JP2004301200A - 自動変速機のコントロールバルブユニット - Google Patents

自動変速機のコントロールバルブユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2004301200A
JP2004301200A JP2003093443A JP2003093443A JP2004301200A JP 2004301200 A JP2004301200 A JP 2004301200A JP 2003093443 A JP2003093443 A JP 2003093443A JP 2003093443 A JP2003093443 A JP 2003093443A JP 2004301200 A JP2004301200 A JP 2004301200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil passage
oil
fastening element
manual valve
accumulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003093443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4199035B2 (ja
Inventor
Takayuki Miyazaki
孝之 宮崎
Kenichi Oshima
憲一 大島
Fumitaka Nagashima
史貴 永島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2003093443A priority Critical patent/JP4199035B2/ja
Publication of JP2004301200A publication Critical patent/JP2004301200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4199035B2 publication Critical patent/JP4199035B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】低油温時における締結要素からの油抜けの遅延を防止する。
【解決手段】運転者が操作するセレクトレバーに応動し、締結要素に対して選択的にライン圧油路を連通させるマニュアルバルブと、マニュアルバルブと前記締結要素との間に設けられた油圧供給回路と、油圧供給回路の途中に設けられ、締結要素へ供給される油圧の一部を蓄圧するアキュムレータと、を備えた自動変速機のコントロールバルブユニットにおいて、前記油圧供給油路と前記マニュアルバルブとの間に、アキュムレータを迂回してマニュアルバルブと締結要素とを結ぶバイパス油路を接続し、このバイパス油路に、締結要素からマニュアルバルブへの油圧の排出を許可し、マニュアルバルブから締結要素への油圧の供給を阻止するワンウェイバルブを設けた。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機のコントロールバルブユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両停止時の非走行レンジから走行レンジへのセレクト時における前後進クラッチの締結ショック軽減を目的として、マニュアルバルブと前後進クラッチとを結ぶ回路に、アキュムレータを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このアキュムレータの背圧を、スロットル開度やアイドル回転数に応じて制御することにより、例えば、セレクトレバーをNレンジ位置からDレンジ位置へ切り換えたとき(以下、N→Dセレクト時と略記する。)、マニュアルバルブから供給されるライン圧の一部を、スロットル開度やアイドル回転数に応じて蓄圧させ、発進クラッチの急激な油圧変化を緩和することで、締結ショックの発生を抑制している。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−42823号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成の油圧回路において、発進クラッチの解放時には、発進クラッチとアキュムレータの排圧が共に1つの発進クラッチ圧の供給油路を介してマニュアルバルブのドレンポートから排出される。すなわち、お互いの排圧が発進クラッチ圧の供給油路を使って排出されることとなるため、アキュムレータを設けない構成に比して、発進クラッチからの油圧の排出が遅れがちとなる。
【0006】
この発進クラッチからの油抜けの遅れは、常温時には問題となることはないが、油の粘度が高い低温時では、常温時と比較して油抜けがさらに遅れるため、セレクトレバーをDレンジ位置からNレンジ位置へ切り換えたとき(以下、D→Nセレクト時と略記する。)にドラグトルクが発生するおそれがある。
【0007】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、マニュアルバルブと締結要素とを結ぶ油圧供給回路にアキュムレータを設けた自動変速機のコントロールバルブユニットにおいて、低油温時における締結要素からの油抜けの遅延を防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明請求項1に記載の自動変速機のコントロールバルブユニットでは、運転者が操作するセレクトレバーに応動し、締結要素に対して選択的にライン圧油路を連通させるマニュアルバルブと、このマニュアルバルブと前記締結要素との間に設けられた油圧供給回路と、この油圧供給回路の途中に設けられ、締結要素へ供給される油圧の一部を蓄圧するアキュムレータと、を備えた自動変速機のコントロールバルブユニットにおいて、前記油圧供給油路と前記マニュアルバルブとの間に、アキュムレータを迂回してマニュアルバルブと締結要素とを結ぶバイパス油路を接続し、このバイパス油路に、締結要素からマニュアルバルブへの油圧の排出を許可し、マニュアルバルブから締結要素への油圧の供給を阻止するワンウェイバルブを設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の自動変速機のコントロールバルブユニットにおいて、前記締結要素を、セレクトレバーをニュートラル位置から後進レンジ位置または前進レンジ位置に切り換えたときに締結する前後進締結要素としたことを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明では、締結要素を解放したとき、締結要素の排圧はバイパス油路を経由してマニュアルバルブのドレンポートから排出される。一方、アキュムレータの排圧は、油圧供給油路からマニュアルバルブのドレンポートから排出される。すなわち、締結要素の排圧がアキュムレータの排圧に妨げられることなく、バイパス油路を経由してスムーズにドレンポートから排出されるため、低油温時における締結要素からの油抜けの遅延を防止できる。
【0011】
一方、締結時には、一方弁によりバイパス油路から締結要素へ油圧が供給されず、油圧供給油路からのみ締結要素に油圧が供給されるため、アキュムレータの締結ショック緩和作用を妨げない。
【0012】
請求項2に記載の発明では、セレクトレバーをニュートラル位置から後進レンジ位置または前進レンジ位置に切り換えたとき、前後進締結要素の排圧はアキュムレータの排圧と合流せず、バイパス油路を経由してマニュアルバルブのドレンポートから排出される。よって、油の粘性が高い低油温時において、走行レンジから非走行レンジへのセレクトしたときのドラグトルクの発生を防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の自動変速機のコントロールバルブユニットを実現する実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は、実施の形態の自動変速機用歯車変速装置を示すスケルトン図を示す。図1において、G1,G2,G3は遊星ギヤ、M1,M2は連結メンバ、C1,C2,C3はクラッチ、B1,B2,B3,B4はブレーキ、F1,F2,F3はワンウェイクラッチ、INは入力軸(入力部材)、OUTは出力軸(出力部材)である。
【0015】
前記第1遊星ギヤG1は、第1サンギヤS1と、第1リングギヤR1と、両ギヤS1,R1に噛み合うピニオンを支持する第1キャリアPC1を有するシングルピニオン型の遊星ギヤである。
【0016】
前記第2遊星ギヤG2は、第2サンギヤS2と、第2リングギヤR2と、両ギヤS2,R2に噛み合うピニオンを支持する第2キャリアPC2を有するシングルピニオン型の遊星ギヤである。
【0017】
前記第3遊星ギヤG3は、第3サンギヤS3と、第3リングギヤR3と、両ギヤS3,R3に噛み合うピニオンを支持する第3キャリアPC3を有するシングルピニオン型の遊星ギヤである。
【0018】
前記第1連結メンバM1は、第1キャリアPC1と第3リングギヤR3とを一体的に連結するメンバである。
【0019】
前記第2連結メンバM2は、第2リングギヤR2と第3キャリアPC3とを一体的に連結するメンバである。
【0020】
前記インプットクラッチC1は、第1リングギヤR1と第2リングギヤR2とを選択的に断接するクラッチである。
【0021】
前記ハイ&ローコーストクラッチC2は、第2サンギヤS2と第3サンギヤS3とを選択的に断接するクラッチである。このハイ&ローコーストクラッチC2には、並列に第1ワンウェイクラッチF1が設けられている。
【0022】
前記ダイレクトクラッチC3は、第3キャリアPC3と第3サンギヤS3とを選択的に拘束するクラッチである。
【0023】
前記リバースブレーキB1は、第2連結メンバM2の回転を選択的に停止させるブレーキである。
【0024】
前記フロントブレーキB2は、第1サンギヤS1の回転を選択的に停止させるブレーキである。この第2ブレーキB2には、並列に第2ワンウェイクラッチF2が設けられている。
【0025】
前記ローコーストブレーキB3は、第2サンギヤS2の回転を選択的に停止させるブレーキである。この第3ブレーキB3には、並列にフォワードブレーキB4および第3ワンウェイクラッチF3(B4とF3とは互いに直列配置)が設けられている。
【0026】
前記入力軸INは、第1リングギヤR1に連結され、エンジン回転駆動力を図外のトルクコンバータに介して入力する。
【0027】
前記出力軸OUTは、第2キャリアPC2に連結され、出力回転駆動力を図外のファイナルギヤ等を介して駆動輪に伝達する。
【0028】
前記各クラッチC1,C2,C3およびブレーキB1,B2,B3,B4には、各変速段にて締結圧や解放圧を作り出すための後述するコントロールバルブユニット1とこれを制御する図外の制御装置が接続されている。
【0029】
図2は、実施の形態の自動変速機用歯車変速装置での締結作動表を表す図である。
図2において、△はパワーオン時はトルク伝達に関与する状態、Cはコースト時はトルク伝達に関与する状態、●は締結要素に油圧は供給するが、出力に影響する作用はない状態、(○)はオーバーランモードでは締結する状態、(○)*はセレクト時は締結し、その後オーバーランモード以外は解放する状態、(○)**は高負荷時のみ締結する状態、○は締結状態を示す。なお、オーバーランモードとは、図示しないセレクトレバーのレンジ位置が2レンジや1レンジを選択している場合や、自動変速モードと手動変速モードとを有する自動変速機である場合には手動変速モードが選択されている場合を総称してオーバーランモードと呼んでいる。すなわち、本発明の実施の形態の自動変速機では、セレクトレバーがDレンジからNレンジに切り換えられた場合には、通常はフォワードブレーキB4とフロントブレーキB2供給されていた油が排出されることとなる。
【0030】
次に、本発明のコントロールバルブユニットのうち、セレクトレバーをDレンジからNレンジに切り換えたときに油が排出されるフォワードブレーキB4への油圧を供給する供給油路およびバイパス油路構造について、図3〜図12に基づいて説明する。
【0031】
本実施の形態のコントロールバルブユニットは、自動変速機ケースの下部に設けられ、積層された3つのバルブボディ(上方から、第1バルブボディ、第2バルブボディおよび第3バルブボディの順)の間に、2つのオリフィスプレート(第1バルブボディと第2バルブボディとの間に第1オリフィスプレート、第2バルブボディと第3バルブボディとの間に第2オリフィスプレート)を介装して組み付けられている。
【0032】
図3はコントロールバルブユニット1の第1バルブボディ2の要部を示す上面図、図4は第1バルブボディ2の下面図、図5は第1バルブボディ2と第2バルブボディ4との間に設けられた第1オリフィスプレート3の上面図である。なお、図4は、説明の便宜上、鏡面に映した状態のものを図示している。また、図3および図4の図中左側には、自動変速機ケースのコントロールバルブユニット1との組み付け面に設けられている要部の油穴を点線で図示している。
【0033】
図3,4において、101は、自動変速機ケースに設けられたフォワードブレーキB4へ連通する油路であり、この油路101は、図5に示す第1オリフィスプレート3の貫通穴102と連通している。
【0034】
図6は、第2バルブボディ4の上面図である。
図において、7はマニュアルバルブ、10はマニュアルバルブ7の入力ポートである。なお、図において、斜線部分はマニュアルバルブ7の応動位置を表し、小円部分は、マニュアルバルブ7のポート位置(貫通)を表している。入力ポート10には、図外のオイルポンプからプレッシャレギュレータバルブ16により調圧されたライン圧が図7のライン圧油路10aから供給される。11はマニュアルバルブ7の入出力ポートであり、マニュアルバルブ位置がDレンジ位置のときには、入力ポート10と連通し、Nレンジ位置のときには、ドレンポートと連通する。また、この入出力ポート11は、油路122が連通している。この油路122には、油路114と油路121が連通している。なお、図において、網掛け穴は貫通穴を表している。
【0035】
油路104は、第1オリフィスプレート3の貫通穴102を介して第1バルブボディ2の油路101と連通している。この油路104には、油路103と油路105が連通している。また、油路104の図中上方には、油路208が設けられ、この油路208には、油路207と油路209が連通している。
【0036】
図7は、第2バルブボディ4の下面図である。なお、説明の便宜上、鏡面に映した状態のものを図示している。
図において、マニュアルバルブ7の入出力ポート11には、油路210を介して油路209が連通している。油路210の図中下方には、油路206が設けられ、この油路206には、油路205と油路207が連通し、油路205には、第2オリフィスプレート5側への油の移動を規制するワンウェイバルブ205aが設けられている。油路201は、油路103と連通している。また、油路105には、油路106が連通している。この油路106の図中右側には、油路114と連通する油路113が設けられている。
【0037】
油路113の図中右側には、油路115が設けられている。この油路115には、油路116と油路117が連通している。油路116と油路117には、第2オリフィスプレート5側への油の移動を規制するワンウェイバルブ116a,117aが設けられている。
【0038】
図8は、第2オリフィスプレート5である。図において、202、107、112および121は貫通穴であり、204、109、110、111、118および119はオリフィスである。
【0039】
図9は第3バルブボディ6の上面図である。
図において、13はアキュムレータであり、14はアキュムレータ13の入出力ポート、15はアキュムレータ13の背圧入出力ポートである。図中左下の油路203は、第2オリフィスプレート5の貫通穴202とオリフィス204に連通している。油路108は、第2オリフィスプレート5の貫通穴107,112と、オリフィス109,110,111と連通している。油路108には、第3バルブボディ6から第2オリフィスプレート5への油の流れを阻止するワンウェイバルブ108aが設けられている。油路120は、第2オリフィスプレート5の貫通穴121とオリフィス118,119とに連通している。
【0040】
図10は、コントロールバルブユニット1の主要回路図である。
図において、オイルポンプユニット15から吐出された油圧は、プレッシャレギュレータバルブ16により調圧され、マニュアルバルブ7の入力ポート10へ供給される。また、ライン圧は、アキュムコントロールバルブ17により調圧されてアキュムレータ13の背圧ポート15に入力される。アキュムコントロールバルブ17の背圧は、ライン圧リニアソレノイド18により、スロットル開度やエンジン回転数に応じて制御される。フォワードブレーキB4は、自動変速機ケースに設けられた油路101と連通している。
【0041】
[バイパス油路]
コントロールバルブユニット1には、マニュアルバルブ7とフォワードブレーキB4とを結ぶメインのブレーキ圧供給油路が、油路122→油路121→油路115→油路108→油路106→油路105→油路104→油路103→貫通穴102→油路101へと進む油路で構成されている。そして、この油路108において、アキュムレータ13に接続するアキュムレータ分岐油路が接続しており、この分岐油路は、油路112aおよび油路14で構成されている。
【0042】
一方、コントロールバルブユニット1には、アキュムレータ13を迂回してフォワードブレーキB4とマニュアルバルブ7とを結ぶバイパス油路として、油路103→油路203→油路205→油路207→油路208→油路209→油路210へと進む油路が構成されている。メインのブレーキ圧の供給油路へのバイパス油路の接続位置は、パイパス油路の接続位置を中心にして、フォワードブレーキB4側の油路長の方がアキュムレータ分岐油路への分岐位置までの油路長よりも短くなるような位置に接続されている。このバイパス油路には、ワンウェイバルブ205aが設けられており、マニュアルバルブ7からバイパス油路を介してフォワードブレーキB4へライン圧が供給されることはない。
【0043】
次に、作用を説明する。
[バイパス油路について]
一般的に、コントロールバルブユニット1は、自動変速機ケースの下部に取り付けられ、フォワードブレーキB4は、自動変速機ケースのケース外側に設けられる。よって、フォワードブレーキB4とマニュアルバルブ7とを結ぶ油路の一部(油路101,103および貫通穴102)は、コントロールバルブユニット1の外側に面した最上層(第1バルブボディ2)配設されることとなる。
【0044】
また、マニュアルバルブ7は、セレクトレバーと機械的に接続された構造であるため、コントロールバルブユニット1の外側に面した第2バルブボディ4に設けられている。
【0045】
さらに、チャージ容量を確保する必要上、容積が大きくなるアキュムレータ13は、レイアウト上コントロールバルブユニット1の最下層(第3バルブボディ6)に配置した。
【0046】
よって、マニュアルバルブ7とフォワードブレーキB4とを結ぶブレーキ圧の供給油路の途中に、アキュムレータ13に分岐する分岐油路を設けているので、第2バルブボディ4から第3バルブボディ6まで油路を配設し、その油路を第1バルブボディ2の上面まで伸ばす必要があり、油路長が長くなってしまう。
【0047】
本実施の形態では、フォワードブレーキB4へライン圧を供給する油路の一部(油路101,103および貫通穴102)と、マニュアルバルブ7とが共にコントロールバルブユニット1の外側に配置されている点に着目し、これらを結ぶバイパス油路(油路103〜210)を設けることにより、フォワードブレーキB4の入り口に近く(油路103)、油路長の短いバイパス油路を容易に形成することができた。
【0048】
[N→Dセレクト時]
セレクトレバーがNレンジからDレンジへ切り換えられたとき、マニュアルバルブ7の入力ポート10に供給されたライン圧は、図10に示すように、入出力ポート11からメインのブレーキ圧の供給油路からフォワードブレーキB4へ供給される。より詳細には、油路122から、油路114→オリフィス109→ワンウェイバルブ108a→油路108へと進む経路、および油路121→貫通穴121a→油路120→油路115→油路108へと進む経路を通過し、貫通穴107→油路106→油路105→油路104→油路103→貫通穴102→油路101へと進み、フォワードブレーキB4へ供給される。
【0049】
このとき、ライン圧の一部は、メインのブレーキ圧の供給油路からアキュムレータ分岐油路へ分岐される。より詳細には、油路108→貫通穴112→油路112a→貫通穴112b→入出力ポート14の順に通過し、アキュムレータ13へチャージされる。これにより、フォワードブレーキB4の急激な油圧変化による締結ショックが緩和される。
【0050】
また、ライン圧は、入出力ポート11から、バイパス油路、すなわち、油路210→油路209→油路208→油路207→油路205へと進むが、油路205に設けられたワンウェイバルブ205aにより、オリフィス204へのライン圧の移動が阻止される。
【0051】
[低油温時のD→Nセレクト時]
図9に、D→Nセレクト時におけるバイパス油路の作用を示す回路図である。セレクトレバーがDレンジからNレンジへ切り換えられたとき、フォワードブレーキB4の油圧は、油路101→貫通穴102→油路103→貫通穴202→油路203→オリフィス204→油路205(ワンウェイバルブ205a)→油路207→油路208→油路209→油路210→入出力ポート11へと流れ、マニュアルバルブ7のドレンポートから図外のオイルパンへ排出される。
【0052】
すなわち、メインのブレーキ圧の供給油路へのバイパス油路(油路103〜210)の接続位置(油路103)は、バイパス油路の接続位置を中心にして、フォワードブレーキB4側の油路長の方が、アキュムレータ分岐油路への分岐位置までの油路長よりも短くなるような位置に接続され、さらに、バイパス油路(油路103〜210)の油路長は、アキュムレータ13の入出力ポート14へ至る油路(油路104〜112a)と比較して短く形成されているため、管路抵抗が低い。よって、フォワードブレーキB4の排圧は、油路104側へ流れず、ほとんどがバイパス油路(油路103〜210)を経由してマニュアルバルブ7へ排出される。
【0053】
一方、アキュムレータ13にチャージされていた油圧は、アキュムレータ13の入出力ポート14から、管路抵抗の低い貫通穴112b→油路112a→貫通穴112→油路108→油路115→油路120→貫通穴121a→油路121→油路122→入出力ポート11へと流れ、マニュアルバルブ7のドレンポートから図外のオイルパンへ排出される。
【0054】
すなわち、フォワードブレーキB4の排圧とアキュムレータ13の排圧が、別々の経路を通過してマニュアルバルブ7の入出力ポート11へ到達するため、油の粘度の高い低油温時であっても、フォワードブレーキB4の油抜けが速く、ドラグトルクが発生することはない。
【0055】
本実施の形態のコントロールバルブユニット1にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
【0056】
(1) 本実施の形態のコントロールバルブユニット1にあっては、セレクトレバーがDレンジ位置からNレンジ位置へ切り換えられたとき、フォワードブレーキB4の排圧はバイパス油路を経由してマニュアルバルブ7に排出される。一方、アキュムレータ13の排圧は、メインのブレーキ圧の供給油路からマニュアルバルブ7へ排出される。すなわち、フォワードブレーキB4の排圧がアキュムレータ13の排圧に妨げられることなく、バイパス油路を経由してスムーズにマニュアルバルブ7へ排出されるため、低油温時における締結要素からの油抜けの遅延を防止できる。
【0057】
(2) セレクトレバーがNレンジ位置からDレンジ位置へ切り換えられたとき、バイパス油路に設けられたワンウェイバルブ205aによりバイパス油路からフォワードブレーキB4へ油圧が供給されず、メインのブレーキ圧供給油路からのみ油圧が供給されるため、アキュムレータ13の締結ショック緩和作用を妨げない。
【0058】
(3) セレクトレバーがDレンジ位置からNレンジ位置へ切り換えられたとき、フォワードブレーキB4の排圧がアキュムレータ13の排圧と合流せず、バイパス油路(油路103〜210)を経由してマニュアルバルブ7に排出されるため、油の粘度が高い低油温時であっても、ドラグトルクの発生を防止できる。
【0059】
(その他の実施の形態)
以上、本発明を実現する実施の形態を説明してきたが、本発明の具体的な構成は、本実施の形態に限定されるものではなく、例えば、リバースブレーキへのブレーキ圧の供給油路にバイパス油路を設けたもよい。
【0060】
また、コントロールバルブユニット1を2層としても、本実施の形態と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機用歯車変速装置を示すスケルトン図を示す。
【図2】自動変速機用歯車変速装置での締結作動表を表す図である。
【図3】コントロールバルブユニットの第1バルブボディの要部を示す上面図である。
【図4】第1バルブボディの要部を示す下面図である。
【図5】第1オリフィスプレートの要部を示す上面図である。
【図6】第2バルブボディの要部を示す上面図である。
【図7】第2バルブボディの要部を示す下面図である。
【図8】第2オリフィスプレートの要部を示す上面図である。
【図9】第3バルブボディの要部を示す上面図である。
【図10】コントロールバルブユニットの主要回路図である。
【図11】D→Nセレクト時におけるバイパス回路の作用を示す回路図である。
【符号の説明】
B1〜B4 ブレーキ
F1〜F3 ワンウェイクラッチ
G1〜G3 遊星ギヤ
M1,M2 連結メンバ
R1〜R3 リングギヤ
PC1〜PC3 キャリア
S1〜S3 サンギヤ
1 コントロールバルブユニット
2 第1バルブボディ
3 第1オリフィスプレート
4 第2バルブボディ
5 第2オリフィスプレート
6 第3バルブボディ
7 マニュアルバルブ
10 入力ポート
11 入出力ポート
13 アキュムレータ
14 入出力ポート
15 オイルポンプユニット
15 背圧ポート
16 プレッシャレギュレータバルブ
17 アキュムコントロールバルブ
18 ライン圧リニアソレノイド
101 油路
102 貫通穴
103 油路
104 油路
105 油路
106 油路
107 貫通穴
108a ワンウェイバルブ
108 油路
109 オリフィス
110 オリフィス
111 オリフィス
112 貫通穴
112a 油路
112b 貫通穴
113 油路
114 油路
115 油路
116 油路
116a ワンウェイバルブ
117 油路
117a ワンウェイバルブ
118 オリフィス
119 オリフィス
120 油路
121 油路
121 貫通穴
121a 貫通穴
122 油路
201 油路
202 貫通穴
203 油路
204 オリフィス
205 油路
205a ワンウェイバルブ
206 油路
207 油路
208 油路
209 油路
210 油路

Claims (2)

  1. 運転者が操作するセレクトレバーに応動し、締結要素に対して選択的にライン圧油路を連通させるマニュアルバルブと、
    このマニュアルバルブと前記締結要素との間に設けられた油圧供給回路と、
    この油圧供給回路の途中に設けられ、締結要素へ供給される油圧の一部を蓄圧するアキュムレータと、
    を備えた自動変速機のコントロールバルブユニットにおいて、
    前記油圧供給回路と前記マニュアルバルブとの間に、アキュムレータを迂回してマニュアルバルブと締結要素とを結ぶバイパス油路を接続し、
    このバイパス油路に、締結要素からマニュアルバルブへの油圧の排出を許可し、マニュアルバルブから締結要素への油圧の供給を阻止するワンウェイバルブを設けたことを特徴とする自動変速機のコントロールバルブユニット。
  2. 請求項1に記載の自動変速機のコントロールバルブユニットにおいて、
    前記締結要素を、セレクトレバーをニュートラル位置から後進レンジ位置または前進レンジ位置に切り換えたときに締結する前後進締結要素としたことを特徴とする自動変速機のコントロールバルブユニット。
JP2003093443A 2003-03-31 2003-03-31 自動変速機のコントロールバルブユニット Expired - Fee Related JP4199035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003093443A JP4199035B2 (ja) 2003-03-31 2003-03-31 自動変速機のコントロールバルブユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003093443A JP4199035B2 (ja) 2003-03-31 2003-03-31 自動変速機のコントロールバルブユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004301200A true JP2004301200A (ja) 2004-10-28
JP4199035B2 JP4199035B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=33406241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003093443A Expired - Fee Related JP4199035B2 (ja) 2003-03-31 2003-03-31 自動変速機のコントロールバルブユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4199035B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177390A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP2009203998A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の発進油圧制御装置
JP2015081611A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 ダイハツ工業株式会社 自動変速機の油圧制御装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177390A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
JP4654676B2 (ja) * 2004-12-21 2011-03-23 アイシン精機株式会社 自動変速機の油圧制御装置
JP2009203998A (ja) * 2008-02-26 2009-09-10 Nissan Motor Co Ltd 自動変速機の発進油圧制御装置
CN101960181A (zh) * 2008-02-26 2011-01-26 日产自动车株式会社 变速器油压控制设备和方法
US8282529B2 (en) 2008-02-26 2012-10-09 Nissan Motor Co., Ltd. Transmission oil-pressure control apparatus and methods
CN101960181B (zh) * 2008-02-26 2013-07-10 日产自动车株式会社 变速器油压控制设备和方法
JP2015081611A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 ダイハツ工業株式会社 自動変速機の油圧制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4199035B2 (ja) 2008-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5413197B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置および方法
JP3392717B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JPS5927465B2 (ja) 自動変速機の変速タイミング弁
JP3711494B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御システム
JPH0346699B2 (ja)
JP2004156680A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JPS6363783B2 (ja)
JPH0477821B2 (ja)
JP3806817B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御システム
JP2004301200A (ja) 自動変速機のコントロールバルブユニット
JP3186760B2 (ja) 自動変速機の油圧制御回路
JP3293400B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JPS59126118A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
CN107120429A (zh) 用于车辆的控制设备和用于车辆的控制方法
JP3348566B2 (ja) 車両用自動変速機の変速制御装置
JP3592232B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP7219349B2 (ja) 自動変速機の制御装置、制御方法及びプログラム
JP7127222B2 (ja) 自動変速機の制御装置及び制御方法
JP7353719B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP7202479B2 (ja) 自動変速機の制御装置及び制御方法
JP2981911B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2793903B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2958957B2 (ja) 自動変速機におけるエンジンブレーキ用摩擦要素の締結制御装置
JP5436339B2 (ja) ベルト式無段変速機の空気流入防止装置
JP2792730B2 (ja) 多段式自動変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040819

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070626

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080415

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081002

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4199035

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141010

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees