JP4670505B2 - 硬貨入金機 - Google Patents

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本発明は、硬貨入金機に関し、特に、釣銭準備金である硬貨を金種毎に分けて貯留し、また、売上金である硬貨を釣銭準備金である硬貨と分類して貯留または収納する硬貨入金機に関する。
従来の硬貨入金機は、スパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗に設置され、その店舗における売上金および釣銭準備金を含んだ硬貨を投入し、その売上金である指定した金額の硬貨を収納する一方、売上金以外の釣銭準備金である余剰の硬貨は硬貨投入部に残していた(例えば、特許文献1参照)。
また、投入した硬貨を金種別に分類して収納する硬貨返却庫を有する硬貨入金機(例えば、特許文献2参照)や硬貨払出口へ払い出された硬貨をその硬貨払出口の底面の開口部を開口させて、その硬貨を回収する作業を容易にしているものもある(例えば、特許文献3参照)。
特開2001−67526号公報(段落「0016」〜段落「0018」、図2) 特開2000−268220号公報(段落「0019」、図2) 特開平11−328478号公報(段落「0061」〜段落「0068」、図1)
しかしながら、上述した特許文献1記載の技術においては、売上金である操作部で指定した金額の硬貨は必ず硬貨入金機に収納されてしまい収納金庫以外の容器等に回収させることができないという問題および硬貨投入部に残された釣銭準備金は金種毎に分類されていないため操作者は金種毎に分類してレジスター等に装填する必要があり手間がかかるという問題がある。
また、特許文献2記載の技術においては、投入された硬貨を金種別に分類することはできても売上金と釣銭準備金に分けることはできないという問題がある。
さらに、特許文献3記載の技術においては、硬貨払出口の底面の開口部を形成する底板を上方に回動させて硬貨払出口の硬貨を回収するが、その底板上に硬貨があるため回動させ難く硬貨を落下させ難いという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
そのため、本発明は、操作部から入力したモードにしたがって硬貨投入部に投入された硬貨を搬送路で搬送し、その硬貨を硬貨鑑別部で計数して入金処理する硬貨入金機において、金種別に仕切られ上端部が開放された金種別収納部と、開閉可能な底板で底面が構成され上端部が開放された一時保留部とで一体に構成され、筐体に挿抜可能な返却庫とを備え、該操作部で選択されたモードが、計数モードのとき鑑別された該硬貨を選別搬送路で金種別に選別して金種別収納部にそれぞれ貯留し、入金モードのとき鑑別された該硬貨を一時保留部に貯留し、さらに該操作部で収納指定を選択したとき該一時保留部の底板を開放し、該硬貨を硬貨収納カセットに収納するようにしたことを特徴とする。
このようにした本発明は、投入された硬貨を一時保留部に貯留した売上金と金種別収納部に貯留した釣銭準備金に分けることができ、また、売上金である硬貨は硬貨入金機の硬貨収納カセットに収納するか、他の容器等に回収するため一時保留部に貯留させたままするかを操作者が事情に応じて選択することができ、さらに、釣銭準備金は金種毎に分類されて金種別収納部に貯留され店舗側に残されることになるため次回使用する釣銭準備金を改めて用意する必要がなくなり、操作者の手間を省くことができるという効果が得られる。
また、一時保留部の底板を水平方向に摺動させるようにしたため貯留した硬貨を落下させ易いという効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明による硬貨入金機の実施例を説明する。
図1は第1の実施例を示す硬貨入金機を含む貨幣処理機の斜視図である。
図1において1は硬貨入金機を含む貨幣処理機の筐体で、この筐体1の正面片側(左側)には、上から中央にかけて、操作表示部(操作部・表示部)40、紙幣挿入部(紙幣投入部)、紙幣リジェクト部、計数紙幣返却部6が設けられ、これらと隣り合うように筐体1の正面他側(右側)には、上から中央にかけてカードリーダ41、硬貨ホッパ部(硬貨投入部)11、硬貨リジェクト部15、返却庫17が設けられている。
ここで、操作表示部40はタッチパネル式の表示部と、該表示部の横に配置されたテンキー、スタートキー、確認キー、取消キー等から成るキー部により構成されており、タッチパネルは処理モード等の選択等に用いられるものとなっている。
カードリーダ41は操作者のIDカードを受け入れてカード情報を読み取るためのもので、読み取られたカード情報は操作履歴等の記録に利用されるが、これについては本発明と直接関係がないので、以後の説明ではIDカードおよびカードリーダ41には言及しないものとする。
筐体1の底部片側に紙幣収納カセットが設けられ、筐体1の底部他側に硬貨収納カセット21が設けられている。この硬貨収納カセット21は筐体1の正面下部に設けられた前扉45を開くことで引き出せるようになっている。この前扉45は電磁ロック可能な構造として所定の係員操作により電磁ロックを解除するものとする。
なお、この貨幣処理機は硬貨入金機および紙幣入金機で構成されるが、本発明と直接関係ない紙幣入金機の説明は省略する。
図2は第1の実施例を示す硬貨入金機の略示断面図である。
3は硬貨入金機であり、筐体1内の正面片側(右側)に設けられ、硬貨ホッパ部11に投入された硬貨を金種毎に計数し、その硬貨をカセットに収納または返却するものである。
硬貨ホッパ部11はトレー状に形成され、上部が開口した硬貨の投入口を有するものである。この硬貨ホッパ11の底部に硬貨を一枚ずつ分離して筐体1内の搬送路に繰出す図示しない分離繰出し部が設けられている。
14は硬貨鑑別部であり、硬貨ホッパ部11の下流の搬送路に設けられたものである。この硬貨鑑別部14は磁気センサおよびイメージセンサ等のセンサにより、硬貨ホッパ部11から繰り出され通過した硬貨を1円硬貨、五円硬貨、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨、五百円硬貨、汚損硬貨およびその他の硬貨であること、つまり、金種および硬貨の真偽を鑑別するものである。
硬貨リジェクト部15は筐体1内に設けられた硬貨鑑別部14により金種不明等と鑑別されたリジェクト硬貨を貯留する部位である。
16は選別搬送部であり、硬貨鑑別部14で鑑別された硬貨を金種ごとに通路下方に落下させるために搬送するものである。この選別搬送部16は各金種の径に応じた複数の選別孔を有し、各孔から対応した金種の硬貨を通路下方に落下させて金種別に貯留させるように構成されている。
161は排除通路部であり、硬貨鑑別部14の下流に設けられ、硬貨鑑別部14により金種不明等と鑑別されたリジェクト硬貨を落下させる通路である。この排除通路部161から落下した硬貨は硬貨リジェクト部15に貯留される。
162は一時保留通路部であり、排除通路部161の下流に設けられ、後述する一時保留部に硬貨を落下させる通路である。この一時保留通路部162から落下した硬貨は後述する一時保留部に貯留される。
163は硬貨ストッパであり、ソレノイド等の電気的駆動手段で構成され、排除通路部161および一時保留通路部162に設けたものである。この硬貨ストッパ163は通電して駆動することにより、搬送路で搬送される硬貨を排除通路部161または一時保留通路部162へ誘導する。なお、この硬貨ストッパ163を駆動しないときは搬送路で搬送される硬貨は排除通路部161および一時保留通路部162を通過して選別搬送部16へ搬送される。
返却庫17は引出し状の構造に形成され、後述する一時保留部および金種別収納部が一体となって構成されたものである。この返却庫17は筐体1から引出しおよび押入れることができるように構成され、筐体1から引出すことにより、一時保留部および金種別収納部に貯留された硬貨を取り出すことができる。
171は一時保留部であり、上端および下端が開放した略直方体形状に形成されているものである。この一時保留部171は一時保留通路部162の下方に配置され一時保留通路部162から落下した各金種の硬貨を受入れることができるものである。
172は金種別収納部であり、1円硬貨、五円硬貨、十円硬貨、五十円硬貨、百円硬貨および五百円硬貨の金種毎に上端が開放した略直方体形状に仕切られて形成されたものである。この金種別収納部172は選別搬送部16の下方に配置され、選別搬送部16に設けられた金種毎の選別孔から落下した硬貨を金種毎に硬貨を分離して貯留する。
18は底板であり、下端が開放した一時保留部171の底面を形成するものである。この底板18は水平方向に摺動可能に構成され、摺動させることにより一時保留部171の底面を開口および閉口させることができる。また、この底板18は図示しないモータ等の駆動手段により開閉可能に構成されているものである。したがって、この底板18で一時保留部171の底面を閉口させると一時保留通路部162から落下した各金種の硬貨を貯留することができる。
硬貨収納カセット21は一時保留部171の下方に配置され、上端が開放した略直方体形状のものである。一時保留部171の底面を形成する底板18を摺動させ底面を開口させることにより一時保留部171内に貯留した硬貨を落下させ、この硬貨収納カセット21にその硬貨を収納することができる。なお、この硬貨収納カセット21は一時保留部171から投出される硬貨を金種混在で収納するものでよい。
図3は第1の実施例を示す硬貨入金機のブロック図で、3は硬貨入金機である。
硬貨処理機3には、前述した硬貨ホッパ部11、硬貨鑑別部14、硬貨リジェクト部15、選別搬送部16、返却庫17、一時保留部171、硬貨収納カセット21が設けられている。
30は制御部で、図示しない記憶部に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて硬貨入金機3、操作表示部40、およびカードリーダ41を含む貨幣処理装置全体の動作の制御を行うものとなっている。
上述した構成の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて制御部30により制御されるものとする。
まず、硬貨を計数する硬貨入金機の計数処理の動作を説明する。図4は第1の実施例を示す計数処理のフローチャートであり、そのSで示すステップにしたがって説明する。
S1a:まず、操作者が操作表示部40に表示されている初期画面(メニュー画面)を見て、タッチパネルにより計数処理モードを選択する。
S2a:操作者が計数処理モードを選択すると操作者は計数する売上金等の硬貨を硬貨ホッパ部11に一括して投入した後、操作表示部40のスタートキーを押下する。これにより制御部30は硬貨入金機3に計数処理を指示する。
S3a:スタートキーの押下により、硬貨入金機3に計数処理が指示されると、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断される。その判断の結果、硬貨が存在しない場合は硬貨が投入されるまで待つ。
S4a:硬貨が存在する場合は分離繰出し部により硬貨が搬送路に1枚ずつ繰出され、繰出された硬貨が硬貨鑑別部14へ搬送される。
S5a:硬貨鑑別部14では送られてきた硬貨の金種等の鑑別が行われ、正常な硬貨か否かが判断される。
S6a:その結果、金種が確定した正常な硬貨は硬貨鑑別部14で金種毎に計数された後、選別搬送部16に送られ、この選別搬送部16の選別孔から1円、五円、十円、五十円、百円、五百円の硬貨が金種別に金種別収納部172に落下して貯留される。
S7a:金種が不明な硬貨はリジェクト硬貨として、硬貨ストッパ163を駆動して排除通路部161から落下させ硬貨リジェクト部15に貯留される。
S8a:そして、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合は前記S4aからの処理が繰返される。
S9a:また、硬貨が存在しないと判断された場合、搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により搬送路および選別搬送部16に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合、その硬貨が金種別収納部172に貯留されることで搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサに検知されなくなるのを待つ。
S10a:硬貨が搬送路および選別搬送部16に存在しないことが確認されると硬貨ホッパ部11の繰り出しの動作、搬送路および選別搬送部16の動作が停止される。
S11a:そして、計数された硬貨の金種別の枚数、金種別の金額、および合計金額が計数結果として操作表示部40に表示される。
この表示を見て操作者は硬貨の計数結果を確認し、表示画面中の確認キーを押下すると、IDカードが操作者に返却されて計数処理は終了するが、その際、図示しないプリンタにより計数結果が明細票にプリントされて操作者に放出される。
操作者はその明細票を受取り、また、返却庫17を引き出して金種別収納部172に貯留された硬貨を取り出す。
なお、前記計数結果の表示において、硬貨の金種別の枚数および金額は、硬貨が1枚計数される度に金種毎に加算して表示するような形態を取ることも可能である。
次に、硬貨を入金する硬貨入金機の入金処理の動作を説明する。図5は第1の実施例を示す入金処理のフローチャートであり、そのSで示すステップにしたがって説明する。
S1b:まず、操作者が操作表示部40に表示されている初期画面(メニュー画面)を見て、タッチパネルにより入金処理モードを選択する。
S2b:操作者が入金処理モードを選択すると操作者は入金する売上金等の硬貨を硬貨ホッパ部11に一括して投入した後、操作表示部40のスタートキーを押下する。これにより制御部30は硬貨入金機3に入金処理を指示する。
S3b:スタートキーの押下により、硬貨入金機3に入金処理が指示されると、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断される。その判断の結果、硬貨が存在しない場合は硬貨が投入されるまで待つ。
S4b:硬貨が存在する場合は分離繰出し部により硬貨が搬送路に1枚ずつ繰出され、繰出された硬貨が硬貨鑑別部14へ搬送される。
S5b:硬貨鑑別部14では送られてきた硬貨の金種等の鑑別が行われ、正常な硬貨か否かが判断される。
S6b:その結果、金種が確定した正常な硬貨は硬貨鑑別部14で金種毎に計数された後、選別搬送部16に送られ、硬貨ストッパ163を駆動して一時保留通路部162から落下させ一時保留部171に貯留される。
S7b:金種が不明な硬貨はリジェクト硬貨として、硬貨ストッパ163を駆動して排除通路部161から落下させ硬貨リジェクト部15に貯留される。
S8b:そして、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合は前記S4bからの処理が繰返される。
S9b:また、硬貨が存在しないと判断された場合、搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により搬送路および選別搬送部16に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合、その硬貨が一時保留部171に貯留されることで搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサに検知されなくなるのを待つ。
S10b:硬貨が搬送路および選別搬送部16に存在しないことが確認されると硬貨ホッパ部11の繰り出しの動作、搬送路および選別搬送部16の動作が停止される。
S11b:そして、計数された硬貨の金種別の枚数、金種別の金額、および合計金額が計数結果として操作表示部40に表示される。
S12b:この計数結果を見て操作者が表示画面中に表示されている収納あるいは取消を指定する指定キーを押下する。
S13b:操作者が指定キーを押下すると制御部30は押下された指定キーが硬貨の収納か取消かを判断する。
S14b:押下された指定キーが収納の場合、底板18を駆動手段により移動させ一時保留部171の底部が開放され、一時保留部171に貯留された硬貨が落下して硬貨収納カセット21に収納される。
一方、押下された指定キーが取消の場合、何もせず硬貨を一時保留部171に貯留したままにしておき、貯留した硬貨を返却可能にする。
そして、IDカードが操作者に返却され、計数された硬貨の金種別の枚数、金種別の金額、および合計金額が入金明細として図示しないプリンタにより明細票にプリントして操作者に放出され、入金処理は終了する。
操作者はその明細票を受取り、また、操作者がS12bにおいて取消を指定する指定キーを押下した場合、返却庫17を引き出して一時保留部171に貯留した硬貨を取り出すことができる。
次に、硬貨を釣銭準備金と売上金とに仕分ける硬貨入金機の準備金入金処理の動作を説明する。図6は第1の実施例を示す準備金入金処理のフローチャートであり、そのSで示すステップにしたがって説明する。
S1c:まず、操作者が操作表示部40に表示されている初期画面(メニュー画面)を見て、タッチパネルにより準備金入金処理モードを選択し、売上金等の硬貨を硬貨ホッパ部11に一括して投入する。
S2c:制御部30は表示操作部40に金額入力の画面を表示し、操作者がこの画面に従ってテンキー等を操作して硬貨の釣銭準備金の金種毎の金額を入力する。
S3c:金額を入力すると操作者が操作表示部40のスタートキーを押下する。これにより制御部30は硬貨入金機3に準備金入金処理を指示する。
S4c:スタートキーを押下すると、入力された硬貨の金種毎の金額が図示しないRAM等の一時記憶部に記憶される。
S5c:スタートキーの押下により、硬貨入金機3に入金処理が指示されると、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断される。その判断の結果、硬貨が存在しない場合は硬貨が投入されるまで待つ。
S6c:硬貨が存在する場合は分離繰出し部により硬貨が搬送路に1枚ずつ繰出され、繰出された硬貨が硬貨鑑別部14へ搬送される。
S7c:硬貨鑑別部14では送られてきた硬貨の金種等の鑑別が行われ、正常な硬貨か否かが判断される。
S8c:その結果、金種が不明な硬貨はリジェクト硬貨として、硬貨ストッパ163を駆動して排除通路部161から落下させ硬貨リジェクト部15に貯留される。
S9c:金種が確定した正常な硬貨は硬貨鑑別部14で金種毎に計数され、そして制御部30は硬貨が計数される毎に、その金額を前記一時記憶部に記憶されている該当金種の金額から減算して、その値が零を超えたか否かを判断する。
S10c:超えていない場合、硬貨は釣銭準備金として選別搬送部16に送られて、この選別搬送部16の選別孔から1円、五円、十円、五十円、百円、五百円の硬貨が金種別に金種別収納部172に落下して貯留される。
S11c:また、減算値が零を超えた場合、硬貨は売上金として選別搬送部16に送られ、硬貨ストッパ163を駆動して一時保留通路部162から落下させ一時保留部171に貯留される。
S12c:そして、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合は前記S6cからの処理が繰返される。
S13c:また、硬貨が存在しないと判断された場合、搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により搬送路および選別搬送部16に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合、その硬貨が一時保留部171に貯留されることで搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサに検知されなくなるのを待つ。
S14c:硬貨が搬送路および選別搬送部16に存在しないことが確認されると硬貨ホッパ部11の繰り出しの動作、搬送路および選別搬送部16の動作が停止される。
S15c:そして、計数された硬貨の釣銭準備金および売上金のそれぞれの金種別の枚数、金種別の金額、ならびに合計金額が計数結果として操作表示部40に表示される。
S16c:この計数結果を見て操作者が表示画面中に表示されている収納あるいは取消を指定する指定キーを押下する。
S17c:操作者が指定キーを押下すると制御部30は押下された指定キーが硬貨の収納か取消かを判断する。
S18c:押下された指定キーが収納の場合、底板18を駆動手段により移動させ一時保留部171の底部が開放され、売上金である一時保留部171に貯留された硬貨が落下して硬貨収納カセット21に収納される。
一方、押下された指定キーが取消の場合、何もせず硬貨を一時保留部171に貯留したままにしておき、貯留した硬貨を返却可能にする。
そして、IDカードが操作者に返却され、計数された硬貨の金種別の枚数、金種別の金額、および合計金額が入金明細として図示しないプリンタにより明細票にプリントして操作者に放出され、準備金入金処理は終了する。
操作者はその明細票を受取り、また、返却庫17を引き出して釣銭準備金である硬貨を金種別収納部172から取り出すことができ、さらに、操作者がS16cにおいて取消を指定する指定キーを押下した場合、売上金である一時保留部171に貯留した硬貨を取り出すことができる。
以上説明したように、第1の実施例では、投入された硬貨を一時保留部に貯留した売上金と金種別収納部に貯留した釣銭準備金に分けることができ、また、売上金である硬貨は硬貨入金機の硬貨収納カセットに収納するか、他の容器等に回収するため一時保留部に貯留させたままするかを操作者が事情に応じて選択することができ、さらに、釣銭準備金は金種毎に分類されて金種別収納部に貯留され店舗側に残されることになるため次回使用する釣銭準備金を改めて用意する必要がなくなり、操作者の手間を省くことができるという効果が得られる。
また、一時保留部の底板を水平方向に摺動させるようにしたため貯留した硬貨を落下させ易いという効果が得られる。
さらに、複数の金種が混在する一時保留庫を設けたことにより小型化・低価格の硬貨入金機を提供することができるという効果が得られる。
次に、本発明の第2の実施例を説明する。
本発明の第2の実施例は第1の実施例と返却庫17の構成が異なるものである。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の第2の実施例の返却庫17について詳細に説明する。
図7は第2の実施例を示す底板が閉塞状態の返却庫の平面図、図8は第2の実施例を示す底板が閉塞状態の返却庫の略示断面図である。
図7および図8において、183は操作レバーであり、一時保留部171の底面を形成する底板18の側部に固着された棒形状等のものである。店舗の係員等である操作者はこの操作レバー183を操作することにより手動で底板18を図8の矢印Aの示す方向へ摺動させ一時保留部171の底部を開放させることができ、また、底板18を図8の矢印Aの示す方向と逆方向へ摺動させ一時保留部171の底部を閉口させることができる。なお、この底板18は図示しないモータ等の駆動手段でも開閉可能に構成されているものである。
184は操作レバー移動孔であり、操作レバー183により底板18を摺動させたときその操作レバー183が移動することができるように返却庫17に設けられた孔である。
19は圧縮スプリングであり、返却庫17と底板18の間に設けられたバネ等の弾性体である。この圧縮スプリング19の弾力により底板18を一時保留部171の底部を形成するように付勢している。したがって、通常の状態は底板18で一時保留部171の底部を形成し、硬貨を貯留することができる。
図9は第2の実施例を示す底板が開放状態の返却庫の平面図、図10は第2の実施例を示す底板が開放状態の返却庫の略示断面図である。
図9および図10において、操作者が操作レバー183を操作して底板18を圧縮スプリング19により付勢された方向と反対方向に摺動させると一時保留部171の底部が開放し、その一時保留部171に貯留された硬貨が落下して硬貨収納カセット21に収納される。
上述した構成の作用について説明する。
硬貨入金機が行う計数処理、入金処理および準備金入金処理の動作は第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
硬貨入金機が行った入金処理および準備金入金処理で一時保留部171に貯留した硬貨を取り出す場合、まず操作者は返却庫17を筐体1から取外す。その後、操作者は一時保留部171の底部の下方に準備した硬貨回収ボックス等を配置し、操作レバー183を図10の矢印Bが示す方向に操作して底板18を移動させ一時保留部171の底部を開放させる。一時保留部171の底部が開口されると一時保留部171に貯留された硬貨が図10の矢印Cの示す方向に落下し、硬貨回収ボックス等に収納される。ここで、硬貨回収ボックス等は床面に置き、その硬貨回収ボックス等の上に取外した返却庫17を載置させるようにしてもよい。
なお、筐体1の前面に硬貨回収ボックス等を係止する係止部を設け、返却庫17を筐体1から引き出し一時保留部171の底部の下方に配置されるように、その係止部に硬貨回収ボックス等を固定し、操作レバー183を操作して底板18を移動させ一時保留部171の底部を開放させて貯留した硬貨を硬貨回収ボックス等に収納するようにしてもよい。
また、返却庫17の底部に硬貨回収ボックス等を係止する係止部を設け、返却庫17を筐体1から引き出し一時保留部171の底部の下方に配置されるように、その係止部に硬貨回収ボックス等を固定し、操作レバー183を操作して底板18を移動させ一時保留部171の底部を開放させて貯留した硬貨を硬貨回収ボックス等に収納するようにしてもよい。
このようにして一時保留部171に貯留した硬貨を予め準備した硬貨回収ボックス等に収納することができる。
以上説明したように、第2の実施例では、第1の実施例の効果に加え、操作者は操作レバー183を操作することにより予め準備した硬貨回収ボックス等に一時保留部171に貯留した硬貨を容易に収納することができ、操作性を向上させることができるという効果が得られる。
本発明の第3の実施例は第1および第2の実施例と返却庫17の構成が異なるものである。なお、上述した第1および第2の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本発明の第3の実施例の返却庫17および返却庫棚22について詳細に説明する。
図11は第3の実施例を示す返却庫および返却庫棚の平面図、図12は第3の実施例を示す返却庫および返却庫棚の略示断面図である。
図11および図12において、22は返却庫棚であり、筐体1に返却庫17を引出しおよび押入れ可能に形成され返却庫17を支持するものである。
221は返却庫棚底板であり、返却庫棚22の底面を形成するものである。返却庫17を筐体1から引き出しまたは筐体1へ押し入れるとき、この返却庫棚底板221で返却庫17の底面をガイドする。
222は返却庫棚側面であり、返却庫棚22の両側面を形成するものである。返却庫17を筐体1から引き出しまたは筐体1へ押し入れるとき、この返却庫棚側面222で返却庫17の両側面をガイドする。
223は返却庫棚位置決め板であり、返却庫17を筐体1へ押し入れ、さらに突き当てて返却庫17の位置を決定する板状に形成されたものである。この返却庫棚位置決め板223により位置決めされた返却庫17の一時保留部171の底部は硬貨収納カセット21の開口部の上方に位置するようになっている。なお、この返却庫棚位置決め板223により位置決めされた返却庫17は図示しないロック機構により固定されるようにしてもよい。
224は返却庫棚開口部であり、返却庫棚位置決め板223で決定された位置において返却庫17の一時保留部171の下端の開口部と整合するように形成されたものである。この返却庫棚開口部224の下方には硬貨収納カセット21が配置され、底板18を摺動させて開口させると一時保留部171に貯留した硬貨を硬貨収納カセット21へ投出させることができる。
225は返却庫ストッパであり、ふたつの返却庫棚側面222にそれぞれ形成され、返却庫棚22に嵌合された返却庫17を引出したときその返却庫17が返却庫棚22から落下しないように規制するものである。
上述したように返却庫棚22は返却庫棚底板221、返却庫棚側面222、返却庫棚位置決め板223、返却庫棚開口部224および返却庫ストッパ225で構成されている。
173は係止ブロックであり、返却庫17の両側面に固着されたものである。この係止ブロック173は、返却庫棚22に嵌合された返却庫17を引出したとき、返却庫ストッパ225と当接させ、返却庫17が落下することを防止する。また、返却庫17を返却庫棚22に嵌合させ押し入れるとき返却庫ストッパ225と接触する係止ブロック173の部位にはスロープ174が形成されている。これにより返却庫17を返却庫棚22へ押し入れる操作を容易にしている。
上述した構成の作用について説明する。
硬貨入金機が行う計数処理、入金処理および準備金入金処理の動作は第1の実施例と同様なのでその説明を省略する。
まず、操作者が返却庫17を返却庫棚22に挿入する操作について図13、図14および図15に基づいて説明する。図13および図14は第3の実施例を示す返却庫を返却庫棚に挿入するときの略示断面図、図15は第3の実施例を示す返却庫を返却庫棚に挿入したときの略示断面図である。
図13の矢印Dの示す方向に返却庫17を返却庫棚22に嵌合させ挿入する。さらに返却庫17を挿入すると図14の矢印Eの示す方向に係止ブロック173のスロープ174が返却庫ストッパ225に接し、返却庫17は斜めに上がりながら移動する。さらに、図15に示すように返却庫17を挿入すると返却庫17の奥部が返却庫棚位置決め板223に突き当たり返却庫17の挿入が終了する。
このようにして、返却庫17を返却庫棚22に挿入する。
次に、操作者が返却庫17を返却庫棚22から引き出す操作について図16に基づいて説明する。図16は第3の実施例を示す返却庫を返却庫棚から引き出したときの略示断面図である。
操作者は図16の矢印Fが示す方向に返却庫17を筐体1の前方へ引き出す。その引き出す途中で返却庫17の両側面に固着した係止ブロック173が返却庫ストッパ225と当接して返却庫17は停止する。
この状態で操作者は、一時保留部171の底面の下方に準備した硬貨回収ボックス等を配置し、操作レバー183を操作して底板18を移動させ一時保留部171の底部を開口させる。一時保留部171の底部が開口されると一時保留部171に貯留された硬貨が落下し、硬貨回収ボックス等に収納される。
また、返却庫17を前上方へ上げて引き出すことにより返却庫棚22から取外すことができる。このように返却庫17を返却庫棚22から取外し、床面に置いた硬貨回収ボックス等の開口部の上方が一時保留部171の底部になるように返却庫17を配置し、操作レバー183を操作して底板18を移動させ一時保留部171の底部を開口させて一時保留部171に貯留された硬貨を硬貨回収ボックス等に収納させるようにしてもよい。
さらに、返却庫17を返却庫棚22から取外して金種別収納部172に貯留された硬貨を取り出すこともできる。
以上説明したように、第3の実施例では、第1および第2の実施例の効果に加え、操作者は返却庫17を筐体1から取外すことなく一時保留部171に貯留された硬貨を容易に硬貨回収ボックス等に収納することができ、操作性を向上させることができるという効果が得られる。
次に、本発明の第4の実施例を説明する。
本発明の第4の実施例を示す硬貨入金機の構成は第1の実施例の硬貨入金機に返却箱を備えたことが異なるものである。なお、上述した第1の実施例と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図17は第4の実施例を示す硬貨入金機を含む貨幣処理機の斜視図である。
20は返却箱であり、引出し状の構造に形成され、筐体1から引出しおよび押入れることができるように構成されたものである。この返却箱20の上端は開放され一時保留部171から落下した硬貨を貯留することができるものである。また、この返却箱20を筐体1から引出すことにより、貯留された硬貨を取り出すことができる。
図18は第4の実施例を示す硬貨入金機のブロック図で、3は硬貨入金機である。
硬貨処理機3には、前述した硬貨ホッパ部11、硬貨鑑別部14、硬貨リジェクト部15、選別搬送部16、返却庫17、一時保留部171、返却箱20、硬貨収納カセット21が設けられている。
30は制御部で、図示しない記憶部に格納された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて硬貨入金機3、操作表示部40、およびカードリーダ41を含む貨幣処理装置全体の動作の制御を行うものとなっている。
なお、制御部30の制御により一時保留部171に貯留した硬貨を返却箱20または硬貨収納カセット21へ収納することができる。
上述した構成の作用について説明する。
なお、以下に説明する各部の動作は、図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて制御部30により制御されるものとする。
まず、硬貨を計数する硬貨入金機の計数処理の動作を説明する。図19は第4の実施例を示す計数処理のフローチャートであり、そのSで示すステップにしたがって説明する。
S1d:まず、操作者が操作表示部40に表示されている初期画面(メニュー画面)を見て、タッチパネルにより計数処理モードを選択する。
S2d:操作者が計数処理モードを選択すると操作者は計数する売上金等の硬貨を硬貨ホッパ部11に一括して投入した後、操作表示部40のスタートキーを押下する。これにより制御部30は硬貨入金機3に計数処理を指示する。
S3d:スタートキーの押下により、硬貨入金機3に計数処理が指示されると、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断される。その判断の結果、硬貨が存在しない場合は硬貨が投入されるまで待つ。
S4d:硬貨が存在する場合は分離繰出し部により硬貨が搬送路に1枚ずつ繰出され、繰出された硬貨が硬貨鑑別部14へ搬送される。
S5d:硬貨鑑別部14では送られてきた硬貨の金種等の鑑別が行われ、正常な硬貨か否かが判断される。
S6d:その結果、金種が確定した正常な硬貨は図20に示すように硬貨鑑別部14で金種毎に計数された後、選別搬送部16に送られ、この選別搬送部16の選別孔から1円、五円、十円、五十円、百円、五百円の硬貨が金種別に返却庫17の金種別収納部172に落下して貯留される。
S7d:金種が不明な硬貨はリジェクト硬貨として、硬貨ストッパ163を駆動して排除通路部161から落下させ硬貨リジェクト部15に貯留される。
S8d:そして、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合は前記S4dからの処理が繰返される。
S9d:また、硬貨が存在しないと判断された場合、搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により搬送路および選別搬送部16に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合、その硬貨が金種別収納部172に貯留されることで搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサに検知されなくなるのを待つ。
S10d:硬貨が搬送路および選別搬送部16に存在しないことが確認されると硬貨ホッパ部11の繰り出しの動作、搬送路および選別搬送部16の動作が停止される。
S11d:そして、計数された硬貨の金種別の枚数、金種別の金額、および合計金額が計数結果として操作表示部40に表示される。
この表示を見て操作者は硬貨の計数結果を確認し、表示画面中の確認キーを押下すると、IDカードが操作者に返却されて計数処理は終了するが、その際、図示しないプリンタにより計数結果が明細票にプリントされて操作者に放出される。
操作者はその明細票を受取り、また、返却庫17を引き出して金種別収納部172に貯留された硬貨を取り出す。
なお、前記計数結果の表示において、硬貨の金種別の枚数および金額は、硬貨が1枚計数される度に金種毎に加算して表示するような形態を取ることも可能である。
次に、硬貨を入金する硬貨入金機の入金処理の動作を説明する。図21は第4の実施例を示す入金処理のフローチャートであり、そのSで示すステップにしたがって説明する。
S1e:まず、操作者が操作表示部40に表示されている初期画面(メニュー画面)を見て、タッチパネルにより入金処理モードを選択する。
S2e:操作者が入金処理モードを選択すると操作者は入金する売上金等の硬貨を硬貨ホッパ部11に一括して投入した後、操作表示部40のスタートキーを押下する。これにより制御部30は硬貨入金機3に入金処理を指示する。
S3e:スタートキーの押下により、硬貨入金機3に入金処理が指示されると、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断される。その判断の結果、硬貨が存在しない場合は硬貨が投入されるまで待つ。
S4e:硬貨が存在する場合は分離繰出し部により硬貨が搬送路に1枚ずつ繰出され、繰出された硬貨が硬貨鑑別部14へ搬送される。
S5e:硬貨鑑別部14では送られてきた硬貨の金種等の鑑別が行われ、正常な硬貨か否かが判断される。
S6e:その結果、金種が確定した正常な硬貨は図22に示すように硬貨鑑別部14で金種毎に計数された後、選別搬送部16に送られ、硬貨ストッパ163を駆動して一時保留通路部162から落下させ一時保留部171に貯留される。
S7e:金種が不明な硬貨はリジェクト硬貨として、硬貨ストッパ163を駆動して排除通路部161から落下させ硬貨リジェクト部15に貯留される。
S8e:そして、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合は前記S4eからの処理が繰返される。
S9e:また、硬貨が存在しないと判断された場合、搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により搬送路および選別搬送部16に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合、その硬貨が一時保留部171に貯留されることで搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサに検知されなくなるのを待つ。
S10e:硬貨が搬送路および選別搬送部16に存在しないことが確認されると硬貨ホッパ部11の繰り出しの動作、搬送路および選別搬送部16の動作が停止される。
S11e:そして、計数された硬貨の金種別の枚数、金種別の金額、および合計金額が計数結果として操作表示部40に表示される。
S12e:この計数結果を見て操作者が表示画面中に表示されている収納あるいは取消を指定する指定キーを押下する。
S13e:操作者が指定キーを押下すると制御部30は押下された指定キーが硬貨の収納か取消かを判断する。
S14e:押下された指定キーが収納の場合、図22に示すように売上金である一時保留部171に貯留された硬貨を硬貨収納カセット21に収納する。
S15e:一方、押下された指定キーが取消の場合、図22に示すように一時保留部171に貯留した硬貨を返却箱20へ投出する。
そして、IDカードが操作者に返却され、計数された硬貨の金種別の枚数、金種別の金額、および合計金額が入金明細として図示しないプリンタにより明細票にプリントして操作者に放出され、入金処理は終了する。
操作者はその明細票を受取り、また、操作者がS12eにおいて取消を指定する指定キーを押下した場合、返却箱20を筐体1から引き出してその返却箱20に貯留した硬貨を取り出すことができる。
次に、硬貨を釣銭準備金と売上金とに仕分ける硬貨入金機の準備金入金処理の動作を説明する。図23は第4の実施例を示す準備金入金処理のフローチャートであり、そのSで示すステップにしたがって説明する。
S1f:まず、操作者が操作表示部40に表示されている初期画面(メニュー画面)を見て、タッチパネルにより準備金入金処理モードを選択し、売上金等の硬貨を硬貨ホッパ部11に一括して投入する。
S2f:制御部30は表示操作部40に金額入力の画面を表示し、操作者がこの画面に従ってテンキー等を操作して硬貨の釣銭準備金の金種毎の金額を入力する。
S3f:金額を入力すると操作者が操作表示部40のスタートキーを押下する。これにより制御部30は硬貨入金機3に準備金入金処理を指示する。
S4f:スタートキーを押下すると、入力された硬貨の金種毎の金額が図示しないRAM等の一時記憶部に記憶される。
S5f:スタートキーの押下により、硬貨入金機3に入金処理が指示されると、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断される。その判断の結果、硬貨が存在しない場合は硬貨が投入されるまで待つ。
S6f:硬貨が存在する場合は分離繰出し部により硬貨が搬送路に1枚ずつ繰出され、繰出された硬貨が硬貨鑑別部14へ搬送される。
S7f:硬貨鑑別部14では送られてきた硬貨の金種等の鑑別が行われ、正常な硬貨か否かが判断される。
S8f:その結果、金種が不明な硬貨はリジェクト硬貨として、硬貨ストッパ163を駆動して排除通路部161から落下させ硬貨リジェクト部15に貯留される。
S9f:金種が確定した正常な硬貨は硬貨鑑別部14で金種毎に計数され、そして制御部30は硬貨が計数される毎に、その金額を前記一時記憶部に記憶されている該当金種の金額から減算して、その値が零を超えたか否かを判断する。
S10f:超えていない場合、硬貨は図22に示すように釣銭準備金として選別搬送部16に送られて、この選別搬送部16の選別孔から1円、五円、十円、五十円、百円、五百円の硬貨が金種別に返却庫17の金種別収納部172に落下して貯留される。
S11f:また、減算値が零を超えた場合、硬貨は図22に示すように売上金として選別搬送部16に送られ、硬貨ストッパ163を駆動して一時保留通路部162から落下させ一時保留部171に貯留される。
S12f:そして、硬貨ホッパ11に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により硬貨ホッパ11に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合は前記S6fからの処理が繰返される。
S13f:また、硬貨が存在しないと判断された場合、搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサの検知出力に基づいて制御部30により搬送路および選別搬送部16に硬貨が存在するか否かが判断され、硬貨が存在する場合、その硬貨が一時保留部171に貯留されることで搬送路および選別搬送部16に設けられた図示しないセンサに検知されなくなるのを待つ。
S14f:硬貨が搬送路および選別搬送部16に存在しないことが確認されると硬貨ホッパ部11の繰り出しの動作、搬送路および選別搬送部16の動作が停止される。
S15f:そして、計数された硬貨の釣銭準備金および売上金のそれぞれの金種別の枚数、金種別の金額、ならびに合計金額が計数結果として操作表示部40に表示される。
S16f:この計数結果を見て操作者が表示画面中に表示されている収納あるいは取消を指定する指定キーを押下する。
S17f:操作者が指定キーを押下すると制御部30は押下された指定キーが硬貨の収納か取消かを判断する。
S18f:押下された指定キーが収納の場合、図22に示すように売上金である一時保留部171に貯留された硬貨を硬貨収納カセット21に収納する。
S19f:一方、押下された指定キーが取消の場合、図22に示すように一時保留部171に貯留した硬貨を返却箱20へ投出する。
そして、IDカードが操作者に返却され、計数された硬貨の金種別の枚数、金種別の金額、および合計金額が入金明細として図示しないプリンタにより明細票にプリントして操作者に放出され、準備金入金処理は終了する。
操作者はその明細票を受取り、また、返却庫17を引き出して釣銭準備金である硬貨を金種別収納部172から取り出すことができ、さらに、操作者がS16fにおいて取消を指定する指定キーを押下した場合、返却箱20を筐体1から引き出してその返却箱20に貯留した売上金である硬貨を取り出すことができる。
以上説明したように、第4の実施例では、第1の実施例の効果に加え、操作者は返却箱20を筐体1から取外して返却された硬貨を容易に取り出すことができ、操作性を向上させることができるという効果が得られる。
第1の実施例を示す硬貨入金機を含む貨幣処理機の斜視図 第1の実施例を示す硬貨入金機の略示断面図 第1の実施例を示す硬貨入金機のブロック図 第1の実施例を示す計数処理のフローチャート 第1の実施例を示す入金処理のフローチャート 第1の実施例を示す準備金入金処理のフローチャート 第2の実施例を示す底板が閉塞状態の返却庫の平面図 第2の実施例を示す底板が閉塞状態の返却庫の略示断面図 第2の実施例を示す底板が開放状態の返却庫の平面図 第2の実施例を示す底板が開放状態の返却庫の略示断面図 第3の実施例を示す返却庫および返却庫棚の平面図 第3の実施例を示す返却庫および返却庫棚の略示断面図 第3の実施例を示す返却庫を返却庫棚に挿入するときの略示断面図 第3の実施例を示す返却庫を返却庫棚に挿入するときの略示断面図 第3の実施例を示す返却庫を返却庫棚に挿入したときの略示断面図 第3の実施例を示す返却庫を返却庫棚から引き出したときの略示断面図 第4の実施例を示す硬貨入金機の斜視図 第4の実施例を示す硬貨入金機のブロック図 第4の実施例を示す計数処理のフローチャート 第4の実施例を示す計数処理の説明図 第4の実施例を示す入金処理のフローチャート 第4の実施例を示す入金処理および釣銭準備金処理の説明図 第4の実施例を示す釣銭準備金処理のフローチャート
符号の説明
1 筐体
3 硬貨入金機
11 硬貨ホッパ部
14 硬貨鑑別部
15 硬貨リジェクト部
16 選別搬送部
161 排除通路部
162 一時保留通路部
163 硬貨ストッパ
17 返却庫
171 一時保留部
172 金種別収納部
173 係止ブロック
174 スロープ
18 底板
183 操作レバー
184 操作レバー移動孔
19 圧縮スプリング
20 返却箱
21 硬貨収納カセット
22 返却庫棚
221 返却庫棚底板
222 返却庫棚側面
223 返却庫棚位置決め板
224 返却庫棚開口部
225 返却庫ストッパ
30 制御部
40 操作表示部
41 カードリーダ
45 前扉

Claims (5)

  1. 操作部から入力したモードにしたがって硬貨投入部に投入された硬貨を搬送路で搬送し、その硬貨を硬貨鑑別部で計数して入金処理する硬貨入金機において、
    金種別に仕切られ上端部が開放された金種別収納部と、開閉可能な底板で底面が構成され上端部が開放された一時保留部とで一体に構成され、筐体に挿抜可能な返却庫とを備え、
    該操作部で選択されたモードが、計数モードのとき鑑別された該硬貨を選別搬送路で金種別に選別して金種別収納部にそれぞれ貯留し、入金モードのとき鑑別された該硬貨を一時保留部に貯留し、さらに該操作部で収納指定を選択したとき該一時保留部の底板を開放し、該硬貨を硬貨収納カセットに収納するようにしたことを特徴とする硬貨入金機。
  2. 請求項1の硬貨入金機において、
    該操作部で選択されたモードが、準備金入金モードのとき該操作部で金種別金額を入力させ、該金種別金額分の硬貨を該金種別収納部にそれぞれ貯留し、それ以外の硬貨を該一時保留部に貯留するようにしたことを特徴とする硬貨入金機。
  3. 請求項1または請求項2の硬貨入金機において、
    前記返却庫を、該底板に固着された操作レバーで該底面を開放できるようにしたことを特徴とする硬貨入金機。
  4. 請求項1、請求項2または請求項3の硬貨入金機において、
    前記返却庫を、側面に設けた係止ブロックが該返却庫を支持する返却庫棚に設けた返却庫ストッパで係止されるようにしたことを特徴とする硬貨入金機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項の硬貨入金機において、
    該操作部で返却指定を選択したとき、該一時保留部から該硬貨を返却箱に収納するようにしたことを特徴とする硬貨入金機。
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