JP2005048703A - 内燃機関の燃焼制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用している燃料の燃料性状に応じて燃焼状態を制御する。
【解決手段】 内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射可能な燃料噴射手段10と、使用している燃料のセタン価CN、オクタン価、蒸発性、発熱量、芳香族炭化水素含有量、の中の少なくとも一つの燃料性状を検出する燃料性状検出手段S200と、内燃機関の運転状態に応じて噴射目標圧力PCR0を求め、燃料性状検出手段S200で検出した燃料性状に応じて噴射目標圧力PCR0を補正して燃料噴射手段10に供給する燃料圧力を制御する噴射圧力制御手段S310と、内燃機関の運転状態に応じて演算したメイン噴射量Qmainおよびパイロット噴射量Qpilotに基づいて燃料噴射手段10を制御する噴射制御手段S330と、を備える。
【選択図】 図10

Description

本発明は、内燃機関に使用されている燃料のセタン価やオクタン価等の燃料性状に応じて燃料噴射圧力、量、時期などを適切に制御する内燃機関の燃焼制御装置に関する。
従来から燃料噴射圧力、メインおよびパイロットの燃料噴射量、メインおよびパイロットの燃料噴射時期を内燃機関の運転状態に応じて制御するコモンレール式燃料噴射装置を備えるディーゼルエンジンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなコモンレール式燃料噴射装置を備えたディーゼルエンジンにおいては、パイロット噴射する噴射量,噴射時期,噴射間隔などを木目細かく制御するのに最適であり、燃料の着火遅れ期間中に形成される混合気が爆発的に燃焼する予混合的燃焼の量が多いほど多量に生成するNOxを低減するため、パイロット噴射により燃料の主噴射に先立って少量の燃料を燃焼室内に噴射して燃焼させ、シリンダ内の温度と圧力をあらかじめ高めておくことにより,主噴射の着火遅れ時間を短縮してNOxの低減を図ることに有効である。
特開2003−74403号公報
ところで、上記の方法でNOxの低減を図る場合に、パイロット噴射する噴射量,噴射時期,噴射間隔などの組み合わせ方によっては燃焼が悪化し、排気中のPM(ParticuIateMatter;粒子状物質)の増加を招くことがあり、特に、一様でない燃料性状(例えば、セタン価)の燃料を使用するディーゼルエンジン等においては、燃料性状に応じてパイロット噴射する噴射量,噴射時期,噴射間隔などを木目細かく制御して、燃焼悪化を防止することが課題となっている。
そこで本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、使用している燃料の燃料性状に応じて燃焼状態を制御可能な内燃機関の燃焼制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射可能な燃料噴射手段と、使用している燃料のセタン価、オクタン価、蒸発性、発熱量、芳香族炭化水素含有量、の中の少なくとも一つの燃料性状を検出する燃料性状検出手段と、内燃機関の運転状態に応じて噴射目標圧力を求め、燃料性状検出手段で検出した燃料性状に応じて噴射目標圧力を補正して燃料噴射手段に供給する燃料圧力を制御する噴射圧力制御手段と、内燃機関の運転状態に応じて演算したメイン噴射量およびパイロット噴射量に基づいて燃料噴射手段を制御する噴射制御手段と、を備える。
したがって、本発明では、燃料性状検出手段により使用燃料の燃料性状を検出し、これに基づいて運転状態に応じた噴射目標圧力を補正して噴射圧力制御手段により燃料噴射手段に供給する燃料圧力を制御するため、使用している燃料の性状に適した燃焼制御を行うことができる。
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の燃焼制御装置を備えたエンジンシステムの構成図であり、軽油を燃料とするディーゼルエンジンを例にして構成したものである。
図1において、1はディーゼルエンジン(以下、単にエンジンと記述する)を示し、3はこのエンジン1の排気通路を示す。
エンジン1の排気通路3の上流側部分を構成する排気出口通路3aは、過給機のタービン3bに接続されており、その下流に、排気後処理装置(例えば酸化触媒、NOx触媒)を内部に収容したケーシング20が直列に配置されている。上記ケーシング20の入口部には、実空燃比検出手段となる空燃比センサ37が設けられている。この空燃比センサ37は、例えば、酸素イオン伝導性固体電解質を用いて、排気中の酸素濃度を検出し、酸素濃度から空燃比を求める。
排気還流装置として、吸気通路2の吸気コレクタ2cと排気出口通路3aとの間には、排気の一部を還流するためのEGR通路4が設けられており、ここに、ステッピングモータにて開度が連続的に制御可能なEGR弁5が介装されている
吸気通路2は、上流位置にエアクリーナ2aを備え、その出口側に、吸入空気量検出手段となるエアフロメータ7が設けられている。そして、エアフロメ一夕7の下流に、過給機のコンプレッサ2bが配置されているとともに、このコンプレッサ2bと吸気コレクタ2cとの間に、アクチュエータ(例えばステッピングモータ式)によって開閉駆動される吸気絞り弁6が介装されている。
エンジン1の燃料供給系は、ディーゼル用燃料である軽油を蓄える燃料タンク60と、燃料をエンジン1の燃料噴射装置10へ供給するための燃料供給通路16と、エンジン1の燃料噴射装置10からのリターン燃料(スピル燃料)を燃料タンク60に戻すための燃料戻り通路19と、を備えている。
このエンジン1の燃料噴射装置10は、公知のコモンレール式燃料噴射装置であって、サプライポンプ11と、コモンレール(蓄圧室)14と、気筒毎に設けられた燃料噴射弁15と、から大略構成され、サプライポンプ11により加圧された燃料が燃料供給通路12を介してコモンレール14にいったん蓄えられたあと、コモンレール14内の高圧燃料が各気筒の燃料噴射弁15に分配される。
上記コモンレール14には、該コモンレール14内の燃料の圧力および温度を検出するために、圧力センサ34および温度センサ35が設けられている。また、コモンレール14内の燃料圧力を制御するために、サプライポンプ11からの吐出燃料の一部が、一方向弁18を具備したオーバーフロー通路17を介して燃料供給通路16に戻されるようになっている。詳しくは、オーバーフロー通路17の流路面積を変える圧力制御弁13が設けられており、この圧力制御弁13がエンジンコントロールユニット30からのデューティ信号に応じてオーバーフロー通路17の流路面積を変化させる。これにより、サプライポンプ11からコモンレール14への実質的な燃料吐出量が調整され、コモンレール14内の燃料圧力が制御される。
燃料噴射弁15は、エンジンコントロールユニット30からのON−OFF信号によって開閉される電子式の噴射弁であって、ON信号によって燃料を燃焼室に噴射し、OFF信号によって噴射を停止する。そして、燃料噴射弁15へ印加されるON信号の期間が長いほど燃料噴射量が多くなり、またコモンレール14の燃料圧力が高いほど燃料噴射量が多くなる。
また、エンジン1の適宜位置には、内燃機関の温度を代表するものとして、冷却水温度を検出する水温センサ31が取り付けられている。
エンジンコントロールユニット30には、吸入空気量を検出するエアフロメータ7の信号(Qa)、水温センサ31の信号(冷却水温度Tw)、クランク角度検出用クランク角センサ32の信号(エンジン回転数Neの基礎となるクランク角度信号)、気筒判別用クランク角センサ33の信号(気筒判別信号Cy1)、コモンレール14の燃料圧力を検出する圧力センサ34の信号(コモンレール圧力PCR)、燃料温度を検出する温度センサ35の信号(燃料温度TF)、負荷に相当するアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ36の信号(アクセル開度(負荷)L)、空燃比センサ37の信号(02)、がそれぞれ入力される。
次に、上記エンジンコントロールユニット30によって実行される本実施例の制御の内容を、図8〜12のフローチャートに基づいて説明する。
図8は、ディーゼルエンジン1全体の制御に関する基本制御ルーチンである。
このエンジン基本制御ルーチンにおいて、ステップS100では、冷却水温度Tw、エンジン回転数Ne、気筒判別信号Cyl、コモンレール圧力PCR、エアフロメータ7の信号Qa、燃料温度TF、アクセル開度L、空燃比センサの信号O2、をそれぞれ読み込み、ステップS200に進む。
ステップS200では燃料性状検出制御を行ない、さらにステップS300でエンジン排気制御を行ってリターンとなる。
図9は、上記ステップS200の燃料性状検出の制御サブルーチンの詳細を示すフローチャートであり、この制御によって、使用されている燃料の比重が精度良く検出される。
以下、この燃料性状検出制御ルーチンを説明する。ステップS210では、燃料噴射量が算出済みか否かが判定され、算出済みでない場合には後述の燃料噴射量を算出すべくステップS300へ進み、前回の処理時に算出済みの場合にはステップS220に進む。
ステップS220では、吸入空気量を検出するエアフロメータ7の信号Qaに基づいて、該信号Qaの値をパラメータとしてコントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定の吸入空気量Qairのテーブルデータを検索する。そしてステップS230に進む。
ステップS230では、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして設定される主燃料噴射量(主燃料供給量)Qmainとパイロット噴射量(パイロット燃料供給量)Qpilotとを、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている夫々の所定のマップを検索して求め、燃料噴射量(燃料供給量)Qtotal(Qmain+Qpilot)を求める。そして、ステップS240に進む。
なお、主燃料噴射量(主燃料供給量)Qmain、またはパイロット噴射量(パイロット燃料供給量)Qpilotは、前記の方法でなくても、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして設定される燃料噴射装置の主燃料噴射期間Mperiod、またはパイロット燃料噴射期間Pperiodとを、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている夫々の所定のマップを検索して求め、この主燃料噴射期間Mperiod、またはパイロット燃料噴射期間Pperiodとコモンレール圧力PCRとをパラメータとして設定される主燃料噴射量(主燃料供給量)Qmain、またはパイロット噴射量(パイロット燃料供給量)Qpilotを、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索して求めるようにしても良い。
ステップS240では、空燃比センサ37の信号O2に基づいて、該信号O2の値をパラメータとしてコントロールユニット30のROMに予め記憶されている実空燃比AFrealのテーブルデータを検索する。そして、ステップS250に進む。
ステップS250では、燃料性状を検出するのに適した条件か否かを判定する。例えば、通常、自動車用エンジンにおいては、NOx低減のためにEGR弁5等からなる排気還流装置を備えているのが一般的であるが、運転条件により排気が還流している状態では、排気空燃比がリッチ側にシフトしてしまうため、実空燃比を正確に求めるためには排気還流の補正が必要になる。従って、補正によって実空燃比の検出精度が悪化することの懸念もあるため、実空燃比の検出指令を出すのは、排気還流を停止する領域に限定することが望ましい。ステップS250で検出条件に適していなければ、燃料性状の検出は実施せずにステップS300に進み、検出条件に適していれば、ステップS260に進む。
ステップS260では、ステップS220で求めた吸入空気流量QairとステップS240で求めた実空燃比AFrealとに基づいて、実燃料供給重量Gtotalを求める。具体的には、吸入空気流量Qairを実空燃比AFrea1で除して実燃料供給重量Gtotalとする(Gtotal=Qair÷AFrea1)。そして、求めた実燃料供給重量GtotalとステップS230で求めた燃料噴射量(燃料供給量)Qtotalとに基づいて実比重Gfuelを求める。具体的には、実燃料供給重量Gtotalを燃料噴射量(燃料供給量)Qtotalで除して実比重Gfue1とする(Gfue1=Gtotal÷Qtotal)。そして、ステップS270に進む。
ステップS270では、上記の実比重Gfuelと燃料温度TFとから標準比重(基準温度、例えば標準温度20℃での比重)Gstdを求める。具体的には、実比重Gfuelと燃料温度TFとをパラメータとしてコントロールユニット30のROMに予め記憶されている標準比重Gstdのマップを検索して、対応する値を求め、ステップS280へ進む。
ステップS280では、上記の標準比重Gstdをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている燃料性状、例えばセタン価Cnumber(以下、セタン価CNという)のテーブルデータを検索する。そして、ステップS300へ進む。
ここで、本発明者らが調査した市場における軽油燃料の標準比重と軽油の燃料性状の関係を図2〜図4に示す特性図に基づいて説明する。軽油においては、図2に示すように、セタン価CNは標準比重(以下単に密度という)に反比例して低下する。この理由は、図3に示すように、密度が高いほど、セタン価CNが低くて(オクタン価は高い)蒸発性が低いベンゼン環構造を持つ芳香族炭化水素成分が多く含まれている、ということに起因している。従って、燃料の標準比重(密度)から、セタン価CN、オクタン価、蒸発性、発熱量、芳香族炭化水素含有量、といった燃料性状の検出が可能である。なお、粘度は密度に比例するため、図4に示すように、セタン価CNは粘度に反比例して低下する傾向を有している。従って、燃料の粘度からセタン価CN等の燃料性状の検出も可能である。
次に、図10は、図8のステップS300で行われるエンジン排気制御に関するサブルーチンである。ここでは、定められたエンジン排気排出性能が得られるように、先ず、ステップS310でコモンレール圧力制御を行う。このコモンレール圧力制御は、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索することにより主噴射量を検索し、この主噴射量を得るためのコモンレール14の目標基準圧力PCROを求め、この目標基準圧力PCROが得られるように圧力制御弁13のフィードバック制御を実行するものであるが、後述する図11のコモンレール圧力制御ルーチンに基づき詳細に説明する。
次いで、ステップS330で燃料噴射制御を行う。この燃料噴射制御は、例えば、エンジン回転数Neと負荷Lをパラメータとして、主燃料噴射量Qmain、パイロット噴射量Qpilot、主噴射期間Mperiod、パイロット噴射時期Pperiod、パイロット噴射開始時期Pstart、主噴射開始時期Mstart等を、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップデータを検索してそれぞれ求める。そして、パイロット噴射量Qpilot、主燃料噴射量Qmainが供給されるように、クランク角度検出用クランク角センサ32のクランク角度信号および気筒判別用クランク角センサ33の気筒判別信号Cylに基づいて、噴射すべき気筒の燃料噴射弁15を開弁駆動するものである。なお、燃料噴射制御の詳細は、図12の燃料噴射制御のサブルーチンに基づき後述する。
ステップS350では、EGR制御を行う。このEGR制御は、例えば、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして設定されるパイロット噴射量Qpilotおよび主燃料噴射量Qmainを、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索して求め、上記パイロット噴射量Qpilotと主燃料噴射量Qmainとの合算噴射量Qtotal(主燃料噴射量Qmainだけでもかまわない)とエンジン回転数Neとをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索して、吸気絞り弁駆動信号(吸気絞り弁6の開度を意味する)THdutyおよび基準EGR制御信号となるEGR駆動信号(EGR弁5の開度信号)EGRdutyを求め、夫々の駆動信号に基づいて、吸気絞り弁6およびEGR弁5を駆動するようにしている。
ステップS360では、排気後処理制御を行う。この排気後処理制御は、例えば、流入する排気の空燃比がリーンであるときにNOxを吸収し、流入する排気の酸素濃度を低下させるとNOxを放出する公知のNOxトラップ触媒をケーシング20の中に介装した構成とし、NOxトラップ触媒の再生時期に、吸気絞りの強化(吸気絞り弁6の開度小)、排気還流の強化、あるいはポスト噴射(主噴射後に行われる少量の燃料の噴射)、を単独もしくは組み合わせて実行することで、機関が排出する排気の空燃比をリッチにしてNOx再生を行うようにしている。
図11は、上記ステップS310のコモンレール圧力制御のサブルーチンである。
ステップS311では、主燃料噴射量Qmainを、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して求める。そして、ステップS312に進む。
ステップS312では、主燃料噴射量Qmainを得るためのコモンレール14の目標基準圧力PCR0を、予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して求める。そして、ステップS313に進む。
ステップS313では、冷却水温度Twをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定の温度補正係数KTWCRPのテーブルデータを検索してステップS314に進む。この冷却水温度Twによる温度補正係数KTWCRPは、図7(A)に示すように、冷却水温度Twが暖機済の標準温度、例えば、80℃における補正係数を1(KTWCRP=1)とし、標準温度より冷却水温度Twが低下するにつれて減少され、標準温度より冷却水温度Twが高くなるにつれて増加するよう設定される。このように、冷却水温度Twが標準温度より低い場合には、コモンレール圧力PCR0を低下させて燃料噴射弁から燃料を低圧噴射させ、燃料噴射弁からの噴霧の拡散を抑制して燃焼室内に濃混合気塊の形成を助長して、着火性を向上させる。
ステップS314では、前記ステップS312の目標圧力PCR0にステップS313で検索した温度補正係数KTWCRPを乗算して目標圧力の温度補正がなされ、ステップS315へ進む。
ステップS315では、セタン価CNが検出済みか否かが判定され、検出済みの場合にはステップS316へ進み、検出済みでない場合にはステップS318へ進む。これは、前述のごとく、燃料噴射量(主噴射量およびパイロット噴射量)が算出され、機関運転状態における吸入空気量Qair、実空燃比、実比重が検出された後に、セタン価CN検出のステップS220〜S280が実行されるためである。
ステップS316では、セタン価CNをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のセタン価補正係数KCNCRPのテーブルデータを検索してステップS317に進む。このセタン価CNによるセタン価補正係数KCNCRPは、図6(A)に示すように、標準的なセタン価CN以上でセタン価補正係数KCNCRP=1とし、標準セタン価CNよりセタン価CNが低下するにつれてセタン価補正係数KCNCRPが次第に高くなるよう設定される。このように、セタン価CNが標準的なセタン価CNより低い場合には、燃料噴霧に対する着火性が低下し、かつ主燃焼期間が延長する緩慢な燃焼になるため、排気ガス中の未燃焼HCが増加する傾向となるので、コモンレール圧力PCR0をセタン価補正係数KCNCRPにより増圧補正して、燃料噴射期間を短縮することで延長した主燃焼期間を短縮(回復)し、燃焼状態を改善して、未燃焼のHC排出を抑制するためである。
ステップS317では、前記ステップS314で求めた目標圧力PCR0にステップS316で検索したセタン価補正係数KCNCRPを乗算して目標圧力のセタン価補正がなされ、ステップS318へ進む。
ステップS318では、ステップS317(セタン価CN検出済みでない場合には、ステップS314)で補正されたコモンレールの目標圧力PCR0をパラメータとして予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して圧力制御弁13の基準制御信号Duty0(制御デューティ比)を求める。
ステップS319では、目標圧力PCR0と現在のコモンレール圧力PCRとの差圧(絶対値)が予め設定した設定圧力差ΔPCR0未満であるか否かが判定され、差圧が設定圧力差ΔPCR0以上である場合にはステップS320へ進み、差圧が設定圧力差ΔPCR0未満である場合にはステップS322へ進む。
ステップS320では、前記差圧をパラメータとして予め設定されている補正係数kDutyを検索し、ステップS321で補正制御信号Dutyを基準制御信号Duty0と補正係数kDutyとを乗算して求め、ステップS323へ進む。
ステップS322では、基準制御信号Duty0を制御信号Dutyとして、ステップS323へ進む。
ステップS323では、ステップS321若しくはステップS322で設定された制御信号Dutyにより圧力制御弁13をデューティ駆動してコモンレール14の圧力を制御し、ステップS330へ進む。
図12は、上記ステップS330の噴射制御のサブルーチンである。
ステップS332では、主燃料噴射量Qmainを、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して求める。そして、ステップS333に進む。
ステップS333では、パイロット噴射量Qpilotを、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して求める。そして、ステップS334に進む。
ステップS334では、パイロット噴射間隔DITを、エンジン回転数Neと負荷Lとをパラメータとして予めコントロールユニット30のROMに記憶されている所定のマップを検索して求める。そして、ステップS335に進む。
ステップS335では、冷却水温度Twをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されているパイロット噴射量Qpilotの温度補正係数KTWPLTQのテーブルデータを検索してステップS336に進む。この冷却水温度Twによる温度補正係数KTWPLTQは、図7(B)に示すように、冷却水温度Twが暖機済の標準温度、例えば、80℃における補正係数を1(KTWPLTQ=1)とし、標準温度より冷却水温度Twが低下するにつれて増加され、標準温度より冷却水温度Twが高くなるにつれて減少するよう設定される。このように、冷却水温度Twが標準温度より低い場合には、パイロット噴射量Qpilotを増加させて、パイロット噴射燃料の着火性並びに主噴射燃料の着火性を向上させ、主噴射の着火遅れ期間を短縮化して燃焼状態を改善し、未燃焼のHC排出を抑制する。
ステップS336では、冷却水温度Twをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されているパイロット噴射間隔DITの温度補正係数KTWDITのテーブルデータを検索してステップS337に進む。この冷却水温度Twによる温度補正係数KTWDITは、図7(C)に示すように、冷却水温度Twが暖機済の標準温度、例えば、80℃における補正係数を1(KTWDIT=1)とし、標準温度より冷却水温度Twが低下するにつれて低下され、標準温度より冷却水温度Twが高くなるにつれて増加するよう設定される。このように、冷却水温度Twが標準温度より低い場合には、パイロット噴射間隔DITを減少させて、主噴射燃料の着火遅れ期間を短縮して燃焼状態を改善し、未燃焼のHC排出を抑制する。
ステップS337では、ステップS335およびステップS336で求めた各補正係数をパイロット噴射量Qpilotおよびパイロット噴射間隔DITに夫々乗算して、各々の温度補正がなされる。
ステップS338では、セタン価CNが検出済みか否かが判定され、検出済みの場合にはステップS339へ進み、検出済みでない場合にはステップS342へ進む。これは、前述のごとく、燃料噴射量(主噴射量およびパイロット噴射量)が算出され、機関運転状態における吸入空気量Qair、実空燃比、実比重が検出された後に、セタン価CN検出のステップS220〜S280が実行されるためである。
ステップS339では、セタン価CNをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されているパイロット噴射量Qpilotのセタン価補正係数KCNPLTQのテーブルデータを検索してステップS340に進む。このセタン価CNによるセタン価補正係数KCNPLTQは、図6(B)に示すように、セタン価CNが標準的なセタン価CNに対してセタン価補正係数を1(KCNPLTQ=1)とし、標準セタン価CNよりセタン価CNが低下するにつれて増加され、標準セタン価CNよりセタン価CNが高くなるにつれて減少するよう設定される。このように、セタン価CNが標準セタン価CNより低い場合には、パイロット噴射量Qpilotを増加させて、パイロット噴射燃料の着火性を改善し、主噴射の着火遅れ期間を短縮化して燃焼状態を改善し、未燃焼のHC排出を抑制する。また、セタン価CNが標準セタン価CNより高い場合には、パイロット噴射量Qpilotを減少させて、着火遅れ期間が短すぎることによるPM、特に不揮発成分(DrySoot)の排出を抑制する。
ステップS340では、セタン価CNをパラメータとして、コントロールユニット30のROMに予め記憶されているパイロット噴射間隔DITのセタン価補正係数KCNDITのテーブルデータを検索してステップS341に進む。このセタン価CNによるパイロット噴射間隔補正係数KCNDITは、図6(C)に示すように、セタン価CNが標準的なセタン価CNに対してセタン価補正係数を1(KCNDIT=1)とし、標準セタン価CNよりセタン価CNが低下するにつれて低下され、標準セタン価CNよりセタン価CNが高くなるにつれて増加するよう設定される。このように、セタン価CNが標準セタン価CNより低い場合には、パイロット噴射間隔DITを減少させて、主噴射燃料の着火遅れ期間を短縮して燃焼状態を改善し、未燃焼のHC排出を抑制することができる。また、セタン価CNが標準セタン価CNより高い場合には、パイロット噴射間隔DITを増加させて、主噴射燃料の着火遅れ期間が短すぎることによるPM、特に不揮発成分(DrySoot)の排出を抑制することができる。
ステップS341では、ステップS339およびステップS340で求めた各補正係数をパイロット噴射量Qpilotおよびパイロット噴射間隔DITに夫々乗算して、各々のセタン価補正がなされる。
ステップS342では、主燃料噴射量Qmainおよびパイロット噴射量Qpilotとコモンレール圧力PCRとに基づき、これらをパラメータとしてコントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索して、主噴射期間Mperiodおよびパイロット噴射期間Pperiodを求める。そして、ステップS343に進む。
ここで、主噴射期間Mperiodおよびパイロット噴射期間Pperiodは、msec(ミリ秒)を単位として設定されるものであり、図5に示すように、主燃料噴射量Qmainまたはパイロット噴射量Qpilotが同じならば、コモンレール圧力PCRが高いほど主噴射期間Mperiodまたはパイロット噴射期間Pperiodが短くなり、またコモンレール圧力PCRが同じならば、主燃料噴射量Qmainまたはパイロット噴射量Qpilotが多いほど主噴射期間Mperiodまたはパイロット噴射期間Pperiodが長くなる。
ステップS343では、エンジン回転数Neと主燃料噴射量Qmainをパラメータとしてコントロールユニット30のROMに予め記憶されている所定のマップを検索し、パイロット噴射開始時期Pstartを求める。そして、ステップS344へ進む。
ステップS344では、基準燃料噴射時期となる主噴射開始時期Mstartを、パイロット噴射開始時期Pstartにパイロット噴射間隔DITを加算して求める。そして、ステップS345に進む。
そして、ステップS345で、パイロット噴射量Qpilotおよび主燃料噴射量Qmainが供給されるように、クランク角度検出用クランク角センサ32のクランク角度信号および気筒判別用クランク角センサ33の気筒判別信号Cy1に基づいて、パイロット噴射開始時期PstartよりPperiodの期間、主噴射開始時期MstartよりMperiodの期間、パイロット噴射および主噴射すべき気筒の燃料噴射弁15を開弁駆動する。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射可能な燃料噴射手段10と、使用している燃料のセタン価CN、オクタン価、蒸発性、発熱量、芳香族炭化水素含有量、の中の少なくとも一つの燃料性状を検出する燃料性状検出手段(S200)と、内燃機関の運転状態に応じて噴射目標圧力を求め、燃料性状検出手段で検出した燃料性状に応じて噴射目標圧力を補正して燃料噴射手段に供給する燃料圧力を制御する噴射圧力制御手段(S310)と、内燃機関の運転状態に応じて演算したメイン噴射量およびパイロット噴射量に基づいて燃料噴射手段を制御する噴射制御手段(S330)と、を備えるため、使用している燃料の性状に適した燃焼制御を行うことができる。
(イ)特に、燃料性状検出手段(S200)で検出されたセタン価CNが予め設定した基準セタン価CN未満である場合には噴射目標圧力を増圧補正するため、燃料噴射期間を短縮することで延長した主燃焼期間を短縮(回復)し、燃焼状態が改善されて、未燃焼のHC排出を抑制することができる。
(ウ)また、内燃機関の運転状態に応じてメイン噴射量Qmainおよびパイロット噴射量Qpilotを求め、燃料性状検出手段(S200)で検出した燃料性状(セタン価CN)が予め設定した基準セタン価CN未満である場合にはパイロット噴射量Qpilotを増量補正し、前記燃料噴射手段10を制御する噴射制御手段(S330)とすることにより、パイロット噴射燃料の着火性を改善し、主噴射の着火遅れ期間を短縮化して燃焼状態を改善し、未燃焼のHC排出を抑制することができる。
(エ)内燃機関の運転状態に応じてメイン噴射量Qmainおよびパイロット噴射量Qpilotを求め、燃料性状検出手段(S200)で検出した燃料性状(セタン価CN)が予め設定した基準セタン価CN以上である場合にはパイロット噴射量Qpilotを減量補正し、前記燃料噴射手段10を制御する噴射制御手段(S330)とすることにより、主噴射燃料の着火遅れ期間が短すぎることによるPM、特に不揮発成分(DrySoot)の排出を抑制することができる。
(オ)また、内燃機関の運転状態に応じてパイロット噴射とメイン噴射との噴射間隔ΔITを求め、燃料性状検出手段(S200)で検出した燃料性状(セタン価CN)が予め設定した基準セタン価CN未満である場合には、パイロット噴射とメイン噴射との噴射間隔ΔITを短縮補正し、前記燃料噴射手段10を制御する噴射制御手段(S330)とする場合には、主噴射燃料の着火遅れ期間を短縮して燃焼状態を改善し、未燃焼のHC排出を抑制することができる。
(カ)内燃機関の運転状態に応じてパイロット噴射とメイン噴射との噴射間隔ΔITを求め、燃料性状検出手段(S200)で検出した燃料性状(セタン価CN)が予め設定した基準セタン価CN以上である場合には、パイロット噴射とメイン噴射との噴射間隔ΔITを拡大補正し、前記燃料噴射手段10を制御する噴射制御手段(S330)とする場合には、主噴射燃料の着火遅れ期間が短すぎることによるPM、特に不揮発成分(DrySoot)の排出を抑制することができる。
(キ)また、機関1の吸入空気量Qairを検出する吸入空気量検出手段(S220)と、機関1への燃料供給量Qtotalを検出する燃料供給量検出手段(S230)と、実空燃比AFrealを検出する実空燃比検出手段(S240)と、を備え、比重検出手段(S260)として、検出された吸入空気量Qairと燃料供給量Qtotalと実空燃比AFrealとにより燃料の比重を検出する場合には、燃料性状を正確に実用的な方法で判定でき、また、燃料供給量検出手段(S230)として、検出されたエンジン回転数Neと負荷Lとからマップデータとして燃料噴射量Qtotalを求めることにより、本来エンジンに備えられた機能を流用することができ、コストを増加させることもない。さらに、吸入空気流量Qairを実空燃比AFrealで除して実燃料供給重量を求め、この実燃料供給重量を主燃料噴射量(燃料供給量)で除して実比重Gfuelを求めることにより、実空燃比AFrealを精度良く、かつコストの増加なしで検出でき、しかも、燃料温度を考慮して標準比重とした上で燃料性状を求めるので、より精度良く燃料性状を検出できる。
なお、上記実施例では、吸入空気流量Qairを実空燃比AFrealで除して実燃料供給重量Gtotalを求め、この実燃料供給重量Gtotalを燃料噴射量(燃料供給量)Qtotalで除して実比重Gfue1を求め、これを燃料温度TFで修正して標準比重Gstdを求めるようにしているが、このような方法に代えて、エンジン1の燃料噴射装置10における主燃料噴射期間Mperiodとパイロット燃料噴射期間Pperiodとコモンレール圧力PCRとから主燃料噴射量Qmainとパイロット噴射量Qpilotを求め、そして燃料噴射量(燃料供給量)Qtotal(Qmain+Qpilot)を求め、この燃料噴射量Qtotalと予め設定された基準燃料比重γstdと燃料温度TFとから基準燃料噴射重量Gstdを求め、上記基準燃料噴射重量Gstdとエアフロメータ7により検出された空気重量Gairとから基準空燃比AFstdを求め、上記基準空燃比AFstdと空燃比センサ37により検出された実空燃比AFrealとを対比させ、実燃料比重γrea1を求めるようにすることができる。
本発明の燃焼制御装置を備えたディーゼルエンジンのシステム構成図。 軽油の密度とセタン価の関係を示す特性図。 軽油の密度と芳香族炭化水素成分含有量の関係を示す特性図。 軽油の粘度とセタン価の関係を示す特性図。 コモンレール圧力と燃料噴射期間による燃料噴射量の特性図。 セタン価毎の目標圧力補正係数(A)、パイロット噴射量補正係数(B)、およびパイロット噴射間隔補正係数(C)を示す図。 冷却水温毎の目標圧力補正係数(A)、パイロット噴射量補正係数(B)、およびパイロット噴射間隔補正係数(C)を示す図。 ディーゼルエンジンの基本制御ルーチンを示すフローチャート。 燃料比重検出のための制御ルーチンを示すフローチャート。 エンジン排気制御ルーチンを示すフローチャート。 コモンレール圧力制御ルーチンを示すフローチャート。 燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャート。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン
5 EGR弁
6 吸気絞り弁
10 燃料噴射装置
30 エンジンコントロールユニット
31 水温センサ

Claims (10)

  1. 内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射可能な燃料噴射手段と、
    使用している燃料のセタン価、オクタン価、蒸発性、発熱量、芳香族炭化水素含有量、の中の少なくとも一つの燃料性状を検出する燃料性状検出手段と、
    内燃機関の運転状態に応じて噴射目標圧力を求め、燃料性状検出手段で検出した燃料性状に応じて噴射目標圧力を補正して燃料噴射手段に供給する燃料圧力を制御する噴射圧力制御手段と、
    内燃機関の運転状態に応じて演算した燃料噴射量に基づいて燃料噴射手段を制御する噴射制御手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  2. 前記噴射圧力制御手段は、燃料性状検出手段で検出されたセタン価が予め設定した基準セタン価未満である場合には噴射目標圧力を増圧補正することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  3. 内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射可能な燃料噴射手段と、
    使用している燃料のセタン価、オクタン価、蒸発性、発熱量、芳香族炭化水素含有量、の中の少なくとも一つの燃料性状を検出する燃料性状検出手段と、
    内燃機関の運転状態に応じて設定した噴射目標圧力に基づいて燃料噴射手段に供給する燃料圧力を制御する噴射圧力制御手段と、
    内燃機関の運転状態に応じてメイン噴射量およびパイロット噴射量を求め、燃料性状検出手段で検出した燃料性状に応じてパイロット噴射量を補正し、前記燃料噴射手段を制御する噴射制御手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  4. 前記噴射制御手段は、燃料性状検出手段で検出されたセタン価が予め設定した基準セタン価未満である場合にはパイロット噴射量を増量補正することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  5. 前記噴射制御手段は、燃料性状検出手段で検出されたセタン価が予め設定した基準セタン価以上である場合にはパイロット噴射量を減量補正することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  6. 内燃機関の燃焼室に直接燃料を噴射可能な燃料噴射手段と、
    使用している燃料のセタン価、オクタン価、蒸発性、発熱量、芳香族炭化水素含有量、の中の少なくとも一つの燃料性状を検出する燃料性状検出手段と、
    内燃機関の運転状態に応じて設定した噴射目標圧力に基づいて燃料噴射手段に供給する燃料圧力を制御する噴射圧力制御手段と、
    内燃機関の運転状態に応じてメイン噴射量、パイロット噴射量およびパイロット噴射とメイン噴射との噴射間隔を求め、燃料性状検出手段で検出した燃料性状に応じてパイロット噴射とメイン噴射との噴射間隔を補正し、前記燃料噴射手段を制御する噴射制御手段と、を備えたことを特徴とする内燃機関の燃焼制御装置。
  7. 前記噴射制御手段は、燃料性状検出手段で検出されたセタン価が予め設定した基準セタン価未満である場合にはメイン噴射開始時期を進めることでパイロット噴射とメイン噴射との噴射間隔を短縮することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一つに記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  8. 前記噴射制御手段は、燃料性状検出手段で検出されたセタン価が予め設定した基準セタン価以上である場合にはメイン噴射開始時期を遅らすことでパイロット噴射とメイン噴射との噴射間隔を拡大することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一つに記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  9. 前記燃料性状検出手段は、使用している燃料の比重を検出する比重検出手段を備え、
    前記比重検出手段で検出された比重に基づいて、セタン価、オクタン価、蒸発性、発熱量、芳香族炭化水素含有量、の中の少なくとも一つの燃料性状を検出することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一つに記載の内燃機関の燃焼制御装置。
  10. 前記内燃機関の燃焼制御装置は、
    機関の吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段と、
    機関への燃料供給量を検出する燃料供給量検出手段と、
    実空燃比を検出する実空燃比検出手段と、を備え、
    前記比重検出手段は、検出された吸入空気量と燃料供給量と実空燃比とにより燃料の比重を検出することを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の燃焼制御装置。
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