JP4660004B2 - Mos半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高耐圧用のMOSトランジスタにおいて、ソース領域およびドレイン領域を不純物濃度の異なる同一導電型の不純物からなる2層の拡散領域より形成することで、MOSトランジスタの電界緩和およびMOSトランジスタサイズの微細化を図るMOS半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、MDやCD等の携帯機器では、ICの微細化による高集積化、能力向上、低消費電力等が要求されている。そして、下記に従来例として示すパワーMOSトランジスタは、一般に携帯機器、例えば、MDやCD等のバッテリー駆動モータドライバーICとして使用されている。そして、上記した開発テーマを目標に、日々研究・開発されている。
【0003】
図11は、従来におけるBi−CMOSプロセスにおけるNチャンネル型MOSトランジスタ1およびPチャンネル型MOSトランジスタ2の断面図を示したものである。
【0004】
P−型の単結晶シリコン基板3上には、例えば、比抵抗0.1〜3.5Ω・cm、厚さ1.0〜6.0μmのエピタキシャル層8が形成されている。そして、基板3およびエピタキシャル層8には、両者を完全に貫通するP+型分離領域6によって第1の島領域29および第2の島領域30がされている。
【0005】
この分離領域6は、基板3表面から上下方向に拡散した第1の分離領域7およびエピタキシャル層8の表面から拡散した第2の分離領域9から成り、2者が連結することでエピタキシャル層8を島状に分離する。また、P+型分離領域6上には、LOCOS酸化膜13が形成されていることで、より素子間分離が成される。
【0006】
そして、第1の島領域29にはNチャンネル型MOSトランジスタ1が形成されている。Nチャンネル型MOSトランジスタ1において、基板3とエピタキシャル層8との間にP+型の埋め込み層5が形成されており、P+型の埋め込み層5と連結してP+型のウェル領域10が形成されている。そして、P+型のウェル領域10にはドレイン領域としてN+型のウェル領域14、ソース領域としてN+型のウェル領域15が形成されている。また、P+型の拡散領域19も形成されている。このとき、N+型のウェル領域14、15はゲート16下まで、また、深さ方向はP+型の埋め込み層5付近まで深く形成されている。
【0007】
N+型のウェル領域14、15の表面にはN++型のコンタクト領域22、23が形成されており、それぞれコンタクトホール27を介して外部電極28と接続されている。
【0008】
ここで、ソースおよびドレイン領域として形成されているN+型のウェル領域14、15の特徴としては、ゲート16下に形成されるN型のチャンネルとN++型のコンタクト領域22、23間に形成されていることで、N++型のコンタクト領域22、23に対して濃度勾配を形成することができる。そのことにより、Nチャンネル型MOSトランジスタ1がOFF時、Nチャンネル型MOSトランジスタ1に逆方向電圧が印加したときの空乏層形成領域を確保することができる。
【0009】
また、P+型の拡散領域19は、P+型のウェル領域10の電位を安定させる効果があり、このことにより、Nチャンネル型MOSトランジスタ1のON時におけるチャンネル形成がより確実になる構造となっている。
【0010】
次に、第2の島領域30にはPチャンネル型MOSトランジスタ2が形成されている。Pチャンネル型MOSトランジスタ2において、基板3とエピタキシャル層8との間にN+型の埋め込み層4が形成されており、エピタキシャル層8にはドレイン領域としてP+型のウェル領域11、ソース領域としてP+型のウェル領域12が形成されている。また、N+型の拡散領域18も形成されている。このとき、P+型のウェル領域11、12はゲート17下まで、また、深さ方向はN+型の埋め込み層4付近まで深く形成されている。
【0011】
P+型のウェル領域11、12の表面にはP++型のコンタクト領域20、21が形成されており、それぞれコンタクトホール27を介して外部電極28と接続されている。
【0012】
ここで、上記したNチャンネル型MOSトランジスタ1と同様に、ソースおよびドレイン領域として形成されているP+型のウェル領域11、12の特徴としては、P型のチャンネルとP++型のコンタクト領域20、21間に形成されていることで、P++型のコンタクト領域20、21に対して濃度勾配を形成することができる。そのことにより、Pチャンネル型MOSトランジスタ2がOFF時、Pチャンネル型MOSトランジスタ2に逆方向電圧が印加したときの空乏層形成領域を確保することができる。
【0013】
また、N+型の拡散領域18は、N−型のエピタキシャル層8の電位を安定させる効果があり、このことにより、Pチャンネル型MOSトランジスタ2のON時におけるチャンネル形成がより確実になる構造となっている。
【0014】
次に、従来の製造方法により、図11に示したBi−CMOSプロセスにおける高耐圧用のNチャンネル型MOSトランジスタ1およびPチャンネル型MOSトランジスタ2の製造工程について、図12〜図19を参照にして以下に説明する。
【0015】
先ず、図12に示すように、P−型の単結晶シリコン基板3を準備し、この基板3の表面を熱酸化して酸化膜を形成し、Pチャンネル型MOSトランジスタ2のN+型の埋め込み層4に対応する酸化膜をホトエッチングして選択マスクとする。そして、基板3表面にN+型埋め込み層4を形成するヒ素(As)を拡散する。
【0016】
次に、図13に示すように、Nチャンネル型MOSトランジスタ1のP+型の埋め込み層5およびP+型の分離領域6を形成するための第1のP+型の埋め込み層7のイオン注入を行う。図12において選択マスクとして用いた酸化膜を全て除去した後、基板3の表面を熱酸化してシリコン酸化膜を、例えば、0.01〜0.20μm程度形成し、公知のフォトリソグラフィ技術によりP+型の埋め込み層5、7を形成する部分に開口部が設けられたフォトレジストを選択マスクとして形成する。そして、P型不純物、例えば、ホウ素(B)をイオンエネルギー100〜200keV、導入量1.0×1013〜1.0×1015/cm2でイオン注入する。その後、フォトレジストを除去する。このとき、N+型の埋め込み層4も同時に拡散される。
【0017】
次に、図14に示すように、酸化膜を全て除去した後、基板3をエピタキシャル成長装置のサセプタ上に配置し、ランプ加熱によって基板3に、例えば、1000℃程度の高温を与えると共に反応管内にSiH2Cl2ガスとH2ガスを導入することにより、例えば、比抵抗0.1〜3.5Ω・cm、厚さ1.0〜6.0μm程度のエピタキシャル層8を成長させる。そして、エピタキシャル層8の表面を熱酸化してシリコン酸化膜を、例えば、0.1〜0.6μm程度形成した後、第2のP+型の埋め込み層9、Nチャンネル型MOSトランジスタ1のP+型ウェル領域10およびPチャンネル型MOSトランジスタ2のソースおよびドレイン領域のP+型ウェル領域11、12に対応する酸化膜をホトエッチングして選択マスクとする。そして、P型不純物、例えば、ホウ素(B)をイオンエネルギー20〜65keV、導入量3.0×1012〜1014/cm2でイオン注入し、拡散する。このとき、N+型埋め込み層4、P+型の埋め込み層5、7が同時に拡散される。
【0018】
次に、図15に示すように、図14において形成したシリコン酸化膜上に、公知のフォトリソグラフィ技術によりNチャンネル型MOSトランジスタ1のソースおよびドレイン領域のN+型のウェル領域14、15を形成する部分に開口部が設けられたフォトレジストを選択マスクとして形成する。そして、N型不純物、例えば、リン(P)をイオンエネルギー20〜65keV、導入量1.0×1013〜1.0×1015/cm2でイオン注入する。その後、フォトレジストを除去する。このとき、P+型の埋め込み層9およびP+型のウェル領域10、11、12も同時に拡散される。そして、P+型の埋め込み層7、9が連結することでP+型の分離領域6が形成される。また、P+型の埋め込み層5とP+型のウェル領域10も連結する。
【0019】
次に、図16に示すように、図15において形成したシリコン酸化膜を除去し、例えば、800〜1200℃程度でスチーム酸化で酸化膜付けを行いながら基板3全体に熱処理を与え、P+型分離領域6上には、LOCOS酸化膜13が形成されることで、より素子間分離が成される。ここで、LOCOS酸化膜13は、例えば、厚さ0.5〜1.0μm程度に形成される。次に、基板3全体にゲートシリコン酸化膜を、例えば、厚さ0.01〜0.20μm程度形成し、その酸化膜上にポリシリコンを形成し、リン(P)を拡散し、ポリシリコンをエッチングすることでNチャンネル型MOSトランジスタ1のゲート16およびPチャンネル型MOSトランジスタ2のゲート17を形成する。その後、ゲート16、17にはゲート酸化膜を形成する。このとき、N+型のウェル領域14、15が同時に拡散される。
【0020】
次に、図17に示すように、図16において形成したシリコン酸化膜上に、公知のフォトリソグラフィ技術によりNチャンネル型MOSトランジスタ1のN++型のコンタクト領域22、23およびPチャンネル型MOSトランジスタ2のN+型の拡散領域18を形成する部分に開口部が設けられたフォトレジストを選択マスクとして形成する。そして、N型不純物、例えば、ヒ素(As)をイオンエネルギー80〜120keV、導入量1.0×1013〜1.0×1015/cm2でイオン注入する。このとき、N++型のコンタクト領域22、23にヒ素(As)をイオン注入する工程では、選択マスクしてフォトレジストの他にゲート16等を用いることで、N++型のコンタクト領域22、23の位置をより正確にイオン注入を行うことができる。また、N+型の拡散領域18にヒ素(As)をイオン注入する工程においても、選択マスクしてフォトレジストの他にLOCOS酸化膜13を用いることで、N+型の拡散領域18の位置をより正確にイオン注入を行うことができる。その後、フォトレジストを除去する。
【0021】
次に、図18に示すように、図16において形成したシリコン酸化膜上に、公知のフォトリソグラフィ技術によりNチャンネル型MOSトランジスタ1のP+型の拡散領域19およびPチャンネル型MOSトランジスタ2のP++型コンタクト領域20、21を形成する部分に開口部が設けられたフォトレジストを選択マスクとして形成する。そして、P型不純物、例えば、フッカホウ素(BF)をイオンエネルギー40〜85keV、導入量1.0×1015〜1.0×1017/cm2でイオン注入する。このとき、図17の場合と同様に、P++型の拡散領域19にフッカホウ素(BF)をイオン注入する工程では、選択マスクしてフォトレジストの他にLOCOS酸化膜13を用いることで、P++型の拡散領域19の位置をより正確にイオン注入を行うことができる。その後、フォトレジストを除去する。このとき、N++型のコンタクト領域22、23およびN+型の拡散領域18が同時に拡散される。
【0022】
次に、図19に示すように、LOCOS酸化膜13上、Nチャンネル型MOSトランジスタ1およびPチャンネル型MOSトランジスタ2上には、絶縁膜であるTEOS(Tetraethylorthosilicate)膜24を、例えば、厚さ0.01〜0.20μm程度形成し、次に、シリコン窒化膜25を、例えば、厚さ0.01〜0.20μm程度形成する。そして、シリコン窒化膜25上にはBPSG(リンホウ素シリケートガラス)膜26を、例えば、厚さ0.5〜3.0μm程度形成し、その後、SOG(Spin On Glass)膜により表面が平坦化する。
【0023】
その後、エッチングによりコンタクトホール27を形成する。そして、Nチャンネル型MOSトランジスタ1のN++型のコンタクト領域22、23およびP+型の拡散領域19、また、Pチャンネル型MOSトランジスタ2のP++型のコンタクト領域20、21およびN+型の拡散領域18上には、外部と電気的に接続するためにコンタクトホール27を介してAlの外部電極28が形成され、図11に示したBi−CMOSプロセスにおけるNチャンネル型MOSトランジスタ1およびPチャンネル型MOSトランジスタ2が完成する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来のBi−CMOSプロセスのNチャンネル型MOSトランジスタ1およびPチャンネル型MOSトランジスタ2では、ソースおよびドレイン領域の表面にN++型およびP++型の高濃度不純物のコンタクト領域20、21、22、23を形成していた。
【0025】
しかしながら、ソースおよびドレイン領域として形成するN+型のウェル領域14、15およびP+型のウェル領域11、12の表面にN++型およびP++型の高濃度不純物のコンタクト領域20、21、22、23が熱拡散により幅広く形成されている構造により、MOSトランジスタ1、2がOFF時に以下に述べる2つの課題が発生を引き起こした。
【0026】
第1の課題は、Nチャンネル型MOSトランジスタ1およびPチャンネル型MOSトランジスタ2がOFF時、つまり、MOSトランジスタ1、2に逆方向電圧が印加した場合に空乏層を形成することでMOSトランジスタ1、2の破壊に対処する。しかし、従来のMOSトランジスタ1、2では、N++型のコンタクト領域22、23、P++型のコンタクト領域20、21が、N+型のウェル領域14、15およびP+型のウェル領域11、12表面上に熱拡散により幅広く形成されていたため、空乏層形成領域を十分に確保することができず、必要とされる耐圧を得ることが出来ないという課題があった。
【0027】
第2の課題は、Nチャンネル型MOSトランジスタ1およびPチャンネル型MOSトランジスタ2がOFF時にソース電圧またはドレイン電圧が上昇することにより、ドレイン領域−ゲート間の電界が高くなる。しかし、ゲート16、17下には隣接してN++型のコンタクト領域22、23およびP++型のコンタクト領域20、21が形成されていたため、空乏層が広がれることができなかった。そのため、発生した電界を逃がすことができず、ゲート16、17下に形成されているシリコン酸化膜に高電界がかかり、シリコン酸化膜が特性変動を起こすという課題であった。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した従来の課題に鑑みてなされたもので、本発明であるMOS半導体装置では、一導電型の半導体基板と、該基板表面に積層されている逆導電型のエピタキシャル層と、該エピタキシャル層を貫通して第1の島領域および第2の島領域を形成している一導電型の分離領域と、前記第1の島領域に形成されている一導電型のウェル領域と、前記ウェル領域に形成されている逆導電型のソースおよびドレイン領域と、前記第2の島領域の前記エピタキシャル層に形成されている一導電型のソースおよびドレイン領域と、前記一導電型のソースおよびドレイン領域の表面に少なくとも1つ浅く形成されている一導電型の拡散領域と、前記逆導電型のソースおよびドレイン領域の表面に少なくとも1つ浅く形成されている逆導電型の拡散領域と、前記第1および第2の島領域上に形成されている一導電型および逆導電型のMOSトランジスタのゲートと、前記MOSトランジスタ上に形成されている絶縁膜と、前記拡散領域上の前記絶縁膜に形成されているコンタクトホールとを備えていることを特徴とする。
【0029】
本発明のMOS半導体装置は、好適には、前記ソース領域およびドレイン領域を不純物濃度の濃い第1の拡散領域と更に不純物濃度の濃い前記コンタクトホールの幅とほぼ同等の幅である第2の拡散領域とで重畳して形成した構造としたことに特徴を有する。そのことにより、不純物濃度の高い前記第2の拡散領域の形成領域を最小限にすることができ、上記した種々の課題に対応することができる。
【0030】
上記した課題を解決するために、本発明のMOS半導体装置の製造方法は、一導電型の半導体基板を準備する工程と、該基板上に逆導電型のエピタキシャル層を積層する工程と、前記エピタキシャル層を貫通する一導電型の分離領域により第1の島領域および第2の島領域を形成する工程と、前記第1の島領域に一導電型のウェル領域および前記第2の島領域のエピタキシャル層に一導電型のソースおよびドレイン領域を形成する工程と、前記ウェル領域に逆導電型のソースおよびドレイン領域を形成する工程と、前記エピタキシャル層上にMOSトランジスタのゲートを形成する工程と、前記MOSトランジスタ上に絶縁膜を形成する工程と、前記ソースおよびドレイン領域上の前記絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程と、前記コンタクトホールを介して前記一導電型のソースおよびドレイン領域の表面に少なくとも1つ浅く一導電型の拡散領域を形成する工程と、前記コンタクトホールを介して前記逆導電型のソースおよびドレイン領域の表面に少なくとも1つ浅く逆導電型の拡散領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0031】
本発明のMOS半導体装置の製造方法は、好適には、前記MOSトランジスタの前記一導電型および逆導電型のソースおよびドレイン領域の表面に一導電型および逆導電型の拡散領域を形成する工程は、前記コンタクトホールを介して不純物をイオン注入して形成する工程であることに特徴を有する。そのことにより、前記一導電型および逆導電型の拡散領域は、形成したい部分に的確に形成することができるので、前記MOSトランジスタのチップサイズの拡大を防止することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明におけるBi−CMOSプロセスにおけるNチャンネル型MOSトランジスタ41およびPチャンネル型MOSトランジスタ42の断面図を示したものである。
【0034】
P−型の単結晶シリコン基板43上には、例えば、比抵抗0.1〜3.5Ω・cm、厚さ1.0〜6.0μmのエピタキシャル層48が形成されている。そして、基板43およびエピタキシャル層48には、両者を完全に貫通するP+型分離領域46によって第1の島領域71および第2の島領域72がされている。
【0035】
この分離領域46は、基板43表面から上下方向に拡散した第1の分離領域47およびエピタキシャル層48の表面から拡散した第2の分離領域49から成り、2者が連結することでエピタキシャル層48を島状に分離する。また、P+型分離領域46上には、LOCOS酸化膜53が形成されていることで、より素子間分離が成される。
【0036】
そして、第1の島領域71にはNチャンネル型MOSトランジスタ41が形成されている。Nチャンネル型MOSトランジスタ41において、基板43とエピタキシャル層48との間にP+型の埋め込み層45が形成されており、P+型の埋め込み層45と連結してP+型のウェル領域50が形成されている。そして、P+型のウェル領域50にはドレイン領域としてN+型のウェル領域54、ソース領域としてN+型のウェル領域55が形成されている。また、P++型の拡散領域58も形成されている。このとき、N+型のウェル領域54、55はゲート56下まで、また、深さ方向はP+型の埋め込み層45付近まで深く形成されている。
【0037】
そして、N+型のウェル領域54、55の表面にはN++型のコンタクト領域62、63が形成されており、それぞれコンタクトホール67を介して外部電極68と接続されている。
【0038】
ここで、ソースおよびドレイン領域として形成されているN+型のウェル領域54、55の特徴としては、ゲート56下に形成されるN型のチャンネルとN++型のコンタクト領域62、63間に形成されていることで、N++型のコンタクト領域62、63に対して濃度勾配を形成することができる。そのことにより、Nチャンネル型MOSトランジスタ41がOFF時、Nチャンネル型MOSトランジスタ41に逆方向電圧がかかったときの空乏層形成領域を確保することができるので高耐圧のMOSトランジスタを実現できる。
【0039】
また、P+型の拡散領域58は、P+型のウェル領域50の電位を安定させる効果があり、このことにより、Nチャンネル型MOSトランジスタ41のON時におけるチャンネル形成がより確実になる構造となっている。
【0040】
そして、本発明のMOS半導体装置の特徴としては、N+型のウェル領域54、55の表面にN++型のコンタクト領域62、63が、コンタクトホール67の幅に合わせて深さ方向にも浅く形成されていることである。このN++型のコンタクト領域62、63は電流が取り出せる程度の領域が確保されていれば良く、このことにより、ソースおよびドレイン電流の流れがスムーズとなる。このことにより、以下の効果を得ることが出来る。
【0041】
第1の効果は、Nチャンネル型MOSトランジスタ41がOFF時にソース電圧またはドレイン電圧が上昇することにより、Nチャンネル型MOSトランジスタ41逆方向電圧が印加した場合にみられる。それは、ソースおよびドレイン領域において、ソースおよびドレイン領域として用いるN+型のウェル領域の表面にN++型のコンタクト領域62、63がコンタクトホール67の幅に合わせて必要最小限の領域で形成されている構造を有することにある。そのことにより、N++型のコンタクト領域62、63とN+型のウェル領域54、55間との深さ方向における距離をかせぐことで空乏層形成領域を確保することができ、耐圧をかせぐことができる。この結果、従来のトランジスタサイズと比べて、トランジスタサイズは変更しないが、耐圧を大幅に向上することがでる。更に、N++型のコンタクト領域62、63により、配線電極68とシリコン基板間とのオーミックコンタクトを確保することができる。
【0042】
第2の効果は、Nチャンネル型のMOSトランジスタ41がOFF時にソース電圧またはドレイン電圧が上昇することにより、ドレイン領域−ゲート間の電界が高くなる場合にみられる。それは、N++型のコンタクト領域62、63がN+型のウェル領域54、55の表面に最低限必要とされるスペースで形成され、N++型のコンタクト領域62、63の周囲をN+型のウェル領域54、55で囲む構造を有する。そのことにより、ゲート56下およびその周辺にはN++型のコンタクト領域62、63よりも不純物濃度の低いN+型のウェル領域54、55が深く形成されていることで、空乏層形成領域を確保することができる。その結果、ソース電圧またはドレイン電圧が上昇することで発生する電界に対して空乏層を形成することで対抗することができる。そして、ゲート56下に形成されているシリコン酸化膜が高電界に影響を受けることが大幅に削減でき、シリコン酸化膜の特性変動を大幅に低減する効果が得られる。
【0043】
次に、第2の島領域72にはPチャンネル型MOSトランジスタ42が形成されている。Pチャンネル型MOSトランジスタ42において、基板43とエピタキシャル層48との間にN+型の埋め込み層44が形成されており、エピタキシャル層48にはドレイン領域としてP+型のウェル領域51、ソース領域としてP+型のウェル領域52が形成されている。また、N+型の拡散領域59も形成されている。このとき、P+型のウェル領域51、52はゲート57下まで、また、深さ方向はN+型の埋め込み層44付近まで深く形成されている。
【0044】
P+型のウェル領域51、52の表面にはP++型のコンタクト領域60、61が形成されており、それぞれコンタクトホール69を介して外部電極70と接続されている。
【0045】
ここで、上記したNチャンネル型MOSトランジスタ41と同様に、ソースおよびドレイン領域として形成されているP+型のウェル領域51、52の特徴としては、P型のチャンネルとP++型のコンタクト領域60、61間に形成されていることで、P++型のコンタクト領域60、61に対して濃度勾配を形成することができる。そのことにより、Pチャンネル型MOSトランジスタ42がOFF時、Pチャンネル型MOSトランジスタ42に逆方向電圧がかかったときの空乏層形成領域を確保することができるので高耐圧のMOSトランジスタを実現できる。
【0046】
また、N+型の拡散領域59は、N−型のエピタキシャル層48の電位を安定させる効果があり、このことにより、Pチャンネル型MOSトランジスタ42のON時におけるチャンネル形成がより確実になる構造となっている。
【0047】
そして、Pチャンネル型MOSトランジスタ42もNチャンネル型MOSトランジスタ41と同様に、本発明のMOS半導体装置の特徴として、P+型のウェル領域51、52の表面にP++型のコンタクト領域60、61が、コンタクトホール69の幅に合わせて深さ方向にも浅く形成されている構造を有している。このことにより、Pチャンネル型MOSトランジスタ42においても上記したNチャンネル型MOSトランジスタ41において得られる第1および第2の効果と同様の効果が得られる。
【0048】
次に、本発明の1実施の形態の製造方法により、図1に示したBi−CMOSプロセスにおける高耐圧用のNチャンネル型MOSトランジスタ41およびPチャンネル型MOSトランジスタ42の製造工程について、図2〜図10を参照にして以下に説明する。
【0049】
先ず、図2に示すように、P−型の単結晶シリコン基板43を準備し、この基板43の表面を熱酸化して酸化膜を形成し、Pチャンネル型MOSトランジスタ42のN+型の埋め込み層44に対応する酸化膜をホトエッチングして選択マスクとする。そして、基板43表面にN+型埋め込み層44を形成するヒ素(As)を拡散する。
【0050】
次に、図3に示すように、Nチャンネル型MOSトランジスタ41のP+型の埋め込み層45およびP+型の分離領域46を形成するための第1のP+型の埋め込み層47のイオン注入を行う。図2において選択マスクとして用いた酸化膜を全て除去した後、基板43の表面を熱酸化してシリコン酸化膜を、例えば、0.01〜0.20μm程度形成し、公知のフォトリソグラフィ技術によりP+型の埋め込み層45、47を形成する部分に開口部が設けられたフォトレジストを選択マスクとして形成する。そして、P型不純物、例えば、ホウ素(B)をイオンエネルギー100〜200keV、導入量1.0×1013〜1.0×1015/cm2でイオン注入する。その後、フォトレジストを除去する。このとき、N+型の埋め込み層44も同時に拡散される。
【0051】
次に、図4に示すように、酸化膜を全て除去した後、基板43をエピタキシャル成長装置のサセプタ上に配置し、ランプ加熱によって基板43に、例えば、1000℃程度の高温を与えると共に反応管内にSiH2Cl2ガスとH2ガスを導入することにより、例えば、比抵抗0.1〜3.5Ω・cm、厚さ1.0〜6.0μm程度のエピタキシャル層48を成長させる。そして、エピタキシャル層48の表面を熱酸化してシリコン酸化膜を、例えば、0.2〜0.6μm程度形成した後、第2のP+型の埋め込み層49、Nチャンネル型MOSトランジスタ41のP+型ウェル領域50およびPチャンネル型MOSトランジスタ42のソースおよびドレイン領域のP+型ウェル領域51、52に対応する酸化膜をホトエッチングして選択マスクとする。そして、P型不純物、例えば、ホウ素(B)をイオンエネルギー20〜65keV、導入量3.0×1012〜3.0×1014/cm2でイオン注入し、拡散する。このとき、N+型埋め込み層44、P+型の埋め込み層45、47が同時に拡散される。
【0052】
次に、図5に示すように、図4において形成したシリコン酸化膜上に、公知のフォトリソグラフィ技術によりNチャンネル型MOSトランジスタ41のソースおよびドレイン領域のN+型のウェル領域54、55を形成する部分に開口部が設けられたフォトレジストを選択マスクとして形成する。そして、N型不純物、例えば、リン(P)をイオンエネルギー20〜65keV、導入量1.0×1013〜1.0×1015/cm2でイオン注入する。その後、フォトレジストを除去する。このとき、P+型の埋め込み層49およびP+型のウェル領域50、51、52も同時に拡散される。そして、P+型の埋め込み層47、49が連結することでP+型の分離領域46が形成される。また、P+型の埋め込み層45とP+型のウェル領域50も連結する。
【0053】
次に、図6に示すように、図5において形成したシリコン酸化膜を除去し、例えば、800〜1200℃程度でスチーム酸化で酸化膜付けを行いながら基板43全体に熱処理を与え、P+型分離領域46上には、LOCOS酸化膜53が形成されることで、より素子間分離が成される。ここで、LOCOS酸化膜53は、例えば、厚さ0.5〜1.0μm程度に形成される。次に、基板43全体にゲートシリコン酸化膜を、例えば、厚さ0.01〜0.20μm程度形成し、その酸化膜上にポリシリコンを形成し、リン(P)を拡散し、ポリシリコンをエッチングすることでNチャンネル型MOSトランジスタ41のゲート56およびPチャンネル型MOSトランジスタ42のゲート57を形成する。その後、ゲート56、57にはゲート酸化膜を形成し、例えば、CVD法を用いてゲート56、57の側面にサイドウォールを形成する。このとき、N+型のウェル領域54、55が同時に拡散される。
【0054】
次に、図7に示すように、図6において形成したシリコン酸化膜上に、公知のフォトリソグラフィ技術によりPチャンネル型MOSトランジスタ42のN+型の拡散領域59を形成する部分に開口部が設けられたフォトレジストを選択マスクとして形成する。そして、N型不純物、例えば、ヒ素(As)をイオンエネルギー80〜120keV、導入量1.0×1013〜1.0×1015/cm2でイオン注入する。このとき、N+型の拡散領域59にヒ素(As)をイオン注入する工程においても、選択マスクしてフォトレジストの他にLOCOS酸化膜53を用いることで、N+型の拡散領域59の位置をより正確にイオン注入を行うことができる。その後、フォトレジストを除去する。
【0055】
次に、図8に示すように、図6において形成したシリコン酸化膜上に、公知のフォトリソグラフィ技術によりNチャンネル型MOSトランジスタ41のP++型の拡散領域58を形成する部分に開口部が設けられたフォトレジストを選択マスクとして形成する。そして、P型不純物、例えば、フッカホウ素(BF)をイオンエネルギー40〜85keV、導入量1.0×1015〜1.0×1017/cm2でイオン注入する。このとき、図7の場合と同様に、P++型の拡散領域58にフッカホウ素(BF)をイオン注入する工程では、選択マスクしてフォトレジストの他にLOCOS酸化膜53を用いることで、P++型の拡散領域58の位置をより正確にイオン注入を行うことができる。その後、フォトレジストを除去する。このとき、N+型の拡散領域59が同時に拡散される。
【0056】
次に、図9に示すように、LOCOS酸化膜53上、Nチャンネル型MOSトランジスタ41およびPチャンネル型MOSトランジスタ42上には、絶縁膜であるTEOS(Tetraethylorthosilicate)膜64を、例えば、厚さ0.01〜0.20μm程度形成し、次に、シリコン窒化膜65を、例えば、厚さ0.01〜0.20μm程度形成する。そして、シリコン窒化膜65上にはBPSG(リンホウ素シリケートガラス)膜66を、例えば、厚さ0.5〜3.0μm程度形成し、その後、SOG(Spin On Glass)膜により表面が平坦化する。ここで、BPSG膜66下には、シリコン窒化膜65が形成されているため、水分がBPSG膜66を透過してデバイス内に入ってきても、このシリコン窒化膜65で防止することができる構造となる。
【0057】
その後、エッチングによりコンタクトホール67、69を形成する。そして、公知のフォトリソグラフィ技術によりPチャンネル型MOSトランジスタ42のP++型のコンタクト領域60、61を形成する部分に開口部が設けられたフォトレジストを選択マスクとして形成する。そして、P型不純物、例えば、フッカホウ素(BF)をイオンエネルギー30〜75keV、導入量1.0×1015〜1.0×1017/cm2でイオン注入する。このとき、P++型のコンタクト領域60、61にヒ素(As)をイオン注入する工程では、選択マスクしてフォトレジストの他にコンタクトホール69を用いることで、コンタクト領域60、61の位置を必要な場所に正確に形成することができることが本実施の形態の特徴がある。その後、フォトレジストを除去する。
【0058】
次に、図10に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術によりNチャンネル型MOSトランジスタ41のN++型のコンタクト領域62、63を形成する部分に開口部が設けられたフォトレジストを選択マスクとして形成する。そして、N型不純物、例えば、ヒ素(As)をイオンエネルギー10〜50keV、導入量1.0×1014〜1.0×1016/cm2でイオン注入する。このとき、N++型のコンタクト領域62、63にヒ素(As)をイオン注入する工程では、選択マスクしてフォトレジストの他にコンタクトホール67を用いることで、コンタクト領域62、63の位置を必要な場所に正確に形成することができることが本実施の形態の特徴がある。その後、フォトレジストを除去する。このとき、P++型のコンタクト領域60、61が同時に拡散される。
【0059】
その後、Nチャンネル型MOSトランジスタ41のN++型のコンタクト領域62、63およびP++型の拡散領域58、また、Pチャンネル型MOSトランジスタ2のP++型のコンタクト領域60、61およびN+型の拡散領域59上には、外部と電気的に接続するためにコンタクトホール67、69を介してAlの外部電極68、70が形成され、図1に示したBi−CMOSプロセスにおけるNチャンネル型MOSトランジスタ41およびPチャンネル型MOSトランジスタ42が完成する。
【0060】
上記した本実施形態のMOS半導体装置の製造方法によれば、Nチャンネル型MOSトランジスタ41およびPチャンネル型MOSトランジスタ42におけるN++型のコンタクト領域62、63およびP++型のコンタクト領域60、61をN+ウェル領域54、55およびP+ウェル領域51、52表面に形成する方法に特徴がある。それは、N++型のコンタクト領域62、63およびP++型のコンタクト領域60、61は、コンタクトホール67、69を介してイオン注入を行い形成される。従って、一般に、選択マスクを形成しイオン注入する場合と比べて、本実施の形態の場合はコンタクトホール67、69を利用することでN++型のコンタクト領域62、63およびP++型のコンタクト領域60、61を形成したい位置に正確に形成することができる。その結果、上記した課題を解決するために、N++型のコンタクト領域62、63およびP++型のコンタクト領域60、61をゲート56、57から必要な距離だけ離して形成でき、かつ、マスクずれを見込む必要もないため、MOSトランジスタサイズの増大を防ぐことができる。
【0061】
尚、上記した本実施の形態では、Nチャンネル型MOSトランジスタ41およびPチャンネル型MOSトランジスタ42が形成されたBi−CMOSプロセスについて述べたが、特に、上記した形に限定する必要もなく、MOSトランジスタを含む構造であれば同等の効果を得ることができる。そして、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、MOS半導体装置において、Nチャンネル型MOSトランジスタおよびPチャンネル型MOSトランジスタのソースおよびドレイン領域において、ソースおよびドレイン領域として用いるN+型のウェル領域およびP+型のウェル領域の表面にN++型およびP++型のコンタクト領域がコンタクトホールの幅に合わせて必要最小限の領域で形成されている構造を有する。そのことにより、前記Nチャンネル型MOSトランジスタがOFF時にソース電圧またはドレイン電圧が上昇することにより、前記Nチャンネル型パワーMOSトランジスタに逆方向電圧が印加した場合、前記N++型のコンタクト領域と前記N+型のウェル領域間との距離をかせぐことで空乏層形成領域を確保することができ、耐圧をかせぐことができる。この結果、従来のトランジスタサイズと比べて、トランジスタサイズは変更しないが、耐圧を大幅に向上することができ、更に、配線電極とシリコン基板間とのオーミックコンタクトを確保することができる。前記Pチャンネル型MOSトランジスタのソースおよびドレイン領域においても同様である。
【0063】
更に、本発明のMOS半導体装置では、上記の場合と同様に、ソースおよびドレイン領域として用いる前記N+型のウェル領域および前記P+型のウェル領域の表面に前記N++型のコンタクト領域およびP++型のコンタクト領域が前記コンタクトホールの幅に合わせて必要最小限の領域で形成されている構造を有する。そのことにより、前記MOSトランジスタがOFF時にソース電圧またはドレイン電圧が上昇することにより、ドレイン領域−ゲート間の電界が高くなる場合、前記ゲート下およびその周辺には前記N++型のコンタクト領域よりも不純物濃度の低い前記N+型のウェル領域が深く形成されていることで、空乏層形成領域を確保することができる。その結果、ソース電圧またはドレイン電圧が上昇することで発生する電界に対して空乏層を形成することで対抗することができる。そして、前記ゲート下に形成されているシリコン酸化膜が高電界に影響を受けることが大幅に削減でき、前記シリコン酸化膜の特性変動を大幅に低減する効果が得られる。前記Pチャンネル型MOSトランジスタにおいても同様である。
【0064】
本発明によれば、MOS半導体装置の製造方法において、Nチャンネル型MOSトランジスタおよびPチャンネル型MOSトランジスタのソースおよびドレイン領域において、ソースおよびドレイン領域として用いるN+型のウェル領域およびP+型のウェル領域の表面にN++型のコンタクト領域を形成する工程において、前記N++型のコンタクト領域およびP++型のコンタクト領域をデバイス上の絶縁膜に形成したコンタクトホールを利用してイオン注入を行い形成することに特徴を有する。そのことにより、一般に、選択マスクを形成しイオン注入する場合と比べて、本実施例の場合はコンタクトホールを利用することで前記N++型のコンタクト領域および前記P++型のコンタクト領域を形成したい位置に正確に形成することができる。その結果、上記した課題を解決するために、前記N++型のコンタクト領域および前記P++型のコンタクト領域を前記ゲートから必要な距離のみ離して目的に応じた位置に形成でき、かつ、マスクずれを見込む必要もないため、MOSトランジスタサイズの増大を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMOS半導体装置を説明する断面図である。
【図2】本発明のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図3】本発明のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図4】本発明のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図5】本発明のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図6】本発明のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図7】本発明のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図8】本発明のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図9】本発明のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図10】本発明のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図11】本発明のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図12】従来のMOS半導体装置を説明する断面図である。
【図13】従来のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図14】従来のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図15】従来のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図16】従来のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図17】従来のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図18】従来のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
【図19】従来のMOS半導体装置の製造方法を説明する断図面である。
Claims (6)
- 一導電型の半導体基板を準備する工程と、
該基板上に逆導電型のエピタキシャル層を積層する工程と、
前記エピタキシャル層を貫通する一導電型の分離領域により第1の島領域および第2の島領域を形成する工程と、
前記第1の島領域に一導電型のウェル領域および前記第2の島領域のエピタキシャル層に一導電型のソースおよびドレイン領域を形成する工程と、
前記ウェル領域に逆導電型のソースおよびドレイン領域を形成する工程と、
前記エピタキシャル層上にMOSトランジスタのゲート絶縁膜とゲート電極を形成する工程と、
前記MOSトランジスタ上に絶縁膜を形成する工程と、
前記ソースおよびドレイン領域上の前記絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程と、
前記コンタクトホールとフォトレジストを選択マスクとして、前記一導電型のソースおよびドレイン領域の表面に少なくとも1つ、前記一導電型のソースおよびドレイン領域よりも不純物濃度が高く、深さが浅い一導電型の拡散領域をイオン注入により形成する工程と、
前記コンタクトホールとフォトレジストを選択マスクとして、前記逆導電型のソースおよびドレイン領域の表面に少なくとも1つ、前記逆導電型のソースおよびドレイン領域よりも不純物濃度が高く、深さが浅い逆導電型の拡散領域をイオン注入により形成する工程と、
前記浅い一導電型の拡散領域上および前記浅い逆導電型の拡散領域上に、前記コンタクトホールを介して外部接続用の電極を形成する工程を上記の順に行うことを特徴とするMOS半導体装置の製造方法。 - 前記絶縁膜は、少なくともシリコン窒化膜を含む、複数の絶縁膜からなることを特徴とする請求項1記載のMOS半導体装置の製造方法。
- 前記拡散領域の幅は、前記コンタクトホールの幅に合わせて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のMOS半導体装置の製造方法。
- 前記浅い一導電型の拡散領域をイオン注入により形成する工程において、フォトレジスト膜で、前記逆導電型のソースおよびドレイン領域を覆うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記浅い逆導電型の拡散領域をイオン注入により形成する工程において、フォトレジスト膜で、前記一導電型のソースおよびドレイン領域を覆うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記エピタキシャル層を貫通する一導電型の分離領域を形成した後、当該一導電型の分離領域上にLOCOS膜を形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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