JP4662061B2 - Sm−Fe−N系磁性粒子粉末の製造法及びSm−Fe−N系磁性粒子粉末を含有するボンド磁石用樹脂組成物、ボンド磁石 - Google Patents

Sm−Fe−N系磁性粒子粉末の製造法及びSm−Fe−N系磁性粒子粉末を含有するボンド磁石用樹脂組成物、ボンド磁石 Download PDF

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本発明は、粒度分布に優れるとともに、磁気的分布が小さいボンド磁石用Sm−Fe−N系磁性粒子粉末の製造法及び該製造法を用いて得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末を含有するボンド磁石用樹脂組成物及びボンド磁石を提供する。
ボンド磁石は、その形状自在性や高寸法精度などの利点があるため、従来から電気製品や自動車部品等の各種用途に広く使用されているが、近年、電気製品や自動車部品の小型・軽量化に伴って、これに使用されるボンド磁石自体の高性能化が強く要求されている。
ボンド磁石は、一般に、ゴム又はプラスチック材料等の結合剤樹脂と磁性粉末とを混練した後、成形することによって製造されているため、ボンド磁石の高性能化のためには、磁性粉末の高性能化、即ち、大きな残留磁束密度Brと高い保磁力iHcとを有し、その結果、最大磁気エネルギー積(BH)maxが大きな磁性粉末が強く要求されている。
磁性粉末としては、バリウムフェライトやストロンチウムフェライト等のマグネトプランバイト型フェライトやSm−Fe−N系磁性粒子粉末及び希土類−鉄−ホウ素系磁石が知られている。特に、Sm−Fe−N系磁性粒子粉末は、飽和磁化値と異方性磁界が共に高く、更に、高いキュリー温度を有することから、近年特に注目されている。
Sm−Fe−N系磁性粒子粉末はサマリウムと鉄との合金を窒化反応して得ることができるが、ボンド磁石に用いるためには適度な大きさするため機械的に粉砕する必要がある。しかしながら、粉砕工程を経ることによって、磁気特性が劣化する、均一な粒子形状を得ることが困難である等の理由から、機械的な粉砕工程を経ることなくSm−Fe−N系磁性粒子粉末を得ることが強く要求されている。
即ち、ボンド磁石の残留磁束密度は結合剤樹脂中に磁性粉末を多量に充填できることが重要である。そこで、粒子形状が可及的に均一で、粒度分布に優れるとともに、磁気的特性が均一であることが要求されている。
また、ボンド磁石の残留磁束密度は、磁性粉末の飽和磁化値に左右されることから、高い飽和磁化値を有する磁性粉末であることが重要である。そのためには、優れた磁気特性を有するSm−Fe−N系磁性粒子粉末が強く要求されている。
従来、Sm−Fe−N系磁性粒子粉末の製造法として、希土類酸化物粉末と金属鉄粉末と金属カルシウムとを混合して、還元反応、窒化反応を行う方法(特許文献1)、SmとFeとを共沈させた後、焼成してSm−Fe複合酸化物とした後、還元拡散反応、窒化反応を行う方法(特許文献2)、酸化サマリウムと酸化鉄とを混合・焼成してSm−Fe複合酸化物とした後、還元拡散反応、窒化反応を行う方法(特許文献3)、酸化サマリウムと粒度を制御した酸化鉄とを混合・焼成してSm−Fe複合酸化物とした後、還元拡散反応、窒化反応を行う方法(特許文献4)等が知られている。
特開平5−148517号公報 特開平11−189811号公報 特開2000−104104号公報 特開2003−297660号公報
本発明は、粒度分布に優れるとともに、磁気的分布が小さいボンド磁石用Sm−Fe−N系磁性粒子粉末及びその製造法は、現在、最も要求されているところであるが、未だ得られていない。
即ち、前出特許文献1には、希土類酸化物粉末と遷移金属粉を混合したものを出発原料としているが、粉体同士の混合であるため均質にすることが困難であり、そのため還元拡散反応が不均一となりやすく、得られるSm−Fe−N系磁性粉末において、粒度分布、磁気的分布が生じる。
また、前出特許文献2には、SmとFeとを溶液中で共沈させた後、焼成してSm−Fe複合酸化物とした粉末を出発原料としているが、Sm−Fe複合酸化物の製造には1000℃以上の高温下での焼成が必要であり、組成的には均一であるものの、粒度分布が生じやすく、従って得られるSm−Fe−N系磁性粉末において、粒度分布、磁気的分布が生じる。また、Sm−Fe複合酸化物を製造する際に多大なエネルギーを消費する。
また、前出特許文献3には、酸化鉄(Fe)と酸化サマリウム(Sm)を1000℃以上の高温で焼成して得られるSm−Fe系複酸化物を出発原料としているため、当該複酸化物は粒度分布が生じやすく、従って得られるSm−Fe−N系磁性粉末において、粒度分布、磁気的分布が生じる。また、Sm−Fe複合酸化物を製造する際に多大なエネルギーを消費する。
また、前出特許文献4には、酸化鉄粉末(Fe)と酸化サマリウム粉末(Sm)の混合粉末を出発原料としているが、前出特許文献1と同様に、粉体同士の混合であるため均質にすることが困難であり、そのため還元拡散反応が不均一となりやすく、得られるSm−Fe−N系磁性粉末において、粒度分布、磁気的分布が生じる。
そこで、本発明は、機械的な粉砕を経ることなく各粒子の凝集が可及的に抑制されているとともに(個々の粒子がバラバラで)、粒度分布に優れており、しかも、磁気的な分布が小さいボンド磁石用のSm−Fe−N系磁性粒子粉末を得ることを技術的課題とする。
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって達成できる。
即ち、本発明は、酸化鉄粒子を含有する水懸濁液に、酸化鉄粒子中の鉄原子に対して11.77〜16.50原子%のサマリウムを含む水溶液を添加した後、懸濁液のpHを8.0〜14に調整し、50℃〜100℃に加熱して前記酸化鉄粒子の粒子表面にサマリウム化合物を被覆し、該サマリウム化合物被覆酸化鉄粒子粉末に対して還元反応を行い、次いで、該還元反応後の粉末に金属Caを混合して不活性ガス雰囲気下で還元拡散反応を行ってSm−Fe合金粒子とし、該還元拡散反応後の粉末に窒化反応を行ってSm−Fe−N系磁性粒子とした後、水洗、乾燥することを特徴とするSm−Fe−N系磁性粒子粉末の製造法である(本発明1)。
また、本発明は、本発明1の製造法で得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末を樹脂中に含有することを特徴とするボンド用樹脂組成物である(本発明2)。
また、本発明は、本発明1の製造法で得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末を含有することを特徴とするボンド磁石である(本発明3)。
本発明に係るSm−Fe−N系磁性粒子粉末は、個々の粒子間の凝集が抑制されており粒度分布が小さく、かつ磁気的な分布が小さく、しかも、磁性粒子表面の樹脂等への活性が抑制されるとともに、流動性及び混練安定性に優れているので、ボンド磁石用Sm−Fe−N系磁性粒子粉末として好適である。また、少ない金属Ca量で効率よく還元拡散反応を行なうことができ、製造コスト的に有利である。
本発明に係る製造法によって得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末を用いたボンド磁石は、流動性及び成形性に優れ、かつ優れた磁気特性を有しているので、ボンド磁石として好適である。
本発明の構成をより詳しく説明すれば、次の通りである。
まず、本発明に係るSm−Fe−N系磁性粒子粉末の製造法について述べる。
本発明における酸化鉄粒子粉末は、マグネタイト粒子粉末またはヘマタイト粒子粉末が好ましい。
酸化鉄粒子粉末の粒子形状は球状もしくは多面体であり、平均粒子径は0.05〜4.0μmが好ましく、より好ましくは0.1〜2.5μmである。平均粒子径が0.05μm未満の場合には、酸化鉄から鉄への還元時に焼結しやすく異常な粒子成長を招き、結果として還元拡散反応時に均一な合金組成及びシャープな粒度分布を有するSm−Fe−N系磁性粒子粉末を得ることが困難となる。4.0μmを越える場合には、粒子サイズが大きすぎ、目的とする粒子サイズを有するSm−Fe−N系磁性粒子粉末を得ることが困難となる。また、還元拡散反応による、鉄粒子へのSmのドーピングも、粒子内部まで均一に及ぶことが困難となり、望ましくない。
酸化鉄粒子粉末の粒度分布は、次式で数値化される。
粒度分布[%]=(粒子径の標準偏差)÷(平均粒子径)×100
本発明における酸化鉄粒子粉末の粒度分布は25%以下が好ましい。粒度分布が25%を超える場合は、得られるSm−Fe−N系磁性粒子粉末の粒度分布が大きくなり、好ましくない。
前記酸化鉄粒子粉末のうちマグネタイト粒子粉末は、例えば、硫酸第一鉄水溶液とアルカリ水溶液とを反応して得られる水酸化第一鉄塩コロイドを含む第一鉄塩反応溶液に酸素含有ガスを通気することにより得ることができる。また、ヘマタイト粒子粉末は、前記マグネタイト粒子粉末を大気中700〜1000℃の温度範囲で加熱焼成を行うことにより得ることができる。
本発明におけるサマリウム原料は、水溶液になりえるものであれば使用可能である。一般的には塩化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が使用可能である。
前記酸化鉄粒子粉末と前記サマリウム原料との混合割合は、酸化鉄粒子粉末中の鉄原子に対するサマリウムの量が11.77〜16.50原子%となるように添加する。サマリウムの量が11.77原子%未満の場合には、目的とする組成を有するSm−Fe−N系磁性粒子粉末を得ることができない。16.50原子%を超える場合には、未反応のサマリウムが存在することになり好ましくない。好ましくは12.00〜15.90原子%である。
水懸濁液のpHは、水溶液中のサマリウムイオンが沈殿する領域であればよく、8.0〜14が好適である。水懸濁液のpHが前記範囲外の場合には、サマリウム化合物による均一な被覆が困難となる。より好ましくは9.0〜13.5である。
水懸濁液の加熱温度は、50℃〜100℃である。懸濁液を加熱することによりSm化合物を酸化鉄粒子表面に対し強固に被覆することができる。水懸濁液の温度が50℃未満の場合には、Sm化合物の被覆が十分でなく、遊離したSm化合物が生じやすく好ましくない。100℃を超える場合には耐圧装置が必要となり工業的ではない。より好ましくは70〜100℃である。加熱処理時間は、通常、30分から5時間が好ましい。5時間以上の加熱処理では効果が飽和する。
酸化鉄粒子の粒子表面を被覆しているサマリウム化合物は、水酸化サマリウム及び/又は含水酸化サマリウムであると推定している。
前記サマリウム化合物を被覆した酸化鉄粒子粉末は、還元反応を行って酸化鉄を金属鉄(α−Fe)に還元する。還元反応は、例えば、水素ガス雰囲気下で500〜1000℃の温度範囲で加熱して行うことができる。この加熱処理においてサマリウム化合物は脱水反応を起こし、酸化サマリウムに変化する。
還元反応後の粉末に金属カルシウムを混合した後、還元拡散反応を行う。
金属カルシウムの混合割合は、酸化サマリウム被覆鉄粒子中のサマリウム1モルに対して1.60〜4.5モルが好ましい。1.60モル未満の場合には、還元拡散反応が十分ではなく、サマリウムの還元が不十分となる。4.5モルを越える場合には効果が飽和するため必要以上に添加する意味がない。
還元拡散反応は、不活性ガス雰囲気下で800〜1200℃の温度範囲で行う。800℃未満の場合には酸化サマリウムの還元が不十分となる。1200℃を越える場合にはカルシウム及びサマリウムの蒸発が起こり始め組成比が変化しやすく、また、焼結が進行しやすくなる。
還元拡散反応を行うことによって、酸化サマリウムをサマリウム金属に還元するとともに、さらにサマリウムと鉄との合金とする。
還元拡散反応後の鉄とサマリウムとの合金に対して300〜500℃の温度範囲で窒化反応を行う。300℃未満の場合には鉄とサマリウムとの合金に必要量の窒素を侵入させることが困難となる。500℃を越える場合にはα−FeとSmの窒化物などへの分解が始まるため好ましくない。窒化反応の時間は1〜100時間程度である。なお、窒化雰囲気に切り替える前に温度を300℃以下に下げることが望ましい。窒化反応はSmFe17合金粒子だけでなく残留している金属カルシウムにも起こるが、その時発熱反応を伴うため、最適な温度を超え、SmFe17合金が分解することがある。300℃以下になったところから窒化反応を開始して、所定の窒化温度に昇温することでSmFe17合金粒子の窒化反応を安定して行うことができる。
窒化反応は、SmFe17に対して2.8〜3.5重量%の窒素を含有するように行う。
窒化反応後のSm−Fe−N系磁性粒子は水洗、粉砕、濾過、乾燥して取り出すことができる。
水洗の効率を良くするために、塩酸や酢酸などを適量スラリーに添加して、攪拌することによる酸洗浄を行っても良い。
得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末は、SmFe17を主成分とする。
得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末の平均粒子径は1.5〜4.0μmが好ましく、BET比表面積値は0.10〜2.00m/gが好ましい。粒度分布において、D10が1.0μm以上、D90が8.0μm以下であることが好ましい。かつD10とD90の比D10/D90は0.10以上であることが好ましい。
本発明に係るSm−Fe−N系磁性粒子粉末の磁気特性は(粉末を磁場中配向させて測定したところ)、保磁力が398.1〜1592.4kA/m(5000〜20000Oe)であり、残留磁束密度が1000〜1300mT(10〜13kG)であり、最大磁気エネルギー積が158.8〜317.6kJ/m(20〜40MGOe)である。
次に、本発明に係るボンド磁石用樹脂組成物について述べる。
本発明に係るボンド磁石用樹脂組成物は、Sm−Fe−N系磁性粒子粉末を結合剤樹脂中に分散してなるものであって、当該Sm−Fe−N系磁性粒子粉末を85〜99重量%含有し、残部が結合剤樹脂とその他添加剤とからなる。
前記結合剤樹脂としては、成形法によって種々選択することができ、射出成形、押し出し成形及びカレンダー成形の場合には熱可塑性樹脂が使用でき、圧縮成形の場合には、熱硬化性樹脂が使用できる。前記熱可塑性樹脂としては、例えば、ナイロン(PA)系、ポリプロピレン(PP)系、エチレンビニルアセテート(EVA)系、ポリフェニレンサルファイド(PPS)系、液晶樹脂(LCP)系、エラストマー系、ゴム系等の樹脂が使用でき、前記熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ系、フェノール系等の樹脂を使用することができる。
なお、ボンド磁石用樹脂組成物を製造するに際して、流動性、成形性を改善し、Sm−Fe−N系磁性粉末の磁気特性を十分に引き出すために、必要により、結合剤樹脂の他に可塑剤、滑剤、カップリング剤など周知の添加物を使用してもよい。また、フェライト磁石粉末などの他種の磁石粉末を混合することもできる。
これらの添加物は、目的に応じて適切なものを選択すればよく、可塑剤としては、それぞれの使用樹脂に応じた市販品を使用することができ、その合計量は使用する結合剤樹脂に対して0.01〜5.0重量%程度が使用できる。
前記滑剤としては、ステアリン酸とその誘導体、無機滑剤、オイル系等が使用でき、ボンド磁石全体に対して0.01〜1.0重量%程度が使用できる。
前記カップリング剤としては、使用樹脂とフィラーに応じた市販品が使用でき、使用する結合剤樹脂に対して0.01〜3.0重量%程度が使用できる。
他の磁性粉末としては、フェライト磁石粉末、アルニコ系磁石粉末、希土類系磁石粉末などが使用できる。
ボンド磁石用樹脂組成物の混練安定性は、後述する評価法において20%以下が好ましく、より好ましくは15%以下である。混練安定性が20%を越える場合には、磁性粉末と結合剤樹脂とを混練する工程において、熱と圧力が加わる中で、磁性粉末が酸化などすると、それに伴って結合剤樹脂も化学的に変質し、プラストミルのトルクが上昇することになり好ましくない。
ボンド磁石用樹脂組成物の流れ性(MFR)は、後述する評価法において、150〜600g/10min程度が望ましい。150g/10min未満の場合には、射出成型の成形性と生産性が著しく低下する。
本発明に係るボンド磁石用樹脂組成物は、Sm−Fe−N系磁性粒子粉末を結合剤樹脂と混合、混練してボンド磁石用樹脂組成物を得る。
前記混合は、ヘンシェルミキサー、V字ミキサー、ナウター等の混合機などで行うことができ、混練は一軸混練機、二軸混練機、臼型混練機、押し出し混練機などで行うことができる。
次に、本発明に係るボンド磁石について述べる。
ボンド磁石の磁気特性は目的とする用途に応じて種々変化させることができるが、残留磁束密度は350〜800mT(3.5〜8.0kG)であり、保磁力は238.7〜1428.5kA/m(3000〜18000Oe)であり、最大エネルギー積は23.9〜158.7kJ/m(3〜20MGOe)であることが好ましい。
ボンド磁石の成形密度は4.0〜5.5g/cmであることが好ましい。
本発明におけるボンド磁石は、前記ボンド磁石用樹脂組成物を用いて、射出成形、押出成形、圧縮成形又はカレンダー成形等の周知の成形法で成形加工した後、常法に従って電磁石着磁やパルス着磁することにより、ボンド磁石とすることができる。
<作用>
本発明において重要な点は、粒子表面にサマリウム化合物を被覆した酸化鉄粒子を用いてSm−Fe−N系磁性粒子粉末を製造することによって、粒度分布に優れるとともに、磁気的な分布が少ない磁性粒子粉末が得られるという点である。
本発明において、得られるSm−Fe−N系磁性粒子粉末の粒度分布が優れるのは、サマリウム化合物を酸化鉄粒子の粒子表面に被覆して、そのまま還元反応を行うので、Sm−Fe複合酸化物を生成する際の加熱焼成などの工程を必要とせず、焼成による粒子間の焼結が起こらないため粗大粒子の生成が抑制されたことによるものと本発明者は推定している。
また、本発明において、得られるSm−Fe−N系磁性粒子粉末の磁気的分布が小さいことについて、本発明者は下記のように推定している。即ち、粒子表面がサマリウム化合物で被覆された酸化鉄粒子を用いることによって、還元拡散反応において酸化サマリウムと金属カルシウムとが緊密に接触し、酸化サマリウムを効率よく金属サマリウムに還元することができたこと、酸化サマリウムが均一に分散しているため、還元拡散反応が均一に行なわれ局所的に温度が上昇することがなく粒子の焼結が可及的に抑制されたこと及び、窒化反応においても粒子の凝集が少ない状態で、個々がバラバラな状態であるため効率よく反応が進行するので、得られるSm−Fe−N系磁性粒子粉末も均一な組成となったことによって、磁気的な分布が小さくなるものと本発明者は推定している。
さらに、酸化サマリウムと金属カルシウムが緊密に接触することから、より少ない量の金属カルシウムで還元拡散反応を行なうことができるため、製造コストを低減できる。
加えて、1000℃以上の焼成を必須とするSm−Fe複合酸化物を経由しないので、工程が簡略であり、エネルギーコストを低減できる。
本発明における酸化鉄粒子粉末の平均粒子径及び標準偏差は、走査型電子顕微鏡写真よりデジタイザー(HEWLETT PACKARD社製 Product No.46088B)を用いて測定し算出した。
Sm−Fe−N系磁性粒子粉末の粒度分布はHELOSにて測定した。各粒子粉末の全体積を100%として粒子径に対する累積割合を求めたとき、その累積割合が10%、50%、90%となる点の粒子径をそれぞれD10、D50(平均粒子径)、D90として示した。
Sm−Fe−N系磁性粒子粉末の形状は走査型電子顕微鏡で観察した。
Sm−Fe−N系磁性粒子粉末のBET比表面積値は窒素によるBET法で求めた。
Sm−Fe−N系磁性粒子粉末の磁気特性は、アクリル製のカプセル中に蝋と磁性粒子粉末を入れて、配向磁場を印加しながら、加熱冷却し、磁粉を配向した上で、試料振動型磁力計VSM(東英工業株式会社製)で測定した値で示した。Hk/iHcは、ヒステリシス曲線の第2象限において磁束密度が残留磁束密度(Br)の90%になるときの磁界の値をHkとし、これを保磁力iHcで除することにより計算される。Hk/iHcが大きいほど保磁力の分布が小さい。
ボンド磁石用樹脂組成物の混練安定性は、Sm−Fe−N系磁性粒子粉末90.3重量部と12ナイロン樹脂8.2重量%、酸化防止剤0.5重量%及び表面処理剤1.0重量%とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、二軸押出混練機により混練(混練温度190℃)を行い、得られた組成物をプラストミルで120分間連続して混練したとき、その混練トルクが0.2kg・mを超えることがなく、且つ、最低トルクの値を(A)、120分後のトルクの値を(B)としたとき、[(B)−(A)]/(A)×100(%)で示す。
ボンド磁石用樹脂組成物の流れ性(MFR)はセミメルトインデクサ(型式2A、東洋精機(株)製)を用いて加熱温度270℃、加重10kgfの条件で測定した。
Sm−Fe−N系磁性粒子粉末を含有するボンド磁石の磁気特性は、配向磁場中で成型したボンド磁石をBHトレーサー(東英工業工業株式会社)により測定した。
ボンド磁石の密度は、成形ボンド磁石を室温約25℃に十分冷却した後、ボンド磁石の大きさを測定し、測定値から体積を求めた。次に、当該成形ボンド磁石の重量を測定し、重量値(g)を体積値で除した値で示した。
実施例1
<サマリウム化合物被覆酸化鉄粒子の製造>
反応容器に水、苛性ソーダ、硫酸第一鉄溶液を所定量投入し、温度を90℃に保ち、空気を吹き込みながら酸化反応を行い、マグネタイト粒子を得る。得られたマグネタイト粒子粉末は、平均粒子径が0.70μm、標準偏差0.11μm、粒度分布15%であった。このマグネタイト粒子を含むスラリーに、スラリー中の鉄原子に対し12.94mol%のサマリウム原子を含む塩化サマリウム溶液を添加し、スラリーのpHを13に調整し、温度を90℃に保ちながら2時間熟成反応を行なった。その後、ろ過、水洗により可溶性塩を除去、次いで乾燥することにより、サマリウム化合物被覆マグネタイト粒子粉末を得た。得られたサマリウム化合物被覆マグネタイト粒子粉末の電子顕微鏡写真を図1に示す。
<還元反応及び安定化処理>
次いで、得られたサマリウム化合物被覆マグネタイト粒子粉末2500gを回転熱処理炉に入れ、純度100%の水素ガスを40l/minで流通させながら800℃で7時間加熱して還元反応を行った。還元反応後は、鉄粒子と酸化サマリウム粒子の混合物であった。その後、回転炉中雰囲気を窒素に置換し、温度を40℃にまで冷却する。温度が安定したら、およそ2.0vol%の酸素を含有する窒素流通下にて1時間安定化処理を行って、前記鉄粒子の粒子表面を徐酸化し、粒子表面に酸化被膜を形成させた。反応熱を観察し、反応熱が収まったら、系全体を室温まで冷却し、大気中に当該混合物を取り出し、ライカイキを用いてほぐし処理を行い、酸化サマリウム被覆鉄粒子粉末を得た。
<還元拡散反応>
ここに得た酸化サマリウム被覆鉄粒子1071gと粒状金属Ca141g(酸化サマリウム被覆鉄粒子中のSm1モルに対して2.0モル)とを混合して純鉄製トレーに入れ、雰囲気炉に挿入する。炉内を真空排気した後、アルゴンガス雰囲気とする。次いで、アルゴンガス気流中で1050℃まで昇温、30min保持し還元拡散反応を行なう。反応終了後300℃まで冷却する。
<窒化反応>
炉内温度が300℃で安定したら、一度真空排気し、窒素ガス雰囲気とする。次いで、窒素ガス気流中で420℃まで昇温し、8時間保持して窒化反応を行う。反応終了後室温まで冷却する。
<水洗・乾燥>
窒化反応後の粉末を水中に投じスラリーとする。これにより、水中にて自然に崩壊し、Sm−Fe−N系磁性粒子粉末とCa成分との分離が始まる。ここで機械的解砕を加えることにより、分離を促進する。Sm−Fe−N系磁性粒子粉末とCa成分との分離を十分行なった後、デカンテーション水洗を繰り返すことでCa成分を除去する。次いで水洗スラリーを濾過し、得られたケーキを窒素ガス気流中で乾燥することによりSm−Fe−N系磁性粒子粉末1000gを得た。得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末の電子顕微鏡写真を図2に示す。図2に示すとおり粒子形状はほぼ球形であって粒子表面が滑らかな粒子であった。
実施例2〜4、比較例1〜3:
酸化鉄粒子粉末の種類、平均粒子径及び粒度分布、Sm化合物被覆条件、還元条件、還元拡散反応条件並びに窒化処理条件を種々変化させた以外は、実施例1と同様にしてSm−Fe−N系磁性粉末を得た。
このときの製造条件を表1に、得られたSm−Fe−N系磁性粉末の諸特性を表2に示す。
実施例1〜4で得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末は、いずれも粒子形状はほぼ球形であって、粒子表面は滑らかであった。
表2に示すとおり、本発明に係るSm−Fe−N系磁性粒子粉末は、いずれも保磁力分布(Hk/iHc)が35%以上であり、磁気的な分布が少ないことが分かる。
実施例6:ボンド磁石用樹脂組成物の製造
実施例1で得たSm−Fe−N系磁性粒子粉末90.3重量%と12ナイロン樹脂8.2重量%、酸化防止剤0.5重量%及び表面処理剤1.0重量%とをヘンシェルミキサーを用いて混合し、二軸押出混練機により混練(混練温度190℃)を行い、ボンド磁石用樹脂組成物を得た。
得られたボンド磁石用樹脂組成物の混練安定性は前述した評価法で4%であり、流動性を示すMFRは加熱温度270℃、加圧10kgの条件で450g/10minであった。
<ボンド磁石の製造>
得られたボンド磁石用樹脂組成物を用いて射出成形し、ボンド磁石を作製した。
得られた射出成形ボンド磁石の室温磁気特性は残留磁束密度が695mT(6.95kG)、保磁力が931kA/m(11.7kOe)、最大磁気エネルギー積が118kJ/m(14.8MGOe)であり、密度は4.75g/ccであった。
実施例6〜8、比較例4〜6:
Sm−Fe−N系磁性粒子粉末を種々変化させた以外は、前記実施例6と同様にしてボンド磁石を得た。
このときの製造条件及びボンド磁石の諸特性を表3に示す。
本発明に係るSm−Fe−N系磁性粒子粉末の製造法は、粒度分布に優れるとともに、磁気的分布が小さいボンド磁石用Sm−Fe−N系磁性粒子粉末が得られるので、Sm−Fe−N系磁性粒子粉末の製造法として好適である。また、少ない金属Ca量で効率よく還元拡散反応を行なうことができ、製造コスト的にも有利である。
本発明に係るSm−Fe−N系磁性粒子粉末を用いたボンド磁石は、流動性及び成形性に優れ、かつ優れた磁気特性を有しており、ボンド磁石として好適である。
実施例1で得られた粒子表面をサマリウム化合物で被覆した酸化鉄粒子粉末の電子顕微鏡写真である(倍率5000倍)。 実施例1で得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末の電子顕微鏡写真である(倍率2000倍)。 比較例1で得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末の電子顕微鏡写真である(倍率2000倍)。

Claims (3)

  1. 酸化鉄粒子を含有する水懸濁液に、酸化鉄粒子中の鉄原子に対して11.77〜16.50原子%のサマリウムを含む水溶液を添加した後、懸濁液のpHを8.0〜14に調整し、50℃〜100℃に加熱して前記酸化鉄粒子の粒子表面にサマリウム化合物を被覆し、該サマリウム化合物被覆酸化鉄粒子粉末に対して還元反応を行い、次いで、該還元反応後の粉末に金属Caを混合して不活性ガス雰囲気下で還元拡散反応を行ってSm−Fe合金粒子とし、該還元拡散反応後の粉末に窒化反応を行ってSm−Fe−N系磁性粒子とした後、水洗、乾燥することを特徴とするSm−Fe−N系磁性粒子粉末の製造法。
  2. 請求項1記載の製造法で得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末を樹脂中に含有することを特徴とするボンド用樹脂組成物。
  3. 請求項1記載の製造法で得られたSm−Fe−N系磁性粒子粉末を含有することを特徴とするボンド磁石。
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