JPH07167854A - オクタン価を決定するための分析方法と装置 - Google Patents

オクタン価を決定するための分析方法と装置

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JPH07167854A
JPH07167854A JP22544094A JP22544094A JPH07167854A JP H07167854 A JPH07167854 A JP H07167854A JP 22544094 A JP22544094 A JP 22544094A JP 22544094 A JP22544094 A JP 22544094A JP H07167854 A JPH07167854 A JP H07167854A
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test
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Peter C French
シー.フレンチ ペーター
Perna Stephen
パーナ スティーブン
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バウス,シニア ジョー
Feller Harvey
フェラー ハーベイ
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    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/26Oils; viscous liquids; paints; inks
    • G01N33/28Oils, i.e. hydrocarbon liquids
    • G01N33/2829Oils, i.e. hydrocarbon liquids mixtures of fuels, e.g. determining the RON-number

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた分析と正確な反復性とを有する、オク
タン価決定方法及び装置を提供する。 【構成】 コンピューター制御システムと、標準AST
Mノック試験エンジンの気化器へ可変量の気化燃料を送
るためのスピルタワーとマイクロ弁組立体とを有する気
化器を含む燃料取扱システムとを使用して自動車燃料の
オクタン価を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は一般に石油化学分析に使用される
方法と装置に関し、より特定的には自動車燃料のオクタ
ン価を決定するための方法と装置に関する。
【0002】ガソリンのような自動車燃料の生産とそれ
に続く販売はその燃料のアンチノック性の評価に依存し
ている。ASTM(the American Society for Testing
andMaterials)によって定められているような公的評価
システムは燃料のオクタン価(燃料のノッキングに対す
る抵抗性の1つの測定値)に基づくものである。燃料に
与えられるオクタン価はその燃料のランニング中の火花
点火エンジンの動作から決定される。
【0003】オクタン価測定のわずかなエラーでも、本
来は高オクタン価の燃料が、もし人為的な低いオクタン
価評価のため図らずも低オクタン製品として売られた場
合、それは収入損失を意味することになろう。同じく、
人為的に高いオクタン価の評価がなされた場合には、そ
の燃料をASTMの基準に合致させるために費用をかけ
て当該燃料の再ブレンドをしなければならなくなるであ
ろう。
【0004】”オクタン価”という用語は1930年代
に開発された実験的尺度に由来するものであり、純イソ
オクタンを100とし、正ヘプタンを0として、この2
つの燃料の混合物を中間オクタン価を決定するために使
用するものである。オクタン価は一次基準燃料を使用し
て決定される。一次基準燃料は、たとえば、ASTMイ
ソオクタン、ASTMn−ヘプタン、ASTMイソオク
タンとn−ヘプタンの容量配分混合物およびASTMイ
ソオクタンに希薄テトラエチル鉛を配合した混合物など
である。
【0005】火花点火エンジンはそれがノッキングのエ
ッジ域で運転された場合にその最大出力と最高燃料効率
を達成する。ノッキングはシリンダー内での燃料空気混
合物の最後の部分の異常爆発である。正常燃焼状態で
は、火花プラグの点火で炎の波ができ、その炎の波はな
めらかにかつ一様的に火花プラグから燃焼室の他側まで
移動し、そして確実にピストンを押し下げ、クランクシ
ャフトを回転させる均一な圧力を形成させる。しかしな
がら、ノッキングが起こると、燃料の最後の部分(火花
プラグから最も遠い部分)が一度に着火してピストンを
ハンマーで叩くような圧力パルスが発生する。そしてノ
ックに伴う”ヒュー”という異常音が発生する。ピスト
ンの運動に変換される燃料エネルギーは少なくなり、エ
ネルギーの多くは熱やピストンまたはシリンダーの変形
や損傷に変換されてしまう。
【0006】ガソリンのオクタン価を決定するための一
次基準方法においてはWaukeshaによって製造されたCF
R48のごとき大型一気筒ASTM承認ノック試験エン
ジンが使用される。そしてガソリンのノック強度が一次
基準燃料(PRF=primaryreference fuel)のノック
強度と比較され、そのガソリンのノック強度が調整前の
PRFのノック強度と同じになるまで圧縮比(C/R)
が調整される。ガソリンのノックの強さをPRFのノッ
クに合致させるために要したC/R調整の量から、標準
参考表を使用して、そのガソリンのオクタン価とPRF
のオクタン価との差を求めることができる。
【0007】標準気化器を使用するBittner の米国特許
第4366701号明細書に開示されているような在来
の装置と方法では、燃料空気比が固定オリフィス(メー
タリングジェット)に対して液頭(フロート室内の燃料
の高さ)を変えることによって変更されている。液頭は
オペレーターの判断に基づいて適当な燃料空気比が得ら
れるよう各ボウルのフロート室をオペレーターが上げ下
げすることによって変更される。このようなタイプの装
置と方法で正確なオクタン価を保証するためにはそのた
めにエンジンを作動し保持するエンジン専門家が必要で
ある。フロート室の高さを調節するのに人間の判断の要
素が入るから、1つの特定の燃料のオクタン価を決定す
るために使用されたステップ・バイ・ステップ操作を正
確にくり返すのは困難である。
【0008】したがって、向上された分析と正確な反復
性とを有するオクタン価の評価システムの必要性が以前
から痛感されていたが、いまだに解決されていない。本
発明は従来技術のオクタン分析装置に関連する上記の問
題を処理したオクタン価決定のための装置と方法を提供
するものである。
【0009】すなわち、本発明の目的は新規なコンピュ
ーター制御と標準ASTM試験エンジンと組み合わせた
燃料取扱システムとを利用した自動車燃料のオクタン価
を決定するための装置と方法を提供することである。本
発明によれば、燃料取扱システムは気化器に所望の燃料
空気混合物を提供するためのスピルタワーとマイクロ弁
を備えた構成をとる。装置の較正のためには一次基準燃
料(PRF)が使用される。そのオクタン価によってP
RFを同定することによって、標準ノック強度を得るた
めの調整がなされそして燃料試料のためのベースライン
として使用される中間目盛ノック強度設定点が決定され
る。
【0010】このベースラインの決定後、分析装置は1
乃至4つの燃料試料を自動的にシーケンスする。最大ノ
ックのための燃料−空気の設定がなされそして次に圧縮
比が一次基準燃料に基づいて決定される。メモリーに保
存されている圧縮比対オクタン価のテーブルおよび対応
する圧縮比測定値(これは大気圧について自動的に補正
される)が被測定燃料試料のオクタン価決定のために使
用される。
【0011】以上、本発明のより重要な特徴のいくつか
を大まかに説明したが、本発明は以下の記載を読むこと
により一層よく理解されるであろう。もちろん、以下に
おいては上記以外の付加的特徴も記載されておりそして
それらも本発明の請求の範囲の対象となるものである。
【0012】本発明の詳細な説明のため、以下、添付図
面を参照して本発明の好ましい実施例を説明する。図面
において同様な部材、構成要素には同じ参照数字が与え
られている。
【0013】図1は燃料のオクタン価を測定するためA
STM承認ノック試験エンジン12と一緒に運転される
本発明の分析装置10の斜視図である。このオクタン分
析装置10は予定量の選択された燃料を燃料容器18
(A〜D)から上記試験エンジン12へ供給するための
マイクロ弁気化器16を含む燃料取扱システム14と、
燃料空気比とシリンダー高を調節するためおよび燃料の
オクタン価を測定するために燃料取扱システム14およ
び試験エンジン12にインターフェース接続されたコン
ピューターシステム20を包含する。本分析装置は緩衝
台座21の上に設置されておりそして換気のため標準排
気系(図示なし)を使用する。
【0014】分析装置10を一次基準燃料(PRF)で
較正後、この分析装置10はトルエン標準化燃料(TS
F:toluene standardization fuel)および/または試験
燃料のオクタン価を測定するため使用される。TSFは
二種またはそれ以上の燃料を容量配分した混合物(たと
えば基準燃料品位トルエン、ASTMn−ヘプタン、希
テトラエチル鉛、ASTMイソオクタンの混合物)であ
り、実験的に決定されたオクタン価および規定の許容範
囲を有している。これらの混合物はエンジン運転条件に
敏感でありそしてノック試験装置が特定オクタンレベル
での燃料試験の先要条件として受け入れ可能な状態にあ
るか否かを指示する。
【0015】本分析装置10を使用して2つの種類のノ
ックエンジン測定オクタン価、すなわちリサーチ(AS
TM D2699) とモーター(ASTM D2700) が測定でき
る。モーターオクタン価の測定はリサーチオクタン価の
場合よりも高速かつ高温で実施される。モーター試験は
より苛酷であるので、モーターオクタン価は同じ燃料の
リサーチオクタン価よりも低くなる。
【0016】好ましい実施例装置10においては、燃料
取扱システム14は次の燃料へ操作員がスイッチを切替
える必要なしに複数の燃料を分析するために使用でき
る。図2に図式的に示したように、燃料取扱システム1
4は4種までの燃料に対する各個の燃料容器18A−
D、プローブ22A−D、燃料ポンプ24A−D、流れ
制御弁26A−D、燃料ライン28A−Dおよび燃料ノ
ズル30A−Dを包含する。分析されるべき燃料はエン
ジン12に設けられた燃料棚32(図1)に置かれてい
る燃料容器18A乃至Dのうちの1つに入れられる。そ
の燃料容器18(A−D)に挿入されたプローブ22
(A−D)が燃料容器18(A−D)から燃料ポンプ2
4(A−D)に至る燃料の連続通路を提供する。燃料が
選択されると(後述する)、その燃料のための燃料ポン
プ24(A−D)が作動され、燃料が燃料容器18(A
−D)から冷却ブロック34を通って燃料ポンプ24
(A−D)へ送られる。この時、流れ制御弁26(A−
D)が燃料ライン28(A−D)と燃料ノズル30(A
−D)を通過してスピルタワー40に入る選択された燃
料の流れを調節する。高い蒸気圧の燃料に伴う問題を減
少させると共に燃料密度に対する温度の影響を低減する
ために燃料は冷却される。
【0017】最大ノック強度燃料空気比とは、燃料の液
位レベルが特定照準ガラスレベル限界内にある時に、試
験エンジン12(図1)内の燃料で最高ノック強度が発
生する燃料と空気の比率である。したがって、本分析装
置10はスピルタワー40のセンターカラム44(図
2)内の燃料の一定レベル(液頭)を保持しながら所望
の燃料空気混合物を得るためにスピルタワー40とマイ
クロ弁組立体42を使用する。この液頭は標準燃料照準
ガラスの1.3の設定値に等しい。この設定値はAST
M限界値0.7乃至1.7の範囲内にある。
【0018】燃料ノズル30A−D(図2)はカバー4
8のついたドーム46を通ってスピルタワー40に入
る。好ましい実施例装置10においては、ドーム46は
アルミでつくられ、カバーはルーサイト製である。ただ
し、これは1つの例であり、他の適当な材料を排除する
ものではない。燃料ノズル30A−Dはスピルトラフ5
0の上方に配置されている。燃料は燃料ノズル30A−
Dから出る時、センターカラム44に到達するために必
要な速度で移動されていなければならない。選択されて
いない燃料のための燃料ノズル30A−Dから滴下する
燃料はセンターカラム44に到達する速度を有していな
いので、スピルトラフ50の中にしたたり落ちてしま
う。これによって選択された燃料の分析の間の汚染が防
止される。
【0019】スピル型気化器16の場合の液頭一定の条
件はエンジン12が消費できる量より多い燃料を供給す
ることによって満たされる。過剰の燃料はスピルタワー
40のセンターカラム44から溢れてスピルトラフ50
に流入しそしてスピルドレイン52を介して排出され
る。
【0020】図3は標準気化器60と組合わせたスピル
タワー40とマイクロ弁組立体42の使用を説明する図
でありそして図4はそのスピルタワー40とマイクロ弁
組立体42の部品分解図である。なお、これらスピルタ
ワー40とマイクロ弁組立体42の部品の数と形状なら
びにそれら部品の相互関係は例示の目的のためにのみ提
示されており、同じ働きする別の構成を排除するもので
はない。分析装置10では燃料空気比はマイクロ弁組立
体42内の可変メータリングジェット54(図4)によ
って変えられる。0.005インチきざみのマイクロ弁
58の運動を与えるためステッピングモーター56が使
用されている。
【0021】図3はボウル64と66を有する四ボウル
気化器ブラケット62に設置された標準気化器60を示
している。他の2つのボウル(不図示)はスピルタワー
40とマイクロ弁組立体42の変更を好都合にするため
気化器ブラケット62からはずされている。気化器本体
フランジ68は燃料選択器70から切り離された状態で
示されている。ボウル64と66のためのフロート型レ
ベルゲージ72と74は燃料選択器60にそれぞれ連結
されたままである。他の2つのフロート型レベルゲージ
(図示なし)は取りはずされている。
【0022】図4の部品分解図に見られるように、選択
弁76がスピルタワー40とマイクロ弁組立体42を気
化器16へインターフェース接続するため燃料選択器7
0に連結される。選択弁76の下部開口82の中にパイ
ププラグ80が挿入される。燃料選択器70の上にはア
ダプターブラケット84が配置されている。
【0023】マイクロ弁組立体42はギヤー86に取り
付けられたステッピングモーター56を含む。ギヤー8
6はギヤー板88とギヤー止め90とによって保持され
ている。マイクロメーター軸92が必要な運動をギヤー
86からロックナット96で固定されたマイクロ弁58
へ伝達する。マイクロ弁58にはマイクロ弁O−リング
98がはめられそしてマイクロ弁アダプター100の中
に挿入される。マイクロ弁ガスケット102がマイクロ
弁アダプター100と燃料メータリングジェット54と
の間のシールを形成する。燃料メータリングジェット5
4は下部開口104を介して弁セレクター78に接続さ
れている。ギヤー86はギヤー囲い106によって包囲
されそしてこのギヤー囲いが支持ブラケット108に固
定され、その支持ブラケットが次にアダプターブラケッ
ト84に取り付けられる。次いで、マイクロ弁組立体4
2が組みつけられた燃料選択器70が気化器本体フラン
ジ68(図3)に再結合される。
【0024】スピルタワー40(図4)は四角形開口1
20を通じてアダプターブラケット84の中に配置され
そして弁セレクター78の上部の開口122の中に取り
付けられる。スピルタワー40と弁セレクター78との
間はスピルタワー40の下部円筒126にはめられたO
−リング124によってシールされる。スピルタワー本
体128は上記センターカラム44とスピル出口130
と132を含む。過剰燃料はこれらスピル出口を通って
スピルトラフ50からスピルドレイン52(図2)へ排
出される。冷却剤入口134と出口136(図4)が、
燃料がスピルタワー40に滞在中、燃料を付加的に冷却
するための手段を提供している。スピルタワー本体12
8にはO−リング13がはめられており、スピルタワー
本体128とスピルドーム46との間のシールを形成し
ている。
【0025】気化器16(図3)は選択された燃料空気
比で気化燃料を試験エンジン12に供給する。この燃料
のオクタン価が圧縮比とノック強度の測定値(燃料が試
験エンジン12内を流れている間に測定がなされる)お
よび既知の圧縮比とノック強度とオクタン価との関係を
利用して決定される。
【0026】本分析装置10のデータと燃料の流れが図
式的に図5に示されている。圧縮比(C/R)はシリン
ダー高とピストン(図示なし)との間の関係である。好
ましい実施例装置10においては、このC/R(または
シリンダー高)はエンジン制御盤150を介してコンピ
ューターシステム20からC/Rドライブ142へ命令
を送ることによって調整されそして線形ポテンショメー
ター144を横切る電圧の出力として測定される。この
電圧信号はそのあとデジタル単位に変換するための信号
調整器を通りそしてコンピュータープロセッサー151
へ入力される。デジタル単位の電圧信号はエンジン制御
盤158(図1)に表示される。デジタルカウンター表
示器(図示なし)は試験エンジン12運転中規定圧縮比
で基準設定値に割り出されたシリンダー高を数値で表示
する。
【0027】標準ノック強度は、ノックメーター152
が50の読みを与えるよう較正された後、ガイドテーブ
ル規定値に設定されたC/Rで最大ノック強度燃料空気
比をもって運転されている試験エンジン12に特定オク
タン価のPRFが使用された時に発生されるノックのレ
ベルである。好ましい本実施例装置10ではウェストン
ノックメータ−(Weston knock meter) 152が使用さ
れている。
【0028】爆燃(デトネーション)メーター154は
試験エンジン12からの電気信号を電気的に増幅し、信
号調整し、その信号をノックメーター152上に表示し
かつコンピューターシステム20へ入力する。ノックメ
ーター152の感度は”スプレッド(spread) ”と呼ば
れ、1オクタン価当りのノックメーター目盛りの目数で
表される。
【0029】図5は燃料取扱システム14、試験エンジ
ン12、エンジン制御盤150およびコンピューターシ
ステム20相互間のインターフェースを示す。好ましい
実施例装置10では封入タッチスイッチ(図示せず)を
有するコンピューターシステム20を使用している。こ
のスイッチを使用すれば外部キーボードなしでオペレー
ターはコンピューターシステムと通信することができ
る。好ましい実施例装置10のコンピューターシステム
20では以下のものが使用されている:1メガバイトメ
モリーを有するコンピュータープロセッサー151とし
て80386sx、ソリッドステートエレクトロルミネセ
ンス(EL)ディスプレー156(図1)を有するEG
Aビデオ、1つの並列ポートと2つの組合せ可能な直列
ポート(図示なし)(RS−232かまたは電気的/光
学的に絶縁されたRS−422/RS−485)、デー
タ保存のための40メガバイト衝撃架装(shock-mounte
d)固定ディスク(図示なし)。コンピューターシステム
20はハードコピーリポートのためプリンター(図示せ
ず)にインターフェース接続することができる。
【0030】コンピューターシステム20はシステム部
品をほこりっぽい環境から保護するため包囲されてい
る。ソリッドステートELディスプレー156は10G
sまでの振動および100Gsまでの衝撃に耐えること
ができる。このディスプレー156はRFIおよびEM
Iの影響を受けないので、本コンピューターシステム2
0を磁界または電界の近くに置くことが可能である。
【0031】標準大気圧で試験される特定PRF混合物
の標準ノック強度におけるシリンダー高(圧縮比)とオ
クタン価との特定の関係を含めたガイドテーブルが被験
燃料の分析中参照するためコンピューターシステム20
に保存されている。
【0032】コンピューター制御シャーシ158(図
5)はコンピュータープロセッサー151を燃料取扱シ
ステム14、エンジン制御盤150および試験エンジン
12にインターフェース接続するために使用される。コ
ンピューター制御シャーシ158は図5に示したように
コンピューターシステム20内に配置しても、図1に示
したようにエンジン制御盤150内に配置してもよい。
24ボルト直流電源(不図示)、1つの継電器盤および
4つのソリッドステートリレー(不図示)がコンピュー
ター制御シャーシ158に取り付けられている。電源は
燃料ポンプ24A−Dとマイクロ弁ステッピングモータ
ー56を駆動するための動力を供給する。継電器盤は燃
料ポンプ選択、C/Rブレーキ制御、マイクロ弁方向お
よび自動/手動C/R中断制御を操作する。4ソリッド
ステートリレーはシリンダー高さを操作し、マイクロ弁
組立体42をオン−オフする。
【0033】封入タッチスイッチ(不図示)は、図6に
示されているように、オペレーターが入力するための1
2のファンクションキー160と1つのキーパッド16
2を与えている。
【0034】装置初期化 装置動作 本分析装置の運転を開始するためには、オペレーターは
燃料を燃料容器18A−Dに装填し、ウォームアップす
る燃料を選択し、コンピューターシステム20をパワー
アップし、ASTMノック試験エンジン12を始動しそ
して装置をメニュー駆動命令により制御する。好ましい
実施例装置10では4つの燃料容器20A−Dが使用さ
れている。これらの燃料はTSF、PRFおよび/また
は被験燃料でありうる。分析装置10が作動された時メ
インメニューがコンピューターディスプレーに表示され
そしてそして図7に示されているすべての動作に対して
メニュー駆動命令が準備される。ファンクションキー1
60によって下記の動作が得られる: F1:オクタン分析メニュー F1:試料/PRF評価(後述) F2:トルエン評価(後述) F2:ユーティリティーメニュー F1:I/O制御 F1:燃料ポンプ1の作動/作動停止のためのトグル F2−4:燃料ポンプ2−4のためのトグル F5:エンジン制御盤150上の上/下矢印(不図示)
を使用してオペレーターがC/Rを上昇/下降させるこ
とが可能 F6:エンジン制御盤150上の上/下矢印(不図示)
を使用してオペレーターが”リッチ”と”リーン”の間
でマイクロ弁をマニュアル移動させることが可能 F7:C/R制御:手動C/R制御可能化/不可能化の
ためのトグル F2:履歴−ファイルにあるすべての試料の列挙 F3:MV初期化(後述) F4:MVサーチ(後述) F5:洗浄−1またはそれ以上のポンプから古い燃料を
パージする F6:エンジン監視(後述) F7:大気圧設定−オペレーターが大気圧を入力すると
装置が自動的に29.92”Hg に補正 F8:エンジン分析(後述) F3:システムメニュー F1:KI較正(後述) F2:CR較正(後述) F3:システムセットアップ(後述) F4:時間−日付セット F5:システムデータ
【0035】オペレーター入力 装置設置後、いくつかの準備較正とテストルーチンが実
施されオクタン分析のためのデータと調整ファクターが
出力される。実施されるルーチンは次のものを含む:シ
ステムセットアップ、時間/日付セット、KI較正、C
/R較正、システムデータ、MV初期化およびエンジン
分析。最初の4つのルーチンは設置後あるいはまた1つ
の方法から他の方法への変換後(たとえばサーチからモ
ーターへの切替後)も実施される。エンジン分析ルーチ
ンは毎日実施するのが好ましくそしてMV初期化ルーチ
ンは装置がパワーアップされるたび毎にまたはマイクロ
弁が手動操作されるたび毎に実施するのが好ましい。オ
ペレーターはシステム初期化データをディスプレー15
6上でメニュー駆動命令を援用しファンクションキー1
60とキーパッド162によって書き込む。初期化デー
タは現在の大気圧、燃料(PRF、TSF、試料)の確
認および複数の燃料の分析順序を含む。
【0036】洗浄サイクル 燃料洗浄サイクルは本分析装置10によって各試料/P
RFの評価(オクタン分析メニューのF1)のスタート
時に自動的に実施されル。また、オペレーターがエンジ
ンを洗浄することを分析装置10に手動で命令すること
ができる(ユーティリティーメニューのF5)。エンジ
ン12はエンジン12から古い燃料をパージするために
約15秒間運転される。
【0037】マイクロ弁初期化 正しい分析のためマイクロ弁58はオペレーターによっ
て初期化される。マイクロ弁の位置がマイクロメーター
軸92から読み取られそしてキーパッド162によりコ
ンピューターシステム20に入力される。コンピュータ
ーシステム20はこの位置を基準として使用しそしてこ
の最初の読みからの差引として将来のマイクロ弁の位置
を決定する。この操作はオペレーターによるマイクロ弁
52の手動調整後はいつでも繰り返されなければならな
い。
【0038】ノック強度較正 試験エンジンのウォームアップ後、分析装置10はノッ
ク強度と圧縮比に関して較正される。これらの較正は装
置が初期化されるごとにかつまたエンジン分析法(リサ
ーチまたはモーター)が変更されるごとに実施されなけ
ればならない。最初の操作(システムメニューのF3)
はノックメーター152で装置のノック強度を較正する
ことである。試験エンジン12が501−Cメーター
(図示なし)を具備している場合には、較正のための電
圧を変えるためにゼロ調整ポットを使用する。具備して
いない場合には外部ミリボルト源を使用する。較正のた
めには、オペレーターは較正電圧をエンジン制御盤15
0上のダイアル(不図示)を使用してディスプレー15
6上の命令により指図された種々の電圧レベルに合わせ
る。較正が完了した時、コンピューターシステム20内
のノック強度はノックメーター152の読みと一致す
る。
【0039】C/R較正 次の操作はC/R較正(システムメニューのF3)であ
る。これはシリンダー高に対してポテンショメーター1
44の出力電圧を割出してスケールするものである。試
験エンジンはこの較正の開始前に運転してウオームアッ
プしておかなければならない。オペレーターはディスプ
レー156に表示された指令に従ってエンジンの機械的
デジタルカウンターを未補正値(リサーチオクタン価の
場合は755、モーターオクタン価の場合は595)に
設定する。エンジンの機械的デジタルカウンターの読み
がその未補正値になることを保証するため、オペレータ
ーは上のカウンターと読みと下のカウンターの読みが同
じになるまでC/Rを調整する。それから、オペレータ
ーはキーパッド162で”ENTER”を押し、コンバ
ータートップとポテンショメーター軸との間に0.30
0インチスペーサーを挿入しそして再びキーパッド16
2で”ENTER”を押す。ディスプレー156で指示
された時にオペレーターはスペーサーを外す。しかし
て、システムC/Rは較正される。デジタルカウンター
の読みはありうる機械的不正確さのため無視される。
【0040】ここでディスプレー156がオペレーター
に高低C/R限度を書き込むよう指示する。これは安全
運転範囲を与えるためC/R制御操作(C/Rドライブ
142へのコマンド)がなされる時、分析装置10が守
る限度である。もし分析装置10がこの限度を超えよう
とすると、試験は中断される。示唆される限度範囲は4
00乃至1000(リサーチ)と300乃至900(モ
ーター)である。
【0041】セットポイントの決定 試験エンジン12が平衡に達した時、ノック強度セット
ポイントが初期化の時のオペレーターの命令(前記)に
より決定される。これは次のいずれかの方法による:適
正範囲(40乃至60)にある場合はノックメーター1
52から現在のノック強度を読み取る,あるいは,オペ
レーターがキーパッド162から入力する。このノック
強度セットポイントは分析を受ける燃料のための目標ノ
ック強度である。この標準ノック強度セットポイントは
100以下のオクタン価を有する4番目の燃料の後およ
び100以上のオクタン価を有する2番目の後に毎回再
設定しなければならない。被験燃料はその燃料グループ
内にPRFを含めてまたは含めないで分析することがで
きる。PRFが含まれない場合は、オペレーターはキー
パッド162を使用して試験エンジン12の前回のPR
F運転からのセットポイントを書き込む。
【0042】トルエン燃料(TSF)またはPRFを含
有する燃料グループが分析されるべき場合には、その試
験の最初の運転の燃料はPRFでありそして分析装置1
0がASTM法D2699とD2700およびIP法2
37と236に記載されているようにPRFノック強度
セットポイントを決定する。このPRFのオクタン価
(オペレーターがキーパッド162で入力する)を使用
して、コンピューターシステム20がテーブルに保存さ
れている情報から対応するシリンダー高を決定する。シ
リンダー高は現在の大気圧(同じくキーパッド162に
より入力)に関して補正するため調整される。シリンダ
ー高をその補正された数値に調整するため制御信号がC
/Rドライブ142に送られる。
【0043】次に燃料空気比サーチ(後述)がピークノ
ック強度に到達するまで実行されそしてマイクロ弁58
に対する設定が決まる。もしオペレーターがシステム初
期化の時にデフォールトオープション(default option)
を選択しておりそして現在のノック強度の読みが40乃
至60の範囲である場合には、その現在の示度が使用さ
れる。両方の条件が満たされない場合は、オペレーター
に爆燃メーター154を中間目盛ノック強度に調整する
よう指示がなされる。
【0044】エンジン分析 エンジン分析は上記較正操作の後かつオクタン分析の前
に実施される。これは診断目的のためにオペレーターに
よって請求されるものである(ユーティリティーメニュ
ーのF8)。この試験の間にコンピューターシステム2
0によって得られた情報は本分析装置10の運転を促進
する。エンジン分析の間コンピューターシステム20は
C/Rドライブファクター、C/R−ノック強度応答フ
ァクターおよびC/R変換器エラーを計算する。これら
ファクターは燃料分析の間に使用され、C/Rドライブ
142の駆動の過剰・過少を最少にする。さらに、ノッ
ク強度安定性ファクターが計算されそして分析の間試験
エンジンが何時平衡に達したかを判定するために使用さ
れる。この操作は5乃至6分間かかりそして通常1シフ
トのスタート時に実施される。
【0045】エンジン分析は30秒間の洗浄で開始され
る。最初の10秒後にノック強度が読み取られる。この
ノック強度が10以下である場合には本分析装置10は
2秒間C/Rを上昇ドライブさせそしてさらに10秒経
過後にノック強度の読みを再チェックする。もしノック
強度が10以下の数値に達しない場合には、メッセージ
がディスプレー156に表示されそして試験は取り止め
られる。
【0046】洗浄の間、ノック強度の読みが10以下で
あった場合には、本分析装置10はC/Rドライブ14
2を使用してノック強度が35乃至65の範囲になるま
でシリンダー高を調整する。平衡20秒後に、分析装置
10はC/Rを2秒間ドライブアップし、試験エンジン
が平衡に達した後そのノック強度を読取り、そしてこれ
ら2つのノック強度の読みを”スプレッド(spread)”と
C/R応答を計算するために使用する。
【0047】”スプレッド”はエンジン分析中に計算さ
れる。これはC/R調整の前と後でC/R位置とノック
強度を読取ることによって行われる。そしてノック強度
の変化(ΔKI)をΔオクタンで割り算して”スプレッ
ド”が決定される。燃料分析の間、この”スプレッド”
は小さな中立帯誤差を補償するために使用される。
【0048】次に9回一連の10秒傾斜計算が実施され
てノック強度安定性ファクターが決定される。この安定
性ファクターは燃料空気比サーチおよびオクタン評価の
間、安定性チェック比較のための基準として使用され
る。エンジンノック安定性は沈着物の堆積、堆積物の性
質およびエンジン摩耗などの原因により一般に時間の経
過とともに劣化する。したがって、安定性チェックは試
験エンジンの性能を監視するために定期的に実施され
る。安定性ファクターは9回の10秒傾斜の平均であ
る。傾斜は次式で計算される: 傾斜=(Y1−Y2)/X (1) 式中、Y1は10秒のスタートにおけるノック強度、Y
2は10秒の終わりにおけるノック強度、そしてXは1
0秒である。最後の10秒傾斜計算の間、C/Rが読み
取られる。統計的チェックがなされそして変換器エラー
が計算される
【0049】オクタン分析 分析されるべき複数の燃料が燃料容器18A−Dに装填
され、関連情報がコンピューターシステム20に入力さ
れ、較正操作が完了した後、オペレーターはオクタン分
析すなわちオクタン価決定の段階に入る。この段階にお
いて、試験エンジン12、コンピューターシステム20
に保存されているテーブル、リサーチ法とモーター法の
両者に対してASTMマニュアルセクション5に概要が
記載されている入力パラメータを使用した自動オクタン
評価がなされる。
【0050】オクタン価は標準ノック強度で運転されて
いるウオームアップされたエンジンにおいて測定され
る。PRFが存在している場合には、このPRFが最初
に評価に供されるようスケジュールが作成される。この
PRF運転の1つの結果が他の燃料のための基準点とし
て使用されるPRFノック強度セットポイント(前記)
である。複数の被験燃料のみが評価される場合には、オ
ペレーターが前回のPRF運転からのPRFノック強度
セットポイントを入力することができる。もし燃料の1
つとしてTSFが含まれている場合は、燃料の順番はP
RF、TSF、被験燃料(もしあれば複数)の順序とな
る。
【0051】洗浄サイクル 次に、分析装置10は選択された燃料の分析を進めてそ
のオクタン価を決定する。各燃料分析のスタート時に分
析装置10は前回に選択された燃料2を洗い出すために
洗浄(パージ)サイクルを実施しそしてマイクロ弁58
とシリンダー高をベースライン位置に調整する。
【0052】安定性チェック 洗浄サイクル終了後、10秒間安定性チェックがなされ
る。これは複数回の安定性チェックのうちの1回でも試
験開始時に計算されていた安定性ファクターの1.6倍
以内のノック強度を確認するまで行われる。装置が9回
の安定性チェック後においても安定でない場合は、ディ
スプレー156にメッセージが出されてオペレーターに
それが通告されそして試験は取り止めになる。
【0053】MVサーチ(燃料空気比サーチ) 次の段階はMVサーチである。オペレーターによって手
動で開始することもできるこのサーチは選択された燃料
のランニング中に最大ノック強度となる燃料空気比サー
チを実行するものである。ノック強度の変化の軌跡がこ
のサーチの間ディスプレー156に表示される。ディス
プレー156上の現状ブロック(図示なし)は5秒ごと
に更新されそして現在のサーチの状態(広い、狭いまた
はファイナル)を示す。その他表示される情報はマイク
ロ弁セッティング、ノック強度、C/Rセッティングお
よび燃料ポンプ番号などである。
【0054】分析装置10はステッピングモーター56
を制御してマイクロ弁58を段進させることによってこ
の燃料空気比サーチを実行する。段進は方向に関して計
算された、1セットの予め選択された広い増分と狭い増
分によりピークノック強度に達するまでそして最適マイ
クロ弁セッティングが決定されるまで行われる。最初に
マイクロ弁58はベースライン位置に調整される。つい
でコンピューターシステム20がマイクロ弁58を広い
ステップで段進させるようステッピングモーター56に
信号を送る。ノック強度は”リーン”から”リッチ”の
方向に行く時により多く反応する。したがって最初のシ
リーズの段進は”リーン”の方向にノック強度が低下す
るまで行われる。このあと、方向が転換されそして次の
シリーズの段進が”リッチ”の方向で別のピークに到達
するまで実施される。ピークはマイクロ弁58が段進さ
れる毎にノックメーター152の入力を比較することに
よって決定される。モーター法(ASTM D-2700)での
ノック強度はリサーチ法(ASTM D-2699)の場合より
もマイクロ弁の運動に対してより多く反応する。したが
って、2つの方法で使用されるサーチ増分(ステップ
幅)は互いに相違する。本好ましい実施例装置10では
リサーチ法での運転の場合には広いステップとして0.
009インチがそして狭いステップとして0.0045
インチが使用される。また、モーター法の運転の場合に
は広いステップとして0.0045インチがそして狭い
ステップとして0.0025インチが使用される。
【0055】好ましい実施例装置10では、1回の燃料
空気比サーチの間に読み取られるノック強度はすべて1
秒間隔でなされた15回の読みの平均である。サーチは
初期ロック強度の読み取りによってスタートする。次い
でマイクロ弁58がリーン方向に広いステップでワンス
テップ段進される。いずれかのステップの間に、ノック
強度が10秒以内に6ノック強度単位またはそれ以上、
低下した場合には、分析装置10は直ちに次のステップ
に進む。次のステップは、ノック強度が低下した場合、
常に反対方向である。各ステップごとに、コンピュータ
ーシステム20は45秒間の間1秒につき1回ノック強
度を入力する。最初の30の読みは捨てられそして残り
の15の読みが平均される。
【0056】このパターンが、コンピューターシステム
20がノック強度がピークに到達したと判断するまで、
繰り返される。そのあと、マイクロ弁58が計算された
広いピーク位置まで移動そしてサーチの狭い部分が開始
される。このパターンは上述したステップの広いパター
ンに対してステップを狭くしており、それ以外は同じで
ある。典型的なサーチは3乃至4の狭いステップを有す
るが、最大11のステップを要する場合もある。狭いス
テップでのサーチの終わりに、マイクロ弁58は計算さ
れた狭いピーク位置へ移動される。この計算は放物線の
頂点を求める計算式である。
【0057】安定性チェック MVサーチが完了したら、いま1つの安定性チェックが
実行される。もし9回のチェック後において、安定性が
安定性ファクターの1.1倍以内になかった場合には、
試験は取り止められる。
【0058】オクタン価の計算 安定性チェックにパスしたら、燃料の最終的オクタン価
が大気圧について補正されそして計算された”スプレッ
ド”を使用して調整されたシリンダー位置の読み(C/
R)から決定される。燃料がTSFの場合、そのオクタ
ン価が保存されている数値に対して比較されてそのオク
タン価が目盛られたオクタン価の規定誤差許容範囲内で
あるか否かがチェックされる。オペーレーターはその結
果を知らされる。
【0059】被験燃料のオクタン価が下記量だけPRF
のオクタン価と差異していた場合にはその被験燃料のオ
クタン価は受け入れられない: 被験燃料のオクタン価 オクタン価の差 90以下 2.0 90−100 1.0 100−102 0.7 102−105 1.3 105以上 2.0 計算されたオクタン価についてその差が表の数値より大
きい場合には、被験燃料が許容範囲を超過したことがオ
ペレーターに知らされる。
【0060】要約すると、既知のノック強度セットポイ
ントに較正された装置で燃料のオクタン価を決定するた
め、下記の工程が実施される:古い燃料が試験エンジン
からパージされる、一次基準燃料のためのシリンダー高
がテーブルから決定されそして現在の大気圧について補
正される、C/R(シリンダー高)が上記により決定さ
れた高さに調整されてノック強度が予定範囲内とされ
る、安定性チェックが実行される、燃料空気比サーチが
選択されたC/Rで被験燃料を使用して最大ノック強度
を得るべく実施される(すなわち、最大ノックが起こる
まで燃料と空気の混合比を種々変えて技術上目標との差
をゼロとする)、マイクロ弁58がリーンからリッチの
方向に広いステップでピークセッティングが決定される
までそして次に狭いステップでピークセッティングが決
定されるまで調整される、ピーク燃料空気比で試験エン
ジン12を運転しながらノック強度セットポイントが達
成されるまでC/Rが調整される、C/Rの位置が読み
取られそしてスプレッドファクターを使用して中立帯誤
差を除去するため補整される、そしてオクタン価がC/
R位置と燃料空気比との間の既知の関係に基づいて計算
される。分析された燃料がトルエンである場合はこのあ
と許容範囲チェックが実施される。以上、本発明を好ま
しい実施例について詳細に説明したが、上記した装置と
方法の細部は、本発明の範囲を逸脱することなく、各種
変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ASTM承認試験エンジンを使用した本発明の
分析装置の斜視図である。
【図2】分析装置の燃料取扱システムの概略図である。
【図3】スピルタワーとマイクロ弁組立体を有する気化
器の斜視図である。
【図4】気化器のスピルタワーとマイクロ弁組立体の部
品展開図である。
【図5】本発明の分析装置のデータ、制御および燃料の
流れを図式的に示す。
【図6】コンピューターの操作盤の前面図である。
【図7】コンピューターのメニューの系統的構成図表で
ある。
【符号の説明】
10 分析装置 12 試験エンジン 14 燃料取扱システム 16 気化器 18 燃料容器 20 コンピューターシステム 21 緩衝台座 22 プローブ 24 燃料ポンプ 26 流れ制御弁 28 燃料ライン 30 燃料ノズル 32 燃料棚 34 冷却ブロック 40 スピルタワー 42 マイクロ弁組立体 44 スピルタワーのセンターカラム 50 スピルトラフ 52 スピルドレイン 54 可変メータリングジェット 56 ステッピングモーター 62 四ボウル気化器ブラケット 64、66 ボウル 72、74 フロート型レベルゲージ 78 弁セレクター 92 マイクロメーター軸 142 C/Rドライブ 144 ポテンショメーター 150 エンジン制御盤 151 コンピュータープロセッサー 152 ノックメーター 154 爆燃(デトネーション)メーター 156 ディスプレー 160 ファンクションキー 162 キーパッド
フロントページの続き (72)発明者 スティーブン パーナ アメリカ合衆国,08690 ニュージャーシ ィ,ハミルトン スクエアー,アバット ロード 22 (72)発明者 ジョー バウス,シニア アメリカ合衆国,08062 ニュージャーシ ィ,マリカ ヒル,ボックス 208エヌ, ルーラル ルート ナンバー3 (72)発明者 ハーベイ フェラー アメリカ合衆国,08534 ニュージャーシ ィ,ペニントン,ティータス ミル ロー ド 7

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高さが調節可能なシリンダーと燃料空気
    比が調節可能な気化器を有するノック試験エンジンを装
    備したコンピューター制御オクタン分析装置を使用して
    被験燃料のオクタン価を決定する方法は下記工程を含
    む: (a)既知オクタン価を有する一次基準燃料(PRF)
    をエンジンに供給しながら、装置に入力された大気圧、
    シリンダー高、ノック強度、燃料空気比測定値に応答し
    て装置を較正し; (b)PRFのオクタン価と大気圧に基づいて補正され
    たシンリンダー高にシリンダー高を調整し; (c)該補正されたシリンダー高に対するノック強度セ
    ットポントを設定し; (d)該ノック強度セットポイントに達するまで気化器
    内の燃料空気比を調節することによって燃料空気比を決
    定し; (e)その燃料空気比で気化器に被験燃料を供給しなが
    ら、該ノック強度セットポイントに達するまでシリンダ
    ー高を調節することによってシリンダー高ファクターを
    決定し; (f)そのシリンダー高ファクターと該燃料空気比ベー
    スラインとに基づいて被験燃料のオクタン価を決定す
    る。
  2. 【請求項2】 試験エンジンがさらに燃料空気比調節の
    ためのマイクロ弁を含みそして燃料空気比ベースライン
    決定の工程がさらに下記の工程を包含している請求項1
    記載の被験燃料のオクタン価を決定する方法: (a)マイクロ弁を予め設定された位置からよりリーン
    な混合比の方向に一組の広いステップを通じて、ノック
    強度の変化が予め決定された閾値より少なくなるまで移
    動させ; (b)マイクロ弁を上記と反対の方向に狭いステップ
    で、ピークノック強度に達するまで移動させ; (c)燃料空気比ベースラインとして該マイクロ弁を使
    用する;ここで該広いステップはリサーチオクタン価決
    定(RON)の場合は約0.009インチそしてモータ
    ーオクタン価決定(MON)の場合は約0.0025イ
    ンチでありそして該狭いステップはRONの場合は約
    0.0045インチそしてMONの場合は約0.002
    5インチである。
  3. 【請求項3】 気化器とシリンダーとを有するノック試
    験エンジンと組み合わせて作動される被験燃料のオクタ
    ン価を決定するためのオクタン分析装置は下記の要素を
    包含する: (a)一次基準燃料および被験燃料を気化器に供給する
    ための燃料取扱システム; (b)気化器へ供給される被験燃料と空気の混合物の混
    合比を調整するための燃料空気比調整手段; (c)シリンダーの高さを調整するためのシリンダー高
    調整手段; (d)PRFと被験燃料を試験エンジンに供給しながら
    該エンジン内のノック強度を測定するための爆燃測定手
    段; (e)装置へインターフェース接続するためのオペレー
    ター入力/出力手段; (f)下記のためのコンピューター: i)上記爆燃手段、シリンダー高調整手段、燃料空気比
    調整手段、およびオペレーター入力/出力手段からデー
    タを受け取る; ii)ノック強度セットポイントを決定する; iii)シリンダー高ベースラインを決定する; iv )燃料空気比調整手段、シリンダー高調整手段およ
    びオペレーター入力/出力手段へデータを送る; v)ノック強度ベースライン、シリンダー高ベースライ
    ン、燃料空気比ファクターに基づきオクタン価を決定す
    る。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの被験燃料のための燃料
    取扱システムが下記のものを包含している請求項3記載
    のオクタン分析装置: (a)各被験燃料ために各1つの燃料容器; (b)冷却ブロック; (c)各燃料容器を該冷却ブロックを介して気化器へ接
    続するための燃料ライン; (d)被験燃料を燃料容器から該冷却ブロックを介して
    気化器へ送る各被験燃料のための燃料ポンプ; (e)各燃料ラインに設けられた燃料調節弁; (f)被験燃料を選択するための燃料セレクター。
  5. 【請求項5】 燃料空気比調整手段がさらに下記のもの
    を包含している請求項3記載のオクタン分析装置: (a)選択された被験燃料を燃料取扱システムから受け
    取るためのスピルタワー、このスピルタワーは被験燃料
    を一定高さに保持する; (b)被験燃料をスピルタワーから受け取るためのマイ
    クロ弁組立体、このマイクロ弁組立体は該被験燃料を気
    化器内へ通すための調節可能な開口を有している。
JP22544094A 1993-09-21 1994-09-21 オクタン価を決定するための分析方法と装置 Withdrawn JPH07167854A (ja)

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