JP6309420B2 - 作業機 - Google Patents
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Description
本発明の一態様に係る作業機は、機体と、前記機体に搭載された運転席と、前記運転席の右側及び左側に配置されたブームと、前記機体の後部側に対応する位置に設けられたブーム基部と、前記各ブーム基部の後部に配備されたリフトリンクと、前記リフトリンクの一端側を枢支する第1枢支軸と、前記リフトリンクの他端側を枢支する第2枢支軸と、各リフトリンクの前方に配備されてブームを上下揺動させるブームシリンダと、前記ブームシリンダの一端側を枢支する第3枢支軸と、前記ブームシリンダの他端側を枢支する第4枢支軸と、を備え、前記ブーム基部は、内側壁と、前記内側壁に対向する外側壁とを有し、前記リフトリンクの一端側は、前記第1枢支軸によってブーム基部に枢支され、前記リフトリンクの他端側は、前記第2枢支軸によって前記機体に枢支され、前記ブームシリンダの一端側は、前記リフトリンクの前方で前記内側壁と前記外側壁との間に挿入されて前記第3枢支軸によってブーム基部に枢支され、前記ブームシリンダの他端側は、前記リフトリンクの下方で前記第4枢支軸によって前記機体に枢支されており、前記内側壁と前記外側壁との対向方向における前記リフトリンクの幅であって、該リフトリンクの一端側から他端側への所定範囲の部位の幅が、前記内側壁と前記外側壁との対向面間の間隔よりも小さく形成されていて、前記リフトリンクの前記所定範囲の部位と、前記リフトリンクの前記ブーム基部に枢支される一端側とが、前記内側壁と前記外側壁との間に挿入されており、前記機体は、前記リフトリンクの前記他端側の一側方及び他側方に位置する一対の支持壁と、前記リフトリンクの後方に位置し且つ前記支持壁を連結する後壁とを有し、前記第2枢支軸は、一対の支持壁の間に設けられ、前記リフトリンクは、長手方向中央部が側面視で前方に向けて突出する湾曲状の後面を有し、前記リフトリンクの前記後面は、前記後壁の上端の前方において、長手方向中央部が、第1枢支軸と第2枢支軸とを結ぶ線よりも前側に凹んでおり、前記リフトリンクは、上部が前記第1枢支軸によって前記ブーム基部に枢支され且つ下部が前記第2枢支軸によって前記機体に枢支された主壁部と、前記主壁部の後部から右方及び左方に突出し且つ前記主壁部の上部から下部にわたって形成された突出部とを有する。
また、前記リフトリンクの水平方向の断面はT字形に形成されている。
図16は本発明に係る作業機1の側面図である。図17は作業機1の平面図である。図18は作業機1の正面図である。
図16〜18では、作業機1の一例としてスキッドステアローダを示している。但し、本発明に係る作業機1はスキッドステアローダに限定されず、例えば、コンパクトトラックローダ等の他の種類の作業機であってもよい。
キャビン3は、機体2に搭載され、作業装置4は機体2に装着されている。走行装置5は、機体2の右外側と左外側にそれぞれ設けられている。
機体2内の後部には、原動機6が搭載されている。原動機6は、エンジン、モータ等である。実施形態では、エンジンを採用している。キャビン3内の後部には、運転席8が設けられている。
図18に示すように、機体2の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向Kであって機体2から離れる方向のことである。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向Kであって機体2に近づく方向のことである。
ブーム10は、キャビン3の右側及び左側に上下揺動自在に設けられている。作業具11は、例えば、バケットであって、当該バケット11は、ブーム10の先端部(前端部)に上下揺動自在に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10が上下揺動自在となるように、ブーム10の基部(後部)を支持している。ブームシリンダ14は、伸縮することによりブーム10を昇降させる。バケットシリンダ15は、伸縮することによりバケット11を揺動させる。
リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、左側と右側の各ブーム10に対応して機体2の左側と右側にそれぞれ設けられている。
装着装置201にはバケット11の代わりに別の作業具が装着可能とされている。別の作業具としては、例えば、油圧圧砕機、油圧ブレーカ、アングルブルーム、アースオーガ、パレットフォーク、スイーパー、モア、スノウブロア等のアタッチメント(予備アタッチメント)である。
図1、図2に示すように、機体2は、メインフレーム205と、支持フレーム206と、連結フレーム232とを有する。
一対の支持壁229a、229bのうち、一方の支持壁229a(内側の支持壁229aともいう)は、上板材213に固定されている。他方の支持壁229b(外側の支持壁229bともいう)は、支持壁229aの機体の外方に位置する。
図3に示すように、右側のリフトリンク12の下部は、右側の支持フレーム206の支持壁229aと支持壁229bとの間に挿入されている。これと同じように、左側のリフトリンク12の下部は、左側の支持フレーム206の支持壁229aと支持壁229bとの間に挿入されている。すなわち、支持フレーム206の一対の支持壁229a、229bは、一方がリフトリンク12の下部の一側方に位置しており、他方がリフトリンク12の下部の他側方に位置している。
図3に示すように、右側のブームシリンダ14の下部は、右側の支持フレーム206の支持壁229aと支持壁229bとの間に挿入されている。これと同じように、左側のブームシリンダ14の下部は、左側の支持フレーム206の支持壁229aと支持壁229bとの間に挿入されている。すなわち、支持フレーム206の一対の支持壁229a、229bは、一方がブームシリンダ14の下部の一側方に位置しており、他方がブームシリンダ14の下部の他側方に位置している。ブームシリンダ14を枢支する第4枢支軸19は、一対の支持壁229a、229b間にわたって設けられている。
図4に示すように、ブーム10は、ブーム基部600と、ブーム前部601と、ブーム中間部602とを有する。ブーム基部600は、ブームの後部を構成し、機体2の後部に対応する位置に設けられる。ブーム前部601はブームの前部を構成し、機体2の前部側に位置する。ブーム中間部602は、ブーム基部600とブーム前部601の間を構成し、ブーム基部600とブーム前部601とを連結する。
内側壁603の下部には、下方に突出する延長部607が設けられている。この延長部607の下部に制御リンク13の後部が第6枢支軸21によって枢支される。上連結壁605は、内側壁603と外側壁604の上部同士を連結する。下連結壁606は、内側壁603と外側壁604の下部同士を連結する。
ブーム前部601は、内壁609と、外壁610と、前連結壁611と、後連結壁612とを有する。内壁609と外壁610は、機体幅方向Kで対向する。外壁610は、内壁609の機体外方に位置する。
内壁609の長手方向の中途部は、側面視で屈曲している。外壁610の長手方向の中途部は、側面視で屈曲している。内壁609の第1部位613には、通し穴615を形成する環状の縁部が形成されている。
前連結壁611は、内壁609と外壁610の第2部位614の前部同士を連結する。
後連結壁612は、第1部材612aと第2部材612bとを有している。第1部材612aは、嵌込み凹部616の後方に位置する。第2部材612bは嵌込み凹部616の前方に位置する。第1部材612aと第2部材612bは、内壁609と外壁610の第2部位614の後部同士を連結する。
ブーム中間部602の内側の壁部602aの前部には、通し穴615に連通するホース出口617が形成されている。
図5に示すように、リフトリンク12は板材で構成されている。リフトリンク12の上部が、ブーム基部600の後部であって、内側壁603と外側壁604の間に挿入されている。内側壁603と外側壁604とリフトリンク12とには、第1枢支軸が挿入されている。この第1枢支軸によって、内側壁603、外側壁604及びリフトリンク12が枢支されている。
支持ボス、外側壁604及びブームシリンダ14の枢支部620には、第3枢支軸18が挿通されている。これによって、ブームシリンダ14の枢支部620がブーム基部600に枢支されている。
また、リフトリンク12は、ブーム10を上下に揺動させる際に、第2枢支軸17を中心に揺動する。
これによって、リフトリンク12をブームシリンダ14から後方に離してブームシリンダ14との干渉防止を確保しながらリフトリンク12と支持フレーム206の後壁230の上端206aとの干渉防止も確保することができる。
また、運転席8からみたリフトリンク12の後方側の視界が広がる(運転席8からみて、斜め後方の視野が広がる)。
第1ホース623と第4ホース626は、右側のブーム基部600のホース入口608から挿入されて右側のブーム10に内装され且つホース出口617及び通し穴615を通して外部に引き出されている。また、ブーム前部601の間であって、右寄りには、第1分岐部材628と、第2分岐部材629とが設けられている。第1分岐部材628は、第1接続部630と、第2接続部631と、第3接続部632とを有する。
第2分岐部材629は、第4接続部633と、第5接続部634と、第6接続部635とを有する。第4接続部633に第4ホース626が接続され、第5接続部634に第5ホース627が接続され、第6接続部635は、右側のバケットシリンダ15のボトム側に接続されている。第5ホース627は左側のバケットシリンダ15のボトム側に接続されている。第3ホース625及び第5ホース627は、前連結パイプ7上に沿わせて配置されている。
従来では、バケットシリンダ15のボトム側に接続するボトム用ホースと、ロッド用ホースとの両方を、前連結パイプ7上に配置している。そして、前連結パイプ7上でボトム用ホースを分岐して、分岐した第1油圧ホースをバケットシリンダ15のボトム側に接続している。これに対して、本発明では、ボトム用ホースを、バケットシリンダ15のボトムに近接するブーム10の前部で分岐し、分岐した第1油圧ホースをバケットシリンダ15のボトム側に接続している。それゆえ、前連結パイプ7上に沿わす油圧ホースを減らすことができ、前連結パイプ7上の油圧ホースの嵩張りを抑えることができる。
乗降ステップ636は、前連結パイプ7の前上部に設けられたブラケット637に取り付けられている。このブラケット637は、板材からなり、一対設けられている。一対のブラケット637は、機体幅方向Kで対向している。各ブラケット637の対向面には、ナット638が設けられている。各ブラケット637の前部には、規制凹部639が形成されている。
第1取付アーム640の後部は、右側のブラケット637の対向面に対応する位置に設けられている。第1取付アーム640の後部と右側のブラケット637とは、ナット638に螺合される取付ボルト645によって取り付けられる。
連結部642は、第1取付アーム640と第2取付アーム641の前端同士を連結する。
補強板644は、連結部642と規制部643とを連結する。
前記乗降ステップ636にあっては、規制部643が規制凹部639に嵌ることにより、乗り降りする際に、負荷がかかる方向(下方)に乗降ステップ636が回転するのが規制され、取付ボルト645に作用する負荷を軽減している。
ホースカバー646は、連結パイプ7上であって、乗降ステップ636の後方に並ぶ位置に固定されている。ホースカバー646は、乗降ステップ636の真後ろに位置している。また、ホースカバー646の上面の位置と、乗降ステップ636の上端とが側面視で、略同じ高さである。
第1壁652と第2壁653の曲率は略同じである。本実施形態では、第1壁652が第2壁653より若干曲率が大きい。第1壁652と第2壁653とは、下方に行くに従って接近している。即ち、第1壁652と第2壁653とは、第3壁654から離れるに従って接近している。第1壁652と第2壁653とは下端側で、円弧状の第1接続部位655で接続されている。
また、第2壁653は、バケットシリンダ15を最も伸長したときに、バケットシリンダ15のシリンダチューブと略平行になる。これによって、バケットシリンダ15と前連結パイプ7との干渉防止を確保している。
これに対し、本実施形態の前連結パイプ7は、円形のパイプをローラによって変形させることで形成されている。これによって、ひずみ発生の防止を図っている。
図12、図13、図14に示すように、ブーム前部601には、規制ストッパ658が設けられている。装着体23には、当たり部659が設けられている。
当たり部659は、第1当たり部660と、第2当たり部661とを有する。第2当たり部661は、第1当たり部660と異なる位置に設けられている。
第1当たり部660は、バケット11、即ち、装着体23を一方向に回転させた場合に第1接当面662に接当する。これにより、バケット11の一方向の回転を規制する。具体的には、バケット11をダンプ動作させる方向に回転させた場合に、第1当たり部660と第1接当面662とが当たることで、ダンプ動作における回転が規制される。
第1補強部材664は、規制ストッパ658の上方に配置されている。この第1補強部材664は、内壁609の側面であって外壁610とは反対側の面に溶接によって固定されている。
また、第1補強部材664の近傍に、第3補強部材669が設けられている。この第3補強部材669は、内壁609の側面であって外壁610とは反対側の面に溶接によって固定されている。第3補強部材669には、第1補強部材664が入り込む凹部670が形成されている。この第3補強部材669によって第1補強部材664を固定する部分等の補強が図られている。
図15は、ブーム10を最も上昇させたときのブーム前部601の下部を示している。この図15に示すように、規制ストッパ658は、ブーム10を最も上昇させた状態で、先端ボス618の下端であるラインLよりも上方に位置している。即ち、規制ストッパ658は、ブーム10を最も上昇させた状態で、先端ボス618より下方に突出しない。
装着体23は、一対の支持板666a、666bと、連結板667と、装着板668とを有する。
一対の支持板666a、666bは、機体幅方向Kで対向する。一対の支持板666a、666bのうち、ブーム前部601に近い側を外支持板666aともいい、ブーム前部601から遠い側を内支持板666bともいう。
外支持板666aの下部と内支持板666bの下部との間に、枢支ピン24が設けられている。枢支ピン24は、ブーム前部601の先端ボス618を挿通してこの先端ボス618に固定されている。また、枢支ピン24は、装着体23に向けて突出しており、外支持板666aと内支持板666bを貫通している。
装着板668は、一対の支持板666a、666bの前端側に固定されている。この装着板668はバケット11の背面に係合する。外支持板666aは、内壁609の一側方であって外壁610の反対側で且つ規制ストッパ658に対応する位置に設けられている。第1当たり部660及び第2当たり部661は、この外支持板666aに設けられている。
図12に示すように、バケット11を設置させた状態で、第1当たり部660は、枢支ピン24の下方に位置し、第2当たり部661は、枢支ピン24の上方に位置する。
したがって、従来のように、当たり部が取付部分から大きく突出することがなく、バケット11を回転させて当たり部が規制ストッパ658に接当した際に、当たり部659に作用する荷重を軽減することができる。
これに対して、本実施形態では、規制ストッパ658は、ブーム10を最も上昇させた状態で、先端ボス618よりも上方に位置し、先端ボス618より下方に突出しないので、トラックの荷台に積み込み作業する際に、規制ストッパ658を荷台のあおりに当てることがなく、積み込み作業で有効な最大高さを確保できる。
8 運転席
10 ブーム
12 リフトリンク
14 ブームシリンダ
16 第1枢支軸
17 第2枢支軸
18 第3枢支軸
19 第4枢支軸
229a 支持壁
229b 支持壁
230 後壁
600 ブーム基部
603 内側壁
604 外側壁
Claims (3)
- 機体と、
前記機体に搭載された運転席と、
前記運転席の右側及び左側に配置されたブームと、
前記機体の後部側に対応する位置に設けられたブーム基部と、
前記各ブーム基部の後部に配備されたリフトリンクと、
前記リフトリンクの一端側を枢支する第1枢支軸と、
前記リフトリンクの他端側を枢支する第2枢支軸と、
各リフトリンクの前方に配備されてブームを上下揺動させるブームシリンダと、
前記ブームシリンダの一端側を枢支する第3枢支軸と、
前記ブームシリンダの他端側を枢支する第4枢支軸と、
を備え、
前記ブーム基部は、内側壁と、前記内側壁に対向する外側壁とを有し、
前記リフトリンクの一端側は、前記第1枢支軸によってブーム基部に枢支され、前記リフトリンクの他端側は、前記第2枢支軸によって前記機体に枢支され、
前記ブームシリンダの一端側は、前記リフトリンクの前方で前記内側壁と前記外側壁との間に挿入されて前記第3枢支軸によってブーム基部に枢支され、前記ブームシリンダの他端側は、前記リフトリンクの下方で前記第4枢支軸によって前記機体に枢支されており、
前記内側壁と前記外側壁との対向方向における前記リフトリンクの幅であって、該リフトリンクの一端側から他端側への所定範囲の部位の幅が、前記内側壁と前記外側壁との対向面間の間隔よりも小さく形成されていて、前記リフトリンクの前記所定範囲の部位と、前記リフトリンクの前記ブーム基部に枢支される一端側とが、前記内側壁と前記外側壁との間に挿入されており、
前記機体は、前記リフトリンクの前記他端側の一側方及び他側方に位置する一対の支持壁と、前記リフトリンクの後方に位置し且つ前記支持壁を連結する後壁とを有し、
前記第2枢支軸は、一対の支持壁の間に設けられ、
前記リフトリンクは、長手方向中央部が側面視で前方に向けて突出する湾曲状の後面を有し、
前記リフトリンクの前記後面は、前記後壁の上端の前方において、長手方向中央部が、
第1枢支軸と第2枢支軸とを結ぶ線よりも前側に凹んでおり、
前記リフトリンクは、上部が前記第1枢支軸によって前記ブーム基部に枢支され且つ下部が前記第2枢支軸によって前記機体に枢支された主壁部と、前記主壁部の後部から右方及び左方に突出し且つ前記主壁部の上部から下部にわたって形成された突出部とを有する作業機。 - 前記リフトリンクの前面は、長手方向中央部が側面視で前方に向けて突出する湾曲状に形成されている請求項1に記載の作業機。
- 前記リフトリンクの水平方向の断面はT字形に形成されている請求項1又は2に記載の作業機。
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