JP4659059B2 - 相対移動付勢装置並びに相対移動付勢装置を用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、相対移動付勢装置並びに相対移動付勢装置を用いた携帯電話,モバイルなどの電子機器に関するものである。
例えば従来の折り畳み式の携帯電話は、数字キーやファンクションキーを配列した操作部を下側となる本体部の上面側に設け、この操作部のキー操作などにより所定の表示がなされる液晶パネルなどのディスプレイ部を上側となる重合部の伏面側(重合側)に設け、この本体部と重合部とをヒンジ装置を介して連結して、本体部と重合部とを二つ折り重合して操作部を重合部により隠蔽した折り畳み閉塞状態から、ヒンジ装置により重合部を起伏回動して反転し、操作部とディスプレイ部とが露出した開放状態に切り替えできるように構成している。
そのため、従来このような起伏回動する重合部で本体部の操作部を覆う電子機器においては、折り畳み重合してコンパクト化できるものの操作部を隠蔽した重合状態ではディスプレイ部も隠蔽してしまう構造となり、コンパクト化した状態での使用が制限されざるを得なく不便である場合も多い。
また、操作部を操作する場合には、ディスプレイ部を設けた重い重合部を立ち起こし反転回動させなければならず、この開閉動作(特に開放動作)させずらい欠点もある。
そこで、起伏回動により開閉動作するのではなく、重合面に沿って前後方向に重合部をスライド移動して開閉動作するように構成すれば、重合部の上側面にディスプレイ部を設けることができ、例えば不使用時あるいはキー操作不要時に重合した際においても、言い換えるとたとえディスプレイ部を設けた重合部を本体部に重合して操作部を隠蔽したコンパクト化状態においても、ディスプレイ部が上側に配設され、ディスプレイ部を視認したり、機能させたりすることが可能となり、また重合してコンパクト化した状態から操作部も露出した状態に切り替える場合は、重合面に沿って前後方向に重合部をスライド移動することで行なえるため、この開放動作も非常に容易に行なえ、機器装置として使用用途が広がり、しかも前記開閉動作も容易となる携帯電話,モバイルなどの電子機器となる。
ところで、このようにスライド開閉方式に構成する場合には、本体部と重合部とをスライド自在に連結するスライド装置を用いることになるが、本体部の操作部を重合部で隠蔽した重合閉塞位置から重合部を前方向へスライド移動させた所定スライド位置までスライドさせた際に、重合部が操作部を露出させたスライド開放位置まで自動的にスライド移動するように構成することが望ましい。
そこで、本願出願人は、本体部に対して重合面に沿って重合部をスライド移動せしめるスライド構造部(相対移動構造部)に付勢力を具備せしめる相対移動付勢装置として、例えば特願2007−317580号や特願2008−41570号に開示される相対移動付勢装置(以下、従来例)を提案している。
これら従来例は、本体部に連結する第一連結体と、この第一連結体に離反方向に付勢を伴いスライド自在に連設され重合部に連結する第二連結体とを有するものであり、本体部に対して重合部を所定長スライドさせるまでは、重合部が戻り方向へ戻りスライド移動する戻り付勢が生じ、所定長スライドさせると逆に進み方向に進みスライド移動する進み付勢が生じる、本体部に対して重合部をスライド付勢する付勢作用を発揮することになる。
また、これら従来例は、その構造から、相対移動付勢装置自体のコンパクト化を達成し、ひいては相対移動付勢装置を具備せしめる部位のコンパクト化も確実に達成できるものである。
特願2007−317580号 特願2008−41570号
本発明者は、前述した相対移動構造部に具備せしめる相対移動付勢装置について更なる開発を進め、種々の実験・研究を繰り返し行なった結果、従来にない作用効果を発揮する画期的な相対移動付勢装置並びに相対移動付勢装置を用いた電子機器を開発した。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
相対移動自在に連結する第一部材1と第二部材2との相対移動を付勢する相対移動付勢装置であって、前記第一部材1に連結する第一連結体3と、前記第二部材2に連結する第二連結体4と、前記第一連結体3及び前記第二連結体4が互いに離反方向に付勢を伴いスライド自在に連結する連結体5とを有し、前記連結体5に設けられる第一付勢体連設部6に一端部を連設して並設状態となる複数の第一付勢体8Aの他端部を連設する付勢体連設部10を前記第一連結体3に設けるとともに、前記連結体5に設けられる第二付勢体連設部7に一端部を連設して並設状態となる複数の第二付勢体8Bの他端部を連設する付勢体連設部11を前記第二連結体4に設け、前記第一付勢体8Aの外方にして上側及び下側に配される薄板状体を有し該第一付勢体8Aを隠蔽状態で支承し得る薄型ケース状の第一付勢体隠蔽支承部12を前記第一連結体3に設けるとともに、前記第二付勢体8Bの外方にして上側及び下側に配される薄板状体を有し該第二付勢体8Bを隠蔽状態で支承し得る薄型ケース状の第二付勢体隠蔽支承部13を前記第二連結体4に設け、前記第一連結体3と前記連結体5とを離反方向に付勢する前記第一付勢体8Aの付勢作用時に該第一付勢体8Aの外方への変形を阻止するように前記第一付勢体隠蔽支承部12は構成されるとともに、前記第二連結体4と前記連結体5とを離反方向に付勢する前記第二付勢体8Bの付勢作用時に該第二付勢体8Bの外方への変形を阻止するように前記第二付勢体隠蔽支承部13は構成されており、前記第一付勢体隠蔽支承部12に、前記連結体5の前記第一付勢体連設部6をガイドとしてスライド自在に被嵌連結するスライド部14を設けるとともに、前記第二付勢体隠蔽支承部13に、前記連結体5の前記第二付勢体連設部7をガイドとしてスライド自在に被嵌連結するスライド部15を設けて、前記連結体5に前記第一連結体3及び前記第二連結体4をスライド自在に連結するように構成し、前記第一付勢体8Aの戻り付勢に抗して前記第一付勢体隠蔽支承部12の前記スライド部14を前記第一付勢体連設部6に対してスライドさせた所定位置にて、前記連結体5に設けた第一係止部16に抜け止め係止する第一抜け止め係止部18を前記第一付勢体隠蔽支承部12に設けるとともに、前記第二付勢体8Bの戻り付勢に抗して前記第二付勢体隠蔽支承部13の前記スライド部15を前記第二付勢体連設部7に対してスライドさせた所定位置にて、前記連結体5に設けた第二係止部17に抜け止め係止する第二抜け止め係止部19を前記第二付勢体支承部13に設けたことを特徴とする相対移動付勢装置に係るものである。
また、前記第一付勢体隠蔽支承部12の内面にして前記第一付勢体8Aの支承面には複数の凹条14aが並設されるとともに、前記第二付勢体隠蔽支承部13の内面にして前記第二付勢体8Bの支承面には複数の凹条15aが並設されており、前記第一付勢体隠蔽支承部12の前記凹条14a同士の間の部位は隣接する前記第一付勢体8A同士の当接を防止する当接阻止体20として設けられるとともに、前記第二付勢体隠蔽支承部13の前記凹条15a同士の間の部位は隣接する前記第二付勢体8B同士の当接を防止する当接阻止体21として設けられ、前記第一付勢体隠蔽支承部12の前記凹条14aに形状が合致して該第一付勢体隠蔽支承部12の前記スライド部14におけるスライドをガイドする凸条6cを前記連結体5の前記第一付勢体連設部6に設けるとともに、前記第二付勢体隠蔽支承部13の前記凹条15aに形状が合致して該第二付勢体隠蔽支承部13の前記スライド部15におけるスライドをガイドする凸条7cを前記連結体5の前記第二付勢体連設部7に設けたことを特徴とする請求項1記載の相対移動付勢装置に係るものである。
また、前記第一付勢体8A及び前記第二付勢体8Bはコイルスプリングであることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置に係るものである。
また、前記第一連結体3及び前記第二連結体4は合成樹脂製であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置に係るものである。
また、前記連結体5は合成樹脂製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置に係るものである。
また、操作部等を配設した前記第一部材1と、ディスプレイ部等を配設した前記第二部材2とを相対移動自在に連結する相対移動構造部に請求項1〜のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置を設けたことを特徴とする電子機器に係るものである。
また、操作部等を配設した前記第一部材1と、この第一部材1に重合配設されディスプレイ部等を配設した前記第二部材2とを重合面方向にスライド移動自在に連結する相対移動構造部に請求項1〜のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置を設けたことを特徴とする電子機器に係るものである。
また、操作部等を配設した前記第一部材1と、この第一部材1に重合配設されディスプレイ部等を配設した前記第二部材2とを相対的に重合面に対して略平行に回動自在に連結する相対移動構造部に請求項1〜のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置を設けたことを特徴とする電子機器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、作動した際に雑音が生じたりせず、付勢体の耐久性が飛躍的に向上するなど極めて高品位な相対移動付勢装置が得られ、しかも、確実に部品点数を減らすことで可及的に構造を簡略化することができて相対移動付勢装置自体の軽量コンパクト化を簡易且つ確実に達成できる為、ひいては該相対移動付勢装置を具備せしめる例えば電子機器の軽量コンパクト化を達成することができ、しかも、良好な付勢作用を発揮することができるなど極めて商品価値の高い画期的な相対移動付勢装置となる。
また、請求項2〜記載の発明においては、より具体的な構成から所期の目的を確実に達成し得ることになるなど従来にない作用効果を発揮する画期的な相対移動付勢装置となる。
また、請求項6〜8記載の発明においては、前述のような作用効果を発揮する極めて実用性に秀れた画期的な相対移動付勢装置を用いた電子機器を提供できることとなる。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて簡単に説明する。
本発明は、相対移動自在に連結する第一部材1と第二部材2との連結部位(相対移動構造部)に設けることで、第一部材1と第二部材2との相対移動に付勢力を付与することができる。
具体的には、本発明は、第一連結体3と第二連結体4を接近移動させることで離反方向に付勢する相対移動付勢が生じる構成であり、例えば、第一部材1に対して重合する第二部材2を重合面に沿ってスライド移動せしめるスライド構造部(相対移動構造部)に設けた場合、第一部材1に第一連結体3を連結するとともに、第二部材2に第二連結体4を連結すると、第一部材1に対して第二部材2を所定長スライドさせるまでは、第二部材2が戻り方向へ戻りスライド移動する戻り付勢が生じ、所定長スライドさせると逆に進み方向に進みスライド移動する進み付勢が生じる第一部材1に対して第二部材2をスライド付勢する付勢作用を発揮することになる。
ところで、本発明は、第一部材1に連結する第一連結体3と、第二部材2に連結する第二連結体4と、第一連結体3及び第二連結体4が互いに離反方向に付勢を伴いスライド自在に連結する連結体5とを有し、連結体5に設けられる第一付勢体連設部6に一端部を連設して並設状態となる複数の第一付勢体8Aの他端部を連設する付勢体連設部10を第一連結体3に設けるとともに、連結体5に設けられる第二付勢体連設部7に一端部を連設して並設状態となる複数の第二付勢体8Bの他端部を連設する付勢体連設部11を第二連結体4に設け、第一付勢体8Aの外方にして上側及び下側に配される薄板状体を有し該第一付勢体8Aを隠蔽状態で支承し得る薄型ケース状の第一付勢体隠蔽支承部12を第一連結体3に設けるとともに、第二付勢体8Bの外方にして上側及び下側に配される薄板状体を有し該第二付勢体8Bを隠蔽状態で支承し得る薄型ケース状の第二付勢体隠蔽支承部13を第二連結体4に設け、第一連結体3と連結体5とを離反方向に付勢する第一付勢体8Aの付勢作用時に該第一付勢体8Aの外方への変形を阻止するように第一付勢体隠蔽支承部12は構成されるとともに、第二連結体4と連結体5とを離反方向に付勢する第二付勢体8Bの付勢作用時に該第二付勢体8Bの外方への変形を阻止するように第二付勢体隠蔽支承部13は構成されており、この構成から高品位な相対移動付勢装置が得られることになる。
即ち、前述した構成から、従来例で使用される第一連結体3と第二連結体4とのスライドを可能とし且つ第一付勢体8A及び第二付勢体8B(コイルバネ)を支承するシャフトが不要となるから、従来、作動時に生じていたシャフトに付勢体が擦れる際の雑音が生じず、しかも、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの耐久性を向上することができ、また、スライド構造における円滑なスライドが達成されることになり、そして更に、前述したようにシャフトが不要となり、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの組み付けは装置本体(例えば連結体5に対する第一連結体3及び第二連結体4)の組み付けによって達成されることになる為、組み立てが極めて簡易となりコスト安となる。
また、本発明は、第一付勢体隠蔽支承部12及び第二付勢体隠蔽支承部13により第一付勢体8A及び第二付勢体8Bにゴミが付着したり、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bが外部構造物(例えばフレキシブル配線やスライド装置を構成する板金など)に接触したりすることが防止でき、更に、防水効果も達成され、この点においても第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの耐久性を向上することができ、しかも、従来、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの周辺に付与していたグリスが不要若しくは最小限で良いから組み立てが極めて簡易に行なえコスト安になる。
また、本発明は、第一連結体3と第二連結体4とを直接連結するのではなく、第一連結体3と第二連結体4とは連結体5を介して互いに離反方向に付勢を伴いスライド自在に連結している。
即ち、例えば本発明に係る相対移動付勢装置Sと比較構造に係る相対移動付勢装置T(第一連結体3と第二連結体4とを直接スライド自在に連結する構造)とを比較した場合、相対移動付勢装置Sの第一連結体3及び第二連結体4と、相対移動付勢装置Tの第一連結体3及び第二連結体4とを、同じ距離だけ接近方向にスライドさせた場合における第一付勢体8A及び第二付勢体8B夫々の変位量は、相対移動付勢装置Sは相対移動付勢装置Tに比して少ない変位量で済むことになる。
これは、相対移動付勢装置Sは、第一連結体3と第二連結体4との間に連結体5を介在するとともに、この第一連結体3及び第二連結体4と移動体5との間に第一付勢体8A及び第二付勢体8Bを設けた構成としたからであり、つまり、第一連結体3と第二連結体4とを接近方向に移動させて第一付勢体8A及び第二付勢体8B夫々を変位させた際、前記連結体5を介して第一付勢体8Aの付勢力と第二付勢体8Bの付勢力とが互いに付勢力を吸収(緩衝)しあい、よって、前述した相対移動付勢装置Tに比し、第一付勢体8A及び第二付勢体8B夫々の変位量が少ないまま同じストロークで第一連結体3と第二連結体4を接近方向にスライドさせることができる。
従って、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの変位量が少なくて済む為、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bへの負担が低減されて該第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの耐久性が飛躍的に向上することになり、しかも、それだけ第一連結体3と第二連結体4とのストローク量が多く得られる構造であるから、狭い部位への配設が可能になるなど、相対移動付勢装置自体のコンパクト化は勿論、相対移動付勢装置を具備せしめる部位のコンパクト化も確実に達成できることになる。
本発明の具体的な一実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、重合コンパクト化の図れる携帯電話に本発明を適用したもので、回路基板,電源などの電子部品をケースに内装した縦長厚板状の第一部材1(本体部1)の上面側に数字キーやファンクションキーなどを配列したキーボード機能を果たす操作部を設け、この本体部1に重合して操作部を覆う略同形の縦長厚板状の第二部材2(重合部2)を略水平前後方向にスライド自在にスライド構造部(相対移動構造部)により連結した構成としている。
この重合部2の上面側には予め設定した画面や前記操作部の操作や着信などにより所定の表示がなされると共に受信等により取得したTVやDVDなどの横長映像を表示できる重合閉塞時は縦長の液晶パネルなどのディスプレイ部を設けている。
この本体部1と重合部2との連結は、スライド構造部により連結して、本体部1に対して重合部2をスライド自在に開閉できるように構成し、本体部1の操作部を重合部2で隠蔽した重合閉塞位置と、重合部2を位置ズレするように前後方向へスライド移動させて操作部を露出させたスライド開放位置との間をスライド移動するように構成している。
先ずは、本実施例のスライド構造部について説明する。
第一部材1(本体部1)とこの第一部材1(本体部1)に重合配設した第二部材2(重合部2)とを長さ方向にスライド自在に連結するスライド構造部であって、図1に図示したように前記本体部1の一部となる板状のガイド部材31の左右側縁部にガイド片部31aを折り曲げ形成し、このガイド片部31aをガイドとしてスライド自在に係合するスライド片部32aを左右側縁部に有する板状のスライド部材32を前記重合部2の一部として設けている。
従って、本実施例では、本体部1に対して重合部2をガイド部材31に対してスライド部材32をスライド移動することでスライド自在に構成しており、更に、この本体部1と重合部2とのスライド構造部に相対移動付勢装置Sを具備せしめている。
この相対移動付勢装置Sは、本体部1に連結する第一連結体3と、この第一連結体3に離反方向に付勢を伴いスライド自在に連設され重合部2に連結する第二連結体4とから成る装置本体を有し、第一連結体3に設けられる付勢体連設部10に一端部を連設する付勢体8の他端部を連設する第一付勢体連設部6を第二連結体4に設けるとともに、付勢体8の外方に配され該付勢体8を隠蔽状態で支承し得る付勢体隠蔽支承部12を第一連結体3,前記第二連結体4のいずれか一方若しくは双方に設け、付勢体隠蔽支承部12に、第二連結体4の第一付勢体連設部6,第一連結体3の付勢体連設部10のいずれか一方若しくは双方をガイドとしてスライド自在に連結するスライド部14を設けて、第一連結体3と第二連結体4をスライド自在に連結するように構成したものである。
上述した相対移動付勢装置Sに係る装置本体は、後述する連結体5の構造を第二連結体4の一部として考えた場合或いは一体として設けた場合(第一連結体3と第二連結体4の2パーツ)であるが、図4〜6に図示した装置本体は第二連結体4から連結体5を完全に別体として考えた場合(第一連結体3と第二連結体4と連結体5との3パーツ)であり、この2パーツタイプも3パーツタイプも共通した良好な作用効果を発揮するものであり、3パーツタイプは、2パーツタイプに比して更なる作用効果を発揮するものである。
以下、相対移動付勢装置Sに係る装置本体を、第一連結体3と第二連結体4と連結体5との3パーツで構成した場合の実施例について説明する。
即ち、相対移動付勢装置Sは、本体部1に連結する第一連結体3と、この第一連結体3に対して離反方向に移動自在となり重合部2に連結する第二連結体4と、前記第一連結体3及び前記第二連結体4が互いに離反方向(正逆反対方向)に付勢を伴いスライド自在に連結する連結体5とを有するものである。
更に具体的には、前記本体部1(ガイド部材31)に回動自在に連結する第一連結体3と、前記重合部2(スライド部材32)に回動自在に連結する第二連結体4と、前記第一連結体3及び前記第二連結体4が互いに離反方向にスライド自在に連結する連結体5とから成る伸縮自在な装置本体を有し、第一連結体3と連結体5との間に、第一連結体3と連結体5とを離反方向にスライド付勢する第一付勢体8A(長尺のコイルスプリングから成る抗縮バネ)を設けると共に、第二連結体4と連結体5との間に、第二連結体4と連結体5とを互いに離反方向にスライド付勢する第二付勢体8B(長尺のコイルスプリングから成る抗縮バネ)を設けて、第一連結体3と第二連結体4とを離反方向へ付勢する付勢機構を装置本体に設けている。
第一連結体3及び第二連結体4は同一構造であり、図1〜10に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で一体成形したものであり、その一端部には本体部1(ガイド部材31)及び重合部2(スライド部材32)夫々に枢着連結する枢着連結部3a,4aが設けられており、内部長さ方向にはスライド孔を有する中空構造のスライド部14,15が一体に形成された上下に薄板状体を有する断面コ字状にして扁平板状のケース構造体である。
また、図6〜10に図示したように後述する連結体5に設けられる第一付勢体連設部6に一端部を連設する第一付勢体8Aの他端部を連設する付勢体連設部10を第一連結体3に設けるとともに、連結体5に設けられる第二付勢体連設部7に一端部を連設する第二付勢体8Bの他端部を連設する付勢体連設部11を第二連結体4に設けている。
この第一連結体3及び第二連結体4の付勢体連設部10,11は、コイル状の第一付勢体8A及び第二付勢体8Bを被嵌し得る凸部10a,11aを複数(4本)並設したものである。
尚、図11に図示したように第一連結体3及び第二連結体4の付勢体連設部10,11を凹部
10b,11bを複数(4本)並設して構成しても良い。
また、図1〜10に図示したように付勢体8(第一付勢体8A及び第二付勢体8B)の外方にして該付勢体8の上側,下側の双方(若しくはいずれか一方)に配される薄板状体から成り、前記付勢体8夫々を隠蔽状態で支承し得る付勢体隠蔽支承部(第一付勢体隠蔽支承部12及び第二付勢体隠蔽支承部13)を第一連結体3,第二連結体4のいずれか一方若しくは双方に設けている。
具体的には、第一付勢体8Aの外方に配され該第一付勢体8Aを隠蔽状態で支承し得る扁平薄型ケース状にして断面コ字状の第一付勢体隠蔽支承部12を第一連結体3(第一連結体3,連結体5のいずれか一方若しくは双方)に設けるとともに、第二付勢体8Bの外方に配され該第二付勢体8Bを隠蔽状態で支承し得る扁平薄型ケース状にして断面コ字状の第二付勢体隠蔽支承部13を第二連結体4(第二連結体4,連結体5のいずれか一方若しくは双方)に設けている。
また、第一付勢体隠蔽支承部12の内面には、連結体5の第一付勢体連設部6(連結体5の第一付勢体連設部6,第一連結体3の付勢体連設部10のいずれか一方若しくは双方)をガイドとしてスライド自在に連結するスライド部14を設けるとともに、第二付勢体隠蔽支承部13の内面には、連結体5の第二付勢体連設部7(連結体5の第二付勢体連設部7,第二連結体4の付勢体連設部11のいずれか一方若しくは双方)をガイドとしてスライド自在に連結するスライド部15を設けている。
この各スライド部14,15は、対向する内壁面夫々に複数(4本)の湾曲凹条14a,15aを並設して構成されており、後述する連結体5の第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7夫々に被嵌状態でスライドし得るように構成されている。
また、この各スライド部14,15は、連結体5の第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7夫々の周面を摺動する機能を発揮し、且つ、第一付勢体8A及び第二付勢体8B夫々の外面を支承する支承面として構成されている。
この第一付勢体隠蔽支承部12(スライド部14)及び第二付勢体隠蔽支承部13(スライド部15)の支承面は、第一連結体3と第二連結体4とを離反方向に付勢する第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの付勢作用時(抗縮付勢作用時)に、長尺の第一付勢体8A及び第二付勢体8Bが外方へ屈曲変形するのを阻止するように構成されている。
また、この第一付勢体隠蔽支承部12のスライド部14に係る支承面には、第一付勢体8A同士の間に配され該第一付勢体8A同士の当接を防止する当接阻止体20が設けられるとともに、第二付勢体隠蔽支承部13のスライド部15に係る支承面には、第二付勢体8B同士の間に配され該第二付勢体8B同士の当接を防止する当接阻止体21が設けられている。
この各当接阻止体20,21は、スライド部14,15夫々の湾曲凹条14a,15a同士の間の部位によって構成されており、隣接する付勢体8A,8B同士が接触するのを防止することができる。
また、第一付勢体隠蔽支承部12に設けたスライド部14と、該スライド部14が摺動する連結体5の第一付勢体連設部6(第一付勢体連設部6,第一連結体3の付勢体連設部10のいずれか一方若しくは双方)との少なくとも摺動部位を合成樹脂製の部材で構成するとともに、第二付勢体隠蔽支承部13に設けたスライド部15と、該スライド部15が摺動する連結体5の第二付勢体連設部7(第二付勢体連設部7,第二連結体4の付勢体連設部11のいずれか一方若しくは双方)との少なくとも摺動部位を合成樹脂製の部材で構成している。
また、本実施例では、第一付勢体8Aの戻り付勢に抗してスライド部14をスライドさせた所定位置にて、連結体5(連結体5,第一連結体3のいずれか一方若しくは双方)に設けた第一係止部16に抜け止め係止する第一抜け止め係止部18を、第一連結体3としての第一付勢体隠蔽支承部12(第一連結体3,連結体5のいずれか一方若しくは双方)に設けるとともに、第二付勢体8Bの戻り付勢に抗してスライド部15をスライドさせた所定位置にて、連結体5(連結体5,第二連結体4のいずれか一方若しくは双方)に設けた第二係止部17に抜け止め係止する第二抜け止め係止部19を、第二連結体4としての第二付勢体支承部13(第二連結体4,前記連結体5のいずれか一方若しくは双方)に設けている。
この第一抜け止め係止部18及び第二抜け止め係止部19は、後述する連結体5に係る基体5aに被嵌し得る被嵌部を設けて構成されており、後述する第一係止部16及び第二係止部17を圧入させることで該第一係止部16及び第二係止部17に被嵌させた際、第一係止部16及び第二係止部17の凸部16b,17bが係止して抜け止め係止することになる。
連結体5は、第一連結体3の付勢体連設部10に対向され該付勢体連設部10との間に第一付勢体8Aを架設する第一付勢体連設部6と、第二連結体4の付勢体連設部11に対向され該付勢体連設部11との間に第二付勢体8Bを架設する第二付勢体連設部7とを有する構成である。
具体的には、連結体5は、図4,6,12,13に図示したように適宜な合成樹脂製の部材で形成したものであり、棒状の基体5aの左右中央位置夫々に突設された突出形状部を第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7として構成している。
この第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7は、前述した第一連結体3及び第二連結体4の付勢体連設部10,11の対向位置となる端部に第一付勢体8A及び第二付勢体8Bを被嵌し得る複数(4本)の凸部6a,7aを設けて構成されている。
尚、図15に図示したように連結体5の第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7を凹部6b,7bを複数(4本)並設して構成しても良い。
また、この第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7は、前述した第一付勢体隠蔽支承部12及び第二付勢体隠蔽支承部13のスライド部14,15がスライド自在に被嵌する構成である。
具体的には、第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7の周面(上下面)に前述したスライド部14,15に形成した凹条14a,15aに合致する形状の凸条6c,7cを複数(4本)並設しており、この第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7に対してスライド部14,15夫々の先端開口部14b,15bからスライド自在に被嵌するように構成されている。
また、連結体5に係る基体5aの前後両端部位には、第一付勢体隠蔽支承部12及び第二付勢体隠蔽支承部13に設けた第一抜け止め係止部18及び第二抜け止め係止部19が抜け止め係止する第一係止部16及び第二係止部17が設けられている。
この第一係止部16及び第二係止部17は、スリット16a,17aを介して内方へ向けて弾性変形する二股状部を設け、且つ、該スリット16a,17aを設けた部位の左右側部に鉤状の凸部16b,17bを設けて構成されており、第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7に第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの戻り付勢に抗してスライド部14,15を被嵌した際、左右の第一係止部16及び第二係止部17第一抜け止め係止部18及び第二抜け止め係止部19が設けられた位置において内方へ撓み変形した後、外方へ復帰することで第一抜け止め係止部18及び第二抜け止め係止部19に対して抜け止め係止するように構成されている。
また、この第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7にスライド部14,15を被嵌する際、第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7(凸部6a,7a)には第一付勢体8A及び第二付勢体8B(抗縮バネ)が被嵌されており、この第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの一端は連結体5の第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7に連設し、他端は第一連結体3及び第二連結体4の付勢体連設部10,11に連設する。
従って、連結体5の第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7に第一付勢体8A及び第二付勢体8Bを被嵌した状態で第一付勢体隠蔽支承部12及び第二付勢体隠蔽支承部13(スライド部14,15)を被嵌して第一係止部16及び第二係止部17第一抜け止め係止部18及び第二抜け止め係止部19を抜け止め係止することで、連結体5(第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7)に対して第一連結体3及び第二連結体4は互いに離反方向にスライド自在に連結され、この状態において、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの付勢により常に第一連結体3及び第二連結体4夫々は互いに離反方向(先端方向)に付勢されており、この離反方向の付勢に抗して第一連結体3と第二連結体4は接近方向に移動し得ることになる。この第一連結体3と第二連結体4を接近方向に移動する際に生じる第一連結体3及び第二連結体4夫々を互いに離反方向に付勢する付勢力は、前述したスライド構造部に相対移動付勢装置Sを具備せしめた際、本体部1に対して重合部2の相対移動を付勢する相対移動付勢力となる。
以上から、第一連結体3,第二連結体4及び連結体5からなる装置本体は、第一連結体3の枢着連結部3aと第二連結体4の枢着連結部4aとを接近方向に移動させる要領で収縮させた際、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bにより抗縮付勢が生じ、この抗縮付勢は第一連結体3及び第二連結体4夫々を互いに離反方向に付勢する付勢力となる。
以上の構成からなる相対移動付勢装置Sを本体部1と重合部2とのスライド構造部に設ける場合、第一連結体3の枢着連結部3aを本体部1(ガイド部材31)に回動自在に枢着連結するとともに、第二連結体4の枢着連結部4aを重合部2(スライド部材32)に回動自在に枢着連結する。
この状態で、本体部1に対して重合部2を所定長スライド移動させるまでは、重合部2が重合閉塞位置まで自動的に戻りスライド移動する戻り付勢が生じ、所定長スライドさせると逆にスライド開放位置まで自動的に進みスライド移動する進み付勢が生じることになる(図16,17,18参照)。
本実施例は上述のように構成したから、前述した従来例で使用される第一連結体3と第二連結体4とのスライドを可能とし且つ付勢体(コイルバネ)を支承するシャフトが不要となるから、従来、作動時に生じていたシャフトに付勢体が擦れる際の雑音が生じず、しかも、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの耐久性を向上することができ、また、スライド構造における円滑なスライドが達成されることになり、そして更に、前述したようにシャフトが不要となり、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの組み付けは装置本体(例えば第一連結体3と第二連結体4)の組み付けによって達成されることになる為、組み立てが極めて簡易となりコスト安となる。
また、本実施例は、付勢体隠蔽支承部12,13により第一付勢体8A及び第二付勢体8Bにゴミが付着したり、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bが外部構造物(例えばフレキシブル配線やスライド装置を構成する板金など)に接触したりすることが防止でき、更に、防水効果も達成され、この点においても第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの耐久性を向上することができ、しかも、従来、第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの周辺に付与していたグリスが不要若しくは最小限で良いから組み立てが極めて簡易に行なえコスト安になる。
また、本実施例は、連結体5の第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7がスライド部14,15のガイドとして機能する為、部品の機能兼用により必要最小限の部品での構成が可能となり、軽量コンパクト化が確実に達成されることになる。
また、第一付勢体隠蔽支承部12,13に設けたスライド部14,15と、該スライド部14,15が摺動する連結体5の第一付勢体連設部6及び第二付勢体連設部7との摺動部位を合成樹脂製の部材で構成したから、円滑なスライドが達成され、しかも、この点においても作動時(スライド時)に雑音が生じることはない。
また、本実施例は、第一付勢体隠蔽支承部12及び第二付勢体隠蔽支承部13は扁平薄型ケース状であるから、この点においても、より一層相対移動付勢装置自体及び相対移動付勢装置を具備せしめる例えば電子機器の軽量コンパクト化が達成されることになる。
また、本実施例は、連結体5の第一付勢体連設部6,第一連結体3の付勢体連設部10同士間に第一付勢体8Aは複数並設されており、第一付勢体8A同士の間に配され該第一付勢体8A同士の当接を防止する当接阻止体20を第一付勢体隠蔽支承部12に設けるとともに、連結体5の第二付勢体連設部7,第二連結体4の付勢体連設部11同士間に第二付勢体8Bは複数並設されており、第二付勢体8B同士の間に配され該第二付勢体8B同士の当接を防止する当接阻止体21を第二付勢体隠蔽支承部13に設けたから、第一付勢体8A同士及び第二付勢体8B同士の接触が確実に防止されることになるから、この点においても第一付勢体8A及び第二付勢体8Bの耐久性を飛躍的に向上することができる。
また、本実施例は、第一付勢体8Aの戻り付勢に抗してスライド部14をスライドさせた所定位置にて、連結体5に設けた第一係止部16に抜け止め係止する第一抜け止め係止部18を、第一連結体3に設けるとともに、第二付勢体8Bの戻り付勢に抗してスライド部15をスライドさせた所定位置にて、連結体5に設けた第二係止部17に抜け止め係止する第二抜け止め係止部19を、第二連結体4に設けたから、この第一係止部16及び第二係止部17に対して第一抜け止め係止部18及び第二抜け止め係止部19を抜け止め係止させるだけで装置本体の組み立てが完了することになる為、組み立てが極めて簡易に行なえることになり、量産性が飛躍的に向上することになり、しかも、コスト安となる。
また、本実施例は、第一部材1に連結する第一連結体3と、第二部材2に連結する第二連結体4と、第一連結体3及び第二連結体4が互いに離反方向に付勢を伴いスライド自在に連結する連結体5とを有し、連結体5に設けられる第一付勢体連設部6に一端部を連設する第一付勢体8Aの他端部を連設する付勢体連設部10を第一連結体3に設けるとともに、連結体5に設けられる第二付勢体連設部7に一端部を連設する第二付勢体8Bの他端部を連設する付勢体連設部11を第二連結体4に設け、第一付勢体8Aの外方に配され該第一付勢体8Aを隠蔽状態で支承し得る第一付勢体隠蔽支承部12を第一連結体3に設けるとともに、第二付勢体8Bの外方に配され該第二付勢体8Bを隠蔽状態で支承し得る第二付勢体隠蔽支承部13を第二連結体4に設け、第一付勢体隠蔽支承部12に、連結体5の第一付勢体連設部6をガイドとしてスライド自在に連結するスライド部14を設けるとともに、第二付勢体隠蔽支承部13に、連結体5の第二付勢体連設部7をガイドとしてスライド自在に連結するスライド部15を設けて、連結体5に第一連結体3及び第二連結体4をスライド自在に連結するように構成したから、第一連結体3と第二連結体4とのピッチを短くすることができて相対移動付勢装置S自体のコンパクト化を簡易且つ確実に達成できる為、ひいては該相対移動付勢装置Sを具備せしめる例えば電子機器のコンパクト化を達成することができ、しかも、第一連結体3及び第二連結体4夫々の耐久性も飛躍的に向上し得ることになる。
また、本実施例は、前述した相対移動付勢装置Sを具備せしめる第一部材1と第二部材2の連結部位(相対移動構造部)として、本体部1に対して重合面に沿って重合部2をスライド移動せしめるスライド構造部を採用しているが、例えば本体部1に対して重合部2を相対的に重合面に対して略平行に回動自在とする回動構造部を採用しても良い。
具体的には、本実施例では回動構造部として前述したスライド構造部の下部若しくは上部のいずれか一方に組み込まれる回動構造部を採用し、この回動構造部に前述した相対移動付勢装置を具備せしめることも可能である。尚、スライド構造部を具備しない単なる回動構造部のみの本体部1と重合部2との相対移動構造部に本実施例に係る相対移動付勢装置Sを具備せしめても良い。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の使用状態説明図である。 本実施例を示す斜視図である。 本実施例の動作説明図である。 本実施例を示す分解斜視図である。 本実施例の動作説明図である。 本実施例の説明断面図である。 本実施例に係る要部の斜視図である。 本実施例に係る要部の断面図である。 本実施例に係る要部の端面図である。 本実施例に係る要部の説明断面図である。 別実施例に係る要部の説明断面図である。 本実施例に係る要部の平面図である。 本実施例に係る要部の端面図である。 本実施例に係る要部の説明斜視図である。 別実施例に係る要部の説明斜視図である。 本実施例の概略動作説明図である。 本実施例の概略動作説明図である。 本実施例の概略動作説明図である。
1 第一部材
2 第二部材
3 第一連結体
4 第二連結体
5 連結体
第一付勢体連設部
6c 凸条
第二付勢体連設部
7c 凸条
8A 第一付勢体
8B 第二付勢体
10 付勢体連設部
11 付勢体連設部
12 付勢体隠蔽支承部・第一付勢体隠蔽支承部
13 第二付勢体隠蔽支承部
14 スライド部
14a 凹条
15 スライド部
15a 凹条
16 第一係止部
17 第二係止部
18 第一抜け止め係止部
19 第二抜け止め係止部
20 当接阻止体
21 当接阻止体

Claims (8)

  1. 相対移動自在に連結する第一部材と第二部材との相対移動を付勢する相対移動付勢装置であって、前記第一部材に連結する第一連結体と、前記第二部材に連結する第二連結体と、前記第一連結体及び前記第二連結体が互いに離反方向に付勢を伴いスライド自在に連結する連結体とを有し、前記連結体に設けられる第一付勢体連設部に一端部を連設して並設状態となる複数の第一付勢体の他端部を連設する付勢体連設部を前記第一連結体に設けるとともに、前記連結体に設けられる第二付勢体連設部に一端部を連設して並設状態となる複数の第二付勢体の他端部を連設する付勢体連設部を前記第二連結体に設け、前記第一付勢体の外方にして上側及び下側に配される薄板状体を有し該第一付勢体を隠蔽状態で支承し得る薄型ケース状の第一付勢体隠蔽支承部を前記第一連結体に設けるとともに、前記第二付勢体の外方にして上側及び下側に配される薄板状体を有し該第二付勢体を隠蔽状態で支承し得る薄型ケース状の第二付勢体隠蔽支承部を前記第二連結体に設け、前記第一連結体と前記連結体とを離反方向に付勢する前記第一付勢体の付勢作用時に該第一付勢体の外方への変形を阻止するように前記第一付勢体隠蔽支承部は構成されるとともに、前記第二連結体と前記連結体とを離反方向に付勢する前記第二付勢体の付勢作用時に該第二付勢体の外方への変形を阻止するように前記第二付勢体隠蔽支承部は構成されており、前記第一付勢体隠蔽支承部に、前記連結体の前記第一付勢体連設部をガイドとしてスライド自在に被嵌連結するスライド部を設けるとともに、前記第二付勢体隠蔽支承部に、前記連結体の前記第二付勢体連設部をガイドとしてスライド自在に被嵌連結するスライド部を設けて、前記連結体に前記第一連結体及び前記第二連結体をスライド自在に連結するように構成し、前記第一付勢体の戻り付勢に抗して前記第一付勢体隠蔽支承部の前記スライド部を前記第一付勢体連設部に対してスライドさせた所定位置にて、前記連結体に設けた第一係止部に抜け止め係止する第一抜け止め係止部を前記第一付勢体隠蔽支承部に設けるとともに、前記第二付勢体の戻り付勢に抗して前記第二付勢体隠蔽支承部の前記スライド部を前記第二付勢体連設部に対してスライドさせた所定位置にて、前記連結体に設けた第二係止部に抜け止め係止する第二抜け止め係止部を前記第二付勢体支承部に設けたことを特徴とする相対移動付勢装置。
  2. 前記第一付勢体隠蔽支承部の内面にして前記第一付勢体の支承面には複数の凹条が並設されるとともに、前記第二付勢体隠蔽支承部の内面にして前記第二付勢体の支承面には複数の凹条が並設されており、前記第一付勢体隠蔽支承部の前記凹条同士の間の部位は隣接する前記第一付勢体同士の当接を防止する当接阻止体として設けられるとともに、前記第二付勢体隠蔽支承部の前記凹条同士の間の部位は隣接する前記第二付勢体同士の当接を防止する当接阻止体として設けられ、前記第一付勢体隠蔽支承部の前記凹条に形状が合致して該第一付勢体隠蔽支承部の前記スライド部におけるスライドをガイドする凸条を前記連結体の前記第一付勢体連設部に設けるとともに、前記第二付勢体隠蔽支承部の前記凹条に形状が合致して該第二付勢体隠蔽支承部の前記スライド部におけるスライドをガイドする凸条を前記連結体の前記第二付勢体連設部に設けたことを特徴とする請求項1記載の相対移動付勢装置。
  3. 前記第一付勢体及び前記第二付勢体はコイルスプリングであることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置。
  4. 前記第一連結体及び前記第二連結体は合成樹脂製であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置。
  5. 前記連結体は合成樹脂製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置。
  6. 操作部等を配設した前記第一部材と、ディスプレイ部等を配設した前記第二部材とを相対移動自在に連結する相対移動構造部に請求項1〜のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置を設けたことを特徴とする電子機器。
  7. 操作部等を配設した前記第一部材と、この第一部材に重合配設されディスプレイ部等を配設した前記第二部材とを重合面方向にスライド移動自在に連結する相対移動構造部に請求項1〜のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置を設けたことを特徴とする電子機器。
  8. 操作部等を配設した前記第一部材と、この第一部材に重合配設されディスプレイ部等を配設した前記第二部材とを相対的に重合面に対して略平行に回動自在に連結する相対移動構造部に請求項1〜のいずれか1項に記載の相対移動付勢装置を設けたことを特徴とする電子機器。
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