JP2006183466A - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用している燃料の燃料性状に応じて燃焼状態を制御する。
【解決手段】内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射可能で、燃料噴射形態が少なくともメイン噴射と、メイン噴射に先行して噴射するパイロット噴射に分割して噴射可能な可変燃料噴射手段10と、パイロット噴射燃料の燃焼によって生じる燃焼状態を検出するパイロット燃焼状態検出手段(S200)と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出したパイロット燃焼状態に応じて、機関運転状態に応じて設定した目標噴射圧力、パイロットおよびメインの目標燃料噴射時期、目標パイロット燃料噴射量のうち少なくとも一つを補正して燃料噴射手段10を制御する噴射制御手段(S310、S330)とを備える
【選択図】 図10
【解決手段】内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射可能で、燃料噴射形態が少なくともメイン噴射と、メイン噴射に先行して噴射するパイロット噴射に分割して噴射可能な可変燃料噴射手段10と、パイロット噴射燃料の燃焼によって生じる燃焼状態を検出するパイロット燃焼状態検出手段(S200)と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出したパイロット燃焼状態に応じて、機関運転状態に応じて設定した目標噴射圧力、パイロットおよびメインの目標燃料噴射時期、目標パイロット燃料噴射量のうち少なくとも一つを補正して燃料噴射手段10を制御する噴射制御手段(S310、S330)とを備える
【選択図】 図10
Description
本発明は、内燃機関に使用されている燃料のセタン価や質(組成)等の燃料性状の変化に応じて燃料噴射圧力、噴射量、噴射時期などを適切に制御する内燃機関の燃焼制御装置に関する。
従来から燃料噴射圧力、メインおよびパイロット噴射の燃料噴射量、燃料噴射時期を内燃機関の運転状態に応じて自由に制御することのできるコモンレール式燃料噴射装置を備えるディーゼルエンジンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなコモンレール式燃料噴射装置は、パイロット噴射する噴射量、噴射時期、噴射間隔などをきめ細かく制御するのに最適であり、とくに燃料の着火遅れ期間中に形成される混合気が爆発的に燃焼する予混合的燃焼の量が多いほど増大する燃焼騒音、あるいは多量に生成するNOxを低減するため、パイロット噴射により燃料のメイン噴射に先立って少量の燃料を燃焼室内に噴射して燃焼させ、シリンダ内の温度と圧力を予め高めておくことにより、メイン噴射の着火遅れ時間を短縮してNOxの低減が図れる。
ところで、上記の方法でNOxの低減を図る場合に、パイロット噴射する燃料の噴射量、噴射時期、噴射間隔などの組み合わせ方によっては燃焼が変動し、排気中のPM(Particulate Matter;粒子状物質)や未燃焼HC(Hydrocarbon)の増加を招き、あるいは燃焼騒音の増加を招いたりする。とくに、燃料性状(例えば、セタン価)が一様ではない燃料を使用するディーゼルエンジン等においては、燃料性状に応じてパイロット噴射する燃料の噴射量、噴射時期、噴射間隔などを制御しないと、燃焼悪化を防止することができなくなる。しかし、アイドリング等の低負荷条件では燃料噴射量が少なくなるため、当然パイロット噴射量も極めて少なくなり、この場合には燃料噴射弁の加工誤差や組み立て誤差、あるいはコモンレールから燃料噴射弁までの高圧配管の長さや容量の加工誤差等の影響で、パイロット噴射燃料量が微妙に変動してしまう。
このため、燃焼室内圧力に基づいて計算したパイロット噴射に伴う熱発生率のピーク値が目標ピーク値と一致するようにパイロット噴射量を制御する方法(例えば、特許文献2参照)や、燃焼室内圧力に基づいて計算したパイロット噴射に伴う熱発生量が目標熱発生量と一致するようにパイロット噴射量を制御する方法(例えば、特許文献3参照)等が提案されている。
特開2003−74403号公報
特開平11−141386号公報
特開平11−148410号公報
しかし、このような方法ではパイロット噴射量を目標噴射量に一致させることはできるものの、使用する燃料のセタン価が変動したり、燃料の質(芳香族等の難燃成分の大小)が変動する場合に、燃料性状に応じて要求されるパイロット噴射量や噴射時期などの変化に対応できず、このため、着火遅れ期間や燃焼の緩急度が変動し、燃焼騒音や排気変動を招きやすく、燃焼騒音や排気組成を目標レベルに安定して維持することはできない。
本発明は使用している燃料の燃料性状に応じて燃焼状態を適切に制御できる内燃機関の燃焼制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射し、かつ燃料噴射形態が少なくともメイン噴射と、メイン噴射に先行して噴射するパイロット噴射とに分割して噴射可能である燃料噴射手段と、パイロット噴射燃料の燃焼によって生じる燃焼状態を検出するパイロット燃焼状態検出手段と、検出したパイロット燃焼状態に応じて、機関運転状態に応じて予め設定した目標燃料噴射圧力、パイロットおよびメイン噴射の目標燃料噴射時期、目標パイロット燃料噴射量のうち、少なくとも一つを補正し、かつこの補正結果に基づいて前記燃料噴射手段を制御する噴射制御手段とを備える。
したがって、本発明では、パイロット噴射した燃料の燃焼状態に基づいて運転状態に応じて設定した目標燃料噴射圧力、パイロットおよびメインの目標燃料噴射時期、目標パイロット燃料噴射量のうち少なくとも一つを補正制御することで、実際に使用している燃料性状に適した燃焼制御を行うことができる。
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の燃焼制御装置を備えたエンジンシステムの構成図であり、軽油を燃料とするディーゼルエンジンを例にして構成したものである。
図1において、1はディーゼルエンジン(以下、単にエンジンと記述する)を示し、2はエンジン1の吸気通路、3は排気通路を示す。
排気通路3の上流側部分を構成する排気出口通路3aは、過給機のタービン3bに接続されており、その下流には、例えば酸化触媒、NOx触媒を内部に収容した排気後処理装置20が直列に配置されている。
排気還流装置として、エンジン1の吸気通路2の吸気コレクタ2cと排気出口通路3aとの間を接続し、排気の一部を吸気系に還流するEGR通路4が設けられ、このEGR通路4を流れる排気還流量を制御するために、アクチュエータ(例えばステッピングモータ)にて開度が連続的に制御可能なEGR弁5が設けられる。
前記吸気通路2は最も上流位置にエアクリーナ2aを備え、その下流に過給機のコンプレッサ2bが配置されているとともに、このコンプレッサ2bと吸気コレクタ2cとの間に、アクチュエータ(例えばステッピングモータ式)によって開閉駆動される吸気絞り弁6が介装されている。
エンジン1の燃料供給系は、ディーゼル用燃料である軽油を蓄える燃料タンク60と、燃料をエンジン1の燃料噴射装置10へ供給するための燃料供給通路16と、エンジン1の燃料噴射装置10からのリターン燃料(スピル燃料)を燃料タンク60に戻すための燃料戻り通路19等で構成される。
前記燃料噴射装置10は、公知のコモンレール式燃料噴射装置であって、サプライポンプ11と、コモンレール(蓄圧室)14と、エンジン1の気筒毎に設けられた燃料噴射弁15とから構成され、サプライポンプ11により加圧された燃料が燃料供給通路12を介してコモンレール14にいったん蓄えられ、このコモンレール14内の高圧燃料が各気筒の燃料噴射弁15に分配される。
上記コモンレール14には、このコモンレール14内の燃料の圧力および温度を検出するために、圧力センサ34および温度センサ35が設けられている。また、コモンレール14内の燃料圧力を制御するために、サプライポンプ11からの吐出燃料の一部が、一方向弁18を具備したオーバーフロー通路17を介して燃料供給通路16に戻されるようになっている。オーバーフロー通路17には、その流路面積を変える圧力制御弁13が設けられており、この圧力制御弁13が、後述するエンジンコントロールユニット30からのデューティ信号に応じてオーバーフロー通路17の流路面積を変化させる。これにより、サプライポンプ11からコモンレール14への実質的な燃料吐出量が調整され、コモンレール14内の燃料圧力が制御される。
前記燃料噴射弁15は、エンジンコントロールユニット30からのON−OFF信号によって開閉される電子式の噴射弁であって、ON信号によって開弁して燃料を燃焼室に噴射し、OFF信号によって閉弁して噴射を停止する。図2にも示すように、燃料噴射弁15へ印加されるON信号の期間が長いほど燃料噴射量が多くなり、またコモンレール14の燃料圧力が高いほど燃料噴射量が多くなる。また、燃料噴射弁15は機関の部分負荷運転時など、燃料の噴射をパイロット噴射とメイン噴射(以下、図面等の記載を含めて主噴射と表記することもある)の2回に分割して行い、この場合の燃料噴射量は合計の噴射量となる。
エンジンコントロールユニット30には、筒内圧力センサ7の信号(筒内圧力CP)、内燃機関の温度を代表するものとして冷却水の温度を検出する水温センサ31の信号(冷却水温度Tw)、クランク角度検出用クランク角センサ32の信号(エンジン回転数Neの基礎となるクランク角度信号)、気筒判別用クランク角センサ33の信号(気筒判別信号Cy1)、コモンレール14の燃料圧力を検出する圧力センサ34の信号(コモンレール圧力PCR)、燃料温度を検出する温度センサ35の信号(燃料温度TF)、負荷に相当するアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ36の信号(アクセル開度(負荷)L)がそれぞれ入力される。なお、筒内圧力センサ7は各気筒に設けられ、 この圧力センサは燃焼室内に臨むタイプのものや、座金形状のノッキングセンサタイプのものを用いることができる。
そして、エンジンコントロールユニット30は、これら運転状態を代表する信号に基づいて、後述するようにパイロット噴射とメイン噴射とを行う前記燃料噴射弁15の開閉を制御し、さらに燃料噴射圧力を制御する前記圧力制御弁13の開度を制御し、またこれとは別に、EGR弁5、吸気絞り弁6などの制御を行うようになっている。
次に、上記エンジンコントロールユニット30によって実行される燃料噴射制御の内容を、図6〜図10のフローチャートに基づいて説明する。
図6はディーゼルエンジン1全体の制御に関する基本制御ルーチンである。
このエンジン基本制御ルーチンにおいて、ステップS100では、前記各センサ出力から、筒内圧力CP、冷却水温度Tw、エンジン回転数Ne、気筒判別信号Cyl、コモンレール圧力PCR、燃料温度TF、アクセル開度L、をそれぞれ読み込み、ステップS200に進む。
ステップS200では燃焼状態の検出制御(検出処理)を行ない、さらにステップS300でエンジン排気制御(排気制御処理)を行ってリターンとなる。
図7は図6でステップS200として示す燃焼状態検出の制御サブルーチンの詳細を示すフローチャートであり、この場合、エンジン1の燃焼状態の検出はパイロット噴射による燃料の燃焼を対象として実行される。
以下、この燃焼状態検出制御ルーチンを説明する。
まず、ステップS210では、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして設定されるパイロット燃焼状態の基準値である熱発生率の最大値PQ max0と、熱発生率の最大値を示すクランク角度時期(または熱発生の上昇開始時期)PIT0とを、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている夫々の所定のマップを検索して求め、ステップS211に進む。なお、これら基準値については、標準セタン価の燃料を基準にして最適な燃焼を得るために実験等に基づいて設定されたものである。
ここでコモンレール式燃料噴射装置によりパイロット噴射を行うディーゼルエンジンの燃焼形態を図3に示す。図3はパイロット噴射および主噴射の開始時期(P startおよびM start)、噴射期間(P periodおよびM period)、そしてパイロット噴射および主噴射の間隔(DIT)と、そのときの筒内圧力から計算によって求めた熱発生率(dQ/dθ)との関係を示す。なお、この熱発生率の計算方法は公知のため、具体的な説明については省略するが、熱発生率は、燃焼させる燃料量に応じて変化し、また、実際の燃料噴射に対して時間を遅れをもってピーク値をとる。この時間遅れの大きさは燃料性状(セタン価)に応じて変化する。すなわち、熱発生率特性は燃焼させる燃料のセタン価に応じて異なり、図には、高セタン価、基準(標準)セタン価、低セタン価の燃料に対応した特性をそれぞれ示してある。なお、図3の縦軸は熱発生率、横軸はクランク角(CA)を示す。
ステップS211では、筒内圧センサ7の信号CPに基づいてパイロット燃焼による熱発生率を計算し、ステップS212に進む。
ステップS212では、計算された熱発生率からパイロット燃焼の熱発生率のピーク値PQmaxを求め、ステップS213に進む。なお、熱発生率のピーク値(最大値)は、燃焼騒音に大きな影響を及ぼし、とくにパイロット噴射後に行われるメイン噴射での熱発生率の最大値が大きくなるほど、燃焼騒音が増大し、またNOxの増大なども招く。
ステップS213では、ステップS210で求めたパイロット熱発生率の基準最大値PQ max0とステップS212で求めた熱発生率のピーク値PQmaxとからパイロット熱発生率最大値係数を求める。具体的には、PQmaxをPQ max0で除してパイロット熱発生率最大値係数KPQとする(KPQ=PQmax÷PQ max0)。そして、ステップS214に進む。
ステップS214では、計算された熱発生率からパイロット燃焼の熱発生率のピーク値を示す時期(または熱発生の上昇開始時期)PITを求める。なお、ピーク値を示す時期は上死点前のクランク角度として表され、燃料が高セタン価になるほど大きな値となる。
次にステップS215では、ステップS210で求めたパイロット熱発生率の基準値が最大となる時期、すなわちピーク値となる時期PIT0と、ステップS214で求めた熱発生率のピーク値を示す時期(または熱発生の上昇開始時期)PITとからパイロット熱発生率最大時期係数を求める。具体的には、PITをPIT0で除してパイロット熱発生率最大時期係数KPITとする(KPIT=PIT÷PIT0)。そして、ステップS300に進む。
次に、図8は、図6のステップS300で行われるエンジン排気制御に関するサブルーチンである。ここでは、定められたエンジン排気排出性能が得られるように、先ず、ステップS310でコモンレール圧力制御を行う。
このコモンレール圧力制御は、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索することによりメイン噴射量を検索し、このメイン噴射量を得るためのコモンレール14の目標基準圧力(燃料噴射圧力に相当する)PCROを求め、この目標基準圧力PCROが得られるように圧力制御弁13のフィードバック制御を実行するものであるが、詳細については、後述する図9のコモンレール圧力制御ルーチンにより説明する。
次いで、ステップS330で燃料噴射制御を行う。この燃料噴射制御は、例えば、エンジン回転数Neと負荷Lをパラメータとして、メイン噴射量Qmain、パイロット噴射量Qpilot、主噴射期間Mperiod、パイロット噴射時期Pperiod、パイロット噴射開始時期Pstart、メイン噴射開始時期Mstart等を、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップデータを検索してそれぞれ求める。そして、パイロット噴射量Qpilot、メイン燃料噴射量Qmainが供給されるように、クランク角度検出用クランク角センサ32のクランク角度信号および気筒判別用クランク角センサ33の気筒判別信号Cylに基づいて、噴射すべき気筒の燃料噴射弁15を開弁駆動するものである。なお、燃料噴射制御の詳細は、図10の燃料噴射制御のサブルーチンに基づき後述する。
ステップS350ではEGR制御を行う。このEGR制御は、例えば、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして設定されるパイロット噴射量Qpilotおよびメイン噴射量Qmainを、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索して求め、上記パイロット噴射量Qpilotとメイン噴射量Qmainとの合算噴射量Qtotal(メイン噴射の燃料噴射量Qmainだけでもかまわない)とエンジン回転数Neとをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索して、吸気絞り弁6の開度に相当する吸気絞り弁駆動信号THduty、および基準EGR制御信号となるEGR駆動信号(EGR弁5の開度信号)EGRdutyを求め、夫々の駆動信号に基づいて、吸気絞り弁6およびEGR弁5を駆動するようにしている。なお、EGR弁5の開度を大きくするとEGR量は増え、また同じEGR弁開度ならば吸気絞り弁6の開度を絞るほど吸気負圧が強まり、EGR量は増大する。
ステップS360では排気後処理制御を行う。この排気後処理制御は、例えば、流入する排気の空燃比がリーンであるときにNOxを吸収し、流入する排気の酸素濃度を低下させるとNOxを放出する公知のNOxトラップ触媒の再生制御であり、NOxトラップ触媒にトラップされたNOxが所定量に達したときに実施され、吸気絞りの強化(吸気絞り弁6の開度小)、排気還流の強化、あるいはポスト噴射(メイン噴射後に行われる燃焼室内での少量の燃料の噴射)、を単独もしくは組み合わせて実行することで、機関が排出する排気の空燃比をリッチにしてNOxトラップ触媒の再生を行う。
図9は、上記ステップS310のコモンレール圧力制御のサブルーチンである。
ステップS311では、メイン噴射の燃料噴射量Qmainを、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して求める。そしてステップS312に進む。
ステップS312では、メイン噴射量Qmainを得るためのコモンレール14の目標基準圧力PCR0を、予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して求める。そしてステップS313に進む。
ステップS313では、図7のステップS213で求めた熱発生率最大値係数KPQ(または熱発生率最大値PQmax)をパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定の圧力補正係数KCRPのテーブルデータを検索してステップS314に進む。
図4は、この熱発生率最大値係数KPQ(または熱発生率最大値PQmax)に応じての圧力補正係数KCRPの設定特性を示すもので、図に示すように、熱発生率最大値係数KPQ(または熱発生率最大値PQmax)は、基準セタン価燃料(例えばセタン価55)の熱発生率最大値係数KPQ=1(または熱発生率最大値PQmax std)における補正係数を1(KCRP=1)とし、基準セタン価燃料より熱発生率最大値PQmaxが低下するにつれて減少し、基準セタン価燃料より熱発生率最大値PQmaxが高くなるにつれて増加するよう設定される。
ステップS314では、前記ステップS312の目標基準圧力PCR0にステップS313で検索した圧力補正係数KCRPを乗算して目標圧力の熱発生率最大値補正がなされ、ステップS315へ進む。
例えば、熱発生率最大値PQmaxが基準セタン価燃料より低い場合には、コモンレール圧力PCR0(換言すると燃料噴射圧力)を低下させて燃料噴射弁15から燃料を低圧噴射させ、燃料噴射弁15からの噴霧の拡散を抑制して燃焼室内に濃混合気塊の形成を助長して、着火性を向上させる。
ステップS315では、ステップS314で補正されたコモンレールの目標圧力PCR0をパラメータとして予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して圧力制御弁13の基準制御信号Duty0(制御デューティ比)を求め、ステップ316へ進む。
ステップS316では、目標基準圧力PCR0と現在のコモンレール圧力PCRとの差圧(絶対値)が予め設定した設定圧力差ΔPCR0未満であるか否かが判定され、差圧が設定圧力差ΔPCR0以上である場合にはステップS317へ進み、差圧が設定圧力差ΔPCR0未満である場合にはステップS319へ進む。
ステップS317では、前記差圧をパラメータとして予め設定されている補正係数kDutyを検索し、ステップS318で補正制御信号Dutyを基準制御信号Duty0と補正係数kDutyとを乗算して求め、ステップS320へ進む。
一方ステップS319では、基準制御信号Duty0を制御信号Dutyとして、ステップS320へ進む。
ステップS320では、ステップS318もしくはステップS319で設定された制御信号Dutyにより圧力制御弁13をデューティ駆動してコモンレール14に蓄えられる燃料の圧力を制御し、ステップS330へ進む。
図10は、上記ステップS330の噴射制御のサブルーチンである。
ステップS331では、メイン噴射量Qmainを、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して求める。そしてステップS332に進む。
ステップS332では、パイロット噴射量Qpilotを、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して求める。そしてステップS333に進む。
ステップS333では、上死点TDCを基準にしたパイロット噴射間隔DIT(またはメイン噴射開始時期Mstartを基準にした間隔でも良い)をエンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して求める。そしてステップS334に進む。
ステップS334では、ステップS240で求めた熱発生率最大値係数KPQ(または熱発生率最大値PQmax)をパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されているパイロット噴射量Qpilotの補正係数KPLTQのテーブルデータを検索してステップS335に進む。
この熱発生率最大値係数KPQ(または熱発生率最大値PQmax)に応じてのパイロット噴射量補正係数KPLTQは、図4に示すように、熱発生率最大値係数KPQ(または熱発生率最大値PQmax)が基準セタン価燃料(例えばセタン価55)の熱発生率最大値係数KPQ=1(または熱発生率最大値PQmax std)における補正係数を1(KCRP=1)とし、基準セタン価燃料より熱発生率最大値PQmaxが低下するにつれて増加され、基準セタン価燃料より熱発生率最大値PQmaxが高くなるにつれて低下するよう設定される。
なお、熱発生率最大値PQmaxが基準セタン価燃料より低い場合には、後述するように、パイロット噴射量Qpilotを増加させて、パイロット噴射燃料の着火性並びにメイン噴射燃料の着火性を向上させ、メイン噴射の着火遅れ期間を短縮化して燃焼状態を改善し、未燃焼のHC排出増加や燃焼騒音の増大を抑制する。
ステップS335では、図7のステップS260で求めたパイロット熱発生率時期係数KPITをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されているパイロット噴射間隔DIT(上死点を基準)の熱発生時期補正係数KdITのテーブルデータを検索してステップS336に進む。
図5にはパイロット熱発生率時期係数KPITによる熱発生時期補正係数KdITの設定特性を示してあるが、図に示すように、パイロット熱発生率時期係数KPITが基準セタン価燃料(例えばセタン価55)の熱発生率時期係数KPQ=1(または熱発生率最大値時期PIT std)における補正係数を1(KPIT=1)とし、基準セタン価燃料よりパイロット熱発生率最大値時期PITが減少するにつれてパイロット噴射間隔が拡大され、基準セタン価燃料よりパイロット熱発生率最大値時期PITが増大するにつれてパイロット噴射間隔を縮小するよう設定される。
このように、パイロット熱発生率最大値時期PITが基準セタン価燃料より減少する場合には、パイロット噴射間隔DITを拡大させて、この間にパイロット噴射燃料の燃焼を促進させ、その後に噴射されるメイン噴射燃料の着火遅れ期間を短縮して燃焼状態を改善し、未燃焼のHC排出を抑制する。
ステップS336では、ステップS334およびステップS335で求めた各補正係数KPLTQ、KdITをパイロット噴射量Qpilotおよびパイロット噴射間隔DITに夫々乗算して、各々の熱発生時期補正がなされる。
ステップS337では、メイン噴射量Qmainおよびパイロット噴射量Qpilotとコモンレール圧力PCRとに基づき、これらをパラメータとしてコントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索して、燃料噴射弁15のメイン噴射期間Mperiodおよびパイロット噴射期間Pperiodを求める。そして、ステップS338に進む。
ここで、メイン噴射期間Mperiodおよびパイロット噴射期間Pperiodは、msec(ミリ秒)を単位として設定されるものであり、図2に示すように、メイン噴射量Qmainまたはパイロット噴射量Qpilotが同じならば、コモンレール圧力PCRが高いほどメイン噴射期間Mperiodまたはパイロット噴射期間Pperiodが短くなり、またコモンレール圧力PCRが同じならば、メイン燃料噴射量Qmainまたはパイロット噴射量Qpilotが多いほどメイン噴射期間Mperiodまたはパイロット噴射期間Pperiodが長くなる。
ステップS338では、エンジン回転数Neとメイン燃料噴射量Qmainをパラメータとしてコントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索し、メイン噴射開始時期Mstartを求める。そして、ステップS339へ進む。
なおパイロット噴射時期の補正をおこなうのと同様の方法で、上死点TDCを基準にしてメイン噴射時期Mstartを補正することも可能であり、基準セタン価燃料よりもセタン価が高い場合は遅角補正し、逆にセタン価が低い場合には進角補正しても良い。
ステップS339では、パイロット噴射開始時期Pstartを、上死点TDCからパイロット噴射間隔DITを減算して求める(上死点TDCよりも進角させる)。そしてステップS340に進む。
ステップS340で、パイロット噴射量Qpilotおよびメイン噴射量Qmainが供給されるように、クランク角度検出用クランク角センサ32のクランク角度信号および気筒判別用クランク角センサ33の気筒判別信号Cy1に基づいて、パイロット噴射開始時期Pstartよりパイロット噴射が持続される期間Pperiod、主噴射開始時期Mstartよりメイン噴射が持続される期間Mperiodの間、パイロット噴射およびメイン噴射すべき気筒の燃料噴射弁15を開弁駆動する。
次に全体的な作用について説明する。
市場に流通しているディーゼルエンジンで使用される軽油燃料は、その組成や性状が原油の産地や精製メーカーによって一様ではなく、特に難燃性で蒸発性が低いベンゼン環構造を持つ芳香族炭化水素、あるいはナフテン成分の量が多い場合にはセタン価は低くなり、逆の場合にはセタン価は高くなることが良く知られており、図3にも示すように、高セタン価、基準(標準)セタン価、および低セタン価の燃料を同一の噴射パターンでエンジンに供給しても、基準(標準)セタン価燃料に対して高セタン価燃料は着火性が良く、低セタン価燃料は着火性が劣る。
このため、パイロット燃焼の熱発生率の最大値(ピーク値)は高セタン価ほど高くてピークを示す時期(または着火開始時期)も早まる。これは高セタン価燃料ではパイロット噴射された燃料の殆どがメイン噴射開始前に燃焼するためであり、この作用としてメイン噴射燃料の燃焼による熱発生ピークは低くなる。逆に低セタン価燃料ではパイロット噴射された燃料がメイン噴射開始前に燃焼しきれず、パイロット燃焼の熱発生率のピーク値が低下してピークを示す時期(または着火開始時期)も遅れる。またメイン噴射燃料の燃焼開始も遅れるためメイン噴射燃料が燃焼開始するときの予混合燃焼割合が増加する。この作用としてメイン噴射燃料の燃焼による熱発生ピークが高くなり、低セタン価燃料ほど燃焼騒音の増大、NOx、HC等の増加を招くのである。
ここで、セタン価に対応したパイロット燃焼の熱発生率の最大値(PQmax)と、その最大値を示すときの上死点前のクランク角度時期(PIT)との関係は次のようになる。ただし、highは高セタン価、stdは基準セタン価、lowは低セタン価を意味する。
PQmax high>PQmax std>PQmax low
PIT high>PIT std>PIT low
そこで、パイロット燃焼による燃焼室内での熱発生率(dQ/dθ)を計算し、これに基づいて熱発生率が最大となる時期と、熱発生率最大値を算出すると、これらの値は、実際にエンジンに供給される燃料の性状に対応したものとなる。
PIT high>PIT std>PIT low
そこで、パイロット燃焼による燃焼室内での熱発生率(dQ/dθ)を計算し、これに基づいて熱発生率が最大となる時期と、熱発生率最大値を算出すると、これらの値は、実際にエンジンに供給される燃料の性状に対応したものとなる。
このようにして検出した燃料の燃焼状態に応じて、まず、燃料噴射圧力(コモンレール圧力)の補正を行う。熱発生率の最大値を基準値と比較して、熱発生率最大値係数KPQに応じての圧力補正係数KCRPによる燃料噴射圧力の補正を行い、例えば、熱発生率最大値が基準セタン価燃料による熱発生率最大値よりも低い(すなわち低セタン価燃料)場合には、燃料噴射圧力を低下させる。これにより、燃料噴射弁15からのパイロット燃料が低圧噴射され、このため燃料噴霧の拡散を抑制し、燃焼室内に濃混合気塊の形成を助長して、着火性を向上させる。このため、パイロット噴射後に行われるメイン噴射による燃料の着火遅れが短縮化され、燃焼騒音の低減やNOx、HCの低減が図れる。
なお、熱発生率の最大値が基準値よりも大きい場合は、高セタン価燃料ということになり、燃料噴射圧力を高める方向に補正がなされる。この場合には、燃料噴射圧力を高めても着火性はよく、空気との混合を促進して良好なパイロット燃焼を確保し、その後のメイン噴射による燃焼を速やかに進行させ、燃焼騒音やNOx、HCの改善が図れる。
またパイロット燃料噴射量についても、熱発生率最大値係数KPQに応じてのパイロット噴射量補正係数KPLTQによる補正を行う。この場合、熱発生率最大値が基準セタン価燃料より低い場合には、パイロット噴射量が増加される。これによりパイロット噴射燃料の着火性並びにメイン噴射燃料の着火性が向上し、このため、メイン噴射の着火遅れ期間を短縮化でき、メイン噴射の燃焼状態を改善し、未燃焼のHCの増加や燃焼騒音の増大を抑制できる。これに対して、熱発生率最大値が基準セタン価燃料より高い場合には、不必要なパイロット噴射量を減少し、メイン噴射の燃焼割合を高め、燃焼騒音を抑制しつつ、出力向上が図れる。
次に、パイロット噴射とメイン噴射との噴射間隔の補正が行われる。上記したパイロット熱発生率の最大値時期について、基準セタン価燃料よりも減少する場合には、パイロット噴射間隔が拡大され、基準セタン価燃料よりも増大する場合には、パイロット噴射間隔を縮小するよう補正される。
パイロット熱発生率最大値時期が基準セタン価燃料より減少する場合には、パイロット噴射間隔DITを拡大させることで、この間にパイロット噴射燃料の燃焼を促進させ、その後に噴射されるメイン噴射燃料の着火遅れ期間を短縮して燃焼状態を改善し、未燃焼のHC排出を抑制する。
逆にセタン価が高くなると燃焼が進むので、パイロット噴射とメイン噴射との間隔を縮小してもメイン噴射の燃焼を速やかに行うことができ、これによりパイロット噴射を大きく先行させずにすみ、その分だけ全体的な燃焼効率を高めることができる。
なお、上記においては、燃料噴射圧力の補正と、パイロット噴射量の補正と、パイロット噴射間隔の補正を同時に行ったが、これに限らず、このうち少なくとも一つの補正制御を行うようにすることもできる。
以上のように、本実施形態においては、次の効果を奏する。
燃焼室に直接燃料を噴射可能で、燃料噴射形態が少なくともメイン噴射と、メイン噴射に先行して噴射するパイロット噴射に分割して噴射可能な可変燃料噴射手段10と、パイロット噴射燃料の燃焼によって生じる燃焼状態を検出するパイロット燃焼状態検出手段(S200)と、内燃機関の運転状態に応じて設定した目標噴射圧力、パイロットおよびメインの目標燃料噴射時期、パイロットおよびメインの目標燃料噴射量を求め、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出したパイロット燃焼状態に応じて、前記目標噴射圧力、パイロットおよびメインの目標燃料噴射時期、目標パイロット燃料噴射量のうち少なくとも一つを補正制御する噴射制御手段(S310、S330)とを備えるため、使用している燃料が異なり、その燃料性状が変わったときでも、燃料性状に最も適した、燃料噴射圧力、燃料噴射時期、あるいはパイロット噴射量に制御することができ、燃焼騒音などを適切に抑制できる最適燃焼制御を行うことができる。
また、前記パイロット燃焼状態検出手段(S200)が、燃焼室内の圧力を検出する筒内圧力センサ7と、この筒内圧力センサ7によって検出された燃焼室内圧力に基づいて、燃焼室内における熱発生率(dQ/dθ)を計算し、熱発生率の計算結果からパイロット噴射燃料の燃焼によって生じるパイロット燃焼の開始時期または熱発生率が最大となる時期と、熱発生率最大値を検出する手段(S210〜S215)とすることで、内燃機関の運転状態に応じて設定した目標噴射圧力、パイロットおよびメインの目標燃料噴射時期、パイロットおよびメインの目標燃料噴射量のうち少なくとも一つを、前記パイロット燃焼状態検出手段(S200)で検出されたパイロット燃焼開始時期または熱発生率の最大時期、熱発生率最大値に応じて、補正することにより、使用する燃料の性状が変わる場合でも、さらには燃料噴射弁15など燃料噴射装置10の加工誤差や組み立て誤差等が生じた場合でも、常に目標とする良好な燃焼状態が維持される。
また、この場合、前記燃料噴射装置10は、内燃機関の運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標開始時期または目標熱発生率最大時期と、目標熱発生率最大値を求め、パイロット燃焼状態検出手段(S210〜S215)で検出されたパイロット燃焼開始時期または熱発生率最大時期との偏差を無くすように目標パイロット噴射時期を補正することにより、パイロット噴射燃料の着火時期を常に目標時期に維持できて、メイン噴射燃料の燃焼状態を安定させることができるので、燃焼騒音、排気、および燃料消費の悪化を抑制することができる。
さらには、前記噴射噴射装置10は、内燃機関の運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標熱発生率最大値を求め、パイロット燃焼状態検出手段(S210〜S215)で検出されたパイロット熱発生率最大値との偏差を無くすように、目標噴射圧力または目標パイロット燃料噴射量のうち少なくとも一つを補正することにより、パイロット噴射燃料の着火燃焼性能を安定させ、これによりメイン噴射燃料の燃焼状態を安定させ、燃焼騒音、排気、および燃料消費の悪化を抑制することができる。
次に第2の実施形態について図11を参照して説明する。
この実施形態では、第1実施形態で算出した燃焼室内の熱発生率の代わりに、燃焼室内の圧力の微分値を求め、これに基づいてパイロット燃焼の開始時期または微分値の最大値時期と、微分最大値を算出するようにしたものである。
図11は図6でステップS200として示す燃焼状態検出制御サブルーチンのフローチャートであり、以下、この燃焼状態検出制御ルーチンについて、第1の実施形態と同じ部分については説明を簡略に行う。
ステップS220では、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして設定されるパイロット燃焼状態の基準値である筒内圧力CPの微分最大値dP max0とその最大値を示すクランク角度時期(または圧力微分値の上昇開始時期)PIT0とを、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている夫々の所定のマップを検索して求め、ステップS221に進む。ステップS221では、筒内圧センサ7の信号CPに基づいて圧力微分値(dP/dθ)を計算し、ステップS222に進む。
ステップS222では、計算された圧力微分値(dP/dθ)からパイロット燃焼の圧力微分のピーク値dP maxを求め、ステップS223に進む。
ステップS223では、ステップS220で求めた圧力微分最大値dP max0とステップS222で求めた圧力微分ピーク値dP maxとからパイロット圧力微分最大値係数を求める。具体的には、dP maxをdP max0で除して圧力微分値最大値係数KdPとする(KdP=dP max÷dP max0)。そして、ステップS224に進む。
ステップS224では、圧力微分値のピークを示す時期(または圧力微分値上昇開始時期)PITを求め、ステップS225に進む。
ステップS225では、ステップS220で求めた圧力微分値の基準最大時期PIT0とステップS224で求めた圧力微分値のピークを示す時期(または圧力微分値上昇開始時期)PITとから圧力微分値最大時期係数を求める。具体的には、PITをPIT0で除してパイロット圧力微分値最大時期係数KPITとする(KPIT=PIT÷PIT0)。そして、ステップS300に進む。
このようにして燃焼室内の圧力微分値に基づいて補正係数を求めたら、後は、前記第1の実施形態の図8〜図10と同じようにして、それぞれ燃料噴射圧力、パイロット噴射量、パイロットとメイン噴射の噴射時期を補正する。
ディーゼルエンジンの燃焼騒音の強弱は、上記のとおり、燃焼室内に噴射供給された燃料の燃焼によって生じる圧力上昇の強弱に比例するが、圧力上昇の強弱を表現する指標としては、筒内圧力CPの微分値(dP/dθ)を用いることができ、図13に示すdP maxと燃焼騒音の関係で分かるように、これらの最大値(dP max)と燃焼騒音が強い相関関係を持っている。
したがって図3で示した熱発生率に対して、図14に示す、筒内圧力CPの微分値(dP/dθ)に基づく特性図を参照すると理解できるように、筒内圧力CPの微分値(dP/dθ)の特性は熱発生率の特性よりもより鋭角的であって、パイロット燃焼の寄与の高さもよく分かる。したがって、とくに燃焼騒音の抑制を重視する場合には、これらの指標を用いて燃焼制御する方がより的確に補正制御することができ、効果的となる。
本実施形態によれば次の効果が得られる。
パイロット燃焼状態検出手段(S200)が、燃焼室内の圧力を検出する筒内圧力センサ7と、筒内圧力センサ7によって検出された燃焼室内圧力に基づいて、燃焼室内圧力の微分値(dP/dθ)を計算し、圧力の微分計算結果からパイロット噴射燃料の燃焼によって生じるパイロット燃焼の開始時期または微分値の最大時期と、微分最大値を検出する手段(S220〜S225)であって、内燃機関の運転状態に応じて設定した目標噴射圧力、パイロットおよびメインの目標燃料噴射時期、パイロットおよびメインの目標燃料噴射量を求め、前記パイロット燃焼状態検出手段(S220〜S225)で検出されたパイロット燃焼開始時期または圧力の微分最大値時期と、圧力微分最大値に応じて、目標噴射圧力、パイロットおよびメインの目標燃料噴射時期、目標パイロット燃料噴射量のうち、少なくとも一つを補正制御するようにしたため、使用する燃料の性状が変わる場合でも、さらには燃料噴射装置の加工誤差や組み立て誤差等が生じた場合でも、常に目標とする良好な燃焼状態が維持され、特に燃焼騒音の抑制制御の安定性を高めることができる。
次に第3の実施形態を図12を参照して説明する。
この実施形態では、第1実施形態で算出した燃焼室内の熱発生率の代わりに、燃焼室内の圧力の2回微分値を求め、これに基づいてパイロット燃焼の開始時期または2回微分値の最大値時期と、2回微分最大値を算出するようにしたものである
図12は図6でステップS200として示す燃焼状態検出制御サブルーチンのフローチャートであるが、第1の実施形態と同じ部分については説明を簡略に行う。
図12は図6でステップS200として示す燃焼状態検出制御サブルーチンのフローチャートであるが、第1の実施形態と同じ部分については説明を簡略に行う。
ステップS230では、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして設定されるパイロット燃焼状態の基準値である筒内圧力CPの2回微分最大値dP2 max0とその最大値を示すクランク角度時期(または圧力2回微分値の上昇開始時期)PIT0とを、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている夫々の所定のマップを検索して求め、ステップS231に進む。ステップS231では、筒内圧センサ7の信号CPに基づいて圧力2回微分値(dP2/dθ2)を計算し、ステップS232に進む。
ステップS232では、計算された圧力2回微分値(dP2/dθ2)からパイロット燃焼の圧力2回微分のピーク値dP2 maxを求め、ステップS233に進む。
ステップS233では、ステップS230で求めた圧力2回微分最大値dP2 max0とステップS232で求めた圧力2回微分ピーク値dP2 maxとからパイロット圧力微分最大値係数を求める。具体的には、dP2 maxをdP2 max0で除して圧力2回微分値最大値係数KdP2とする(KdP2=dP2 max÷dP2 max0)。そして、ステップS234に進む。
ステップS234では、圧力2回微分値のピークを示す時期(または圧力2回微分値上昇開始時期)PITを求め、ステップS235に進む。
ステップS235では、ステップS230で求めた圧力2回微分値の基準最大時期PIT0とステップS234で求めた圧力2回微分値のピークを示す時期(または圧力2回微分値上昇開始時期)PITとから圧力2回微分値最大時期係数を求める。具体的には、PITをPIT0で除してパイロット圧力2回微分値最大時期係数KPITとする(KPIT=PIT÷PIT0)。そして、ステップS300に進む。
このようにして燃焼室内の圧力微分値に基づいて補正係数を求めたら、後は、前記第2の実施形態と同じように、前記した図8〜図10に基づいて、それぞれ燃料噴射圧力、パイロット噴射量、パイロットとメイン噴射の噴射時期を補正する。
前述したように、ディーゼルエンジンの燃焼騒音の強弱は、燃焼室内に噴射供給された燃料の燃焼によって生じる圧力上昇の強弱に比例するが、圧力上昇の強弱を表現する指標としては、筒内圧力CPの2回微分値(dP2/dθ2)が用いられ、図13に示すdP maxと燃焼騒音の関係で分かるように、これらの最大値(dP maxまたはdP2 max)と燃焼騒音が強い相関関係を持っている。
図15には筒内圧力CPの2回微分値(dP2/dθ2、以下単に2回微分値と呼ぶ)の特性を示してあるが、筒内圧力2回微分値(dP2/dθ2)の特性は熱発生率の特性よりもより鋭角的であって、パイロット燃焼の寄与の高さもよく分かる。したがって、燃焼騒音も重視して、パイロット噴射の燃焼制御をする場合には、この指標を用いて燃焼制御するのが望ましいことが理解できる。
本実施形態によれば、次の効果が得られる。
パイロット燃焼状態検出手段(S200)が、燃焼室内の圧力を検出する筒内圧力センサ7と、この筒内圧力センサ7によって検出された燃焼室内圧力に基づいて、燃焼室内圧力の2回微分値(dP2/dθ2)を計算し、圧力の2回微分計算結果からパイロット噴射燃料の燃焼によって生じるパイロット燃焼の開始時期または圧力2回微分最大値時期と、圧力2回微分最大値を検出する手段(S230〜S235)であって、内燃機関の運転状態に応じて設定した目標噴射圧力、パイロットおよびメインの目標燃料噴射時期、パイロットおよびメインの目標燃料噴射量を求め、前記パイロット燃焼状態検出手段(S230〜S235)で検出した前記パイロット燃焼開始時期または圧力2回微分最大値時期と、圧力2回微分最大値に応じて、目標噴射圧力、パイロットおよびメインの目標燃料噴射時期、目標パイロット燃料噴射量のうち、少なくとも一つを補正制御するようにしたため、前記第2の実施形態と同じく、使用する燃料の性状が変わる場合でも、さらには燃料噴射装置の加工誤差や組み立て誤差等が生じた場合でも、常に目標とする良好な燃焼状態が維
持され、特に燃焼騒音の抑制効果の安定性を高められる。
持され、特に燃焼騒音の抑制効果の安定性を高められる。
上記各実施形態において、燃焼室内の熱発生率、圧力微分値、あるいは圧力2回微分値の算出は、クランク角度検出用クランク角センサ32の信号(エンジン回転数Neの基礎となるクランク角度信号)、気筒判別用クランク角センサ33の信号(気筒判別信号Cy1)、筒内圧力センサ7の信号(筒内圧力CP)に基づいて計算によって求めるだけでなく、ハイパスフィルター等を用いて電気的に求めることも可能である。
また、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内で当業者がなしうるさまざまな変更、改良などが含まれるものである。
本発明はディーゼルエンジンなどの燃焼制御装置として適用できる。
1 ディーゼルエンジン
5 EGR弁
6 吸気絞り弁
7 筒内圧センサ
10 燃料噴射装置
15 燃料噴射弁
30 エンジンコントロールユニット
31 水温センサ
5 EGR弁
6 吸気絞り弁
7 筒内圧センサ
10 燃料噴射装置
15 燃料噴射弁
30 エンジンコントロールユニット
31 水温センサ
Claims (15)
- 内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射し、かつ燃料噴射形態が少なくともメイン噴射と、メイン噴射に先行して噴射するパイロット噴射とに分割して噴射可能である燃料噴射手段と、
パイロット噴射燃料の燃焼によって生じる燃焼状態を検出するパイロット燃焼状態検出手段と、
前記検出したパイロット燃焼状態に応じて、機関運転状態に応じて予め設定した目標燃料噴射圧力、パイロットおよびメイン噴射の目標燃料噴射時期、目標パイロット燃料噴射量のうち、少なくとも一つを補正し、かつこの補正結果に基づいて前記燃料噴射手段を制御する噴射制御手段と、
を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。 - 前記パイロット燃焼状態検出手段が、
燃焼室内の圧力を検出する燃焼室内圧力検出手段と、
前記燃焼室内圧力検出手段によって検出された燃焼室内圧力に基づいて、燃焼室内における熱発生率(dQ/dθ)を計算し、熱発生率の計算結果からパイロット噴射燃料の燃焼によって生じるパイロット燃焼の開始時期または熱発生率が最大となる時期と、熱発生率最大値とを算出する手段とで構成され、
前記噴射制御手段は、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出した前記パイロット燃焼の開始時期または熱発生率の最大時期と熱発生率最大値に応じて、機関運転状態に応じて予め設定した目標燃料噴射圧力、パイロットおよびメイン噴射の目標燃料噴射時期、パイロット噴射の目標燃料噴射量のうち、少なくもと一つを補正し、かつこの補正結果に基づいて前記燃料噴射手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。 - 前記噴射制御手段は、機関運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標開始時期または目標熱発生率最大時期と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出されたパイロット燃焼の開始時期または熱発生率最大時期との偏差を無くすように、前記目標パイロット噴射時期を補正することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
- 前記噴射制御手段は、機関運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標熱発生率最大値と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出されたパイロット燃焼の熱発生率最大値との偏差を無くすように、前記目標燃料噴射圧力および前記目標パイロット燃料噴射量のうち、少なくとも一つを補正することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
- 前記噴射制御手段は、機関運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標開始時期または目標熱発生率最大時期と、目標熱発生率最大値のうち、該パイロット燃焼の目標開始時期または目標熱発生率最大時期と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出されたパイロット燃焼の開始時期または熱発生率最大時期との偏差、および前記パイロット燃焼の目標熱発生率最大値と前記パイロット燃焼状態検出手段で検出されたパイロット燃焼の熱発生率最大値との偏差を無くすように、前記目標パイロット燃料噴射時期と、前記目標噴射圧力または目標パイロット燃料噴射量の内少なくともいずれか一つを補正することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
- 前記パイロット燃焼状態検出手段が、
燃焼室内の圧力を検出する燃焼室内圧力検出手段と、
前記燃焼室内圧力検出手段によって検出された燃焼室内圧力に基づいて、燃焼室内圧力の微分値(dP/dθ)を計算し、前記圧力の微分計算結果からパイロット噴射燃料の燃焼によって生じるパイロット燃焼の開始時期または前記圧力微分値の最大時期と、圧力微分最大値を算出する手段とで構成され、
前記噴射制御手段は、
前記パイロット燃焼状態検出手段で検出した前記パイロット燃焼開始時期または圧力微分値最大時期と、圧力微分最大値に応じて、 機関運転状態に応じて予め設定した目標燃料噴射圧力、パイロットおよびメイン噴射の目標燃料噴射時期、パイロット噴射の目標燃料噴射量のうち、少なくとも一つを補正し、この補正結果に基づいて前記燃料噴射手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。 - 前記噴射制御手段は、機関運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標開始時期または目標圧力微分値最大時期と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出されたパイロット燃焼の開始時期または圧力微分値最大時期との偏差を無くすように、前記目標パイロット噴射時期を補正することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
- 前記噴射制御手段は、機関運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標微分最大値と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出されたパイロット燃焼の微分最大値との偏差を無くすように、前記目標燃料噴射圧力および目標パイロット燃料噴射量のうち、少なくとも一つを補正することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
- 前記噴射制御手段は、機関運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標開始時期または目標圧力微分値最大時期と、目標圧力微分最大値のうち、該パイロット燃焼の目標開始時期または目標圧力微分値最大時期と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出されたパイロット燃焼開始時期または圧力微分値最大時期との偏差、および前記パイロット燃焼の目標圧力微分最大値と前記パイロット燃焼状態検出手段で検出された圧力微分最大値との偏差を無くすように、目標パイロット燃料噴射時期と、目標噴射圧力または目標パイロット燃料噴射量のうち少なくともいずれか一つを補正することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
- 前記パイロット燃焼状態検出手段が、
燃焼室内の圧力を検出する燃焼室内圧力検出手段と、
前記燃焼室内圧力検出手段によって検出された燃焼室内圧力に基づいて、燃焼室内圧力の2回微分値(dP2/dθ2)を計算し、圧力の2回微分計算結果からパイロット噴射燃料の燃焼によって生じるパイロット燃焼の開始時期または圧力2回微分値の最大時期と、圧力2回微分最大値を算出する手段とで構成され、
前記噴射制御手段は、
前記パイロット燃焼状態検出手段で検出した前記パイロット燃焼の開始時期または圧力2回微分値最大時期と、圧力2回微分最大値に応じて、
機関運転状態に応じて予め設定した目標噴射圧力、パイロットおよびメイン噴射の目標燃料噴射時期、パイロット噴射の目標燃料噴射量のうち、少なくとも一つを補正し、この補正結果に基づいて前記燃料噴射手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。 - 前記噴射制御手段は、機関運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標開始時期または圧力2回微分値最大時期と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出されたパイロット燃焼の開始時期または圧力2回微分値最大時期との偏差を無くすように、前記パイロット噴射の目標燃料噴射時期を補正することを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
- 前記噴射制御手段は、機関運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標圧力2回微分最大値と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出されたパイロット燃焼の圧力2回微分最大値との偏差を無くすように、前記目標燃料噴射圧力および目標パイロット燃料噴射量のうち、少なくとも一つを補正することを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
- 前記噴射制御手段は、機関運転状態に応じて予め設定したパイロット燃焼の目標開始時期または目標圧力2回微分値最大時期と、目標圧力2回微分最大値のうち、該パイロット燃焼の目標開始時期または目標圧力2回微分値最大時期と、前記パイロット燃焼状態検出手段で検出されたパイロット燃焼開始時期または圧力2回微分値最大時期との偏差、および前記パイロット燃焼の目標圧力2回微分最大値と前記パイロット燃焼状態検出手段で検出された圧力2回微分最大値との偏差を無くすように、前記目標パイロット燃料噴射時期と、前記目標噴射圧力または前記目標パイロット燃料噴射量のうち、少なくともいずれか一つを補正することを特徴とする請求項10に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
- 内燃機関の燃焼室に、少なくともメイン噴射と、メイン噴射に先行して行われるパイロット噴射とに分割して燃料を直接噴射し、
前記パイロット噴射によるパイロット燃焼状態を検出し、
このパイロット燃焼状態に応じて、前記燃料噴射態様としての、燃料噴射圧力、パイロットおよびメイン噴射の燃料噴射時期、パイロット噴射の燃料噴射量のうち、少なくもと一つを補正することを特徴とする内燃機関の燃焼制御方法。 - 前記パイロット燃焼状態として、検出された燃焼室内圧力に基づいて、燃焼室内での熱発生率(dP/dθ)、燃焼室内圧力の微分値(dP/dθ)または燃焼室内圧力の2回微分値(dP2/dθ2)のいずれか一つを算出し、これらに基づいてパイロット噴射燃料の燃焼によって生じるパイロット燃焼の開始時期または熱発生率、圧力微分値または2回圧力微分値の最大となる時期と、熱発生率、圧力微分値、または圧力2回微分値の最大値を算出し、
前記パイロット燃焼の開始時期または熱発生率、圧力微分値、圧力2回微分値の最大時期と、熱発生率、圧力微分値、圧力2回微分値の最大値に応じて、機関運転状態に応じて予め設定した目標燃料噴射圧力、パイロットおよびメイン噴射の目標燃料噴射時期、パイロット噴射の目標燃料噴射量のうち、少なくもと一つを補正することを特徴とする請求項14に記載の内燃機関の燃焼制御方法。
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