JP4653280B2 - 建物ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、骨組構造の建物ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
工場で生産されるユニット建物用の建物ユニットとして、四隅に配置された柱と、隣接する柱の下部間に掛け渡されて両端を各々柱に剛接合された床梁とにより骨組構造をなし、上部に天井パネルを配置される建物ユニットが知られている。
【0003】
従来の建物ユニットは、柱の上面よりも天井パネルの上面の位置が低く、出荷時において、建物ユニットに直接保護シートを掛けると、窪みができ、この窪みに雨水が溜まってしまう。そこで、建物ユニットの天井パネル上には仮屋根梁(野縁)を渡し、その上に仮屋根合板を設置して保護シートを掛けた状態で出荷し、保護シート上に雨水が溜まらないようにしている。
【0004】
また、従来の建物ユニットには、天井パネルの四隅を柱の上部(柱頭)に固定した型式のものがあり、この天井パネルの柱頭固定は、天井パネルと柱頭の各々に取り付けられた孔付きの取付け金具の孔を合わせて、リベットを打ち込むことにより行われている(特開平10−2018号公報参照)。
さらに、従来の建物ユニットは、天井高さの調整を行える構造になっておらず、ユニット繋ぎ部には、天井面の高さ調整をせずにそのまま石膏ボードを貼ることが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の建物ユニットでは、上記のように出荷時には保護シート上に雨水が溜まらないように、天井パネル上に仮屋根梁を渡し、その上に仮屋根合板を設置している。一方、据付け時には、仮屋根梁及び仮屋根合板は回収品として既に取り外されているため、施工休止時のような保護シートのみが掛けられた状態では、保護シートに窪みができ、雨水が溜まる。このため、雨天後の作業時には、保護シートの窪みに溜まった雨水をホース等を使用して排水しなければならないという不都合がある。
【0006】
また、従来の建物ユニットにおける天井パネルの柱頭固定は、上記のように、天井パネルと柱頭の各々に取り付けられた孔付きの取付け金具の孔を合わせてリベットを打ち込むことにより行われているため、取付け金具の孔合わせする作業が大変で、リベットを打ち込むまで天井パネルの支持が安定せず、作業性が悪いという問題がある。
【0007】
さらに、従来の建物ユニットでは、天井高さの調整を行える構造になっておらず、ユニット繋ぎ部に、そのまま石膏ボードを貼ることが行われているため、天井面に段差が生じる可能があり、また、鉄骨製の天井梁と上階の床梁とが金属同士で接しているため、上階床を歩く時にはカタカタと云うような金属接触音が生じるという不都合がある。
【0008】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、仮屋根梁、仮屋根合板が不要で、据付け時に保護シートの窪みに雨水が溜まることがなく、また天井パネルの柱頭固定の作業性に優れ、しかも天井高さの微調整を作業性よく行うことができる建物ユニット、及び該建物ユニットを連結したユニット建物を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項に記載の発明による建物ユニットは、四隅に配置された柱と、隣接する柱の下部間に掛け渡されて両端を各々柱に剛接合された床梁と、天井パネル組立体とを有する建物ユニットにおいて、前記柱と前記天井パネル組立体とに該両者を固定接続するための柱側固定金具と天井パネル側固定金具とが固定され、前記柱側固定金具と前記天井パネル側固定金具の一方にはねじ受入孔付きの筒状突部が形成され、他方には前記筒状突部を受け入れる貫通孔が形成され、前記貫通孔より挿入したねじが当該貫通孔に嵌合している前記筒状突部のねじ受入孔にねじ込まれることにより天井パネル組立体と柱との接合が行われるものである。
【0012】
この構成によれば、柱側固定金具あるいは天井パネル側固定金具の一方に設けられている筒状突部が他方の固定金具の貫通孔に挿入されることで、柱頭に対する天井パネル組立体の仮止めが行われ、その後、貫通孔より挿入したねじが当該貫通孔に嵌合している前記筒状突部のねじ受入孔にねじ込まれることにより、柱頭に対する天井パネル組立体の本固定が行われる。
【0013】
請求項に記載の発明による建物ユニットは、前記筒状突部は半割り形状とされ、初期状態では当該筒状突部の外径が前記貫通孔の内径より小さく、前記ねじ受入孔にねじがねじ込まれることにより前記筒状突部が拡開されるものである。
【0014】
この構成によれば、ねじ受入孔にねじがねじ込まれることにより筒状突部が拡開し、ねじ受入孔と筒状突部との間のクリアランスが無くなり、同時にねじ受入孔と筒状突部との心出しを行うことができる。
【0015】
請求項に記載の発明による建物ユニットは、前記筒状突部のねじ受入孔に、前記筒状突部と前記貫通孔との嵌合の案内を行う案内部材が取り外し可能に装着されるものである。
【0016】
この構成によれば、筒状突部のねじ受入孔に案内部材が装着されることで、案内部材に案内されながら、筒状突部と貫通孔との嵌合を容易に行うことができる。
【0017】
請求項に記載の発明による建物ユニットは、四隅に配置された柱と、隣接する該柱の下部間に掛け渡されて両端を各々前記柱に剛接合された床梁と、前記柱の上部に天井パネル組立体とを有する建物ユニットにおいて、前記柱と前記天井パネル組立体とは、該両者を固定接続するための柱側固定金具と天井パネル側固定金具により固定されるものであって、前記柱側固定金具は周面に係合溝が設けられて前記柱の上部に取着され、前記天井パネル側固定金具は前記柱側固定金具に係合する柱側固定金具係合部を備え、前記天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部が前記柱側固定金具の係合溝に係合して前記天井パネル組立体と前記柱との接合が行われるものである。
【0018】
この構成によれば、柱の上部に取着された柱側固定金具の係合溝に、天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部が前記柱側固定金具の係合溝に係合されることで、柱頭に対する天井パネル組立体の固定が行われる。
なお、柱の上部に取着される柱側固定金具は、夫々の柱に二個又はそれ以上であることが、柱頭に対して天井パネル組立体が回転し難くなるので好まししい。そして、夫々の天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部の数は、柱に取着される柱側固定金具の数に対応する数とされる。特に、二個の柱側固定金具を、立設した柱を上方より見たとき略90度になるように取着するのがより好ましく、このようにした場合に、柱頭に対する天井パネル組立体の接合がより安定にしてかつ確実に行われる。
【0019】
請求項に記載の発明による建物ユニットは、前記天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部と天井パネル組立体とは水平板状体にて連結されているものである。
【0020】
この構成によれば、天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部と天井パネル組立体とは水平板状体にて連結されていることにて、柱頭に吊り具を取り付けて建物ユニットを吊り上げた時、柱頭に建物ユニット内方向に加わる水平力を水平板状体が受け止め、柱が回転したり、固定金具が変形することがない。
【0021】
請求項に記載の発明によるユニット建物は、前記天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部は、水平板状体に対して略垂直状板体とされ、該垂直状板体の下縁部に下方向のスリット溝が形成されているものである。この構成によれば、垂直状板体の下縁部に形成された下方向のスリット溝を柱側固定金具の係合溝に係合することで、天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部を柱側固定金具に容易に固定することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1、図2はこの発明による建物ユニットの骨組構造を示している。建物ユニットは、四隅に配置された円形断面の鋼管製の4個の柱1と、隣接する柱1の下部間に掛け渡されて両端を各々柱1に剛接合された鋼鉄製の4個の床梁2とによる骨組構造をなし、床梁2には根太3が掛け渡され、根太3上に床パネル4が設置されている。そして、上部には天井パネル組立体5が設けられている。
【0027】
また、図3は、前記建物ユニットにおける天井パネル組立体5の柱頭固定部の要部を示しており、該天井パネル組立体5は、溝形鋼を外向きに横転した状態で配置された四角枠状の天井フレームである端野縁6と、該端野縁6の下面側に固定された石膏ボード等による天井パネル7と、端野縁6の上面側に固定されたOSB等による足場板8とにより構成されている。そして、端野縁6は柱1の周辺に位置し、また、柱1の上端には蓋部材60が固定されており、足場板8の上面80は柱1の最上端100とほぼ同じ高さ位置にある。
【0028】
この構成により、仮屋根梁や仮屋根合板が不要になるとともに、建物ユニットの上面全体がフラットになり、据付け時にシート掛けが行われても、雨水が溜まるような窪みは生じない。また、上記した従来の建物ユニットにおける仮屋根梁及び仮屋根合板は仮固定であるため、据付け作業時に仮屋根合板が、ずれたり、段差が生じる虞れがあったが、本実施形態の足場板8は天井パネル組立体5として端野縁6にしっかりと固定されているので、足場板8が、ずれたり、段差が生じることがなく、据付け作業の安全性が向上する。
【0029】
次に、天井パネル組立体5の柱頭固定構造の実施例を図3〜図6を参照してついて説明する。
【0030】
柱1の上端近傍には柱側固定金具10が、天井パネル組立体5の角部近傍には天井パネル側固定金具20が各々固定されている。
柱側固定金具10は、取付け片部11と筒状突部14等からなり、該筒状突部14は、前記取付け片部11の上部に備えられている。該取付け片部11は、ブラインドボルト12によって中空円筒状の柱1の外側面にねじ止めされ、また、筒状突部14は、半割り形状のねじ受入孔13を有するとともに、面取りにより尖った形状の上端部14aを有している(図4、図5参照)。
【0031】
天井パネル側固定金具20は、取付け片部21と貫通孔22とからなり、該取付け片部21がねじ(図示省略)によって天井パネル組立体5の角部近傍にねじ止めされる。また、貫通孔22は、前記筒状突部14を受け入れる孔であり、該筒状突部14の外径は、初期状態では貫通孔22の内径より小さくなっている(図4、図5参照)。
【0032】
天井パネル組立体5の柱頭固定作業は、図4〜図6に示すように、まず、天井パネル組立体5に固定されている天井パネル側固定金具20を柱側固定金具10の上方より近付け、貫通孔22に筒状突部14を差し込んで貫通孔22と筒状突部14とを嵌合させる。なお、この嵌合作業は筒状突部14の上端部14aが尖った形状になっているから、容易に行われる。
【0033】
また、この嵌合作業が、より容易に行われるべく、図7に示されている筒状突部14のねじ受入孔13に案内部材としてピアノ線30を差し込み、その後、貫通孔22にピアノ線30を通して案内させて、筒状突部14と貫通孔22との嵌合を行うこともできる。
【0034】
そして、貫通孔22と筒状突部14との嵌合により、柱頭に対する天井パネル組立体5の仮止めが行われる。
仮止め完了後には、タッピンねじ31が貫通孔22から、該貫通孔22に嵌合している筒状突部14のねじ受入孔13に挿入・ねじ込まれ、柱頭に対する天井パネル5の本固定を行う。
【0035】
このように、ねじ受入孔13にタッピンねじ31がねじ込まれることにより、筒状突部14が拡開し、ねじ受入孔13と筒状突部14との間のクリアランスが無くなってかしめられ、同時にねじ受入孔13と筒状突部14との心出しを行うことができる(図5(b)参照)。
【0036】
次に、天井パネル組立体の柱頭固定構造の別の実施例を図8〜図10を参照して説明する。
【0037】
図8は天井パネル組立体の柱頭固定部の斜視図であり、図9は天井パネル組立体の柱頭固定部に用いられる柱側固定金具を示し、図10は、天井パネル組立体の柱頭固定部に用いられる天井パネル側固定金具を示している。
【0038】
この実施例では、天井パネル組立体において、前記した天井パネル組立体5とは端野縁の形状が相違すること以外は実質的に同じであるので、実質的に同一構成である部分については説明を省略する。
すなわち、前記実施例の端野縁6は溝形鋼を使用しているのに対し、この実施例の端野縁6aは、図8に示すように、溝形鋼の上側片部61aの先端に下方に折り曲げた折曲片62aを設けた形状の形鋼を使用している。
【0039】
柱1aの上端近傍の周面には二個の柱側固定金具10a、10aが、立設された柱1aを上より見て略90度の位置関係で固定される。天井パネル組立体の角部近傍には天井パネル側固定金具20aが固定される。
【0040】
柱側固定金具10aは、ピン状体の周面に係合溝15aが設けられており、柱1aの上部にボルト、リッベット等で固定されている。係合溝15aは面取りにより外方に拡大16aされている。
【0041】
天井パネル側固定金具20aは、柱側固定金具に係合する柱側固定金具係合部23aと前記天井パネル組立体が係止される天井パネル組立体係止部24aと、この両者を連結する水平板状体部25aとからなる。
【0042】
柱側固定金具係合部23aは、水平板状体部25aに対して略垂直状板体とされ、この垂直状板体の下縁部に下方向のスリット溝231aが形成されている。このスリット溝231aは上記柱側固定金具10aの係合溝15aに係合して取り付けられるためのものであって、面取りにより外方に拡大232aされている。
【0043】
なお、上記係合溝15aとスリット溝231aの大きさの関係は、柱側固定金具10aの係合溝15aの幅をwとし、その溝底径をdとし、上記スリット溝231aの幅をDとし、柱側固定金具係合部23aの厚さをtとするとき、D=d+α、w=t+αとしている。ただし、αは固定金具や取付誤差等であって可及的に小さい値とするのが好ましい。
天井パネル組立体5aの端野縁6aの溝部63aに天井パネル側固定金具20aの天井パネル組立体係止部24aを挿入係止してリベット、ボルトや溶接で固定される。
【0044】
天井パネル組立体5aの柱頭固定作業は、図8に示すように、柱側固定金具係合部23aのスリット溝231aを、柱1aの上部に固定されている柱側固定金具10aの係合溝15aに係合して固定することによりなされる。なお、この係合作業は面取り拡大部16a、232aにより容易に行われる。
【0045】
この図8〜図10に示す実施例の天井パネル組立体5aの柱頭固定構造においては、天井パネル組立体5aに固定された天井パネル側固定金具20aの柱側固定金具係合部23aのスリット溝231aを、柱1aに固定された柱側固定金具10aの係合溝15aに係合するだけで容易に固定されるので、柱頭に天井パネル組立体5aを取り付ける作業が安全かつ確実に行える。
【0046】
そして、柱1aの上端に二個の柱側固定金具10a、10aが略90度の位置関係で固定されているので、天井パネル組立体5aが柱頭に対して回転するのが防止され、安定にして確実な固定構造となっている。
更に、天井パネル側固定金具20aには水平板状体部25aを備えているので、この水平板状体部25aが、建物ユニット吊り上げ時のユニット内方向に加わる水平方向の力に耐え、天井パネル側固定金具20aの変形が防がれるものとなっている。
【0047】
なお、前記した二つの実施例では、天井パネル組立体5aに使用した端野縁6、6aは、図3などに示すような溝形鋼と、図8に示すように、溝形鋼の上側片部61aの先端に下方に折り曲げた折曲片62aを設けた形状の形鋼とが使用しているが、これら以外に、端野縁としてアイビーム、H形鋼、溝形鋼の上下両片部に折曲片を設けた形鋼等を使用できる。なお、溝形鋼の片部に折曲片を設けた形鋼では折曲片によって端野縁の強度が向上する。
【0048】
次に、天井パネル組立体5等による天井吊り構造について図11〜図14を参照して説明する。
【0049】
図11に示すように、該天井吊り構造は、天井パネル組立体5と、天井吊り金具40等からなり、該天井吊り金具40が、上階の建物ユニットの床梁2の略中間部の下端に取り付けられている。該天井吊り金具40は、溝形鋼状をなし、天井パネル組立体5の端野縁6の片部61を受け入れるスリット溝42が水平方向に形成され、該スリット溝42の溝幅は、端野縁6の片部61の板厚より少し大きく設定されている(図12参照)。
また、天井吊り金具40には高さ調整ねじ43がねじ止めされており、該高さ調整ねじ43は先端にて床梁2に当接し、高さ調整ねじ43のねじ込み量により床梁2に対する取付け高さを調整可能に設定される。
【0050】
前記天井吊り金具40による天井パネル組立体5の支持は、図13(a)に示されているように、端野縁6の片部61に天井吊り金具40のスリット溝42を差し込み、この後に、ボルト41によって天井吊り金具40を上階の建物ユニットの床梁2に固定して行われる。そして、前記高さ調整ねじ43のねじ込みにより、天井吊り金具40が上階の建物ユニットの床梁2側に持ち上がり、この持ち上がりによって、図10(b)に示されているように、端野縁6の片部61が撓むとともに、天井吊り金具40と端野縁6の片部61とがしっかりと噛み合って固定される。これにより、振動しても、金属同士の衝突による衝突音が発生しないようになる。
【0051】
そして、前記高さ調整ねじ43のねじ込み量により、天井吊り金具40の床梁2に対する取付け高さが調整されるので、この高さが調整により、天井吊り金具40と接続されている天井パネル組立体5の高さ位置の微調整ができ、隣接する建物ユニット同士の天井パネル7の段差を無くし、隣接する建物ユニットに亙って天井面を面一にすることができる。
【0052】
上述のような構成によるユニット建物では、図14(a)に示されているように、工場出荷段階では、内壁仕切50を有しない桁面側に仮支柱51を設置し、図14(b)に示されているように、作業員の荷重を支えられるようにする。そして、上述のように、上階の床梁2に前記天井吊り金具40を使用して、天井パネル組立体5の吊り固定が完了した後、下階の建物ユニットの仮支柱51を取り外している。
【0055】
【発明の効果】
請求項に記載の発明による建物ユニットによれば、四隅に配置された柱と、隣接する柱の下部間に掛け渡されて両端を各々柱に剛接合された床梁と、天井パネル組立体とを有する建物ユニットにおいて、前柱と天井パネル組立体とに該両者を固定接続するための柱側固定金具と天井パネル側固定金具とが固定され、柱側固定金具と天井パネル側固定金具の一方にはねじ受入孔付きの筒状突部が形成され、他方には筒状突部を受け入れる貫通孔が形成され、貫通孔より挿入したねじが当該貫通孔に嵌合している前記筒状突部のねじ受入孔にねじ込まれることにより天井パネル組立体と柱との接合が行われる構成としたので、柱側固定金具あるいは天井パネル側固定金具の一方に設けられている筒状突部が他方の固定金具の貫通孔に挿入されることで、柱頭に対する天井パネル組立体の仮止めが行われ、貫通孔より挿入したねじが当該貫通孔に嵌合している前記筒状突部のねじ受入孔にねじ込まれることにより、柱頭に対する天井パネル組立体の本固定が行われ、柱頭に対する天井パネル組立体の固定を作業性よく行うことができる。
【0056】
請求項に記載の発明による建物ユニットによれば、筒状突部は半割り形状とされ、初期状態では当該筒状突部の外径が前記貫通孔の内径より小さく、ねじ受入孔に、ねじがねじ込まれることにより筒状突部が拡開される構成としたので、ねじ受入孔と筒状突部との間のクリアランスが無くなってかしめられ、同時にねじ受入孔と筒状突部との心出しが的確に行われる。
【0057】
請求項に記載の発明による建物ユニットによれば、筒状突部のねじ受入孔に、筒状突部と貫通孔との嵌合の案内を行う案内部材が取り外し可能に装着される構成としたので、筒状突部のねじ受入孔に案内部材が装着されることで、案内部材に案内されながら、筒状突部と貫通孔との嵌合を容易に行うことができ、柱頭に対する天井パネル組立体の固定作業の作業性のより一層の向上を図ることができる。
【0058】
請求項に記載の発明による建物ユニットによれば、柱側固定金具は周面に係合溝が設けられて前記柱の上部に取着され、前記天井パネル側固定金具は前記柱側固定金具に係合する柱側固定金具係合部を備え、前記天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部が前記柱側固定金具の係合溝に係合して前記天井パネル組立体と前記柱との接合を行う構成としたので、柱の上部に取着された柱側固定金具の係合溝に、天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部が前記柱側固定金具の係合溝に係合されることで、柱頭に対する天井パネル組立体の固定が行われ、柱頭に対する天井パネル組立体の固定を作業性よく行うことができる。
【0059】
請求項に記載の発明による建物ユニットによれば、天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部と天井パネル組立体とは水平板状体にて連結されている構成としたので、柱頭に吊り具を取り付けて建物ユニットを吊り上げた時、柱頭に建物ユニット内方向に加わる水平力を水平板状体が受け止め、柱が回転したり、固定金具が変形することがない。
【0060】
請求項に記載の発明による建物ユニットによれば、前記天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部は、水平板状体に対して略垂直状板体とされ、該垂直状板体の下縁部に下方向のスリット溝が形成されている構成としたので、このスリット溝を柱側固定金具の係合溝に係合することにて、天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部を柱側固定金具に容易に固定することができ、柱頭に対する天井パネル組立体の固定を作業性よく行うことができる。
【0063】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による建物ユニットの一実施形態の骨組構造を示す斜視図である。
【図2】図1の建物ユニットの骨組構造を示す立面図である。
【図3】図1の建物ユニットにおける天井パネル組立体の柱頭固定部を示す要部の立面図である。
【図4】(a)、(b)は図1の建物ユニットにおける天井パネル組立体の柱頭固定部を示す立面図である。
【図5】(a)、(b)は図1の建物ユニットにおける天井パネル組立体の柱頭固定部を示す平面図である。
【図6】図1の建物ユニットにおける天井パネル組立体の柱頭固定部を示す斜視図である。
【図7】図1の建物ユニットにおける天井パネル組立体の柱頭固定部の他の実施例を示す斜視図である。
【図8】この発明による建物ユニットにおける天井パネル組立体の柱頭固定部のさらに別の実施例を示す斜視図である。
【図9】図8の天井パネル組立体の柱頭固定部に用いられる柱側固定金具を示すものであって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図10】図8の天井パネル組立体の柱頭固定部に用いられる天井パネル側固定金具を示すものであって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図11】(a)、(b)は図1の建物ユニットにおける天井パネル組立体の吊り構造部を示す立面図である。
【図12】図1の建物ユニットにおける天井パネル組立体の吊り構造部を示す斜視図である。
【図13】(a)、(b)は図1の建物ユニットにおける天井パネル組立体の吊り構造部の要部を示す立面図である。
【図14】(a)、(b)は図1の建物ユニットの施工手順を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、1a 柱
2 床梁
3 根太
4 床パネル
5 天井パネル組立体
6、6a 端野縁(天井フレーム)
7 天井パネル
8 足場板
10、10a 柱側固定金具
13 ねじ受入孔
14 筒状突部
15a 係合溝
20、20a 天井パネル側固定金具
22 貫通孔
23a 柱側固定金具係合部
231a スリット溝
24a 天井パネル組立体係止部
25a 水平板状体部
30 ピアノ線
31 タッピンねじ
40 天井吊り金具
41 ボルト
42 スリット溝
51 仮支柱

Claims (6)

  1. 四隅に配置された柱と、隣接する該柱の下部間に掛け渡されて両端を各々前記柱に剛接合された床梁と、前記柱の上部に天井パネル組立体とを有する建物ユニットにおいて、
    前記柱と前記天井パネル組立体とは、該両者を固定接続するための柱側固定金具と天井パネル側固定金具により固定され、前記柱側固定金具又は前記天井パネル側固定金具の一方にはねじ受入孔付きの筒状突部が形成され、他方には前記筒状突部を受け入れる貫通孔が形成され、該貫通孔に挿入したねじが、該貫通孔に嵌合する前記筒状突部のねじ受入孔に挿入されて前記天井パネル組立体と前記柱との接合を行うことを特徴とする建物ユニット。
  2. 前記筒状突部は半割り形状とされ、初期状態では当該筒状突部の外径が前記貫通孔の内径より小さく、前記ねじ受入孔に前記ねじが挿入されることにより前記筒状突部が拡開することを特徴とする請求項1に記載の建物ユニット。
  3. 前記筒状突部のねじ受入孔には、前記筒状突部と前記貫通孔との嵌合の案内を行う案内部材が取り外し可能に装着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物ユニット。
  4. 四隅に配置された柱と、隣接する該柱の下部間に掛け渡されて両端を各々前記柱に剛接合された床梁と、前記柱の上部に天井パネル組立体とを有する建物ユニットにおいて、
    前記柱と前記天井パネル組立体とは、該両者を固定接続するための柱側固定金具と天井パネル側固定金具により固定されるものであって、前記柱側固定金具は周面に係合溝が設けられて前記柱の上部に取着され、前記天井パネル側固定金具は前記柱側固定金具に係合する柱側固定金具係合部を備え、前記天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部が前記柱側固定金具の係合溝に係合して前記天井パネル組立体と前記柱との接合を行うことを特徴とする建物ユニット。
  5. 前記天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部と天井パネル組立体とは、水平板状体にて連結されていることを特徴とする請求項4に記載の建物ユニット。
  6. 前記天井パネル側固定金具の柱側固定金具係合部は、水平板状体に対して略垂直状板体とされ、該垂直状板体の下縁部に下方向のスリット溝が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の建物ユニット。
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