JP4665610B2 - 誘導加熱発熱体、及び誘導加熱容器 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、導電体を底部に埋設した電磁調理器用プラスチック容器が開示されている。また、特許文献2には、鋼板からなる発熱体を底面の内面に有する断熱素材からなる即席食品容器が開示されており、特許文献3には、非導電性材料からなる有底筒状の容器本体と、電磁誘導によって発熱する発熱体とを備えた誘導加熱調理用容器が開示されている。
また、特許文献4には、非磁性材料からなる容器本体と組み合わせて用いられる誘導発熱用具が開示されている。
したがって、特許文献1に開示された構成では、導電体が発する熱の全てが容器に及び、これによって容器が損傷するおそれがあるため、容器を形成するプラスチック原料としては、特許文献1に記載されているように、不飽和ポリエステルや、メラミン樹脂などの耐熱性樹脂に限定されてしまうばかりか、廃棄処理時に埋設された導電体を分別するのが困難であるという問題を有している。
したがって、結局のところ、特許文献3に開示された容器は、大量の水を含むものしか加熱対象とすることができず、その用途が限定されてしまうという問題を有していた。
しかしながら、特許文献4の誘導発熱用具は、整磁合金材料を利用するものであるため、材料の選定が制限されることに加え、このような整磁合金材料を調製するには煩雑な手間を要し、特に、即席食品容器と組み合わせて用いた場合に、容器とともに使い捨てとするにはコストの釣り合いがとれず、コスト的な不利も無視することができないという問題があった。
このような導電部材には、多数の細孔を穿設することにより、封入部材内での熱伝導媒体の対流を促して、導電部材がより均一に冷却されるようにするのが好ましいが、熱伝導媒体の対流によって導電部材の冷却効果を向上させるには、前記導電部材が、織布又は不織布からなる基材に導電被覆層を設けてなる構成とすることもできる。
このような構成とすれば、発熱体の裏面側と表面側との間で加熱対象物が対流し易くなり、容器を損傷してしまったり、加熱対象物を焦がしてしまったりするなどの不具合をより効果的に防止することができる。
このような構成とすれば、導電部材に局所的に温度が高くなる部分があったとしても、発熱体の破損や、発熱体の局所的な温度上昇を防止することができる。
このような構成とすれば、渦電流の流れ方向に直交する導電部材の断面積を一定にして渦電流密度を均一化し、導電部材の局所的な温度上昇を防止することができる。
このような構成とすることで、きわめて簡易な構成によって、発熱体が一定以上の温度に発熱するのを防止することができる。
このような構成とすることにより、上記誘導加熱発熱体は、容器を損傷することなく加熱対象物を加熱できるものであるため、容器本体を形成する材料に、耐熱性などの特性が要求されることなく、任意の非磁性材料にて容器本体を形成して、電磁調理器で使用可能な低コストの容器を容易に提供することができる。
まず、本発明に係る誘導加熱発熱体の第一実施形態について説明する。
ここで、図1(a)は、本実施形態に係る誘導加熱発熱体の概略を示す上面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。また、図7は、本実施形態に係る誘導加熱発熱体の一使用例を示す概略図である。
このような素材を用いて封入部材3を形成するに際し、封入部材3は、内部の状態を目視により確認できるように全部、又は一部を透明としてもよく、また、任意の印刷や着色を施して意匠性を付与したり、使用上の注意事項を記載したりするようにしてもよい。
このような導電部材2の具体的な形状は特に制限されないが、高周波磁界により誘起される渦電流の流れを考慮すると、図示するような円板状とするのが好ましい。
なお、図2は、図1(b)において鎖線Bで囲む部分の拡大断面図である。
すなわち、導電部材2の一部を切り欠くと、切り欠いた分だけ径方向に沿う断面積の総和が他の部分に比べて小さくなり、この部分の断面を流れる渦電流密度が高くなって発熱量が相対的に大きくなる部分が生じるため、導電部材2が一定以上の温度に発熱すると、このような意図的に発熱量が大きくなるようにされた部分が先に破損して、例えば、図3(b)に示すような亀裂2cが生じて渦電流の流れを阻止し、ヒューズとしての機能を発揮する。
このとき、薄肉とする部分は、導電部材2の径方向に沿って形成するのが好ましく、これにより、渦電流の流れを阻止する亀裂2cが生じる方向を制御することができる。
次に、本発明に係る誘導加熱発熱体の第二実施形態について説明する。
ここで、図4(a)は、本実施形態に係る誘導加熱発熱体の概略を示す上面図であり、図4(b)は、図4(a)のC−C断面図である。
すなわち、熱伝導媒体4に液状物を用いる場合、特に、熱伝導媒体4に水を用いる場合には、加熱対象物Mの加熱温度は、通常、水の沸点付近となるため、加熱調理時に熱伝導媒体4である水が沸騰して内圧が上昇することにより、発熱体1(封入部材3)が破袋するなどの不具合が生じるおそれがあるが、本実施形態では、封入部材3形成されたにガス抜き部から蒸気を逃がして、発熱体1の内圧上昇を抑制できるようにしてある。
次に、本発明に係る誘導加熱発熱体の第三実施形態について説明する。
ここで、図5(a)は、本実施形態に係る誘導加熱発熱体の概略を示す上面図であり、図5(b)は、図5(a)のD−D断面図である。また、図6(a)は、本実施形態の変形例の概略を示す上面図であり、図6(b)は、図6(a)のE−E断面に相当する導電部材2の断面図である。
切欠部2bなどを形成する代わりに、対流孔5bを設けることによっても導電部材2にヒューズ機能を付与することが可能であるが、ヒューズ機能を付与するための切欠部2bを別途形成する場合などには、対流孔5bを設けることによる発熱量の部分的な増大に対処する必要がある。
すなわち、図示するように、導電部材2の中心に対して同心円上に対流孔5bを設けると、一般には、対流孔5bを設けた部位において径方向に沿った、導電部材2の外径側の対流孔5bの縁部や、導電部材2の外周縁部で、発熱量が増大する傾向があるが、本実施形態は、このような発熱量の増大による発熱体1の破損を防止する。
封入部材3に形成する断熱部7は、例えば、封入部材3を形成するフィルム基材3bの肉厚を他の部分に対して厚肉とすることによって形成することができるが、封入部材3と同種又は異種のフィルム材や、その他の補強部材を、相当する部位に貼着することにより形成するのが、製造上容易であるため好ましい。
このとき、導電部材2の形状も方形としてもよく、導電部材2の一部を容器11の側壁に沿わせるようにすることで、加熱対象物Mを容器11の側壁側から加熱することも可能となる。
2 導電部材
2a 内部対流孔
2b 切欠部
3 封入部材
4 熱伝導媒体
5 対流孔
6 ガス抜き孔
7 断熱部
10 電磁調理器
11 容器
M 加熱対象物
Claims (10)
- 高周波磁界により渦電流が誘起されて発熱する導電部材を、前記導電部材の周囲を覆う熱伝導媒体とともに、封入部材内に封入してなる誘導加熱発熱体であって、
前記熱伝導媒体が、液状物であり、
前記封入部材が、気体の通過は許容するが、液体は通過させない大きさの連通孔を多数有するシート材で、前記封入部材に穿設されたガス抜き孔を塞ぐことによって形成されたガス抜き部を有することを特徴とする誘導加熱発熱体。 - 前記導電部材が、金属板又は金属箔からなる請求項1に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記導電部材に多数の細孔を穿設した請求項2に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記導電部材が、織布又は不織布からなる基材に導電被覆層を設けてなる請求項1に記載の誘導加熱発熱体。
- 一又は二以上の対流孔を任意の位置に設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記導電部材の渦電流密度が大きくなる位置に対応させて、前記封入部材を補強した請求項5項に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記導電部材の肉厚を変化させて、渦電流密度を均一にした請求項5に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記導電部材の任意の位置を切り欠いて、ヒューズ機能を付与した請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱発熱体。
- 前記導電部材の任意の位置を薄肉にして、ヒューズ機能を付与した請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱発熱体。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の誘導加熱発熱体を備えたことを特徴とする誘導加熱容器。
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