JP4340615B2 - Uhfアンテナ及び衛星受信アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、地上波デジタル放送を受信するのに好適なUHFアンテナ、及び、このUHFアンテナが取り付けられた衛星受信アンテナに関する。
従来より、テレビ放送局からVHF帯若しくはUHF帯の電波(地上波)を利用して送信された地上波放送信号を受信する受信アンテナとしては、通常、放射器と導波器と反射器とからなる多素子のアンテナ(VHFアンテナ、UHFアンテナ)が使用されている。
また、放送衛星(BS)若しくは通信衛星(CS)を中継局として配信される衛星放送信号を受信する衛星受信アンテナとしては、反射鏡と、反射鏡から延出されたアーム部を介して反射鏡の焦点位置に配置された一次放射器とからなるパラボラアンテナが使用されている。
そして、これら各アンテナにて地上波放送信号と衛星放送信号とを各々受信し、各受信信号を一本の同軸ケーブルを介して端末側まで伝送する際には、各受信信号を混合器にて混合することになるが、この混合器としての機能を、衛星受信アンテナの一次放射器(詳しくは一次放射器による受信信号をダウンコンバートするダウンコンバータ内)に組み込むことによって、ケーブル配線を簡素化する、といったことも提案されている(例えば、特許文献1等、参照)。
特開平9−321544号公報
ところで、地上波を利用したテレビ放送では、従来のアナログ放送とは別に、UHF帯の電波を利用したデジタル放送が実用化され、現在では、地上波デジタル放送のサービスエリアが、大都市圏から地方へと拡大しつつある。
そして、この地上波デジタル放送の受信には、従来のUHFアンテナ(上述した多素子のアンテナ)を利用できることから、各家庭や施設において、今までUHF帯のアナログ放送をUHFアンテナを介して受信しており、そのUHFアンテナにて地上波デジタル放送を受信できるような場合は、既存のUHFアンテナをそのまま利用することができる。
しかし、各家庭や施設において、電波の到来方向が異なるために既存のUHFアンテナにて地上波デジタル放送を受信できない場合や、UHFアンテナが設置されていない場合に、地上波デジタル放送を受信できるようにするには、UHFアンテナを新たに設置しなければならない。
ところが、従来のUHFアンテナは、通常、ダイポールからなる放射器に加えて、放射器の前方に間隔を空けて配置される10本程度若しくはそれ以上の管状素子からなる導波器と、放射器の後方に導波器の配列方向とは略直交する方向に間隔を空けて配置される複数本の管状素子からなる反射器とから構成されており、その設置時には、電波の到来方向に向けて導波器、放射器、及び反射器が順に並ぶように、各素子を配置する必要があることから、地上波デジタル放送を受信するために従来のUHFアンテナを新たに設置するには、広い設置場所が必要であり、例えば、アパートやマンション等の集合住宅において、各家庭で地上波デジタル放送を受信するために、ベランダ等に従来のUHFアンテナを設置する、といったことは困難であった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、地上波デジタル放送等を受信可能なUHFアンテナを、ベランダ等に容易に取り付け可能な衛星受信アンテナを利用して構成することで、UHFアンテナの小型化を図り、延いては、地上波デジタル放送の普及を促進することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
反射鏡と該反射鏡から延出されたアーム部を介して該反射鏡の焦点位置に配置された受信部とを有するオフセット型衛星受信アンテナのアーム部に固定して使用されるUHFアンテナであって、
ループ状に形成されたアンテナ素子と給電部とからなる放射器と、
前記アンテナ素子のループが前記衛星受信アンテナの反射鏡と対向するように、前記放射器の給電部を前記衛星受信アンテナのアーム部に固定する固定部と、
を備え、
前記放射器の給電部には、
前記衛星受信アンテナの受信部からの衛星受信信号を入力するための入力端子と、
該入力端子から入力された衛星受信信号と前記アンテナ素子を介して得られるUHF受信信号を混合する混合回路と、
該混合回路にて混合された衛星受信信号とUHF受信信号との混合信号を外部の受信端末側に出力するための出力端子とが設けられ、
前記アンテナ素子のループは、前記固定部を介して前記給電部を前記アーム部に固定した際、前記反射鏡で反射された衛星放送信号の電波が当該アンテナ素子のループの内側を通って前記受信部に入射するように形成されていることを特徴とする。
このように構成された本発明のUHFアンテナによれば、固定部を介して、給電部を衛星受信アンテナのアーム部に固定すれば、アンテナ素子は、そのループが衛星受信アンテナの反射鏡と対向するように、衛星受信アンテナの反射鏡と受信部との間に配置されることになる。
そして、この状態では、衛星受信アンテナの反射鏡は、当該UHFアンテナ(放射器)に対する反射器として機能することになり、アンテナ素子には、反射鏡の鏡面前方に位置するUHF放送局からの送信電波と、その送信電波が反射鏡に当たって反射してくる反射波とが入射され、給電部では、これらを合成したUHF受信信号が得られることになる。
従って、本発明のUHFアンテナによれば、アンテナ素子と給電部とからなる放射器であるにもかかわらず、ベランダ等に設置された衛星受信アンテナのアーム部に取り付けることで、テレビ放送信号を受信可能なUHFアンテナとして利用することができるようになり、延いては、地上波デジタル放送の普及を促進することができる。
また、本発明のUHFアンテナにおいて、給電部には、アンテナ素子を介して受信したUHF受信信号と衛星受信アンテナの受信部からの衛星受信信号とを混合して出力するために、混合回路や入・出力端子が設けられていることから、衛星受信アンテナにて得られた衛星受信信号と当該UHFアンテナにて得られたUHF受信信号とを混合するための混合器を別途設けることなく、これら各信号を一本の伝送線を介してテレビチューナ等の受信端末へと伝送することができるようになる。
また、本発明のUHFアンテナにおいては、アンテナ素子のループが、固定部を介して給電部をアーム部に固定した際、反射鏡で反射された衛星放送信号の電波が当該アンテナ素子のループの内側を通って受信部に入射するように形成されている。
このため、本発明のUHFアンテナを衛星受信アンテナのアーム部に固定した際に、衛星放送信号の電波がアンテナ素子にて遮断されることがなく、衛星受信アンテナの受信部では、衛星放送信号を良好に受信することができる。
次に、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のUHFアンテナにおいて、前記固定部は、前記衛星受信アンテナの反射鏡の鏡面に対する前記アンテナ素子のループ中心軸の傾斜角度を、垂直方向にも水平方向にも調整可能に構成されていることを特徴とする。
すなわち、本発明のUHFアンテナにおいては、衛星受信アンテナの反射鏡からの反射波を受信することから、UHFアンテナの指向特性は、反射鏡の向きによって決定されることになる。
しかし、請求項2に記載のUHFアンテナのように、反射鏡の鏡面に対するアンテナ素子のループ中心軸の傾斜角度を、垂直方向にも水平方向にも調整できるようにすれば、UHFアンテナの指向特性を任意に設定することができるようになり、UHFアンテナによるUHF放送信号の受信可能範囲を拡大することができる。
つまり、衛星受信アンテナは、赤道上空に打ち上げられている静止衛星からの電波を受信するために、反射鏡の鏡面は略南向きに固定されてしまうが、上記のように反射鏡の鏡面に対するアンテナ素子の傾斜角度を垂直方向にも水平方向にも調整できるようにすれば、UHFアンテナの指向特性の中心を水平方向及び垂直方向に変化させて、UHFアンテナによる受信可能範囲を拡大することができるようになるのである。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のUHFアンテナにおいて、前記放射器の給電部に、前記衛星受信アンテナの受信部への給電のために外部の受信端末側より伝送されてきた電源信号を前記出力端子から前記入力端子へと通過させる電源通過回路、を設けたことを特徴とする。
つまり、衛星受信アンテナの受信部には、通常、衛星放送電波を受信することにより得られる十数GHz帯の受信信号を、1〜2GHzの伝送用の受信信号にダウンコンバートするダウンコンバータが設けられており、衛星放送受信用の受信端末からは、このダウンコンバータを動作させるための電源信号(直流電圧)が伝送されてくることがあることから、請求項3に記載のUHFアンテナでは、放射器の給電部に電源通過回路を設けることによって、受信端末側から伝送されてきた電源信号を衛星受信アンテナの受信部に供給できるようにしているのである。
従って、この請求項3に記載のUHFアンテナによれば、衛星受信アンテからの衛星受信信号を給電部に入力し、給電部内でその衛星受信信号とUHF受信信号とを混合して受信端末側に出力するようにすれば、受信端末側から衛星受信アンテナへの給電経路をも給電部内で形成することができるようになり、衛星受信アンテナへの給電経路を別途設ける必要がないので、より汎用性の高いUHFアンテナを実現できることになる。
また次に、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れかに記載のUHFアンテナにおいて、前記放射器の給電部には、前記UHF受信信号を増幅する増幅回路と、前記衛星受信アンテナの受信部への給電のために外部の受信端末側より伝送されてきた電源信号を利用して前記増幅回路に電源供給を行う電源回路とを設けたことを特徴とする。
従って、この請求項4に記載のUHFアンテナによれば、受信端末側より伝送されてきた電源信号を利用してUHF受信信号を増幅することができるようになり、UHF放送電波が届き難く、その信号レベル(電界強度)が低い地域でも、利用することができるようになる。このため、この請求項4に記載の発明によれば、本発明のUHFアンテナの利用可能範囲を拡大することが可能となる。
一方、請求項5に記載の発明は、反射鏡と、該反射鏡から延出されたアーム部を介して該反射鏡の焦点位置に配置された受信部とを備え、衛星放送を受信可能なオフセット型の衛星受信アンテナであって、前記アーム部に、請求項1〜請求項4の何れかに記載のUHFアンテナが装着されたことを特徴とする。
従って、この衛星受信アンテナによれば、従来より販売若しくは設置されている衛星受信アンテナと本発明(請求項1〜請求項4)のUHFアンテナとを利用して、UHF/衛星放送共用受信アンテナを簡単に構成できる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は本発明が適用された実施形態のUHF/衛星放送共用受信アンテナ(以下単に受信アンテナともいう)1の全体構成を表す説明図である。
本実施形態の受信アンテナ1は、放送衛星(BS)及び通信衛星(CS)の一方、若しくはその両方から配信される衛星放送信号と、UHF帯のテレビ放送電波を利用して地上局から配信される地上波デジタル放送等のUHF放送信号とを受信し、その受信信号を一本の伝送線(同軸ケーブル)を利用して、テレビチューナ等の受信端末(図示せず)まで伝送できるようにしたものであり、衛星放送受信用の衛星受信アンテナ(本実施形態ではオフセット型のパラボラアンテナ)にUHFアンテナ10を一体化することによって構成されている。
図1に示す如く、この受信アンテナ1を構成している衛星受信アンテナ(つまり、オフセット型パラボラアンテナ)は、反射鏡3と、この反射鏡3の裏面に設けられて反射鏡3を支柱4等に固定するための取付部5と、この取付部5から反射鏡3の前面(つまり、反射面)の焦点付近まで延出されたアーム部7と、アーム部7の先端に固定されることにより、アーム部7を介して反射鏡3の焦点位置に配置され、反射鏡3により集波された衛星放送信号の電波を受信する一次放射器9とから構成されている。
なお、一次放射器9には、受信信号(十数GHz)を数GHzの中間周波信号にダウンコンバートするコンバータが組み込まれており、一次放射器9からは、そのダウンコンバート後の中間周波信号が衛星放送信号として出力される。
一方、UHFアンテナ10は、図2に示すように、略円形のループ状に形成されたアンテナ素子12と、このアンテナ素子12の両端に接続された給電部14とからなる放射器にて構成されている。そして、このUHFアンテナ10の給電部14は、図1に示すように、アンテナ素子12が反射鏡3と一次放射器9との間に位置し、しかも、アンテナ素子12のループ(詳しくはループの開口面)が反射鏡3と対向するように、固定部16を介して、アーム部7に固定されている。
また、アーム部7における給電部14の固定位置は、図1に二点鎖線で示す如く、反射鏡3にて反射された衛星放送信号の電波が、アンテナ素子12のループの内側を通って一次放射器9に入射するよう(換言すれば、衛星放送信号の電波がアンテナ素子12にて遮断されることのないよう)、一次放射器9が取り付けられたアーム部7の先端部近傍に設定されている。
次に、固定部16は、図2及び図3に示す如く、UHFアンテナ10の給電部14を載置するための載置台26と、この載置台26を支持する支持部24を有し、この支持部24に載置台26を支持した状態でアーム部7に直接固定される固定部本体22とから構成されている。
なお、図2は、反射鏡3の反射面に向かって受信アンテナ1を見たときのUHFアンテナ10及び固定部16の状態を表す正面図であり、図3は、UHFアンテナ10の給電部14及び固定部16を斜め上方から見た状態を表す斜視図である。
ここで、固定部本体22は、アーム部7を挿通できるように矩形の環状に形成されている。そして、その矩形の環を形成している4辺のうち、固定部本体22をアーム部7に固定した際に側壁となる環の一辺には、アーム部7を環の外側から内側に導入するための開口22aが形成されており、この開口22aが形成された環の側壁22bと、固定部本体22をアーム部7に固定した際に環の下壁22cとなる底辺には、ボルトからなる固定ねじ34,32を螺入するためのねじ孔が穿設されている。
このため、固定部本体22をアーム部7に固定する際には、このねじ孔に固定ねじ34,32を環の外側から螺入し、環の内側に配置されたアーム部7を固定ねじ34.32の先端で押圧することで、固定部本体22をアーム部7にしっかりと固定できるようになる。
また、固定部本体22をアーム部7に固定した際に上壁22dとなる環の外周面には、支持部24が形成されている。この支持部24は、固定部本体22をアーム部7に固定した際、アーム部7の中心軸に沿った垂直面と略平行となるように、固定部本体22の上壁から上方に向けて突出された一対の側壁24a,24bを有する。
一方、載置台26において、給電部14の載置面とは反対側の面(つまり下面)には、板状の突出部26aが突設されている。そして、この突出部26aは、支持部24を構成している側壁24a,24bの間に嵌合される。
つまり、支持部24は、一対の側壁24a,24bの間に、載置台26の下面に突設された板状の突出部26aが嵌合されることによって、載置台26を、アーム部7の軸方向に沿って変位可能に支持するように構成されている。
また、支持部24の側壁24a,24b、及び、この側壁24a,24bの間に嵌合される載置台26の突出部26aには、これら各部を略水平方向に貫通するためのねじ孔が穿設されており、このねじ孔には、これら各部を貫通するように支持部24の一方の側壁(図では側壁24a)側からボルト36aが挿入され、しかも、他方の側壁(図では側壁24b)側から突出されたボルト36aの開放端にはナット36bが螺合されている。
従って、載置台26は、支持部24に対して、ボルト36aを中心として上下に揺動可能に支持され、しかも、ナット36bを締め付けることで、所望の揺動位置に固定できる。つまり、ボルト36aとナット36bは、載置台26に載置された給電部14のアーム部7に対する傾斜角度、延いては、反射鏡3の反射面に対するUHFアンテナ10の垂直方向の傾斜角度を手動で調整するための方向調整ねじ36を構成しており、本実施形態では、この方向調整ねじ36を利用して、UHFアンテナ10の垂直方向の指向特性を調整できることになる。
また次に、UHFアンテナ10の給電部14は、円盤状に形成されており、アンテナ素子12の両端は、その円盤の左右一対の側壁から給電部14内に挿入されている。そして、この給電部14の円の略中心位置には、給電部14を上下に貫通する貫通孔が形成されており、給電部14は、載置台26に載置した後、その上方から貫通孔に方向調整ねじ38を挿入し、この方向調整ねじ38の先端を載置台26に穿設されたねじ孔に螺合し、締め付けることによって、載置台26上に固定される。
従って、給電部14を載置台26に固定する際、方向調整ねじ38を締め付けるまでは、給電部14は、方向調整ねじ38を中心に回動可能であり、本実施形態では、その回動位置を調整することによって、反射鏡3の反射面に対するUHFアンテナ10の水平方向の傾斜角度(延いては、UHFアンテナ10の水平方向の指向特性)を任意に設定できることになる。
また、給電部14は、図4(a)に示すように、合成樹脂からなる防水ケース14aに、一次放射器9からの衛星受信信号を入力するための入力端子Tiと、受信信号を出力するための出力端子Toとを組み付け、更に、その防水ケース14a内に、アンテナ素子12からUHF受信信号を取り込みそのUHF受信信号と一次放射器9からの衛星受信信号とを混合して出力端子Toから出力するための電子回路基板14b、を収納したものである。
なお、入力端子Ti及び出力端子Toは、伝送線として同軸ケーブルを接続できるようにフィッティング型(所謂F型)の接栓から構成されており、防水ケース14aに対しては、給電部14をアーム部7に固定した際に給電部14の下面から下方に突出するように固定されている(図1、図2参照)。
そして、電子回路基板14bには、図4(a)、(b)に示すように、防水ケース14a内に固定されたアンテナ素子12の両端にそれぞれ電気的に接続される電極Ta及びTbと、これら各電極Ta,Tbにそれぞれ接続され、平衡式アンテナであるアンテナ素子(ループアンテナ)12を不平衡な同軸ケーブルで給電できるように平衡−不平衡変換を行うためのバラン42と、バラン42を介してアンテナ素子12から得られるUHF受信信号を選択的に通過させて出力端子Toに導くためのローパスフィルタ(LPF)44と、入力端子Tiに入力された衛星受信信号を選択的に通過させて出力端子Toに導くためのハイパスフィルタ(HPF)46と、が組み付けられている。なお、LPF44のカットオフ周波数は、例えば770MHzに設定され、HPF46のカットオフ周波数は、例えば1GHzに設定されている。
また、電子回路基板14bには、同軸ケーブル等の伝送線を介して出力端子Toに接続される受信端末側から伝送されてきた電源電圧を一次放射器9(詳しくは内部のコンバータ)に供給できるようにするために、HPF46に対して並列に接続されたチョークコイルLが設けられ、更に、この電源電圧がLPF44を通ってバラン42側に印加されるのを防止するために、LPF44と出力端子Toとの間に直列に接続された直流カット用のコンデンサCが設けられている。
従って、本実施形態のUHFアンテナ10によれば、アンテナ素子12を介して取得したUHF受信信号と、一次放射器9を介して得られる衛星受信信号とを、給電部14内で混合して受信端末側に出力することができると共に、受信端末側から伝送されてきた電源電圧を一次放射器9側に出力して、一次放射器9内のコンバータを動作させることができる。
以上説明したように、本実施形態の受信アンテナ1は、オフセット型パラボラアンテナのアーム部7に、所謂ループアンテナからなるUHFアンテナ10を設けることによって、パラボラアンテナの反射鏡3をUHFアンテナ10の反射器として利用するようにされている。
このため、地上波デジタル放送等、UHF放送を受信するために、放射器と導波器と反射器とから成る一般的なUHFアンテナを用いる場合に比べて、UHFアンテナ自体を小型化することができるようになり、使用者の使い勝手を向上することができる。
また、UHFアンテナ10は、アンテナ素子12のループの内側を衛星放送信号の電波が通るように、固定部16を介してアーム部7に固定されることから、UHFアンテナ10によって衛星放送信号の電波が遮断されるようなことはなく、一次放射器9では衛星放送信号を良好に受信することができる。
また更に、アーム部7に直接固定される固定部16の固定部本体22は、側壁の一部が開口した環状に形成されており、アーム部7には着脱自在に固定できることから、本実施形態のUHFアンテナ10は、この固定部16を利用することによって、ベランダ等に既に設置されている既存のパラボラアンテナに装着することもできる。
よって、本実施形態の受信アンテナ1は、こうした既存のパラボラアンテナにUHFアンテナ10を装着することによっても実現することができることになり、例えば、パラボラアンテナが既に設置されている家庭や施設において、地上波デジタル放送を受信するためにUHFアンテナを新たに設置するような場合には、極めて簡単にしかも安価に地上波デジタル放送用のUHFアンテナを設置することができるようになる。
また、この場合、UHFアンテナ10の給電部14内で衛星受信信号とUHF受信信号とを混合することができるので、これら各信号を受信端末まで伝送するために、これら各信号を混合するための混合器を設けたり、UHF受信信号を伝送するための伝送線を別途配線する必要がない。
従って、本実施形態のUHFアンテナ10とその固定部16を利用すれば、地上波デジタル放送の普及を促進することができるようになる。
また、本実施形態のUHFアンテナ10は、反射鏡3を反射器として利用することにより、UHF放送局からの放送電波を受信することから、UHFアンテナ10の指向特性は、反射鏡3の向きによって決定されることになるが、本実施形態では、方向調整ねじ36,38を利用して、反射鏡3の反射面に対するアンテナ素子12の傾斜角度を、垂直方向にも水平方向にも調整できるようにしているので、UHFアンテナ10の指向特性を、任意に設定することができる。よって、本実施形態によれば、UHFアンテナ10による受信可能範囲を拡大することもできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内にて種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、UHFアンテナ10の給電部14には、LPF44とHPF46とからなる混合回路を設けて、給電部14内でUHF受信信号と衛星受信信号とを混合できるようにしたが、更に、これら各受信信号を増幅できるようにしてもよい。
そして、このためには、図5に例示するように、LPF44が設けられるUHF受信信号の伝送路には、LPF44と同特性のLPF43を直列に接続して、これらのフィルタ間(43−44間)に、UHF受信信号を増幅する増幅回路47を設け、HPF46が設けられる衛星受信信号の伝送路には、HPF46と同特性のHPF45を直列に接続して、これらのフィルタ間(45−46間)に、衛星受信信号(BS/CS−IF)を増幅する増幅回路48を設けるようにするとよい。
そして、このようにすれば、給電部14内でUHF受信信号と衛星受信信号とを増幅することができるので、給電部14から受信端末に至る伝送線での受信信号の伝送損失が大きいる場合に、その伝送線に増幅装置(所謂ブースター)を別途設ける必要がなく、本発明を適用したテレビ放送受信システムを構築する際の部品点数を少なくすることが可能となる。
なお、この場合、給電部14には、各増幅回路47,48に動作用の電源を供給するために、出力端子Toを介して端末側から入力される電源電圧を利用して各増幅回路47,48の駆動電圧を生成する電源回路49を設けることが望ましい。
電源供給を行うために、
実施形態のUHF/衛星放送共用受信アンテナの全体構成を表す説明図である。 実施形態のUHFアンテナ及びその固定部を表す正面図である。 実施形態のUHFアンテナの給電部及びその固定部を表す斜視図である。 実施形態のUHFアンテナの給電部の内部の構成及びその電気回路を表す説明図である。 UHFアンテナの給電部の他の回路構成を表す説明図である。
符号の説明
1…UHF/衛星放送共用受信アンテナ(受信アンテナ)、3…反射鏡、4…支柱、5…取付部、7…アーム部、9…一次放射器、10…UHFアンテナ、12…アンテナ素子、14…給電部、14a…防水ケース、14b…電子回路基板、16…固定部、22…固定部本体、24…支持部、26…載置台、32,34…固定ねじ、36,38…方向調整ねじ、42…バラン、43,44…LPF(ローパスフィルタ)、45,46…HPF(ハイパスフィルタ)、47…増幅回路、48…増幅回路、49…電源回路、C…コンデンサ、L…チョークコイル、Ta,Tb…電極、Ti…入力端子、To…出力端子。

Claims (5)

  1. 反射鏡と該反射鏡から延出されたアーム部を介して該反射鏡の焦点位置に配置された受信部とを有するオフセット型衛星受信アンテナのアーム部に固定して使用されるUHFアンテナであって、
    ループ状に形成されたアンテナ素子と給電部とからなる放射器と、
    前記アンテナ素子のループが前記衛星受信アンテナの反射鏡と対向するように、前記放射器の給電部を前記衛星受信アンテナのアーム部に固定する固定部と、
    を備え、
    前記放射器の給電部には、
    前記衛星受信アンテナの受信部からの衛星受信信号を入力するための入力端子と、
    該入力端子から入力された衛星受信信号と前記アンテナ素子を介して得られるUHF受信信号を混合する混合回路と、
    該混合回路にて混合された衛星受信信号とUHF受信信号との混合信号を外部の受信端末側に出力するための出力端子とが設けられ、
    前記アンテナ素子のループは、前記固定部を介して前記給電部を前記アーム部に固定した際、前記反射鏡で反射された衛星放送信号の電波が当該アンテナ素子のループの内側を通って前記受信部に入射するように形成されていることを特徴とするUHFアンテナ。
  2. 前記固定部は、前記衛星受信アンテナの反射鏡の鏡面に対する前記アンテナ素子のループ中心軸の傾斜角度を、垂直方向にも水平方向にも調整可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のUHFアンテナ。
  3. 前記放射器の給電部には、
    前記衛星受信アンテナの受信部への給電のために外部の受信端末側より伝送されてきた電源信号を、前記出力端子から前記入力端子へと通過させる電源通過回路、
    を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のUHFアンテナ。
  4. 前記放射器の給電部には、
    前記UHF受信信号を増幅する増幅回路と、
    前記衛星受信アンテナの受信部への給電のために外部の受信端末側より伝送されてきた電源信号を利用して前記増幅回路に電源供給を行う電源回路と、
    を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のUHFアンテナ。
  5. 反射鏡と、該反射鏡から延出されたアーム部を介して該反射鏡の焦点位置に配置された受信部と、を備え、衛星放送を受信可能なオフセット型の衛星受信アンテナであって、
    前記アーム部に、請求項1〜請求項4の何れかに記載のUHFアンテナが装着されたことを特徴とする衛星受信アンテナ。
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