JP2007177435A - ショベルローダにおけるカバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バケットとバケット支持部材との連結部に対する積載物の噛み込みを防止することのできるショベルローダにおけるカバー装置を提供する。
【解決手段】 ショベルローダのカバー装置46は、バケット20とそのバケット20を前後傾可能に支持するバケットブラケット13との連結部44の上方を覆うカバー部材47を備える。カバー部材47を、非可撓性の板状材で形成する。カバー部材47の一端部を、バケット20のブラケット部28,29に回動可能に連結する。カバー部材47の他端部を、バケットブラケット13に回動可能にかつスライド可能に連結し、そのスライドによりバケット20の前後傾にともなう両者間の間隔の変化を吸収する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば土砂、砂利等の積載物の荷役作業に使用されるショベルローダにおけるカバー装置に関する。
従来、例えば土砂、砂利等の積載物の荷役作業に使用されるものとしては、ショベルローダとバックホウローダがある。ショベルローダは、バケットをその開口部を前方に向けた状態で前方へ移動させることによりバケット内に積載物を掬い入れる形式の車両である(例えば、特許文献1参照。)。これに対し、バックホウローダは、バケットをその開口部を後方に向けた状態で手前に移動させることにより、地面等を掘削する形式の車両いわゆる掘削機で、パワーショベルとも呼ばれている(例えば、特許文献2参照。)。このように、ショベルローダとバックホウローダとは、荷役形式が異なっている。
前記特許文献1に記載されたショベルローダでは、リフトアームとブラケットとの連結部に対する積載物の噛み込みを防止するための対策が講じられていない。
また、前記特許文献2に記載されたパワーショベルのカバーでは、アームとバケットとの連結部に対する積載物の噛み込みを防止するために、アームとバケットとの間に可撓性薄板状物(補強芯入りのゴム板、織物等のシート材)を垂れ幕状に架設している。
特開平7−3847号公報 実開平7−43185号公報
前記特許文献1に記載されたショベルローダでは、リフトアームとブラケットとの連結部に積載物の噛み込みを生じることがある。この積載物の噛み込みは、バケットを最後傾させたときの衝撃により、バケットから荷こぼれした積載物がリフトアームとブラケットとの連結部に落下することにより発生する。なお、バケットの開口側の後端部に、積載物の荷こぼれを防止するために、スピルガードが設けられることもある(例えば、実開平5−14245号参照。)。しかし、スピルガードでは、バケットからの突出高さがあまり高いと、オペレータの視野を妨げることになる。このため、スピルガードにより荷こぼれを防止するには限界があった。
また、前記特許文献2に記載されたパワーショベルのカバーでは、可撓性薄板状物(補強芯入りのゴム板、織物等のシート材)を使用している。このため、アームとバケットの間の間隔の最大時においては緊張状態となるが、その間隔が小さくなるにしたがって次第に弛んでいく。このため、バケットをアームとの間隔が狭くなると、アームとバケットとの間に可撓性薄板状物が挟み込まれやすいといった問題が発生する。
また、前記特許文献1に記載されたショベルローダにおけるリフトアームとブラケットとの連結部に対する積載物の噛み込みを防止するために、前記特許文献2のカバーを適用するが容易に考えられる。しかし、ショベルローダの場合、荷役形式上、リフトアームとブラケットとの間には、可撓性薄板状物を水平状に架設することになる。したがって、バケットをリフトアームとの間隔を狭くする方に回動したときには、可撓性薄板状物がその自重で垂れ下がる。また、可撓性薄板状物では、荷こぼれした積載物を幅方向側方へ落とすことができないため、その積載物で可撓性薄板状物が垂れ下げられ、甚だしいときにはリフトアームとブラケットとの連結部上に接触してしまう。このような理由から、可撓性薄板状物では、バケットとリフトアームとの間に挟み込まれやすいために、前記特許文献1に記載されたショベルローダに前記特許文献2に記載されたカバーを適用することは実用的ではない。
本発明が解決しようとする課題は、バケットとバケット支持部材との連結部に対する積載物の噛み込みを防止することのできるショベルローダにおけるカバー装置を提供することにある。
前記した課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とするショベルローダにおけるカバー装置により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載されたショベルローダにおけるカバー装置によると、バケットとバケット支持部材との連結部の上方を覆うカバー部材を、非可撓性の板状材で形成しかつバケットとバケット支持部材との間に対して該バケットの前後傾にともなう両者間の間隔の変化を吸収可能に架設したものである。したがって、バケットの前後傾や荷こぼれした積載物によりカバー部材に弛みを生じることがなく、その積載物をカバー部材により除けることができる。これにより、ショベルローダにおけるバケットとバケット支持部材との連結部に対する積載物の噛み込みを防止あるいは低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載されたショベルローダにおけるカバー装置によると、バケットの前後傾にともない、カバー部材が一方の部材に対して回動するとともに他方の部材に対して回動し、かつ他方の部材に対するカバー部材の他端部のスライドにより両者間の間隔の変化を吸収することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3に記載されたショベルローダにおけるカバー装置によると、バケットの前後傾にともない、カバー部材が一方の部材に対して回動するとともに他方の部材に対して回動し、かつカバー部材のテレスコピック状の伸縮により両者間の間隔の変化を吸収することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載されたショベルローダにおけるカバー装置によると、荷こぼれした積載物がカバー部材に設けた傾斜面上を車両幅方向に転動等することにより、その積載物を傾斜面上から容易に滑り落とすことができる。
また、特許請求の範囲の請求項5に記載されたショベルローダにおけるカバー装置によると、上下方向に回動するリフトアームの先端部に設けたバケットブラケットがバケット支持部材であるので、バケットブラケットとバケットとの連結部に対する積載物の噛み込みを防止あるいは低減することができる。
本発明のショベルローダにおけるカバー装置によれば、カバー部材が弛みを生じることが無いので、積載物を除くことができる。したがって、ショベルローダにおけるバケットとバケット支持部材との連結部に対する積載物の噛み込みを防止あるいは低減することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施例を参照して説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1を説明する。なお、説明の都合上、カバー装置を説明するに先立って、本実施例を適用するショベルローダを説明することにする。図5はショベルローダを示す斜視図、図6は同じく側面図、図7同じく平面図である。
図5に示すように、ショベルローダ(車両ともいう。)1のフレーム2には、左右一対をなす前輪としての駆動輪3、及び、左右一対をなす後輪としての操舵輪4が配設されている(図7参照。)。図6に示すように、フレーム2上には、オペレータが着席する運転席5が設けられている。運転席5の前方には、操舵輪4を操舵するためのステアリング6が設けられている。また、運転席5の周辺部には、ショベルローダ1の走行操作及び荷役操作を行なうための操作レバー(図示省略)が設けられている。
図6に示すように、前記フレーム2の前部には、左右一対をなすリーチアーム8の下端部が回動可能に支持されている。両リーチアーム8は、リーチシリンダ9の伸縮作動により前後方向に回動される。各リーチアーム8の上端部には、左右一対をなすリフトアーム10の後端部が回動可能に支持されている。両リフトアーム10は、リフトシリンダ11の伸縮作動により上下方向に回動される。また、リーチシリンダ9によるリーチアーム8の回動にともなって、リフトシリンダ11が同方向へ回動されるようになっている。また、両リフトアーム10の前端部には、左右一対をなすバケットブラケット13の下端部が軸12により回動可能に支持されている。両バケットブラケット13の上端部間には、ブラケットメンバ14が架設されている。
前記リーチアーム8の上端部には、カウンタアーム16が回動可能に設けられている。このカウンタアーム16と前記フレーム2との間には、リーチアーム8にその後側で平行をなす後側のコンロッド17が架設されている。また、カウンタアーム16と前記バケットブラケット13との間には、前記リフトアーム10にその上側で平行をなす上側のコンロッド18が架設されている。なお、カウンタアーム16、後側のコンロッド17、及び、上側のコンロッド18は、リフトアーム10の進退時及びリフトアーム10の昇降時にバケットブラケット13を平行移動させるためのリンク機構を構成している。
次に、前記バケットブラケット13に前後傾可能に支持されるバケット20を説明する。なお、図8はバケットとバケットブラケットとの関係を示す側断面図である。
図8に示すように、バケット20は、断面略U字状のメインプレート21と、そのメインプレート21の左右両端面を閉鎖する左右のサイドプレート22とを備えている(図5参照。)。バケット20の開口側の前端部には、バケットエッジ24(図7参照。)が取付けられている。図5に示すように、メインプレート21の開口側の後端部には、開口面上に突出するスピルガード26が取り付けられている。スピルガード26の後側には、山形状をなす泥除け部材27が設けられている。また、メインプレート21の後側には、左右一対をなすヒンジ用ブラケット部28、及び、そのヒンジ用ブラケット部28の内側に所定間隔を隔てて配設された左右一対をなすシリンダ用ブラケット部29が設けられている(図6及び図7参照。)。図8に示すように、両ヒンジ用ブラケット部28及びシリンダ用ブラケット部29は、前記両バケットブラケット13の前側下端部にヒンジ軸31を介して回動可能に連結されている。また、両シリンダ用ブラケット部29には、左右一対をなすダンプシリンダ33のシリンダロッド34が連結軸35により回動可能に連結されている。ダンプシリンダ33のシリンダチューブ33aは、バケットブラケット13のブラケットメンバ14に支軸により回動可能に連結されている。したがって、バケット20は、ダンプシリンダ33の伸縮作動により前後方向に回動すなわち前後傾される。なお、リーチシリンダ9、リフトシリンダ11、ダンプシリンダ33は、運転席5の周辺部に設けられた操作レバー(図示省略)の操作に基づいて伸縮作動される。
次に、前記ショベルローダ1の作用について説明する。ショベルローダ1にて土砂等の積載物の荷役作業を行なう場合、運転席5(図6参照。)に着席したオペレータは、各種の操作レバー(図示しない。)を操作することにより、ショベルローダ1の走行操作及び荷役操作を行なう。
そして、バケット20をその開口部を地面38上で前方に向けた状態で前方へ移動させることにより、バケット20内に積載物37を掬い入れる(図6中、二点鎖線20(1)参照。)。次に、バケット20を後傾させて開口部を上方に向けることにより、バケット20内に積載物37を積載する(図6中、二点鎖線20(2)参照。)。その後、リフトアーム10を上方へ回動させることにより、バケット20を上昇させる(図6中、二点鎖線20(3)参照。)。そして、ショベルローダ1を荷降ろしする場所へ走行した後、バケット20を前傾させて開口部を前下方へ向けることにより、積載物37を下方へ排出する(図6中、二点鎖線20(4)参照。)。なお、図8に示すように、バケット20には、後傾時においてバケットブラケット13の前側部に当接することにより最後傾位置を規定する後傾用ストッパ40、及び、前傾時においてバケットブラケット13の下側部に当接することにより最前傾位置を規定する前傾用ストッパ42が設けられている(図3参照。)。
ところで、前記ショベルローダ1においては、バケット20の後傾動作が最後傾位置にて規定されたときに、バケット20内の積載物37が、スピルガード26を越えて後方へ荷こぼれすることがある(図8中、二点鎖線37a参照。)。すると、バケット20(詳しくは、バケットブラケット13の両側に位置するブラケット部28,29)とバケットブラケット13との連結部(ヒンジ軸31の周辺部が相当する。)44上に落下する。しかして、前記連結部44に落下する積載物37aのうちの大半は隙間を通じて下方へ落下してしまうが、中には連結部44に堆積するものがある。この堆積した積載物37aが、次回のバケット20の前傾により落下してしまえば問題はないが、ときとして残留した場合、次回のバケット20の後傾時に連結部44上におけるバケット20のブラケット部28,29とバケットブラケット13との間に噛み込まれることがある。このような積載物37aの噛み込みは、例えば、バケット20の最後傾位置への後傾動作の妨げなることから好ましくない。
そこで、本実施例では、前記ショベルローダ1に、前記したバケット20とバケットブラケット13との連結部44に対する積載物37aの噛み込みを防止するためのカバー装置を設けたものである。図1はカバー装置を一部破断して示す斜視図、図2はバケットの最後傾状態におけるカバー装置を示す側断面図、図3はバケットの最前傾状態におけるカバー装置を示す側断面図、図4はカバー装置の作用説明図である。なお、バケット20と左側のバケットブラケット13との連結部44にかかるカバー装置46について説明し、そのカバー装置46に対して左右対称状をなすバケット20と右側のバケットブラケット13との連結部44にかかるカバー装置46についてはその説明を省略する。
図1に示すように、カバー装置46は、前記バケット20とそのバケット20を前後傾可能に支持する前記バケットブラケット13との連結部44の上方を覆うカバー部材47を備えている。なお、バケットブラケット13は、本明細書でいう「バケット支持部材」に相当する。
また、カバー部材47を備えるために、バケットブラケット13を間にして両側に位置するバケット20のヒンジ用ブラケット部28及びシリンダ用ブラケット部29の後側部(バケット20の前傾時において上側部となる。)には、左右一対をなす軸受部(図4では片側のみを示す。)48が左右対称状に形成されている(図4参照。)。両軸受部48には、ヒンジ軸31の軸線に対して平行をなす軸線上に位置する軸受孔(符号省略。)が形成されている。
また、バケットブラケット13の前側部には、左右一対をなすガイド部材(図4では片側のみを示す。)50が左右対称状に設置されている。両ガイド部材50には、バケットブラケット13の前側部に沿って一直線状に延びる長細孔からなるガイド孔51が形成されている。なお、前記バケットブラケット13の前側部には、バケット20の最後傾時に前記後傾ストッパ40が当接するストッパプレート62が設けられている(図1参照。)。
図1に示すように、前記カバー部材47は、例えば板金製で非可撓性の板状材(金属板材)で形成されている。カバー部材47は、縦方向に延びる左側板部53(図4参照。)と、その左側板部53の上端縁から車両幅方向の外方(図4において右方)に向かって下り勾配をなす傾斜板部54とを備えている。図1に示すように、カバー部材47の前面開口部は、左側板部53及び傾斜板部54に連続しかつ前方に向かって下り勾配をなす三角板状の前側板部55により閉鎖されている。また、カバー部材47の後面開口部は、左側板部53及び傾斜板部54に連続する三角板状の後側板部57(図4参照。)により閉鎖されている。また、カバー部材47の傾斜板部54の下端縁には、左側板部53の下端部に平行をなす端縁部56が形成されている(図1及び図4参照。)。
前記カバー部材47の左側板部53及び端縁部56における外側面の前端部には、相反方向へ突出する左右一対をなす支持ピン(図4では片側のみを示す。)58が左右対称状に設けられている(図4参照。)。両支持ピン58は、前記バケット20のヒンジ用ブラケット部28及びシリンダ用ブラケット部29(以下、総称して「ブラケット部」という。)に設けた両軸受部48(詳しくは、軸受孔(符号省略。))に対して回動可能に支持されている(図4参照。)。
前記カバー部材47の左側板部53及び端縁部56における外側面の後端部には、相反方向へ突出する左右一対をなすスライドピン(図4では片側のみを示す。)60が左右対称状に設けられている。両スライドピン60は、前記バケットブラケット13に設けた両ガイド部材50のガイド孔51に対して回動可能にかつガイド孔51の長手方向に沿ってスライド可能に支持されている。
上記したショベルローダ1におけるカバー装置46において、いま、バケット20が最後傾状態にあるときは、図2に示すように、バケット20のブラケット部28,29とバケットブラケット13との間の間隔が最小となる。このとき、スライドピン60は、バケットブラケット13のガイド部材50のガイド孔51の上端部に位置する。なお、バケット20のブラケット部28,29とバケットブラケット13との間の間隔とは、支持ピン58とスライドピン60との間の水平距離が相当する。
前記バケット20が最後傾状態(図2参照。)から前傾されていくと、バケット20のブラケット部28,29とバケットブラケット13との間の間隔が次第に延びていく。すると、バケット20のブラケット部28,29の軸受部48に対して支持ピン58が相対的に回動しながら前方へ引っ張られていく。これにともない、カバー部材47が前方へ引っ張られていくとともに、バケットブラケット13のガイド部材50のガイド孔51に対してスライドピン60が回動しながら下方へスライドしていく。そして、バケット20が最前傾状態(図3参照。)になると、バケット20のブラケット部28,29とバケットブラケット13との間の間隔が最長になる。このとき、スライドピン60は、バケットブラケット13のガイド部材50のガイド孔51の下端部に位置する。
また、前記バケット20が最前傾状態(図3参照。)から後傾されていくと、前傾時と逆に、バケット20のブラケット部28,29とバケットブラケット13との間の間隔が次第に短くなっていく。すると、バケット20のブラケット部28,29の軸受部48に対して支持ピン58が相対的に回動しながら後方へ押動されていく。これにともない、カバー部材47が後方へ押動されていくとともに、バケットブラケット13のガイド部材50のガイド孔51に対してスライドピン60が回動しながら上方へスライドしていく。そして、バケット20が最後傾状態(図2参照。)になると、前に述べたように、バケット20のブラケット部28,29とバケットブラケット13との間の間隔が最小になる。
上記したショベルローダ1におけるカバー装置46によると、バケット20とバケットブラケット13との連結部44の上方を覆うカバー部材47を、非可撓性の板状材で形成しかつバケット20とバケットブラケット13との間に対して該バケット20の前後傾にともなう両者(20,13)間の間隔の変化を吸収可能に架設したものである。したがって、バケット20の前後傾や荷こぼれした積載物37aによりカバー部材47に弛みを生じることがなく、その積載物37aをカバー部材47により除けることができる。これにより、ショベルローダ1におけるバケット20とバケットブラケット13との連結部44に対する積載物37aの噛み込みを防止あるいは低減することができる。
また、バケット20の前後傾にともない、カバー部材47の支持ピン58がバケット20のブラケット部28,29における軸受部48に対して回動するとともにバケットブラケット13に対して回動し、かつバケットブラケット13におけるガイド部材50のガイド孔51に対するカバー部材47のスライドピン60のスライドにより両者(20,13)間の間隔の変化を吸収することができる。なお、支持ピン58及び軸受部48を、バケットブラケット13とカバー部材47の後端部との間に配置し、ガイド部材50及びスライドピン60を、バケット20のブラケット部28,29とカバー部材47の前端部との間に配置することもできる。また、支持ピン58をバケット20のブラケット部28,29(又は、バケットブラケット13)に配置し、軸受部48をカバー部材47に配置することもできる。また、スライドピン60をバケットブラケット13(又はバケット20のブラケット部28,29)に配置し、ガイド部材50をカバー部材47に配置することもできる。
また、荷こぼれした積載物37aは、カバー部材47に設けた傾斜板部54の上面に相当する傾斜面54a上を車両幅方向外方に転動等する(図4中、矢印参照。)。これにより、その積載物37を傾斜面54a上から容易に滑り落とすことができる。また、荷こぼれした積載物37aを、ダンプシリンダ33側に流れ落ちることを防止あるいは低減することができる。なお、カバー部材47の傾斜板部54は、左側板部53の上端縁から車両幅方向の外方(図4において右方)に向かって上り勾配をなすように形成してもよいし、左側板部53とにより断面山形状、アーチ状、平板状等に適宜変更することができる。
また、上下方向に回動するリフトアーム10(図6参照。)の先端部に設けたバケットブラケット13をバケット支持部材としているので、バケットブラケット13とバケット20との連結部44に対する積載物37aの噛み込みを防止あるいは低減することができる。なお、リフトアーム10にバケット20が直接的に支持される場合は、リフトアーム10が本明細書でいう「バケット支持部材」に相当する。
[実施例2]
本発明の実施例2を説明する。なお、実施例2は、前記実施例1の一部すなわち抜止手段を変更したものであるので、同一部位に同一符号を付すことにより、重複する説明は省略する。また、図9はカバー装置を示す斜視図である。
図9に示すように、本カバー装置(符号、66を付す。)は、前記実施例1におけるカバー部材47に代えて、テレスコピック状に伸縮可能に構成されたカバー部材67を使用するものである。カバー部材67は、板金製で非可撓性の板状材(金属板材)で形成された複数枚(図は3枚を示す。)の平板状のカバー材68,69,70を多重筒状に組合わせることによりテレスコピック状に伸縮可能に構成されている。カバー部材67の基端部に相当する最外側のカバー材68の基端部、及び、カバー部材67の先端部に相当する最内側のカバー材70の先端部には、相反方向へ左右対称状に突出する左右一対をなす前後の支持ピン72,73(図9では片側のみを示す。)が設けられている。カバー部材67の前側の両支持ピン72は、バケット20のブラケット部28,29に設けた両軸受部48(詳しくは、軸受孔(符号省略。))に対して回動可能に支持されている。
前記バケットブラケット13の前側部には、前記実施例1におけるガイド部材50に代えて、左右一対をなす軸受孔(符号省略。)を有する軸受部75(図9では片側のみを示す。)が設けられている。この両軸受部75(詳しくは、軸受孔(符号省略。))に対して、前記カバー部材67の後側の両支持ピン73が回動可能に支持されている。
上記したショベルローダ1におけるカバー装置66によると、バケット20の前後傾にともない、バケット20のブラケット部28,29の軸受部48に対してカバー部材67の支持ピン72が相対的に回動するとともに、バケットブラケット13の軸受部75に対してカバー部材67の支持ピン73が相対的に回動し、かつカバー部材67のテレスコピック状の伸縮により両者(20,13)間の間隔の変化を吸収することができる。したがって、本実施例のカバー装置66によっても、前記実施例1におけるカバー装置46と同様の作用・効果を得ることができる。
なお、本実施例において、支持ピン72をバケット20のブラケット部28,29(又は、バケットブラケット13)に配置し、軸受部48をカバー部材67の基端部(又は先端部)に配置することもできる。また、支持ピン73をバケットブラケット13(又はバケット20のブラケット部28,29)に配置し、軸受部75をカバー部材67の先端部(又は基端部)に配置することもできる。また、本実施例で、カバー部材67の平板状に形成したカバー材68,69,70を、断面山形状、アーチ状等の適宜の形状に変更することができる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。
本発明の実施例1にかかるカバー装置を一部破断して示す斜視図である。 バケットの最後傾状態におけるカバー装置を示す側断面図である。 バケットの最前傾状態におけるカバー装置を示す側断面図である。 カバー装置の作用説明図である。 本発明の実施例にかかるショベルローダを示す斜視図である。 ショベルローダを示す側面図である。 ショベルローダを示す平面図である。 バケットとバケットブラケットとの関係を示す側断面図である。 本発明の実施例2にかかるカバー装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 ショベルローダ(車両)
10 リフトアーム
13 バケットブラケット(バケット支持部材)
20 バケット
37 積載物
37a 荷こぼれした積載物
44 連結部
46 カバー装置
47 カバー部材
54 傾斜板部
54a 傾斜面
66 カバー装置
67 カバー部材

Claims (5)

  1. バケットをその開口部を前方に向けた状態で前方へ移動させることにより、前記バケット内に積載物を掬い入れる形式のショベルローダにおけるカバー装置であって、
    前記バケットとそのバケットを前後傾可能に支持するバケット支持部材との連結部の上方を覆うカバー部材を備え、
    前記カバー部材を、非可撓性の板状材で形成しかつ前記バケットと前記バケット支持部材との間に対して該バケットの前後傾にともなう両者間の間隔の変化を吸収可能に架設した
    ことを特徴とするショベルローダにおけるカバー装置。
  2. 請求項1に記載のショベルローダにおけるカバー装置であって、
    前記カバー部材の一端部を、前記バケットと前記バケット支持部材のいずれか一方の部材に回動可能に連結し、
    前記カバー部材の他端部を、他方の部材に回動可能にかつスライド可能に連結し、
    前記他方の部材に対する前記カバー部材の他端部のスライドにより、前記バケットの前後傾にともなう両者間の間隔の変化を吸収する構成とした
    ことを特徴とするショベルローダにおけるカバー装置。
  3. 請求項1に記載のショベルローダにおけるカバー装置であって、
    前記カバー部材を、テレスコピック状に伸縮可能に構成し、
    前記カバー部材の一端部を、前記バケットと前記バケット支持部材のいずれか一方の部材に回動可能に連結し、
    前記カバー部材の他端部を、他方の部材に回動可能に連結し、
    前記カバー部材のテレスコピック状の伸縮により、前記バケットの前後傾にともなう両者間の間隔の変化を吸収する構成とした
    ことを特徴とするショベルローダにおけるカバー装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のショベルローダにおけるカバー装置であって、
    前記カバー部材に、車両幅方向に下り勾配をなす傾斜面を設けたことを特徴とするショベルローダにおけるカバー装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載のショベルローダにおけるカバー装置であって、
    前記バケット支持部材は、上下方向に回動するリフトアームの先端部に設けたバケットブラケットであることを特徴とするショベルローダにおけるカバー装置。

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