JP4664122B2 - 2つの収容室を有する2液袋包装袋を製造する製造方法および縦型充填包装機 - Google Patents

2つの収容室を有する2液袋包装袋を製造する製造方法および縦型充填包装機 Download PDF

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Description

本発明は、液状もしくはペースト状の充填物を樹脂製の筒状フィルムに充填し、その筒状フィルムを熱シールすることで包装袋を製造する製造方法および縦型充填包装機に関し、特に、2つの収容室を有する2液袋包装袋を製造する製造方法および縦型充填包装機に関する。
従来、シート状のフィルムを折り込んで筒状とした筒状フィルムを下方に送りつつ、その筒状フィルムの内部に充填物を投入し、1袋分ごとに熱シールすることで袋詰め製品(包装袋)を連続的に製造する縦型の充填包装機が知られている。また、このような縦型充填包装機の中には、例えば、2つの収容室のそれぞれに異なる種類の充填物を収容する包装袋(以下、「2液袋包装袋」という)を製造できるものも提案されている(例えば特許文献1参照)。
以下、特許文献1に提案された縦型の2液袋包装機の一例を図19を参照して説明する。図19は、従来の2液袋包装機の一例を示す正面図である。
図19に示すように、2液袋包装機201は、シート状のフィルム202’を2つ折りに折り込むフィルム折り込み機構210と、フィルム折り込み機構210の下方に配置され、それぞれフィルム202’をその長手方向に熱シール(縦シール)することで筒状フィルム202を形成する第1〜第3の縦シール機構220、230、240と、筒状フィルム202を挟み込むことができるように構成された一対のシゴキローラ250と、シゴキローラ250の下方に配置された横シール/切断機構260と、筒状フィルム202内に異なる種類の充填物を投入するための2本の投入ノズル271、272とを有している。
2液袋包装機201の各構造部の詳細について説明する前に、2液袋包装袋280の構成について図20を参照して説明する。2液袋包装袋280は、周縁の全てが、縦シール部281a、281bおよび横シール部283a、283bによって熱シールされたいわゆる四方シールタイプの包装袋である。また、2液袋包装袋280の中央部には区画シール部282が形成されており、これにより、2液袋包装袋280の内部空間は第1の収容室285aと第2の収容室285bとに区画されている。
再び図19を参照し、フィルム折り込み機構210は、包装機の最上部側に取り付けられており、ロール(不図示)から引き出されたシート状のフィルム202’を、偏平な2つ折りの状態にするものである。フィルム折り込み機構210を通過したフィルム202’は、図示左側では山折り状の折り目となり、その反対側ではフィルム202’の側縁部同士が重なった状態となる。
第1の縦シール機構220および第2の縦シール機構230は、いずれも、フィルム202’を挟み込むヒータバーおよびヒータバー受け(不図示)を有している。そして、これらの縦シール機構220、230を駆動することによって、フィルム202’の両側がフィルムの長手方向に沿って熱シールされる。具体的には、第1の縦シール機構220によって2液袋包装袋280の縦シール部281a(図20参照)が形成され、第2の縦シール機構230によって縦シール部281bが形成される。
第3の縦シール機構240は、フィルム202’の幅方向(図示左右方向)において上記2つの縦シール機構220、230の間に位置するように配置されている。なお特許文献1では、第3の縦シール機構240は、縦シール部281a、281bと比較してシール強度の低いイージーピールシール部を形成する機構として開示されている。
投入ノズル271、272は、上述したように区画シール部282によって仕切られた筒状フィルム202内のそれぞれの収容室内に異なる種類の充填物を投入するものである。シゴキローラ250は、充填物が投入された筒状フィルム202を挟み込んだ状態で回転することによって、充填物を分割して筒状フィルム202に空充填部202aを形成するものである。空充填部202aでは、筒状フィルム202は偏平に押しつぶされており、これにより充填物が存在しない状態となっている。横シール/切断機構260は、ヒータバー、ヒータバー受け、カッター等を有しており、筒状フィルム202の空充填部202aをその幅方向に熱シール(横シール)すると共に、その熱シール部を切断して2液袋包装袋280を切り分ける機構である。なお、図20に示す2液袋包装袋280のうち、横シール/切断機構260によって熱シールされた部分は横シール部283a、283bである。
このように構成された2液袋包装機201では、筒状フィルム202内に投入する充填物の量をシゴキローラ250を越える程度とし、次いでシゴキローラ250を駆動して充填物を分割することにより、シゴキローラ250より下方では筒状フィルム202内は充填物によって満たされ、空気がほとんど存在しない状態となる。そして、この状態で横シール/切断機構260で横シール部285a、285bを形成することにより、空気の混入を抑えた状態で充填物が封入された2液袋包装袋280を製造することができる。
このように空気の混入を防止することは、食品など腐敗しやすい充填物を包装するのに対して特に有利である。また、包装機201では偏平に押しつぶされた空充填部202aを横シールする構成となっているため、横シール部283a、283bにおける熱シール不良の発生も抑えられたものとなる。
特開2003−81356号公報(第18図、第19図)
しかしながら、上述したような、縦型であってしかもシゴキ動作を行う充填包装機を用いて2液袋包装袋を製造する場合、包装袋のサイズが小さい場合はともかく、大型の2液袋包装袋を製造する場合には次のような問題が生じることがあった。すなわち、封入される充填物の量が2つの収容室でトータル500g、1000gとなるような比較的大型の2液袋包装袋を製造する場合、筒状フィルム内に充填物を投入すると、図21および図22に示すように、充填物の自重により各収容室285a、285bにおける筒状フィルム2の中腹部が外側(図22の図示上下方向)に向かって膨らんだ状態となる。また、場合によっては、図21の下部側の点線および矢印にて示すように、各収容室内の充填物が互いに近づくように中央部側(区画シール部側)に寄り、それに伴って、縦シール部281a、281bが内側に向かって屈曲したり、筒状フィルム202の下端の横シール部283aの中央部周辺が下方に向かって屈曲したりすることもある。
上記のように、筒状フィルム202が外側に向かって膨らんだ状態、あるいは、縦シール部281a、281bや横シール部283aの屈曲を伴って筒状フィルム202が膨らんだ状態で、一対のシゴキローラ250による挟み込み動作を実施しようとすると、図22(b)に例示するように、筒状フィルム202にシワを発生させてしまう可能性があった。このようなシワの発生は、その後の工程で形成される横シール部の不良の原因となるため好ましくない。
そこで本発明の目的は、シゴキ動作を行う2液袋包装袋の製造において、封入する充填物の重量が比較的重い場合であってもシゴキ動作の際に筒状フィルムにシワを発生させにくい、2液袋包装袋の製造方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、上記製造方法を良好に実施することができる縦型充填包装機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の2液袋包装袋の製造方法は、区画シール部によって区画された2つの収容室のそれぞれに充填物が封入された2液袋包装袋を製造するために、長尺なシート状のフィルムを、その両側縁部同士が重なるように筒状にフォーミングすると共に、その側縁部同士の重ね合せ部を前記フィルムの長手方向に沿って熱シールして縦シール部を形成する工程と、前記縦シール部から所定の間隔を置いた位置で、前記フィルムの対向した内面同士を熱シールして、前記縦シール部と同一方向に前記区画シール部を形成する工程と、前記縦シール部および区画シール部が形成された筒状フィルムの、前記区画シール部によって区画された収容室のそれぞれに充填物を投入する工程と、前記投入された充填物の液面より下方に位置する前記筒状フィルムの部位を一対のシゴキローラで挟み込んで前記充填物を分割すると共に、前記一対のシゴキローラを回転させることで前記筒状フィルムに空充填部を形成する工程と、前記空充填部を、前記筒状フィルムの幅方向に熱シールして前記収容室を密封するための横シール部を形成する工程とを有する、2液袋包装袋の製造方法において、前記空充填部を形成する工程の前に、前記筒状フィルムの、前記一対のシゴキローラの上方に位置する部位と、下方に位置する部位との両方において、いずれも前記筒状フィルムを間において対向配置された押圧部材を用いて、充填物が投入された前記収容室のそれぞれを、前記区画シール部近傍から該区画シール部近傍から離れる方向に向かって徐々に押し狭めることによって前記充填物が投入された各収容室を予め偏平にする工程をさらに有することを特徴とするものである。
上記本発明の2液袋包装袋の製造方法によれば、一対のシゴキローラで充填物が投入された筒状フィルムを挟み込む際に、シゴキローラの上下で、それぞれ押圧部材を用いて筒状フィルムの偏平化を行っているため、上側の押圧部材で挟まれた部位と下側の押圧部材で挟まれた部位の間、すなわちシゴキローラで挟まれる領域では筒状フィルムはシワのない状態となり、したがって、一対のシゴキローラで筒状フィルムを挟み込んだとしてもその際にシワが発生することが抑えられる。特に、本発明における押圧部材を用いた挟み込みは、充填物が投入された収容室のそれぞれを、区画シール部近傍からその区画シール部近傍から離れる方向(すなわち筒状フィルムの外側)に向かって徐々に押し狭めるようにして行われるものであるため、比較的大量の充填物が投入され筒状フィルムが膨らんだ状態であったとしても、筒状フィルムの偏平化はシワを発生させることなく効果的に行われる。
また、上記本発明の製造方法において、空充填部を形成する工程は、前記シゴキローラの上方側の前記押圧部材を閉じた状態で、前記シゴキローラの回転動作を行うことを含むものであってもよい。あるいは、前記シゴキローラの回転動作を行う前に、前記シゴキローラの上方側の前記押圧部材よりさらに上方において一対の整流押圧板を用い、前記充填物が投入された筒状フィルムを上方から下方に向かって徐々に押し狭めることで偏平化する工程をさらに含むものであってもよい。このように、シゴキローラの回転動作時に、シゴキローラの上方において筒状フィルムを偏平とするものであれば、筒状フィルムは偏平な状態で一対のシゴキローラの間に供給されるため、結果的に、シゴキローラの動作に伴うシワの発生がより抑えられる。特に、一対の整流押圧板を用いて、筒状フィルムを下方に向かって徐々に押し狭めるものであれば、シワが入りにくい状態で筒状フィルムを偏平にすることができるため、より好ましい。
また、上記本発明の製造方法において、充填物が投入された各収容室を予め偏平にする工程は、前記シゴキローラの下方側の前記押圧部材よりさらに下方において、前記各収容室の前記区画シール部側の領域を押し狭めた状態で、前記下方側の押圧部材を閉じることを含むものであってもよい。このように、下方側の押圧部材を閉じるのに先だって、各収容室の前記区画シール部側の領域、言い換えれば、筒状フィルムの中央部周辺を押し狭めた状態とし、この状態で押圧部材を閉じるものであれば、押圧板による挟み込み動作をより安定的に行うことができる。
また、上記本発明の製造方法において、縦シール部を形成する工程は、前記シート状のフィルムを2つ折りにフォーミングし、かつ、その折り目に沿って前記フィルムを熱シールすることで、前記縦シール部の反対側に他の縦シール部を形成することを含むものであってもよい。これにより、四方シールタイプの2液袋包装袋が製造される。
また、本発明は、上記したようなシート状フィルムから筒状フィルムを形成するものの他にも、フィルムの長手方向と同一方向に形成された区画シール部によって内部が2つの収容室に区画された長尺な筒状フィルムを用いるものに対しても適用可能である。
すなわち、本発明の他の2液袋包装袋の製造方法は、フィルムの長手方向と同一方向に形成された区画シール部によって内部が2つの収容室に区画された長尺な筒状フィルムを用いて、前記区画シール部によって区画された2つの収容室のそれぞれに充填物が封入された2液袋包装袋を製造する方法であって、前記筒状フィルムの、前記収容室のそれぞれに充填物を投入する工程と、前記投入された充填物の液面より下方に位置する前記筒状フィルムの部位を一対のシゴキ部材で挟み込んで前記充填物を分割すると共に、前記シゴキ部材によって前記筒状フィルムに空充填部を形成する工程と、前記空充填部を、前記筒状フィルムの幅方向に熱シールして前記収容室を密封するための横シール部を形成する工程と、前記空充填部を形成する工程の前に、前記筒状フィルムの、前記シゴキ部材の上方に位置する部位と、下方に位置する部位との両方において、いずれも前記筒状フィルムを間において対向配置された押圧部材を用いて、前記充填物が投入された収容室のそれぞれを、前記区画シール部近傍から該区画シール部近傍から離れる方向に向かって徐々に押し狭めることによって前記充填物が投入された各収容室を予め偏平にする工程とを有するものである。
このような本発明の製造方法であっても、上述の製造方法と同様、シゴキローラの上下でそれぞれ押圧部材を用いて筒状フィルムの偏平化を行っている点では共通しており、したがって、一対のシゴキローラで筒状フィルムを挟み込んだ際のシワの発生が抑えられるという同様の効果を得ることができる。
さらに、本発明の縦型充填包装機は、区画シール部によって区画された2つの収容室のそれぞれに充填物が封入された2液袋包装袋を製造する縦型充填包装機であって、長尺なシート状のフィルムを、その両側縁部同士が重なるように筒状にフォーミングするフィルム折り込み機構と、前記フィルムの前記側縁部同士の重ね合せ部を前記フィルムの長手方向に沿って熱シールして縦シール部を形成する縦シールバーと、前記縦シール部から所定の間隔を置いた位置で、前記フィルムの対向した内面同士を熱シールして、前記縦シール部と同一方向の前記区画シール部を形成する他の縦シールバーとを備えた縦シール機構と、前記縦シール部および区画シール部が形成された筒状フィルムの、前記区画シール部によって区画された収容室のそれぞれに充填物を投入する2本の投入ノズルと、前記筒状フィルムを間において対向配置され、前記筒状フィルムを挟み込んで前記筒状フィルム内に投入された充填部を分割すると共に、その状態で回転することで空充填部を形成しながら前記筒状フィルムを下方に送る一対のシゴキローラと、前記空充填部を、前記筒状フィルムの幅方向に熱シールして前記収容室を密封するための横シール部を形成する横シールバーを備えた横シール機構と、前記一対のシゴキローラの上方に配置され、充填物が投入された前記収容室のそれぞれを、前記区画シール部近傍から該区画シール部近傍から離れる方向に向かって徐々に押し狭めるために前記筒状フィルムを間において対向配置された押圧部材を備える上部押さえ機構と、前記一対のシゴキローラの下方に配置され、充填物が投入された前記収容室のそれぞれを、前記区画シール部近傍から該区画シール部近傍から離れる方向に向かって徐々に押し狭めるために前記筒状フィルムを間において対向配置された押圧部材を備える下部押さえ機構とを有するものである。このように構成された本発明の包装機によれば、上記シート状フィルムから筒状フィルムを形成する本発明の2液袋包装袋の製造方法を良好に行うことができる。
なお、本明細書において、包装袋の製造とは、筒状フィルム内に投入された充填物が横シール部によって密封された状態となったことを意味するものであり、必ずしも筒状フィルムから包装袋を切り分ける工程までを含むものではない。
上述したように、本発明によれば、シゴキ動作を行う2液袋の製造において、シゴキローラで充填物が投入された筒状フィルムを挟み込む際に、シゴキローラの上下で、それぞれ押圧部材を用いて筒状フィルムの偏平化を行うものであり、したがって、封入する充填物の重量が比較的重い場合であっても筒状フィルムの膨らみが抑えられ、シゴキ動作の際に筒状フィルムにシワを発生させにくいものとなり、結果として、大型の2液袋包装袋を良好に製造することができる。特に、上記押圧部材を用いた筒状フィルムの挟み込み動作は、充填物が投入された収容室のそれぞれを、区画シール部近傍から徐々に押し狭めるようにして行われるものであるため、筒状フィルムを効果的に偏平化することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、本実施形態の2液袋包装機の全体構成について図1、図2を参照して説明する。図1は本発明の2液袋包装機の一実施形態を示す正面図であり、図2は図1の包装機の側面図である。
図1、図2に示す2液袋包装機1は、筒状フィルム2を上方から下方へ送りつつ、筒状フィルム2内に、2本の投入ノズル91、92から異なる2種類の充填物を投入し、シゴキローラ50によって空充填部2aを形成し、横シール/切断機構70によってその空充填部2aを熱シール(横シール)および切断することにより1つの2液袋包装袋80を得るものである。
2液袋包装袋80は、図3に示すように、周縁が縦シール部81a、81bおよび横シール部83a、83bによって熱シールされた四方シールタイプの包装袋であり、その内部空間は区画シール部82によって第1の収容室85aと第2の収容室85bとに区画され、例えば第1の収容室85aに400gの充填物を、第2の収容室85bに600gの充填物を収容する比較的サイズの大きいものである。
再び図1、図2に戻り、2液袋包装機1は、まず、図19に示したような従来の包装機と同様に、シート状のフィルム2xを2つ折りに折り込むフィルム折り込み機構10と、2つ折りにされたフィルム2xをその長手方向に熱シール(縦シール)することで筒状フィルム2を形成する縦シール機構20と、筒状フィルム2を挟み込んで下方に搬送するための搬送ローラ30と、筒状フィルム2内に充填物を投入する2本の投入ノズル91、92と、筒状フィルム2に空充填部2aを形成する一対のシゴキローラ50と、筒状フィルム2を横シールおよび切断する横シール/切断機構70とを有し、さらに、本包装機1の特徴的な構成として、シゴキローラ50で筒状フィルム2を挟み込んだ際にシワが発生するのを抑えるためのいくつかの機構を備えたシゴキローラユニット40と、その下方に配置された寄り防止機構60とを備えている。なお、寄り防止機構60は、この種の包装機において従来公知である、筒状フィルム2を両側から押さえる整形板を備えた機構に、シワの発生を抑制するための構造体(整形板上部ガイド64)を付加したものである。
次に、上記各構成要素について順に説明する。なお、フィルム折り込み機構10、縦シール機構20、搬送ローラ30、シゴキローラ50、および横シール/切断機構70は、この種の縦型充填包装機に用いられる従来公知なものと基本的には同様の構成であるため、その詳細な説明は一部省略する。
フィルム折り込み機構10は、フィルム2xの搬送方向を規制する複数のガイドローラおよび複数のガイド板を有しており、ガイドローラを経由したフィルム2xは、ガイド板にガイドされながら送られることによって偏平な2つ折りの状態に折り込まれる。具体的には、フィルム2xは、図示左側では山折り状の折り目となり、その反対側ではフィルム2xの側縁部同士が重なった状態となる。フィルム折り込み機構10はまた、ガイド板の下方に、上記2つ折りとされたフィルム2xの両端を挟み込む2対の押さえローラ11を有しており、これによりフィルム2xの送りがガイドされるようになっている。特に、図1における図示左側の押さえローラ11によってフィルム2xの端部に折り目を付けることができ、このようにフィルム2x折り目が付けられることによって後述する縦シールが良好に行われるようになっている。
縦シール機構20は、図4に示すように、2つ折りとされたフィルム2xの両端部をフィルム長手方向に沿って熱シール(縦シール)する2対の縦シールバー21、22と、それら縦シールバー21、22の間に配置された一対の縦シールバー23との合計3対の縦シールバー21〜23を有している。なお、図4(a)では中央の縦シールバー23のみが長く示されているが、これは本質的な相違ではなく、縦シールバー21〜23はいずれも同様の構成となっているためそのうちの1つの縦シールバー21を例として説明する。
図4(b)に示すように、一対の縦シールバー21は、フィルム2xを間において対向配置されている。そして、各縦シールバー21は、摺動バー26を介してベース25に取り付けられており、これによりフィルム2xに対して進退移動可能となっている。縦シールバー21は、例えばシリンダなどの駆動手段によって駆動され、フィルム2xを挟み込むことができるように構成されている。
ここで、縦シールバー21が備える加熱手段としては、フィルム2xを熱シールできるものであれば特に限定されるものではないが、例えば超音波を付与してフィルム2xを加熱して熱シールするものであってもよいし、ヒータ等によりフィルム2xを加熱して熱シールするものであってよい。
なお、図4(a)に示すように、ベース25にはフィルム2xの幅方向(図示左右方向)に延びる長穴27aが形成されており、縦シールバー21は、この長穴27aに挿入されたボルト27bによってベース25に取り付けられている。この取付け構造は、いずれの縦シールバー21〜23についても同様であり、このように、長穴を利用した構造とし、各縦シールバー21〜23の左右方向の位置が調整可能となっていることは、サイズの異なる包装袋を製造する際に煩雑な作業を伴うことなく容易に対応することができる点で好ましい。
上記のように構成された縦シール機構20では、3対の縦シールバー21〜23でフィルム2xを挟み込んで熱シールすることによって、縦シールバー21、22、23のそれぞれに対応して縦シール部81a、81bおよび区画シール部82が形成される。なお、本実施形態の説明において、このようにシール部81a、81b、82が形成された状態のフィルム2xを「筒状フィルム2」と呼んでいる。
次に、図5、図6を参照して搬送ローラ30、投入ノズル91、92、シゴキローラ50について説明する。図5は、図1のシゴキローラユニット40周辺の構成を示す図であり、図5(a)がその正面図で、図5(b)が側面図である。図6は、シゴキローラおよびその周辺の構成を示す正面図である。
図5に示すように、本包装機1では、搬送ローラ30として3対の搬送ローラ30a、30b、30cが備えられている。搬送ローラ30a、30bはそれぞれ、筒状フィルム2の両端部よりやや内側に配置されており、図4(a)に示した縦シール部81a、81bの近傍を挟持するように構成されている。また、搬送ローラ30bは、同じく図4(a)に示した区画シール部82の近傍を挟持するように構成されている。3つの搬送ローラ30a〜30cはいずれも同一の支持軸によって支持されている。筒状フィルム2を間において対向配置されたこれらの搬送ローラ30a〜30cが、図5(b)の矢印方向に同期的に回転することによって、筒状フィルム2が下方に搬送される。上述のように、3対の搬送ローラ30a〜30cで搬送する構成となっていることにより、筒状フィルム2を安定して搬送することができ、特に、各搬送ローラ30a〜30cが縦シール機構20によって形成されたシール部またはその近傍を挟持するものであるため、搬送はより安定したものとなる。
投入ノズル91、92はそれぞれ、図5(a)に示すように、隣接する搬送ローラ30a〜30c同士の間に配置されており、いずれのノズルの下端も搬送ローラ30より下方に位置している。投入ノズル91、92の全体は、図1に示されており、いずれのノズル91、92も筒状フィルム2の内部では鉛直方向に延びており、また、包装機上部側では水平方向に曲げられて略逆L字状となっている。なお、投入ノズル91、92の下端の周辺には、筒状フィルム2内に投入された充填物の液面高さを検出するためのセンサ(不図示)が配置されており、詳細は後述するが、充填物の投入動作はこのセンサの検出結果に基づいて行われるように構成されている。
シゴキローラ50は、図6に示すように、それぞれ回転軸51を中心として図示矢印方向に回動する2本のアーム52の下端に回転自在に支持されている。また、各シゴキローラ50は前述した搬送ローラ30と同期して回転されるように構成されている。このように構成された一対のシゴキローラ50は、充填物が投入された筒状フィルム2を挟み込んで充填物を分割すると共に、シゴキローラ50自体が回転することによって、筒状フィルム2を偏平に押しつぶしながら下方に送るものである。
次に、シゴキローラ50で筒状フィルム2を挟み込んだ際にシワが発生するのを抑えるために設けられた、押圧板材58、三角整流板55、上部ハネ型押さえ機構110、および下部ハネ型押さえ機構120について説明する。
押圧板材58は、図6に示すように、シゴキローラ50の直上に位置するように、各アーム52の下端側に取り付けられている。そして、図7に示すように押圧板材58は、平らな板状の部材を、断面形状が略コ字状となるように折り曲げて形成したものであり、先端58a側は傾斜面となっている。また、その水平方向の長さは、筒状フィルム2を全幅にわたって押圧できるように筒状フィルム2の幅寸法より大きな幅寸法で形成されている。このように構成された一対の押圧板材58は、アーム52が閉じた状態で、互いの先端58a同士が近接あるいは当接するように構成されている。このような一対の押圧板材58が設けられていることにより、筒状フィルム52はシゴキローラ50の直上で偏平に押しつぶされ、その結果、シゴキローラ50で挟み込む際のシワの発生が抑制される。また、押圧板材58をアーム52に設けることは、押圧板材58を移動させるための特別な駆動手段を必要としない点で好ましい。
三角整流板55(整流押圧板)は、押圧板材58と同様、各アーム52に1つずつ取り付けられており、1つの三角整流板55は図8(a)に示すように2枚の板状部材55a、55bが重ね合わされたものである。板状部材55aは外形形状が矩形である。一方、板状部材55bは外形形状が略三角形であり、その上部側の頂点は、筒状フィルム2に形成された区間シール部82の通過位置に対応するように構成されている(図9(a)参照)。なお、図8(b)に示す三角整流板は変形例を示すものであり、三角形の板状部材55cは、その板厚が、上部側から下部側に向かって徐々に薄くなっている。
上記のように構成された三角整流板55は、図6に示すように、三角形の板状部材55bが互いに対向する状態で取り付けられ、また、それぞれ所定の角度に傾斜した状態でアーム52に取り付けられることによって、アーム52同士を閉じた状態で、三角整流板55同士の間の水平方向における隙間が、下方に向かって徐々に狭まるように構成されている。これにより、充填物が投入された筒状フィルム2を上方から下方に向かって徐々に押し狭めることができ、このようにして扁平化することはフィルムにシワが入りにくい点で好ましい。
なお、三角整流板55と投入ノズル91、92との位置関係は、図9(a)を見ても分かるように、投入ノズル91、92の下端が、矩形の板状部材55aの上辺より下方であって、三角形の板状部材55bの斜辺より上方に位置するように構成されている。
続いて、包装機動作時の三角整流板55の機能について図9を参照して説明する。ここで図9(a)は、三角整流板55を側面側から見た図であり、三角整流板55が閉じた状態となっており、かつ、筒状フィルム2内に充填物が投入されその液面が三角整流板55の上方に位置している状態を示している。図9(b)は、図9(a)の各切断線における筒状フィルム2の断面形状を示している。
切断線A−Aの位置では、充填物が投入された筒状フィルム2は三角整流板55に拘束されていないため、筒状フィルム2の各収容室は充填物の自重により図示上下方向に膨らんだ状態となる。切断線B−Bの位置では、三角整流板55の作用により、筒状フィルム2内の充填物は図示左右方向の外側に寄り、各収容室は外側がより膨らんだ状態となる。前述したように三角整流板55を閉じた状態では三角整流板55同士の間の隙間は下方に向かって徐々に狭まるように構成されているため、筒状フィルム2は三角整流板55の下部側に向かうにつれて徐々に偏平に押しつぶされ、最終的には、切断線C−Cの断面図に示すような偏平状態となる。
このような三角整流板55を用いて充填物を外側に寄せながら筒状フィルム2を徐々に偏平にしていくことは、シワが発生しにくい状態で筒状フィルム2を偏平にすることができる点で特に好ましい。仮に、三角形状の板状部材55bを設けることなく2枚の平坦な板状部材55aのみで充填物が投入された筒状フィルム2を押しつぶそうとする場合、筒状フィルム2は充填物の自重により膨らんだ状態となっているため、図22に示したように、押しつぶした際に筒状フィルム2にシワを発生させてしまう可能性もある。したがって、本実施形態のように三角形状の板状部材55bを設け、充填物を外側に寄せつつ筒状フィルム2を偏平にすることが、シワの発生をより効果的に防止できる点で好ましい。
次に、シゴキローラ50の上下にそれぞれ設けられた(図5または図6参照)上部ハネ型押さえ機構110および下部ハネ型押さえ機構120について説明する。これらの機構はいずれも、押圧板で筒状フィルム2のそれぞれの収容室を挟み込むことによって同フィルムを偏平にするためのものであり、その基本的な構成は同一であるが、上部ハネ型押さえ機構110が固定配置されているのに対し下部押さえ機構120は筒状フィルム2に対して進退移動する(図5(b)の矢印方向参照)ように構成されている点で相違している。いずれの機構110、120も図5に示すように、包装機に固定された支持部材45によって支持されており、上部ハネ型押さえ機構110はシゴキローラ50の上方に、また、下部ハネ型押さえ機構120はシゴキローラ50の下方に配置されている。
まず、上部ハネ型押さえ機構110について図10を参照して説明する。図10は、同機構を上方からみた図であり、各押圧板が開いている状態を示している。
図10に示すように、上部ハネ型押さえ機構110は、筒状フィルム2の一方側の収容室を挟み込む一対の押圧板112a、112bと、他方側の収容室を挟み込む一対の押圧板112c、112dと、それらの各押圧板を移動させるための4つのシリンダ119a〜119dを有している。
いずれの押圧板112a〜112dも実質的に同一の構造で構成されているため、以下、押圧板112aを例に挙げて説明する。押圧板112aは、筒状フィルム2に当接する面(加圧面)が平坦に形成された板状部材からなり、一端側が回転軸111aによって回動自在に支持されている。そして、回転軸111aで支持された上記一端の反対側の端部近傍には、シリンダ119a(例えばエアシリンダ)のアーム先端が押し付けられている。また、回転軸111aで支持された上記一端とシリンダ119aのアームが押し付けられた部位との中間位置には、バネ等の付勢部材117が取り付けられており、これにより、押圧板112aには押圧板112aを開く方向の付勢力が付与されている。
このような構成により、押圧板112aは、シリンダ119aのアームを突き出すことによって、付勢部材117の付勢力に抗しながら回転軸111aを中心として筒状フィルムに近接する方向に回動する。そして、逆にシリンダ119aのアームを引き込むと、押圧板112aは、付勢部材117の付勢力により回転軸111aを中心として筒状フィルムから離れる方向、すなわち開く方向に回動する。
なお、それぞれの押圧板112a〜112dを支持する回転軸111a〜111dは別個に独立して設けられている。そして、この4つの回転軸111a〜111dによって囲まれた中心点113は、図示左右方向の位置が筒状フィルム2の区画シール部82(例えば図4参照)のほぼ中央となる位置に、また、図示上下方向の位置が筒状フィルム2の搬送路上となるような位置に設定されている。
また、図面には示されていないが、各押圧板112a〜112dの図示左右方向の位置を調整できるようにするために、図4に示した縦シールバー21の取付け構造と同様、長穴およびボルトを介して、回転軸111a〜111dを支持するベース115が支持部材45に対して取り付けられていてもよい。これにより、ボルトを緩め、ベース115を図示左右方向に移動させ、支持部材45に対するベース115の位置を調整することによって、回転軸111a〜111dの位置を移動させることができ、サイズの異なる包装袋を製造する場合であっても容易に対応できるようになる。
上述のように構成された上部ハネ型押さえ機構110の動作について図11を参照して説明する。図11は、ハネ型押さえ機構110を上方からみた模式図であり、押圧板同士の間に、充填物が投入された筒状フィルム2が存在している状態を示している。また、図11(a)は押圧板が開いた状態を示し、図11(b)は押圧板が閉じた状態を示している。
図11(a)に示すように、押圧板を開いた状態では、例えば収容室85a側では、押圧板112a、112b同士の間の距離が区画シール部82側から縦シール部81a側に向かって徐々に大きくなっているため、収容室85aの断面形状もそれに応じて、外側にいくにつれて広がったような形状、言い換えれば、充填物が外側に寄せられた形状となっている。また、第2の収容室85b側も同様の断面形状となっている。この状態から、4つの各シリンダ119a〜119d(図10参照)を駆動することによって各押圧板が閉じた状態となり、その結果、筒状フィルム2は押しつぶされて偏平な状態となる。
このように、上部ハネ型押さえ機構110では、対向する一対の押圧板(例えば押圧板112aと押圧板112b)を用いて、筒状フィルム2の中央部付近の区画シール部82側から外側の縦シール部81a側に向かって、徐々に押し狭めるようにして筒状フィルム2を偏平化していくものであるため、単に互いに平行な一対の部材で挟み込む構成と比較して、外側に向かってのシワ伸ばし動作を効果的に行うことができる。
次いで、下部ハネ型押さえ機構120について図12を参照して説明する。図12は同機構を上方から見た図であり、押圧板を支持するベース125同士が近接すると共に、各押圧板が開いた状態を示している。
図11に示すように、下部ハネ型押さえ機構120は、上述した上部ハネ型押さえ機構110同様、筒状フィルム2の一方側の収容室を挟み込む一対の押圧板122a、122bと、他方側の収容室を挟み込む一対の押圧板122c、122dと、それらの各押圧板を移動させるための4つのシリンダ129a〜129dを有し、各押圧板122a〜122dおよびその周辺構造は上部ハネ型押さえ機構110と同一となっている。
下部ハネ型押さえ機構120では、筒状フィルム2を挟んで一方側(図示上側)の2つのシリンダ129a、129dがベース125によって支持されており、ベース125は、支持部材45に摺動自在に支持された2本の摺動バー124によって支持されている。これにより、2つのシリンダ129a、129dおよび2つの押圧板122a、122dなどを含むユニット120a全体が、筒状フィルム2に対して一体的に進退移動できるようになっている。この進退移動は、支持部材45に取り付けられると共にアームがベース125に連結されたシリンダ126を駆動源として行われるように構成されている。また、筒状フィルム2を挟んで反対側(図示下側)の2つのシリンダ129b、129cおよび押圧板122b、122cを含むユニット120bは上記一方側のユニット120aと同様の構成となっている。
このように構成された下部ハネ型押さえ機構120では、図11を参照して説明したような上部ハネ型押さえ機構110同様の動作に加え、必要に応じて、筒状フィルム2を間において対向配置されたユニット120a、120bが、筒状フィルム2に近接した状態と筒状フィルム2から離れた状態とをとるように動作する。
次に、図13を参照して寄り防止機構60について説明する。図13(a)は寄り防止機構の整形板上部ガイドを上方から見た図であり、図13(b)は寄り防止機構の構成を示す側面図であり、整形板上部ガイドを閉じた状態を示している。
図13に示すように、寄り防止機構60は、筒状フィルム2を挟み込む一対の整形板62と、それを駆動する一対のシリンダ61と、整形板62の上部に取り付けられた一対の整形板上部ガイド64とを有している。
整形板62は、筒状フィルム2に当接する加圧面が平坦に形成された板状の部材からなり、シリンダ61のアームを突き出すことによって筒状フィルム2に対して近接するように構成されている。一対の整形板62は、それぞれのシリンダ61のアームを突き出した際に整形板同士の間に所定の距離があくように構成されており、充填物が投入された筒状フィルム2の側部を押圧するものである。このように整形板62で充填物が投入された筒状フィルム2の側部を押圧することにより、筒状フィルム2の図示左右方向への膨らみが規制され、筒状フィルム2内の充填物の定量性が向上する。なお、図13では、整形板62は筒状フィルム2の側部のうち上部側のみを押圧するような大きさに示されているが、筒状フィルム2の側部を全体的に押圧できるような大きさの部材で構成されていてもよい。
整形板上部ガイド64(ガイド部材)は、充填物が投入された各収容室の区画シール部82の近傍を押し狭めるための部材であり、支持板63を介して整形板62の上方に取り付けられている。整形板上部ガイド64は、図13(a)に示すように、筒状フィルム2の一方側の収容室を挟み込むための傾斜部64aと、他方側の収容室を挟み込むための傾斜部64bと、傾斜部64a、64bの間の平坦部64cとを有している。平坦部64cは、筒状フィルム2に向かって最も突出した部位であり、区画シール部82近傍を挟み込むための部位である。一対の整形板上部ガイド64は、整形板上部ガイド64同士を閉じた状態で、平坦部64c同士の間に所定の隙間(例えば2mm)ができるように構成されている。充填物が投入された筒状フィルム2を一対の整形板上部ガイド64で挟み込むと、平坦部64c同士によって挟み込まれた部位周辺(区画シール部82周辺)はほぼ偏平な状態となり、そして筒状フィルム2の端部側に向かって、徐々に広がるような形状となる。言い換えれば、一対の整形板上部ガイド64によって挟まれた部位では、筒状フィルム2の両端部側に向かって充填物が寄った状態となる。
このように整形板上部ガイド64によって区画シール部82周辺を押し狭めている状態で、上述した下部ハネ型押さえ機構120を駆動すれば、同機構120の押圧板による挟み込み動作がより安定して行われこととなる。すなわち、筒状フィルム2が図13(a)に示すような断面形状とされていることにより、押圧板による、区画シール部82側から徐々に押し狭めるような挟み込み動作が安定化する。また、整形板上部ガイド64を閉じた状態で筒状フィルム2内に充填物を投入すると、充填物は外側に回り込むようにして整形板上部ガイド64の下方に投入されるため、充填物を投入する際の落下の衝撃が抑えられる。
次に、図14を参照して横シール/切断機構70について説明するが、この機構は本出願人によって先に出願された特開平7−172403号に開示されたものと同様に構成されたものであるため、その詳細な説明は省略する。
図14に示すように横シール/切断機構70は、対向した状態で筒状フィルム2の空充填部2aを挟み込んで筒状フィルム2をその幅方向に熱シール(横シール)するヒータバー77およびヒータ受けバー74と、それによって形成された横シール部を挟み込んで同シール部を切断するカッタ保持バー72および冷却バー78とを有している。横シール/切断機構70では、図14(a)、(b)に示すようにヒータバー77とヒータ受けバー74とが対向する第1の状態と、図14(c)に示すようにカッタ保持バー72と冷却バー78とが対向する第2の状態とをとることができるように構成されている。この切換動作の駆動源は筒状フィルム2を挟んで両側にそれぞれ設けられたシリンダ71、76であり、また、図14(a)に示すように各シリンダ71、76を含むそれぞれユニット自体が不図示の駆動源によって筒状フィルム2に対して進退移動できるように構成されている。
上記のように構成された横シール/切断機構70は次のように動作する。まず、図14(a)に示すように、空充填部2aが横シール/切断機構70の間に位置した状態で搬送が停止された筒状フィルム2に対して両シリンダ71、76を互いに近接させていく。このとき、ヒータバー77とヒータ受けバー74とが対向した状態となっている。両シリンダ71、76を近接させると、図14(b)に示すように、ヒータバー77とヒータ受けバー74とによって空充填部2aが加圧、加熱され、筒状フィルム2の幅方向に横シール部が形成される。次いで、熱シールが終了したら図14(c)に示すように、シリンダ71、76を駆動してカッタ保持バー72と冷却バー78とが対向する状態に切換える。これにより、横シール部がカッタ保持バー72と冷却バー78とによって加圧され、冷却バー78の作用により横シール部の熱が冷却されると共に、カッタ保持バー72内のカッター73を前進させることにより同シール部が切断される。そして、シリンダ71、76を後退させることにより、カッタ保持バー72と冷却バー78による筒状フィルム2の挟持が解除され、切り分けられた1つの包装袋80が落下する。
このような横シール/切断機構70によれば、筒状フィルム2の搬送を停止した状態で熱シールと、熱シールされた部位の冷却、切断とを行うことができるため、送り量のズレに起因した問題を伴うことなく横シール部の形成および切断を実施することができる。また、冷却バー78により、熱シールされた直後の横シール部を冷却することができるため、動作の高速化が実現され、また、横シール部のシール強度も向上したものとなる。
以上のように構成された本実施形態の2液袋包装機1の動作について、図15〜図17を参照して説明する。
図15(a)は初期状態を示す図であり、前回の一連の工程で1つの2液袋80が製造された直後の状態となっている。すなわち、筒状フィルム2の下端には、横シール/切断機構70によって形成された横シール部が形成されており、この横シール部の高さは横シール/切断機構70と略同一の高さとなっている。また、一対のシゴキローラ50は閉じた状態となっており、またこれに伴って、シゴキローラ50と同期して移動する三角整流板55も閉じた状態となっている(図6参照)。このように、シゴキローラ50および三角整流板55が閉じた状態となっていることにより、筒状フィルム2内の充填物はシゴキローラ50より上方の領域にのみ存在する状態、より具体的には、三角整流板55とシゴキローラ50との間の領域では筒状フィルム2が偏平とされていることにより実質的には三角整流板55によって挟まれた領域より上方にのみ充填物が存在している状態となっている。なお、筒状フィルム2内には、液面が三角整流板55より上方となるまで充填物が投入されている。
この初期状態において、上部ハネ型押さえ機構110は、その2対の押圧板112a〜112d(図10参照)がいずれも閉じた状態となっている。また、下部ハネ型押さえ機構120は、筒状フィルム2を挟んで配置されたユニット120a、120b(図12参照)がいずれも筒状フィルム2に向かって前進した位置となっていると共に、2対の押圧板122a〜122dはいずれも開いた状態となっている。また、寄り防止機構60は、その一対の整形板62および整形板上部ガイド64が閉じた状態となっており(図13参照)、横シール/切断機構70はシリンダ71、76(図14参照)が後退した状態となっている。
なお、図15〜17では図示しないが、筒状フィルム2には縦シール機構20によって縦シール部81a、81bおよび区画シール部82(図4参照)が形成されている。また、以下、2本の投入ノズル91、92のうち一方のノズル91についてのみ説明するが、2本のノズル91、92は同様の投入動作を行うものである。
まず、図15(b)に示すように、上記の初期状態から、上部ハネ型押さえ機構110を駆動してその押圧板112a〜112dを開くことで、筒状フィルム2の挟み込みを解除して、上部側に溜まった充填物が下方に落下できる状態とする。そしてこの状態で、一対のシゴキローラ50および三角整流板55を一体的に開くと、シゴキローラ50および三角整流板55による筒状フィルム2の挟み込みが解除され、シゴキローラ50の上方に溜まっていた充填物が筒状フィルム2の下部側に落下する。
ここで、寄り防止機構60は閉じた状態のままとなっており、図13に示したように筒状フィルム2は整形板上部ガイド64同士に挟まれることによって区画シール部82周辺が押し狭められているため、充填物は外側から回り込むようにして筒状フィルム2内に流れ込む。充填物をこのように投入することにより、投入時の充填物の落下の衝撃が緩和される。
筒状フィルム2の下部側に落下させた分の充填物を補充するため、投入ノズル91による充填物の投入動作は次のように実施される。すなわち、投入ノズル91下端の周辺に設けられた不図示のセンサによって充填物の液面高さを検出し、その検出結果に基づいて、液面高さが所定の高さとなるまで投入ノズル91から充填物が投入される。なお、充填物の投入動作は、図15(b)に示す状態で行われるものに限られるものではなく、以下説明する一連の包装袋製造工程の間に行われるものであればよい。
次いで、図15(c)に示すように、上部ハネ型押さえ機構110および下部ハネ型押さえ機構120を閉じるように駆動し、それぞれの機構の押圧板で、充填物が投入された筒状フィルム2を挟み込む。ここで、押圧板による挟み込み動作は、図11を参照して説明したように、筒状フィルム2の中央部側から外側に向かって、筒状フィルム2を徐々に押し狭めるようにして偏平化していくものであるため、効果的にシワをなくすことができる。そして、上下2つの押さえ機構110、120の間では、筒状フィルム2はシワのない状態に押しつぶされている。
なお、ハネ型押さえ機構110、120の駆動は、同時に行われるものであってもよいし、あるいは、一方の機構の駆動が先に行われるものであってもよい。また、図15(c)では、上下2つの押さえ機構110、120の間における筒状フィルム2は、充填物が存在していないように示されているが、実際にはいくらかの充填物が残ることとなる。しかし、その場合であっても、押圧板の、中央部付近から徐々に扁平化していく動作によってフィルムはシワのない状態となっている。さらに、上記工程における下部ハネ型押さえ機構120の駆動(押圧板122の挟み込み)は、寄り防止機構60を予め閉じた状態で行われるものであり、図13(a)に示したように、一対の整形板上部ガイド64で筒状フィルム2の中央部周辺を押し狭めた状態で、一対の押圧板122を閉じるものであるため、押圧板122を閉じる際に筒状フィルム2にシワを発生させにくいという利点もある。
次いで、図16(d)に示すように、上記工程で偏平状態にされた部位を一対のシゴキローラ50で挟み込む。また、これと同時に、筒状フィルム2は、一対の三角整流板55および一対の押圧板材58によっても挟み込まれた状態となる。
次いで、図16(e)に示すように、筒状フィルム2を下方に送るための事前工程として、寄り防止機構60を後退させて筒状フィルム2の挟み込みを解除する。また、下部ハネ型押さえ機構120も後退位置に移動させる。これにより、シゴキローラ50より下方の領域において筒状フィルム2は、いかなる機構にも挟み込まれていない状態となっており、シゴキローラ50より上方の領域においては三角整流板55および押圧板材58、そして上部ハネ型押さえ機構110によって挟み込まれた状態となっている。
なお、筒状フィルム2を下方に送る際に、上部ハネ型押さえ機構110がその搬送動作に悪影響を及ぼす可能性がある場合には、必要に応じて、予め同機構110を開いた状態としてもよい。
次いで、図16(f)に示すように、一対のシゴキローラ50を回転させ、充填物の存在しない空充填部2aを形成しながら筒状フィルム2を下方に搬送する。なお、このとき搬送ローラ30(例えば図1参照)も同時に駆動されている。
この搬送動作は、一対の三角整流板55および一対の押圧板材58で筒状フィルム2を挟み込んだ状態で行われるものであるため、筒状フィルム2はシワのない良好な偏平状態で一対のシゴキローラ50に送り込まれ、したがって、シゴキローラ50で挟まれた部位におけるシワの発生が抑えられる。また、シゴキローラ50より下方の領域では、上述のように、筒状フィルム2はいかなる機構にも挟み込まれていないため、下部ハネ型押さえ機構120または寄り防止機構60に引っかかることなく、鉛直下方に向かって良好に移動する。
ここで、図18を参照して、一対の三角整流板55の作用について詳細に説明する。なお、図18では、三角整流板55を構成する2枚の板状部材55a、55b(例えば図8参照)のうち、輪郭形状が略3角形である板状部材55bの一対のみが描かれている。図示するように、一対の三角整流板55(板状部材55b)で筒状フィルム2を挟んだ状態では、筒状フィルム2の端部側は、充填物の自重により、板状部材55bの斜面56に僅かに乗り上がるようにして膨らむ。この状態で筒状フィルム2を下方に引き下げると、このフィルムの膨らみが、見かけ上、斜面56に沿って外側に向かって移動することとなる。このように膨らみが外側に向かって移動することは、筒状フィルム2が外側に向かって引っ張られることを意味し、この作用により、筒状フィルム2はたるみのない状態となる。
なお、以上の説明から明らかなように、筒状フィルム2は板状部材55bの斜面56に擦れるようにして搬送されるものであり、この搬送工程で筒状フィルム2の表面が傷つかないように、板状部材55bの斜面56のうち、筒状フィルム2に当接する部分にR状部を設けることも可能である。
次いで、図17(g)に示すように、空充填部2aが横シール/切断機構70の間に位置する状態となったら、シゴキローラ50および搬送ローラ30による筒状フィルム2の搬送を停止する。次いで、図17(h)に示すように、横シール/切断機構70を駆動して、空充填部2aに横シール部を形成すると共にそのシール部の切断を行う。次いで、図17(i)に示すように、横シール/切断機構70を後退させることにより、図3に示したような2つの収容室85a、85bを有する2液袋80が1つ製造される。その後、下部ハネ型押さえ機構120を再び前進位置に戻し、また、寄り防止機構60も再び閉じた状態とすることで包装機1を図15(a)に示した初期状態に戻す。
以上説明したような本実施形態の包装機1による包装袋の製造方法によれば、図16(d)に示したように、一対のシゴキローラ50で筒状フィルム2を挟み込む際に、上部ハネ型押さえ機構110および下部ハネ型押さえ機構120によってシゴキローラ50の上方および下方における筒状フィルム2が偏平化され、2つのハネ型押さえ機構110、120の間では筒状フィルム2はシワのない状態となっているため、一対のシゴキローラ50で筒状フィルム2を挟み込んだ際のシワの発生が抑えられる。特に、ハネ型押さえ機構110、120はいずれも、その押圧板によって、充填物が投入された筒状フィルム2の各収容室を、区画シール部82近傍から外側のそれぞれの縦シール部81a、81b側に向かって徐々に押し狭めるように偏平化するものであるため、比較的大量の充填物が投入され筒状フィルムが膨らんだ状態であったとしても、シワを発生させることなく筒状フィルム2を効果的に偏平化することができる。
また、図16(f)に示したように、シゴキローラ50による筒状フィルム2の搬送、言い換えれば、シゴキローラ50による空充填部2aの形成を行う際に、上部ハネ型押さえ機構110のさらに上方では、一対の三角整流板55によって筒状フィルム2が偏平に押しつぶされているため、筒状フィルム2は偏平な状態で上部ハネ型抑え機構110およびシゴキローラ50に供給される。あるいは、図16(f)の状態で上部ハネ型押さえ機構110を開いた状態で空充填部2aの形成を行ったとしても、三角整流板55の作用により筒状フィルム2は偏平な状態でシゴキローラ50に供給される。したがって、いずれにしてもシゴキローラ50には偏平な状態の筒状フィルム2が供給されるため、結果的に、シゴキローラ50で筒状フィルム2を搬送する際のシワの発生が防止される。さらに、三角整流板55で挟み込んだ状態で筒状フィルム2を搬送する際、三角整流板55は図9、図18を参照して説明したように、充填物を外側に寄せつつ筒状フィルム2を徐々に偏平にしていくものであるため、筒状フィルム2のしわやたるみは良好に除去される。
また、図15(c)に示したように、下部ハネ型押さえ機構120の押圧板を閉じる際には、それに先だって、寄り防止機構60が閉じた状態とされ、筒状フィルム2の区画シール部82周辺が押し狭められた状態となっているため、下部ハネ型抑え機構120の押圧板閉塞動作をより安定的に行うことができる。
なお、以上、本発明の一実施の形態について説明したが本発明は上述した形態に限られるものではなく種々変更可能である。例えば、上述した形態ではシート状のフィルム2xをフィルム折り込み機構10で筒状に折り込んで、その後、縦シール部81a、81bおよび区画シール部82を形成するものであったが、シート状のフィルム2に代えて、予め筒状に形成された長尺なフィルムを用い、そのフィルムに区画シール部82を形成するものであってもよい。また、製造する包装袋の種類も四方シールタイプに限らず、三方シールタイプやスタンディングパックタイプであってもよい。例えば、縦シール部81b(図4参照)を形成しないものであってもよい。また、一対のシゴキローラ50に関しても、充填物を分割する機能と、空充填部2aを形成する機能を有するものであれば、シゴキローラ50のようなローラ型の他にも、例えば、筒状フィルム2を挟み、その状態でフィルムに対して相対移動することでシゴキ動作を行う他の種類のシゴキ部材を利用してもよい。
また、上記形態では、図6、図16(f)、及び図18を参照して説明したように、三角整流板55同士を閉じた際に、互いに対向する三角整流板同士の間の距離(具体的には、互いに対向する板状部材55b同士の間の距離)が、下方にいくにつれて徐々に狭くなる構成であったが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち三角整流板同士を閉じた際に、互いに対向する板状部材55b同士が、所定の一定間隔をおいて平行をなすような構成であってもよい。
本発明の2液袋包装機の一実施形態を示す正面図である。 図1の包装機の側面図である。 図1の包装機で製造される2液袋を示す斜視図である。 縦シール機構の構成を示す図であり、図4(a)は正面図を、図4(b)は側面図を示している。 シゴキローラユニット周辺の構成を示す図であり、図5(a)は正面図を、図5(b)は側面図を示している。 シゴキローラおよびその周辺の構成を示す正面図である。 シゴキローラの直上に設けられた板状部材を示す斜視図である。 シゴキローラの上方に設けられた三角整流板の形状を示す斜視図であり、図8(a)は図1の包装機に取付けられたものを、図8(b)は変形例を示している。 三角整流板の機能について説明するための図であり、図9(a)は、三角整流板を側面側から見た図であり、図9(b)は、図9(a)の各切断線における筒状フィルムの断面形状を示している 上部ハネ型押さえ機構を示す上面図であり、各押圧板が開いている状態を示している。 ハネ型押さえ機構の動作について説明するために同機構を上面側から見た模式図であり、図11(a)は押圧板が開いた状態を、図11(b)は押圧板が閉じた状態を示している。 下部ハネ型押さえ機構を示す上面図であり、各押圧板が開いている状態を示している。 寄り防止機構を説明するための図であり、図13(a)はその整形板上部ガイドを上方から見た図であり、図13(b)は寄り防止機構の構成を示す側面図である。 横シール/切断機構の構成および動作を説明するための側面図である。 図1の包装機による包装袋の製造動作を説明するための工程図である。 図1の包装機による包装袋の製造動作を説明するための工程図である。 図1の包装機による包装袋の製造動作を説明するための工程図である。 図6等に示した三角整流板の作用を説明するための斜視図である。 従来の2液袋包装機の一例を示す正面図である。 2液袋包装袋の一例を示す斜視図である。 サイズの大きい2液袋包装袋を製造する際に生じうる問題点を説明するための斜視図である。 サイズの大きい2液袋包装袋を製造する際に生じうる問題点を説明するための模式的な上面図である。
符号の説明
1 2液袋包装機
2 筒状フィルム
2a 空充填部
2x フィルム
10 フィルム折り込み機構
11 押さえローラ
20 縦シール機構
21、22、23 縦シールバー
25 ベース
26 摺動バー
27a 長穴
27b ボルト
30 搬送ローラ
40 シゴキローラユニット
45 支持部材
50 シゴキローラ
51 回転軸
52 アーム
55 三角整流板
55a、55b 板状部材
56 斜面
58 押圧板材
60 寄り防止機構
61 シリンダ
62 整形板
63 支持板
64 整形板上部ガイド
64a、64b 傾斜部
64c 平坦部
70 横シール/切断機構
80 2液袋包装袋
81a、81b 縦シール部
82 区画シール部
83a、83b 横シール部
85a、85b 収容室
91、92 投入ノズル
110 上部ハネ型押さえ機構
111、121 回転軸
112、122 押圧板
115、125 ベース
117 付勢部材
119、126、129 シリンダ
120 下部ハネ型押さえ機構
124 摺動バー

Claims (10)

  1. 区画シール部によって区画された2つの収容室のそれぞれに充填物が封入された2液袋包装袋を製造するために、
    長尺なシート状のフィルムを、その両側縁部同士が重なるように筒状にフォーミングすると共に、その側縁部同士の重ね合せ部を前記フィルムの長手方向に沿って熱シールして縦シール部を形成する工程と、
    前記縦シール部から所定の間隔を置いた位置で、前記フィルムの対向した内面同士を熱シールして、前記縦シール部と同一方向に前記区画シール部を形成する工程と、
    前記縦シール部および前記区画シール部が形成された筒状フィルムの、前記区画シール部によって区画された前記収容室のそれぞれに充填物を投入する工程と、
    前記投入された充填物の液面より下方に位置する前記筒状フィルムの部位を一対のシゴキローラで挟み込んで前記充填物を分割すると共に、前記一対のシゴキローラを回転させることで前記筒状フィルムに空充填部を形成する工程と、
    前記空充填部を、前記筒状フィルムの幅方向に熱シールして前記収容室を密封するための横シール部を形成する工程とを有する、2液袋包装袋の製造方法において、
    前記空充填部を形成する工程の前に、前記筒状フィルムの、前記一対のシゴキローラの上方に位置する部位と、下方に位置する部位との両方において、いずれも前記筒状フィルムを間において対向配置された押圧部材を用いて、充填物が投入された前記収容室のそれぞれを、前記区画シール部近傍から該区画シール部近傍から離れる方向に向かって徐々に押し狭めることによって前記充填物が投入された各収容室を予め偏平にする工程をさらに有することを特徴とする、2液袋包装袋の製造方法。
  2. 前記空充填部を形成する工程は、前記シゴキローラの上方側の前記押圧部材を閉じた状態で、前記シゴキローラの回転動作を行うことを含む、請求項1に記載の2液袋包装袋の製造方法。
  3. 前記空充填部を形成する工程は、前記シゴキローラの回転動作を行う前に、前記シゴキローラの上方側の前記押圧部材よりさらに上方において一対の整流押圧板を用い、前記充填物が投入された筒状フィルムを上方から下方に向かって徐々に押し狭めることで偏平化する工程をさらに含む、請求項1または2に記載の2液袋包装袋の製造方法。
  4. 前記充填物が投入された各収容室を予め偏平にする工程は、前記シゴキローラの下方側の前記押圧部材よりさらに下方において、前記各収容室の前記区画シール部側の領域を押し狭めた状態で、前記下方側の押圧部材を閉じることを含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の2液袋包装袋の製造方法。
  5. 前記縦シール部を形成する工程は、前記シート状のフィルムを2つ折りにフォーミングし、かつ、その折り目に沿って前記フィルムを熱シールすることで、前記縦シール部の反対側に他の縦シール部を形成することを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の2液袋包装袋の製造方法。
  6. フィルムの長手方向と同一方向に形成された区画シール部によって内部が2つの収容室に区画された長尺な筒状フィルムを用いて、前記区画シール部によって区画された2つの収容室のそれぞれに充填物が封入された2液袋包装袋を製造する方法であって、
    前記筒状フィルムの、前記収容室のそれぞれに充填物を投入する工程と、
    前記投入された充填物の液面より下方に位置する前記筒状フィルムの部位を一対のシゴキ部材で挟み込んで前記充填物を分割すると共に、前記シゴキ部材によって前記筒状フィルムに空充填部を形成する工程と、
    前記空充填部を、前記筒状フィルムの幅方向に熱シールして前記収容室を密封するための横シール部を形成する工程と、
    前記空充填部を形成する工程の前に、前記筒状フィルムの、前記シゴキ部材の上方に位置する部位と、下方に位置する部位との両方において、いずれも前記筒状フィルムを間において対向配置された押圧部材を用いて、前記充填物が投入された収容室のそれぞれを、前記区画シール部近傍から該区画シール部近傍から離れる方向に向かって徐々に押し狭めることによって前記充填物が投入された各収容室を予め偏平にする工程とを有する2液袋包装袋の製造方法。
  7. 区画シール部によって区画された2つの収容室のそれぞれに充填物が封入された2液袋包装袋を製造する縦型充填包装機であって、
    長尺なシート状のフィルムを、その両側縁部同士が重なるように筒状にフォーミングするフィルム折り込み機構と、
    前記フィルムの前記側縁部同士の重ね合せ部を前記フィルムの長手方向に沿って熱シールして縦シール部を形成する縦シールバーと、前記縦シール部から所定の間隔を置いた位置で、前記フィルムの対向した内面同士を熱シールして、前記縦シール部と同一方向の前記区画シール部を形成する他の縦シールバーとを備えた縦シール機構と、
    前記縦シール部および区画シール部が形成された筒状フィルムの、前記区画シール部によって区画された収容室のそれぞれに充填物を投入する2本の投入ノズルと、
    前記筒状フィルムを間において対向配置され、前記筒状フィルムを挟み込んで前記筒状フィルム内に投入された充填部を分割すると共に、その状態で回転することで空充填部を形成しながら前記筒状フィルムを下方に送る一対のシゴキローラと、
    前記空充填部を、前記筒状フィルムの幅方向に熱シールして前記収容室を密封するための横シール部を形成する横シールバーを備えた横シール機構と、
    前記一対のシゴキローラの上方に配置され、充填物が投入された前記収容室のそれぞれを、前記区画シール部近傍から該区画シール部近傍から離れる方向に向かって徐々に押し狭めるために前記筒状フィルムを間において対向配置された押圧部材を備える上部押さえ機構と、
    前記一対のシゴキローラの下方に配置され、充填物が投入された前記収容室のそれぞれを、前記区画シール部近傍から該区画シール部近傍から離れる方向に向かって徐々に押し狭めるために前記筒状フィルムを間において対向配置された押圧部材を備える下部押さえ機構とを有する縦型充填包装機。
  8. 前記上部押さえ機構および下部押さえ機構における前記押圧部材のそれぞれは、
    前記各収容室をその幅方向にわたって押圧する押圧板であって、該押圧板は前記区画シール部側の端部が回転軸によって回動自在に支持され、前記回転軸を中心として前記筒状フィルム側に向かって回動することにより前記収容室を押し狭めるものである、請求項7に記載の縦型充填包装機。
  9. 前記上部押さえ機構の上方で前記筒状フィルムを間において互いに対向するように配置された一対の整流押圧板をさらに有し、
    前記一対の整流押圧板は、前記一対のシゴキローラが前記筒状フィルムを挟み込んでいる状態で、前記筒状フィルムを上方から下方に向かって徐々に押し狭めるように構成されている、請求項7または8に記載の縦型充填包装機。
  10. 前記下部押さえ機構の下方で前記筒状フィルムを挟み込むことができるように構成された一対のガイド部材であって、挟み込んだ際に、充填物が投入された前記各収容室の区画シール部側の領域を押し狭めることができるような形状に形成された一対のガイド部材をさらに有する、請求項7から9のいずれか1項に記載の縦型充填包装機。
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