JP6170637B1 - 作業機、アームおよび作業車両 - Google Patents
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Abstract
Description
図11は、従来の油圧ショベルのブーム1800、アーム1100、およびバケット1200の構成を示す図である。図11では、バケット1200は、その開口が車両後方を向くようにアーム1100に取り付けられている。
一方、油圧ショベルの駆動時にアーム1100にねじれが生じる場合、アーム1100の先端の二股の部分のねじれが大きくなる。そのため、プロテクタ1300は、基端部側の部分ではアーム1100に対して固定されているが、先端部側の部分ではアーム1100に対して固定されておらず、その変形による動きを規制するように規制部材がアーム1100に取付けられている。従来のプロテクタ1300のアーム1100への取り付け構造について以下に説明する。
図13に示すように、基端部側の2つのボルト1500は、ワッシャ1600を介してプロテクタ1300を第1座1410に押し付けている。このように、ボルト1500によってプロテクタ1300は第1座1410に固定されている。
油圧ショベルが動作していない状態では、カラー1700とプロテクタ1300との間には、隙間が形成されており、カラー1700とプロテクタ1300は接触していない。詳細には、カラー1700の軸方向において、大径部1710とプロテクタ1300との間に隙間G1001が形成されており、その径方向において小径部1720とプロテクタ1300との間に隙間G1002が形成されている。
しかしながら、上記従来の構成のようにカラー1700とプロテクタ1300の間に隙間を形成した場合であってもアーム1100の変形量によっては、カラー1700とプロテクタ1300が接触して座部1400とプロテクタ1300の間に生じる応力が大きくなる場合があった。
本発明の目的は、上記従来の課題を考慮して、保護部材の取り付け構造に生じる応力を低減可能な作業機、アームおよび作業車両を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の発明にかかる作業車両は、車両本体と、アームとを備えた作業車両であって、アームは、アーム本体と、保護部材と、固定部と、規制部と、を有する。アーム本体は、先端部と、基端部とを持つ。先端部は、幅方向に所定空間を空けて配置された第1端部および第2端部を含みバケットが取付けられる。基端部は、車両本体側に取付可能に構成される。保護部材は、所定空間を覆う。固定部は、所定空間の基端部側に配置され、保護部材をアーム本体に固定する。規制部は、幅方向における第1端部と第2端部の間に配置され、保護部材の移動を規制する。
そのため、規制部を、幅方向における第1端部と第2端部の間に配置することにより、アーム本体のねじれが生じた場合であっても保護部材をアーム本体に取付ける構造に生じる応力を低減することが出来る。
これによって、ねじれが生じ易い先端部側では保護部材をアーム本体に固定せず、ねじれが生じ難い基端部側で保護部材を固定することができる。このため、応力が生じ易い先端部側における規制部で発生する応力を低減することができる。
このように、座を第1端部および第2端部の少なくとも一方の内側に配置することにより、その外側である第1端部および第2端部の表面に設けるよりも座とアーム本体の間の接続部分に生じる応力を低減することができる。
このように、規制部材は、その軸方向および径方向において保護部材との間に隙間が形成されているため、アーム本体がねじれた際に規制部材および座に生じる応力を緩和することが出来る。
アーム本体にねじれが生じた場合、アーム本体の幅方向における内側の方が外側よりもねじれが小さくなるため、規制部材および座に生じる応力を低減することが出来る。
これによって、土砂や岩などが保護部材に当たった場合に保護部材に生じる衝撃を規制部だけでなく、突部がアーム本体に衝突することによっても受けることが出来る。このため、土砂衝突時に、規制部のアーム本体への接続部分にかかる負荷を緩和することができる。
これによって、土砂や岩などが保護部材に当たった場合に保護部材に生じる衝撃を、規制部よりも先に突部がアーム本体に衝突することによって受けることが出来る。このため、土砂衝突時に、規制部のアーム本体への接続部分にかかる負荷を緩和することができる。
このように、突部を棒状に形成することによって、土砂などの保護部材への衝突により生じる衝撃を広い面積で受けることができる。
そのため、規制部を、幅方向における第1端部と第2端部の間に配置することにより、アーム本体のねじれが生じた場合であっても保護部材をアーム本体に取付ける構造に生じる応力を低減することが出来る。
そのため、規制部を、幅方向における第1端部と第2端部の間に配置することにより、アーム本体のねじれが生じた場合であっても保護部材をアーム本体に取付ける構造に生じる応力を低減することが出来る。
(発明の効果)
本発明によれば、保護部材の取り付け構造に生じる応力を低減可能な作業機、アームおよび作業車両を提供することができる。
<1.構成>
(1−1.油圧ショベルの外観構成)
図1は、本実施の形態の油圧ショベルの斜視図である。作業車両の一例としての油圧ショベル1は、車両本体2と、作業機3とを主に備える。車両本体2は、進行方向の左右両端部に設けられた履帯40を有する下部走行体4と、下部走行体4の上部に配置された上部旋回体5と、を有する。上部旋回体5には、運転室51、エンジンルーム52、及びカウンタウエイト53等が設けられている。運転室51は、上部旋回体5の前部左側位置に配置されている。エンジンルーム52は、運転室51の後方に配置されている。カウンタウエイト53は、上部旋回体5の後端部に配置されている。
作業機3は、ブーム31と、アーム30と、バケット33と、を有し、上部旋回体5の前部中央位置に取付けられている。ブーム31の基端部は、上部旋回体5に回動可能に連結されている。また、ブーム31の先端部はアーム30の基端部323に回動可能に連結されている。アーム30の先端部320は、バケット33に回動可能に連結されている。バケット33は、その開口33a(図2参照)が車両本体2の方向(後方)を向くことができるようにアーム30に取り付けられている。バケット33が、このような向きに取り付けられた油圧ショベルは、バックホウと呼ばれている。
アーム30は、アーム本体32と、第1プロテクタ6と、第2プロテクタ7と、取付部8と、を主に有している。
アーム本体32は、上述した先端部320と基端部323とを有する。先端部320は、上述したようにバケット33を回動可能に連結する。基端部323は、ブーム31の先端に回動可能に連結される。
第1プロテクタ6および第2プロテクタ7は、先端部320を保護する。取付部8は、第1プロテクタ6を先端部320に取り付ける。
図2は、作業機3の先端部分の拡大斜視図である。図3は、図2の部分拡大図である。
バケット33は、土砂を積み込むバケット本体330と、バケット本体330の背面に設けられた第1ブラケット331、第2ブラケット332、第3ブラケット333、および第4ブラケット334とを有する。第1ブラケット331、第2ブラケット332、第3ブラケット333および第4ブラケット334はバケット33の幅方向(矢印W参照)に沿って配置されている。なお、幅方向Wは、アーム30の幅方向ともいえる。また、アーム本体32の長手方向がYで示されており、基端部323側が矢印Y1で示され、先端部320側が矢印Y2で示されている。
第1端部321は、バケット33の第1ブラケット331と第2ブラケット332の間に挿入されており、連結ピン(図示せず)によって回動可能に第1ブラケット331と第2ブラケット332に取り付けられている。
第1端部321とバケット33との連結部分と、第2端部322とバケット33との連結部分とのそれぞれに対応するように、2つのバケットシリンダ36(図2では、1つのみ図示されている)が配置されている。2つのバケットシリンダ36は、アーム本体32の車両本体2とは反対側の面である第1面32a側に設けられている。
第1プロテクタ6および第2プロテクタ7は、バケット33によって掘削された土砂や岩等が第1端部321と第2端部322の間に入り込むことを防ぐために設けられている。
第1プロテクタ6は、略板状の部材であり、アーム本体32の第2面32bに取付けられている。第1プロテクタ6は、第2プロテクタ7よりも基端部323側(矢印Y1参照)に配置されている。図4は、図3に対して第1プロテクタ6の下方の構成を点線で示した図である。図5は、図3から第1プロテクタ6を取り除いた状態を示す図である。
第1プロテクタ6は、カバー部60と、2つの棒状部材61とを主に有する。
図6Aは、表面側から視た第1プロテクタ6の斜視図であり、図6Bは,裏面側から視た第1プロテクタ6の斜視図である。図6Cは、裏面側から視たカバー部60の斜視図である。
図6A〜図6Cに示すように、カバー部60には、それぞれの凹部65の底面65a(図6A参照)から裏面60bまで貫通する貫通孔63が形成されている。
各々の凹部66には、その底面66aから裏面60bまで2つの貫通孔64が形成されている。2つの貫通孔64は、長手方向Yに沿って配置されている。
次に、第1プロテクタ6のアーム本体32への取付構造について説明する。
図5に示すように、第1プロテクタ6のアーム本体32への取付部8が、アーム本体32の先端部320近傍に設けられている。
取付部8は、図4および図5に示すように、第1プロテクタ6を固定する固定部81と、第1プロテクタ6の移動を規制する規制部82とを有する。
固定部81は、図5に示すように、幅方向Wの中央であって空間10Sの基端部323側(矢印Y1参照)に設けられている。固定部81は、座811と、2つのボルト812と、2つのワッシャ813の組を2組有する。座811は、幅方向Wに沿って長く形成された部材であり、アーム本体32の第2面32bに溶接等により固定されている。
図7に示すように、座811は、その上面811aが第2面32bと平行に形成されている。2つの座811は、長手方向Yに並んで配置され、互いに平行である。
2つの座811の上面811aに第1プロテクタ6が載置されており、第1プロテクタ6の裏面60bが上面811aに接している。
ボルト812は、ヘッド部812aと軸部812bを有している。軸部812bは、第1プロテクタ6の表面60a側から貫通孔63およびボルト孔811bにねじ込まれている。ヘッド部812aは、凹部65に入り込み、ワッシャ813を介して底面65aを座811へ押圧する。
なお、図5に示すように、固定部81を幅方向Wの中央に配置することにより、外側寄りに配置した場合よりも、アーム本体32にねじれが生じた際に固定部81に生じる応力を低減できる。
規制部82は、幅方向Wにおける第1端部321と第2端部322の間に設けられており、油圧ショベル1の動作時における第1プロテクタ6のねじれによる移動を規制する。規制部82は、図5に示すように、2つの座821と、4つのカラー822と、4つのボルト823とを2組有する。2つの座821のそれぞれに対して、2つのカラー822と2つのボルト823が配置される。
図8は、図3のBB´間の第1プロテクタ6および規制部82の矢示断面図である。図9は、図8の規制部82近傍を示す拡大図である。図8および図9では、第1端部321側に固定された座821を示しているが、第2端部322側に固定された座821も同様の構成である。
このように、ボルト823によって、カラー822が、座821に固定されている。
図9に示すように、カラー822は、第1プロテクタ6との間に隙間が形成されている。詳細には、軸Cに沿った方向(軸方向ともいう)においてカラー822の大径部822aと凹部66の底面66aとの間に隙間G1が形成されている。また、径方向Dにおいて、カラー822の小径部822bと貫通孔64の内周面との間に隙間G2が形成されている。また、座821の上面821aとカバー部60の裏面60bとの間には、隙間G3が形成されている。なお、座821の上面821aの位置が、側面視において、固定部81の座811の上面811aの延長線よりも下側に位置することにより、隙間G3が形成されている。また、図9では、第1端部321側の規制部82と第1プロテクタ6の配置関係について示しているが、第2端部322側の規制部82と第1プロテクタ6の配置関係も同様である。
そして、アーム本体32にねじれが生じると第1プロテクタ6も変形するが、そのときの変形による動きは第1プロテクタ6が規制部82に当接することによって規制される。例えば、第1プロテクタ6がアーム本体32の第2面32bから離間するように変形する場合には、隙間G1がなくなり、カラー822の大径部822aによって規制される。
ここで、隙間G4は、隙間G3よりも狭く形成されている。これによって土砂、岩などが第1プロテクタ6に当接した際には、最初に、棒状部材61の下面61aがアーム本体32の第2面32bに接触するため、座811と第1端部321または第2端部322の溶接部分に大きな衝撃が加わらないようにすることが出来る。
第2プロテクタ7は、略板状の部材であり、図3に示すように、アーム本体32の第2面32bに取付けられている。第2プロテクタ7は、第1プロテクタ6よりもバケット33(矢印Y2参照)側に配置されている。第2プロテクタ7は、空間10Sの一部を覆うように第1端部321から第2端部322に亘って配置されている。
第2プロテクタ7は、第1端部321および第2端部322の一方において、上述した固定部81のようにボルトによって座11に固定されており、他方において、上述した規制部82のように、座11に固定されたカラーによって第2プロテクタ7の変形による動きが規制されている。
(2−1)
本実施の形態の油圧ショベル1(作業車両の一例)は、図4に示すように、車両本体2と、アーム30とを備えた油圧ショベル1であって、アーム30は、アーム本体32と、第1プロテクタ6(保護部材の一例)と、固定部81と、規制部82と、を有する。アーム本体32は、先端部320と、基端部323とを持つ。先端部320は、幅方向Wに所定の空間10S(所定空間の一例)を空けて配置された第1端部321および第2端部322を含みバケット33が取付けられる。基端部323は、車両本体2側に取付可能に構成される。第1プロテクタ6は、所定の空間10Sを覆う。固定部81は、所定の空間10Sの基端部323側に配置され、第1プロテクタ6をアーム本体32に固定する。規制部82は、幅方向Wにおける第1端部321と第2端部322の間に配置され、第1プロテクタ6の移動を規制する。
そのため、規制部82を、幅方向Wにおける第1端部321と第2端部322の間に配置することにより、アーム本体32のねじれが生じた場合であっても第1プロテクタ6をアーム本体32に取付ける構造に生じる応力を低減することが出来る。
本実施の形態の油圧ショベル1(作業車両の一例)では、図4に示すように、規制部82と第1プロテクタ6の間の少なくとも一部には隙間が形成されている。
これによって、ねじれが生じ易い先端部320側では第1プロテクタ6をアーム本体32に固定せず、ねじれが生じ難い基端部323側で第1プロテクタ6を固定することができる。このため、応力が生じ易い先端部320側における規制部82で発生する応力を低減することができる。
本実施の形態の油圧ショベル1(作業車両の一例)では、図5に示すように、規制部82は、座821と、カラー822(規制部材の一例)と、を有する。座821は、第1端部321および第2端部322の少なくとも一方の空間10S側の側面321a、322aに固定されている。カラー822は、第1プロテクタ6に形成された貫通孔64を介して座811に固定されている。図9に示すように、隙間G1、G2は、カラー822と第1プロテクタ6の間に形成されている。
また、座821が側面321a、322aに固定されているため、ボルト823で固定する場合には、座821の高さおよび幅などを調整することで適切な大きさのボルト823を使用することができる。
本実施の形態の油圧ショベル1(作業車両の一例)では、カラー822(規制部材の一例)は、図9に示すように、円筒形状の部材であって、座811に当接する小径部822bと、小径部822bの座811の反対側に設けられた大径部822aとを有する。隙間G1は、カラー822の軸C方向における大径部822aと第1プロテクタ6の間と、カラー822の径方向Dにおける小径部822bと第1プロテクタ6の間に形成されている。
このように、カラー822は、その軸C方向および径方向において第1プロテクタ6との間に隙間が形成されているため、アーム本体32がねじれた際に規制部82および座811に生じる応力を緩和することが出来る。
本実施の形態の油圧ショベル1(作業車両の一例)では、図5に示すように、座811は、第1端部321の空間10S側の側面321aと、第2端部322の所定の空間10S側の側面322aの双方に配置されている。各々の座811に対してカラー822(規制部材の一例)が固定されている。
このように、双方に座811およびカラー822を配置することにより、土砂や岩等が保護部材に当たったときでもより確実に空間10Sへの土砂の侵入を予防できる。
本実施の形態の油圧ショベル1(作業車両の一例)では、図4に示すように、第1プロテクタ6(保護部材の一例)は、棒状部材61(突部の一例)を有する。棒状部材61は、アーム30における固定部81より規制部82側であって、カバー部60(保護部材本体の一例)のアーム本体32に対向する裏面60b(面の一例)に固定されている。
これによって、土砂や岩などが第1プロテクタ6に当たった場合に第1プロテクタ6に生じる衝撃を規制部82だけでなく、棒状部材61がアーム本体32に衝突することによっても受けることが出来る。このため、土砂衝突時に、規制部82のアーム本体32への接続部分にかかる負荷を緩和することができる。
本実施の形態の油圧ショベル1(作業車両の一例)では、規制部82は、図9に示すように、座821と、カラー822(規制部材の一例)と、を有する。座821は、第1端部321および第2端部322の少なくとも一方の空間10S側の側面321a、322aに固定されている。カラー822は、第1プロテクタ6に形成された貫通孔64を介して座821に固定されている。隙間G3は、座821とカバー部60(保護部材本体の一例)の間に設けられている。棒状部材61(突部の一例)とアーム本体32との間に隙間G4が形成されている。棒状部材61とアーム本体32との間の隙間G4は、座821とカバー部60の間の隙間G3よりも小さい。
これによって、土砂や岩などが第1プロテクタ6に当たった場合に第1プロテクタ6に生じる衝撃を、規制部82よりも先に棒状部材61がアーム本体32に衝突することによって受けることが出来る。このため、土砂や岩の衝突時に、規制部82のアーム本体32への接続部分にかかる負荷を緩和することができる。
本実施の形態の油圧ショベル1(作業車両の一例)では、棒状部材61(突部の一例)は、第1端部321および第2端部322の各々に対向するように少なくとも2箇所に設けられている。各々の棒状部材61は、第1端部321および第2端部322に沿って棒状に形成されている。
このように、棒状に形成することによって、土砂や岩などの第1プロテクタ6への衝突により生じる衝撃を広い面積で受けることができる。
本実施の形態に係るアーム30は、アーム本体32と、第1プロテクタ6(保護部材の一例)と、固定部81と、規制部82と、を備える。アーム本体32は、先端部320と、基端部323と、を有する。先端部320は、幅方向Wに所定の空間10Sを空けて配置された第1端部321および第2端部322を持ち、バケット33が取付けられる。基端部323は、車両本体2側に取付可能に構成される。第1プロテクタ6は、所定の空間10Sを覆う。固定部81は、所定の空間10Sの基端部323側に配置され、第1プロテクタ6をアーム本体32に固定する。規制部82は、幅方向Wにおける第1端部321と第2端部322の間に配置され、第1プロテクタ6の移動を規制する。
そのため、規制部82を、幅方向Wにおける第1端部321と第2端部322の間に配置することにより、アーム本体32のねじれが生じた場合であっても第1プロテクタ6をアーム本体32に取付ける構造に生じる応力を低減することが出来る。
本実施の形態にかかる作業機3は、ブーム31と、アーム30と、バケット33とを備える。ブーム31は、車両本体2に揺動可能に取付け可能である。アーム30は、ブーム31に取り付けられる。バケット33は、アーム30に取り付けられる。アーム30は、アーム本体32と、第1プロテクタ6(保護部材の一例)と、固定部81と、規制部82と、を有する。アーム本体32は、先端部320と、基端部323と、を有する。先端部320は、幅方向Wに所定の空間10Sを空けて配置された第1端部321および第2端部322を含みバケット33が取付けられる。基端部323は、ブーム31に取り付けられる。第1プロテクタ6は、所定の空間10Sを覆う。固定部81は、所定の空間10Sの基端部323側に配置され、第1プロテクタ6をアーム本体32に固定する。規制部82は、幅方向Wにおける第1端部321と第2端部322の間に配置され、第1プロテクタ6の移動を規制する。
そのため、規制部82を、幅方向Wにおける第1端部321と第2端部322の間に配置することにより、アーム本体32のねじれが生じた場合であっても第1プロテクタ6をアーム本体32に取付ける構造に生じる応力を低減することが出来る。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態の第1プロテクタ6には、棒状部材61が設けられているが、棒状でなくてもよい。例えば、図10に示す第1プロテクタ106のように、第3辺部603および第4辺部604に沿って複数の突起161が配置されていてもよい。図10では、突起161は、第3辺部603および第4辺部604のそれぞれに2つずつ設けられているが、2つに限られるものではない。
また、棒状部材61は設けられていなくてもよいが、岩等が当たったときの強度の面からは、設けられているほうが好ましい。
上記実施の形態の第1プロテクタ6は、六角形状であるが、これに限られるものではない。例えば、第1プロテクタ6の形状は、四角形状であってもよく、楕円形状であってもよい。
上記実施の形態では、第1プロテクタ6と第2プロテクタ7が設けられているが、第2プロテクタ7が設けられておらず、第1プロテクタ6が長手方向Yに長く形成されていてもよい。
(D)
上記実施の形態では、規制部82は、第1端部321の側面321aと第2端部322の側面322aのそれぞれに座821、カラー822およびボルト823の組を有しているが、これに限らなくてもよい。例えば、第1端部321側および第2端部322側のどちらか一方にのみ座821、カラー822およびボルト823が設けられていてもよい。
上記実施の形態では、1つの座821に2つのカラー822がボルト823によって固定されているが、カラー822は1つであってもよく、3つ以上であってもよい。
2 車両本体
6 第1プロテクタ
30 アーム
31 ブーム
32 アーム本体
33 バケット
81 固定部
82 規制部
320 先端部
321 第1端部
322 第2端部
323 基端部
Claims (10)
- 車両本体と、アームとを備えた作業車両であって、
前記アームは、
幅方向に所定空間を空けて配置された第1端部および第2端部を含みバケットが取付けられる先端部と、前記車両本体側に取付可能に構成される基端部と、を持つアーム本体と、
前記所定空間を覆う保護部材と、
前記所定空間の前記基端部側に配置され、前記保護部材を前記アーム本体に固定する固定部と、
前記幅方向における前記第1端部と前記第2端部の間に配置され、前記保護部材の移動を規制する規制部と、を有する、
作業車両。 - 前記規制部と前記保護部材の間の少なくとも一部には隙間が形成されている、
請求項1に記載の作業車両。 - 前記規制部は、
前記第1端部および前記第2端部の少なくとも一方の前記所定空間側の側面に固定された座と、
前記保護部材に形成された貫通孔を介して前記座に固定された規制部材と、を有し、
前記隙間は、前記規制部材と前記保護部材の間に形成されている、
請求項2に記載の作業車両。 - 前記規制部材は、
円筒形状の部材であって、前記座に当接する小径部と、前記小径部の前記座の反対側に設けられた大径部とを有し、
前記隙間は、前記規制部材の軸方向における前記大径部と前記保護部材の間と、前記規制部材の径方向における前記小径部と前記保護部材の間に形成されている、
請求項3に記載の作業車両。 - 前記座は、前記第1端部の前記所定空間側の側面と、前記第2端部の前記所定空間側の側面の双方に配置されており、
各々の前記座に対して前記規制部材が固定されている、
請求項3に記載の作業車両。 - 前記保護部材は、
前記アームにおける前記固定部より前記規制部側であって、保護部材本体の前記アーム本体に対向する面に固定された突部を有する、
請求項2に記載の作業車両。 - 前記規制部は、
前記第1端部および前記第2端部の少なくとも一方の前記所定空間側の側面に固定された座と、
前記保護部材に形成された貫通孔を介して前記座に固定された規制部材と、を有し、
前記隙間は、前記座と前記保護部材本体の間に設けられており、
前記突部と前記アーム本体との間に隙間が形成されており、
前記突部と前記アーム本体との間の隙間は、前記座と前記保護部材本体との間の隙間よりも小さい、
請求項6に記載の作業車両。 - 前記突部は、前記第1端部および前記第2端部の各々に対向するように少なくとも2箇所に設けられており、
各々の前記突部は、前記第1端部および前記第2端部に沿って棒状に形成されている、
請求項6に記載の作業車両。 - 幅方向に所定空間を空けて配置された第1端部および第2端部を持ちバケットが取付けられる先端部と、車両本体側に取付可能に構成される基端部と、を有するアーム本体と、
前記所定空間を覆う保護部材と、
前記所定空間の前記基端部側に配置され、前記保護部材を前記アーム本体に固定する固定部と、
前記幅方向における前記第1端部と前記第2端部の間に配置され、前記保護部材の移動を規制する規制部と、を備えた、
アーム。 - 車両本体に揺動可能に取付け可能なブームと、
前記ブームに取り付けられるアームと、
前記アームに取付けられるバケットと、を備え、
前記アームは、
幅方向に所定空間を空けて配置された第1端部および第2端部を含みバケットが取付けられる先端部と、前記ブームに取り付けられる基端部と、を持つアーム本体と、
前記所定空間を覆う保護部材と、
前記所定空間の前記基端部側に配置され、前記保護部材を前記アーム本体に固定する固定部と、
前記幅方向における前記第1端部と前記第2端部の間に配置され、前記保護部材の移動を規制する規制部と、を有する、
作業機。
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