JP4651639B2 - 加湿器 - Google Patents

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Description

固体高分子電解質型燃料電池(PEFC)などに構成部品として使用されている加湿器に関するものである。
固体高分子電解質型燃料電池は、図13に示すように構成されている。
スタック30は、燃料電池セルが複数個直列に接続された積層構造を有している。外部からこのスタック30に、燃料ガスAと酸素含有ガスBとが供給されて、これを電気化学的に反応させることで電力、熱、及び水が同時に発生する。スタック30にて発電された電気は、電気出力部41を介して取り出されている。
ここで、発電効率を向上させるために、燃料ガスAは加湿器32で加湿処理した上でスタック30に供給され、酸素含有ガスBは加湿器33で加湿処理した上でスタック30に供給されている。
加湿器32,33は、図14に示すように乾燥ガスセパレータ13と湿潤ガスセパレータ14とを加湿膜12を介して重ね合わせたものを1単位として、これを複数単位だけ積層して、乾燥ガスセパレータ13と加湿膜12との間に形成された通路と、湿潤ガスセパレータ14と加湿膜12との間に形成された通路とが、加湿膜12を介して接触するように構成されている。
特許文献1では、図15に示すようにシールが必要な個所には、加湿膜12に予め合成樹脂51を染み込ませておき、この適当な個所に合成樹脂を染み込ませた加湿膜12を挟んで、乾燥ガスセパレータ13と湿潤ガスセパレータ14を積み重ねたものを、平盤55,55の間に挟んで加熱してプレスすることによって、加湿膜51に染み込ませておいた合成樹脂を再溶融させてシール構造を達成している。
特開2006−156099公報
特許文献1などの構成によると、シール材の塗布を、乾燥ガスセパレータ13と湿潤ガスセパレータ14を積み重ね工程において実行しなくても済み、作業性が良好であるが、更なる作業の改善を要求されているのが現状である。
本発明は、シール性に富んだ加湿器を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の加湿器は、第1の凹部が形成された乾燥ガスセパレータと第2の凹部が形成された湿潤ガスセパレータとに挟まれて加湿膜が設けられ、前記両セパレータの各々に形成された凹部の外側に樹脂が充填された貫通流路がそれぞれ形成されると共に前記両セパレータに形成された貫通流路のそれぞれの表面の開口径が異なり、かつ、前記樹脂は前記両セパレータに跨って充填されていることを特徴とする。
本発明の請求項2記載の加湿器は、請求項1において、両セパレータに形成された貫通流路のうち、少なくとも一方の貫通流路は表面の開口径が中間の開口径よりも大きいことを特徴とする。
この構成によると、乾燥ガスセパレータと湿潤ガスセパレータとを加湿膜を挟んで重ね合わせた後に、この積層体に対して外部から合成樹脂を注入することによって、乾燥ガス流路と湿潤ガス流路とをシールできるとともに、積層体の乾燥ガスセパレータと湿潤ガスセパレータと連結固定できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の実施形態にかかる燃料電池用スタックを備える燃料電池を図12に示す。
燃料電池101は、例えば固体高分子電解質型燃料電池(PEFC)であって、水素を含有する燃料ガスと、空気など酸素を含有する酸化剤ガスとを、電気化学的に反応させることで電力、熱、及び水を同時に発生させるものである。燃料電池101には、アノード及びカソードの一対の極を備える燃料電池セル(あるいは単セル)が複数個直列に接続された積層構造を有するスタック30と、燃料ガスAから水素を取り出す燃料処理器31と、燃料処理器31にて取り出された水素を含む燃料ガスを加湿することで発電効率を向上させる加湿器32と、酸素含有ガスBに対しての加湿を行う加湿器33と、燃料ガスと酸素含有ガスとをそれぞれ供給するためのポンプ34,35とが備えられている。
すなわち、燃料処理器31,加湿器32,及びポンプ34により燃料ガスAをスタック30の各セルに供給する燃料供給装置が構成されており、また、加湿器33とポンプ35とにより酸素含有ガスBをスタック30の各セルに供給する酸化剤供給装置が構成されている。
燃料電池101には、発電の際にスタック30にて発生される熱を効率的に除去するための冷却水Dを循環供給するためのポンプ36と、この冷却水(例えば、導電性を有さない液体、例えば純水)により除去された熱を、水道水等の流体に熱交換するための熱交換器37と、熱交換された水道水を貯留させる貯湯タンク38とが備えられている。さらに、燃料電池101には、このようなそれぞれの構成部を互いに関連付けて発電のための運転制御を行う運転制御装置40と、スタック30にて発電された電気を取り出す電気出力部41とが備えられている。
加湿器32,33として用いられる加湿器は、次のようにして製造されている。
(実施の形態1)
図1〜図5は本発明の実施の形態1を示す。
図1は製造工程を示している。
図1(a)では、乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbとを加湿膜cを挟んで重ね合わせたものを一単位としている。乾燥ガスセパレータaは乾燥ガス流路用の第1の凹部61を加湿膜cの側に向けて積層され、湿潤ガスセパレータbは湿潤ガス流路用の第2の凹部62を加湿膜cの側に向けて積層されている。図2(a)はこの積層の際の乾燥ガスセパレータaと 湿潤ガスセパレータbおよび加湿膜cの斜視図を示し、図2(b)は図2(a)のX−XX方向から見た矢視を示している。図1は図2(a)のA−AA断面図である。
乾燥ガスセパレータaには、図2(a)に示すように乾燥ガス入口63と乾燥ガス出口64と湿潤ガス供給路65,66が形成されている。乾燥ガスセパレータaの一方の面67uには、乾燥ガス入口63の周囲に第1の溝68が形成され、乾燥ガス出口64の周囲には第2の溝69が形成され、湿潤ガス供給路65,66の周囲には第3,第4の溝70,71が形成されている。
第1の溝68で囲まれた内側で乾燥ガスセパレータaの中心寄りの位置には、他方の面67dに貫通した乾燥ガス供給路76が形成されている。第2の溝69で囲まれた内側で乾燥ガスセパレータaの中心寄りの位置には、他方の面67dに貫通した乾燥ガス供給路77が形成されている。
第1の溝68と第2の溝69の間、第1の溝68と第3の溝70の間、第3の溝70と第4の溝71の間、第4の溝71と第2の溝69の間は、それぞれ第5,第6,第7,第8の溝72,73,74,75で接続されている。第1,第2,第3,第4の溝68,69,70,71には、外部に延びる溝79,80,81,82が形成されている。
さらに、第1の溝68で前記溝79の付近には、他方の面67dに貫通した第1,第2貫通流路83,84が形成されている。第2の溝69で前記溝80の付近には、他方の面67dに貫通した第3,第4貫通流路85,86が形成されている。第3の溝70で前記溝81の付近には、他方の面67dに貫通した第5,第6貫通流路87,88が形成されている。第4の溝71で前記溝82の付近には、他方の面67dに貫通した第7,第8貫通流路89,90が形成されている。第6の溝73には、他方の面67dに貫通した第9,第10貫通流路91,92が形成されている。第8の溝75には、他方の面67dに貫通した第11,第12貫通流路93,94が形成されている。
さらに、乾燥ガスセパレータaの他方の面67dには、図2(b)に示すように、前記乾燥ガス入口63と乾燥ガス供給路76を仕切る位置と前記乾燥ガス出口64と乾燥ガス供給路77を仕切る位置を通過する第9の溝95と、前記湿潤ガス供給路65,66よりも乾燥ガスセパレータaの中心寄りの位置を通過する第10の溝96と、第9の溝95と第10の溝96の端部を接続する第11,第12の溝97,98が形成されている。第11の溝97の中では、第6の溝73に形成されていた第9,第10貫通流路91,92が開口している。第12の溝98の中では、第8の溝75に形成されていた第11,第12貫通流路93,94が開口している。
乾燥ガスセパレータaの他方の面67dには、乾燥ガス供給路76,77が開口した前記第1の凹部61が形成されており、前記湿潤ガス供給路65,66は前記第1の凹部61の外部に形成されている。
乾燥ガスセパレータaの他方の面67dで乾燥ガス入口63の付近には、両端が第9の溝95に接続されて乾燥ガス入口63を取り囲む第13の溝99が形成されている。第13の溝99の中では、第1の溝68に形成されていた第1,第2貫通流路83,84が開口している。
乾燥ガスセパレータaの他方の面67dで乾燥ガス出口64の付近には、両端が第9の溝95に接続されて乾燥ガス出口64を取り囲む第14の溝100が形成されている。第14の溝100の中では、第2の溝69に形成されていた第3,第4貫通流路85,86が開口している。
乾燥ガスセパレータaの他方の面67dで湿潤ガス供給路65,66の付近には、両端が第10の溝96に接続されて湿潤ガス供給路65,66を取り囲む第15,第16の溝101,102が形成されている。第15の溝101の中では、第3の溝70に形成されていた第5,第6貫通流路87,88が開口している。第16の溝102の中では、第4の溝71に形成されていた第7,第8貫通流路89,90が開口している。
このようにして、乾燥ガスセパレータaの他方の面67dに形成されている前記第1の凹部61の周囲は、第9の溝95,第11の溝97,第10の溝96,第12の溝98とで囲まれており、また、前記第1の凹部61の内側には、ボス103が形成されている。
湿潤ガスセパレータbには、図2(b)に示すように乾燥ガスセパレータaの湿潤ガス供給路65,66に対応した位置に湿潤ガス入口104と湿潤ガス出口105が、一方の面106dから他方の面106uに貫通して形成されている。湿潤ガスセパレータbの他方の面106uには、図2(a)に示すように前記第2の凹部62が形成されている。湿潤ガス入口104と湿潤ガス出口105の近傍で、湿潤ガスセパレータbの中心寄りの位置には、前記第2の凹部62で開口した湿潤ガス供給路107,108が形成されている。
また、湿潤ガスセパレータbには、前記第2の凹部62の外部で、乾燥ガスセパレータaの乾燥ガス入口63と乾燥ガス出口64に対応した位置に、乾燥ガス供給路109,110が形成されている。第2の凹部62の内側には、第1の凹部61のボス103に対応した位置にボス111が形成されている。
さらに、湿潤ガスセパレータbには、乾燥ガスセパレータaの第1〜第12貫通流路83〜94に対応した位置に、他方の面106uに貫通した第13〜第24貫通流路112〜123が形成されている。
ここで加湿膜cの大きさは、乾燥ガスセパレータaに形成された前記第9の溝95,第11の溝97,第10の溝96,第12の溝98の内周縁よりも僅かに大きく、前記第9の溝95,第11の溝97,第10の溝96,第12の溝98の外周縁よりも僅かに小さい大きさである。
このように構成されて複数を積層した状態を図1(b)に示す。この積層体を図3(a)に示す断面の成形型124に入れて、合成樹脂注入口125から合成樹脂126を注入すると、注入された合成樹脂126は、湿潤ガスセパレータbの一方の面106dと乾燥ガスセパレータaの外部に延びる溝79,80,81,82から第1〜第8の溝68〜75に流れるとともに、第1〜第12貫通流路83〜94を介して第13〜16の溝99〜102に合成樹脂126が注入され、第9,第10の溝95,96を経由して第11,第12の溝97,98に合成樹脂126が注入される。ここでは合成樹脂として三井化学株式会社製のミラストマー(登録商標)M3800を使用した。
これによって、湿潤ガスセパレータbと乾燥ガスセパレータaとの当接面では、乾燥ガス入口63と乾燥ガス供給路76が第1の溝68の合成樹脂126によってシールされ、
乾燥ガス出口64と乾燥ガス供給路77が第2の溝69の合成樹脂126によってシールされ、湿潤ガス供給路65が第3の溝70の合成樹脂126によってシールされ、湿潤ガス供給路66が第4の溝71の合成樹脂126によってシールされる。
加湿膜cを挟んで当接している乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbと乾燥ガスセパレータaとの当接面では、乾燥ガス入口63が第13の溝99の合成樹脂126によってシールされ、乾燥ガス出口64が第14の溝100の合成樹脂126によってシールされ、湿潤ガス入口104と湿潤ガス供給路65が第15の溝101の合成樹脂126によってシールされ、湿潤ガス出口105と湿潤ガス供給路66が第16の溝102の合成樹脂126によってシールされる。
また、乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbと加湿膜cの外周縁とが、第9〜第12の溝95〜98の合成樹脂126によってシールされる。
さらに、湿潤ガスセパレータbに形成された前記第13〜第24貫通流路112〜123から隣接する乾燥ガスセパレータaへも合成樹脂126が注入されて、合成樹脂126が硬化することによって、湿潤ガスセパレータbとこれに隣接する乾燥ガスセパレータaの連結が完了する。
図3(b)は合成樹脂の硬化後に成形型124を取り外した状態を示しており、乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbの外周に突出して残ったランナー部127は、必要に応じて削り取られることもある。
以上の製造工程によって、乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbとを加湿膜cを挟んで重ね合わせた複数の単位の積層体に対して、合成樹脂126の注入を実行するだけで、図1(c)と図4に示すように流路シール工程と積層された複数のセパレータを連結するセパレータ連結工程とを同時に行うことができ、従来よりも少ない工程で加湿器を製造できる。
図5は完成した加湿器を分解した状態を示している。
合成樹脂126を注入する前の図2(a)と合成樹脂126の硬化後の図5(a)とを比較することによって、図5(a)のように乾燥ガスセパレータaの第1〜第8の溝68〜75に合成樹脂126が注入されて、図5(b)に示すように第9〜第12の溝95〜98に合成樹脂126が行きわたって、必要なシール効果が得られていることがわかる。
さらに、図5(b)に見られるように、前記第13〜第24貫通流路112〜123によって形成された合成樹脂126の硬化部分128を確認することができ、この硬化部分128によって、隣接する乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbの間が連結されていることがわかる。
(実施の形態2)
図6〜図8は本発明の実施の形態2を示す。
図6(a)は実施の形態1の図2(a)と同じ方向から、乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbと加湿膜cを見た合成樹脂を注入する前の分解図で、乾燥ガスセパレータaの第1〜第8の溝68〜75の幅は、実施の形態1のそれと同じである。しかし、図6(b)に示すように乾燥ガスセパレータaの第9〜第12の溝95〜98の幅は、実施の形態1のそれよりも幅広に形成されている。図7(a)(b)は、実施の形態1の図5(a)(b)に対応している。
図8は合成樹脂の硬化後の図6(b)のB−BB断面を示しており、乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbの積層時に加湿膜cの位置ずれが発生しても、確実なシール効果を期待できることがわかる。
(実施の形態3)
図9〜図11は本発明の実施の形態2を示す。
図9(a)は実施の形態1の図2(a)と同じ方向から、乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbと加湿膜cを見た合成樹脂を注入する前の分解図で、乾燥ガスセパレータaの第1〜第8の溝68〜75の幅は、実施の形態1のそれと同じである。しかし、図9(b)に示すように乾燥ガスセパレータaの第9〜第12の溝95〜98は、所定間隔で配置された複数本の溝で構成されている。ここでは所定間隔で2本の溝97a,97bで構成されている。図10(a)(b)は、実施の形態1の図5(a)(b)に対応している。
図11は合成樹脂の硬化後の図9(b)のB−BB断面を示しており、乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbの積層時に加湿膜cの位置ずれが発生しても、確実なシール効果を期待できることがわかる。
上記の各実施の形態では、流路シール工程を実行するために樹脂注入口125から注入した合成樹脂126が、第1〜第8の溝68〜75に拡がると共に、第1〜第8の溝68〜75から第1〜第12貫通流路83〜94を介して第9〜第16の溝95〜102に合成樹脂126が流れ、必要個所のシールを施し、さらに、第13〜第24貫通流路112〜123を合成樹脂126が流れて乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbを連結したが、樹脂注入口125から注入した合成樹脂126が、第1〜第8の溝68〜75に拡がると共に、第1〜第8の溝68〜75から第1〜第12貫通流路83〜94を介して第9〜第16の溝95〜102に合成樹脂126が流れ、必要個所のシールを施し、樹脂注入口125とは別の樹脂注入口から注入した合成樹脂が、乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbを貫通して流れて硬化し、乾燥ガスセパレータaと湿潤ガスセパレータbを連結するように構成することもできる。この場合には、シール工程の合成樹脂と連結工程の合成樹脂とは、別の材質のものを使用することができる。なお、この場合、シール工程の合成樹脂と連結工程の合成樹脂とを同時に注入することによって、製造の工程数の増加とはならない。また、シール工程の合成樹脂として例えば三井化学株式会社製のミラストマー(登録商標)M3800を使用した場合には、連結工程の合成樹脂としては三菱化学株式会社製のゼラス(登録商標)MC616を使用することができる。
上記の各実施の形態の加湿器は、両セパレータの各々に形成された凹部の外側に合成樹脂が充填された第1〜第12貫通流路83〜94,第13〜第24貫通流路112〜123は、図1に図示されているように、第13〜第24貫通流路112〜123の内径が単一であるのに対して、第1〜第12貫通流路83〜94の場合には、表面の開口径が中間の開口径よりも大きく形成されており、両セパレータの僅かな位置ずれが発生しても一方のセパレータから隣接するもう一方のセパレータへ良好に合成樹脂が流れて強固な連結を実現でき、高いシール性を実現できる。
なお、第1〜第12貫通流路83〜94の内径を単一にして、第13〜第24貫通流路112〜123の方を中間よりも表面の方が開口径が大きく形成しても構成できる。
また、上記の各実施の形態では、両セパレータに形成された貫通流路のうち、一方の貫通流路は、表面の開口径を中間の開口径よりも大きく形成したが、両セパレータの貫通流路は何れも表面の開口径を中間の開口径よりも大きく形成しても強固な連結を実現でき、高いシール性を実現できる。
また、上記の各実施の形態では、前記両セパレータの各々に形成された凹部の外側に合成樹脂が充填された貫通流路がそれぞれ形成され、かつ、前記合成樹脂は前記両セパレータに跨って充填されて両セパレータを連結しているので、例えば、両セパレータをボルトで締結した場合と比べると、両セパレータの密着力が強まり、シール性が高い。その理由は、例えば、両セパレータをボルトで締結した場合、ボルトの締め具合によっては、セパレータのボルト挿入口付近が反り返ることになり、両セパレータの密着力が弱まり、結果としてシール性が低くなるが、上記の各実施の形態の構成では、セパレータの貫通流路の付近が反り返ることはなく、両セパレータの密着力を強めることができるためシール性が高いものである。
本発明は、固体高分子電解質型燃料電池(PEFC)などに構成部品として使用されている加湿器を、従来よりもより少ない工程で、しかもシール性に富んだ加湿器を製造することができ、固体高分子電解質型燃料電池の普及に寄与することができる。
本発明の加湿器製造方法の実施の形態1の製造工程を示す断面図 同実施の形態の合成樹脂注入前の乾燥ガスセパレータ(a)と湿潤ガスセパレータ(b)と加湿膜(c)の積層状態の分解斜視図 同実施の形態において積層体を成形型に入れて合成樹脂を注入する際の断面図と成形型を取り外した状態の斜視図 図2(a)のA−AA断面図 同実施の形態において合成樹脂注入して硬化後の分解斜視図 本発明の実施の形態2の合成樹脂注入前の乾燥ガスセパレータ(a)と湿潤ガスセパレータ(b)と加湿膜(c)の積層状態の分解斜視図 同実施の形態において合成樹脂注入して硬化後の分解斜視図 図7(b)のB−BB断面図 本発明の実施の形態3の合成樹脂注入前の乾燥ガスセパレータ(a)と湿潤ガスセパレータ(b)と加湿膜(c)の積層状態の分解斜視図 同実施の形態において合成樹脂注入して硬化後の分解斜視図 図10(b)のB−BB断面図 本発明の加湿器を備えた燃料電池の構成図 固体高分子電解質型燃料電池の構成図 従来の加湿器の構成図 同従来例の加湿器の分解図
符号の説明
a 乾燥ガスセパレータ
b 湿潤ガスセパレータ
c 加湿膜
32,33 加湿器
61 乾燥ガス流路用の第1の凹部
62 湿潤ガス流路用の第2の凹部
63 乾燥ガス入口
64 乾燥ガス出口
65 湿潤ガス供給路
66 湿潤ガス供給路
67u 乾燥ガスセパレータaの一方の面
67d 乾燥ガスセパレータaの他方の面
68〜75 第1〜第8の溝
76 乾燥ガス供給路
77 乾燥ガス供給路
79,80,81,82 溝
83〜94 第1〜第12貫通流路
95〜97 第9〜第11の溝
97a,97b 溝
98〜102 第12〜第16の溝
103 ボス
104 湿潤ガス入口
105 湿潤ガス出口
106d 湿潤ガスセパレータbの一方の面
106u 湿潤ガスセパレータbの他方の面
107,108 湿潤ガス供給路
109,110 乾燥ガス供給路
111 ボス
112〜123 第13〜第24貫通流路
124 成形型
125 合成樹脂注入口
126 合成樹脂
127 ランナー部
128 合成樹脂126の硬化部分

Claims (2)

  1. 1の凹部が形成された乾燥ガスセパレータと第2の凹部が形成された湿潤ガスセパレータとに挟まれて加湿膜が設けられ、
    前記両セパレータの各々に形成された凹部の外側に樹脂が充填された貫通流路がそれぞれ形成されると共に前記両セパレータに形成された貫通流路のそれぞれの表面の開口径が異なり、かつ、前記樹脂は前記両セパレータに跨って充填されている
    加湿器。
  2. 両セパレータに形成された貫通流路のうち、少なくとも一方の貫通流路は表面の開口径が中間の開口径よりも大きい
    請求項1記載の加湿器。
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