JP4669874B2 - ホイルローダ - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、ホイルローダに関する。
【0002】
従来より、作業機械としてホイルローダが知られている。ホイルローダでは、車体に枢軸されたブームの先端にバケット等のアタッチメントが設けられ、当該ブームがブームシリンダによって上下動可能に設けられ、バケットがいわゆるZバーリンクを介して駆動される。
Zバーリンクは、図12に示すように、ブーム10の略中央に回動可能に枢軸されたベルクランク11と、ベルクランク11の上端側および図示しない車体間を連結するチルトシリンダ(一点鎖線参照)と、ベルクランク11の下端側およびバケット20の背部を連結する連結リンク13とで構成されている。
【0003】
なお、図12では、図面が複雑になるのを避けるためにブームシリンダおよびチルトシリンダの図示を省略してある。また、チルトシリンダの車体の構造体との枢軸位置(ピボット位置)Zは、図面ではブーム10上に描かれているが、実際には図示しない車体に存在し、ブーム10上に存在する訳ではない。そして、図12においては、バケット20の地上位置、中間位置、および最も上方のトップ位置での状態が示されている。
【0004】
このような構成のホイルローダでは、バケット20を地上位置近辺にして掘削作業を行い、中間位置あるいはトップ位置からダンプさせてトラックへの積込作業を行う。
さらに、掘削作業の他、ホイルローダを用いて泥土や家畜のし尿等を汲み上げる場合もある。この場合には、図12に示すように、バケット20を地上位置でチルトさせておき、流動性のある泥土などをこぼれにくくして効率的に汲み上げるようにしている。
【0005】
このようなホイルローダにおいて、Zバーリンクにフォークを組み合わせたホイルローダも知られている(例えば、特許文献1)。
このホイルローダは、図13に示すように、バケット20からフォーク30に交換可能であり、交換する際に、図示しないチルトシリンダを幾分伸ばした状態にし、この状態でフォーク30を取り付けるようにしている。すなわち、チルトシリンダの伸ばし量は、二点鎖線で示すように、バケット20でのオフセット角度a分に相当し、この位置でフォーク30を連結リンク13に取り付ける。
こうすることでZバーリンクを用いたホイルローダであっても、地上位置からトップ位置までアタッチメント角度が略一定に維持されて角度特性を改善でき、フォーク30での作業を可能にしている。
[0006]
特許文献1:特開昭63−22499号公報
[発明の開示]
[発明が解決しようとする課題]
[0007]
しかしながら、前記特許文献1に記載のZバーリンクにフォークを組み合わせたホイルローダは、フォークの代わりにバケットを装着し、バケットを最高位置までリフトさせると、水平面に対するバケットの下面の先端部分の下がり角度が大きくなってしまう。
このため、掘削等によりバケット内に土砂を積み込み、ダンプトラック等の荷台に土砂を積み込もうとしても、ブームの上昇に伴ってバケットが意図に反してダンプしてしまい、意図した高さでのダンプ積み込み作業ができない。
【0008】
本発明の目的は、通常のバケット類及びフォークが交換可能であり、かつバケット類を最高位置にリフトさせてもほぼ水平を保ち、意図した高さからのダンプ積み込み作業が可能なホイルローダを提供することにある。
【0009】
本発明のホイルローダは、
一端が作業機を支持する構造体に取り付けられたブームと、
前記ブームの他端に取り付けられたバケットと、
前記ブームの長手方向の途中に取り付けられたベルクランクと、
一端が前記構造体に枢軸され、他端が前記ベルクランクの一方の端部に取り付けられたチルトシリンダと、
前記ベルクランクの他方の端部および前記バケットを連結する連結リンクとを備え、
前記バケットはフォークと交換可能であり、
前記バケットを地上水平位置とし、前記バケットの下面を地上面に置いたときに、前記チルトシリンダは、他端が前記ベルクランクの上端部分に取り付けられており、
前記連結リンクは、前記ベルクランクの下端部分に連結されており、
前記ベルクランクにおける、前記ブームとの枢軸位置及び前記連結リンクとの枢軸位置を結ぶ第1線分と、前記ベルクランクにおける、前記ブームとの枢軸位置及び前記チルトシリンダとの枢軸位置を結ぶ第2線分とのなす角度θが、バケット側で、
155(deg)≦θ≦176(deg)であり、
前記第2線分と、前記ベルクランクにおける前記チルトシリンダとの枢軸位置及び前記チルトシリンダの前記構造体に対する枢軸位置を結ぶ線分とのなす角度αが、
53.5(deg)≦α≦72.3(deg)であり、
前記バケットを地上水平位置とし、前記バケットの下面を地上面に置いた状態で、前記バケットの前記ブームとの取付位置及び前記バケットの前記連結リンクとの取付位置を結ぶ線分と、当該線分が前記バケットの前記ブームとの取付位置を通る鉛直線とのなす角度δが、
5≦δ≦23.3(deg)であり、
前記バケットを地上水平位置とした状態から前記チルトシリンダを操作することなく最高位置としたときに、水平面に対する前記バケットの下面先端の下がり角度ωが、
ω≦4.5(deg)である
ことを特徴とする。
[0010]
ここで、最高位置における許容される下がり角度は、積み込まれた土砂とバケットの内側底面との間の最大静止摩擦係数μと、作業機械の作業機を動作した時に、バケットに作用する加速度Gに基づいて定められる。
【0011】
このような本発明によれば、ベルクランクの第1線分及び第2線分のバケット側でなす角度θを176(deg)以下とし、ベルクランクの第2線分及びチルトシリンダの中心線の角度αを72.3(deg)以下とすることにより、バケット類を最高位置にチルトしても、バケット類の掘削面先端の下がり角度ωを4.5以下とすることができるため、バケット類を最高位置にチルトしても、積み込んだ土砂がバケット類から脱落することがなく、バケット類及びフォーク類双方を使用できるホイルローダとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係るホイルローダの構造を表す側面図。
【図2】前記実施形態におけるホイルローダの構造を表す斜視図。
【図3】前記実施形態におけるホイルローダのバケット類の地上水平位置、地上最高位置の状態を表す模式図。
【図4】前記実施形態におけるバケット類の下がり角度及び摩擦係数の関係を表す模式図。
【図5】前記実施形態における角度α及び下がり角度ωの関係を表すグラフ。
【図6】前記実施形態における角度α及び角度θの関係を表すグラフ。
【図7】前記実施形態における角度α及び下がり角度ωの関係を表すグラフ。
【図8】前記実施形態における角度α及びジオメトリ回転角度δの関係を表すグラフ。
【図9】前記実施形態のホイルローダに他のアタッチメントを装着した際の地上水平位置、中間位置、地上最高位置の状態を表す模式図。
【図10】前記実施形態におけるタイプAに係るホイルローダのバケットを装着した際の地上水平位置、地上最高位置の状態と、フォークを装着した際の地上水平位置、中間位置、地上最高の状態を表す模式図。
【図11】前記実施形態におけるタイプBに係るホイルローダのバケットを装着した際の地上水平位置、地上最高位置の状態と、フォークを装着した際の地上水平位置、中間位置、地上最高の状態を表す模式図。
【図12】従来のZバーリンクの構造を表す模式図。
【図13】従来のZバーリンクにフォークが取り付けられた構造を表す模式図。
【符号の説明】
【0013】
1…ホイルローダ、10…ブーム、20…バケット、11…ベルクランク、12…チルトシリンダ、13…連結リンク、L1…第1線分、L2…第2線分、L3…線分。
【0014】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るホイルローダ1の全体を示す側面図、図2は、ホイルローダ1の作業機2を示す外観斜視図である。ここで、作業機2とは、図2から構造体16Aを除いた部分をいう。なお、各図において、背景技術で説明した構成部材については同一符号を付してある。
ホイルローダ1は、前後のタイヤ14,15で自走可能な車体16を有しているとともに、車体16の前方(図中の左側)にバケット20を含む作業機2を支持する構造体16Aと、バケット20駆動用のブーム10およびZバーリンク式のリンク機構とを備えている。
【0015】
ブーム10は、基端が構造体16Aに枢軸されてブームシリンダ17で駆動され、ブーム10の先端には前記バケット20が枢軸されている。Zバーリンク式のリンク機構は、ブーム10の長手方向の途中に枢軸された「く」の字形状のベルクランク11と、ベルクランク11の上端側(バケット20が地上位置にあるときの上端側)を駆動するチルトシリンダ12と、ベルクランク11の下端側およびバケット20を連結する連結リンク13とで構成され、チルトシリンダ12がベルクランク11および構造体16Aを連結するように取り付けられている。
【0016】
この際、チルトシリンダ12の基端側は構造体16Aに枢軸されており、チルトシリンダ12の構造体16Aとの枢軸位置Zは、ブーム10を上昇させた際、バケット20のアタッチメント角度が地上位置からトップ位置の間でずれない位置に設定され、本実施形態では、ブーム10の構造体16Aとの枢軸位置Sのやや下方に設定されている。このことにより、地上位置で水平あるいはチルト状態のバケット20の角度特性を向上させている。
【0017】
一方、このようなホイルローダ1において、ベルクランク11は、ブーム10との枢軸位置Yおよび連結リンク13との枢軸位置Xを結ぶ第1線分L1と、チルトシリンダ12との枢軸位置Wおよび枢軸位置Yを結ぶ第2線分L2とのなす角の角度θがバケット20側で、次の式(1)の範囲に設定されている。
【0018】
[式1]
0(deg)<θ≦176(deg)・・・(1)
【0019】
また、図1に示されるように、バケット20を地上水平位置として、バケット20の下面21を地上面に置いた状態で、チルトシリンダ12の構造体16Aとの枢軸位置Z、及び、チルトシリンダ12の先端のベルクランク11のチルトシリンダ12との枢軸位置Wを結ぶ線分L3と、前述した第2線分とのなす角の鋭角側の角度αが、次の式(2)の範囲に設定されている。
【0020】
[式2]
α≦72.3(deg)・・・(2)
【0021】
ここで、ピンと孔とを備えて構成されるリンクは、一般的に、リンクアーム部材間の角度が15(deg)以下になると摩擦の影響が大きくなり、動作がスムーズでなくなるため、角度αの値も15(deg)を超えることが望ましい。
【0022】
さらに、バケット20を地上水平位置として、バケット20の下面21を地上面に置いた状態で、バケット20のブーム10との取付位置PP1と、バケット20の連結リンク13との取付位置PP2を結ぶ線分L4が取付位置PP1を通る鉛直線Vとなす角を、仮にこの角度をジオメトリ回転角度δと称すると、このジオメトリ回転角度δは、次の式(3)の範囲に設定されている。
【0023】
[式3]
δ≦23.3(deg)・・・(3)
【0024】
前述した角度θ、α、δは、次のように定められている。
まず、図3に示されるように、バケット20を最高位置Tまでリフトしたときに、バケット20内に積み込まれた土砂が滑り落ちては、ダンプトラック等の荷台に土砂を積み込むことができないので、この点について検討する。
図3において、バケット20を、チルトシリンダ12を伸縮させることなくブームシリンダ17のみにより、地上水平位置Eから最高位置Tまでリフトさせたときに、バケット20の下面21先端の水平面Hに対する下がり角度ωがどのようになるかについて検討する。
【0025】
水平面Hに対してバケット20の下面21先端の下がり角度ωを変化させたときに、土砂が滑り落ちない条件は、図4に示されるように、下がり角度ωが大きくなるに従って、土砂とバケット20の内側底面22(図3参照)との最大静止摩擦係数μが大きくなるグラフG1のような関係となり、この関係は、Wを荷の質量、gを重力加速度、bを水平方向加速度とすると、以下の式(4)で表される。
【0026】
[式4]
W・g・sinω+W・b・cosω=(W・g・cosω−W・b・sinω)×μ・・・(4)
【0027】
ここで、ホイルローダ1を後退させる際の加速度、すなわち、バケット20に水平後退方向に生じる加速度は、概ね0.02G〜0.1Gであるが、土砂等をトラックの荷台にダンプする際には、土砂等が滑り落ちる危険を避けるためには、0.02Gと考えて差し支えない。従って、図4は、加速度を0.02Gとした場合の下がり角度ω及び最大静止摩擦係数μの関係を表している。
【0028】
一方、土砂とバケット20の内側底面22の最大静止摩擦係数μは、内側底面22の塗装や表面の目荒らしによって調整することは可能であるが、永年使用すれば、内側底面22は摩耗してバケット20を構成する鋼材の面に近い最大静止摩擦係数μを取ることとなり、通常の最大静止摩擦係数μとしては、土砂等が滑り落ちる危険を避けることを考慮し、0.1を取ると考えられる。
以上のことから、図4のグラフを参照すると、バケット20の下がり角度ωは、最大静止摩擦係数μが0.1であると考えれば、4.5(deg)以下としなければ、バケット20内に積み込んだ土砂が滑り落ちる可能性が高くなることが判る。
【0029】
次に、フォーク30装着時において、地上水平位置E、中間位置、最高位置Tでの水平面Hに対するフォーク30の下面の先端部分の上がり角度が、角度θを変化させてもそれぞれの位置で同一であるように保ちつつ、ベルクランク11の第1線分L1及び第2線分L2のなす角度θを変化させたときに、角度αと、最高位置Tにおけるバケット20の下がり角度ωの関係は、下記表1及び図5に示されるグラフG2、G3に表される。図5及び後述の図6のグラフ上の点P1におけるバケット20、フォーク30の状態をそれぞれ図10A、図10Bに、点P2におけるバケット20、フォーク30の状態をそれぞれ図11A、図11Bに示す。グラフ上の点P1、P2以外の点においては、θが変化してもフォーク30装着時角度変化を同じにするため、Zの位置も移動している。なお、図10Bおよび図11Bにおけるω’は、フォーク30の下面の先端部分の上がり角度を示している。
【0030】
【表1】
【0031】
ここで、バケット20の下がり角度ωを検討するに当たり、ブーム寸法等の異なる2種類のホイルローダ1(図5ではタイプA、タイプBとし、タイプAのグラフがG2、タイプBのグラフがG3である。)でシミュレーションを行っている。また、図5において、縦軸のバケット20の下がり角度ωは、ω<0(deg)がバケット20の下面21の先端が水平面よりも下がっている状態を表し、ω>0(deg)がバケット20の下面21の先端が水平面よりも上がっている状態を表している。
図5に示されるグラフG2、G3によれば、バケット20の下がり角度ωが4.5(deg)となるのは、タイプAでは角度αが74.6(deg)、タイプBでは角度αが72.3(deg)であることが判る。
【0032】
また、このシミュレーションにおけるタイプA及びタイプBの角度αとベルクランク11の角度θとの関係は、図6のグラフG4、G5で与えられる。このグラフG4、G5によれば、タイプAでは角度αが74.6(deg)以下となるベルクランク11の角度θは、G4から176(deg)以下であり、タイプBでは角度αが72.3(deg)以下となる角度θは、G5から176(deg)以下であることが判る。
従って、タイプA(G4)及びタイプB(G5)のいずれのタイプのホイルローダ1でも、最高位置Tでのバケットの下がり角度ωを4.5(deg)以下とするには、角度αを72.3(deg)以下とし、ベルクランク11の角度θを176(deg)以下とすればよいことが判る(図6のハッチングの内側部分)。
以上のことから、角度θが前記式(1)を満たし、角度αが前記式(2)を満たすことを必要条件とすることにより、図3に示される最高位置Tにおけるバケット20の下がり角度ωを4.5(deg)以下とすることができるので、チルトシリンダ12の伸縮量を調整することなく、また、バケット20に積み込んだ土砂が滑り落ちることなしに、バケット20を最高位置Tにリフトすることができるのである。
【0033】
次に、フォーク30装着時において、地上水平位置E、中間位置、最高位置Tでの水平面Hに対するフォーク30の下面の先端部分の上がり角度ω’が、角度θを変化させてもそれぞれの位置で同一であるように保ちつつ、ジオメトリ回転角度δを変化させたときに、角度αと、最高位置Tにおけるバケット20の下がり角度ωの関係は、下記表2及び図7に示されるグラフG6、G7に表される。尚、グラフG6は、ホイルローダ1のタイプAの変化を表し、グラフG7は、ホイルローダ1のタイプBの変化を表している。
ジオメトリ回転角度δを変化させることにより、ブーム端点PP1を中心として連結リンク13とベルクランク11が回転移動し、枢軸位置Xの位置も移動している。グラフにおける点P1、P2以外の点においては、ジオメトリ回転角度δを変化させても、フォーク30装着時における水平面Hに対するフォーク30の下面の先端部分の上がり角度ω’を同じにする為にZの位置も移動している。
【0034】
【表2】
【0035】
図7に示されるグラフG6、G7によれば、バケット20の下がり角度ωがほぼ4.5(deg)となるのは、タイプAでは角度αが74.6(deg)であることが判るが、タイプBについては、ωが4.5(deg)を挟むように、角度αが72.24(deg)の場合にωが4.38(deg)となり、角度αが72.78(deg)の場合にωが4.60となっている。これらの値で一次近似を行ってωが4.5(deg)となる位置を求めてみると、角度αは72.53であることが判る。
【0036】
また、このシミュレーションにおけるタイプA及びタイプBの角度αとジオメトリ回転角度δとの関係は、図8のグラフG8、G9で与えられる。このグラフG8、G9によれば、タイプAでは角度αが74.6(deg)以下となるジオメトリ回転角度δは23.3(deg)以下であり、タイプBでは角度αが72.24(deg)以下となるジオメトリ回転角度δは27.6(deg)以下であることが判る。
従って、タイプA(G8)及びタイプB(G9)のいずれのタイプのホイルローダ1でも、最高位置Tでバケットの下がり角度ωを4.5(deg)以下とするには、前述と同様に角度αを72.3(deg)以下とし、ジオメトリ回転角度δを23.3(deg)以下とすればよいことが判る(図8のハッチングの内側部分)。
以上のことから、角度αが前記式(2)を満たし、ジオメトリ回転角度δが前記式(3)を満たすことを必要条件とすることにより、図3における最高位置Tにおけるバケット20の下がり角度ωを4.5(deg)以下とすることができるので、角度θ及び角度αの場合と同様に、チルトシリンダ12の伸縮量を調整することなく、また、バケット20に積み込んだ土砂が滑り落ちることなしに、バケット20を最高位置Tにリフトすることができるのである。もちろんより望ましくは、式(1)、(2)、及び式(3)を満たせば、より確実に下がり角度ωが4.5(deg)以下のホイルローダ1とすることができる。
【0037】
このような条件を満たす一例として、タイプAのホイルローダ1の角度αが55.4(deg)、ジオメトリ回転角度δが7.0(deg)、下がり角度ωが3.0(deg)となるものについて、図9に示されるように、アタッチメントをフォーク30に変更して、フォーク30を地上水平位置Eから中間位置M、最高位置Tまでチルトさせた状態でシミュレーションを行った。
【0038】
シミュレーションの結果、フォーク30の先端部分の水平面に対する上がり角度ω’は、地上水平位置Eで0(deg)、中間位置Mで1.6(deg)、最高位置Tで7.8(deg)となり、最高位置Tにおいても、フォーク30に積載した荷物等がフォーク30の先端から脱落することはなく、前記条件を満たすホイルローダ1であれば、アタッチメントにバケット20及びフォーク30のいずれを用いても、積み込んだ土砂や、積載した荷物がアタッチメントから脱落することなく、最高位置Tであっても荷下ろしやダンプ等を確実に行えることが確認された。
【0039】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、ホイルローダ1について本発明を適用していたが、これに限られず、いわゆるZバーリンクを備えた作業機械であれば本発明を適用することができる。
また、本発明における角度θ、α、及びジオメトリ回転角度δは、前記実施形態に示されるものに限定されるものではなく、要するに最高位置におけるバケット20の下がり角度が4.5(deg)以下となればよく、前記条件を満たす範囲で種々の組合せを採用することができる。
その他、本発明の具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、ホイルローダに利用することができる他、自走式や定置式に限定されないあらゆる建設機械及び土木機械にも利用できる。
Claims (1)
- 一端が作業機を支持する構造体に取り付けられたブームと、
前記ブームの他端に取り付けられたバケットと、
前記ブームの長手方向の途中に取り付けられたベルクランクと、
一端が前記構造体に枢軸され、他端が前記ベルクランクの一方の端部に取り付けられたチルトシリンダと、
前記ベルクランクの他方の端部および前記バケットを連結する連結リンクとを備え、
前記バケットはフォークと交換可能であり、
前記バケットを地上水平位置とし、前記バケットの下面を地上面に置いたときに、前記チルトシリンダは、他端が前記ベルクランクの上端部分に取り付けられており、
前記連結リンクは、前記ベルクランクの下端部分に連結されており、
前記ベルクランクにおける、前記ブームとの枢軸位置及び前記連結リンクとの枢軸位置を結ぶ第1線分と、前記ベルクランクにおける、前記ブームとの枢軸位置及び前記チルトシリンダとの枢軸位置を結ぶ第2線分とのなす角度θが、バケット側で、
155(deg)≦θ≦176(deg)であり、
前記第2線分と、前記ベルクランクにおける前記チルトシリンダとの枢軸位置及び前記チルトシリンダの前記構造体に対する枢軸位置を結ぶ線分とのなす角度αが、
53.5(deg)≦α≦72.3(deg)であり、
前記バケットを地上水平位置とし、前記バケットの下面を地上面に置いた状態で、前記バケットの前記ブームとの取付位置及び前記バケットの前記連結リンクとの取付位置を結ぶ線分と、当該線分が前記バケットの前記ブームとの取付位置を通る鉛直線とのなす角度δが、
5≦δ≦23.3(deg)であり、
前記バケットを地上水平位置とした状態から前記チルトシリンダを操作することなく最高位置としたときに、水平面に対する前記バケットの下面先端の下がり角度ωが、
ω≦4.5(deg)である
ことを特徴とするホイルローダ。
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