JP4657957B2 - 画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等に好適に用いられる画像形成方法に関する。
地球環境保護の観点から、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等の画像形成に於いても省エネ化が強く求められている。
乾式トナーを用いた電子写真法、静電記録法、静電印刷法等の画像形成では、定着工程で多くの電力を使用しており、定着の省エネ化が重要となっている。
従来から、加熱と加圧を同時に行うローラ定着方式が多用されてきたが、この方式ではローラを加熱するための時間が必要であり、クイックスタートさせるためには待機時もある程度加熱しておく必要があり、消費電力を高める大きな要因となっていた。近年、ローラの薄肉化やベルトの採用により加熱部材の熱容量を低下させ、待機時の設定温度を低下させたり、待機時に過熱しない技術が開発されてきたが、これらの熱伝導を利用した接触加熱方法の欠点として、紙などの記録媒体も加熱するために消費電力が多くなるという問題がある。
一方、フラッシュ定着やレーザー定着、マイクロ波定着、高周波定着といった非接触定着法はトナーを選択的に加熱することができ、さらにクイックスタートも可能であるという利点があるものの、溶融したトナーが加圧されないため中〜高速での定着性が劣るという欠点がある。この欠点を改善するために、低分子量の結着樹脂を用いることが提案されているが、充分な定着性能が得られていないのが現状である。さらに、特許文献1では融点が30℃〜100℃かつ平均分子量1000以下のワックスを結着成分として用いる低温定着対応トナーが提案されており、非接触定着法でも優れた定着性を示したが、定着画像を擦るとトナーが擦り取られるという欠点を有する。この欠点はトナー自体の硬度不足に起因すると考えられるが、実使用上の弊害として、たとえば定着画像を洋服で擦った場合に洋服が汚れてしまうという問題を生じ、このようなトナーが実用化されなかった大きな要因となっていると推測される。
特許第2568195号公報
従って、上記従来技術に鑑みて、本発明は、トナーを選択的に加熱し、さらにクイックスタートも可能であるフラッシュ定着やレーザー定着、マイクロ波定着、高周波定着といった非接触定着法においても中〜高速で充分な定着性を与え、かつ定着画像を擦ったときのトナーによる汚れを改善した画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題に鑑み鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得た。
即ち、特定の溶融粘度と強度を有するワックスと、ワックスより分子量が高くワックスと相溶性を有する樹脂を特定の比率で配合することにより上記課題を克服できることを見出した。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下のとおりである。即ち、
(1)「少なくとも、ワックスと、該ワックスと相溶性を有する結着樹脂を含有するトナーを用いて定着媒体に画像を定着する段階を含む画像形成方法において、前記ワックスは90℃における溶融粘度が50mPa・s以下であり、25℃における針入度が4以下であり、前記トナーの前記ワックス比率は、前記結着樹脂とワックスを母数として、40重量%以上であり、前記トナーによる未定着トナー像の前記定着媒体への定着の際に、該定着媒体の該定着トナー付着(転写)部分に対し非接触の加熱定着手段でトナーを加熱し(溶融)定着させる段階を含むことを特徴とする画像形成方法」、
(2)「少なくとも、ワックスと、該ワックスと相溶性を有する結着樹脂を含有するトナーを用いて定着媒体に画像を定着する段階を含む画像形成方法において、前記ワックスは90℃における溶融粘度が50mPa・s以下であり、25℃における針入度が4以下であり、前記トナーの前記ワックス比率は、前記結着樹脂とワックスを母数として、40重量%以上であり、前記結着樹脂は前記ワックスと非相溶の樹脂を含まず、前記トナーによる未定着トナー像の前記定着媒体への定着の際に、該定着媒体の該定着トナー付着(転写)部分に対し非接触の加熱定着手段でトナーを加熱し(溶融)定着させる段階を含むことを特徴とする画像形成方法」、
(3)「前記トナーが、表面に樹脂微粒子及び/あるいは疎水化処理された無機微粒子を有することを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の画像形成方法」、
(4)「前記トナーが、高周波により発熱する物質を含有し、前記加熱定着手段が、高周波加熱手段であることを特徴とする画像形成方法」、
(5)「前記トナーが、マイクロ波により発熱する物質を含有し、前記加熱定着手段が、マイクロ波加熱手段であることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の画像形成方法」、
(6)「前記トナーが、レーザーの波長領域に吸収を持つ物質を含有し、前記加熱定着手段が、レーザー加熱手段であることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の画像形成方法」、
(7)「前記トナーが、フラッシュ光源の波長領域に吸収を持つ物質を含有し、前記加熱定着手段が、フラッシュ加熱であることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載の画像形成方法」、
(8)「前記ワックスの融点が40℃〜100℃であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載の画像形成方法」、
(9)「前記ワックスがキャンデリラワックス、カルナウバワックス、合成エステルワックスの少なくとも1種類を含有することを特徴とする前記第(1)項乃至第(8)項のいずれかに記載の画像形成方法」、
(10)「前記ワックスに相溶する樹脂の重量平均分子量が5000〜100000であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(9)項のいずれかに記載の画像形成方法」、(11)「前記ワックスと相溶する前記樹脂が、環状オレフィン樹脂であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(10)項のいずれかに記載の画像形成方法」、
(12)「前記トナーが、顔料分散性改善のための加工顔料を含有するものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(11)項のいずれかに記載の画像形成方法」によって達成される。
以下の詳細かつ具体的な説明から明らかなように、本発明により、トナー中に強度に優れ、低温で急激に粘度低下するワックスを高濃度で含有し、ワックスよりさらに強度に優れる樹脂成分を配合することにより、非接触定着でも充分な定着性を与えるとともに定着画像を擦ったときのトナーによる汚れ(例えば洋服等を汚す等)のない画像形成方法を提供することができるという極めて優れた効果を奏するものである。
以下、本発明ついてより詳細に説明する。
本発明の画像形成方法で用いられるトナーに配合するワックスは90℃における溶融粘度が50mPa・s以下であり、25℃における針入度が4以下である低溶融粘度で強度に優れるワックスであり、融点が40℃〜100℃であり、結着成分中に40重量%以上配合することが定着性の点から好ましい。90℃における溶融粘度が50mPa・s以上の場合、融点100℃以上の場合、ワックスの配合量が結着成分中に40重量%以下である場合は充分な定着性が得られないことがある。25℃におけるワックスの針入度が4以下である場合やワックスの融点が40℃以下である場合は、定着画像を擦ったときのトナーによる汚れが許容範囲外となることがある。
これらの条件を満たすワックスを具体的に挙げると、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ライスワックス、モンタンワックス等の天然ワックス類、低分子量ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス等の合成炭化水素系ワックス、高級脂肪酸と高級アルコールからなる合成エステルワックス等及びこれらの各種変性ワックス等が挙げられる。これらのうち、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、合成エステルワックスが上記特性の点から特に好ましい。これらは、2種以上を混合して用いることもできる。
結着成分としてワックスとともに配合する樹脂は、ワックスと相溶/非相溶いずれも用いることが可能であるが、着色度や色特性の点から相溶性樹脂のほうが好ましい。
ワックスと相溶する樹脂としてはオレフィン系の樹脂、特に環状オレフィン樹脂(エチレン−ノルボルネン共重合体)が硬度の点から好ましい。また、樹脂の重量平均分子量が5000〜100000であることがトナー硬度と定着性のバランスから好ましい。
ワックスと相溶しない樹脂としては、従来公知のトナー用結着樹脂が使用可能である。例えば、スチレン、パラクロレスチレン、ビニルトルエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸 2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸 2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸 2−クロロエチル、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリアミド、(メタ)アクリル酸、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルメチルケトン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、ブタジエン等の単量体の重合体、又は、これら単量体の2種類以上からなる共重合体、あるいはそれらの混合物が挙げられる。
その他ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、芳香族系石油樹脂などが単独あるいは混合して使用できる。
本発明の画像形成方法で用いられるトナーに使用される着色剤としては、公知のものを用いることが可能であり、以下にその例を示す。
黒色顔料:カーボンブラック(オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、等);アニリンブラックのようなアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物。
黄色顔料:カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキ。
橙色顔料:モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGK。
赤色顔料:ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B。
紫色顔料:ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ。
青色顔料:コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC。
緑色顔料:クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、
等がある。これらの顔料は分散性向上のため、フラッシングやマスターバッチ処理することが好ましい。
また染着により着色する場合には油溶性染料や分散染料を用いることが好ましいこれらは、1種または2種以上、使用することができる。
本発明の画像形成方法で用いられるトナー中に含有させる帯電制御剤としては、ニグロシン、炭素数2〜16のアレキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料(例えば、C.I.Basic Yello 2(C.I.41000) C.I.Basic Yello 3、C.I.Basic Red 1(C.I.45160)、C.I.Basic Red 9(C.I.42500)、C.I.Basic Violet 1(C.I.42535)、C.I.Basic Violet 3(C.I.42555)、C.I.Basic VIolet 10(C.I.45170)、C.I.Basic Violet 14(C.I.42510)、C.I.Basic Blue 1(C.I.42025)、C.I.Basic Blue 3(C.I.51005)、C.I.Basic Blue 5(C.I.42140)、C.I.Basic Blue 7(C.I.42595)、C.I.Basic Blue 9(C.I.52015)、C.I.Basic Blue 24(C.I.52030)、C.I.Basic Blue 25(C.I.52025)、C.I.Basic Blue 26(C.I.44045)、C.I.Basic Green 1(C.I.42040)、C.I.Basic Green 4(C.I.42000)など、これらの塩基性染料のレーキ 顔料、C.I.Solvent Black 8(C.I.26150)、ベンゾイルメチルーヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルクロライド、等の4級アンモニウム塩あるいは、ジブチル又はジオクチルなどのジアルキル錫化合物、ジアルキル錫ボレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153号公報、同43−27596号公報、同44−6397号公報、同45−26478号公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭55−42752号公報、特公昭59−7385号公報)に記載されているサルチル酸、ジアルキルサルチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn、Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料が挙げられる。
本発明の画像形成方法で高周波定着やマイクロ波定着が用いられる場合は、トナー中に高周波やマイクロ波によって発熱する物質を含有させることが好ましい。
高周波、マイクロ波加熱の熱出力P(W/cm)は下記式で表される。
Figure 0004657957
ここで、σ:導電率(S/m)、E:電界強度(V/m)、f:周波数(Hz)、ε:真空の誘電率(F/m)、εr’’:物質の誘電損失、μ:真空の透磁率(H/m)、μr’’:物質の磁気損失、H:磁界強度(A/m)
従って、導電率、誘電損失(比誘電率×tanδ)、磁気損失の大きな物質をトナー中に含有させることが好ましいことになる。
具体的には、微粉体として磁性体微粒子、カーボンブラック、各種金属粉、PZT、BaTiO3、Co23、MnO等があり、液体としてはメタノール、エチレングリコール、水等がある。誘電損失の大きい樹脂材料としては、軟質塩化ビニール、フェノール樹脂、ナイロン6、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等がある。
本発明の画像形成方法でレーザー加熱定着、あるいはフラッシュ加熱定着が用いられる場合は、トナー中にこれらの光源の波長領域に吸収を持つ物質を含有させることによりトナーの内部から発熱し、効率よい定着を行うことができる。例えばフラッシュ定着でキセノンランプやハロゲンランプを用いた場合は、赤外に吸収を持つカーボン等の各種顔料や染料、赤外線吸収剤等である。
赤外線吸収剤(IR吸収剤)としては、公知の赤外線吸収剤を用いることができ、例えば、シアニン化合物、メロシアニン化合物、ベンゼンチオール系金属錯体、メルカプトフェノール系金属錯体、芳香族ジアミン系金属錯体、ジイモニウム化合物、アミニウム化合物、ニッケル錯体化合物、フタロシアニン系化合物、アントラキノン系化合物、ナフタロシアニン系化合物等を用いることができる。具体的には、金属錯体系赤外線吸収剤(三井化学社製:SIR−130,SIR132)、ビス(ジチオベンジル)ニッケル(みどり化学社製:MIR−101)、ビス[1,2−ビス(p−メトキシフェニル)−1,2−エチレンジチオレート]ニッケル(みどり化学社製:MIR−102)、テトラ−n−ブチルアンモニウムビス(シス−1,2−ジフェニル−1,2−エチレンジチオレート)ニッケル(みどり化学社製:MIR−1011)、テトラ−n−ブチルアンモニウムビス[1,2−ビス(p−メトキシフェニル)−1,2−エチレンジチオレート]ニッケル(みどり化学社製:MIR−1021)、ビス(4−tert−1,2−ブチル−1,2−ジチオフェノレート)ニッケル−テトラ−n−ブチルアンモニウム(住友精化社製:BBDT−NI)、シアニン系赤外線吸収剤(富士写真フィルム社製:IRF−106,IRF−107)、無機塩系赤外線吸収剤(帝国化学産業社製:NIR−AM1)、インモニウム化合物(日本カーリット社製:CIR−1080,CIR−1081)、アミン由来の窒素カチオン化合物であるアミニウム系化合物(日本化薬社製:IRG−002,IRG−003)、ポリメチン系化合物(日本化薬社製:IR−820B)、ジインモニウム系化合物(日本化薬社製:IRG−022,IRG−023)、ジアニン化合物(日本化薬社製:CY−2,CY−4,CY−9)、可溶性フタロシアニン(日本触媒社製:TX−305A)等を用いることができる。
本発明においてIR吸収剤は単独で使用されても、2種類以上組み合わせて使用されてもよい。カラートナーとする場合は、光消色型のIR吸収剤を用いることが色調の点で好ましく行われる。
レーザーの波長領域に吸収を持つ物質やフラシュ光源の波長領域に吸収を持つ物質の種類により吸収剤は異なる。要は使用する光源の波長にあった光吸収スペクトルを持つ物質をトナーの色調を考慮してトナー中に配合するということである。ただし、現状のフラシュ加熱定着では主にキセノンランプやハロゲンランプが用いられており、赤外線吸収剤が有効であり、現在一般的に用いられている半導体レーザーにも赤外線吸収剤は有効である。
本発明の画像形成方法で用いられるトナーはワックスを多く配合しているため、流動性や現像性、転写性、耐熱保存性が劣る傾向にあり、シリカ、酸化チタン、アルミナ、SiC等の無機微粒子の疎水化処理品や樹脂微粒子を外添することが好ましい。
トナーの作成法は従来公知の混練/粉砕法やスプレードライ法、転相乳化法、ポリマー懸濁法等が用いられる。
トナー材料を混練し微分散する方法としては、2本ロール、バンバリーミキサーや連続式の2軸押出し機、例えば神戸製鋼所社製KTK型2軸押出し機、東芝機械社製TEM型2軸押出し機、KCK社製2軸押出し機、池貝鉄工社製PCM型2軸押出し機、栗本鉄工所社製KEX型2軸押出し機や、連続式の1軸混練機、例えばブッス社製コ・ニーダ等が使用できるが、溶融粘度が低い場合は過熱したボールミル、ビーズミル、振動ミル等のメディアを用いた分散装置なども好適に用いられる。なお、トナー材料に溶剤を加え粘度を低下させた場合にもこれらのメディアを用いた分散装置が好適に用いられる。混練(分散)物は粉砕法やスプレードライ法、転相乳化法、ポリマー懸濁法等公知の方法で粒子化されるが、トナーの粒径は、体積平均粒径で3〜15μm程度が好適である。
(画像定着方法及び画像定着装置)
マイクロ波定着としては2450MHz、出力100〜1000Wのマグネトロンが好適に用いられる。
高周波定着としては10〜300MHz(好ましくは6〜80MHz)、出力500〜2000W程度が好適に用いられる。
レーザー定着で用いるレーザーは固体レーザー、液体レーザー、気体レーザー、半導体レーザー等あるが、小型化や信頼性の点で半導体レーザーが優れている。
フラッシュ定着では、例えばキセノン、ネオン、アルゴン、クリプトンランプ等の発光強度の高い光をトナー像に0.1〜3ミリ秒照射し、0.5〜5ジュール/cm程度の熱量を与えて、トナー像を溶融定着させることが好ましい。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
キャンデリラワックス(融点69℃、90℃における溶融粘度11.2mPa・s、針入度1.1)60重量部、環状オレフィン樹脂(Ticona社製 TOPAS TM 重量平均分子量1万、Tg64℃)40重量部、カーボンブラックマスターバッチ(リーガル400R:50重量部、カルナウバワックス:30重量部、重量平均分子量1万の環状オレフィン樹脂(Ticona社製 TOPAS TM):20重量部を3本ロールミルにて混練品)16重量部、磁性体微粒子(戸田工業(株)製EPT1000)50重量部、サリチル酸鉄化合物(X-11)2重量部を100℃に加熱したビーズミル(2mmφジルコニアビーズ使用)で1時間分散した後、溶融分散物を冷却した後、ロートプレックスにて1mm以下に粗粉砕し、次いでスクラムジェットにて微粉砕した後、エルボージェットで分級を行い粒径6μmの黒色微粉体を得た。この黒色微粉体100重量部に平均粒径0.1μmのナイロン6からなる樹脂微粒子3重量部および疎水性シリカ(ヘキサメチルシラザンで疎水化処理を行った1次粒径0.02μmの微粒子)1重量部をQ型ミキサー(三井鉱山社製 型式Q20)を用い4000rpmで2分間撹拌した後、さらに疎水性シリカ(ヘキサメチルシラザンで疎水化処理を行った1次粒径0.02μmの微粒子)1重量部と疎水性酸化チタン(イソブチルトリメトキシシランで表面処置を行ったルチル型酸化チタン微粒子)0.7重量部をQ型ミキサーにて2000rpmで1分間撹拌し外添処理を行い黒色トナーを得た。
このトナー5重量部と平均粒径50μmのフェライト粒子にシリコン樹脂をコーティングしたキャリア95重量部を混合し現像剤を作成し、定着装置を除去した市販の複写機にて未定着画像を作成した。トナーの付着量は0.6mg/cm2とした。
<評価>
以下に示す高周波定着及びマイクロ波定着実験機にて定着性の評価を行った。
さらに、未定着画像のトナー層表面に薄いフッ素樹脂フィルムを乗せてトナーが充分定着する温度にて定着を行った後、フィルムを剥がし、スミア試験器(摩擦試験機I型、JIS L0823、摩擦子径:15φ)の摩擦子に、25×25mm程度の白綿布(JIS L0803 綿3号)を繊維方向が摩擦子の可動方向と水平になるように両面テープで貼り付けた。そして、前記定着画像を5往復、連続動作にて擦った。
白綿布をはがし、画像が付着している摩擦子跡における任意の3箇所の画像濃度を、分光計(「X−Rite社製、938 スペクトロデンシトメータ」を用いて測定し、その平均値をスミアIDとした。このスミアIDが低いほど定着画像を擦ったときのトナーによる汚れが少なく、0.15以下であれば実使用上許容できる。
高周波定着
周波数40MHz、出力1KWの条件で定着を行ったところ、5秒で良好な定着画像が得られた。定着性の評価はテープ剥離法にて行った(テープ剥離後の画像濃度が、初期の90%以上であれば定着したとした。)。
マイクロ波定着
周波数2450MHz、出力500Wのマグネトロンを用いて定着を行ったところ、1秒で良好な定着画像が得られた。定着性の評価はテープ剥離法にて行った。
スミア評価
スミアIDは0.11と良好であった。
(実施例2)
実施例1におけるキャンデリラワックスをカルナウバワックス(融点83℃、90℃における溶融粘度35.1mPa・s、針入度0.8)に変えた以外は、実施例1と同様の処方、トナー化、評価を行った。
高周波定着では、8秒で良好な定着画像が得られた。
マイクロ波定着では、2秒で良好な定着画像が得られた。
スミアIDは0.09と良好であった。
(実施例3)
実施例1におけるキャンデリラワックスを合成エステルワックス(融点83℃、90℃における溶融粘度27.9mPa・s、針入度0.5:日本油脂(株)製 ニッサンエレクトール WEP-5)に変えた以外は、実施例1と同様の処方、トナー化、評価を行った。
高周波定着では、7秒で良好な定着画像が得られた。
マイクロ波定着では、2秒で良好な定着画像が得られた。
スミアIDは0.10と良好であった。
参考例1
実施例1における環状オレフィン樹脂をポリエステル樹脂(重量平均分子量7000、Tg60℃)に変えた以外は、実施例1と同様の処方、トナー化、評価を行った。
高周波定着では、4秒で良好な定着画像が得られた。
マイクロ波定着では、1秒で良好な定着画像が得られた。
スミアIDは0.12と良好であった。
(実施例
実施例1におけるキャンデリラワックスの配合量60重量部を80重量部に、環状オレフィン樹脂を重量平均分子量10万、Tg65℃のものに変え、配合量を20重量部に変えた以外は、実施例1と同様の処方、トナー化、評価を行った。
高周波定着では、6秒で良好な定着画像が得られた。
マイクロ波定着では、1秒で良好な定着画像が得られた。
スミアIDは0.10と良好であった。
(比較例1)
実施例1におけるキャンデリラワックスをポリエチレンワックス(融点107℃、90℃における溶融粘度65.8mPa・s、針入度1.3:東洋ペトロライト社製 ポリワックス850)に変え、ビーズミルの加熱温度を120℃とした以外は、実施例1と同様の処方、トナー化、評価を行った。
高周波定着では、定着するのに22秒かかってしまった。
マイクロ波定着では、定着するのに4秒かかってしまった。
スミアIDは0.12と良好であった。
(比較例2)
実施例1におけるキャンデリラワックスをパラフィンワックス(融点75℃、90℃における溶融粘度11.1mPa・s、針入度8.3)に変えた以外は、実施例1と同様の処方、トナー化、評価を行った。
高周波定着では、6秒で良好な定着画像が得られた。
マイクロ波定着では、1秒で良好な定着画像が得られた。
スミアIDは0.21と許容範囲外であった。
(比較例3)
実施例1におけるキャンデリラワックスの配合量60重量部を30重量部に、環状オレフィン樹脂の配合量を70重量部に変えた以外は、実施例1と同様の処方、トナー化、評価を行った。
高周波定着では、定着するのに55秒かかってしまった。
マイクロ波定着では、定着するのに10秒かかってしまった。
スミアIDは0.10と良好であった。
(比較例4)
フルカラートナー用ポリエステル樹脂(重量平均分子量10000、Tg60℃)を95重量部、キャンデリラワックス5重量部、カーボンブラックマスターバッチ(リーガル400R:50重量部、カルナウバワックス:30重量部、重量平均分子量1万の環状オレフィン樹脂:20重量部を3本ロールミルにて混練品)16重量部、磁性体微粒子(戸田工業(株)製EPT1000)50重量部、サリチル酸鉄化合物(X-11)2重量部を2本ロールミルで1時間混練した後、混練物を冷却した後、ロートプレックスにて1mm以下に粗粉砕し、次いでスクラムジェットにて微粉砕した後、エルボージェットで分級を行い粒径6μmの黒色微粉体を得た。この黒色微粉体100重量部に平均粒径0.1μmのソープフリー乳化樹脂微粒子(スチレン−アクリル酸ブチル共重合体:Tg=62℃)3重量部および疎水性シリカ(ヘキサメチルシラザンで疎水化処理を行った1次粒径0.02μmの微粒子)1重量部をQ型ミキサー(三井鉱山社製 型式Q20)を用い4000rpmで2分間撹拌した後、さらに疎水性シリカ(ヘキサメチルシラザンで疎水化処理を行った1次粒径0.02μmの微粒子)1重量部と疎水性酸化チタン(イソブチルトリメトキシシランで表面処置を行ったルチル型酸化チタン微粒子)0.7重量部をQ型ミキサーにて2000rpmで1分間撹拌し外添処理を行い、通常のカラートナーに近い黒色トナーを得た。このトナーを用いて、実施例1と同様に現像剤を作成し、評価を行った。
高周波定着では、60秒でも充分な定着製が得られなかった。
マイクロ波定着では、定着するのに20秒かかってしまった。
スミアIDは0.09と良好であった。
(実施例
キャンデリラワックス(融点69℃、90℃における溶融粘度11.2mPa・s、針入度1.1)60重量部、環状オレフィン樹脂(重量平均分子量1万、Tg64℃)40重量部、カーボンブラックマスターバッチ(リーガル400R:50重量部、カルナウバワックス:30重量部、重量平均分子量1万の環状オレフィン樹脂:20重量部を3本ロールミルにて混練品)16重量部、赤外線吸収剤SIR-130(三井化学(株)製)1重量部、サリチル酸鉄化合物(X-11)2重量部を100℃に加熱したビーズミル(2mmφジルコニアビーズ使用)で1時間分散した後、溶融分散物を冷却した後、ロートプレックスにて1mm以下に粗粉砕し、次いでスクラムジェットにて微粉砕した後、エルボージェットで分級を行い粒径6μmの黒色微粉体を得た。この黒色微粉体100重量部に平均粒径0.1μmのソープフリー乳化樹脂微粒子(スチレン-アクリル酸ブチル共重合体:Tg=62℃)3重量部および疎水性シリカ(ヘキサメチルシラザンで疎水化処理を行った1次粒径0.02μmの微粒子)1重量部をQ型ミキサー(三井鉱山社製 型式Q20)を用い4000rpmで2分間撹拌した後、さらに疎水性シリカ(ヘキサメチルシラザンで疎水化処理を行った1次粒径0.02μmの微粒子)1重量部と疎水性酸化チタン(イソブチルトリメトキシシランで表面処置を行ったルチル型酸化チタン微粒子)0.7重量部をQ型ミキサーにて2000rpmで1分間撹拌し外添処理を行い黒色トナーを得た。
このトナー5重量部と平均粒径50μmのフェライト粒子にシリコン樹脂をコーティングしたキャリア95重量部を混合し現像剤を作成し、定着装置を除去した市販の複写機にて未定着画像を作成した。トナーの付着量は0.6mg/cm2とした。
<評価>
以下に示すレーザー定着及びフラッシュ定着実験機にて定着性の評価と実施例1と同様の方法でスミア評価を行った。
レーザー定着
波長784nm、出力120mWの半導体レーザーを用いてロッドレンズにより照射領域幅0.3mm×長さ8mmに集光したものを並列に並べて定着するまでの時間を求めたところ1秒であった。なお、定着性の評価は、定着した幅が集光幅の0.3mmとなったときに定着したとした。
フラッシュ定着
発光強度約10J/cm2のキセノンランプを用いて線速を変化させて定着性を評価したところ、線速320mm/sec以下で良好な定着画像が得られた。定着性の評価はテープ剥離法にて行った。
スミアIDは0.12と良好であった。
(実施例
実施例におけるキャンデリラワックスをカルナウバワックス(融点83℃、90℃における溶融粘度35.1mPa・s、針入度0.8)に変えた以外は、実施例と同様の処方、トナー化、評価を行った。
レーザー定着では、2秒で良好な定着画像が得られた。
フラッシュ定着では、線速230mm/sec以下で良好な定着画像が得られた。
スミアIDは0.10と良好であった。
(実施例
実施例におけるキャンデリラワックスを合成エステルワックス(融点83℃、90℃における溶融粘度27.9mPa・s、針入度0.5:日本油脂(株)製 ニッサンエレクトール WEP-5)に変えた以外は、実施例と同様の処方、トナー化、評価を行った。
レーザー定着では、2秒で良好な定着画像が得られた。
フラッシュ定着では、線速250mm/sec以下で良好な定着画像が得られた。
スミアIDは0.10と良好であった。
参考例2
実施例における環状オレフィン樹脂をポリエステル樹脂(重量平均分子量7000、Tg60℃)に変えた以外は、実施例と同様の処方、トナー化、評価を行った。
レーザー定着では、1秒で良好な定着画像が得られた。
フラッシュ定着では、線速340mm/sec以下で良好な定着画像が得られた。
スミアIDは0.13と良好であった。
(実施例
実施例におけるキャンデリラワックスの配合量60重量部を80重量部に、環状オレフィン樹脂を重量平均分子量10万、Tg65℃のものに変え、配合量を20重量部に変えた以外は、実施例と同様の処方、トナー化、評価を行った。
レーザー定着では、1秒で良好な定着画像が得られた。
フラッシュ定着では、線速300mm/sec以下で良好な定着画像が得られた。
スミアIDは0.10と良好であった。
(比較例5)
実施例におけるキャンデリラワックスをポリエチレンワックス(融点107℃、90℃における溶融粘度65.8mPa・s、針入度1.3:東洋ペトロライト社製 ポリワックス850)に変え、ビーズミルの加熱温度を120℃とした以外は、実施例と同様の処方、トナー化、評価を行った。
レーザー定着では、定着するのに5秒かかってしまった。
フラッシュ定着では、線速100mm/sec以下でないと定着しなかった。
スミアIDは0.12と良好であった。
(比較例6)
実施例におけるキャンデリラワックスをパラフィンワックス(融点75℃、90℃における溶融粘度11.1mPa・s、針入度8.3)に変えた以外は、実施例と同様の処方、トナー化、評価を行った。
レーザー定着では、1秒で良好な定着画像が得られた。
フラッシュ定着では、線速270mm/sec以下で良好な定着画像が得られた。
スミアIDは0.23と許容範囲外であった。
(比較例7)
実施例におけるキャンデリラワックスの配合量60重量部を30重量部に、環状オレフィン樹脂の配合量を70重量部に変えた以外は、実施例と同様の処方、トナー化、評価を行った。
レーザー定着では、定着するのに9秒かかってしまった。
フラッシュ定着では、線速60mm/sec以下でないと定着しなかった。
スミアIDは0.11と良好であった。
(比較例8)
フルカラートナー用ポリエステル樹脂(重量平均分子量10000、Tg60℃)を95重量部、キャンデリラワックス5重量部、カーボンブラックマスターバッチ(リーガル400R:50重量部、カルナウバワックス:30重量部、重量平均分子量1万の環状オレフィン樹脂:20重量部を3本ロールミルにて混練品)16重量部、赤外線吸収剤SIR-130(三井化学(株)製)1重量部、サリチル酸鉄化合物(X-11)2重量部を2本ロールミルで1時間混練した後、混練物を冷却した後、ロートプレックスにて1mm以下に粗粉砕し、次いでスクラムジェットにて微粉砕した後、エルボージェットで分級を行い粒径6μmの黒色微粉体を得た。この黒色微粉体100重量部に平均粒径0.1μmのソープフリー乳化樹脂微粒子(スチレン−アクリル酸ブチル共重合体:Tg=62℃)3重量部および疎水性シリカ(ヘキサメチルシラザンで疎水化処理を行った1次粒径0.02μmの微粒子)1重量部をQ型ミキサー(三井鉱山社製 型式Q20)を用い4000rpmで2分間撹拌した後、さらに疎水性シリカ(ヘキサメチルシラザンで疎水化処理を行った1次粒径0.02μmの微粒子)1重量部と疎水性酸化チタン(イソブチルトリメトキシシランで表面処置を行ったルチル型酸化チタン微粒子)0.7重量部をQ型ミキサーにて2000rpmで1分間撹拌し外添処理を行い、通常のカラートナーに近い黒色トナーを得た。このトナーを用いて、実施例と同様に現像剤を作成し、評価を行った。
レーザー定着では、定着するのに19秒かかってしまった。
フラッシュ定着では、線速30mm/sec以下でないと定着しなかった。
スミアIDは0.09と良好であった。

Claims (11)

  1. 少なくとも、ワックスと、該ワックスと相溶性を有する結着樹脂を含有するトナーを用いて定着媒体に画像を定着する段階を含む画像形成方法において、前記結着樹脂がエチレン−ノルボルネン共重合体であり、前記ワックスは90℃における溶融粘度が50mPa・s以下であり、25℃における針入度が4以下であり、前記トナーの前記ワックス比率は、前記結着樹脂とワックスを母数として、40重量%以上であり、前記トナーによる未定着トナー像の前記定着媒体への定着の際に、該定着媒体の該定着トナー付着(転写)部分に対し非接触の加熱定着手段でトナーを加熱し(溶融)定着させる段階を含むことを特徴とする画像形成方法。
  2. 少なくとも、ワックスと、該ワックスと相溶性を有する結着樹脂を含有するトナーを用いて定着媒体に画像を定着する段階を含む画像形成方法において、前記結着樹脂がエチレン−ノルボルネン共重合体であり、前記ワックスは90℃における溶融粘度が50mPa・s以下であり、25℃における針入度が4以下であり、前記トナーの前記ワックス比率は、前記結着樹脂とワックスを母数として、40重量%以上であり、前記結着樹脂は前記ワックスと非相溶の樹脂を含まず、前記トナーによる未定着トナー像の前記定着媒体への定着の際に、該定着媒体の該定着トナー付着(転写)部分に対し非接触の加熱定着手段でトナーを加熱し(溶融)定着させる段階を含むことを特徴とする画像形成方法。
  3. 前記トナーが、表面に樹脂微粒子及び/あるいは疎水化処理された無機微粒子を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 前記トナーが、高周波により発熱する物質を含有し、前記加熱定着手段が、高周波加熱手段であることを特徴とする画像形成方法。
  5. 前記トナーが、マイクロ波により発熱する物質を含有し、前記加熱定着手段が、マイクロ波加熱手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  6. 前記トナーが、レーザーの波長領域に吸収を持つ物質を含有し、前記加熱定着手段が、レーザー加熱手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  7. 前記トナーが、フラッシュ光源の波長領域に吸収を持つ物質を含有し、前記加熱定着手段が、フラッシュ加熱であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  8. 前記ワックスの融点が40℃〜100℃であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成方法。
  9. 前記ワックスがキャンデリラワックス、カルナウバワックス、合成エステルワックスの少なくとも1種類を含有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成方法。
  10. 前記ワックスに相溶する樹脂の重量平均分子量が5000〜100000であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成方法。
  11. 前記トナーが、顔料分散性改善のための加工顔料を含有するものであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の画像形成方法。
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