JP4660413B2 - クラウディ用組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、クラウディ用組成物に関する。詳しくは特定の組成を有するポリグリセリン脂肪酸エステルと油性物質を含有することを特徴とするクラウディ用組成物に関する。
本発明のクラウディ用組成物は、飲料又は食品に添加し、香味、色調、濁り等に関して人間の嗜好を満足させ、しかも長期的に保存し、簡便に衛生的に製造する場合に有効なものである。クラウディ用組成物を飲料等に添加した場合、人間の嗜好を高める香りや濁りを与える事が可能であり、またボディー感、ボリューム感のある呈味も与える事が可能となることから、果汁入り飲料、無果汁飲料、炭酸飲料、無炭酸飲料等各種飲料や食品への利用が可能である。クラウディ用組成物は従来から油性物質をペクチン、ゼラチン、アラビアガム、トラガントガム、キサンタンガム、グァーガム、ローカストビーンガム等の天然ガム質と比重調整剤を用いて乳化し、乳化安定性を保っている。しかしながら、これらを用いた飲料、食品に応用した場合、食品組成によって経時的に不安定となり、やがて沈殿あるいは浮遊物を生じ、その安定性が破壊される場合が多い。また、使用する天然ガム質は、天候、気温等の自然条件によって、その生産量や品質が一定せず、価格高騰や品質のバラツキ等の問題がある。
このことから、クラウディ用組成物の長期乳化安定性や、飲料や食品に添加した場合の長期乳化安定性等の品質的な問題のほか、天然ガム質の使用による価格的な変動をなくすクラウディ用組成物の製造法が望まれていた。脂肪酸エステルに関して、ポリグリセリンの重合度およびHLBを規定したポリグリセリン脂肪酸エステルが従来から報告されている(例えば、特許文献1参照)が、ポリグリセリン中の1級水酸基の割合を規定したポリグリセリン脂肪酸エステルは報告されていない。また、特許文献1記載のポリグリセリン脂肪酸エステルでは長期にわたる保存時の安定性に問題があることがわかり、鋭意検討を進めた結果、本発明に至った。
一方、ポリグリセリン脂肪酸エステルの原料として用いられるポリグリセリンは一般にはグリセリンを原料として水酸化ナトリウム等の触媒の存在下で加熱下に脱水縮合し、必要に応じて蒸留、脱色、脱臭、イオン交換樹脂処理等により精製して得られる。脱水縮合の終点は通常その水酸基価を測定した結果をもって決定される。
特開昭62−215343(第1頁―3頁)
このような工程で調製されたポリグリセリンは、構造の異なるグリセリンの脱水縮合化合物の混合物である。その原因としては、グリセリンには2個の1級水酸基と1個の2級水酸基を有するため、グリセリン同士が縮合するときにどの水酸基が反応に関与するかにより生成するポリグリセリンの分子構造が変わってくることがあげられる。ポリグリセリンの構造はポリグリセリン脂肪酸エステルの性能に大きな影響を及ぼす。現在市販されているポリグリセリン脂肪酸エステルは、使用目的に合わせて親水基の構造まで考慮して設計されておらず、そのためその性能を十分に発揮されていなかった。このポリグリセリンの分子構造を反映する情報は種々の方法で得ることができるが、上記のように混合物であるため、厳密な分子構造の決定は意味をもたない。しかし、合成方法や精製方法を組み合わせることにより混合物であってもある傾向をもつ分子種を増やすことは可能である。例えば1級水酸基と2級水酸基の比率もその一つであり、これは後述するように核磁気共鳴スペクトルを測定することで容易に確認することができる。
現在、市場に流通しているポリグリセリンは1級水酸基の割合がポリグリセリンの有する全水酸基の50%未満であり、そのポリグリセリンと脂肪酸とのエステルでは高い乳化、可溶化力を発揮することができなかった。例えば、既存の食品用界面活性剤を用いてビタミンE等の脂溶性ビタミン、βカロチン等の有用物質を飲料として製造する場合、透明に可溶化することができず、保存安定性の良い製品を製造することができなかった。従って、十分な可溶化能力を得るためにエタノール等の助剤を添加しなければならなかった。そのため、多量にその飲料を飲用すると酩酊状態になり、特に若年者の場合に社会問題になっている。
従って、本発明は、従来の界面活性剤では不可能であった油性物質の可溶化物や安定な乳化物の製造を可能にするポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する組成物を提供することにより、クラウディ用組成物の長期乳化性安定性や、飲料や食品に添加した場合の長期乳化安定な食品を提供する事を課題とする。
本発明者らは上記の点に鑑み、鋭意検討の結果本発明に至った。即ち、本発明は、水酸基価が1200以下であり、かつ全ての水酸基のうち1級水酸基が50%以上であるポリグリセリンと脂肪酸とがエステル化されたポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する組成物に関するものであり、特許文献1は、このことについては何ら記載がなく、従来のポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた技術(本願の比較例1記載の技術)のものである。
本発明により従来の界面活性剤では不可能であった安定なクラウディ用組成物やこれを有する飲食品の製造が可能となる。
以下、詳細に本発明を説明する。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルは、水酸基価が1200以下であり、かつ全ての水酸基のうち1級水酸基が50%以上であるポリグリセリンと脂肪酸とがエステル化されていることに一つの大きな特徴を有する。
かかる特徴を有することにより、本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルは可溶化性能および乳化性能に優れた界面活性剤として使用することができる。
本発明において界面活性剤とは、親油性物質と親水性物質を混合する際に安定化の目的で添加する物質で、強い界面活性能を持つ物質をいう。これらの物質はその分子内に親油性の官能基と親水性の官能基の両方を有するもので、水の表面張力を低下させるものである。
本発明においてポリグリセリンとは、グリセリンを脱水縮合する等して得られる分子内に水酸基とエーテル結合を有している物質をいう。
本発明に使用されるポリグリセリンは、水酸基価1200以下であり、ポリグリセリン中の全ての水酸基のうち1級水酸基が50%以上であるポリグリセリンである。また、得られるポリグリセリン脂肪酸エステルの可溶化性能および乳化安定性をさらに向上する観点から、1級水酸基が好ましくは55%以上のポリグリセリン、より好ましくは60%以上のポリグリセリンである。さらに上限値は、特に規定するものではないが、その効果を最大限に発揮させるためには90%以下であることが望ましい。本願のポリグリセリンにおける全水酸基のうち1級水酸基の占める割合はポリグリセリンの縮合度に応じて変化するため、また一般に流通しているポリグリセリンの重合度の種類がテトラ、ペンタ、ヘキサ、デカであることを考慮してその上限値を例示するならば、テトラグリセリンでは70%以下、好ましくは65%以下、ペンタグリセリンでは75%以下、好ましくは70%以下、ヘキサグリセリンでは80%以下、好ましくは75%以下、デカグリセリンでは85%以下、好ましくは80%以下といった数値を示す事ができる。さらに、ポリグリセリンの水酸基価は、1200以下であり、用途に応じてポリグリセリン脂肪酸エステルの親水性を調整できる観点から、1100以下がより好ましく、1000以下がさらに好ましい。また、作業性および脂肪酸とのエステル化の容易性の観点から、水酸基価は770以上が好ましい。
全ての水酸基のうちの1級水酸基の割合は、炭素原子に対する核磁気共鳴スペクトル(NMR)を測定する方法を用いて測定される。また、水酸基価は当該分野で公知の方法により測定することができる。
なお、炭素原子に対する核磁気共鳴スペクトル(NMR)は、以下のようにして測定することができる。ポリグリセリン500mgを重水2.8mlに溶解し、ろ過後ゲートつきデカップリングにより13C−NMR(125MHz)スペクトルを得る。ゲートデカップルド測定手法によりピーク強度は炭素数に比例する。1級水酸基と2級水酸基の存在を示す13C化学シフトはそれぞれメチレン炭素(CHOH)が63ppm付近、メチン炭素(CHOH)が71ppm付近であり、2種それぞれのシグナル強度の分析により、1級水酸基と2級水酸基の存在比を算出する。但し、2級水酸基を示すメチン炭素(CHOH)は、1級水酸基を示すメチレン炭素に結合するメチン炭素にさらに隣接するメチレン炭素ピークと重なり、それ自体の積分値を得られないため、メチン炭素(CHOH)と隣り合うメチレン炭素(CH)の74ppm付近のシグナル強度により積分値を算出する。
一般的なポリグリセリンは、まず、グリセリンをアルカリ触媒下に常圧または減圧下で加熱し、使用の目的によって窒素、水蒸気等の気体を通じて低沸点成分等を除去したり、イオン交換樹脂、イオン交換膜等によって使用した触媒等イオン成分を除去したり、活性炭等吸着剤を用いて色成分、臭成分を除去したり、水素添加等により還元処理を行ったり、分子蒸留、精留によって分画する等により精製して得られる。
あるいは、前記のようにグリセリンを原料としてポリグリセリンを製造した場合、脱水縮合に際して分子内縮合により6員環や8員環等好ましくない副生成物が多く発生するので、これら副生成物が発生しないようにグリシドール、エピクロルヒドリン、モノクロロヒドリン等を原料として合成、精製して副生成物をほとんど含有しないポリグリセリンを調製することもできる。
あるいはまた、ポリグリセリンと脂肪酸とを反応させる際に、一般に低分子量のポリグリセリンは高分子量のポリグリセリンに比べて脂肪酸との反応性が高いので広い分子量の分布をもつポリグリセリンを原料とした場合には均一なエステルを製造することができない。したがって、例えばグリセリンまたはその重合体の部分アルコラートとハロゲン化炭化水素またはオキシハロゲン化炭化水素を原料として脱ハロゲン化アルカリ金属塩反応によって、できるだけ狭い分子量分布を持つポリグリセリンを調製することもできる。
あるいは、ポリグリセリンとして太陽化学社製のグレートオイルDE−1(デカグリセリン、水酸基価:890、1級水酸基の割合:46.6%)、グレートオイルTR−1(テトラグリセリン、水酸基価:1160、1級水酸基の割合:38.5%)等のポリグリセリンを使用して公知の精製方法にて精製してもよい。精製の方法は特に限定されるものではない。
本発明に使用される全ての水酸基のうち1級水酸基が50%以上であるポリグリセリンの調製方法は特に限定されるものではないが、例えば市販のポリグリセリンから分画精製により得ることができる。
上記のように調製したポリグリセリンまたは市販のポリグリセリンに、1級水酸基に選択的に結合反応する試薬、すなわち1級水酸基の保護基となる試薬を反応させる。そうするとポリグリセリン1分子中に1級水酸基の数が多いものほど保護基の数が多くなるので、結果としてそのポリグリセリンの極性が低下する。一方、2級水酸基を多く含むポリグリセリンには保護基が導入されにくいので、該ポリグリセリンはもとの高い極性を維持したままとなる。この極性の差を利用して両者を分別することが可能となる。分別した後のポリグリセリンは保護基の脱離処理を行い、1級水酸基を多く含むポリグリセリンを得ることができる。
本発明に使用される1級水酸基に選択的に反応する試薬としては、例えば、クロロトリフェニルメチル、イソブテン、1−トリチルピリジニウムテトラフルオロボレート等が挙げられる。1,2−ジオール以外に2級水酸基を有さないポリグリセリンについては、ポリグリセリンとアセトナイドを形成する化合物(例えば、メチルイソプロペニルエーテル、2,2−ジメトキシプロパン、2,2−ジエトキシプロパン、アセトン等)を使用することもできる。なかでも、1級水酸基の導入および脱離のしやすさから、クロロトリフェニルメタンが好ましい。
ポリグリセリンと該試薬との反応比は、所望されるポリグリセリン中の1級水酸基の数にあわせて適宜調整されるが、確実に反応を進行させるため該試薬を過剰量使用することが好ましい。例えば、該試薬は、ポリグリセリン1モルに対して、好ましくは2〜10モル、より好ましくは3〜7モル使用される。
ポリグリセリンと該試薬との反応は、反応性を向上させるため、有機溶剤中で行うことが好ましい。有機溶剤としては、ピリジン、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。有機溶剤の添加量は、ポリグリセリン100重量部に対して、好ましくは200〜1000重量部、より好ましくは300〜500重量部である。なお、試薬としてポリグリセリンとアセトナイドを形成する化合物を用いる場合、該化合物を大過剰量で用いることにより、溶剤を添加するのと同じ効果が期待できる。
ポリグリセリンと該試薬との反応は、反応の進行および保護の確実性の観点から、好ましくは5〜30℃、より好ましくは10〜25℃で行われる。
反応終了後、通常の化学反応と同様に後処理を行えばよい。ピリジン等の有機溶剤は減圧下蒸留により除去することができる。
得られた反応物から目的のポリグリセリンを分別する方法は、保護基が導入されたポリグリセリンの化学的および物理的差を利用して達成することができる。例えば、沸点の差を利用して精留、減圧蒸留、分子蒸留等の方法で目的のポリグリセリンを分別することができ、あるいは水または有機溶剤への溶解度の差を利用して目的のポリグリセリンを分画することもできる。例えば、反応物を水に分散させ、水と混和しない有機溶剤(例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、石油エーテル、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、エーテル、酢酸エチル等)で抽出することにより目的のポリグリセリンを分画することができる。この分画方法を使用する場合、水の代わりに水含有エタノール、食塩水、硫酸ナトリウム溶液等の無機塩の溶液を使用することもできる。水と酢酸エチルを用いて目的のポリグリセリンを分画することが好ましい。
溶剤抽出した後に溶剤を除去することにより、極性の低いポリグリセリン誘導体、すなわち1分子中に保護基が多く導入されたポリグリセリンが得られる。この誘導体からの保護基の脱離は、一般の有機合成で行われている方法で行うことができる。例えば、メタノール中でp−トルエンスルホン酸を作用させる方法、酢酸水溶液中で加熱撹拌する方法等により保護基の脱離が達成される。1例として、トリフェニルメチル基をポリグリセリンに導入した場合、得られた反応物に対して2〜3倍量の酢酸水溶液を加えて、55〜60℃で10時間撹拌することにより、保護基を脱離することができる。
また、1級水酸基の割合が非常に高い単位構造物を調製し、1級水酸基の割合が少ないポリグリセリンと混合して本発明に使用するポリグリセリンを調製してもよい。湯浴にて混合すれば調製は容易である。1級水酸基の割合が少ないポリグリセリンとしては市販のポリグリセリンが有用であり、事前に、核磁気共鳴スペクトル(NMR)を測定する方法にて、1級水酸基の割合を測定しておけば、目的の組成を容易に得る事ができる。
本発明に使用される全ての水酸基のうち1級水酸基が50%以上であるポリグリセリンは、上記の方法にて得る事ができるが、この方法に特に限定されるものではない。
水酸基価が1200以下のポリグリセリンを調製することは、ポリグリセリン反応工程を例えば以下のように調整することで可能である。例えば、グリセリン重合法を用いて調製する場合、重合反応時間の経過と共に水酸基価が低下するため、反応中のポリグリセリンの水酸基価低下過程を確認することで、水酸基価が1200以下のポリグリセリンを容易に得ることができる。
本発明に使用される脂肪酸としては、天然の動植物より抽出した油脂を加水分解し、分離してあるいは分離せずに精製して得られるカルボン酸を官能基として含む物質であれば特に限定するものではない。あるいは石油等を原料にして化学的に合成して得られる脂肪酸であってもよい。あるいはまた、これら脂肪酸を水素添加等して還元したものや、水酸基を含む脂肪酸を縮重合して得られる縮合脂肪酸や、不飽和結合を有する脂肪酸を加熱重合して得られる重合脂肪酸であってもよい。これら脂肪酸の選択に当たっては所望の効果を勘案して適宜決めればよい。本発明に使用される脂肪酸の具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、エルカ酸、ベヘニン酸、縮合リシノール酸、縮合12−ヒドロキシステアリン酸、オクチル酸、オクタン酸、リシノール酸、12−ヒドロキシステアリン酸等が挙げられるが、なかでも乳化・可溶化の観点から、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸が好ましい。
ポリグリセリンと脂肪酸とのエステル化は、当該分野で公知の方法に従って行われる。例えばアルカリ触媒下、酸触媒下、あるいは無触媒下にて、常圧あるいは減圧下エステル化することができる。また、ポリグリセリンと脂肪酸の混合量を変更することにより種々の性質をもつポリグリセリン脂肪酸エステルを調製することができる。例えば、親水性の界面活性剤に使用するためのポリグリセリン脂肪酸エステルを得る場合、ポリグリセリンの水酸基価と脂肪酸の分子量から計算により等モルになるように重量を計算してポリグリセリンと脂肪酸を仕込めばよく、親油性の界面活性剤に使用するためのポリグリセリン脂肪酸エステルを得る場合、脂肪酸のモル数を増加させればよい。得られたポリグリセリン脂肪酸エステルは使用される製品の使用上の要求によってさらに精製してもよい。精製の方法は公知のいかなる方法でもよく特に限定するものではない。たとえば、活性炭や活性白土等にて吸着処理したり、水蒸気、窒素等をキャリアーガスとして用いて減圧下脱臭処理を行ったり、あるいは酸やアルカリを用いて洗浄を行ったり、分子蒸留を行ったりして精製してもよい。
本発明に用いられる油性物質は、オレンジ油、レモン油、シソ油、アンブレット種子油、オリス根油、カナンガ油、カラシ油、キャラウェイ油、キャロット種子油、グレープフルーツ油、ジンジャー油、ホップ油、ミルトル油、ローズ油、ローズマリー油等の天然香料の他、オイゲノール、カプリル酸エチル、ゲラニオール、メントール、シトラール、シトロネラール、ボルネオール等の合成又は天然の着香料が挙げられる。また、アナトー色素、カロチン、オレオレジン等の油性着色料、ビタミンA,ビタミンE,ビタミンD、ビタミンK、等の油溶性ビタミン、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、プロスタグランジン等の油性物質が上げられる。
本発明に用いられる比重調整剤は、比重が1以上の有機化合物であり、例えばシュークロースイソブチルアセテート、アビエチン酸があげられる。
本発明に使用されるレシチン誘導体は、ダイズ、コメ、ナタネ、サフラワー、卵黄といった天然由来または化学的に合成されたレシチン類を化学的または酵素処理することで得られたものである。レシチンとはグリセリン骨格に脂肪酸残基とリン酸残基、およびこれにコリン、エタノールアミン、イノシトール、セリン等が結合した構造を有する化合物単品またはこれらの混合物である。レシチン誘導体を例示するならば、酵素分解レシチン、水素添加酵素分解レシチン、ヒドロキシレシチン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジン酸、アセチル化レシチンといったものが挙げられる。
本発明に使用される糖アルコールは、1つの分子内に2個以上の水酸基を有する化合物の総称であり、特にその種類を限定するものではない。例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール、ソルビタン、キシロース、アラビノース、マンノース、トレハロース、乳糖、砂糖、カップリングシュガー、ブドウ糖、酵素水飴、酸糖化水飴、麦芽糖水飴、麦芽糖、異性化糖、果糖、還元麦芽糖、還元澱粉水飴、蜂蜜等が挙げられる。これらは、単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルは、水酸基価が1200以下であり、かつ全ての水酸基のうち1級水酸基が50%以上であるポリグリセリンと脂肪酸とがエステル化されていることに一つの大きな特徴を有し、このポリグリセリン脂肪酸エステルの量については特に限定されるものではないが、クラウディ用組成物中、通常0.5から60重量%、望ましくは1から30重量%、さらに望ましくは1から20重量%使用される。本発明の油脂等の油性物質は特に限定されるものではないが、クラウディ用組成物中、望ましくは、0.5〜90重量%使用される。比重が1以上のシュークロースイソブチルアセテート又はアビエチン酸より選ばれる比重調整剤は特に限定されるものではないが、クラウディ用組成物中、望ましくは、5〜90重量%使用され、糖アルコールは特に限定されるものではないが、クラウディ用組成物中、望ましくは、1〜89重量%使用され、水は特に限定されるものではないが、クラウディ用組成物中、望ましくは、5〜93重量%使用される。
本発明に用いられるレシチン誘導体は特に限定されるものではないが、クラウディ用組成物中、0.1〜10重量%使用され、望ましくは0.2〜5重量%使用される。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルはまた、乳化安定性を向上する観点から、他の界面活性剤と混合して使用しても良い。混合される界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセライド、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル(ただし、本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルを除く)ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、リゾレシチン、ステアロイル乳酸ナトリウム、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
本発明のクラウディ用組成物は、油性物質等を本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルを使用し撹拌混合機、ホモミキサー、高圧ホモジナイザー等を使用して乳化あるいは可溶化して調製される。ただし、これらの製法に限定はされない。調製されたクラウディ用組成物は、飲料や食品に少量添加され、その商品の嗜好性を高めるとともに安定性の良好なものである。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルは非常に親水性が強く、HLB値が大きい界面活性剤であり、更に耐塩性、耐酸性のある乳化剤であるために乳化した粒子の経時変化を抑え、比重が変化する事を抑制するものと推定される。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明がかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例1
オレンジオイル18gとシュークロースイソブチルアセテート27gを良く混合したものにポリグリセリン(水酸基価:886、一級水酸基:61.3%、2級水酸基:38.7%)を原料としたポリグリセリンステアリン酸エステル10gを加え溶解し、水45gを加えてホモミキサーを使用し60℃でクラウディ用組成部を調製した。このクラウディ用組成物0.1gをクエン酸でpH3.5に調整した12%グラニュー糖水溶液100mLに添加した後、これを瓶に詰めて、90℃で滅菌して冷却した。これを室温で6ヶ月、35℃で3ヵ月保存したが、ネックリングの生成はみられず安定度の高いものであった。
水酸基価は、第7版食品添加物公定書「油脂類試験法」または基準油脂分析試験法に準じて算出した。
1級水酸基と2級水酸基の割合は、核磁気共鳴装置におけるスペクトル分析にて決定した。すなわち核磁気共鳴装置(13C−NMR)(日本電子社製、JNM−A500)を使用して、上記の通り分画したポリグリセリンの1級水酸基と2級水酸基の割合を分析した。分画したポリグリセリン500mgを重水2.8mlに溶解し、ろ過後ゲートつきデカップリングにより13C−NMR(125MHz)スペクトルを得た。ゲートデカップルド測定手法によりピーク強度は炭素数に比例する。1級水酸基と2級水酸基の存在を示す13C化学シフトはそれぞれメチレン炭素(CHOH)が63ppm付近、メチン炭素(CHOH)が71ppm付近であり、2種それぞれのシグナル強度の分析により、1級水酸基と2級水酸基の存在比を算出した。但し、2級水酸基を示すメチン炭素(CHOH)は、1級水酸基を示すメチレン炭素に結合するメチン炭素にさらに隣接するメチレン炭素ピークと重なり、それ自体の積分値を得られないため、メチン炭素(CHOH)と隣り合うメチレン炭素(CH)の74ppm付近のシグナル強度により積分値を算出した。
なお、以下の実施例及び比較例における水酸基価の値および1級水酸基と2級水酸基の割合も同様に算出した。
実施例2
実施例1の脂肪酸部分をラウリン酸に変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
実施例3
実施例1のポリグリセリンが、水酸基価1148、1級水酸基の割合は52.5%、2級水酸基の割合は47.5%に変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
実施例4
実施例3脂肪酸部分をミリスチン酸に変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
比較例1
実施例1のポリグリセリンが、水酸基価893、1級水酸基の割合は34.4%、2級水酸基の割合は65.6%に変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
比較例2
比較例1の脂肪酸部分をラウリン酸に変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
比較例3
実施例2のポリグリセリンが、水酸基価1165、1級水酸基の割合は32.2%、2級水酸基の割合は67.8%に変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
比較例4
実施例1のポリグリセリンが、水酸基価1350、1級水酸基の割合は53.5%、2級水酸基の割合は46.5%に変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
Figure 0004660413
Figure 0004660413
実施例5
オレンジオイル15gにポリグリセリン(水酸基価:886、一級水酸基:61.3%、2級水酸基:38.7%)を原料としたポリグリセリンステアリン酸エステル10g、シュークロースイソブチルアセテート10g、還元水飴65gを加えてホモミキサーを使用し60℃でクラウディ用組成物を調製した。このクラウディ用組成物0.1gをクエン酸でpH3.5に調整した10%加糖ブドウ糖液糖(BX.70)水溶液100mL(ミネラル分として塩化カリウム:50mg、塩化マグネシウム:20mg、塩化カルシウム:30mg、乳酸カルシウム:60mgを含む)に添加した後、これを瓶に詰めて、90℃で滅菌して冷却しミネラル飲料を調製した。これを室温で6ヶ月保存したが、ネックリングの生成はみられず安定度の高いものであった。
実施例6
実施例5のポリグリセリンが、水酸基価1148、1級水酸基の割合は52.5%、2級水酸基の割合は47.5%に変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
実施例7
実施例6に酵素分解レシチン製剤(サンレシチンA−1:太陽化学社製)を1g追加し、還元水飴を64gに変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
比較例5
実施例5のポリグリセリンが、水酸基価893、1級水酸基の割合は34.4%、2級水酸基の割合は65.6%に変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
比較例6
実施例5のポリグリセリンが、水酸基価1165、1級水酸基の割合は32.2%、2級水酸基の割合は67.8%に変える他は同じ方法にて溶液を調製した。
Figure 0004660413
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルを添加したクラウディ用組成物は、実施例の結果から明らかなように、飲料又は食品に添加しても長期間乳化安定性を保つため、その品質及び価格の安定化に寄与する。

Claims (4)

  1. 水酸基価が770以上1200以下であり、かつ全ての水酸基のうち1級水酸基が60%以上であるポリグリセリンと脂肪酸とがエステル化されたポリグリセリン脂肪酸エステルと、シュークロースイソブチルアセテート又はアビエチン酸より選ばれる比重調整剤及び、油性物質を含有することを特徴とするクラウディ用組成物。
  2. ポリグリセリン脂肪酸エステルを0.5〜60重量%と、油性物質0.5〜90重量%とシュークロースイソブチルアセテート又はアビエチン酸より選ばれる比重調整剤5〜90重量%と糖アルコール1〜89重量%及び水5〜93重量%を含有することを特徴とする請求項1記載のクラウディ用組成物。
  3. レシチン誘導体を0.1〜10重量%含有することを特徴とする請求項1又は2いずれか記載のクラウディ用組成物。
  4. 請求項1〜3いずれか記載のクラウディ用組成物を含有する飲食品。
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