JP4654676B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の油圧制御装置に関し、特に、走行レンジのNレンジへの切り替え時に摩擦係合要素からの油圧を排出する機能を備えた自動変速機の油圧制御装置に関する。
特許文献1には、シフトレバーの動きに対してマニュアルバルブの動きを(R)−(N、P)−(D、3、2、L)の3モードにした自動変速機において、走行レンジのNレンジへの切替時に非係合状態にあるべき摩擦係合要素に残圧が発生することを抑止できるようにした油圧制御装置が開示されている。図16は、この種のマニュアルバルブの組み付け構造を表した図であり、ディテントレバー906上に溝を形成し、この溝にマニュアルバルブ902のスプール先端に取り付けたピンを係合してシフトレバーの動きをマニュアルバルブ902の動きに変換できるようにしている。
特開2003−287114号公報
特許文献1の構成では、コントロールシャフト905とマニュアルバルブ902の距離をある程度短くしなければならない。両者を近づけるためにはコントロールシャフト905をバルブボディ外側からの片持ちにすることが行なわれている。また、コントロールシャフト905がケース904に貫通されている場合は、片持ちに近い形にするためにバルブボディにコントロールシャフト905を貫通させるか、マニュアルバルブ902をシャフトに近づけるかする必要がある。前者は、バルブボディの構成上不利であり、後者は図16のようにマニュアルバルブをバルブボディアッパー(アッパーバルブボディ901)側に高く(突き出して)配置せざるを得ないことにもなる。そうした場合、バルブボディの組付け性が低下し、コストアップする。
もちろん、上記従来のコントロールシャフトを片持ちする構成を採用すれば、マニュアルバルブの配置の自由度とコスト低減が可能であるが、その際更に、特許文献1で指摘されているように、D−Nシフトショック軽減のためにNレンジへの切替え時に摩擦係合要素からの油圧を絞ることによって残圧が残ってしまうことが考えられるため、非係合状態にあるべき摩擦係合要素の油圧を絞ることなく排出可能な別回路を構成することが望まれている。
しかしながら、前記従来のコントロールシャフトを片持ちする構成でかつ、実用可能な長さのマニュアルバルブでは、油圧供給時はマニュアルバルブのポートからオリフィスと一方向弁を通して摩擦係合要素に油圧を連通させ、排出時はオリフィスのみでマニュアルバルブの同じポートからのみ排出することが限度であり、緊急排出する上記別回路を構成できない。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、マニュアルバルブの組み付け構造に拘わり無く、上記したD−Nシフトショック及びNレンジにおいて非係合状態にあるべき摩擦係合要素に残圧が発生することを抑止できる自動変速機の油圧制御装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の視点によれば、シフト位置に応じた油圧を供給ないし遮断するマニュアルバルブを備える自動変速機の油圧制御装置において、前記マニュアルバルブからの油圧を所定の油圧供給先に連通する油路に出力する中継ポート(例えば、Dレンジ圧出力ポート)と、オリフィスを介して排出される第1の排出油路と任意のバルブの排出ポートに連通する第2の排出油路にそれぞれ連通する緊急排出ポートを備え、前記マニュアルバルブからの油圧にて前記中継ポート又は緊急排出ポートのいずれかの切替動作を行う切替弁と、前記切替弁と油圧供給先との間に配設され、前記油圧供給先から切替弁側への油流を阻止する逆流防止弁と、前記逆流防止弁と油圧供給先の間から前記切替弁の緊急排出ポートに至る排出バイパス油路と、を備える油圧回路を含み、前記切替弁の切替動作と、前記任意のバルブの開閉によって、前記油圧供給先からの油圧を絞り又は絞らずに排出可能としたこと、を特徴とする自動変速機の油圧制御装置が提供される。
また、本発明の第2の視点によれば、シフト位置に応じて、Dレンジ圧又はRレンジ圧を供給ないし遮断するマニュアルバルブを備える自動変速機の油圧制御装置において、前記マニュアルバルブの下流側に、前記マニュアルバルブからの油圧を中継するDレンジ圧ポート及びRレンジ圧ポートと、オリフィスを介して排出される第1の排出油路と任意のバルブの排出ポートに連通する第2の排出油路にそれぞれ連通する緊急排出ポートと、を備え、入力圧にてこれらの連通遮断の切替動作を行う切替弁と、前記切替弁のDレンジ圧ポートとRレンジ圧ポートの下流側に配設され、それぞれ前記切替弁側への油流を阻止する第1、第2の逆流防止弁と、前記第1の逆流防止弁の上流側の油路から分岐し油圧供給先に至る供給バイパス油路と、前記第1の逆流防止弁の下流側に配設され、前記切替弁の緊急排出ポートに連通する排出バイパス油路と、を備え、前記切替弁から前記第1、第2の逆流防止弁を通じて油圧供給先に至る油路は、少なくとも前記排出バイパス油路の入口より下流側で合流している油圧回路を含む自動変速機の油圧制御装置が提供される。前記切替弁の弁体は付勢手段によって付勢されており、この自動変速機の油圧制御装置は、Dレンジ又はRレンジのときは、前記第1、第2の排出油路へ通ずる緊急排出ポートを閉動作するとともにそれぞれ前記Dレンジ圧又はRレンジ圧をDレンジ圧ポート又はRレンジ圧ポートに出力し、Nレンジのときは前記第1、第2の排出油路へ通ずる緊急排出ポートを開動作し、前記任意のバルブの開閉にて絞り又は絞らずに油圧を排出することが可能となっている。
また、本発明の第3の視点によれば、シフト位置に応じて、第1のレンジ圧又は第2のレンジ圧を供給ないし遮断するマニュアルバルブを備える自動変速機の油圧制御装置において、前記マニュアルバルブの下流側に、前記マニュアルバルブからの油圧を中継する第1のレンジ圧ポートと、オリフィスを介して排出される第1の排出油路と任意のバルブの排出ポートに連通する第2の排出油路にそれぞれ連通する緊急排出ポートと、入力圧にてこれらの連通遮断の切替動作を行う切替弁と、マニュアルバルブの下流側の第2のレンジ圧を供給する油路上に配設され、前記マニュアルバルブ側への油流を阻止する逆流防止弁と、前記逆流防止弁から油圧供給先に至る油路と切替弁から油圧供給先に至る油路の合流箇所に配設され、前記第1、第2のレンジ圧を選択的に供給するシャトル弁と、前記切替弁とシャトル弁の間の油路から分岐し油圧供給先に至る供給バイパス油路と、前記切替弁とシャトル弁の間の油路の前記供給バイパス油路の分岐点より上流側で分岐し前記切替弁の緊急排出ポートに至る排出バイパス油路と、前記逆流防止弁を迂回しオリフィスを介して排出される第2のレンジ圧用の第3の排出油路と、を備える油圧回路を含む自動変速機の油圧制御装置が提供される。前記切替弁の弁体は付勢手段によって付勢されており、この自動変速機の油圧制御装置は、少なくとも第1のレンジのときは、前記第1、第2の排出油路へ通ずる緊急排出ポートを閉動作するとともに第1のレンジ圧を第1のレンジ圧ポートに出力し、Nレンジのときは前記第1、第2の排出油路へ通ずる緊急排出ポートを開動作し、前記任意のバルブの開閉にて絞り又は絞らずに油圧を排出することが可能となっている。
また、本発明の第4の視点によれば、シフト位置に応じて、Dレンジ圧又はRレンジ圧を供給ないし遮断するマニュアルバルブを備える自動変速機の油圧制御装置において、前記マニュアルバルブの下流側に、前記マニュアルバルブからのDレンジ圧を中継するDレンジ圧ポートと、オリフィスを介して排出される第1の排出油路と任意のバルブの排出ポートに連通する第2の排出油路にそれぞれ連通するDレンジ圧用の緊急排出ポートと、を備える第1の切替弁と、前記マニュアルバルブからのRレンジ圧を中継するRレンジ圧ポートと、オリフィスを介して排出される第3の排出油路と任意のバルブの排出ポートに連通する第4の排出油路にそれぞれ連通するRレンジ圧用の緊急排出ポートと、を備える第2の切替弁と、前記第1、第2の切替弁から油圧供給先に至る油路の合流箇所に配設され、前記Dレンジ圧及びRレンジ圧を選択的に供給するシャトル弁と、前記第1の切替弁とシャトル弁の間の油路から分岐し油圧供給先に至るDレンジ圧の供給バイパス油路と、前記第2の切替弁とシャトル弁の間の油路から分岐し油圧供給先に至るRレンジ圧の供給バイパス油路と、前記第1の切替弁とシャトル弁の間の油路上の前記Dレンジ圧の供給バイパス油路の分岐点より上流側で分岐し、Dレンジ圧用の緊急排出ポートに至るDレンジ圧の排出バイパス油路と、前記第2の切替弁とシャトル弁の間の油路上の前記Rレンジ圧の供給バイパス油路の分岐点より上流側で分岐し、Rレンジ圧用の緊急排出ポートに至るRレンジ圧の排出バイパス油路と、を備える油圧回路を含む自動変速機の油圧制御装置が提供される。前記切替弁の弁体は付勢手段によって付勢されており、この自動変速機の油圧制御装置は、Dレンジ又はRレンジのときは、前記Dレンジ圧及びRレンジ圧をDレンジ圧ポート又はRレンジ圧ポートに出力し、Nレンジのときは前記第1乃至第4の排出油路へ通ずる緊急排出ポートを開動作し、前記任意のバルブの開閉にて絞り又は絞らずに油圧を排出することが可能となっている。
本発明によれば、D−Nシフトショックの発生を防ぎつつ、Nレンジにおいて非係合状態にあるべき摩擦係合要素に残圧が発生することを抑止できるとともに、マニュアルバルブの長さや組み付け構造に制約されることもないため、マニュアルバルブの配置の自由度が高く、また、コスト上有利な構成を得ることが可能となる。
続いて、本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置を含んだ自動変速システムの概略構成図である。図1を参照すると、この自動変速システムは、エンジン2の出力軸に接続された自動変速機1と、自動変速機1の内部に組み込まれた摩擦係合要素への油圧を供給制御する油圧制御部3と、アクセルセンサ、出力回転センサ、ブレーキSW(センサ)、スロットルセンサ、エンジン回転数センサ等の各種センサ4a〜4eからの入力値に基づいて油圧制御部3の電磁弁を駆動制御する電子制御部4とを備えて構成されている。
図2は、自動変速機1の内部構成を表したスケルトン図である。図2を参照すると、この自動変速機1は、トルクコンバータ10の出力軸である入力軸11と、図示しない差動装置を介して車軸に連結される出力軸12と、入力軸11と連結するリングギヤを有する第1列のシングルピニオンプラネタリギヤG1と、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤG2と、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤG3とを備えている。また、自動変速機1は、複数(5つ)の摩擦係合要素としての第1摩擦クラッチC1と、第2摩擦クラッチC2と、第3摩擦クラッチC3と、第1摩擦ブレーキB1と、第2摩擦ブレーキB2とを備えている。この自動変速機1は、油圧制御部3及び電子制御部4によりこれら摩擦係合要素C1〜C3、B1、B2の係合・非係合が選択されることでその変速段及び後述のシフトパターンが切り替えられるようになっている。なお、上記摩擦係合要素C1〜C3、B1、B2は、それぞれ油圧制御部3により高圧に設定されることで係合状態となり、同低圧に設定されることで非係合状態となる。
図3は、上記摩擦係合要素C1〜C3、B1、B2の係合・非係合と、その対応する変速段との関係を示す一覧図である。同図に示されるように、この自動変速機1は、後進と、ニュートラルと、1速から4速のアンダードライブと、5速及び6速のオーバードライブとを有する後進1段、前進6段の変速段を達成している。すなわち、第3摩擦クラッチC3及び第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると、上記入力軸11に対して出力軸12の回転を逆転させて車両を後進させるようになっている。また、第2摩擦ブレーキB2(及び第1摩擦ブレーキB1)のみが係合されると、上記出力軸12を停止させるようになっている。さらに、第1摩擦クラッチC1及び第2摩擦ブレーキB2のみが係合されると1速に、第1摩擦クラッチC1及び第1摩擦ブレーキB1のみが係合されると2速に、第1及び第3摩擦クラッチC1、C3のみが係合されると3速に、第1及び第2摩擦クラッチC1、C2のみが係合されると4速になるようにそれぞれなっている。さらにまた、第2及び第3摩擦クラッチC2、C3のみが係合されると5速に、第2摩擦クラッチC2及び第1摩擦ブレーキB1のみが係合されると6速になるようにそれぞれなっている。
[第1の実施の形態]
続いて、逆流防止弁2個と切替弁1個とオリフィス1個にて構成可能な第1の実施の形態について説明する。図4は、マニュアルバルブがNレンジにある場合における本実施の形態に係る自動変速機1の油圧制御装置3の構成及び状態を表した図である。図4を参照すると、ランドに段差が設けられた切替弁31と、逆流防止弁21、22と、緊急排出先である任意のシフトバルブが示されている。また以下、マニュアルバルブから出力される油圧をDレンジ圧(前進シフト時)と、Rレンジ圧(後進シフト時)とし、Nレンジ切替時における、それぞれ詳細を図示省略した任意のシフトバルブから戻される油圧をD’レンジ圧、R’レンジ圧、D’レンジ圧orR’レンジ圧という具合に説明する。
図4に示されたように、切替弁31のスプールは、その端部(図左側)に装着したスプリングによって付勢されており、マニュアルバルブがNレンジにある場合には、切替弁31の緊急排出ポート31Eと、オリフィス61を介して排出される(第1の)排出油路を連通した状態になっている。また、(第1の)排出油路のオリフィス61の手前(切替弁側)の油路から、任意のシフトバルブのポート51と通ずる(第2の)排出油路が分岐して配設されている。
また、切替弁31のDレンジ圧ポート31Dは、第1の逆流防止弁21を介して油圧供給先(図中D’圧orR’圧と示した方向)に通ずる油路と、第1の逆流防止弁21の手前から分岐し油圧供給先(図中D’圧と示した方向)に通ずる供給バイパス油路41に接続されている。切替弁31のRレンジ圧ポート31Rは、第2の逆流防止弁22を介して油圧供給先(図中D’圧orR’圧と示した方向)に通ずる油路に接続されており、この油路は、第1の逆流防止弁21を介して通ずるDレンジ圧ポート31Dからの油路と接続している。
図5は、マニュアルバルブがDレンジに変更された場合における上記油圧回路の状態を表した図である。図5に示されたように、マニュアルバルブがDレンジにある時はマニュアルバルブから供給されたDレンジ圧にて切替弁31のスプールがスプリングに対向して作動し、入力されたDレンジ圧をDレンジ圧ポート31Dへ出力する油路が形成される。また、Dレンジ圧ポート31Dから出力された油圧は、第1の逆流防止弁21の手前の供給バイパス油路41と、第1の逆流防止弁21の先の油路にそれぞれ出力される。
図5の状態からNレンジに切り替ると、図4の状態となり、Dレンジ圧が遮断され、切替弁31の油室の油圧が低下し、スプリングのばね力によって切替弁31が元に戻るため、D’レンジ圧は、供給バイパス油路41、第1の逆流防止弁21、排出バイパス油路42を通って切替弁31の緊急排出ポート31Eに入力し、オリフィス61乃至任意のシフトバルブのポート51を通ってドレンされる。また、D’レンジ圧orR’レンジ圧も排出バイパス油路42を通って切替弁31の緊急排出ポート31Eに入力し、オリフィス61乃至任意のシフトバルブのポート51を通ってドレンされる。
図6は、マニュアルバルブがRレンジに変更された場合における上記油圧回路の状態を表した図である。図6に示されたように、マニュアルバルブがRレンジにある時はマニュアルバルブから供給されたRレンジ圧にて切替弁31のスプールがスプリングに対向して作動し(ランドの径に差が設けられているためスプリング側のみに作動する)、入力されたRレンジ圧をRレンジ圧ポート31Rへ出力する油路が形成される。また、Rレンジ圧ポート31Rから出力された油圧は、第2の逆流防止弁22を通って出力される。
図6の状態からNレンジに切り替ると、図4の状態となり、Rレンジ圧が遮断され、切替弁31の油室の油圧が低下し、スプリングのばね力によって切替弁31が元に戻るため、D’レンジorR’レンジ圧は、排出バイパス油路42を通って切替弁31の緊急排出ポート31Eに入力し、オリフィス61乃至任意のシフトバルブのポート51を通ってドレンされる。
以上のとおり、本実施の形態によれば、既存の油圧回路のマニュアルバルブの下流側に、逆流防止弁2個と切替弁1個とオリフィス1個を付け加えるだけで、非係合状態にあるべき摩擦係合要素に残圧が発生することを抑止することが可能となる。
[第2の実施の形態]
続いて、上記第1の実施の形態の切替弁の構成に変更を加えた第2の実施の形態について説明する。図7は、マニュアルバルブがDレンジにある場合における本実施の形態に係る自動変速機1の油圧制御装置3の構成及び状態を表した図である。図7を参照すると、本実施の形態の切替弁31は、第1の実施の形態同様のスプリングによって付勢されて緊急排出ポートを開閉する大スプール31Aと、Dレンジ圧又はRレンジ圧にて左右に動作する小スプール31Bを備えている点で、第1の実施の形態と異なっている。
本実施の形態においても、マニュアルバルブがDレンジにある時はマニュアルバルブから供給されたDレンジ圧にて切替弁31のスプールがスプリングに対向して作動する。レンジ圧ポート31Dから出力された油圧は、第1の逆流防止弁21の手前の供給バイパス油路41と、第1の逆流防止弁21の先の油路にそれぞれ出力される。
そして、Nレンジに切り替ると、Dレンジ圧が遮断され、切替弁31のDレンジ圧側の油室の油圧が低下し、スプリングのばね力によって切替弁31の大スプール31Aが元に戻る(図7の状態から更に右側へ移動する)ため、切替弁31の緊急排出ポート31Eと、オリフィス61を介して排出される(第1の)排出油路及び任意のシフトバルブのポート51へ通ずる(第2の)排出油路が連通される。本実施の形態においても、D’レンジ圧は、供給バイパス油路41、第1の逆流防止弁21、排出バイパス油路42を通って切替弁31の緊急排出ポート31Eに入力し、オリフィス61乃至任意のシフトバルブのポート51を通ってドレンされる。また、D’レンジ圧orR’レンジ圧も排出バイパス油路42を通って切替弁31の緊急排出ポート31Eに入力し、オリフィス61乃至任意のシフトバルブのポート51を通ってドレンされる。
また、マニュアルバルブがRレンジにある時はマニュアルバルブから供給されたRレンジ圧にて切替弁31の小スプール31B及び大スプール31Aがスプリングに対向して作動する。Rレンジ圧ポート31Rから出力された油圧は、第2の逆流防止弁22を通って出力される。同様に、Nレンジに切り替ると、Rレンジ圧が遮断され、切替弁31の油室の油圧が低下し、スプリングのばね力によって切替弁31の大スプール31Aが元に戻る(図7の状態から更に右側へ移動する)ため、切替弁31の緊急排出ポート31Eと、オリフィス61を介して排出される(第1の)排出油路及び任意のシフトバルブのポート51へ通ずる(第2の)排出油路が連通される。D’レンジorR’レンジ圧は、排出バイパス油路42を通って切替弁31の緊急排出ポート31Eに入力し、オリフィス61乃至任意のシフトバルブのポート51を通ってドレンされる。
以上のとおり、本実施の形態によれば、小スプールの分、部品点数は増えてしまうが、第1の実施の形態で説明した作用効果が得られることはもちろんとして、バルブの耐スティック性の向上及び加工性の向上を図ることができる。
[第3の実施の形態]
続いて、シャトル弁、逆流防止弁、切替弁各1個とオリフィス2個にて構成可能な第3の実施の形態について説明する。図8は、マニュアルバルブがNレンジにある場合における本実施の形態に係る自動変速機1の油圧制御装置3の構成及び状態を表した図である。図8を参照すると、シャトル弁23と、逆流防止弁22と、切替弁31と、緊急排出先である任意のシフトバルブが示されている。図8に示されたように、切替弁31のスプールは、上記した各実施の形態同様、その端部(図左側)に装着したスプリングによって付勢されており、マニュアルバルブがNレンジにある場合には、切替弁31の緊急排出ポート31Eと、オリフィス61を介して排出される(第1の)排出油路を連通した状態になっている。また、(第1の)排出油路のオリフィス61の手前(切替弁側)の油路から、任意のシフトバルブのポート51と通ずる(第2の)排出油路が分岐して配設されている。
また、切替弁31のDレンジ圧ポート31Dは、シャトル弁23を介して油圧供給先(図中D’圧orR’圧と示した方向)に通ずる油路と、シャトル弁23の手前から分岐し油圧供給先(図中D’圧と示した方向)に通ずる供給バイパス油路41に接続されている。一方、Rレンジ圧は、シャトル弁23を介して油圧供給先(図中D’圧orR’圧と示した方向)に通ずる油路と、シャトル弁23を介さない油圧供給先(図中R’圧と示した方向)に通ずる油路に接続されている。更に、逆流防止弁22を迂回する油路が設けられ、オリフィス62が配設されている。
図9は、マニュアルバルブがDレンジに変更された場合における上記油圧回路の状態を表した図である。図9に示されたように、マニュアルバルブがDレンジにある時はマニュアルバルブから供給されたDレンジ圧にて切替弁31のスプールがスプリングに対向して作動し、入力されたDレンジ圧をDレンジ圧ポート31Dへ出力する油路が形成される。また、Dレンジ圧ポート31Dから出力された油圧は、シャトル弁23の手前の供給バイパス油路41と、シャトル弁23の先の油路にそれぞれ出力される。
図9の状態からNレンジに切り替ると、図8の状態となり、Dレンジ圧が遮断され、切替弁31の油室の油圧が低下し、スプリングのばね力によって切替弁31が元に戻るため、D’レンジ圧は、供給バイパス油路41、排出バイパス油路42を通って切替弁31の緊急排出ポート31Eに入力し、オリフィス61乃至任意のシフトバルブのポート51を通ってドレンされる。また、D’レンジ圧orR’レンジ圧もシャトル弁23、排出バイパス油路42を通って切替弁31の緊急排出ポート31Eに入力し、オリフィス61乃至任意のシフトバルブのポート51を通ってドレンされる。
図10は、マニュアルバルブがRレンジに変更された場合における上記油圧回路の状態を表した図である。図10に示されたように、マニュアルバルブがRレンジにある時はマニュアルバルブから供給されたRレンジ圧は、シャトル弁23の手前の供給バイパス油路41と、シャトル弁23の先の油路にそれぞれ出力される。
図11は、マニュアルバルブがRレンジからNレンジに変更された場合における上記油圧回路の状態を表した図である。図10の状態からNレンジに切り替ると、図11の状態となり、R’レンジ圧及びD’レンジorR’レンジ圧は、シャトル弁23、オリフィス62乃を通ってドレンされる。
以上のとおり、本実施の形態によれば、既存の油圧回路のマニュアルバルブの下流側に、シャトル弁、逆流防止弁、切替弁各1個とオリフィス2個を付け加えるだけで、少なくともDレンジ圧系油路に緊急排出手段を構成することが可能となり、非係合状態にあるべき摩擦係合要素に残圧が発生することを抑止することが可能となる。
[第4の実施の形態]
続いて、シャトル弁1個と切替弁及びオリフィス各2個にて構成可能な第4の実施の形態について説明する。図12は、マニュアルバルブがNレンジにある場合における本実施の形態に係る自動変速機1の油圧制御装置3の構成及び状態を表した図である。図12を参照すると、シャトル弁23と、対向配置された切替弁31、32と、緊急排出先である任意のシフトバルブが示されている。図12に示されたように、切替弁31のスプールは、切替弁32との間(図中央)に装着したスプリングによって付勢されており、マニュアルバルブがNレンジにある場合には、切替弁31の緊急排出ポート31Eと、オリフィス61を介して排出される(第1の)排出油路を連通した状態になっている。切替弁32のスプールも同様に上記スプリングによって付勢されており、マニュアルバルブがNレンジにある場合には、切替弁32の緊急排出ポート32Eと、オリフィス62を介して排出される(第3の)排出油路を連通した状態になっている。
(第1の)排出油路のオリフィス61の手前(切替弁側)の油路から、任意のシフトバルブのポート51と通ずる(第2の)排出油路が分岐して配設されている。同様に、前記(第3の)排出油路のオリフィス62の手前(切替弁側)の油路から、図示しない任意のシフトバルブの緊急排出ポートと通ずる(第4の)排出油路が分岐して配設されているものとする。
また、切替弁31のDレンジ圧ポート31Dは、シャトル弁23を介して油圧供給先(図中D’圧orR’圧と示した方向)に通ずる油路と、シャトル弁23の手前から分岐し油圧供給先(図中D’圧と示した方向)に通ずる供給バイパス油路41Dに接続されている。同様に、切替弁32のRレンジ圧ポート32Rは、シャトル弁23を介して油圧供給先(図中D’圧orR’圧と示した方向)に通ずる油路と、シャトル弁23の手前から分岐し油圧供給先(図中R’圧と示した方向)に通ずる供給バイパス油路41Rに接続されている。
さらに、Dレンジ圧ポート31Dから油圧供給先に至る油路の供給バイパス油路41Dの分岐点より切替弁31側の位置から切替弁31の緊急排出ポート31Eに至る排出バイパス油路42Dが配設されている。同様に、Rレンジ圧ポート32Rから油圧供給先に至る油路の供給バイパス油路41Rの分岐点より切替弁32側の位置から切替弁32の緊急排出ポート32Eに至る排出バイパス油路42Rが配設されている。
図13は、マニュアルバルブがDレンジに変更された場合における上記油圧回路の状態を表した図である。図13に示されたように、マニュアルバルブがDレンジにある時はマニュアルバルブから供給されたDレンジ圧にて切替弁31のスプールがスプリングに対向して作動し、入力されたDレンジ圧をDレンジ圧ポート31Dへ出力する油路が形成される。また、Dレンジ圧ポート31Dから出力された油圧は、シャトル弁23の手前の供給バイパス油路41Dと、シャトル弁23の先の油路にそれぞれ出力される。
図13の状態からNレンジに切り替ると、図12の状態となり、Dレンジ圧が遮断され、切替弁31の油室の油圧が低下し、スプリングのばね力によって切替弁31が元に戻るため、D’レンジ圧は、供給バイパス油路41D、排出バイパス油路42Dを通って切替弁31の緊急排出ポート31Eに入力し、オリフィス61乃至任意のシフトバルブのポート51を通ってドレンされる。また、D’レンジ圧orR’レンジ圧もシャトル弁23、排出バイパス油路42Dを通って切替弁31の緊急排出ポート31Eに入力し、オリフィス61乃至任意のシフトバルブのポート51を通ってドレンされる。
図14は、マニュアルバルブがRレンジに変更された場合における上記油圧回路の状態を表した図である。図14に示されたように、マニュアルバルブがRレンジにある時はマニュアルバルブから供給されたRレンジ圧にて切替弁32のスプールがスプリングに対向して作動し、入力されたRレンジ圧をRレンジ圧ポート32Rへ出力する油路が形成される。また、Rレンジ圧ポート32Rから出力された油圧は、シャトル弁23の手前の供給バイパス油路41Rと、シャトル弁23の先の油路にそれぞれ出力される。
図15は、マニュアルバルブがRレンジからNレンジに変更された場合における上記油圧回路の状態を表した図である。図14の状態からNレンジに切り替ると、図15の状態となり、Rレンジ圧が遮断され、切替弁32の油室の油圧が低下し、スプリングのばね力によって切替弁32が元に戻るため、R’レンジ圧は、供給バイパス油路41R、排出バイパス油路42Rを通って切替弁32の緊急排出ポート32Eに入力し、オリフィス62乃至任意のシフトバルブのポート(図示せず)を通ってドレンされる。また、D’レンジ圧orR’レンジ圧もシャトル弁23、排出バイパス油路42Rを通って切替弁32の緊急排出ポート32Eに入力し、オリフィス62乃至任意のシフトバルブのポート(図示せず)を通ってドレンされる。
以上のとおり、本実施の形態によれば、既存の油圧回路のマニュアルバルブの下流側に、シャトル弁1個と切替弁及びオリフィス各2個を付け加えるだけで、Dレンジ圧及びRレンジ圧系油路に緊急排出手段を構成することが可能となり、非係合状態にあるべき摩擦係合要素に残圧が発生することを抑止することが可能となる。
以上、本発明について、その好ましい実施の形態を例示して詳説したが、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明は、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に細部の具体的構成を変更して種々の装置に適用可能なものである。例えば、Dレンジ圧とRレンジ圧を逆にしても同様の作用効果が得られることは明らかであり、また、上記第4の実施の形態において、対向させてスプリングを共有する切替弁を用いているが、これらの切替弁を独立させてもよいことはもちろんである(バネは2個になる)。その他、本発明の本質を害しない範囲で各種の変形態様を採ることが可能である。
また、上記した各実施の形態では、シフトバルブを緊急排出先とした構成としているが、その他の油を外部に排出しうるバルブ、例えば電磁弁等を緊急排出先とした構成としてもよい。
本発明を適用可能な自動変速システムの構成を表した図である。 図1の自動変速機の内部構成を表したスケルトン図である。 摩擦係合要素の係合・非係合とその対応する変速段との関係の例を示す一覧図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びNレンジにおける状態を表した図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びDレンジにおける状態を表した図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びRレンジにおける状態を表した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びDレンジにおける状態を表した図である。 本発明の第3の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びNレンジにおける状態を表した図である。 本発明の第3の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びDレンジにおける状態を表した図である。 本発明の第3の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びRレンジにおける状態を表した図である。 本発明の第3の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びNレンジにおける状態を表した別の図である。 本発明の第4の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びNレンジにおける状態を表した図である。 本発明の第4の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びDレンジにおける状態を表した図である。 本発明の第4の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びRレンジにおける状態を表した図である。 本発明の第4の実施の形態に係る自動変速機の油圧制御装置の回路構成及びNレンジにおける状態を表した別の図である。 従来のマニュアルバルブの組み付け構造を表した側面模式図である。
符号の説明
1 自動変速機
2 エンジン
3 油圧制御部
4 電子制御部
4a〜4e 各種センサ
10 トルクコンバータ
11 入力軸
12 出力軸
21、22 逆流防止弁
23 シャトル弁
31、32 切替弁
31D Dレンジ圧ポート
31R、32R Rレンジ圧ポート
31E、32E 緊急排出ポート
41、41D、41R 供給バイパス油路
42、42D、42R 排出バイパス油路
51 任意のシフトバルブのポート
61、62 オリフィス
C1〜C3 摩擦クラッチ
B1、B2 摩擦ブレーキ
G1、G2、G3 シングルピニオンプラネタリギヤ
901 アッパーバルブボディ
902 マニュアルバルブ
903 ロアーバルブボディ
904 ケース
905 コントロールシャフト
906 ディテントレバー

Claims (4)

  1. シフト位置に応じた油圧を供給ないし遮断するマニュアルバルブを備える自動変速機の油圧制御装置において、
    前記マニュアルバルブからの油圧を所定の油圧供給先に連通する油路に出力する中継ポートと、オリフィスを介して排出される第1の排出油路と任意のバルブの排出ポートに連通する第2の排出油路にそれぞれ連通する緊急排出ポートを備え、前記マニュアルバルブからの油圧にて前記中継ポート又は緊急排出ポートのいずれかの切替動作を行う切替弁と、
    前記切替弁と油圧供給先との間に配設され、前記油圧供給先から切替弁側への油流を阻止する逆流防止弁と、
    前記逆流防止弁と油圧供給先の間から前記切替弁の緊急排出ポートに至る排出バイパス油路と、を備える油圧回路を含み、
    前記切替弁の切替動作と、前記任意のバルブの開閉によって、前記油圧供給先からの油圧を絞り又は絞らずに排出可能としたこと、を特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  2. シフト位置に応じて、Dレンジ圧又はRレンジ圧を供給ないし遮断するマニュアルバルブを備える自動変速機の油圧制御装置において、前記マニュアルバルブの下流側に、
    前記マニュアルバルブからの油圧を中継するDレンジ圧ポート及びRレンジ圧ポートと、オリフィスを介して排出される第1の排出油路と任意のバルブの排出ポートに連通する第2の排出油路にそれぞれ連通する緊急排出ポートと、を備え、入力圧にてこれらの連通遮断の切替動作を行う切替弁と、
    前記切替弁のDレンジ圧ポートとRレンジ圧ポートの下流側に配設され、それぞれ前記切替弁側への油流を阻止する第1、第2の逆流防止弁と、
    前記第1の逆流防止弁の上流側の油路から分岐し油圧供給先に至る供給バイパス油路と、
    前記第1の逆流防止弁の下流側に配設され、前記切替弁の緊急排出ポートに連通する排出バイパス油路と、を備え、
    前記切替弁から前記第1、第2の逆流防止弁を通じて油圧供給先に至る油路は、少なくとも前記排出バイパス油路の入口より下流側で合流している油圧回路を含み、
    前記切替弁の弁体は、付勢手段によって付勢されており、
    Dレンジ又はRレンジのときは、前記第1、第2の排出油路へ通ずる緊急排出ポートを閉動作するとともにそれぞれ前記Dレンジ圧又はRレンジ圧をDレンジ圧ポート又はRレンジ圧ポートに出力し、Nレンジのときは前記第1、第2の排出油路へ通ずる緊急排出ポートを開動作し、前記任意のバルブの開閉にて前記油圧供給先からの油圧を絞り又は絞らずに排出可能としたこと、
    を特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  3. シフト位置に応じて、第1のレンジ圧又は第2のレンジ圧を供給ないし遮断するマニュアルバルブを備える自動変速機の油圧制御装置において、前記マニュアルバルブの下流側に、
    前記マニュアルバルブからの油圧を中継する第1のレンジ圧ポートと、オリフィスを介して排出される第1の排出油路と任意のバルブの排出ポートに連通する第2の排出油路にそれぞれ連通する緊急排出ポートと、入力圧にてこれらの連通遮断の切替動作を行う切替弁と、
    マニュアルバルブの下流側の第2のレンジ圧を供給する油路上に配設され、前記マニュアルバルブ側への油流を阻止する逆流防止弁と、
    前記逆流防止弁から油圧供給先に至る油路と切替弁から油圧供給先に至る油路の合流箇所に配設され、前記第1、第2のレンジ圧を選択的に供給するシャトル弁と、
    前記切替弁とシャトル弁の間の油路から分岐し油圧供給先に至る供給バイパス油路と、
    前記切替弁とシャトル弁の間の油路の前記供給バイパス油路の分岐点より上流側で分岐し前記切替弁の緊急排出ポートに至る排出バイパス油路と、
    前記逆流防止弁を迂回しオリフィスを介して排出される第2のレンジ圧用の第3の排出油路と、を備える油圧回路を含み、
    前記切替弁の弁体は、付勢手段によって付勢されており、
    少なくとも第1のレンジのときは、前記第1、第2の排出油路へ通ずる緊急排出ポートを閉動作するとともに第1のレンジ圧を第1のレンジ圧ポートに出力し、Nレンジのときは前記第1、第2の排出油路へ通ずる緊急排出ポートを開動作し、前記任意のバルブの開閉にて前記油圧供給先からの油圧を絞り又は絞らずに排出可能としたこと、
    を特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
  4. シフト位置に応じて、Dレンジ圧又はRレンジ圧を供給ないし遮断するマニュアルバルブを備える自動変速機の油圧制御装置において、前記マニュアルバルブの下流側に、
    前記マニュアルバルブからのDレンジ圧を中継するDレンジ圧ポートと、オリフィスを介して排出される第1の排出油路と任意のバルブの排出ポートに連通する第2の排出油路にそれぞれ連通するDレンジ圧用の緊急排出ポートと、を備える第1の切替弁と、
    前記マニュアルバルブからのRレンジ圧を中継するRレンジ圧ポートと、オリフィスを介して排出される第3の排出油路と任意のバルブの排出ポートに連通する第4の排出油路にそれぞれ連通するRレンジ圧用の緊急排出ポートと、を備える第2の切替弁と、
    前記第1、第2の切替弁から油圧供給先に至る油路の合流箇所に配設され、前記Dレンジ圧及びRレンジ圧を選択的に供給するシャトル弁と、
    前記第1の切替弁とシャトル弁の間の油路から分岐し油圧供給先に至るDレンジ圧の供給バイパス油路と、
    前記第2の切替弁とシャトル弁の間の油路から分岐し油圧供給先に至るRレンジ圧の供給バイパス油路と、
    前記第1の切替弁とシャトル弁の間の油路上の前記Dレンジ圧の供給バイパス油路の分岐点より上流側で分岐し、Dレンジ圧用の緊急排出ポートに至るDレンジ圧の排出バイパス油路と、
    前記第2の切替弁とシャトル弁の間の油路上の前記Rレンジ圧の供給バイパス油路の分岐点より上流側で分岐し、Rレンジ圧用の緊急排出ポートに至るRレンジ圧の排出バイパス油路と、を備える油圧回路を含み、
    前記第1、第2の切替弁の弁体は、付勢手段によって付勢されており、
    Dレンジ又はRレンジのときは、前記Dレンジ圧及びRレンジ圧をDレンジ圧ポート又はRレンジ圧ポートに出力し、Nレンジのときは前記第1乃至第4の排出油路へ通ずる緊急排出ポートを開動作し、前記任意のバルブの開閉にて前記油圧供給先からの油圧を絞り又は絞らずに排出可能としたこと、
    を特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
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