JP2005224742A - 水蒸気移動制御装置及び水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法 - Google Patents

水蒸気移動制御装置及び水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005224742A
JP2005224742A JP2004037709A JP2004037709A JP2005224742A JP 2005224742 A JP2005224742 A JP 2005224742A JP 2004037709 A JP2004037709 A JP 2004037709A JP 2004037709 A JP2004037709 A JP 2004037709A JP 2005224742 A JP2005224742 A JP 2005224742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spacer
chamber unit
small chamber
film body
sealing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004037709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4309779B2 (ja
Inventor
Kunitaka Mizobe
都孝 溝部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYUSHU SANKOSHA KK
Original Assignee
KYUSHU SANKOSHA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYUSHU SANKOSHA KK filed Critical KYUSHU SANKOSHA KK
Priority to JP2004037709A priority Critical patent/JP4309779B2/ja
Publication of JP2005224742A publication Critical patent/JP2005224742A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4309779B2 publication Critical patent/JP4309779B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)

Abstract

【課題】 スペーサ円筒体と膜体とをインナ円筒体の内部に組み込んだ小室ユニットを形成し、膜体の外周部分にシール剤を注入することで、膜体の挟持部分の気密性を確実に確保させることができ、また、組み立てが簡単にできる水蒸気移動制御装置の提供
【解決手段】 複数のスペーサ円筒体20がインナ円筒体21の内部に嵌合されると共に、スペーサ円筒体の間に通気性及び透湿性を有する膜体22が圧迫状態に挟持されて、この膜体によって区画された小室24が内部に形成されている小室ユニット2が形成され、小室ユニットの膜体の外周内部にシール剤が含浸されると共に、膜体とスペーサ円筒体とインナ円筒体との隙間がシール剤によって閉塞され、小室ユニットが外筒ケーシング3の内部に嵌合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、特殊な膜体とその配列で水蒸気の移動方向を制御することによって、主に、除湿装置として利用される水蒸気移動制御装置及びこの水蒸気移動制御装置に用いられる小室ユニットの製造方法に関する。
本発明者において、既に水蒸気移動制御装置を提案している(特許文献1、特許文献2参照)
この水蒸気移動制御装置は、外筒ケーシングの内部に、複数のスペーサ円筒体が嵌合されると共に、前記複数のスペーサ円筒体の間に通気性及び透湿性を有する膜体が挟持されて、この膜体によって区画された小室が形成されている構造になっている。
尚、この水蒸気移動制御装置は、外筒ケーシングの一方を外気に開放し、他方を箱体等(箱体、容器等)の内部に開放する状態にして使用されるもので、前記各膜体の通気度及び透湿度を使用して、外気と箱体等の温度変動速度により、箱体等の内部の水蒸気の移動を制御するものである。
このように、膜体はスペーサ円筒体の間に挟持されるものであるが、このとき、その挟持部分の気密性を確保しなければ、膜体の不織布の立体的構造部を通して横漏れが生じるなど、挟持部分から空気洩れが発生し、水蒸気の移動を正確に制御することができない。
この気密性に関し、従来では、膜体を挟持する一方のスペーサ円筒体の端部に凸嵌合部が形成され、他方のスペーサ円筒体の端部に凹嵌合部が形成され、両スペーサ円筒体の間に膜体を挟持し、そして、前記凸嵌合部と凹嵌合部をパッキンを介して螺合したものとなっていた。
即ち、従来では、螺合による締め付け力と、パッキンとによって、挟持部分の気密性を確保させるようにしているため、十分な気密性を確保できず、特に、膜体には毛羽立ちや、保温部を構成する立体的構造としての不織布があるため、そこに隙間が生じ易く、気密性の確保が難しい。
また、スペーサ円筒体の端部に凸嵌合部や凹嵌合部を形成するといった加工が必要になるという問題があった。
又、水蒸気移動制御装置の組み立てに際しては、外筒ケーシングの内部に、スペーサ円筒体と膜体を嵌め込んでいくもので、このとき、シール剤を塗布しながら組み付けていくというように、組み立て作業と同時進行で気密性を確保させるという煩雑に作業を強いられ、また、シール剤の前記立体的構造の隙間への浸透を行なった確実な製造は困難であり、その組み立て作業に手間がかかるし、特に、膜体が破損等して、これを交換するような場合、外筒ケーシングを含めた全体を箱体等から取り外して分解し、膜体を交換しなければならないといった手間のかかる作業を要するという問題があった。
特許公開平5−322060号公報 特許公開平11−57379号公報
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、スペーサ円筒体と膜体とをインナ円筒体の内部に組み込んだ小室ユニットを形成し、膜体の外周部分にシール剤を注入することで、膜体の挟持部分の気密性を確実に確保させることができ、また、組み立てが簡単にできる水蒸気移動制御装置及びこの水蒸気移動制御装置に用いられる小室ユニットの製造方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明(請求項1)の水蒸気移動制御装置は、
複数のスペーサ円筒体がインナ円筒体の内部に嵌合されると共に、前記スペーサ円筒体の間に通気性及び透湿性を有する膜体が圧迫状態に挟持されて、この膜体によって区画された小室が内部に形成されている小室ユニットが形成され、
この小室ユニットの膜体の外周内部にシール剤が含浸されると共に、膜体とスペーサ円筒体とインナ円筒体との隙間がシール剤によって閉塞され、
前記小室ユニットが外筒ケーシングの内部に嵌合されている構成とした。
この水蒸気移動制御装置において、スペーサ円筒体の間に膜体及び導電性多孔体が圧迫状態に挟持されている態様がある(請求項2)。
又、本発明(請求項3)の水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法は、
前記請求項1記載の水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法であって、
通気性及び透湿性を有する膜体を間に圧迫状態に挟持する状態で複数のスペーサ円筒体をインナ円筒体の内部に回転可能に嵌合させ、
前記インナ円筒体に、スペーサ円筒体の間に圧迫状態に挟持された膜体の外周に臨むように注入穴が形成され、
注射装置を前記注入穴にセットした状態で、スペーサ円筒体及び膜体に対してインナ円筒体を相対的に回転させながら注射装置によりシール剤を注入させ、
この注入により膜体の外周内部に紫外線硬化樹脂を含浸させると共に、膜体とスペーサ円筒体とインナ円筒体との隙間をシール剤によって閉塞させて、その注入後にシール剤を硬化させる構成とした。
この小室ユニットの製造方法において、スペーサ円筒体の間に膜体及び導電性多孔体が圧迫状態に挟持されている態様(請求項4)がある。
本発明の水蒸気移動制御装置(請求項1、2)は、膜体の外周部分に紫外線硬化樹脂をシール剤として注入したので、膜体の挟持部分の気密性を確実に確保させることができ、また、スペーサ円筒体と膜体とをインナ円筒体の内部に組み込んだ小室ユニットに形成したので、この小室ユニットを外筒ケーシングの内部に嵌合するだけの組み立て作業になり、その組み立て作業が簡単にできる。
本発明の小室ユニットの製造方法(請求項3、4)は、インナ円筒体に形成した注入穴から注射装置により紫外線硬化樹脂を注入させるため、インナ円筒体内にスペーサ円筒体及び膜体を組み込んだ後に、紫外線硬化樹脂によるシール注入作業を行なうことができ、シール剤を塗布しながら組み付けていくといった煩雑な作業がなく、能率よく小室ユニットを製造できる。従って、量産に適する。
また、紫外線硬化樹脂を注入させるに際に、スペーサ円筒体及び膜体に対してインナ円筒体を相対的に回転させるため、紫外線硬化樹脂を全周に亘って満遍なく注入することができ、シールむら等のシール不良がなく、確実な気密性を確保した小室ユニットを製造できる。
又、スペーサ円筒体による圧迫によって、シール剤が毛細管現象によって小室内方向に過剰に浸潤してしまうことを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例により説明する。
図1は本発明の水蒸気移動制御装置の実施例を示す縦断面図、図2は外筒ケーシングの分解断面図、図3は小室ユニットの分解断面図、図4は小室ユニットの製造方法を示す斜視図である。
この水蒸気移動制御装置1は、小室ユニット2が外筒ケーシング3の内部に嵌合されたもので、下端の通気口38を外気に開放し、上端の通気口39を、例えば箱体等(箱体、容器等)4の内部に開放する状態にして使用される。
前記小室ユニット2は、複数のスペーサ円筒体20がインナ円筒体21の内部に嵌合されると共に、前記スペーサ円筒体20の間に通気性及び透湿性を有する膜体22及び導電性多孔体としての銅製のメッシュプレート23が圧迫状態に挟持されて、内部に膜体22によって区画された小室24が形成されている。
この場合、4個のスペーサ円筒体20と、3枚の膜体22とによって2個の小室24が区画形成されている。
なお、前記各膜体22は、通気性及び透湿性を有する膜体で、その通気度及び透湿度を使用して、外気と箱体等4内の温度変動速度により、箱体等4の内部を除湿するように水蒸気の移動を制御するものである。
又、各膜体22は、プレスによる打ち抜き加工で所定直径の円形膜に形成され、この膜体22を水平に持ち上げた時の折れ曲がりを抑制するように腰強度を持たせるために、その外周にリング状枠22aが取り付けられている。
なお、膜体22の直径が小さい場合等、膜体22が予め腰強度を持っている場合には、前記リング状枠22aは必要でない。
導電性多孔体としてのメッシュプレート23は、膜体22を通過する水蒸気の温度勾配及び湿度勾配を調整するためと、膜体22を補強する膜体支持部材として機能する。
前記スペーサ円筒体20は、膜体22及びメッシュプレート23を圧迫状態に挟持する側の外周端部は面取り加工されて、後述する紫外線硬化樹脂の注入が確実にできるようにしている。
前記インナ円筒体21は、透明合成樹脂により形成され、内部に組み込んだスペーサ円筒体20及び膜体22及びメッシュプレート23及び後述する紫外線硬化樹脂の注入状態を目視で確認できるようにしている。
又、インナ円筒体21及びスペーサ円筒体20の材質は、シール剤との化学的接合又は機械的嵌合を考慮して選択することができる。例えば、インナ円筒体21には透明アクリルを用いる。スペーサ円筒体20は紫外線の透過を考慮すると共に、完成した水蒸気移動制御装置1の性能に影響する各小室24の温度傾斜を配慮して選択することができる。又、接合を促進するプライマー等の表面処理を行なってもよい。
前記外筒ケーシング3は、本体円筒部30と、この本体円筒部30の上端面に形成した上側雄ネジ部31に螺合させる取り付けナット32と、前記本体円筒部30の下端に形成した下側雄ネジ部33に螺合させる組み立てナット34を備えている。
そして、前記本体円筒部30の内部に、前記小室ユニット2を嵌合することで、水蒸気移動制御装置1が組み立てられるもので、この場合、本体円筒部30の下端から小室ユニット2を挿入したのち、組み立てナット34を下側雄ネジ部33に螺合させるものである。
このとき、小室ユニット2を挿入する前に、Oリング50、リングパッキン51、上端メッシュプレート52を予め本体円筒部30の内部に挿入しておく。
次に、小室ユニットを挿入した後、リングプレート53を挿入して、組み立てナット34を下側雄ネジ部33に螺合させるようにしている。
上記のようにして、本体円筒部30の内部に小室ユニット2を嵌合した水蒸気移動制御装置1は、これを箱体等4に取り付けて、前記各膜体22の通気度及び透湿度を使用して、両通気口38,39間での水蒸気の移動を制御することで、外気と箱体等4の温度変動速度により、箱体等4の内部を除湿するように水蒸気の移動を制御する。
この場合、箱体等4に形成した取り付け穴40に、外筒ケーシング3の本体円筒部30に形成した上側雄ネジ部31を、Oリング35を介して挿入させ、上側雄ネジ部31に箱体等4の内部から前記取り付けナット32を螺合させることで水蒸気移動制御装置1を箱体等4に取り付けるようにしている。
次に、前記小室ユニット2の製造方法を説明する。
この製造方法では、まず、図4に示すように、軸方向の圧迫力Pによって、膜体22及びメッシュプレート23を間に圧迫状態に挟持する状態で複数のスペーサ円筒体20をインナ円筒体21の内部に嵌合させる。このように、軸方向の圧迫力Pを加えることで、小室24内へのシール剤の浸潤を予防させることができる。
前記インナ円筒体21には、スペーサ円筒体20の間に圧迫状態に挟持された各膜体22及び各メッシュプレート23の外周にそれぞれ臨むように注入穴21aを予め形成しておく。
なお、この注入穴21aは、後述する注射器6の先端部テーパとの嵌合が的確に行なえるようにテーパ穴に形成されている。
そして、図4に示すように、前記注入穴21aに注射装置としての注射器6をセットし、その状態でインナ円筒体21を固定させながら内部のスペーサ円筒体20及び膜体22及びメッシュプレート23(以下、「スペーサ円筒体20等の内部塊」という)を回転させて、注射器6によりシール剤として紫外線硬化樹脂(紫外線硬化性シリコンや紫外線硬化性アクリル(変性アクリル)等)を注入させる。
この場合、注入穴21aにセットした注射器6がインナ円筒体21の円周上の1ヵ所に設けられている場合は、インナ円筒体21をほぼ360度相対回転させる必要があるが、注射器6をインナ円筒体21の円周上の2ヵ所或いは3ヶ所に設けて、同時に注入するようにすると、インナ円筒体21をほぼ180度或いは120度相対回転させるだけの少ない回転量で、全周に亘って満遍なく注入することができる。
前記注入により、膜体22の外周内部に紫外線硬化樹脂が含浸すると共に、膜体22とスペーサ円筒体20とインナ円筒体21の隙間が紫外線硬化樹脂によって閉塞される。
その注入後、含浸による横漏れ防止のためのシールが、過剰に行なわれない時間遅れの間合いを満足するように、紫外線硬化樹脂に紫外線を照射するもので、これによって紫外線硬化樹脂が硬化し、インナ円筒体21の内部に組み込んだスペーサ円筒体20及び膜体22及びメッシュプレート23をインナ円筒体21の内部に固定させることができるし、シールむら等のシール不良がない、確実な気密性を確保した小室ユニット2を製造できる。
シール剤としては、紫外線硬化樹脂以外に、速硬性樹脂、可視光線硬化型樹脂等を使用できるもので、化学的反応を生じ難い樹脂を使用する。
又、シール剤の注入速度、及びスペーサ円筒体20等の内部塊の回転速度は、その硬化速度に応じて調整することができるが、シール剤の粘性の選択は、操作性や作業性を考慮して任意に決めることができる。
なお、以下の図5は軸方向の圧迫力Pが不足した場合の模式図を示す。
軸方向の圧迫力Pが不足すると、注射器6により注入されたシール剤が挟持部分を越えて小室24側に浸潤し、はみ出し部7が生じてしまい、必要な膜面積の確保が困難になる。
図6は軸方向の圧迫力Pが適切な場合の模式図を示す。
このように、軸方向の圧迫力Pが適切であれば、膜体22やメッシュプレート23を損傷することなく、また、小室24側へのシール剤の溢出(浸潤)を防止し、小室24内の必要膜面積の確保が確実に達成できる。
この製造方法では、軸方向に適切な圧迫力Pを加えた状態で、インナ円筒体21からシール剤を注入しながら、インナ円筒体21をガイドとして、スペーサ円筒体20等の内部塊を回転させ、スペーサ円筒体20の全周にシール剤が行き渡ったら。注射器6をインナ円筒体21から外す。次に、紫外線ランプ8(図7、図8で示す)等で、注入部から離れた場所から紫外線を照射し、シール剤を硬化させる。
このとき、注入と硬化を同時に行うためには、インナ円筒体21の壁面に凹凸を付与したり、溝を付与したりして、注入部への紫外線照射の拡散を妨げてもよい。例えば、以下の図7、図8に示すように、紫外線ランプ8の先にスリット板80を設け、スリット81からスペーサ円筒体20の面取り部分に向けて照射すると、硬化と注入を同時に行なうことができ、効率的である。
図7はスペーサ円筒体20の面取り部角度が深い(T1)場合を示し、図8はスペーサ円筒体の面取り部角度が浅い(T2)場合を示している。
面取り部角度が深い(T1)場合は、シール剤が最深部まで浸潤するときに、気泡が混在するが、インナ円筒体21とスペーサ円筒体20等の内部塊との相対回転によって、気泡の脱泡が容易になる。
面取り部角度は、適切な角度が必要で、また、シール剤の注入速度と、インナ円筒体21とスペーサ円筒体20等の内部塊の相対回転速度を調整して、硬化深さ(厚さ)の範囲内で気泡を適切に脱泡することが必要になる。
又、面取り部角度が深い場合は、脱泡が困難であり、紫外線照射による硬化厚が届かず、最深部分に未硬化部分70が生じてスペーサ円筒体20や膜体22やメッシュプレート23の固定が不完全になる。
面取り部角度が浅い(T2)場合は、紫外線照射による硬化が容易になるし、気泡の脱泡も容易になる。ただ、膜体22やメッシュプレート23の位置によっては、上下にシール剤が分流してしまい、膜体22やメッシュプレート23の周縁部がスペーサ円筒体20に対して良好なシールが得られない場合もあるので、適切な深さが必要である。
図9はシール剤の注入方法の他例を示すもので、スペーサ円筒体20の外周面に凹部20aを形成したものである、これにより、シール剤の流れを促進させ、スペーサ円筒体20等の内部塊の接合を確実にすることができる。
また、シール剤の流れを防止したいときには、その部分の隙間を小さくすれば、溢出を防止することができる。
本実施例の水蒸気移動制御装置1では、例えば、箱体等4に穴が明いたり、又、水蒸気移動制御装置1の膜体22が破損等して、不測に箱体等4の内部に結露が生じたり、水が侵入したりした場合、その水を箱体等4の外部に排水するための構造が設けられている。
その排水構造は、前記外筒ケーシング3の本体円筒部30に形成した上側雄ネジ部31にスリット36を形成し、かつこの上側雄ネジ部31に螺合させる取り付けナット32にも切欠部37を形成して、図10に示すように、水蒸気移動制御装置1を箱体等に取り付けた状態で、スリット36と切欠部37が符合するように形成されている。
従って、図10に示す水蒸気移動制御装置1の取り付け状態において、シール部分に損崩が発生し、箱体等4内へ外部の水蒸気が流入したような場合には、箱体等4の内部に水が貯留してしまう。
このように箱体等4の底面に水が溜まった場合には、その水は取り付けナット32の切欠部37から上側雄ネジ部31のスリット36を通して水蒸気移動制御装置1の内部に流入し、Oリング35は箱体等4の外面に付けられるので、Oリング35より内側に水が溜まり、これがスリット36を通して水蒸気移動制御装置の内部に流入し、更に小室ユニット2の各膜体22を通過して下端の通気口38から外部に排水される。
これにより、箱体等4の内部に水を溜めることなく、箱体等4外に排水することができる。
本発明の水蒸気移動制御装置の実施例を示す縦断面図である。 外筒ケーシングの分解断面図である。 小室ユニットの分解断面図である。 小室ユニットの製造方法を示す斜視図である。 軸方向の圧迫力Pが不足した場合の模式図である。 軸方向の圧迫力Pが適切な場合の模式図である。 スペーサ円筒体の面取り部角度が深い(T1)場合の模式図である。 スペーサ円筒体の面取り部角度が浅い(T2)場合の模式図である。 シール剤の注入方法の他例を示す模式図である。 水蒸気移動制御装置を箱体等に取り付けた状態の側面図である。
符号の説明
1 水蒸気移動制御装置
2 小室ユニット
20 スペーサ円筒体
20a 凹部
21 インナ円筒体
21a 注入穴
22a リング状枠
22 膜体
23 メッシュプレート(導電性多孔体)
24 小室
3 外筒ケーシング
30 本体円筒部
31 上側雄ネジ部
32 取り付けナット
33 下側雄ネジ部
34 組み立てナット
35 Oリング
36 スリット
37 切欠部
38 通気口
39 通気口
4 箱体等
40 取り付け穴
50 Oリング
51 リングパッキン
52 上端メッシュプレート
53 リングプレート
6 注射器
7 はみ出し部
70 未硬化部分
8 紫外線ランプ
80 スリット板
81 スリット
P 圧迫力

Claims (4)

  1. 複数のスペーサ円筒体がインナ円筒体の内部に嵌合されると共に、前記スペーサ円筒体の間に通気性及び透湿性を有する膜体が圧迫状態に挟持されて、この膜体によって区画された小室が内部に形成されている小室ユニットが形成され、
    この小室ユニットの膜体の外周内部にシール剤が含浸されると共に、膜体とスペーサ円筒体とインナ円筒体との隙間がシール剤によって閉塞され、
    前記小室ユニットが外筒ケーシングの内部に嵌合されていることを特徴とした水蒸気移動制御装置。
  2. 請求項1記載の水蒸気移動制御装置において、スペーサ円筒体の間に膜体及び導電性多孔体が圧迫状態に挟持されている水蒸気移動制御装置。
  3. 前記請求項1記載の水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法であって、
    通気性及び透湿性を有する膜体を間に圧迫状態に挟持する状態で複数のスペーサ円筒体をインナ円筒体の内部に回転可能に嵌合させ、
    前記インナ円筒体に、スペーサ円筒体の間に圧迫状態に挟持された膜体の外周に臨むように注入穴が形成され、
    注射装置を前記注入穴にセットした状態で、スペーサ円筒体及び膜体に対してインナ円筒体を相対的に回転させながら注射装置によりシール剤を注入させ、
    この注入により膜体の外周内部にシール剤を含浸させると共に、膜体とスペーサ円筒体とインナ円筒体との隙間をシール剤によって閉塞させて、その注入後にシール剤を硬化させることを特徴とした水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法。
  4. 請求項3記載の小室ユニットの製造方法において、スペーサ円筒体の間に膜体及び導電性多孔体が圧迫状態に挟持されている水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法。
JP2004037709A 2004-02-16 2004-02-16 水蒸気移動制御装置及び水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法 Expired - Fee Related JP4309779B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004037709A JP4309779B2 (ja) 2004-02-16 2004-02-16 水蒸気移動制御装置及び水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004037709A JP4309779B2 (ja) 2004-02-16 2004-02-16 水蒸気移動制御装置及び水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005224742A true JP2005224742A (ja) 2005-08-25
JP4309779B2 JP4309779B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=34999870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004037709A Expired - Fee Related JP4309779B2 (ja) 2004-02-16 2004-02-16 水蒸気移動制御装置及び水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4309779B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007032121A1 (ja) * 2005-09-14 2007-03-22 Kyushu Sankosha Inc. 水蒸気移動制御装置
JP2008261546A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加湿器および加湿器製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007032121A1 (ja) * 2005-09-14 2007-03-22 Kyushu Sankosha Inc. 水蒸気移動制御装置
JPWO2007032121A1 (ja) * 2005-09-14 2009-03-19 株式会社九州山光社 水蒸気移動制御装置
JP4509123B2 (ja) * 2005-09-14 2010-07-21 株式会社九州山光社 水蒸気移動制御装置
JP2008261546A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加湿器および加湿器製造方法
JP4651639B2 (ja) * 2007-04-12 2011-03-16 パナソニック株式会社 加湿器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4309779B2 (ja) 2009-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE102006062044A1 (de) Druckausgleichselement, insbesondere zum Druckausgleich in einem Gehäuse
RU2584739C2 (ru) Способ изготовления элемента из волокнистого композиционного материала и устройство инструмента для осуществления этого способа
JPS5825146B2 (ja) 壁孔内に定着される取付部材
JP4309779B2 (ja) 水蒸気移動制御装置及び水蒸気移動制御装置における小室ユニットの製造方法
DE102013208108A1 (de) Flüssigkeitsaufnahmebehälter für eine Vorrichtung zur Bereitstellung von Unterdruck für medizinischeAnwendungen, Verfahren zur Herstellung des Behälters, sowie Vorrichtung
JP5297406B2 (ja) 流体制御弁
KR20160122055A (ko) 디퓨져 방향제 용기
JP4854728B2 (ja) 液晶表示パネルの製造方法及び装置
CN107861215A (zh) 一种具有放气结构的空间透射镜头
US20070182043A1 (en) Co-molded and cured filter cartridge end using different durometer plastisols
JP2006284440A (ja) クロマトグラフィー用チップの製造方法
JPS6275126A (ja) ガスベアリング
DE50304568D1 (de) Entgasungs vorrichtung zur entgasung von matrix-material zur herstellung von faserverbund bauteilen
JP2009193687A (ja) シール構造体の製造方法
JP2005291544A (ja) 水蒸気移動制御装置
JP2003236347A (ja) 中空糸膜組立体及びその製造方法
EP0280577A2 (en) Manufacture of laminated glass structures
JP5156596B2 (ja) 被ライニング既設管路の穿孔部封止処理工法及び穿孔部封止処理治具
US20180154313A1 (en) Fixture device for membrane assembly and related methods
JP4509123B2 (ja) 水蒸気移動制御装置
CN114206478A (zh) 用于在两个介质之间进行材料和/或能量交换的设备和用于制造所述设备的方法
DE102008023746A1 (de) Anschluss eines flexiblen wärmegedämmten Luftschlauchs
TWM583867U (zh) 防滲止水針頭
KR200401685Y1 (ko) 튜브의 공기주입구 구조
JP6252281B2 (ja) 中空糸膜モジュールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090508

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees