JP4669757B2 - 容器ホルダー - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などに収納可能に設けられ、容器等を保持可能な容器ホルダーに関するものである。
自動車のインナパネルには、飲料容器等を保持可能な容器ホルダーが設けられている。この容器ホルダーにはケースが備えられており、インナパネルの裏面側に配置され、車内からは見えないようになっている。このケース内には、飲料容器等を保持するトレーが収容可能となっており、使用時にケース内から引き出される。
ところで、このケースはインナパネルの裏面に取付けられるようになっているが、インナパネルの形状に伴って、ケースの形状も変わるため、その都度、ケースの金型を起工していた。つまり、車両に応じて、ケース及びトレーを新たに製作しなければならず、金型費用が発生していた。また、金型起工に伴って、機能面での玉成に多くの時間が掛かり、インナパネルとケースの面差チューニング及び開口スキチューニングに伴う時間及び費用もさらに発生していた。
また、特許文献1では、収納時に車室内に露出するホルダー本体の前面にキャップを装着し、該キャップを車種に応じて適宜選択できるようにして、カップホルダーを組み立てることで、車種に応じたカップホルダーを得るようにしているが、これはあくまでもインナパネルの形状が共通化されたものであるとした場合であり、インナパネルの形状が変わるとケース本体毎変えなければならない。
特開平11−348640号公報
本発明は上記事実を考慮し、インナパネルの形状に合わせてケース及びトレーを変えなくても良い容器ホルダーを安価で提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、容器ホルダーにおいて、出入可能にケースに収納されたトレーと、前記トレーの前面に設けられ車室内に露出し、トレーに対して着脱可能に設けられた蓋部と、前記トレー内に収容可能に軸支され、トレーが前記ケースから引き出された状態で、起立して容器を保持するホルダー部と、前記ケースの周壁を支持する枠体で、車室内のインナパネルに形成された開口部の裏面側に取付け可能な連結部材と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、出入可能にケースに収納されたトレーの前面には、車室内に露出する蓋部が設けられており、この蓋部を、トレーに対して着脱可能に設けている。また、トレーには、ホルダー部がトレー内に収容可能に軸支されており、トレーがケースから引き出された状態で、起立して容器を保持する。さらに、蓋部及びトレーが挿通可能な開口部が形成された連結部材を設けており、ケースの周壁を支持する枠体で、車室内のインナパネルに形成された開口部の裏面側に取付ける。
つまり、ケースは連結部材を介してインナパネルに取付けられることとなる。このため、インナパネルの形状が異なる場合、蓋部の形状及び連結部材の形状をインナパネルの形状に合わせて変えるだけで、ケース及びトレーの形状は変えなくても良くなる。これにより、ケース及びトレーを共通化することができ、インナパネル毎にケース及びトレーの金型を起工する必要はなくなる。
このため、インナパネルの形状変更に伴って製作する金型は、連結部材と蓋部の分だけでよくなるので、複雑な形状及び構成を有するケース及びトレーを製作する場合と比較して、費用を大幅に削減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の容器ホルダーにおいて、前記トレーが前記ケース内に収納された状態を維持するラッチ装置と、前記トレーを前記ケースから押し出す方向へ付勢し、前記ラッチ装置によるラッチ状態で付勢力が蓄積される第1付勢手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、トレーがケース内に収納された状態を維持するラッチ装置を設けている。一方、トレーをケースから押し出す方向へ付勢する第1付勢手段を設けており、ラッチ装置によるラッチ状態で付勢力が蓄積されるようにしている。これにより、ラッチ装置によるラッチ状態を解除すると、第1付勢手段によって、トレーは自動的にケースから押し出されることとなる。つまり、電気的な駆動装置によってトレーを移動させるよりも機構が簡単で、安いコストで実現できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の容器ホルダーにおいて、前記ホルダー部が起立する方向へ付勢し、前記トレーが前記ケース内に収納された状態で、付勢力が蓄積される第2付勢手段を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、ホルダー部が起立する方向へ付勢する第2付勢手段を設けており、トレーがケース内に収納された状態で、付勢力が蓄積されるようにすることで、トレーがケースから引き出されると、ホルダー部が自動的に起立するため便利である。また、電気的な駆動装置によってホルダー部を起立させるよりも機構が簡単で、安いコストで実現できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の容器ホルダーにおいて、前記インナパネルの裏面に設けられ対角線上に位置する一対の位置決め部に対して、位置決めされる位置決め穴を前記連結部材に設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、インナパネルの裏面に、一対の位置決め部を対角線上に設けており、該位置決め部に対して位置決めされる位置決め穴を連結部材に設けることで、インナパネルに対して連結部材を所定の位置に位置決めすることができる。これにより、トレーの出入の際、トレーがインナパネルと干渉しないようにしている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の容器ホルダーにおいて、前記ケースに設けられ、前記インナパネルの表面側から縮径させることができる係止片と、前記係止片に形成された爪部と、前記連結部材に設けられ、前記爪部が係止可能とされ、係止片が縮径すると爪部との係止状態が解除される被係止部と、を備え、前記爪部が前記被係止部に係止された状態で、前記ケースが前記連結部材に固定され、爪部の係止状態が解除された状態で連結部材からケースを取り外すことができることを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、ケースには、インナパネルの表面側(車室内側)から縮径させることができる係止片を設け、係止片には爪部を形成している。一方、連結部材は、爪部が係止可能な被係止部を設けており、係止片が縮径すると爪部の係止状態が解除される。そして、爪部が被係止部に係止された状態で、ケースが連結部材に固定され、爪部の係止状態が解除された状態で連結部材からケースを取り外すことができるようにしている。
これにより、インナパネルの開口部からケースを挿通させ、ケースをインナパネルから取り外すことが可能となる。つまり、トレー及びケースのみを交換することが可能となる。容器ホルダーには付勢手段を備えており、該付勢手段がばね部材の場合、ばね部材がへたる場合もあり、機能的な問題が生じたり、また、トレーが汚れたり等する場合もある。
このようなとき、トレー及びケースを交換したり、或いはトレー及びケースを取り外してトレーを洗浄したりすることができるため、ユーザにとって便利であると共に、資源の無駄を省くことができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の容器ホルダーにおいて、前記係止片の先端部が車室内に露出することを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、係止片の先端部を車室内に露出させることで、ユーザによるケースの取り外しが可能になる。また、特殊な治具等を用いることなく、手で容易に取り外すことも可能となる。
本発明は、上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、ケースは連結部材を介してインナパネルに取付けられることとなるため、インナパネルの形状が異なる場合、蓋部の形状及び連結部材の形状をインナパネルの形状に合わせて変えるだけで、ケース及びトレーの形状は変えなくても良くなる。これにより、ケース及びトレーを共通化することができ、インナパネル毎にケース及びトレーの金型を起工する必要はなくなる。このため、インナパネルの形状変更に伴って製作する金型は、連結部材と蓋部の分だけでよくなるので、複雑な形状及び構成を有するケース及びトレーを製作する場合と比較して、費用を大幅に削減することができる。
請求項2に記載の発明では、ラッチ装置によるラッチ状態を解除すると、第1付勢手段によって、トレーは自動的にケースから押し出されることとなる。つまり、電気的な駆動装置によってトレーを移動させるよりも機構が簡単で、安いコストで実現できる。
請求項3に記載の発明では、トレーがケースから引き出されると、ホルダー部が自動的に起立するため便利である。また、電気的な駆動装置によってホルダー部を起立させるよりも機構が簡単で、安いコストで実現できる。
請求項4に記載の発明では、インナパネルに対して連結部材を所定の位置に位置決めすることができ、トレーの出入の際、トレーがインナパネルと干渉しないようにしている。
請求項5に記載の発明では、インナパネルの開口部からケースを挿通させ、ケースをインナパネルから取り外すことが可能となる。つまり、トレー及びケースを交換したり、或いはトレー及びケースを取り外してトレーを洗浄したりすることができるため、ユーザにとって便利であると共に、資源の無駄を省くことができる。
請求項6に記載の発明では、係止片の先端部を車室内に露出させることで、ユーザによるケースの取り外しが可能になり、特殊な治具等を用いることなく、手で容易に取り外すことも可能となる。
次に、本形態に係る容器ホルダーについて説明する。
図1〜図3には、本形態に係る容器ホルダー10が示されている。この容器ホルダー10にはケース12が備えられており、インナパネル14の裏面側に配置され、車内からは見えないようになっている。以下、容器ホルダー10の説明において、前後を示すときは、車室内側を前側とし、左右を示すときは、略車幅方向に沿った方向をいう。
このケース12には箱状のトレー16が出入可能に収納されており、必要に応じてケース12内からトレー16を引き出すことができる。トレー16の奥方には、ハート型カム18が設けられた周知のラッチ装置20が配設されており、ケース12に設けられたトレース部材22が係合可能となっている。
また、トレー16にはぜんまいバネ24の一端部が取付けられており、ぜんまいバネ24の他端部はケース12に取付けられている。そして、このぜんまいバネ24によって、トレー16はケース12から突出する方向へ付勢されている。
トレー16をケース12の奥方(ぜんまいバネ24の付勢力の抗する方向)へ押圧すると、トレース部材22がハート型カム18の谷部18Aに係合して、トレー16がケース12内に収納された状態が維持される(いわゆるラッチ状態)。この状態で、ぜんまいバネ24には付勢力が蓄積される。
この状態からトレー16をケース12の奥方(ぜんまいバネ24の付勢力の抗する方向)へ押圧すると、トレース部材22がハート型カム18の山部18Bを乗り越え、ハート型カム18との係合状態が解除されると共に、ぜんまいバネ24の付勢力によって、トレー16がケース12内から押し出される。これにより、トレー16が車室内へ露出することとなる。
ところで、ケース12にはトレー16の出入方向に沿って、ラック26が形成されており、このラック26にはトレー16に設けられたピニオン28が噛合可能となっている。このピニオン28には円筒状のダンパ30が連結されており、ダンパ30内にはオイルが充填されている。
このため、トレー16を出入させると、ピニオン28の回転と共にダンパ30によって制動力が付与されることとなる。これにより、トレー16の急激な飛び出し等を防止すると共に、静かな動きによって高級感が得られるようにしている。
一方、トレー16の奥方側壁には、一対のボス32が突出している。このボス32には、それぞれ軸支部34が回動可能に軸支されており、各軸支部34は1本のシャフト36によって連結され、ボス32に対して一体に回動するようになっている。
また、軸支部34には、ホルダー部38に備えられた略コ字状のリンク40(ホルダー部38の使用状態でトレー16の底面に対して斜めに配置)がトレー16内に収容可能に設けられている。リンク40の両端部には、ホルダー部38を構成する略円弧状に形成された立壁部42の下部が軸支可能となっている。
具体的には、立壁部42の下部には、立壁部42の側壁から張り出した状態で直線状に形成された連結部44が設けられており、この連結部44がリンク40の両端部に、回動可能に軸支され、立壁部42をケース12に収容可能としている。また、リンク40と立壁部42には、図示しない第1トーションバネが装着され、立壁部42を起立させる方向へ付勢している。
ここで、立壁部42にはホルダー部38が起立した状態で、トレー16の底面に対して垂直する方向に沿って延び、先端部で大きく内側に湾曲する一対のガイド穴42Aが貫通している。また、立壁部42の両端部には、ガイド穴42Aと略平行に形成された溝部42Bが形成されており、該溝部42Bとガイド穴42Aとが連通するようになっている。
また、リンク40の両角部には、外側へ向かって突出する軸部46が形成されており、略コ字状に形成されたリンク48(ホルダー部38の使用状態でトレー16の底面に対して平行に配置)の両角部が係合して、リンク40に対して回動可能となっている。このリンク48の両端部には、クランク状のトレース部48Aが設けられており、立壁部42のガイド穴42A及び溝部42Bに係合可能となっている。
第1トーションバネの付勢力によって、立壁部42が起立するとき、リンク48のトレース部48Aが立壁部42のガイド穴42A及び溝部42Bに沿って移動し、リンク40の両端部から徐々に離間して、リンク48がトレー16と略平行になる。そして、リンク40、48と立壁部42とで、側面視にて略三角形状を構成する。この状態でリンク40がステーの役割を有し、立壁部42の起立状態を保持する。
このように、立壁部42が起立した状態で、立壁部42及びリンク48で略円形状の挿入口50が形成され、飲料容器等が挿通可能となる。そして、トレー16の底面で保持すると共に、立壁部42及びリンク40、48で該飲料容器が横倒しないように保持する。
また、トレー16の奥壁近傍には、トレー16の中央部に、一対の軸支板52が立設しており、この軸支板52には略クランク状に形成されたストッパー54が回動可能に軸支されている。ストッパー54と軸支板52には図示しない第2トーションバネが装着されており、ストッパー54を起立させる方向へ付勢している。
このストッパー54は、横倒した状態でトレー16内に収容可能となっており、立壁部42の下部には切欠き部(図示省略)が形成され、ストッパー54が横倒するときに、立壁部42が邪魔にならないようにしている。
また、ストッパー54の軸支板52側の角部は、トレー16が引き出された状態で、ケース12の開口部12Aの縁部に当接可能となっており、ストッパー54の軸支板52側の角部が、ケース12の開口部12Aの縁部に当接した状態で、ストッパー54は移動規制されることとなる。ここで、ストッパー54の先端部は、ストッパー54が起立した状態で、起立した状態の立壁部42と略平行となっており、立壁部42がストッパー54に当接した状態で、ホルダー部38の移動規制を行う。
一方、トレー16の先端部には、図4及び図5に示すように、トレー16の底面から僅かに張り出して開口が上部に形成された略L字状の被係合リブ58が立設しており、被係合リブ58の内側には、トレー16の前面壁16Aと連設する一対の連設部58Aが形成されている。
この被係合リブ58には蓋部60が係合可能となっている。蓋部60の裏面側には、裏面から僅かに張り出して開口が下部に形成された略L字状の係合リブ62が形成されており、該係合リブ62は被係合リブ58とトレー16の前面壁16Aとの間に設けられた隙間内に挿入可能となる。
また、被係合リブ58に設けられた連設部58Aに対応する箇所には、溝部(図示省略)が形成され、連設部58Aとの係合が可能となっている。係合リブ62が被係合リブ58に係合した状態で、トレー16に対して蓋部60の下方及び左右方向への移動が規制されることとなる。
ところで、図4及び図6(A)に示すように、ケース12の前方上壁面及び下壁面からは、ケース12の前方から後方へ向かってネジ穴64が形成され略逆U字状に突出した締結部66がそれぞれ設けられており、締結部66の先端面の左右からは、フランジ70が張り出し、該フランジ70からはケース12の前方へ向かってガイド壁72が立設している。
ケース12の前方側には、略矩形枠状の連結部材74が取付けられるようになっており、連結部材74の開口部74Aはケース12の前方側が挿通可能な大きさとなっている。開口部74A内には、ガイド壁72間を移動可能な略筒状の締結部76が突設されており、締結部76の奥部には、縮径部76Aが形成されている。
該締結部76が、ガイド壁72間を移動して締結部66の先端面に当接した状態で、連結部材74が移動規制される。この状態で、締結部76へ締結ネジ77を挿通させ、締結部66のネジ穴64にねじ込む。このとき、締結ネジ77の頭部が締結部76の縮径部76Aに略当接する。
ここで、ケース12の下壁面側の締結部66間には、図示はしないが、誤挿入防止リブが設けられている。一方、開口部74Aには該誤挿入防止リブとの干渉を防止するための切欠き部82が形成されており、上下逆にした状態で連結部材74がケース12へ挿入されることがないようにしている。
また、開口部74Aの内壁面には、複数のリブ84が連結部材74の開口方向に沿って形成されており、連結部材74の強度を向上させると共に、連結部材74の変形を防止している。
図3に示すように、連結部材74の後面側は、周壁86と直交して形成されており、連結部材74の前面側は、インナパネル14の形状に沿って形成される。本形態では、インナパネル14は、車幅方向に沿って円弧状に形成されており、側壁86Aの方を側壁86Bよりも長くしている。
また、側断面にて、図6(A)に示すように、インナパネル14は、垂直線Pに対して大きく横倒した状態で形成されており、これに合わせて、連結部材74の上壁86Cを下壁86Dよりも短くし、側壁86A、86B(なお、側壁86Bは図4参照)の前面側を傾斜させている。
また、例えば、側断面にて、図6(B)に示すように、インナパネル14の形状が、図6(A)よりも起立した状態の場合、側壁86Aの前面側の傾斜角度が大きくなる。つまり、連結部材74及び蓋部60の形状を変えて、インナパネル14の多種デザインに対応できるようにしている。
一方、図3及び図4に示すように、連結部材74の側壁86A、86Bからは、フランジ88、90がそれぞれ張り出しており、平面視にてフランジ88の方がフランジ90よりも前側に位置している。また、フランジ88には長穴部92及び挿通穴94が形成され、フランジ90には位置決め穴96と挿通穴98が形成されている。さらに、連結部材74の下部の周壁には、フランジ100が張り出しており、フランジ100には挿通穴102が形成されている。
ここで、図7及び図8(A)、(B)に示すように、インナパネル14には開口部14Aが形成されており、トレー16が挿通可能な大きさとなっている。また、開口部14Aの周縁部には、リブ104、106、108が立設しており、リブ104、106、108には、ネジ穴部110、112、114がそれぞれ形成され、ネジ穴部110、112の近傍には、開口部14Aを挟んで互いに対称となる位置に、位置決めピン116、118が突出している。
この位置決めピン118と位置決め穴96とは略同一の径で形成されており、位置決めピン118には位置決め穴96が嵌合可能となっている。また、位置決めピン116には長穴部92が係合可能となっており、位置決めピン116と長穴部92との間には若干の遊びが設けられている。
これにより、位置決めピン116に位置決め穴96が嵌合された状態で、位置決めピン116を基準として、位置決めピン118までの距離と、位置決め穴96と長穴部92との距離との間で寸法誤差が吸収される。
また、フランジ88、90は、長穴部92及び挿通穴94が形成された領域A及び位置決め穴96と挿通穴98が形成された領域Bを基準として、両端側が折れ曲がっており、領域A、Bをそれぞれ補強すると共に、連結部材74自体の強度を向上させている。
ここで、フランジ88、90、100とリブ104、106、108の形状は、インナパネル14の形状に合わせて変えられ、フランジ88、90、100がリブ104、106、108の先端面に当接した状態で、連結部材74が水平に保持されるようにする。
そして、この状態で、フランジ88、90、100の挿通穴94、98、102とネジ穴部110、112、114の位置が略一致し、挿通穴94、98、102を通じて、ネジ穴部110、112、114には、固定ネジ122がそれぞれねじ込まれる。これにより、連結部材74がインナパネル14に固定されることとなる。
次に、本発明の実施の形態に係る容器ホルダーの作用について説明する。
図2及び図3に示す、トレー16がケース12内に収納された状態から、蓋部60を介してトレー16をケース12の奥方へ押圧すると、トレース部材22がハート型カム18の山部18Bを乗り越え、ハート型カム18との係合状態(ラッチ状態)を解除されると共に、ぜんまいバネ24の付勢力によって、トレー16がケース12内から押し出される。このとき、ケース12に形成されたラック26によってピニオン28が回転し、ピニオン28に連結されたダンパ30によって制動力が付与され、トレー16は静かに移動する。
そして、トレー16内のホルダー部38が車室内に露出すると、立壁部42を起立させる方向へ付勢する第1トーションバネの付勢力によって、立壁部42が起立する。このとき、リンク48のトレース部48Aが立壁部42のガイド穴42A及び溝部42Bに沿って移動し、リンク48がトレー16と略平行になる。また、立壁部42が起立するとき、ストッパー54を起立させる方向へ付勢する第2トーションバネによって、ストッパー54が起立し、ホルダー部38の移動規制を行う。
この状態で、立壁部42及びリンク48で略円形状の挿入口50が形成され、飲料容器等が挿通可能となる。そして、トレー16の底面で飲料容器を保持すると共に、立壁部42及びリンク40、48で該飲料容器が横倒しないように保持する。
また、トレー16をケース12内に収容するときは、蓋部60を介してトレー16をケース12の奥方へ押圧する。このとき、ぜんまいバネ24には、トレー16の移動と共に、付勢力が徐々に蓄積されていく。
トレー16がケース12内に収納されるとき、ケース12の開口部12Aの縁部によって、ストッパー54の軸支板52側の角部が押圧され、第2トーションバネの付勢力に抗してストッパー54が横倒する共に、該ストッパー54から押圧され、第1トーションバネの付勢力に抗して立壁部42が横倒することとなる。
これにより、リンク48のトレース部48Aが立壁部42のガイド穴42A及び溝部42Bに沿って移動し、リンク40の両端部へ徐々に近接して、リンク48とリンク40が重なり、リンク40、48の内側に立壁部42が横倒した状態でトレー16内に収容され、トレー16がケース12内に収容される。
ところで、本形態では、蓋部60をトレー16とは別体に設け、トレー16の前面に係合可能としている。また、ケース12を固定すると共に、インナパネル14の裏面側に取付ける連結部材74を設け、該連結部材74を介してケース12をインナパネル14に取付けている。
これにより、インナパネル14の形状が異なる場合、蓋部60の形状及び連結部材74の形状をインナパネル14の形状に合わせて変えるだけで、ケース12の形状は変えなくても良くなる。このため、ケース12及びトレー16を共通化することができ、インナパネル14毎にケース12及びトレー16の金型を起工する必要はなくなる。
したがって、インナパネル14の形状変更に伴って製作する金型は、連結部材74と蓋部60の分だけでよくなるので、複雑な形状及び構成を有するケース12及びトレー16を製作する場合と比較して、費用を大幅に削減することができる。
一方、トレー16をケース12から押し出す方向へ付勢するぜんまいバネ24を設け、ラッチ装置20のラッチ状態を解除すると、該ぜんまいバネ24の付勢力によって、トレー16を自動的にケース12から押し出すようにすることで、電気的な駆動装置によってトレー16を移動させる方法よりも機構が簡単で、安いコストで実現できる。
また、立壁部42を起立させる方向へ付勢する第1トーションバネによってホルダー部38を起立する方向へ付勢し、トレー16がケース12内に収納された状態で、付勢力が蓄積されるようにすることで、トレー16がケース12から引き出されると、ホルダー部38が自動的に起立するため、便利であり、ケース12同様、電気的な駆動装置によってホルダー部38を起立させる方法よりも機構が簡単で、安いコストで実現できる。
ところで、図8(A)に示すように、インナパネル14の裏面に、一対の位置決めピン116、118を対角線上に設け、該位置決めピン116、118に対して位置決めされる長穴部92、位置決め穴96を連結部材74に設けることで、インナパネル14に対して連結部材74を位置決めすることができる。これにより、トレー16の出入の際、トレー16がインナパネル14と干渉しないようにしている。
なお、本形態では、連結部材74にケース12をネジ止めし、該連結部材74をインナパネル14の裏面側にネジ止めしたが、連結部材74を介してケース12をインナパネル14に取付けることができれば良いため、本形態に限るものではない。
例えば、図9に示すように、まず、連結部材124の開口部124Aをケース12が挿通可能な大きさとする。次に、ケース12に縮径可能な係止片126を設け、係止片126の先端部を車室内に露出させる。また、係止片126には爪部126Aを設ける。
一方、連結部材124には、爪部126Aが係止可能な溝部124B(被係止部)を設け、車室内から係止片126を縮径させると爪部126Aの係止状態が解除されるようにする。そして、爪部126Aが溝部124Bに係止された状態で、ケース12が連結部材124に固定され、係止解除された状態で連結部材124からケース12を取り外すことができるようにする。
これにより、インナパネル14の開口部14Aからケース12を挿通させ、ケース12をインナパネル14から取り外すことが可能となる。つまり、トレー16及びケース12のみを交換することが可能となる。
容器ホルダー10にはぜんまいバネ24等のばね部材を備えており、該ばね部材がへたる場合もあり、機能的な問題が生じたり、また、トレー16が汚れたり等する場合もある。このようなとき、トレー16及びケース12のみを交換したり、或いはトレー16及びケース12を取り外して洗浄したりすることができるため、ユーザにとって便利であると共に、資源の無駄を省くことができる。
また、係止片126の先端部を車室内に露出させることで、ユーザによるトレー16及びケース12の取り外しが可能になる。また、本形態では、特殊な治具等を用いることなく、手で容易に取り外すことも可能となり、大変便利であるが、係止片126の先端部を車室内に露出させないようにして、特殊な治具を用いることで、トレー16及びケース12の取り外しができるというようにしても良いのは勿論のことである。
さらに、本形態では、ラッチ装置20を備え、ぜんまいバネ24等の付勢手段を用いたが、電気的な駆動装置を用いてトレー16を移動させるようにしても良いし、また、トレー16がケース12から引き出された状態で、手動によりホルダー部38を起立或いは傾倒させても良い。
本形態に係る容器ホルダーを車室内に配設した状態を示す斜視図である。 本形態に係る容器ホルダーを示す斜視図である。 本形態に係る容器ホルダーを示す概略平面図であり、トレーが押し出された状態を示している。 本形態に係る容器ホルダーを示す分解斜視図である。 本形態に係る容器ホルダーの蓋部を示す断面図である。 (A)、(B)は、インナパネルの形状に対応する、本形態に係る容器ホルダーの蓋部及び連結部材を示す説明図である。 本形態に係る容器ホルダーの連結部材をインナパネルに取付ける方法を示す斜視図である。 本形態に係る容器ホルダーの連結部材をインナパネルに取付ける方法を示す、(A)は平面図であり、(B)は側断面図である。 本形態に係る容器ホルダーの変形例を示す横断面図である。
符号の説明
10 容器ホルダー
12 ケース
14 インナパネル
14A 開口部
16 トレー
20 ラッチ装置
24 ぜんまいバネ(第1付勢手段)
38 ホルダー部
60 蓋部
74 連結部材
92 長穴部(位置決め穴)
96 位置決め穴(位置決め穴)
116 位置決めピン(位置決め部)
118 位置決めピン(位置決め部)
124B 溝部(被係止部)
124 連結部材
126 係止片
126A 爪部

Claims (6)

  1. 出入可能にケースに収納されたトレーと、
    前記トレーの前面に設けられ車室内に露出し、トレーに対して着脱可能に設けられた蓋部と、
    前記トレー内に収容可能に軸支され、トレーが前記ケースから引き出された状態で、起立して容器を保持するホルダー部と、
    前記ケースの周壁を支持する枠体で、車室内のインナパネルに形成された開口部の裏面側に取付け可能な連結部材と、
    を有することを特徴とする容器ホルダー。
  2. 前記トレーが前記ケース内に収納された状態を維持するラッチ装置と、
    前記トレーを前記ケースから押し出す方向へ付勢し、前記ラッチ装置によるラッチ状態で付勢力が蓄積される第1付勢手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の容器ホルダー。
  3. 前記ホルダー部が起立する方向へ付勢し、前記トレーが前記ケース内に収納された状態で、付勢力が蓄積される第2付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器ホルダー。
  4. 前記インナパネルの裏面に設けられ対角線上に位置する一対の位置決め部に対して、位置決めされる位置決め穴を前記連結部材に設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の容器ホルダー。
  5. 前記ケースに設けられ、前記インナパネルの表面側から縮径させることができる係止片と、
    前記係止片に形成された爪部と、
    前記連結部材に設けられ、前記爪部が係止可能とされ、係止片が縮径すると爪部との係止状態が解除される被係止部と、
    を備え、
    前記爪部が前記被係止部に係止された状態で、前記ケースが前記連結部材に固定され、爪部の係止状態が解除された状態で連結部材からケースを取り外すことができることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の容器ホルダー。
  6. 前記係止片の先端部が車室内に露出することを特徴とする請求項5に記載の容器ホルダー。
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