JP2000352459A - 動力伝達装置の制御装置 - Google Patents

動力伝達装置の制御装置

Info

Publication number
JP2000352459A
JP2000352459A JP16392199A JP16392199A JP2000352459A JP 2000352459 A JP2000352459 A JP 2000352459A JP 16392199 A JP16392199 A JP 16392199A JP 16392199 A JP16392199 A JP 16392199A JP 2000352459 A JP2000352459 A JP 2000352459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orifice
time
switching
state
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16392199A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomokazu Inagawa
智一 稲川
Yoji Takanami
陽二 高波
Kunihiro Iwatsuki
邦裕 岩月
Koji Taniguchi
浩司 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP16392199A priority Critical patent/JP2000352459A/ja
Publication of JP2000352459A publication Critical patent/JP2000352459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧式摩擦係合装置の係合、解放状態を切り
換えて自動変速機を切り換える際に、大オリフィスから
小オリフィスへ切り換えてショックを抑制しつつ速やか
に切り換えるオリフィス制御が行われる場合に、個体差
や経時変化に拘らずオリフィス切換が常に適切なタイミ
ングで行われるようにする。 【解決手段】 D→N切換時におけるクラッチ(油圧式
摩擦係合装置)C1 の解放に際して、大オリフィス時間
OAだけ大オリフィス状態にして大流量で作動油を流出
させた(時間t0 〜t2 )後、小オリフィス状態に切り
換えて油圧PC1の変化を緩和し(時間t2 t5)、その
小オリフィス状態の時にクラッチC1 が係合状態から解
放状態に切り換えられる場合に、第1経過時間T1およ
び第2経過時間T2を計測し、それ等の経過時間T1、
T2に基づいて大オリフィス時間T OAを学習補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動力伝達装置の制御
装置に係り、特に、動力伝達状態を切り換える油圧式摩
擦係合装置の係合、解放切換時にオリフィス切換装置を
大オリフィス状態から小オリフィス状態に切り換えて油
圧変化を調整することにより、迅速且つ滑らかに動力伝
達状態を切り換える技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧式摩擦係合装置の係合、解放制御に
よって動力伝達状態が切り換えられる動力伝達装置、例
えばシフトレバーの選択操作に従って前進駆動状態、後
進駆動状態、動力伝達を遮断するニュートラル状態等が
切り換えられる車両用前後進切換装置や、アクセル操作
量や車速などの運転状態に応じて変速比が異なる複数の
変速段で変速制御が行われる車両用自動変速機などが知
られている。このような動力伝達装置において動力伝達
状態、すなわち変速段などを切り換える際には、摩擦材
の耐久性向上や迅速な切換応答性等の要求からできるだ
け短時間で切り換えることが望まれるが、油圧式摩擦係
合装置の係合、解放状態が急に変化すると、急なトルク
変化でショックが発生することがある。このため、未だ
未公開ではあるが、本願出願人は先に出願した特願昭1
0−6731号や特願昭10−147013号等におい
て、上記油圧式摩擦係合装置の油圧制御回路にオリフィ
ス切換装置を接続し、動力伝達切換時の初期には大オリ
フィス状態として作動油を大流量で流通させるととも
に、実際に摩擦係合装置の係合、解放状態が切り換わる
時、すなわち回転要素の回転速度が変化してトルク変動
が生じる時には、小オリフィス状態に切り換えて油圧変
化(係合力変化)を緩和することにより、トルク変化に
起因するショックを抑制しつつ速やかに動力伝達状態を
切り換えることを提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大オリ
フィス状態から小オリフィス状態への切換を適切なタイ
ミングで行うことは必ずしも容易でなく、例えば油圧式
摩擦係合装置やオリフィス切換装置の個体差(各部の寸
法公差など)、経時変化などにより、大オリフィス状態
で油圧式摩擦係合装置の係合、解放が切り換えられてシ
ョックを発生したり、実際の係合、解放切換までのタイ
ムラグが長くなったりする可能性があった。
【0004】これに対し、例えば特開平7−11982
0号公報等に記載の学習制御を適用し、例えば大オリフ
ィス状態にする大オリフィス指令から小オリフィス状態
へ切り換えるオリフィス切換指令までの大オリフィス時
間を学習制御することが考えられるが、どのようなデー
タに基づいてどのように学習制御するのが良いか明確で
ない。例えば大オリフィス指令から実際に動力伝達状態
の切換が始まって所定の回転要素の回転速度変化が発生
するまでの経過時間(タイムラグ)T1や、オリフィス
切換指令から実際に動力伝達状態の切換が始まって所定
の回転要素の回転速度変化が発生するまでの経過時間T
2を測定し、それ等の経過時間T1或いはT2が予め定
められた一定の目標時間と略一致するように、大オリフ
ィス時間を増減することが考えられるが、何れの場合も
必ずしも十分に満足できる制御結果が得られない。例え
ば、経過時間T1を用いた場合、その経過時間T1が目
標時間より短い時には大オリフィス時間を減少(短縮)
させることが考えられるが、その時の経過時間T2が長
い場合には大オリフィス時間を長くして経過時間T1を
更に短縮することが可能である。また、経過時間T1が
適切であっても、経過時間T2が短いとショックを生じ
る可能性があり、大オリフィス時間を短くすることが望
ましい。一方、経過時間T2を用いた場合、その経過時
間T2が目標時間より短い時には大オリフィス時間を減
少させることが考えられるが、その時の経過時間T1が
長い場合には大オリフィス時間を長くして経過時間T1
を短縮する方が優先される場合がある。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、油圧式摩擦係合装置
やオリフィス切換装置の個体差、経時変化などに拘ら
ず、大オリフィス状態から小オリフィス状態への切換が
常に適切なタイミングで行われるようにすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、(a) 油圧制御回路が切り換えられて油
圧式摩擦係合装置の係合、解放状態が切り換えられるこ
とにより動力伝達状態が切り換わる動力伝達装置と、
(b) 前記油圧制御回路に設けられて大オリフィス状態と
小オリフィス状態とに切り換えられることにより、前記
油圧式摩擦係合装置の係合、解放切換時の油圧変化を調
整するオリフィス切換装置と、を有する動力伝達装置の
制御装置であって、(c) 前記油圧式摩擦係合装置の係
合、解放状態を切り換えるための前記油圧制御回路の切
換時に前記オリフィス切換装置を大オリフィス状態と
し、所定の大オリフィス時間が経過した後に小オリフィ
ス状態に切り換えるオリフィス切換制御手段と、(d) 前
記油圧制御回路の切換時から、前記油圧式摩擦係合装置
の係合、解放切換に伴って回転速度が変化する所定の回
転要素の回転速度変化が生じ始めるまでの第1経過時間
を計測する第1計時手段と、(e) 前記オリフィス切換装
置が大オリフィス状態から小オリフィス状態へ切り換え
られた時から、前記所定の回転要素の回転速度変化が生
じ始めるまでの第2経過時間を計測する第2計時手段
と、(f) 前記第1経過時間および前記第2経過時間に基
づいて前記大オリフィス時間を補正する学習手段と、を
有することを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】このような動力伝達装置の制御装置にお
いては、第1計時手段によって第1経過時間を計測する
とともに、第2計時手段によって第2経過時間を計測
し、それ等の第1経過時間および第2経過時間に基づい
て大オリフィス時間を補正するようになっているため、
油圧式摩擦係合装置やオリフィス切換装置などの個体
差、経時変化などに拘らず、大オリフィス状態から小オ
リフィス状態への切換が常に適切なタイミングで行われ
るようになる。しかも、タイムラグに相当する第1経過
時間だけでなく、小オリフィス状態に切り換えてから回
転要素の回転速度変化が生じ始めるまでの第2経過時間
についても考慮して学習制御が行われるため、何れか一
方だけで学習制御を行う場合に比較して、より適切な学
習制御が可能で、例えばショックを生じさせることなく
第1経過時間(タイムラグ)をより短くしたり、多少の
ショックを伴うもののタイムラグを所定の時間内に抑え
たり、逆にタイムラグは長くなるがショックの発生を抑
えたりできるなど、動力伝達状態の切換時に要求される
応答性やショック回避等の優先度に応じて、小オリフィ
ス状態への切換タイミング(大オリフィス時間)を適切
に制御できるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、自動変速機など車両用
動力伝達装置に好適に適用される。動力伝達状態の切換
は、例えば変速比が異なる変速段への変速や、前進駆動
状態とニュートラル状態との間の切換、或いは後進駆動
状態とニュートラル状態との間の切換などである。動力
伝達状態には、動力を伝達する場合だけでなく、ニュー
トラル状態のように動力伝達が遮断される場合も含まれ
る。また、動力伝達状態の切換は、運転者のマニュアル
操作による場合だけでなく、運転状態に応じた自動切換
であっても良い。マニュアル操作と自動の両方で切り換
えられるようになっていても良い。
【0009】油圧式摩擦係合装置は、油圧アクチュエー
タによって摩擦係合させられる摩擦係合装置で、湿式多
板式、単板式のクラッチやブレーキ、或いはベルト式の
ブレーキなどである。また、本発明は油圧式摩擦係合装
置の係合、解放切換時のオリフィス制御に関するもので
あり、係合状態から解放状態への切換時、および解放状
態から係合状態への切換時の両方に本発明を適用するこ
ともできるが、何れか一方の切換時に本発明を適用する
だけでも良い。オリフィス制御そのものについても、必
ずしも両方の切換時に行われる必要はない。
【0010】オリフィス切換装置としては、スプール弁
子等の弁子の移動で作動油の流通断面積が変化するオリ
フィスコントロール弁などが好適に用いられるが、並列
回路の一方の油路を開閉弁などで開閉することによって
並列回路全体の流通断面積を変化させるものなど、種々
の態様を採用できる。また、常には大オリフィス状態に
保持され、オリフィス切換制御手段から小オリフィス指
令が供給された時だけ小オリフィス状態に切り換えるオ
リフィス切換装置を採用することもできる。
【0011】第1計時手段の計測開始時間は、例えば油
圧式摩擦係合装置の係合、解放状態を切り換えるために
油圧制御回路を切り換える油路切換装置に対する油路切
換指令(変速指令など)の出力時間や、実際に油圧制御
回路が切り換えられた時間、油圧制御回路の切換時にオ
リフィス切換装置を大オリフィス状態にする大オリフィ
ス指令がオリフィス切換制御手段から出力された時間、
或いは実際にオリフィス切換装置が大オリフィス状態に
切り換えられた時間など、油圧制御回路の切換時と実質
的に同じ時間(僅かなずれは差し支えない)であれば良
い。マニュアル操作で油圧制御回路が切り換えられる場
合は、その切換操作をスイッチなどで検出して大オリフ
ィス指令を出力するとともに、第1計時手段の計測を開
始するようにしても良い。
【0012】第2計時手段の計測開始時間は、例えばオ
リフィス切換装置を大オリフィス状態から小オリフィス
状態に切り換えるためのオリフィス切換指令がオリフィ
ス切換制御手段から出力された時間、或いは実際にオリ
フィス切換装置が小オリフィス状態に切り換えられた時
間などである。
【0013】学習手段は、少なくとも第1経過時間およ
び第2経過時間をパラメータとして、例えば記憶装置に
記憶されている大オリフィス時間を増減させるものであ
れば良く、具体的な増減態様は、動力伝達装置の切換時
に要求される応答性やショック回避等の優先度に応じて
適宜定められる。大オリフィス時間は、例えば油圧制御
回路の油温などをパラメータとしてデータマップや演算
式などの形で記憶しておくことが望ましい。
【0014】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ
詳細に説明する。図1において、車両走行用の動力源で
あるエンジン10の出力は、流体式伝動装置としてのト
ルクコンバータ12および自動変速機14から、図示し
ない差動歯車装置などを経て駆動輪へ伝達される。トル
クコンバータ12は、エンジン10のクランク軸16に
連結されているポンプ翼車18と、自動変速機14の入
力軸20に連結されているタービン翼車22と、一方向
クラッチ24を介して非回転部材であるハウジング26
に固定されるステータ翼車28と、ダンパを介して上記
入力軸20に連結されたロックアップクラッチ32とを
備えている。ロックアップクラッチ32は、トルクコン
バータ12内の係合側油室34よりも解放側油室36内
の油圧が高められると非係合状態となり、トルクコンバ
ータ12の入出力回転速度比に応じた増幅率でトルクが
伝達される一方、解放側油室36よりも係合側油室34
内の油圧が高められると係合状態となり、ロックアップ
クラッチ32を介してクランク軸16から入力軸20へ
エンジン出力が伝達される。
【0015】自動変速機14は動力伝達装置に相当する
もので、同軸上に配設された4組のシングルピニオン型
遊星歯車装置40,42,43,44と、前記入力軸2
0と、遊星歯車装置42のリングギヤおよび遊星歯車装
置43,44のキャリアに連結された出力軸46とを備
えている。図1に明らかに示されているように、遊星歯
車装置40,42,43,44の構成要素の一部は互い
に一体的に連結され、一部は3つのクラッチC0 ,C
1 ,C2 によって互いに選択的に連結され、一部は5つ
のブレーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 ,B4 によってハウ
ジング26に選択的に連結されるようになっている。ま
た、3つの一方向クラッチF0 ,F1 ,F 2 によってそ
の回転方向により相互に若しくはハウジング26と係合
させられるようになっている。なお、トルクコンバータ
12および自動変速機14は軸線に対して略対称的に構
成されているため、図1では下側を省略して示してあ
る。
【0016】上記クラッチC0 〜C2 およびブレーキB
0 〜B4 (以下、特に区別しない場合にはクラッチC,
ブレーキBという)は、多板式のクラッチやバンドブレ
ーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油
圧式摩擦係合装置であり、その油圧アクチュエータに
は、図2に示す油圧制御回路84から作動油が供給され
るようになっている。油圧制御回路84は多数の切換バ
ルブ等を備えており、図3に示されているように、1s
tからO/Dまでの前進5段および後進1段(R)のう
ちの何れかの変速段が成立させられる。これ等の変速段
の変速比(=入力軸20の回転速度NI /出力軸46の
回転速度NO )は、1st変速段からO/D変速段に向
かうに従って小さくなり、4th変速段では1である。
【0017】シフトポジション「P」,「R」,
「N」,「D」,「3」,「2」は運転席のシフトレバ
ー72の操作レンジであり、「P」および「N」レンジ
ではマニュアルシフトバルブによる油路の切換で動力伝
達が遮断されるニュートラル状態が成立させられ、
「D」レンジでは1st〜O/Dの5つの変速段で車両
を前進走行させる前進駆動状態が成立させられ、「R」
レンジでは車両を後進走行させる後進駆動状態が成立さ
せられる。また、「3」レンジでは1st〜3rdの3
段で変速制御が行われ、「2」レンジでは1stおよび
2ndの2段で変速制御が行われるとともに、「3」レ
ンジの3rd変速段、「2」レンジの1st変速段で
は、それぞれブレーキB1 ,B4 が係合させられてエン
ジンブレーキが効くようになっている。図3において、
「○」は係合を意味している。
【0018】「D」レンジの前進駆動状態で係合させら
れるとともに、「N」レンジのニュートラル状態で解放
されるクラッチC1 の油圧アクチュエータ90には、図
4に示すようにオリフィスコントロール弁92が接続さ
れ、N→D切換時には切換弁94からオリフィスコント
ロール弁92を経てライン油圧PL の作動油が供給され
るとともに、D→N切換時には油圧アクチュエータ90
内の作動油がオリフィスコントロール弁92を経て切換
弁94から排出される。切換弁94は油路切換装置に相
当するもので、本実施例では前記シフトレバー72に連
動して機械的に連通状態が切り換えられるマニュアルシ
フトバルブである。また、ライン油圧P L は、アクセル
操作量や車速などに応じてリニアソレノイド弁SLT
(図2参照)により調圧される。なお、油圧アクチュエ
ータ90の近傍にはアキュムレータ96が接続され、所
定の油圧範囲における油圧変化が緩和されるようになっ
ている。
【0019】上記オリフィスコントロール弁92は、ス
プール弁子98が軸方向へ移動させられることにより流
通断面積を変化させるもので、スプリング100の付勢
力に従って図の左側半分に示すように一端(図の上方)
に位置決めされると、流通断面積が大きい大オリフィス
状態になる一方、リニアソレノイド弁SLUから信号油
圧PSLU が供給されて図の右側半分に示すように他端
(図の下側)に位置決めされると流通断面積が小さい小
オリフィス状態になる。リニアソレノイド弁SLUは、
励磁電流が供給されることにより所定の信号油圧PSLU
を出力するもので、励磁電流がOFFの場合には信号油
圧PSLU は0で、オリフィスコントロール弁92は大オ
リフィス状態に保持される。そして、シフトレバー72
のN→D切換操作時やD→N切換操作時には、最初は大
オリフィス状態のままで作動油を大流量で流通させる
が、クラッチC1 の係合、解放状態が実際に切り換わる
時には小オリフィス状態にして、油圧アクチュエータ9
0の油圧PC1の変化(係合力変化)を緩やかにすること
により、トルク変化に起因するショックを抑制しつつ速
やかに切り換えるようになっている。オリフィスコント
ロール弁92およびリニアソレノイド弁SLUを含んで
オリフィス切換装置が構成されている。なお、リニアソ
レノイド弁SLUは、前記ロックアップクラッチ32の
スリップ制御を行う場合にも用いられるものである。
【0020】図2に戻って、車両のエンジン10の吸気
配管には、スロットルアクチュエータ54によって駆動
される電子スロットル弁56が設けられており、その開
度θ THは、アクセル操作量センサ52により検出された
アクセルペダル50の操作量θACに応じてエンジン用電
子制御装置76により制御される。また、エンジン10
の回転速度NE を検出するエンジン回転速度センサ5
8、エンジン10の吸入空気量Q/Nを検出する吸入空
気量センサ60、吸入空気の温度Temp A を検出する吸
入空気温度センサ62、上記電子スロットル弁56の開
度θTHを検出するスロットル弁開度センサ64、出力軸
46の回転速度NO すなわち車速Vを検出する車速セン
サ66、エンジン10の冷却水温度Temp W を検出する
冷却水温度センサ68、ブレーキの作動の有無を検出す
るブレーキスイッチ70、シフトレバー72の操作位置
(シフトポジション)PSHを検出する操作位置センサ7
4、入力軸20すなわちクラッチC0 の回転速度N
C0(=NI )を検出するクラッチC0 回転速度センサ7
5、油圧制御回路84の作動油温度Temp OIL を検出す
る油温センサ77などが設けられており、それ等のセン
サから、エンジン回転速度NE 、吸入空気量Q/N、吸
入空気温度Temp A 、スロットル弁開度θTH、車速V、
エンジン冷却水温度Temp W 、ブレーキの有無、シフト
レバー72の操作位置PSH、クラッチC0 の回転速度N
C0、作動油温度Temp OIL を表す信号がエンジン用電子
制御装置76或いは変速用電子制御装置78に供給され
るようになっている。
【0021】エンジン用電子制御装置76は、CPU、
RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えたマ
イクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時記
憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラム
に従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実行
する。例えば、アクセル操作量センサ52によって検出
されたアクセルペダル50の操作量θACに応じて予め定
められたデータマップや演算式などから要求スロットル
弁開度THを求め、実際のスロットル弁開度θ THが要求
スロットル弁開度THとなるようにスロットルアクチュ
エータ54により電子スロットル弁56を制御したり、
スロットル弁開度θTHに応じて燃料噴射弁79による燃
料噴射量を制御したり、点火時期制御のためにイグナイ
タ80を制御したり、アイドルスピード制御のために図
示しないISCバルブを制御したりする。このエンジン
用電子制御装置76は、変速用電子制御装置78と相互
に通信可能に接続されており、一方に必要な情報が他方
から適宜送信されるようになっている。
【0022】変速用電子制御装置78も、上記と同様の
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電
磁弁のソレノイドS1〜S4の励磁、非励磁を切り換え
たり、リニアソレノイド弁SLU、SLT、SLNを駆
動したりする。例えば、スロットル弁開度θTH(或いは
アクセル操作量θAC)および車速Vをパラメータとして
予め定められた変速条件に従って自動変速機14の変速
段を決定し、その変速段が成立するようにソレノイドS
1〜S4の励磁、非励磁を切り換えたり、リニアソレノ
イド弁SLUによりロックアップクラッチ32のスリッ
プ量を制御したりする。
【0023】上記変速用電子制御装置78はまた、シフ
トレバー72のN→D、D→N切換操作時に所定のタイ
ミングで一時的にリニアソレノイド弁SLUから信号油
圧P SLU を出力してオリフィスコントロール弁92を小
オリフィス状態にする。図5は、シフトレバー72が
「D」レンジから「N」レンジへ切換操作された時の作
動に関する機能ブロック線図で、変速用電子制御装置7
8は、機能的にオリフィス切換制御手段110、記憶装
置112、第1計時手段114、第2計時手段116、
および学習手段118を備えており、図6に示すフロー
チャートに従って信号処理を実行する。オリフィス切換
制御手段110は、図6のステップS1〜S8、および
S13の信号処理を実行するもので、第1計時手段11
4はステップS4、S10、およびS11の信号処理を
実行するもので、第2計時手段116はステップS7、
S10、およびS11の信号処理を実行するもので、学
習手段118はステップS14の信号処理を実行するも
ので、記憶装置112は大オリフィス時間TOAおよび小
オリフィス時間TOBを記憶しているRAMなどである。
また、図7は、そのD→N切換操作時の各部の変化等を
示すタイムチャート(概略)の一例である。
【0024】図6のステップS1では、シフトレバー7
2がD→N切換操作されたか否かを例えば操作位置セン
サ74の操作位置PSHを表す信号の変化から判断し、D
→N切換操作された場合にステップS2以下を実行す
る。図7の時間t0 は、シフトレバー72が「D」レン
ジから「N」レンジへ切換操作された時間、具体的には
操作位置センサ74の操作位置信号が変化した時間であ
る。
【0025】ステップS2では、予め記憶装置112に
記憶されたデータマップから大オリフィス時間TOAおよ
び小オリフィス時間TOBを読み込むとともに、ステップ
S3で大オリフィス指令を出力してリニアソレノイド弁
SLUを非励磁にすることにより、信号油圧PSLU を0
にしてオリフィスコントロール弁92を大オリフィス状
態にする。これにより、シフトレバー操作に伴う切換弁
(マニュアルシフトバルブ)94の切換で油圧アクチュ
エータ90から作動油が大流量でドレーンされる。大オ
リフィス時間TOAおよび小オリフィス時間TOBは、それ
ぞれ油圧制御回路84の作動油温度Temp OIL 等をパラ
メータとして記憶されており、油温センサ77によって
検出される現在の作動油温度Temp OIL 等に応じてマッ
プ補間などにより求められる。大オリフィス時間T
OAは、油圧アクチュエータ90やオリフィスコントロー
ル弁92の個体差などに拘らず、クラッチC1 の係合状
態から解放状態への変化が始まる前(スリップする前)
に、オリフィスコントロール弁92が小オリフィス状態
に切り換わるように、作動遅れ等を考慮して予め実験等
により初期値が設定されるとともに、ステップS14で
必要に応じて順次学習補正される。また、小オリフィス
時間TOBは、オリフィスコントロール弁92が小オリフ
ィス状態とされた状態でクラッチC1 が係合状態から解
放状態へ完全に切り換わるように、比較的長い時間に設
定されている。なお、D→N切換操作時にはリニアソレ
ノイド弁SLUは非励磁(ロックアップクラッチのスリ
ップ制御無し)であることが多く、図7はオリフィスコ
ントロール弁92が元々大オリフィス状態とされている
場合である。
【0026】ステップS4では、タイマTA をリセット
して新たに計時を開始する。タイマTA は、D→N切換
操作された後の経過時間、すなわち油圧アクチュエータ
90から作動油が大流量でドレーンされ始めてからの経
過時間を計測するもので、変速用電子制御装置78に備
えられている水晶振動子等のクロック信号源から出力さ
れるクロック信号などで時間を計測する。ステップS5
では、タイマTA の計時内容が前記大オリフィス時間T
OAに達したか否かを判断し、大オリフィス時間TOAに達
したら、ステップS6でオリフィス切換指令を出力して
リニアソレノイド弁SLUを励磁することにより、信号
油圧PSLU によりオリフィスコントロール弁92を小オ
リフィス状態にして、作動油の流出に伴う油圧アクチュ
エータ90の油圧PC1の変化を緩和する。図7の時間t
1 は、タイマTA の計時内容が大オリフィス時間TOA
達した時間で、時間t2 は、オリフィスコントロール弁
92が実際に小オリフィス状態に切り換わった時間であ
る。
【0027】ステップS7では、タイマTB をリセット
して新たに計時を開始することにより、オリフィス切換
指令が出力された後の経過時間を計測する。タイマTB
は、前記タイマTA と同様に水晶振動子等のクロック信
号源から出力されるクロック信号などで時間を計測する
ものである。ステップS8では、タイマTB の計時内容
が前記小オリフィス時間TOBに達したか否かを判断し、
小オリフィス時間TOBに達するまではステップS9以下
を実行する。ステップS9では、フラグFが「1」か否
かを判断し、F=1であれば直ちにステップS8を実行
するが、フラグFは制御開始時の初期設定で「0」とさ
れ、ステップS12で「1」に変更されるもので、制御
開始当初はF=0でステップS10以下を実行する。
【0028】ステップS10では、C0 回転速度センサ
75によって検出されるクラッチC 0 の回転速度NC0
変化したか否かを判断し、回転速度NC0が変化していな
い場合は直ちにステップS8を実行するが、回転速度N
C0が変化し始めたらステップS11を実行し、その時の
タイマTA 、TB の計時内容をそれぞれ第1経過時間T
1、第2経過時間T2としてRAM等に記憶するととも
に、ステップS12でフラグFを「1」にする。回転速
度NC0は、クラッチC1 が係合状態から解放状態へ切り
換えられることによって変化するもので、クラッチC0
すなわち遊星歯車装置40のサンギヤは所定の回転要素
に相当する。図7は、車両停止時にシフトレバー72が
「D」レンジから「N」レンジへ切換操作された場合
で、クラッチC1 の係合中は回転速度NC0も0である
が、クラッチC1 の解放(スリップを含む)に伴って回
転速度NC0はエンジン回転速度NE と略同じ回転速度ま
で上昇させられ、それに伴って出力軸トルク(自動変速
機14の出力軸46のトルク)は低下する。図7の時間
3 は、回転速度NC0が変化し始めた時間、言い換えれ
ばクラッチC1 がスリップし始めた時間である。なお、
回転速度NC0の代わりに入力軸20の回転速度NI (タ
ービン翼車22の回転速度と同じ)をモニタするように
しても良い。
【0029】その後、タイマTB の計時内容が小オリフ
ィス時間TOBに達するまでは、ステップS8に続いてス
テップS9以下が実行されるが、ステップS12でフラ
グF=1とされることにより、ステップS8、S9が繰
り返されることになる。そして、タイマTB の計時内容
が小オリフィス時間TOBに達したら、ステップS13で
オリフィス制御を中止し、通常はリニアソレノイド弁S
LUが非励磁とされることにより、オリフィスコントロ
ール弁92が大オリフィス状態とされる。図7の時間t
4 は、タイマTB の計時内容が小オリフィス時間TOB
達した時間で、時間t5 は、オリフィスコントロール弁
92が実際に大オリフィス状態に切り換わった時間であ
る。クラッチC1 の係合状態から解放状態への変化(ス
リップ)は、オリフィスコントロール弁92が大オリフ
ィス状態に切り換えられる前の小オリフィス状態で、油
圧アクチュエータ90の油圧PC1の変化が緩い状態で行
われるのが普通である。
【0030】次のステップS14では、ステップS11
でRAM等に記憶された第1経過時間T1および第2経
過時間T2に基づいて大オリフィス時間TOAを学習補正
する。図8は、この学習補正の具体的内容の一例を説明
する図で、(a) に示すように、第1経過時間T1、第2
経過時間T2がそれぞれ予め定められた適切な時間範囲
内か否かによって定められた判定基準に従って学習タイ
プ「0」〜「3」を判定するとともに、その学習タイプ
「0」〜「3」に応じて(b) に示すように大オリフィス
時間TOAを増減し、作動油温度Temp OIL 等をパラメー
タとして記憶装置112に記憶されている大オリフィス
時間TOAのマップの対応部分のデータを書き換える。こ
れにより、以後のオリフィス制御では、新たな大オリフ
ィス時間TOAに従ってオリフィスコントロール弁92が
制御される。
【0031】ここで、図8の(a) では、第1経過時間T
1すなわち切換出力(D→N切換操作)から実際に切換
が開始される時間(クラッチC1 がスリップして回転速
度N C0が変化し始める時間)までのタイムラグが適切か
または短くて、且つ第2経過時間T2が適切な場合は、
学習タイプ「0」と判定し、同図の(b) に示すように大
オリフィス時間TOAを変更しない。すなわち、この場合
はタイムラグが適切かそれより短く、且つ出力軸トルク
の変動が小オリフィスの状態で行われる理想の切換状態
であるため、現在の大オリフィス時間TOAをそのまま維
持するのである。
【0032】第1経過時間T1が適切でも第2経過時間
T2が短い場合、および第1経過時間T1、第2経過時
間T2が何れも短い場合は、学習タイプ「1」と判定
し、大オリフィス時間TOAを減少(短縮)する。すなわ
ち、第2経過時間T2が短い場合には、小オリフィス状
態に切り換わる前に出力軸トルクの変動が始まってショ
ックを生じる可能性があるため、大オリフィス時間TOA
を短くして第2経過時間T2が長くなるようにするので
ある。第2経過時間T2の適切な時間範囲は、オリフィ
スコントロール弁92の作動遅れや、回転速度NC0の変
化が検出される前でも検出不可能な微小回転変化で出力
軸トルクの変動が生じることがあることなどを考慮して
設定されており、第2経過時間T2が適切な時間範囲よ
り短いとトルク変動でショックを生じる可能性があるの
である。なお、第1経過時間T1が適切か短いかによっ
て学習タイプ「1」を更に場合分けし、減少する時間を
変えることもできる。
【0033】第1経過時間T1が適切でも第2経過時間
T2が長い場合、および第1経過時間T1が短くて第2
経過時間T2が長い場合は、そのままでも何等問題はな
いが、本実施例では学習タイプ「2」と判定し、大オリ
フィス時間TOAを増加(延長)する。すなわち、第2経
過時間T2が長い場合には、小オリフィス状態に切り換
えてから実際に切換が開始される時間(クラッチC1
スリップして回転速度NC0が変化し始める時間)までに
余裕があるため、大オリフィス時間TOAを長くすること
により、第2経過時間T2を短くするとともに第1経過
時間T1(タイムラグ)を更に短くするのである。な
お、第1経過時間T1が適切か短いかによって学習タイ
プ「2」を更に場合分けし、増加する時間を変えること
もできる。
【0034】第1経過時間T1が長い場合は、第2経過
時間T2が適切であるか否かに拘らず総て学習タイプ
「3」と判定し、大オリフィス時間TOAを学習タイプ
「2」の場合よりも更に長い時間増加(延長)する。す
なわち、第1経過時間T1が長い場合には、運転者のD
→N切換操作から実際の切換までのタイムラグが長く、
運転者に違和感を生じさせる可能性があるため、第2経
過時間T2が短くなってショックを生じる可能性がある
時でも、大オリフィス時間TOAを長くして第1経過時間
T1(タイムラグ)を短くするのである。なお、第2経
過時間T2が適切か長いか短いかによって学習タイプ
「3」を更に場合分けし、増加する時間を変えることも
できる。
【0035】このように、本実施例ではシフトレバー7
2の操作によるD→N切換時におけるクラッチC1 の解
放に際して、大オリフィス時間TOAだけオリフィスコン
トロール弁92を大オリフィス状態にして大流量で油圧
アクチュエータ90から作動油を流出させた(時間t0
〜t2 )後、オリフィスコントロール弁92を小オリフ
ィス状態に切り換えて油圧アクチュエータ90の油圧P
C1の変化を緩和し(時間t2 t5)、その小オリフィス
状態の時にクラッチC1 が係合状態から解放状態に切り
換えられるようになっているため、クラッチC1 の解放
時のトルク変動に起因するショックを抑制しつつD→N
切換が速やかに行われる。
【0036】また、本実施例では第1計時手段114に
より第1経過時間T1を計測するとともに、第2計時手
段116により第2経過時間T2を計測し、それ等の第
1経過時間T1および第2経過時間T2に基づいて大オ
リフィス時間TOAを学習補正するようになっているた
め、油圧アクチュエータ90やオリフィスコントロール
弁92等の個体差、経時変化などに拘らず、大オリフィ
ス状態から小オリフィス状態への切換が常に適切なタイ
ミングで行われる。特に、タイムラグに相当する第1経
過時間T1だけでなく、小オリフィス状態に切り換えて
から回転速度NC0が変化し始めるまでの第2経過時間T
2についても考慮して学習制御が行われるため、何れか
一方だけで学習制御を行う場合に比較して、図8に示す
ようにきめ細かい学習制御が可能で、オリフィスの切換
タイミングが一層適切に制御される。
【0037】なお、N→D切換時にも、上記D→N切換
時と同様な制御が行われる。すなわち、図9に示すよう
に、シフトレバー72の操作によるN→D切換時におけ
るクラッチC1 の係合に際して、大オリフィス時間TOC
だけオリフィスコントロール弁92を大オリフィス状態
にして大流量で油圧アクチュエータ90に作動油を流入
させた(時間t0 〜t2 )後、小オリフィス時間TOD
けオリフィスコントロール弁92を小オリフィス状態に
切り換えて油圧アクチュエータ90の油圧PC1の変化を
緩和し(時間t2 t5)、その小オリフィス状態の時に
クラッチC1 が解放状態から係合状態に切り換えられる
ようになっており、クラッチC1 の係合時のトルク変動
に起因するショックを抑制しつつN→D切換が速やかに
行われる。
【0038】また、第1計時手段としてのタイマTC
より切換出力(切換操作)時間t0から実際に切換が始
まる時間(回転速度NC0が変化し始める時間)t3 まで
の第1経過時間T3を計測するとともに、第2計時手段
としてのタイマTD によりオリフィス切換時間t1 から
時間t3 までの第2経過時間T4を計測し、それ等の第
1経過時間T3および第2経過時間T4に基づいて大オ
リフィス時間TOCを学習補正するようになっており、油
圧アクチュエータ90やオリフィスコントロール弁92
等の個体差、経時変化などに拘らず、大オリフィス状態
から小オリフィス状態への切換が常に適切なタイミング
で行われる。タイムラグに相当する第1経過時間T3だ
けでなく、小オリフィス状態に切り換えてから回転速度
C0が変化し始めるまでの第2経過時間T4についても
考慮して学習制御が行われるため、何れか一方だけで学
習制御を行う場合に比較してきめ細かい学習制御が可能
であり、オリフィスの切換タイミングが一層適切に制御
される。
【0039】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、
本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加
えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用の動力伝達装置
を説明する骨子図である。
【図2】図1の動力伝達装置および動力源の制御系統の
電気的構成を説明する図である。
【図3】図1の動力伝達装置におけるシフトポジション
と変速段、および摩擦係合装置の作動状態などの関係を
説明する図である。
【図4】図1の動力伝達装置に設けられているクラッチ
1 と、その流量制御を行うオリフィスコントロール弁
を示す回路図である。
【図5】図2の変速用電子制御装置によって実行される
処理のうち、シフトレバーのD→N切換操作時に図4の
オリフィスコントロール弁を切換制御する部分を説明す
る機能ブロック線図である。
【図6】シフトレバーのD→N切換操作時に図5の各機
能ブロックによって実行されるオリフィス制御の作動を
説明するフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートに従ってオリフィス制御
された場合の各部の油圧やトルク、回転速度等の変化を
示すタイムチャートである。
【図8】図6のステップS14の学習補正の具体的内容
を説明する図である。
【図9】シフトレバーのN→D切換操作時の各部の油圧
やトルク、回転速度等の変化を示すタイムチャートで、
図7に対応する図である。
【符号の説明】
14:自動変速機(動力伝達装置) 78:変速用電
子制御装置 84:油圧制御回路 92:オリフィ
スコントロール弁(オリフィス切換装置) 110:オリフィス切換制御手段 114:第1計時
手段 116:第2計時手段 118:学習手段
SLU:リニアソレノイド弁(オリフィス切換装置)
1 :クラッチ(油圧式摩擦係合装置) PC1
クラッチC1 の油圧 NCO:所定の回転要素の回転速
度 TOA、TOC:大オリフィス時間 T1、T3:第1経過時間 T2、T4:第2経過時
フロントページの続き (72)発明者 岩月 邦裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 谷口 浩司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J052 AA01 CA02 CA07 FA03 FB02 FB23 GC04 GC23 GC34 GC42 GC46 GC64 GC73 HA02 KA02 LA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧制御回路が切り換えられて油圧式摩
    擦係合装置の係合、解放状態が切り換えられることによ
    り動力伝達状態が切り換わる動力伝達装置と、 前記油圧制御回路に設けられて大オリフィス状態と小オ
    リフィス状態とに切り換えられることにより、前記油圧
    式摩擦係合装置の係合、解放切換時の油圧変化を調整す
    るオリフィス切換装置と、 を有する動力伝達装置の制御装置であって、 前記油圧式摩擦係合装置の係合、解放状態を切り換える
    ための前記油圧制御回路の切換時に前記オリフィス切換
    装置を大オリフィス状態とし、所定の大オリフィス時間
    が経過した後に小オリフィス状態に切り換えるオリフィ
    ス切換制御手段と、 前記油圧制御回路の切換時から、前記油圧式摩擦係合装
    置の係合、解放切換に伴って回転速度が変化する所定の
    回転要素の回転速度変化が生じ始めるまでの第1経過時
    間を計測する第1計時手段と、 前記オリフィス切換装置が大オリフィス状態から小オリ
    フィス状態へ切り換えられた時から、前記所定の回転要
    素の回転速度変化が生じ始めるまでの第2経過時間を計
    測する第2計時手段と、 前記第1経過時間および前記第2経過時間に基づいて前
    記大オリフィス時間を補正する学習手段と、 を有することを特徴とする動力伝達装置の制御装置。
JP16392199A 1999-06-10 1999-06-10 動力伝達装置の制御装置 Pending JP2000352459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16392199A JP2000352459A (ja) 1999-06-10 1999-06-10 動力伝達装置の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16392199A JP2000352459A (ja) 1999-06-10 1999-06-10 動力伝達装置の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000352459A true JP2000352459A (ja) 2000-12-19

Family

ID=15783363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16392199A Pending JP2000352459A (ja) 1999-06-10 1999-06-10 動力伝達装置の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000352459A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177390A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
EP2136107A2 (en) 2008-06-16 2009-12-23 JATCO Ltd Control apparatus for automatic transmission
CN102114817A (zh) * 2010-07-15 2011-07-06 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种控制自动变速器进入不同热模式层次的方法
US8131436B2 (en) 2008-06-19 2012-03-06 Jatco Ltd Speed change control system of automatic transmission
US8219293B2 (en) 2008-06-19 2012-07-10 Jatco Ltd Gear shift control apparatus and method for automatic transmission
JP2015059583A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 本田技研工業株式会社 伝動装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177390A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP4654676B2 (ja) * 2004-12-21 2011-03-23 アイシン精機株式会社 自動変速機の油圧制御装置
EP2136107A2 (en) 2008-06-16 2009-12-23 JATCO Ltd Control apparatus for automatic transmission
EP2136107A3 (en) * 2008-06-16 2012-04-11 JATCO Ltd Control apparatus for automatic transmission
US8439785B2 (en) 2008-06-16 2013-05-14 Jatco Ltd Control apparatus for automatic transmission
US8131436B2 (en) 2008-06-19 2012-03-06 Jatco Ltd Speed change control system of automatic transmission
US8219293B2 (en) 2008-06-19 2012-07-10 Jatco Ltd Gear shift control apparatus and method for automatic transmission
CN102114817A (zh) * 2010-07-15 2011-07-06 浙江吉利汽车研究院有限公司 一种控制自动变速器进入不同热模式层次的方法
JP2015059583A (ja) * 2013-09-17 2015-03-30 本田技研工業株式会社 伝動装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5624351A (en) Speed change control method for an automatic transmission
JP4593654B2 (ja) 有段自動変速機
KR100459744B1 (ko) 차량용 자동 변속기의 변속 제어장치 및 변속 제어방법
JP2000352459A (ja) 動力伝達装置の制御装置
JP2000266173A (ja) 自動変速機の変速制御装置
KR100335925B1 (ko) 차량용 자동 변속기의 변속 제어 방법
JP2003042280A (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2008025724A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2977015B2 (ja) 車両用油圧作動式変速機の油圧制御装置
JP3692980B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP2004116686A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2009243492A (ja) 自動変速機の制御装置
JPH04224360A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2007064464A (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JPH0449408Y2 (ja)
JP3724336B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4037062B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH0914421A (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP4176314B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2589728B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH08233089A (ja) 車両用油圧作動式変速機の油圧制御装置
JP3927370B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4881822B2 (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JPH1122817A (ja) 動力伝達装置
JP2002168332A (ja) 自動変速機の変速制御装置