JP2007151066A - テレビ受信システム - Google Patents
テレビ受信システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007151066A JP2007151066A JP2006083088A JP2006083088A JP2007151066A JP 2007151066 A JP2007151066 A JP 2007151066A JP 2006083088 A JP2006083088 A JP 2006083088A JP 2006083088 A JP2006083088 A JP 2006083088A JP 2007151066 A JP2007151066 A JP 2007151066A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- terminal
- television
- analog
- reception
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Details Of Television Systems (AREA)
- Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
- Circuits Of Receivers In General (AREA)
Abstract
【課題】アナログ地上放送とデジタル地上放送とを受信するテレビ受信システムにおいて、デジタル地上放送の受信信号をアナログテレビ信号に変換して端末側に伝送でき、しかも、その変換のための機器を簡単に設置し、配線工事を簡単にできるようにする。
【解決手段】受信アンテナ4,5,6,8にて受信された各種テレビ放送信号を同軸ケーブルを介して住宅内の複数の直列ユニット16、18まで伝送するシステムにおいて、末端の直列ユニット18の一つに放送信号変換装置30を設ける。この装置30では、デジタルチューナ34が、デジタル地上放送信号を選局・復調して映像及び音声信号を生成し、変調器36が、その信号から受信信号とは異なる放送チャンネルのアナログテレビ信号を生成する。このテレビ信号は、増幅器38を介して同軸ケーブルに送出され、受信設備20側に設けられたチャンネルトラップ40にて反射されて、各端末側へ伝送される。
【選択図】図1
【解決手段】受信アンテナ4,5,6,8にて受信された各種テレビ放送信号を同軸ケーブルを介して住宅内の複数の直列ユニット16、18まで伝送するシステムにおいて、末端の直列ユニット18の一つに放送信号変換装置30を設ける。この装置30では、デジタルチューナ34が、デジタル地上放送信号を選局・復調して映像及び音声信号を生成し、変調器36が、その信号から受信信号とは異なる放送チャンネルのアナログテレビ信号を生成する。このテレビ信号は、増幅器38を介して同軸ケーブルに送出され、受信設備20側に設けられたチャンネルトラップ40にて反射されて、各端末側へ伝送される。
【選択図】図1
Description
本発明は、アナログ地上放送とデジタル地上放送とを含む複数のテレビ放送信号を受信し、その受信信号を伝送線を介して建造物内の複数の端末端子まで伝送するテレビ受信システムに関する。
従来より、アナログ地上放送とデジタル地上放送とを含む複数のテレビ放送信号を受信し、その受信信号を伝送線を介して建造物内の複数の端末端子まで伝送するテレビ受信システムにおいて、端末側でアナログ地上放送とデジタル地上放送とを視聴できるようにするには、各端末端子に、アナログ地上放送の受信・復調が可能なアナログチューナ(若しくはこのチューナを内蔵したテレビ受像機)に加えて、デジタル地上放送の受信・復調が可能なデジタルチューナ(若しくはこのチューナを内蔵したテレビ受像機)を接続しなければならず、端末側に設置するテレビ受信装置のコストアップを招くという問題があった。
そこで、こうした問題を防止するために、従来より、受信アンテナにて受信されたデジタル地上放送のテレビ放送信号を、デジタルチューナを用いて受信・復調することにより、映像信号及び音声信号を生成し、次に、この映像信号及び音声信号を変調器に入力することで、これら各信号から、受信アンテナにて受信されるテレビ放送信号とは異なる放送チャンネルのアナログテレビ信号を生成し、更に、その生成したアナログテレビ信号を他の受信信号(アナログ放送信号)と混合して、増幅器にて増幅した後、伝送線を介して端末側に伝送することが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2003−224780号公報
しかしながら、上記提案のテレビ受信システムでは、デジタル地上放送のテレビ放送信号を、受信アンテナ直下で、アナログテレビ信号に変換して、他のテレビ放送信号(アナログ放送信号)と混合する必要があるため、端末側では、アナログチューナ(若しくはこのチューナを内蔵したテレビ受像機)を用いて、デジタル地上放送を視聴することができるものの、アナログ地上放送を受信するように構成された既存のテレビ受信システムを、上記提案のテレビ受信システムに変更するのは難しいという問題があった。
つまり、上記提案のテレビ受信システムでは、デジタルチューナ、変調器、混合器等を、全て、受信アンテナ付近の屋上や屋根裏等に設置しなければならず、既存のテレビ受信システムを改修して上記提案のテレビ受信システムを構築するには、その設置場所を確保したり、電源供給経路を確保するための工事を行わなければならず、場合によっては、その工事を行うことができない、といった問題があるのである。
また、このようにデジタルチューナや変調器を受信アンテナ付近に設置することができない場合には、例えば、図3に示すように、デジタル地上放送受信用のUHFアンテナ50と混合器56とを、既存の受信設備付近(例えば、受信設備が固定された支柱等)に設置し、デジタルチューナ52と変調器54とは、テレビ受像機等が設けられる建造物内の部屋に設置することも考えられる。
しかし、このようにすると、UHFアンテナ50からの受信信号をデジタルチューナ52まで伝送する伝送線や、変調器54にて生成されたアナログテレビ信号を混合器56まで伝送するための伝送線を、新たに配線しなければならず、建造物の壁には、これらの伝送線をデジタルチューナ52及び変調器54が設置された部屋に引き込むための孔を穿設しなければならないことから、伝送線を配線するための工事が煩雑になるという問題がある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、アナログ地上放送とデジタル地上放送とを含む複数のテレビ放送信号を受信する受信アンテナを備えたテレビ受信システムにおいて、デジタル地上放送の受信信号をアナログテレビ信号に変換して各端末側に伝送することができ、しかも、その変換のための機器を、大きな工事を行うことなく簡単に設置できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
アナログ地上放送とデジタル地上放送とを含む複数のテレビ放送信号を受信する1又は複数の受信アンテナを備え、該受信アンテナからの受信信号を伝送線を介して建造物内の複数の端末端子まで伝送するテレビ受信システムにおいて、
前記複数の端末端子の一つに、前記伝送線を介して伝送されてきた受信信号の中からデジタル地上放送のテレビ放送信号を選局・復調して映像信号及び音声信号を生成するデジタルチューナが接続されると共に、
該デジタルチューナにて生成された映像信号及び音声信号から、前記受信信号とは異なる放送チャンネルのアナログテレビ信号を生成する変調器と、
該変調器にて生成されたアナログテレビ信号を増幅して、前記複数の端末端子の一つに入力することにより、該アナログテレビ信号を前記伝送線を介して前記受信アンテナ側へと伝送させるテレビ信号増幅器と、
前記受信アンテナ側の伝送線上に設けられ、前記変調器にて生成されたアナログテレビ信号の通過を阻止して端末側に反射させる反射手段と、
を備えたことを特徴とする。
アナログ地上放送とデジタル地上放送とを含む複数のテレビ放送信号を受信する1又は複数の受信アンテナを備え、該受信アンテナからの受信信号を伝送線を介して建造物内の複数の端末端子まで伝送するテレビ受信システムにおいて、
前記複数の端末端子の一つに、前記伝送線を介して伝送されてきた受信信号の中からデジタル地上放送のテレビ放送信号を選局・復調して映像信号及び音声信号を生成するデジタルチューナが接続されると共に、
該デジタルチューナにて生成された映像信号及び音声信号から、前記受信信号とは異なる放送チャンネルのアナログテレビ信号を生成する変調器と、
該変調器にて生成されたアナログテレビ信号を増幅して、前記複数の端末端子の一つに入力することにより、該アナログテレビ信号を前記伝送線を介して前記受信アンテナ側へと伝送させるテレビ信号増幅器と、
前記受信アンテナ側の伝送線上に設けられ、前記変調器にて生成されたアナログテレビ信号の通過を阻止して端末側に反射させる反射手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のテレビ受信システムにおいて、前記複数の端末端子の一つには、分配器の入力端子が接続されており、前記デジタルチューナの受信信号の入力端子、及び、前記テレビ信号増幅器の出力端子は、該分配器において互いに異なる分配出力端子にそれぞれ接続されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のテレビ受信システムにおいて、
前記受信アンテナからの受信信号を増幅して前記伝送線に送出する受信増幅器を備え、
前記反射手段は、該受信増幅器よりも端末側の伝送線上に設けられ、
前記変調器は、前記複数の端末端子の一つである第1端末端子から受信信号を取り込み、前記デジタルチューナからの映像信号及び音声信号を用いて生成したアナログテレビ信号と混合して出力するよう構成されており、
該変調器にて混合された前記アナログテレビ信号と前記受信信号との混合信号は、分配器を介して少なくとも2系統に分配され、該分配された一方の伝送信号は前記デジタルチューナに入力され、他方の伝送信号は、前記テレビ信号増幅器にて増幅された後、前記複数の端末端子の一つで前記第1端末端子とは異なる第2端末端子に入力されて、前記受信増幅器側へ伝送されることを特徴とする。
前記受信アンテナからの受信信号を増幅して前記伝送線に送出する受信増幅器を備え、
前記反射手段は、該受信増幅器よりも端末側の伝送線上に設けられ、
前記変調器は、前記複数の端末端子の一つである第1端末端子から受信信号を取り込み、前記デジタルチューナからの映像信号及び音声信号を用いて生成したアナログテレビ信号と混合して出力するよう構成されており、
該変調器にて混合された前記アナログテレビ信号と前記受信信号との混合信号は、分配器を介して少なくとも2系統に分配され、該分配された一方の伝送信号は前記デジタルチューナに入力され、他方の伝送信号は、前記テレビ信号増幅器にて増幅された後、前記複数の端末端子の一つで前記第1端末端子とは異なる第2端末端子に入力されて、前記受信増幅器側へ伝送されることを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載のテレビ受信システムにおいて、前記反射手段はトラップであることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れかに記載のテレビ受信システムにおいて、前記反射手段の端末側には、前記受信アンテナからの受信信号及び前記反射手段にて反射されたアナログテレビ信号を複数の端末側に分岐又は分配する分岐手段又は分配手段が設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れかに記載のテレビ受信システムにおいて、前記反射手段の端末側には、前記受信アンテナからの受信信号及び前記反射手段にて反射されたアナログテレビ信号を複数の端末側に分岐又は分配する分岐手段又は分配手段が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載のテレビ受信システムにおいては、アナログ地上放送とデジタル地上放送とを含む複数のテレビ放送信号を、建造物内の複数の端末端子までそのまま伝送する。そして、このように端末側に伝送されるデジタル地上放送のテレビ放送信号は、その複数の端末端子の一つに接続されたデジタルチューナにより選局・復調されることにより、映像信号及び音声信号に変換され、更に、変調器にて、受信信号とは異なる放送チャンネルのアナログテレビ信号に変換される。
また、このように生成されたアナログテレビ信号は、テレビ信号増幅器にて増幅された後、複数の端末端子の一つに入力されることから、そのアナログテレビ信号は、伝送線を介して、受信アンテナ側へと伝送されることになる。
そして、受信アンテナ側の伝送線上には、変調器にて生成されたアナログテレビ信号の通過を阻止して端末側に反射させる反射手段が設けられていることから、伝送線を介して受信アンテナ側へと伝送されたアナログテレビ信号は、この反射手段にて反射されて、端末側へと伝送される。
このため、本発明のテレビ受信システムによれば、信号変換用のデジタルチューナが接続された端末端子以外の端末端子には、アナログチューナ(若しくはアナログチューナを含むテレビ受像機)を接続するだけで、アナログ地上放送とデジタル地上放送との両方を視聴できるようになる。
そして、本発明によれば、アナログチューナ(若しくはアナログチューナを含むテレビ受像機)を利用してアナログ地上放送とデジタル地上放送との両方を視聴できるようにするために、従来のように、デジタル地上放送のテレビ放送信号をアナログテレビ信号に変換するための装置(つまり、デジタルチューナや変調器)を、受信アンテナ付近の屋上や天井裏等に設置する必要がないことから、上述した従来のテレビ受信システムに比べて、簡単且つ低コストで実現できるようになる。
次に、請求項2に記載のテレビ受信システムにおいては、複数の端末端子の一つに分配器の入力端子が接続されており、デジタルチューナの受信信号の入力端子、及び、テレビ信号増幅器の出力端子は、その分配器において互いに異なる分配出力端子にそれぞれ接続されている。
このため、本発明によれば、伝送線を介して端末端子まで伝送されてきた受信信号をデジタルチューナに入力するのに使用する端末端子と、変調器にて生成され、第2増幅器にて増幅されたアナログテレビ信号を伝送線に入力する端末端子とを、共通にすることができる。
一方、請求項3に記載のテレビ受信システムは、第1端末端子と第2端末端子との2つの端末端子を利用して、デジタル地上放送のテレビ放送信号のアナログテレビ信号への変換及びその信号の伝送線への送出を行うものである。
そして、この請求項3に記載のテレビ受信システムでは、変調器が、第1端末端子から受信信号を取り込み、この受信信号と、デジタルチューナからの映像信号及び音声信号を用いて生成したアナログテレビ信号とを混合して、出力するよう構成されており、その混合信号は、分配器を介して少なくとも2系統に分配されて、デジタルチューナと、テレビ信号増幅器とに入力される。また、このテレビ信号増幅器にて増幅された受信信号とアナログテレビ信号との混合信号は、第2端末端子に入力され、伝送線を介して、受信アンテナ側へと伝送される。
この結果、受信アンテナ側へと伝送される混合信号のうち、アナログテレビ信号は、反射手段にて反射されて、各端末側へと伝送される。
従って、本発明のテレビ受信システムにおいては、デジタル地上放送のテレビ放送信号をアナログテレビ信号へ変換して、ヘッドエンド側に伝送するのに、2つの端末端子が必要になるものの、請求項1と同様の効果を得ることができる。
従って、本発明のテレビ受信システムにおいては、デジタル地上放送のテレビ放送信号をアナログテレビ信号へ変換して、ヘッドエンド側に伝送するのに、2つの端末端子が必要になるものの、請求項1と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明では、変調器にて生成されたアナログテレビ信号と受信信号との混合信号が受信アンテナ側に伝送され、そのうちの受信信号は、反射手段を通って、受信アンテナ側に伝送されることになるが、反射手段と受信アンテナとの間の伝送線上には、受信信号を増幅する受信増幅器が設けられており、反射手段を介して受信増幅器の出力端子に入力された受信信号は、受信増幅器の回路構成上、受信増幅器の入力端子から、充分減衰されて出力されるため(二端子対回路網のS行列のS12に相当し、逆方向の透過係数とも言う)、受信信号が受信アンテナ側に戻され、受信アンテナから放射されてしまう、といったことはない。
また、反射手段としては、請求項4に記載のように、トラップを使用することができる。
また、受信アンテナからの受信信号や反射手段にて反射されたアナログテレビ信号をより多くの端末端子に伝送するには、請求項5に記載のように、反射手段の端末側に分岐手段又は分配手段を設けて、複数の端末端子への伝送経路を複数にするとよい。
また、受信アンテナからの受信信号や反射手段にて反射されたアナログテレビ信号をより多くの端末端子に伝送するには、請求項5に記載のように、反射手段の端末側に分岐手段又は分配手段を設けて、複数の端末端子への伝送経路を複数にするとよい。
そして、このようにしても、反射手段は、分岐手段や分配手段の上流側に設置されているので、全ての端末端子にアナログテレビ信号を伝送することができる。
以下に本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明が適用された実施形態のテレビ受信システムの構成を表す構成図である。
本実施形態のテレビ受信システムは、所謂ホーム共同受信を行うためのものであり、地上放送や衛星放送の各種テレビ放送信号を受信するために、住宅の屋根上に支柱2を介して設置された受信設備20を備える。
図1は本発明が適用された実施形態のテレビ受信システムの構成を表す構成図である。
本実施形態のテレビ受信システムは、所謂ホーム共同受信を行うためのものであり、地上放送や衛星放送の各種テレビ放送信号を受信するために、住宅の屋根上に支柱2を介して設置された受信設備20を備える。
この受信設備20は、VHF帯のアナログ地上放送電波を受信するVHFアンテナ4と、UHF帯のアナログ地上放送電波を受信するUHFアンテナ5と、UHF帯のデジタル地上放送電波を受信するUHFアンテナ6と、放送衛星(BS)を介して配信される衛星放送電波を受信するBSアンテナ8と、UHFアンテナ5、6からの受信信号を混合する混合器10と、混合器10から出力されるUHF帯の受信信号、VHFアンテナ4から出力されるVHF帯の受信信号、及び、BSアンテナ8から出力される衛星放送の受信信号(具体的にはBSアンテナ8のコンバータにてダウンコンバートされた中間周波信号:BS−IF信号)をそれぞれ所定レベルまで増幅し、これら各信号を混合して出力する受信増幅器12と、から構成されている。
なお、本実施形態では、UHFアンテナとして、アナログ地上放送受信用のUHFアンテナ5と、デジタル地上放送受信用のUHFアンテナ6とが設けられているが、これは、受信点から見て、デジタル地上放送の送信局とアナログ地上放送の送信局とが異なる方向にあるためであり、UHF帯のアナログ地上放送とデジタル地上放送とが受信点から見て同方向に位置する送信局から送信される場合には、UHFアンテナは一つでよい。
そして、受信増幅器12から出力される受信信号は、伝送線である同軸ケーブルを介して、住宅内に引き込まれ、分配手段としての分配器14にて複数系統(図では4系統)に分配された後、分岐器からなる直列ユニット16を通って、末端の直列ユニット18までそれぞれ伝送される。
この直列ユニット16、18は、住宅内の各部屋に設置された録画装置22やテレビ受像機24に受信信号を配信するための端末端子であり、本実施形態では、これらの直列ユニット16、18のうち、末端の直列ユニット18の一つに、デジタル地上放送のテレビ放送信号を、受信信号に含まれるテレビ放送信号とは異なる放送チャンネルのアナログテレビ信号(VHF帯又はUHF帯のテレビ信号)に変換して、受信設備20側に送出する放送信号変換装置30が接続されている。なお、直列ユニットを用いず、壁面端子へ直接接続するシステムでもよい。
そして、この放送信号変換装置30は、直列ユニット18を介して同軸ケーブルの末端に入力端子が接続された分配器(本実施形態では3分配用の分配器)32と、この分配器32の一つの分配出力端子に接続され、この分配器32を介して入力される受信信号の中からデジタル地上放送を選局して、映像信号及び音声信号を復元するデジタルチューナ34と、このデジタルチューナ34にて復元された映像信号及び音声信号から、受信信号に含まれるテレビ放送信号とは異なる放送チャンネルのアナログテレビ信号(UHF帯若しくはVHF帯のテレビ信号)を生成する変調器36と、この変調器36にて生成されたアナログテレビ信号を増幅して、分配器32の他の分配出力端子に入力することにより、分配器32から同軸ケーブルへとアナログテレビ信号を送出させるテレビ信号増幅器38とから構成されている。
なお、分配器32の3つの分配出力端子のうち、残りの一つには、テレビ放送を視聴するためのテレビ受像機24が接続されている。
分配器の各分配出力端子間には端子間阻止量があるため、変調器36にて生成され、分配出力端子に入力されたアナログテレビ信号は、各テレビ端子が接続された他の分配出力端子には直接出力することはできない。
分配器の各分配出力端子間には端子間阻止量があるため、変調器36にて生成され、分配出力端子に入力されたアナログテレビ信号は、各テレビ端子が接続された他の分配出力端子には直接出力することはできない。
そこで、本実施例では、受信増幅器12から分配器14に至る同軸ケーブル上には、放送信号変換装置30から伝送されてくるアナログテレビ信号の通過を阻止して、端末側に反射させるチャンネルトラップ40が設けられている。
なお、このチャンネルトラップ40は、本発明の反射手段に相当するものであるが、反射手段としては、チャンネルトラップまたはトラップと同じ作用が得られれば、これに限定されるものではない。
また、このチャンネルトラップ40は、テレビ放送信号に比べて充分周波数が低い低周波信号や直流信号を通過させる信号通過回路が内蔵されている。従って、このチャンネルトラップ40によれば、受信設備20として設置されている受信増幅器12やBSアンテナ8、或いは図示しないCSアンテナを動作させるための電源電圧を通過させたり、CSアンテナの動作を切り換えるための偏波切換信号や衛星切換信号等を通過させることができる。
また、本実施例では受信信号の分配並びに、変調器36が出力するアナログテレビ信号を混合するために分配器32を使用しているが、これに限定されることはなく、分配器32に代えて分岐器を使用してもよい。この場合、分岐器の入力端子を、端末端子に接続し、分岐器の出力端子をテレビ受像機と接続し、デジタルチューナの入力端子およびテレビ信号増幅器の出力端子をそれぞれ分岐器の分岐端子に接続すればよい。このようにすれば、アナログテレビ信号の損失を低く抑えることができる。
また、本実施例では受信信号等の分配に分配器14を使用したが、分岐手段としての分岐器を使用してもよい。
以上のように構成された本実施形態のテレビ受信システムにおいては、アナログ地上放送とデジタル地上放送とを含む各種テレビ放送信号が、建造物内の各部屋に設置された複数の直列ユニット16、18まで伝送される。
以上のように構成された本実施形態のテレビ受信システムにおいては、アナログ地上放送とデジタル地上放送とを含む各種テレビ放送信号が、建造物内の各部屋に設置された複数の直列ユニット16、18まで伝送される。
そして、その直列ユニット16、18の一つに接続された放送信号変換装置30では、デジタルチューナ34が、デジタル地上放送のテレビ放送信号を選局・復調することにより、そのテレビ放送の映像信号及び音声信号を生成し、変調器36が、その映像信号及び音声信号から、受信信号とは異なる放送チャンネルのアナログテレビ信号を生成して、テレビ信号増幅器38を介して、同軸ケーブルに送出する。
なお、テレビ信号増幅器38は、前記変調器36にて生成されたアナログテレビ信号が前記チャンネルトラップで反射され、各端末端子(換言すると直列ユニット16、18)に伝送された際、各端末端子において所要の信号レベルが得られるように設けてあるが、変調器36から出力されるアナログテレビ信号の出力レベルが高く、各端末端子において所要の信号レベルが得られる場合は省略してもよい。
そして、このように端末側から同軸ケーブルに送出されたアナログテレビ信号は、分配器14を通って受信設備20側に伝送されるが、分配器14と受信設備20との間にはチャンネルトラップ40が設けられていることから、アナログテレビ信号はこのチャンネルトラップ40にて反射されて、端末側へと伝送される。
このため、本実施形態のテレビ受信システムによれば、放送信号変換装置30が設けれられる直列ユニット18以外の直列ユニット16、18には、アナログチューナを内蔵した録画装置22やテレビ受像機24を接続するだけで、アナログ地上放送とデジタル地上放送との両方を視聴できるようになる。
そして、本実施形態によれば、従来のように、放送信号変換用の装置(デジタルチューナや変調器)を受信アンテナ付近の屋上や天井裏等に設置する必要がないし、新たにケーブル配線工事をする必要がないため、アナログ放送受信用のテレビ受信装置を利用してアナログ地上放送とデジタル地上放送との両方を視聴し得るテレビ受信システムを、従来に比べて、簡単且つ低コストで実現できるようになる。
また、チャンネルトラップ40は、前記放送信号変換装置30から伝送されてくるアナログテレビ信号の全周波数帯域を反射するようにしても良いし、各端末端子に出力される前記放送信号変換装置30から伝送されてくるアナログテレビ信号が受信できる範囲で一部の周波数帯域の信号を反射するようにしてもよい。すなわち、その周波数帯域はリターンロスの悪い状態を指す。
また、本実施形態のテレビ受信システムにおいて、デジタルチューナ34、変調器36、テレビ信号増幅器38には、一般に市販されている(換言すれば特別な仕様で製造されていない)ものを使用できることから、デジタルチューナ34や変調器36やテレビ信号増幅器38のコストを抑え、システムの構築に要する費用を低減できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、放送信号変換装置30による同軸ケーブルからの受信信号の取り込み、及び、アナログテレビ信号の同軸ケーブルへの送出を、一つの端末端子(直列ユニット18)を使って行うようにするために、その端末端子(直列ユニット18)には、分配器32を接続するものとして説明したが、例えば、図2に例示するように、直列ユニット18に分配器が内蔵されていて、2つの端末端子18a、18bが設けられているような場合には、一方の端子18aにデジタルチューナ34の受信信号入力端子を接続し、他方の端子18bにテレビ信号増幅器38の出力端子を接続することにより、一方の端子18aを受信信号の取り込み用、他方の端子18bをアナログテレビ信号送出用、として利用するようにしてもよい。
例えば、上記実施形態では、放送信号変換装置30による同軸ケーブルからの受信信号の取り込み、及び、アナログテレビ信号の同軸ケーブルへの送出を、一つの端末端子(直列ユニット18)を使って行うようにするために、その端末端子(直列ユニット18)には、分配器32を接続するものとして説明したが、例えば、図2に例示するように、直列ユニット18に分配器が内蔵されていて、2つの端末端子18a、18bが設けられているような場合には、一方の端子18aにデジタルチューナ34の受信信号入力端子を接続し、他方の端子18bにテレビ信号増幅器38の出力端子を接続することにより、一方の端子18aを受信信号の取り込み用、他方の端子18bをアナログテレビ信号送出用、として利用するようにしてもよい。
またこの場合、図2に例示するように、変調器36に、アナログテレビ信号を生成する変調回路36aとは別に、その生成したアナログテレビ信号と外部から入力される他のテレビ放送信号とを混合して出力する混合回路36bが内蔵されている場合には、直列ユニット18の一方の端子18aに、変調器36のテレビ放送信号入力端子を接続し、他方の端子18bに、テレビ信号増幅器38の出力端子を接続して、デジタルチューナ34及びテレビ信号増幅器38には、分配器32を介して、変調器36から出力される受信信号と変調器36内で生成したアナログテレビ信号との混合信号を入力するようにしてもよい。
なお、放送信号変換装置30を図2に示すように構成した場合、変調器36から出力されるアナログテレビ信号と受信信号との混合信号が同軸ケーブルに送出され、そのうちの受信信号は、チャンネルトラップ40を通って、受信アンテナ側に伝送されることになるが、図1に示したように、チャンネルトラップ40と受信アンテナとの間の伝送線上に、受信信号を増幅する受信増幅器12が設けられていれば、受信増幅器の出力端子から入力された受信信号は回路構成上、受信増幅器の入力端子には充分減衰されることから、受信信号が受信アンテナ側に戻され、周囲に放射されてしまうようなことはない。
2…支柱、4…VHFアンテナ、5,6…UHFアンテナ、8…BSアンテナ、10…混合器、12…受信増幅器、14…分配器、16,18…直列ユニット、20…受信設備、22…録画装置、24…テレビ受像機、30…放送信号変換装置、32…分配器、34…デジタルチューナ、36…変調器、36a…変調回路、36b…混合回路、38…テレビ信号増幅器、40…チャンネルトラップ。
Claims (5)
- アナログ地上放送とデジタル地上放送とを含む複数のテレビ放送信号を受信する1又は複数の受信アンテナを備え、該受信アンテナからの受信信号を伝送線を介して建造物内の複数の端末端子まで伝送するテレビ受信システムにおいて、
前記複数の端末端子の一つに、前記伝送線を介して伝送されてきた受信信号の中からデジタル地上放送のテレビ放送信号を選局・復調して映像信号及び音声信号を生成するデジタルチューナが接続されると共に、
該デジタルチューナにて生成された映像信号及び音声信号から、前記受信信号とは異なる放送チャンネルのアナログテレビ信号を生成する変調器と、
該変調器にて生成されたアナログテレビ信号を増幅して、前記複数の端末端子の一つに入力することにより、該アナログテレビ信号を前記伝送線を介して前記受信アンテナ側へと伝送させるテレビ信号増幅器と、
前記受信アンテナ側の伝送線上に設けられ、前記変調器にて生成されたアナログテレビ信号の通過を阻止して端末側に反射させる反射手段と、
を備えたことを特徴とするテレビ受信システム。 - 前記複数の端末端子の一つには、分配器の入力端子が接続されており、前記デジタルチューナの受信信号の入力端子、及び、前記テレビ信号増幅器の出力端子は、該分配器において互いに異なる分配出力端子にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1に記載のテレビ受信システム。
- 前記受信アンテナからの受信信号を増幅して前記伝送線に送出する受信増幅器を備え、
前記反射手段は、該受信増幅器よりも端末側の伝送線上に設けられ、
前記変調器は、前記複数の端末端子の一つである第1端末端子から受信信号を取り込み、前記デジタルチューナからの映像信号及び音声信号を用いて生成したアナログテレビ信号と混合して出力するよう構成されており、
該変調器にて混合された前記アナログテレビ信号と前記受信信号との混合信号は、分配器を介して少なくとも2系統に分配され、該分配された一方の伝送信号は前記デジタルチューナに入力され、他方の伝送信号は、前記テレビ信号増幅器にて増幅された後、前記複数の端末端子の一つで前記第1端末端子とは異なる第2端末端子に入力されて、前記受信増幅器側へ伝送されることを特徴とする請求項1に記載のテレビ受信システム。 - 前記反射手段は、トラップであることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のテレビ受信システム。
- 前記反射手段の端末側には、前記受信アンテナからの受信信号及び前記反射手段にて反射されたアナログテレビ信号を複数の端末側に分岐又は分配する分岐手段又は分配手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載のテレビ受信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006083088A JP2007151066A (ja) | 2005-11-04 | 2006-03-24 | テレビ受信システム |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005321446 | 2005-11-04 | ||
JP2006083088A JP2007151066A (ja) | 2005-11-04 | 2006-03-24 | テレビ受信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007151066A true JP2007151066A (ja) | 2007-06-14 |
Family
ID=38211870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006083088A Pending JP2007151066A (ja) | 2005-11-04 | 2006-03-24 | テレビ受信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007151066A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010273052A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 同軸線通信装置とそのレベル調整方法及び同軸線通信システム |
CN107743273A (zh) * | 2017-11-28 | 2018-02-27 | 莒县广播电视台 | 无线数字电视信号接收与传输网络装置及其组网方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001094309A (ja) * | 1999-09-17 | 2001-04-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | テレビジョン送信アンテナの再放射波除去装置 |
JP2003224780A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-08 | Toshiba Corp | 地上波放送信号変換装置及び地上波放送信号受信装置 |
JP2004032231A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Toshiba Corp | テレビジョン信号受信装置 |
-
2006
- 2006-03-24 JP JP2006083088A patent/JP2007151066A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001094309A (ja) * | 1999-09-17 | 2001-04-06 | Sumitomo Electric Ind Ltd | テレビジョン送信アンテナの再放射波除去装置 |
JP2003224780A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-08 | Toshiba Corp | 地上波放送信号変換装置及び地上波放送信号受信装置 |
JP2004032231A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Toshiba Corp | テレビジョン信号受信装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010273052A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 同軸線通信装置とそのレベル調整方法及び同軸線通信システム |
CN107743273A (zh) * | 2017-11-28 | 2018-02-27 | 莒县广播电视台 | 无线数字电视信号接收与传输网络装置及其组网方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006245803A (ja) | デジタル放送信号伝送システムとその送信処理装置及び受信処理装置 | |
JP4663570B2 (ja) | 無線伝送システム | |
JP2007151066A (ja) | テレビ受信システム | |
JPH0320169B2 (ja) | ||
JP2007215036A (ja) | テレビ受信システム | |
WO2003041412A1 (en) | Repeating system for satellite broadcasting | |
JP2012119929A (ja) | 通信システム | |
JP4421068B2 (ja) | データ伝送システム | |
JP4800588B2 (ja) | 共同受信システム | |
JP4845148B2 (ja) | ミリ波通信テレビ共同受信方式 | |
JP4777686B2 (ja) | 受信システム | |
JP2004357196A (ja) | ミリ波通信方式 | |
JP2000022574A (ja) | 衛星放送受信装置と衛星放送受信方法 | |
JP5629798B2 (ja) | 通信装置 | |
JP2006115014A (ja) | 棟内catvシステム | |
JP2011030253A (ja) | 送信装置 | |
JP3107548B1 (ja) | テレビ共同受信システム | |
JP2001086020A (ja) | 衛星波変換装置 | |
JP4777689B2 (ja) | Catvシステム | |
JP2018033065A (ja) | 広帯域ハイブリッド共同受信システム及び光受信機(v−onu) | |
JP3207315U (ja) | 広帯域ハイブリッド共同受信システム及び光受信機(v−onu) | |
JPH05153595A (ja) | 衛星放送受信システム | |
JP3547958B2 (ja) | 円偏波・直線偏波受信用コンバータ | |
JP4140130B2 (ja) | 受信用コンバータと受信用アンテナ | |
JP2006115013A (ja) | 光送信装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110607 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111011 |