JP2017143445A - 周波数変換装置 - Google Patents

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正史 長坂
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進 中澤
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Abstract

【課題】実用性の高い態様で、所定の受信アンテナ装置を介して得られる衛星放送信号に対し周波数変換を施して受信機に伝送する周波数変換装置を提供する。
【解決手段】本発明の周波数変換装置1は、複数偏波で得られる21GHz帯衛星放送信号の複数チャンネル対し周波数変換を施して出力する装置として構成され、受信機4から偏波選択及びチャンネル選択に関する制御信号を受け付け、所望される選択動作を判定する制御信号判定部17と、制御信号の判定結果を基に、偏波選択及び局部発振周波数の選択を行うスイッチSW1,SW2と、選択された偏波における当該複数チャンネルの衛星放送信号に対し第1及び第2局部発振器12,13から選択された局部発振周波数を用いて受信機4が受信可能とする中間周波数信号を生成する周波数変換部11と、当該中間周波数信号に対し不要波成分を除去する出力フィルタ14と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定の受信アンテナ装置を介して得られる衛星放送信号に対し周波数変換を施す周波数変換装置に関する。
一般的に、衛星放送受信システムは、図5に示すように、主に、周波数変換装置1、衛星放送用受信アンテナ装置2、同軸ケーブル3、及び受信機4により構成される。衛星放送用受信アンテナ装置2は、衛星放送波を受信しその放送用周波数の信号を衛星放送信号として出力する装置であり、例えばパラボラアンテナ等が知られている。衛星放送用受信アンテナ装置2には、通常、プローブ信号線2aが衛星放送波を受信し給電する給電部と一体的に設けられ、このプローブ信号線2aを介して衛星放送波の放送用周波数に対応する衛星放送信号が、衛星放送用受信アンテナ装置2から周波数変換装置1に出力される。
周波数変換装置1は、入力される衛星放送信号の放送用周波数(受信周波数)を中間周波数(IF)に周波数変換し、その変換した信号(IF信号)を、同軸ケーブル3を介して、宅内配置されるテレビジョン受信機等の受信機4に出力する。そして、受信機4により、当該衛星放送が視聴可能となる。
ところで、現行の衛星放送は12GHz帯の電波を用いており、その12GHz帯の衛星放送信号をそのまま同軸ケーブル3を介して受信機4に伝送すると、同軸ケーブル3における減衰が大きい。そこで、周波数変換装置1は、衛星放送信号の放送用周波数を中間周波数(IF)に周波数変換し、同軸ケーブル3を用いて受信機4まで伝送している。このため、このような周波数変換装置1は、コンバータ、或いは中継器とも称される。
また、現行の衛星放送では円偏波が用いられ、現状、東経110度方向のBSデジタル放送(以下、「BS」と略す)、同じく同方向の広帯域CSデジタル放送(以下、「CS」と略す)などがあり、いずれも右旋円偏波を用いている。
尚、右旋円偏波と左旋円偏波は共用できるため、左旋円偏波を用いれば右旋円偏波と同一周波数でも別チャンネルの衛星放送波を伝送することができ、周波数の有効利用が可能となる。
そこで、BS・CSの左旋用IFの周波数がARIB標準規格STD−B63で新たに規定されている(例えば、非特許文献1参照)。
ARIB標準規格STD−B63によれば、12GHz帯の衛星放送(BS・CS)の右旋帯域は、放送用周波数として11.71023GHz〜12.74825GHzを使用し、BS・CS右旋用IFの周波数として1032.23MHz〜2070.25MHzを使用する。この右旋用IFに周波数変換するための局部発振周波数は、10.678GHzを規定値としている。
一方、12GHz帯の衛星放送(BS・CS)の左旋帯域は、放送用周波数として11.72941GHz〜12.72825GHzを使用し、BS・CS左旋用IFの周波数として2224.41MHz〜3223.25MHzを使用する。この左旋用IFに周波数変換するための局部発振周波数は、9.505GHzを規定値としている。
また、地上デジタルテレビ放送(地上TV)も、衛星放送用と同一の同軸ケーブル3により宅内伝送することが一般的である。地上TVの周波数は470MHz〜710MHzである。地上TV、12GHz帯の衛星放送(BS・CS)の右旋IF、及びその左旋IFの周波数関係を図6に示している。
ところで、現在、衛星放送用として21GHz帯(21.4GHz〜22.0GHz)の放送用周波数の帯域が割り当てられている。この21GHz帯の衛星放送波を用いれば、所謂8Kスーパーハイビジョンや立体テレビなどの新たな放送が可能である。そして、21GHz帯の衛星放送波も、右旋円偏波と左旋円偏波の共用による周波数の有効利用が想定される。
"高度広帯域衛星デジタル放送用受信装置 電波産業会 標準規格 ARIB STD-B63 1.3版"、[online]、平成27年9月30日改定、ARIB、pp. 11〜12、[平成28年1月25日検索]、インターネット〈URL:http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B63v1_3.pdf〉
前述したように、現在、衛星放送用として21GHz帯(21.4GHz〜22.0GHz)の放送用周波数の帯域が割り当てられている。この21GHz帯の衛星放送波を用いれば、所謂8Kスーパーハイビジョンや立体テレビなどの新たな放送が可能である。そして、21GHz帯の衛星放送波も、右旋円偏波と左旋円偏波の共用による周波数の有効利用が想定される。
ところで、現在、図7に示すように、21GHz帯衛星放送の帯域21.4GHz〜22.0GHzを、Ch1:21.4GHz〜21.7GHz、Ch2:21.7GHz〜22.0GHzとして2チャンネルに割り当てることが検討されており、各チャンネルを略300MHzの帯域幅となる広帯域伝送を可能とする中継器(周波数変換装置)が望まれている。尚、Ch1,Ch2の境界周波数にわずかでも(例えば数kHz程度でも)差を設けておくことでCh1,Ch2へ帯域分離することができる。
従って、21GHz帯衛星放送の放送チャンネルについて、右旋円偏波用の2チャンネルCh1,Ch2と、左旋円偏波用の2チャンネルCh1,Ch2の計4チャンネルとすることが可能となり、これら4チャンネルの各帯域幅は略300MHzとなる。
そして、21GHz帯衛星放送のIFで必要な周波数帯域幅は、右旋円偏波用の2チャンネルで約600MHz、左旋円偏波用の2チャンネルで約600MHzとなるので、合計で約1200MHzである。
現在、3223.25MHzまでは、12GHz帯の衛星放送用IFの周波数として規定されていることから、仮に、21GHz帯の衛星放送用IF信号を3224MHzよりも高い周波数に配置するとした場合、そのIF信号の周波数の上限を4500MHz程度まで拡張する必要性が生じることになる。
例えば、図5において、地上TV、12GHz帯の衛星放送(BS・CS)の右旋IF、及びその左旋IFの各信号の他、21GHz帯の衛星放送の右旋IF、或いは左旋IFの信号も周波数変換装置1から受信機4へ伝送可能に構成しようとすると、広帯域の同軸ケーブル3を新たに用意する必要が生じる。
しかしながら、一般的な受信機4の入力部は、インピーダンス75オームのF型同軸コネクタであり、同軸ケーブル3の損失は周波数が高くなるほど大きくなるため、同軸ケーブル3の入力周波数を470MHz〜4500MHzまで対応させることは難しい。このため、同軸ケーブル3の代わりに、光ファイバよりなる光ケーブルを用いることが想定されるが、光通信を行う機能部の追加によるコストの増大や、既存の設備に設けられている同軸ケーブル3を利用できなくなるという更なる問題が発生する。
従って、既存の設備の同軸ケーブルと同一仕様のものを使用可能として周波数変換装置の製造コストの増大を抑制し、好適には、既存の設備に設けられている同軸ケーブルを利用可能とする実用性の高い装置構成が望まれる。
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、実用性の高い態様で、所定の受信アンテナ装置を介して得られる衛星放送信号に対し周波数変換を施して受信機に伝送する周波数変換装置を提供することにある。
本発明による第1態様の周波数変換装置は、所定の受信アンテナ装置を介して複数種の偏波で得られる21GHz帯の放送用周波数における複数チャンネルの衛星放送信号に対し周波数変換を施して出力する周波数変換装置であって、第1の局部発振周波数の信号を出力する第1の局部発振器と、第2の局部発振周波数の信号を出力する第2の局部発振器と、受信機から偏波選択及びチャンネル選択に関する制御信号を受け付け、所望される選択動作を判定する制御信号判定手段と、前記制御信号の判定結果を基に、前記複数種の偏波のうちいずれかの偏波における当該複数チャンネルの衛星放送信号を選択するとともに、前記第1及び第2の局部発振周波数のうちいずれか一方を選択するスイッチ手段と、前記スイッチ手段により選択された偏波における当該複数チャンネルの衛星放送信号に対し、前記スイッチ手段により選択された前記第1及び第2の局部発振周波数のうちいずれか一方を用いて周波数変換を施し、前記受信機が受信可能とする所定帯域の中間周波数信号を生成する周波数変換手段と、当該所定帯域の中間周波数信号に対し不要波成分を除去する出力フィルタと、を備えることを特徴とする。
更に、本発明による第2態様の周波数変換装置は、所定の受信アンテナ装置を介して特定の偏波で得られる21GHz帯の放送用周波数における複数チャンネルの衛星放送信号に対し周波数変換を施して出力する周波数変換装置であって、第1の局部発振周波数の信号を出力する第1の局部発振器と、第2の局部発振周波数の信号を出力する第2の局部発振器と、受信機からチャンネル選択に関する制御信号を受け付け、所望される選択動作を判定する制御信号判定手段と、前記制御信号の判定結果を基に、前記第1及び第2の局部発振周波数のうちいずれか一方を選択するスイッチ手段と、当該複数チャンネルの衛星放送信号に対し、前記スイッチ手段により選択された前記第1及び第2の局部発振周波数のうちいずれか一方を用いて周波数変換を施し、前記受信機が受信可能とする所定帯域の中間周波数信号を生成する周波数変換手段と、当該所定帯域の中間周波数信号に対し不要波成分を除去する出力フィルタと、を備えることを特徴とする。
また、本発明による第1及び第2態様の周波数変換装置において、地上デジタルテレビ放送の信号と12GHz帯衛星放送の中間周波数信号のいずれか一方又は双方を外部入力し、前記出力フィルタにより不要波成分を除去した当該所定帯域の中間周波数信号と混合した信号を生成する混合器を更に備えることを特徴とする。
また、本発明による第1及び第2態様の周波数変換装置において、前記周波数変換手段は、当該周波数変換を施すことにより、前記所定帯域として710MHzより高く1032.23MHzより低い300MHzの帯域幅を有する周波数帯となる前記中間周波数信号を生成することを特徴とする。
また、本発明による第1及び第2態様の周波数変換装置において、前記受信機に対し同軸ケーブルを介して接続され、当該同軸ケーブルを経て当該所定帯域の中間周波数信号に基づく出力信号を伝送するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明による第1及び第2態様の周波数変換装置において、前記同軸ケーブルを経て前記制御信号を受信するよう構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、周波数変換装置に関して、既存の設備の同軸ケーブルと同一仕様のものを使用可能としてその製造コストの増大を抑制し、実用性の高い装置構成となる。特に、本発明によれば、受信機が1本の同軸ケーブルで、地上デジタルテレビ放送、12GHz帯衛星放送、及び21GHz帯衛星放送を同時に受信できるようになる。
本発明による第1実施形態の周波数変換装置の概略構成、並びにこれに係る衛星放送用受信アンテナ装置及び受信機を示すブロック図である。 本発明による第1実施形態の周波数変換装置における周波数変換の入出力関係を示す図である。 本発明による第1実施形態の周波数変換装置における出力信号の周波数関係を示す図である。 本発明による第2実施形態の周波数変換装置の概略構成、並びにこれに係る衛星放送用受信アンテナ装置及び受信機を示すブロック図である。 従来からの衛星放送受信システムの概略構成を示すブロック図である。 従来からの衛星放送受信システムにおける地上TV、12GHz帯の衛星放送(BS・CS)の右旋IF、及びその左旋IFの周波数関係を示す図である。 想定する21GHz帯衛星放送のチャンネル配置を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明による各実施形態の周波数変換装置1について説明する。尚、本発明による各実施形態の周波数変換装置1を備える衛星放送受信システムは、図5に示す衛星放送受信システムとほぼ同様に構成することができ、同様な構成要素には同一の参照番号を付している。ただし、本発明による各実施形態の周波数変換装置1は、1つの衛星放送用受信アンテナ装置2から、受信機4からの制御に応じて当該受信機4が所望する21GHz帯衛星放送のチャンネルを選択的に受信可能とするよう周波数変換を施す装置として構成される。
即ち、本発明に係る衛星放送受信システムにおいても、図5を参照して説明するに、主に、本発明に係る周波数変換装置1、衛星放送用受信アンテナ装置2、同軸ケーブル3、及び受信機4により構成される。
衛星放送用受信アンテナ装置2は、21GHz帯の衛星放送波を受信しその放送用周波数の信号を偏波分離して右旋円偏波の衛星放送信号及び左旋円偏波の衛星放送信号として出力する装置であれば任意の構造のものとすることができ、その構造は本発明の趣旨とは直接関係しないことから更なる詳細は省略する。
そして、本発明による各実施形態の周波数変換装置1は、1つの衛星放送用受信アンテナ装置2から入力される衛星放送信号の放送用周波数を中間周波数(IF)に周波数変換し、その変換した信号(IF信号)を、地上TVや12GHz帯の衛星放送用と同仕様の同軸ケーブル3を介して、宅内配置されるテレビジョン受信機等の受信機4に出力する。そして、受信機4により、当該衛星放送のチャンネルを視聴可能とする。以下、各実施形態の周波数変換装置1について、詳細に説明する。
尚、現時点では、衛星放送用として21GHz帯(21.4GHz〜22.0GHz)の放送用周波数の帯域が割り当てられているものの、右旋円偏波のみとするか、左旋円偏波のみとするか、或いは右旋及び左旋円偏波の共用とするかは定められておらず、更にはこれら右旋及び左旋円偏波の中間周波数や局部発振周波数の割り当てについても定められていない。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明による第1実施形態の周波数変換装置1の概略構成、並びにこれに係る衛星放送用受信アンテナ装置2及び受信機4を示すブロック図である。図1に示す衛星放送用受信アンテナ装置2は、偏波分離部21により21GHz帯の衛星放送波を受信して右旋円偏波と左旋円偏波の放送用周波数21.4〜22.0GHzの衛星放送信号に偏波分離し、本実施形態の周波数変換装置1に出力する。
ここで、21GHz帯衛星放送の帯域21.4GHz〜22.0GHzは、当該偏波毎に、Ch1:21.4GHz〜21.7GHz、Ch2:21.7GHz〜22.0GHzとして2チャンネルに割り当てられているものとする。21GHz帯衛星放送の放送チャンネルについて、右旋円偏波用の2チャンネルCh1,Ch2と、左旋円偏波用の2チャンネルCh1,Ch2の計4チャンネルとすることが可能であり、これら4チャンネルの各帯域幅は略300MHzとなる。尚、Ch1,Ch2の境界周波数にわずかでも(例えば数kHz程度でも)差を設けておくことでCh1,Ch2へ帯域分離することができる。
本実施形態の周波数変換装置1は、受信機4からの制御により、スイッチ動作で、21GHz帯の右旋及び左旋円偏波の衛星放送信号における偏波選択と、中間周波数信号へ周波数変換するために局部発振周波数の選択を行う。そして、本実施形態の周波数変換装置1は、選択した局部発振周波数の信号を用いて当該選択した偏波の衛星放送信号における2チャンネルのうちいずれか一方を受信機4が受信可能とする中間周波数信号へ周波数変換し、当該周波数変換した中間周波数信号に対しフィルタ処理して不要波成分を除去し出力するよう構成される。更に、本実施形態の周波数変換装置1は、当該周波数変換し不要波成分を除去した中間周波数信号について、混合器15により、専用に設けられた入力端子から入力される地上TVの信号や12GHz帯衛星放送の中間周波数信号と混合して1本の同軸ケーブル3で受信機4へ出力可能とするよう構成される。
より具体的に、本実施形態の周波数変換装置1は、スイッチSW1,SW2、周波数変換部11、第1局部発振器12、第2局部発振器13、出力フィルタ14、混合器15、同軸ケーブル3の接続部16、制御信号判定部17、及びスイッチドライバ18を備える。
ここで、本実施形態の例において、受信機4は、同軸ケーブル3を介して周波数変換装置1へ電源供給するよう構成され、同軸ケーブル3を介して、本例では偏波選択及びチャンネル選択に関する制御信号を周波数変換装置1へ送信し、これにより周波数変換装置1によって選択された偏波及びチャンネルの21GHz帯衛星放送に関する放送信号を受信するよう構成されている。このような同軸ケーブル3は、地上TVや12GHz帯衛星放送の受信用に既存の設備に設けられている同軸ケーブルを利用することや、これと同一仕様のものを新設して用いることができる。
このときの受信機4から送信する当該偏波選択及びチャンネル選択に関する制御信号の形式は、4値の制御ができるものであれば任意の形式とすることができる。例えば、トーン信号や電圧による制御であれば、同軸ケーブル3を利用可能である。ただし、同軸ケーブル3とは別に、LANや無線による通信制御で制御信号の伝送を実現する構成としてもよい。
右旋円偏波及び左旋円偏波の2種類と、チャンネルCh1,Ch2の2種類とで、合計4種類の組み合わせがある中で、受信機4は、右旋円偏波及び左旋円偏波のうちいずれか一方におけるチャンネルCh1,Ch2のいずれか一方を当該制御信号により本実施形態の周波数変換装置1に対して選択動作させる。
そこで、本実施形態の周波数変換装置1は、まず、制御信号判定部17により、同軸ケーブル3の接続部16から分岐して得られる受信機4からの制御信号を受信すると、その制御信号に含まれる偏波選択及びチャンネル選択に関する内容を判定し、この判定結果に応じてスイッチドライバ18を介してスイッチSW1,SW2の接続を選択制御する。
スイッチSW1は、当該受信機4からの制御信号に基づいて、衛星放送用受信アンテナ装置2から得られる偏波分離された右旋円偏波と左旋円偏波の衛星放送信号のうちいずれか一方を選択して周波数変換部11に接続する。当該右旋円偏波と左旋円偏波の衛星放送信号は、いずれも21.4〜22.0GHzの放送周波数(受信周波数)となっている。
また、スイッチSW2は、当該受信機4の制御信号に基づいて、第1局部発振器12からの局部発振周波数20.680GHzの信号と、第2局部発振器13からの局部発振周波数20.980GHzの信号のうちいずれか一方を選択して周波数変換部11に接続する。
周波数変換部11は、当該受信機4の制御信号に応じたスイッチSW1の選択を経て衛星放送用受信アンテナ装置2から得られるいずれか一方の偏波の受信周波数21.4〜22.0GHzの衛星放送信号に対し、当該受信機4の制御信号に応じたスイッチSW2の選択によるいずれか一方の局部発振周波数を用いることで、チャンネルCh1,Ch2のいずれか一方を720〜1020MHzの中間周波数信号に周波数変換して出力フィルタ14に出力する。尚、周波数変換部11にフィルタや増幅器が実装されるのが一般的であるが、その図示を省略している。
図2には、このときの本実施形態の周波数変換装置1における周波数変換の入出力関係を示しており、本実施形態の周波数変換装置1は、受信機4からの制御による局部発振周波数の選択に基づいて、チャンネルCh1,Ch2のいずれか一方を図2に示す太枠内に示すように720〜1020MHzの中間周波数信号に周波数変換して出力することができる。
出力フィルタ14は、周波数変換部11による周波数変換後に、不要波成分を除去した中間周波数信号(IF信号)を生成し、混合器15に出力する。尚、出力フィルタ14の通過帯域も720〜1020MHzである。
混合器15は、出力フィルタ14から得られる21GHz帯衛星放送における不要波成分を除去した720〜1020MHzの中間周波数信号に、専用に設けられた入力端子から入力される地上TVの信号、又は当該21GHz帯の衛星放送における中間周波数信号、或いはその双方の信号を混合した信号を生成し、1本の同軸ケーブル3で受信機4に向けて伝送する。
図3には、本実施形態の周波数変換装置1における出力信号の周波数関係を示している。このように、本実施形態の周波数変換装置1によれば、受信機4が1本の同軸ケーブル3で、地上デジタルテレビ放送、12GHz帯衛星放送、及び21GHz帯衛星放送を同時に受信できるようになる。
ここで、混合器15は、必ずしも設ける必要はなく、出力フィルタ14から得られる21GHz帯衛星放送における不要波成分を除去した720〜1020MHzの中間周波数信号を同軸ケーブル3で受信機4に向けて伝送する構成としてもよい。また、混合器15は、本実施形態の周波数変換装置1の外部に設けてもよい。
以上のように、本実施形態の周波数変換装置1によれば、既存の設備の同軸ケーブル3と同一仕様のものを使用可能としてその製造コストの増大を抑制し、実用性の高い装置構成となる。特に、本実施形態の周波数変換装置1によれば、受信機4が1本の同軸ケーブル3で、地上デジタルテレビ放送、12GHz帯衛星放送、及び21GHz帯衛星放送を同時に受信できるようになる。
〔第2実施形態〕
図4は、本発明による第2実施形態の周波数変換装置1の概略構成、並びにこれに係る衛星放送用受信アンテナ装置2及び受信機4を示すブロック図である。図4は、図1に示すものと同様な構成要素には、同一の参照番号を付している。
図4に示す本実施形態の周波数変換装置1は、第1実施形態と比較して、右旋円偏波と左旋円偏波のうちいずれか一方のみについて複数チャンネルが割り当てられている場合や、衛星放送用受信アンテナ装置2が右旋円偏波と左旋円偏波のうちいずれか一方についてのみ受信可能とする形態など、周波数変換装置1にて、偏波選択を要しない場合の例である。
本実施形態の周波数変換装置1は、受信機4からの制御により、スイッチ動作で局部発振周波数の選択を行い、21GHz帯の受信した偏波の衛星放送信号における2チャンネルのうちいずれか一方を受信可能とする中間周波数信号へ周波数変換し、当該周波数変換した中間周波数信号に対しフィルタ処理により不要波成分を除去して出力するよう構成される。尚、本例では、混合器15の設置を省略しているが、第1実施形態と同様に混合器15を設けて、当該周波数変換し不要波成分を除去した中間周波数信号について、専用に設けられた入力端子から入力される地上TVの信号や12GHz帯衛星放送の中間周波数信号と混合して出力するよう構成することができる。
より具体的に、本実施形態の周波数変換装置1は、スイッチSW2、周波数変換部11、第1局部発振器12、第2局部発振器13、出力フィルタ14、同軸ケーブル3の接続部16、制御信号判定部17、及びスイッチドライバ18を備える。
尚、本例では、受信機4は、同軸ケーブル3を介して、チャンネル選択に関する制御信号を周波数変換装置1へ送信し、周波数変換装置1によって選択されたチャンネルの21GHz帯衛星放送に関する放送信号を受信するよう構成されている。このような同軸ケーブル3は、地上TVや12GHz帯衛星放送の受信用に既存の設備に設けられている同軸ケーブルを利用することや、これと同一仕様のものを新設して用いることができる。
このときの受信機4から送信する当該チャンネル選択に関する制御信号の形式は、2値の制御ができるものであれば任意の形式とすることができる。例えば、トーン信号や電圧による制御であれば、同軸ケーブル3を利用可能である。ただし、同軸ケーブル3とは別に、LANや無線による通信制御で制御信号の伝送を構成してもよい。
受信機4は、チャンネルCh1,Ch2のいずれか一方を当該制御信号により本実施形態の周波数変換装置1に対して選択動作させる。
本実施形態の周波数変換装置1においても、まず、制御信号判定部17により、同軸ケーブル3の接続部16から分岐して得られる制御信号を受信すると、その制御信号に含まれるチャンネル選択に関する内容を判定し、この判定結果に応じてスイッチドライバ18を介してスイッチSW2の接続を選択制御する。
スイッチSW2は、当該受信機4の制御信号に基づいて、第1局部発振器12からの局部発振周波数20.680GHzの信号と、第2局部発振器13からの局部発振周波数20.980GHzの信号のうちいずれか一方を選択して周波数変換部11に接続する。
周波数変換部11は、衛星放送用受信アンテナ装置2から受信した特定の偏波の受信周波数21.4〜22.0GHzの衛星放送信号に対し、当該受信機4の制御信号に応じたスイッチSW2の選択によるいずれか一方の局部発振周波数を用いることで、チャンネルCh1,Ch2のいずれか一方を720〜1020MHzの中間周波数信号に周波数変換して出力フィルタ21に出力する。
出力フィルタ14は、周波数変換部11による周波数変換後に、不要波成分を除去した中間周波数信号を生成し、同軸ケーブル3を介して受信機4に向けて出力する。尚、出力フィルタ14の通過帯域も720〜1020MHzである。
このように、本実施形態の周波数変換装置1においても、既存の設備の同軸ケーブル3と同一仕様のものを使用可能としてその製造コストの増大を抑制し、実用性の高い装置構成となる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述した例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、衛星放送用受信アンテナ装置2と周波数変換装置1とを一体型の形態とすることや、それぞれ独立した装置として構成してもよい。また、上述した例では、偏波毎に2チャンネルとして帯域分離する例を説明したが、更に多くのチャンネルとする場合にもそのうち1チャンネルを選択するよう構成すればよいことから偏波毎に2チャンネルとした例に限定する必要はない。
本発明によれば、実用性の高い装置構成の周波数変換装置とすることができるので、21GHz帯衛星放送を受信する際の周波数変換を行うコンバータの用途に有用である。
より具体的には、衛星放送における周波数の有効利用が可能となり、8Kスーパーハイビジョンや立体テレビなどの新たな放送用途に適用可能である。そして、21GHz帯衛星放送に、右旋円偏波と左旋円偏波の共用による周波数の有効利用を行う場合でも本発明に係る周波数変換装置を適用可能である。そして、本発明に係る周波数変換装置によれば、受信機が1本の同軸ケーブルで、地上デジタルテレビ放送、12GHz帯衛星放送、及び21GHz帯衛星放送を同時に受信できるようになる。
1 周波数変換装置
2 衛星放送用受信アンテナ装置
2a プローブ信号線
3 同軸ケーブル
4 受信機
11 周波数変換部
12 第1局部発振器
13 第2局部発振器
14 出力フィルタ
15 混合器
16 接続部
17 制御信号判定部
18 スイッチドライバ
21 偏波分離部
SW1,SW2 スイッチ

Claims (6)

  1. 所定の受信アンテナ装置を介して複数種の偏波で得られる21GHz帯の放送用周波数における複数チャンネルの衛星放送信号に対し周波数変換を施して出力する周波数変換装置であって、
    第1の局部発振周波数の信号を出力する第1の局部発振器と、
    第2の局部発振周波数の信号を出力する第2の局部発振器と、
    受信機から偏波選択及びチャンネル選択に関する制御信号を受け付け、所望される選択動作を判定する制御信号判定手段と、
    前記制御信号の判定結果を基に、前記複数種の偏波のうちいずれかの偏波における当該複数チャンネルの衛星放送信号を選択するとともに、前記第1及び第2の局部発振周波数のうちいずれか一方を選択するスイッチ手段と、
    前記スイッチ手段により選択された偏波における当該複数チャンネルの衛星放送信号に対し、前記スイッチ手段により選択された前記第1及び第2の局部発振周波数のうちいずれか一方を用いて周波数変換を施し、前記受信機が受信可能とする所定帯域の中間周波数信号を生成する周波数変換手段と、
    当該所定帯域の中間周波数信号に対し不要波成分を除去する出力フィルタと、
    を備えることを特徴とする周波数変換装置。
  2. 所定の受信アンテナ装置を介して特定の偏波で得られる21GHz帯の放送用周波数における複数チャンネルの衛星放送信号に対し周波数変換を施して出力する周波数変換装置であって、
    第1の局部発振周波数の信号を出力する第1の局部発振器と、
    第2の局部発振周波数の信号を出力する第2の局部発振器と、
    受信機からチャンネル選択に関する制御信号を受け付け、所望される選択動作を判定する制御信号判定手段と、
    前記制御信号の判定結果を基に、前記第1及び第2の局部発振周波数のうちいずれか一方を選択するスイッチ手段と、
    当該複数チャンネルの衛星放送信号に対し、前記スイッチ手段により選択された前記第1及び第2の局部発振周波数のうちいずれか一方を用いて周波数変換を施し、前記受信機が受信可能とする所定帯域の中間周波数信号を生成する周波数変換手段と、
    当該所定帯域の中間周波数信号に対し不要波成分を除去する出力フィルタと、
    を備えることを特徴とする周波数変換装置。
  3. 地上デジタルテレビ放送の信号と12GHz帯衛星放送の中間周波数信号のいずれか一方又は双方を外部入力し、前記出力フィルタにより不要波成分を除去した当該所定帯域の中間周波数信号と混合した信号を生成する混合器を更に備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の周波数変換装置。
  4. 前記周波数変換手段は、当該周波数変換を施すことにより、前記所定帯域として710MHzより高く1032.23MHzより低い300MHzの帯域幅を有する周波数帯となる前記中間周波数信号を生成することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の周波数変換装置。
  5. 前記受信機に対し同軸ケーブルを介して接続され、当該同軸ケーブルを経て当該所定帯域の中間周波数信号に基づく出力信号を伝送するよう構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の周波数変換装置。
  6. 前記同軸ケーブルを経て前記制御信号を受信するよう構成されていることを特徴とする、請求項5に記載の周波数変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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