JP4665382B2 - 磁気メモリ - Google Patents
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Description
しかし、DRAMは電源を切ると情報が消えてしまう揮発性メモリであるため、情報が消えない不揮発のメモリが望まれている。
日経エレクトロニクス 2001.2.12号(第164頁−171頁)
これにより、比較的小さな外部磁場を印加するだけで、補助磁性層の磁化の向きが記憶層の磁化困難軸方向に変化して、記憶層の保磁力に影響を与えるようになることから、記憶層の磁化容易軸方向の保磁力が急激に減少する。
このように記憶層の磁化容易軸方向の保磁力が急激に減少するため、記憶層の磁化容易軸方向の比較的小さな外部磁場の印加により、記憶層の磁化の向きを反転させて(磁化状態を変更して)、記憶層に情報の記録を行うことができる。
これに対して、記憶層の磁化容易軸方向の磁場に加えて、さらに記憶層の磁化困難軸方向にも磁場を加えると、補助磁性層の磁化の向きが記憶層の磁化困難軸方向に変化して、記憶層の保磁力に影響を与えるようになる。
そして、磁気記憶素子が、上述したように、補助磁性層の作用によって記憶層の保磁力が小さくなる特性を有するので、情報の記録の際に、第2の配線からの磁場によって、補助磁性層の磁化の向きを記憶層の磁化困難軸方向に向け、記憶層の保磁力を低下させて、この状態において、第1の配線からの磁場を記憶層に印加して、記憶層の磁化の向きを反転させることにより、情報の記録に必要となる磁場を小さくすることができ、この磁場を発生させるために配線に流す電流を低減することが可能になる。
また、上述の本発明の磁気メモリにおいて、記憶層と、記憶層の補助磁性層とは反対側に配置されたトンネル絶縁膜と、記憶層に対してトンネル絶縁膜を介して配置され、磁化の向きが固定された磁化固定層とが積層されている構成としたときには、磁化固定層の磁化の向きを記憶層の磁化の向きの基準として参照することが可能になり、またトンネル絶縁膜を流れるトンネル電流の電流量を検出することによって記憶層の磁化状態を検出することが可能になる。
これにより、容易に情報の記録を行うことが可能になると共に、電流により発生した外部磁場を磁気記憶素子に印加して情報の記録を行う構成において、情報の記録に必要となる電流を低減することができ、消費電流を低減することができる。
この磁気記憶素子10は、情報が磁化の向きにより記録される記憶層1を有して構成されている。
この記憶層1は、平面形状が楕円形状の磁性体により形成され、図中左右方向が磁化容易軸方向になるように配置されている。
また、第1の磁性層11の磁化M1と、第2の磁性層12の磁化M2とについて、外部磁場が印加されていない状態で、磁化の向きが互いに反平行であり、かつM1≒M2である特徴を有する。このような状態を安定して保持させるために、第1の磁性層11と第2の磁性層12との間に反強磁性的な相互作用、即ち交換相互作用Jを適度な大きさで有していることが好ましい。
なお、記憶層1と補助磁性層2とは、これらの間に設けられた非磁性層(図示せず)により磁気的に分離されている構成とする。
これにより、記憶層1にかかる磁場の向きが急激に前後方向に変化するため、記憶層1の保磁力を低下するように作用して、記憶層1の保磁力が大幅に低下する。
同様に、記憶層1の磁化Mが左向きになっている状態から右向きになっている状態に反転させる場合には、例えば前後方向の外部磁界と右向きの外部磁界とを印加して、補助磁性層2の磁化の向きを変化させて、記憶層1の保磁力を低下させ、さらに右向きの外部磁界により、記憶層1の磁化Mを右向きに反転させればよい。
従って、記憶層1に記録を行うために必要な、記憶層1の磁化容易軸方向の外部磁界を小さくしても記録を行うことが可能になり、この外部磁界を電流磁界により印加するために必要となる電流を低減することが可能になる。
これにより、外部磁場の印加によって補助磁性層2の磁化の方向を記憶層の磁化困難軸方向に変化させて、補助磁性層2から記憶層1に対してその磁化困難軸方向に磁場を作用させることができ、記憶層1の磁化容易軸方向の保磁力を大幅に減少させることが可能になる。
これにより、配線に電流を流して磁気記憶素子に電流磁場を印加する構成の磁気メモリでは、情報の記録に必要となる電流量を小さくすることができるため、消費電力の少ない磁気メモリを実現することができる。
上述した実施の形態のように、記憶層1と補助磁性層2の各磁性層11,12とを同じパターン形状とすると、磁気記憶素子10を製造する際に、積層構造を成膜して同一マスクでパターニングすることができるため、製造が容易であるという利点を有する。
3層以上の磁性層により補助磁性層を構成した場合でも、上述の実施の形態と同様に、補助磁性層の作用により記憶層の保磁力を大幅に低減する効果が得られる。
このとき、補助磁性層の奇数番目の磁性層の磁化量(各磁性層の磁束密度と体積の積で決まる)の総和と、偶数番目の磁性層の磁化量の総和とをほぼ等しくすれば、補助磁性層に磁場が影響していない状態で補助磁性層全体の見かけの磁化がゼロ又は微小となることから、記憶層の磁化反転動作がほぼ対称となり、記憶層の磁化の向きを容易に反転させることができる。補助磁性層の見かけの磁化が残っていると、記憶層に影響を及ぼして記憶層の磁化反転動作が非対称になる等の問題を生じるが、磁化量の総和の差が10分の1程度までなら、影響は少ないため本発明の効果が充分に得られる。
なお、補助磁性層の各磁性層間には、非磁性層を介した相互作用が働いていてもよいし、静磁気的な結合をしていてもよい。
各磁気記憶素子10は、図1に示したように、記憶層1と、2層の磁性体層11,12が非磁性層13を挟んで積層された補助磁性層2とを有して構成されている。
また、磁気記憶素子10に記憶する情報の内容に対応して、第1の配線51に流す電流の向きを設定して、第1の配線51に電流を流して、記憶層1の磁化容易軸方向(X軸方向)の電流磁場を印加する。
そして、これらの電流磁場により、磁気記憶素子10の補助磁性層2の各磁性層11,12の磁化をY軸方向に向ける(図1Bに示した状態にする)。
これにより、補助磁性層2の作用によって、記憶層1の保磁力が大幅に低下するため、磁気記憶素子10の記憶層1の磁化の向きを情報の内容に対応した向きとすることができる。このようにして、磁気記憶素子10に記録を行うことができる。
一方、選択されていない磁気記憶素子10では、対応する第1の配線51及び第2の配線52の両方から磁気記憶素子10に電流磁場が印加されることがない。
一方の電流磁場だけでは補助磁性層2の磁化の方向が変化しないため、記憶層1の保磁力が大きいままであり、記憶層1の磁化容易軸方向によっても記憶層1の磁化が反転しない。
即ち、記憶層1に記録された磁化状態を保持することができる。
そして、記録容量を大きくするために磁気記憶素子を微小化するほど、保磁力が増大して記録を行うことが難しくなり、また磁化を安定して保持することが難しくなる傾向があるため、本実施の形態の磁気メモリ50は、記憶容量を増大させるために好適である。
ここで、本発明の磁気メモリを構成する磁気記憶素子において、具体的に記憶層及び補助磁性層の寸法や磁化量を設定して、特性がどのようになるか検討を行った。
第1の磁性層11は、厚さをt1とし、材料の異方性磁場をHk1とし、第2の磁性層12は、厚さをt2とし、材料の異方性磁場をHk2とし、第1の磁性層11及び第2の磁性層12をいずれも飽和磁化量Msを800emu/cm3として、非磁性層13の厚さを2nmとし、交換相互作用Jの大きさをJ1とした。
記憶層1と補助磁性層2との間には、厚さdの非磁性層17が設けられ、この非磁性層17における交換相互作用Jはゼロ(0erg/cm2)になっている。
また、記憶層1に対して、補助磁性層2とは反対の側(下層側)に、トンネル絶縁膜16を介して磁化固定層15を設けた。磁化固定層15は、磁性層21・非磁性層22・磁性層23が積層されて構成され、その下の反強磁性体層14により磁性層21及び23の磁化の向きが固定されている。磁性層21及び磁性層23は、いずれも厚さが2nm、飽和磁化量Msが1200emu/cm3、材料の異方性磁場Hkが10Oeとなっている。磁化固定層15の非磁性層22は、厚さが1nmで、交換相互作用Jが1erg/cm2になっている。トンネル絶縁膜16は、厚さが1nmで、交換相互作用Jがゼロになっている。
記憶層1と補助磁性層2との間の非磁性層17の厚さdを10nmとし、補助磁性層2の第1の磁性層11及び第2の磁性層12の異方性磁場Hk1,Hk2を共に20Oeとし、補助磁性層2の第1の磁性層11と第2の磁性層12との間にある非磁性層13における交換相互作用Jの大きさJ1を0.01erg/cm2とした。
そして、補助磁性層2の第1の磁性層11及び第2の磁性層12の厚さt1,t2を共に、2nm,3nm,4nm,5nmと変えて、それぞれの厚さt1,t2における、記憶層1の磁化容易軸方向の磁場Heasyと磁化困難軸方向の磁場Hhardとによるアステロイド曲線を、マイクロマグネティック計算により求めた。また、比較対照として、補助磁性層を設けないで記憶層のみとした場合もアステロイド曲線を求めた。結果を図5に示す。
ただし、磁性層11,12の厚さが5nm以上になると、磁化困難軸方向の磁場を印加しない状態の保磁力が減少してしまい、記録の保持特性が劣化してしまうため、好ましくない。
従って、図4のモデルでは、磁性層11,12の厚さを3nm〜4nmにすると、良好な特性が得られることがわかる。
記憶層1と補助磁性層2との間の非磁性層17の厚さdを10nmとし、補助磁性層2の第1の磁性層11及び第2の磁性層12の異方性磁場Hk1,Hk2を共に20Oeとし、補助磁性層2の第1の磁性層11及び第2の磁性層12の厚さt1,t2を共に4nmとした。
そして、補助磁性層2の第1の磁性層11と第2の磁性層12との間にある非磁性層13における交換相互作用Jの大きさJ1を、0,0.01,0.02,0.05,0.1(erg/cm2)と変えて、それぞれの交換相互作用の大きさJ1における、記憶層1の磁化容易軸方向の磁場Heasyと磁化困難軸方向の磁場Hhardとによるアステロイド曲線を、マイクロマグネティック計算により求めた。結果を図6に示す。
なお、交換相互作用Jは、正側が反平行となるように作用する方向である。
さらに、交換相互作用Jを増やしていくと、記憶層1の保磁力を減少させるための磁化困難軸方向の磁場を小さくできることがわかる。
ただし、交換相互作用Jをある程度以上大きくしてしまうと、磁化困難軸方向に磁場を印加しない状態の保磁力が減少してしまうため、好ましくない。
従って、交換相互作用Jの大きさを、ある程度の範囲内に選定すると、好ましい特性が得られることがわかる。
補助磁性層2の第1の磁性層11及び第2の磁性層12の異方性磁場Hk1,Hk2を共に20Oeとし、補助磁性層2の第1の磁性層11及び第2の磁性層12の厚さt1,t2を共に4nmとし、補助磁性層2の第1の磁性層11と第2の磁性層12との間にある非磁性層13における交換相互作用Jの大きさJ1を0.01erg/cm2とした。
そして、記憶層1と補助磁性層2との間の距離、即ち記憶層1と補助磁性層2との間の非磁性層17の厚さdを、5nm,10nm,20nmと変えて、それぞれの距離dにおける、記憶層1の磁化容易軸方向の磁場Heasyと磁化困難軸方向の磁場Hhardとによるアステロイド曲線を、マイクロマグネティック計算により求めた。結果を図7に示す。
従って、記憶層1と補助磁性層2とをある程度離す必要があることがわかる。
補助磁性層2の第1の磁性層11及び第2の磁性層12の厚さt1,t2を共に4nmとし、記憶層1と補助磁性層2との間の距離、即ち記憶層1と補助磁性層2との間の非磁性層17の厚さdを10nmとし、補助磁性層2の第1の磁性層11と第2の磁性層12との間にある非磁性層13における交換相互作用Jの大きさJ1を0.01erg/cm2とした。
そして、補助磁性層2の第1の磁性層11及び第2の磁性層12の異方性磁場Hk1,Hk2を共に、10Oe,20Oe,40Oeと変えて、それぞれの異方性磁場Hk1,Hk2における、記憶層1の磁化容易軸方向の磁場Heasyと磁化困難軸方向の磁場Hhardとによるアステロイド曲線を、マイクロマグネティック計算により求めた。結果を図8に示す。
ただし、磁気異方性Hkを大きくしすぎると、記憶層1の保磁力が小さくなり好ましくない。
従って、補助磁性層2の磁性層11,12の磁気異方性Hkを、ある程度の範囲内に選定すると、良好な特性が得られることがわかる。
記憶層1と補助磁性層2との間の非磁性層17の厚さdを10nmとし、補助磁性層2の第1の磁性層11及び第2の磁性層12の異方性磁場Hk1,Hk2を共に20Oeとし、補助磁性層2の第1の磁性層11と第2の磁性層12との間にある非磁性層13における交換相互作用Jの大きさJ1を0.01erg/cm2とした。
そして、補助磁性層2の第1の磁性層11及び第2の磁性層12の厚さt1,t2を変えて、それぞれの厚さt1,t2における、記憶層1の磁化容易軸方向の磁場Heasyと磁化困難軸方向の磁場Hhardとによるアステロイド曲線を、マイクロマグネティック計算により求めた。なお、補助磁性層2を構成するそれぞれの磁性層11,12の磁化方向を変えた初期状態から計算した。
それぞれの結果を図9A〜図9Eに示す。図9Aは、第1の磁性層11の厚さt1を4.5nmとし、第2の磁性層12の厚さt2を3.5nmとした場合である。図9Bは、第1の磁性層11の厚さt1を4.25nmとし、第2の磁性層12の厚さt2を3.75nmとした場合である。図9Cは、第1の磁性層11の厚さt1を4nmとし、第2の磁性層12の厚さt2を4nmとした場合(図5の4nmの場合と同じ)である。図9Dは、第1の磁性層11の厚さt1を3.75nmとし、第2の磁性層12の厚さt2を4.25nmとした場合である。図9Eは、第1の磁性層11の厚さt1を3.5nmとし、第2の磁性層12の厚さt2を4.5nmとした場合である。
また、図9A及び図9Bに示すように、第1の磁性層11の厚さt1が厚いときは、記憶層1の磁化の初期状態による差は小さいが、アステロイド曲線の上側の曲線と下側の曲線が交差するので好ましくない。
そして、2層の磁性層11,12の厚さt1,t2の差がほぼ10%以内(膜厚比が0.9〜1.1)であれば、良好なアステロイド曲線が得られることがわかった。
計算に用いた磁気記憶素子30のモデルの平面形状を図10Aに示し、各層の構造を図10Bに示す。この場合は、補助磁性層2を4層の磁性層31,32,33,34とその間の非磁性層35とにより構成している。その他の層の数と種類は図4Bと同様であるため、図4Bと同一符号を付している。
磁気記憶素子30は、平面形状が楕円形状であり、長軸の長さを150nmとし、短軸の長さを100nmとして、図4に示したモデルよりも長軸・短軸がそれぞれ数倍小さい寸法としている。
記憶層1は、厚さを5nm、飽和磁化量Msを800emu/cm3、材料の異方性磁場Hkを20Oeとした。
補助磁性層2の各磁性層31,32,33,34は、いずれも飽和磁化量Msを800emu/cm3として、厚さを3.5nmとして、材料の異方性磁場Hkを20Oeとした。また、各磁性層31,32,33,34間の非磁性層35の厚さを2nmとし、交換相互作用Jの大きさを0.02erg/cm2とした。
記憶層1と補助磁性層2との間の非磁性層17は、厚さを20nmとして、この非磁性層17における交換相互作用Jはゼロ(0erg/cm2)になっている。
また、磁化固定層15の磁性層21及び磁性層23は、いずれも飽和磁化量Msが1200emu/cm3、材料の異方性磁場Hkが10Oeとなっているが、磁性層21の厚さを2.3nm、磁性層23の厚さを1.7nmとして、2層の厚さを異ならせている。磁化固定層15の非磁性層22は、厚さが1nmで、交換相互作用Jが1erg/cm2になっている。トンネル絶縁膜16は、厚さが1nmで、交換相互作用Jがゼロになっている。
そして、記憶層1の磁化容易軸方向の磁場Heasyと磁化困難軸方向の磁場Hhardとによるアステロイド曲線を、マイクロマグネティック計算により求めた。計算結果を、図10に示した構成と、併せて比較対照として補助磁性層がない構成とについて、それぞれ図11に示す。
Claims (3)
- 情報を磁性体の磁化状態によって保持する記憶層と、
外部磁場により磁化状態が変化する補助磁性層とを少なくとも有して成り、
前記補助磁性層が、非磁性層により分割された複数層の磁性層から成り、
前記補助磁性層のうちの前記非磁性層を介して隣り合う前記磁性層間に反平行に磁化する磁気的相互作用を有し、前記補助磁性層の偶数番目の磁性層の磁化量の総和と、前記補助磁性層の奇数番目の磁性層の磁化量の総和とがほぼ等しい磁気記憶素子と、
互いに交差する第1の配線と第2の配線とを備え、
前記第1の配線は、前記記憶層の磁化困難軸方向に延びて形成されており、電流を流すことにより、前記記憶層の磁化容易軸方向の磁場を発生させることができ、
前記第2の配線は、前記記憶層の磁化容易軸方向に延びて形成されており、電流を流すことにより、前記記憶層の磁化困難軸方向の磁場を発生させることができ、
前記第1の配線と前記第2の配線とが交差する交点付近に、それぞれ前記磁気記憶素子が配置されて成り、
情報の記録の際には、前記第2の配線からの磁場によって、前記補助磁性層の磁化の向きを前記記憶層の磁化困難軸方向に向け、前記記憶層の保磁力を低下させて、この状態において、前記第1の配線からの磁場を前記記憶層に印加することにより、前記記憶層の磁化の向きを反転させる
磁気メモリ。 - 前記磁気記憶素子は、前記記憶層と前記補助磁性層とが、同じ平面形状のパターンに形成され、非磁性層を介して積層されている請求項1に記載の磁気メモリ。
- 前記磁気記憶素子は、前記記憶層と、前記記憶層の前記補助磁性層とは反対側に配置されたトンネル絶縁膜と、前記記憶層に対して前記トンネル絶縁膜を介して配置され、磁化の向きが固定された磁化固定層とが積層されている請求項1又は請求項2に記載の磁気メモリ。
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