JP4327678B2 - 水素添加内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガソリンと水素を燃料として運転可能な水素添加内燃機関の制御装置に関し、特に、筒内圧力を水素添加割合の増減によって抑制する技術に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、ガソリンとともに水素を内燃機関の燃料として使用する技術が知られている。水素は燃焼性に優れているため、ガソリンに水素を添加することでノッキングを抑制して出力や燃費を向上させることができる。
特開2004−116398号公報 特開平6−200805号公報
ところで、内燃機関の筒内圧力は、燃焼室を構成するヘッド、ヘッドガスケット、ピストン及びシリンダライナや、荷重を受けるコンロッド、クランク軸、軸受け、シリンダブロック、ヘッドボルト、クランクキャップ及びクランクキャップボルト等の各部品の強度や耐久性に影響を与える。特に、筒内圧力の最高値(最高筒内圧力)は、これら部品の強度や耐久性に大きく影響して内燃機関の寿命を左右する。上記従来技術のようにガソリンに水素を添加する場合には、水素の添加の程度によっては、燃焼速度の上昇によって最高筒内圧力が過大になってしまう可能性がある。また、水素の添加量は一定であっても、気温や気圧等の環境条件の影響で最高筒内圧力が通常よりも過大になってしまう可能性もある。なお、最高筒内圧力を抑制する方法として、水素の添加量を減らすことが考えられる。しかし、単に水素の添加量を減量しただけでは、総発熱量の減少によって必要なトルクを得られなくなってしまう。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、トルクを低下させることなく最高筒内圧力が過大になることを防止できるようにした水素添加内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、ガソリンと水素を燃料として運転可能な水素添加内燃機関の制御装置において、
前記内燃機関の運転状態に応じて決定された割合でガソリンと水素の噴射量制御を行う燃料噴射量制御手段と、
前記内燃機関の筒内圧力の最高値を検出する筒内圧力検出手段と、
前記筒内圧力検出手段により検出された最高筒内圧力が第1所定値を超えたときには、水素の添加割合を減少側に補正する水素添加割合補正手段と、
を備えることを特徴としている。
第2の発明は、上記第1の発明において、前記筒内圧力検出手段は、特定の代表気筒の最高筒内圧力を検出するように構成され、
前記水素添加割合補正手段は、前記筒内圧力検出手段により検出された前記代表気筒の最高筒内圧力が前記第1所定値よりも低い第2所定値を超えたときには、前記代表気筒以外の気筒の水素添加割合を減少側に補正することを特徴としている。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、前記燃料噴射量制御手段は、前記内燃機関の運転状態から前記内燃機関の負荷率の目標値を決定する目標負荷率設定手段と、前記内燃機関の運転状態から水素の添加割合を決定する水素添加割合設定手段とを含み、目標負荷率と水素添加割合からガソリンと水素のそれぞれが分担する負荷率を演算し、ガソリンが分担する負荷率からガソリン噴射量を決定するとともに、水素が分担する負荷率から水素噴射量を決定するように構成されていることを特徴としている。
第1の発明によれば、最高筒内圧力が第1所定値を超えたら水素添加割合が減少側に補正されるので、燃焼速度が抑えられて最高筒内圧力は低下する。これにより、最高筒内圧力が過大になることは防止され、内燃機関の寿命の低下は防止される。また、水素噴射量が減量された分、ガソリン噴射量が増量されるので、内燃機関から出力されるトルクの低下は抑制される。
なお、製造誤差や経時変化等の影響により、同一の水素添加割合であっても各気筒の最高筒内圧力にはばらつきが生じている可能性がある。このため、最高筒内圧力を特定の代表気筒についてのみ検出する場合、代表気筒の最高筒内圧力が上記の第1所定値を超えていなくても、他の気筒の最高筒内圧力は第1所定値を超えて過大になっているおそれがある。この点に関し、第2の発明によれば、代表気筒の最高筒内圧力が第1所定値よりも低い第2所定値を超えた時点で代表気筒以外の気筒の水素添加割合は減少側に補正されるので、代表気筒以外の気筒の最高筒内圧力が予期せず過大になってしまうことを防止することができる。
また、第3の発明によれば、水素噴射量とガソリン噴射量は目標負荷率を前提として決定されるので、内燃機関から出力されるトルクの低下はより確実に抑制される。
実施の形態1.
以下、図1乃至図3を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は本発明の実施の形態1としての制御装置が適用された内燃機関の概略構成を示す図である。内燃機関2は内部にピストン8が配置されたシリンダブロック6と、シリンダブロック6に組み付けられたシリンダヘッド4を備えている。ピストン8の上面からシリンダヘッド4までの空間は燃焼室10を形成しており、この燃焼室10に連通するように吸気ポート18と排気ポート20がシリンダヘッド4に形成されている。吸気ポート18と燃焼室10との接続部には、吸気ポート18と燃焼室10との連通状態を制御する吸気バルブ12が設けられ、排気ポート20と燃焼室10との接続部には、排気ポート20と燃焼室10との連通状態を制御する排気バルブ14が設けられている。また、燃焼室10の頂部には、図示していない点火プラグとともに燃焼室10内の圧力(筒内圧力)を検出する筒内圧力センサ76が取り付けられている。本実施形態では、筒内圧力センサ76は全ての気筒にではなく、特定の代表気筒にのみ取り付けられているものとする。
吸気ポート18には、燃料を噴射するための2つのインジェクタ50,60が気筒毎に設けられている。一方のインジェクタ60はガソリンインジェクタであり、通電制御により開閉駆動されてガソリンを噴射する電磁弁である。ガソリンインジェクタ60は、ガソリン通路64を介してガソリンタンク62に接続されている。ガソリン通路64にはガソリンポンプ66が配置され、ガソリンタンク62内のガソリンはガソリンポンプ66によって圧縮されてガソリンインジェクタ60に供給される。もう一方のインジェクタ50は水素インジェクタであり、通電制御により開閉駆動されて水素を噴射する電磁弁である。水素インジェクタ50は、水素通路54を介して水素タンク52に接続されている。水素通路54には水素ポンプ56が配置され、水素タンク52内の水素は水素ポンプ56によって圧縮されて水素インジェクタ50に供給される。
また、内燃機関2には、その制御装置としてECU(Electronic Control Unit)70が備えられている。ECU70の出力側には前述のガソリンインジェクタ60,水素インジェクタ50等の種々の機器が接続されている。ECU70の入力側には前述の筒内圧センサ76の他、アクセルポジションセンサ72やクランク角センサ74等の種々のセンサ類が接続されている。アクセルポジションセンサ72は、アクセルペダルの開度に応じた信号を出力するセンサであり、クランク角センサ74はクランク角に応じた信号を出力するセンサである。ECU70は、各センサの出力に基づき、所定の制御プログラムに従って各機器を駆動するようになっている。
ECU70により実施される内燃機関2の制御の一つとして、ガソリンインジェクタ60からのガソリン噴射量、及び水素インジェクタ50からの水素噴射量を決定する燃料噴射量制御がある。図2は、ECU70により実行される燃料噴射量制御ルーチンについて示すフローチャートである。本ルーチンは、一定のクランク角毎に周期的に実行される。
燃料噴射量制御ルーチンの最初のステップ100では、アクセルポジションセンサ72の信号からアクセル開度が読み込まれるとともに、クランク角センサ74の信号から回転数(クランク軸の回転速度)が読み込まれる。次のステップ102では、予め記憶されているマップからステップ100で読み込まれたアクセル開度と回転数に応じた内燃機関2の負荷率の目標値(目標負荷率)が算出される。負荷率は内燃機関2の負荷状態を数値で表したものであり、無負荷のときに0%となり全負荷のときに100%となる。また、ステップ104では、予め記憶されているマップからステップ100で読み込まれたアクセル開度と回転数に応じた水素添加割合が算出される。本実施形態では、ガソリンと水素を合わせた燃料全体の総発熱量に対する水素の発熱量の比として水素添加割合を定義する。
次のステップ106では、目標負荷率と水素添加割合から、次の式(1)及び式(2)を用いてガソリンと水素のそれぞれが分担する負荷率が算出される。
水素負荷率 = 目標負荷率 × 水素添加割合 ・・・(1)
ガソリン負荷率 = 目標負荷率 − 水素負荷率 ・・・(2)
上記の式(1)及び式(2)において、目標負荷率には、ステップ102で算出された値が用いられる。一方、水素添加割合には、ステップ104で算出された水素添加割合を基本値として、この基本値を後述する水素添加割合制御ルーチンにより補正した値が用いられる。
さらに次のステップ108では、次の式(3)を用いて水素負荷率から水素インジェクタ50の開弁時間が算出されるとともに、次の式(4)を用いてガソリン負荷率からガソリンインジェクタ60の開弁時間が算出される。
水素インジェクタ開弁時間 = 水素負荷率 × 係数1 ・・・(3)
ガソリンインジェクタ開弁時間 = ガソリン負荷率 × 係数2 ・・・(4)
上記の式(3)及び式(4)において、各係数は、各インジェクタの単位開弁時間当たりの燃料噴射量や各燃料の単位量当たりの発熱量等から決定されている。これら係数は固定値でもよく変数でもよい。ただし、係数1に関しては、温度や圧力による水素の体積変化を考慮して水素通路54を流れる水素の温度や圧力によって決まる変数とするのが好ましい。
ステップ108で算出された水素インジェクタ開弁時間は、水素インジェクタ50を駆動するECU70内のドライバにセットされる。またガソリンインジェクタ開弁時間は、ガソリンインジェクタ60を駆動するECU70内のドライバにセットされる。ステップ108の処理は燃料噴射タイミングの前に実行されるようになっており、各ドライバはステップ108で設定された各開弁時間に基づいて各インジェクタ50,60を駆動する。
ECU70は、上記の燃料噴射量制御ルーチンととともに、燃料噴射量制御にかかるルーチンとして次の水素添加割合制御ルーチンも実行する。図3は、ECU70により実行される水素添加割合制御ルーチンについて示すフローチャートである。本ルーチンは、筒内圧力の抑制を目的として実行されるルーチンであり、一定クランク角毎(例えば、筒内圧力センサ76が備えられる代表気筒のサイクル毎)に周期的に実行される。
水素添加割合制御ルーチンの最初のステップ200では、筒内圧センサ76により検出される最高筒内圧力Pmaxが第1所定値P1を超えているか否か判定される。最高筒内圧力Pmaxは、前回のステップ200の実行から今回のステップ200の実行までの間に検出された筒内圧力の最高値であり、本ルーチンが実行される度に更新されていくようになっている。第1所定値P1は、筒内圧力の影響を受ける各部品の強度や耐久性を考慮して設定された筒内圧力の上限値である。
ステップ200の判定の結果、最高筒内圧力Pmaxが第1所定値P1を超えていると判定された場合には、水素添加割合が減少側に補正される(ステップ202)。具体的には、現在の水素添加割合から所定割合(例えば数%)が補正値として減算される。前述のようにステップ104で算出される水素添加割合は基本値であり、ステップ202の処理が実行される度に基本値から補正値が減算されていく。ステップ108で算出される水素インジェクタ開弁時間は補正された水素添加割合に基づいて設定されるので、水素添加割合が減少側に補正された結果、水素インジェクタ50からの水素噴射量は減量される。逆にガソリンインジェクタ60からのガソリン噴射量は、水素添加割合の減少に伴うガソリン添加割合の増大によって増量される。
このように水素添加割合が減少側に補正され、燃焼性に優れた水素の噴射量が減量される結果、燃焼室10内の燃焼速度が低下して最高筒内圧力Pmaxは低下する。これにより、筒内圧力の影響を受ける各部品の負担を軽減することができ、内燃機関2の寿命の低下を防止することができる。また、このとき、燃焼性に優れた水素の噴射量が減少する分、若干のトルクの変化はあるものの、水素噴射量とガソリン噴射量は燃料噴射量制御ルーチンにおいて目標負荷率を前提として決定されるので、トルクが大きく低下することも防止される。
ステップ200の判定の結果、最高筒内圧力Pmaxが第1所定値P1以下と判定された場合には、ステップ204以降の処理が実行される。ステップ204以降の処理は、ステップ202で補正された水素添加割合をアクセル開度と回転数から決まる水素添加割合(マップ値)に戻すための処理である。まず、ステップ204では、前述のマップからアクセル開度と回転数に応じたマップ値が読み込まれる。次のステップ206では、現在の水素添加割合とマップ値が比較される。通常、上記の燃料噴射制御ルーチンで説明したように、水素添加割合はアクセル開度と回転数から決まるマップ値に設定されている。しかし、ステップ202で水素添加割合の減少側への補正が行われたときには、水素添加割合はマップ値よりも小さくなっている。ステップ206の判定の結果、水素添加割合とマップ値が等しい場合には、水素添加割合は現状の値に維持される。一方、水素添加割合がマップ値よりも小さいと判定された場合には、水素添加割合をマップ値に一致させるように水素添加割合の増大側への補正が行われる(ステップ208)。ステップ204乃至208の一連の処理が行われることにより、例えば最高筒内圧力Pmaxの上昇が一時的な現象であったような場合には、最高筒内圧力Pmaxが第1所定値P1以下になった後、水素添加割合はアクセル開度と回転数に応じた本来の値に速やかに戻される。
上記実施の形態では、ECU70により図2の燃料噴射量制御ルーチンが実行されることで、第1の発明の「燃料噴射量制御手段」と、第3の発明の「目標負荷率設定手段」、「水素添加割合設定手段」及び「燃料噴射量制御手段」が実現されている。また、ECU70により図3の水素添加割合制御ルーチンが実行されることで、第1の発明の「水素添加割合補正手段」が実現されている。
実施の形態2.
次に、図4及び図5を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。
本発明の実施の形態2としての制御装置は、実施の形態1において、ECU70に、図3の水素添加割合制御ルーチンに代えて図4の水素添加割合制御ルーチンを実行させることにより実現することができる。基本ルーチンである燃料噴射量制御ルーチンは、本実施形態においても実行されている。
図5は、水素添加割合の増減に対する最高筒内圧力Pmaxの変化を示す内燃機関2の特性図である。この特性図に示すように、製造誤差や経時変化等の影響により、各気筒の最高筒内圧力Pmaxにはばらつきが生じている場合がある。このため、本実施形態のように筒内圧力センサ76が特定の代表気筒にのみ備えられ、代表気筒の筒内圧力のみ検出する場合、代表気筒の最高筒内圧力Pmaxが第1所定値を超えていなくても、他の気筒の最高筒内圧力Pmaxは第1所定値を超えて過大になっている可能性がある。本実施形態では、図4の水素添加割合制御ルーチンにより代表気筒とそれ以外の気筒とで水素添加割合の制御を異ならせることで、代表気筒以外の気筒の最高筒内圧力Pmaxが予期せず過大になってしまうことを防止している。なお、本ルーチンも一定クランク角毎(例えば、代表気筒の1サイクル毎)に周期的に実行される。
図4の水素添加割合制御ルーチンの最初のステップ300では、筒内圧センサ76により検出される代表気筒の最高筒内圧力Pmaxが第1所定値P1を超えているか否か判定される。ステップ300の判定の結果、代表気筒の最高筒内圧力Pmaxが第1所定値P1を超えていると判定された場合には、全気筒の水素添加割合が一様に減少側に補正される(ステップ302)。水素添加割合の補正方法は実施の形態1と同様であるので、ここでは説明を省略する。水素添加割合の減少補正により、全気筒の水素インジェクタ50からの水素噴射量は減量され、全気筒のガソリンインジェクタ60からのガソリン噴射量は、水素添加割合の減少に伴うガソリン添加割合の増大によって増量される。
一方、ステップ300の判定の結果、代表気筒の最高筒内圧力Pmaxが第1所定値P1以下と判定された場合には、代表気筒の最高筒内圧力Pmaxが第2所定値P2を超えているか否か判定される(ステップ304)。第2所定値P2は第1所定値P1よりも低い値であり、代表気筒の最高筒内圧力Pmaxと他の気筒の最高筒内圧力Pmaxとの差を考慮して設定されている。例えば、図5に示すように代表気筒の最高筒内圧力Pmaxが全気筒の中で最も低いと仮定した上で、予想される最も高い気筒との最高筒内圧力Pmaxの差を第1所定値P1と第2所定値P2との差として設定してもよい。判定の結果、代表気筒の最高筒内圧力Pmaxが第2所定値P2を超えていると判定された場合には、代表気筒の水素添加割合は現状の値に維持されるが、代表気筒以外の気筒の水素添加割合は減少側に補正される(ステップ306)。
水素添加割合が減少側に補正されることで、代表気筒以外の気筒の最高筒内圧力Pmaxは低下する。これにより、各気筒の最高筒内圧力Pmaxにばらつきがあり、且つ、筒内圧力センサ76が一部の気筒にしか備えられていない場合でも、筒内圧力センサ76を備えていない気筒の最高筒内圧力Pmaxが予期せず過大になることを防止することができる。したがって、本ルーチンによれば、筒内圧力の影響を受ける各部品の負担をより軽減することができ、内燃機関2の寿命の低下をより確実に防止することができる。
ステップ304の判定の結果、最高筒内圧力Pmaxが第2所定値P2以下と判定された場合には、ステップ308以降の処理が実行される。ステップ308以降の処理は、ステップ302或いはステップ306で補正された水素添加割合をアクセル開度と回転数から決まる水素添加割合(マップ値)に戻すための処理である。ステップ308では、アクセル開度と回転数に応じたマップ値が読み込まれ、ステップ310では、現在の水素添加割合とマップ値が比較される。比較の結果、水素添加割合とマップ値が等しい場合には、水素添加割合は現状の値に維持されるが、水素添加割合がマップ値よりも小さいと判定された場合には、水素添加割合をマップ値に一致させるように水素添加割合の増大側への補正が行われる(ステップ312)。ステップ308乃至312の一連の処理は気筒毎に実行される。
上記実施の形態では、ECU70により図4の水素添加割合制御ルーチンが実行されることで、第2の発明の「水素添加割合補正手段」が実現されている。
その他.
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば、次のように変形して実施してもよい。
上記実施の形態では、特定の代表気筒にのみ筒内圧力センサ76を備えているが、全気筒に筒内圧力センサ76を備えてもよい。これによれば、図3に示す水素添加割合制御を気筒毎に行うことができ、各気筒の最高筒内圧力Pmaxが第1所定値P1を超えて過大になることをより確実に防止することができる。
また、図1の構成では、水素インジェクタ50を吸気通路30に配置することとしているが、その配置はこれに限定されるものではない。すなわち、水素インジェクタ50は、燃焼室10内に直接、水素を噴射できるようにシリンダヘッド4に組み込んでもよい。ガソリンインジェクタ60に関しても同様であり、燃焼室10内に直接、ガソリンを噴射できるようにシリンダヘッド4にガソリンインジェクタ60を組み込んでもよい。
本発明の実施の形態1としての制御装置が適用された内燃機関の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1において実行される燃料噴射量制御ルーチンについて示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において実行される水素添加割合制御ルーチンについて示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2において実行される水素添加割合制御ルーチンについて示すフローチャートである。 水素添加割合の増減に対する最高筒内圧力の変化を示す特性図である。
符号の説明
2 内燃機関
10 燃焼室
12 吸気弁
14 排気弁
18 吸気ポート
20 排気ポート
50 水素インジェクタ
52 水素タンク
60 ガソリンインジェクタ
62 ガソリンタンク
70 ECU(Electronic Control Unit)
72 アクセルポジションセンサ
74 クランク角センサ
76 筒内圧力センサ

Claims (3)

  1. ガソリンと水素を燃料として運転可能な水素添加内燃機関の制御装置において、
    前記内燃機関の運転状態に応じて決定された割合でガソリンと水素の噴射量制御を行う燃料噴射量制御手段と、
    前記内燃機関の筒内圧力の最高値を検出する筒内圧力検出手段と、
    前記筒内圧力検出手段により検出された最高筒内圧力が第1所定値を超えたときには、水素の添加割合を減少側に補正する水素添加割合補正手段と、
    を備えることを特徴とする水素添加内燃機関の制御装置。
  2. 前記筒内圧力検出手段は、特定の代表気筒の最高筒内圧力を検出するように構成され、
    前記水素添加割合補正手段は、前記筒内圧力検出手段により検出された前記代表気筒の最高筒内圧力が前記第1所定値よりも低い第2所定値を超えたときには、前記代表気筒以外の気筒の水素添加割合を減少側に補正することを特徴とする請求項1記載の水素添加内燃機関の制御装置。
  3. 前記燃料噴射量制御手段は、前記内燃機関の運転状態から前記内燃機関の負荷率の目標値を決定する目標負荷率設定手段と、前記内燃機関の運転状態から水素の添加割合を決定する水素添加割合設定手段とを含み、目標負荷率と水素添加割合からガソリンと水素のそれぞれが分担する負荷率を演算し、ガソリンが分担する負荷率からガソリン噴射量を決定するとともに、水素が分担する負荷率から水素噴射量を決定するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の水素添加内燃機関の制御装置。
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