JP4663570B2 - 無線伝送システム - Google Patents

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本発明は、送信すべき伝送信号を、建造物内の部屋に設置された受信装置に送信する無線伝送システムに関する。
従来より、広帯域な信号を高品質に無線伝送するために、送信装置側では、受信装置側に送信すべき伝送信号をミリ波帯にアップコンバートして、そのアップコンバートした伝送信号(以下、ミリ波信号ともいう)を送信アンテナから放射し、受信装置側では、送信アンテナから送信されたミリ波信号を受信アンテナにて受信し、受信した信号を、受信装置側で周波数変換することにより、元の伝送信号を復元するように構成されたシステムが知られている。そして、例えば、送信装置を共同住宅等のビルの屋上に設置して、各戸のベランダ等に配置された受信装置に伝送信号を送信するようにされている。
しかし、ミリ波帯(例えば60GHz)の電波は水分による吸収減衰が大きいために、雨天時には、十分な強度のミリ波信号を受信装置において受信できない可能性があった。そして、雨の影響を受けることなく伝送信号を送信するためには、ビルの内部で信号を送信すればよいが、ビルの内部は障害物が多く、単にビル内の空間に電波を放射しただけでは、電波は障害物によって遮蔽されて減衰してしまう。
そこで、このような問題を解決し、ビル内の受信装置に効率よく信号を送信する方法としては、従来より、建造物の躯体部分であるコンクリート面と、床板との間に空間が設けられた、いわゆる、二重床が形成された建造物において、この床下空間を利用して電波を送信するシステムが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
特公平8−17342号公報
しかしながら、上記提案の床下空間を利用するシステムにおいては、部屋の床板に穴をあけて通信用アウトレットを挿入し、この通信用アウトレットを介して床下空間に突出させたアンテナにより電波を受信するようにしているので、アンテナと受信装置とを部屋内でケーブルにて接続しなければならず、受信装置を設置できる位置に制約があった。また、床板からアンテナの端部が突出し、そのアンテナからケーブルが引き回されるため、見た目が悪いという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、伝送信号を建造物内の部屋に設置された受信装置に送信する無線伝送システムにおいて、受信装置の設置位置の制約を緩和すると共に、受信装置が設置される場所の外観を損なわないようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
天井または床が、建造物の躯体部分に複数の支持部材を介して支持されることにより、前記天井または床と、前記建造物の躯体部分との間に、電波を伝播可能な空間が形成された建造物において、
該建造物内の部屋に設置された受信装置まで、前記空間を介して電波を伝送する無線伝送システムであって、
前記受信装置まで送信すべき伝送信号を、マイクロ波帯、または、それ以上の周波数に周波数変換し、該周波数変換後の伝送信号を送信アンテナから前記空間内に放射する送信装置と、
マイクロ波帯、または、それ以上の周波数の電波を透過可能な材料により構成され、前記受信装置が設置された部屋の天井または床の一部として設けられた透過部と、
前記空間内に設置され、前記送信アンテナからの放射電波を、前記透過部の方向に偏向し、該偏向した放射電波を、前記透過部を介して前記室内に放射させる偏向手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の無線伝送システムにおいて、前記偏向手段は、前記放射電波の偏向方向を調整可能に構成された支持部を介して前記建造物に固定されていることを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の無線伝送システムにおいて、前記偏向手段は、前記放射電波を反射する反射板にて構成されたことを特徴とする。
一方、請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の無線伝送システムにおいて、前記偏向手段は、前記放射電波を所定方向に透過させる透過板にて構成されたことを特徴とする。
本発明の無線伝送システムにおいては、送信装置が、受信装置まで送信すべき伝送信号を、マイクロ波帯、または、それ以上の周波数に周波数変換し、周波数変換後の伝送信号を、天井または床と、建造物の躯体部分との間に形成された空間内に放射する。一方、受信装置が設置された部屋の天井または床の一部には、マイクロ波帯、または、それ以上の周波数の電波を透過可能な材料により構成された透過部が設けられており、上記空間内に設置された偏向手段が、送信アンテナからの放射電波を透過部の方向に偏向し、透過部を介して室内に放射させる。
よって、本発明の無線伝送システムによれば、受信アンテナを備えた受信装置を、床または天井の透過部から放射された放射電波を受信可能な位置に設置することで電波を受信できるので、アンテナを天井空間や床下空間に挿入してアンテナと受信装置とをケーブルで接続する必要がなく、受信装置を設置できる位置の制約が緩和される。また、床や天井にアンテナが突出したり、ケーブルが配置されることがないので、外観が損なわれない。
また、請求項2に記載の無線伝送システムにおいては、偏向手段が、放射電波の偏向方向を調整可能に構成された支持部を介して建造物に固定されている。従って、請求項2に記載の無線伝送システムによれば、使用者が、受信装置の設置位置に応じて、放射電波の偏向方向を調整することができ、電波の受信状態を向上させることができる。
次に、請求項3に記載の無線伝送システムにおいては、偏向手段が、放射電波を反射する反射板にて構成されている。従って、請求項3に記載の無線伝送システムによれば、入射された電波を反射させることにより、確実に受信装置に向けて電波を放射させることができる。
一方、請求項4に記載の無線伝送システムにおいては、偏向手段が、放射電波を所定方向に透過させる透過板にて構成されている。従って、請求項4に記載の無線伝送システムによれば、透過板に電波が入射されると、透過した電波が拡散され、広範囲に電波が放射されるので、特に、透過板に入射される電波の強度、つまり、送信アンテナからの放射電波の強度が強い場合には、広範囲に適当な強度の電波を放射することができ、受信装置の設置位置の制約をより緩和できる。
以下に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1(a)は、本発明の無線伝送システムが適用された住宅を示す全体構成図である。
本実施形態の無線伝送システムは、いわゆる二重天井及び二重床が形成されて、天井空間及び床下空間が居住空間の上下に夫々設けられた鉄筋コンクリート造の集合住宅において、屋上等に設置された衛星放送受信用のBS/CSアンテナ2、及び、地上ディジタル放送受信用のUHFアンテナ3(図2参照)からの出力を、上記天井空間及び床下空間を利用して、無線で住宅内の各部屋に配信するためのものである。
まず、本実施形態の集合住宅における居住空間の天井は、図1(a)に示すように、コンクリート材からなる住宅の躯体部分(以下、コンクリートスラブともいう)に複数の棒状の支持部材(図示なし)を介して保持されており、天井とコンクリートスラブとの間には、見通し可能な天井空間が形成されている。一方、居住空間の床は、複数の棒状の支持部材(図示なし)を介してコンクリートスラブに支持されており、床とコンクリートスラブとの間には、見通し可能な床下空間が形成されている。また、居住空間には、この居住空間を区切るように壁が適宜配置されて、複数(図中3つ)の部屋が形成されている。
そして、上記天井空間及び床下空間には、BS/CSアンテナ2からの出力を受けて電波を放射する送信機10が夫々設置されており、各部屋には、送信機10から放射された電波を受信する受信機30が夫々設置されている。
次に、各部屋の床または天井の一部には、送信機10から放射される放射電波を透過可能な材質(例えば、ガラスや合成樹脂材料に床や天井と同色の塗料を塗布したり、壁紙を貼付したようなもの)により形成された透過部材60が嵌め込まれている。そして、天井に設けられた透過部材60の上方のコンクリートスラブには、反射板50、透過板52が吊り下げ固定されており、また、床に設けられた透過部材60の下方のコンクリートスラブには、反射板50が設置されている。ここで、反射板50は、入射された電波を反射可能に構成されたもの(例えば、鏡等)であり、一方、透過板52は、入射された電波を透過させることにより、透過した電波を拡散可能に構成されたもの(例えば、磨りガラス、レンズ等)である。
また、反射板50は、図1(b)に示すように、コンクリートスラブに固定された支持部材54により、支持部材54の固定面に平行な方向を軸として回動可能に支持されており、反射板50及び透過板52を回動させることで、入射された電波の偏向方向を調整できるように構成されている。一方、透過板52は、その端部で、支持部材54と高さのみが異なる支持部材55により、反射板50と同様に支持されている。なお、反射板50及び透過板52は、図1(b)に示すように、通常、反射面及び透過面を透過部材60の方向に向けて設置されている。
さらに、反射板50及び透過板52は、支持部材54、55に対して着脱可能に構成されており、反射板50、透過板52を適宜取り替えることが可能である。なお、図1(b)は、支持部材54の反射板50を支持する部分の拡大図である。
次に、本実施形態の無線伝送システムの電気的構成について、図2を用いて説明する。図2は、無線伝送システムの電気的構成を示すブロック図である。
BS/CSアンテナ2は、放送衛星(BS)や通信衛星(CS)を介して配信される衛星放送を受信するオフセット型のパラボラアンテナであり、反射鏡2aと、支持腕を介して反射鏡2aの焦点位置に配置された受信ユニット2bとから構成されている。
そして、受信ユニット2bは、反射鏡2aにて集波された放送/通信衛星(BS/CS)からの送信電波を受信して、その受信信号(例えば、周波数11.7GHz〜12.75GHzの放送信号)を、元の周波数よりも低い所定周波数(例えば、1032〜2071MHz)の中間周波信号(BS/CS−IF)にダウンコンバートして出力する。
次に、BS/CSアンテナ2の受信ユニット2bから出力された中間周波信号は、UHFアンテナ3にて受信された地上ディジタル放送信号(以下、UHF信号ともいう)と混合器5にて混合され、混合された信号が、同軸ケーブルからなる伝送線L1を介して、床下空間または天井空間に設置された送信機10に入力される(以下、受信ユニット2bから出力された中間周波信号と、UHF信号とが混合された信号を、単に放送信号(470〜2071MHz)ともいう)。
そして、送信機10は、入力された放送信号を受信機30側に送信すべき伝送信号として取り込み、これをミリ波帯(本実施形態では60GHz)にアップコンバートしてアンテナ12から上記空間内に放射する。
また、BS/CSアンテナ2の受信ユニット2bと送信機10を接続する伝送線L1上には、受信ユニット2bと送信機10とに電源を供給するための電源挿入器4が設けられており、受信ユニット2bと送信機10とは、この電源挿入器4及び伝送線L1を介して電源装置6から供給される直流の電源電圧(例えば、DC15V)を受けて動作する。
ここで、アンテナ12から空間内に放射された放射電波は、空間内に設置された反射板50または透過板52にて反射または透過されることにより、床または天井に嵌め込まれた透過部材60の方向に偏向され、この透過部材60を介して部屋内に放射される。
次に、受信機30は、部屋内に放射されるミリ波帯の放射電波を、アンテナ32で受信し、その受信信号をダウンコンバートすることにより、BS/CSアンテナ2の受信ユニット2bから出力された中間周波信号(BS/CS−IF)、及び、UHFアンテナ3にて受信されたUHF信号を復元し、同軸ケーブルからなる伝送線L2を介して接続されたディジタルチューナ8等の受信端末に出力する。また、ディジタルチューナ8は、受信した放送信号を、テレビ(TV)9で視聴可能な信号に変換してTV9に入力する。なお、本実施形態の受信機30は、アンテナ32と、後述するブロック図の構成を実現する回路基板とが共にケース内に収納されており、伝送線L2を接続するための出力端子T2がケースの外部に突出され、伝送線L2を接続可能に構成されている。
ところで、一般にディジタルチューナ8等のディジタル放送受信端末は、同軸ケーブルを介して外部の機器に電源を供給できるようにするために、伝送線L2が接続される受信信号の入力端子から電源電圧(例えば、DC15V)を出力できるように構成されている。そして、本実施形態の受信機30は、ディジタルチューナ8などのディジタル放送受信端末から、伝送線L2を介して供給される直流の電源電圧を受けて動作する。
次に、送信機10及び受信機30の構成について説明する。図3は、送信機10及び受信機30の構成を表すブロック図である。
図3に示すように、送信機10には、受信ユニット2bから出力された中間周波信号(BS−CS/IF)、UHFアンテナ3にて受信されたUHF信号、及び、電源装置6から供給される電源電圧(DC15V)を、伝送線L1を介して入力するための入力端子T1と、この入力端子T1に入力された信号の中から、直流信号成分(つまり、電源電圧DC15V)を取り出し、内部回路に供給する電源分離フィルタ14と、電源分離フィルタ14を通過してきた放送信号(BS/CS−IF、UHF信号)を増幅する増幅回路16と、水晶等を利用して周波数変換用の基準となる一定周波数の基準信号を発生する基準発振器18と、制御電圧により発振周波数を制御可能な電圧制御型の可変発振回路(VCO)を備え、基準発振器18からの基準信号、VCOから出力される高周波信号の一部を、方向性結合器を介して取り込み、外部から入力される周波数制御信号に従って、この高周波信号と基準発振器18が発生した基準信号とを分周または逓倍して位相比較することにより、所定周波数の高周波信号を出力するPLL発振器20と、PLL発振器20から出力される高周波信号を周波数逓倍して放送信号をミリ波帯にアップコンバートするのに必要な所定周波数(本実施形態では59GHz)の信号を出力する逓倍器22と、が設けられている。
また、送信機10には、増幅回路16にて増幅された放送信号と逓倍器22からの出力信号とを混合するミキサ24が設けられており、このミキサ24にて、入力された放送信号がミリ波帯(本実施形態では60GHz)の伝送信号にアップコンバートされる。さらに、ミキサ24の出力側には、信号抽出フィルタ(以下、BPFともいう)26が設けられており、ミキサ24からの出力のうち、逓倍器22からの出力信号よりも周波数が高い周波数帯(60GHz帯)の伝送信号のみを通過可能に構成されており、60GHz帯の伝送信号が選択的に抽出される。
つまり、ミキサ24からの出力信号には、逓倍器22からの出力信号よりも高周波側に周波数変換された伝送信号と、逓倍器22からの出力信号よりも低周波側に周波数変換された伝送信号との、2種類の伝送信号が含まれることから、本実施形態ではBPF26を介して、逓倍器22からの出力信号よりも周波数が高い60GHz帯の伝送信号のみを、受信機30に送信すべき伝送信号として選択的に抽出するようにしている。
そして、BPF26を通過した伝送信号は、ミリ波用の増幅回路28に入力され、この増幅回路28にて所定レベルまで増幅された後、床下空間または天井空間に向けて放射される。
一方、床または天井に嵌め込まれた透過部材60を介して部屋内に放射され、アンテナ32により受信した受信信号を増幅するミリ波用の増幅回路34と、水晶等を利用して周波数変換用の基準となる一定周波数の基準信号を発生する基準発振器36と、制御電圧により発振周波数を制御可能な電圧制御型の可変発振回路(VCO)を備え、基準発振器36からの基準信号、VCOから出力される高周波信号の一部を、方向性結合器を介して取り込み、外部から入力される周波数制御信号に従って、この高周波信号と基準発振器36が発生した基準信号とを分周または逓倍して位相比較することにより、所定周波数の高周波信号を出力するPLL発振器38と、PLL発振器38から出力される高周波信号を周波数逓倍して、ミリ波帯の受信信号を元の周波数帯にダウンコンバートするのに必要な所定周波数(本実施形態では59GHz)の信号を出力する逓倍器40と、が設けられている。
また、受信機30には、増幅回路34にて増幅された受信信号と、逓倍器40からの出力信号と、を混合するミキサ42が設けられており、このミキサ42にて、入力されたミリ波帯(本実施形態では60GHz)の受信信号が、元の周波数帯にダウンコンバートされる。さらに、ミキサ42の出力側には、信号抽出フィルタ(以下、BPFとする)44が設けられており、BPF44は、ミキサ42からの出力のうち、送信機10にてアップコンバートされる前の放送信号のみを選択的に通過させる。
そして、BPF44を通過した伝送信号は、増幅回路46に入力され、この増幅回路46にて所定レベルまで増幅された後、出力端子T2まで伝送され、出力端子T2から部屋に設置されたディジタルチューナ8へと出力される。
なお、出力端子T2には、ディジタルチューナ8から供給される電源電圧(DC15V)が入力されることから、増幅回路46と出力端子T2の間の伝送路には、出力端子T2に入力された電源電圧(DC15V)を取り出し、受信機30の内部回路に供給する電源分離フィルタ48が設けられている。
以上説明したように、本実施形態の無線伝送システムにおいては、天井空間及び床下空間に設置された送信機10が、BS/CSアンテナ2の受信ユニット2bから出力される中間周波信号、及び、UHFアンテナ3にて受信されたUHF信号をミリ波帯に周波数変換し、周波数変換後の伝送信号を、アンテナ12から天井空間または床下空間に放射する。一方、受信機30が設置された部屋の天井または床の一部には、ミリ波帯の電波を透過可能な材料により構成された透過部材60が嵌め込まれており、上記各空間内に設置された反射板50または透過板52が、アンテナ12からの放射電波を透過部材60の方向に偏向し、透過部材60を介して室内に放射させる。
よって、本実施形態の無線伝送システムによれば、アンテナ32がケース内に収納された受信機30を、床または天井の透過部材60から放射された放射電波を受信可能な位置に設置することで電波を受信できるので、受信アンテナを天井空間や床下空間に挿入して、この受信アンテナと受信機とを部屋内でケーブルにより接続する必要がなく、受信機30を設置できる位置の制約が緩和される。また、床や天井から受信アンテナが突出したり、部屋内にケーブルが引き回されることがないので、外観が損なわれない。
また、本実施形態の無線伝送システムにおいては、反射板50及び透過板52が、放射電波の偏向方向を調整可能な支持部材54または支持部材55を介してコンクリートスラブに固定されている。従って、使用者が、受信機30の設置位置等に応じて放射電波の偏向方向を容易に調整することができ、電波の受信状態を向上させることができる。そして、反射板50で、入射された電波を反射させることにより、確実に受信機30に向けて電波を放射させることができ、透過板52で、入射された電波を透過させることで、広範囲への電波の放射を可能としている。
さらに、反射板50及び透過板52を取り替えることができるので、受信機30の受信状況に応じて、適宜、反射板50と透過板52を取り替えたり、反射板50及び透過板52の種類を取り替えることも可能である。つまり、本実施形態では、天井空間に反射板50及び透過板52を設置し、床下空間に反射板50を設置しているが、これらは、用途に応じて、適宜取り替えることができる。
なお、本実施形態において、送信機10は本発明の送信装置に相当し、アンテナ12は本発明の送信アンテナに相当し、受信機30は本発明の受信装置に相当し、透過部材60は透過部に相当し、支持部材54は本発明の支持部に相当する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
上記実施形態においては、BS/CSアンテナ2にて受信された衛星放送信号やUHFアンテナ3にて受信された地上ディジタル放送信号をミリ波帯に周波数変換して伝送する無線伝送システムについて説明したが、本発明において、伝送信号としては、放送信号に限定されるものではなく、また、周波数帯もミリ波帯に限定されるものではない。つまり、例えば、無線LAN用のマイクロ波帯の電波を伝送するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、送信機10を天井空間及び床下空間に各1つずつ設置したが、必ずしも天井空間と床下空間との両方を使用する必要はなく、何れか一方を用いるようにしてもよい。さらに、送信機10は、必ずしも空間内に設置する必要はなく、各空間に電波を放射できる位置に設置すればよい。
一方、上記実施形態においては、鉄筋コンクリート造の集合住宅に本発明の無線電送システムを適用したが、鉄筋コンクリート造の集合住宅に限定されるものではなく、二重天井、または、二重床の少なくとも何れか一方が設けられた一般の住宅に、本発明の無線伝送システムを適用してもよい。
本実施形態の無線伝送システムが適用された住宅の構成を示す全体構成図である。 本実施形態の無線伝送システム全体の構成を示すブロック図である。 送信機10及び受信機30の構成を示すブロック図である。
符号の説明
2…BS/CSアンテナ、3…UHFアンテナ、2a…反射鏡、2b…受信ユニット、4…電源挿入器、5…混合器、6…電源装置、8…ディジタルチューナ、9…TV、10…送信機、12…アンテナ、14…電源分離フィルタ、16…増幅回路、18…基準発振器、20…PLL発振器、22…逓倍器、24…ミキサ、26…BPF、28…増幅回路、30…受信機、32…アンテナ、34…増幅回路、36…基準発振器、38…PLL発振器、40…逓倍器、42…ミキサ、44…BPF、46…増幅回路、48…電源分離フィルタ、50…反射板、52…透過板、54,55…支持部材、60…透過部材、T1…入力端子、T2…出力端子

Claims (4)

  1. 天井または床が、建造物の躯体部分に複数の支持部材を介して支持されることにより、前記天井または床と、前記建造物の躯体部分との間に、電波を伝播可能な空間が形成された建造物において、
    該建造物内の部屋に設置された受信装置まで、前記空間を介して電波を伝送する無線伝送システムであって、
    前記受信装置まで送信すべき伝送信号を、マイクロ波帯、または、それ以上の周波数に周波数変換し、該周波数変換後の伝送信号を送信アンテナから前記空間内に放射する送信装置と、
    マイクロ波帯、または、それ以上の周波数の電波を透過可能な材料により構成され、前記受信装置が設置された部屋の天井または床の一部として設けられた透過部と、
    前記空間内に設置され、前記送信アンテナからの放射電波を、前記透過部の方向に偏向し、該偏向した放射電波を、前記透過部を介して前記室内に放射させる偏向手段と、
    を備えたことを特徴とする無線伝送システム。
  2. 前記偏向手段は、前記放射電波の偏向方向を調整可能に構成された支持部を介して前記建造物に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の無線伝送システム。
  3. 前記偏向手段は、前記放射電波を反射する反射板にて構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線伝送システム。
  4. 前記偏向手段は、前記放射電波を所定方向に透過させる透過板にて構成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線伝送システム。
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