JP2004104312A - ネットワーク端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ファイル共有領域を利用するユーザの手間を軽減することができるネットワーク端末装置を提供することを目的としている。
【解決手段】転送すべき画情報を受信した場合、その転送先ユーザに設定されているワークステーション装置WSの共有領域に受信画情報を保存するとともに、転送先ユーザに対して、電子メールやポップアップメッセージを用いて、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するようにしているので、転送先ユーザは、自分宛の画情報が受信された旨を遅滞なく知ることができ、共有領域から通知された保存ファイル名の画情報を取得することで、自分宛の画情報を迅速に取得することができるという効果を得る。
【選択図】 図10
【解決手段】転送すべき画情報を受信した場合、その転送先ユーザに設定されているワークステーション装置WSの共有領域に受信画情報を保存するとともに、転送先ユーザに対して、電子メールやポップアップメッセージを用いて、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するようにしているので、転送先ユーザは、自分宛の画情報が受信された旨を遅滞なく知ることができ、共有領域から通知された保存ファイル名の画情報を取得することで、自分宛の画情報を迅速に取得することができるという効果を得る。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ローカルエリアネットワーク等のネットワークに接続されている端末装置間で、データを保存する領域を共有するファイル共有サービスを提供するシステムが実用されている。
【0003】
例えば、Unix系のOS(オペレーティングシステム)において、マイクロソフト社のWindows系のOSを実装したコンピュータシステムとの間でファイル共有サービスを実現するものとして、例えば、Samba等が実用されている(非特許文献1を参照)。
【0004】
【非特許文献1】
日本 Samba ユーザ会、”Sambaとは”、[online]、2002−07−28 18:03:08(ソース中のタイムスタンプ)、日本 Samba ユーザ会、[平成14年9月4日検索]、インターネット<URL:http://www.samba.gr.jp/doc/whatsamba.html>
【0005】
また、Windows系のOSを実装したコンピュータシステムにおいては、SMB(Server Message Block)を利用して、ローカルエリアネットワーク上でディレクトリ(ファイル領域)やプリンタを共用できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
さて、このようなファイル共有サービスを利用する場合、ファイル共有領域を提供しているコンピュータシステムや端末装置(例えば、ネットワークファクシミリ装置等)では、ファイル共有領域に保存されたファイルの更新状況を知りたいという要求がある。
【0007】
例えば、ネットワークファクシミリ装置やネットワークスキャナが、指定されたファイル共有領域に受信画情報や読取画像データを保存する場合、その受信画情報の宛先ユーザや読取画像データの受け取りユーザは、自分宛の受信画情報や読取画像データが、実際にファイル共有領域に保存されたかどうかを、ファイル共有領域をアクセスしてチェックする必要があり、手間がかかっていた。
【0008】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、ファイル共有領域を利用するユーザの手間を軽減することができるネットワーク端末装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、その旨を通知するメールを、指定された電子メールアドレスへ送信するようにしたものである。
【0010】
また、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、当該共有領域に保存されてユーザ情報ファイルを取得し、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメールを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の電子メールアドレスへ送信するようにしたものである。
【0011】
また、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、その旨を通知するメッセージを、指定された宛先アドレスへ送信するようにしたものである。
【0012】
また、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、当該共有領域に保存されてユーザ情報ファイルを取得し、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメッセージを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の宛先アドレスへ送信するようにしたものである。
【0013】
また、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、その旨を通知するメールを、指定された電子メールアドレスへ送信するとともに、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメッセージを、宛先アドレスへ送信するようにしたものである。
【0014】
また、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、当該共有領域に保存されてユーザ情報ファイルを取得し、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメールを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の電子メールアドレスへ送信するとともに、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメッセージを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の宛先アドレスへ送信するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
【0017】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置MS、ネームサーバ装置NS、DHCPサーバ装置DS、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されているとともに、ルータ装置RTを介してインターネットへ接続されている。したがって、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置MS、ネームサーバ装置NS、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、インターネットを介し、他の適宜な端末装置との間でデータをやりとりすることができる。
【0018】
ここで、メールサーバ装置MSは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものであり、クライアントに対して受信した電子メールを配布するPOP(POP3;後述)サーバ機能と、クライアントから送信される電子メールを受け付けて転送するSMTP(後述)サーバ機能を備えている。
【0019】
また、ネームサーバ装置NSは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置MS、および、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、コンピュータ名を数値アドレス(IPアドレス)に変換(またはリゾルブ)するネームサービス(DNS(Domain Name System)サービス)を提供するものである。
【0020】
また、DHCPサーバ装置DSは、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置MS、ネームサーバ装置NS、および、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、種々のネットワークパラメータの配布を行うためのものである。
【0021】
ここで、DHCPサーバ装置DSが配布するネットワークパラメータは、例えば、DHCPクライアントに割り当てるIPアドレス、ネットワークパラメータの有効期間をあらわすリース期間、適用するサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ(ルータ装置RT)のIPアドレス、メールサーバ装置MSのIPアドレス、ネームサーバ装置NSのIPアドレス、ドメイン名、WINSサーバ装置(図示略)のIPアドレス等である。
【0022】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々の通信ソフトウェア(DHCPクライアントプログラムを含む)、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、ファイル共有領域を提供するファイル共有プログラムなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0023】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能(ITU−T勧告T.37に準拠したインターネットファクシミリ通信機能)、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェア(DHCPクライアントプログラムを含む)、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
【0024】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0025】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0026】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0027】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0028】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0029】
網制御装置11は、このネットワークファクシミリ装置FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0030】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワークファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理(DHCPクライアント処理を含む)を実行するためのものである。
【0031】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0032】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0033】
図3は、ワークステーション装置WS(WS1〜WSn)の構成例を示している。
【0034】
同図において、CPU(中央処理装置)21は、このワークステーション装置WSの動作制御を行うものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)22は、CPU21が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)23は、CPU21のワークエリア等を構成するためのものである。
【0035】
キャラクタジェネレータ24は、図形文字の表示データを発生するためのものであり、時計回路25は、現在日時情報を出力するためのものであり、ローカルエリアネットワークインターフェース回路26は、このワークステーション装置WSをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部27は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理(DHCPクライアント処理を含む)を実行するためのものである。
【0036】
磁気ディスク装置28は、種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものであり、ファイル共有領域は、この磁気ディスク装置28に設けられる。
【0037】
CRT画面表示装置29は、このワークステーション装置WSを操作するための画面を表示するためのものであり、表示制御部30は、CRT画面表示装置29の表示内容を制御するためのものである。
【0038】
キーボード装置31は、このワークステーション装置WSに種々のキー操作を行うためのものであり、画面指示装置32は、CRT画面表示装置29の任意の点を指示する等の操作作業を行うためのものであり、入力制御部33は、キーボード装置31および画面指示装置32の入力情報を取り込む等するためのものである。
【0039】
これらのCPU21、ROM22、RAM23、キャラクタジェネレータ24、時計回路25、ローカルエリアネットワーク伝送制御部27、磁気ディスク装置28、表示制御部30「、および、入力制御部33は、バス34に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこのバス34を介して行われる。
【0040】
ここで、本実施例において、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
【0041】
また、各端末がメールサーバ装置SMに対して、ユーザ宛の電子メールの受信確認や取得要求などのために適用するプロトコルとしては、いわゆるPOP(Post Office Protocol)3などを適用することができる。
【0042】
また、TCP/IP,SMTP,POP3などの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETFから発行されているRFC文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0043】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、読み取った原稿画像を公衆網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置へ、または、ローカルエリアネットワークLAN(さらには、インターネット)を介してワークステーション装置WS1〜WSnのユーザや他のネットワークファクシミリ装置FXへ、電子メールを用いて送信するとともに、アナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置より受信した画情報を、そのときに指定されたサブアドレスに対応したユーザに対して転送したり(ファイル共有サービスを利用)、あるいは、読み取った原稿画像データを、指定されたユーザに対して転送する(ファイル共有サービスを利用)機能等を備えている。
【0044】
ここに、ファクシミリ画情報はバイナリデータであり、電子メールには、直接バイナリデータを含ませることができないので、所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報(7ビットのキャラクタコード)に変換した状態で、電子メールに含められる。このような電子メールの本文情報の形式をMIME形式という。
【0045】
また、ネットワークファクシミリ装置FXには、受信した画情報を登録ユーザへ配布するために、図4(a)に示すような転送先情報テーブルが形成されて登録されている。
【0046】
この転送先情報テーブルは、複数の転送先情報をまとめたものであり、それぞれの転送先情報は、同図(b)に示すように、サブアドレス、宛先共有領域アドレス、および、画情報を共有領域に保存にした旨を通知する通知先アドレス情報からなる。
【0047】
ここで、画情報を共有領域に保存にした旨を電子メールを用いて送信する場合、通知先アドレス情報としては、登録ユーザの電子メールアドレスが保存される。
【0048】
図5は、ネットワークファクシミリ装置FXが、アナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示している。
【0049】
着信検出すると(処理101)、着信応答し(処理102)、相手端末との間でグループ3ファクシミリ伝送手順のファクシミリ受信処理を行って、画情報を受信し、受信した画情報は、一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理103)。ファクシミリ通信を終了すると、回線を復旧する(処理104)。
【0050】
次に、ファクシミリ受信処理において、サブアドレスを受信したかどうかを調べ(判断105)、判断105の結果がNOになるときには、自端末宛の画情報であったので、画像蓄積装置9に蓄積した画情報を符号化復号化部8で元の画像データへ復号化し、プロッタ6へ転送して、受信原稿を記録出力する(処理106)。
【0051】
また、判断105の結果がYESになるときには、転送先情報テーブルから、対応する転送先情報を読み出して、宛先の共有領域アドレスを取得し(処理107)、その共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して、画像蓄積装置9に蓄積した受信画情報を転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、受信画情報を保存する(処理108)。
【0052】
次いで、転送先情報から通知先アドレス情報を取得し(処理109)、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理110)。
【0053】
このようにして、本実施例では、転送すべき画情報を受信した場合、その転送先ユーザに設定されているワークステーション装置WSの共有領域に受信画情報を保存するとともに、転送先ユーザに対して、電子メールを用いて、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するようにしているので、転送先ユーザは、自分宛の画情報が受信された旨を遅滞なく知ることができ、共有領域から通知された保存ファイル名の画情報を取得することで、自分宛の画情報を迅速に取得することができる。
【0054】
図6は、ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示している。
【0055】
操作ユーザが読取原稿をスキャナ5にセットすると(処理201)、保存先の共有領域のアドレスを入力させるとともに(処理202)、画像データの受け取り先である通知先ユーザの電子メールアドレス(通知先電子メールアドレス)を入力させる(処理203)。この後、操作ユーザが画像読取のスタートを開始するまで待つ(判断204のNOループ)。
【0056】
操作ユーザが画像読取のスタートを開始し、判断204の結果がYESになると、スキャナ5を作動してセットされている原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理205)。
【0057】
次いで、その蓄積した画情報を、指定された保存先の共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、画情報を保存する(処理206)。
【0058】
次いで、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、処理203で入力された通知先の電子メールアドレスへ送信する(処理207)。
【0059】
このようにして、本実施例では、ネットワークスキャナとして機能する場合、指定されたワークステーション装置WSの共有領域に読取画情報を保存するとともに、指定された通知先ユーザに対して、電子メールを用いて、読取画情報を共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するようにしているので、転送先ユーザは、自分宛の読取画情報が受信された旨を遅滞なく知ることができ、共有領域から通知された保存ファイル名の画情報を取得することで、自分宛の画情報を迅速に取得することができる。
【0060】
ところで、画情報を受信した旨を複数のユーザに通知する場合、上述した転送先情報の通知先アドレス情報に複数のユーザの電子メールアドレスを登録しておくことが考えられるが、それ以外には、例えば、図7(a)に示したような複数の電子メールアドレスを記載したユーザ情報ファイル(特定ファイル名称)を共有領域に保存し、このユーザ情報ファイルを取得して、通知先のユーザの電子メールアドレスを取得させるという方法もある。
【0061】
ここで、ユーザ情報ファイルは、プレインテキストファイルであり、例えば、「User−info」等の特定ファイル名称を持つものである。また、この場合、共有領域について管理者権限を持つユーザのみがこのユーザ情報ファイルの更新を行うことができるようにファイル属性を設定しておく。したがって、管理者権限を持たない他の一般ユーザは、このユーザ情報ファイルについては、読み込みのみ行うことができる。
【0062】
図8は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示している。
【0063】
着信検出すると(処理301)、着信応答し(処理302)、相手端末との間でグループ3ファクシミリ伝送手順のファクシミリ受信処理を行って、画情報を受信し、受信した画情報は、一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理303)。ファクシミリ通信を終了すると、回線を復旧する(処理304)。
【0064】
次に、ファクシミリ受信処理において、サブアドレスを受信したかどうかを調べ(判断305)、判断305の結果がNOになるときには、自端末宛の画情報であったので、画像蓄積装置9に蓄積した画情報を符号化復号化部8で元の画像データへ復号化し、プロッタ6へ転送して、受信原稿を記録出力する(処理306)。
【0065】
また、判断305の結果がYESになるときには、転送先情報テーブルから、対応する転送先情報を読み出して、宛先の共有領域アドレスを取得し(処理307)、その共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して、画像蓄積装置9に蓄積した受信画情報を転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、受信画情報を保存する(処理308)。
【0066】
次いで、上記共有領域に保存されているユーザ情報ファイルを取得し(処理309)、そのユーザ情報ファイルから1つ以上の通知先アドレス情報を取得し(処理310)、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した1つ以上の通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理311)。
【0067】
図9は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示している。
【0068】
操作ユーザが読取原稿をスキャナ5にセットすると(処理401)、保存先の共有領域のアドレスを入力させる(処理402)。この後、操作ユーザが画像読取のスタートを開始するまで待つ(判断403のNOループ)。
【0069】
操作ユーザが画像読取のスタートを開始し、判断403の結果がYESになると、スキャナ5を作動してセットされている原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理404)。
【0070】
次に、その蓄積した画情報を、指定された保存先の共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、画情報を保存する(処理405)。
【0071】
次いで、上記共有領域に保存されているユーザ情報ファイルを取得し(処理406)、そのユーザ情報ファイルから1つ以上の通知先アドレス情報を取得し、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した1つ以上の通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理407)。
【0072】
ところで、上述した実施例では、画情報を受信した旨、または、読取画情報を保存した旨を、電子メールを用いて通知先ユーザへ通知しているが、この通知方法としては、例えば、図10に示すように、いわゆるポップアップメッセージを用いることができる。
【0073】
このポップアップメッセージは、ワークステーション装置WSのCRT表示装置29の表示画面の適宜な場所に、適宜な大きさで、最もユーザに近い階層に表示されるものであり、この場合には、共有領域(共有フォルダ)に新しくファイルが追加されて、共有フォルダが更新された旨、および、新しく追加されたファイルのファイル名を通知する内容が含まれる。また、当該ポップアップメッセージの送信元が、「Message From」という名前が付与されている窓に表示されている。また、「OK」と表記されているボタンを選択操作すると、このポップアップメッセージの表示画面の表示が終了する。
【0074】
また、このポップアップメッセージの転送は、適宜なプロトコルが利用される。
【0075】
また、この場合には、例えば、転送先情報テーブルの転送先情報の通知先アドレス情報としては、ポップアップメッセージの転送先のワークステーション装置WSのIPアドレスが保存される。
【0076】
図11は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXが、アナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示している。
【0077】
着信検出すると(処理501)、着信応答し(処理502)、相手端末との間でグループ3ファクシミリ伝送手順のファクシミリ受信処理を行って、画情報を受信し、受信した画情報は、一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理503)。ファクシミリ通信を終了すると、回線を復旧する(処理504)。
【0078】
次に、ファクシミリ受信処理において、サブアドレスを受信したかどうかを調べ(判断505)、判断505の結果がNOになるときには、自端末宛の画情報であったので、画像蓄積装置9に蓄積した画情報を符号化復号化部8で元の画像データへ復号化し、プロッタ6へ転送して、受信原稿を記録出力する(処理506)。
【0079】
また、判断505の結果がYESになるときには、転送先情報テーブルから、対応する転送先情報を読み出して、宛先の共有領域アドレスを取得し(処理507)、その共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して、画像蓄積装置9に蓄積した受信画情報を転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、受信画情報を保存する(処理508)。
【0080】
次いで、転送先情報から通知先アドレス情報を取得し(処理509)、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、その取得した通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理510)。
【0081】
図12は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示している。
【0082】
操作ユーザが読取原稿をスキャナ5にセットすると(処理601)、保存先の共有領域のアドレスを入力させるとともに(処理602)、画像データの受け取り先である通知先ユーザのワークステーション装置WSのIPアドレス(通知先アドレス)を入力させる(処理603)。この後、操作ユーザが画像読取のスタートを開始するまで待つ(判断604のNOループ)。
【0083】
操作ユーザが画像読取のスタートを開始し、判断604の結果がYESになると、スキャナ5を作動してセットされている原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理605)。
【0084】
次いで、その蓄積した画情報を、指定された保存先の共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、画情報を保存する(処理606)。
【0085】
次いで、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、処理603で入力された通知先通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理607)。
【0086】
図13は、この場合に、ポップアップメッセージデータを受信したワークステーション装置WSが行う処理の一例を示している。
【0087】
いずれかの端末からポップアップメッセージを受信することを監視しており(判断701のNOループ)、ポップアップメッセージを受信して判断701の結果がYESになると、受信したメッセージの内容を保存して(処理702)、図10に示したようなポップアップメッセージ表示画面を作成する(処理703)。
【0088】
そして、処理703で作成したポップアップメッセージ表示画面をCRT表示装置29に表示し、「OK」が選択操作されて、表示終了が指示されるまで、その表示を継続する(処理704、判断705のNOループ)。
【0089】
ポップアップメッセージ表示画面の「OK」が選択操作されて、表示終了が指示され、判断705の結果がYESになると、ポップアップメッセージ表示画面の表示を停止して(判断706)、判断701へ戻る。
【0090】
さて、ユーザへの通知方法は、上述したように、電子メールを用いる方法と、ポップアップメッセージを用いる方法の2つがある。そこで、ユーザが所望する通知方法を選択できるようにすると、ユーザの使い勝手が向上する。
【0091】
例えば、転送先情報の通知先アドレス情報の内容により、制御することができる。すなわち、電子メールを用いて通知することを希望するユーザの場合、通知先アドレス情報には、電子メールアドレスを登録する。また、ポップアップメッセージを用いて通知することを希望する場合、通知先アドレス情報には、IPアドレスを登録する。
【0092】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、通知先アドレス情報の内容が電子メールアドレスの場合には、電子メールを用いて通知し、通知先アドレス情報の内容がIPアドレスの場合には、ポップアップメッセージを用いて通知するようにすればよい。
【0093】
図14は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXが、アナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示している。
【0094】
着信検出すると(処理801)、着信応答し(処理802)、相手端末との間でグループ3ファクシミリ伝送手順のファクシミリ受信処理を行って、画情報を受信し、受信した画情報は、一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理803)。ファクシミリ通信を終了すると、回線を復旧する(処理804)。
【0095】
次に、ファクシミリ受信処理において、サブアドレスを受信したかどうかを調べ(判断805)、判断805の結果がNOになるときには、自端末宛の画情報であったので、画像蓄積装置9に蓄積した画情報を符号化復号化部8で元の画像データへ復号化し、プロッタ6へ転送して、受信原稿を記録出力する(処理806)。
【0096】
また、判断805の結果がYESになるときには、転送先情報テーブルから、対応する転送先情報を読み出して、宛先の共有領域アドレスを取得し(処理807)、その共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して、画像蓄積装置9に蓄積した受信画情報を転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、受信画情報を保存する(処理808)。
【0097】
次いで、転送先情報から通知先アドレス情報を取得し(処理809)、その通知先アドレス情報の内容が電子メールアドレスであるかどうかを調べる(判断810)。
【0098】
判断810の結果がYESになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理811)。
【0099】
また、判断810の結果がNOになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、その取得した通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理812)。
【0100】
図15は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示している。
【0101】
操作ユーザが読取原稿をスキャナ5にセットすると(処理901)、保存先の共有領域のアドレスを入力させるとともに(処理902)、画像データの受け取り先である通知先ユーザのワークステーション装置WSのIPアドレス(通知先アドレス)を入力させる(処理903)。この後、操作ユーザが画像読取のスタートを開始するまで待つ(判断904のNOループ)。
【0102】
操作ユーザが画像読取のスタートを開始し、判断904の結果がYESになると、スキャナ5を作動してセットされている原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理905)。
【0103】
次いで、その蓄積した画情報を、指定された保存先の共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、画情報を保存する(処理906)。
【0104】
次いで、転送先情報から通知先アドレス情報を取得し、その通知先アドレス情報の内容が電子メールアドレスであるかどうかを調べる(判断907)。
【0105】
判断907の結果がYESになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理909)。
【0106】
また、判断908の結果がNOになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、その取得した通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理910)。
【0107】
このようにして、本実施例では、電子メールを用いて通知することを希望するユーザには、電子メールを用いて通知し、ポップアップメッセージを用いて通知することを希望するユーザには、ポップアップメッセージを用いて通知するようにしているので、使い勝手が向上する。
【0108】
図16は、ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示している。この例では、共有領域に保存されているユーザ情報ファイルを参照して、ユーザに通知する場合を示している。例えば、この場合のユーザ情報ファイルには、図7(b)(複数のIPアドレスが記載された場合)または同図(c)(複数の電子メールアドレスと複数のIPアドレスが記載された場合)のものを用いることができる。
【0109】
着信検出すると(処理1001)、着信応答し(処理1002)、相手端末との間でグループ3ファクシミリ伝送手順のファクシミリ受信処理を行って、画情報を受信し、受信した画情報は、一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理1003)。ファクシミリ通信を終了すると、回線を復旧する(処理1004)。
【0110】
次に、ファクシミリ受信処理において、サブアドレスを受信したかどうかを調べ(判断1005)、判断1005の結果がNOになるときには、自端末宛の画情報であったので、画像蓄積装置9に蓄積した画情報を符号化復号化部8で元の画像データへ復号化し、プロッタ6へ転送して、受信原稿を記録出力する(処理1006)。
【0111】
また、判断1005の結果がYESになるときには、転送先情報テーブルから、対応する転送先情報を読み出して、宛先の共有領域アドレスを取得し(処理1007)、その共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して、画像蓄積装置9に蓄積した受信画情報を転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、受信画情報を保存する(処理1008)。
【0112】
次いで、上記共有領域に保存されているユーザ情報ファイルを取得する(処理1009)。
【0113】
そして、そのユーザ情報ファイルから通知先アドレス情報を取得して(処理1010)、その通知先アドレス情報の内容が電子メールアドレスであるかどうかを調べる(判断1011)。
【0114】
判断1011の結果がYESになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理1012)。
【0115】
また、判断1011の結果がNOになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、その取得した通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理1013)。
【0116】
このようにして、1つの通知先アドレス情報についての処理を終了すると、ユーザ情報ファイルの全ての通知先アドレス情報について処理を終了したかどうかを調べ(判断1014)、判断1015の結果がNOになるときには、処理1010へ戻り、残りの通知先アドレス情報について同様の処理を行う。
【0117】
また、ユーザ情報ファイルの全ての通知先アドレス情報について処理を終了した場合で、判断1014の結果がYESになるときには、このときの動作を終了する。
【0118】
図17は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示している。
【0119】
操作ユーザが読取原稿をスキャナ5にセットすると(処理1101)、保存先の共有領域のアドレスを入力させる(処理1102)。この後、操作ユーザが画像読取のスタートを開始するまで待つ(判断1103のNOループ)。
【0120】
操作ユーザが画像読取のスタートを開始し、判断1103の結果がYESになると、スキャナ5を作動してセットされている原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理1104)。
【0121】
次に、その蓄積した画情報を、指定された保存先の共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、画情報を保存する(処理1105)。
【0122】
次いで、上記共有領域に保存されているユーザ情報ファイルを取得する(処理1106)。
【0123】
そして、そのユーザ情報ファイルから通知先アドレス情報を取得して(処理1107)、その通知先アドレス情報の内容が電子メールアドレスであるかどうかを調べる(判断1108)。
【0124】
判断1108の結果がYESになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理1109)。
【0125】
また、判断1108の結果がNOになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、その取得した通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理1110)。
【0126】
このようにして、1つの通知先アドレス情報についての処理を終了すると、ユーザ情報ファイルの全ての通知先アドレス情報について処理を終了したかどうかを調べ(判断1111)、判断1111の結果がNOになるときには、処理1107へ戻り、残りの通知先アドレス情報について同様の処理を行う。
【0127】
また、ユーザ情報ファイルの全ての通知先アドレス情報について処理を終了した場合で、判断1111の結果がYESになるときには、このときの動作を終了する。
【0128】
なお、上述した実施例では、ポップアップメッセージを用いて、共有領域へのファイルの保存を通知しているが、ポップアップメッセージに代えて、いわゆる、インスタントメッセージ(インスタントメッセンジャー)を利用することができる。
【0129】
また、インスタントメッセージとしては、MSNメッセンジャー(マイクロソフト社)、ヤフーメッセンジャー(ヤフー社)、AOLインスタントメッセンジャー(AOL社)等の種々のものを適用することができる。
【0130】
また、上述した実施例では、ネットワークファクシミリ装置が、ワークステーション装置WSの共有領域に画情報等を保存する場合について説明したが、他の適宜なファイル共有サービスについて、本発明を同様にして適用することができる。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、転送すべき画情報を受信した場合、その転送先ユーザに設定されているワークステーション装置WSの共有領域に受信画情報を保存するとともに、転送先ユーザに対して、電子メールやポップアップメッセージを用いて、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するようにしているので、転送先ユーザは、自分宛の画情報が受信された旨を遅滞なく知ることができ、共有領域から通知された保存ファイル名の画情報を取得することで、自分宛の画情報を迅速に取得することができるという効果を得る。
【0132】
また、ネットワークスキャナとして機能する場合、指定されたワークステーション装置WSの共有領域に読取画情報を保存するとともに、指定された通知先ユーザに対して、電子メールやポップアップメッセージを用いて、読取画情報を共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するようにしているので、転送先ユーザは、自分宛の読取画情報が受信された旨を遅滞なく知ることができ、共有領域から通知された保存ファイル名の画情報を取得することで、自分宛の画情報を迅速に取得することができるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】ワークステーション装置WS(WS1〜WSn)の構成例を示したブロック図。
【図4】転送先情報テーブルおよび転送先情報の一例を示した概略図。
【図5】ネットワークファクシミリ装置FXが、アナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示したフローチャート。
【図6】ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示したフローチャート。
【図7】ユーザ情報ファイルの一例を示した概略図。
【図8】ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の他の例を示したフローチャート。
【図9】ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の他の例を示したフローチャート。
【図10】ポップアップメッセージ表示画面の一例を示した概略図。
【図11】ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図12】ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図13】ポップアップメッセージデータを受信したワークステーション装置WSが行う処理の一例を示したフローチャート。
【図14】ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の別の例を示したフローチャート。
【図15】ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の別の例を示したフローチャート。
【図16】ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理のさらに別の例を示したフローチャート。
【図17】ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理のさらに別の例を示したフローチャート。
【符号の説明】
FX ネットワークファクシミリ装置
WS,WS1〜WSn ワークステーション装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ローカルエリアネットワーク等のネットワークに接続されている端末装置間で、データを保存する領域を共有するファイル共有サービスを提供するシステムが実用されている。
【0003】
例えば、Unix系のOS(オペレーティングシステム)において、マイクロソフト社のWindows系のOSを実装したコンピュータシステムとの間でファイル共有サービスを実現するものとして、例えば、Samba等が実用されている(非特許文献1を参照)。
【0004】
【非特許文献1】
日本 Samba ユーザ会、”Sambaとは”、[online]、2002−07−28 18:03:08(ソース中のタイムスタンプ)、日本 Samba ユーザ会、[平成14年9月4日検索]、インターネット<URL:http://www.samba.gr.jp/doc/whatsamba.html>
【0005】
また、Windows系のOSを実装したコンピュータシステムにおいては、SMB(Server Message Block)を利用して、ローカルエリアネットワーク上でディレクトリ(ファイル領域)やプリンタを共用できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
さて、このようなファイル共有サービスを利用する場合、ファイル共有領域を提供しているコンピュータシステムや端末装置(例えば、ネットワークファクシミリ装置等)では、ファイル共有領域に保存されたファイルの更新状況を知りたいという要求がある。
【0007】
例えば、ネットワークファクシミリ装置やネットワークスキャナが、指定されたファイル共有領域に受信画情報や読取画像データを保存する場合、その受信画情報の宛先ユーザや読取画像データの受け取りユーザは、自分宛の受信画情報や読取画像データが、実際にファイル共有領域に保存されたかどうかを、ファイル共有領域をアクセスしてチェックする必要があり、手間がかかっていた。
【0008】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、ファイル共有領域を利用するユーザの手間を軽減することができるネットワーク端末装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、その旨を通知するメールを、指定された電子メールアドレスへ送信するようにしたものである。
【0010】
また、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、当該共有領域に保存されてユーザ情報ファイルを取得し、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメールを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の電子メールアドレスへ送信するようにしたものである。
【0011】
また、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、その旨を通知するメッセージを、指定された宛先アドレスへ送信するようにしたものである。
【0012】
また、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、当該共有領域に保存されてユーザ情報ファイルを取得し、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメッセージを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の宛先アドレスへ送信するようにしたものである。
【0013】
また、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、その旨を通知するメールを、指定された電子メールアドレスへ送信するとともに、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメッセージを、宛先アドレスへ送信するようにしたものである。
【0014】
また、ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、上記共有領域にデータを保存すると、当該共有領域に保存されてユーザ情報ファイルを取得し、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメールを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の電子メールアドレスへ送信するとともに、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメッセージを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の宛先アドレスへ送信するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示している。
【0017】
同図において、ローカルエリアネットワークLANには、複数のワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置MS、ネームサーバ装置NS、DHCPサーバ装置DS、および、ネットワークファクシミリ装置FXが接続されているとともに、ルータ装置RTを介してインターネットへ接続されている。したがって、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置MS、ネームサーバ装置NS、および、ネットワークファクシミリ装置FXは、インターネットを介し、他の適宜な端末装置との間でデータをやりとりすることができる。
【0018】
ここで、メールサーバ装置MSは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSnを利用するユーザ、および、ネットワークネットワークファクシミリ装置FXに対して、周知の電子メールの収集および配布のサービスを提供するものであり、クライアントに対して受信した電子メールを配布するPOP(POP3;後述)サーバ機能と、クライアントから送信される電子メールを受け付けて転送するSMTP(後述)サーバ機能を備えている。
【0019】
また、ネームサーバ装置NSは、ローカルエリアネットワークLANに接続されているワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置MS、および、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、コンピュータ名を数値アドレス(IPアドレス)に変換(またはリゾルブ)するネームサービス(DNS(Domain Name System)サービス)を提供するものである。
【0020】
また、DHCPサーバ装置DSは、ワークステーション装置WS1〜WSn、メールサーバ装置MS、ネームサーバ装置NS、および、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、種々のネットワークパラメータの配布を行うためのものである。
【0021】
ここで、DHCPサーバ装置DSが配布するネットワークパラメータは、例えば、DHCPクライアントに割り当てるIPアドレス、ネットワークパラメータの有効期間をあらわすリース期間、適用するサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ(ルータ装置RT)のIPアドレス、メールサーバ装置MSのIPアドレス、ネームサーバ装置NSのIPアドレス、ドメイン名、WINSサーバ装置(図示略)のIPアドレス等である。
【0022】
また、ワークステーション装置WS1〜WSnには、ファクシミリ画情報を作成および表示出力するファクシミリアプリケーションソフトウェア、および、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々の通信ソフトウェア(DHCPクライアントプログラムを含む)、ネットワークファクシミリ装置FXに対して、ファイル共有領域を提供するファイル共有プログラムなどの種々のプログラムが導入されており、特定のユーザにより使用されるものである。ここで、特定のユーザは、一人または複数人のユーザであってよい。
【0023】
また、ネットワークファクシミリ装置FXは、画情報や各種レポートなどを電子メールとしてやりとりするための電子メール処理機能(ITU−T勧告T.37に準拠したインターネットファクシミリ通信機能)、ローカルエリアネットワークLANを介して種々のデータのやりとりを行うための種々のソフトウェア(DHCPクライアントプログラムを含む)、および、アナログ公衆回線網PSTNに接続し、この公衆網を伝送路として用いてグループ3ファクシミリ伝送手順による画情報伝送を行う伝送機能を備えている。
【0024】
図2は、ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示している。
【0025】
同図において、システム制御部1は、このネットワークファクシミリ装置FXの各部の制御処理、および、ファクシミリ伝送制御手順処理などの各種制御処理を行うものであり、システムメモリ2は、システム制御部1が実行する制御処理プログラム、および、処理プログラムを実行するときに必要な各種データなどを記憶するとともに、システム制御部1のワークエリアを構成するものであり、パラメータメモリ3は、このネットワークファクシミリ装置FXに固有な各種の情報を記憶するためのものであり、時計回路4は、現在時刻情報を出力するものである。
【0026】
スキャナ5は、所定の解像度で原稿画像を読み取るためのものであり、プロッタ6は、所定の解像度で画像を記録出力するためのものであり、操作表示部7は、このネットワークファクシミリ装置FXを操作するためのもので、各種の操作キー、および、各種の表示器からなる。
【0027】
符号化復号化部8は、画信号を符号化圧縮するとともに、符号化圧縮されている画情報を元の画信号に復号化するためのものであり、画像蓄積装置9は、符号化圧縮された状態の画情報を多数記憶するためのものである。
【0028】
グループ3ファクシミリモデム10は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実現するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)、および、おもに画情報をやりとりするための高速モデム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデムなど)を備えている。
【0029】
網制御装置11は、このネットワークファクシミリ装置FXをアナログ公衆回線網PSTNに接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。
【0030】
ローカルエリアネットワークインターフェース回路12は、このネットワークファクシミリ装置FXをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理(DHCPクライアント処理を含む)を実行するためのものである。
【0031】
これらの、システム制御部1、システムメモリ2、パラメータメモリ3、時計回路4、スキャナ5、プロッタ6、操作表示部7、符号化復号化部8、画像蓄積装置9、グループ3ファクシミリモデム10、網制御装置11、および、ローカルエリアネットワーク伝送制御部13は、内部バス14に接続されており、これらの各要素間でのデータのやりとりは、主としてこの内部バス14を介して行われている。
【0032】
また、網制御装置11とグループ3ファクシミリモデム10との間のデータのやりとりは、直接行なわれている。
【0033】
図3は、ワークステーション装置WS(WS1〜WSn)の構成例を示している。
【0034】
同図において、CPU(中央処理装置)21は、このワークステーション装置WSの動作制御を行うものであり、ROM(リード・オンリ・メモリ)22は、CPU21が起動時に実行するプログラムや必要なデータ等を記憶するためのものであり、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)23は、CPU21のワークエリア等を構成するためのものである。
【0035】
キャラクタジェネレータ24は、図形文字の表示データを発生するためのものであり、時計回路25は、現在日時情報を出力するためのものであり、ローカルエリアネットワークインターフェース回路26は、このワークステーション装置WSをローカルエリアネットワークLANに接続するためのものであり、ローカルエリアネットワーク伝送制御部27は、ローカルエリアネットワークLANを介して、他のデータ端末装置との間で種々のデータをやりとりするための各種所定のプロトコルスイートの通信制御処理(DHCPクライアント処理を含む)を実行するためのものである。
【0036】
磁気ディスク装置28は、種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、画情報データなどの種々のデータを記憶するためのものであり、ファイル共有領域は、この磁気ディスク装置28に設けられる。
【0037】
CRT画面表示装置29は、このワークステーション装置WSを操作するための画面を表示するためのものであり、表示制御部30は、CRT画面表示装置29の表示内容を制御するためのものである。
【0038】
キーボード装置31は、このワークステーション装置WSに種々のキー操作を行うためのものであり、画面指示装置32は、CRT画面表示装置29の任意の点を指示する等の操作作業を行うためのものであり、入力制御部33は、キーボード装置31および画面指示装置32の入力情報を取り込む等するためのものである。
【0039】
これらのCPU21、ROM22、RAM23、キャラクタジェネレータ24、時計回路25、ローカルエリアネットワーク伝送制御部27、磁気ディスク装置28、表示制御部30「、および、入力制御部33は、バス34に接続されており、これらの各要素間のデータのやりとりは、主としてこのバス34を介して行われる。
【0040】
ここで、本実施例において、基本的には、ローカルエリアネットワークLANに接続されている端末相互間でのデータのやりとりは、いわゆるTCP/IPと呼ばれるトランスポートレイヤまでの伝送プロトコルと、それ以上の上位レイヤの通信プロトコルとの組み合わせ(いわゆるプロトコルスイート)が適用して行われる。例えば、電子メールのデータのやりとりでは上位レイヤの通信プロトコルとしてSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)という通信プロトコルが適用される。
【0041】
また、各端末がメールサーバ装置SMに対して、ユーザ宛の電子メールの受信確認や取得要求などのために適用するプロトコルとしては、いわゆるPOP(Post Office Protocol)3などを適用することができる。
【0042】
また、TCP/IP,SMTP,POP3などの通信プロトコル、および、電子メールのデータ形式やデータ構造などについては、それぞれIETFから発行されているRFC文書により規定されている。例えば、TCPはRFC793、IPはRFC793、SMTPはRFC821、電子メールの形式は、RFC822,RFC1521,RFC1522(MIME(Multi Purpose Mail Extension)形式)などでそれぞれ規定されている。
【0043】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、読み取った原稿画像を公衆網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置へ、または、ローカルエリアネットワークLAN(さらには、インターネット)を介してワークステーション装置WS1〜WSnのユーザや他のネットワークファクシミリ装置FXへ、電子メールを用いて送信するとともに、アナログ公衆回線網PSTNを介して他のグループ3ファクシミリ装置より受信した画情報を、そのときに指定されたサブアドレスに対応したユーザに対して転送したり(ファイル共有サービスを利用)、あるいは、読み取った原稿画像データを、指定されたユーザに対して転送する(ファイル共有サービスを利用)機能等を備えている。
【0044】
ここに、ファクシミリ画情報はバイナリデータであり、電子メールには、直接バイナリデータを含ませることができないので、所定の変換方法(例えば、Base64符号化方法)を適用して可読情報(7ビットのキャラクタコード)に変換した状態で、電子メールに含められる。このような電子メールの本文情報の形式をMIME形式という。
【0045】
また、ネットワークファクシミリ装置FXには、受信した画情報を登録ユーザへ配布するために、図4(a)に示すような転送先情報テーブルが形成されて登録されている。
【0046】
この転送先情報テーブルは、複数の転送先情報をまとめたものであり、それぞれの転送先情報は、同図(b)に示すように、サブアドレス、宛先共有領域アドレス、および、画情報を共有領域に保存にした旨を通知する通知先アドレス情報からなる。
【0047】
ここで、画情報を共有領域に保存にした旨を電子メールを用いて送信する場合、通知先アドレス情報としては、登録ユーザの電子メールアドレスが保存される。
【0048】
図5は、ネットワークファクシミリ装置FXが、アナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示している。
【0049】
着信検出すると(処理101)、着信応答し(処理102)、相手端末との間でグループ3ファクシミリ伝送手順のファクシミリ受信処理を行って、画情報を受信し、受信した画情報は、一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理103)。ファクシミリ通信を終了すると、回線を復旧する(処理104)。
【0050】
次に、ファクシミリ受信処理において、サブアドレスを受信したかどうかを調べ(判断105)、判断105の結果がNOになるときには、自端末宛の画情報であったので、画像蓄積装置9に蓄積した画情報を符号化復号化部8で元の画像データへ復号化し、プロッタ6へ転送して、受信原稿を記録出力する(処理106)。
【0051】
また、判断105の結果がYESになるときには、転送先情報テーブルから、対応する転送先情報を読み出して、宛先の共有領域アドレスを取得し(処理107)、その共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して、画像蓄積装置9に蓄積した受信画情報を転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、受信画情報を保存する(処理108)。
【0052】
次いで、転送先情報から通知先アドレス情報を取得し(処理109)、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理110)。
【0053】
このようにして、本実施例では、転送すべき画情報を受信した場合、その転送先ユーザに設定されているワークステーション装置WSの共有領域に受信画情報を保存するとともに、転送先ユーザに対して、電子メールを用いて、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するようにしているので、転送先ユーザは、自分宛の画情報が受信された旨を遅滞なく知ることができ、共有領域から通知された保存ファイル名の画情報を取得することで、自分宛の画情報を迅速に取得することができる。
【0054】
図6は、ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示している。
【0055】
操作ユーザが読取原稿をスキャナ5にセットすると(処理201)、保存先の共有領域のアドレスを入力させるとともに(処理202)、画像データの受け取り先である通知先ユーザの電子メールアドレス(通知先電子メールアドレス)を入力させる(処理203)。この後、操作ユーザが画像読取のスタートを開始するまで待つ(判断204のNOループ)。
【0056】
操作ユーザが画像読取のスタートを開始し、判断204の結果がYESになると、スキャナ5を作動してセットされている原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理205)。
【0057】
次いで、その蓄積した画情報を、指定された保存先の共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、画情報を保存する(処理206)。
【0058】
次いで、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、処理203で入力された通知先の電子メールアドレスへ送信する(処理207)。
【0059】
このようにして、本実施例では、ネットワークスキャナとして機能する場合、指定されたワークステーション装置WSの共有領域に読取画情報を保存するとともに、指定された通知先ユーザに対して、電子メールを用いて、読取画情報を共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するようにしているので、転送先ユーザは、自分宛の読取画情報が受信された旨を遅滞なく知ることができ、共有領域から通知された保存ファイル名の画情報を取得することで、自分宛の画情報を迅速に取得することができる。
【0060】
ところで、画情報を受信した旨を複数のユーザに通知する場合、上述した転送先情報の通知先アドレス情報に複数のユーザの電子メールアドレスを登録しておくことが考えられるが、それ以外には、例えば、図7(a)に示したような複数の電子メールアドレスを記載したユーザ情報ファイル(特定ファイル名称)を共有領域に保存し、このユーザ情報ファイルを取得して、通知先のユーザの電子メールアドレスを取得させるという方法もある。
【0061】
ここで、ユーザ情報ファイルは、プレインテキストファイルであり、例えば、「User−info」等の特定ファイル名称を持つものである。また、この場合、共有領域について管理者権限を持つユーザのみがこのユーザ情報ファイルの更新を行うことができるようにファイル属性を設定しておく。したがって、管理者権限を持たない他の一般ユーザは、このユーザ情報ファイルについては、読み込みのみ行うことができる。
【0062】
図8は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示している。
【0063】
着信検出すると(処理301)、着信応答し(処理302)、相手端末との間でグループ3ファクシミリ伝送手順のファクシミリ受信処理を行って、画情報を受信し、受信した画情報は、一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理303)。ファクシミリ通信を終了すると、回線を復旧する(処理304)。
【0064】
次に、ファクシミリ受信処理において、サブアドレスを受信したかどうかを調べ(判断305)、判断305の結果がNOになるときには、自端末宛の画情報であったので、画像蓄積装置9に蓄積した画情報を符号化復号化部8で元の画像データへ復号化し、プロッタ6へ転送して、受信原稿を記録出力する(処理306)。
【0065】
また、判断305の結果がYESになるときには、転送先情報テーブルから、対応する転送先情報を読み出して、宛先の共有領域アドレスを取得し(処理307)、その共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して、画像蓄積装置9に蓄積した受信画情報を転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、受信画情報を保存する(処理308)。
【0066】
次いで、上記共有領域に保存されているユーザ情報ファイルを取得し(処理309)、そのユーザ情報ファイルから1つ以上の通知先アドレス情報を取得し(処理310)、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した1つ以上の通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理311)。
【0067】
図9は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示している。
【0068】
操作ユーザが読取原稿をスキャナ5にセットすると(処理401)、保存先の共有領域のアドレスを入力させる(処理402)。この後、操作ユーザが画像読取のスタートを開始するまで待つ(判断403のNOループ)。
【0069】
操作ユーザが画像読取のスタートを開始し、判断403の結果がYESになると、スキャナ5を作動してセットされている原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理404)。
【0070】
次に、その蓄積した画情報を、指定された保存先の共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、画情報を保存する(処理405)。
【0071】
次いで、上記共有領域に保存されているユーザ情報ファイルを取得し(処理406)、そのユーザ情報ファイルから1つ以上の通知先アドレス情報を取得し、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した1つ以上の通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理407)。
【0072】
ところで、上述した実施例では、画情報を受信した旨、または、読取画情報を保存した旨を、電子メールを用いて通知先ユーザへ通知しているが、この通知方法としては、例えば、図10に示すように、いわゆるポップアップメッセージを用いることができる。
【0073】
このポップアップメッセージは、ワークステーション装置WSのCRT表示装置29の表示画面の適宜な場所に、適宜な大きさで、最もユーザに近い階層に表示されるものであり、この場合には、共有領域(共有フォルダ)に新しくファイルが追加されて、共有フォルダが更新された旨、および、新しく追加されたファイルのファイル名を通知する内容が含まれる。また、当該ポップアップメッセージの送信元が、「Message From」という名前が付与されている窓に表示されている。また、「OK」と表記されているボタンを選択操作すると、このポップアップメッセージの表示画面の表示が終了する。
【0074】
また、このポップアップメッセージの転送は、適宜なプロトコルが利用される。
【0075】
また、この場合には、例えば、転送先情報テーブルの転送先情報の通知先アドレス情報としては、ポップアップメッセージの転送先のワークステーション装置WSのIPアドレスが保存される。
【0076】
図11は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXが、アナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示している。
【0077】
着信検出すると(処理501)、着信応答し(処理502)、相手端末との間でグループ3ファクシミリ伝送手順のファクシミリ受信処理を行って、画情報を受信し、受信した画情報は、一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理503)。ファクシミリ通信を終了すると、回線を復旧する(処理504)。
【0078】
次に、ファクシミリ受信処理において、サブアドレスを受信したかどうかを調べ(判断505)、判断505の結果がNOになるときには、自端末宛の画情報であったので、画像蓄積装置9に蓄積した画情報を符号化復号化部8で元の画像データへ復号化し、プロッタ6へ転送して、受信原稿を記録出力する(処理506)。
【0079】
また、判断505の結果がYESになるときには、転送先情報テーブルから、対応する転送先情報を読み出して、宛先の共有領域アドレスを取得し(処理507)、その共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して、画像蓄積装置9に蓄積した受信画情報を転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、受信画情報を保存する(処理508)。
【0080】
次いで、転送先情報から通知先アドレス情報を取得し(処理509)、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、その取得した通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理510)。
【0081】
図12は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示している。
【0082】
操作ユーザが読取原稿をスキャナ5にセットすると(処理601)、保存先の共有領域のアドレスを入力させるとともに(処理602)、画像データの受け取り先である通知先ユーザのワークステーション装置WSのIPアドレス(通知先アドレス)を入力させる(処理603)。この後、操作ユーザが画像読取のスタートを開始するまで待つ(判断604のNOループ)。
【0083】
操作ユーザが画像読取のスタートを開始し、判断604の結果がYESになると、スキャナ5を作動してセットされている原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理605)。
【0084】
次いで、その蓄積した画情報を、指定された保存先の共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、画情報を保存する(処理606)。
【0085】
次いで、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、処理603で入力された通知先通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理607)。
【0086】
図13は、この場合に、ポップアップメッセージデータを受信したワークステーション装置WSが行う処理の一例を示している。
【0087】
いずれかの端末からポップアップメッセージを受信することを監視しており(判断701のNOループ)、ポップアップメッセージを受信して判断701の結果がYESになると、受信したメッセージの内容を保存して(処理702)、図10に示したようなポップアップメッセージ表示画面を作成する(処理703)。
【0088】
そして、処理703で作成したポップアップメッセージ表示画面をCRT表示装置29に表示し、「OK」が選択操作されて、表示終了が指示されるまで、その表示を継続する(処理704、判断705のNOループ)。
【0089】
ポップアップメッセージ表示画面の「OK」が選択操作されて、表示終了が指示され、判断705の結果がYESになると、ポップアップメッセージ表示画面の表示を停止して(判断706)、判断701へ戻る。
【0090】
さて、ユーザへの通知方法は、上述したように、電子メールを用いる方法と、ポップアップメッセージを用いる方法の2つがある。そこで、ユーザが所望する通知方法を選択できるようにすると、ユーザの使い勝手が向上する。
【0091】
例えば、転送先情報の通知先アドレス情報の内容により、制御することができる。すなわち、電子メールを用いて通知することを希望するユーザの場合、通知先アドレス情報には、電子メールアドレスを登録する。また、ポップアップメッセージを用いて通知することを希望する場合、通知先アドレス情報には、IPアドレスを登録する。
【0092】
そして、ネットワークファクシミリ装置FXは、通知先アドレス情報の内容が電子メールアドレスの場合には、電子メールを用いて通知し、通知先アドレス情報の内容がIPアドレスの場合には、ポップアップメッセージを用いて通知するようにすればよい。
【0093】
図14は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXが、アナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示している。
【0094】
着信検出すると(処理801)、着信応答し(処理802)、相手端末との間でグループ3ファクシミリ伝送手順のファクシミリ受信処理を行って、画情報を受信し、受信した画情報は、一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理803)。ファクシミリ通信を終了すると、回線を復旧する(処理804)。
【0095】
次に、ファクシミリ受信処理において、サブアドレスを受信したかどうかを調べ(判断805)、判断805の結果がNOになるときには、自端末宛の画情報であったので、画像蓄積装置9に蓄積した画情報を符号化復号化部8で元の画像データへ復号化し、プロッタ6へ転送して、受信原稿を記録出力する(処理806)。
【0096】
また、判断805の結果がYESになるときには、転送先情報テーブルから、対応する転送先情報を読み出して、宛先の共有領域アドレスを取得し(処理807)、その共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して、画像蓄積装置9に蓄積した受信画情報を転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、受信画情報を保存する(処理808)。
【0097】
次いで、転送先情報から通知先アドレス情報を取得し(処理809)、その通知先アドレス情報の内容が電子メールアドレスであるかどうかを調べる(判断810)。
【0098】
判断810の結果がYESになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理811)。
【0099】
また、判断810の結果がNOになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、その取得した通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理812)。
【0100】
図15は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示している。
【0101】
操作ユーザが読取原稿をスキャナ5にセットすると(処理901)、保存先の共有領域のアドレスを入力させるとともに(処理902)、画像データの受け取り先である通知先ユーザのワークステーション装置WSのIPアドレス(通知先アドレス)を入力させる(処理903)。この後、操作ユーザが画像読取のスタートを開始するまで待つ(判断904のNOループ)。
【0102】
操作ユーザが画像読取のスタートを開始し、判断904の結果がYESになると、スキャナ5を作動してセットされている原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理905)。
【0103】
次いで、その蓄積した画情報を、指定された保存先の共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、画情報を保存する(処理906)。
【0104】
次いで、転送先情報から通知先アドレス情報を取得し、その通知先アドレス情報の内容が電子メールアドレスであるかどうかを調べる(判断907)。
【0105】
判断907の結果がYESになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理909)。
【0106】
また、判断908の結果がNOになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、その取得した通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理910)。
【0107】
このようにして、本実施例では、電子メールを用いて通知することを希望するユーザには、電子メールを用いて通知し、ポップアップメッセージを用いて通知することを希望するユーザには、ポップアップメッセージを用いて通知するようにしているので、使い勝手が向上する。
【0108】
図16は、ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示している。この例では、共有領域に保存されているユーザ情報ファイルを参照して、ユーザに通知する場合を示している。例えば、この場合のユーザ情報ファイルには、図7(b)(複数のIPアドレスが記載された場合)または同図(c)(複数の電子メールアドレスと複数のIPアドレスが記載された場合)のものを用いることができる。
【0109】
着信検出すると(処理1001)、着信応答し(処理1002)、相手端末との間でグループ3ファクシミリ伝送手順のファクシミリ受信処理を行って、画情報を受信し、受信した画情報は、一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理1003)。ファクシミリ通信を終了すると、回線を復旧する(処理1004)。
【0110】
次に、ファクシミリ受信処理において、サブアドレスを受信したかどうかを調べ(判断1005)、判断1005の結果がNOになるときには、自端末宛の画情報であったので、画像蓄積装置9に蓄積した画情報を符号化復号化部8で元の画像データへ復号化し、プロッタ6へ転送して、受信原稿を記録出力する(処理1006)。
【0111】
また、判断1005の結果がYESになるときには、転送先情報テーブルから、対応する転送先情報を読み出して、宛先の共有領域アドレスを取得し(処理1007)、その共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して、画像蓄積装置9に蓄積した受信画情報を転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、受信画情報を保存する(処理1008)。
【0112】
次いで、上記共有領域に保存されているユーザ情報ファイルを取得する(処理1009)。
【0113】
そして、そのユーザ情報ファイルから通知先アドレス情報を取得して(処理1010)、その通知先アドレス情報の内容が電子メールアドレスであるかどうかを調べる(判断1011)。
【0114】
判断1011の結果がYESになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理1012)。
【0115】
また、判断1011の結果がNOになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、その取得した通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理1013)。
【0116】
このようにして、1つの通知先アドレス情報についての処理を終了すると、ユーザ情報ファイルの全ての通知先アドレス情報について処理を終了したかどうかを調べ(判断1014)、判断1015の結果がNOになるときには、処理1010へ戻り、残りの通知先アドレス情報について同様の処理を行う。
【0117】
また、ユーザ情報ファイルの全ての通知先アドレス情報について処理を終了した場合で、判断1014の結果がYESになるときには、このときの動作を終了する。
【0118】
図17は、この場合に、ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示している。
【0119】
操作ユーザが読取原稿をスキャナ5にセットすると(処理1101)、保存先の共有領域のアドレスを入力させる(処理1102)。この後、操作ユーザが画像読取のスタートを開始するまで待つ(判断1103のNOループ)。
【0120】
操作ユーザが画像読取のスタートを開始し、判断1103の結果がYESになると、スキャナ5を作動してセットされている原稿の画像を読み取り、それによって得た画像データを符号化復号化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を一旦画像蓄積装置9に蓄積する(処理1104)。
【0121】
次に、その蓄積した画情報を、指定された保存先の共有領域アドレスに対応したワークステーション装置WSに対して転送して、当該ワークステーション装置WSの共有領域(共有フォルダ)へ、画情報を保存する(処理1105)。
【0122】
次いで、上記共有領域に保存されているユーザ情報ファイルを取得する(処理1106)。
【0123】
そして、そのユーザ情報ファイルから通知先アドレス情報を取得して(処理1107)、その通知先アドレス情報の内容が電子メールアドレスであるかどうかを調べる(判断1108)。
【0124】
判断1108の結果がYESになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するための通知メールを作成し、その取得した通知先アドレス情報の電子メールアドレスへ送信する(処理1109)。
【0125】
また、判断1108の結果がNOになるときには、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するためのポップアップメッセージデータを作成し、その取得した通知先アドレス情報(IPアドレス)のワークステーション装置WSへ送信する(処理1110)。
【0126】
このようにして、1つの通知先アドレス情報についての処理を終了すると、ユーザ情報ファイルの全ての通知先アドレス情報について処理を終了したかどうかを調べ(判断1111)、判断1111の結果がNOになるときには、処理1107へ戻り、残りの通知先アドレス情報について同様の処理を行う。
【0127】
また、ユーザ情報ファイルの全ての通知先アドレス情報について処理を終了した場合で、判断1111の結果がYESになるときには、このときの動作を終了する。
【0128】
なお、上述した実施例では、ポップアップメッセージを用いて、共有領域へのファイルの保存を通知しているが、ポップアップメッセージに代えて、いわゆる、インスタントメッセージ(インスタントメッセンジャー)を利用することができる。
【0129】
また、インスタントメッセージとしては、MSNメッセンジャー(マイクロソフト社)、ヤフーメッセンジャー(ヤフー社)、AOLインスタントメッセンジャー(AOL社)等の種々のものを適用することができる。
【0130】
また、上述した実施例では、ネットワークファクシミリ装置が、ワークステーション装置WSの共有領域に画情報等を保存する場合について説明したが、他の適宜なファイル共有サービスについて、本発明を同様にして適用することができる。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、転送すべき画情報を受信した場合、その転送先ユーザに設定されているワークステーション装置WSの共有領域に受信画情報を保存するとともに、転送先ユーザに対して、電子メールやポップアップメッセージを用いて、画情報を受信して共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するようにしているので、転送先ユーザは、自分宛の画情報が受信された旨を遅滞なく知ることができ、共有領域から通知された保存ファイル名の画情報を取得することで、自分宛の画情報を迅速に取得することができるという効果を得る。
【0132】
また、ネットワークスキャナとして機能する場合、指定されたワークステーション装置WSの共有領域に読取画情報を保存するとともに、指定された通知先ユーザに対して、電子メールやポップアップメッセージを用いて、読取画情報を共有領域へ保存した旨、および、保存ファイル名を通知するようにしているので、転送先ユーザは、自分宛の読取画情報が受信された旨を遅滞なく知ることができ、共有領域から通知された保存ファイル名の画情報を取得することで、自分宛の画情報を迅速に取得することができるという効果も得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるネットワークシステムを示したブロック図。
【図2】ネットワークファクシミリ装置FXの構成例を示したブロック図。
【図3】ワークステーション装置WS(WS1〜WSn)の構成例を示したブロック図。
【図4】転送先情報テーブルおよび転送先情報の一例を示した概略図。
【図5】ネットワークファクシミリ装置FXが、アナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の一例を示したフローチャート。
【図6】ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の一例を示したフローチャート。
【図7】ユーザ情報ファイルの一例を示した概略図。
【図8】ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の他の例を示したフローチャート。
【図9】ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の他の例を示したフローチャート。
【図10】ポップアップメッセージ表示画面の一例を示した概略図。
【図11】ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図12】ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理のさらに他の例を示したフローチャート。
【図13】ポップアップメッセージデータを受信したワークステーション装置WSが行う処理の一例を示したフローチャート。
【図14】ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理の別の例を示したフローチャート。
【図15】ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理の別の例を示したフローチャート。
【図16】ネットワークファクシミリ装置FXがアナログ公衆回線網PSTNより発呼されて画情報を受信する場合の処理のさらに別の例を示したフローチャート。
【図17】ネットワークファクシミリ装置FXがネットワークスキャナとして機能する場合の処理のさらに別の例を示したフローチャート。
【符号の説明】
FX ネットワークファクシミリ装置
WS,WS1〜WSn ワークステーション装置
Claims (6)
- ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、
上記共有領域にデータを保存すると、その旨を通知するメールを、指定された電子メールアドレスへ送信することを特徴とするネットワーク端末装置。 - ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、
上記共有領域にデータを保存すると、当該共有領域に保存されてユーザ情報ファイルを取得し、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメールを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の電子メールアドレスへ送信することを特徴とするネットワーク端末装置。 - ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、
上記共有領域にデータを保存すると、その旨を通知するメッセージを、指定された宛先アドレスへ送信することを特徴とするネットワーク端末装置。 - ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、
上記共有領域にデータを保存すると、当該共有領域に保存されてユーザ情報ファイルを取得し、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメッセージを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の宛先アドレスへ送信することを特徴とするネットワーク端末装置。 - ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、
上記共有領域にデータを保存すると、その旨を通知するメールを、指定された電子メールアドレスへ送信するとともに、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメッセージを、宛先アドレスへ送信することを特徴とするネットワーク端末装置。 - ネットワークを介して接続された他の端末装置に設けられている共有領域に、データを保存するデータ保存機能を備えたネットワーク端末装置において、
上記共有領域にデータを保存すると、当該共有領域に保存されてユーザ情報ファイルを取得し、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメールを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の電子メールアドレスへ送信するとともに、上記共有データにデータを保存した旨を通知するメッセージを、上記ユーザ情報ファイルに含まれる1つ以上の宛先アドレスへ送信することを特徴とするネットワーク端末装置。
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