JPH0964877A - Atm交換機の発信規制システム - Google Patents

Atm交換機の発信規制システム

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JPH0964877A
JPH0964877A JP21312295A JP21312295A JPH0964877A JP H0964877 A JPH0964877 A JP H0964877A JP 21312295 A JP21312295 A JP 21312295A JP 21312295 A JP21312295 A JP 21312295A JP H0964877 A JPH0964877 A JP H0964877A
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JP
Japan
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call
regulation
processing means
message
control processor
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JP21312295A
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Keiji Mizuma
圭司 水間
Izumi Kobayashi
泉 小林
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はATM交換機の発信規制システムに
関し、呼制御プロセッサの負荷を軽減させ、発信規制の
程度を負荷の程度に応じて段階的に変化させることがで
きるATM交換機の発信規制システムを提供することを
目的としている。 【解決手段】 複数の物理回線が接続され、回線の終端
を行なう少なくとも1個の回線インタフェース部と、こ
れら回線インタフェース部と接続され、呼処理制御を行
なう呼制御プロセッサとを具備するATM交換機におい
て、前記回線インタフェース部内に、前記呼制御プロセ
ッサからの指示により、或いは自律で呼の規制を行なう
信号制御処理手段を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATM交換システム
の発信規制システムに関する。次世代の情報通信社会の
インフラストラクチャ(基幹通信網)として位置づけら
れる広帯域ISDN(Broad aspect of
Integrated Service Digit
al Network:広帯域サービス統合ディジタル
網)を実現する根幹技術として、ITU−T(旧CCI
TT)より勧告されたATM方式による情報通信ネット
ワークにおいて交換サービスを提供するATM交換シス
テム(ATM交換機:Asynchronous Tr
anrfer Mode:非同期転送モード網)が提案
されている。
【0002】
【従来の技術】ATM交換機は、数10bpsから数1
00Mbpsまでの通信情報の全てを、数10〜128
オクテット程度の固定長のパケット(セル)に分割し、
150Mbps以上の伝送路上に混在させて転送し、高
速パケット交換により高速処理を行なうものである。
【0003】従来のATM方式以外の交換機では、発信
規制処理は、交換機制御プロセッサのソフトウェアで行
なわれるか、或いは回線インタフェース部を制御するフ
ァームウェアにより、そのファームウェアの制御下にあ
る全回線について一斉に発信規制を行なうようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発信規制は、交換機の
過負荷時に、負荷の増大を防止する手段として行なわれ
るが、交換機の制御プロセッサで発信規制を行なう方式
では、発信規制そのものによる交換機制御プロセッサの
負荷の増大、即ち交換機の負荷増大を招くという問題が
ある。
【0005】また、交換機の回線インタフェース部に回
線インタフェースを制御するファームウェアを有する交
換機では、このファームウェアにより発信規制を行なう
ようになっている。図13は従来のATM交換システム
の概念図である。図において、100はATM交換シス
テム(ATM交換機)で、回線インタフェース部10
と、呼制御プロセッサ20と呼処理ソフトウェア30で
構成されている。回線インタフェース部10には複数の
物理回線1が接続されている。該物理回線1は、加入者
或いは他の中継装置と接続されている。
【0006】回線インタフェース部10の内部には、発
信規制処理を行なうための制御ファームウェア2が設け
られている。このように構成されたシステムにおいて、
呼制御プロセッサ20は、発信規制のための情報を受け
ると、呼処理ソフトウェア30に従い、発信規制用のプ
ログラムを起動し、発信規制を行なう。そして、発信規
制を行なう必要が生じた場合には、回線インタフェース
部10に対して発信規制要求を行なう。該発信規制要求
を受けた回線インタフェース部10の制御ファームウェ
ア2は、自回線インタフェース部に接続される全ての物
理回線1に対して発信規制をかける。
【0007】この方式によれば、呼制御プロセッサ20
の負荷が制御ファームウェア2に一部移されるため、呼
制御プロセッサ20の処理の負担が軽減される。しかし
ながら、制御ファームウェア2は規制処理を行なう場合
には、自回線インタフェース部10に接続される全ての
物理回線1に対して規制をかけるため、過剰規制になる
という問題があった。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、呼制御プロセッサの負荷を軽減させ、発
信規制の程度を負荷の程度に応じて段階的に変化させる
ことができるATM交換機の発信規制システムを提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図である。図13と同一のものは、同一の符号を付
して示す。図において、10は複数の物理回線1が接続
され、回線の終端を行なう少なくとも1個の回線インタ
フェース部、20はこれら回線インタフェース部10と
接続され、呼処理制御を行なう呼制御プロセッサであ
る。これら回線インタフェース部10と呼制御プロセッ
サ20とでATM交換機の要部を構成している。
【0010】回線インタフェース部10において、11
は前記呼制御プロセッサ20からの指示により、或いは
自律で呼の規制を行なう信号制御処理手段である。該信
号制御処理手段11は、例えばファームウェアにより或
いはハードウェアにより実現される。図2は物理回線と
仮想回線の関係を示す図である。図における物理回線1
は、1個の物理的な通信線であり、その内部は時分割多
重され、複数のチャネルが転送される。これらチャネル
(CH)を並列的に示すと、物理回線1は図に示すよう
にチャネルに対応した仮想的な回線より構成されている
ことと等価である。実際には、回線インタフェース部1
0には、図に示す物理回線1が複数接続されている。
【0011】このような構成によれば、回線インタフェ
ース部10内の信号制御処理手段11は、呼制御プロセ
ッサ20から発信規制要求を受けると、要求に応じて、
或いは自律的に物理回線1に対して発信規制処理を行な
うことにより、呼制御プロセッサ20の負荷を軽減さ
せ、発信規制の程度を負荷の程度に応じて段階的に変化
させることができる。
【0012】この場合において、前記信号制御処理手段
11は、回線インタフェース部10に接続される複数の
物理回線1に対して、物理回線対応に、即ち物理回線1
本1本毎に発信規制を行なう。
【0013】この発明の構成によれば、過剰な発信規制
を行なうことがなくなる。また、加入者からのSetu
pメッセージ又はAdd−Partyメッセージを受信
した前記呼制御プロセッサ20は、これらメッセージを
発してきた仮想回線を内包する物理回線1に対して発信
規制を行なうか否かを所定のアルゴリズムにより決定
し、規制呼と決定した場合には該当信号制御処理手段1
1に対してRelease Completeメッセー
ジを返すように指示した後、続けて同じ信号制御処理手
段11に対して発信規制要求を送出することを特徴とし
ている。
【0014】この発明の構成によれば、物理回線対応に
個々に発信規制を行なうことが可能となる。また、前記
所定のアルゴリズムは、交換機の過負荷の状態によって
変化する呼規制レベルと、該物理回線に設定された呼処
理優先度とに従って決定される規制呼数比率によって、
呼毎に行われるものであることを特徴としている。
【0015】この発明の構成によれば、呼規制レベルと
規制呼数比率によって呼毎に発信規制を行なうかどうか
を最適に決定することができる。また、前記呼制御プロ
セッサ20からの発信規制要求を受けた信号制御処理手
段11は、発信規制要求を受けてからの一定期間、物理
回線からのSetupメッセージ又はAdd−Part
yメッセージを受けた時に、自律的に当該物理回線1に
対して発信規制処理を行なうことを特徴としている。
【0016】この発明の構成によれば、呼制御プロセッ
サ20からの発信規制要求を受けた信号制御処理手段1
1が自律で発信規制を行なうため、呼制御プロセッサ2
0の負担を軽減することができる。
【0017】また、前記信号制御処理手段11は、Se
tupメッセージ又はAdd−Partyメッセージを
受信したら、該物理回線1が規制中であるか否かチェッ
クし、規制中でない場合には、該メッセージを呼制御プ
ロセッサ20に送出し、規制中の場合には該メッセージ
を廃棄し、廃棄回数を記録することを特徴としている。
【0018】この発明の構成によれば、信号制御処理手
段11は規制中の場合には、受信したSetupメッセ
ージ或いはAdd−Partyメッセージを廃棄するこ
とにより、自律で発信規制を行なうことができる。
【0019】また、前記信号制御処理手段11は、呼制
御プロセッサ20からの発信規制要求を受信したら、当
該物理回線1の規制レベルを設定すると同時に、規制期
間タイマを設定し、該タイマがタイムアウトしたら、呼
の廃棄回数と規制レベル毎に設けられた閾値とを比較
し、廃棄回数が閾値より大きい場合には規制レベルを1
つ上げ、閾値を越えない場合には規制レベルを1つ下げ
て、再度規制期間タイマを設定することを特徴としてい
る。
【0020】この発明の構成によれば、信号制御処理手
段11が、呼の廃棄回数と規制レベル毎に設けられた閾
値とを比較し、廃棄回数が閾値より大きい場合には規制
レベルを1つ上げ、閾値を越えない場合には規制レベル
を1つ下げる制御を行なうことにより、発信規制の程度
を負荷の程度に応じて段階的に変化させることができ、
効率的に発信規制を行なうことができる。
【0021】また、前記信号制御処理手段11は、規制
レベルが0になったら、通常状態に戻ることを特徴とし
ている。この発明の構成によれば、発信規制の必要がな
くなったら、速やかに通常処理状態に復帰することがで
きる。
【0022】更に、前記信号制御処理手段11は、Se
tupメッセージ又はAdd−Partyメッセージを
受信して、該メッセージを廃棄するに際し、該当加入者
に交換機が過負荷であることを示す識別符号を付してR
elease Completeを送出することを特徴
としている。
【0023】この発明の構成によれば、加入者側で発信
規制中であることを認識して、無駄な発呼を行なうこと
がなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。ATM交換機では、回線
インタフェース部10を制御する信号制御処理手段11
が、加入者端末と呼制御プロセッサとの間で、それぞれ
から発せられるメッセージの受け渡しをしている。図3
は本発明の全体構成例を示すブロック図である。図1と
同一のものは、同一の符号を付して示す。図の信号制御
処理手段11,物理回線1毎に設けられた回線インタフ
ェース12及び回線インタフェースシェルフ13とで図
1の回線インタフェース部10を構成している。
【0025】回線インタフェース部10とATMスイッ
チ30とは、回線インタフェースシェルフ13を介して
相互接続される。回線インタフェース部10と呼制御プ
ロセッサ20との信号のやりとのは、呼制御プロセッサ
20内に含まれる回線インタフェース処理部21と、回
線インタフェースシェルフ13に接続される信号制御処
理手段11を介して行われる。回線インタフェース処理
部21と信号制御処理手段11は、システムバス22に
接続されており、システムバス22を介して信号のやり
とりを行なう。このように構成されたシステムの動作を
説明すれば、以下の通りである。
【0026】物理回線1に接続される加入者装置(図示
せず)からSetupメッセージ(1対1の発呼メッセ
ージ)或いはAdd−Partyメッセージ(1対nの
発呼メッセージ)が発行されると、これらメッセージは
物理回線1から回線インタフェース12を介して回線イ
ンタフェース部10に入る。信号制御処理手段11は、
これらメッセージを回線インタフェースシェルフ13か
ら受けて呼制御プロセッサ20に、回線インタフェース
処理部21を介して通知する。呼制御プロセッサ20
は、これらメッセージを発してきた仮想回線を内包する
物理回線1に対して、発信規制を行なうか否かの判定を
所定のアルゴリズム(詳細後述)に従って行なう。
【0027】発信規制を行なう必要がないと判定した場
合には、呼制御プロセッサ20は信号制御処理手段11
にその旨の通知を行なう。この場合には、回線インタフ
ェース部10は、その加入者からのメッセージをそのま
ま通過させる。この結果、加入者はSetupメッセー
ジ以降のメッセージを送信し、これらメッセージを解析
した呼制御プロセッサ20は、ATMスイッチ30を制
御して、ATMスイッチ30内に相手方との間にパス
(信号路)を張る。この結果、発信加入者と相手方加入
者との間で通話等の通信を行なうことが可能となる。
【0028】発信規制を行なう必要があると判定した場
合には、呼制御プロセッサ20は回線インタフェース部
10に対して発信規制要求を行なう。発信規制要求を受
けた回線インタフェース部10の信号制御処理手段11
は、該当物理回線1のみに対して発信規制を行なう。つ
まり、本発明によれば、回線インタフェース部10内の
信号制御処理手段11は、呼制御プロセッサ20からの
発信規制要求を受けると、要求に応じて、或いは自律的
に物理回線1に対して発信規制処理を行なう。従って、
呼制御プロセッサ20の負荷を軽減させ、発信規制の程
度を負荷の程度に応じて段階的に変化させることができ
る。
【0029】更に、信号制御処理手段11は、回線イン
タフェース部10に接続される複数の物理回線1に対し
て、物理回線対応に、即ち物理回線の1本1本毎に発信
規制を行なう。これにより、過剰な発信規制を行なうこ
とがなくなる。
【0030】図4は本発明の機能構成例を示す図であ
る。図3と同一のものは、同一の符号を付して示す。呼
制御プロセッサ20と信号制御処理手段11間は、ユー
ザ信号(ITU−T Q.2931 DSS2)又は局
間信号(GR−1417−CORE SS7)でやりと
りされる。信号制御処理手段11と回線インタフェース
12間も、ユーザ信号(ITU−T Q.2931 D
SS2)又は局間信号(GR−1417−CORE S
S7)でやりとりされる。
【0031】呼制御プロセッサ20は、呼の制御を行な
う呼制御機能22と、加入者側の信号制御を行なうDS
S2レイヤ3機能23と、負荷制御と規制処理を行なう
機能24と、局間の信号制御を行なうSS7MTP/B
−ISUP制御機能25と、対信号制御処理手段11と
のインタフェース制御を行なう機能26とで構成されて
いる。信号制御処理手段11は、対プロセッサインタフ
ェース制御機能41と、負荷制御と規制処理を行なう機
能42と、物理回線毎の信号制御を行なうDSS2レイ
ヤ2制御機能43と、局間の信号制御を行なうSS7レ
イヤ2制御機能44と、他の処理機能45とで構成され
ている。他の機能45としては、例えばデータ収集機能
等が挙げられる。
【0032】図5は呼制御プロセッサ20の規制判定動
作の一例を示すフローチャートである。この動作を行な
うための条件は、以下の通りである。 この規制判定動作は物理回線毎に行なう。物理回線毎
に物理回線識別番号が付され、呼制御プロセッサ20内
に記憶されている。 呼制御プロセッサ20内には、加入者情報テーブルが
設けられ、加入者優先度等の情報が記憶されている。 1加入者は物理回線1を1回線所有するものとする。 それぞれの物理回線1は優先度が割り付けられ、全物
理回線1は優先度(0〜4)によって5つのグループに
分けられている。 規制は優先度別グループに対して異なる規制比率で行
われる。 この規制比率を記憶する規制個数比率テーブルは呼制
御プロセッサ20に内蔵されている。 規制比率は、1つの優先度に対して規制レベル(0〜
4)に応じて5つ定義されている。
【0033】ATM交換機が過負荷状態になった場合、
呼制御プロセッサ20は、信号制御処理手段11からS
etup又はAdd−Partyメッセージを受信する
と(S1)、該当物理回線識別番号からその番号に対応
する加入者テーブルを調べる(S2)。次に、呼制御プ
ロセッサ20は、加入者情報テーブルから加入者優先度
を抽出する(S3)。次に、これらメッセージを発して
きた仮想回線を内包する物理回線1に対して発信規制を
行なうか否かの判定を所定のアルゴリズムにより行なう
(S4)。この判定アルゴリズムは、サブルーチン化し
ている。そして、ステップS4の結果により規制判定を
決定する(S5)。
【0034】規制判定アルゴリズムにより、規制判定の
必要なしと判定した場合には、呼制御プロセッサ20は
呼処理を継続する(S6)。つまり、Setupメッセ
ージ或いはAdd−Partyメッセージを受信する
と、所定のシーケンスに従い、呼の設定処理を行なう。
これにより、加入者は相手方との通信(例えば通話)が
可能となる。
【0035】規制判定アルゴリズムにより、規制の必要
有りと判定した場合には、当該信号制御処理手段11に
対して発呼してきた仮想回線に対してRelease
Complete(初期化)メッセージを返すように指
示してから(S7)、続けて信号制御処理手段11に該
物理回線1に対する発信規制要求を送出する(S8)。
このような構成とすることにより、物理回線対応に個々
に発信規制を行なうことが可能となる。
【0036】前述した規制判定ルーチンS4は、以下の
通りである。先ず当該物理回線に設定されている規制レ
ベルを調べる(S10)。次に、規制呼数比率テーブル
を加入者優先度と規制レベルをインデックスとして引
き、その加入者優先度と規制レベルに対応する規制呼数
比率を得る(S11)。ここで得られる規制呼数比率は
百分率で定義されるものとする。
【0037】図6は規制呼数比率テーブルの構成例を示
す図であり、この図で規制呼数比率の決定方法を説明す
る。ステップS3で加入者優先度iが決まると、規制呼
数比率テーブルのi番地をサーチする。このi番地部分
には、規制レベル毎の規制呼数比率が記憶されている。
この規制レベルjを基に規制呼数比率を読み出す。
【0038】次に、呼制御プロセッサ20は、一様乱数
生成ルーチンを実行し(S13)、乱数(0〜100)
を発生する。次に、得られた乱数とステップS11で得
られた規制呼数比率とを比較する(S13)。この場合
において、乱数<規制呼数比率なら規制すると判定す
る。ここで、発生乱数値を0〜100までとしているの
は、ステップS11で規制呼数比率を百分率で表してい
るため、合わせる必要があるためである。
【0039】図7は一様乱数を用いた規制判定の説明図
である。図において、縦軸は一様乱数、横軸は呼数であ
る。この呼数は、時系列で順次発生する呼に順次数字を
付して示す。図中に×で示す点がそれぞれの呼に対する
一様乱数であるものとすると、求まった規制呼数比率よ
りも乱数の小さい呼に対しては規制を発動することにな
る。なお、図では規制呼数比率が一定の場合を示すが、
実際には呼毎に異なる値をとる場合が多い。
【0040】このように、規制判定アルゴリズムが、交
換機の過負荷の状態によって変化する呼規制レベルと、
該物理回線に設定された呼処理優先度とに従って決定さ
れる規制呼数比率によって、呼毎に行われるものである
ことにより、呼規制レベルと規制呼数比率によって呼毎
に発信規制を行なうかどうかを最適に決定することがで
きる。
【0041】呼制御プロセッサ20から発信規制要求を
受けた信号制御処理手段11は、発信規制要求を受けて
からの一定期間、物理回線1からのSetupメッセー
ジ又はAdd−Partyメッセージを受けた時に、自
律的に当該物理回線1に対して発信規制処理を行なう。
このように構成することにより、呼制御プロセッサ20
からの発信規制要求を受けた信号制御処理手段11が自
律で発信規制を行なうため、呼制御プロセッサ20の負
荷を軽減することができる。
【0042】信号制御処理手段11は、呼制御プロセッ
サ20からの指示を受けて規制を行なうが、呼制御プロ
セッサ20の規制判定によって指示を受けるだけでな
く、物理回線毎の受信メッセージ数が過剰になった場
合、これを自身で検出して呼制御プロセッサ20に送出
する。呼制御プロセッサ20は、これを受けて対象の物
理回線1について信号制御処理手段11に規制指示を行
なう。
【0043】信号制御処理手段11の管理する物理回線
1は多数であるので、信号制御処理手段11から呼制御
プロセッサ20への報告及び呼制御プロセッサ20から
信号制御処理手段11への規制指示は、呼制御プロセッ
サ20と信号制御処理手段11間の通信メッセージのヘ
ッダを用い、信号制御処理手段11と呼制御プロセッサ
20間でやりとりされる全てのメッセージヘッダ中に設
定することによって、報告及び要求を高速に伝える。こ
の場合、1度に複数或いは全物理回線についての情報を
送る。
【0044】それぞれの物理回線1には1ビットずつ割
り当てられ、その値は以下の意味を持つ。 信号制御処理手段11から呼制御プロセッサ20への
報告 0/1=受信メッセージ数の超過なし/有り 呼制御プロセッサ20から信号制御処理手段11への
要求 0/1=規制要求なし/有り 信号制御処理手段11から呼制御プロセッサ20への報
告は、物理回線1において、受信メッセージ数の超過状
態が継続している間、常に行われる。呼制御プロセッサ
20は、これを受けて、その値をそのまま規制要求とし
て信号制御処理手段11に送り返すが、自プロセッサで
規制判定の結果、ある物理回線を規制対象とした時、そ
の物理回線に対応するビットを“1”に設定し、信号制
御処理手段11から報告のあった物理回線と一緒に規制
要求を送出する。
【0045】信号制御処理手段11は、呼制御プロセッ
サ20からの規制要求に従って処理を行なうが、信号制
御処理手段11から呼制御プロセッサ20に報告される
内容は自信号制御処理手段内で超過を検出した物理回線
のみであり、呼制御プロセッサ20からの要求を受けた
物理回線については送り返すことをしない。このため、
呼制御プロセッサ20内の規制判定結果による信号制御
処理手段11内の規制は、呼制御プロセッサ20が継続
して設定しない限り継続しない。
【0046】図8は信号制御処理手段11と呼制御プロ
セッサ20間の通信メッセージのやりとりを示す図であ
る。図において、25は相互にやりとりされる通信メッ
セージ、25aは該通信メッセージ25のヘッダであ
る。信号制御処理手段11は、受信メッセージ数の超過
があった場合には、その物理回線に対応するビットに
“1”を立てて呼制御プロセッサ20に送出する。一
方、呼制御プロセッサ20では、信号制御処理手段11
から送られてきた超過検出した物理回線に加えて、図5
で判定した結果により規制を行なう物理回線を指定する
時には、呼制御プロセッサ20から信号制御処理手段1
1に返送する通信メッセージ内の該当ヘッダのビット位
置に“1”を立てる。
【0047】図9は信号制御処理手段11の動作の一例
を示すフローチャートで、SETUP/Add−Par
tyメッセージの廃棄制御処理を示している。この制御
は、信号制御処理手段内に持つDSS2のレイヤ2制御
機能(図4の43参照)により行なう。先ず、信号制御
処理手段11は、呼制御プロセッサ20からのRele
ase Complete送信要求を受信すると(S
1)、加入者に対してRelease Complet
eメッセージを送信する(S2)。
【0048】一方、加入者からのSetupメッセージ
又はAdd−Partyを受信すると(S3)、該当物
理回線が規制中であるかどうかチェックする(S4)。
信号制御処理手段11内には物理回線毎に規制中である
否かを示すテーブルが設けられており、このテーブルを
参照することにより、規制中であるか否かを物理回線毎
に判定することができる。
【0049】該当物理回線が規制中でない場合には、当
該メッセージを呼制御プロセッサ20に送る(S5)。
規制中である場合には、該メッセージを廃棄し(S
6)、廃棄回数を記録しておく(S7)。この実施例に
よれば、信号制御処理手段11は該当物理回線1が規制
中の場合には、受信したSetupメッセージ或いはA
dd−Partyメッセージを廃棄することにより、自
律で発信規制を行なうことができる。
【0050】図10は信号制御処理手段11の動作の他
の例を示すフローチャートで、負荷制御/規制処理動作
を示す。この制御は、信号制御処理手段内に持つ負荷制
御/規制処理機能(図4の42参照)により行なう。先
ず、呼制御プロセッサ20からの規制要求を受信したら
(S1)、対応する物理回線の規制レベルを設定すると
共に、規制期間タイマを設定する(S2)。規制レベル
は、前述したように、レベル0〜レベル4までの5段階
ある。レベル0は規制しない状態を示す。従って、最初
の規制要求を受信したら、規制レベルを1に設定するこ
とになる。
【0051】ここで、ステップS2において設定した規
制期間タイマがタイムアウトしたら(S3)、記憶して
いる廃棄回数と規制レベル毎に設けられている閾値とを
比較する(S4)。廃棄回数が閾値よりも大きい場合に
は、規制不足であるので更に規制レベルを+1する(S
5)。廃棄回数が閾値よりも小さい場合には、過剰規制
であるので、規制レベルを−1する(S6)。そして、
規制レベルを0と比較する(S7)。規制レベルがレベ
ル0よりも大きい場合には、その規制レベルにおいて再
度規制期間タイマを設定する(S8)。規制レベルが0
になったら、規制期間タイマは設定せず、通常の動作に
戻る。
【0052】図11は規制レベルの変化の様子を示す図
である。最初は規制なしを示す0であるが、発呼数が多
くなり、呼制御プロセッサ20が発信規制を行なうこと
により、規制レベルは1になる。以降、規制レベルは徐
々に上昇し、最高の規制レベルであるレベル4になる。
この後、発呼数が減少するにつれて、規制レベルも順次
低くなり、レベル0に戻る。規制レベルが0になると、
信号制御処理手段11は物理回線1内の仮想回線からの
全てのSetupメッセージ或いはAdd−Party
メッセージを呼制御プロセッサ20に通知するようにな
る。この場合において、ATM交換機では、図2に示す
ように1つの物理回線1に複数の仮想回線を持つため、
呼制御プロセッサ20から信号制御処理手段11に対す
る1回の発信規制要求により、該物理回線1内の全ての
仮想回線について発信を規制することが可能となる。
【0053】但し、発信規制処理を実行中の信号制御処
理手段11が、発信規制対象の物理回線1内の仮想回線
からのメッセージの中で呼制御プロセッサ20に渡すこ
となく廃棄するのは、SetupメッセージとAdd−
Partyメッセージのみであり、他のメッセージは呼
制御プロセッサ20に渡し、通常通りの処理を行なう。
従って、発信規制中の物理回線内の仮想回線でも、既接
続中のものは通常通り処理される。なお、本発明によれ
ば、規制指示を無視して発呼を繰り返す異常加入者に対
しては廃棄回数が常に多いこととなり、規制レベルは1
だけ上のレベルに上がるので、最終的には常に最上位の
規制レベル4に固定され、いつまで経っても発信が受け
付けられないことになる。
【0054】この実施例によれば、信号制御処理手段1
1が、呼の廃棄回数と規制レベル毎に設けられた閾値と
を比較し、廃棄回数が閾値より大きい場合には規制レベ
ルを1つ上げ、閾値を越えない場合には規制レベルを1
つ下げる制御を行なうことにより、発信規制の程度を負
荷の程度に応じて段階的に変化させることができ、効率
的な発信規制を行なうことができる。
【0055】また、この実施例によれば、規制レベルが
0になったら、通常状態に戻るので、発信規制の必要が
なくなったら速やかに通常処理状態に復帰することがで
きる。
【0056】図12は本発明の動作の一例を示すシーケ
ンス図である。この実施例では、物理回線A,物理回線
Bの2つの物理回線1と、信号制御処理手段11と、呼
制御プロセッサ20間とのやりとりを示している。今、
物理回線AからSetupメッセージが発生すると、こ
のメッセージは回線インタフェース部10に入る。回線
インタフェース部10では、信号制御処理手段11がそ
のまま呼制御プロセッサ20に送出する。
【0057】Setupメッセージを受信した呼制御プ
ロセッサ20は、物理回線Aについて発信規制するかど
うか判定する。その詳細な動作は、図5〜図7に示した
通りである。発信規制しない場合には、通常動作とな
る。当該物理回線Aについて発信規制を行なう場合に
は、呼制御プロセッサ20は回線インタフェース部10
に対してRelease Completeメッセージ
を送出する。このメッセージを受信した回線インタフェ
ース部10は、物理回線Aに対してReleaseCo
mpleteメッセージを送出し、初期化を促す。次
に、呼制御プロセッサ20は、回線インタフェース部1
0に対して発信規制要求を送出する。
【0058】この発信規制要求を受信した回線インタフ
ェース部10では、信号制御処理手段11が該物理回線
規制レベルを1に設定し、規制期間タイマを起動する。
規制中のには、信号制御処理手段11は、Setupメ
ッセージ又はAdd−Partyメッセージを受信して
も、該メッセージを廃棄する。
【0059】この間に他の物理回線BからSetupメ
ッセージが発行されると、このメッセージは回線インタ
フェース部10を介して呼制御プロセッサ20に通知さ
れる。該呼制御プロセッサ20は、回線Aとは別に発信
規制を行なうかどうかの判定処理を行なう。Setup
以外のメッセージが、物理回線Aから発行されたばあい
には、信号制御処理手段11は規制中であっても、この
メッセージは廃棄することなく、呼制御プロセッサ20
に通知する。この間に、規制期間タイマが解除され、物
理回線AからのSetupメッセージ又はAdd−Pa
rtyメッセージが受け付けられるようになる。なお、
異常加入者からの発呼要求に対しては規制が続行され
る。
【0060】次に、物理回線当たりの帯域を分割するこ
とにより、加入者は1つの物理回線に対して複数の仮想
回線を設定することができる。ATMでない交換局で
は、特にアナログ回線の場合、物理回線単位に規制を行
なっても、負荷抑制効果がないが、ATM交換機では、
1物理回線当たり、例えば4096の仮想回線が設定可
能であるため、効果が大きい。
【0061】前述した信号制御処理手段11で設定され
る規制期間タイマの時間としては、例えば4秒程度が用
いられる。この場合において、規制中に受信したSet
upメッセージ又はAdd−Partyメッセージを廃
棄する場合、信号制御処理手段11は、当該加入者にR
elease Completeメッセージを送出する
が、この場合において、交換機過負荷である旨の識別ビ
ットを付けて送出する。このため、Release C
ompleteメッセージを受け取った加入者は、交換
機が過負荷であることが認識できるので、発信すること
を抑止する。即ち、加入者側で発信規制中であることを
認識して、無駄な発呼を行なうことがなくなる。
【0062】しかしながら、この4秒間に交換機からの
要求を無視した異常発信をするような加入者について
は、廃棄処理が行なわれ、他の加入者については正常な
処理が行われる。従って、一部の異常発信によって他の
大多数の接続処理が妨害を受けないようにすることがで
きる。即ち、異常発信を行なう物理回線だけをサービス
対象から切り離し、他の物理回線に対しては規制の影響
を少なくすることができる。
【0063】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、複数の物理回線が接続され、回線の終端を行な
う少なくとも1個の回線インタフェース部と、これら回
線インタフェース部と接続され、呼処理制御を行なう呼
制御プロセッサとを具備するATM交換機において、前
記回線インタフェース部内に、前記呼制御プロセッサか
らの指示により、或いは自律で呼の規制を行なう信号制
御処理手段を設けることにより、回線インタフェース部
内の信号制御処理手段は、呼制御プロセッサから発信規
制要求を受けると、要求に応じて、或いは自律的に物理
回線1に対して発信規制処理を行なう。この発明によれ
ば、呼制御プロセッサの負荷を軽減させ、発信規制の程
度を負荷の程度に応じて段階的に変化させることができ
る。
【0064】この場合において、前記信号制御処理手段
は、回線インタフェース部に接続される複数の物理回線
に対して、物理回線対応に、即ち物理回線1本1本毎に
発信規制を行なうことにより、過剰な発信規制を行なう
ことがなくなる。
【0065】また、加入者からのSetupメッセージ
又はAdd−Partyメッセージを受信した前記呼制
御プロセッサは、これらメッセージを発してきた仮想回
線を内包する物理回線に対して発信規制を行なうか否か
を所定のアルゴリズムにより決定し、規制呼と決定した
場合には該当信号制御処理手段に対してRelease
Completeメッセージを返すように指示した
後、続けて同じ信号制御処理手段11に対して発信規制
要求を送出することにより、物理回線対応に個々に発信
規制を行なうことが可能となる。
【0066】また、前記所定のアルゴリズムは、交換機
の過負荷の状態によって変化する呼規制レベルと、該物
理回線に設定された呼処理優先度とに従って決定される
規制呼数比率によって、呼毎に行われるものであること
により、呼規制レベルと規制呼数比率によって呼毎に発
信規制を行なうかどうかを最適に決定することができ
る。
【0067】また、前記呼制御プロセッサからの発信規
制要求を受けた信号制御処理手段11は、発信規制要求
を受けてからの一定期間、物理回線からのSetupメ
ッセージ又はAdd−Partyメッセージを受けた時
に、自律的に当該物理回線1に対して発信規制処理を行
なうことにより、呼制御プロセッサからの発信規制要求
を受けた信号制御処理手段が自律で発信規制を行なうた
め、呼制御プロセッサの負担を軽減することができる。
【0068】また、前記信号制御処理手段は、Setu
pメッセージ又はAdd−Partyメッセージを受信
したら、該物理回線が規制中であるか否かチェックし、
規制中でない場合には、該メッセージを呼制御プロセッ
サに送出し、規制中の場合には該メッセージを廃棄し、
廃棄回数を記録することにより、信号制御処理手段は規
制中の場合には、受信したSetupメッセージ或いは
Add−Partyメッセージを廃棄することにより、
自律で発信規制を行なうことができる。
【0069】また、前記信号制御処理手段は、呼制御プ
ロセッサからの発信規制要求を受信したら、当該物理回
線の規制レベルを設定すると同時に、規制期間タイマを
設定(起動)し、該タイマがタイムアウトしたら、呼の
廃棄回数と規制レベル毎に設けられた閾値とを比較し、
廃棄回数が閾値より大きい場合には規制レベルを1つ上
げ、閾値を越えない場合には規制レベルを1つ下げて、
再度規制期間タイマO8設定することにより、信号制御
処理手段が、呼の廃棄回数と規制レベル毎に設けられた
閾値とを比較し、廃棄回数が閾値より大きい場合には規
制レベルを1つ上げ、閾値を越えない場合には規制レベ
ルを1つ下げる制御を行なうことにより、発信規制の程
度を負荷の程度に応じて段階的に変化させることがで
き、効率的に発信規制を行なうことができる。
【0070】また、前記信号制御処理手段は、規制レベ
ルが0になったら、通常状態に戻ることにより、発信規
制の必要がなくなったら、速やかに通常処理状態に戻る
ことができる。
【0071】更に、前記信号制御処理手段は、Setu
pメッセージ又はAdd−Partyメッセージを受信
して、該メッセージを廃棄するに際し、該当加入者に交
換機が過負荷であることを示す識別符号を付してRel
ease Completeを送出することにより、加
入者側で発信規制中であることを認識して、無駄な発呼
を行なうことがなくなる。
【0072】本発明によれば、ATM交換機の過負荷時
に、発信規制処理を回線インタフェース部の信号制御処
理手段にて行なうことにより、発信規制処理を行なうこ
とによる呼制御プロセッサの負荷増大を抑制することが
できる。また、ATM交換機では、1つの物理回線に複
数の仮想回線を含むので、物理回線対応に発信規制を行
なっても、複数の仮想回線に対して規制を行なうことに
なり、負荷削減の効果を十分に得ることができる。更
に、物理回線単位に規制を行なうので、過剰規制になら
ず、段階的な規制を強化することができる。
【0073】このように、本発明によれば、呼制御プロ
セッサの負荷を軽減させ、発信規制の程度を負荷の程度
に応じて段階的に変化させることができるATM交換機
の発信規制システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】物理回線と仮想回線との関係を示す図である。
【図3】本発明の全体構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の機能構成例を示す図である。
【図5】呼制御プロセッサの規制判定動作の一例を示す
フローチャートである。
【図6】規制呼数比率テーブルの構成例を示す図であ
る。
【図7】一様乱数を用いた規制判定の説明図である。
【図8】信号制御処理手段と呼制御プロセッサ間の通信
メッセージのやりとりを示す図である。
【図9】信号制御処理手段の動作の一例を示すフローチ
ャートである。
【図10】信号制御処理手段の動作の他の例を示すフロ
ーチャートである。
【図11】規制レベルの変化の様子を示す図である。
【図12】本発明の動作の一例を示すシーケンス図であ
る。
【図13】従来のATM交換機システムの概念図であ
る。
【符号の説明】
1 物理回線 10 回線インタフェース部 11 信号制御処理手段 20 呼制御プロセッサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の物理回線が接続され、回線の終端
    を行なう少なくとも1個の回線インタフェース部と、こ
    れら回線インタフェース部と接続され、呼処理制御を行
    なう呼制御プロセッサとを具備するATM交換機におい
    て、 前記回線インタフェース部内に、前記呼制御プロセッサ
    からの指示により、或いは自律で呼の規制を行なう信号
    制御処理手段を設けたことを特徴とするATM交換機の
    発信規制システム。
  2. 【請求項2】 前記信号制御処理手段は、回線インタフ
    ェース部に接続される複数の物理回線に対して、物理回
    線単位に発信規制を行なうことを特徴とする請求項1記
    載のATM交換機の発信規制システム。
  3. 【請求項3】 加入者からのSetupメッセージ又は
    Add−Partyメッセージを受信した前記呼制御プ
    ロセッサは、これらメッセージを発してきた仮想回線を
    内包する物理回線に対して発信規制を行なうか否かを所
    定のアルゴリズムにより決定し、規制呼と決定した場合
    には該当信号制御処理手段に対してRelease C
    ompleteメッセージを返すように指示した後、続
    けて同じ信号制御処理手段に対して発信規制要求を送出
    することを特徴とする請求項1記載のATM交換機の発
    信規制システム。
  4. 【請求項4】 前記所定のアルゴリズムは、交換機の過
    負荷の状態によって変化する呼規制レベルと、該物理回
    線に設定された呼処理優先度とに従って決定される規制
    呼数比率によって、呼毎に行われるものであることを特
    徴とする請求項3記載のATM交換機の発信規制システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記呼制御プロセッサからの発信規制要
    求を受けた信号制御処理手段は、発信規制要求を受けて
    からの一定期間、物理回線からのSetupメッセージ
    又はAdd−Partyメッセージを受けた時に、自律
    的に当該物理回線に対して発信規制処理を行なうことを
    特徴とする請求項3記載のATM交換機の発信規制シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記信号制御処理手段は、Setupメ
    ッセージ又はAdd−Partyメッセージを受信した
    ら、該物理回線が規制中であるか否かチェックし、規制
    中でない場合には、該メッセージを呼制御プロセッサに
    送出し、規制中の場合には該メッセージを廃棄し、廃棄
    回数を記録することを特徴とする請求項5記載のATM
    交換機の発信規制システム。
  7. 【請求項7】 前記信号制御処理手段は、呼制御プロセ
    ッサからの発信規制要求を受信したら、当該物理回線の
    規制レベルを設定すると同時に、規制期間タイマを設定
    し、該タイマがタイムアウトしたら、呼の廃棄回数と規
    制レベル毎に設けられた閾値とを比較し、廃棄回数が閾
    値より大きい場合には規制レベルを1つ上げ、閾値を越
    えない場合には規制レベルを1つ下げて、再度規制期間
    タイマを設定することを特徴とする請求項5記載のAT
    M交換機の発信規制システム。
  8. 【請求項8】 前記信号制御処理手段は、規制レベルが
    0になったら、通常状態に戻ることを特徴とする請求項
    7記載のATM交換機の発信規制システム。
  9. 【請求項9】 前記信号制御処理手段は、Setupメ
    ッセージ又はAdd−Partyメッセージを受信し
    て、該メッセージを廃棄するに際し、該当加入者に交換
    機が過負荷であることを示す識別符号を付してRele
    ase Completeを送出することを特徴とする
    請求項6記載のATM交換機の発信規制システム。
JP21312295A 1995-08-22 1995-08-22 Atm交換機の発信規制システム Withdrawn JPH0964877A (ja)

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