられる。従って、画像データは一般にデータ量が多いので、特に、例えば無線回線など通信品質が余り良くない回線を使う場合には、UDPを使用する方法は画像データの転送には適していなく、前述のごとく、SIPにおけるプレゼンスサービスとして、画像データを含めて送信することは不適当である。
従って、本発明の目的は、前述のごとき課題に鑑みて、相手のプレゼンス情報として例えば相手のテレビ電話のアドレス帳に記録されると望ましい画像を、任意の時点で撮影し、配布したい相手全員に簡便に配布することが可能な画像撮影方法、画像配布方法を含む情報処理装置、及び、情報処理プログラムを提供することにある。また、本発明の目的は、相手に見せたい画像を通知し、配布したい相手全員に安全かつ効率的に配布することが可能な画像配布方法を含む情報処理装置、及び、情報処理プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、ネットワークを介して他の情報処理装置と通信する通信手段と、前記他の情報処理装置との間でセッションを形成するセッション形成手段と、ユーザを識別するための画像データの所在場所を示すアドレス情報を前記他の情報処理装置に対して配信するアドレス情報配信手段と、前記他の情報処理装置から前記画像データの配信要求を受け付ける画像配信要求受信手段と、前記配信要求に基づき前記画像データを、前記他の情報処理装置に対して返信する画像配信応答送信手段と、を備え、前記画像配信要求受信手段は、前記セッション形成手段にてセッションを形成している間のみ前記配信要求を受け付け、前記画像配信要求受信手段で受け付ける前記配信要求には画像データの所在場所を示すアドレス情報を含み、前記画像配信応答送信手段は、前記配信要求に含まれる前記アドレス情報が参照する前記画像データを返信することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記セッション形成手段にて形成したセッションを介して、前記画像配信要求受信手段にて使用する受信ポートを前記他の情報処理装置に通知する受信ポート通知手段を備え、前記画像配信要求受信手段は、前記セッション形成手段にてセッションを形成している間のみ、前記受信ポートにて前記配信要求を受け付けることを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記受信ポート通知手段にて通知する受信ポートを、前記セッション形成手段にて形成するセッションごとに変更することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、ネットワークを介して他の情報処理装置と通信する通信手段と、ユーザを識別するための画像データの蓄積を検出し、前記他の情報処理装置に対して配信する自画像蓄積情報配信手段と前記他の情報処理装置から要求された場合に、前記他の情報処理装置との間にセッションを形成するセッション形成手段と、前記セッション形成手段にて形成したセッションを介して、前記画像データの所在場所を示すアドレス情報を前記他の情報処理装置に通知するアドレス情報通知手段と、前記他の情報処理装置から前記画像データの配信要求を受け付ける画像配信要求受信手段と、前記配信要求に基づき前記画像データを、前記他の情報処理装置に対して返信する画像配信応答送信手段とを備え、前記画像配信要求受信手段で受け付ける前記配信要求には前記画像データの所在場所を示す前記アドレス情報を含み、前記画像配信応答送信手段は、前記配信要求に含まれる前記アドレス情報が参照する前記画像データを返信することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、ネットワークを介して他の情報処理装置と通信する通信手段と、相手装置ユーザを識別するための画像データの所在場所を示すアドレス情報を前記他の情報処理装置より受信するアドレス情報受信手段と、前記他の情報処理装置との間でセッションを形成するセッション形成手段と、前記画像データの配信要求を送信する画像配信要求送信手段と、前記配信要求に基づき配信される前記画像データを受信する画像配信応答受信手段と、受信した前記画像データを蓄積する相手画像蓄積手段と、前記相手画像蓄積手段により蓄積されている前記画像データを表示する表示手段とを備え、前記画像配信要求送信手段で送信する前記配信要求には、前記アドレス情報受信手段で受信した前記アドレス情報を含み、前記画像配信要求送信手段にて前記画像データの配信要求を送信する前に、前記セッション形成手段にて前記他の情報処理装置との間でセッションを形成し、前記画像配信応答受信手段にて前記画像データを受信した後に、前記セッション形成手段にて前記他の情報処理装置との間で形成した前記セッションを解消することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記セッション形成手段にて形成した前記セッションを介して、前記画像配信要求送信手段にて使用する前記他の情報処理装置の受信ポートを前記他の情報処理装置より取得する受信ポート取得手段をさらに備え、前記画像配信要求送信手段は前記受信ポート取得手段で取得した前記他の情報処理装置の前記受信ポートを使用して前記配信要求を送信する、ことを特徴としたものである。
第7の技術手段は、ネットワークを介して他の情報処理装置と通信する通信手段と、前記他の情報処理装置にユーザを識別する為の画像データが蓄積されたことを前記他の情報処理装置より通知を受ける画像蓄積情報取得手段と、前記他の情報処理装置との間でセッションを形成するセッション形成手段と、前記セッション形成手段にて形成したセッションを介して、前記画像データの所在場所を示すアドレス情報を前記他の情報処理装置より取得するアドレス情報取得手段と、前記画像データの配信要求を送信する画像配信要求送信手段と、前記配信要求に基づき配信される前記画像データを受信する画像配信応答受信手段と、受信した前記画像データを蓄積する相手画像蓄積手段と、前記相手画像蓄積手段により蓄積されている前記画像データを表示する表示手段とを備え、前記アドレス情報取得手段にて前記画像データの所在場所を取得する前に、前記セッション形成手段にて前記他の情報処理装置との間でセッションを形成し、前記画像配信要求送信手段で送信する前記配信要求には、前記アドレス情報取得手段で取得した前記アドレス情報を含み、前記画像配信応答受信手段にて前記画像データを受信した後に、前記セッション形成手段にて前記他の情報処理装置との間でのセッションを解消することを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1乃至第7のいずれかの技術手段において、請求項1乃至7のいずれかに記載の情報処理装置に記載の各手段を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実現していることを特徴としたものである。
以上のごとき各技術手段のいずれかから構成される本発明によれば、以下のような効果が得られる。
即ち、本発明によれば、利用者が所望する任意の時点で、例えばテレビ電話で使用するカメラを用いて利用者自身の自画像を撮影する操作をするだけで、撮影された自画像を、予め登録されている画像配布先リストに基づいて、登録された配布先に対して自動的に配信することができ、極めて簡便に自画像を配信することができる。
即ち、本発明によれば、利用者が所望する任意の時点で、例えばテレビ電話で使用するカメラを用いて利用者自身の自画像を撮影する操作をするだけで、撮影された自画像を、予め登録されている画像配布先リストに基づいて、登録された配布先に対して自動的に配信することができ、極めて簡便に自画像を配信することができる。
更に、撮影した自画像の配布先への配信は、新たに撮影した自画像を保存した所在場所をユニークに特定可能なアドレス情報又は新たに撮影した自画像を特定可能な識別名をまず配信先に通知し、該アドレス情報又は識別名を参照した配布先から当該自画像の配信を要求してきた配布先に対してのみ配信することも可能であり、該アドレス情報又は識別名を参照して、まだ当該自画像を所持していない配布先か、又は、異なる画像しか所持していない配布先から、必要に応じて、配信を要求することを可能としており、無駄な自画像の配信動作を抑止し、通信料金や通信時間を節約可能としている。言い換えると、新たに自画像を撮影したことを示すユニークな情報をまず送信することにより、配布先が、当該自画像を所持したい旨の要求を送信してきた場合にのみ、該配布先に対して当該自画像を送信することを可能としている。
ここで、配布先に対して、高速伝送可能なSIPのプレゼンスサービスの仕組み(UDP)を利用して、新たに撮影した自画像を保存した所在場所をユニークに特定可能なアドレス情報又は新たに撮影した自画像を特定可能な識別名、即ち、新たに自画像を撮影したことを示すユニークな情報を通知し、通知を受け取った配布先から自画像の配信を要求された場合に、当該自画像を、プレゼンスサービスのUDPよりも信頼性の高い別のプロトコル(例えばTCP)を用いて配信する仕組みを用いることにより、大容量の画像データとなる自画像を、たとえ通信品質が低い無線回線のような回線を用いる場合であっても、確実に、かつ、効率良く、配信することができる。
更に、通信相手の相手画像を所持していない場合でも、相手画像の代わりに相手画像を取得中の状態にあることを示す予め定めたデフォルトの代替画像を表示し、相手画像が配信されてきた時点で代替画像と置き換えて表示することも可能である。
而して、例えばテレビ電話の相手側のアドレス帳に記録させたい画像を、所望の任意の時点で撮影を指示するだけで、撮影した自画像を配布を所望する相手全員に対して簡便に配布することが可能な画像撮影方法、配布方法を含む情報処理装置、及び、情報処理プログラムを提供することができる。また、相手に見せたい画像を通知し、配布したい相手全員に安全かつ効率的に配布することが可能な画像配布方法を含む情報処理装置、及び、情報処理プログラムを提供することができる。
11…リモコン受光部、12…カメラ、21…リモコン操作部、22…リモコン発光部、31…モニタ、31A…相手プレゼンス表示情報、31a…通信相手の名前、31b…相手プレゼンスアイコン、31c…相手画像、31d…相手テレビ状態、31e…相手居室音量、31f…相手居室照度、31g…相手動き検出アイコン、31h…相手リモコン操作アイコン、31i…相手天気情報、31j…操作可能表示、31k…自画像、31l…現在時刻、41…通信部、42…ユーザ入力処理部、43…カメラ入力処理部、44…自画像撮影処理部、45…状態遷移処理部、46…プレゼンス情報送信処理部、47…相手プレゼンス情報受信処理部、48…モニタ出力処理部、50…自情報DB、51…自プレゼンス情報、52…自画像データ、60…相手情報DB、61…相手プレゼンス情報、62…購読要求リスト、63…プレゼンス配布リスト、64…アドレス帳、71…呼制御処理部、72…画像データ入力部、73…画像配信処理部、74…画像取得処理部、100,100′,100A,100B,100C,100D…情報処理装置、101…セットトップユニット、102…リモコンユニット、103,103′…テレビ受像機、104…アダプタユニット、104′…通信部、105…ネットワーク、110…画像データ。
本発明に係るプレゼンス配信処理方法、情報処理装置、プレゼンス配信処理プログラム及びプログラム記録媒体に関する実施形態の一例について、以下に図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る情報処理装置の構成イメージの一例を説明するための概念図である。図1においては、本発明に係る情報処理装置としては、情報処理装置100A,100B,100C、100Dの4台が存在していて、情報処理装置100Bにおいて撮影した自画像を、自プレゼンス情報を示す情報として情報処理装置100A,100C,100Dに対して配信している様子を示している。
図1は、本発明に係る情報処理装置の構成イメージの一例を説明するための概念図である。図1においては、本発明に係る情報処理装置としては、情報処理装置100A,100B,100C、100Dの4台が存在していて、情報処理装置100Bにおいて撮影した自画像を、自プレゼンス情報を示す情報として情報処理装置100A,100C,100Dに対して配信している様子を示している。
ここで、情報処理装置100Bは、利用者ジェームズが所有しているテレビ電話装置を一例として示しており、テレビ電話用のカメラを内蔵したセットトップユニット101、リモコンユニット102、テレビ受像機103、及び、図示していないが、ネットワークを介して、映像や音声を送受信するためのアダプタユニット(該アダプタユニットをテレビ受像機に内蔵しても勿論構わない)を少なくとも備えている。情報処理装置100A,100C,100Dは、情報処理装置100Bのテレビ電話用の画像配布先リスト(即ち、自己のプレゼンスを示す情報の一つとして、自画像を配布すべき1乃至複数の配布先を示すプレゼンス配布リスト)に、予め登録されている通信相手のテレビ電話装置をそれぞれ示している。
例えば、情報処理装置100Bの所有者ジェームズは、プレゼンス配布リストに登録されている通信相手に対して配信したい自分の画像を撮影する場合、セットトップユニット101に内蔵のテレビ電話用のカメラを使って、好きな時点で、リモコンユニット102を操作することによって、自分の画像を撮影することができる。
撮影されたジェームズ自身の画像データ110は、情報処理装置100B内に登録されたプレゼンス配布リストに従って、情報処理装置100A,100C,100Dという3台の情報処理装置に対して配布される。ここで、情報処理装置100A,100C,100Dのいずれの情報処理装置も、テレビ電話の通信相手を登録するアドレス帳には、「リンダ」、「ジェームズ」、「ボブ」を含む複数の通信相手が、それぞれの通信相手の自画像と共に記録されている例を示しており、情報処理装置100A,100C,100Dそれぞれは、通信相手のジェームズの自画像データ110を受信すると、それぞれのアドレス帳に登録されているジェームズの自画像として登録し直す。
この結果、情報処理装置100A,100C,100Dの利用者は、例えばジェームズ宛のテレビ電話を発呼して通信したい時点でアドレス帳を表示した際に、テレビ電話の通信相手ジェームズの名前やアドレスだけでなく、該通信相手ジェームズのプレゼンスの一つとして、任意の時点で撮影されたジェームズの自画像も表示することが可能であり、もって、通信相手ジェームズに関するより多くの情報を呼び起こすことが可能となり、スムーズなコミュニケーションを行なうことが可能となる。
図2は、本発明に係る情報処理装置の各ブロック間の接続構成の一例を説明するための接続構成図である。図2に示す情報処理装置100は、図1で説明したように、テレビ電話用のカメラ内蔵型のセットトップユニット101、利用者が操作するリモコンユニット102、テレビ受像機103、有線又は無線回線を用いたネットワーク105を介して、他の情報処理装置100との間で映像、音声の送受信を行なうアダプタユニット104とを少なくとも備えている。
セットトップユニット101は、有線又は無線によりアダプタユニット104と接続され、ネットワーク105を介して受信すべき情報の選択指示をしたり、内蔵のカメラで撮影した画像データの送信を指示したりする。また、アダプタユニット104は、有線又は無線により、ネットワーク105と接続されると共に、テレビ受像機103と接続されていて、ネットワーク105を介して受信した映像、音声などの情報をテレビ受像機103に伝えると共に、セットトップユニット101の内蔵カメラが撮影した画像データをネットワーク105を介して指定された情報処理装置宛に送信する。また、リモコンユニット102は、赤外線又は無線信号により、利用者からの指示を、セットトップユニット101に、又は、セットトップユニット101を介してアダプタユニット104に伝える。テレビ受像機103は、アダプタユニット104やセットトップユニット101からの映像や音声、あるいは、テキスト情報を表示出力する。
なお、図2に示すネットワーク105を介した情報処理装置100間の通信形態としては、情報処理装置100間で直接通信する場合のみに限られるものではなく、1つ以上の中継サーバを経由して、中継通信する方法であっても勿論構わないし、また、情報処理装置100間で共通にアクセス可能なサーバ装置を介して間接的に通信を行なう形態であっても良い。
本実施形態において説明する情報処理装置100においては、ネットワーク105を介した別の情報処理装置100との情報交換の一例として、情報処理装置100間でテレビ電話を行なう場合について説明する。
本実施形態において説明する情報処理装置100においては、ネットワーク105を介した別の情報処理装置100との情報交換の一例として、情報処理装置100間でテレビ電話を行なう場合について説明する。
また、図3は、本発明に係る情報処理装置の各ブロック間の接続構成の他の例を説明するための接続構成図であり、図2に示す情報処理装置100の変形例を示している。即ち、図3に示す情報処理装置100′は、図2の場合とは異なり、図2の情報処理装置100のアダプタユニット104が通信部104′としてテレビ受像機103′に内蔵されて一体化されている一体型情報処理装置の場合を示している。なお、図示していないが、テレビ受像機103′が更にセットトップユニット101と一体となっている構成であっても良い。
次に、図4を用いて、本発明に係る情報処理装置の詳細なブロック構成の一例を説明する。図4は、本発明に係る情報処理装置の各ブロック構成の一例を説明するためのブロック構成図であり、アダプタユニット104がテレビ受像機103とは分離して構成されている図2に示す情報処理装置100の場合を例に取って示している。なお、図4に示す本発明に係る情報処理装置のブロック構成図は、本発明に直接関係のない回路ブロック、例えばテレビ電話を実現するための回路部や、テレビを視聴するための回路部など、については記載を省略している。
図4に示すブロック構成図において、セットトップユニット101は、リモコンユニット102からの赤外線信号を受信するリモコン受光部11と、テレビ電話用の映像を撮影するカメラ12とを少なくとも備えている。なお、カメラ12は、テレビ電話を行なう際のリアルタイム映像即ち動画像を撮影する場合と、静止画を撮影する場合との両方の目的で使用される。また、リモコンユニット102は、利用者が操作するリモコンボタン等からなるリモコン操作部21と、該リモコン操作部21の操作結果に応じた赤外線信号を発するリモコン発光部22とを少なくとも備えている。また、テレビ受像機103は、表示画面を構成するモニタ31を少なくとも備えている。
また、アダプタユニット104は、ネットワークに接続し、情報を送受信するための通信部41、セットトップユニット101のリモコン受光部11を介して入力されてくるリモコンユニット102における利用者の操作結果であるリモコン信号を解釈して、解釈した利用者の指示を自画像撮影処理部44又は状態遷移処理部45に対して出力するユーザ入力処理部42、セットトップユニット101のカメラ12により撮影された映像を入力として処理するカメラ入力処理部43(カメラ12とともに画像撮影手段を構成する。)、ユーザ入力処理部42から出力される利用者からの指示に基づいて、カメラ入力処理部43にて取り込んだ画像データを、自画像を示す静止画として、自情報DB50に記録すると共に、状態遷移処理部45に引き渡す自画像撮影処理部44とを備えている。また、カメラ入力処理部43以外から画像データを取り込み、自情報DB50に静止画を記録するための画像データ入力部72をアダプタユニット104に備えてもよい。この場合、画像データ入力部72は、例えばSDメモリーカード(Secure Digital memory card)などを読み取るためのカードスロットなどで構成される。
更に、アダプタユニット104は、ユーザ入力処理部42からの利用者による指示又は通信部41にて受信した通信相手からの指示に基づいて、情報処理装置100全体の動作を制御する状態遷移処理部45と、通信相手との呼(セッション)を管理する呼制御処理部71(セッション形成手段を構成する。)とを備えており、該状態遷移処理部45からの制御により、アダプタユニット104のみならず、セットトップユニット101、テレビ受像機103を含む、情報処理装置100全体の動作が制御されている。ここで、通信部41にて受信した通信相手からの指示とは、例えばテレビ電話の呼制御イベントであり、該呼制御イベントに応じて、テレビ電話の呼制御状態が遷移し、テレビ受像機103のモニタ31に対して出力するモニタ出力処理部48(モニタ31とともに表示手段を構成する。)の出力が制御される。呼制御処理部71は通信部41にて受信した呼制御イベントに基づき状態遷移処理部45を制御し、状態遷移処理部45からの指示に基づき呼制御イベントを通信部41にて送信する。
なお、通信相手に関する情報を記録している相手情報DB60に含まれる情報を用いて、必要に応じて、テレビ受像機103のモニタ31に対して出力するモニタ出力処理部48における出力画面の生成を制御している。また、利用者のリモコン操作部21の操作による指示に基づいて、又は、場合によっては、通信部41にて受信した通信相手からの指示に基づいて、相手情報DB60に含まれている購読要求リスト62を更新する。購読要求リスト62とは、当該情報処理装置の所有者が、プレゼンスを入手したい通信相手を購読要求先として登録している登録リストのことである。
また、自情報DB50に記録される静止画は、カメラ12により撮影された自画像データ52(カメラ12により撮影された画像データだけでなく、画像データ入力部72より入力された画像データも含めて、自画像データ蓄積手段を構成する。)であり、図1の概念図にて説明したように、相手情報DB60の一つとして予め記録されているプレゼンス配布リスト63(画像配布先リストを構成する。)に基づいて、該プレゼンス配布リスト63に登録されている通信相手が所有する他の情報処理装置100に対して配信される。即ち、当該情報処理装置100の利用者自身のプレゼンスを示す自プレゼンス情報51の一つとして、図1に示したように画像データ110として配信される。ここに、プレゼンス配布リスト63とは、前述のように、当該情報処理装置100の利用者自身の自プレゼンス情報51を配布すべき通信相手の情報処理装置を1乃至複数登録している登録リストのことである。
更に、アダプタユニット104は、プレゼンス情報送信処理部46,相手プレゼンス情報受信処理部47,モニタ出力処理部48を備えている。ここで、プレゼンス情報送信処理部46は、状態遷移処理部45の制御に基づいて、通信部41を介して、指定された通信相手に対して状態通知登録要求信号や状態通知信号を送信する。ここに、状態通知登録要求信号とは、当該情報処理装置の利用者が状態通知情報(即ち相手プレゼンス情報)を入手したい通信相手に対して送信する信号であり、該通信相手の情報処理装置に対してプレゼンス配布リストに当該情報処理装置100の登録を要求する信号である。なお、該状態通知登録要求信号を送信する通信相手は、相手プレゼンス情報を取得要求(購読要求)する通信相手として登録している相手情報DB60の購読要求リスト62に基づいている。
一方、状態通知信号とは、当該情報処理装置の利用者の状態(即ち自プレゼンス情報)を通知する信号であり、該状態通知信号を送信する通信相手は、自プレゼンス情報の配布先を登録している相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63に基づいている。なお、送信する状態通知信号は、例えばSIPのUDPを用いて、自画像データ52のようなデータ量が多い情報を含めて直接送信する代わりに、自画像データ52の所在場所を示すアドレス情報(例えばURL:Unique Resource Locator)を配信し、配信先にて、自画像(即ち、配布先から見た場合の通信相手の相手画像)を参照したい場合、受信した該アドレス情報(例えばURL情報)を参照して、SIPのUDPのようなデータ量が多い情報の送受信には不向きなプロトコルとは異なる信頼性が高いプロトコル(例えばTCP)を用いて、自画像データ52を、画像データ110として読み出すように構成している。
また、相手プレゼンス情報受信処理部47は、状態遷移処理部45の制御に基づいて、通信部41を介して、通信相手から受信した状態通知登録要求信号や状態通知信号を処理する。即ち、状態通知登録要求信号を受信した場合、当該通信相手を相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63に追加登録する。一方、状態通知信号を受信した場合、該状態通知信号に含まれて受信した通信相手のプレゼンス情報を、相手プレゼンス情報61として相手情報DB60に追加登録する。
なお、ここで、状態通知信号には、前述のように、データ量が多い画像データそのものを含むことなく、該画像データの所在場所を参照することができるアドレス情報が付与されている場合もある。このような場合、通信相手の情報処理装置から状態通知信号を受信した際に、相手情報DB60に含まれている当該通信相手のプレゼンスを示す相手プレゼンス情報61が未登録であるか、又は、相手プレゼンス情報61の一つである通信相手の画像が状態通知信号のアドレス情報と異なるアドレス情報の画像(例えば古い画像)であった場合に、初めて、前述のように、SIPのUDPのようなプロトコルとは異なるデータ量の多い情報に送受信に適した信頼性の高いプロトコル(例えばTCP)を用いて、受信したアドレス情報が示す画像データの所在場所に対してアクセスして、画像データの送信を要求する。而して、該送信要求により、信頼性が高いプロトコルを用いて、通信相手の画像データ110(例えば最新の相手画像即ち通信相手の最新の自画像を示す画像データ)を受信し、受信した通信相手の画像データ110を、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61として追加又は更新登録する(相手プレゼンス情報61に含まれる通信相手の画像データ110が相手画像蓄積手段を構成する。)。
また、相手プレゼンス情報61を追加又は更新登録した際に、情報処理装置100の利用者がテレビ電話を行なうために参照するテレビ電話用のアドレス帳64にリンク情報を設定している。従って、テレビ電話を行なうためにアドレス帳64を一覧表示した際に、各通信相手毎に、氏名、アドレスの他に、該通信相手のプレゼンスを示す情報として、相手プレゼンス情報61も表示することが可能である。なお、アドレス帳64からのリンクを張る代わりに、アドレス帳64の中に各通信相手毎の相手プレゼンス情報61を一緒に格納するようにしても構わないし、あるいは、アドレス帳64を一覧表示した際に、相手プレゼンス情報61のうち、通信相手の顔写真(静止画)のみを表示するようにしても良い。
また、モニタ出力処理部48は、テレビ受像機103のモニタ31に接続されており、状態遷移処理部45の制御に基づいて、通信部41、自画像撮影処理部44、あるいは、相手プレゼンス情報受信処理部47から出力される映像信号を、テレビ画面としてモニタ31に表示可能な信号形式の映像と、スピーカから出力可能な信号形式の音声と、に変換して出力する。
更に、アダプタユニット104は、画像配信処理部73、画像取得処理部74を備えている。画像取得処理部74は、状態遷移処理部45の指示に基づき通信部41にて画像データの取得要求を含むHTTPリクエストを送信し(この処理が画像配信要求送信手段を構成する。)、通信部41にて画像データを含むHTTPレスポンスを受信して相手情報DB60の相手プレゼンス情報61の一部として画像データを蓄積する(この処理が画像配信応答受信手段を構成する。広義には、画像受信手段を構成すると考えてもよい。)。一方、画像配信処理部73は、通信部41にて画像データの取得要求を含むHTTPリクエストを受信し(この処理が画像配信要求送信手段を構成する。)、自情報DB50の自画像データ52より取り出した画像データを含むHTTPレスポンスを通信部41にて返信する(この処理が画像配信応答送信手段を構成する。)。
更に、アダプタユニット104は、画像配信処理部73、画像取得処理部74を備えている。画像取得処理部74は、状態遷移処理部45の指示に基づき通信部41にて画像データの取得要求を含むHTTPリクエストを送信し(この処理が画像配信要求送信手段を構成する。)、通信部41にて画像データを含むHTTPレスポンスを受信して相手情報DB60の相手プレゼンス情報61の一部として画像データを蓄積する(この処理が画像配信応答受信手段を構成する。広義には、画像受信手段を構成すると考えてもよい。)。一方、画像配信処理部73は、通信部41にて画像データの取得要求を含むHTTPリクエストを受信し(この処理が画像配信要求送信手段を構成する。)、自情報DB50の自画像データ52より取り出した画像データを含むHTTPレスポンスを通信部41にて返信する(この処理が画像配信応答送信手段を構成する。)。
次に、本発明に係る情報処理装置100によりモニタ31に表示される表示画面の一例を図5を用いて詳細に説明する。図5は、本発明に係る情報処理装置によりモニタ画面に表示される表示画面の一例を示す画面構成図であり、情報処理装置100がテレビ電話を行なう通信相手として相手情報DB60に登録されたアドレス帳64の中から、いずれかの通信相手を選択し、選択した通信相手の詳細情報を画面表示したものであり、通信相手の詳細情報画面の一例を示している。
図5の画面表示例において、テレビ電話のアドレス帳64から選択した通信相手は「おばあちゃん」であり、通信相手の名前31aとして「おばあちゃんち」が表示され、通信相手の「おばあちゃん」のプレゼンス(状態)を示す相手プレゼンス情報61が、相手情報DB60から読み出されて、通信相手の名前31aが示す相手プレゼンス表示情報31Aとして画面表示される。すなわち、通信相手の情報処理装置の利用者(通信相手の名前31a)と対応付けて、画像データを含む相手プレゼンス表示情報31Aが画面表示される。相手プレゼンス表示情報31Aとしては、まず、相手プレゼンスアイコン31bと相手画像31cとが同一画面上に合成して表示されている。
ここで、相手プレゼンスアイコン31bは、通信相手のプレゼンスを示す識別表示であり、当該情報処理装置100の利用者からの指示により相手情報DB60の購読要求リスト62に登録されている通信相手であり、通信相手から該通信相手のプレゼンス情報を受け取って画面表示するように設定されている場合にのみ表示される。該相手プレゼンスアイコン31bの表示色も、該通信相手のプレゼンス情報に応じて通信相手毎に変更して表示することが可能である。また、相手画像31cは、通信相手の「おばあちゃんち」の現在の様子を通信相手のプレゼンスの一つとして表示する静止画である。通信相手自身の撮影画像を、先に受信した状態通知信号に含まれている画像データの所在場所を示すアドレス情報を用いて、相手画像を示す画像データ110として受信して、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61の一つとして登録されている場合にのみ表示される。なお、相手画像31cとしては、通信相手の撮影画像である静止画の代わりに、予め定めた継続時間例えば数秒乃至数分程度の動画像を用いるようにしても良い。
更に、図5の画面表示例に示すように、相手プレゼンス表示情報31Aとして通信相手の状態をより詳細に示す情報も同時に表示可能であり、例えば、通信相手のテレビの電源状態を示す相手テレビ状態31d、通信相手の居室における音量を示す相手居室音量31e、通信相手の居室の明るさを示す相手居室照度31fを同一画面上に合成して表示している。ここで、相手テレビ状態31dとは、通信相手のテレビ受像機103の電源がONかOFFかを示す情報であり、状態通知信号として通信相手からテレビ状態情報を受け取っている場合にのみ表示される。また、相手居室音量31e,相手居室照度31fは、通信相手の情報処理装置100によって取得された通信相手の居室(部屋)の音量,明るさを、それぞれ、例えば10段階で示す情報であり、状態通知信号として通信相手から居室音量情報,居室照度情報をそれぞれ受け取っている場合にのみ表示される。
更に、相手プレゼンス表示情報31Aとして通信相手の状態をより詳細に示す情報として、通信相手の動きの有無を示す相手動き検出アイコン31g、通信相手がリモコンの操作をしたか否かを示す相手リモコン操作アイコン31h、更には、通信相手の地域における天候を示す相手天気情報31iも同一画面上に合成して表示している。
ここで、相手動き検出アイコン31g,相手リモコン操作アイコン31hは、通信相手の情報処理装置100が通信相手の動き,リモコン信号を、それぞれ検出したことを示す情報であり、状態通知信号として通信相手から動き検出情報,リモコン操作情報をそれぞれ受け取っている場合にのみ表示される。なお、相手動き検出アイコン31g,相手リモコン操作アイコン31hの表示形式として、よりビジュアルに表示するために、時間経過に応じた形状変化により動的に表示したり、点滅表示として表示したりしても良い。また、相手天気情報31iは、通信相手の情報処理装置100が設置されている地域の天候を示す情報であり、状態通知信号として通信相手から天気情報又は居住地域情報を受け取った場合にのみ表示されるようにしても良い。
また、図5に示すように、相手表示プレゼンス情報31Aのみならず、自身の情報処理装置100におけるプレゼンス情報も、同一画面上に合成して表示することが可能であり、例えば、当該表示画面において操作可能なリモコンボタンの種類を示す操作可能表示31j、自己の情報処理装置100の利用者自身を撮影している自画像31k、現在の時刻を示す現在時刻31lも同一画面上に合成して表示している。
また、自画像31kは、当該情報処理装置100のセットトップユニット101に内蔵のカメラ12により撮影されている利用者自身の画像を、自画像撮影処理部44を介して画面表示している。現在時刻31lは、当該情報処理装置100に内蔵の時計を読み出して表示するものであり、時刻のみならず、現在の年月日を示すカレンダ情報も含めて表示するようにしても良い。
また、図示しないが、相手プレゼンス表示情報31Aに表示した通信相手とのテレビ電話の状態を示す通話状態を、同一画面上に更に合成して表示するようにしても良い。ここで言う、通話状態とは、相手プレゼンス表示情報31Aに表示した通信相手とテレビ電話の通信を行なうオフフック状態(発信状態)にあるか、オンフック状態(切断状態)にあるかを示す情報であり、通信部41により検知されて状態遷移処理部45にて管理している当該情報処理装置の通信状態に応じて表示される。
また、図示しないが、相手プレゼンス表示情報31Aに表示した通信相手とのテレビ電話の状態を示す通話状態を、同一画面上に更に合成して表示するようにしても良い。ここで言う、通話状態とは、相手プレゼンス表示情報31Aに表示した通信相手とテレビ電話の通信を行なうオフフック状態(発信状態)にあるか、オンフック状態(切断状態)にあるかを示す情報であり、通信部41により検知されて状態遷移処理部45にて管理している当該情報処理装置の通信状態に応じて表示される。
図5に示すように、以上のような各種の詳細情報を、例えば、自己の情報処理装置100を設置している居室の様子を壁紙として撮影した画像の上に合成して表示するようにしても良い。図5のような画面表示を行なうことにより、テレビ電話の通信相手の現在の状態を示す各種のプレゼンスと当該情報処理装置100自身のプレゼンスとを総合的に把握することが可能であり、よりスムーズにコミュニケーションを図ることができる。ここで、通信相手の最新の状態を示す相手画像31cについては、詳細は後述するが、例えば、通信相手側において、利用者がリモコン操作部21を所望の任意の時点で操作して、自画像の撮影を指示し、撮影した自画像を配布を要求する通信相手として登録されている通信相手全員に対して簡便に配布することが可能である。
図5に示すような通信相手のプレゼンス(状態)を詳細に表示可能とするために、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61として記録している情報の一例を、図6に示す。ここに、図6は、本発明に係る情報処理装置における相手プレゼンス情報の登録例を示すテーブル構成図であり、図5に示す相手プレゼンス表示情報31Aとして画面表示する各情報を少なくとも登録している。
図6に示す例では、相手プレゼンス情報の取得要求(購読要求)をしている取得要求先として5個の通信相手先が存在していて、各通信相手先から取得する相手プレゼンス情報61として、図5の相手プレゼンス表示情報31Aを表示するための通信相手の名前、プレゼンスアイコンの色、テレビ電源状態、居室照度、居室音量、動き検出状態、リモコン操作状態、天気情報、相手画像の所在場所を示すアドレス情報(URL)の各情報の他に、通信相手のアドレスを示すSIPアドレス、通信相手の通話状態、通信相手の留守設定ボタンの状態も含むように構成されている。
なお、通信相手の名前は、相手プレゼンス表示情報31Aの他の項目と異なり、当該通信相手から状態通知信号(相手プレゼンス情報を含む信号)として送信されてくるものではなく、当該情報処理装置100の利用者が、各通信相手を容易に特定可能とするために付与している名前(ニックネーム)であり、例えばSIPアドレス「abc@defgh.co.jp」の通信相手は「おばあちゃんち」である旨を登録している。また、図6の「画像」欄には、相手画像のアドレス情報としてURLのみが保存されている例を示しているが、該アドレス情報を用いて取得した相手画像も含めて保存するようにしても良い。
一方、図6に示すような相手プレゼンス情報61の配信を可能とするために、自情報DB50の自プレゼンス情報51として記録している情報の一例を、図7に示す。ここに、図7は、本発明に係る情報処理装置における自プレゼンス情報の登録例を示すテーブル構成図であり、図6の相手プレゼンス情報61と全く同様の構成からなっている。但し、自プレゼンス情報51としては、図6の相手プレゼンス情報61の例とは異なり、自画像データを示す「画像」欄には、自画像データ52の所在場所を示すアドレス情報(URL情報)と共に、例えばjpeg画像データとして自身の静止画イメージを示す「mypicture.jpg」即ち自画像データ52そのものが保存されている例を示している。なお、自情報処理装置の通信用のアドレスを示すSIPアドレスを自プレゼンス情報51としては設定していない例を示しているが、SIPアドレスも自プレゼンス情報51として設定するようにしても勿論構わない。
本発明に係る情報処理装置100は、別の情報処理装置100との間でテレビ電話を行なう際に、テレビ電話を実際に行なう「コミュニケーション」と通信相手同士の状態(プレゼンス)を交換し合う「プレゼンス交換」との2つの通信シーケンスによって実現している。ここで、テレビ電話を実際に行なう「コミュニケーション」は、一般的な実現手段を用いることが可能であり、「コミュニケーション」に関する更に詳細な説明は省略するが、SIP(Session Initiation Protocol)を用いた呼制御と、該呼制御により確立された呼に基づいて、RTP(Real−time Transport Protocol)を用いたストリームデータ通信とを用いて実現することができる。
また、通信相手同士の状態を交換し合う「プレゼンス交換」は、SIP(Session Initiation Protocol)を用いて実現する。図8は、本発明に係る情報処理装置においてSIPによるプレゼンス交換の実現手順の一例を説明するためのデータフローチャートであり、情報処理装置100Aと情報処理装置100Bとの間でプレゼンス交換を行なうデータのシーケンスを示している。図8では、情報処理装置100Aにおいて、当該情報処理装置100Aの利用者から情報処理装置100Bの利用者のプレゼンス情報を知りたい旨の指示があった場合、当該情報処理装置100Aは、指定された情報処理装置100Bのプレゼンス情報の取得を要求する旨の情報を、図4に示す相手情報DB60の購読要求リスト62に登録し、情報処理装置100Aから情報処理装置100Bに対して、プレゼンス情報の取得要求を示す状態通知登録要求信号M1として「SUBSCRIBE」信号を送信する。
状態通知登録要求信号M1を受信した情報処理装置100Bの利用者が当該情報処理装置100Bの利用者のプレゼンス情報を情報処理装置100Aに対して通知しても良いと判断した場合には、情報処理装置100Aをプレゼンス配布先として追加するように、図4に示す相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63に登録し、状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号に対する受信確認として、「OK」信号M2を要求元の情報処理装置100Aに対して返送する。
一方、情報処理装置100Bの利用者が、自己のプレゼンス情報を通信相手に対して通知したい状況が発生した場合には、自情報DB50から自プレゼンス情報51を読み出して、自己のプレゼンス情報を通知するための状態通知信号M3として「NOTIFY」信号を生成し、プレゼンス配布リスト63に登録されている情報処理装置100Aに対して送信する。状態通知信号M3を受信した情報処理装置100Aは、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号に対する受信確認として、「OK」信号M4を送信元の情報処理装置100Bに対して返送する。更に、情報処理装置100Aは、受信した状態通知信号M3に含まれている情報処理装置100Bのプレゼンス情報を、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61として登録すると共に、利用者からの表示要求に応じて、モニタ出力処理部48を介してモニタ31に画面表示する。
なお、自己のプレゼンス情報を送信する情報処理装置100Bが、状態通知信号M3として「NOTIFY」信号を送信する送信タイミングとしては、
1)当該情報処理装置100Bの利用者の状態(プレゼンス)が変化した時点、
2)情報処理装置100Aからの状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号に対する「OK」信号M2を返送した時点、及び、
3)それ以外の任意の時点、
の3つの時点を設定することができる。ここで、3)の任意の時点としては、当該情報処理装置100Bの利用者の状態(プレゼンス)が変化していなくても、利用者が送信を指示した時点であっても良いし、あるいは、予め定めた周期で定期的に送信するようにしても構わない。
1)当該情報処理装置100Bの利用者の状態(プレゼンス)が変化した時点、
2)情報処理装置100Aからの状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号に対する「OK」信号M2を返送した時点、及び、
3)それ以外の任意の時点、
の3つの時点を設定することができる。ここで、3)の任意の時点としては、当該情報処理装置100Bの利用者の状態(プレゼンス)が変化していなくても、利用者が送信を指示した時点であっても良いし、あるいは、予め定めた周期で定期的に送信するようにしても構わない。
また、SIPでは、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aは、既に、状態通知登録をしている通信相手、即ち、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61として登録している通信相手、に対しても、利用者が要求する任意の時点で、状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を送信することができる。また、状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を受信した情報処理装置100Bは、送信元の情報処理装置100Aに対して、必ず、状態通知信号M3としての「NOTIFY」信号を返送することが必要である。従って、情報処理装置100Aの利用者は、状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を所望する任意の時点で送信することを指示することにより、オンデマンドで情報処理装置100Bの利用者のプレゼンスを示す状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を受信することができ、所望の時点で通信相手のプレゼンスをリアルタイムに取得して画面表示することが可能である。
次に、以上に説明したプレゼンス交換の手順について、フローチャートを用いて更に詳細に説明する。図9は、本発明に係る情報処理装置が、プレゼンスを取得したい取得要求先の通信相手の情報処理装置に対して、プレゼンスの取得要求となる状態通知登録要求信号を送信する手順の一例を示すフローチャートであり、図8に示すデータフローチャートにおいて情報処理装置100Aが情報処理装置100Bに対して状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を送信する場合を示している。また、図10は、本発明に係る情報処理装置が、プレゼンスの取得要求元の通信相手の情報処理装置から、プレゼンスの取得要求となる状態通知登録要求信号を受信する手順の一例を示すフローチャートであり、図8に示すデータフローチャートにおいて情報処理装置100Bが情報処理装置100Aから状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を受信した場合を示している。
まず、図9のフローチャートに示す状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号の送信手順について説明する。
情報処理装置100Aの利用者が、リモコンユニット102のリモコン操作部21を操作して、プレゼンスを取得したい通信相手として情報処理装置100Bを選択し、情報処理装置100Bを状態通知登録要求信号M1の送信先として指定する(ステップS1)。状態通知登録要求信号M1の送信先を指定する方法としては、リモコン操作部21を操作して、例えば、相手情報DB60に含まれているテレビ電話のアドレス帳64の設定画面をモニタ31に表示し、該設定画面にて、プレゼンスを取得したい情報処理装置100Bの利用者に関するプレゼンス購読要求(プレゼンス取得要求)の設定を行なうことにより、リモコン発光部22、リモコン受光部11、ユーザ入力処理部42を介して、ユーザの操作内容を受信した状態遷移処理部45にて、ユーザが指定した情報処理装置100Bのアドレス例えばSIPアドレスを取得する。
情報処理装置100Aの利用者が、リモコンユニット102のリモコン操作部21を操作して、プレゼンスを取得したい通信相手として情報処理装置100Bを選択し、情報処理装置100Bを状態通知登録要求信号M1の送信先として指定する(ステップS1)。状態通知登録要求信号M1の送信先を指定する方法としては、リモコン操作部21を操作して、例えば、相手情報DB60に含まれているテレビ電話のアドレス帳64の設定画面をモニタ31に表示し、該設定画面にて、プレゼンスを取得したい情報処理装置100Bの利用者に関するプレゼンス購読要求(プレゼンス取得要求)の設定を行なうことにより、リモコン発光部22、リモコン受光部11、ユーザ入力処理部42を介して、ユーザの操作内容を受信した状態遷移処理部45にて、ユーザが指定した情報処理装置100Bのアドレス例えばSIPアドレスを取得する。
次に、状態遷移処理部45の制御により、プレゼンスを取得したい情報処理装置100Bのアドレス例えばSIPアドレスを、相手情報DB60の購読要求リスト62に「購読要求未設定」の状態にして追加設定する(ステップS2)。ここに、「購読要求未設定」とは、まだ、プレゼンス購読要求先の情報処理装置100Bに対して、プレゼンスの購読要求となる状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を送信していない状態にあることを示している。
しかる後、状態遷移処理部45の制御により、プレゼンス情報送信処理部46を駆動し、通信部41を介して、プレゼンス購読要求先の情報処理装置100BのSIPアドレスを用いて、情報処理装置100Bに対して状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を送信し(ステップS3)、送信した「SUBSCRIBE」信号に対する応答である「OK」信号M2が返送されてきたか否かを相手プレゼンス情報受信処理部47にて監視する(ステップS4)。送信した「SUBSCRIBE」信号に対する応答信号が返送されてこない場合(ステップS4のNO)、「SUBSCRIBE」信号を再送するための購読要求リトライタイマがタイムアウトしたか否かをチェックする(ステップS5)。
購読要求リトライタイマがタイムアウトしていない場合は(ステップS5のNO)、ステップS4に戻って、「OK」信号M2の返送の監視を継続し、一方、購読要求リトライタイマがタイムアウトしている場合(ステップS5のYES)、情報処理装置100Bに対する状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号の再送を行なうために、ステップS3に戻る。ここで、購読要求リトライタイマは、ステップS3において、「SUBSCRIBE」信号を送信する時点で設定されるものであり、そのタイムアウト値としては、任意の値を設定することが可能であり、例えば、5分経過しても、「OK」信号を受信しなかった場合に、「SUBSCRIBE」信号の送信をリトライするようにしても良い。
また、送信した「SUBSCRIBE」信号に対する応答である「OK」信号M2が返送されてきた場合(ステップS4)、状態遷移処理部45の制御により、返送されてきた購読要求先の情報処理装置100BのSIPアドレスを用いて、相手情報DB60の購読要求リスト62を参照して、ステップS2において設定された「購読要求未設定」の状態を「購読要求設定済み」の状態に変更して設定する(ステップS6)。ここに、「購読要求設定済み」とは、購読要求先の情報処理装置100Bから、プレゼンスの購読要求となる状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号の受信確認を示す「OK」信号M2を受信済みの状態にあることを示している。
なお、図9のフローチャートには示していないが、送信した「SUBSCRIBE」信号に対する応答として、購読要求先の情報処理装置100Bから、購読要求を拒否する旨を示す「NG」信号が返送されてきた場合、情報処理装置100Bのプレゼンス取得要求を放棄し、相手情報DB60の購読要求リスト62から、当該情報処理装置100Bのアドレス例えばSIPアドレスを削除して、図9の処理を終了する。
また、相手情報DB60の購読要求リスト62のテーブル構成例を図11に示している。図11は、本発明に係る情報処理装置においてプレゼンスの購読要求を登録している購読要求リストの一例を示すテーブル構成図であり、図8に示すプレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aにおいて相手情報DB60に含まれている購読要求リスト62の一例を示している。図11の購読要求リスト62の例では、4人の通信相手のプレゼンスの購読要求即ち取得要求が登録されており、それぞれの通信相手の利用者が使用する情報処理装置のアドレス例えばSIPアドレスが、状態及び備考と共に登録されている。
図11の購読要求リスト62において、SIPアドレス「aaa@aaaaa.co.jp」は、備考欄に示すように、図9のステップS5の状態にあり、送信した「SUBSCRIBE」信号に対する「OK」信号を受信できず、購読要求リトライタイマが稼動中の状態にあることを例示している。また、SIPアドレス「bbb@bbbbb.co.jp」及び「ccc@ccccc.co.jp」は、状態欄に示すように、図9のステップS6の処理により、既に、「OK」信号を受信して「購読要求設定済み」の状態にあることを例示している。また、SIPアドレス「ddd@ddddd.co.jp」は、備考欄に示すように、図9のステップS3,S4の状態にあり、送信した「SUBSCRIBE」信号に対する応答を待っている状態にあることを例示している。
次に、図10のフローチャートに示す状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号の受信手順について説明する。
まず、状態遷移処理部45の制御により、通信部41を介して、相手プレゼンス情報受信処理部47にて、プレゼンス購読要求元の情報処理装置100Aから、プレゼンスの取得を要求する状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を受信したことを検出すると、受信した「SUBSCRIBE」信号に含まれている購読要求元の情報処理装置100Aのアドレス例えばSIPアドレスを取り出す(ステップS11)。
まず、状態遷移処理部45の制御により、通信部41を介して、相手プレゼンス情報受信処理部47にて、プレゼンス購読要求元の情報処理装置100Aから、プレゼンスの取得を要求する状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を受信したことを検出すると、受信した「SUBSCRIBE」信号に含まれている購読要求元の情報処理装置100Aのアドレス例えばSIPアドレスを取り出す(ステップS11)。
次いで、状態遷移処理部45の制御により、購読要求元の情報処理装置100Aのアドレス例えばSIPアドレスが、状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を受け入れて、当該情報処理装置100Bの利用者のプレゼンスを提供可能な通信相手のアドレスか否かを判定する(ステップS12)。
ここで、受信した「SUBSCRIBE」信号を受け入れ可能か否かを判定する場合、例えば、プレゼンス受け入れを可能か否かを予め設定した「ポリシーファイル」(誰からのプレゼンス購読要求は受諾するか、及び/又は、誰からのプレゼンス購読要求は拒否するかとの設定を記述したファイル)をSIPアドレスを用いて参照することにより、自動的に判定しても良いし、あるいは、「ポリシーファイル」に該当するSIPアドレスが登録されていない場合には、情報処理装置100Aから当該情報処理装置100Bのプレゼンス取得要求がある旨を、モニタ出力処理部48を経由してテレビ受像機103のモニタ31に表示することにより、利用者が、リモコン操作部21を操作して、判定結果を入力するようにしても構わない。
当該情報処理装置100Bのプレゼンスを提供可能な通信相手ではないと判定した場合(ステップS12のNO)、状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号に対する応答として、購読要求を拒否する旨を示す「NG」信号を、プレゼンス情報送信処理部46から通信部41を経由して、購読要求元の情報処理装置100Aに対して返送する(ステップS13)。
一方、当該情報処理装置100Bの利用者のプレゼンスを提供可能な通信相手であると判定した場合(ステップS12のYES)、相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63に、状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号の送信元の情報処理装置100Aのアドレス例えばSIPアドレスを追加登録すると共に(ステップS14)、購読要求を受け入れた旨を示す「OK」信号を、プレゼンス情報送信処理部46から通信部41を経由して、購読要求元の情報処理装置100Aに対して返送する(ステップS15)。
なお、相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63のテーブル構成例を図12に示している。図12は、本発明に係る情報処理装置においてプレゼンスの配布先を登録しているプレゼンス配布リストの一例を示すテーブル構成図であり、図8に示すプレゼンス配布元の情報処理装置100Bにおいて相手情報DB60に含まれているプレゼンス配布リスト63の一例を示している。図12のプレゼンス配布リスト63の例では、4人の通信相手に対して、当該情報処理装置100Bの利用者のプレゼンスを配布することが登録されており、それぞれの通信相手の利用者が使用する情報処理装置のアドレス例えばSIPアドレスが登録されている。
次に、図9及び図10に示すフローチャートの処理がなされて、情報処理装置100Bの相手情報DB60にプレゼンス配布リスト63が作成され、図8示す情報処理装置100Bのプレゼンスを情報処理装置100Aに対して配信する処理について、図13及び図14のフローチャートを用いて更に詳細に説明する。図13は、本発明に係る情報処理装置が、プレゼンス取得要求元の情報処理装置に対してプレゼンスの送信を示す状態通知信号を送信する手順の一例を示すフローチャートであり、図8に示すデータフローチャートにおいて情報処理装置100Bが情報処理装置100Aに対して状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を送信する場合を示している。また、図14は、本発明に係る情報処理装置が、プレゼンス取得要求先の情報処理装置からプレゼンスの送信を示す状態通知信号を受信する手順の一例を示すフローチャートであり、図8に示すデータフローチャートにおいて情報処理装置100Aが情報処理装置100Bから状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を受信した場合を示している。
まず、図13のフローチャートに示す状態通知信号M3の「NOTIFY」信号の送信手順について説明する。
情報処理装置100Bの利用者が、リモコンユニット102のリモコン操作部21を操作して、最新に作成したプレゼンスを相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63の登録先に配信することを指示すると、相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63を参照して、プレゼンス配布リスト63に登録されている情報処理装置のアドレス例えばSIPアドレスを順次取り出す(ステップS21)。ここで、利用者のプレゼンスを配信するタイミングとしては、前述したように、該利用者がリモコン操作部21を操作して配信を要求した任意の時点でも良いし、通信相手から状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を受信した時点でも良いし、あるいは、当該利用者のプレゼンス(状態)が変化した時点でも良いし、あるいは、プレゼンス(状態)の変化の有無に関係なく定期的に配信するようにしても良い。
情報処理装置100Bの利用者が、リモコンユニット102のリモコン操作部21を操作して、最新に作成したプレゼンスを相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63の登録先に配信することを指示すると、相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63を参照して、プレゼンス配布リスト63に登録されている情報処理装置のアドレス例えばSIPアドレスを順次取り出す(ステップS21)。ここで、利用者のプレゼンスを配信するタイミングとしては、前述したように、該利用者がリモコン操作部21を操作して配信を要求した任意の時点でも良いし、通信相手から状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を受信した時点でも良いし、あるいは、当該利用者のプレゼンス(状態)が変化した時点でも良いし、あるいは、プレゼンス(状態)の変化の有無に関係なく定期的に配信するようにしても良い。
例えば利用者がリモコン操作部21を操作して配信を要求した場合、リモコン発光部22、リモコン受光部11、ユーザ入力処理部42を介して、ユーザの操作内容を受信した状態遷移処理部45にて、プレゼンス情報送信処理部46を駆動して、相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63から、プレゼンス配布先の情報処理装置のアドレス例えばSIPアドレスを順次取り出す。
しかる後、状態遷移処理部45の制御により、プレゼンス情報送信処理部46にて、自情報DB50から自画像データ52を含む自プレゼンス情報51を取り出す(ステップS22)。次いで、取り出した自プレゼンス情報51を送信するための状態通知信号M3となる「NOTIFY」信号を生成して、プレゼンス配布リスト63から取り出した配布先の情報処理装置のアドレス例えばSIPアドレスに対して、通信部41を介して送信する(ステップS23)。
しかる後、状態遷移処理部45の制御により、プレゼンス情報送信処理部46にて、相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63に登録されている全てのプレゼンス配布先に対して、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を配布したか否かをチェックして、まだ、配布していないプレゼンス配布先が残っている場合は(ステップS24のNO)、ステップS21に戻って、次に配布すべきプレゼンス配布先の情報処理装置のアドレス例えばSIPアドレスを取り出す動作を繰り返す。なお、ここで、配布先毎に異なる複数種類の自プレゼンス情報を自情報DB50に保存しておき、ステップS22で取り出す自プレゼンス情報51として、配布先に応じて異なる自プレゼンス情報を取り出すように構成しても良い。
また、配布すべきプレゼンス配布先の全てに状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を配信している場合は(ステップS24のYES)、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号の配布先からの「イベント」の返送を待ち合わせる(ステップS25)。ここに、「イベントとは、配信した状態通知信号M3の「NOTIFY」信号に対する配信先からの応答を示す応答信号のことである。該応答信号としては、「NOTIFY」信号の受信確認を示す「OK」信号、受信拒否を示す「NG」信号などがある。
「NOTIFY」信号に対する応答信号として受信確認を示す「OK」信号M4が返送されてきたことを、状態遷移処理部45の制御により、相手プレゼンス受信処理部47にて確認した場合(ステップS26のYES)、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を配信した全ての配布先から受信確認を示す「OK」信号M4が返送されてきたか否かをチェックして、まだ、未返送の配布先が残っていた場合は(ステップS27のNO)、ステップS25に戻って、未返送の配布先からの応答信号を待ち合わせる。なお、「NOTIFY」信号に対する応答信号として「OK」信号以外の応答信号を受信した場合は(ステップS26のNO)、受信した応答信号を無視して、ステップS25に戻って、他の配布先からの応答信号の受信を待ち合わせる。ここで、図13には示していないが、「OK」信号以外の応答信号を受信した場合には、該応答信号の送信元の情報処理装置100のアドレスをプレゼンス配布リストから削除して、以降のプレゼンスの配布を取り止めるようにしても良い。
次に、図14のフローチャートに示す状態通知信号M3の「NOTIFY」信号の受信手順について説明する。
まず、情報処理装置100Aにおいて、状態遷移処理部45の制御により、通信部41を介して、相手プレゼンス情報受信処理部47にて、プレゼンス購読要求先の情報処理装置100Bから、プレゼンスの送信を示す状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を受信したことを検出すると、受信した「NOTIFY」信号に含まれている購読要求先の情報処理装置100Bのプレゼンス情報とアドレス例えばSIPアドレスとを取り出す(ステップS31)。
まず、情報処理装置100Aにおいて、状態遷移処理部45の制御により、通信部41を介して、相手プレゼンス情報受信処理部47にて、プレゼンス購読要求先の情報処理装置100Bから、プレゼンスの送信を示す状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を受信したことを検出すると、受信した「NOTIFY」信号に含まれている購読要求先の情報処理装置100Bのプレゼンス情報とアドレス例えばSIPアドレスとを取り出す(ステップS31)。
しかる後、状態遷移処理部45の制御により、相手プレゼンス情報受信処理部47にて、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61に、取り出した情報処理装置100Bのプレゼンス情報とアドレス例えばSIPアドレスとを追加登録する(ステップS32)。ここで、前述のように、相手プレゼンス情報61に、送信元の自画像(受信側から見ると、相手画像)の画像データそのものではなく、該画像データが存在しているアドレス情報が含まれている場合には、該アドレス情報を用いて画像データにアクセスして、送信元の自画像(受信側から見ると、相手画像)を取得して、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61として追加登録する。更に、前述のように、追加登録した相手プレゼンス情報61と、テレビ電話のアドレス帳64との間でリンクを張り直すようにして、アドレス帳64を画面表示した際に、今回登録した相手プレゼンス情報61例えば相手画像が、通信相手の氏名やアドレスと共に表示されるようにしても良い。
次いで、状態遷移処理部45の制御により、プレゼンス情報送信処理部46にて、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号の応答信号として、「NOTIFY」信号の受信確認を示す「OK」信号を、「NOTIFY」信号の送信元の情報処理装置100Bに対して返送する(ステップS33)。更に、状態遷移処理部45の制御により、現在、プレゼンス配布元の情報処理装置100Bの利用者に関する詳細情報を、テレビ受像機103のモニタ31に画面表示しているか否かを判定する(ステップS34)。ここに、モニタ31に画面表示している詳細情報とは、図5の画面構成例において説明したような情報である。
プレゼンス配布元の情報処理装置100Bの利用者に関する詳細情報をモニタ31に画面表示していると判定した場合(ステップS34のYES)、モニタ31に画面表示されている詳細情報のうち、通信相手のプレゼンスを示す相手プレゼンス表示情報31A(例えば相手画像31c)については、受信した最新のプレゼンス情報を用いて更新して画面表示する(ステップS35)。而して、情報処理装置100Aは、テレビ受像機103に画面表示されている通信相手の最新のプレゼンス(状態)をリアルタイムに視聴することが可能である。
なお、情報処理装置100Bの利用者の自プレゼンス情報51を、プレゼンス配布リスト63に登録されている情報処理装置100Aに対して配信する状態通知信号M3の「NOTIFY」信号の記述例を、図15に示す。図15は、本発明に係る情報処理装置において、状態通知信号に含まれて送信されるプレゼンス情報の記述例を示す説明図である。図15に示すように、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号に含まれるプレゼンス情報は、「基本情報」と「付加情報」とによって構成されており、「基本情報」は、プレゼンス情報を配信していることを示すための必須情報であり、「付加情報」はオプション情報として必要に応じて付加する形式の情報である。
図15に示す記述例では、プレゼンス情報の「基本情報」として、図6,図7に示す相手プレゼンス情報,自プレゼンス情報に記載の「プレゼンスランプ/プレゼンスアイコンの色」を示す情報であり、通信相手に対してプレゼンス情報を表示するか否かを指示する情報である。図15においては、通信相手に対して自プレゼンス情報を相手プレゼンス情報として表示することを指示し、かつ、プレゼンスアイコンの色を“GREEN”で表示することを指示している。また、「付加情報」としては、図6,図7に示す相手プレゼンス情報,自プレゼンス情報にそれぞれ記載の「プレゼンスランプ/プレゼンスアイコンの色」及び「名前」以外の各種情報が必要に応じて付加される。例えば、図15においては、「通話状態」(“Call−state”)、「留守設定ボタン」(“Absence”)、「テレビ電源状態」(“Monitor”)、「居室照度」(“Brightness”)、「居室音量」(“Volume”)、「動き検出」(“Motion”)、「リモコン操作」(“Controler”)「天気」(“Weather”)、「画像」(“Picture”)を付加している例を示している。
なお、付加情報の「画像」(“Picture”)には、前述のように、データ量が多い画像データそのものではなく、自画像を示す画像データが所在している所在場所を示すアドレス情報として、例えば「http://www.abcde.co.jp/xyz/mypicture.jpg」というURL情報が記載されており、前述の図4に示す自画像の保存場所即ち自情報DB50の自画像データ52のアドレス(URL)が記述されている。
ここで、付加情報のいずれの項目を送信するかは、前述のように、送信側の情報処理装置100Bの利用者が任意にカスタマイズすることが可能であり、一方、付加情報として送られてこない項目を画面上に如何に表示するかは、受信側の情報処理装置100Aにおける相手プレゼンス情報表示用のアプリケーションに依存して、任意にカスタマイズすることができる。図15においては、プレゼンス送信側の情報処理装置100Bでは、「留守設定ボタン」(“Absence”)は「OFF」として、在室している状態にあり、受信側における相手プレゼンスを示す詳細な情報として、「テレビ電源状態」(“Monitor”)、「居室照度」(“Brightness”)、「居室音量」(“Volume”)、…などの情報が付加されて送信されてきており、該プレゼンスの受信側の情報処理装置100Aには、例えば前述した図5の画面構成例に示すように、それぞれが画面表示される例を示している。
一方、例えば、プレゼンス送信側の情報処理装置100Bの利用者が、「留守設定ボタン」(“Absence”)を「ON」にして、離席している状態にある場合は、この「留守設定ボタン」のみを受信側の情報処理装置100Aに送信し、「テレビ電源状態」(“Monitor”)、「居室照度」(“Brightness”)、「居室音量」(“Volume”)、…などの情報を送信しないようにすることが可能である。
また、送信側の情報処理装置100Bの利用者が、自己のプレゼンスを示す画像として通信相手側に表示する画像をまだ準備できていない場合は、「画像」(“Picture”)の情報(アドレス情報)を受信側の情報処理装置100Aに送信しないようにすることができる。プレゼンス受信側の情報処理装置100Aにおいて、「画像」(“Picture”)の情報が送信されてこない場合は、受信側の情報処理装置100Aにおける相手プレゼンス情報表示用のアプリケーションにより予め定めたデフォルト画像として用意されている代替画像を、例えば、「写真準備中」などの文字表示を伴うイラスト画像を代替用(デフォルト)の画像として、相手画像の代わりに画面表示するようにしても良い。
なお、情報処理装置100Bから図15に示すような自プレゼンス情報を含む状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を受信した情報処理装置100Aにおいては、当該情報処理装置100Aの利用者が、情報処理装置100Bの相手プレゼンス情報を表示したい旨をリモコンユニット102のリモコン操作部21を操作して指示すると、相手プレゼンス情報表示用のアプリケーションが起動して、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61から当該情報処理装置Bの相手プレゼンス情報を読み出して、モニタ31に画面表示するが、この際、相手画像がまだ取得されていない場合、予め定めた代替画像(例えば「写真取得中」の文字列を含むイラスト画像)を、相手画像の代わりに画面表示する。
なお、ここではプレゼンスランプの色またはプレゼンスアイコンの色を基本情報として、情報処理装置100Bから情報処理装置100Aへ通知される状態通知信号M3の「NOTIFY」信号に常に含まれると説明したが、異なる実装形態においては、プレゼンスランプの色やプレゼンスアイコンの色を状態通知信号M3の「NOTIFY」信号に含まれる付加情報のいずれかに基づいて、情報処理装置100Aにおいて動的に生成してもよい。この場合、例えば情報処理装置100Bにおいて写真が撮影されたときに情報処理装置100Bが「画像」(“Picture”)の情報(アドレス情報)を含む状態通知信号M3を送信すると取り決めておけば、情報処理装置100Aが「画像」(“Picture”)の情報(アドレス情報)を含む状態通知信号M3を受信した場合には、状態通知信号M3を送信した時点においては情報処理装置100Bの前に利用者がいたと判断することができる(「撮影する」という操作が行なわれたため)。この場合、情報処理装置100Aは、「画像」(“Picture”)の情報(アドレス情報)を含む状態通知信号M3を受信した時点から所定時間(例えば5分間)、プレゼンスランプの色やプレゼンスアイコンの色を「みどり」で表示することにより、情報処理装置100Bの周囲に利用者が存在することを示してもよい。
(第1実施例)
次に、プレゼンス配布元の情報処理装置100Bにおいて、自プレゼンス情報の一つである自画像を静止画として撮影して、撮影した自画像を、自プレゼンス情報51の一つを構成する自画像データ52として自情報DB50に登録する処理についてフローチャートを用いて更に説明する。なお、前述のように、自画像データ52は、自プレゼンス情報51からリンクを張る形式ではなく、図7に示したように、自プレゼンス情報51そのものに保存する形式であっても勿論構わないし、あるいは、当該情報処理装置100Bとは別の画像蓄積装置(例えばWebサーバのようなサーバ装置)に蓄積するようにしても良い。
次に、プレゼンス配布元の情報処理装置100Bにおいて、自プレゼンス情報の一つである自画像を静止画として撮影して、撮影した自画像を、自プレゼンス情報51の一つを構成する自画像データ52として自情報DB50に登録する処理についてフローチャートを用いて更に説明する。なお、前述のように、自画像データ52は、自プレゼンス情報51からリンクを張る形式ではなく、図7に示したように、自プレゼンス情報51そのものに保存する形式であっても勿論構わないし、あるいは、当該情報処理装置100Bとは別の画像蓄積装置(例えばWebサーバのようなサーバ装置)に蓄積するようにしても良い。
図16は、本発明に係る情報処理装置において利用者の自画像を撮影して自プレゼンス情報の一つとして登録し通信相手に対して送信するまでの手順の一例を示すフローチャートであり、図8に示すデータフローチャートにおいて情報処理装置100Bが情報処理装置100Aに対して状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を送信する場合を示している。
まず、情報処理装置100Bの利用者は、リモコンユニット102のリモコン操作部21を操作して、状態遷移処理部45の制御により、図17に示すような画像登録画面を自画像撮影処理部44から呼び出すと共に、セットトップユニット101に内蔵のカメラ12により利用者自身の自画像の撮影を指示する(ステップS41)。ここに、図17は、本発明に係る情報処理装置において撮影した自画像を自プレゼンス情報の一つとして登録するための画像登録画面の一例を示す模式図であり、撮影した自画像を表示して、表示した自画像を登録するか否かを利用者に問い合わせることができる形式となっている。
カメラ12で撮影された利用者の自画像は、状態遷移処理部45の制御により、自画像撮影処理部44にて、ステップS41で呼び出した画像登録画面上に貼り付けられて、モニタ出力処理部48を経由してテレビ受像機103のモニタ31に画面表示される(ステップS42)。また、自画像撮影処理部44においては、撮影された自画像を例えばJPEG形式で圧縮して画像ファイル(JPEGファイル)を生成して、該画像ファイルのファイル名として、他の画像ファイルのファイル名と重複しないように、カメラ12で撮影する都度、撮影した画像を特定可能なユニークな画像ファイル名(画像ファイルの識別名)を付与する(ステップS43)。
例えば、図7に示した自プレゼンス情報51の画像欄には、自画像データ52として「mypicture.jpg」というJPEG形式の画像ファイル名が登録されているが、画像ファイル名(識別名)の付与方法としては、例えば「mypicture000001.jpg」、「mypicture000002.jpg」、…のように、インデックス番号を末尾に付与したファイル名として、該インデックス番号を撮影の都度カウントアップすることにより、重複することがないユニークな画像ファイル名を付与するようにしても良いし、あるいは、撮影日時を末尾に付与するようにしても良い。
次に、利用者がリモコン操作部21を操作して画像登録画面に表示されている自画像を自プレゼンス情報として登録するように指示した場合、登録指示された自画像を含む画像ファイルを、自情報DB50の自画像データ52として登録する(ステップS44)。ここで、自画像データ52の所在場所を自プレゼンス情報51に設定することにより、自プレゼンス情報51を読み出す際に、自画像データ52を読み出すことを可能としている。なお、前述のように、自プレゼンス情報51に自画像データ52とその所在場所とを設定しても良いし、当該情報処理装置100Bとは別の画像蓄積装置(サーバ装置)に保存するようにしても良い。しかる後、プレゼンス配布先として登録されている情報処理装置100Aに対して、登録した自画像データ52に関する情報を含む自プレゼンス情報51を状態通知信号M3の「NOTIFY」信号として配信する(ステップS45)。ここで、状態通知信号M3に含まれる自画像データに関する情報としては、前述のように、自画像データ52の所在場所を示すアドレス情報のみを送信するようにしている
従って、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aが、相手プレゼンス情報61として相手情報DB60に登録する際に、あるいは、場合によっては、相手プレゼンス情報を画面表示する際に、受信した状態通知信号M3に含まれているアドレス情報から相手の自画像データ52を画像データ110として取得して、取得した画像データ110を相手画像として相手プレゼンス情報61にアドレス情報と共に登録したり、あるいは、場合によっては、取得した画像データ110を相手画像31cとして画面表示する。
なお、自情報DB50に登録した自画像データ52にアクセスする参照形式を、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)又はFTP(File Transfer Protocol)に準拠する形式として、当該情報処理装置100B内のWebサーバ装置に蓄積するようにしても良い。この場合は、自画像データ52の所在場所は、URL形式で表現されることになる。更には、自情報DB50を蓄積するWebサーバ装置の設置場所としては、前述のように、当該情報処理装置100B内に内蔵する形態のみに限るものではなく、場合によっては、当該情報処理装置100Bの外部に設置したWebサーバ装置であっても良く、図2に示したネットワーク105を介してアクセスすることができるものであれば、如何なる設置形態であっても構わない。当該情報処理装置100Bの外部のWebサーバを用いる場合は、撮影した自画像データ52の画像ファイルを、ネットワーク105を介してWebサーバ装置上にアップロードし、通信相手の情報処理装置100Aが当該自画像データを相手画像として参照する場合は、ネットワーク105を介して該Webサーバ装置の画像ファイルにアクセスすることになる。
ステップS44において、自プレゼンス情報51の一つである自画像が新規に登録された場合又は更新して登録された場合、ステップS45に示すように、相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63に登録されている通信相手の情報処理装置100Aに対して、新規登録した又は更新登録したプレゼンス情報を送信するために、図13のフローチャートにて説明した状態通知送信手順を起動して、自情報DB50から自プレゼンス情報51を読み出して、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を生成して、通信相手の情報処理装置100Aに対して逐次配信する。即ち、自プレゼンス(自分の状態)に変化が生じる都度、プレゼンス配布リスト63に登録されている全ての通信相手の情報処理装置100に対して、変化した自プレゼンス情報を配信し直す。更に言えば、自画像の撮影操作を行なうだけで、プレゼンス配布リスト63に登録されている全ての通信相手に対して、自画像の画像ファイルの所在場所を示すアドレス情報(URL)を自動的に配信することができ、極めて簡便に、最新の自画像を、所望の通信相手に対して届けることができる。
すなわち、カメラ12において撮影するという操作を行なうと即座に、もしくは、撮影した後、本当に蓄積するか、どの相手に配信するかといった、利用者の選択操作を行なうと即座に、画像ファイルを相手情報処理装置に配信することができる。「NOTIFY」信号を用いて情報処理装置100Bから情報処理装置100Aに対してプッシュ型で画像ファイルを配信するため、例えば情報処理装置100Aから情報処理装置100Bに対してポーリングを行なうプル型に比して、すばやく画像ファイルを配信することができる。
なお、前述のように、利用者自身の自画像を示す画像ファイルを、該利用者の情報処理装置100Bの外部に存在するWebサーバ上にアップロードしているような場合であっても、該利用者の情報処理装置100B内のWebサーバに蓄積した場合と同様に、自画像の画像ファイルの所在場所としては、アップロードしたWebサーバ上の所在場所を示すアドレス(URL)を示すように、自プレゼンス情報が生成されて、「NOTIFY」信号として、プレゼンス配布先の情報処理装置100Aに対して配信される。また、このような外部のWebサーバ上に自画像の画像ファイルをアップロードした場合であっても、該利用者の情報処理装置100B内のWebサーバに蓄積した場合と同様に、該画像ファイルの所在場所を示すURL情報は、他の画像ファイル(例えば以前に撮影した自画像の画像ファイル)のURL情報とは重複することはなく、例えばHTTP準拠の場合、「http://www.sharp.co.jp/visualcomm/picture/mypicture000001.jpg」のように、ユニークなインデックス番号がファイル名に付与された形式とされて、それぞれの画像ファイルの所在場所をユニークに特定することができる。
また、図16のフローチャートのステップS45において「NOTIFY」信号を送信する場合にのみ、「NOTIFY」信号の中に画像ファイルの所在場所を示すパラメータ(“Picture”)を含めるようにしても良い。換言すれば、利用者の自画像を撮影したとき以外の「NOTIFY」信号の中には、画像ファイルの所在場所を示すパラメータ(“Picture”)を含めないようにしても良い。これにより、利用者の自画像の画像ファイルが更新された場合にのみ、画像ファイルの所在場所を通信相手の情報処理装置100Aに伝えることができる。
図16のフローチャートにて説明したように、プレゼンス配布元の情報処理装置100Bは、自プレゼンス情報の一つである自画像を撮影して登録した際に、プレゼンス配布リスト63に登録されている通信相手に対して登録した自プレゼンス情報を状態通知信号M3として送信するが、次に、該状態通知信号M3を受信したプレゼンス配布先の情報処理装置100Aにおいて、相手プレゼンス情報61として相手情報DB60に登録する処理について図18に示すフローチャートを用いて更に説明する。
図18は、本発明に係る情報処理装置において受信した相手画像を相手プレゼンス情報の一つとして登録するまでの手順の一例を示すフローチャートであり、図8に示すデータフローチャートにおいて情報処理装置100Aが情報処理装置100Bから状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を受信した場合を示すものであるが、図14のフローチャートにおいて説明した状態通知受信手順とは異なり、受信した相手プレゼンス情報を無条件に相手情報DB60に登録せずに、相手プレゼンス情報61に登録されている内容と受信した内容とが相違している場合に限って、相手情報DB60に登録する。なお、図18においては、相手プレゼンス情報の一つとしての相手画像が登録済みの相手画像と異なっているか否かについてのみ説明しているが、相手プレゼンス情報の他の項目についても全く同様に処理される。
図18に示すフローチャートにおいて、まず、相手プレゼンス情報を含む状態通知信号M3を受信した情報処理装置100Aにおいては、状態遷移処理部45の制御により、相手プレゼンス情報受信処理部47にて、通信部41を介して受信した状態通知信号M3から相手プレゼンス情報を取り出す(ステップS51)。次いで、取り出した相手プレゼンス情報の付加情報として、相手画像が含まれているか否か、即ち、相手画像の所在場所(アドレス情報例えばURL)を示す「画像」(“Picture”)情報が含まれているか否かをチェックする(ステップS52)。
相手画像の所在場所を示す「画像」(“Picture”)が含まれていない場合は(ステップS52のNO)、相手プレゼンス情報としての新たな相手画像が送信されてきていないので、相手プレゼンス情報61の相手画像の更新処理を行なうことなく、図18の処理を終了するが、一方、「画像」(“Picture”)が含まれていた場合は(ステップS52のNO)、受信した相手プレゼンス情報の「画像」(“Picture”)情報が示すアドレス情報(URL)と同じアドレス情報(URL)を、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61内に既に登録しているか否かを確認する(ステップS53)。(ステップS51〜ステップS53においてプレゼンス情報受信処理部47が画像データの所在場所を示すアドレス情報を受信する処理が、アドレス情報受信手段を構成する。)
同じアドレス情報(URL)を既に登録している場合は(ステップS53のYES)、同じ相手画像を相手プレゼンス情報61として既に登録済みであり、新たな相手画像が送信されてきていないので、相手プレゼンス情報61の相手画像の更新処理を行なうことなく、図18の処理を終了するが、一方、同じアドレス情報(URL)がまだ登録されていない場合は(ステップS53のNO)、受信したアドレス情報(URL)を用いてアクセスして、相手画像の画像ファイルを取得する(ステップS54)。取得した相手画像は、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61の一つとして登録される(ステップS55)。
なお、ステップS54,S55に示す例では、相手画像を相手プレゼンス画像61の一つとして取得して相手情報DB60に登録し、以降において、相手プレゼンス情報を画面表示する際に、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61を読み出して画面表示することを可能としている例を示している。しかし、相手画像を相手プレゼンス情報61の一つとして取得した時点において、当該情報処理装置100Aの利用者から相手プレゼンス表示情報31Aとして画面表示することを指示されている状態にあった場合には、相手情報DB60に相手プレゼンス情報61として登録すると共に、取得した相手画像を図5の詳細情報画面に示すように相手画像31cとして画面表示する。
上記の変形例として、状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)の中には画像データが所在している所在場所を示すアドレス情報(URL情報)を含まず「画像が更新された」という情報のみを含み、図18のステップS55において情報処理装置100Aはあらかじめ定められたアドレス情報(URL情報)を用いてアクセスして画像データを取得する方法を用いてもよい。この場合、例えば情報処理装置100Bの画像データの蓄積場所のアドレス情報(URL情報)が“www.abcde.co.jp:6071/xyz/mypicture.jpg”であることを、情報処理装置100Aはあらかじめ知っている。
また、前述のように、アドレス情報としてURL情報を用いる場合は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)又はFTP(File Transfer Protocol)により、URL情報に指定されたWebサーバ(プレゼンス配布元の情報処理装置100B内に存在しているか否かに関係なく、該URLが示すWebサーバ)にアクセスして、画像データ110として相手画像の画像ファイルを取得するようにしている。ここで、HTTPやFTPにおいては、トランスポート層のプロトコルとして、SIP(Session Initiation Protocol)におけるUDP(User Datagram Protocol)とは異なり、TCP(Transmission Control Protocol)を用いており、UDPに比して、転送用パケットのロスなどが生じる危険性は遥かに少なく、信頼性が高く画像データ110のような大容量のデータを転送することに適しているプロトコルである。
以上に説明したように、相手プレゼンス情報を含む状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を受信する情報処理装置100Aにとっては、相手プレゼンス情報61として相手画像を相手情報DB60に新規に登録したり更新登録したりする場合や、最新の相手プレゼンス情報を画面表示したりする場合などのように、必要な場合にのみ、高い信頼性を有する転送プロトコルを用いて、データ量が多い相手画像を画像データ110として、確実、かつ、効率良く、転送させることができる。
なお、図16、図18を用いて説明した画像配布の方法、及び、このあと説明する図16、図18を用いて説明する変形の画像配布方法は、必ずしも情報処理装置100Bがカメラ12を用いて撮影した画像に限らず、画像データ入力部72から入力した画像を情報処理装置100Aに提供する際に用いてもよい。例えば、情報処理装置100BのSDメモリーカード用のスロットにSDメモリーカードを挿し込むと、SDメモリーカード内の画像ファイルのアドレス情報を含む状態通知信号M3が情報処理装置100Aに送られ、情報処理装置100AがSDメモリーカード内の画像ファイルを取得する構成であってもよい。この場合、SDメモリーカードをSDメモリーカード用のスロットに挿し込むだけで、プレゼンス配布リスト63に登録された通信相手(情報処理装置100A、情報処理装置100C、情報処理装置100D)に簡単にSDメモリーカード内の画像ファイルを提供することができる。
さて、図18のステップS54において情報処理装置100Aが相手画像の画像ファイルを取得する処理について説明した。この場合、画像ファイルを提供する側である情報処理装置100Bは、HTTPサーバ、または、FTPサーバの役割を果たし、情報処理装置100Aからアドレス情報(URL)を指定して画像ファイルを要求された場合、自情報DB50に含まれる自画像データ51を情報処理装置100Aに提供する。そのために、情報処理装置100Bは、HTTP用の受信ポート、または、FTP用の受信ポートを開放して、HTTPまたはFTPでの画像ファイル要求を待ち受けることになる。
しかしながら、これらの受信ポートを常時開放しておくと、不正なアクセスを受ける機会を増やすこととなり望ましくない。また、状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を配布した相手である情報処理装置100A、情報処理装置100C、情報処理装置100D以外の情報処理装置(例えば情報処理装置100X)から画像ファイルを要求された場合でも、画像ファイルを提供してしまうことも起こりかねない。
HTTP用の受信ポート、または、FTP用の受信ポートを開放したために受ける不正なアクセスの機会を減らすための方法は、情報処理装置100Bがこれらの受信ポートの開放時間を減らすことである。具体的には、情報処理装置100Bは状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を情報処理装置100Aに送信した後、第1の所定時間(例えば1分間。数秒から数十分が望ましい。)の間だけ受信ポートを開放する。状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を受信して第2の所定時間(例えば1秒。)後から第1の所定時間の間だけ受信ポートを開放する構成であってもよい。開放していない時に当該受信ポートに対してアクセスされて自画像データ51を要求されたとしても、自画像データ51を提供しない。
状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を配布した相手以外の情報処理装置100Xから画像ファイルを要求された場合に、画像ファイルを提供しない方法としては、HTTPリクエスト、または、FTPリクエストを受信した場合に、HTTPリクエスト、または、FTPリクエストの送信元が、状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)の送信先と一致するかどうかを調べ、一致する場合にのみ自画像データ51を提供するという方法が考えられる。具体的には、HTTPリクエスト、または、FTPリクエストの送信元はURL(Uniform Resource Locator)またはIP(Internet Protocol)アドレスで表わされるが、これらがプレゼンス配布リスト63に含まれるSIPアドレスの一部をなしているかを調べる。例えば、受信したHTTPリクエストの送信元アドレスが「xxxxx.co.jp」である場合、プレゼンス配布リスト63にはSIPアドレス「xxx@xxxxx.co.jp」が含まれており、「xxx@xxxxx.co.jp」はHTTPリクエストの送信元アドレス「xxxxx.co.jp」を含むため、自画像データ51を提供してもよいと判定する。なお、プレゼンス配布リスト63に含まれるSIPアドレスの値の中にHTTPリクエスト、または、FTPリクエストの送信元アドレスが含まれる必要は必ずしもなく、プレゼンス配布リスト63の中にSIPアドレスと対応付けて、自画像データ51を提供してもよいURLまたはIPアドレスを記述して保持する構成であってもよい。
状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を配布した相手以外の情報処理装置100Xから画像ファイルを要求された場合に画像ファイルを提供せず、かつ、HTTP用の受信ポート、または、FTP用の受信ポートを開放したために受ける不正なアクセスの機会を減らすための方法として、情報処理装置100Bと情報処理装置100Aとの間で受信ポート通知用のセッションを確立して、当該セッション内で安全に受信ポートを情報処理装置100Aのみに通知する方法がある。なお、このセッション(呼)では通話のための音声データや映像データを情報処理装置100Aと情報処理装置100Bとの間で交換する必要はない。
図25は、本発明に係る情報処理装置においてSIPによりセッションを確立し、当該セッション内で安全に受信ポートを通知する手順の一例を説明するためのデータフローチャートであり、情報処理装置100Aと情報処理装置100Bとの間でセッションを確立して自画像データ51を安全に配布するシーケンスを示している。なお、SIPの枠組みでは情報処理装置100Aと情報処理装置100Bとの間でやりとりされるSIPメッセージは暗号化されていないが、SIPメッセージをIPSec(IP Security)を用いて暗号化することにより、セッションを用いて情報処理装置100Aと情報処理装置100Bとは安全に情報をやりとりすることができる。
図25では、情報処理装置100Bにおいて自画像データ51のファイル名を含む状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を送信する。状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を受信した情報処理装置100Aは、情報処理装置100Bに対してセッション確立要求信号M11(「INVITE」信号)を送信する。セッション確立要求信号M11(「INVITE」信号)を受信した情報処理装置100Bは、HTTP受信ポートP1の情報を含むセッション確立応答信号M12(「INVITE」信号に対する「OK」信号)を返信する。
セッション確立応答信号M12(「INVITE」信号に対する「OK」信号)を受信した情報処理装置100Aは、セッション確立確認信号M13(「ACK」信号)を送信してセッション確立を完了するとともに、情報処理装置100BのHTTP受信ポートP1に対してHTTPリクエストM21を送信し、画像データを要求する。
情報処理装置100Bでは、セッション確立確認信号M13(「ACK」信号)を受信すると、HTTP受信ポートP1を開放し、HTTPリクエストの受信を待ち受ける。その後、情報処理装置100Bでは、HTTP受信ポートP1にてHTTPリクエストM21を受信し、自画像データ51を含むHTTPレスポンスM22を作成して情報処理装置100Aに返信する。
情報処理装置100Bでは、セッション確立確認信号M13(「ACK」信号)を受信すると、HTTP受信ポートP1を開放し、HTTPリクエストの受信を待ち受ける。その後、情報処理装置100Bでは、HTTP受信ポートP1にてHTTPリクエストM21を受信し、自画像データ51を含むHTTPレスポンスM22を作成して情報処理装置100Aに返信する。
画像データを含むHTTPレスポンスM22の受信を完了した情報処理装置100Aは、セッション切断要求信号M14(「BYE」信号)を情報処理装置100Bに送信する。セッション切断要求信号M14(「BYE」信号)を受信した情報処理装置100Bは、セッション切断応答信号M15(「BYE」信号に対する「OK」信号)に返信して、セッションを切断するとともに、HTTP受信ポートP1の開放を終了する。
図26は、本発明の実施形態において情報処理装置100Aが送信するセッション確立要求信号M11(「INVITE」信号)に含まれるSIPメッセージの例である。本実施形態においては、HTTP受信ポートP1の通知用に“X−PHOTODATA”という独自の送信データ形式を規定する。このSIPメッセージの中で、“m=application 6054 HTTPS/X−PHOTODATA”の行では、“HTTPS/X−PTHOTODATA”によりHTTP受信ポートP1通知用にHTTPで送受信する情報をSSL(Secure Socket Layer)により暗号化したHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Security)を用いることが示され、“6054”により当該HTTPSの情報処理装置100A側のHTTP受信ポートP2の値が6054であることが示されている。但し、続く行の“a=recvonly”にて、HTTPSにてやりとりされるデータは、情報処理装置100A側が取得するのみであることを示している。この場合、例えば情報処理装置100AのHTTP受信ポートP2(6054)は、送信したHTTPリクエストに対応するHTTPレスポンスは受信するが、HTTPリクエストは受信しない、または、適切に処理しないという構成であってもよい。
図27は、本発明の実施形態において情報処理装置100Bが送信するセッション確立応答信号M12(「INVITE」信号に対する「OK」信号)に含まれるSIPメッセージの例である。このSIPメッセージの中で、“m=application 6071 HTTPS/X−PHOTODATA”の行では、“HTTPS/X−PTHOTODATA”によりHTTP受信ポートP1通知用にHTTPSを用いることが示され、“6071”により当該HTTPSの情報処理装置100B側のHTTP受信ポートP1の値が6071であることが示されている。そして、続く行の“a=sendonly”にて、HTTPSにてやりとりされるデータは、情報処理装置100B側が提供するのみであることを示している。この場合、例えば情報処理装置100BのHTTP受信ポートP1(6071)は、HTTPリクエストは受信するが、HTTPレスポンスは受信しない、または、適切に処理しないという構成であってもよい。(情報処理装置100Bの呼制御処理部71がHTTP受信ポートP1を含むセッション確立応答信号M12を送信する処理が受信ポート通知手段を構成し、情報処理装置100Aの呼制御処理部71がHTTP受信ポートP1を含むセッション確立応答信号M12を受信する処理が受信ポート取得手段を構成する。)
これらにより、情報処理装置100Bは、情報処理装置100Aとの間でセッションを維持する期間のみ、情報処理装置100Aに通知したHTTP受信ポートP1を開放するため、HTTP受信ポートP1への不正なアクセスの機会を減らすことができる。また、HTTP受信ポートP1の通知はSIPを用いて行なうため、情報処理装置100Aに対してのみ確実に通知できる。さらに、情報処理装置100Bは、相手情報処理装置ごと(情報処理装置100A、情報処理装置100C、情報処理装置100Dごと)、セッションごと、にHTTP受信ポートP1を変更する構成であってもよい。その場合には、情報処理装置100Aとの間でセッションを維持してHTTP受信ポートP1を開放している状態であっても、セッションを維持していない情報処理装置100CはHTTP受信ポートP1の値が何であるかを知ることはできないため、不正なアクセスの機会を減らすことができる。
また、さらなる変形例として、状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)の中には画像データが所在している所在場所を示すアドレス情報(URL情報)を含まず「画像が更新された」という情報のみを含み、情報処理装置100Bが送信するセッション確立応答信号M12(「INVITE」信号に対する「OK」信号)により画像データが所在している所在場所を示すアドレス情報(URL情報)を通知する方法が考えられる。この場合、例えば図15に示すプレゼンス情報の中の付加情報の「画像」(“Picture”)の項目では、<Option type=“Picture”>タグと</Option>タグとに囲まれた領域には値(URL情報)を含まない(値を含まない「画像」(“Picture”)の項目を含む状態通知信号M3を送信する情報処理装置100Bのプレゼンス情報送信処理部46の処理が自画像蓄積情報配信手段を構成し、値を含まない「画像」(“Picture”)の項目を含む状態通知信号M3を受信する情報処理装置100Aのプレゼンス情報受信処理部47の処理が画像蓄積情報取得手段を構成する。)。その代わりに情報処理装置100Bは、情報処理装置100Aからセッション確立要求信号M11(「INVITE」信号)を受信すると、図28に示すようなSIPメッセージを含むセッション確立応答信号M12(「INVITE」信号に対する「OK」信号)を情報処理装置100Aに送信する。
すなわち、図28の“a=X−photodata−url:https://www.abcde.co.jp:6071/xyz/mypicture.jpg”の行を用いて、情報処理装置100Bは、情報処理装置100Aに対して画像データが所在している所在場所を示すアドレス情報(URL情報)を通知する。これにより、情報処理装置100Bは、情報処理装置100Aに対してセッションを用いて安全に情報処理装置100Aのみにアドレス情報(URL情報)を通知することができる。(情報処理装置100Bの呼制御処理部71が画像データが所在している所在場所を示すアドレス情報を含むセッション確立応答信号M12を送信する処理がアドレス情報通知手段を構成し、情報処理装置100Aの呼制御処理部71が画像データが所在している所在場所を示すアドレス情報を含むセッション確立応答信号M12を受信する処理がアドレス情報取得手段を構成する。)
(第2実施例)
前述した第1実施例においては、送信する自プレゼンス情報(言い換えると、受信側から見ると相手プレゼンス情報)を含む状態通知信号M3の「NOTIFY」信号の中に、自画像(受信側から見ると、相手画像)を示す画像データ110そのものを含めず、該自画像(相手画像)の所在場所を示すアドレス情報を含める場合について説明したが、本第2実施例においては、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号の中に、自画像(相手画像)を示す画像データ110そのものを含めている場合について説明する。
前述した第1実施例においては、送信する自プレゼンス情報(言い換えると、受信側から見ると相手プレゼンス情報)を含む状態通知信号M3の「NOTIFY」信号の中に、自画像(受信側から見ると、相手画像)を示す画像データ110そのものを含めず、該自画像(相手画像)の所在場所を示すアドレス情報を含める場合について説明したが、本第2実施例においては、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号の中に、自画像(相手画像)を示す画像データ110そのものを含めている場合について説明する。
即ち、第1実施例の場合において、例えばプレゼンス配布元の情報処理装置100Bの内部又は外部に存在するWebサーバ装置に自画像の画像データを蓄積し、該Webサーバ装置に対して、相手画像を取得したいプレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aからアクセスするような場合、該Webサーバ装置のセキュリティ対策が不十分な場合、不特定多数の利用者が、該Webサーバ装置に対して勝手にアクセスして、蓄積していた自画像の画像データを不特定多数の利用者に盗み見されてしまう恐れがある。そこで、本第2実施例では、かかる事態を回避するために、プレゼンス配布元の情報処理装置100Bの外部にあるWebサーバ装置に自画像の画像データを蓄積することなく、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号の中に含めて配信するようにしたものである。
図19は、本発明に係る情報処理装置において利用者の自画像を撮影して自プレゼンス情報の一つとして登録し通信相手に対して送信するまでの手順の異なる例を示すフローチャートであり、第1実施例の図16に示す状態通知送信処理の変形を示すものである。図19のステップS61,S62は、図16のステップS41,S42と全く同様であり、図17の画像登録画面を用いて自プレゼンス情報を構成する自画像を撮影するものであり、詳細な説明は省略する。自画像を撮影した後、該自画像を画像ファイル(JPEGファイル)として生成し、該画像ファイルのファイル名を付与している。ここで、各画像ファイルの識別名として、前述の図16の場合と同様に、各画像ファイルをそれぞれ識別可能なユニークなファイル名を付与するようにしても良いが、本実施例の場合、画像ファイル名により識別する代わりに、撮影した画像データに付随して取得される撮影日時により各画像ファイルを識別する例について説明する。
即ち、本実施例においては、画像ファイル名を付与する際に、合わせて、自画像を撮影した撮影日時を取得する(ステップS63)。利用者がリモコン操作部21を操作して画像登録画面に表示されている自画像を自プレゼンス情報として登録するように指示した場合、登録指示された自画像を含む画像ファイルと取得した撮影日時とを、自情報DB50の自画像データ52として登録する(ステップS64)。ここで、撮影日時の例としては、0.01秒単位まで表示可能な形式とし、例えば2004年1月1日9時30分丁度に撮影した場合、「2004010109300000」のような形式を用いる。
更に、相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63に登録されているプレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aに対して、図13のフローチャートにて説明した状態通知送信手順を起動して、登録した自画像の画像データと撮影日時とを含む自プレゼンス情報51を自情報DB50から読み出して、状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を生成して、通信相手の情報処理装置100Aに対して逐次配信する(ステップS45)。即ち、自画像の撮影操作を行なうだけで、最新に撮影した自画像により自プレゼンス(自分の状態)に変化が生じているものとして、プレゼンス配布リスト63に登録されている全ての情報処理装置100Aに対して、変化した自プレゼンス情報を自動的に配信し直す。ここで、状態通知信号M3には、自画像の画像ファイルの所在場所を示すアドレス情報(URL)ではなく、撮影した自画像そのものを撮影日時と共に配信するので、極めて簡便に、かつ、迅速に、最新の自画像を所望の通信相手に対して届けることができる。なお、「NOTIFY」信号は、必ずしも1つの通信パケットにマッピングする必要はなく、自プレゼンス情報を分割して複数の通信パケットにマッピングする構成であっても良い。
また、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aにおいては、画像データと撮影日時とを含む相手プレゼンス情報を有する状態通知信号M3を受信して、撮影日時と共に相手画像を相手情報DB60に直ちに登録することが可能である。なお、該情報処理装置100Aでは、撮影日時を用いて、同じ相手画像を相手情報DB60に既に登録していないか否かを識別することができ、重複して同じ相手画像を登録してしまうことを防止可能としている。
次に、相手プレゼンスを取得したい情報処理装置100Aの利用者が、プレゼンス配布元の情報処理装置100Bに対して、相手プレゼンス情報の取得を要求する状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)を送信することにより、情報処理装置100Bから、前述の図19のフローチャートにて説明したような撮影日時付きの画像データを含む状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を受信して、相手情報DB60に相手プレゼンス情報61として登録するまでの手順を図20,図21のフローチャートを用いて説明する。なお、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aにおいて送信する、相手プレゼンス情報の取得を要求する状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)は、相手情報DB60に相手プレゼンス情報61を既に登録済みの通信相手の情報処理装置100Bに対する場合であっても送信することができる。
図20は、本発明に係る情報処理装置が、プレゼンスを取得したい取得要求先の情報処理装置に対して、プレゼンスの取得要求を示す状態通知登録要求信号を送信し、プレゼンスの送信を示す状態通知信号を受信して相手プレゼンス情報として登録する手順の一例を示すフローチャートであり、また、図21は、本発明に係る情報処理装置が、プレゼンス取得要求元の情報処理装置からプレゼンスの取得要求を示す状態通知登録要求信号を受信し、プレゼンスの送信を示す状態通知信号を送信する手順の一例を示すフローチャートであり、それぞれ、第1実施例の図9及び図14のフローチャート、また、図10及び図13のフローチャートに示す手順とは異なる例を説明するものである。
即ち、図20及び図21のフローチャートにおいては、プレゼンス交換の際に常にデータ量が多い自画像のデータを送受信することは負荷が大き過ぎるので、以下に示すような場合、即ち、
1)プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aから状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)として自画像を含む自プレゼンス情報の配信を要求された場合、
2)プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aの相手情報DB60に相手画像として保持している画像が、プレゼンス配布元の当該情報処理装置100Bの自情報DB50に保持している自画像データ52と異なっている場合、又は、相手画像として保存されていない場合、
の各場合にのみ、プレゼンス情報として自画像の画像データを含むプレゼンス交換を行なうこととしている。なお、図19にて説明したように、情報処理装置100の自情報DB50に保持している自画像データ52が更新された場合も、自動的に、自画像の画像データを含むプレゼンス交換を行なうことになる。
1)プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aから状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)として自画像を含む自プレゼンス情報の配信を要求された場合、
2)プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aの相手情報DB60に相手画像として保持している画像が、プレゼンス配布元の当該情報処理装置100Bの自情報DB50に保持している自画像データ52と異なっている場合、又は、相手画像として保存されていない場合、
の各場合にのみ、プレゼンス情報として自画像の画像データを含むプレゼンス交換を行なうこととしている。なお、図19にて説明したように、情報処理装置100の自情報DB50に保持している自画像データ52が更新された場合も、自動的に、自画像の画像データを含むプレゼンス交換を行なうことになる。
言い換えると、図20及び図21のフローチャートにおいては、状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)を送信するプレゼンス取得要求元の情報処理装置100Bの相手プレゼンス情報61が相手情報DB60に既に登録済みであった場合、相手プレゼンス情報61に含まれている相手画像と共に登録されている撮影日時を状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)に含めて、プレゼンス配布元の情報処理装置100Bに対して送信し、一方、情報処理装置100Bにて、受信した状態通知登録要求信号M1に含まれている撮影日時を参照して、状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)に自画像の画像データを含めて送信するか否かを判定する場合について説明している。
まず、図20のフローチャートを用いて、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aが撮影日時情報を含むプレゼンス取得要求を送信して相手プレゼンス情報を取得して登録するまでの手順について説明する。情報処理装置100Aは、利用者からリモコン操作部21の操作により相手プレゼンス情報の取得要求がなされた場合、状態遷移処理部45の制御により、プレゼンス情報送信処理部46にて、まず、プレゼンス取得要求された通信相手の情報処理装置100Bに関する相手プレゼンス情報61の相手画像が相手情報DB60に既に登録済みか否かを判定する(ステップS71)。
相手プレゼンス情報61の相手画像がまだ登録されていない場合は(ステップS71のNO)、相手画像をまだ登録していない旨を示す情報を含む状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)を生成して、取得要求先の情報処理装置100Bに対して送信する(ステップS72)。一方、相手プレゼンス情報61の相手画像が相手情報DB60に既に登録されている場合は(ステップS71のYES)、登録されている相手画像の撮影日時情報を含む状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)を生成して、取得要求先の情報処理装置100Bに対して送信する(ステップS73)。(プレゼンス情報送信処理部46が行なうステップS71〜ステップS73の処理が、画像保持通知送信手段を構成する。)
次いで、取得要求先の情報処理装置100Bから、状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)の受信確認の旨の「OK」信号M2を受信すると(ステップS74)、該取得要求先の情報処理装置100Bから、相手プレゼンス情報の送信を示す状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)の受信を待ち合わせ、状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を受信すると(ステップS75)、該状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)の受信確認の旨の「OK」信号M4を送信元の情報処理装置100Bに対して返送する(ステップS76)。
状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を受信した情報処理装置100Aでは、状態遷移処理部45の制御により、相手プレゼンス情報受信処理部47にて、受信した状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)に、相手プレゼンス情報として相手画像が含まれているか否かを確認する(ステップS77)。含まれていない場合は(ステップS77のNO)、取得要求先の情報処理装置100Bにはまだプレゼンス情報として配布すべき画像が存在していないか、あるいは、相手情報DB60に既に登録している相手画像と同じ撮影日時の画像データが最新の相手画像であり、取得要求先の情報処理装置100Bからの自画像の配信が抑止されている場合であり、図20の更新登録処理を終了する。
一方、相手プレゼンス情報として相手画像が含まれていた場合は(ステップS77のYES)、相手情報DB60に登録している相手画像とは異なる撮影日時の画像データが最新の相手画像として配信されてきているので、状態遷移処理部45の制御により、相手プレゼンス情報受信処理部47にて、今回受信した相手画像と撮影日時とを、更新すべき相手プレゼンス情報であるとして、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61に更新登録する(ステップS78)。(プレゼンス情報受信処理部47が行なうステップS78の処理が、画像受信手段を構成する。)
しかる後、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aにおいては、状態遷移処理部45の制御により、取得要求先の情報処理装置100Bの相手プレゼンス情報を、図5に示すような詳細情報画面として画面表示しているか否かを判定し(ステップS79)、画面表示している場合は(ステップS79のYES)、詳細情報画面として表示されている相手プレゼンス表示情報31Aの相手画像31cを、新たに取得して登録した相手画像に更新して画面表示する(ステップS80)。
次に、図21のフローチャートを用いて、プレゼンス取得要求先(プレゼンス配布元)の情報処理装置100Bが撮影日時情報を含むプレゼンス情報取得要求を、取得要求元の情報処理装置100Aから受信して、取得要求元の情報処理装置100Aに対して自プレゼンス情報を送信するまでの手順について説明する。
なお、SIPにおいては、前述したように、プレゼンス取得要求先(プレゼンス配布元)の情報処理装置100Bは、取得要求元の情報処理装置100Aから状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を受信すると、必ず、自プレゼンス情報を含む状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を返送することになっているので、取得要求元の情報処理装置100Aの利用者は、所望のタイミングで「SUBSCRIBE」信号の送信を指示することにより、オンデマンドで、取得要求先(プレゼンス配布元)の情報処理装置100Bから相手プレゼンス情報として状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を受信することができる。
なお、SIPにおいては、前述したように、プレゼンス取得要求先(プレゼンス配布元)の情報処理装置100Bは、取得要求元の情報処理装置100Aから状態通知登録要求信号M1の「SUBSCRIBE」信号を受信すると、必ず、自プレゼンス情報を含む状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を返送することになっているので、取得要求元の情報処理装置100Aの利用者は、所望のタイミングで「SUBSCRIBE」信号の送信を指示することにより、オンデマンドで、取得要求先(プレゼンス配布元)の情報処理装置100Bから相手プレゼンス情報として状態通知信号M3の「NOTIFY」信号を受信することができる。
図21のフローチャートにおいて、プレゼンス情報の配布元の情報処理装置100Bが、通信部41を介して、取得要求元の情報処理装置100Aから状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)を受信すると、状態遷移処理部45の制御により、相手プレゼンス情報受信処理部47にて、取得要求の送信元の情報処理装置100AのSIPアドレスを取り出し(ステップS81)、該SIPアドレスが、当該情報処理装置100Bに対する状態通知登録要求信号M1として受け入れ可能なアドレスの情報処理装置であるか否かを判定する(ステップS82)。ここで、状態通知登録要求信号M1を受け入れ可能な情報処理装置のSIPアドレスは、例えば、「ポリシーファイル」として相手情報DB60に予め登録するようにしておく。
該SIPアドレスが受け入れ可能なアドレスの情報処理装置ではないと判定した場合は(ステップS82のNO)、取得要求元の情報処理装置100Aは、状態通知登録要求信号M1として受け入れることができない情報処理装置であるとして、状態通知登録要求信号M1の受け入れを拒否する「NG」信号を応答として生成し、取得要求の送信元の情報処理装置100Aに対して返送する(ステップS83)。
一方、該SIPアドレスが受け入れ可能なアドレスの情報処理装置であると判定した場合は(ステップS82のYES)、取得要求元の情報処理装置100AのSIPアドレスが、自プレゼンス情報の配布先を登録している相手情報DB60のプレゼンス配布リスト63に登録されているか否かを確認する。まだ登録されていなかった場合には、受信したSIPアドレスをプレゼンス配布リスト63に登録する(ステップS84)。しかる後、状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)を受信確認した旨を示す「OK」信号M2を応答として生成し、送信元の情報処理装置100Aに対して返送する(ステップS85)。(プレゼンス情報受信処理部47が行なうステップS81〜ステップS85の処理が、画像保持通知受信手段を構成する。)
更に、状態通知登録要求信号M1(「SUBSCRIBE」信号)の受信を受けて、取得要求の送信元の情報処理装置100Aに対して自プレゼンス情報を返送するために、まず、受信した状態通知登録要求信号M1に撮影日時が含まれているか否かを判定する(ステップS86)。撮影日時が含まれていない場合は(ステップS86のNO)、送信元の情報処理装置100Aの相手プレゼンス情報61には、当該情報処理装置100Bの自プレゼンス情報の自画像を相手画像としてまだ保持していないものと判定して、ステップS88に移行して、自情報DB50にある自画像データ52と撮影日時とからなる画像情報を付加情報として追加した自プレゼンス情報を生成する(ステップS88)。
一方、受信した状態通知登録要求信号M1に撮影日時が含まれていた場合は(ステップS86のYES)、受信した状態通知登録要求信号M1の撮影日時と、自情報DB50の自プレゼンス情報51に、自画像データ52と共に記録されている該自画像データ52の撮影日時とを比較する(ステップS87)。受信した状態通知登録要求信号M1の撮影日時と自情報DB50の自画像の撮影日時とが同じ日時ではなかった場合(ステップS87のNO)、取得要求元の情報処理装置100Aが相手プレゼンス情報61の相手画像として所持している当該情報処理装置100Bの画像が、当該情報処理装置100Bが保存している自画像とは異なる画像であると判定して、ステップS88に移行して、前述のように、自情報DB50にある自画像データ52と撮影日時とからなる画像情報を付加情報として追加した自プレゼンス情報を生成する(ステップS88)。
一方、受信した状態通知登録要求信号M1の撮影日時と自情報DB50の自画像の撮影日時とが同じ日時であった場合(ステップS87のYES)、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aが相手プレゼンス情報61の相手画像として所持している当該情報処理装置100Bの画像が、当該情報処理装置100Bが保存している自画像と同じ画像であると判定して、情報処理装置100Aに対して改めて自画像を配布する必要はないものとみなして、付加情報として自画像データ及び撮影日時を含まない自相手プレゼンス情報を生成する(ステップS89)。
しかる後、ステップS88又はステップS89で生成された自プレゼンス情報を含む状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を作成して、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aに対して送信する(ステップS90)(プレゼンス情報送信処理部46が行なうステップS90の処理が、撮影画像配送手段を構成する。)。状態通知信号M3(「NOTIFY」信号)を受信した情報処理装置100Aから、受信確認の旨を示す「OK」信号を受信することにより(ステップS91)、図21のプレゼンス配信処理を終了する。
なお、ステップS87において、受信した状態通知登録要求信号M1の撮影日時と自情報DB50の自画像の撮影日時とが同じ日時ではなかった場合に(ステップS87のNO)、自画像データを撮影日時と共に送信するように説明したが、場合によっては、受信した状態通知登録要求信号M1の撮影日時よりも新しい日時で撮影された自画像が自画像データ52として保存されていた場合に、より新しい自画像を撮影しているものとして、初めて、最新の自画像データ52を撮影日時と共に送信するようにしても良い。
次に、図22のデータフローチャートを用いて、図20及び図21において説明した自プレゼンス情報の配信手順について更に説明する。図22は、本発明に係る情報処理装置においてSIPを用いたプレゼンス交換の実現手順の具体的な手順の一例を説明するためのデータフローチャートである。図22において、状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)は、前述のように、状態通知信号(「NOTIFY」信号)の送信を要求する信号として用いられている。即ち、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aは、プレゼンス取得要求先(プレゼンス配布元)の情報処理装置100Bに対して、プレゼンス取得要求となる状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)を送信する都度、情報処理装置100Bは、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aに対して、自プレゼンス情報を含む状態通知信号(「NOTIFY」信号)を必ず返送することになる。
前述のように、情報処理装置100Bが、自プレゼンス情報を含む状態通知信号(「NOTIFY」信号)を返送する際に、受信した状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)に含まれている撮影日時と異なる日時に撮影した自画像が存在している場合に限って、撮影した自画像を示す自画像データと該撮影日時とを付加情報として追加した自プレゼンス情報を生成して、状態通知信号(「NOTIFY」信号)として返送している。言い換えると、自画像を撮影して自画像データ52として自情報DB50に画像登録が行なわれた後に、はじめて受信した状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)に対してのみ、該状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)の送信元の情報処理装置100Aに対して自画像データ及び撮影日時を含む状態通知信号(「NOTIFY」信号)を配信している。また、プレゼンス情報として撮影した自画像データを識別するための情報として、撮影日時を用いる場合のみに限らず、前述したように、自画像データの画像ファイル名として識別可能なユニークな名前を付与するようにしても良い。
なお、図22には図示していないが、情報処理装置100Bのプレゼンス配布リスト63にプレゼンス配布先が既に登録されていた場合は、自画像を撮影して自画像データ52として自情報DB50に画像登録が行なわれる都度、プレゼンス配布リスト63に登録されているプレゼンス取得要求元の情報処理装置に対して、自画像データ及び撮影日時を含む状態通知信号(「NOTIFY」信号)を自動的に配信している。
図22のデータフローチャートにおいて、プレゼンス通知を受信するプレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aから、情報処理装置100Bのプレゼンスを示す相手画像を保有していない旨の情報を付与した「SUBSCRIBE」信号D1を送信してきた際に、情報処理装置100Bがまだ自プレゼンス情報51として自画像データ52を自情報DB50に登録していない状態にある場合には、情報処理装置100Aをプレゼンス配布リスト63に登録すると共に、付加情報として画像情報を含んでいない形式の「NOTIFY」信号D2を返送する。しかる後、情報処理装置100Bにて自画像以外の別のプレゼンスの変化(例えばテレビ電源状態の変化など)が発生すると、自画像は含まないが、変化したプレゼンスを含む自プレゼンス情報を有する「NOTIFY」信号D3をプレゼンス配布リスト63の登録先に対して配信する。
更に、情報処理装置100Bにて自プレゼンス情報51として自画像データ52(画像1)を登録すると、新規登録した自画像データ(画像1)を含む自プレゼンス情報51を有する「NOTIFY」信号D4をプレゼンス配布リスト63の登録先に対して配信する。その後、画像以外の別のプレゼンスの変化が発生すると、自プレゼンス情報51として登録して既に配布済みの自画像データ52(画像1)には変化がないので、画像情報を含まない形式の「NOTIFY」信号D5をプレゼンス配布リスト63の登録先に対して配信する。また、自プレゼンス情報として、画像1とは異なる画像2を新たに撮影して自プレゼンス情報51として更新登録した場合、更新登録した自画像データ(画像2)を含む自プレゼンス情報を搭載の「NOTIFY」信号D6をプレゼンス配布リスト63の登録先に対して配信する。
しかる後に、画像2を含むプレゼンス情報を配布済みの情報処理装置100Aから、情報処理装置100Bのプレゼンスの相手画像として画像2を保有している旨の情報を付与した「SUBSCRIBE」信号D7を送信してきた場合は、情報処理装置100Bにて自プレゼンス情報として登録している自画像データ52(画像2)と同一の画像であるので、画像情報を含まない形式の「NOTIFY」信号D8を情報処理装置100Aに返送する。
更に、自プレゼンス情報として、画像2とは異なる画像3を新たに撮影して自プレゼンス情報51として更新登録した後に、情報処理装置100Aから、情報処理装置100Bのプレゼンスの相手画像として更新前の古い画像2を保有している旨の情報を付与した「SUBSCRIBE」信号D9を送信してきた場合は、自プレゼンス情報として新たな自画像データ(画像3)を更新登録した際にプレゼンス配布リスト63の登録先に対して配信していた自画像データ(画像3)を含む自プレゼンス情報を搭載の「NOTIFY」信号が、何らかの原因で、情報処理装置100Aに相手画像として更新登録されなかった状況にあるので、更新登録している自画像データ(画像3)を含む自プレゼンス情報を有する「NOTIFY」信号D10を情報処理装置100Aに対して返送する。
(第3実施例)
情報処理装置100Aが図5の画面構成例に示したような相手プレゼンス表示情報31Aを画面表示する際に、もし、相手画像31cとして画面表示すべき、情報処理装置100Bの相手プレゼンス情報61の相手画像が相手情報DB60に存在していない場合、情報処理装置100Aは、状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)を用いて、プレゼンス配布元の情報処理装置100Bに対してプレゼンス情報を含む状態通知信号(「NOTIFY」信号)の送信を要求する。ところが、情報処理装置100Bから、プレゼンス情報として相手画像(又は、相手画像の所在場所を示すアドレス情報(URL情報))を含む状態通知信号(「NOTIFY」信号)が送信されてくるまでの間は、相手画像31cを画面表示することができない。本実施例では、相手画像31cが送信されてくるまでの間、相手画像を取得中である旨を示す代替画像を相手画像31cの代わりに画面表示する例を図23のフローチャートを用いて説明する。
情報処理装置100Aが図5の画面構成例に示したような相手プレゼンス表示情報31Aを画面表示する際に、もし、相手画像31cとして画面表示すべき、情報処理装置100Bの相手プレゼンス情報61の相手画像が相手情報DB60に存在していない場合、情報処理装置100Aは、状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)を用いて、プレゼンス配布元の情報処理装置100Bに対してプレゼンス情報を含む状態通知信号(「NOTIFY」信号)の送信を要求する。ところが、情報処理装置100Bから、プレゼンス情報として相手画像(又は、相手画像の所在場所を示すアドレス情報(URL情報))を含む状態通知信号(「NOTIFY」信号)が送信されてくるまでの間は、相手画像31cを画面表示することができない。本実施例では、相手画像31cが送信されてくるまでの間、相手画像を取得中である旨を示す代替画像を相手画像31cの代わりに画面表示する例を図23のフローチャートを用いて説明する。
図23は、本発明に係る情報処理装置において利用者が指定した情報処理装置のプレゼンスを相手プレゼンス情報として画面表示する手順の一例を説明するためのフローチャートである。図23のフローチャートにおいて、情報処理装置100Aの利用者が、リモコンユニット102のリモコン操作部21を操作して、相手プレゼンス情報を画面表示したい相手を指定して詳細情報画面として画面表示することを指示する(ステップS101)。リモコン発光部22、リモコン受光部11、ユーザ入力処理部42を介して、利用者の操作内容を受信した状態遷移処理部45にて、利用者がプレゼンス配布元として指定した相手の相手画像が相手情報DB60の相手プレゼンス情報61に保持されているか否かを判定する(ステップS102)。相手情報DB60に相手画像が保持されていた場合は(ステップS102のYES)、相手画像を含む相手プレゼンス情報61を読み出して、状態遷移処理部45の制御により、モニタ出力処理部48を経由して、テレビ受像機103のモニタ31に、図5に示すような相手画像31cを含む相手プレゼンス表示情報31Aの詳細な情報を画面表示する(ステップS103)。
一方、相手情報DB60に相手画像が保持されていない場合は(ステップS102のNO)、詳細情報画面として画面表示する相手プレゼンス表示情報31Aのうち、指定された相手の相手画像が相手情報DB60に保存されていなく、該相手画像の取得中である旨を利用者に対して示すために、相手情報DB60に予め記録している図24に例示するような代替画像を相手画像31cの代わりに画面表示する(ステップS104)。図24は、本発明に係る情報処理装置において相手画像の代わりに画面表示する代替画像の一例を示す模式図であり、相手画像を相手情報DB60に保持していない場合に画面表示するもので、一例として、相手画像を取得中であることを示す「写真準備中」の文字列をイラスト上に配置した画像イメージを示している。
しかる後、状態遷移処理部45の制御により、画面表示すべきプレゼンス配布元の情報処理装置100Bに対して、相手プレゼンス情報の送信を要求する状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)を送信する(ステップS105)。要求先の情報処理装置100Bから、状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)の受信確認の旨を示す「OK」信号を受信した後(ステップS106)、相手プレゼンス情報を含む状態通知信号(「NOTIFY」信号)が受信されるまで待ち合わせる。相手プレゼンス情報を含む状態通知信号(「NOTIFY」信号)を受信すると(ステップS107)、状態通知信号(「NOTIFY」信号)の受信確認の旨を示す「OK」信号を返送する(ステップS108)。
次いで、状態遷移処理部45の制御により、相手プレゼンス情報受信処理部47にて、受信した状態通知信号(「NOTIFY」信号)に含まれている相手プレゼンス情報の中から相手画像を取り出して、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61に蓄積する(ステップS109)。ここでは、便宜上、状態通知信号(「NOTIFY」信号)に含まれている相手プレゼンス情報の中には相手画像が存在している場合について説明している。存在していない場合の例として、例えば、相手画像の所在場所を示すアドレス情報(URL情報)が含まれている場合には、該アドレス情報が示す所在場所にアクセスして、相手画像を取得することになる。
しかる後、状態遷移処理部45の制御により、モニタ出力処理部48を経由して、テレビ受像機103のモニタ31に、取得した相手画像により代替画像を更新して画面表示させ、図5に示すような相手画像31cを含む相手プレゼンス表示情報31Aの詳細な情報を画面表示する(ステップS110)。
以上のように、画面表示したい相手の相手画像を相手情報DB60に保持していない場合であっても、図5に示すような相手プレゼンス表示情報31Aを含む詳細情報画面を表示した際に、相手画像31cの領域を空白表示にすることなく、相手画像を取得中である旨を示す代替画像を画面表示することができる。なお、図23には示していないが、通信相手の相手画像を相手情報DB60に保持している場合であっても、最新の相手画像を画面表示したい場合には、通信相手の情報処理装置100に対して、相手プレゼンス情報の送信を要求する状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)を送信して、保持している相手画像を更新登録すると共に、最新の相手画像を画面表示するようにしても良い。
以下に、前述した各実施例についての変形実施例を更に説明する。
(第1変形実施例)
プレゼンス配布先となる通信相手のカテゴリに応じて、それぞれの通信相手が所有する情報処理装置100に対して、自プレゼンス情報として配布したい自画像の画像データ110が異なることが想定される。例えば、恋人と親とはおのずと配布する自画像の画像データ110は異なるはずである。このように、通信相手によって配布すべき自画像の画像データ110を変更するためには、図17に示したような画像登録画面において、自画像を撮影して登録する際に、通信相手を更に指定することを可能とし、かつ、自画像を登録する自情報DB50の自画像データ52として複数の画像を登録可能にすることにより実現することができる。なお、配布先の通信相手を「友人」、「恋人」、「家族」、「親戚」、「会社関係」といったカテゴリに分類してプレゼンス配布リスト63を構成しても良く、このようなカテゴリ別の分類を行なう場合には、画像登録画面では、配布先の通信相手を一々指定する代わりに、分類したカテゴリを指定するだけで良い。図16のステップS45では、相手情報処理装置100ごとに自画像データ52を異なる場所に蓄積して、その所在場所を示すアドレス情報(URL情報)を含む自プレゼンス情報51を状態通知信号M3の「NOTIFY」信号として、相手情報処理装置ごとに配信する。この場合、相手情報処理装置ごとに、自画像データ52を異なるサーバーや異なるフォルダに蓄積することによって、簡単に相手ごとに異なる自画像データ52を配信することができる。
(第1変形実施例)
プレゼンス配布先となる通信相手のカテゴリに応じて、それぞれの通信相手が所有する情報処理装置100に対して、自プレゼンス情報として配布したい自画像の画像データ110が異なることが想定される。例えば、恋人と親とはおのずと配布する自画像の画像データ110は異なるはずである。このように、通信相手によって配布すべき自画像の画像データ110を変更するためには、図17に示したような画像登録画面において、自画像を撮影して登録する際に、通信相手を更に指定することを可能とし、かつ、自画像を登録する自情報DB50の自画像データ52として複数の画像を登録可能にすることにより実現することができる。なお、配布先の通信相手を「友人」、「恋人」、「家族」、「親戚」、「会社関係」といったカテゴリに分類してプレゼンス配布リスト63を構成しても良く、このようなカテゴリ別の分類を行なう場合には、画像登録画面では、配布先の通信相手を一々指定する代わりに、分類したカテゴリを指定するだけで良い。図16のステップS45では、相手情報処理装置100ごとに自画像データ52を異なる場所に蓄積して、その所在場所を示すアドレス情報(URL情報)を含む自プレゼンス情報51を状態通知信号M3の「NOTIFY」信号として、相手情報処理装置ごとに配信する。この場合、相手情報処理装置ごとに、自画像データ52を異なるサーバーや異なるフォルダに蓄積することによって、簡単に相手ごとに異なる自画像データ52を配信することができる。
また、どの通信相手に対してどの自画像の画像データ110を自プレゼンス情報として配布するかという指定方法については、配布先を登録するプレゼンス配布リスト63に、どの通信相手に対してどの自画像を配布するかという情報を追加して登録すれば実現することができる。更には、通信相手に配布した自画像の画像データ110がどんなものであるかを、配布元の利用者自身が知りたい場合も想定される。例えば、「これどこで撮ったの?」などと通信相手に聞かれて、困ったりするかもしれない。或る通信相手に対して送った画像データ110を確認する方法としては、利用者がリモコン操作部21を操作して指定した通信相手について、前記のプレゼンス配布リスト63を参照して、配布した画像データを特定する情報を取得して、該通信相手に対して配布した自画像を自情報DB50から読み出して、指定した通信相手と共に画面表示するようにしても良い。
(第2変形実施例)
また、プレゼンス情報の配信を受け取る利用者の立場としては、相手プレゼンス情報の相手画像として新しい画像データ110が配信されてきたとしても、前の相手画像の方が良かったとして、戻したい場合も想定される。例えば、失恋したので、もう電話はかかってこないけれども、思い出だけは残しておきたいということも想定される。前の相手画像に戻すことを可能とするためには、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61として複数の相手画像を保持することが可能な形式として、最新の相手画像だけでなく、古い相手画像も保持しておくことにすれば良い。もし、図5のような相手プレゼンス表示情報31Aとして画面表示される相手画像31cが気に入らなければ、利用者がリモコン操作部21を操作することによって、別の相手画像を相手情報DB60の中から選択して、相手画像31cの表示を変更するように指示することができる。また、配信する画像データに有効期限を設定して配信するようにしてもよい。この場合、有効期限の設定には既知のデジタル著作権管理(DRM:Digital Rights Management)の仕組みが使用できる。
また、プレゼンス情報の配信を受け取る利用者の立場としては、相手プレゼンス情報の相手画像として新しい画像データ110が配信されてきたとしても、前の相手画像の方が良かったとして、戻したい場合も想定される。例えば、失恋したので、もう電話はかかってこないけれども、思い出だけは残しておきたいということも想定される。前の相手画像に戻すことを可能とするためには、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61として複数の相手画像を保持することが可能な形式として、最新の相手画像だけでなく、古い相手画像も保持しておくことにすれば良い。もし、図5のような相手プレゼンス表示情報31Aとして画面表示される相手画像31cが気に入らなければ、利用者がリモコン操作部21を操作することによって、別の相手画像を相手情報DB60の中から選択して、相手画像31cの表示を変更するように指示することができる。また、配信する画像データに有効期限を設定して配信するようにしてもよい。この場合、有効期限の設定には既知のデジタル著作権管理(DRM:Digital Rights Management)の仕組みが使用できる。
(第3変形実施例)
プレゼンス情報の配信を受け取る情報処理装置100Aにおいて、相手プレゼンス情報の相手画像として新しい画像データ110が配信されてきても、配信された相手画像の内容によっては拒絶したい場合がある。たとえ状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)を送信した親しい通信相手であっても、当該通信相手の感情によっては、怪しげな相手画像が配信されてきて、画面表示をしたくないような場合も想定される。
プレゼンス情報の配信を受け取る情報処理装置100Aにおいて、相手プレゼンス情報の相手画像として新しい画像データ110が配信されてきても、配信された相手画像の内容によっては拒絶したい場合がある。たとえ状態通知登録要求信号(「SUBSCRIBE」信号)を送信した親しい通信相手であっても、当該通信相手の感情によっては、怪しげな相手画像が配信されてきて、画面表示をしたくないような場合も想定される。
このような場合を想定して、例えば、図5のような詳細情報画面の表示が選択指示されていた場合であっても、状態遷移処理部45の制御により、相手プレゼンス表示情報31Aとして画面表示される相手画像31cは、最初はモザイクのかかった輪郭のみが判る画像として表示し、時間が経つにつれてはっきりとした画像に徐々に変化するように制御することを可能としても良い。ここで、モザイクのかかった輪郭のみがわかる画像が表示されている状態からはっきりとした画像に徐々に変化していくまでの過程で、利用者がリモコン操作部21を操作することによって相手画像31cの画面表示を拒否すると、状態遷移処理部45の制御により、相手画像31cとして画面表示される画像を、例えば図24に示すような代替画像に入れ替えて表示するようにすれば良い。
(第4変形実施例)
また、プレゼンス情報の配信を受け取る情報処理装置100Aにおいて、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61として複数の相手画像を保持することとして、利用者が図5に示すような詳細情報画面の表示を選択指示した場合に、画面表示の選択指示がなされる都度、相手プレゼンス表示情報31Aの相手画像31cとして異なる画像を表示したい場合も想定される。例えば、選択指示の都度、毎回異なる相手画像31cが画面表示されるようになれば、相手プレゼンス表示情報31Aを画面表示したくなる欲求を増進させる可能性もあると思われるし、また、テレビのチャンネルをザッピング(zapping)するように、画像の入れ替えがあると楽しいという効果も得られよう。
また、プレゼンス情報の配信を受け取る情報処理装置100Aにおいて、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61として複数の相手画像を保持することとして、利用者が図5に示すような詳細情報画面の表示を選択指示した場合に、画面表示の選択指示がなされる都度、相手プレゼンス表示情報31Aの相手画像31cとして異なる画像を表示したい場合も想定される。例えば、選択指示の都度、毎回異なる相手画像31cが画面表示されるようになれば、相手プレゼンス表示情報31Aを画面表示したくなる欲求を増進させる可能性もあると思われるし、また、テレビのチャンネルをザッピング(zapping)するように、画像の入れ替えがあると楽しいという効果も得られよう。
(第5変形実施例)
前述した実施例のように、テレビ電話を行なう通信相手を選択する際に、相手情報DB60に登録されているアドレス帳64を検索して詳細情報の表示を指示する局面においてのみ図5のような詳細情報画面を表示するだけではなく、例えば、テレビ電話中に画面の隅に表示したり、テレビ電話を切断したときに表示したり、いろいろな局面で用いることが想定される。このように、いろいろな局面で詳細情報画面を表示するような場合、プレゼンス情報の配布元の情報処理装置100Bが自プレゼンス情報を配信する際に、自画像を示す画像データ110として複数の画像を配信し、かつ、複数の各画像データ110毎に、どの局面で使われるべき自画像かを指定するようにしても良い。
前述した実施例のように、テレビ電話を行なう通信相手を選択する際に、相手情報DB60に登録されているアドレス帳64を検索して詳細情報の表示を指示する局面においてのみ図5のような詳細情報画面を表示するだけではなく、例えば、テレビ電話中に画面の隅に表示したり、テレビ電話を切断したときに表示したり、いろいろな局面で用いることが想定される。このように、いろいろな局面で詳細情報画面を表示するような場合、プレゼンス情報の配布元の情報処理装置100Bが自プレゼンス情報を配信する際に、自画像を示す画像データ110として複数の画像を配信し、かつ、複数の各画像データ110毎に、どの局面で使われるべき自画像かを指定するようにしても良い。
例えば、図15に示すような状態通知信号に含めて送信するプレゼンス情報の「画像」(“Picture”)欄に示す画像情報として、複数の各画像データ110毎に、「アドレス帳に使う画像」、「テレビ電話中に表示する画像」、「テレビ電話切断時に表示する画像」といった局面を示す付加情報を更に付与して配信しても良い。該プレゼンス情報を受信した情報処理装置100Aにて、相手情報DB60の相手プレゼンス情報61として登録する際に、各局面を示す付加情報と共に各画像データを相手画像として登録するようにし、詳細情報画面の表示を指示された場合の各局面に応じた相手画像を画面表示できるようにすれば良い。
(第6変形実施例)
また、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aに対して以前に配信した自画像を消去させたいという欲求も想定される。「もう、自分の顔も見せたくないー」といった気分になった場合である。このような場合は、図15に示すような状態通知信号に含めて送信するプレゼンス情報として、
1)自画像の消去命令を付加情報として追加して配信する、
2)自画像を示す画像データ110の代わりに、図24に示すような代替画像やあるいは全面真っ黒の画像データを配信する、
などとすることも可能である。
また、プレゼンス取得要求元の情報処理装置100Aに対して以前に配信した自画像を消去させたいという欲求も想定される。「もう、自分の顔も見せたくないー」といった気分になった場合である。このような場合は、図15に示すような状態通知信号に含めて送信するプレゼンス情報として、
1)自画像の消去命令を付加情報として追加して配信する、
2)自画像を示す画像データ110の代わりに、図24に示すような代替画像やあるいは全面真っ黒の画像データを配信する、
などとすることも可能である。
(第7変形実施例)
相手プレゼンス情報としての相手画像を、テレビ電話の際のCM付背景画像として使うこともできる。かかる場合には、相手画像の画像データ110としてハイパーリンクが付加されているといった例が想定される。画面表示された相手画像のハイパーリンクをクリックすると、CMが画面表示されると共に、該CMの提供者に対して当該相手画像を配信した配布元の利用者に関する情報が自動的に送信され、該CMの提供者から配布元の利用者に対して対価が支払われる、といったビジネスモデルを構築することも可能である。
相手プレゼンス情報としての相手画像を、テレビ電話の際のCM付背景画像として使うこともできる。かかる場合には、相手画像の画像データ110としてハイパーリンクが付加されているといった例が想定される。画面表示された相手画像のハイパーリンクをクリックすると、CMが画面表示されると共に、該CMの提供者に対して当該相手画像を配信した配布元の利用者に関する情報が自動的に送信され、該CMの提供者から配布元の利用者に対して対価が支払われる、といったビジネスモデルを構築することも可能である。
(第8変形実施例)
図8のデータフローチャートにおけるプレゼンス情報の取得要求を示す状態通知登録要求信号M1として「SUBSCRIBE」信号の中に、情報処理装置100Aの表示関連情報を含んでもよい。この場合の情報処理装置100Aの表示関連情報とは、例えば、情報処理装置100Aのディスプレイのサイズ、解像度、カラーか白黒か、などの情報である。このような情報処理装置100Aの表示関連情報を含む状態通知登録要求信号M1として「SUBSCRIBE」信号を受信した情報処理装置100Bは、相手の情報処理装置100Aの表示関連情報に合わせた画像データを生成し、情報処理装置100Aに提供することができる。
図8のデータフローチャートにおけるプレゼンス情報の取得要求を示す状態通知登録要求信号M1として「SUBSCRIBE」信号の中に、情報処理装置100Aの表示関連情報を含んでもよい。この場合の情報処理装置100Aの表示関連情報とは、例えば、情報処理装置100Aのディスプレイのサイズ、解像度、カラーか白黒か、などの情報である。このような情報処理装置100Aの表示関連情報を含む状態通知登録要求信号M1として「SUBSCRIBE」信号を受信した情報処理装置100Bは、相手の情報処理装置100Aの表示関連情報に合わせた画像データを生成し、情報処理装置100Aに提供することができる。
(プレゼンス配信処理プログラム及び該プレゼンス配信処理プログラムを記録したプログラム記録媒体としての実現)
なお、本発明に係る情報処理装置(プレゼンス取得要求側の情報処理装置100A及びプレゼンス送信側の情報処理装置100B)の各構成ブロックの処理を、ソフトウェアにより実現することにして、コンピュータで実行可能な「プレゼンス配信処理プログラム」として実現することも可能である。
更に、該プレゼンス配信処理プログラムを、コンピュータで読み取り可能なプログラム記録媒体に記録して、該プログラム記録媒体から読み取ったコンピュータによって、該プレゼンス配信処理プログラムの各処理を実行することも可能である。プログラム記録媒体の例としては、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクや、CD−ROM/MO/MD/DVDなどの光ディスクなどからなるディスク系、ICカードや光カード等のカード系、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含め、固定的にプログラムを担持可能な記録媒体などいずれであっても良い。
なお、本発明に係る情報処理装置(プレゼンス取得要求側の情報処理装置100A及びプレゼンス送信側の情報処理装置100B)の各構成ブロックの処理を、ソフトウェアにより実現することにして、コンピュータで実行可能な「プレゼンス配信処理プログラム」として実現することも可能である。
更に、該プレゼンス配信処理プログラムを、コンピュータで読み取り可能なプログラム記録媒体に記録して、該プログラム記録媒体から読み取ったコンピュータによって、該プレゼンス配信処理プログラムの各処理を実行することも可能である。プログラム記録媒体の例としては、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクや、CD−ROM/MO/MD/DVDなどの光ディスクなどからなるディスク系、ICカードや光カード等のカード系、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含め、固定的にプログラムを担持可能な記録媒体などいずれであっても良い。
以上、これまでに記載した本発明に係る情報処理装置やプレゼンス配信処理方法の実施例でも明らかなように、本発明によれば、通信相手を登録するアドレス帳として表示させたい画像を任意の時点で撮影し、配布したい通信相手全員に対して簡便に配布することができる。例えば、朝には起き抜けの顔を通信相手に画面表示させ、昼には食事中の顔を通信相手に画面表示させ、夜には風呂上りでくつろぐ顔を通信相手に画面表示させたい、といった場合において、簡単なリモコン操作を行なうのみで、それぞれの場面における最新の自画像を撮影して、配布したい通信相手全員に配信することができる。
更に、通信相手が、既に自分の画像を所持している場合には重複して同じ画像を配信せずに、撮影した時点の自画像を所持していない場合にのみ、当該通信相手に対して撮影した当該自画像を配信することにより、無駄な通信を行なわないようにすることもできる。また、自プレゼンス情報として新たに自画像を撮影した旨を、プレゼンス配布リストに登録されている通信相手全てに対して通知する際には、高速通信が可能な通信プロトコル(UDP)を用い、一方、自画像の画像データそのものの配信には、信頼性が高い通信プロトコル(TCP)を用いることにより、たとえ無線回線のように信頼性の低い回線であっても、確実に、効率良く、大容量の自画像を配信することができる。
更に、通信相手の相手画像を所持していない場合でも、相手画像の代わりに相手画像を取得中の状態にあることを示す予め定めたデフォルトの代替画像を表示し、相手画像が配信されてきた時点で代替画像と置き換えて表示することも可能である。
Claims (8)
- ネットワークを介して他の情報処理装置と通信する通信手段と、
前記他の情報処理装置との間でセッションを形成するセッション形成手段と、
ユーザを識別するための画像データの所在場所を示すアドレス情報を前記他の情報処理装置に対して配信するアドレス情報配信手段と、
前記他の情報処理装置から前記画像データの配信要求を受け付ける画像配信要求受信手段と、
前記配信要求に基づき前記画像データを、前記他の情報処理装置に対して返信する画像配信応答送信手段と、
を備え、
前記画像配信要求受信手段は、前記セッション形成手段にてセッションを形成している間のみ前記配信要求を受け付け、
前記画像配信要求受信手段で受け付ける前記配信要求には画像データの所在場所を示すアドレス情報を含み、
前記画像配信応答送信手段は、前記配信要求に含まれる前記アドレス情報が参照する前記画像データを返信する、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記セッション形成手段にて形成したセッションを介して、前記画像配信要求受信手段にて使用する受信ポートを前記他の情報処理装置に通知する受信ポート通知手段を備え、
前記画像配信要求受信手段は、前記セッション形成手段にてセッションを形成している間のみ、前記受信ポートにて前記配信要求を受け付ける、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記受信ポート通知手段にて通知する受信ポートを、前記セッション形成手段にて形成するセッションごとに変更する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。 - ネットワークを介して他の情報処理装置と通信する通信手段と、
ユーザを識別するための画像データの蓄積を検出し、前記他の情報処理装置に対して配信する自画像蓄積情報配信手段と
前記他の情報処理装置から要求された場合に、前記他の情報処理装置との間にセッションを形成するセッション形成手段と、
前記セッション形成手段にて形成したセッションを介して、前記画像データの所在場所を示すアドレス情報を前記他の情報処理装置に通知するアドレス情報通知手段と、
前記他の情報処理装置から前記画像データの配信要求を受け付ける画像配信要求受信手段と、
前記配信要求に基づき前記画像データを、前記他の情報処理装置に対して返信する画像配信応答送信手段と、
を備え、
前記画像配信要求受信手段で受け付ける前記配信要求には前記画像データの所在場所を示す前記アドレス情報を含み、
前記画像配信応答送信手段は、前記配信要求に含まれる前記アドレス情報が参照する前記画像データを返信する、
ことを特徴とする情報処理装置。 - ネットワークを介して他の情報処理装置と通信する通信手段と、
相手装置ユーザを識別するための画像データの所在場所を示すアドレス情報を前記他の情報処理装置より受信するアドレス情報受信手段と、
前記他の情報処理装置との間でセッションを形成するセッション形成手段と、
前記画像データの配信要求を送信する画像配信要求送信手段と、
前記配信要求に基づき配信される前記画像データを受信する画像配信応答受信手段と、
受信した前記画像データを蓄積する相手画像蓄積手段と、
前記相手画像蓄積手段により蓄積されている前記画像データを表示する表示手段と、
を備え、
前記画像配信要求送信手段で送信する前記配信要求には、前記アドレス情報受信手段で受信した前記アドレス情報を含み、
前記画像配信要求送信手段にて前記画像データの配信要求を送信する前に、前記セッション形成手段にて前記他の情報処理装置との間でセッションを形成し、
前記画像配信応答受信手段にて前記画像データを受信した後に、前記セッション形成手段にて前記他の情報処理装置との間で形成した前記セッションを解消する、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記セッション形成手段にて形成した前記セッションを介して、前記画像配信要求送信手段にて使用する前記他の情報処理装置の受信ポートを前記他の情報処理装置より取得する受信ポート取得手段をさらに備え、
前記画像配信要求送信手段は前記受信ポート取得手段で取得した前記他の情報処理装置の前記受信ポートを使用して前記配信要求を送信する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - ネットワークを介して他の情報処理装置と通信する通信手段と、
前記他の情報処理装置にユーザを識別する為の画像データが蓄積されたことを前記他の情報処理装置より通知を受ける画像蓄積情報取得手段と、
前記他の情報処理装置との間でセッションを形成するセッション形成手段と、
前記セッション形成手段にて形成したセッションを介して、前記画像データの所在場所を示すアドレス情報を前記他の情報処理装置より取得するアドレス情報取得手段と、
前記画像データの配信要求を送信する画像配信要求送信手段と、
前記配信要求に基づき配信される前記画像データを受信する画像配信応答受信手段と、
受信した前記画像データを蓄積する相手画像蓄積手段と、
前記相手画像蓄積手段により蓄積されている前記画像データを表示する表示手段と、
を備え、
前記アドレス情報取得手段にて前記画像データの所在場所を取得する前に、前記セッション形成手段にて前記他の情報処理装置との間でセッションを形成し、
前記画像配信要求送信手段で送信する前記配信要求には、前記アドレス情報取得手段で取得した前記アドレス情報を含み、
前記画像配信応答受信手段にて前記画像データを受信した後に、前記セッション形成手段にて前記他の情報処理装置との間でのセッションを解消する、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載の情報処理装置に記載の各手段を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実現していることを特徴とする情報処理プログラム。
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