JP2005194844A - ローダ作業車 - Google Patents
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Abstract
【課題】 バケットの最大積載荷重が大きい小型のローダ作業車を提供すること。
【解決手段】 リフトアーム5を小型車両1の全長とほぼ同じ長さに形成すると共に、リフトアーム5の基端部を小型車両1の後側部に取付けて、バケット7を小型車両1の前方近接位置で昇降させるように構成した。このように、バケット7の昇降位置を小型車両1に近付けると、小型車両1を小型に形成してもローダ作業車の前後のバランスを最適に構成できる。また、バケット7のダンピングクリアランスを十分に確保することもできる。さらに、バケット7に重量物を積載してもローダ作業車の重心がほとんど移動せず、安定性が向上する。
【選択図】図1
【解決手段】 リフトアーム5を小型車両1の全長とほぼ同じ長さに形成すると共に、リフトアーム5の基端部を小型車両1の後側部に取付けて、バケット7を小型車両1の前方近接位置で昇降させるように構成した。このように、バケット7の昇降位置を小型車両1に近付けると、小型車両1を小型に形成してもローダ作業車の前後のバランスを最適に構成できる。また、バケット7のダンピングクリアランスを十分に確保することもできる。さらに、バケット7に重量物を積載してもローダ作業車の重心がほとんど移動せず、安定性が向上する。
【選択図】図1
Description
本発明は、農作物等の運搬作業や整地作業、除雪作業などに使用するローダ作業車に関するものである。
従来、農作物の運搬作業や整地・除雪作業等に使用されるローダ作業車として、例えば図2に示すものがある(例えば特許文献1参照)。従来のローダ作業車は、作業車両21の前部に、先端部にバケット22を有するリフトアーム23を横軸回りに回動自在に取付けてある。作業車両21は、機体フレーム24の前側上部に原動機部25を配設する一方、機体フレーム24の後側上部に運転操作部26を配設し、機体フレーム24の下部に左右一対のクローラ式の走行部27を配設したものである。リフトアーム23は、伸縮自在に構成され、機体フレーム24の前部とリフトアーム23の中間部との間に配設したアームシリンダ28によって上下方向に回動するようになっている。なお、図中の29はバケット22を回動させるバケットシリンダである。また、図2では、従来例としてクローラ式のローダ作業車を示したが、トラクター等のホイール式の作業車両にリフトアーム等を取付けたものもある(例えば特許文献2参照)。
従来のローダ作業車は、作業車両21の前側部にリフトアーム23の基端部を取付けてあるため、バケット22が作業車両21の前方に離隔する。このようにバケット22を作業車両21から離れた位置で昇降させると、バケット22に積載した重量物の荷重でローダ作業車の重心が前側に移動する。かかる重心移動が大きくならないように、従来のローダ作業車は、バケット22の最大積載荷重を抑制している。
本発明は、斯かる実情に鑑み創案されたものであって、その目的は、安定性が高く、かつ、バケットの最大積載荷重が大きいローダ作業車を提供することにある。
本発明のローダ作業車は、原動機を格納したボディの下に走行部を配設した作業車両と、前記作業車両に対して基端部を横軸回りに回動自在に取付けて先端部を作業車両の前方へ延在させたリフトアームと、前記リフトアームの先端部に回動自在に取付けたバケットとを備え、前記リフトアームを作業車両の全長とほぼ同じ長さに形成すると共に、その基端部を作業車両の後側部に取付けて、前記リフトアームの支点を作業車両の前後方向中央部よりも後側の上部に配置したことを特徴としている。
本発明のローダ作業車は、上記の如く、作業車両の全長とほぼ同じ長さに形成したリフトアームを作業車両の後側部に回動自在に取付けたから、バケットが作業車両の前方近接位置で昇降する。このように、バケットの昇降位置を作業車両に近付けると、小型のローダ作業車であってもその前後のバランスを最適に構成できる。また、バケットに重量物を積載しても、バケットを作業車両の近接位置に配設してあるから、ローダ作業車の重心がほとんど移動せず、安定性が高くなる。したがって、ローダ作業車の安定性を確保しつつバケットの最大積載荷重を大きくすることができる。さらに、リフトアームを作業車両の全長とほぼ同じ長さに形成してあるから、バケットのダンピングクリアランスを十分に確保することもできる。
なお、前記リフトアームの支点を、前記作業車両の走行部の前後方向中央部よりも後方側に配設された車輪、好ましくは走行部の後輪の上方に配置しておくと、バケットに積載した重量物の荷重が作業車両の走行部の後方の車輪にかかり、ローダ作業車の安定性が向上する。ここで、作業車両の走行部が前後方向に3個以上の車輪を有する場合は、最後輪に限らず、走行部の前後方向中央部よりも後方側に配設された中間の車輪の上方にリフトアームの支点を配置しても構わない。
本発明によれば、作業車両の全長とほぼ同じ長さに形成したリフトアームを作業車両の後側部に回動自在に取付けたから、バケットが作業車両の前方近接位置に配設され、ローダ作業車の前後のバランスを向上でき、バケットに重量物を積載してもローダ作業車の重心がほとんど移動しない。したがって、バケットの最大積載荷重をできるだけ大きくすることができる。さらに、バケットを作業車両の前方近接位置に配設しても、リフトアームが十分に長いので、バケットのダンピングクリアランスを確保できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明のローダ作業車を例示している。同図において、1は作業車両で、図示していない原動機を格納したボディ2の下に走行部3を配設した小型のものである。走行部3は、前記原動機の全長よりも若干大きい左右一対のクローラである。作業車両1の後部両側には、一対のブラケット4を介してリフトアーム5を横軸回りに回動自在に取付けてある。ブラケット4は、側面視で略ト字状に形成され、下端部を走行部3の後輪車軸に嵌合すると共に前端部をボディ2の側部に取付け固定し、上部を作業車両1の後輪上方に延在させてある。リフトアーム5は、作業車両1の全長とほぼ同じ長さに形成され、基端部をブラケット4の上部に取付けて、ブラケット4の略中心部とリフトアーム5の中間部の間に配設したアームシリンダ6によって上下方向に回動する。また、リフトアーム5の先端部には、作業車両1よりも幅が若干広いバケット7を回動自在に取付けてある。バケット7は、バケット7の後部とブラケット4の上端部との間に配設したバケットシリンダ8によって起伏自在に構成してある。作業車両1の後側下部には、立ち乗り用ステップ9を折畳み可能に取付けてある。立ち乗り用ステップ9の後端部には、略T字状の立ち乗りアシストパイプ10を立設してある。立ち乗りアシストパイプ10は、ローダ作業車の後退時に、作業者が後方の壁とローダ作業車の間に挟まれるのを防止するためのものである。また、作業車両1の後側上部には、ハンドル11及び操作レバー12を設けてある。
本発明のローダ作業車は、上記の如く構成され、作業車両1の全長とほぼ同じ長さに形成したリフトアーム5を作業車両1の後輪上方に取付けると共に、その先端部を作業車両1の前方へ延在させたので、リフトアーム5先端のバケット7が作業車両1の前方近接位置に配設される。これによりバケット7が作業車両1の前方近接位置で昇降するから、ローダ作業車に小型の作業車両1を採用しても、前後のバランスが最適なローダ作業車を構成できる。また、バケット7に重量物を積載してもローダ作業車の重心がほとんど移動せず、バケット7作動時の安定性が向上する。さらに、バケット7を作業車両1の近接位置に配設してもリフトアーム5が十分に長いので、バケット7のダンピングクリアランスを確保することもできる。
以上、本発明のローダ作業車の一実施形態につき説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば作業車両として、従来と同様の比較的大きなものを使用しても構わない。また、走行部3をクローラ式ではなく、ホイール式にすることもできる。さらに、リフトアーム5の基端部は、作業車両1の前後方向中央部よりも後方に取付けてあれば如何なる取付け構造であってもよく、上記の略ト字状のブラケット4以外の部材によって作業車両1に取付けても構わない。
1 作業車両
2 ボディ
3 走行部
4 ブラケット
5 リフトアーム
7 バケット
2 ボディ
3 走行部
4 ブラケット
5 リフトアーム
7 バケット
Claims (3)
- 原動機を格納したボディの下に走行部を配設した作業車両と、前記作業車両に対して基端部を横軸回りに回動自在に取付けて先端部を作業車両の前方へ延在させたリフトアームと、前記リフトアームの先端部に回動自在に取付けたバケットとを備え、前記リフトアームを作業車両の全長とほぼ同じ長さに形成すると共に、その基端部を作業車両の後側部に取付けて、前記リフトアームの支点を作業車両の前後方向中央部よりも後側の上部に配置したローダ作業車。
- 前記リフトアームの支点を、前記作業車両の走行部の前後方向中央部よりも後方側に配設された車輪の上方に配置した請求項1に記載のローダ作業車。
- 前記リフトアームの支点を、前記作業車両の走行部の後輪上方に配置した請求項1又は2に記載のローダ作業車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004004792A JP2005194844A (ja) | 2004-01-09 | 2004-01-09 | ローダ作業車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004004792A JP2005194844A (ja) | 2004-01-09 | 2004-01-09 | ローダ作業車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005194844A true JP2005194844A (ja) | 2005-07-21 |
Family
ID=34819305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004004792A Pending JP2005194844A (ja) | 2004-01-09 | 2004-01-09 | ローダ作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005194844A (ja) |
-
2004
- 2004-01-09 JP JP2004004792A patent/JP2005194844A/ja active Pending
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080930 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090304 |