JP4667324B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、使用中の燃料のセタン価を推定するとともに、推定したセタン価を用いて内燃機関を制御する内燃機関の制御装置に関する。
従来のこの種の制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この制御装置では、内燃機関のアイドル運転中、燃焼室に噴射された燃料の実際の着火時期を、実着火時期として検出する。また、内燃機関において燃焼が良好に行われているときに得られるべき着火時期を、標準着火時期として設定する。そして、実着火時期と標準着火時期との差に基づいて、使用中の燃料の性状を判定する。
このように、この従来の制御装置では、アイドル運転中に求めた実着火時期と標準着火時期との差、すなわち、標準着火時期に対する燃料の着火遅れに基づいて、使用中の燃料の性状を判定する。しかし、使用中の燃料の性状として、例えばセタン価を推定する場合、この推定したセタン価が、燃料の実際のセタン価に対してずれることがあり、このずれ(以下「推定誤差」という)は、特に、内燃機関の個体差による影響を受けやすい。
例えば、内燃機関の製造段階においては、インジェクタやピストンなどの個々の構成部品の製造誤差やそれらの組付け誤差により、複数の内燃機関の間でそれらの燃焼特性がある程度ばらつくことは避けられない。このように燃焼特性がばらつくと、それに応じて、実際の着火時期も変動する。このため、従来の制御装置のように、実着火時期と標準着火時期との差に基づいて、使用中の燃料のセタン価を推定しただけでは、そのセタン価に、内燃機関の個体差による推定誤差が含まれてしまい、その結果、セタン価を精度良く推定することができない。また、このような内燃機関の個体差によるセタン価の推定誤差は、燃焼特性に影響を及ぼすようなインジェクタなどの部品の交換を行った場合や、それらの部品の経時的な劣化によって、燃焼特性が徐々に変化するような場合にも、同様に生じ得る。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、内燃機関の個体差によるセタン価の推定誤差を補償しながら、使用中の燃料のセタン価を精度良く推定することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
特開2005−171818号公報
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、内燃機関において使用される燃料のセタン価を用いて、内燃機関を制御する内燃機関の制御装置1であって、内燃機関3の気筒#1内の圧力状態を検出する圧力状態検出手段(実施形態における(以下、本項において同じ)筒内圧センサ11、ステップ18)と、燃料が燃焼したときに圧力状態検出手段により検出された気筒内の圧力状態(筒内圧変化量DP)に基づいて、燃料のセタン価CETを推定するセタン価推定手段(ECU2、ステップ19〜21)と、セタン価が既知の基準燃料が燃焼したときにセタン価推定手段により推定されたセタン価CETと、基準燃料の既知のセタン価(基準セタン価KCET)との偏差に基づいて、第1の補正値ΔCETを算出する補正値算出手段(ECU2、ステップ43)と、算出された第1の補正値ΔCETを記憶する補正値記憶手段(EEPROM2a、ステップ44)と、セタン価が未知の燃料が燃焼したときにセタン価推定手段により推定されたセタン価CETを、記憶された第1の補正値ΔCETで補正することによって、燃料のセタン価(最終セタン価CETF)を決定するセタン価決定手段(ECU2、ステップ32)と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、セタン価が既知の燃料が基準燃料として準備され、この基準燃料が燃焼したときに検出された気筒内の圧力状態に基づき、基準燃料のセタン価がセタン価推定手段によって推定される。次いで、推定された基準燃料のセタン価と、基準燃料の既知のセタン価(真値)との偏差に基づいて、第1の補正値を算出し、補正値記憶手段に記憶する。このように算出された第1の補正値は、内燃機関の個体差によるセタン価の推定誤差を表す。そして、セタン価が未知の燃料が使用された場合には、その燃料のセタン価を、セタン価推定手段によって推定するとともに、推定されたセタン価を第1の補正値で補正することによって、使用中の燃料のセタン価を決定する。したがって、内燃機関の個体差によるセタン価の推定誤差を補償しながら、使用中の燃料のセタン価を精度良く推定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、補正値算出手段(ECU2)は、内燃機関3の出荷前に、第1の補正値ΔCETを算出することを特徴とする。
この構成によれば、内燃機関の出荷前に、基準燃料を用いて内燃機関を運転することにより、第1の補正値を算出し、記憶する。前述したように、内燃機関の個体差によるセタン価の推定誤差は、内燃機関の製造段階において生じ得るため、上記のように、第1の補正値の算出を内燃機関の出荷前に行うことにより、燃料のセタン価の推定誤差を補償し得る状態で、内燃機関を出荷することができる。その結果、内燃機関の出荷直後から、使用中の燃料のセタン価を精度良く推定することができる。また、通常、内燃機関の製造工場には、最終工程などに内燃機関の試運転を行うための燃料があらかじめ準備されている。したがって、この試運転用の燃料として、セタン価が既知のものを準備することにより、既存の試運転用の燃料を基準燃料として利用することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置において、セタン価を適正に推定することが可能な標準的な内燃機関を、標準内燃機関(標準車両Bのエンジン3)として準備するとともに、同じセタン価を有する試験用の燃料を、内燃機関(修理車両Aのエンジン3)および標準内燃機関にそれぞれ供給する燃料供給手段(標準車両Bの燃料タンク21、燃料ホース22、24、ポンプ23)をさらに備え、補正値算出手段(ECU2)は、試験用の燃料が標準内燃機関において燃焼したときに推定されたセタン価(CET→KCET)と、試験用の燃料が内燃機関において燃焼したときに推定されたセタン価CETとの偏差に基づいて、第2の補正値ΔCETを算出し、補正値記憶手段は、第1の補正値を算出された第2の補正値に更新することを特徴とする。
この構成によれば、セタン価を適正に推定することが可能な標準的な内燃機関を、標準内燃機関として準備し、同じセタン価を有する試験用の燃料を、内燃機関および標準内燃機関にそれぞれ供給する。そして、試験用の燃料が標準内燃機関において燃焼したときに推定されたセタン価(真値)と、試験用の燃料が当該内燃機関において燃焼したときに推定されたセタン価との偏差に基づき、補正値算出手段によって第2の補正値を算出するとともに、前記第1の補正値を第2の補正値に更新する。この標準内燃機関では、試験用の燃料のセタン価が適正に推定されるので、上記のようにして算出された第2の補正値は、当該内燃機関におけるセタン価の推定誤差を表す。したがって、当該内燃機関では、その後に推定されたセタン価を、更新した第2の補正値で補正することにより、当該内燃機関の個体差によるセタン価の推定誤差を補償しながら、使用中の燃料のセタン価を精度良く推定することができる。また、第2の補正値が上述したように算出されるため、試験用の燃料のセタン価は未知でもよく、したがって、請求項1の場合と異なり、セタン価が既知の基準燃料を準備することは不要である。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、補正値算出手段(ECU2)は、セタン価推定手段による燃料のセタン価の推定値に影響を及ぼすような内燃機関3の所定の部品が交換されたときに、第2の補正値ΔCETを算出することを特徴とする。
この構成によれば、上記のような内燃機関の所定の部品が交換されたときに、補正値算出手段による第2の補正値の算出を実行する。このような部品交換があった場合には、その交換の前後において、交換した部品の動作特性が異なることや、他の部品との組付けの関係などから、内燃機関の燃焼特性が変化することで、セタン価の推定誤差が大きく変化するおそれがある。したがって、上記のような部品交換があったときに、第2の補正値の算出を実行することにより、第1の補正値から第2の補正値への更新を適切なタイミングで行うことができ、以後のセタン価の推定を適切に行うことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による制御装置1を、内燃機関(以下「エンジン」という)3とともに示している。エンジン3は、1番〜4番の気筒#1〜#4を有する直列4気筒型のディーゼルエンジンであり、車両(図示せず)に搭載されている。
また、気筒#1〜#4にはそれぞれ、燃料噴射弁(以下「インジェクタ」という)4が設けられている。本実施形態では、通常、吸気行程中から圧縮行程中の任意の期間に燃料を噴射するパイロット噴射と、圧縮行程中に燃料を噴射するメイン噴射の双方が、実行される。また、パイロット噴射用およびメイン噴射用の燃料噴射量QINJおよび燃料噴射時期TINJは、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEおよび要求トルクPMCMDなどに応じて決定される。また、これらの燃料噴射量QINJおよび燃料噴射時期TINJに応じて、インジェクタ4の開弁時間TMINJおよび開弁タイミングが決定され、それに基づく駆動パルス信号SINJがECU2から各インジェクタ4に出力される。
エンジン3には、EGR管7aおよびEGR制御弁7bを有するEGR装置7が設けられている。EGR管7aは、エンジン3の吸気管5および排気管6をつなぐように接続されており、このEGR管7aを介して、エンジン3の排ガスの一部が吸気管5にEGRガスとして還流し、気筒#1〜#4に流入する。これにより、エンジン3における燃焼温度が低下することによって、排ガス中のNOxが低減される。
EGR制御弁7bは、EGR管7aに設けられたバタフライ弁とこれを開閉駆動するDCモータ(いずれも図示せず)で構成されており、DCモータに供給される電流をECU2で制御し、その弁開度をリニアに制御することによって、気筒#1〜#4に流入するEGRガスの量が制御される。
また、エンジン3の1番気筒#1には、筒内圧センサ11(圧力状態検出手段)が設けられている。筒内圧センサ11は、圧電素子で構成された、グロープラグ(図示せず)と一体型のものであり、1番気筒#1内の圧力の変化量(以下「筒内圧変化量」という)DPを表す検出信号をECU2に出力する。
エンジン3のクランクシャフトには、マグネットロータが取り付けられており、このマグネットロータとMREピックアップ(いずれも図示せず)によって、クランク角センサ12が構成されている。クランク角センサ12は、クランクシャフトの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU2に出力する。
CRK信号は、所定のクランク角(例えば1゜)ごとに出力される。ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン回転数NEを求める。TDC信号は、ピストン(図示せず)が吸気行程開始時のTDC(上死点)付近の所定のクランク角度位置にあることを表す信号である。また、エンジン3には、気筒判別センサ(図示せず)が設けられており、この気筒判別センサは、気筒#1〜#4を判別するためのパルス信号を気筒判別信号としてECU2に出力する。
さらに、エンジン3の本体には、水温センサ13が取り付けられている。水温センサ13は、エンジン3のシリンダブロック(図示せず)内を循環する冷却水の温度(以下「エンジン水温」という)TWを検出し、その検出信号をECU2に出力する。
吸気管5および排気管6には、エアフローセンサ14および排気温センサ15が、それぞれ設けられている。前者14は吸入空気量QAを、後者15は排気温TEを、それぞれ検出し、それらの検出信号は、ECU2に出力される。
また、ECU2には、油温センサ16、アクセル開度センサ17および車速センサ18からそれぞれ、エンジン3の潤滑油の温度(以下「油温」という)TOIL、アクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)AP、および車速VPを表す検出信号が、出力される。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAM、ROM、およびEEPROM2a(補正値記憶手段)などから成るマイクロコンピュータ(EEPROMのみ図示)で構成されている。ECU2は、前述した各種のセンサ11〜18からの検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、燃料噴射制御を含むエンジン制御を実行するとともに、使用中の燃料のセタン価を推定する。なお、本実施形態では、ECU2は、セタン価推定手段、補正値算出手段、補正値記憶手段、およびセタン価決定手段に相当する。
図2は、セタン価推定の実行条件の成否を判定する処理を示している。本処理は、1番気筒#1のTDC信号の発生に同期して実行される。まず、ステップ1(「S1」と図示。以下同じ)では、エンジン3がアイドル運転中であるか否かを判別する。この判別では、車速VPおよびアクセル開度APがいずれもほぼ値0であるときに、アイドル運転中であるとされる。なお、このアイドル運転中においては、エンジン回転数NEを所定の目標アイドル回転数NEIDLに収束するように制御するアイドルフィードバック制御が行われる。ステップ1の答がNOのときには、実行条件が成立していないとして、実行条件成立フラグF_CEOKを「0」にセットし(ステップ2)、本処理を終了する。
一方、上記ステップ1の答がYESで、アイドル運転中のときには、エンジン3の他の所定の運転条件が成立しているか否かを判別する(ステップ3)。この所定の運転条件として、例えば、排気温TEが所定温度(例えば90℃)以上であり、かつエンジン水温TWまたは油温TOILが、エンジン3の暖機状態を表す所定温度(例えば80℃)以上であることが設定されている。
上記ステップ3の答がNOのときには、実行条件が成立していないとして、前記ステップ2を実行する一方、YESのときには、次のステップ4以降において、セタン価推定用の燃料噴射制御を行う。
まず、ステップ4では、1番気筒#1の燃焼モードを予混合燃焼に設定する。次いで、1番気筒#1のパイロット噴射を停止するとともに、メイン噴射用の燃料噴射量QINJ#1を、通常よりも小さな一定の所定値QREFに設定する(ステップ5)。次に、1番気筒#1の燃料噴射時期TINJ#1を、通常よりも進角側に設定した(ステップ6)後、実行条件が成立していることを表すために、実行条件成立フラグF_CEOKを「1」にセットし(ステップ7)、本処理を終了する。
上記のセタン価推定用の燃料噴射制御では、1番気筒#1において、メイン噴射のみを行うとともに、燃料噴射時期を通常燃焼時よりも早めることによって、燃料の噴射後、遅れ時間が経過したときに燃料が燃焼する、いわゆる予混合燃焼が行われる。予混合燃焼を行うと、通常燃焼の場合よりも、燃料のセタン価の違いによる着火時期の差が大きくなるので、着火遅れに基づくセタン価の推定を精度良く行うことができる。また、このセタン価推定用の燃料噴射制御中には、EGR制御弁7bの弁開度が値0に制御され、EGRガスの還流が停止されるとともに、目標アイドル回転数NEIDLEは、通常の燃料噴射制御中よりも高めに設定される。
なお、このセタン価推定用の燃料噴射制御中、2〜4番の気筒#2〜#4では、パイロット噴射およびメイン噴射によるアイドル運転用の通常燃焼が行われる。このときの気筒#2〜#4におけるパイロット噴射用およびメイン噴射用の燃料噴射量は、エンジン回転数NEが目標アイドル回転数NEIDLになるように、かつ気筒間でトルクが釣り合うように設定される。また、気筒#2〜#4におけるパイロット噴射用およびメイン噴射用の燃料噴射時期は、対応する燃料噴射量などに応じて設定される。
次に、図3を参照しながら、セタン価の算出処理について説明する。本処理は、CRK信号の発生に同期して実行される。まず、ステップ11では、実行条件成立フラグF_CEOKが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、実行条件が成立していないときには、セタン価算出終了フラグF_DONEを「0」にセットし(ステップ12)、本処理を終了する。一方、上記ステップ11の答がYESで、実行条件が成立しているときには、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDに応じ、図4に示すCAFMMマップを検索することによって、基準着火時期CAFMMを設定する(ステップ13)。
このCAFMMマップは、所定のセタン価(例えば57)の燃料を予混合燃焼で燃焼させたときに得られる着火時期を、エンジン回転数NEおよび要求トルクPMCMDに応じ、基準着火時期CAFMMとして設定したものである。なお、要求トルクPMCMDは、エンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じ、マップ(図示せず)を検索することによって算出され、また、基準着火時期CAFMMは、クランク角度位置で表される。
次いで、クランク角度が、後述する所定の検出区間であるか否かを判別する(ステップ14)。この答がNOのときには、前記ステップ12を実行し、本処理を終了する。一方、ステップ14の答がYESのときには、セタン価算出終了フラグF_DONEが「1」であるか否かを判別する。この答がYESで、セタン価CETの算出がすでに終了しているときには、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ15の答がNOのときには、筒内圧センサ11から出力された筒内圧変化量DPを、バンドパスフィルタ(図示せず)によってフィルタリングする(ステップ16)。このフィルタリングにより、筒内圧センサ11の出力のうちの所定の周波数域の成分が通過し、出力中のノイズ成分が除去される。
次いで、フィルタリングした筒内圧変化量DPに、位相遅れ補正を行う(ステップ17)。これにより、フィルタリングによって生じる筒内圧変化量DPの位相遅れが補正される。次いで、位相遅れ補正を行った筒内圧変化量DPが、所定のしきい値DPPよりも大きいか否かを判別する(ステップ18)。この答がNOで、DP≦DPPのときには、前記ステップ12を実行し、本処理を終了する。一方、ステップ18の答がYESで、筒内圧変化量DPがしきい値DPPを超えたときには、そのときのクランク角度位置を、実着火時期CAFMとして決定する(ステップ19)。
図5は、この実着火時期CAFMの検出手法を示している。同図に示すように、クランク角度位置CAIMでインジェクタ4への駆動パルス信号SINJが出力されると、インジェクタ4から噴射された燃料の燃焼に伴って、筒内圧変化量DPが一時的に大きくなる。したがって、この筒内圧変化量DPがしきい値DPPを超えたときのクランク角度位置を、実着火時期CAFMとして検出する。また、実着火時期CAFMを検出すべき前記検出区間は、インジェクタ4への駆動パルス信号SINJの出力後、所定の角度範囲RDET(例えば10度)内に設定される。実着火時期CAFMを検出すべき区間をこのように規定することにより、ECU2の演算負荷を増大させることなく、実着火時期CAFMを適切に検出することができる。
図3に戻り、前記ステップ19に続くステップ20では、ステップ13で設定した基準着火時期CAFMMと実着火時期CAFMとの差を、着火遅れ角DCAとして算出する。次いで、算出した着火遅れ角DCAに応じてセタン価CETを算出し(ステップ21)、セタン価算出終了フラグF_DONEを「1」にセットして(ステップ22)、本処理を終了する。
上記ステップ21のセタン価CETの算出ではまず、着火遅れ角DCAを、そのときのエンジン回転数NEを用いて着火遅れ時間TDFMに換算する。次いで、着火遅れ時間TDFMに応じ、図6に示すCETTテーブルを検索することによって、セタン価の暫定値CETTを算出する。このCETTテーブルでは、暫定値CETTは、着火遅れ時間TDFMが大きいほど、より小さな値に設定されている。そして、算出した暫定値CETTとセタン価の前回値を加重平均することによって、今回のセタン価CETを算出する。
以上のようにして算出したセタン価CETを、後述する補正値ΔCETによって補正することにより、最終セタン価CETFが算出される。図7は、この最終セタン価CETFの算出処理を示している。本処理では、ステップ31において、セタン価算出終了フラグF_DONEが「1」であるか否かを判別する。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ31の答がYESで、セタン価CETの算出がすでに終了しているときには、算出されたセタン価CETから補正値ΔCETを減算した値を、最終セタン価CETFとして決定し(ステップ32)、本処理を終了する。以上のようにして決定された最終セタン価CETFは、パイロット噴射およびメイン噴射における燃料噴射量や燃料噴射時期の制御などに用いられる。
上記の補正値ΔCETは、ECU2のEEPROM2aに記憶されており、図8は、補正値ΔCETの設定処理を示している。この設定処理は、例えば、エンジン3を搭載した車両の出荷前に行われる。具体的には、車両の製造工場において、セタン価が既知の基準燃料を準備し、この基準燃料を用いて、エンジン3のアイドル運転を行った状態で、補正値ΔCETの設定処理を行う。
図8に示すように、本処理ではまず、エンジン3のアイドル運転が所定時間(例えば3分)以上、継続したか否かを判別する(ステップ41)。この答がNOのときには、そのまま本処理を終了する。一方、ステップ41の答がYESで、アイドル運転が所定時間、継続したときには、前述した図3のセタン価算出処理を実行することにより、セタン価CETを算出する(ステップ42)。
次いで、算出したセタン価CETから基準燃料のセタン価(以下「基準セタン価」)KCETを減算した値を、補正値ΔCET(第1の補正値)として設定する(ステップ43)。そして、この補正値ΔCETを、ECU2のEEPROM2aに記憶し(ステップ44)、本処理を終了する。以上のように設定された補正値ΔCETは、EEPROM2aに記憶されるため、エンジン3の停止後も保持され、車両の出荷後に、前述した図7のステップ32において、使用中の燃料の最終セタン価CETFを決定するために用いられる。
また、上記のように設定された補正値ΔCETは、車両の出荷後、適宜更新される。例えば、車両を修理するサービス工場において、エンジン3の構成部品であるインジェクタ4やピストンなどの部品が交換された場合などに、補正値ΔCETが更新される。
図9は、部品交換が行われた修理車両Aおよび標準車両B、ならびに両車両A、Bの内部構造を示している。この標準車両Bは、標準的な燃料特性を有するエンジン3(標準内燃機関)と、前述した制御装置1と同様の制御装置1とを備えており、それにより、エンジン3に使用される燃料のセタン価CETを適正に推定できるように構成されている。また、同図に示すように、両車両AおよびBではそれぞれ、燃料タンク21が、燃料ホース22(燃料供給手段)を介してエンジン3に接続され、燃料ホース22の途中に設けられたポンプ23(燃料供給手段)により、燃料タンク21内の燃料がエンジン3に供給される。
修理車両AのECU2に設定された補正値ΔCETを更新する場合にはまず、標準車両Bにおいて、その燃料タンク21(燃料供給手段)内の燃料を用いてエンジン3を運転し、図3のセタン価算出処理によって、燃料のセタン価CETを算出し、修理車両AのECU2に前記基準セタン価KCETとして送る。また、図10に示すように、修理車両Aのエンジン3と標準車両Bの燃料タンク21との間を、燃料ホース24(燃料供給手段)で接続する。そして、標準車両Bの燃料タンク21からの燃料を用いて、修理車両Aのエンジン3をアイドル運転し、前述した図8の補正値設定処理を実行する。すなわち、修理車両AのECU2により、標準車両Bの燃料タンク21からの燃料のセタン価CETを算出し(ステップ42)、算出したセタン価CETと、標準車両Bから送られた基準セタン価KCETとの差として、補正値ΔCET(第2の補正値)を算出し(ステップ43)、算出した補正値ΔCETをEEPROM2aに記憶する(ステップ44)ことにより、補正値を更新する。これにより、修理車両Aでは、補正値ΔCETが、部品交換後のエンジン3に応じた適正な値に設定される。
以上のように、本実施形態によれば、車両の出荷前に、基準燃料の推定されたセタン価CETと基準燃料の基準セタン価KCETとの偏差に基づいて、補正値ΔCETを算出し、記憶する。この補正値ΔCETは、エンジン3の個体差によるセタン価の推定誤差を表す。したがって、車両の出荷後に、使用中の燃料の推定されたセタン価CETを、補正値ΔCETで補正することにより、エンジン3の個体差によるセタン価の推定誤差を補償しながら、使用中の燃料の最終セタン価CETFを高い精度で推定することができる。
また、車両の出荷後に、エンジン3の所定の部品を交換した場合などには、同じ燃料を用いて、標準車両Bにおいて推定された適正なセタン価CET(→KCET)と、修理車両Aにおいて推定されたセタン価CETとの偏差を、新たな補正値ΔCETとして更新する。これにより、補正値ΔCETを、部品交換後のエンジン3に応じた適正な値に設定でき、以後に使用される燃料のセタン価を精度良く推定することができる。
さらに、車両の製造工場には、通常、最終工程などにエンジン3の試運転を行うための燃料があらかじめ準備されているので、この試運転用の燃料として、セタン価が既知のものを準備することにより、既存の試運転用の燃料を、補正値ΔCETを設定するための基準燃料として利用することができる。また、車両の出荷後にエンジン3の部品交換などを行うサービス工場には、車両が存在することが多く、その車両が、燃料のセタン価を適正に推定可能なエンジンを搭載したものであれば、これを標準車両Bとして利用することができる。
なお、本発明は、説明した上記実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、車両の出荷後に、サービス工場において補正値ΔCETを更新する際に、同じ燃料を供給するために、標準車両Bの燃料タンク21を燃料供給手段として利用し、その燃料タンク21の燃料を使用したが、例えば、同じセタン価を有する燃料を、標準車両B外の別の燃料タンクから修理車両Aおよび標準車両Bにそれぞれ供給してもよい。また、修理車両Aにおける補正値ΔCETの更新を、修理車両Aのエンジン3の部品交換後に実行したが、他の適当な機会に実行してもよく、例えば車両の使用年数や走行距離が所定値を超えたときに実行してもよい。
さらに、実施形態では、補正値ΔCETを設定するために、車両の製造工場において基準燃料を準備する一方、サービス工場において標準車両Bを準備したが、これらを逆にしてもよく、すなわち、製造工場において標準車両Bを準備し、サービス工場において基準燃料を準備してもよい。また、実施形態では、推定されたセタン価CETと基準セタン価KCETとの偏差をそのまま補正値ΔCETとして用いたが、その偏差に適当な補正を加えたり、偏差を複数回求めて、その平均値を補正値ΔCETとしてもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
さらにまた、本発明は、クランク軸が鉛直方向に配置された船外機などのような船舶推進機用エンジンを含む、様々な産業用の内燃機関に適用できることはもちろんである。
本実施形態による制御装置を、内燃機関とともに概略的に示す図である。 セタン価推定の実行条件の判定処理を示すフローチャートである。 セタン価CETの算出処理を示すフローチャートである。 図3の処理で用いられるCAFMMマップの一例である。 実着火時期CAFMの検出方法を説明するための図である。 図3の処理で用いられるCETTテーブルの一例である。 最終セタン価CETFの算出処理を示すフローチャートである。 補正値ΔCETを設定するための処理を示すフローチャートである。 修理車両Aおよび標準車両B、ならびにそれらの内部構造を模式的に示す図である。 修理車両Aにおける補正値ΔCETの更新処理を説明するための図である。
符号の説明
1 制御装置
2 ECU(セタン価推定手段、補正値算出手段、セタン価決定手段)
2a EEPROM(補正値記憶手段)
3 エンジン
11 筒内圧センサ(圧力状態検出手段)
21 燃料タンク(燃料供給手段)
22、24 燃料ホース(燃料供給手段)
23 ポンプ(燃料供給手段)
#1〜#4 気筒
DP 筒内圧変化量
CET セタン価
CETF 最終セタン価
ΔCET 補正値
KCET 基準セタン価

Claims (4)

  1. 内燃機関において使用される燃料のセタン価を用いて、当該内燃機関を制御する内燃機関の制御装置であって、
    内燃機関の気筒内の圧力状態を検出する圧力状態検出手段と、
    燃料が燃焼したときに前記圧力状態検出手段により検出された前記気筒内の圧力状態に基づいて、前記燃料のセタン価を推定するセタン価推定手段と、
    セタン価が既知の基準燃料が燃焼したときに前記セタン価推定手段により推定されたセタン価と、当該基準燃料の既知のセタン価との偏差に基づいて、第1の補正値を算出する補正値算出手段と、
    当該算出された第1の補正値を記憶する補正値記憶手段と、
    セタン価が未知の燃料が燃焼したときに前記セタン価推定手段により推定されたセタン価を、前記記憶された第1の補正値で補正することによって、当該燃料のセタン価を決定するセタン価決定手段と、
    を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記補正値算出手段は、前記内燃機関の出荷前に、前記第1の補正値を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. セタン価を適正に推定することが可能な標準的な内燃機関を、標準内燃機関として準備するとともに、
    同じセタン価を有する試験用の燃料を、前記内燃機関および前記標準内燃機関にそれぞれ供給する燃料供給手段をさらに備え、
    前記補正値算出手段は、前記試験用の燃料が前記標準内燃機関において燃焼したときに推定されたセタン価と、前記試験用の燃料が前記内燃機関において燃焼したときに推定されたセタン価との偏差に基づいて、第2の補正値を算出し、
    前記補正値記憶手段は、前記第1の補正値を前記算出された第2の補正値に更新することを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記補正値算出手段は、前記セタン価推定手段による燃料のセタン価の推定値に影響を及ぼすような前記内燃機関の所定の部品が交換されたときに、前記第2の補正値を算出することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
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