JP4669322B2 - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車、二輪車等の内燃機関からの排ガス中に含まれる有害成分を除去する排ガス浄化用触媒に関する。
従来、自動車等の内燃機関から排出される排ガス浄化用触媒は、多数提案されており、現在では、HC、CO、NOxを同時に浄化する三元触媒が主流になっている(特許文献1〜3参照)。
上記の三元触媒としては、アルミナ、セリア−ジルコニア等の耐火性無機化合物粉体に、Pt、Pd、Rh等の触媒成分を単独で、あるいは組み合わせて分散担持してなる触媒組成物をコージェライトや金属製等のハニカム担体に被覆せしめてなるものがあった。
また、三元触媒としては、コージェライトや金属製等のハニカム担体等に、アルミナ、セリアージルコニア等の耐火性無機酸化物を被覆した後、該担体をPt、Pd、Rh等の触媒成分を単独で、あるいはそれらの組み合わせを含むスラリーに浸漬することにより、これらの触媒成分を担持せしめてなるものが知られている。
特開平3−196841号公報 特開平5−23593号公報 特開2001−259424号公報
近年自動車の排ガス規制強化により、HC、CO、NOxをより一層低減することが必要となっている。そのため、早期に触媒が着火できるように触媒をエンジン側近くに取り付けることが行われている。
しかしながら、触媒をエンジン側近くに取り付けると、触媒の温度が高くなるため、触媒に含まれる異なる種類の貴金属が合金化し、触媒が劣化してしまうという問題があった。この問題に対し、これまでは、貴金属の分離担持等で貴金属の合金化による劣化対策を行ってきたが、高温時には貴金属が移動してしまうので、十分な効果が挙げられなかった。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、高温下でも貴金属の合金化が生じず、劣化しない排ガス浄化用触媒を提供することを目的とする。
(1)請求項1の本発明は、
軸方向に貫通する貫通孔を有する担体と、
(a)Rh、(b)d、及び(c)耐火性無機酸化物を含み、前記貫通孔の内面に形成された触媒コート層と、
を有し、
前記貫通孔により排ガスの流路を形成する排ガス浄化用触媒であって、
前記流路のうち、排ガスの流れ方向に関し上流部に、前記触媒コート層における前記(a)成分と前記(b)成分との重量比が1:0〜1の範囲となるA領域を有するとともに、
前記流路のうち、排ガスの流れ方向に関し下流部に、前記触媒コート層における前記(b)成分の重量が、前記(a)成分の重量よりも大きいB領域を有することを特徴とする排ガス浄化用触媒を要旨とする。
本発明において、A領域に形成された触媒コート層に含まれる貴金属の配合は、例えば、Rhのみとすることができる。あるいは、A領域に形成された触媒コート層に含まれる貴金属の配合は、例えば、RhとRh以外の貴金属(Pd)とを含み、Rhの重量に対する、Rh以外の貴金属の重量比が1以下(好ましくは0.5以下)となるものであってもよい。A領域に形成された触媒コート層に含まれる貴金属の配合を上記のようにすることにより、排ガス浄化用触媒が高温となっても、A領域では、Rhと他の貴金属との合金化が生じない。そのことにより、高温下でも、A領域に含まれるRhの活性が失われず、NOxの浄化性能が高い。
また、A領域は排ガスの流れ方向に関し上流部に位置するので、それよりも上流からRhと合金化する貴金属(例えばd)が移動してくるようなことがない。そのことにより、A領域にあるRhと他の貴金属との合金化が一層生じにくくなり、高温下でも、A領域に含まれるRhの活性が失われにくい。
また、本発明においてB領域に形成された触媒コート層は、Rh以外の貴金属(Pd)を、Rhよりも多く含むので、それらRh以外の貴金属による浄化作用を充分奏することができる。例えば、dにより、CO、HCを浄化することができる。
(2)請求項2の発明は、
軸方向に貫通する貫通孔を有する担体と、
(a)Rh、(b)d、及び(c)耐火性無機酸化物を含み、前記貫通孔の内面に形成された触媒コート層と、
を有し、
前記貫通孔により排ガスの流路を形成する排ガス浄化用触媒であって、
前記流路のうち、排ガスの流れ方向に関し上流部に、前記触媒コート層における前記(a)成分と前記(b)成分との重量比が1:0〜1の範囲となるA領域を有するとともに、
前記流路のうち、前記A領域にあたる部分の容量が、前記流路全体の容量の60〜94vol%の範囲にあることを特徴とする排ガス浄化用触媒を要旨とする。
本発明において、A領域に形成された触媒コート層に含まれる貴金属の配合は、例えば、Rhのみとすることができる。あるいは、A領域に形成された触媒コート層に含まれる貴金属の配合は、例えば、RhとRh以外の貴金属(Pd)とを含み、Rhの重量に対する、Rh以外の貴金属の重量比が1以下(好ましくは0.5以下)となるものであってもよい。A領域に形成された触媒コート層に含まれる貴金属の配合を上記のようにすることにより、排ガス浄化用触媒が高温となっても、A領域では、Rhと他の貴金属との合金化が生じない。そのことにより、高温下でも、A領域に含まれるRhの活性が失われず、NOxの浄化性能が高い。
また、A領域は排ガスの流れ方向に関し上流部に位置するので、それよりも上流からRhと合金化する貴金属(例えばd)が移動してくるようなことがない。そのことにより、A領域にあるRhと他の貴金属との合金化が一層生じにくくなり、高温下でも、A領域に含まれるRhの活性が失われにくい。
また、本発明では、流路のうち、A領域にあたる部分の容量は、流路全体の容量の60〜94vol%(特に好ましくは、65〜94vol%)の範囲にある。94vol%以下であることにより、A領域よりも下流の領域(以下、B領域とする)を広くすることができ、そのB領域にある貴金属(例えばPd)の密度が高くなり過ぎることがなく、その貴金属の粒成長を防止することができる。また、A領域にあたる部分の容量が60vol%以上であることにより、A領域に存在するRhの量を増すことができる。そのことにより、A領域によるNOxの浄化作用を高めることができる。更に、A領域を広くし、A領域におけるRhと他の貴金属(例えばPd)との合金化を一層起こりにくくすることができる。
(3)請求項3の発明は、
前記流路のうち、排ガスの流れ方向に関し下流部に、前記触媒コート層における前記(b)成分の重量が、前記(a)成分の重量よりも大きいB領域を有することを特徴とする請求項2記載の排ガス浄化用触媒を要旨とする。
本発明においてB領域に形成された触媒コート層は、Rh以外の貴金属(Pd)を、Rhよりも多く含むので、それらRh以外の貴金属による浄化作用を充分奏することができる。例えば、dにより、CO、HCを浄化することができる。
本願請求項1〜3の発明において、耐火性無機酸化物としては、例えば、アルミナ(特に活性アルミナ)、Zr酸化物、Ce酸化物、ZrCe複合酸化物、シリカ、チタニア等が挙げられる。耐火性無機酸化物の量は、触媒1Lあたり、100〜300gが好ましい。
担体としては、通常、排ガス浄化触媒に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、ハニカム型、コルゲート型、モノリスハニカム型等が挙げられる。担体の材質は、耐火性を有するものであればいずれのものであっても良く、例えば、コージェライト等の耐火性を有するセラミックス製、フェライト系ステンレス等金属製の一体構造型を用いることができる。
A領域に形成された触媒コート層、B領域に形成された触媒コート層は、バリウム元素、ランタン元素を含むことが好ましい。バリウム元素、ランタン元素の量は、触媒1Lあたり、0〜30gが好ましい。
本発明の排ガス浄化用触媒では、排ガスの流路を、単一の担体が備える貫通孔により形成することができる。この場合は、1つの担体が備える貫通孔に、例えば、A領域及びB領域がそれぞれ形成される。このとき、A領域は、B領域よりも上流側にあればよいが、貫通孔において排ガスの入り口となる端面を含む領域であることが好ましい。また、上記B領域は、A領域よりも下流側であればよいが、貫通孔において排ガスの出口となる端面を含む領域であることが好ましい。貫通孔は、A領域、B領域の2つのみから構成されていてもよいし、A領域、B領域以外の領域を、例えば、A領域よりも上流側、A領域とB領域の間、B領域よりも下流側に含んでいてもよい。
また、本発明の排ガス浄化用触媒は、2以上の担体で構成され、それらの担体が備える貫通孔を組み合わせて、排ガスの流路を形成してもよい。この場合は、ある担体の貫通孔にA領域を設け、他の担体の貫通孔にB領域を設けることができる。そして、A領域が設けられた担体を排ガスの流れ方向における上流側に配置し、B領域が設けられた担体を下流側に配置することができる。
以下、実施例により具体的に説明する。
担体1として、コージェライト製ハニカム担体を用いた。この担体1は、図1に示すように、軸方向に伸びる、断面積が一定の貫通孔3を有しており、貫通孔3の全長は100mmである。貫通孔3において、図1における左側の端部は入り口側端部5であり、右側の端部は出口側端部7である。排ガスは、入り口側端部5から貫通孔3に入り、貫通孔3を通り、出口側端部7から外部に抜ける。従って、図1に示す貫通孔3は、排ガスの流路を形成しており、左から右に向かう方向が排ガスの流れ方向である。尚、図1では、1つのみの貫通孔3を記載しているが、実際には、多数の貫通孔3が互いに平行に形成されており、貫通孔3全体の容積は1Lである。
まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H1を製造した。
(粉末H1)
硝酸Rh溶液:Rhで0.2gとなる量
ZrO2酸化物:50g
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS1を製造した
(スラリーS1)
粉末H1:50g
アルミナ70g
セリウム酸化物:70g
アルミナゾル:200g
水:50
このスラリーS1を、図1に示す担体1が有する貫通孔3の内面に、入り口側端部5から出口側端部7までコートし、乾燥後、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成した。
Ptアンミン溶液(Ptで1.0gとなる量)をスラリーS2とする。このスラリーS2を、図1に示すように、担体1の貫通孔3のうち、出口側端部7から、所定の範囲まで(以下、B領域とする)の内面にコートし、排ガス浄化用触媒13を完成した。ここで、B領域は、貫通孔3のうち、B領域である部分の容量が、その貫通孔3の容量全体の30vol%を占めるように設定した。
本実施例1の排ガス浄化用触媒13において、貫通孔3のうち、B領域以外の部分、すなわち、貫通孔3の入り口側端部5から、B領域との境界までの範囲(以下、A領域とする)にある貫通孔3の内面には、スラリーS1のみがコートされて上流側触媒コート層9が形成されている。貫通孔3のうち、このA領域である部分の容量は、本実施例1においては、その貫通孔3の容量全体の70vol%を占める。また、貫通孔3のうち、B領域にある部分の内面には、スラリーS1がコートされた後にスラリーS2がコートされることで、下流側触媒コート層11が形成されている。
本実施例1の排ガス浄化用触媒13では、上流側触媒コート層9及び下流側触媒コート層11全体に、Pt1.0g、Rh0.2g、及びアルミナ120g(アルミナゾル分含む)を含む。また、上流側触媒コート層9及び下流側触媒コート層11全体として、Ceの量は0.4mol/Lであり、Zrの量は0.4mol/Lである。
また、上流側触媒コート層9は貴金属としてRhのみを含む(つまり、RhとPtとの重量比は1:0である)。また、下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:16.7である。
本実施例2では、基本的には前記実施例1と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例2では、担体1の貫通孔3のうち、B領域の内面にコートするスラリーとして、スラリーS2の代わりに、Pdアンミン溶液(Pdで1.0g)(以下、スラリーS3とする)を用いた。
本実施例2の排ガス浄化用触媒13において、貫通孔3のうち、A領域にある貫通孔3の内面には、スラリーS1のみがコートされて上流側触媒コート層9が形成されている。貫通孔3のうち、このA領域である部分の容量は、本実施例2においては、その貫通孔3の容量全体の70vol%を占める。また、貫通孔3のうち、B領域にある部分の内面には、スラリーS1がコートされた後に、スラリーS3がコートされることで、下流側触媒コート層11が形成されている。
本実施例2の排ガス浄化用触媒13では、上流側触媒コート層9及び下流側触媒コート層11全体に、Pd1.0g、Rh0.2g、及びアルミナ120g(アルミナゾル分含む)を含む。また、上流側触媒コート層9及び下流側触媒コート層11全体として、Ceの量は0.4mol/Lであり、Zrの量は0.4mol/Lである。
また、上流側触媒コート層9は貴金属としてRhのみを含む(つまり、RhとPdとの重量比は1:0である)。また、下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:16.7である。
本実施例3では、基本的には前記実施例1と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例3では、貫通孔3全体の内面をコートするスラリーとして、スラリーS1の代わりに、以下のようにして製造したスラリーS4を用いた。
スラリーS4の製造は次のように行った。まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H2を製造した。
(粉末H2)
硝酸Pt溶液:Ptで0.04gとなる量
CeO2酸化物:70g
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS4を製造した
(スラリーS4)
粉末H1:50g
アルミナ:70g
粉末H2:70g
アルミナゾル:200g
水:50g
本実施例3の排ガス浄化用触媒13では、上流側触媒コート層9は、上記のように製造したスラリーS4をコートして形成されている。また、下流側コート層11は、スラリーS4をコートした後に、スラリーS2の代わりに、Ptアンミン溶液(Ptで0.96g)(以下、スラリーS5とする)をコートすることで形成されている。
本実施例3の排ガス浄化用触媒13において、上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:0.3である。また、下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:16.0である。
本実施例4では、基本的には前記実施例3と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例4では、貫通孔3全体の内面をコートするスラリーとして、スラリーS4の代わりに、以下のようにして製造したスラリーS6を用いた。
スラリーS6の製造は次のように行った。まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H3を製造した。
(粉末H3)
硝酸Pt溶液:Ptで0.07gとなる量
CeO2酸化物:70g
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS6を製造した
(スラリーS6)
粉末H1:50g
アルミナ:70g
粉末H3:70g
アルミナゾル:200g
水:50g
本実施例4の排ガス浄化用触媒13では、上流側触媒コート層9は、上記のように製造したスラリーS6をコートして形成されている。また、下流側コート層11は、スラリーS6をコートした後に、スラリーS2の代わりに、Ptアンミン溶液(Ptで0.93g)(以下、スラリーS7とする)をコートすることで形成されている。
本実施例4の排ガス浄化用触媒13において、上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:0.5である。また、下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:15.5である。
本実施例5では、基本的には前記実施例3と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例5では、貫通孔3全体の内面をコートするスラリーとして、スラリーS4の代わりに、以下のようにして製造したスラリーS8を用いた。
スラリーS8の製造は次のように行った。まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H4を製造した。
(粉末H4)
硝酸Pt溶液:Ptで0.1gとなる量
CeO2酸化物:70g
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS8を製造した
(スラリーS8)
粉末H1:50g
アルミナ:70g
粉末H4:70g
アルミナゾル:200g
水:50g
また、本実施例5では、担体1の貫通孔3のうち、B領域の内面にコートするスラリーとして、スラリーS2の代わりに、Ptアンミン溶液(Ptで0.9g)(以下、スラリーS9とする)を用いた。
本実施例5の排ガス浄化用触媒13では、上流側触媒コート層9は、上記のように製造したスラリーS8をコートして形成されている。また、下流側コート層11は、スラリーS8をコートした後に、スラリーS9をコートすることで形成されている。
本実施例5の排ガス浄化用触媒13において、上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:0.7である。また、下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:15.0である。
本実施例6では、基本的には前記実施例1と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例6では、B領域を、出口側端部7を含み、B領域の容量が貫通孔3の容量全体の3vol%となるように設定した。その結果、A領域は、入り口側端部5を含み、A領域の容量が貫通孔3の容量全体の97vol%を占めるものとなった。
本実施例6の排ガス浄化用触媒13において、スラリーS1をコートして成る上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhのみを含む。また、スラリーS1及びスラリーS2をコートして成る下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:166.7である。
本実施例7では、基本的には前記実施例1と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例7では、B領域を、出口側端部7を含み、B領域の容量が貫通孔3の容量全体の6vol%となるように設定した。その結果、A領域は、入り口側端部5を含み、A領域の容量が貫通孔3の容量全体の94vol%を占めるものとなった。
本実施例7の排ガス浄化用触媒13において、スラリーS1をコートして成る上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhのみを含む。また、スラリーS1及びスラリーS2をコートして成る下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:83.3である。
本実施例8では、基本的には前記実施例1と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例8では、B領域を、出口側端部7を含み、B領域の容量が貫通孔3の容量全体の40vol%となるように設定した。その結果、A領域は、入り口側端部5を含み、A領域の容量が貫通孔3の容量全体の60vol%を占めるものとなった。
本実施例8の排ガス浄化用触媒13において、スラリーS1をコートして成る上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhのみを含む。また、スラリーS1及びスラリーS2をコートして成る下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:12.5である。
本実施例9では、基本的には前記実施例1と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例9では、B領域を、出口側端部7を含み、B領域の容量が貫通孔3の容量全体の60vol%となるように設定した。その結果、A領域は、入り口側端部5を含み、A領域の容量が貫通孔3の容量全体の40vol%を占めるものとなった。
本実施例9の排ガス浄化用触媒13において、スラリーS1をコートして成る上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhのみを含む。また、スラリーS1及びスラリーS2をコートして成る下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:8.33である。
本実施例10では、基本的には前記実施例3と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例10では、貫通孔3全体の内面をコートするスラリーとして、スラリーS4の代わりに、以下のようにして製造したスラリーS10を用いた。
スラリーS10の製造は次のように行った。まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H5を製造した。
(粉末H5)
硝酸Pd溶液:Pdで0.04gとなる量
CeO2酸化物:70g
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS10を製造した
(スラリーS10)
粉末H1:50g
アルミナ:70g
粉末H5:70g
アルミナゾル:200g
水:50g
本実施例10の排ガス浄化用触媒13では、上流側触媒コート層9は、上記のように製造したスラリーS10をコートして形成されている。また、下流側コート層11は、スラリーS10をコートした後に、Pdアンミン溶液(Pdで0.96g)(以下、スラリーS11とする)をコートすることで形成されている。
本実施例10の排ガス浄化用触媒13において、上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:0.3である。また、下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:16.0である。
本実施例11では、基本的には前記実施例4と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例11では、貫通孔3全体の内面をコートするスラリーとして、スラリーS6の代わりに、以下のようにして製造したスラリーS12を用いた。
スラリーS12の製造は次のように行った。まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H6を製造した。
(粉末H6)
硝酸Pd溶液:Pdで0.07gとなる量
CeO2酸化物:70g
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS12を製造した
(スラリーS12)
粉末H1:50g
アルミナ:70g
粉末H6:70g
アルミナゾル:200g
水:50g
本実施例11の排ガス浄化用触媒13では、上流側触媒コート層9は、上記のように製造したスラリーS12をコートして形成されている。また、下流側コート層11は、スラリーS12をコートした後に、Pdアンミン溶液(Pdで0.93g)(以下、スラリーS13とする)をコートすることで形成されている。
本実施例11の排ガス浄化用触媒13において、上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:0.5である。また、下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:15.5である。
本実施例12では、基本的には前記実施例5と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例12では、貫通孔3全体の内面をコートするスラリーとして、スラリーS8の代わりに、以下のようにして製造したスラリーS14を用いた。
スラリーS14の製造は次のように行った。まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H7を製造した。
(粉末H7)
硝酸Pd溶液:Pdで0.1gとなる量
CeO2酸化物:70g
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS14を製造した
(スラリーS14)
粉末H1:50g
アルミナ:70g
粉末H7:70g
アルミナゾル:200g
水:50g
また、本実施例12では、担体1の貫通孔3のうち、B領域の内面にコートするスラリーとして、スラリーS9の代わりに、Pdアンミン溶液(Pdで0.9g)(以下、スラリーS15とする)を用いた。
本実施例12の排ガス浄化用触媒13では、上流側触媒コート層9は、上記のように製造したスラリーS14をコートして形成されている。また、下流側コート層11は、スラリーS14をコートした後に、スラリーS15をコートすることで形成されている。
本実施例12の排ガス浄化用触媒13において、上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:0.7である。また、下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:15.0である。
本実施例13では、基本的には前記実施例2と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例13では、B領域を、出口側端部7を含み、B領域の容量が貫通孔3の容量全体の3vol%となるように設定した。その結果、A領域は、入り口側端部5を含み、A領域の容量が貫通孔3の容量全体の97vol%を占めるものとなった。
本実施例13の排ガス浄化用触媒13において、スラリーS1をコートして成る上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhのみを含む。また、スラリーS1及びスラリーS3をコートして成る下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:166.7である。
本実施例14では、基本的には前記実施例2と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例14では、B領域を、出口側端部7を含み、B領域の容量が貫通孔3の容量全体の6vol%となるように設定した。その結果、A領域は、入り口側端部5を含み、A領域の容量が貫通孔3の容量全体の94vol%を占めるものとなった。
本実施例14の排ガス浄化用触媒13において、スラリーS1をコートして成る上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhのみを含む。また、スラリーS1及びスラリーS3をコートして成る下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:83.3である。
本実施例15では、基本的には前記実施例2と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例15では、B領域を、出口側端部7を含み、B領域の容量が貫通孔3の容量全体の40vol%となるように設定した。その結果、A領域は、入り口側端部5を含み、A領域の容量が貫通孔3の容量全体の60vol%を占めるものとなった。
本実施例15の排ガス浄化用触媒13において、スラリーS1をコートして成る上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhのみを含む。また、スラリーS1及びスラリーS3をコートして成る下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:12.5である。
本実施例16では、基本的には前記実施例2と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本実施例16では、B領域を、出口側端部7を含み、B領域の容量が貫通孔3の容量全体の60vol%となるように設定した。その結果、A領域は、入り口側端部5を含み、A領域の容量が貫通孔3の容量全体の40vol%を占めるものとなった。
本実施例16の排ガス浄化用触媒13において、スラリーS1をコートして成る上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhのみを含む。また、スラリーS1及びスラリーS3をコートして成る下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:8.33である。
(比較例1)
まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H8を製造した。
(粉末H8)
硝酸Pt溶液:Ptで1.0g
Ce酸化物:70
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS16を製造した
(スラリーS16)
粉末H1:50g
アルミナ:70g
粉末H8:70g
アルミナゾル200g
水:50g
このスラリーS16を、前記実施例1と同様の担体1が有する貫通孔3の内面に、入り口側端部5から出口側端部7までコートし、乾燥後、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して排ガス浄化用触媒を完成した。
本比較例1で製造した排ガス浄化用触媒では、触媒コート層が、全体として、Pt1.0g、Rh0.2g、アルミナ120gを含み、RhとPtとの重量比が1:5である。従って、本比較例1の排ガス浄化用触媒は、RhとPtとの重量比が1:0〜1の範囲となるA領域を有さないので、本発明の範囲外である。
また、本比較例1では、触媒コート層が含むCeの量は0.4mol/Lであり、Zrの量は0.4mol/Lである。
(比較例2)
まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H9を製造した。
(粉末H9)
硝酸Pd溶液:Pdで1.0g
Ce酸化物:70
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS17を製造した
(スラリーS17)
粉末H1:50g
アルミナ:70g
粉末H9:70g
アルミナゾル:200g
水:50g
このスラリーS17を、前記実施例1と同様の担体1が有する貫通孔3の内面に、入り口側端部5から出口側端部7までコートし、乾燥後、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して排ガス浄化用触媒を完成した。
本比較例2で製造した排ガス浄化用触媒では、触媒コート層が、全体として、Pd1.0g、Rh0.2g、アルミナ120gを含み、RhとPdとの重量比が1:5である。従って、本比較例2の排ガス浄化用触媒は、RhとPdとの重量比が1:0〜1の範囲となるA領域を有さないので、本発明の範囲外である。
また、本比較例2では、触媒コート層が含むCeの量は0.4mol/Lであり、Zrの量は0.4mol/Lである。
(比較例3)
本比較例3では、基本的には前記実施例3と同様に排ガス浄化用触媒13を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本比較例3では、貫通孔3全体の内面をコートするスラリーとして、スラリーS4の代わりに、以下のようにして製造したスラリーS18を用いた。
スラリーS18の製造は次のように行った。まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H10を製造した。
(粉末H10)
硝酸Pt溶液:Ptで0.3gとなる量
CeO2酸化物:70g
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS18を製造した
(スラリーS18)
粉末H1:50g
アルミナ:70g
粉末H10:70g
アルミナゾル:200g
水:50g
本比較例3の排ガス浄化用触媒13では、上流側触媒コート層9は、上記のように製造したスラリーS18をコートして形成されている。また、下流側コート層11は、スラリーS18をコートした後に、Ptアンミン溶液(Ptで0.7g)(以下、スラリーS19とする)をコートすることで形成されている。
本比較例3の排ガス浄化用触媒13において、上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:2.1である。従って、本比較例3で製造した排ガス浄化用触媒は、本発明の範囲外である。また、下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPtとを含み、それらの重量比は1:11.7である。
(比較例4)
本比較例4では、基本的には前記比較例3と同様に排ガス浄化用触媒を製造したが、一部において相違する。以下では、その相違点を中心に説明する。
本比較例4では、貫通孔3全体の内面をコートするスラリーとして、スラリーS18の代わりに、以下のようにして製造したスラリーS20を用いた。
スラリーS20の製造は次のように行った。まず、下記の成分を混合し、250°Cで1時間乾燥させた後、500°Cで1時間焼成して粉末H11を製造した。
(粉末H11)
硝酸Pd溶液:Pdで0.3gとなる量
CeO2酸化物:70g
水:適量
次に、下記の成分を混合してスラリーS20を製造した
(スラリーS20)
粉末H1:50g
アルミナ:70g
粉末H11:70g
アルミナゾル:200g
水:50g
本比較例4の排ガス浄化用触媒では、上流側触媒コート層9は、上記のように製造したスラリーS20をコートして形成されている。また、下流側コート層11は、スラリーS20をコートした後に、Pdアンミン溶液(Pdで0.7g)(以下、スラリーS21とする)をコートすることで形成されている。
本比較例4の排ガス浄化用触媒において、上流側触媒コート層9は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:2.1である。従って、本比較例4で製造した排ガス浄化用触媒は、本発明の範囲外である。また、下流側触媒コート層11は、貴金属としてRhとPdとを含み、それらの重量比は1:11.7である。
次に、実施例1〜16で製造した排ガス浄化用触媒13が奏する効果を確かめるために行った試験について説明する。
(i)耐久試験の実施
実施例1〜16及び比較例1〜4で得られた排ガス浄化用触媒13を排気量4000ccのガソリンエンジンに取り付け、平均エンジン回転数3500rpm、触媒内部温度1050°Cで、20時間の耐久試験を行った。
(ii)ウォームアップ特性の評価
前記(i)の耐久試験を行った後、実施例1〜16及び比較例1〜4の排ガス浄化用触媒13に対し、図6に示す試験装置100により、ウォームアップ特性の評価を行った。
まず、試験装置100の構成を説明する。試験装置100では、排ガス浄化用触媒13が、配管101を介して、排気量3500ccのガソリンエンジン103に取り付けてられている。配管101の途中には、切換バルブ105が設けられており、その切換バルブ105からバイパス107が分岐している。従って、切換バルブ105は、エンジン103が出す排ガスを、排ガス浄化用触媒13の方へ流すか、バイパス107の方へ流すかを切り換えることができる。また、切換バルブ105の付近には、配管101の温度を測定できる温度計(図示略)が設けられている。
次に、ウォームアップ特性の評価方法を説明する。当初は、エンジン103から出る排ガスが、バイパス107のみを流れるように、切換バルブ105を設定しておく。この状態で、配管101は昇温してゆく。切換バルブ105付近の温度計の測定値が500℃で安定したら、エンジン103から出る排ガスが排ガス浄化用触媒13のみを流れるように、切換バルブ105を切り換える。この切り換えの時点から、排ガス浄化用触媒13による浄化率が50%に達するまでの時間を、HC浄化達成時間として測定した。その結果を表1に示す。
Figure 0004669322
上記表1に示すように、実施例1〜16の排ガス浄化用触媒13は、前記(i)の耐久試験を実施した後であっても、HC浄化達成時間が非常に短かった。これは、RhとPtとの合金化、または、RhとPdとの合金化が抑止されているためであると考えられる。
また、実施例1〜5、及び実施例7〜8の排ガス浄化用触媒13は、B領域の容量比が貫通孔3の容量全体の6〜40vol%の範囲内である(すなわち、A領域の容量比が60〜94vol%の範囲内である)ことにより、その範囲外である実施例6及び実施例9の排ガス浄化用触媒13よりも、HC浄化達成時間が一層短かった。図2に、実施例1及び実施例6〜9について、貫通孔3の全容量に対するB領域の容量比と、HC浄化達成時間との相関関係を示す。この図2から明らかなように、B領域の容量比が6〜40vol%の範囲であるもの(A領域の容量比が60〜94vol%の範囲であるもの)は、その範囲外であるものよりも、HC浄化達成時間が短くなっている。
また、実施例2、実施例10〜12、及び実施例14〜15の排ガス浄化用触媒13についても、B領域の容量比が貫通孔3の容量全体の6〜40vol%の範囲内である(すなわち、A領域の容量比が60〜94vol%の範囲内である)ことにより、その範囲外である実施例13及び実施例16の排ガス浄化用触媒13よりも、HC浄化達成時間が一層短かった。図3に、実施例2及び実施例13〜16について、貫通孔3の全容量に対するB領域の容量比と、HC浄化達成時間との相関関係を示す。この図3から明らかなように、B領域の容量比が6〜40vol%の範囲であるもの(A領域の容量比が60〜94vol%の範囲であるもの)は、その範囲外であるものよりも、HC浄化達成時間が短くなっている。
この理由は、次のように考えられる。A領域にあたる部分の容量が94vol%以下であれば、B領域が広くなるので、B領域にあるPtやPdの密度が高くなり過ぎることがなく、PtやPdの粒成長(シンタリング)を防止することができる。また、A領域にあたる部分の容量が60vol%以上であることにより、A領域が広くなり、A領域に存在するRhと、PtやPdとの合金化を一層起こりにくくすることができる。
それに対し、比較例1では、触媒コート層がA領域とB領域とに分かれておらず、RhとPtの重量比が1:5である(1:0〜1の範囲外である)。そのため、耐久試験時にRhとPtとの合金化が起こってしまい、HC浄化達成時間が非常に長くなってしまっている。
また、比較例2では、触媒コート層がA領域とB領域とに分かれておらず、RhとPdとの重量比が1:5である(1:0〜1の範囲外である)。そのため、耐久試験時にRhとPdとの合金化が起こってしまい、HC浄化達成時間が非常に長くなってしまっている。
また、比較例3では、A領域に形成された上流側触媒コート層9において、RhとPtの重量比が1:2.1である(1:0〜1の範囲外である)。そのため、耐久試験時にRhとPtとの合金化が起こってしまい、HC浄化達成時間が非常に長くなってしまっている。
また、比較例4では、A領域に形成された上流側触媒コート層9において、RhとPdとの重量比が1:2.1である(1:0〜1の範囲外である)。そのため、耐久試験時にRhとPdとの合金化が起こってしまい、HC浄化達成時間が非常に長くなってしまっている。
図4に、実施例1、3、4、5及び比較例3について、A領域に形成された上流側触媒コート層9に含まれるPtの重量比(Rhの重量を1として)と、HC浄化達成時間の相関関係を示す。この図4から明らかなように、Ptの重量比が1以下であるものは、1以上であるものよりも、HC浄化達成時間が短くなっている。これは、Ptの重量比が1以下であれば、耐久試験を実施しても、RhとPtとの合金化が起こりにくいためである。
また、図5に、実施例2、10、11、12及び比較例4について、A領域に形成された上流側触媒コート層9に含まれるPdの重量比(Rhの重量を1として)と、HC浄化達成時間の相関関係を示す。この図から明らかなように、Pdの重量比が1以下であるものは、1以上であるものよりも、HC浄化達成時間が短くなっている。これは、Pdの重量比が1以下であれば、耐久試験を実施しても、RhとPdとの合金化が起こりにくいためである。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、前記実施例1〜16において、上流側触媒コート層9及び上流側触媒コート層11に担持させる、Rh以外の貴金属は、Pt、Pdには限定されず、例えば、PtとPdとの組み合わせであってもよい。
また、前記実施例1〜16の排ガス浄化用触媒は、担体1に、耐火性無機酸化物(アルミナ、Zr酸化物、Ce酸化物、ZrCe複合酸化物)を被覆した後、その担体1を貴金属(Pt、Rh)を含むスラリーに浸漬することにより、製造してもよい。
排ガス浄化用触媒13の構成を表す説明図である。 B領域の容量比と、HC浄化達成時間との相関関係を示すグラフである。 B領域の容量比と、HC浄化達成時間との相関関係を示すグラフである。 A領域に形成された上流側触媒コート層9に含まれるPtの重量比(Rhの重量を1として)と、HC浄化達成時間の相関関係を示すグラフである。 A領域に形成された上流側触媒コート層9に含まれるPdの重量比(Rhの重量を1として)と、HC浄化達成時間の相関関係を示すグラフである。 ウォームアップ特性の評価に用いた試験装置100の構成を表す説明図である。
符号の説明
1・・・担体
3・・・貫通孔
5・・・入り口側端部
7・・・出口側端部
9・・・上流側触媒コート層
11・・・下流側触媒コート層
13・・・排ガス浄化用触媒

Claims (3)

  1. 軸方向に貫通する貫通孔を有する担体と、
    (a)Rh、(b)d、及び(c)耐火性無機酸化物を含み、前記貫通孔の内面に形成された触媒コート層と、
    を有し、
    前記貫通孔により排ガスの流路を形成する排ガス浄化用触媒であって、
    前記流路のうち、排ガスの流れ方向に関し上流部に、前記触媒コート層における前記(a)成分と前記(b)成分との重量比が1:0〜1の範囲となるA領域を有するとともに、
    前記流路のうち、排ガスの流れ方向に関し下流部に、前記触媒コート層における前記(b)成分の重量が、前記(a)成分の重量よりも大きいB領域を有することを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  2. 軸方向に貫通する貫通孔を有する担体と、
    (a)Rh、(b)d、及び(c)耐火性無機酸化物を含み、前記貫通孔の内面に形成された触媒コート層と、
    を有し、
    前記貫通孔により排ガスの流路を形成する排ガス浄化用触媒であって、
    前記流路のうち、排ガスの流れ方向に関し上流部に、前記触媒コート層における前記(a)成分と前記(b)成分との重量比が1:0〜1の範囲となるA領域を有するとともに、
    前記流路のうち、前記A領域にあたる部分の容量が、前記流路全体の容量の60〜94vol%の範囲にあることを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  3. 前記流路のうち、排ガスの流れ方向に関し下流部に、前記触媒コート層における前記(b)成分の重量が、前記(a)成分の重量よりも大きいB領域を有することを特徴とする請求項2記載の排ガス浄化用触媒。
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