JP3207315U - 広帯域ハイブリッド共同受信システム及び光受信機(v−onu) - Google Patents
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Abstract
【課題】左旋円偏波の信号を受信することが可能であってシステム構築の制約が少なく敷設工事の難易度が低い広帯域ハイブリッド共同受信システムを提供する。【解決手段】広帯域ハイブリッド共同受信システムは、FM帯域、UHF帯域、及びCATV帯域の少なくとも一つを含む周波数帯域の信号を電気信号で伝送する第1の伝送経路と、左旋円偏波の信号を電気信号から光信号に変換するE/O変換器2と、E/O変換器2から出力される光信号を伝送する第2の伝送経路と、第2の伝送経路によって伝送された光信号を電気信号に変換するO/E変換器44と、第1の伝送経路によって伝送された電気信号とO/E変換器44から出力される電気信号とを混合する混合器45と、を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、広帯域ハイブリッド共同受信システム及び広帯域ハイブリッド共同受信システムのために用いられる光受信機に関する。
共同受信システムはビルやマンション等の棟内に敷設される。従来の共同受信システムの一構成例を図6に示す。図6に示す共同受信システムは、混合器101と、双方向増幅器102と、分配器103と、を備える構成である。
混合器101は、BS右旋放送及びCS右旋放送を受信する衛星放送アンテナ201から出力される信号と、地上放送を受信する地上放送アンテナ202から出力される信号又はCATVサービスの下り信号と、を混合する。
双方向増幅器102は、混合器101から出力される電気信号を増幅して分配器103に出力する。
分配器103は、双方向増幅器102から出力される電気信号を分配する。分配器103と各住戸との間には、各住戸の配置や住戸数に応じて双方向増幅器や分配器が適宜配置される。
また、各住戸に設置され得るパーソナルコンピュータ等の通信機器から出力されるCATVサービスの上り信号が、分配器103、双方向増幅器102、及び混合器101を経由してCATV網に伝送される。つまり、図6に示す共同受信システムではCATV網を利用した通信も可能である。
なお、混合器101及び双方向増幅器102の代わりに、BS右旋放送及びCS右旋放送を受信する衛星放送アンテナ201から出力される信号を入力する第1の入力端子と、地上放送を受信する地上放送アンテナ202から出力される信号又はCATVサービスの下り信号を入力する第2の入力端子と、第1及び第2の入力端子に入力された信号を混合して得られる電気信号を出力する出力端子と、を備える双方向増幅器を用いてもよい。
図6に示す共同受信システムは、少なくとも大規模なビルやマンション等の棟内に敷設されるシステムに関して、2018年から実用放送が予定されている4K或いは8Kの衛星放送であるBS左旋放送及びCS左旋放送を受信できないという問題を有している。つまり、BS右旋放送及びCS右旋放送を受信する衛星放送アンテナ201を、BS右旋放送、CS右旋放送、BS左旋放送、及びCS左旋放送を受信する衛星放送アンテナに単純に取り換えるだけでは済まない。BS左旋放送及びCS左旋放送の伝送周波数帯域(2224〜2643MHz及び2748〜3224MHz)が高く、BS左旋放送及びCS左旋放送の伝送周波数帯域の電気信号の伝送可能距離が短いため、双方向増幅器の段数を増やす必要に迫られる可能性が高くなる。しかしながら、双方向増幅器の段数を増やすと、信号の歪が大きくなってしまうため、双方向増幅器の段数は一般的に3段以内である。このような制約が存在するため、図6に示す共同受信システムは、例えば住戸数が多い場合にBS左旋放送及びCS左旋放送を受信できない。また、例えば住戸数が少なくて図6に示す共同受信システムでBS左旋放送及びCS左旋放送を利用できる場合であっても、図6に示す共同受信システムが既設の設備であれば、BS左旋放送及びCS左旋放送を受信可能とするために双方向増幅器を追加する大掛かりな改修工事が必要となる。
一方、BS左旋放送及びCS左旋放送の伝送周波数帯域による制約を受けない従来の共同受信システムも存在する(例えば特許文献1参照)。BS左旋放送及びCS左旋放送の伝送周波数帯域による制約を受けない従来の共同受信システムの一構成例を図7に示す。図7に示す共同受信システムは、混合器301と、E/O変換器302と、光増幅器303と、分配器304と、を備える構成である。
混合器301は、BS右旋放送及びCS右旋放送を受信する衛星放送アンテナ201から出力される信号と、地上放送を受信する地上放送アンテナ202から出力される信号又はCATVサービスの下り信号と、を混合する。
E/O変換器302は、混合器301から出力される電気信号を光信号に変換して光増幅器303に出力する。
光増幅器303は、E/O変換器302から出力される光信号を増幅して分配器304に出力する。
分配器304は、光増幅器303から出力される光信号を分配する。分配器304と各住戸との間には、各住戸の配置や住戸数に応じて分配器が適宜配置される。そして、各住戸にはV−ONU(Video-Optical Network Unit)が設置される。
光信号の伝送においては伝送周波数帯域が高くなっても伝送可能距離が短くならないので、図7に示す共同受信システムでは、BS右旋放送及びCS右旋放送を受信する衛星放送アンテナ201を、BS右旋放送、CS右旋放送、BS左旋放送、及びCS左旋放送を受信する衛星放送アンテナに単純に取り換えることによって、BS左旋放送及びCS左旋放送の受信が可能になる。
しかしながら、図7に示す共同受信システムでは、各住戸に設置され得るパーソナルコンピュータ等の通信機器からCATVサービスの上り信号を出力して、分配器304、光増幅器303、E/O変換器302、及び混合器301を経由してCATV網に伝送することができない。つまり、図7に示す共同受信システムは、通信サービスのために別の設備を構築しなければ、CATV網を利用した通信が不可能なシステムである。
また、図7に示す共同受信システムは、各住戸まで光ファイバーが敷設される所謂FTTH(Fiber To The Home)方式のシステムであり、同軸ケーブルの敷設で済む図6に示す共同受信システムと比較して敷設工事の難易度が高いシステムである。
本考案は、上記の状況に鑑み、左旋円偏波の信号を受信することが可能であってシステム構築の制約が少なく敷設工事の難易度が低い広帯域ハイブリッド共同受信システム及び当該広帯域ハイブリッド共同受信システムのために用いられる光受信機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本考案に係る広帯域ハイブリッド共同受信システムは、FM帯域、UHF帯域、及びCATV帯域の少なくとも一つを含む周波数帯域の信号を電気信号で伝送する第1の伝送経路と、左旋円偏波の信号を電気信号から光信号に変換するE/O変換器と、前記E/O変換器から出力される光信号を伝送する第2の伝送経路と、前記第2の伝送経路によって伝送された光信号を電気信号に変換するO/E変換器と、前記第1の伝送経路によって伝送された電気信号と前記O/E変換器から出力される電気信号とを混合する混合器と、を備える構成(第1の構成)とする。
また、上記第1の構成の広帯域ハイブリッド共同受信システムにおいて、前記第1の伝送経路が双方向増幅器を含んでいる構成(第2の構成)であってもよい。
また、上記第1または第2の構成の広帯域ハイブリッド共同受信システムにおいて、前記第1の伝送経路が右旋円偏波の信号も伝送し、前記第2の伝送経路が右旋円偏波の信号も伝送し、前記混合器が、前記第1の伝送経路によって伝送された電気信号に含まれる右旋円偏波の信号を除去してから電気信号の混合を行う構成(第3の構成)であってもよい。
また、上記第1〜第3いずれかの構成の広帯域ハイブリッド共同受信システムにおいて、前記第1の伝送経路が右旋円偏波の信号も伝送し、前記第2の伝送経路が右旋円偏波の信号も伝送し、前記混合器が、前記第2の伝送経路によって伝送された電気信号に含まれる右旋円偏波の信号を除去してから電気信号の混合を行う構成(第4の構成)であってもよい。
上記目的を達成するために本考案に係る光受信機は、FM帯域、UHF帯域、及びCATV帯域の少なくとも一つを含む周波数帯域の信号を電気信号で伝送する第1の伝送経路に接続される第1の端子と、左旋円偏波の信号を光信号で伝送する第2の伝送経路に接続される第2の端子と、前記第2の伝送経路によって伝送され前記第2の端子に入力された光信号を電気信号に変換するO/E変換器と、前記第1の伝送経路によって伝送され前記第1の端子に入力された電気信号と前記O/E変換器から出力される電気信号とを混合する混合器と、を備える構成(第5の構成)とする。
また、上記第5の構成の光受信機は、前記第1の端子と前記混合器との間に双方向増幅器を備える構成(第6の構成)であってもよい。
本考案によると、左旋円偏波の信号を受信することが可能であってシステム構築の制約が少なく敷設工事の難易度が低い広帯域ハイブリッド共同受信システム及び当該広帯域ハイブリッド共同受信システムのために用いられる光受信機を実現することができる。
本考案の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
<第1実施形態>
本考案の第1実施形態に係る広帯域ハイブリッド共同受信システムの構成を図1に示す。図1に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムは、双方向増幅器1と、E/O変換器2と、光増幅器3と、光受信機であるV−ONU4と、分配器5と、を備える構成である。
本考案の第1実施形態に係る広帯域ハイブリッド共同受信システムの構成を図1に示す。図1に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムは、双方向増幅器1と、E/O変換器2と、光増幅器3と、光受信機であるV−ONU4と、分配器5と、を備える構成である。
地上放送を受信する地上放送アンテナANT1から出力される信号(76MHz以上95MHz以下のFM帯域及び470MHz以上710MHz以下のUHF帯域の信号)又はCATVサービスの下り信号(70MHz以上770MHz以下の周波数帯域の信号)は、同軸ケーブルによってV−ONU4の第1の端子41に伝送される。そして、地上放送アンテナANT1から出力される信号又はCATVサービスの下り信号をV−ONU4の第1の端子41に伝送する伝送経路上には、双方向増幅器1が設置されている。双方向増幅器1は、地上放送アンテナANT1から出力される信号又はCATVサービスの下り信号を増幅する。
一方、BS左旋放送及びCS左旋放送を受信する衛星放送アンテナANT2から出力される左旋円偏波の信号(2224MHz以上2643MHz以下及び2748MHz以上3224MHz以下の周波数帯域の信号)は、E/O変換器2によって電気信号から光信号に変換される。E/O変換器2から出力される光信号は光ファイバーによってV−ONU4の第2の端子42に伝送される。そして、衛星放送アンテナANT2から出力される信号をV−ONU3の第2の端子42に伝送する伝送経路上には、光増幅器3が設置されている。光増幅器3は、E/O変換器2から出力される光信号を増幅する。
V−ONU4は、第1の端子41と、第2の端子42と、双方向増幅器43と、O/E変換器44と、混合器45と、第3の端子46と、を備えている。
第1の端子41に入力された信号は双方向増幅器43によって増幅される。第2の端子42に入力された信号はO/E変換器44によって光信号から電気信号に変換される。混合器45は、双方向増幅器43から出力される信号と、O/E変換器44から出力される信号とを混合する。第3の端子46は、混合器45から出力される混合信号を出力する。第3の端子46から出力される混合信号は、76MHz以上95MHz以下のFM帯域及び470MHz以上710MHz以下のUHF帯域の信号又は70MHz以上770MHz以下の周波数帯域の信号と、2224MHz以上2643MHz以下及び2748MHz以上3224MHz以下の周波数帯域の信号とが混合された電気信号である。
分配器5は、V−ONU4の第3の端子46から出力される電気信号を分配する。双方向増幅器1と各住戸との間には、各住戸の配置や住戸数に応じて双方向増幅器1’や分配器5’が適宜配置される。V−ONU4は、V−ONU4の第3の端子46から出力される電気信号に含まれる2224MHz以上2643MHz以下及び2748MHz以上3224MHz以下の周波数帯域の信号の減衰量並びにBS左旋放送及びCS左旋放送の受信を希望する住戸を考慮して双方向増幅器1と各住戸との間の適切な場所に配置すればよい。例えば図1に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムにおいて双方向増幅器1’を1つ設けた場合、図2〜図4に示す各例のようなV−ONU4の設置場所が考えられる。
また、各住戸に設置され得るパーソナルコンピュータ等の通信機器から出力されるCATVサービスの上り信号が、分配器5、V−ONU4、及び双方向増幅器1を経由してCATV網に伝送される。つまり、図1に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムではCATV網を利用した通信も可能である。
図1に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムは、2224MHz以上の伝送周波数帯域の信号を途中まで光信号の形態で伝送し、その後電気信号に変換して770MHz以下の伝送周波数帯域の電気信号と混合しているため、2224MHz以上の伝送周波数帯域の放送を受信することが可能である。また、2224MHz以上の伝送周波数帯域の信号を途中まで光信号の形態で伝送するため、2224MHz以上の伝送周波数帯域の電気信号の減衰を補うために双方向増幅器を余分に増やさずに済む。これにより、システム構築の制約が少なくなり、例えば住戸数が多い場合でも容易に対応することができる。さらに、770MHz以下の伝送周波数帯域の電気信号を伝送するための伝送経路には同軸ケーブルが使用でき、光ファイバーを用いる経路を2224MHz以上の伝送周波数帯域の光信号を伝送するための伝送経路に止めているため、敷設工事の難易度が低い。特に、図6に示す共同受信システムが既に構築されている場合、図6に示す共同受信システムの同軸ケーブル網を、図1に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムにおける770MHz以下の伝送周波数帯域の電気信号を伝送するための伝送経路として利用することができるので、E/O変換器2と、光増幅器3と、V−ONU4と、光ファイバーを用いる経路との追加のみで、図6に示す共同受信システムを図1に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムに改修することができる。
<第2実施形態>
本考案の第2実施形態に係る広帯域ハイブリッド共同受信システムの構成を図5に示す。図5に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムは、E/O変換器2と、光増幅器3と、光受信機であるV−ONU4と、双方向増幅器6と、分配器7と、を備える構成である。
本考案の第2実施形態に係る広帯域ハイブリッド共同受信システムの構成を図5に示す。図5に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムは、E/O変換器2と、光増幅器3と、光受信機であるV−ONU4と、双方向増幅器6と、分配器7と、を備える構成である。
地上放送を受信する地上放送アンテナANT1から出力される信号(76MHz以上95MHz以下のFM帯域及び470MHz以上710MHz以下のUHF帯域の信号)又はCATVサービスの下り信号(70MHz以上770MHz以下の周波数帯域の信号)は、双方向増幅器6に入力される。
さらに、BS右旋放送及びCS右旋放送を受信する衛星放送アンテナANT3から出力される右旋円偏波の信号(1032MHz以上1489MHz以下及び1595MHz以上2071MHz以下の周波数帯域の信号)も、双方向増幅器6に入力される。
双方向増幅器6は、地上放送アンテナANT1から出力される信号又はCATVサービスの下り信号と、衛星放送アンテナANT3から出力される信号とを混合して得られる信号を増幅する。
双方向増幅器6の出力信号は同軸ケーブルによって分配器7に伝送される。分配器7の第4の出力端子は同軸ケーブルを介してV−ONU4の第1の端子41に接続される。一方、分配器7の第1〜第3の出力端子はV−ONU4に接続されない。このため、分配器7の第1〜第3の出力端子の下流(図5中のi〜iii)に配置される受信装置では、地上放送、BS右旋放送、及びCS右旋放送の受信が可能になる。
BS右旋放送、CS右旋放送、BS左旋放送、及びCS左旋放送を受信する衛星放送アンテナANT4から出力される信号(1032MHz以上1489MHz以下、1595MHz以上2071MHz以下、2224MHz以上2643MHz以下、及び2748MHz以上3224MHz以下の周波数帯域の信号)は、E/O変換器2によって電気信号から光信号に変換される。E/O変換器2から出力される光信号は光ファイバーによってV−ONU4の第2の端子42に伝送される。そして、衛星放送アンテナANT4から出力される信号をV−ONU4の第2の端子42に伝送する伝送経路上には、光増幅器3が設置されている。光増幅器3は、E/O変換器2から出力される光信号を増幅する。
V−ONU4は、第1の端子41と、第2の端子42と、双方向増幅器43と、O/E変換器44と、混合器45と、第3の端子46と、を備えている。混合器45は、ローパスフィルタ部451と、ハイパスフィルタ部452と、混合部453とによって構成されている。
第1の端子41に入力された信号は双方向増幅器43によって増幅される。ローパスフィルタ部451は、双方向増幅器43から出力される信号に含まれる1032MHz以上1489MHz以下及び1595MHz以上2071MHz以下の周波数帯域の信号を除去する。
第2の端子42に入力された信号はO/E変換器44によって光信号から電気信号に変換される。ハイパスフィルタ部452は、O/E変換器44から出力される信号に含まれる1032MHz以上1489MHz以下及び1595MHz以上2071MHz以下の周波数帯域の信号を除去する。混合部453は、ローパスフィルタ部451から出力される信号と、ハイパスフィルタ部452から出力される信号とを混合する。第3の端子46は、混合部453から出力される混合信号を出力する。第3の端子46から出力される混合信号は、76MHz以上95MHz以下のFM帯域及び470MHz以上710MHz以下のUHF帯域の信号又は70MHz以上770MHz以下の周波数帯域の信号と、2224MHz以上2643MHz以下及び2748MHz以上3224MHz以下の周波数帯域の信号とが混合された電気信号である。このため、V−ONU4の第3の端子46の下流(図5中のiv)に配置される受信装置では、地上放送、BS左旋放送、及びCS左旋放送の受信が可能になる。
双方向増幅器6と各住戸との間には、各住戸の配置や住戸数に応じて双方向増幅器や分配器が適宜配置される。V−ONU4は、V−ONU4の第3の端子46から出力される電気信号に含まれる2224MHz以上2643MHz以下及び2748MHz以上3224MHz以下の周波数帯域の信号の減衰量並びにBS左旋放送及びCS左旋放送の受信を希望する住戸を考慮して双方向増幅器6と各住戸との間の適切な場所に配置すればよい。
また、各住戸に設置され得るパーソナルコンピュータ等の通信機器から出力されるCATVサービスの上り信号が、V−ONU4、分配器7、及び双方向増幅器6を経由してCATV網に伝送される。つまり、図5に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムではCATV網を利用した通信も可能である。
図5に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムは、2224MHz以上の伝送周波数帯域の信号を途中まで光信号の形態で伝送し、その後電気信号に変換して770MHz以下の伝送周波数帯域の電気信号と混合しているため、2224MHz以上の伝送周波数帯域の放送を受信することが可能である。また、2224MHz以上の伝送周波数帯域の信号を途中まで光信号の形態で伝送するため、2224MHz以上の伝送周波数帯域の電気信号の減衰を補うために双方向増幅器を余分に増やさずに済む。これにより、システム構築の制約が少なくなり、例えば住戸数が多い場合でも容易に対応することができる。さらに、770MHz以下の伝送周波数帯域の電気信号を伝送するための伝送経路には同軸ケーブルが使用でき、光ファイバーを用いる経路を2224MHz以上の伝送周波数帯域の光信号を伝送するための伝送経路に止めているため、敷設工事の難易度が低い。特に、図6に示す共同受信システムが既に構築されている場合、図6に示す共同受信システムの同軸ケーブル網を、図5に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムにおける770MHz以下の伝送周波数帯域の電気信号を伝送するための伝送経路として利用することができるので、E/O変換器2と、光増幅器3と、V−ONU4と、光ファイバーを用いる経路との追加のみで、図6に示す共同受信システムを図5に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムに改修することができる。
さらに図5に示す広帯域ハイブリッド共同受信システムは、V−ONU4の第3の端子46の下流(図5中のiv)において、BS左旋放送及びCS左旋放送の信号レベルが不要に高くなることを防止することができる。なお、V−ONU4の第3の端子46の下流(図5中のiv)に配置される受信装置においても、BS右旋放送及びCS右旋放送の受信を可能にするために、ローパスフィルタ部451及びハイパスフィルタ部452のいずれか一方を設けない構成にしてもよい。
<その他>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。例えば上述した実施形態では、V−ONU4が双方向増幅器43を備える構成であったが、V−ONUが双方向増幅器を備えない構成であってもよい。また、V−ONU4を構成する部品である双方向増幅器43、O/E変換器44、及び混合器45を、V−ONU4のように1つの筐体に収納するのではなく、別々の機器にして配置してもよい。
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。例えば上述した実施形態では、V−ONU4が双方向増幅器43を備える構成であったが、V−ONUが双方向増幅器を備えない構成であってもよい。また、V−ONU4を構成する部品である双方向増幅器43、O/E変換器44、及び混合器45を、V−ONU4のように1つの筐体に収納するのではなく、別々の機器にして配置してもよい。
1、6 双方向増幅器
2 E/O変換器
3 光増幅器
4 V−ONU
41 第1の端子
42 第2の端子
43 双方向増幅器
44 O/E変換器
45 混合器
451 ローパスフィルタ部
452 ハイパスフィルタ部
453 混合部
46 第3の端子
5、7 分配器
ANT1 地上放送アンテナ
ANT2〜ANT4 衛星放送アンテナ
2 E/O変換器
3 光増幅器
4 V−ONU
41 第1の端子
42 第2の端子
43 双方向増幅器
44 O/E変換器
45 混合器
451 ローパスフィルタ部
452 ハイパスフィルタ部
453 混合部
46 第3の端子
5、7 分配器
ANT1 地上放送アンテナ
ANT2〜ANT4 衛星放送アンテナ
Claims (6)
- FM帯域、UHF帯域、及びCATV帯域の少なくとも一つを含む周波数帯域の信号を電気信号で伝送する第1の伝送経路と、
左旋円偏波の信号を電気信号から光信号に変換するE/O変換器と、
前記E/O変換器から出力される光信号を伝送する第2の伝送経路と、
前記第2の伝送経路によって伝送された光信号を電気信号に変換するO/E変換器と、
前記第1の伝送経路によって伝送された電気信号と前記O/E変換器から出力される電気信号とを混合する混合器と、を備えることを特徴する広帯域ハイブリッド共同受信システム。 - 前記第1の伝送経路が双方向増幅器を含んでいる請求項1に記載の広帯域ハイブリッド共同受信システム。
- 前記第1の伝送経路が右旋円偏波の信号も伝送し、
前記第2の伝送経路が右旋円偏波の信号も伝送し、
前記混合器が、前記第1の伝送経路によって伝送された電気信号に含まれる右旋円偏波の信号を除去してから電気信号の混合を行う請求項1または請求項2に記載の広帯域ハイブリッド共同受信システム。 - 前記第1の伝送経路が右旋円偏波の信号も伝送し、
前記第2の伝送経路が右旋円偏波の信号も伝送し、
前記混合器が、前記第2の伝送経路によって伝送された電気信号に含まれる右旋円偏波の信号を除去してから電気信号の混合を行う請求項1〜3のいずれか一項に記載の広帯域ハイブリッド共同受信システム。 - FM帯域、UHF帯域、及びCATV帯域の少なくとも一つを含む周波数帯域の信号を電気信号で伝送する第1の伝送経路に接続される第1の端子と、
左旋円偏波の信号を光信号で伝送する第2の伝送経路に接続される第2の端子と、
前記第2の伝送経路によって伝送され前記第2の端子に入力された光信号を電気信号に変換するO/E変換器と、
前記第1の伝送経路によって伝送され前記第1の端子に入力された電気信号と前記O/E変換器から出力される電気信号とを混合する混合器と、を備えることを特徴とする光受信機。 - 前記第1の端子と前記混合器との間に双方向増幅器を備える請求項5に記載の光受信機。
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