JP4667194B2 - 規制制御システム、無線通信端末装置、規制制御方法、無線通信端末制御方法 - Google Patents
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Description
また、乱数を利用した発信規制として、特許文献4、特許文献5に記載されている技術がある。特許文献4では、発信規制の程度を負荷の程度に応じて段階的に変化させるため乱数を発生させ、得られた乱数と規制呼数比率との比較結果に応じて規制を行っている。そして、発生乱数値を「0」〜「100」までとすることで、規制呼数比率を表現する百分率と合わせている。特許文献5では、発生した乱数と閾値との比較結果に応じて、特定接続先への接続を制御することで、通信網における負荷増大を抑えている。
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は群分けを廃し、端末全体の規制を任意の規制率に従って高い精度で実現することのできる規制制御システム、無線通信端末装置、規制制御方法、無線通信端末制御方法を提供することである。
(規制制御システム)
まず、本実施形態にかかる無線通信における規制制御システムの構成について説明する。
図1は、本実施形態にかかる無線通信における規制制御システムの構成図である。本実施形態にかかる規制制御システムは、無線基地局装置1と、無線通信端末装置2とを有している。これら無線基地局装置1及び無線通信端末装置2は実際にはそれぞれ複数設けられているが、ここでは説明を簡単にするために各装置1ずつの構成としている。
図2は、規制情報受信にかかるシーケンス図である。
無線基地局装置内では、通信手段10における輻輳状態が発生すると、その情報が規制制御手段11に通知される(S201)。情報の内容は、例えば、CPU使用率、帯域の使用率、単位時間あたりのパケット数、ビットエラーレートや干渉率等の情報等である。それらの情報を用い、規制制御手段11では、規制率と規制単位時間を決定する(S202)。規制率と規制単位時間は、あらかじめ求められた数値か、あるいは、規制率に対して最終的に通信手段10からフィードバックされた情報を元に決定された値を採用する。同様に規制単位時間も、それらの情報に基づいて決定される。
(規制タイマの発動・規制状態の変更)
図3は、規制タイマの発動と、規制状態の変更にかかるシーケンス図である。
乱数発生手段25では乱数取得依頼を受け取ると乱数値を発生され、それを返す(S304、S304’)。ここでは説明を簡単にするために、例えば乱数発生手段25は「0」から「1」までの間の乱数値を返す物とする。乱数値を受け取った規制可否決定手段24は、その乱数値と規制可否決定手段24内で記憶していた規制率と比較して規制可否を決定する(S305、S305’)。具体的な比較方法は、図5を参照して、後述する。
以後同様に、規制単位時間に従って規制タイマを周期的に発動して、上記の動作が繰返し行われる。
図4は、実際の通信が発生した際の通信規制のシーケンス図である。
通信要求制御手段27は、通信要求や通信セッションの開始要求が無線通信端末装置内で発生した場合、その通信要求を通信規制状態に合わせて破棄するかどうかを決定する。通信要求制御手段27は、通信要求又は通信セッション開始要求を受け付けると(S401)、規制状態を規制状態保存手段26に問い合わせる(S402)。規制状態保存手段26では、保存してある規制状態を規制状態応答として返答する(S403)。この規制状態応答には現在が規制されているかどうかの状態が含まれている。つまり、通信要求を受け付けて良いかどうかの可否を示す情報が含まれている。
一方、通信要求不可の状態、つまり規制されている状態であれば、そのまま通信セッションは破棄され、代わりに通信要求拒否表示が表示出力手段28に送られ、通信要求が拒否されたことがユーザやシステムに対して通知される(S404→S407→S408)。
図5は、規制可否決定手段24内での規制可否決定方法を示す図である。
同図において、あらかじめ範囲を決められた通知規制率(例えば0%〜100%や、「0」〜「1」の数値等)と、発生する範囲が前述の範囲と一致している乱数の値との比較を行うことによって、規制可否決定手段24内での規制可否(規制あり、規制なし)が決定される(S501)。そして、通知規制率が乱数を上回った場合を「規制あり」、通知規制率が乱数を下回った場合を「規制なし」とすることによって、規制可否が決定される。
なお、上述した規制制御システムにおける各装置の構成は、上記した内容に限定されるものではなく、同等の機能が備わっていれば良い。
また、本明細書で述べている通信要求及び通信セッション要求は、携帯電話の発呼制御やIP電話のSIP(Session Initiation Protocol)制御における発呼等の音声通信におけるセッション要求だけではなく、i−mode(登録商標)等のセッション要求、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)におけるTCPセッションの要求、各種アプリケーションにおけるセッション要求に代表されるデータ通信におけるセッション要求でも同様に扱うことができる。
上述した規制制御システムにおいては、以下のような規制制御方法が実現されている。すなわち、無線基地局装置と無線通信端末装置とを含む規制制御システムにおける規制制御方法であって、通信規制に関する規制単位時間を上記無線基地局装置から上記無線通信端末装置へ報知するステップと、上記無線基地局装置から報知された規制単位時間に応じた周期で通信規制状態変更命令を出力するステップと、乱数を発生する乱数発生ステップと、上記通信規制状態変更命令が出力された場合に、上記乱数発生ステップにおいて発生された乱数と所定規制率との比較結果に従って通信規制状態を決定する規制可否決定ステップとを含み、上記規制可否決定ステップにおける決定内容に応じて上記無線通信端末装置の通信を規制するようにした規制制御方法が実現されている。このような制御方法を採用すれば、端末装置自身でタイマの計時値に従って自律的に規制状態かどうか判断して動作状態を変更することができる。
上述した規制制御システムにおいては、以下のような無線通信端末制御方法が実現されている。すなわち、通信規制に関する規制単位時間が無線基地局装置から報知される無線通信端末装置を制御する無線通信端末制御方法であって、報知された上記規制単位時間に応じた周期で通信規制状態変更命令を出力するステップと、乱数を発生する乱数発生ステップと、上記通信規制状態変更命令が出力された場合に、上記乱数発生ステップにおいて発生された乱数と所定規制率との比較結果に従って通信規制状態を決定する規制可否決定ステップとを含み、上記規制可否決定ステップにおける決定内容に応じて上記無線通信端末装置の通信を規制するようにした無線通信端末制御方法が実現されている。このような制御方法を採用すれば、端末装置自身でタイマの計時値に従って自律的に規制状態かどうか判断して動作状態を変更することができる。
本発明においては、乱数を一定期間毎に発行させ、その都度、規制するか否かについて判断する点に特徴がある。すなわち、それぞれの端末において個別にタイマを持っており、自律的にタイマに従って自らを規制状態かどうか変更する。これを行うことによって、端末間で不公平なく規制でき、なおかつ受付にかかる信号を抑制することから規制制御にかかる負荷は無線基地局装置等に影響を与えないという利点がある。
2 無線通信端末装置
10、20 通信手段
11 規制制御手段
12 報知情報送信手段
21 報知情報受信手段
22 情報解析手段
23 タイマ発生手段
24 規制可否決定手段
25 乱数発生手段
26 規制状態保存手段
27 通信要求制御手段
28 表示出力手段
Claims (6)
- 無線基地局装置と、当該無線基地局装置と通信する無線通信端末装置とを含む規制制御システムであって、
前記無線基地局装置は、
前記無線通信端末装置との間で通信を行う通信手段であって、当該通信手段における輻輳状態が生じた場合にその輻輳状態に関する情報を通知する通信手段と、
前記通信手段から通知された情報を用いて通信規制に関連する規制率と規制単位時間とを含む規制情報を決定する規制制御手段と、
前記規制率と前記規制単位時間とを含む前記規制情報を報知する報知情報送信手段とを備え、
前記無線通信端末装置は、
前記無線基地局装置の報知情報送信手段から報知された前記規制情報に含まれる前記規制単位時間毎に通信規制状態変更命令を出力するタイマ発生手段と、
乱数を発生する乱数発生手段と、
前記タイマ発生手段から前記通信規制状態変更命令を受け取ると、前記乱数発生手段によって発生された前記乱数と、前記無線基地局装置の前記報知情報送信手段から報知された前記規制情報に含まれる前記規制率と、を比較し、当該比較結果により、前記無線通信端末装置の通信の規制可否を決定する規制可否決定手段と、を備えたことを特徴とする規制制御システム。 - 前記タイマ発生手段は、前記規制単位時間を記憶し、この記憶した規制単位時間に応じた周期で通信規制状態変更命令を出力することを特徴とする請求項1記載の規制制御システム。
- 無線基地局装置と通信する無線通信端末装置であって、
前記無線基地局装置の報知情報送信手段から報知された前記規制情報に含まれる前記規制単位時間毎に通信規制状態変更命令を出力するタイマ発生手段と、
乱数を発生する乱数発生手段と、
前記タイマ発生手段から前記通信規制状態変更命令を受け取ると、前記乱数発生手段によって発生された前記乱数と、前記無線基地局装置の前記報知情報送信手段から報知された前記規制情報に含まれる前記規制率と、を比較し、当該比較結果により、前記無線通信端末装置の通信の規制可否を決定する規制可否決定手段と、を備えたことを特徴とする無線通信端末装置。 - 前記タイマ発生手段は、前記規制単位時間を記憶し、この記憶した規制単位時間に応じた周期で通信規制状態変更命令を出力することを特徴とする請求項3記載の無線通信端末装置。
- 無線基地局装置と無線通信端末装置とを含む規制制御システムにおける規制制御方法であって、
前記無線基地局装置において、
前記無線局装置との通信に輻輳状態が生じた場合、その輻輳状態に関する情報を通知する通信ステップと、前記通信ステップにより通知された情報を用いて通信規制に関連する規制率と規制単位時間とを含む規制情報を決定する規制制御ステップと、前記規制率と前記規制単位時間とを含む前記規制情報を前記無線通信端末装置に報知する報知情報送信ステップと、
前記無線通信端末装置において、
前記無線基地局装置から報知された前記規制情報に含まれる前記規制単位時間毎に通信規制状態変更命令を出力するステップと、乱数を発生する乱数発生ステップと、前記通信規制状態変更命令を受け取ると、前記乱数発生手段によって発生された前記乱数と、前記無線基地局装置に報知された前記規制情報に含まれる前記規制率と、を比較し、当該比較結果により、前記無線通信端末装置の通信の規制可否を決定する規制可否決定ステップと、
を含むことを特徴とする規制制御方法。 - 通信規制に関する規制単位時間が無線基地局装置から報知される無線通信端末装置を制御する無線通信端末制御方法であって、
前記無線基地局装置から報知された前記規制情報に含まれる前記規制単位時間毎に通信規制状態変更命令を出力するステップと、
乱数を発生する乱数発生ステップと、
前記通信規制状態変更命令を受け取ると、前記乱数発生手段によって発生された前記乱数と、前記無線基地局装置に報知された前記規制情報に含まれる前記規制率と、を比較し、当該比較結果により、前記無線通信端末装置の通信の規制可否を決定する規制可否決定ステップと、
を含むことを特徴とする無線通信端末制御方法。
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