JP4668903B2 - N−アリ−ルモルホリノンの製造方法 - Google Patents

N−アリ−ルモルホリノンの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、式I
Figure 0004668903
式中、
Xは、
Figure 0004668903
を示し、
Rは、NO、CN、COOR、CON(R、COR、SOR、SON(R、CF、FまたはClを示し、
Rは、H、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRCON(R、NRCOOR、NRSOA、−[C(R]n−Ar、−[C(R]n−Het、−[C(R]n−シクロアルキル、COR、SON(RまたはSORを示し、
Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
Rは、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
Rは、HまたはA'を示し、
Arは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(RまたはS(O)nAでモノ置換、ジ置換またはトリ置換されたフェニルを示し、
Hetは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(R、S(O)nAおよび/またはカルボニル酸素(=O)でモノ置換またはジ置換された1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する、単環または二環の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
A'は、1〜6のC原子を有する非分枝状または分枝状のアルキルを示し、
Aは、1個または2個のCH基が、OまたはS原子で、および/または−CH=CH−基で置換されてもよく、および/または加えて1〜7個のH原子がFで置換されていてもよい、1〜12個のC原子を有する非分枝状、分枝状または環状アルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
nは、0、1または2を示し、
mは、0、1、2、3または4を示す、
で表される化合物およびそれらの塩の製造方法であって、
a)式II
X−NH II
式中、Xは、上記で示した意味を有する、
で表される化合物を5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキシン
Figure 0004668903
と反応させ、式III
Figure 0004668903
式中、Xは、上記で示した意味を有する、
で表される化合物を得ること、
b)次いで、式IIIで表される化合物を環化し、式Iで表される化合物を得ること、および、
c)式Iで表される化合物を、任意に、式Iの塩基または酸をその塩の1つに変換することによって、その塩に変換すること
を特徴とする、前記製造方法に関する。
本発明は、因子Xaインヒビターの前駆体の新規な改善された製造方法を見出すという目的を有している。従来技術から知られる方法に比べ、本発明の方法は、より短く、より効率的である。
因子Xaインヒビターは、血栓症、心筋梗塞、動脈硬化、炎症、卒中、狭心症、血管形成術後再狭窄、間歇性跛行などの血栓塞栓性疾患に対抗すること(combating)およびそれらを妨げることに用いることができる。因子Xaは、血液凝固の複雑なプロセスに伴なうプロテアーゼの1つである。因子Xaは、プロトロンビンをトロンビンに変換するように触媒作用を及ぼす。トロンビンは、フィブリノーゲンをフィブリン単量体に開裂し、これは架橋後、血栓形成に寄与する基本構成になる。トロンビンの活性化は、血栓塞栓性疾患の発生をもたらし得る。しかしながら、トロンビンの阻害は、血栓形成に伴なうフィブリン形成を阻害し得る。トロンビンの阻害は、例えば、G. F. Cousins et al.(Circulation 1996, 94, 1705-1712)に記載の方法によって、測定することができる。
したがって、因子Xaの阻害は、トロンビンの形成を妨げることができる。因子Xaの阻害ならびに抗凝血性および抗血栓作用の測定は、従来のインビトロまたはインビボの方法によって測定することが可能である。好適な方法は、例えば、J. Hauptmann et al.(Thrombosis and Haemostasis 1990, 63, 220-223)に記載されている。
因子Xaの阻害は、例えば、T. Hara et al.(Thromb. Haemostas. 1994, 71, 314-319)の方法によって測定することができる。
凝固因子VIIaは、組織因子に結合した後に、凝固カスケード(coagulation cascade)の外因系部分(extrinsic part)を開始し、因子Xを活性化し、因子Xaを得るのに寄与する。したがって、因子VIIaの阻害は、因子Xaの形成およびさらに続くトロンビンの形成を妨げる。因子VIIaの阻害ならびに抗凝血性および抗血栓作用の測定は、従来のインビトロまたはインビボの方法によって測定することが可能である。因子VIIaを測定するための従来の方法は、例えば、H. F. Ronning et al.(Thrombosis Research 1996, 84, 73-81)によって記載されている。
凝固因子IXaは、内因系凝固カスケード(intrinsic coagulation cascade)において生成し、同様に、因子Xの活性化に関連し、Xaを得る。したがって、因子IXaの阻害は、異なる経路において、因子Xaの形成を妨げることができる。因子IXaの阻害ならびに抗凝血性および抗血栓作用の測定は、従来のインビトロまたはインビボの方法によって測定することが可能である。好適な方法は、例えば、J. Chang et al.(Journal of Biological Chemistry 1998, 273, 12089-12094)に記載されている。
組織因子TF/因子VIIaと種々のタイプの癌との相関関係は、T. Taniguchi and N.R.Lemoine(Biomed. Health Res. (2000), 41 (Molecular Pathogenesis of Pancreatic Cancer), 57-59)に示されてきた。以下に挙げる刊行物は、種々のタイプの腫瘍に対するTF-VIIおよび因子Xaの抗腫瘍活性を記載している:
K.M. Donnelly et al.(Thromb. Haemost. 1998; 79: 1041-1047);
E.G. Fischer et al.(J. Clin. Invest. 104: 1213-1221 (1999));
B.M. Mueller et al.(J. Clin. Invest. 101: 1372-1378 (1998));
M.E. Bromberg et al.(Thromb. Haemost. 1999; 82: 88-92)。
WO 02/057236は、他のプロセスおよびモルホリノン前駆体について記載している。
以下の2−(2−クロロエトキシ)アセトアミドの製造方法は、文献において知られている:
Figure 0004668903
この方法は、例えば、US 3 074 939、BE 776767およびDE 1922613に記載されている。
Figure 0004668903
この方法は、例えば、G. May, D. Peteri, Arzneim.-Forsch. (Drug Res.) 23, 718 (1973)に記載されている。
Figure 0004668903
この方法は、例えば、DE 2150075に記載されている。
しかしながら、これらの方法は欠点を有している。すなわち、多くの反応ステップが必要であるか、出発材料が高価である。
M. J. Astle, J. D. Welks, J. Org. Chem. 26,4325(1961)は、以下の反応を開示している:
Figure 0004668903
驚くべきことに、本発明者らは、3以下のpKaを有するのであれば、アリールアミンもまた2−クロロジオキセンと反応し、2−(2−クロロエトキシ)アセトアミドを生成することを見出した。
Figure 0004668903
M. J. Astle, J. D. Welks, J. Org. Chem. 26,4325(1961)を考慮しても、アンモニア、ベンジルアミン、8−アミノキノリンまたは4−メトキシアニリンなどのアミンは、反応しないか、極めて反応性に乏しいので、このことは予測外のことである。
pKa値の比較:
ベンジルアミン 9.5
アンモニア 9.24
8−アミノキノリン 0.7(NH2基)および4.0(キノリン窒素)。塩基性キノリン窒素は反応を妨げる。
4−メトキシアニリン 5.4
4−ニトロアニリン 1.0
4−シアノアニリン 1.7
3−ニトロアニリン 2.5
2−メチル−4−ニトロアニリン 1.04
メチル4−アミノベンゾエート 1.5
4−アミノベンゾフェノン 2.2
2−ニトロアニリン −0.23
反応において、例えば、塩酸などのブレンステッド酸またはルイス酸などの酸を加えること、または代替的に、文献(R. K. Summerbell, H. E. Lunk, J. Am. Chem. Soc. 79, p.4802, 1957)によって知られており、直ちに塩化水素と2−クロロジオキセンに解離する化合物である2,2−ジクロロジオキセンを加えることが有効である。反応は、例えば、トルエン、アセトニトリル、ジオキサンなどの多くの溶媒中で行うことができるが、固相で(in mass)、すなわち、溶媒なしで行うこともできる。典型的な反応温度は、0〜150℃、例えば、70〜90℃の一般的に約80℃である。
本方法の利点は、2−クロロジオキセンまたは2,2−ジクロロジオキサンが、すぐに得られることにある。
Figure 0004668903
2,3−ジクロロジオキサンの製造は、例えば、M. Iyoda et al, Heterocycles, 54, p. 833, 2001に記載されている。塩化水素の熱脱離は、US 2 756 240に記載されている。この方法によって、ある割合(典型的には、5〜50%)の2,2−ジクロロジオキサンが混じった2−クロロジオキセンが得られる。
N. V. Kuznetsov, I. I. Krasavtsev, Sov. Prog. Chem. (Engl. Transl.) 44, p. 77, 1987には、水酸化ナトリウムを用いて2,3−ジクロロジオキサンから、2−クロロジオキセンを製造する方法が記載されている。
Figure 0004668903
モルホリノンを得るためのクロロエトキシアセトアミドの環化は、これまでは、2つの刊行物、DE922613およびL.Fumagalli et al. Pharmazie 30, 78 (1975)にしか記載されていなかった。双方のケースとも、トリヨード安息香酸およびトリヨードフェニルアルカン酸誘導体を含む。
Figure 0004668903
しかしながら、この方法は、上記文献にあるように、水溶性である物質のうち、Rが常にフリーのカルボキシル基を含むものについてのみ好適である。
本発明者らは、モルホリノンを得るために、クロロエトキシアセトアミドを、例えば、アセトニトリルなどの好適な溶媒において、炭酸セシウムまたは炭酸カリウムなどの弱塩基を用いて、環化できることを見出した。
本明細書において、Aは、非分枝状(直鎖状)または分枝状の、1、2、3、4、5、6、7、8、9または10個のC原子を有するアルキルを示す。Aは、好ましくは、メチル、さらには、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチル、さらにはまた、ペンチル、1−、2−または3−メチルブチル、1,1−、1,2−または2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1−、2−、3−または4−メチルペンチル、1,1−、1,2−、1,3−、2,2−、2,3−または3,3−ジメチルブチル、1−または2−エチルブチル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、1,1,2−または1,2,2−トリメチルプロピル、さらに好ましくは、例えば、トリフルオロメチルを示す。
Aは、極めて特に好ましくは、1、2、3、4、5または6個のC原子を有するアルキル、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルまたはトリフルオロメチルを示す。
A'は、好ましくは、1、2、3、4、5または6個のC原子を有するアルキル、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルまたはトリフルオロメチルを示す。
シクロアルキルは、3〜7個のC原子を有し、好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを示す。
Halは、好ましくは、F、ClまたはBr、さらにIをも示す。
Rは、好ましくは、NO、CN、COOH、COOR、CORまたはClを示す。
Rは、好ましくは、H、HalまたはAを示す。
Rは、好ましくは、H、A'または−[C(R]n−Arを示す。
Rは、好ましくは、Aを示す。
Arは、例えば、フェニル、o−、m−またはp−tolyl、o−、m−またはp−エチルフェニル、o−、m−またはp−プロピルフェニル、o−、m−またはp−イソプロピルフェニル、o−、m−またはp−tert−ブチルフェニル、o−、m−またはp−ヒドロキシフェニル、o−、m−またはp−ニトロフェニル、o−、m−またはp−アミノフェニル、o−、m−またはp−(N−メチルアミノ)フェニル、o−、m−またはp−(N−メチルアミノカルボニル)フェニル、o−、m−またはp−アセトアミドフェニル、o−、m−またはp−メトキシフェニル、o−、m−またはp−エトキシフェニル、o−、m−またはp−エトキシカルボニルフェニル、o−、m−またはp−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、o−、m−またはp−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)フェニル、o−、m−またはp−(N−エチルアミノ)フェニル、o−、m−またはp−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル、o−、m−またはp−フルオロフェニル、o−、m−またはp−ブロモフェニル、o−、m−またはp−クロロフェニル、o−、m−またはp−(メチルスルホンアミド)フェニル、o−、m−またはp−(メチルスルホニル)フェニル、
さらに好ましくは、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジフルオロフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジクロロフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−ジブロモフェニル、2,4−または2,5−ジニトロフェニル、2,5−または3,4−ジメトキシフェニル、3−ニトロ−4−クロロフェニル、3−アミノ−4−クロロ−、2−アミノ−3−クロロ−、2−アミノ−4−クロロ−、2−アミノ−5−クロロ−または2−アミノ−6−クロロフェニル、2−ニトロ−4−N,N−ジメチルアミノ−または3−ニトロ−4−N,N−ジメチルアミノフェニル、2,3−ジアミノフェニル、2,3,4−、2,3,5−、2,3,6−、2,4,6−または3,4,5−トリクロロフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル、p−ヨードフェニル、3,6−ジクロロ−4−アミノフェニル、4−フルオロ−3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−ブロモフェニル、2,5−ジフルオロ−4−ブロモフェニル、3−ブロモ−6−メトキシフェニル、3−クロロ−6−メトキシフェニル、3−クロロ−4−アセトアミドフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−アミノ−6−メチルフェニル、3−クロロ−4−アセトアミドフェニルまたは2,5−ジメチル−4−クロロフェニルを示す。
Arは、好ましくは、例えば、置換されていないか、Hal、A、OR、SOA、COORまたはCNでモノ置換、ジ置換またはトリ置換されたフェニルを示す。Arは、特に好ましくは、例えば、フェニル、2−メチルスルホニルフェニル、2−アミノスルホニルフェニル、2−、3−または4−クロロフェニル、4−メチルフェニル、4−ブロモフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−エトキシフェニル、2−メトキシフェニル、3−シアノフェニルまたは4−エトキシカルボニルフェニルなどの、置換されていないか、Hal、A、OA、SOA、SONH、COORまたはCNでモノ置換、ジ置換またはトリ置換されたフェニルを示す。Arは、極めて特に好ましくは、置換されていないフェニルを示す。
Hetは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(R、S(O)nAおよび/またはカルボニル酸素(=O)でモノ置換またはジ置換されており、例えば、2−または3−フリル、2−または3−チエニル、1−、2−または3−ピロリル、1−、2、4−または5−イミダゾリル、1−、3−、4−または5−ピラゾリル、2−、4−または5−オキサゾリル、3−、4−または5−イソキサゾリル、2−、4−または5−チアゾリル、3−、4−または5−イソチアゾリル、2−、3−または4−ピリジル、2−、4−、5−または6−ピリミジニル、さらに好ましくは、1,2,3−トリアゾール−1−、−4−または−5−イル、1,2,4−トリアゾール−1−、−3−または5−イル、1−または5−テトラゾリル、1,2,3−オキサジアゾール−4−または−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−または−5−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−または−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−または−5−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−または−5−イル、3−または4−ピリダジニル、ピラジニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−インドリル、4−または5−イソインドリル、1−、2−、4−または5−ベンズイミダゾリル、1−、3−、4−、5−、6−または7−ベンゾピラゾリル、2−、4−、5−、6−または7−ベンズオキサゾリル、3−、4−、5−、6−または7−ベンズイソキサゾリル、2−、4−、5−、6−または7−ベンゾチアゾリル、2−、4−、5−、6−または7−ベンズイソチアゾリル、4−、5−、6−または7−ベンズ−2,1,3−オキサジアゾリル、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−キノリル、1−、3−、4−、5−、6−、7−または8−イソキノリル、3−、4−、5−、6−、7−または8−シンノリニル、2−、4−、5−、6−、7−または8−キナゾリニル、5−または6−キノキサリニル、2−、3−、5−、6−、7−または8−2H−ベンゾ−1,4−オキサジニル、さらにより好ましくは、1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,4−ベンゾジオキサン−6−イル、2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4−または−5−イル、または2,1,3−ベンズオキサジアゾール−5−イルを示す。
複素環基はまた、部分的にまたは全体的に水素化されていてもよい。
したがって、Hetはまた、例えば、2,3−ジヒドロ−2−、−3−、−4−または−5−フリル、2,5−ジヒドロ−2−、−3−、−4−または5−フリル、テトラヒドロ−2−または−3−フリル、1,3−ジオキソラン−4−イル、テトラヒドロ−2−または−3−チエニル、2,3−ジヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−または−5−ピロリル、2,5−ジヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−または−5−ピロリル、1−、2−または3−ピロリジニル、テトラヒドロ−1−、−2−または−4−イミダゾリル、2,3−ジヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−または−5−ピラゾリル、テトラヒドロ−1−、−3−または−4−ピラゾリル、1,4−ジヒドロ−1−、−2−、−3−または−4−ピリジル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−または−6−ピリジル、1−、2−、3−または4−ピペラジニル、2−、3−または4−モルホリニル、テトラヒドロ−2−、−3−または−4−ピラニル、1,4−ジオキサニル、1,3−ジオキサン−2−、−4−または−5−イル、ヘキサヒドロ−1−、−3−または−4−ピリダジニル、ヘキサヒドロ−1−、−2−、−4−または−5−ピリミジニル、1−、2−または3−ピペラジニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−、−7−または−8−キノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−,−2−,−3−、−4−、−5−、−6−、−7−または−8−イソキノリル、2−、3−、5−、6−、7−または8−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ−1,4−オキサジニル、さらにより好ましくは、2,3−メチレンジオキシフェニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、2,3−エチレンジオキシフェニル、3,4−エチレンジオキシフェニル、3,4−(ジフルオロメチレンジオキシ)フェニル、2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−または6−イル、2,3−(2−オキソメチレンジオキシ)フェニルまたは代替的に3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−6−または−7−イル、さらにより好ましくは2,3−ジヒドロベンゾフラニルまたは2,3−ジヒドロ−2−オキソフラニルを示し得る。
nは、好ましくは、0または1を示す。
mは、好ましくは、0、1または2を示す。
本発明は、好ましくは、式中、
Rは、NO、CN、COOR、CORまたはClを示し、
Rは、H、HalまたはAを示す、式Iで表される化合物の、請求項1に記載の製造方法に関する。
好ましくは、さらに、式中、
Rは、NO、CN、COOR、CON(R、COR、SOR、SON(R、CF、FまたはClを示し、
Rは、H、HalまたはAを示し、
Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示す、式Iで表される化合物の、請求項1または2に記載の製造方法が挙げられる。
好ましくは、さらに、式中、Arは、フェニルを示す、式Iで表される化合物の、請求項1に記載の製造方法が挙げられる。
好ましくは、さらに、式中、Rは、Aを示す、式Iで表される化合物の製造方法が挙げられる。
好ましくは、さらに、式中、
Rは、NO、CN、COOR、CON(R、COR、CF、FまたはClを示し、
Rは、H、HalまたはA'を示し、
Rは、H、A'または−[C(R]n−Arを示し、
Arは、フェニルを示し、
Rは、HまたはA'を示し、
A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
nは、0、1または2を示す、式Iで表される化合物の製造方法が挙げられる。
極めて特に好ましくは、
4−(4−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン、
4−(3−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン、
4−(2−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン、
2−メチル−4−(4−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン、
4−(4−メトキシカルボニルフェニル)−3−オキソモルホリン、
4−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキソモルホリン、
の群から選択される化合物の、請求項1に記載の製造方法が挙げられる。
好ましくは、式IIで表されるアミンが、pKa値≦3である、式Iで表される化合物の、請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法が挙げられる。
式Iの化合物は、好ましくは、最初のステップa)において、式IIの化合物を5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキシンと反応し、式IIIの化合物を得ること、によって得ることができる。該反応は一般的に、不活性溶媒で行い、また、溶媒なしを用いずに固相で行うことも可能である。例えば、塩酸などのブレンステッド酸またはルイス酸などの酸を加えること、または代替的に、文献(R. K. Summerbell, H. E. Lunk, J. Am. Chem. Soc. 79, p.4802, 1957)によって知られており、直ちに塩化水素と2−クロロジオキセンに解離する化合物である2,2−ジクロロジオキセンを加えることが有効である。用いる条件によって、反応時間は、数分から14日の間であり、好ましくは、1〜10時間であり、反応温度は、約0℃〜150℃、普通は20℃〜130℃、好ましくは、60℃〜110℃、極めて特に好ましくは、70℃〜90℃である。
好適な不活性溶媒は、例えば、水;ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエンまたはキシレンなどの炭化水素;トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロホルムまたはジクロロメタンなどの塩素化炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)またはジオキサンなどのエーテル;エチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテル(メチルグリコールまたはエチルグリコール)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(diglyme)などのグリコールエーテル;アセトンまたはブタノンなどのケトン;アセトアミド、ジメチルアセトアミドまたはジメチルホルムアミド(DMF)などのアミド;アセトニトリルなどの二トリル;ジメチルスルホキシド(DMSO)などのスルホキシド;二硫化炭素;ギ酸または酢酸などのカルボン酸;ニトロメタンまたはニトロベンゼンなどのニトロ化合物;エチルアセテートなどのエステル;または前記溶媒の混合物である。特に好ましくは、アセトニトリルが挙げられる。
第二のステップb)において、式IIIの化合物は環化され、式Iの化合物が得られる。該反応は、一般的に、不活性溶媒において、好ましくは、アルカリまたはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩の存在下で行われる。
極めて特に好ましくは、炭酸セシウムまたは炭酸カリウムなどの弱塩基が与えられる。
用いる条件によって、反応時間は、数分から14日の間であり、好ましくは、1〜20時間であり、反応温度は、約0℃〜150℃、普通は0℃〜90℃、好ましくは、10℃〜70℃、特に好ましくは、20℃〜50℃である。
好適な不活性溶媒は、例えば、ヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエンまたはキシレンなどの炭化水素;トリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロホルムまたはジクロロメタンなどの塩素化炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノールなどのアルコール;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)またはジオキサンなどのエーテル;エチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテル(メチルグリコールまたはエチルグリコール)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(diglyme)などのグリコールエーテル;アセトンまたはブタノンなどのケトン;アセトアミド、ジメチルアセトアミドまたはジメチルホルムアミド(DMF)などのアミド;アセトニトリルなどの二トリル;ジメチルスルホキシド(DMSO)などのスルホキシド;二硫化炭素;ギ酸または酢酸などのカルボン酸;ニトロメタンまたはニトロベンゼンなどのニトロ化合物;エチルアセテートなどのエステル;または前記溶媒の混合物であり、特に好ましくは、アセトニトリルが挙げられる。
本方法のステップa)およびb)はまた、ワンポット反応として行うことができる。アミンおよび2−クロロジオキセンを完全に反応させる場合、溶液の温度を低くし、過剰なアルカリ金属カーボネート(典型的には、1.5〜4当量)を添加し、反応混合物を変換が完全になるまで撹拌する。
式Iの塩基は、例えば、等量の塩基および酸をエタノールなどの不活性溶媒で反応し、続いてエバポレーションすることによって、酸を用いて、共役酸−付加塩に変換することができる。この反応に好適な酸は、特に、生理学的に許容し得る塩を生じるものである。したがって、例えば、硫酸、硝酸、塩酸または臭化水素酸などのハロゲン化水素酸、オルトリン酸などのリン酸、スルファミン酸などの無機酸、さらに、有機酸、特に、脂肪族、アルアリファティック(araliphatic)、芳香族または複素環のモノまたはポリ塩基のカルボン酸、スルホン酸または硫酸、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ピバリン酸、ジエチル酢酸、マロン酸、コハク酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、グルコン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、イソニコチン酸、メタン−またはエタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレンモノ−およびジスルホン酸、ラウリル硫酸を用いることができる。例えば、ピクリン酸塩などの生理学的に許容し得ない酸の塩は、式Iの化合物の単離および/または精製に用いることができる。
他方、式Iの化合物は、対応する金属塩、特に、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩に、または、塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムなど)を用いて、対応するアンモニウム塩に変換することができる。また、例えば、エタノールアミンなどのような生理学的に許容し得る有機塩基を用いることもできる。
本発明はまた、式III
Figure 0004668903
式中、
Xは、
Figure 0004668903
を示し、
Rは、NOまたはCNを示し、
Rは、H、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRCON(R、NRCOOR、NRSOA、−[C(R]n−Ar、−[C(R]n−Het、−[C(R]n−シクロアルキル、COR、SON(RまたはSORを示し、
Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
Rは、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
Rは、HまたはA'を示し、
Arは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(RまたはS(O)nAでモノ置換、ジ置換またはトリ置換されたフェニルを示し、
Hetは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(R、S(O)nAおよび/またはカルボニル酸素(=O)でモノ置換またはジ置換された1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する、単環または二環の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
Aは、1個または2個のCH基が、OまたはS原子で、および/または−CH=CH−基で置換されてもよく、および/または加えて1〜7個のH原子がFで置換されていてもよい、1〜12個のC原子を有する非分枝状、分枝状または環状アルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
nは、0、1または2を示し、
mは、0、1、2、3または4を示す、
で表される中間体化合物およびそれらの塩に関する。
本中間体化合物は、式Iの化合物の製造に重要である。
置換基の好ましい意味は、明示的に別段の定めをした場合を除き、上記に示したものに対応する。
本発明はまた、式中、
Rは、NOまたはCNを示し、
Rは、H、HalまたはAを示す、請求項15に記載の中間体化合物およびそれらの塩に関する。
好ましくは、さらに、式中、
Rは、NOまたはCNを示し、
Rは、H、HalまたはAを示し、
Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示す、請求項15に記載の中間体化合物およびそれらの塩が挙げられる。
好ましくは、さらに、式中、
Arは、フェニルを示す、請求項15、16または17のいずれかに記載の中間体化合物およびそれらの塩が挙げられる。
好ましくは、さらに、式中、
Rは、Aを示す、請求項15〜18のいずれかに記載の中間体化合物およびそれらの塩が挙げられる。
特に好ましくは、式中、
Rは、NOまたはCNを示し、
Rは、H、HalまたはA'を示し、
Rは、H、A'または−[C(R]n−Arを示し、
Arは、フェニルを示し、
Rは、HまたはA'を示し、
A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
nは、0、1または2を示し、
mは、0、1または2を示す、請求項15〜19のいずれかに記載の中間体化合物およびそれらの塩が挙げられる。
特に好ましくは、式中、
Rは、NOを示し、
Rは、H、HalまたはA'を示し、
Rは、H、A'または−[C(R]n−Arを示し、
Arは、フェニルを示し、
Rは、HまたはA'を示し、
A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
nは、0、1または2を示し
mは、0、1または2を示す、請求項20に記載の中間体化合物およびそれらの塩が挙げられる。
本発明はまた、式III
Figure 0004668903
式中、
Xは、
Figure 0004668903
を示し、
Rは、NO、CN、COOR、CON(R、COR、SOR、SON(R、CF、FまたはClを示し、
Rは、H、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRCON(R、NRCOOR、NRSOA、−[C(R]n−Ar、−[C(R]n−Het、−[C(R]n−シクロアルキル、COR、SON(RまたはSORを示し、
Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
Rは、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
Rは、HまたはA'を示し、
Arは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(RまたはS(O)nAでモノ置換、ジ置換またはトリ置換されたフェニルを示し、
Hetは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(R、S(O)nAおよび/またはカルボニル酸素(=O)でモノ置換またはジ置換された1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する、単環または二環の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
Aは、1個または2個のCH基が、OまたはS原子で、および/または−CH=CH−基で置換されてもよく、および/または加えて1〜7個のH原子がFで置換されていてもよい、1〜12個のC原子を有する非分枝状、分枝状または環状アルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
nは、0、1または2を示し、
mは、0、1、2、3または4を示す、
で表される中間体化合物およびそれらの塩の製造方法であって、
a)式II
X−NH II
式中、Xは、上記で示した意味を有する、
で表される化合物を5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキシン
Figure 0004668903
と反応させること、および、
式IIIの化合物を、任意に、その塩に変換すること
を特徴とする、前記製造方法に関する。
本方法の条件は、特に好ましいものは、式Iの化合物の製造方法について示したのと同じである。置換基の好ましい意味は、明示的に別段の定めをした場合を除き、上記に示したものに対応する。
好ましくは、式中、
Rは、NOまたはCNを示し、
Rは、H、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRCON(R、NRCOOR、NRSOA、−[C(R]n−Ar、−[C(R]n−Het、−[C(R]n−シクロアルキル、COR、SON(RまたはSORを示し、
Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
Rは、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
Rは、HまたはA'を示し、
Arは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(RまたはS(O)nAでモノ置換、ジ置換またはトリ置換されたフェニルを示し、
Hetは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(R、S(O)nAおよび/またはカルボニル酸素(=O)でモノ置換またはジ置換された1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する、単環または二環の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
Aは、1個または2個のCH基が、OまたはS原子で、および/または−CH=CH−基で置換されてもよく、および/または加えて1〜7個のH原子がFで置換されていてもよい、1〜12個のC原子を有する非分枝状、分枝状または環状アルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
nは、0、1または2を示し、
mは、0、1、2、3または4を示す、請求項22に記載の式IIIの中間体化合物の製造方法が挙げられる。
好ましくは、さらに、式中、
Rは、NOまたはCNを示し、
Rは、H、HalまたはAを示す、請求項23に記載の式IIIの中間体化合物の製造方法が挙げられる。
好ましくは、さらに、式中、
Rは、NOまたはCNを示し、
Rは、H、HalまたはAを示し、
Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示す、請求項23に記載の式IIIの中間体化合物の製造方法が挙げられる。
好ましくは、さらに、式中、
Arは、フェニルを示す、請求項23に記載の式IIIの中間体化合物の製造方法が挙げられる。
好ましくはまた、式中、
Rは、Aを示す、請求項23に記載の式IIIの中間体化合物の製造方法が挙げられる。
特に好ましくは、式中、
Rは、NOまたはCNを示し、
Rは、H、HalまたはA'を示し、
Rは、H、A'または−[C(R]n−Arを示し、
Arは、フェニルを示し、
Rは、HまたはA'を示し、
A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
nは、0、1または2を示し、
mは、0、1または2を示す、請求項23に記載の式IIIの中間体化合物の製造方法が挙げられる。
本明細書において、全ての温度は℃で示している。
質量分析(MS):EI(電子衝撃イオン化)M;ESI(エレクトロスプレーイオン化)(M+H);FAB(高速原子衝突)(M+H)
例1
4−(4−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン
製造は、以下のスキームと同じように行った:
Figure 0004668903
1.1 溶媒なし:
2−クロロジオキセンおよび2,2−ジクロロジオキサンの混合物(モル比1:1)1.53gを4−ニトロアニリン1.00g(7.24mmol)に添加し、この混合物を撹拌しながら80℃まで加熱した。固体の褐色の固まりが1時間以内に形成され、再び液体になり、続く12時間以内に結晶化する。粗生成物を水を添加したエタノールから再結晶化し、黄色結晶(m.p.101〜102℃)として、1.80gの2−(2−クロロエトキシ)−N−(4−ニトロフェニル)アセトアミド(「A1」)を得た。
H−NMR (d−DMSO): δ=3.82 (m; 4H), 4.23 (s; 2H), 7.91 (d, J=9 Hz, 2H), 8.23 (d, J=9 Hz, 2H), 10.34 (s, 1H)
1.2 アセトニトリル中:
2−クロロジオキセンおよび2,2−ジクロロジオキサンの混合物(モル比1:1)310mgを、2mlのアセトニトリル中276mg(2.00mmol)の4−ニトロアニリン溶液に添加し、該溶液を18時間撹拌しながら、80℃に加熱した。反応混合物をエバポレートし、残渣をエタノール/水から再結晶化し、黄色結晶として、360mgの「A1」を得た。
1.3 1kgの「A1」を5リットルのアセトニトリルに室温で溶解し、835gの炭酸カリウムを添加し、該混合物をこの温度で18時間撹拌した。前記混合物を50℃に加温し、例6と同じように仕上げ処理し、4−(4−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン(「A2」)(m.p.150〜152℃)を得た。
例2
4−(4−ニトロ−2−メチルフェニル)−3−オキソモルホリン
2−クロロジオキセンおよび2,2−ジクロロジオキサンの混合物(モル比1:1)1.05gを、20mlのTHF中1.10g(7.24mmol)の2−メチル−4−ニトロアニリン溶液に添加し、該混合物を沸騰するまで加熱した。溶媒を蒸留し、褐色の粘性液体である残渣を18時間80℃で加熱した。冷却後、残渣をトルエン/tert−ブチルメチルエーテルから再結晶化し、黄色結晶(m.p.113〜114℃)として、1.50gの2−(2−クロロエトキシ)−N−(2−メチル−4−ニトロフェニル)アセトアミドを得た。
H−NMR (d−DMSO): δ=2.35 (s; 3H), 3.82 (m; 4H), 4.23 (s; 2H), 8.05 (d, J=8Hz, 1 H) 8.09 (dd, J=9 Hz, J=1 Hz, 1H), 8.16 (d, J=1 Hz, 1H), 9.33 (s, 1H)
結晶化を1.3と同じように行い、4−(4−ニトロ−2−メチルフェニル)−3−オキソモルホリン(ESI 237)を得た。
例3
4−(2−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン
2−クロロジオキセンおよび2,2−ジクロロジオキサンの混合物(モル比89:11)1.12gを、1.12g(8.12mmol)の2−ニトロアニリンに添加し、撹拌しながら、80℃まで加熱した。粘性液体が形成され、これを3時間撹拌した。室温に冷却すると、生成物が結晶化し、黄色結晶として、2.1gの2−(2−クロロエトキシ−N−(2−ニトロフェニル)アセトアミドを得た。
H−NMR (d−DMSO): δ=3.84 (m; 4H), 4.25 (s; 2H), 7.35 (t, J=8 Hz, 1H), 7.77 (t, J=8 Hz, 1H), 8.14 (d, J=8 Hz, 1H), 8.30 (d, J=8 Hz, 1H), 10.74 (s, 1H)
結晶化を1.3と同じように行い、4−(2−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン(ESI 223)を得た。
例4
4−(4−シアノフェニル)−3−オキソモルホリン
4−アミノベンゾニトリル959mg(8.12mmol)と2−クロロジオキセンおよび2,2−ジクロロジオキサンの混合物(モル比89:11)1.12gとの混合物を撹拌しながら18時間80℃に加熱した。室温に冷却すると、生成物が結晶化し、黄色結晶として、1.9gの2−(2−クロロエトキシ)−N−(4−シアノフェニル)−アセトアミドを得た。
H−NMR (d−DMSO): δ=3.82 (m; 4H), 4.19 (s; 2H), 7.78 (d, J=8 Hz, 2H), 7.85 (d, J=8 Hz, 2H), 10.22 (s, 1H)
結晶化を1.3と同じように行い、4−(4−シアノフェニル)−3−オキソモルホリン(ESI 203)を得た。
例5
4−(4−メトキシカルボニルフェニル)−3−オキソモルホリン
メチル4−アミノベンゾエート1.23mg(8.12mmol)と2−クロロジオキセンおよび2,2−ジクロロジオキサンの混合物(モル比89:11)1.12gとの混合物を18時間撹拌しながら、80℃に加熱した。室温に冷却すると、生成物は結晶化し、黄色結晶として、2.2gのメチル4−[2−(2−クロロエトキシ)アセチルアミノ]ベンゾエートを得た。
H−NMR (d−DMSO): δ=3.82 (m; 7H), 4.20 (s; 2H), 7.82 (d, J=8 Hz, 2H), 7.93 (d, J=8 Hz, 2H), 10.15 (s, 1H)
結晶化を1.3と同じように行い、4−(4−メトキシカルボニルフェニル)−3−オキソモルホリン(ESI 236)を得た。
例6
「A2」製造のためのワンポット反応
2−クロロジオキセン(2,2−ジクロロジオキサンを6%含む)6.40gを、40mlアセトニトリル中6.00g(24.9mmol)の4−ニトロアニリンの溶液に添加しm、該混合物を80℃で18時間撹拌した。反応溶液を40℃に冷却し、18.0g(130mmol)の炭酸カリウムを添加し、該混合物をこの温度で14時間撹拌した。反応混合物をろ過し、残渣をアセトニトリルでよく洗浄し、ろ液をエバポレートした。残渣をアセトニトリルから再結晶化して、8.2gの褐色の結晶(「A2」)(m.p.150〜152℃)を得た。
H−NMR (d−DMSO): δ=3.86 (t, J=5 Hz; 2H), 4.02 (t, J=5 Hz; 2H), 4.28 (s; 2H), 7.77 (d, J=9 Hz, 2H), 8.28 (d, J=9 Hz, 2H)
例7
4−(3−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン
1.12g(8.12mmol)の3−ニトロアニリンおよび1.11gの2−クロロジオキセン(2,2−ジクロロジオキサンを6%含む)の混合物を撹拌しながら、24時間80℃に加熱し、褐色の油状物として、2.1gの2−(2−クロロエトキシ)−N−(3−ニトロフェニル)アセトアミド(ESI 259)を得た。
結晶化を1.3と同じように行い、4−(3−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン(ESI 223)を得た。
例8
4−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキソモルホリン
1.60g(8.12mmol)の4−アミノベンゾフェノンおよび1.11gの2−クロロジオキセン(2,2−ジクロロジオキサンを6%含む)の混合物を撹拌しながら、80℃に加熱し、茶色の油状物として2.6gのN−(4−ベンゾイルフェニル)−2−(2−クロロエトキシ)アセトアミド(ESI 318)を得た。
結晶化を1.3と同じように行い、4−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキソモルホリン(ESI 282)を得た。
例9
4−(3−フルオロフェニル)−3−オキソモルホリン
Figure 0004668903
12.0g(108mmol)の3−フルオロアニリンおよび16gの2−クロロジオキセン(2,2−ジクロロジオキサンを6%含む)の混合物を24時間100℃に加熱した。該混合物を放冷し、過剰の2−クロロジオキセンを除去し、茶色の油状物として、25gの2−(2−クロロエトキシ)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド(ESI 232)を得た。この油状物を400mlのアセトニトリルに溶解し、84.7g(260mmol)の炭酸セシウムを添加した。形成した懸濁液を室温で18時間撹拌した。該反応混合物をろ過し、ろ液をエバポレートし、茶色の油状物として、21.0gの4−(3−フルオロフェニル)モルホリン−3−オン(ESI 196)を得た。
H−NMR (d−DMSO): δ=3.77 (t, J=5 Hz; 2H), 3.97(t, J=5 Hz; 2H), 4.23(s; 2H), 7.11(dddd, J=8 Hz, J=8 Hz, J=2 Hz, J=0.5Hz, 1H), 7.26(ddd, J=8 Hz, J=2 Hz, J=0.5 Hz, 1H), 7.34 (ddd, J=10Hz, J=2 Hz, J=2 Hz, 1H), 7.45 (ddd, J=8Hz, J=8 Hz, J= 7Hz, 1H).
例10
4−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン
Figure 0004668903
12.8gの2−クロロジオキセン(6%の2,2−ジクロロジオキサンを含む)を、250mlのアセトニトリル中、10.0g(65.7mmol)の3−メチル−4−ニトロアニリンの溶液を添加し、該混合物を66時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却し、42.8g(131mmol)の炭酸セシウムを添加し、該混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物をろ過し、残渣をアセトニトリルでよく洗浄し、ろ液をエバポレートした。残渣を少量のアセトニトリルから再結晶化し、黄色固体として、12.8g(83%)の4−(3−メチル−4−ニトロフェニル)モルホリン−3−オン(ESI 236)を得た。
H−NMR (d−DMSO): δ=2.54 (s; 2H), δ=3.82 (t, J=5 Hz; 2H), 4.00 (t, J=5 Hz; 2H), 4.25 (s; 2H), 7.57 (m; 2H), 8.04 (d, J.=8 Hz; 1H)
4−(2−クロロ−5−フルオロ−4−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリンを同様に得た。
Figure 0004668903
例11
4−(2−ブロモ−5−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリンを例7と同様に得た。
Figure 0004668903
4−(2−メトキシカルボニル−5−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリンを例7と同様に得た。
Figure 0004668903

Claims (28)

  1. 式I
    Figure 0004668903
    式中、
    Xは、
    Figure 0004668903
    を示し、
    Rは、NO、CN、COOR、CON(R、COR、SOR、SON(R、CF、FまたはClを示し、
    Rは、H、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRCON(R、NRCOOR、NRSOA、−[C(R]n−Ar、−[C(R]n−Het、−[C(R]n−シクロアルキル、COR、SON(RまたはSORを示し、
    Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
    Rは、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
    Rは、HまたはA'を示し、
    Arは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(RまたはS(O)nAでモノ置換、ジ置換またはトリ置換されたフェニルを示し、
    Hetは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(R、S(O)nAおよび/またはカルボニル酸素(=O)でモノ置換またはジ置換された1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する、単環または二環の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
    A'は、1〜6のC原子を有する非分枝状または分枝状のアルキルを示し、
    Aは、1個または2個のCH基が、OまたはS原子で、および/または−CH=CH−基で置換されてもよく、および/または加えて1〜7個のH原子がFで置換されていてもよい、1〜12個のC原子を有する非分枝状、分枝状または環状アルキルを示し、
    Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
    nは、0、1または2を示し、
    mは、0、1、2、3または4を示す、
    で表される化合物およびそれらの塩の製造方法であって、
    a)式II
    X−NH II
    式中、Xは、上記で示した意味を有する、
    で表される化合物を5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキシン
    Figure 0004668903
    と反応させ、式III
    Figure 0004668903
    式中、Xは、上記で示した意味を有する、
    で表される化合物を得ること、
    b)次いで、式IIIで表される化合物を環化し、式Iで表される化合物を得ること、および、
    c)式Iで表される化合物を、任意に、式Iの塩基または酸をその塩の1つに変換することによって、その塩に変換すること
    を特徴とする、前記製造方法。
  2. 式中、
    Rは、NO、CN、COOR、CORまたはClを示し、
    Rは、H、HalまたはAを示す、式Iで表される化合物およびそれらの塩の、請求項1に記載の製造方法。
  3. 式中、
    Rは、NO、CN、COOR、CON(R、COR、SOR、SON(R、CF、FまたはClを示し、
    Rは、H、HalまたはAを示し、
    Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示す、式Iで表される化合物およびそれらの塩の、請求項1に記載の製造方法。
  4. 式中、
    Arは、フェニルを示す、式Iで表される化合物およびそれらの塩の、請求項1、2または3に記載の製造方法。
  5. 式中、
    Rは、Aを示す、式Iで表される化合物およびそれらの塩の、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 式中、
    Rは、NO、CN、COOR、CON(R、COR、CF、FまたはClを示し、
    Rは、H、HalまたはA'を示し、
    Rは、H、A'または−[C(R]n−Arを示し、
    Arは、フェニルを示し、
    Rは、HまたはA'を示し、
    A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
    Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
    nは、0、1または2を示す、式Iで表される化合物およびそれらの塩の、請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. 式IIで表されるアミンが、pKa値≦3である、式Iで表される化合物およびそれらの塩の、請求項1〜6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 製造ステップa)およびb)が、ワンポット反応で行われる、請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。
  9. 製造ステップa)が、0〜150℃の間の温度で行われる、請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法。
  10. 製造ステップa)が、70〜90℃の間の温度で行われる、請求項9に記載の製造方法。
  11. 環化が、不活性溶媒または溶媒混合物において、アルカリまたはアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩の存在下で行われる、請求項1〜10のいずれかに記載の製造方法。
  12. 環化が、炭酸セシウムまたは炭酸カリウムの存在下で行われる、請求項1〜11のいずれかに記載の製造方法。
  13. 製造が、アセトニトリル中、ワンポット反応で行われる、請求項1〜12のいずれかに記載の製造方法。
  14. 4−(4−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン、
    4−(3−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン、
    4−(2−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン、
    2−メチル−4−(4−ニトロフェニル)−3−オキソモルホリン、
    4−(4−メトキシカルボニルフェニル)−3−オキソモルホリン、
    4−(4−ベンゾイルフェニル)−3−オキソモルホリン
    の群から選択される化合物およびその塩の製造のための、請求項1〜13のいずれかに記載の製造方法。
  15. 式III
    Figure 0004668903
    式中、
    Xは、
    Figure 0004668903
    を示し、
    Rは、NOまたはCNを示し、
    Rは、H、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRCON(R、NRCOOR、NRSOA、−[C(R]n−Ar、−[C(R]n−Het、−[C(R]n−シクロアルキル、COR、SON(RまたはSORを示し、
    Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
    Rは、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
    Rは、HまたはA'を示し、
    Arは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(RまたはS(O)nAでモノ置換、ジ置換またはトリ置換されたフェニルを示し、
    Hetは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(R、S(O)nAおよび/またはカルボニル酸素(=O)でモノ置換またはジ置換された1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する、単環または二環の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
    A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
    Aは、1個または2個のCH基が、OまたはS原子で、および/または−CH=CH−基で置換されてもよく、および/または加えて1〜7個のH原子がFで置換されていてもよい、1〜12個のC原子を有する非分枝状、分枝状または環状アルキルを示し、
    Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
    nは、0、1または2を示し、
    mは、0、1、2、3または4を示す、
    で表される中間体化合物およびそれらの塩。
  16. 式中、
    Rは、NOまたはCNを示し、
    Rは、H、HalまたはAを示す、請求項15に記載の中間体化合物およびそれらの塩。
  17. 式中、
    Rは、NOまたはCNを示し、
    Rは、H、HalまたはAを示し、
    Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示す、請求項15に記載の中間体化合物およびそれらの塩。
  18. 式中、
    Arは、フェニルを示す、請求項15、16または17のいずれかに記載の中間体化合物およびそれらの塩。
  19. 式中、
    Rは、Aを示す、請求項15〜18のいずれかに記載の中間体化合物およびそれらの塩。
  20. 式中、
    Rは、NOまたはCNを示し、
    Rは、H、HalまたはA'を示し、
    Rは、H、A'または−[C(R]n−Arを示し、
    Arは、フェニルを示し、
    Rは、HまたはA'を示し、
    A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
    Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
    nは、0、1または2を示し、
    mは、0、1または2を示す、請求項15〜19のいずれかに記載の中間体化合物およびそれらの塩。
  21. 式中、
    Rは、NOを示し、
    Rは、H、HalまたはA'を示し、
    Rは、H、A'または−[C(R]n−Arを示し、
    Arは、フェニルを示し、
    Rは、HまたはA'を示し、
    A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
    Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
    nは、0、1または2を示し
    mは、0、1または2を示す、請求項20に記載の中間体化合物またはそれらの塩。
  22. 式III
    Figure 0004668903
    式中、
    Xは、
    Figure 0004668903
    を示し、
    Rは、NO、CN、COOR、CON(R、COR、SOR、SON(R、CF、FまたはClを示し、
    Rは、H、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRCON(R、NRCOOR、NRSOA、−[C(R]n−Ar、−[C(R]n−Het、−[C(R]n−シクロアルキル、COR、SON(RまたはSORを示し、
    Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
    Rは、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
    Rは、HまたはA'を示し、
    Arは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(RまたはS(O)nAでモノ置換、ジ置換またはトリ置換されたフェニルを示し、
    Hetは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(R、S(O)nAおよび/またはカルボニル酸素(=O)でモノ置換またはジ置換された1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する、単環または二環の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
    A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
    Aは、1個または2個のCH基が、OまたはS原子で、および/または−CH=CH−基で置換されてもよく、および/または加えて1〜7個のH原子がFで置換されていてもよい、1〜12個のC原子を有する非分枝状、分枝状または環状アルキルを示し、
    Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
    nは、0、1または2を示し、
    mは、0、1、2、3または4を示す、
    で表される中間体化合物またはそれらの塩の製造方法であって、
    a)式II
    X−NH II
    式中、Xは、上記で示した意味を有する、
    で表される化合物を5−クロロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキシン
    Figure 0004668903
    と反応させること、および、
    式IIIの化合物を、任意に、その塩に変換すること
    を特徴とする、前記製造方法。
  23. 式中、
    Rは、NOまたはCNを示し、
    Rは、H、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRCON(R、NRCOOR、NRSOA、−[C(R]n−Ar、−[C(R]n−Het、−[C(R]n−シクロアルキル、COR、SON(RまたはSORを示し、
    Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
    Rは、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示し、
    Rは、HまたはA'を示し、
    Arは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(RまたはS(O)nAでモノ置換、ジ置換またはトリ置換されたフェニルを示し、
    Hetは、置換されていないか、Hal、A、OR、N(R、NO、CN、COOR、CON(R、NRCOA、NRSOA、COR、SON(R、S(O)nAおよび/またはカルボニル酸素(=O)でモノ置換またはジ置換された1〜4個のN、Oおよび/またはS原子を有する、単環または二環の飽和、不飽和または芳香族複素環を示し、
    A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
    Aは、1個または2個のCH基が、OまたはS原子で、および/または−CH=CH−基で置換されてもよく、および/または加えて1〜7個のH原子がFで置換されていてもよい、1〜12個のC原子を有する非分枝状、分枝状または環状アルキルを示し、
    Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
    nは、0、1または2を示し、
    mは、0、1、2、3または4を示す、請求項22に記載の式IIIの中間体化合物またはそれらの塩の製造方法。
  24. 式中、
    Rは、NOまたはCNを示し、
    Rは、H、HalまたはAを示す、請求項23に記載の式IIIの中間体化合物またはそれらの塩の製造方法。
  25. 式中、
    Rは、NOまたはCNを示し、
    Rは、H、HalまたはAを示し、
    Rは、H、A、−[C(R]n−Arまたは−[C(R]n−Hetを示す、請求項23に記載の式IIIの中間体化合物またはそれらの塩の製造方法。
  26. 式中、
    Arは、フェニルを示す、請求項23に記載の式IIIの中間体化合物またはそれらの塩の製造方法。
  27. 式中、
    Rは、Aを示す、請求項23に記載の式IIIの中間体化合物またはそれらの塩の製造方法。
  28. 式中、
    Rは、NOまたはCNを示し、
    Rは、H、HalまたはA'を示し、
    Rは、H、A'または−[C(R]n−Arを示し、
    Arは、フェニルを示し、
    Rは、HまたはA'を示し、
    A'は、1〜6個のC原子を有する非分枝状または分枝状アルキルを示し、
    Halは、F、Cl、BrまたはIを示し、
    nは、0、1または2を示し、
    mは、0、1または2を示す、請求項23に記載の式IIIの中間体化合物またはそれらの塩の製造方法。
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