JP5718513B1 - 作業用車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】アームの上下揺動に応じたアーム先端の移動軌跡が垂直移動に近く、且つ前後方向の移動量を抑えて、アーム上下揺動時における車両の安定性および操作性に優れた作業用車両を提供する。【解決手段】アーム21が最も下方に揺動した状態において、コントロールリンク22は枢結点Aと枢結される一端側から後方に向かって略水平に延びて配置され、他端側においてアーム21と枢結点Dにおいて枢結され、アームシリンダ23は枢結点Dより後側に位置して、枢結点Bと枢結される一端側から上方に向かって略垂直に延びて配置され、他端側においてアーム21と枢結点Eにおいて枢結され、リフトリンク24はアームシリンダ23より後側に位置して、枢結点Cと枢結される一端側から上方に向かって略垂直に延びて配置され、他端側においてアーム21と枢結点Fにおいて枢結され、枢結点EおよびFは枢結点Dより上方に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、走行可能な車両本体に上下に揺動自在にアームを設け、このアームを上下に揺動させることによりアーム先端に着脱自在に取り付けられたアタッチメント(作業装置)を上下に移動させて作業を行う作業用車両に関する。
このような作業用車両の一例として、タイヤもしくはクローラからなる走行装置を車両本体の左右にそれぞれ設け、左右の走行装置の作動速度を異ならせることによって進行方向の転換を行うスキッドステアローダが知られている。スキッドステアローダに設けられてアームを上下揺動させるアーム支持機構は、アームの基端部が車両本体に枢結されて支持されるラディアル式の支持機構と、アームの基端部が2つのリンクを用いて車両本体に枢結されて支持される構成であって、側面視において車両本体、アームおよび2つのリンクにより平面4節閉リンク機構を構成するヴァーティカル式の支持機構とに大別される。ここで、ヴァーティカル式の支持機構は、上述のように2つのリンクを用いて構成されるものが一般的である。なお、ラディアル式よりも地面に対して垂直に近いアーム先端軌道を有するものが多いことに由来して、「ヴァーティカル式」と称される。
例えば下記特許文献1および2にはヴァーティカル式のアームを備えた作業用車両が開示されている。いずれも前後2本のリンク部材によりアームが車両本体に支持され、アームと車体にまたがって配設された油圧シリンダの伸縮に応じてアームが上下揺動されるように構成されている。ラディアル式の支持機構の場合には、アームは車体との枢結点を中心として上下揺動するため、アーム先端(およびアーム先端に取り付けられたバケット等のアタッチメント)が車両側方から見て枢結点を中心とした弧を描いて上下移動する。一方、ヴァーティカル式においては、2本のリンクの長さ、アームおよび車体との枢結位置を変更することにより、アームの上下移動に応じたアーム先端の移動軌跡を比較的自由に設定できる。
スキッドステア等のローダ(積み込み作業車)は、例えば、アーム先端にバケットを取り付け、土砂などをバケット内にすくい込んでダンプトラック等の運搬車両に積み込む作業に使われる。この積み込み作業では、まず、アームを下降させるとともに自車両の走行およびバケットの揺動作動を行なわせてバケットに土砂等をすくい込む。そして、自車両をダンプトラック等の運搬車両の近くに走行させた後、アームを上昇させるとともに車両の走行およびバケットの揺動作動を行なわせてこの運搬車両の荷台上に土砂を積み込む。このような積み込み作業を行うときに、ラディアル式の支持機構を用いたローダの場合には、アーム先端に取り付けられたバケットが円弧を描いて上昇するため、アームが下降した位置から水平位置までバケットが前進しながら上昇し、水平位置から上昇した位置までバケットが後退しながら上昇する。この場合、アームが水平位置でバケットが最も前に出るためダンプトラックとの干渉をさけるため、自車両をダンプトラックからある程度離れて位置させる必要がある。ところが、バケットを上昇させた後にバケット内の土砂をダンプトラックの上に積み込むときには、自車両を前進させてバケットをダンプトラックの荷台上に位置させる必要があるが、上述のようにアーム上昇位置ではバケットは後退しているため、自車両を前進させる距離が大きくなる。また、ラディアル式の支持機構を用いたローダにおいては、アーム先端に取り付けられたバケットが前方に凸となる円弧を描いて昇降するため、特にバケットに重量物が積載された状態でアームを上下に揺動させる場合に、前方への転倒の虞がある。
これに対してヴァーティカル式の支持機構を用いると、アームの上下揺動に対して、ア
ーム先端(およびここに取り付けられたバケット)を垂直に近い軌跡を描くように移動させるような構成とすることが可能である。このようにすれば、自車両をダンプトラックにより近づけてアームを上下揺動させることが可能となり、且つ、バケットを上昇させてバケット内の土砂をダンプトラックの上に積み込むときでの自車両の前進距離を小さくでき、効率のよい積み込み作業が可能となる。このようなことからヴァーティカル式の支持機構を採用した作業用車両も多く用いられている。また、ヴァーティカル式の支持機構は、ラディアル式の支持機構よりも、アーム先端(バケット)を垂直に近い軌跡を描くように移動させる構成とすることが可能であり、このように構成すれば、アームを上下に揺動させるときの前方への転倒の虞を低減でき、これをラディアル式に対する長所の一つとしている。
例えば、特許文献1には、アームが下降位置から上昇させたときに、アーム先端が僅かに前進しながら上昇した後、緩やかに後退しながらさらに上昇し、途中からまた前進しながら上昇するというS字状の軌跡を描くようにヴァーティカル式の支持機構を設定している。特許文献2の作業用車両では、アームを上下に揺動させたときに、アーム先端がM字状に前後に往復する構成となっている。
米国特許6,474,933号 米国特許出願公開第2007/0104566号
ところで、ヴァーティカル式の支持機構を採用する場合、2本のリンクおよび油圧シリンダ(アームシリンダ)の長さおよび配置位置(アームおよび車体との枢結位置)の自由度が高いため、どのようにこれらを設定するかということが重要である。これにより車両全体としての外観デザイン、構造が変化し、且つ、アーム先端の移動軌跡も変化するためである。外観デザインおよび構造については、できる限りシンプルで見た目が良好なものであることが求められる。また、アーム先端の移動軌跡については、上述のような積み込み作業を考えると、アーム先端は垂直に移動することが求められる。但し、特許文献1の作業車のように、アームが上動位置に揺動したときにアーム先端が前方に位置する構成とすると、運搬車両への積み込みのための前進距離は短くなるが、バケット積載物の重量の影響を受けてアーム上昇時に車両が不安定になりやすいという問題がある。また、バケット移動軌跡が特許文献1の場合はS字状であり、特許文献2の場合はM字状に前後に移動する構成であり、アームの揺動に伴って車両の重心位置が前後に変化して扱いづらい(操作性が良くない)という問題がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、アームの上下揺動に応じたアーム先端の移動軌跡が垂直移動に近く、且つ前後方向の移動量を抑えて、アーム上下揺動時における車両の安定性および操作性に優れた作業用車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る作業用車両は、走行可能な走行車両と、前記走行車両に上下揺動可能に取り付けられるアームと、前記アームを前記走行車両に対して上下揺動可能に支持する支持機構とを有して構成され、前記支持機構が、前記アームと前記走行車両とに跨がって連結配置されるコントロールリンク、アームシリンダおよびリフトリンクとを備え、前記アームシリンダを伸縮させて前記アームを上下揺動させるように構成される。この作業用車両において、前記走行車両に設けられる前記コントロールリンク、前記アームシリンダおよび前記リフトリンクのそれぞれの一端部と前記走行車両との枢結点A,B,Cの車両前後方向の位置関係が、前記枢結点Aが最も車両前側に位置し、前記枢結点Bが前記枢結点Aより後側に位置し、前記枢結点Cが前記枢結点Bより後側に位置し、前記枢結点Bが前記枢結点AおよびCより下側に位置して設けられており、前記枢結点Aが前記走行車両の中間部に位置するとともに前記枢結点BおよびCが前記走行車両の後部に隣り合って位置し、前記枢結点Aと前記枢結点Bの間の距離が前記枢結点Bと前記枢結点Cの間の距離より大きく、前記アームが最も下方に揺動した状態において、前記コントロールリンクは前記枢結点Aと枢結される一端側から後方に向かって略水平に延びて配置され、他端側において前記アームと枢結点Dにおいて枢結され、前記枢結点Dは前記枢結点Bに最も近づいて位置し、前記アームシリンダは前記枢結点Dより後側に位置して、前記枢結点Bと枢結される一端側から上方に向かって略垂直に延びて配置され、他端側において前記アームと枢結点Eにおいて枢結され、前記リフトリンクは前記アームシリンダの後側に隣り合って位置して、前記枢結点Cと枢結される一端側から上方に向かって前記アームシリンダと略平行に且つ略垂直に延びて配置され、他端側において前記アームと枢結点Fにおいて枢結され、前記枢結点EおよびFは前記枢結点AおよびDより上方に位置する。
上記作業用車両において、好ましくは、前記枢結点Aが前記枢結点Cより上側に位置する。
上記作業用車両において、好ましくは、前記アームが最も下方に揺動した状態において、前記コントロールリンクは前記枢結点Aと枢結される一端側から後方且つ下方に向かって延びる。
上記作業用車両において、好ましくは、前記アームが最も下方に揺動した状態において、前記枢結点Fが前記枢結点Eより上方に位置する。
また、好ましくは、前記走行車両の左右側部に、前記アームシリンダおよび前記リフトリンクの外側に位置してこれらを覆う側部フレーム部材を有する。
上記作業用車両において、好ましくは、前記アームを最も下方に揺動した状態から中間揺動位置を経て最も上方に揺動した状態に揺動させるとき、前記アームの前端部は、前記アームが最も下方に揺動した状態から前記中間揺動位置に到達するまでは、前記アームが上方に揺動されるに従って前方に移動し、前記アームが前記中間揺動位置から最も上方に揺動した状態に到達するまでは、前記アームが上方に揺動されるに従って後方に移動し、前記アームが最も下方に揺動した状態における前記アームの前端部は、前記アームが最も上方に揺動した状態における前記アームの前端部よりも後方に位置する。
上記のように構成された本発明に係る作業用車両によれば、いわゆるヴァーティカル式の支持機構を採用した上で、アームを下動位置から上に揺動させたときに、アーム先端を途中まで緩やかに前移動させながら上動させ、その後、スムーズに且つほぼ垂直に上動させることができる構成とすることが可能である。このため、アーム先端を途中まで緩やかに前移動させながら上動させ、その後、スムーズに且つほぼ垂直に上動させる構成とすることにより、アーム上下揺動時における車両の安定性および操作性に優れた作業用車両を得ることができる。また、アーム最下動位置でコントロールリンクはほぼ水平に延び、アームシリンダおよびリフトリンクを互いに近づけて平行に且つ垂直上方に延びるようにしてコンパクトに配置でき、コンパクトな外観デザインとすることができる。
また、上記の本発明に係る作業用車両は、アーム最下動位置において、コントロールリンクが後方に向かって略水平に延びる構成、すなわち、枢結点Aに対して枢結点Dが略同一の高さに位置する構成を有する。このため、コントロールリンクが例えば枢結点Aから後方に向かって上がるように延びて配置される構成に対して、アームが最下動位置近傍に位置した状態でのアームの機構的瞬間中心(単に「瞬間中心」とも称され、アームが或る瞬間において或る点を中心に回転運動を行っていると見なせる場合、その中心点)位置を低くすることができる。ここで、アーム先端の移動速度は、アームの瞬間中心とアーム先端とを結ぶ線分に対して直交する方向の成分として規定される。このため、上記のようにアームの瞬間中心位置を低くすることにより、アーム先端の移動速度の水平方向成分を小さくして、最下動位置近傍でアームを揺動させるときのアーム先端の前方への移動を抑え
て、アーム先端をほぼ垂直に移動させることが可能になるので、車両の安定性に優れた作業用車両を得ることができる。
本発明を適用したクローラ式スキッドステアローダをアームが最下動位置に揺動された状態で示す左側面図である。 上記スキッドステアローダを示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は正面図である。 上記スキッドステアローダをアームが最上動位置に揺動させた状態で示す左側面図である。 上記スキッドステアローダにおけるアーム先端の移動軌跡を説明するための上記スキッドステアローダの左側面図である。 上記スキッドステアローダにおけるアームが最下動位置、中間位置および最上動位置に位置する状態およびアーム先端の移動軌跡を示すスケルトン図である。 上記スキッドステアローダに用いられるヴァーティカル式の支持機構においてコントロールリンクの長さ変化に伴うアーム先端の移動軌跡の違いを説明するスケルトン図である。 上記ヴァーティカル式の支持機構においてコントロールリンクの長さ変化に伴うアーム先端の移動軌跡の違いを説明するスケルトン図である。 上記コントロールリンクの長さを調整するための軌跡調整機構を示す図であり、(a)は軌跡調整機構全体を模式的に示すスケルトン図であり、(b)はこの軌跡調整機構を構成する伸縮コントロールリンクを示す図であり、(c)は伸縮コントロールリンクの代替案としての屈伸式コントロールリンクを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、アームの先端にバケットを装着したクローラ式のスキッドステアローダ(以下、クローラローダ1と称する)に、本発明を適用した例について説明する。まず、クローラローダ1の全体構成について、図1〜図3を参照して説明する。以下においては説明の便宜のため、各図に付記する矢印方向で前後、左右および上下を定義して説明を行う。
クローラローダ1は、図1に示すように、無端状の履帯3を有して構成される左右一対の走行装置5,5と、これら走行装置5,5が左右に取り付けられた本体フレーム9と、本体フレーム9に取り付けられたローダ装置20と、本体フレーム9の中央上部に設けられたオペレータキャビン11とを有して構成されている。なお、走行装置5,5と本体フレーム9とをあわせて、以下「車両10」と称する。
オペレータキャビン11は箱状に形成されており、車両前側が開口し、開口部に開閉自在な前扉11aが設けられている。オペレータキャビン11内には、作業者が車両前側に向いて着座するオペレータシート(図示せず)が設けられており、このオペレータシートの左右に、走行装置5およびローダ装置20の駆動を操作するための操作レバー(図示せず)が配設されている。
上述のように、本体フレーム9にローダ装置20が取り付けられるのであるが、本体フレーム9にはローダ装置20を取り付けるための複数の枢結点が設けられている。具体的には、オペレータキャビン11の左右側方で且つ走行装置5の上方に位置する枢結点A、枢結点Aに対して後方下側に位置する枢結点B、および枢結点Bに対して後方であって枢結点Aに対して下方で且つ枢結点Bに対して上方に位置する枢結点Cが、それぞれ設けられている。
ローダ装置20は、オペレータキャビン11の前後左右を囲むように配設されたアーム21と、本体フレーム9およびアーム21に跨って取り付けられた左右一対のコントロールリンク22と、コントロールリンク22の後側において本体フレーム9およびアーム21に跨って取り付けられた左右一対のアームシリンダ23と、アームシリンダ23の後側において本体フレーム9およびアーム21に跨って取り付けられた左右一対のリフトリンク24と、アーム21の前端部にブラケット29aを介して取り付けられたバケット29とから構成される。なお、左右一対のコントロールリンク22、アームシリンダ23およびリフトリンク24は左右対称に設けられており、コントロールリンク22、アームシリンダ23およびリフトリンク24を介してアーム21が本体フレーム9に取り付けられている。
アーム21は、オペレータキャビン11の左側に位置して前後に延びる左アーム21Lと、オペレータキャビン11の右側に位置して前後に延びる右アーム21Rと、オペレータキャビン11の前側に位置して左右に延びる前クロスメンバー21Fと、オペレータキャビン11の後側に位置して左右に延びる後クロスメンバー21Bとからなり、左アーム21Lおよび右アーム21Rが前クロスメンバー21Fおよび後クロスメンバー21Bにより一体的に結合されて構成される。
左アーム21Lは、左側面視(図1参照)において、後側から順に、前後に延びるとともに前後中間部分が下方に延びる基端部21aと、基端部21aの前部から前方に延びる中間部21bと、中間部21bの前部から前方に延びるとともに下方へ屈曲する先端部21cとを備え、これら基端部21a、中間部21bおよび先端部21cが一体的に結合されて構成される。基端部21aには、図1に示すように、下方に延びて形成された部分の下端部に枢結点D、この枢結点Dに対して後方上側に位置する枢結点E、この枢結点Eに対して後方上側に位置する枢結点Fがそれぞれ形成されている。図1に示すように、アーム21が下動した状態において、枢結点Dは枢結点Aに対して後方で若干下側に位置し、枢結点Eは枢結点Bに対してほぼ真上に位置し、枢結点Fは枢結点Cに対してほぼ真上に位置している。また、先端部21cの前端部に枢結点Gが形成されている。なお、右アーム21Rは、左アーム21Lと左右対称であり、基本的に同一の構成を有しているので、ここでの説明を省略する。
コントロールリンク22は、一端が本体フレーム9の枢結点Aに枢結されるとともに、他端がアーム21(基端部21a)の枢結点Dに枢結されて、本体フレーム9およびアーム21に跨って取り付けられる。このコントロールリンク22は、上述した枢結点Aと枢結点Dとの位置関係により、図1に示す最下動位置において、前端に対して後端が若干下がるように傾斜した状態で前後に延びて配設される。また、コントロールリンク22はこのように前後に延びた状態で、その全体が枢結点BおよびCよりも上方に位置し、且つ枢結点Eおよび枢結点Fよりも下方に位置している。
アームシリンダ23は、油圧の供給を受けてシリンダチューブに対してシリンダロッドが伸縮作動する油圧シリンダにより構成される。シリンダチューブ側の端部が本体フレーム9の枢結点Bに枢結されるとともに、シリンダロッド側の端部がアーム21(基端部21a)の枢結点Eに枢結されて、本体フレーム9およびアーム21に跨ってアームシリンダ23が取り付けられる。このアームシリンダ23は、上述した枢結点Bと枢結点Eとの位置関係により、図1に示す最下動位置において略垂直方向に延びるとともに、前後方向においてコントロールリンク22とリフトリンク24との間に配設される。
リフトリンク24は、側面視で略「く」の字状に形成されており、下端が本体フレーム9の枢結点Cに枢結されるとともに、上端がアーム21(基端部21a)の枢結点Fに枢結されて、本体フレーム9およびアーム21に跨って取り付けられる。このリフトリンク
24は、上述した枢結点Cと枢結点Fとの位置関係により、図1に示す最下動位置において垂直方向に延びる。なお、右アーム21Rも左アーム21Lと同様に、右アーム21R用のコントロールリンク22、アームシリンダ23およびリフトリンク24を介して本体フレーム9の右側に取り付けられる。
アーム21(先端部21c)の枢結点Gに、上下に揺動自在にブラケット29aが枢結されており、このブラケット29aにバケット29が着脱自在に取り付けられている。ブラケット29a(バケット29)は、先端部21cに設けられたバケットシリンダ28,28を伸縮作動させることにより、枢結点Gを中心として上下に揺動される。なお、図1および図3においては、コントロールリンク22、アームシリンダ23およびリフトリンク24を分かりやすく示すために、これらを車両左側に移動させた状態を図示しているが、実際にはこれらの左右側方が側部フレーム9aに覆われている(図4参照)。
アームシリンダ23を伸縮作動させることにより、バケット29を地面に当接させたアーム21の最下動位置(図1および図2に示す位置であり、この位置のアーム21をアーム21Dと称して説明する)と、アーム21の前端部をオペレータキャビン11よりも上方に揺動させた最上動位置(図3に示す位置であり、この位置のアーム21を21Uと称して説明する)との間で、アーム21を上下に揺動させることができるようになっている(詳細は後述)。
以上のように構成されるクローラローダ1は、作業者がオペレータシートに着座して操作レバーを操作することにより、操作レバーの操作に応じて、走行装置5を駆動させて車両10を走行移動させたり、アームシリンダ23を伸縮作動させてアーム21を上下に揺動させたり、バケットシリンダ28を伸縮作動させてバケット29を上下に揺動させたりすることができる。アームシリンダ23を伸縮作動させることにより、図4に示すように、アーム21を最下動位置21Dと最上動位置21Uとの間で上下に揺動させることが可能であり、このときのアーム21の上下揺動について図5を参照しながら以下に詳細に説明する。
以下においては、アーム21の上下への揺動について、アームシリンダ23を伸縮作動させることにより、アーム21を最下動位置21Dから最上動位置21Uに向けて揺動させる場合を想定して説明する。ここで、コントロールリンク22は、枢結点Aにおいて本体フレーム9に枢結されてこの枢結点Aを中心として回転自在である。このため、枢結点Aを中心としてコントロールリンク22が回転されるとき、コントロールリンク22とアーム21とを繋ぐ枢結点Dは、枢結点Aを中心としコントロールリンク22を半径とする円弧上を移動する。一方、リフトリンク24は、枢結点Cにおいて本体フレーム9に枢結されてこの枢結点Cを中心として回転自在である。このため、枢結点Cを中心としてリフトリンク24が回転されるとき、リフトリンク24とアーム21とを繋ぐ枢結点Fは、枢結点Cを中心としリフトリンク24を半径とする円弧上を移動する。よって、アームシリンダ23を伸長作動させると、枢結点Dと枢結点Fとの距離が一定のままで、枢結点Dが枢結点Aを中心とする円弧上を移動するとともに、枢結点Fが枢結点Cを中心とする円弧上を移動する。アーム21は、このように移動する枢結点Dおよび枢結点Fに対応して、前後方向への傾きおよび前後方向における位置を変化させながら上方に揺動される。
図5には、アーム21が最下動位置21Dに位置する状態での枢結点D,E,F,Gを、それぞれ枢結点Dd,Ed,Fd,Gdとして示している。このようにアーム21が最下動位置21Dに位置する状態でアームシリンダ23を伸長作動させると、枢結点Dと枢結点Fとの距離が一定のままで、枢結点Dが枢結点Aを中心とする円弧上を上方前側に向けて移動するとともに、枢結点Fが枢結点Cを中心とする円弧上を後方に向けて移動する。このとき、アームシリンダ23は、枢結点Bを中心として後方に揺動される。これによ
りアーム21は、枢結点Aと枢結点Fとを結ぶ直線上に枢結点Dが到達する(枢結点A,F,Dが一直線上に並ぶ)揺動位置近傍まで、枢結点Gを若干前方でほぼ垂直上方に移動させながら、上方に揺動される。図5には、枢結点Aと枢結点Fとを結ぶ直線上に枢結点Dが到達した状態での枢結点D,E,F,Gを、それぞれ枢結点Dc,Ec,Fc,Gcとして示しており、このときのアーム21の位置を中間位置21Cと称して説明する。リフトリンク24は、この中間位置21Cにおいて最も後方に位置するが、中間位置21Cのときに本体フレーム9の後部に干渉しないように側面視略「く」の字状に形成されている。
ここで、クローラローダ1は、最下動位置21Dにおいてコントロールリンク22が後方に向かって略水平に延びる構成、すなわち、枢結点Aに対して枢結点Dが略同一の高さに位置する構成を有する。このため、コントロールリンク22が例えば枢結点Aから後方に向かって上がるように延びて配置される構成に対して、アーム21が最下動位置21D近傍に揺動した状態でのアーム21の瞬間中心位置を低くすることができる。ここで、アーム21先端の移動速度は、アーム21の瞬間中心とアーム21先端(枢結点G)とを結ぶ線分に対して直交する方向の成分として規定される。このため、上記のようにアーム21の瞬間中心位置を低くすることにより、アーム21先端の移動速度の水平方向成分を小さくして、最下動位置21D近傍でアーム21を揺動させるときのアーム21先端の前方への移動を抑えてほぼ垂直に移動させることが可能になり、車両10の安定性を確保できる。
アーム21が中間位置21Cに位置する状態から、さらにアームシリンダ23を伸長作動させると、枢結点Dと枢結点Fとの距離が一定のままで、枢結点Dが枢結点Aを中心とする円弧上を上方前側に向けて移動するとともに、枢結点Fが枢結点Cを中心とする円弧上を前方に向けて移動する。このとき、アームシリンダ23は、枢結点Bを中心として前方に揺動される。これによりアーム21は、最上動位置21Uに到達するまで上方に揺動されるが、このとき先端枢結点Gは、中間位置21Cに対応した枢結点Gc近傍に対して上方において、極く僅か後方に移動しながら垂直上方に移動する。図5には、最上動位置21Uでの枢結点D,E,F,Gを、それぞれ枢結点Du,Eu,Fu,Guとして示している。ここで先端枢結点Guは、図4に示すように、前後方向においてオペレータキャビン11の前方に位置しているので、バケット29の土砂等がオペレータキャビン11上に落下することを防止できる。
このようにして、アーム21を最下動位置21Dから最上動位置21Uまで上方に揺動させると、先端枢結点Gの位置は、滑らかなほぼ垂直上方に延びる若干円弧状となる軌跡を描く。なお、中間位置21Cでの先端枢結点Gc近傍が最も前方に位置しており、次に最上動位置21Uでの先端枢結点Guがこれよりほんの僅か後方に位置し、最下動位置21Dでの先端枢結点Gdが最も後方に位置している。また、アーム21を上下に揺動させるとき、コントロールリンク22、アームシリンダ23およびリフトリンク24が互いに干渉しないように、すなわち、これらの移動範囲が互いに干渉しないように、本体フレーム9およびアーム21に枢結点A〜Fが設けられている。
先端枢結点Gの移動軌跡は、コントロールリンク22、アームシリンダ23およびリフトリンク24の長さおよび配置位置(すなわち、枢結点A〜Fの配置位置)により決まる。そこで、アーム21の上下揺動に応じた枢結点Gの軌跡の変化について、コントロールリンク22の長さおよび枢結点Aを変更した場合を例にして、図6および図7を参照しながら以下に説明する。
図6(c)に示されるように、コントロールリンク22と本体フレーム9との枢結点Aを後方にずらせた枢結点aに設定したリンク構成を考える。まず、この枢結点を上述した
とおりの枢結点Aの位置にあるときのリンク構成を図6(a)にリンク構成M1として示している。このときのアーム21の先端枢結点Gは、上述したように点Gdから点Guまで滑らかなほぼ垂直上方に移動する軌跡を描く。一方、枢結点aに設定(枢結点Aより後に移動させるとともにその分だけコントロールリンク22の長さを短く設定)した場合、先端枢結点Gは図6(b)に示すように、点Gdから点guまで滑らかなほぼ垂直上方に移動する軌跡を描く。両軌跡ともに滑らかなほぼ垂直上方に移動する軌跡であるが、図7に示すように、アーム21が上方に揺動されるに応じて先端枢結点Gの位置が前後に異なる軌跡となることが分かる。すなわち、枢結点Aを枢結点aにしたときには、アーム21の先端枢結点G(バケット29を枢結する点)が前側となる。
以上のように、枢結点Aの前後位置およびコントロールリンク22の長さに応じて、アーム21を上下に揺動させるときに枢結点Gの描く軌跡、特にアーム21が上方に揺動されるときでの枢結点Gの前後位置(バケット29の前後位置)が変化することが分かる。
ところで、車両10の前方においてアーム21(バケット29)を上下に揺動可能に構成されたクローラローダ1においては、アーム21が最上動位置21U近傍)に揺動された状態での枢結点G(バケット29)が、前方に位置するに従って前方に転倒する虞が高くなるという問題がある。一方で、アーム21が上方に揺動された状態において、バケット29がオペレータキャビン11の上方近傍に位置すると、バケット29内の土砂等がこぼれた場合にキャビン11上に落下するという問題がある。そこで、本発明を適用したクローラローダ1においては、アーム21が最上動位置21U近傍に揺動された状態において、バケット29内の土砂等がこぼれてもキャビン11上に落下しない前後位置(具体的には、キャビン11の前端部よりも前方)であって、中間位置21Cにおける先端枢結点Gcよりも後方に枢結点Gが位置するように、枢結点Aの前後位置およびコントロールリンク22の長さが設定されている。これにより、上記2つの問題を解決している。
このように構成されるクローラローダ1を用いて、バケット29内にすくい込んだ土砂等をダンプトラックに積み込む作業を行う場合、上述のようにアーム21が最上動位置21U近傍に揺動された状態において、中間位置21Cにおける先端枢結点Gcよりも後方に枢結点G(バケット29)が位置しているため、自車両を前進させる距離が大きくなって作業効率が低下することがある。このため、このような作業を行うとき、アーム21が最上動位置21U近傍に揺動された状態での枢結点G(バケット29)の位置を前方に移動させることにより、作業効率を優先させることが望まれる場合がある。このように、作業に応じてアーム21先端(バケット29)の移動軌跡に対する要求は様々であり、アーム21先端の移動軌跡を変更設定できる構成が望まれる。そこで、枢結点Aの前後位置およびコントロールリンク22の長さを調整する軌跡調整機構を備えることにより、アーム21先端の移動軌跡を変更設定できるクローラローダについて、図8を参照しながら以下に説明する。
図8(a)には、長手方向の長さが一定のコントロールリンク22の代わりに、長手方向に伸縮自在に構成された伸縮コントロールリンク73を用いて構成される軌跡調整機構70を示している。この軌跡調整機構70は、本体フレーム9に前後に延びて設けられたスライドレール71と、枢結点Aが形成されスライドレール71に沿って前後に移動可能なブロック72と、このブロック72およびアーム21に跨って取り付けられた伸縮コントロールリンク73とを備えて構成される。伸縮コントロールリンク73は、図8(b)に示すように、ブロック72の枢結点Aに枢結される基端部73aと、この基端部73aに前後に伸縮自在に設けられアーム21の枢結点Dに枢結される先端部73bとを備えて構成される。
この伸縮機構は、例えば、互いに螺合するネジ構造を用いて構成することができる。す
なわち、基端部73a内に雌ネジを形成し、先端部73bに雄ネジを形成し、その螺合量を調整して伸縮コントロールリンク73の長さを調整可能とする。このとき、枢結点Dは変化させないように、ブロック72がスライドレール71上をスライド移動して枢結点Aの位置を調整する。
このようにして、軌跡調整機構70により枢結点Aの前後位置および伸縮コントロールリンク73の長さを調整することにより、最下動位置21Dでのアーム21の位置および角度姿勢を変化させることなく、枢結点Gの描く軌跡を変更設定できる。なお、軌跡調整機構70により枢結点Aの前後位置および伸縮コントロールリンク73の長さを一旦調整した後は、ブロック72をスライドレール71上に固定させる必要がある。そこで、軌跡調整機構70は、ローダ装置20の作動中にブロック72の前後へのスライド移動をロックするスライドロック機構(図示せず)、およびローダ装置20の作動中に伸縮コントロールリンク73の伸縮作動をロックする伸縮ロック機構(図示せず)を備えている。
なお、安全性を確保するために、スライドロック機構および伸縮ロック機構が作動していない状態でのローダ装置20の作動を規制する作動規制装置(図示せず)を備える構成が好ましい。
図8(b)に示す伸縮コントロールリンク73に代えて、図8(c)に示すような屈伸式コントロールリンク83を用いた構成としても良い。屈伸式コントロールリンク83は、基端アーム84の一端と先端アーム85の一端とを枢結点86で枢結して構成されており、基端アーム84の他端がブロック72の枢結点Aに枢結されるとともに、先端アーム85の他端がアーム21の枢結点Dに枢結されている。そして、例えば図示しないアクチュエータにより枢結点86を上下に作動させることにより、枢結点Aの前後位置、およびその前後位置に対応した屈伸式コントロールリンク83の長さが設定される。
ところで、上記の軌跡調整機構70は、右アーム21Rおよび左アーム21Lのそれぞれに対応させて設けられており、左右の軌跡調整機構70,70の間で、枢結点Aの前後位置およびコントロールリンクの長さが異なると、スムーズにアーム21を上下に揺動させることが困難になる。そこで、左右の軌跡調整機構70,70の間で、枢結点Aの前後位置およびコントロールリンクの長さの少なくとも一方が異なる状態でのローダ装置20の作動を規制する作動規制装置(図示せず)を備える構成が好ましい。
上記軌跡調整機構を備えると、例えばクローラローダを用いて運搬車両の荷台に土砂等を積載する作業を行う場合、最上動位置21U近傍においてアーム21の前端部(バケット29)が前方に位置するように調整すれば、積載作業を効率良く行うことができる。一方で、例えば比較的大きな荷重がアーム先端に作用する作業を行う場合、最上動位置21U近傍においてアーム21の前端部が後方側に位置するように調整すれば、アーム最上動位置21U近傍での車両の安定性を確保できる。
1 クローラローダ(作業用車両)
10 車両(走行車両)
21 アーム
22 コントロールリンク
23 アームシリンダ
24 リフトリンク

Claims (6)

  1. 走行可能な走行車両と、前記走行車両に上下揺動可能に取り付けられるアームと、前記アームを前記走行車両に対して上下揺動可能に支持する支持機構とを有して構成され、前記支持機構が、前記アームと前記走行車両とに跨がって連結配置されるコントロールリンク、アームシリンダおよびリフトリンクとを備え、前記アームシリンダを伸縮させて前記アームを上下揺動させるように構成される作業用車両であって、
    前記走行車両に設けられる前記コントロールリンク、前記アームシリンダおよび前記リフトリンクのそれぞれの一端部と前記走行車両との枢結点A,B,Cの車両前後方向の位置関係が、前記枢結点Aが最も車両前側に位置し、前記枢結点Bが前記枢結点Aより後側に位置し、前記枢結点Cが前記枢結点Bより後側に位置し、前記枢結点Bが前記枢結点AおよびCより下側に位置して設けられており、前記枢結点Aが前記走行車両の中間部に位置するとともに前記枢結点BおよびCが前記走行車両の後部に隣り合って位置し、前記枢結点Aと前記枢結点Bの間の距離が前記枢結点Bと前記枢結点Cの間の距離より大きく
    前記アームが最も下方に揺動した状態において、
    前記コントロールリンクは前記枢結点Aと枢結される一端側から後方に向かって略水平に延びて配置され、他端側において前記アームと枢結点Dにおいて枢結され、前記枢結点Dは前記枢結点Bに最も近づいて位置し、
    前記アームシリンダは前記枢結点Dより後側に位置して、前記枢結点Bと枢結される一端側から上方に向かって略垂直に延びて配置され、他端側において前記アームと枢結点Eにおいて枢結され、
    前記リフトリンクは前記アームシリンダの後側に隣り合って位置して、前記枢結点Cと枢結される一端側から上方に向かって前記アームシリンダと略平行に且つ略垂直に延びて配置され、他端側において前記アームと枢結点Fにおいて枢結され、
    前記枢結点EおよびFは前記枢結点AおよびDより上方に位置することを特徴とする作業用車両。
  2. 前記枢結点Aが前記枢結点Cより上側に位置することを特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
  3. 前記アームが最も下方に揺動した状態において、前記コントロールリンクは前記枢結点Aと枢結される一端側から後方且つ下方に向かって延びることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の作業用車両。
  4. 前記アームが最も下方に揺動した状態において、前記枢結点Fが前記枢結点Eより上方に位置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業用車両。
  5. 前記アームを最も下方に揺動した状態から中間揺動位置を経て最も上方に揺動した状態に揺動させるとき、
    前記アームの前端部は、
    前記アームが最も下方に揺動した状態から前記中間揺動位置に到達するまでは、前記アームが上方に揺動されるに従って前方に移動し、
    前記アームが前記中間揺動位置から最も上方に揺動した状態に到達するまでは、前記アームが上方に揺動されるに従って後方に移動し、
    前記アームが最も下方に揺動した状態における前記アームの前端部は、前記アームが最も上方に揺動した状態における前記アームの前端部よりも後方に位置することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の作業用車両。
  6. 前記走行車両の左右側部に、前記アームシリンダおよび前記リフトリンクの外側に位置してこれらを覆う側部フレーム部材を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の作業用車両。
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