JP5214722B2 - 通信制御装置、通信装置、送信システム、受信システム、通信システム、通信制御装置の制御方法、通信装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体 - Google Patents

通信制御装置、通信装置、送信システム、受信システム、通信システム、通信制御装置の制御方法、通信装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP5214722B2
JP5214722B2 JP2010502845A JP2010502845A JP5214722B2 JP 5214722 B2 JP5214722 B2 JP 5214722B2 JP 2010502845 A JP2010502845 A JP 2010502845A JP 2010502845 A JP2010502845 A JP 2010502845A JP 5214722 B2 JP5214722 B2 JP 5214722B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
data
session
information
request message
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010502845A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009113561A1 (ja
Inventor
哲史 吉川
哲也 松山
智 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2010502845A priority Critical patent/JP5214722B2/ja
Publication of JPWO2009113561A1 publication Critical patent/JPWO2009113561A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5214722B2 publication Critical patent/JP5214722B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/66Arrangements for connecting between networks having differing types of switching systems, e.g. gateways
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/14Systems for two-way working
    • H04N7/141Systems for two-way working between two video terminals, e.g. videophone
    • H04N7/147Communication arrangements, e.g. identifying the communication as a video-communication, intermediate storage of the signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M7/00Arrangements for interconnection between switching centres
    • H04M7/006Networks other than PSTN/ISDN providing telephone service, e.g. Voice over Internet Protocol (VoIP), including next generation networks with a packet-switched transport layer
    • H04M7/0066Details of access arrangements to the networks
    • H04M7/0069Details of access arrangements to the networks comprising a residential gateway, e.g. those which provide an adapter for POTS or ISDN terminals

Description

本発明は、複数の通信装置同士による複数の通信を連携させる通信システムに関するものである。
近年、インターネットの普及に伴い、これまで専用の回線網を利用して実現していた電話などの通信サービスを、インターネットで代替しようという動きが広まっている。こうした動きの背景には、回線網を構成する専用交換機に比べ、インターネットで利用されるルータの価格の圧倒的な安さがある。
しかしながら、インターネットを介して通話を行うには、通信の帯域をブラウザによるウェブ閲覧や動画のストリーミング視聴等の他のアプリケーションと共有する必要があるため、ネットワーク通信状態によっては必要な音声品質を保つことができないという課題がある。
このような課題に対して、主に通信事業者によって、IMS(IP Multimedia Subsystem)などの仕組みを用いて実現されるNGN(next generation network)と呼ばれる次世代ネットワークが提案されている。次世代ネットワークでは、各アプリケーションに応じた帯域の割り当てることができるため、例えば通話に対して優先的に帯域を割り当てる、などの制御が可能である。また、ネットワーク上の二つの通信装置間で必要な通信セッションを確立するプロトコルであるSIP(Session Initiation Protocol)の導入により、通話だけではなく、複数のユーザで動画や静止画を共有するなどの高品質の通信サービスをユーザに提供することができる。さらに、各通信装置には、従来の電話番号に相当する、各通信装置(各ユーザ)を一意に識別できる識別子としてのSIPアドレス(Public User Identity;IMPU、あるいは、Private User Identity;IMPI)が付与されるため、ユーザ認証・アクセス制限・課金などに必要なセキュリティを保つことが容易である。
上述のように、複数の通信装置同士の複数の通信を連携させるという、次世代ネットワークのメリットを享受するためには、次世代ネットワークに対応した通信装置を利用することが必要である。しかし、一般の消費者にはとっては全ての通信装置を次世代ネットワーク対応機と交換することは難しい。そのため、まず宅内にホームゲートウェイ(Home GateWay;HGW)と呼ばれるゲートウェイサーバが設置されることが想定される。ホームゲートウェイは、宅外からのSIPによる様々なリクエストを解釈し、次世代ネットワーク非対応端末に対して必要なプロトコルの変換を行うことで、次世代ネットワーク非対応装置であっても次世代ネットワークへの参加することを可能にするものである。これにより、携帯電話、テレビ、録画再生機といった宅内の様々な既存機器を、宅外の機器と連携させることにより、各機器が不足する機能を別の機器の機能で補完するといった新しい高品質な通信サービスやアプリケーションが提供されることが期待できる。
また、音声通話と、動画や静止画を共有するためのデータ通信との連携を実現するシステムとして、特許文献1の通信システムが挙げられる。
特許文献1では、自らの携帯電話装置と情報通信機器とが連携し、情報通信機器が携帯電話装置から通話相手の情報を取得することにより、情報通信機器は、通話相手の情報通信機器の宛先(IPアドレスなど)を求めることができる。
これにより、携帯電話装置を用いた通話が行われている状態で、通話相手の情報通信機器へ、自らの情報通信機器が保有するデータを送信することが可能となる。
しかしながら、上記特許文献1の構成では、複数の通信を連携させたい場合に、各通信を実現するそれぞれの通信装置(携帯電話装置および情報通信機器)がそれぞれの通信相手の電話番号やIPアドレスを把握していなければならず、その連携を維持するために、通信相手の情報をやりとりするなどの余分な処理が必要になるという問題がある。また、データを送信したい別の情報通信機器がさらに複数存在する場合、携帯電話装置と連携している最初の情報通信機器は、別の情報通信機器からのリクエストを受けてデータ送信を代行することはできないため、結局、各情報通信機器のすべてが携帯電話装置と連携をとるための仕組みを搭載していなければならない。よって、そのような仕組みを持たない既存の情報通信機器が混在する通信システムの構築が不可能になるという問題がある。
また、既存機器にて次世代ネットワークのメリットを享受するために、ホームゲートウェイを導入する場合でも、それに接続する宅内の各機器は、ホームゲートウェイに対してデータ送信をリクエストする際に通信相手を指定する必要がある。したがって、機器のそれぞれにおいて通信相手先情報の指定、入力などの操作を行うことは必要であり、複数の通信を連携させる場合でも、機器ごとに操作をしなければならないということは、ユーザにとって不便であった。
日本国公開特許公報「特開2005−277681号公報(2005年10月6日公開)」
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の通信装置同士による複数の通信を連携させる場合に、各通信装置が通信相手先を意識することなく、それらの連携を円滑に実現することにより、ユーザの利便性を向上させることが可能な、通信制御装置、通信装置、送信システム、受信システム、通信システム、通信制御装置の制御方法、通信装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体を実現することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の通信制御装置は、上記課題を解決するために、送信システムにおいて構内通信網を介して複数の構内通信装置と接続し、各構内通信装置が外部通信網を介して外部通信装置と通信するための通信制御を行う通信制御装置において、第1の構内通信装置から送信された外部通信装置との第1通信を要求する通信要求メッセージにしたがって、上記第1の構内通信装置と上記外部通信装置が含まれる受信システムとのセッションを確立する呼制御手段と、上記第1通信のセッションが確立している間、該セッションが確立していることを示す情報と、上記受信システムの宛先情報とを関連付けてセッション情報としてセッション情報記憶部に記憶するセッション管理手段とを備え、上記呼制御手段は、第2の構内通信装置から送信された第2通信を要求する通信要求メッセージにしたがって、上記第2の構内通信装置と、上記セッション情報の宛先情報が指定する上記受信システムとのセッションを第2通信のセッションとして確立することを特徴としている。
上記構成によれば、当該通信制御装置が、自装置に接続される第1の構内通信装置から、外部通信装置との第1通信を要求する通信要求メッセージを受信すると、呼制御手段は、上記メッセージの応答として、上記第1の構内通信装置と上記外部通信装置が含まれる受信システムとのセッションを確立する。これにより、第1通信のセッションが確立する。
次に、セッション管理手段は、上記第1通信のセッションが確立している間、該セッションが確立していることを示す情報と、上記受信システムの宛先情報とを関連付けてセッション情報としてセッション情報記憶部に記憶する。
そして、当該通信制御装置が、自装置に接続される第2の構内通信装置から、第2通信を要求する通信要求メッセージを受信すると、呼制御手段は、上記セッション情報記憶部に記憶されているセッション情報を参照する。そして、上記メッセージの応答として、上記第2の構内通信装置と、参照したセッション情報に含まれる宛先情報が指定する受信システムとのセッションを確立する。これにより、第2通信のセッションが確立する。
以上のとおり、上記第1通信のセッションの通信相手は、受信システムに含まれる外部通信装置であり、上記第2通信のセッションの通信相手は、上記外部通信装置が含まれる同じ受信システムである。すなわち、当該通信制御装置が制御している上記第1通信および上記第2通信は連携し、上記第1通信および上記第2通信は両方とも同じ受信システムに含まれるいずれかの外部通信装置との間で成り立っている。
上記呼制御手段は、自装置に記憶されているセッション情報に基づいて、第2通信の通信相手を特定しているので、上記第2の構内通信装置は、通信制御装置に対して通信相手の宛先情報を指定する必要がない。
以上のことから、通信制御装置とは別の装置(第2の構内通信装置)でありながら、通信制御装置に対しては、第2通信の要求を行うのみで、宛先情報を指定せずに、上述の第1通信および第2通信の連携を実現することが可能となる。
第2の構内通信装置が宛先情報を指定しないで済むということは、第2の構内通信装置に対して、宛先情報を入力しなければならないというユーザの手間を省くことにつながる。
結果として、複数の通信装置同士による複数の通信を連携させる場合に、各通信装置が通信相手先を意識することなく、それらの連携を円滑に実現することにより、ユーザの利便性を向上させるという効果を奏する。
本発明の通信制御装置は、上記課題を解決するために、受信システムにおいて構内通信網を介して複数の構内通信装置と接続し、各構内通信装置が外部通信網を介して外部通信装置と通信するための通信制御を行う通信制御装置において、送信システムに含まれる外部通信装置のいずれかとセッションを確立することにより、上記外部通信装置から送信された受信データを受信する呼制御手段と、上記呼制御手段により受信された受信データの受け取り手となる受信装置を、上記構内通信網に接続する複数の構内通信装置の中から選択する受信装置選択手段とを備え、上記受信装置選択手段は、上記受信データの属性と上記各構内通信装置の属性とに基づいて、該受信データの受信装置を選択することを特徴としている。
上記構成によれば、上記呼制御手段は、送信システムの外部通信装置のいずれかとセッションを確立して、上記外部通信装置から送信された受信データを受信する。通信制御装置は、受信した受信データを構内通信網に接続された構内通信装置のいずれかに配信するために以下の動作を行う。
すなわち、上記受信装置選択手段は、受信された受信データの属性と各構内通信装置の属性とを考慮して、上記受信データの受け取り手となる受信装置を上記各構内通信装置の中から選択する。
これにより、送信システムから送信される受信データに対して具体的な宛先情報が付与されていなくても、つまり、該受信データが当該受信システムのいずれの構内通信装置宛てのデータであるのかが分からなくても、受信装置選択手段が受信データの受け取り手として最適な装置を各構内通信装置の中から選択することができる。
よって、通信制御装置は、上記受信データを適切な構内通信装置に配信することが可能となる。
したがって、送信システムの通信制御装置は、受信システムを宛先として受信データを送信するだけでよい。さらに、その送信システムに含まれる外部通信装置は、受信データの受け取り先を意識する必要がなくなる。
本発明の通信装置は、上記課題を解決するために、送信システムにおいて構内通信網を介して通信制御装置と接続し、通信制御装置の通信制御にしたがって、外部通信網に接続する外部通信装置と通信する通信装置において、ユーザにより指定された外部通信装置との第1通信を、上記通信制御装置に対して要求するための通信要求メッセージと、上記第1通信の外部通信装置が含まれる受信システムとの第2通信を、上記通信制御装置に対して要求する通信要求メッセージとを生成する要求生成手段を備え、上記要求生成手段は、上記第1通信を要求する通信要求メッセージを、上記外部通信装置の宛先情報を指定した通常通信要求メッセージとして生成し、上記第2通信を要求する通信要求メッセージを、宛先情報を指定しない省略通信要求メッセージとして生成することを特徴としている。
上記構成によれば、上記要求生成手段は、自装置に入力されたユーザにより指定された外部通信装置の宛先情報を用いて、該外部通信装置との第1通信を、上記通信制御装置に対して要求するための通信要求メッセージを生成する。このとき要求生成手段が生成するのは、上記外部通信装置の宛先情報を指定した通常通信要求メッセージである。
この一方、上記要求生成手段は、自装置に入力された所定の指示信号(例えば、データの共有化を指示する信号)に応じて、データ共有化のための第2通信を上記通信制御装置に対して要求する通信要求メッセージを生成する。このとき要求生成手段が生成するのは、宛先情報を指定しない省略通信要求メッセージであり、省略通信要求メッセージは、上記第1通信の通信相手である外部通信装置が含まれる受信システムとの通信を意図したメッセージである。
これにより、通信装置は、第1通信中の通信相手と第2通信を開始したい場合には、宛先情報を指定する必要なく、省略通信要求メッセージを通信制御装置に送信するだけでよい。通信制御装置が、上記省略通信要求メッセージに基づいて、第2通信の通信相手を自動で特定することができる。
結果として、第1通信と第2通信とを連携させる場合に、当該通信装置が通信相手先を意識することなく、それらの連携を円滑に実現することができる。ユーザは、第1通信に連携する第2通信を開始したい場合は、宛先情報を通信装置に入力する必要がなくなるので、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
本発明の通信制御装置の制御方法は、上記課題を解決するために、送信システムにおいて構内通信網を介して複数の構内通信装置と接続し、各構内通信装置が外部通信網を介して外部通信装置と通信するための通信制御を行う通信制御装置の制御方法であって、第1の構内通信装置から送信された外部通信装置との第1通信を要求する通信要求メッセージにしたがって、上記第1の構内通信装置と上記外部通信装置が含まれる受信システムとのセッションを確立する第1呼制御ステップと、上記第1呼制御ステップにて、上記第1通信のセッションが確立している間、該セッションが確立していることを示す情報と、上記受信システムの宛先情報とを関連付けてセッション情報としてセッション情報記憶部に記憶するセッション管理ステップと、第2の構内通信装置から送信された第2通信を要求する通信要求メッセージにしたがって、上記第2の構内通信装置と、上記セッション情報の宛先情報が指定する上記受信システムとのセッションを第2通信のセッションとして確立する第2呼制御ステップとを含むことを特徴としている。
本発明の通信制御装置の制御方法は、上記課題を解決するために、受信システムにおいて構内通信網を介して複数の構内通信装置と接続し、各構内通信装置が外部通信網を介して外部通信装置と通信するための通信制御を行う通信制御装置の制御方法であって、送信システムに含まれる外部通信装置のいずれかとセッションを確立することにより、上記外部通信装置から送信された受信データを受信する呼制御ステップと、上記呼制御ステップにより受信された受信データの受け取り手となる受信装置を、上記構内通信網に接続する複数の構内通信装置の中から選択する受信装置選択ステップとを含み、上記受信装置選択ステップでは、上記受信データの属性と上記各構内通信装置の属性とに基づいて、該受信データの受信装置を選択することを特徴としている。
本発明の通信装置の制御方法は、上記課題を解決するために、送信システムにおいて、構内通信網を介して通信制御装置と接続し、通信制御装置の通信制御にしたがって、外部通信網に接続する外部通信装置と通信する通信装置の制御方法であって、ユーザにより指定された外部通信装置との第1通信を、上記通信制御装置に対して要求するための通信要求メッセージ、または、上記第1通信の外部通信装置が含まれる受信システムとの第2通信を、上記通信制御装置に対して要求する通信要求メッセージを生成する要求生成ステップを含み、上記要求生成ステップでは、上記第1通信を要求する通信要求メッセージを、上記外部通信装置の宛先情報を指定した通常通信要求メッセージとして生成し、上記第2通信を要求する通信要求メッセージを、宛先情報を指定しない省略通信要求メッセージとして生成することを特徴としている。
本発明の実施形態における送信側のホームゲートウェイの要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態におけるデータ交換システムの概略構成を示す図である。 (a)は、ホームゲートウェイのセッション情報記憶部に記憶されているセッション情報の一例を示す図であり、(b)は、ホームゲートウェイが複数のセッションを管理するための、セッション管理テーブルの一例を示す図である。 送信システムにおいて、テレビがホームゲートウェイに対して『セッション中の相手に画像を送る』旨の要求を行うために作成するデータ送信要求メッセージのデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるデータ交換システムのデータ交換の処理の流れを示すシーケンス図である。 送信システムのホームゲートウェイにおける、第1通信の送信側処理SS1の処理の流れを示すフローチャートである。 送信システムのホームゲートウェイにおける、第2通信の送信側処理SS2の処理の流れを示すフローチャートである。 テレビが自装置の表示部に表示するGUI画面の具体例を示す図である。 送信システムにおいて、第1通信のセッション確立時または確立中に、テレビからホームゲートウェイに送信される関連付け要求メッセージのデータ構造の例を示す図である。 テレビの関連付け情報が追加されたセッション情報の具体例を示す図である。 ホームゲートウェイの要求解析部が、データ送信要求メッセージに含まれるドメイン名でメッセージの種類を判別する場合の各要求メッセージの内容を示す図である。 ホームゲートウェイの要求解析部が、データ送信要求メッセージに含まれるパラメータでメッセージの種類を判別する場合の各要求メッセージの内容を示す図である。 ホームゲートウェイの要求解析部が、データ送信要求メッセージに含まれるPOSTデータでメッセージの種類を判別する場合の各要求メッセージの内容を示す図である。 本発明の実施形態におけるテレビの要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態における受信側のホームゲートウェイの要部構成を示すブロック図である。 受信システムのホームゲートウェイにおける、第1通信の受信側処理SS3(図5)の処理の流れを示すフローチャートである。 受信システムのホームゲートウェイにおける、第2通信の受信側処理SS4(図5)の処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、受信システムにおいて、ホームゲートウェイの装置仕様情報記憶部に記憶されている装置仕様情報の一例を示す図であり、(b)は、装置仕様情報のうち「雛形データと合成」が対応付けられたテレビが選択された場合に受信データ変換部が参照する、変換方法規定テーブルの具体例を示す図である。 ホームゲートウェイの受信データ変換部が用いる雛形データの具体例と、受信データ変換部がそれを用いて作成した合成データの具体例とを示す図である。 受信システムにおいて、ホームゲートウェイの装置状態情報記憶部に記憶されている装置状態情報の一例を示す図である。 受信システムのホームゲートウェイにおける第2通信の受信側処理SS4(図5)の処理の流れを示すフローチャートである。 受信システムにおけるホームゲートウェイの受信データ記憶部に記憶される受信データのデータ構造の一例を示す図である。 コールバック機能付きのホームゲートウェイを含む受信システムと送信システムとの通信手順を示すシーケンス図である。 受信システムのホームゲートウェイにおける、第2通信の受信側処理SS5(図23)の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態における写真共有システムの概略構成を示す図である。 送信システムのテレビと受信システムのテレビとの間で、フォトアプリを用いて写真を共有するときの、各テレビの表示部に表示される画面の一例を示す図である。 送信システムのテレビと受信システムのテレビとの間で、フォトアプリを用いて過去に共有された写真が再び共有された場合に、各テレビの表示部に表示される画面の一例を示す図である。 受信システムのホームゲートウェイから返信された共有エラーダイアログボックスが、送信システムのテレビの表示部に表示されたときの画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態における電話機の要部構成を示すブロック図である。 (a)は、電話機211の報知部292が点灯する前の様子を説明する図であり、(b)は、報知部292が点灯したときの様子を説明する図である。 本発明の他の実施形態における写真共有システムのURL共有の処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の他の実施形態における写真共有システムにて共有されるURLデータの具体例を示す図である。 送信システムにおいて、テレビが音声通話(第1通信)のトリガとなる場合の、写真共有システムの処理の流れを示すシーケンス図である。 送信システムにおいてテレビからホームゲートウェイに送信される発呼要求メッセージのデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施形態における発注システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態における発注システムの受発注のための通信処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の実施形態における宅内情報収集システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態における宅内情報収集システムの宅内情報収集のための通信処理の流れを示すシーケンス図である。 (a)は、受信システムのテレビが表示する合成データの具体例を示す図であり、(b)は、(a)の第1子画面が選択された場合に遷移する画面の一例を示す図である。
符号の説明
1 データ交換システム(通信システム)
2 写真共有システム(通信システム)
3 発注システム(通信システム)
4 宅内情報収集システム(通信システム)
10 制御部
11 送受信部
12 記憶部
19 雛形データ
19’ 合成データ
21 送信システム
22 受信システム
23 インターネット(外部通信網)
24 フォトアルバムサーバ
39 合成データ
40 要求メッセージ(通常通信要求メッセージ)
41 要求メッセージ(省略通信要求メッセージ)
42 要求メッセージ(通常通信要求メッセージ)
43 要求メッセージ(省略通信要求メッセージ)
44 要求メッセージ(通常通信要求メッセージ)
45 要求メッセージ(省略通信要求メッセージ)
101 要求解析部(要求解析手段)
102 呼制御部(呼制御手段)
103 セッション管理部(セッション管理手段)
104 装置管理部(装置管理手段)
105 セッション選択部(セッション選択手段)
106 装置出力制御部(報知制御手段/出力制御手段)
121 セッション情報記憶部
122 共有履歴記憶部
140 制御部
1401 要求生成部(要求生成手段)
1402 データ取得部
1403 データ処理部
1404 アイコン表示処理部(出力手段)
141 送受信部
142 記憶部
1421 データ記憶部
1422 アイコン画像記憶部
143 表示部
144 入力部
150 制御部
1501 受信データ配信部(受信データ管理手段)
1502 受信装置選択部(受信装置選択手段)
1503 呼制御部(呼制御手段)
1504 受信データ変換部(受信データ変換手段)
1505 装置管理部(装置管理手段)
1506 セッション管理部(セッション管理手段)
1507 セッション選択部(セッション選択手段)
1508 メタデータ解析部(属性情報解析手段)
151 送受信部
152 記憶部
1521 装置仕様情報記憶部
1522 装置状態情報記憶部
1523 セッション情報記憶部
1524 受信データ記憶部
1525 エラーメッセージ記憶部
1526 収集データ記憶部
190 破線枠
190’ 送信元電話番号(宛先情報)
191 破線枠
191’ 画像データ(データ/受信データ)
210 ホームゲートウェイ(通信制御装置)
211 電話機(通信装置/構内通信装置/外部通信装置)
212 テレビ(通信装置/構内通信装置/外部通信装置)
213 家庭内LAN(構内通信網)
220 ホームゲートウェイ(通信制御装置)
221 電話機(受信装置/構内通信装置/外部通信装置)
222 テレビ(受信装置/構内通信装置/外部通信装置)
223 家庭内LAN(構内通信網)
224 販売サービスサーバ
225 ハードディスクレコーダ(構内通信装置/外部通信装置)
226 ドアホンカメラ(構内通信装置/外部通信装置)
260 共有化アイコン(通知情報)
270 共有済アイコン(通知情報)
280 共有エラーダイアログボックス(エラーメッセージ)
290 制御部
2901 送信可能報知処理部
2902 音声処理部
291 送受信部
292 報知部
293 音声入力部
294 音声出力部
≪実施形態1≫
本発明の一実施形態について図1〜図24に基づいて説明すると以下の通りである。実施形態1では、一例として、本発明の通信システムを、データ交換システムに適用した場合について説明する。
データ交換システムは、ここでは、宅内に設置される複数の通信装置が、別宅の複数の通信装置と通信することにより、複数の通信、すなわち、第1通信としての音声通話および第2通信としてのデータ通信の連携を実現するシステムである。
本実施形態のデータ交換システムは、IMSにより実現されており、IP(Internet Protocol)をベースとしたパケット通信により、音声データ、音楽データ、画像データ、動画データ、文書データなどさまざまなメディアデータの交換を行っている。また、データ交換システム上で実行される複数の通信の方法については特定しないが、例えば、SIPを用い、図示しない呼セッション制御機能を有するSIPサーバを介したり、あるいは、HTTPなどのデータ通信用のプロトコルを用いたりするなどして実現する。
〔データ交換システムの概要〕
図2は、本発明の実施形態におけるデータ交換システム1の概略構成を示す図である。図2に示すとおり、データ交換システム1は、宅Aに敷設される送信システム21と、宅Bに敷設される受信システム22とを含む構成となっており、各システムは、インターネット23などの外部通信網を介して通信可能に接続されている。インターネット23で実現されている外部通信網は、インターネットに限定されず、回線交換とデータ転送とが可能であれば何でもよい。SIPをベースとした回線交換可能なネットワークが最適である。
宅Aの送信システム21は、送信システム21が取得・保有するデータを受信システム22に送信するためのシステムであり、ホームゲートウェイ210、テレビ212、電話機211とを備える構成となっている。この各装置は、家庭内LAN(Local Area Network)213を介して互いに通信可能に接続されている。
ホームゲートウェイ210は、家庭内LAN213を介して接続されている各通信装置(ここでは、テレビ212、電話機211)が、インターネット23外の通信装置と通信を行うための通信制御を行う通信制御装置である。詳細には、ホームゲートウェイ210は、主に、データの送受信機能、呼(セッション)制御機能、呼(セッション)管理機能、および、自装置に接続されている各通信装置管理機能を有している。
なお、ホームゲートウェイ210がセッションを確立する、というときの用語「セッション」は、「明示的な手続を経て開始される一対一の接続」という一般的な意味の他に、以下のような意味を含んでいる。すなわち、本発明の各ホームゲートウェイが確立する「セッション」には、さらに、以下の接続状態、接続形態も含まれていてもよい。
例えば、本実施形態では、送信システム(21)側のホームゲートウェイ(210)が、受信システム(22)を特定するためのアドレスまたは受信システムへの経路情報を保持している状態を、セッションの確立といってもよい。あるいは、送信システムが、複数の受信システムと接続している状態を、セッションの確立といってもよい。
ホームゲートウェイ210は、例えば、ルータ、スイッチングハブなどの中継装置、通信機能を有したパーソナルコンピュータ、ホームサーバ、ミニコンピュータなどの各種情報処理装置により実現される。
ホームゲートウェイ210は、送信システム21において、各通信装置が通信相手先を意識せずとも複数の通信を連携させるための送信制御機能を備えている。この機能実現のためのホームゲートウェイ210の要部構成については後述する。
テレビ212は、自装置に記憶されている、あるいは、外部から取得した各種データを、ホームゲートウェイ210を介して、外部の通信装置に送信する通信装置として機能する。また、上記各種データを自装置が備える表示部に表示する表示装置として機能する。
送信システム21は、通信機能つき表示装置として、テレビ212の代りにあるいは加えて、パーソナルコンピュータ、カメラ、ホームサーバなどを備えていてもよい。
電話機211は、自装置に入力されるアナログの音声信号をデジタルの音声データに変換して、ホームゲートウェイ210を介して外部の通信装置に送信する一方、自装置が受信した音声データをアナログ音声信号に変換して音声を出力することにより、通話装置として機能する。
電話機211は、RJ−45などのモデムケーブルでホームゲートウェイ210と接続されているがこれに限定されない。電話機211が携帯電話で実現されている場合には、ホームゲートウェイ210とは無線で接続される。
上述の各種通信装置とホームゲートウェイ210とを通信可能に接続する家庭内LAN213は、有線LAN、電話回線などによる有線接続、および/または、無線LAN、赤外線通信、Bluetoothなどによる無線接続により実現される。
宅Bの受信システム22は、送信システム21より送信されたデータを受信するためのシステムであり、ホームゲートウェイ220、テレビ222、電話機221とを備える構成となっている。この各装置は家庭内LAN223を介して互いに通信可能に接続されている。家庭内LAN223は、家庭内LAN213と同様の方法で実現されればよい。
受信システム22の各装置(ホームゲートウェイ220、テレビ222、電話機221)の概要は、上述した送信システム21の各装置の概要説明と同様であるので説明を省略する。
ホームゲートウェイ220のホームゲートウェイ210と異なる点は、ホームゲートウェイ220が、複数の通信の連携を適切に行うために、上記送信制御機能の代りに、受信したデータを自装置が管理する各通信装置に適切に配信する受信制御機能を備えている点である。この機能実現のためのホームゲートウェイ220の要部構成については、図15を用いて後述する。
なお、ここでは、データ交換システム1における送信側システムの送信機能と、受信側システムの受信機能とを、分けて説明する便宜上、宅Aが送信システム21を、宅Bが受信システム22をそれぞれ備えている構成とした。しかし、宅Aの送信システム21を構成する各装置は、これから述べる受信システム22の各装置が有する受信機能を備えていてもよく、送信システムとして機能すると同時に受信システムとしても機能することができる。宅Bの受信システム22についても同様、受信システム22の各装置は、送信システム21の各装置と同様に送信機能を備えていてもよい。
上述のとおり、データ交換システム1によれば、宅Aの送信システム21と宅Bの受信システム22との間で、各ホームゲートウェイを介して、複数の通信を連携させることにより、電話機211と電話機221とが音声通話(第1通信)を行う一方で、テレビ212とテレビ222とがデータ通信(第2通信)を行って、各種メディアデータを交換することが可能である。
〔(送信側)ホームゲートウェイの構成〕
図1は、本発明の実施形態におけるホームゲートウェイ210の要部構成を示す図である。
図1に示すとおり、送信システム21のホームゲートウェイ210は、制御部10、送受信部11、および、記憶部12を備える構成となっている。
送受信部11は、家庭内LAN213を介して、テレビ212および電話機211との間のデータの送受信を行うものである。また、インターネット23を介して、受信システム22のホームゲートウェイ220とデータの送受信を行うものである。送受信部11が受信したデータは、制御部10が備える各部に伝達され適切に処理される。
記憶部12は、制御部10が実行する制御プログラム、OSプログラム、および、制御部10が、ホームゲートウェイ210が有する各種機能を実行するときに読み出す各種データを記憶するものであり、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。記憶部12に記憶される各種データとしては、例えば、ホームゲートウェイ210が、通信相手とセッションを確立したときの当該セッションの内容を示すセッション情報などが挙げられる。セッション情報は、記憶部12のセッション情報記憶部121に記憶される。
制御部10は、ホームゲートウェイ210が備える各部を統括制御するものであり、機能ブロックとして、少なくとも、要求解析部101、呼制御部102、セッション管理部103、および、装置管理部104を備えている。さらに、セッション選択部105、装置出力制御部106を備えていてもよい。セッション選択部105および装置出力制御部106の動作の詳細については後述する。
要求解析部101は、送受信部11を介して各通信装置(電話機211、テレビ212など)から受信したデータから要求メッセージを抽出し、その要求内容を解析するものである。要求解析部101が解析した解析結果に応じて、ホームゲートウェイ210の各部は、要求に応じた処理を適切に実行することが可能となる。要求メッセージの具体例としては、例えば、テレビ212から送られてくる、画像を受信システム22に送信すること要求するデータ送信要求メッセージ(通信要求メッセージ)や、電話機211から送られてくる、電話機221への発呼を要求する発呼要求メッセージ(通信要求メッセージ)などが挙げられる。
セッション管理部103は、各通信装置が外部の通信装置と確立した通信セッションを管理するものである。具体的には、電話機211が発呼処理を行い、受信システム22の電話機221との音声通話のセッションを確立した場合には、当該セッションに関するセッション情報をセッション情報記憶部121に記憶する。セッション情報には少なくとも通信相手を識別する番号(電話番号やSIPアドレスなど)が含まれている。本実施形態では、一例として、セッション管理部103は、セッションが確立した場合には、当該セッションにおける通信相手の電話番号をセッション情報記憶部121に記憶する。
呼制御部102は、各通信装置が受信システム22の各通信装置との通信を行えるように呼の制御を行うものである。ここでは、呼制御部102は、SIPベースの呼セッション制御機能の仕様に沿って、呼の制御メッセージを理解し、やりとりを行う。
本実施形態の呼制御部102は、各通信装置から上記データ送信要求メッセージや上記発呼要求メッセージを受信したときに、既に、第1通信のセッションが確立している場合には、上記要求メッセージに応じて開始する第2通信の通信相手を、上記第1通信の通信相手に設定する。
詳細には、呼制御部102は、セッション情報記憶部121を参照し、そこにセッション情報が記憶されている場合には、当該セッション情報が示すセッション(第1通信のセッション)の通信相手の電話番号を特定し、そこ宛てに、要求メッセージに応じたデータを送信して、第2通信を実行する。
このように、呼制御部102は、第1通信の通信相手の宛先を特定することができるため、各通信装置は、上記データ送信要求メッセージや上記発呼要求メッセージを送信するときに、第1通信の通信相手の電話番号やIPアドレスを上記メッセージに含める必要がなくなり、各通信装置は、通信相手の宛先を把握しておく必要がなくなる。
装置管理部104は、家庭内LAN213を介してホームゲートウェイ210に接続されている各通信装置を管理するものである。具体的には、接続されている電話機211に割り当てられている内線番号を管理したり、テレビ212が有するIPアドレスを管理したりする。これにより、ホームゲートウェイ210は、送信システム21が備える複数の通信装置を一意に識別することが可能となる。
なお、要求解析部101、呼制御部102、セッション管理部103、装置管理部104、セッション選択部105、および、装置出力制御部106は、CPU(central processing unit)が不図示のROM(read only memory)等の記憶装置に記憶されているプログラムをRAM(random access memory)等に読み出して実行することで実現できる機能ブロックである。
〔セッション情報について〕
図3の(a)は、送信システム21において、ホームゲートウェイ210のセッション情報記憶部121に記憶されているセッション情報の一例を示す図である。
セッション情報は、ホームゲートウェイ210において他の通信装置との間で確立している通信セッションを示す情報であり、1セッションごとにセッション管理部103によって作成される。セッション情報には、少なくとも、当該セッションにより実現している通信の通信相手先を特定する識別子が含まれる。本実施形態では、通信相手の電話番号がセッション情報として記憶される。しかし、これに限定されず、例えば、SIPアドレスが記憶されてもよいし、通話相手の名前や電話帳への登録番号が記憶されてもよい。
図3の(a)に例示されるセッション情報は、電話機211が、電話番号「043−299−XXX1」の電話機221と現在通話中であることを示している。
上記セッションが終了すると、セッション管理部103は、セッション情報記憶部121に記憶されている当該セッションのセッション情報を削除する。このように、セッション情報は、常に、現在確立中のセッションの情報のみが記憶されるように最新の状態に維持される。
図3の(a)に示すとおり、セッション情報としては、通信相手の電話番号に加えて、セッションが確立した日時を関連付けて記憶しておいてもよい。これにより、古くなったセッション情報が何らかのトラブルで削除されなかった場合でも、呼制御部102は、セッション情報が最新のものではないと判断して、それに応じた呼制御を適切に実行することが可能となる。
なお、送信システム21が複数の電話機を備えている場合には、セッション管理部103は、電話機ごとに複数のセッションのセッション情報を管理することが可能である。この場合のセッション情報の詳細については後述する。
〔要求メッセージについて〕
図4は、送信システム21において、テレビ212が、ホームゲートウェイ210に対して『セッション中の相手に画像を送る』旨の要求を行うために作成するデータ送信要求メッセージのデータ構造を示す図である。
図4に示すとおり、データ送信要求メッセージは、ホームゲートウェイ210に対して要求する処理内容(method)と、その処理の対象となる処理対象データ(data)とを少なくとも含んでいる。
図4に示すデータ送信要求メッセージは、テレビ212が、ホームゲートウェイ210に対して、『セッション中の相手に、dataに保存されている「画像データ」を送信する(send)する』ことを要求していることを示している。
ホームゲートウェイ210の要求解析部101は、データ送信要求メッセージを解析して、上述のメッセージの内容を読み取り、呼制御部102は、それにしたがって、メッセージに含まれている画像データを、セッション中の相手に送信するよう、呼の制御を開始する。具体的には、呼制御部102は、セッション情報記憶部121に記憶されているセッション中の相手の電話番号を取得して、当該電話番号を有する受信システム22のホームゲートウェイ220宛てに、データ通信のセッションを開始する通知を送信する。
〔データ交換システムの処理シーケンス〕
図5は、本実施形態のデータ交換システム1におけるデータ交換の処理の流れを示すシーケンス図である。具体的には、図5は、宅Aに在宅中のユーザAと宅Bに在宅中のユーザBとが、電話機211と電話機221とを用いて会話をしながら、テレビ212とテレビ222とで画像データを交換して、同じ画像を表示させ、視覚的情報および聴覚的情報の両方を用いてコミュニケーションを行うというユースシーンでの処理の流れを示している。
最初に、電話機211の入力部(不図示)を介して、ユーザAが、宅Bの電話機221の電話番号を入力すると、電話機221は、入力された電話番号の情報を含む、通常の発呼要求メッセージを送信する(S1)。ホームゲートウェイ210の呼制御部102は、要求解析部101が解析した上記要求メッセージにしたがって、発呼処理を実行する。すなわち、通話要求メッセージを、インターネット23を介して、ホームゲートウェイ210に送信する(S2)。
ホームゲートウェイ220は、通話要求メッセージを電話機221に配信し(S3)、電話機221は、例えば、呼び鈴を鳴らすなどして着信を、宅BのユーザBに知らせる。ユーザBが着信に応答すると、電話機221は、ホームゲートウェイ220に対して、着呼応答メッセージを送信する(S4)。以降、各ホームゲートウェイの呼制御に基づいて、着呼応答メッセージは、ホームゲートウェイ220からホームゲートウェイ210へ(S5)、ホームゲートウェイ210から電話機211へ(S6)と伝送され、第1通信(音声通話)のセッションが確立する(S7)。なお、発呼は、電話機221から開始されてもよい。
次に、各電話機において音声通話が行われている間に、ユーザAは、テレビ212のリモコンなどの入力部(不図示)を操作して、テレビ212に表示・記憶されている画像データを、テレビ222に送信するための操作を行う。このとき、ユーザAは、テレビ222のIPアドレスなどを入力する必要はない。テレビ212が、図4に示すデータ送信要求メッセージを生成するように、簡単な操作を行うのみでよい。
入力部を介してデータ送信要求メッセージを生成する指示がテレビ212に入力されると、テレビ212は、図4に示すデータ送信要求メッセージをホームゲートウェイ210に送信する(S8)。図4に示す例では、処理対象(data)を写真などの画像データとしているが、例えば、画像データが保存されている場所を示すURLでもよい。
ホームゲートウェイ210は、データ送信要求メッセージを受信すると、自装置に記憶されているセッション情報に基づいて第1通信(S7)の通信相手の電話番号を特定して、ホームゲートウェイ220に対して、上記画像データを受信するよう要求するデータ受信要求メッセージを送信する(S9)。
ホームゲートウェイ220は、上記メッセージに応答して、データの受信可否を判定し、データの受信可否を示すメッセージ(データ受信可メッセージ/データ受信不可メッセージ)を返す(S10)。
ホームゲートウェイ210は、ホームゲートウェイ220からデータ受信可メッセージを受信すると、テレビ212から依頼を受けた上記画像データを、インターネット23を介してホームゲートウェイ220に送信する(S11)。ホームゲートウェイ220は、受信した画像データをテレビ222に配信する(S12)。これにより、テレビ222は、上記画像データを自装置の表示部に表示することができる。さらに、ホームゲートウェイ210は、画像データの送信が完了したことを報告する送信完了報告メッセージをS8の応答として返してもよい(S13)。
このようにして、テレビ212は、テレビ222の宛先を意識することなく、テレビ222へ上記画像データを容易に送信することができ(第2通信;S14)、各電話機における通話中に、両方のテレビにおいて同じ画像を共有することが可能になる。
なお、交換されたデータが画像データそのものではなく、画像データの保存場所を示すURLであった場合には、テレビ222が、そのURLにアクセスしてダウンロードすることによって、テレビ222は、ユーザAがテレビ212にて見ているのを同じ画像データを自装置の表示部に表示することができる。
〔(送信側)ホームゲートウェイの処理フロー〕
図6は、ホームゲートウェイ210における、第1通信の送信側処理SS1の処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、送受信部11が、電話機211から通話先の電話番号とともに発呼要求メッセージを受信すると(S601においてYES)、要求解析部101が上記メッセージを解析し、呼制御部102は、その解析結果にしたがって、発呼処理を実行する。すなわち、指定された電話番号の相手(ここでは、ホームゲートウェイ220)に対して、通話要求メッセージを送信する(S602)。
次に、相手の電話機221の受話器が上げられると、ホームゲートウェイ220からホームゲートウェイ210に対して着呼応答メッセージが送信される。送受信部11が、着呼応答メッセージを受信し、呼制御部102が、第1通信の通話セッションが確立したことを検知すると(S603においてYES)、セッション管理部103は、通話相手の上記電話番号を含むセッション情報を生成し、セッション情報記憶部121に記憶する(S604)。ここで、セッション情報には、電話機211の内線番号が関連付けて記憶されてもよい。以降、上記セッション情報は、上記セッションが閉じるまでセッション情報記憶部121に保存される。
図7は、ホームゲートウェイ210における、第2通信の送信側処理SS2の処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、送受信部11が、テレビ212から図4に示すデータ送信要求メッセージを受信すると(S701においてYES)、要求解析部101が上記メッセージを解析し、呼制御部102は、その解析結果にしたがって、データ送信処理を実行する。ここでは、宛先が指定されていないメッセージが受信されたので、呼制御部102は、まず、メッセージに含まれる画像データを送信する宛先を特定する。
具体的には、呼制御部102は、セッション情報記憶部121を参照し、そこに記憶されているセッション情報を読み出す(S702)。
なお、セッション情報が記憶されておらず、現在通話中のセッションがなかった場合は(S703においてNO)、呼制御部102は、(宛先が特定できないので)テレビ212に送信不可能である旨の送信不可メッセージを応答として返送する(S708)。
セッション情報が記憶されており、通話中のセッションがある場合は(S703においてYES)、呼制御部102は、セッション情報に示されるとおり、当該セッションでの通話相手を画像データの送信先として特定する。
続いて、呼制御部102は、上記通話セッションに、新たなデータ送信セッションを加えるため、特定した送信先であるホームゲートウェイ220に対して、データ受信要求メッセージを送信する(S704)。
ホームゲートウェイ220から、データ受信可能である旨のデータ受信可メッセージを、送受信部11が受信した場合は(S705においてA)、呼制御部102は、テレビ212から受信した上記画像データを、ホームゲートウェイ220へ送信する(S706)。そして、送信が成功すれば、テレビ212に対して、送信が完了した旨の送信完了報告メッセージを応答として返す(S707)。一方、送受信部11が、ホームゲートウェイ220からデータ受信が不可能である旨のデータ受信不可メッセージを受信した場合には(S705においてB)、呼制御部102は、テレビ212に対して、依頼された画像データの送信が不可能である旨の送信不可メッセージを応答として返す(S708)。
上記構成および方法によれば、ホームゲートウェイ210のセッション管理部103は、第1通信のセッションが確立すると、当該通信の相手の宛先情報を少なくとも含むセッション情報をセッション情報記憶部121に記憶する。セッション管理部103は、上記セッションが閉じるまで、上記セッション情報を管理する。
ここで、送受信部11が、第1通信のセッションとは別のセッション(第2通信のセッション)の確立を要求するメッセージを、自装置が管理する通信装置から受信すると、呼制御部102は、上記セッション情報に基づいて、第1通信の通信相手の宛先を特定し、当該通信相手との間で第2通信のセッションを確立する。
これにより、ホームゲートウェイ210において、第2通信の通信相手として、動的に、第1通信の通信相手が特定されるので、ホームゲートウェイ210に対して通信を要求する通信装置(テレビ212など)は、通信相手の宛先の情報(電話番号やIPアドレス)を意識せずに、第2通信のセッションの確立を要求することが可能となる。
したがって、通信装置に対して通信を指示するためのユーザの入力操作も簡素化され、結果として、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
さらに、特許文献1の構成では、携帯電話装置が通話中に、情報通信機器が保有するデータを通話相手に送信する場合には、各々の情報通信機器が、携帯電話装置の電話番号と情報通信機器のIPアドレスとの対応テーブルを保持し、通信相手の宛先情報を特定するための仕組みを備えていなければならなかった。
しかし、上述の本発明のホームゲートウェイ210によれば、各通信装置は、ホームゲートウェイ210に依頼するだけで、ホームゲートウェイ210が、自動で第1通信の通信相手に送信することができる。したがって、各通信装置は、上述のような仕組みを備えていなくとも、また、通信相手の宛先情報を把握していなくとも、第1通信と第2通信との連携を維持したまま適切にデータ送信を実現することが可能となる。つまり既存の通信装置を交えた通信システム、送受信システムを自由に構築することができる。
また、ホームゲートウェイ210は、第1通信相手を動的に取得し、管理しているので、各通信装置およびホームゲートウェイ210においては、特許文献1のような対応テーブルを保持する必要がなくなる。結果として、電話番号が変更になったり、対応関係が変更になったりした場合に発生する面倒な対応テーブルのメンテナンスなども行う必要がない。
〔変形例−(送信側)ホームゲートウェイの構成〕
(複数のセッションを管理する)
宅Aの送信システム21において、複数台の電話機が設置される場合が考えられる。セッション管理部103は、セッション情報記憶部121にて複数のセッションを管理することができる。
図3の(b)は、送信システム21において、ホームゲートウェイ210が複数の装置による複数のセッションを管理するための、セッション管理テーブルの一例を示す図である。このセッション管理テーブルは、複数のセッション情報からなり、セッション情報記憶部121に記憶されているものである。
図3の(b)に示すとおり、図3の(a)のセッション情報と異なる点は、送信システム21において、セッションが複数確立している場合にも、各セッションを識別して、複数のセッション情報が記憶されている点である。
宅Aの送信システム21に複数の電話機が接続されている場合、同時に、複数の通話セッションが発生することがある。このような場合には、セッション管理部103は、装置管理部104によって管理される複数の電話機を識別して、電話機ごとにセッションを管理する。
具体的には、送信システム21内の電話機を識別するための内線番号と、当該電話機の通信相手の電話番号とをセッションIDに関連付けてセッション情報として記憶する。
これにより、呼制御部102は、送信システム21内のどの電話機が、どの通信相手と通話中であるのかを、把握することができる。
上述のように、セッションが複数管理されている場合には、ホームゲートウェイ210が、テレビ212からデータ送信要求メッセージを受け付けたとき、どの第1通信のセッションの通信相手に依頼されたデータを送信すればよいのか一意に特定できない。
そこで、ホームゲートウェイ210に、機能ブロックとしてのセッション選択部105(図1)をさらに設けて、セッション選択部105が、上記セッション管理テーブルに管理されているセッションから特定のセッションを選択するようにホームゲートウェイ210を構成することが可能である。これにより、呼制御部102は、セッション選択部105が選択したセッションのセッション情報に基づいて、依頼されたデータの送信先を特定することが可能となる。
セッション選択部105は、図7のS703において、セッション情報が複数管理されていることが判明した場合に、図3の(b)のセッション管理テーブルの情報に基づいて、目的のセッションを選択するよう要求するセッション選択要求メッセージを生成し、要求元の通信装置(テレビ212など)に返す。
例えば、図3の(b)に示すセッション管理テーブルでは、セッションID0001〜0003の3つのセッション情報が候補として管理されているので、セッション選択部105は、この3つの選択肢の情報を(「発信先電話番号」および/または「発信元内線番号」、「セッションID」を含めてもよい)、セッション選択要求メッセージに含めて、テレビ212に送信する。
上記セッション選択要求メッセージを受信したテレビ212は、該メッセージに含まれる選択肢の情報に基づいて、ユーザに目的のセッションを選択させるためのGUI画面を自装置の表示部に表示する。
図8の(a)および(b)は、テレビ212が自装置の表示部に表示するGUI画面の具体例を示す図である。
例えば、図8の(a)に示すとおり、テレビ212は、選択肢として、現在セッションが確立している通信相手の電話番号の一覧を表示し、ユーザにリモコンで選択させることができる。ユーザは、送信したい相手の電話番号を選択するだけで、簡単に、ホームゲートウェイ210に対して宛先を指定することができる。なお、ここでは相手の電話番号を表示しているが、通信相手の名前を表示してもよい。通信相手の名前については網を通じて通話先から取得する、送信システム21の通信装置が記憶する電話番号帳から取得する、などの方法がある。
あるいは、図8の(b)に示すとおり、テレビ212は、選択肢として、ユーザが現在使用している宅内の電話機の内線番号の一覧を表示し、ユーザにリモコンで選択させることができる。ユーザは、送信したい相手との通話に使っている電話機の内線番号を選択するだけで、簡単に、ホームゲートウェイ210に対して宛先を指定することができる。ここで、表示する選択項目は、上記内線番号に限定されない。別途内線が割り当てられている子機の番号、または、各通信装置にあらかじめ割り当てられている識別文字を選択項目として示すことも可能である。これにより、ユーザが対象とするセッションをより特定しやすくすることができる。
上述のGUI画面において、セッションが選択され、決定ボタンが選択されると、テレビ212は、選択されたセッションの情報(例えば、セッションID)をホームゲートウェイ210に返信する。
セッション選択部105は、テレビ212からユーザが選択したセッションの情報を受け取り、これに基づいて、最初に依頼されたデータの送信先を特定するためのセッションを選択する。最後に、呼制御部102は、セッション選択部105が選択したセッションのセッション情報に基づいて、上記データの送信先を特定する。
(複数の表示装置を管理する)
宅Aの送信システム21において、複数台のテレビ(あるいはパソコンなど、表示および通信機能を有する表示装置)が設置される場合も考えられる。そこで、どのセッションには、どのテレビを利用するのかをあらかじめ設定して管理しておけば、セッションごとに利用するテレビを使い分けることができる。
セッション管理部103は、セッション情報として、当該セッションでのデータ通信に利用するテレビを、セッションIDに関連付けて記憶しておくことができる。
第1通信のセッションが確立し、セッション管理部103によって、セッション情報がセッション情報記憶部121に記憶されるとき、要求解析部101が、当該セッションとテレビとを関連付けることを要求する関連付け要求メッセージをテレビから受信する。セッション管理部103は、要求解析部101が解析した上記メッセージにしたがって、関連付けたテレビの情報を上記セッションのセッション情報に含める。
図9は、第1通信のセッション確立時、または、確立中に、テレビ212からホームゲートウェイ210に送信される関連付け要求メッセージのデータ構造の例を示す図である。
図9に示すとおり、関連付け要求メッセージは、ホームゲートウェイ210に対して要求する処理内容(method)と、関連付けの対象となるセッションを特定する情報(sessionID)と、関連付けの対象となるテレビを特定する情報(name)とを少なくとも含んでいる。
図9に示す関連付け要求メッセージは、『テレビAをセッションID0001のセッションに利用するテレビとして登録する(register)』ことをホームゲートウェイ210に対して要求することを意味している。
この要求メッセージを受け付けたホームゲートウェイ210の装置管理部104は、関連付けるべきテレビの情報をセッション管理部103に伝達する。そして、セッション管理部103は、伝達されたテレビの情報「テレビA」を、指定された「セッションID0001」のセッションに関連付けて、セッション情報に追加する。
図10の(a)〜(c)は、テレビの関連付けが追加されたセッション情報の具体例を示す図である。
図10の(a)は、上述の例のとおり、「セッションID0001」のセッションに「テレビA」が関連付けられたセッション情報の具体例である。これにより、当該セッションの通信相手からデータが送信されてきた場合には、当該セッション情報に基づいて、ホームゲートウェイ210は、受信データを、テレビAに配信することができる。
図10の(b)に示すとおり、1つのセッションにつき、複数のテレビが関連付けられていてもよい。
図10の(c)に示すとおり、セッションにテレビが関連付けられていない状態を示す場合には、装置名の項目に、「未設定」の情報を格納するか、値を空にしておいてもよい。
なお、テレビ212がホームゲートウェイ210に対して関連付け要求メッセージを送信するトリガは特に限定されないが、例えば、ユーザがセッションを選択して、関連付けを指示する入力操作を行ったときなどが挙げられる。あるいは、第2通信のデータ送信要求メッセージをテレビが受け付けた時に、選択されたセッションのテレビの関連付けが未設定であれば、データ送信要求メッセージを受け付けた時に、セッション管理部103が、そのメッセージに送信元のテレビと、選択されたセッションとの関連付けを実行してもよい。上記セッションが閉じられたときには、セッション管理部103は、テレビの関連付け情報を含むセッション情報を削除する。
このように、セッションと利用するテレビとを関連付けて管理することにより、意図しないテレビにデータが配信されたりすることを防ぐことが可能となる。
また、ここではセッションごとに利用するテレビを動的に割り当てる例を記載したが、通話先の電話番号ごと、あるいは、使用する内線子機ごとに、使用する表示装置(テレビなど)を設定できるようにしてもよい。セッションに関わらず特定の表示装置に表示する場合において、通話開始時間によって表示装置を変更できるようにしてもよい。
通話時間によって利用する表示装置を変更するとは、例えば、朝から晩の時間帯であればリビングのテレビを利用し、深夜、就寝時間の時間帯であれば寝室のテレビを利用する、などのように時間によって表示する装置を自動的に変更することを想定している。
(要求メッセージを判別する)
要求解析部101は、データ送信要求メッセージまたは発呼要求メッセージに含まれる電話番号の有無に限定されず、その他の方法で、通常の要求メッセージと、省略の要求メッセージとを判別することができる。ここで、通常の要求メッセージとは、各通信装置がホームゲートウェイ210に対して、宛先を指定して、第1通信のセッションとは無関係の独立したセッションの確立を要求する要求メッセージのことを指している。省略の要求メッセージとは、宛先の指定を省略して、第1通信の通信相手を宛先とした、第1通信と連携する第2通信のセッションの確立を要求する要求メッセージのことを指している。
要求解析部101が、通常の要求メッセージと省略の要求メッセージとを判別する方法としては、例えば、以下のような方法が挙げられる。
図11は、要求解析部101が、データ送信要求メッセージに含まれるドメイン名でメッセージの種類を判別する場合の各要求メッセージの内容を示す図である。
第1通信のセッションと独立して、インターネット23上の任意のウェブサーバと通信したい場合には、テレビ212は、図11の(a)に示すとおり、上記ウェブサーバのURLの情報を含む、通常の要求メッセージ40をホームゲートウェイ210に送信する。一方、上記第1通信の通信相手と第2通信を追加して行いたい場合には、テレビ212は、図11の(b)に示すとおり、ホームゲートウェイ210を示すドメイン名を含む、省略の要求メッセージ41をホームゲートウェイ210に送信する。
図12は、要求解析部101が、データ送信要求メッセージに含まれるパラメータでメッセージの種類を判別する場合の各要求メッセージの内容を示す図である。
第1通信のセッションと独立して、インターネット23上の任意のウェブサーバと通信したい場合には、テレビ212は、図12の(a)に示すとおり、ホームゲートウェイ210のドメイン名の下位に上記ウェブサーバのURLを示すパラメータ420を含む、通常の要求メッセージ42をホームゲートウェイ210に送信する。一方、上記第1通信の通信相手と第2通信を追加して行いたい場合には、テレビ212は、図12の(b)に示すとおり、ホームゲートウェイ210のドメイン名のみを含む、省略の要求メッセージ43をホームゲートウェイ210に送信する。
図13は、要求解析部101が、データ送信要求メッセージに含まれるPOSTデータでメッセージの種類を判別する場合の各要求メッセージの内容を示す図である。
第1通信のセッションと独立して、インターネット23上の任意のウェブサーバと通信したい場合には、テレビ212は、図13の(a)に示すとおり、目的がデータのダウンロードである旨を示すPOSTデータ440を含む、通常の要求メッセージ44をホームゲートウェイ210に送信する。一方、上記第1通信の通信相手と第2通信を追加して行いたい場合には、テレビ212は、図13の(b)に示すとおり、目的が画像データの共有(交換)である旨を示すPOSTデータ450を含む、省略の要求メッセージ45をホームゲートウェイ210に送信する。
次に、データ送信要求メッセージについて、通常の要求メッセージと省略の要求メッセージとを生成するテレビの構成について説明する。
〔(送信側)テレビの構成〕
図14は、本発明の実施形態におけるテレビ212の要部構成を示すブロック図である。
図14に示すとおり、テレビ212は、制御部140、送受信部141、記憶部142、表示部143、および、入力部144を備える構成となっている。
送受信部141は、家庭内LAN213を介して、ホームゲートウェイ210とデータの送受信を行うものである。テレビ212が自装置に記憶されている画像データを受信システム22に送信する場合には、テレビ212は、送受信部141を介して、ホームゲートウェイ210宛てに、上記画像データを含むデータ送信要求メッセージを送信する。また、送受信部141が受信した、ホームゲートウェイ210から供給された画像データをテレビ212は表示することができる。
記憶部142は、制御部140が実行する制御プログラム、OSプログラム、および、制御部140が、テレビ212が有する各種機能(放送番組受像機能、データ表示機能、データ送受信機能など)を実行するときに読み出す各種データを記憶するものであり、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。記憶部142に記憶される各種データとしては、例えば、テレビ212が外部から取得した各種メディアデータ(音楽データ、画像データ、URLデータ、動画データなど)が挙げられる。各種メディアデータは、記憶部142のデータ記憶部1421に記憶される。あるいは、記憶部142には、入力部144を用いてユーザによって操作されるテレビ212の操作履歴が記憶されていてもよい。
表示部143は、ユーザに視覚的情報を伝達するものである。例えば、制御部140の指示に従って、映像信号を処理して、制御部140の各部が生成したGUI画面、静止画像、動画像、または、テキストデータ等を表示する。表示部143としては、例えばLC(liquid Crystal)表示装置やEL(Electro Luminescence)表示装置等を好適に適用することができる。あるいは、表示部143は、LEDのように光の点滅などによって視覚的情報を伝える報知手段で実現されていてもよい。
入力部144は、テレビ212の操作をユーザが行うために指示を入力する入力インターフェースを実現するものである。表示部143に表示されたGUI画面において項目を選択するための(カーソルを動かすための)上下左右キーや選択した項目を決定する決定キー、数字や文字を入力する数字キー等を含む入力キー群で構成されている。入力部144は、押下されたキーに対応する信号を制御部140に送る。これを受けた制御部140は、入力信号に応じた動作を行うようになっている。これにより、テレビ212は、ユーザの入力操作に応じた動作を行うことができる。入力部144は、リモコンで構成され、赤外線信号をテレビ212に本体に送信するようになっていてもよいし、テレビ212本体に付属のボタンなどで構成されていてもよい。
制御部140は、テレビ212が備える各部を統括制御するものであり、機能ブロックとして、少なくとも、要求生成部1401、データ取得部1402、および、データ処理部1403を備えている。さらに、アイコン表示処理部1404を備えていてもよい。アイコン表示処理部1404の動作の詳細については後述する。
要求生成部1401は、所定のイベントの発生(例えば、入力部144のキー入力など)に応じて、データ通信のセッション開始をホームゲートウェイ210に要求するデータ送信要求メッセージを生成するものである。
上述したとおり、要求生成部1401は、入力部144から入力される指示信号の内容に応じて、通常の要求メッセージと省略の要求メッセージ(宛先情報を省略して、第1通信中の相手に送信する意図をホームゲートウェイ210に伝達するメッセージ)とを作成し分けている。
データ取得部1402は、テレビ212が外部から受信した各種メディアデータを取得するものである。外部とは、インターネット23上で各種メディアデータを供給するサービスサーバであってもよいし、テレビ212と家庭内LAN213を介してまたは直接接続されている記憶装置であってもよい。データ取得部1402は、取得したデータをデータ記憶部1421に記憶する。また、各種メディアデータの他にも、URLを示すテキストデータや、画像の表示レイアウトやテレビ212に動作を規定する制御文が埋め込まれたXML文書などの構造化データなどがデータ取得部1402によって取得されてもよい。データ記憶部1421に記憶されたデータは、データ処理部1403によって適切に処理される。
データ処理部1403は、データ記憶部1421に記憶されている各種データを読み出して、当該データに適切な処理を施すものである。
例えば、画像データやGUI画面を規定する構造化データを読み出して画像処理を行い、表示部143に出力したり、構造化データを解析して、当該データが指示する動作を実行したりする。
(通常/省略の要求メッセージ生成フロー)
図2に示すデータ交換システム1において、テレビ212は、画像データと、当該画像データのレイアウトおよび当該画像データに施す画像処理の動作を規定する構造化データとをデータ記憶部1421に記憶しているとする。テレビ212のデータ処理部1403は、上記構造化データに基づいて、上記画像データを表示部143に表示する。
一方、宅AのユーザAは、表示部143に表示された画像データを見ながら、電話機211を用いて、宅BのユーザBと音声通話(第1通信)中である。
ここで、通話中に、表示部143に表示された画像データの話題になり、ユーザAがユーザBと上記画像データを共有したいと考える。このとき、ユーザAは、入力部144を操作して、テレビ212の表示部143にGUI画面を呼び出し、通常の「送信ボタン」ではなく、第1通信相手との連携のための「共有ボタン」を選択する。
要求生成部1401は、上記構造化データに規定されている制御文に基づいて、「共有ボタン」が選択された場合の動作を実行する。すなわち、要求生成部1401は、省略の要求メッセージを生成する。具体的には、制御文には、「共有ボタンが選択された場合に、当該画像データの送信を要求するデータ送信要求メッセージを生成する際、宛先情報を指定せずに、sendのメソッドと画像データとのみをメッセージに含める」旨の記述がなされている。そして、要求生成部1401は、上記記述にしたがって、図4に示すデータ送信要求メッセージを生成し、ホームゲートウェイ210に送信する。
一方、「送信ボタン」が選択された場合には、要求生成部1401は、ユーザにより指定された宛先情報を含む通常のデータ送信要求メッセージを生成し、ホームゲートウェイ210に送信する。
上述したとおり、テレビ212の要求生成部1401は、ホームゲートウェイ210の要求解析部101にて、通常/省略のいずれの要求メッセージであるのかを解釈可能なように要求メッセージを作り分けているので、ホームゲートウェイ210は、依頼されたデータ通信を、第1通信に連携させるべきか否かを適切に判断することが可能となる。
〔(受信側)ホームゲートウェイの構成〕
図15は、本発明の実施形態におけるホームゲートウェイ220の要部構成を示す図である。
図15に示すとおり、受信システム22のホームゲートウェイ220は、制御部150、送受信部151、および、記憶部152を備える構成となっている。
送受信部151は、家庭内LAN223を介して、受信システム22の各通信装置とデータの送受信を行うものである。
記憶部152は、制御部150が実行する制御プログラム、OSプログラム、および、制御部10が、ホームゲートウェイ220が有する各種機能を実行するときに読み出す各種データを記憶するものであり、ハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。
記憶部152が記憶する各種データとは、具体的には、装置仕様情報記憶部1521、装置状態情報記憶部1522、セッション情報記憶部1523、受信データ記憶部1524、および、エラーメッセージ記憶部1525が含まれる。各記憶部のデータの詳細については後述する。
制御部150は、ホームゲートウェイ220が備える各部を統括制御するものであり、機能ブロックとして、少なくとも、受信データ配信部1501、受信装置選択部1502、および、呼制御部1503を備えている。さらに、受信データ変換部1504、装置管理部1505、セッション管理部1506、セッション選択部1507、および、メタデータ解析部1508を備えていてもよい。受信データ変換部1504、装置管理部1505、および、メタデータ解析部1508の動作の詳細については後述する。
呼制御部1503は、受信システム22の各通信装置が送信システム21の各通信装置との通信を行えるように呼の制御を行うものである。呼制御部102と同様、呼制御部1503は、SIPベースの呼セッション制御機能の仕様に沿って、呼の制御メッセージを理解し、やりとりを行う。
受信データ配信部1501は、送受信部151を介して受信された各種データ(受信データ)を、自装置に家庭内LAN223にて接続されている各通信装置に配信するものである。受信データ配信部1501は、各通信装置からの要求に応じて、該通信装置に要求された受信データを応答として返信してもよい。あるいは、ブロードキャスト方式にて、自装置に接続されているすべての通信装置に受信データを配信してもよい。あるいは、後段の受信装置選択部1502の指示に基づいて、受信装置選択部1502が上記受信データを受け取る受信装置として指定した通信装置宛てにのみ上記受信データを配信してもよい。
受信装置選択部1502は、送受信部151が受信した受信データを受け取る受信装置を、自装置に家庭内LAN223にて接続されている各通信装置の中から、所定の条件に応じて選択するものである。詳細には、受信データの属性と各通信装置の属性とを考慮して、受信装置を選択する。属性とは、特徴、性質、内容などを指しており、具体的は、受信データの属性としては、データサイズ、データフォーマット、アクセス権限、解像度(画像データや動画データの場合)などが挙げられる。通信装置の属性としては、具体的には、通信装置の基本機能、処理能力、仕様、状態(電源オン/オフなど)などが挙げられる。受信装置選択部1502は、装置管理部1505が管理する通信装置の中から受信装置を選択すればよい。
例えば、受信装置選択部1502は、送受信部151を介してデータが受信されたときのポート番号からデータが利用するサービスの判別し、サービスの種類に応じて適切な受信装置を選択することができる。例えば、受信装置選択部1502は、受信データが、音声通話のデータであると判断した場合には、受信装置として電話機221を選択する。あるいは、受信データのデータの形式に応じて適切な受信装置を選択してもよい。例えば、受信データが画像データの場合には、受信装置としてテレビ222などの表示装置のいずれかを選択するようにする。
装置管理部1505は、家庭内LAN223を介してホームゲートウェイ220に接続されている各通信装置(電話機221、テレビ222など)を管理するものである。具体的には、電話機に割り当てられている内線番号を管理したり、テレビのIPアドレスを管理したりする。これにより、ホームゲートウェイ220は、受信システム22が備える複数の通信装置を一意に識別することが可能となる。
さらに、本実施形態では、装置管理部1505は、各通信装置の識別情報のみならず、当該識別情報に関連付けて、各装置の装置仕様情報および装置状態情報を管理する。装置仕様情報は、装置仕様情報記憶部1521に、装置状態情報は、装置状態情報記憶部1522に記憶されている。受信装置選択部1502は、受信データと、装置仕様情報および装置状態情報とに基づいて、当該受信データの受け取り先の装置を決定してもよい。装置仕様情報および装置状態情報の具体的な内容については後述する。
本実施形態では、ホームゲートウェイ220も、ホームゲートウェイ210と同様に、
セッション管理部1506およびセッション情報記憶部1523を備え、第1通信を着呼したときに、どの相手と第1通信中であるかを示す情報をセッション情報として管理してもよい。セッション管理部1506が管理するセッション情報は、ホームゲートウェイ210のセッション管理部103が管理するセッション情報と同様であるので、ここでは説明を省略する。
また、セッション管理部1506がセッション情報を複数管理する場合には、どのセッションの通信相手先を、データ送信の宛先として指定するのか問合せる仕組みが必要となる。セッション選択部1507は、セッション情報記憶部1523に記憶されているセッション管理テーブルの情報に基づいて、テレビ222などに、セッションをユーザに選択させるためのGUI画面を表示するための制御を行ってもよい。セッション選択部1507の詳細な動作は、上述したホームゲートウェイ210のセッション選択部105の動作と同様であるので、ここでは説明を省略する。
〔(受信側)ホームゲートウェイの処理フロー〕
図16は、ホームゲートウェイ220における、第1通信の受信側処理SS3(図5)の処理の流れを示すフローチャートである。
最初に、送受信部151が、ホームゲートウェイ210からの通話要求メッセージを受信すると(S1601においてYES)、呼制御部1503は、着呼処理を実行する。すなわち、接続されている電話機221が着信音を鳴らすように電話機221に信号を送り、着信を促す(S1602)。
次に、電話機221の受話器が上げられると(S1603においてYES)、呼制御部1503は、これを検知し、着呼応答メッセージをホームゲートウェイ210に対して送信する(S1604)。そして、呼制御部1503が、第1通信の通話セッションが確立したことを検知すると、セッション管理部1506は、通話相手(電話機211)の電話番号を含むセッション情報を生成し、セッション情報記憶部1523に記憶する(S1605)。ここで、セッション情報には、電話機221の内線番号が関連付けて記憶されてもよい。以降、上記セッション情報は、上記セッションが閉じるまでセッション情報記憶部1523に保存される。
図17は、ホームゲートウェイ220における、第2通信の受信側処理SS4(図5)の処理の流れを示すフローチャートである。
図16に示す第1通信が行われている一方、送受信部151が、ホームゲートウェイ210から送信された、画像データの受信を要求するデータ受信要求メッセージを受信すると(S1701においてYES)、装置管理部1505は、上記画像データを受信する装置の候補となる各通信装置の情報を取得する。装置の情報の取得方法は、特に限定されず、装置仕様情報記憶部1521および装置状態情報記憶部1522から取得してもよいし、各通信装置に都度問合せてもよい。また、通信装置の方から必要に応じてあるいは定期的に情報を提供してもよい。通信装置が受信データを要求するときのリクエストに仕様情報を含めてもよい。受信装置選択部1502は、取得された装置状態情報(および/または装置仕様情報)に基づいて、上記画像データを受信した場合に受け取り可能な装置(テレビ)が存在するか否かを判断する(S1703)。
ここで、受信装置選択部1502が、受け取り可能な装置が存在しないと判断した場合は(S1703においてNO)、呼制御部1503は、送信側のホームゲートウェイ210へ、データの受信が不可能である旨を示すデータ受信不可メッセージを送信する(S1707)。
一方、受信装置選択部1502が、受け取り可能な装置が存在すると判断した場合は(S1703においてYES)、呼制御部1503は、ホームゲートウェイ210へ、データの受信が可能である旨を示すデータ受信可メッセージを送信する(S1704)。
次に、送受信部151が、ホームゲートウェイ210から、上記画像データを受信すると(S1705においてYES)、受信データ配信部1501は、受信装置選択部1502が、上記画像データの受け取り先として選択した通信装置宛てに、上記画像データを送信する(S1706)。
〔変形例−(受信側)のホームゲートウェイの構成〕
(通信装置の仕様に合わせて受信データを変換する)
宅Bの受信システム22において、複数台の表示装置(テレビやコンピュータなど)が設置される場合が考えられる。各表示装置の表示能力は、一律ではなく装置によってさまざまである。したがって、データを受信する表示装置を特定できた後は、その表示装置の表示能力に合わせてデータを変換することが望ましい。そのために、ホームゲートウェイ220は、図15に示すとおり、さらに、受信データ変換部1504を備えていてもよい。
受信データ変換部1504は、受信装置選択部1502が選択した通信装置の仕様(特に、表示能力に関する仕様)に合わせて、配信する受信データを変換するものである。通信装置の装置仕様情報は、装置管理部1505によってあらかじめ管理されているものを用いてもよいし、必要に応じて当該通信装置に問合せて取得したものを用いてもよい。
例えば、本実施形態では、装置管理部1505は、装置仕様情報記憶部1521において、通信装置ごとに表示能力に関する仕様を示す装置仕様情報を管理しておく。
(装置仕様情報について)
図18の(a)は、受信システム22において、ホームゲートウェイ220の装置仕様情報記憶部1521に記憶されている装置仕様情報の一例を示す図である。
装置仕様情報は、通信装置を識別するための識別子である「装置名」に、通信装置の「アドレス」と、通信装置の表示能力に関する情報「受信可能フォーマット」とが関連付けられている構造となっている。
「アドレス」とは通信装置に割り振られているIPアドレスである。「受信可能フォーマット」とは、通信装置が表示可能なデータの形式、データの解像度、および/または、データの条件などを示している。
図18の(a)に示すテーブルによれば、『テレビAは、画像データを、解像度1920ドット×1080ドットにて表示可能』であることが分かる。また、『テレビCは、HTMLデータを処理・表示可能』であることが分かる。さらに、『テレビDは、受信した画像を雛形データと合成して表示可能』であることが分かる。すなわち、受信データ変換部1504は、テレビDが受け取り先として選択された場合には、受信した画像データを雛形データと合成し、それが、テレビDに配信される。受信データ変換部1504が行う雛形データとの合成処理について以下に説明する。
(雛形と合成)
図19の(a)および(b)は、受信データ変換部1504が用いる雛形データの具体例と、受信データ変換部1504がそれを用いて作成した合成データの具体例とを示す図である。
図19の(a)の雛形データ19は、画像データのレイアウトを規定する構造化データである。図19の(a)に示す例では、構造化データには、破線枠190の位置に送信元電話番号を埋め込むように制御文が記述されている。また、破線枠191の位置に受信した画像データを埋め込むように制御文が記述されている。
受信データ変換部1504は、この雛形データ19に実際の値(電話番号と画像データ)を合成することによって、図19の(b)に示す合成データ19’を生成することができる。合成データ19’において、破線枠190の位置には、送信元電話番号190’が埋め込まれ、破線枠191の位置には、画像データ191’が埋め込まれている。受信データ配信部1501は、配信先にテレビDが選択された場合には、受信データ変換部1504が生成した合成データ19’を、受信したとき加工前の受信データの代わりに、テレビDに配信する。これにより、テレビDは、図19の(b)に示すように、合成データ19’を自装置の表示部に表示することができる。なお、ここでは電話番号を表示する例を例示したが、電話番号帳や通話先から網を通じて取得した相手の名前を表示してもよい。
(受信データの属性に応じた変換方法を採用する)
さらに、図18の(a)に示す例にあるとおり、『受信した画像を雛形データと合成して表示可能な』テレビDが受信装置として選択された場合には、受信データ変換部1504は、合成に使用する雛形データを、受信データに付属するメタデータ(属性情報)の内容に応じて変化させることができる。
すなわち、受信データ変換部1504は、受信データの属性を考慮して、該受信データに最適な変換方法にて受信データを変換する。
図15に示すとおり、ホームゲートウェイ220の制御部150は、メタデータ解析部1508を備えていてもよい。メタデータ解析部1508は、送受信部151によって受信された受信データに付属するメタデータを解析するものである。
メタデータとは、受信データの性質、特徴、内容などを示す情報であり、受信データに関連付けられている。メタデータの具体的な内容としては、例えば、その受信データがいつ生成されたのか、受信データが当該通信制御装置に取得されたのはいつか、受信データを取得した通信制御装置はどの地域に設置されているのかなどを示す情報であることが想定される。あるいは、受信データがHTMLまたはXMLなどの構造化データである場合には、メタデータは、当該受信データに設定されている背景色は何色であるのかなどを示す情報であってもよい。
具体例を用いて、ホームゲートウェイ220の構成、特に、メタデータ解析部1508および受信データ変換部1504の動作を説明する。ここでは、受信データが写真であり、当該写真には、メタデータとして撮影日(作成日)の情報が関連付けられているものとする。
ホームゲートウェイ220の記憶部152が備える装置仕様情報記憶部1521には、「受信可能フォーマット」=「雛形データと合成」であるレコードに関連付けて、変換方法規定テーブルが記憶されている。
図18の(b)は、装置仕様情報のうち「雛形データと合成」が対応付けられたテレビが選択された場合に受信データ変換部1504が参照する、変換方法規定テーブルの一例を示す図である。
変換方法規定テーブルは、少なくとも、メタデータ(ここでは、撮影日/作成日)を示すカラムと、そのメタデータに適した雛形データを示すカラムとで構成されている。このテーブルにより、受信データのメタデータと、受信データの変換方法との対応関係が規定される。
受信データ変換部1504は、変換方法規定テーブルにしたがって、受信された受信データを合成する際に用いる雛形データを、受信データのメタデータ、すなわち、属性に応じて最適なものとして選択することが可能となる。
雛形データ合成処理フローは、以下の通りである。
メタデータ解析部1508は、送受信部151が上記写真を受信すると、当該写真に関連付けられているメタデータ(例えば、JPEG画像のEXIFデータなど)を解析し、当該写真の撮影日を取得する。
受信データ変換部1504は、変換方法規定テーブルを参照し、メタデータ解析部1508が解析した撮影日に基づいて、合成に使用すべき雛形データを特定する。例えば、撮影日が、現在から1年以上前である場合には、「一年前以前」のレコードから「雛形C(セピア色)」の雛形データを特定する。
そして、受信データ変換部1504は、上記雛形Cにしたがって、写真をセピア色に変換した上で、図19の(b)に示すような合成データ19’を出力する。
上記構成によれば、受信データ変換部1504は、受信された写真(受信データ)の撮影日(属性情報)に応じて、それに適した、写真の質感を変更する画像処理(変換方法)を採用することが可能となる。
なお、受信データの属性に応じた変換方法を採用する構成は、上記具体例に限定されない。例えば、受信データに付加されるメタデータとしては、ホームゲートウェイ220が当該受信データを取得した取得日時、取得したホームゲートウェイ220が設置されている地域情報などが挙げられる。また、受信データが、HTMLまたはXMLなどの構造化データである場合には、メタデータとして、背景色の情報などが想定される。
背景色のメタデータを利用すれば、例えば、背景色の色合いに応じて、使用する文字の色が見えやすい雛形データを選択することができる。
(通信装置の状態に合わせて受信データを配信する)
受信システム22のホームゲートウェイ220において、装置管理部1505は、複数台の通信装置の状態を管理し、受信装置選択部1502は、通信装置の状態に応じて、受信データの受け取り先を選択してもよい。
例えば、本実施形態では、装置管理部1505は、装置状態情報記憶部1522において、通信装置ごとに装置の状態を示す装置状態情報を管理しておく。
(装置状態情報について)
図20は、受信システム22において、ホームゲートウェイ220の装置状態情報記憶部1522に記憶されている装置状態情報の一例を示す図である。
装置状態情報は、通信装置を識別するための識別子である「装置名」に、通信装置の「アドレス」と、通信装置の状態を示す情報「状態」とが関連付けられている構造となっている。
「アドレス」とは通信装置に割り振られているIPアドレスである。「状態」とは、通信装置が現在おかれている状態(通信エラー状態、停止(電源オフ)状態、起動(電源オン)状態など)を示している。
図20に示すテーブルによれば、『テレビAは通信不可能な状態』であることが分かる。また、『テレビBは電源オフ状態』であることが分かる。また、『テレビCは電源オン状態』であることが分かる。すなわち、図20のテーブルが記憶されている時点では、テレビCだけが受信データを処理できる状態にあるということを、受信装置選択部1502が理解することができる。よって、受信装置選択部1502は、テレビCだけを受信データの受け取り先として適切に選択することが可能となる。
なお、装置管理部1505が、各通信装置の状態を検知する方法は特に限定されない。ホームゲートウェイ220が、定期的に各通信装置に問合せを行って、図20に示すテーブルを更新してもよいし、各通信装置が定期的に状態を報告する構成とし、一定期間以上報告が来なければ、その通信装置を停止状態であると判定してもよい。
(受信システムにおけるセッション管理)
上述したとおり、本実施形態では、ホームゲートウェイ220は、セッション情報記憶部1523において、セッションを管理している。
そこで、呼制御部1503は、送受信部151が受信した受信データが、現在第1通信中の通信相手から受信したものであるか否かを判定することができる。そして、第1通信の相手からの受信データである場合には、制御部150の各部が、上記受信データに対して適切な処理を実行するようにホームゲートウェイ220を構成することができる。
例えば、宅Aの送信システム21におけるテレビ212から届いた受信データが、宅Bの電話機221で通話中の相手と同じである場合には、宅BのユーザBが、通話相手の宅AのユーザAが送信した受信データを受信次第すぐに確認したいと希望することが想定される。
そこで、第1通信の相手のテレビ212から送信された受信データである場合には、受信システム22におけるテレビ222が、何か別のデータを処理・表示中であっても、上記受信データを最優先で処理・表示するように、受信データ変換部1504が当該受信データに最優先を意味するフラグを付加したものを、受信データ配信部1501がテレビ222に配信する。
これにより、第1通信中の相手から送信された受信データを優先的にテレビ222に表示させることが可能である。
あるいは、宅BのユーザBは、宅AのユーザAと通話中の間は、ユーザAから提供されたデータしか受信したくないと希望することが想定される。
そこで、呼制御部1503が、第1通信の相手から送信された受信データしか受け付けないように、ホームゲートウェイ220を構成することが可能である。
あるいは、宅BのユーザBは、宅AのユーザAと通話中の間は、特定の通信装置(テレビ222や別のコンピュータなど)しか使わないようにしたいと希望することが想定される。
そこで、呼制御部1503は、第1通信の相手から送信された受信データが受信された場合には、第1通信のセッションに関連付けられた通信装置にだけ、受信データ配信部1501が当該受信データを配信するようにホームゲートウェイ220を構成することが可能である。
このために、セッション情報記憶部1523に記憶されているセッション情報には、セッションごとに、利用する通信装置の識別子(装置名)が関連付けて記憶されている。
セッションと通信装置とが対応付けられたセッション情報は、送信システム21のホームゲートウェイ210において管理されるセッション情報(図10の(a)〜(c))とその構造は同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。セッションと通信装置との関連付けは、各通信装置から発せられる関連付け要求メッセージに応じて実行される。
図21は、ホームゲートウェイ220による、他の例における第2通信の受信側処理SS4(図5)の処理の流れを示すフローチャートである。以下では、図17に示す受信側処理SS4と異なる点について詳しく説明する。
送受信部151が、画像データの受信を要求するデータ受信要求メッセージを受信すると(S2101においてYES)、呼制御部1503は、セッション情報記憶部1523を参照し、そこに記憶されているセッション情報を読み出す(S2102)。
なお、セッション情報が記憶されておらず、現在通話中のセッションがなかった場合は(S2103においてNO)、呼制御部1503は、図17に示す、S1702のステップに移行し、セッション情報によらない第2通信の受信側処理SS4を実行する。
セッション情報が記憶されており、複数の通話中のセッションがある場合は(S2103においてYES)、呼制御部1503は、上記データ受信要求メッセージの送信元(例えば、電話番号など)からセッション情報を特定する(S2104)。セッション情報が1つだけ記憶されている場合は、そのセッション情報を取得する。
続いて、受信装置選択部1502は、特定されたセッション情報に含まれている、当該セッションに関連付けられている通信装置を取得する(S2105)。例えば、セッション情報記憶部1523に、図10の(a)に示すセッション情報が記憶されている場合には、受信装置選択部1502は、「テレビA」を取得する。あるいは、セッション情報記憶部1523に、図10の(c)に示すセッション情報が記憶されている場合には、受信装置選択部1502は、関連付け情報が「未設定」であると判断する(S2107においてYES)。この場合は、セッション管理部1506が、S2104にて特定されたセッションに対して、テレビなどの通信装置を関連付ける処理を行ってもよい(S2106)。
当該セッションで利用する通信装置が特定されると(S2107においてNO)、装置管理部1505は、装置状態情報記憶部1522を参照し、特定された通信装置の装置状態情報(例えば、図20)を取得して、当該セッションで利用しようとする通信装置の状態がデータを受信可能な状態であるのか否かを判定する(S2108)。
ここで、装置管理部1505が、上記通信装置がデータを受信不可能な状態であると判定した場合には(S2109においてNO)、呼制御部1503は、データ受信要求メッセージの送信元のホームゲートウェイ210へ、データ受信不可メッセージを送信する(S2110)。
一方、装置管理部1505が、上記通信装置がデータを受信可能な状態である判定した場合には(S2109においてYES)、呼制御部1503は、ホームゲートウェイ210へ、データ受信可メッセージを送信する(S2111)。
次に、送受信部151が、ホームゲートウェイ210から、上記画像データを受信すると(S2112においてYES)、受信データ配信部1501は、該画像データをS2105にて受信装置選択部1502が特定した通信装置(例えば、テレビA)へ配信する。さらに、具体的には、装置管理部1505が、テレビAの装置仕様情報を装置仕様情報記憶部1521から取得する(S2113)。次に、受信データ変換部1504が、取得された装置仕様情報に合わせて上記画像データを変換する(S2114)。例えば、解像度やサイズを変更する。そして、最後に、受信データ配信部1501は、受信装置選択部1502が選択したテレビA宛てに上記変換された画像データを配信する。ここで、受信装置選択部1502が選択した通信装置が複数存在する場合には、上記変換された画像データを複数の通信装置に送信してもよい。
上記構成および方法によれば、セッション管理部1506が通信装置との関連付け情報とともにセッションを管理しているので、セッションごとに適切な通信装置のみを利用して、効率的に第1通信(音声通話)と第2通信(データ通信)との連携を実現することができる。さらに、装置管理部1505が、通信装置の状態を管理し、利用する通信装置がデータ受信を行えないと判断した場合には、あらかじめデータを受信できない旨を送信元に通知できるので、通信エラーを回避し、無駄なデータ送受信を省くことが可能となる。
さらに、受信データ変換部1504は、通信装置の仕様に合わせて受信データを変換するので、性能が及ばないためにせっかく受信したデータを表示できないなどといった不都合を解消することができる。
(受信データを一時的に記憶する)
データ交換システム1において、送信システム21のテレビ212から受信システム22のテレビ222に対して、ユーザAとユーザBが共有したい画像データが送信されたとする。このとき、受信側のテレビ222が、電源オフなど画像データを受信できない状態にある場合は、テレビ212は、テレビ222に画像データを送ることができない。
そこで、本実施形態では、ホームゲートウェイ220(図15)を以下のように構成する。すなわち、テレビ222が画像データを受信できない場合でも、テレビ222に配信する代りに受信データ配信部1501は、取得した画像データを一時的に受信データ記憶部1524に保存しておき、テレビ222が上記画像データを表示できる状態になったら、テレビ222の要求に応じて受信データ配信部1501が保存していた画像データを配信する構成とする。
受信データ記憶部1524を備えていることにより、受け取り先が定まっていない画像データを受信した場合に、とりあえず当該画像データを保存しておくことができ、後から、受け取り手の通信装置が任意のタイミングで取得できる。このように、受信データをPULL型で取得する受信システム22においては、ホームゲートウェイ220が、受信したらすぐに配信先を決定する必要がないので、配信先を決定するための構成を省き、ホームゲートウェイ220の構成を簡素化することが可能である。
図22は、受信データ記憶部1524に記憶される受信データのデータ構造の一例を示す図である。
ホームゲートウェイ220の装置管理部1505が、受信データ(例えば、画像データ)を受け取るべき通信装置が受信不可能な状態であると判断した場合には、呼制御部1503の制御の元に、とりあえず、送受信部151が、ホームゲートウェイ210から画像データを受け取る。そして、受信データ配信部1501は、上記画像データを、上記通信装置に配信する代りに、受信データ記憶部1524に記憶する。
図22に示すとおり、受信データ配信部1501は、上記画像データを当該画像データの送信元の電話番号に関連付けて、受信データ記憶部1524に記憶する。このとき、記憶した日時も合わせて記憶しておいてもよい。
こうして、テレビ222は、後で、上記画像データを表示可能な状態になったときに、一時的に保存されている画像データを要求するメッセージをホームゲートウェイ220に送信して上記画像データを取得することができる。
例えば、記憶されている画像データを要求するメッセージの具体例としては、「http://local-hgw/share/data」などがホームゲートウェイ220に送信される。「local-hgw」は、ホームゲートウェイ220によって、受信システム22に提供されるDNSサービスによってアドレス解決され、画像データを要求するメッセージとしてホームゲートウェイ220に伝達されるようになっている。
さらに、上記画像データには、送信元の電話番号が関連付けられているので、ユーザは、入力部を操作して、テレビ222に対して容易にコールバックの指示を入力することができる。テレビ222は、「画像データに関連付けられている電話番号にコールバックする」旨の要求をホームゲートウェイ220に対して送信するだけでよく、ユーザも画像データの送り主の電話番号を調べたり、入力したりする必要がなくなる。
なお、上述のように、テレビ222の代りにホームゲートウェイ220が受信データを一時的にあずかる場合には、呼制御部1503は、テレビ222が留守(受信不可状態)である旨の代理応答アナウンス(音声データまたは画面メッセージ)を送信元に返信してもよい。
図23は、コールバック機能付きのホームゲートウェイ220を含む受信システム22と送信システム21との通信手順を示すシーケンス図である。
図23に示すシーケンス図において、図5に示すシーケンス図と異なる点についてのみ以下に説明する。なお、以下で説明するテレビ222は、図14に示すテレビ212と同様の構成を備えているものとする。
宅AのユーザAが、送信システム21の電話機211を用いて、音声通話(第1通信)の発呼要求メッセージを送信すると、受信システム22のホームゲートウェイ220は、着呼処理を実行する。ここで、宅BのユーザBが、電話機221の受話器を一定時間取らなかった場合に、ホームゲートウェイ220の呼制御部1503は、処理を終了する代りに、着呼応答メッセージとともに、宅BのユーザBが留守である旨、ならびに、音声通話およびデータ通信(第2通信)によるデータを一時的に保存可能である旨を通知する代理応答メッセージを、ホームゲートウェイ210に送信する(S24)。
これにより、電話機211とホームゲートウェイ220との間で第1通信のセッションが確立し、音声データのやりとりが可能となる(S26)。ここで、受信データ配信部1501は、音声データを電話機211から受信した場合には、受信データ記憶部1524に音声データを記憶してもよい。
次に、S26のセッションが確立している間に、ユーザAが入力部144を用いて、テレビ212に記憶されている画像データを、テレビ222に送信するための操作を行う。このとき、ユーザAは、テレビ222のIPアドレスなどを入力する必要はない。上記ユーザAの操作にしたがって動作するホームゲートウェイ210から、データ受信要求メッセージを受信すると、ホームゲートウェイ220の呼制御部1503は、図5に示すシーケンス図と同様の手順で、ホームゲートウェイ210にデータ受信可メッセージを送信し、ホームゲートウェイ210からの画像データの送信を待ち受ける。
こうして、送信システム21のテレビ212は、テレビ222の宛先を意識することなく、また、ユーザAは、テレビ222の受け取り先のユーザBの在/不在を意識することなく、テレビ212からテレビ222へ上記画像データを容易に送信することができる(第2通信;S32)。
テレビ212から画像データを受信したホームゲートウェイ220の受信データ配信部1501は、テレビ222に上記画像データを配信する代わりに、受信データ記憶部1524に該画像データを記憶する。より詳細には、テレビ212が属する送信システム21の電話番号に対応付けて、上記画像データを保存する。ホームゲートウェイ220は、テレビ222または電話機221が備える報知手段に対して、ユーザBの留守中に画像データまたは音声データを預かっている旨をユーザBに対して報知するよう指示してもよい。
そして、宅BのユーザBが帰宅し、上記報知手段の報知動作により、上記画像データを受信していることを知ると、ユーザBは、テレビ222の入力部144を操作して、ホームゲートウェイ220から画像データを取得するように指示を入力する。テレビ222は、記憶されている画像データを要求するメッセージをホームゲートウェイ220に対して送信する(S33)。ホームゲートウェイ220は、S30にて受信した画像データをテレビ222に配信する(S34)。
テレビ222は、S34にて受信した画像データを自装置の表示部143に表示するとともに、該画像データの送り主にコールバックするか否かをユーザBに選択させるGUI画面を表示してもよい。ユーザBが入力部144を操作して、コールバックすることを選択すると、テレビ222は、発呼要求メッセージをホームゲートウェイ220に対して送信する(S35)。このとき、テレビ222は、宛先の電話番号を指定する必要はなく、「一時的に預かっている画像データに関連付けられている電話番号にコールバックする」旨の要求をホームゲートウェイ220に送信するだけでよい。したがって、ユーザBの電話番号を入力する手間を省くことが可能である。
ホームゲートウェイ220は、自身の受信システム22の電話機221と、相手の送信システム21のホームゲートウェイ210とのそれぞれに対して通話要求メッセージを送信する(S36、S37)。
電話機221は、上記通話要求メッセージに対して着呼応答メッセージを送信する(S38)。そして、送信システム21においては、ホームゲートウェイ210および電話機211の各部が、上述した受信システム22の各部と同様の動作で、着呼応答メッセージを作成し、ホームゲートウェイ220に送信する(S41)。これにより、宅Bの受信システム22が送信側となって、第1通信(音声通話)のセッションが確立する(S42)。当該セッションのセッション情報は、ホームゲートウェイ210、ホームゲートウェイ220において管理され、以降、送信システム21または受信システム22の各通信装置のいずれかより、第2通信のセッションを開始するイベントが発生したときに適宜参照される。
図24は、ホームゲートウェイ220における、第2通信の受信側処理SS5(図23)の処理の流れを示すフローチャートである。
図23に示すS32の第2通信のセッションが確立され、送受信部151が、ホームゲートウェイ210から送信された画像データを受信すると(S2501においてYES)、受信データ配信部1501は、ホームゲートウェイ220において代理応答の処理が実行された場合には、ユーザBが不在であると判断し、上記画像データを、テレビ222に配信する代りに、受信データ記憶部1524に記憶する(S2502)。ここで、受信データ配信部1501は、テレビ222または電話機221が備える報知手段に対して、留守中に受信データを預かっている旨を報知するように指示してもよい。
次に、送受信部151が、テレビ222から保存された画像データを要求する旨の受信データ要求メッセージを受信すると(S2503においてYES)、受信データ配信部1501は、保存しておいた画像データを、要求元の通信装置、ここでは、テレビ222に配信する(S2504)。そして、テレビ222から画像データ送信元に対するコールバックを要求する発呼要求メッセージを受信すると(S2505においてYES)、呼制御部1503は、保存しておいた画像データに対応付けられている電話番号に対して発呼処理を実行する(S2506)。
上記方法によれば、受信システム22のユーザが不在の間にも、データ通信を実行し、送信システム21からのデータを受信することが可能となり、さらに、その送信元に対して、各通信装置は送信元の宛先情報を意識することなく、そして、ユーザは電話番号を入力することなく、容易にコールバックを実行することが可能となる。
あるいは、ホームゲートウェイ220に保存されていた画像データには、送信元の電話番号が関連付けられているので、当該画像データを受信したテレビ222は、送信元の電話番号を知ることができるので、当該電話番号とともに発呼要求メッセージをホームゲートウェイ220に送信してもよい。この場合でも、テレビ222は、発呼先の電話番号を既に把握しているので、ユーザは改めてテレビ222に電話番号を入力する必要がない。
(PULL型配信で画像データ配信タイミングを制御する)
上述の例では、受信システム22においてテレビ222の要求に応じて受信データを配信するPULL型配信のホームゲートウェイ220の構成について説明した。上記構成によれば、受信データの配信は、ホームゲートウェイ220がテレビ222から受信データ要求メッセージを受信してから実行されるので、宅AのユーザAと宅BのユーザBとがデータを共有する際に即時性が求められるユースケースには不向きである。そこで、PULL型配信においても、ホームゲートウェイ220からテレビ222へ任意のタイミングで(例えば、リアルタイムに)受信データを配信可能にする構成について、図5および図15以下に説明する。
本実施形態では、ホームゲートウェイ220は、S11にてホームゲートウェイ210から画像データを受信する前の任意のタイミングで、テレビ222から、あらかじめ受信データ要求メッセージを受信しておく。そして、ホームゲートウェイ220の受信データ配信部1501は、上記受信データ要求メッセージに対してすぐに応答を返すことはせず、その応答を保留にしておく。
そして、S11にてホームゲートウェイ210から画像データを受信したときに、受信データ配信部1501は、テレビ222に対して、任意のタイミングで(例えば、リアルタイムで)、保留していた要求に対する応答として上記画像データを配信する。
上記方法によれば、例えば、受信データが動画データなどの大容量のデータであっても、タイムラグをなくして送信システム21の送信処理と同期して、上記動画データを受信システム22のテレビ222に配信することが可能となる。
なお、これまで述べてきた、宅Aの送信システム21のホームゲートウェイ210は、上述した受信システム22のホームゲートウェイ220が備える構成を含んでいてもよく、この場合、宅Aの送信システム21は、同時に、受信システム22として機能する。同様に、宅Bの受信システム22のホームゲートウェイ220に、上述した送信システム21のホームゲートウェイ210が備える構成を含めて、宅Bの受信システム22を送信システム21として機能させることができる。
≪実施形態2≫
〔写真共有システムの概要〕
次に本発明の他の実施形態について図25〜図34に基づいて説明すると以下の通りである。実施形態2では、一例として、本発明の通信システムを、インターネット上に公開されている写真を共有するための写真共有システムに適用した場合について説明する。
図25は、本発明の実施形態における写真共有システム2の概略構成を示す図である。図25に示すとおり、写真共有システム2は、宅Aに敷設される送信システム21と、宅Bに敷設される受信システム22と、サービス提供事業者Cが運営するフォトアルバムサーバ24とを含む構成となっており、各システムおよびフォトアルバムサーバ24は、インターネット23などの外部通信網を介して通信可能に接続されている。
図25の各構成要素に付された符号は、図2の各構成要素に付された符号に対応しており、同じ符号は、同じ構成要素を示している。したがって、上述の実施形態ですでに説明した構成要素についての説明は繰り返さない。
フォトアルバムサーバ24は、フォトアルバムサービスを、宅Aや宅Bなどに設置されるクライアント装置(例えば、テレビ212など)に提供するものである。具体的には、フォトアルバムサービスを利用するためのアプリケーションソフト(以下、フォトアプリ)を供給したり、当該アプリケーションを利用してアップロードされた写真を管理したり、取得要求のあった写真を供給したりするものである。
ここで、フォトアルバムサーバ24から供給された上記フォトアプリを搭載した各クライアント装置は、フォルダ(アルバム)ごとに管理されている複数の写真をフォトアルバムサーバ24からダウンロードしてスライドショー表示したり、サムネイル表示したりすることができる一方、クライアント装置が保有する写真をフォトアルバムサーバ24にアップロードして、他のクライアント装置から閲覧できるように、管理・公開することができるようになる。
図26の(a)〜(c)は、テレビ212とテレビ222との間で、フォトアプリを用いて写真を共有するときの、各テレビの表示部に表示される画面の一例を示す図である。
例えば、宅AのユーザAがテレビ212を用いてフォトアルバムサーバ24から写真をダウンロードすると、テレビ212の表示部143には、図26の(a)に示すように、ダウンロードされた写真が表示される。
ここで、ユーザAが宅BのユーザBと電話機にて通話中に、上記写真をユーザBと共有したい場合には、共有化のための操作を行うGUI画面を呼び出す。上記GUI画面を表示したときの画面の一例を図26の(b)に示す。ユーザAが、図26の(b)に示すGUI画面から、写真の共有化を指示する「決定」ボタンを、入力部144を用いて選択すると、先の実施形態1で述べたのと同様の構成および手順で第2通信が確立し、写真が宅Bの受信システム22に送信されて、ユーザAとユーザBとがフォトアルバムサーバ24に保存されている写真を共有することが可能となる(図26の(c))。ここで、図26の(b)に示す確認画面については不要とし、図26の(a)に記載の画面においてユーザによる共有操作が発生した場合にはすぐに共有を開始し、共有が確立した時点で図26の(c)の画面に遷移してもよい。また、ユーザの意思確認のため、通話を開始した後、初回の共有時にだけ図26の(b)に記載の確認画面を出す、などの方法を採用することもできる。
なお、図25において説明する写真共有システム2および当該システムで用いられるフォトアプリは、本実施形態を説明する一例であって、本発明の通信システムを限定するものではない。
〔テレビのアイコン表示を制御する〕
図26の(c)に示すとおり、ユーザAのテレビ212とユーザBのテレビ222との間で共有できている写真を表示する場合には、各テレビは、各ホームゲートウェイの指示に基づいて、共有できていることを示すアイコンを表示することができる。
図1に示すとおり、ホームゲートウェイ210は、さらに、装置出力制御部106を備えている。装置出力制御部106は、自装置が家庭内LAN213を介して接続し、管理している各通信装置の出力機構(表示部への表示出力、音声出力、LED出力など)を制御するものである。
具体的には、図5に示すシーケンス図において、ホームゲートウェイ210が、第2通信にて画像データを送信し(S11)、S13にて送信完了報告メッセージをテレビ212に返すときに、装置出力制御部106が、上記画像データが共有できていることを示す共有化アイコンを上記画像データとともに表示するように命令信号をテレビ212に送信する。テレビ212は、上記命令信号にしたがって、共有中の画像データを表示する際に、共有化アイコンを表示する。
詳細には、図14に示すとおり、テレビ212は、制御部140における機能ブロックとしてのアイコン表示処理部1404と、アイコン画像記憶部1422とをさらに備えている。
アイコン表示処理部1404は、ホームゲートウェイ210の装置出力制御部106からの命令信号にしたがって、アイコン画像記憶部1422に記憶されている所定のアイコン画像を表示部143に表示するものである。
具体的には、アイコン画像記憶部1422に、図26の(c)に示すような共有化アイコン260が記憶されており、アイコン表示処理部1404は、共有化アイコン260をアイコン画像記憶部1422から読み出して、共有できている写真とともに共有化アイコン260を表示する。
これにより、ユーザAは、自身が送った写真が、現在宅BのユーザBとの間で共有できていることを容易に知ることができる。本実施形態では、アイコン表示処理部1404は、共有化アイコン260を共有化されている写真に重ねて表示しているが、表示方法はこれに限定されない。
なお、テレビ212が保有しているアイコン画像記憶部1422は、ホームゲートウェイ210が代わりに保有していてもよい。この場合、装置出力制御部106は、上記命令信号とともに、表示すべきアイコン画像(共有化アイコン260)のデータをテレビ212に送信する。
さらに、宅BのユーザBがテレビ222において共有している写真を閉じた場合には、テレビ222は、共有終了通知メッセージを、ホームゲートウェイ220を介してホームゲートウェイ210に対して送信してもよい。共有終了通知メッセージを受信したホームゲートウェイ210の装置出力制御部106は、これまで表示していた共有化アイコン260を非表示にするように指示する命令信号をテレビ212に対して送信する。
これに応じて、テレビ212のアイコン表示処理部1404は、これまで表示していた共有化アイコン260を非表示にする。
さらに、ホームゲートウェイ210のセッション管理部103は、自装置が管理するどの通信装置と、どの通信相手とが、どの写真を共有したことがあるのかを、共有履歴情報として、共有履歴記憶部122に記憶しておいてもよい。
装置出力制御部106は、同じ通信装置間で同じ写真の共有が発生した場合に、過去に共有済みの写真であることを示す共有済アイコンを写真とともに表示するように、テレビ212に対して命令信号を送信する。
テレビ212のアイコン表示処理部1404は、上記命令信号にしたがって、共有済アイコン270を表示部143に表示する。図27は、テレビ212とテレビ222との間で、フォトアプリを用いて過去に共有された写真が再び共有された場合に、各テレビの表示部に表示される画面の一例を示す図である。
上述した装置出力制御部106および共有履歴記憶部122の構成は、受信システム22のホームゲートウェイ220が備えていてもよい。この場合、ホームゲートウェイ220の装置出力制御部106の命令信号にしたがって、テレビ222は、写真についての情報(共有化アイコン260、共有済アイコン270など)の表示/非表示を実行することが可能となる。
〔共有エラー用のメッセージを表示する〕
受信システム22におけるホームゲートウェイ220は、図5のシーケンス図におけるS9にて、データ受信要求メッセージを受信した際に、受信システム22がデータを受信できる状態にない場合には、S11にてデータ受信不可メッセージを送信する。ここで、ホームゲートウェイ220は、データ受信不可メッセージとともに、共有エラーダイアログボックス280(図28)のデータをホームゲートウェイ210に送信してもよい。ホームゲートウェイ210は、共有エラーダイアログボックス280のデータをテレビ212に伝送する。テレビ212は、図28に示すとおり、共有エラーダイアログボックス280を表示部143に表示する。
共有エラーダイアログボックス280とは、写真の共有化が成功しなかったことをユーザに通知するためのダイアログボックスのことである。共有エラーダイアログボックス280などの各種エラーメッセージのデータは、ホームゲートウェイ220のエラーメッセージ記憶部1525に記憶されている。図26の(b)の画面のとおり、テレビ212から写真の共有を選択した後、受信システム22のテレビ222との間で写真の共有が成功しなかった場合には、テレビ212の画面は、図28の画面に遷移する。これにより、ユーザAは、試みた写真の共有が失敗したことを即時把握することが可能となる。
〔共有可能写真を電話機のランプで通知する〕
図25に示す写真共有システム2では、フォトアルバムサーバ24から供給される写真には、共有可能な写真とそうでないものが存在する。そこで、本実施形態では、テレビ212が取得した写真が共有可能な写真である場合には、写真に付与されている共有可能/不可能を示すフラグに応じて、その旨をユーザに報知するよう、ホームゲートウェイ210が、電話機211に対して命令信号を送信する構成としてもよい。電話機211は、ホームゲートウェイ210の指示にしたがって、自装置が備える報知手段を用いて、上記写真が共有可能である旨をユーザに通知する。
図29は、本発明の実施形態における電話機211の要部構成を示すブロック図である。
図29に示すとおり、電話機211は、制御部290、送受信部291、報知部292、音声入力部293、および、音声出力部294を備える構成となっている。なお、ここでは図示しないが、電話機211は、電話番号を入力するための数字ボタンなどを含む入力部や、音声通話を実現するための通信制御部など、公知の電話機としての各種機能を備えているものとする。
送受信部291は、家庭内LAN213を介して、ホームゲートウェイ210とデータの送受信を行うものである。送受信部291は、ホームゲートウェイ210から送信される上記命令信号を受信する。
報知部292は、聴覚的報知手段(ブザーなど)および/または視覚的報知手段(LEDなど)によって、聴覚的(視覚的)現象を出力して所定の情報をユーザに報知するものである。本実施形態では、報知部292は、LED(light emitting diode)などの発光部で構成されており、光の点灯によって、テレビ212が取得した写真が共有可能な写真である旨をユーザに報知する。また、報知部292は、着信を伝える着信音出力部を含んでいてもよい。
音声入力部293は、音声通話を行う際に、ユーザAの音声を入力するためのマイクとして構成される。音声出力部294は、送受信部291が受信した音声データを出力するためのスピーカとして構成される。
制御部290は、電話機211が備える各部を統括制御するものであり、機能ブロックとして、少なくとも、送信可能報知処理部2901および音声処理部2902を備えている。
送信可能報知処理部2901は、送受信部291が、ホームゲートウェイ210から送信された命令信号を受信した場合に、該命令信号にしたがって、報知部292の点灯を制御するものである。
音声処理部2902は、音声入力部293を介して入力されるアナログの音声信号をデジタルの音声データに変換して、ホームゲートウェイ210を介して外部の通信装置に送信する一方、電話機211が受信した音声データをアナログ音声信号に変換して音声を音声出力部294を介して出力する際に必要なデータ処理を実行するものである。
上記構成によれば、ホームゲートウェイ210の装置出力制御部106が、テレビ212が取得、表示した写真が共有可能であると判断した場合に、その旨をユーザに通知するよう命令信号を電話機211に送信する。
送受信部291が上記命令信号を受信すると、送信可能報知処理部2901は、上記命令信号にしたがって、報知部292を点灯させる。
これにより、ユーザAは、点灯した報知部292を視認して、テレビ212が取得、表示した写真が共有可能な写真であることを認識することが可能となる。
なお、ホームゲートウェイ210が、送信可能報知処理部2901および報知部292を備え、ホームゲートウェイ210自身が、共有可能な写真の存在をユーザに報知してもよい。
図30の(a)は、電話機211の報知部292が点灯する前の様子を説明する図であり、(b)は、報知部292が点灯したときの様子を説明する図である。
〔写真をURLで共有する〕
上述の実施形態では、送信システム21から受信システム22に対して写真を第2通信にて送信することにより写真の共有を実現していたが、写真共有システム2はこれに限定されない。
図25に示すフォトアルバムサーバ24に記憶されている写真のURLを、テレビ212とテレビ222とで共有することにより、写真を両方のテレビに表示させることが可能である。
図31は、本実施形態の写真共有システム2におけるURL共有の処理の流れを示すシーケンス図である。具体的には、宅Aに在宅中のユーザAと宅Bに在宅中のユーザBとが、電話機211と電話機221とを用いて会話をしながら(SS6の第1通信)、ユーザAのテレビ212がフォトアルバムサーバ24から取得した写真を(SS7)、通話相手のユーザBのテレビ222にも表示させて写真を共有するというユースシーンでの処理の流れを示している。ここで、SS6の事象とSS7の事象とはいずれが先に起こってもよい。
最初に、テレビ212は、テレビ222との間で、SS7で取得した写真を共有すべく、ホームゲートウェイ210に対して第2通信のセッションの確立を要求する(S51)。このS51では、テレビ212の要求生成部1401は、上記写真のURLデータを含む、データ送信要求メッセージを生成し、それをホームゲートウェイ210に送信する。図32に、上記URLデータの具体例を示す。
ホームゲートウェイ210は、第1通信(SS6)の通信相手の電話番号を特定して、ホームゲートウェイ220に対して、上記URLデータを受信するよう要求するデータ受信要求メッセージを送信する(S52)。
ホームゲートウェイ220は、データ受信可メッセージまたはデータ受信不可メッセージを返す(S53)。
ホームゲートウェイ210は、ホームゲートウェイ220からデータ受信可メッセージを受信すると、テレビ212から依頼を受けた上記URLデータを、インターネット23を介してホームゲートウェイ220に送信する(S54)。ホームゲートウェイ220は、受信したURLデータをテレビ222に配信する(S55)。さらに、ホームゲートウェイ210は、URLデータの送信が完了したことを報告する送信完了報告メッセージをS51の応答として返してもよい(S56)。これにより、テレビ212は、テレビ222の宛先を意識することなく、テレビ222へ上記URLデータを容易に送信することができる。
テレビ222は、ホームゲートウェイ220からURLデータを受信すると、そのURLにしたがって、フォトアルバムサーバ24にアクセスし(S57)、ユーザAが共有を希望する写真をダウンロードすることが可能となる(S58)。以上のように、各電話機における通話中に、URLデータを共有することで、両方のテレビにおいて同じ写真を共有することが可能になる。
〔電話機でなくテレビによる第1通信の開始〕
上述の各実施形態では、音声通話(第1通信)は、電話機211による発呼要求メッセージの送信することにより開始されていたが、本発明のデータ交換システム1および写真共有システム2は、上記構成に限定されない。テレビ212が、発呼要求メッセージを送信し、音声通話のトリガとなってもよい。
図33は、テレビ212が音声通話(第1通信)のトリガとなる場合の、写真共有システム2の処理の流れを示すシーケンス図である。
最初に、テレビ212は、フォトアルバムサーバ24に対し、写真を要求する(S61)。このときテレビ212が要求する写真は、その写真の所有者の宛先情報(例えば、電話番号)を含んでいる。フォトアルバムサーバ24は、テレビ212の要求に応じて、電話番号付き写真をテレビ212に供給する(S62)。
テレビ212は、取得した写真に含まれている電話番号とともに、当該電話番号へ発呼する旨を要求する発呼要求メッセージをホームゲートウェイ210に対して送信する(S63)。
図34は、上記発呼要求メッセージのデータ構造の一例を示す図である。図34に示すとおり、発呼要求メッセージは、ホームゲートウェイ210に対して要求する処理内容(method)と、発呼対象となる相手の電話番号を特定する情報(tel)とを少なくとも含んでいる。図34に示す発呼要求メッセージは、『”tel”に示される電話番号宛てに発呼する(CALL)』ことをホームゲートウェイ210に対して要求することを意味している。
ホームゲートウェイ210の要求解析部101は、上記発呼要求メッセージを解析して、method=CALLに基づいて、電話機211に対して電話機221との通話を指示する通話要求メッセージを送信する(S64)。
電話機211は、上記通話要求メッセージに応答して、着呼応答メッセージをホームゲートウェイ210に対して返す(S65)。
以降、記述のとおり、ホームゲートウェイ210の呼制御部102は、ホームゲートウェイ220を介して電話機221と電話機211との呼制御を実行する。これにより、第1通信のセッションが確立する。第1通信のセッションのセッション情報は、セッション管理部103によってセッション情報記憶部121に記憶される。そして、セッション情報は、図33には図示しない、以降の第2通信のセッションの確立に利用される。
≪実施形態3≫
上述の各実施形態では、第1通信としての電話機同士の音声通話のセッションと連携して、第2通信としてテレビ同士のデータ通信のセッションが追加される場合について説明してきた。しかし、本発明の通信システムは上記構成に限定されない。第1通信としてテレビ(パソコン、サーバ)間のデータ通信が起こり、該データ通信のセッションと連携して、第2通信としての電話機同士の音声通話のセッションが追加されてもよい。
以下では、第1通信としてのデータ通信のセッションに、第2通信としての電話機同士の音声通話のセッションを追加する通信システムを発注システムに適用した場合について説明する。ここで、発注システムとは、通信販売会社によってインターネット23上に公開された商品カタログを宅AのユーザAが閲覧し、電話による発注にて商品購入を行うためのシステムである。
〔発注システムの概要〕
図35は、本発明の実施形態における発注システム3の概略構成を示す図である。図35に示すとおり、発注システム3は、宅Aに敷設される送信システム21と、通信販売会社Dに敷設される受信システム22とを含む構成となっており、各システムは、インターネット23などの外部通信網を介して通信可能に接続されている。
図35の各構成要素に付された符号は、図2および図25の各構成要素に付された符号に対応しており、同じ符号は、同じ構成要素を示している。したがって、上述の各実施形態ですでに説明した構成要素についての説明は繰り返さない。
通信販売会社Dに敷設された受信システム22において、図2および図25の受信システム22と異なる点は、通信装置の一つであったテレビ222に代わりに、販売サービスサーバ224が、ホームゲートウェイ220に接続されている点である。
販売サービスサーバ224は、通信販売会社Dが販売する商品の商品カタログを、宅Aなどに設置されるクライアント装置(例えば、テレビ212など)に提供するものである。
図36は、本実施形態の発注システム3における受発注のための通信処理の流れを示すシーケンス図である。
最初に、第1通信のセッション360において、宅AのユーザAは、テレビ212を操作して、インターネットブラウザ機能を起動し、販売サービスサーバ224のURLを指定する。テレビ212は、ユーザ操作にしたがって、販売サービスサーバ224のウェブサイトにアクセスし、販売サービスサーバ224から商品カタログをダウンロードする。この時点で、テレビ212と販売サービスサーバ224との間には、第1通信のセッションが確立し、データの送受信が可能となる。
そして、ホームゲートウェイ210のセッション管理部103は、第1通信の送信側処理SS8として、セッション360のセッション情報をセッション情報記憶部121に記憶する。例えば、販売サービスサーバ224のIPアドレス(または、電話番号)と、テレビ212の送信システム21における識別子とをセッションIDに対応付けて記憶する。ホームゲートウェイ220のセッション管理部1506も、上記セッション情報を記憶しておいてもよい。これにより、受信システム22において、音声通話による第2通信が第1通信中の相手からかかってきた電話なのか、異なる第3者からの電話なのかを判別することが可能となる。
次に、セッション360が確立している間に、ユーザAが電話機211の受話器を上げて、発呼を指示するボタンを押下すると、第2通信としての音声通話のセッション361が開始される。まず、電話機211は、省略の要求メッセージ、すなわち、「第1通信中の相手に発呼する」旨を要求する発呼要求メッセージをホームゲートウェイ210に対して送信する。第2通信の送信側処理SS10において、ホームゲートウェイ210の呼制御部102は、上記発呼要求メッセージが省略の要求メッセージであると判断し、セッション情報記憶部121に記憶されたセッション情報に含まれる第1通信の相手先IPアドレス(または、電話番号)を特定し、ホームゲートウェイ220に対して適切に通話要求メッセージを送信することができる。
第2通信の受信側処理SS11では、ホームゲートウェイ220の受信装置選択部1502、受信データ変換部1504、受信データ配信部1501の各部が適切な処理を行って、ホームゲートウェイ210から受信した音声データを電話機221に配信する。こうして、第2通信としての音声通話のセッションが確立する。
このように、第2通信が電話機による音声通話の場合であっても、電話機211は、通話先を意識することなく、第1通信の通信相手先との間で音声通話を実現することが可能となる。ここで、ユーザAは、電話機211を操作して別途電話番号を調べて入力する必要がない。電話機211に対して、省略の要求メッセージを送信することを指示する方法としては、単に受話器を上げる操作だけでもよいし、受話器を上げて特定のボタンを押下する操作としてもよい。いずれにしても、電話番号を入力する操作よりも簡便に、第2通信の開始を電話機211に指示することが可能となる。
≪実施形態4≫
本発明の通信システムにおいて、受信システム22のテレビ222は、共有した各種メディアデータを表示するのみならず、宅Bの受信システム22に設置される各通信装置(通信機能付きハードディスクレコーダ、ドアホンカメラなど)の情報を合わせて表示することができる。以下では、本発明の通信システムを、宅内の各種機器の情報を収集しユーザに知らせるための宅内情報収集システムに適用した場合について説明する。
図37は、本発明の実施形態における宅内情報収集システム4の概略構成を示す図である。図37に示すとおり、宅内情報収集システム4は、宅Aに敷設される送信システム21と、宅Bに敷設される受信システム22とを含む構成となっており、各システムは、インターネット23などの外部通信網を介して通信可能に接続されている。
図37の各構成要素に付された符号は、図2および図25の各構成要素に付された符号に対応しており、同じ符号は、同じ構成要素を示している。したがって、上述の各実施形態ですでに説明した構成要素についての説明は繰り返さない。
図37の宅Bに敷設された受信システム22において、図2および図25の受信システム22と異なる点は、ホームゲートウェイ220によって管理される通信装置として、さらに、ハードディスクレコーダ225およびドアホンカメラ226が、家庭内LAN223を介してホームゲートウェイ220に接続されている点である。ハードディスクレコーダ225およびドアホンカメラ226のいずれも通信機能を備えており、家庭内LAN223を介してホームゲートウェイ220とのデータ送受信が可能である。
ハードディスクレコーダ225は、大容量記憶装置を備え、各種メディアデータ(主に動画データ)保存するものである。例えば、テレビ222が放送波から受信した放送番組コンテンツを大量に蓄えておくものである。ハードディスクレコーダ225は、家庭内LAN223の他に、HDMIケーブルなどの有線ケーブルにてテレビ222と接続され、テレビ222と連動して必要な動作を行ってもよい。
ドアホンカメラ226は、宅Bの玄関に設置され、宅Bのドア付近および来客の様子を動画または静止画にて撮影するものである。ドアホンカメラ226が撮影した動画データまたは画像データは、家庭内LAN223を介してホームゲートウェイ220の記憶部152に記憶されてもよい。
図38は、本実施形態の宅内情報収集システム4における宅内情報収集のための通信処理の流れを示すシーケンス図である。
最初のS1からS13までの各処理は、S12を除いて図5のシーケンス図と同様であるので説明を省略する。
図38のシーケンスでは、第2通信受信側処理SS12において、ホームゲートウェイ220は、S11で受信した受信データをすぐにテレビ222に配信する代わりに、該受信データに、各通信装置から収集したデータを合成してからテレビ222の要求に応じて合成データを供給している。
本実施形態では、図15に示すホームゲートウェイ220は、記憶部152において、さらに、各通信装置から収集したデータを記憶する収集データ記憶部1526を備えている。
S11にて送受信部151が受信データを受信すると、受信データ配信部1501は、受信データを受信データ記憶部1524に一時的に保存する。そして、装置管理部1505は、家庭内LAN223に接続する各通信装置(ここで、ハードディスクレコーダ225およびドアホンカメラ226)に対して、データを送信するよう要求する(S71)。
S71のホームゲートウェイ220の要求に対し、ハードディスクレコーダ225は、ユーザ未読コンテンツについてのデータを応答として返す(S72)。ユーザ未読コンテンツとは、ここでは、ハードディスクレコーダ225が記憶するコンテンツの中で、ユーザBによって再生されていないコンテンツのことを指す。一方、ドアホンカメラ226は、現在撮影中の玄関付近の動画データを応答として返す(S72)。
各通信装置から収集した各データは、収集データ記憶部1526に記憶される。続いて、ホームゲートウェイ220の受信データ変換部1504は、S11にて受信した受信データ(例えば、共有写真など)と、収集データ記憶部1526に記憶されている各収集データを合成し、合成データを生成する。
そして、受信データ配信部1501は、受信データ変換部1504が生成した合成データを、テレビ222に配信する(S73)。テレビ222は、S73にて取得した上記合成データを表示部143に表示する。
図39の(a)は、テレビ222が表示する合成データの具体例を示す図である。
本実施形態では、一例として、合成データ39は、テレビ222において現在メインで表示されている内容(例えば、テレビ放送番組など)に重畳させて、画面右下に小さく表示され、メニュー画面のような役割を果たす。
図39の(a)に示すとおり、合成データ39は、S11にて共有写真を受信したことを通知する第1子画面391と、ハードディスクレコーダ225内にユーザ未読コンテンツがあることを通知する第2子画面392と、ドアホンカメラ226が撮影する動画データと来客情報とを通知する第3子画面393とからなっている。
テレビ222において、合成データ39のそれぞれの子画面は、カーソル390を入力部144によって操作することにより選択可能に表示される。ここで、第1子画面391が選択された状態で、入力部144の決定ボタンが押下されると、テレビ222は、第1子画面391に関連付けられているフォトアプリを起動して、ホームゲートウェイ220に対して、第1子画面391で通知されている共有写真を要求する(S74)。
ホームゲートウェイ220の受信データ配信部1501は、上記要求に応じて、受信データ記憶部1524に記憶しておいた受信データ(共有写真)を、テレビ222に配信する(S75)。共有写真を取得したテレビ222においては、表示部143の表示画面は、図39の(a)から図39の(b)の表示画面に遷移する。
例えば、第2子画面392が選択された場合には、S74にて、テレビ222は、ホームゲートウェイ210に対して、ハードディスクレコーダ225の未読コンテンツをテレビ222に配信するように要求してもよい。あるいは、第3子画面393が選択された場合には、テレビ222は、ドアホンカメラ226が撮像する動画データをホームゲートウェイ210に対して要求し、取得した動画データを全画面表示してもよい。
これにより、第2通信によって共有した写真の他にも、ホームゲートウェイ220が管理する各通信装置に関する情報を容易に収集してテレビ222に表示することが可能な宅内情報収集システム4を構築することが可能となる。
なお、上述の各実施形態では、第1通信が音声通話であり、第2通信がデータ通信である場合、および、その逆の場合について説明したが、これに限定されない。
第1通信、第2通信が、ともに、それぞれ異なる電話機によって実現される音声通話であってもよいし、第1通信、第2通信が、ともに、データ通信であってもよい。例えば、本発明の通信システムによれば、テレビ同士で第1通信を確立した後、当該通信に連携して、パソコン同士で第2通信を確立することも可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、ホームゲートウェイ210、220の各ブロック、特に、呼制御部102、1503およびセッション管理部103、1506は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、ホームゲートウェイ210、220は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるホームゲートウェイ210、220の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記ホームゲートウェイ210、220に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、ホームゲートウェイ210、220を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
〔課題を解決するための手段〕
上記通信制御装置は、上記構内通信装置から送信される通信要求メッセージが、宛先情報を指定した通常通信要求メッセージか、宛先情報を指定しない省略通信要求メッセージかを判別する要求解析手段を備え、上記呼制御手段は、上記要求解析手段が、受信した通信要求メッセージが省略通信要求メッセージであると判断した場合に、当該通信要求メッセージに応答して、上記構内通信装置と、上記セッション情報の宛先情報が指定する上記受信システムとのセッション確立してもよい。
上記構成によれば、上記要求解析手段が、通信要求メッセージが、通常通信要求メッセージか省略通信要求メッセージかを判別するので、第2通信の通信相手先が誤って、ユーザの意図しない相手に特定されることを防ぐことができる。
上記要求解析手段は、上記通信要求メッセージに含まれる通信相手を指定する情報が、自装置を示している場合に、当該通信要求メッセージが省略通信要求メッセージであると判断してもよい。
上記要求解析手段は、上記通信要求メッセージに、通信相手の宛先情報が含まれていない場合に、当該通信要求メッセージが省略通信要求メッセージであると判断してもよい。
上記要求解析手段は、上記通信要求メッセージに含まれる通信の目的を指定する情報が、通信相手との情報共有を示している場合に、当該通信要求メッセージが省略通信要求メッセージであると判断してもよい。
目的が、通信相手との情報共有であるとは、すなわち、第1通信中の相手と第1通信を続行したまま、それと連携して、第2通信にて同じ相手に別の情報を送信し、共有したいことを意味する。
よって、上記通信要求メッセージに含まれる目的が、情報共有を示している場合には、呼制御手段が、第1通信の通信相手を第2通信の通信相手としても選択するようにする。
上記第1通信および上記第2通信は、それぞれ、電話機間による音声通話、または、通信装置間によるデータ通信により実現されてもよい。
これにより、例えば、電話機同士で音声通話を継続しつつ、同じ相手の別の通信装置同士でデータ通信を行って画像データなどの交換、共有を行うことが可能となる。
上記セッション管理手段は、上記複数の第1の構内通信装置が、それぞれの外部通信装置とそれぞれの第1通信のセッションを確立している間、セッションごとに、第1の構内通信装置と通信相手の受信システムの宛先情報とを対応付けたセッション情報を上記セッション情報記憶部に記憶し、当該通信制御装置は、さらに、上記セッション情報記憶部に記憶された複数のセッション情報の中から、ユーザにより指定されたセッション情報を選択するセッション選択手段を備え、上記呼制御手段は、上記セッション選択手段が選択したセッション情報に含まれる宛先情報に基づいて、第2の構内通信装置の第2通信における通信相手の受信システムを特定してもよい。
上記構成によれば、送信システムにおいて複数の構内通信装置が設置されている場合、その各々がそれぞれの第1通信を行っている場合がある。この場合、上記セッション管理手段は、複数のセッションについて、セッションごとにセッション情報を管理する。
すなわち、セッションごとに、構内通信装置と、その通信相手(受信システム)の宛先情報とを対応付けて管理する。
ここで、第1通信の複数のセッションが確立している間に、第2通信の通信要求メッセージが受信されると、このままでは、どのセッションの通信相手と第2通信を行えばよいのか宛先の特定ができない。
そこで、上記セッション選択手段は、複数のセッションの中からユーザの選択を受け付けて、ユーザの指定するセッションに関連付けられている宛先情報が指定する通信相手(受信システム)を第2通信の通信相手として特定する。
これにより、セッションが複数管理されている場合でも、構内通信装置側では、宛先情報を意識することなく、ユーザが意図する通信相手を特定し第2通信のセッションを確立することが可能となる。
上記呼制御手段は、上記セッション情報記憶部にセッション情報が記憶されておらず、上記セッション選択手段がセッション情報を選択できない場合は、通信不可能である旨の通信不可メッセージを、上記通信要求メッセージの応答として上記第2の構内通信装置に返送することが好ましい。
上記呼制御手段は、上記セッション情報の宛先情報が指定する上記受信システムから、上記第2通信による通信が不可能である旨の通信不可メッセージを受信した場合には、通信不可能である旨の通信不可メッセージを、上記通信要求メッセージの応答として上記第2の構内通信装置に返送することが好ましい。
上記第2の構内通信装置から送信された第2通信を要求する通信要求メッセージは、上記第1通信の通信相手の受信システムと共有可能なデータを、該第2通信を介して上記受信システムに送信することを要求するデータ送信要求メッセージであり、上記呼制御手段は、上記受信システムから、データ受信が不可能である旨のデータ受信不可メッセージを受信した場合には、上記共有可能なデータの送信が不可能である旨の送信不可メッセージを、上記データ送信要求メッセージの応答として上記第2の構内通信装置に返送することが好ましい。
上記通信制御装置は、上記複数の構内通信装置のうち少なくともいずれかが、上記第1通信の通信相手の受信システムと共有可能なデータを取得した場合に、上記データを第2通信によって上記受信システムに送信可能である旨をユーザに報知するように、上記送信システムに含まれる構内通信装置または自装置が備える報知部を制御する報知制御手段を備えていてもよい。
上記構成によれば、上記複数の構内通信装置のうち少なくともいずれか(例えば、テレビなど)が、上記第1通信の通信相手の受信システムと共有可能なデータ(例えば、写真など)を取得した場合に、上記報知制御手段は、上記データを第2通信によって上記受信システムに送信可能である旨をユーザに報知するように、当該送信システムの構内通信装置または自装置が備える報知部を制御する。報知部とは、例えば、電話機のランプなどが想定される。
報知部が作動すれば、ユーザはその報知を確認することによって、自分の送信システムにおいて、通信相手と共有できるデータが入手されたことを知ることができる。
上記通信制御装置は、上記第2通信のセッションが確立していることにより、データが上記第2の構内通信装置と、上記受信システムとで共通に処理されている場合に、該データが共有されている旨を示す通知情報を該データとともに出力することを上記第2の構内通信装置に指示する出力制御手段を備えていてもよい。
送信システムの第2の構内通信装置(通信装置A)と、受信システム(のいずれかの外部通信装置(通信装置B))との間で、第2通信のセッションの確立によりデータの共有が実現したとする。
上記構成によれば、自装置が接続する通信装置Aと、相手の通信装置Bとの間でデータの共有が実現したときに、上記出力制御手段は、通信装置Aが上記データを出力する際に、当該データが共有中であることを示す通知情報を上記データとともに出力するように、通信装置Aに対して指示を送る。
これにより、通信装置Aは、上記共有されたデータとともに当該データが共有中であることを示す通知情報を出力する。結果として、ユーザは、上記データが、無事に通信相手と共有できていることを知ることが可能となる。
上記通信制御装置は、データが上記第2の構内通信装置と、上記受信システムとで共有されたことを示す共有履歴情報を該データに対応付けて記憶する共有履歴記憶部を備え、上記出力制御手段は、上記共有履歴記憶部に記憶されている上記共有履歴情報に基づいて、上記第2の構内通信装置と、上記受信システムとの間で上記データが再び共有された場合に、該データが過去に共有されている旨を示す通知情報を該データとともに出力することを上記第2の構内通信装置に指示してもよい。
上記構成によれば、共有履歴記憶部において、データ共有の履歴が記憶される。つまり、どの装置とどの装置(どのシステム)との間でどのデータの共有が行われたのかが記憶されている。
上記出力制御手段は、上記共有履歴情報に基づいて、過去と同じ共有(例えば、通信装置Aと通信装置Bとの間でデータCが共有された)が発生したと検知した場合には、上記出力制御手段は、通信装置Aが上記データを出力する際に、当該データが共有済みであることを示す通知情報を上記データとともに出力するように、通信装置Aに対して指示を送る。
これにより、通信装置Aは、上記共有されたデータとともに当該データが過去に共有済みであることを示す通知情報を出力する。結果として、ユーザは、上記データが、すでに同じ通信相手との間で共有されたことがあるということを知ることが可能となる。
上記受信装置選択手段は、上記受信データのフォーマットに応じて、当該フォーマットを処理可能な構内通信装置を受信装置として選択してもよい。
これにより、受信した受信データを処理可能な構内通信装置へ該受信データを配信することができ、送信システムから送信された受信データを適切に処理することが可能となる。
例えば、受信装置選択手段は、受信データが画像データであれば、受信装置として表示装置を受信装置として選択したり、受信データが音楽データであれば、音楽再生装置を選択したりすることができる。
上記通信制御装置は、さらに、上記受信装置選択手段により選択された構内通信装置の処理性能に合わせて、上記受信データを変換する受信データ変換手段を備えていてもよい。
上記構成によれば、受信装置として選択された構内通信装置の処理性能に合わせて、上記受信データ変換手段がさらに、上記受信データの変換を行う。
これにより、上記構内通信装置は、上記受信データを処理する際には、さらに適切な状態に変換された受信データを扱うことが可能となる。
上記通信制御装置は、さらに、上記受信システムに含まれる構内通信装置ごとに、該構内通信装置の処理性能に関する装置仕様情報を記憶する装置仕様情報記憶部を備え、上記受信データ変換手段は、上記装置仕様情報に基づいて、上記受信データを変換してもよい。
上記通信制御装置は、さらに、上記受信データに関連付けられている、該受信データの属性を示す属性情報を解析する属性情報解析手段を備え、上記装置仕様情報記憶部には、上記属性情報に対応付けて受信データを変換する変換方法を規定した変換方法規定テーブルが記憶されており、上記受信データ変換手段は、上記属性情報解析手段が解析した属性情報に対応する変換方法にしたがって、上記受信データを変換してもよい。
これにより、上記受信データ変換手段は、構内通信装置の処理性能に加えて、受信データの属性を考慮して最適な変換方法を採用して受信データを変換することができる。
結果として、より最適な方法にて変換された受信データが構内通信装置に配信されることになる。
受信データの属性情報は、受信データの性質、特徴、内容などを示すものであれば何でもよい。例えば、その受信データがいつ生成されたのか、受信データが当該通信制御装置に取得されたのはいつか、受信データを取得した通信制御装置はどの地域に設置されているのかなどを示す情報であってもよい。あるいは、受信データがHTMLまたはXMLなどの構造化データである場合には、属性情報は、当該受信データに設定されている背景色は何色であるのかなどを示す情報であってもよい。
上記通信制御装置は、さらに、上記受信システムに含まれる各構内通信装置の状態を管理する装置管理手段を備え、上記受信装置選択手段は、上記装置管理手段が管理する各構内通信装置の状態に基づいて、上記受信データを受信可能な状態にある構内通信装置を受信装置として選択してもよい。
上記構成によれば、上記受信装置選択手段は、各構内通信装置がどのような状態にあるかを考慮して、受信した受信データを処理可能な状態にある各構内通信装置を受信装置として選択することができる。
したがって、受信データを送信システムから受信したものの、構内通信装置が処理不可能な状態であるために、適切に配信できない、などといった通信エラーを回避することが可能となる。
上記通信制御装置は、さらに、上記構内通信装置ごとに、該構内通信装置の状態を示す装置状態情報を記憶する装置状態情報記憶部を備え、上記装置管理手段は、各構内通信装置から取得した装置状態情報を上記装置状態情報記憶部に記憶してもよい。
上記呼制御手段は、上記受信装置選択手段が、上記受信データを受信可能な構内通信装置が上記受信システムに存在しないと判断した場合に、上記受信システムが上記受信データを受信することができない旨を、送信システムにおいてユーザに通知するためのエラーメッセージのデータを、上記送信システムに対して返信することが好ましい。
上記構成によれば、受信システムにおいて、受信データを処理可能な構内通信装置がない場合には、呼制御手段が、エラーメッセージのデータを送信システムに対して返信する。
これにより、送信システムは、エラーメッセージのデータを処理して送信システムのユーザに通知することができるので、ユーザは、自分が送信したデータが相手に正常に届かなかったことを知ることができる。
上記通信制御部は、さらに、上記呼制御手段が取得する受信データを記憶する受信データ記憶部と、上記受信データ記憶部に上記受信データを保存する受信データ管理手段とを備え、上記受信装置選択手段が、上記受信データを受信可能な構内通信装置が上記受信システムに存在しないと判断した場合に、上記呼制御手段は、受信システムにおける構内通信装置の代わりに自装置において上記受信データを一時的に保存する旨を、送信システムにおいてユーザに通知するための代理応答メッセージのデータを、上記送信システムに対して返信してもよい。
上記構成によれば、上記受信装置選択手段が、上記受信データを受信可能な構内通信装置が上記受信システムに存在しないと判断した場合に、上記受信データ管理手段が、上記受信データを構内通信装置のいずれかに配信する代わりに、受信データ記憶部に上記受信データを保存する。そして、上記呼制御手段は、代理応答メッセージのデータを、上記送信システム対して返信する。代理応答メッセージとは、受信システムにおいて上記受信データを一時的に保存する旨を、送信システムのユーザに通知するためのメッセージである。
これにより、送信システムのユーザは、自身が送信した受信データが、一時的に受信システムにおいて保存され、いずれ、受信システムのユーザに届くであろうことを知ることができる。
上記受信データ管理手段は、上記受信データに、該受信データの送信元である送信システムの宛先情報を関連付けて上記受信データ記憶部に記憶し、上記呼制御手段は、上記受信データを処理した構内通信装置から送信された、通信を要求する通信要求メッセージにしたがって、上記構内通信装置と、上記受信データ記憶部に記憶された宛先情報が指定する上記送信システムとのセッションを確立することが好ましい。
上記構成によれば、上述のようにして一時的に保存されていた受信データが、その後、構内通信装置のいずれかによって処理される。そして、その構内通信装置が、当該通信制御装置に対して通信を要求する通信要求メッセージ、すなわち、宛先情報を指定しない省略通信要求メッセージを送信する。ここで、省略通信要求メッセージの意図は、「一時保存した受信データの送信元に折り返し通信を行う」という要求である。
上記呼制御手段は、受信データ記憶部に記憶された受信データに関連付けられている宛先情報が指定する送信システムと、上記構内通信装置とのセッションを確立する。
これにより、構内通信装置は、送信元の宛先情報を意識する必要なく、ただ通信要求メッセージを通信制御装置に送信するのみで、容易にコールバックを実施することが可能となる。
上記呼制御手段は、上記送信システムから送信された第1通信を要求する通信要求メッセージに応じて、上記送信システムと、上記受信システムに含まれるいずれかの構内通信装置とのセッションを確立し、当該通信制御装置は、さらに、上記第1通信のセッションが確立している間、該セッションが確立していることを示す情報と、上記送信システムの宛先情報とを関連付けてセッション情報としてセッション情報記憶部に記憶するセッション管理手段を備えていてもよい。
これにより、受信システムにおいて、第1通信のセッションが確立している間、当該セッションのセッション情報が通信制御装置にて管理される。セッション情報には、第1通信の通信相手の宛先情報が関連付けて記憶されている。
したがって、受信システムにおいても第1通信のセッションの宛先情報を他の通信(第2通信など)に利用して、複数の通信を連携させることが可能となる。
上記呼制御手段は、第2通信にて受信データを受信したとき、上記セッション情報に基づいて、上記受信データが、上記第1通信の通信相手の送信システムから送信されたものであるか否かを判定し、上記受信装置選択手段は、上記受信データが、第1通信の通信相手である送信システムから送信されたものであると判定された場合には、ユーザにより指定された構内通信装置を受信装置として選択してもよい。
上記構成によれば、上記呼制御手段は、第2通信にて受信データを受信したとき、セッション情報に基づいて、上記受信データが、上記第1通信の通信相手の送信システムから送信されたものであるか否かを判定することができる。そして、上記受信データが、第1通信の通信相手である送信システムから送信されたものである場合には、上記受信装置選択手段は、ユーザにより指定された構内通信装置を受信装置として選択する。
これにより、第1通信と第2通信とを連携して実施する場合、受信システムにおいて、受信システムのユーザが、第2通信に利用する構内通信装置を任意に選択することが可能となる。
上記通信制御装置は、上記構内通信装置のいずれかが、上記セッションが確立していることにより、上記送信システムの外部通信装置から受信した受信データを、上記外部通信装置と共通に処理している場合に、該データが共有されている旨を示す通知情報を該データとともに出力することを上記構内通信装置に指示する出力制御手段を備えていてもよい。
これにより、受信システムのユーザは、構内通信装置のいずれかにて処理・出力された受信データが、送信システムのユーザと共有されていることを知ることが可能となる。
データが上記構内通信装置と、上記受信システムとで共有されたことを示す共有履歴情報を該データに対応付けて記憶する共有履歴記憶部を備え、上記出力制御手段は、上記共有履歴記憶部に記憶されている上記共有履歴情報に基づいて、上記構内通信装置と、上記受信システムとの間で上記データが再び共有された場合に、該データが過去に共有されている旨を示す通知情報を該データとともに出力することを上記構内通信装置に指示してもよい。
これにより、受信システムのユーザは、構内通信装置のいずれかにて処理・出力された受信データが、送信システムのユーザと過去に共有済みであることを知ることが可能となる。
上述の送信システムにおける通信制御装置と、構内通信網を介して該送信システムの通信制御装置に接続する複数の構内通信装置とを含む送信システムも本発明の範疇に入る。
上述の受信システムにおける通信制御装置と、構内通信網を介して該受信システムの通信制御装置に接続する複数の構内通信装置とを含む受信システムも本発明の範疇に入る。
上記送信システムと上記受信システムとを含む通信システムも本発明の範疇に入る。
なお、上記通信制御装置および上記通信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記通信制御装置または上記通信装置をコンピュータにて実現させる上記通信制御装置または上記通信装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明のホームゲートウェイによれば、第1通信と連携して第2通信を開始する場合に、その宛先として第1通信の通信相手の情報を動的に取得することができるので、複数の通信を連携して各種データを送受信する通信システムに好適に用いることができる。

Claims (36)

  1. 送信システムにおいて構内通信網を介して複数の構内通信装置と接続し、各構内通信装置が外部通信網を介して外部通信装置と通信するための通信制御を行う通信制御装置において、
    第1の構内通信装置から送信された外部通信装置との第1通信を要求する通信要求メッセージにしたがって、上記第1の構内通信装置と上記外部通信装置が含まれる受信システムとのセッションを確立する呼制御手段と、
    上記第1通信のセッションが確立している間、該セッションが確立していることを示す情報と、上記受信システムの宛先情報とを関連付けてセッション情報としてセッション情報記憶部に記憶するセッション管理手段とを備え、
    上記呼制御手段は、
    第2の構内通信装置から送信された第2通信を要求する通信要求メッセージにしたがって、
    上記第2の構内通信装置と、上記セッション情報の宛先情報が指定する上記受信システムとのセッションを第2通信のセッションとして確立し、
    上記通信制御装置は、さらに、
    データが上記第2の構内通信装置と、上記受信システムとで共有されたことを示す共有履歴情報を該データに対応付けて記憶する共有履歴記憶部と、
    上記共有履歴記憶部に記憶されている上記共有履歴情報に基づいて、上記第2の構内通信装置と上記受信システムとの間で上記データが再び共有された場合に、該データが過去に共有されている旨を示す通知情報を該データとともに出力することを上記第2の構内通信装置に指示する出力制御手段とを備えていることを特徴とする通信制御装置。
  2. 上記構内通信装置から送信される通信要求メッセージが、宛先情報を指定した通常通信要求メッセージか、宛先情報を指定しない省略通信要求メッセージかを判別する要求解析手段を備え、
    上記呼制御手段は、上記要求解析手段が、受信した通信要求メッセージが省略通信要求メッセージであると判断した場合に、当該通信要求メッセージに応答して、上記構内通信装置と、上記セッション情報の宛先情報が指定する上記受信システムとのセッション確立することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 上記要求解析手段は、
    上記通信要求メッセージに含まれる通信相手を指定する情報が、自装置を示している場合に、当該通信要求メッセージが省略通信要求メッセージであると判断することを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 上記要求解析手段は、
    上記通信要求メッセージに、通信相手の宛先情報が含まれていない場合に、当該通信要求メッセージが省略通信要求メッセージであると判断することを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  5. 上記要求解析手段は、
    上記通信要求メッセージに含まれる通信の目的を指定する情報が、通信相手との情報共有を示している場合に、当該通信要求メッセージが省略通信要求メッセージであると判断することを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  6. 上記第1通信および上記第2通信は、それぞれ、電話機間による音声通話、または、通信装置間によるデータ通信により実現されることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の通信制御装置。
  7. 上記セッション管理手段は、
    上記複数の第1の構内通信装置が、それぞれの外部通信装置とそれぞれの第1通信のセッションを確立している間、セッションごとに、第1の構内通信装置と通信相手の受信システムの宛先情報とを対応付けたセッション情報を上記セッション情報記憶部に記憶し、
    当該通信制御装置は、さらに、
    上記セッション情報記憶部に記憶された複数のセッション情報の中から、ユーザにより指定されたセッション情報を選択するセッション選択手段を備え、
    上記呼制御手段は、
    上記セッション選択手段が選択したセッション情報に含まれる宛先情報に基づいて、第2の構内通信装置の第2通信における通信相手の受信システムを特定することを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の通信制御装置。
  8. 上記呼制御手段は、
    上記セッション情報記憶部にセッション情報が記憶されておらず、上記セッション選択手段がセッション情報を選択できない場合は、
    通信不可能である旨の通信不可メッセージを、上記通信要求メッセージの応答として上記第2の構内通信装置に返送することを特徴とする請求項7に記載の通信制御装置。
  9. 上記呼制御手段は、
    上記セッション情報の宛先情報が指定する上記受信システムから、上記第2通信による通信が不可能である旨の通信不可メッセージを受信した場合には、
    通信不可能である旨の通信不可メッセージを、上記通信要求メッセージの応答として上記第2の構内通信装置に返送することを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載の通信制御装置。
  10. 上記第2の構内通信装置から送信された第2通信を要求する通信要求メッセージは、上記第1通信の通信相手の受信システムと共有可能なデータを、該第2通信を介して上記受信システムに送信することを要求するデータ送信要求メッセージであり、
    上記呼制御手段は、
    上記受信システムから、データ受信が不可能である旨のデータ受信不可メッセージを受信した場合には、
    上記共有可能なデータの送信が不可能である旨の送信不可メッセージを、上記データ送信要求メッセージの応答として上記第2の構内通信装置に返送することを特徴とする請求項9に記載の通信制御装置。
  11. 上記複数の構内通信装置のうち少なくともいずれかが、上記第1通信の通信相手の受信システムと共有可能なデータを取得した場合に、
    上記データを第2通信によって上記受信システムに送信可能である旨をユーザに報知するように、上記送信システムに含まれる構内通信装置または自装置が備える報知部を制御する報知制御手段を備えていることを特徴とする請求項1から10までのいずれか1項に記載の通信制御装置。
  12. 上記出力制御手段は、
    上記第2通信のセッションが確立していることにより、データが上記第2の構内通信装置と、上記受信システムとで共通に処理されている場合に、該データが共有されている旨を示す通知情報を該データとともに出力することを上記第2の構内通信装置に指示することを特徴とする請求項1から11までのいずれか1項に記載の通信制御装置。
  13. 受信システムにおいて構内通信網を介して複数の構内通信装置と接続し、各構内通信装置が外部通信網を介して外部通信装置と通信するための通信制御を行う通信制御装置において、
    送信システムに含まれる外部通信装置のいずれかとセッションを確立することにより、上記外部通信装置から送信された受信データを受信する呼制御手段と、
    上記呼制御手段により受信された受信データの受け取り手となる受信装置を、上記構内通信網に接続する複数の構内通信装置の中から選択する受信装置選択手段とを備え、
    上記受信装置選択手段は、上記受信データの属性と上記各構内通信装置の属性とに基づいて、該受信データの受信装置を選択し、
    上記通信制御装置は、さらに、
    上記受信データが上記構内通信装置と、上記送信システムの外部通信装置とで共有されたことを示す共有履歴情報を該データに対応付けて記憶する共有履歴記憶部と、
    上記共有履歴記憶部に記憶されている上記共有履歴情報に基づいて、上記構内通信装置と、上記送信システムの外部通信装置との間で上記受信データが再び共有された場合に、該受信データが過去に共有されている旨を示す通知情報を該受信データとともに出力することを上記構内通信装置に指示する出力制御手段とを備えていることを特徴とする通信制御装置。
  14. 上記受信装置選択手段は、
    上記受信データのフォーマットに応じて、当該フォーマットを処理可能な構内通信装置を受信装置として選択することを特徴とする請求項13に記載の通信制御装置。
  15. 上記受信装置選択手段により選択された構内通信装置の処理性能に合わせて、上記受信データを変換する受信データ変換手段を備えていることを特徴とする請求項13または14に記載の通信制御装置。
  16. 上記受信システムに含まれる構内通信装置ごとに、該構内通信装置の処理性能に関する装置仕様情報を記憶する装置仕様情報記憶部を備え、
    上記受信データ変換手段は、上記装置仕様情報に基づいて、上記受信データを変換することを特徴とする請求項15に記載の通信制御装置。
  17. 上記受信データに関連付けられている、該受信データの属性を示す属性情報を解析する属性情報解析手段を備え、
    上記装置仕様情報記憶部には、上記属性情報に対応付けて受信データを変換する変換方法を規定した変換方法規定テーブルが記憶されており、
    上記受信データ変換手段は、上記属性情報解析手段が解析した属性情報に対応する変換方法にしたがって、上記受信データを変換することを特徴とする請求項16に記載の通信制御装置。
  18. 上記受信システムに含まれる各構内通信装置の状態を管理する装置管理手段を備え、
    上記受信装置選択手段は、
    上記装置管理手段が管理する各構内通信装置の状態に基づいて、上記受信データを受信可能な状態にある構内通信装置を受信装置として選択することを特徴とする請求項13から17までのいずれか1項に記載の通信制御装置。
  19. 上記構内通信装置ごとに、該構内通信装置の状態を示す装置状態情報を記憶する装置状態情報記憶部を備え、
    上記装置管理手段は、各構内通信装置から取得した装置状態情報を上記装置状態情報記憶部に記憶することを特徴とする請求項18に記載の通信制御装置。
  20. 上記呼制御手段は、
    上記受信装置選択手段が、上記受信データを受信可能な構内通信装置が上記受信システムに存在しないと判断した場合に、
    上記受信システムが上記受信データを受信することができない旨を、送信システムにおいてユーザに通知するためのエラーメッセージのデータを、上記送信システムに対して返信することを特徴とする請求項18または19に記載の通信制御装置。
  21. 上記呼制御手段が取得する受信データを記憶する受信データ記憶部と、
    上記受信データ記憶部に上記受信データを保存する受信データ管理手段とを備え、
    上記受信装置選択手段が、上記受信データを受信可能な構内通信装置が上記受信システムに存在しないと判断した場合に、
    上記呼制御手段は、
    受信システムにおける構内通信装置の代わりに自装置において上記受信データを一時的に保存する旨を、送信システムにおいてユーザに通知するための代理応答メッセージのデータを、上記送信システムに対して返信することを特徴とする請求項18または19に記載の通信制御装置。
  22. 上記受信データ管理手段は、
    上記受信データに、該受信データの送信元である送信システムの宛先情報を関連付けて上記受信データ記憶部に記憶し、
    上記呼制御手段は、
    上記受信データを処理した構内通信装置から送信された、通信を要求する通信要求メッセージにしたがって、上記構内通信装置と、上記受信データ記憶部に記憶された宛先情報が指定する上記送信システムとのセッションを確立することを特徴とする請求項21に記載の通信制御装置。
  23. 上記呼制御手段は、
    上記送信システムから送信された第1通信を要求する通信要求メッセージに応じて、上記送信システムと、上記受信システムに含まれるいずれかの構内通信装置とのセッションを確立し、
    当該通信制御装置は、さらに、
    上記第1通信のセッションが確立している間、該セッションが確立していることを示す情報と、上記送信システムの宛先情報とを関連付けてセッション情報としてセッション情報記憶部に記憶するセッション管理手段を備えていることを特徴とする請求項13から22までのいずれか1項に記載の通信制御装置。
  24. 上記呼制御手段は、
    第2通信にて受信データを受信したとき、上記セッション情報に基づいて、上記受信データが、上記第1通信の通信相手の送信システムから送信されたものであるか否かを判定し、
    上記受信装置選択手段は、
    上記受信データが、第1通信の通信相手である送信システムから送信されたものであると判定された場合には、
    ユーザにより指定された構内通信装置を受信装置として選択することを特徴とする請求項23に記載の通信制御装置。
  25. 上記出力制御手段は、
    上記構内通信装置のいずれかが、上記セッションが確立していることにより、上記送信システムの外部通信装置から受信した受信データを、上記外部通信装置と共通に処理している場合に、該データが共有されている旨を示す通知情報を該データとともに出力することを上記構内通信装置に指示することを特徴とする請求項13から24までのいずれか1項に記載の通信制御装置。
  26. 送信システムにおいて構内通信網を介して、請求項1から12までのいずれか1項に記載の通信制御装置と接続し、通信制御装置の通信制御にしたがって、外部通信網に接続する外部通信装置と通信する通信装置において、
    ユーザにより指定された外部通信装置との第1通信を、上記通信制御装置に対して要求するための通信要求メッセージと、上記第1通信の外部通信装置が含まれる受信システムとの第2通信を、上記通信制御装置に対して要求する通信要求メッセージとを生成する要求生成手段と、
    当該通信装置と上記外部通信装置との間で過去に共有されたデータが、上記要求生成手段による要求に対する上記通信制御装置の応答によって再び共有された場合に上記通信制御装置から送信される、当該データが過去に共有されている旨を示す通知情報を該データとともに出力するよう指示する命令信号にしたがって、上記通知情報を上記データとともに出力する出力手段とを備えていることを特徴とする通信装置。
  27. 請求項2から5までのいずれか1項に記載の通信制御装置と接続し、
    上記要求生成手段は、
    上記第1通信を要求する通信要求メッセージを、上記外部通信装置の宛先情報を指定した通常通信要求メッセージとして生成し、
    上記第2通信を要求する通信要求メッセージを、宛先情報を指定しない省略通信要求メッセージとして生成することを特徴とする請求項26に記載の通信装置。
  28. 請求項1から12までのいずれか1項に記載の通信制御装置と、
    構内通信網を介して上記通信制御装置に接続する複数の構内通信装置とを含むことを特徴とする送信システム。
  29. 請求項13から25までのいずれか1項に記載の通信制御装置と、
    構内通信網を介して上記通信制御装置に接続する複数の構内通信装置とを含むことを特徴とする受信システム。
  30. 請求項28に記載の送信システムと、
    請求項29に記載の受信システムとを含むことを特徴とする通信システム。
  31. 送信システムにおいて構内通信網を介して複数の構内通信装置と接続し、各構内通信装置が外部通信網を介して外部通信装置と通信するための通信制御を行う通信制御装置の制御方法であって、
    第1の構内通信装置から送信された外部通信装置との第1通信を要求する通信要求メッセージにしたがって、上記第1の構内通信装置と上記外部通信装置が含まれる受信システムとのセッションを確立する第1呼制御ステップと、
    上記第1呼制御ステップにて、上記第1通信のセッションが確立している間、該セッションが確立していることを示す情報と、上記受信システムの宛先情報とを関連付けてセッション情報としてセッション情報記憶部に記憶するセッション管理ステップと、
    第2の構内通信装置から送信された第2通信を要求する通信要求メッセージにしたがって、上記第2の構内通信装置と、上記セッション情報の宛先情報が指定する上記受信システムとのセッションを第2通信のセッションとして確立する第2呼制御ステップとを含み、
    上記通信制御装置は、データが上記第2の構内通信装置と、上記受信システムとで共有されたことを示す共有履歴情報を該データに対応付けて記憶する共有履歴記憶部を備えており、
    上記第2呼制御ステップにおいて、上記共有履歴記憶部に記憶されている上記共有履歴情報に基づいて、上記第2の構内通信装置と上記受信システムとの間で上記データが再び共有された場合に、該データが過去に共有されている旨を示す通知情報を該データとともに出力することを上記第2の構内通信装置に指示する指示ステップをさらに含むことを特徴とする通信制御装置の制御方法。
  32. 受信システムにおいて構内通信網を介して複数の構内通信装置と接続し、各構内通信装置が外部通信網を介して外部通信装置と通信するための通信制御を行う通信制御装置の制御方法であって、
    送信システムに含まれる外部通信装置のいずれかとセッションを確立することにより、上記外部通信装置から送信された受信データを受信する呼制御ステップと、
    上記呼制御ステップにより受信された受信データの受け取り手となる受信装置を、上記構内通信網に接続する複数の構内通信装置の中から選択する受信装置選択ステップとを含み、
    上記受信装置選択ステップでは、上記受信データの属性と上記各構内通信装置の属性とに基づいて、該受信データの受信装置を選択し、
    上記通信制御装置は、上記受信データが上記構内通信装置と、上記送信システムの外部通信装置とで共有されたことを示す共有履歴情報を該データに対応付けて記憶する共有履歴記憶部を備えており、
    上記共有履歴記憶部に記憶されている上記共有履歴情報に基づいて、上記構内通信装置と、上記送信システムの外部通信装置との間で上記受信データが再び共有された場合に、該受信データが過去に共有されている旨を示す通知情報を該受信データとともに出力することを上記構内通信装置に指示する指示ステップをさらに含むことを特徴とする通信制御装置の制御方法。
  33. 送信システムにおいて構内通信網を介して、請求項1から12までのいずれか1項に記載の通信制御装置と接続し、通信制御装置の通信制御にしたがって、外部通信網に接続する外部通信装置と通信する通信装置の制御方法であって、
    ユーザにより指定された外部通信装置との第1通信を、上記通信制御装置に対して要求するための通信要求メッセージ、または、上記第1通信の外部通信装置が含まれる受信システムとの第2通信を、上記通信制御装置に対して要求する通信要求メッセージを生成する要求生成ステップと、
    上記通信装置と上記外部通信装置との間で過去に共有されたデータが、上記要求生成ステップでの要求に対する上記通信制御装置の応答によって再び共有された場合に上記通信制御装置から送信される、当該データが過去に共有されている旨を示す通知情報を該データとともに出力するよう指示する命令信号にしたがって、上記通知情報を上記データとともに出力する出力ステップとを含むことを特徴とする通信装置の制御方法。
  34. 請求項2から5までのいずれか1項に記載の通信制御装置と接続し
    記要求生成ステップでは、
    上記第1通信を要求する通信要求メッセージを、上記外部通信装置の宛先情報を指定した通常通信要求メッセージとして生成し、
    上記第2通信を要求する通信要求メッセージを、宛先情報を指定しない省略通信要求メッセージとして生成することを特徴とする請求項33に記載の通信装置の制御方法。
  35. コンピュータを、請求項1から25までのいずれか1項に記載の通信制御装置、または、請求項26または27に記載の通信装置の各手段として機能させるための制御プログラム。
  36. 請求項35に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2010502845A 2008-03-14 2009-03-11 通信制御装置、通信装置、送信システム、受信システム、通信システム、通信制御装置の制御方法、通信装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体 Expired - Fee Related JP5214722B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010502845A JP5214722B2 (ja) 2008-03-14 2009-03-11 通信制御装置、通信装置、送信システム、受信システム、通信システム、通信制御装置の制御方法、通信装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008066588 2008-03-14
JP2008066588 2008-03-14
PCT/JP2009/054604 WO2009113561A1 (ja) 2008-03-14 2009-03-11 通信制御装置、通信装置、送信システム、受信システム、通信システム、通信制御装置の制御方法、通信装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体
JP2010502845A JP5214722B2 (ja) 2008-03-14 2009-03-11 通信制御装置、通信装置、送信システム、受信システム、通信システム、通信制御装置の制御方法、通信装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009113561A1 JPWO2009113561A1 (ja) 2011-07-21
JP5214722B2 true JP5214722B2 (ja) 2013-06-19

Family

ID=41065222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010502845A Expired - Fee Related JP5214722B2 (ja) 2008-03-14 2009-03-11 通信制御装置、通信装置、送信システム、受信システム、通信システム、通信制御装置の制御方法、通信装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5214722B2 (ja)
WO (1) WO2009113561A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012023481A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Hitachi Ltd ホームゲートウェイ装置及びそれを用いた通信システム
KR20120007433A (ko) * 2010-07-14 2012-01-20 삼성전자주식회사 컴퓨터 장치 간의 고화질 비디오 텔레포니를 설정하는 장치 및 방법
JP5635889B2 (ja) * 2010-12-02 2014-12-03 株式会社Nttドコモ 通信システム及び通信方法
JP2013062588A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 通信方法および中継装置
WO2013094128A1 (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 日本電気株式会社 リモートデバイス接続装置、ホームゲートウェイ装置、方法およびプログラム
JP2013143699A (ja) * 2012-01-11 2013-07-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 映像通信制御方法、装置、およびプログラム
US9622275B2 (en) * 2013-03-15 2017-04-11 Qualcomm Incorporated System and method for allowing multiple devices to communicate in a network
JP7150631B2 (ja) * 2018-10-17 2022-10-11 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 制御装置、サービス提供システム、制御方法、及びプログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0962597A (ja) * 1995-08-22 1997-03-07 Toshiba Corp 通信システムおよび通信システムの通信制御方法
JP2004289803A (ja) * 2003-03-04 2004-10-14 Omron Corp 対話システム、対話制御方法および対話制御プログラム
JP2006120065A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Nec Commun Syst Ltd 携帯電話端末、サーバ、データ共有システムおよび携帯電話端末のデータ共有方法
JP2006270837A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Fujitsu Ltd 通信制御装置
JP2006352319A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Sony Corp 通信システムおよび通信方法
JP2007068119A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Kddi Corp 通信サービス提供方法
JP2008271128A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Toshiba Corp 通信システム、通信端末、通信管理サーバ及び通信方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0962597A (ja) * 1995-08-22 1997-03-07 Toshiba Corp 通信システムおよび通信システムの通信制御方法
JP2004289803A (ja) * 2003-03-04 2004-10-14 Omron Corp 対話システム、対話制御方法および対話制御プログラム
JP2006120065A (ja) * 2004-10-25 2006-05-11 Nec Commun Syst Ltd 携帯電話端末、サーバ、データ共有システムおよび携帯電話端末のデータ共有方法
JP2006270837A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Fujitsu Ltd 通信制御装置
JP2006352319A (ja) * 2005-06-14 2006-12-28 Sony Corp 通信システムおよび通信方法
JP2007068119A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Kddi Corp 通信サービス提供方法
JP2008271128A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Toshiba Corp 通信システム、通信端末、通信管理サーバ及び通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009113561A1 (ja) 2011-07-21
WO2009113561A1 (ja) 2009-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5214722B2 (ja) 通信制御装置、通信装置、送信システム、受信システム、通信システム、通信制御装置の制御方法、通信装置の制御方法、制御プログラム、および、記録媒体
EP2319206B1 (en) System and method for transmitting and receiving a call on a home network
JP4584047B2 (ja) 撮像機能付きドアホンシステムおよび当該システムを構成する音声端末、映像端末、ホームゲートウェイ装置、ドアホンアダプタ
JPWO2007055206A1 (ja) 通信装置、通信方法、通信システム、プログラム、および、コンピュータ読み取り可能な記録媒体
CN101554051A (zh) 数字通信适配器
US8798600B2 (en) Displaying caller information on wireless local network connected device
US20060090166A1 (en) System and method for generating applications for communication devices using a markup language
WO2012079533A1 (zh) 信息处理系统、多媒体信息处理方法和系统
JP4405305B2 (ja) 情報コミュニケーション装置、情報コミュニケーションプログラムおよび情報コミュニケーションプログラムを記録した記録媒体
JP2012004705A (ja) 情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP2005109920A (ja) 画像情報・タグ情報制御システム、デジタルカメラ装置、携帯型電話機、画像情報・タグ情報制御方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JP4675338B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理プログラム
JP2006319579A (ja) 映像アップロードシステム、録画サーバ、及び映像アップロード方法
JP5802116B2 (ja) データ共有機能を有した通話システム
JP2002185527A (ja) インターネット電話システム
KR20120046668A (ko) 이동통신망을 이용한 디지털 액자 서비스 제공 방법
JP4791213B2 (ja) 通信装置、通信方法及びプログラム
JP2007243605A (ja) 通信装置、通信方法及びプログラム
JP2006245655A (ja) 通信端末及び通信システム
JP2002281180A (ja) テレビドアホン装置
JP5379576B2 (ja) 映像通信システム
JP2006345425A (ja) 通信システム
JP2003018570A (ja) データシステム
JP2008277929A (ja) 通信処理システム、セッション制御サーバ及びメディア変換サーバ並びにそれらに用いるセッション接続方法
JP2009087053A (ja) ファイル送受信システム、携帯端末及び端末プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees