JP2016134289A - 燃料電池および燃料電池の製造方法 - Google Patents

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丈志 寺本
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規寿 吉本
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良文 田口
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Abstract

【課題】燃料電池の反応ガスのリークを抑制する。【解決手段】高分子電解質膜2と樹脂シール部8との剥離を防止するために、樹脂シール部8が、MEA1の高分子電解質膜2のアノード側もしくはカソード側のどちらか一方の面と、高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように当該外周端部を覆い、MEA1の積層方向に締結圧力が加えられていることと、反応ガスがクロスリーク(燃料ガスのカソード電極3b側への漏れ、酸化剤ガスのアノード電極3a側への漏れ)することを防止するために、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように樹脂シール部8が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ポータブル電源、携帯機器用電源、電気自動車用電源、家庭内コージェネレーションシステム等に使用する高分子電解質を用いた燃料電池に関するものである。
従来の一般的な固体高分子形の燃料電池は、高分子電解質膜の両側に燃料極と酸化剤極を形成した膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を備え、水素を含む燃料ガスを燃料極に供給し、酸素を含む酸化剤ガスを酸化剤極に供給することにより発電していた。各電極(燃料極、酸化剤極)は、高分子電解質膜に設けられる触媒層と、触媒層の上に設けられるガス拡散層とで構成される。
この燃料電池は、膜電極接合体の各電極(燃料極、酸化剤極)に、それぞれの反応ガスガス(燃料ガス、酸化剤ガス)が流通する溝を有するセパレータを積層することで、電極内に反応ガスを供給する。また、反応ガスをガス流路に供給するために、セパレータの縁部にマニホールド孔と呼ばれる貫通した孔を設けている。
さらに、ガス流路に供給される反応ガス等が外部へリークしたり、混合したりしないように、MEAにおける電極形成部分の外周を囲むように、一対のセパレータの間には封止部材(ガスケット)が配置される。
このような従来の固体高分子形燃料電池用のMEAとして、特許文献1に開示されたものがある。
このMEAは、触媒層に隣接し、高分子電解質膜の周縁部を覆うように形成された繊維状の材料に接着剤または粘着剤を含浸させた一対の第一ガスケット層と、高分子電解質膜およびガス拡散層を取り囲むように配置された一対の第二ガスケット層とから構成されたことを特徴とする。
この構造により、ガスケット層表面の凹凸やムラが解消され、シール性を向上させることができる。また、第一ガスケット層に電気絶縁性の繊維を用いることで、電気的短絡を防止できる。
特開2012−190720号公報
しかしながら、特許文献1に開示された燃料電池では、繊維が含まれていない第二ガスケットが高分子電解質膜の断面部(高分子電解質膜の断面幅は一般的に10〜50μm程度)のみしか接着されていないため、ガスケットと高分子電解質膜の熱膨張率の違いや、湿度変化に伴う高分子電解質膜の膨潤収縮により、ガスケットと高分子電解質膜との接着界面が剥離し、繊維を含む第一ガスケット内を透過した反応ガスが対極にクロスリークする虞があった。また、MEAに第一ガスケットを形成した後に、MEAを取り囲むようにガス拡散層を形成し、更にガス拡散層の外周部および第一ガスケットを覆うように第二ガスケットを形成する必要があるため、製造工程や構造が複雑になり、コストが高くなるという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ガスのクロスリークを抑制し、製造プロセスを大幅に簡略化することができ、尚且つガスのシール性が高い固体高分子形の燃料電池とその製造方法を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の燃料電池は、高分子電解質膜の一方の面にアノードが配置され他方の面にカソードが配置された膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対の板状のセパレータと、前記高分子電解質膜の周縁部に設けられる環状の枠体と、を有するセルを含む燃料電池であって、前記枠体は、前記膜電極接合体の周縁部を間に挟むように前記膜電極接合体の両側にそれぞれ配設される絶縁性の繊維シートと、前記繊維シートを内包する樹脂とからなり、前記枠体は、前記繊維シートを含み前記繊維シートと前記セパレータとの隙間を前記樹脂で埋める繊維シール部と、前記繊維シートを含まない前記樹脂で構成される樹脂シール部とを有し、前記樹脂シール部は、前記高分子電解質膜の外周端部の少なくとも一方の面と前記高分子電解質膜の厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を前記樹脂で覆い、かつ、前記高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように配置されている。
上記構成において、樹脂シール部が、高分子電解質膜のアノード側もしくはカソード側の外周端部の少なくとも一方の面と高分子電解質膜の厚み方向から見て重なるよう当該外周端部を覆うことで、膜電極接合体の積層方向に加えられている燃料電池の締結圧力により、樹脂シール部と高分子電解質膜とを圧着することができ、高分子電解質膜の厚み方向に積層された樹脂シール部と高分子電解質膜との剥離を防止することができる。
さらに、高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように樹脂シール部を配置することで、アノード側繊維シール部内を透過した燃料ガスが、カソード側繊維シール部内を経由してカソード端部にクロスリークすることや、カソード側繊維シール部内を透過した酸化剤ガスが、アノード側繊維シール部内を経由してアノード端部にクロスリークすることを防止することができる。
これにより、本構成では、燃料ガスと酸化剤ガスがアノードもしくはカソードの触媒上で直接反応することによる発熱反応や過酸化水素生成が解消されるため、膜電極接合体端部の劣化を抑制することができる。
また、本発明の燃料電池の製造方法は、高分子電解質膜の一方の面にアノードが配置され他方の面にカソードが配置された膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対の板状のセパレータと、前記高分子電解質膜の周縁部に設けられる環状の枠体とを有するセルを含む燃料電池の製造方法であって、樹脂内に絶縁性の繊維シートを有する環状の第1のアノード用枠片と、樹脂内に絶縁性の繊維シートを有し環状の第1のカソード用枠片とを、前記第1のアノード用枠片と前記第1のカソード用枠片とが前記膜電極接合体の周縁部を間に挟むように配置し、かつ、前記一対の板状のセパレータを、前記一対の板状のセパレータが前記膜電極接合体と前記第1のアノード用枠片及び前記第1のカソード用枠片を挟むように配置する配置工程と、前記セルになるものを前記高分子電解質膜の厚み方向に加圧し、前記高分子電解質膜の外周端部の少なくとも一方の面と前記厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を軟化状態の前記樹脂で覆い、かつ前記高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部と前記カソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るよう、前記第1のアノード用枠片と前記第1のカソード用枠片との間の空間に前記樹脂を押し出した後、前記樹脂を硬化させ、前記繊維シートを含まない前記樹脂で構成される樹脂シール部を得る加圧硬化工程と、を有する。
上記製造方法とすることにより、樹脂シール部が、高分子電解質膜のアノード側もしくはカソード側の外周端部の少なくとも一方の面と高分子電解質膜の厚み方向から見て重なるように当該外周端部を覆うことで、膜電極接合体の積層方向に加えられている燃料電池の締結圧力により、樹脂シール部と高分子電解質膜とを圧着することができ、高分子電解質膜の厚み方向に積層された樹脂シール部と高分子電解質膜との剥離を防止することができる。
さらに、高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように樹脂シール部を配置することで、アノード側繊維シール部内を透過した燃料ガスが、カソード側繊維シール部内を経由してカソード端部にクロスリークすることや、カソード側繊維シール部内を透過した酸化剤ガスが、アノード側繊維シール部内を経由してアノード端部にクロスリークすることを防止することができる。
これにより、燃料ガスと酸化剤ガスがアノードもしくはカソードの触媒上で直接反応することによる発熱反応や過酸化水素生成が解消されるため、膜電極接合体端部の劣化を防止することができ、かつ、部品点数の削減や簡便な製造プロセスで固体高分子形の燃料電池を提供することができる。
本発明によれば、以上に示す簡単な構成でガスのクロスリークを防ぐことができ、これにより膜電極接合体の耐久性低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態1における燃料電池の基本構成(単電池)の要部断面図 同実施の形態1における燃料電池の膜電極接合体およびシール層の平面図 本発明の実施の形態2における燃料電池の基本構成(単電池)の要部断面図 同実施の形態2における燃料電池の膜電極接合体およびシール層の平面図 本発明の実施の形態3における燃料電池の基本構成(単電池)の要部断面図 同実施の形態3における燃料電池の膜電極接合体およびシール層の平面図 本発明の実施の形態4における燃料電池の基本構成(単電池)の要部断面図 同実施の形態4における燃料電池の膜電極接合体およびシール層の平面図 本発明の実施の形態5における燃料電池の基本構成(単電池)の要部断面図 同実施の形態5における燃料電池の膜電極接合体およびシール層の平面図
第1の発明は、高分子電解質膜の一方の面にアノードが配置され他方の面にカソードが配置された膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対の板状のセパレータと、前記高分子電解質膜の周縁部に設けられる環状の枠体とを有するセルを含む燃料電池であって、前記枠体は、前記膜電極接合体の周縁部を間に挟むように前記膜電極接合体の両側にそれぞれ配設される絶縁性の繊維シートと、前記繊維シートを内包する樹脂とからなり、前記枠体は、前記繊維シートを含み前記繊維シートと前記セパレータとの隙間を前記樹脂で埋める繊維シール部と、前記繊維シートを含まない前記樹脂で構成される樹脂シール部とを有し、前記樹脂シール部は、前記高分子電解質膜の外周端部の少なくとも一方の面と前記高分子電解質膜の厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を前記樹脂で覆い、かつ前記高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように配置されている燃料電池である。
これにより、高分子電解質膜の外周端面に加えて、高分子電解質膜の外周側端部にも樹脂が配置される。樹脂シール部が、高分子電解質膜のアノード側もしくはカソード側の外周端部の少なくとも一方の面と高分子電解質膜の厚み方向から見て重なるように当該外周
端部を覆うことで、膜電極接合体(MEA)の積層方向に加えられている燃料電池の締結圧力により、樹脂シール部と高分子電解質膜とを圧着することができ、高分子電解質膜の厚み方向に積層された樹脂シール部と高分子電解質膜との剥離を防止することができる。
さらに、高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように樹脂シール部を配置することで、アノード側繊維シール部内を透過した燃料ガスが、カソード側繊維シール部内を経由してカソード端部にクロスリークすることや、カソード側繊維シール部内を透過した酸化剤ガスが、アノード側繊維シール部内を経由してアノード端部にクロスリークすることを防止することができる。
これにより、燃料ガスと酸化剤ガスがアノードもしくはカソードの触媒上で直接反応することによる発熱反応や過酸化水素生成が解消されるため、MEA端部の劣化を抑制することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の燃料電池における前記樹脂シール部が、前記高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部と前記アノードと対向する前記セパレータとに挟まれている部分を前記樹脂で満たした形状を有するものである。
これにより、高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部とアノードと対向するセパレータとに挟まれている部分を樹脂で満たした形状を有する構成とすることで、アノード側繊維シール部からの燃料ガスの外部リークを防止することができ、燃料ガスの外部リークに伴う燃料電池性能の低下や安全性の低下を防止することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の燃料電池における前記樹脂シール部が、前記高分子電解質膜のカソード側の周縁部の外周側端部と前記カソードと対向する前記セパレータとに挟まれている部分を前記樹脂で満たした形状を有するものである。
これにより、高分子電解質膜のカソード側の周縁部の外周側端部とカソードと対向するセパレータとに挟まれている部分を樹脂で満たした形状を有する構成とすることで、カソード側繊維シール部からの酸化剤ガスの外部リークを防止することができ、酸化剤ガスの外部リークに伴う燃料電池性能の低下や安全性の低下を防止することができる。
第4の発明は、特に、第1から第3のいずれかの発明の燃料電池における前記樹脂シール部の内周側に、前記繊維シール部を隣接させたものである。
これにより、樹脂シール部の内周側に、繊維シール部を隣接させた構成とすることで、繊維シール部からの燃料ガスおよび酸化剤ガスのクロスリークと外部リークを防止し、かつMEA外周部における電気的絶縁性と機械強度を向上させることができる。
第5の発明は、特に、第4の発明の燃料電池における前記樹脂シール部の外周側に、前記繊維シール部を隣接させたものである。
これにより、樹脂シール部の外周側に、繊維シール部を隣接させた構成とすることで、繊維シール部からの燃料ガスおよび酸化剤ガスのクロスリークと外部リークを防止し、かつMEA外周部における機械強度を向上させることができる。
第6の発明は、特に、第1から第5のいずれかの発明の燃料電池における前記繊維シートの繊維を、無機繊維とするものである。
これにより、繊維シール部に用いられる繊維シートの繊維に、無機繊維を用いることに
より、MEA外周部における機械強度を向上させることができる。
第7の発明は、特に、第6の発明の燃料電池における前記無機繊維を、ガラス繊維とするものである。
これにより、繊維シートの繊維に、ガラス繊維を用いることで、MEA外周部における電気的絶縁性と機械強度を向上させることができる。
第8の発明は、特に、第1から第7のいずれかの発明の燃料電池における前記樹脂が、熱硬化性樹脂を含むものである。
これにより、樹脂に熱硬化性樹脂を用いることで、繊維シール部と樹脂シール部の耐熱性や強度を向上させることができる。
第9の発明は、高分子電解質膜の一方の面にアノードが配置され他方の面にカソードが配置された膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟む一対の板状のセパレータと、前記高分子電解質膜の周縁部に設けられる環状の枠体とを有するセルを含む燃料電池の製造方法であって、樹脂内に絶縁性の繊維シートを有する環状の第1のアノード用枠片と、樹脂内に絶縁性の繊維シートを有し環状の第1のカソード用枠片とを、前記第1のアノード用枠片と前記第1のカソード用枠片とが前記膜電極接合体の周縁部を間に挟むように配置し、かつ、前記一対の板状のセパレータを、前記一対の板状のセパレータが前記膜電極接合体と前記第1のアノード用枠片及び前記第1のカソード用枠片を挟むように配置する配置工程と、前記セルになるものを前記高分子電解質膜の厚み方向に加圧し、前記高分子電解質膜の外周端部の少なくとも一方の面と前記厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を軟化状態の前記樹脂で覆い、かつ、前記高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部と前記カソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るよう、前記第1のアノード用枠片と前記第1のカソード用枠片との間の空間に前記樹脂を押し出した後、前記樹脂を硬化させ、前記繊維シートを含まない前記樹脂で構成される樹脂シール部を得る加圧硬化工程と、を有する、燃料電池の製造方法である。
これにより、樹脂シール部が、高分子電解質膜のアノード側もしくはカソード側の外周端部の少なくとも一方の面と高分子電解質膜の厚み方向から見て重なるように当該外周端部を覆うことで、MEAの積層方向に加えられている燃料電池の締結圧力により、樹脂シール部と高分子電解質膜とを圧着することができ、高分子電解質膜の厚み方向に積層された樹脂シール部と高分子電解質膜との剥離を防止することができる。
そして、部品点数を削減すると共に簡便な製造プロセスによりガスのクロスリークを防ぐことができる固体高分子形燃料電池の電池モジュールおよび電池スタックを提供することができる。
第10の発明は、特に、第9の発明の燃料電池の製造方法における、前記加圧硬化工程を、前記セルになるものを前記高分子電解質膜の厚み方向に複数積層し、積層方向に所定の加重をかけた状態で、軟化状態の前記樹脂の一部を前記空間に押し出した後、前記樹脂を硬化させる工程とするものである。
これにより、加圧硬化工程において、セルになるものを高分子電解質膜の厚み方向に複数積層し、積層方向に所定の加重をかけた状態で、軟化状態の樹脂の一部を空間に押し出した後、樹脂を硬化させることにより、部品点数を削減すると共に簡便な製造プロセスによりガスのクロスリークを防ぐことができる固体高分子形燃料電池の電池モジュールおよび電池スタックを提供することができる。
第11の発明は、特に、第9または第10の発明の燃料電池の製造方法における前記加圧硬化工程が、前記樹脂が軟化状態になるように前記樹脂を加熱する工程を含むものである。
第12の発明は、特に、第9から第11の発明の燃料電池の製造方法における加圧硬化工程では、熱硬化性樹脂を含む前記樹脂が硬化する温度に加熱して、前記樹脂を硬化させるものである。
これにより、加圧硬化工程において、熱硬化性樹脂を含む樹脂が硬化する温度に加熱して、樹脂を硬化させることで、部品点数を削減すると共に簡便な製造プロセスによりガスのクロスリークを防ぐことができる固体高分子形燃料電池の電池モジュールおよび電池スタックを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略することもある。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池の基本構成(単電池)の要部断面図である。さらに、図2は、本発明の実施の形態1における燃料電池の膜電極接合体およびシール層をアノード電極側から見た平面図である。なお、図2の燃料電池をI−Iで切断した切断面が図1の断面図である。
本実施の形態の固体高分子型の燃料電池は、図1に示すように、主としてMEA1と、MEA1を挟持する一対の板状のセパレータ(アノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6b)を含む構成の単電池を少なくとも1つ具備する。このMEA1は、アノード電極3a及びカソード電極3bの間に陽イオン(水素イオン)を選択的に輸送する高分子電解質膜2が配置された構成を有している。
更に、アノード電極3aは、高分子電解質膜2側に密着した状態で配置されるアノード触媒層4aと、アノード触媒層4aとアノードセパレータ6aとの間に配置されるアノードガス拡散層5aとを少なくとも含む。また、カソード電極3bは、高分子電解質膜2側に密着した状態で配置されるカソード触媒層4bと、カソード触媒層4bとカソードセパレータ6bとの間に配置されるカソードガス拡散層5bとを少なくとも含む。
アノード触媒層4a、カソード触媒層4bは、電極触媒(例えば白金系金属)を担持した導電性炭素粉末を主成分とする層である。また、アノードガス拡散層5a、カソードガス拡散層5bは、ガス通気性と導電性を兼ね備えた層である。アノードガス拡散層5a、カソードガス拡散層5bは、例えばカーボンからなる導電性多孔質基材の上に導電性炭素粉末とフッ素樹脂とからなる導電性撥水層を形成して得られる。
ここで、図1に示すように、MEA1においては、外部へのガス漏れを防止するためシール部(ガスケット)を配置する観点から、高分子電解質膜2の主面の大きさが、アノード電極3a及びカソード電極3bの主面の大きさよりも大きく、かつ、高分子電解質膜2の全外縁部がアノード電極3a及びカソード電極3bの外縁部よりも外側に突出するような構成を有している。
アノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6bは、導電性を有しており、MEA1を機械的に固定するとともに、MEA1を複数積層する場合に隣接するMEA1同士を
互いに電気的に直列に接続するものである。
また、アノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6bには、アノード電極3a及びカソード電極3bに反応ガスを供給し、電極反応により生成した生成物や未反応の反応物を含むガスをMEA1の外部に運び去るための燃料ガス流路18a、酸化剤ガス流路18bが一方の面(即ちアノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6bの、それぞれアノード電極3a及びカソード電極3bに接する側の主面)に形成されている。
更に、アノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6bの他方の面には、電池温度をほぼ一定に調節するための冷却流体(冷却水等)を導入するためのアノード冷却水流路19a、カソード冷却水流路19bが形成されている。冷却水を燃料電池と外部に配置した熱交換器との間で循環させる構成とすることにより、反応により発生した熱エネルギーを、温水等の形で利用することができる。
なお、燃料ガス流路18a、酸化剤ガス流路18bは、製造工程を簡素化できる等の利点から、アノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6bのそれぞれアノード電極3a及びカソード電極3bに接する側の主面に、溝を設けて形成する方式が一般的である。また、アノード冷却水流路19a、カソード冷却水流路19bは、アノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6bの外側の主面に溝を設けて形成する方式が一般的である。
また、複数のMEA1の間にアノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6bを介在させ、複数のMEA1を電気的に直列に積層して得られる、いわゆる積層型の燃料電池(燃料電池スタック)においては、燃料電池に供給される反応ガスを分岐させて各MEA1に供給するためのアノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6bに設けられたアノード側反応ガス供給用マニホールド孔11aおよびカソード側反応ガス供給用マニホールド孔11bと、アノード側反応ガス排出用マニホールド孔12a、カソード側反応ガス排出用マニホールド孔12bが連続的に積層された状態で組み合わされて形成されるマニホールド(図示せず))が設けられる。
また、燃料電池に供給される冷却流体(冷却水)を分岐させて各MEA1に供給するためのマニホールド(アノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6bに設けられた冷却水入口マニホールド孔10a及び冷却水出口マニホールド孔10bが連続的に積層された状態で組み合わされて形成されるマニホールド(図示せず))が設けられる。上記のように燃料電池の内部に形成されるマニホールドを内部マニホールドといい、このような「内部マニホールド型」の燃料電池が一般的である。
また、アノードセパレータ6aは、例えば黒鉛板又は炭素粉末とバインダーの混合物を成形した炭素板で構成され、各一対のアノード側反応ガス供給用マニホールド孔11a、カソード側反応ガス供給用マニホールド孔11b及び冷却水入口マニホールド孔10aを有する。また、アノードセパレータ6aは、アノード電極3aと対向する面に、一対のアノード側反応ガス供給用マニホールド孔11aを連絡する燃料ガス流路18aを有し、背面には、一対の冷却水入口マニホールド孔10aを連絡するアノード冷却水流路19aを有する。
図示しないが、アノードセパレータ6aと同様に、カソードセパレータ6bは、各一対のアノード側反応ガス供給用マニホールド孔、カソード側反応ガス供給用マニホールド孔及び冷却水入口マニホールド孔を有し、更に、カソードと対向する面に、一対のカソード側反応ガス供給用マニホールド孔を連絡する酸化剤ガス流路18bを有し、背面には、一対の冷却水入口マニホールド孔を連絡するカソード冷却水流路19bを有する。
また、燃料電池においては、MEA1外部への反応ガスの漏れとアノードセパレータ6aとカソードセパレータ6bの電気的短絡を防止するために、互いに対向するアノードセパレータ6a及びカソードセパレータ6bの間において、MEA1の周縁部を挟むようにMEA1の両側にそれぞれ配設される絶縁性の繊維シートと繊維シートを内包する樹脂からなる第一アノード側繊維シール部7a、第一カソード側繊維シール部7bが配置されている。
第一アノード側繊維シール部7a、第一カソード側繊維シール部7bは、枠体およびシールとして機能を兼ね備えるため、高分子電解質膜2のアノード側周縁部とアノード電極3aと対向するアノードセパレータ6aとに挟まれた部分を第一アノード側繊維シール部7aで満たした形状を有する。
アノード側と同様に、高分子電解質膜2のアノード側周縁部とカソード電極3bと対向するカソードセパレータ6bとに挟まれた部分を第一カソード側繊維シール部7bで満たした形状を有する。
更に、高分子電解質膜2と第一アノード側繊維シール部7aと第一カソード側繊維シール部7bとで形成される空間には、繊維シートを含まない樹脂で構成された樹脂シール部8が配置される。
このように第一アノード側繊維シール部7a及び第一カソード側繊維シール部7bと、樹脂シール部8とが、先に述べた高分子電解質膜2のはみ出し部を挟み込むようにして配置することにより、アノードセパレータ6a、第一アノード側繊維シール部7a、樹脂シール部8、MEA1、第一カソード側繊維シール部7b、及びカソードセパレータ6bを所定の締結圧力で締結して、図1に示す構造を有する単電池を構成する。
ここで、本実施の形態における樹脂シール部8に必要な条件としては、高分子電解質膜2と樹脂シール部8との剥離を防止するために、樹脂シール部8が、MEA1の高分子電解質膜2のアノード側もしくはカソード側のどちらか一方の面と、高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように当該外周端部を覆い、MEA1の積層方向に締結圧力が加えられていることと、反応ガスがクロスリーク(燃料ガスのカソード電極3b側への漏れ、酸化剤ガスのアノード電極3a側への漏れ)することを防止するために、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように樹脂シール部8が配置されていること、が挙げられる。
これにより、高分子電解質膜2と樹脂シール部8との剥離が防止され、アノード電極3aから第一アノード側繊維シール部7a内を透過した燃料ガスがカソード電極3bにクロスリークすることを防止できる。また、カソード電極3bから第一カソード側繊維シール部7b内を透過した酸化剤ガスがアノード電極3aにクロスリークすることも防止することができる。
また、第一アノード側繊維シール部7aおよび第一カソード側繊維シール部7bに用いられる繊維シートとしては、繊維シートの端部が高分子電解質膜2に突き刺さることを防止するため、繊維シートの配向性制御が比較的容易な織布とする。なお、不織布を用いることもできる。
また、第一アノード側繊維シール部7aおよび第一カソード側繊維シール部7bに用いられる材料としては、無機系材料であるガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグとする。プリプレグは、耐熱温度、線膨張係数などの点で好ましく、様々な物性を選定できる。
なお、補強繊維および樹脂はこれに限るものではなく、補強繊維は強度、厚み、線膨張係数、含有物質に応じてアラミド繊維やカーボン繊維などの他の補強繊維を用いることもでき、樹脂はフェノール樹脂や、不飽和ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂とすることもできる。
また補強繊維を含有する樹脂と他の樹脂を多層に積層した構成や、部分的に組成の異なる構成とすることもできる。また、アノード面側、カソード面側それぞれで異なる構成の少なくとも一部に補強繊維を含有する樹脂を用いることもできる。
また、樹脂シール部8に用いられる材料は、第一アノード側繊維シール部7aもしくは第一カソード側繊維シール部7bに含まれる樹脂とする。なお、これ以外に繊維シール部に含まれていない樹脂とすることもでき、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂を用いることもできる。
また、上記単電池の製造方法としては、高分子電解質膜2と樹脂シール部8との剥離の防止及びクロスリークガスの遮断、製造プロセスの簡略化、部品点数の削減の観点から、MEA1の周縁部を間に挟むように配置された第一アノード用枠片7a(第一アノード側繊維シール部7aに含まれる樹脂が硬化前の状態の枠片)および第一カソード用枠片7b(第一カソード側繊維シール部7bに含まれる樹脂が硬化前の状態の枠片)を配置し、更に一対のアノードセパレータ6aとカソードセパレータ6bとで積層体を挟むように配置し、高分子電解質膜2の厚み方向に加圧し、高分子電解質膜2のアノード側もしくはカソード側の外周端部の少なくとも一方の面と、高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を第一アノード用枠片7aもしくは第一カソード用枠片7bに含まれる軟化した樹脂材料を高分子電解質膜2の周縁部と第一アノード用枠片7aと第一カソード用枠片7bとによって囲まれた空間に押し出した後、樹脂を加圧硬化させ、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように、樹脂シール部8を有する燃料電池を製造する方法とする。なお、上記に示す単電池構造を実現できる別の製造方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、製造方法の簡略化の観点から高分子電解質膜2の厚み方向に複数の単電池を積層した状態で実施する。なお、単電池毎に積層加熱硬化する方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、第一アノード用枠片7aおよび第一カソード用枠片7bおよび樹脂シール部8に含まれる熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂を軟化状態にするために、加熱工程を有する。なお、上記構成を実現するための別の製造方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、第一アノード用枠片7aおよび第一カソード用枠片7bおよび樹脂シール部8に含まれる熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂を硬化状態にするために、加熱工程を有する。なお、上記構成を実現するための別の製造方法とすることもできる。
以上のように実施の形態1の燃料電池によれば、繊維を含まない樹脂シール部が高分子電解質膜の外周端面およびアノードもしくはカソード側の周縁部の外周側端部に高分子電解質膜の厚み方向に積層されるように当該外周端部を覆い、締結することで、高分子電解質膜と樹脂シール部との剥離が防止され、アノードおよびカソードの繊維シール部内を透過した反応ガスが、対極にクロスリークすることを確実に防止することができ、反応ガス
が電極触媒上で直接反応することによる発熱反応や過酸化水素生成が解消されるため、MEA端部の劣化を抑制することができる。
また、複数のMEAと枠片を積層加圧硬化させることで、燃料電池モジュールの構成や製造プロセスを大幅に簡素化することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における燃料電池の基本構成(単電池)の要部断面図である。さらに、図4は、本発明の実施の形態2における燃料電池の膜電極接合体およびシール層をアノード電極側から見た平面図である。なお、図4の燃料電池をI−Iで切断した切断面が図3の断面図である。
図3、図4において、図1、図2と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
MEA1の周縁部を挟むようにMEA1の両側に、それぞれ配設される絶縁性の繊維シートと繊維シートを内包する樹脂からなる第二アノード側繊維シール部13aと、第一カソード側繊維シール部7bが配置されている。
更に、高分子電解質膜2と第二アノード側繊維シール部13aと第一カソード側繊維シール部7bとアノードセパレータ6aとで形成される空間には、繊維シートを含まない樹脂で構成された第一アノード側樹脂シール部14aが配置される。
ここで、本実施の形態における第一アノード側樹脂シール部14aに必要な条件としては、高分子電解質膜2と第一アノード側樹脂シール部14aとの剥離を防止するために、繊維を含まない第一アノード側樹脂シール部14aが高分子電解質膜2のアノード側もしくはカソード側の外周端部の少なくとも一方の面と高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように当該外周端部を覆い、MEA1の積層方向に締結圧力が加えられていることと、反応ガスのクロスリーク(燃料ガスのカソード電極3b側への漏れ、酸化剤ガスのアノード電極3a側への漏れ)を防止するために、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように第一アノード側樹脂シール部14aが配置されていることと、反応ガスの外部リーク(第二アノード側繊維シール部13aから外部への燃料ガスの漏れ)を防止するために、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部と高分子電解質膜2のアノード側の周縁部と対向するアノードセパレータ6aとに挟まれた部分を第一アノード側樹脂シール部14aで満たした構造を有すること、が挙げられる。
また、第二アノード側繊維シール部13aに用いられる繊維シートとしては、繊維シートの端部が高分子電解質膜2に突き刺さることを防止するため、繊維シートの配向性制御が比較的容易な織布とする。なお、不織布を用いることもできる。
また、第二アノード側繊維シール部13aに用いられる材料としては、無機系材料であるガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグとする。プリプレグは、耐熱温度、線膨張係数などの点で好ましく、様々な物性を選定できる。
なお、補強繊維および樹脂はこれに限るものではなく、補強繊維は強度、厚み、線膨張係数、含有物質に応じてアラミド繊維やカーボン繊維などの他の補強繊維を用いることもでき、樹脂はフェノール樹脂や、不飽和ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂でとすることもでき、また補強繊維を含有する樹脂と他の樹脂を多層に積層した構成や、部分的に組成の異なる構成とすることもできる。
また、第二アノード側繊維シール部13aと第一カソード側繊維シール部7bには、それぞれで異なる構成の少なくとも一部に補強繊維を含有する樹脂を用いることもできる。
また、第一アノード側樹脂シール部14aに用いられる材料は、第二アノード側繊維シール部13aもしくは第一カソード側繊維シール部7bに含まれる樹脂とする。なお、繊維シール部に含まれていない樹脂とすることもでき、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂とすることもできる。
また、上記単電池の製造方法としては、高分子電解質膜2と第一アノード側樹脂シール部14aとの剥離の防止およびクロスリークガスの遮断、製造プロセスの簡略化、部品点数の削減の観点から、MEA1の周縁部を間に挟むように配置された第二アノード用枠片(第二アノード側繊維シール部13aに含まれる樹脂が硬化前の状態の枠片)と第一カソード用枠片7bを配置し、更に一対のアノードセパレータ6aとカソードセパレータ6bと積層体を挟むように配置し、高分子電解質膜2の厚み方向に加圧し、第二アノード用枠片13aもしくは第一カソード用枠片7bに含まれる軟化した樹脂材料を、高分子電解質膜2の外周端部の少なくともアノード側もしくはカソード側の一方の面と高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を覆い、かつ、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るよう、MEA1の周縁部と第二アノード側繊維シール部13aとアノードセパレータ6aとによって囲まれた空間に押し出した後に、樹脂を硬化させる加圧硬化させることで第一アノード側樹脂シール部14aを有する燃料電池を製造する方法とする。なお、上記に示す単電池構造を実現できる別の製造方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、製造方法の簡略化の観点から高分子電解質膜2の厚み方向に複数の単電池を積層した状態で実施する。なお、単電池毎に積層加圧硬化する方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、第二アノード用枠片13aおよび第一アノード側樹脂シール部14aに含まれる熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂を軟化状態にするために、加熱工程を有する。なお、上記構成を実現するための別の製造方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、第二アノード用枠片13aおよび第一アノード側樹脂シール部14aに含まれる熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂を硬化状態にするために、加熱工程を有する。なお、上記構成を実現するための別の製造方法とすることもできる。
以上のように、実施の形態2の燃料電池によれば、繊維を含まない樹脂シール部が高分子電解質膜のアノードもしくはカソード側の周縁部の外周側端部から外周端面を覆い、かつ高分子電解質膜の厚み方向に樹脂シール部を積層し、締結することで、高分子電解質膜と樹脂シール部との剥離が防止され、更にアノード側の高分子電解質膜とアノードセパレータとで挟まれた部分を樹脂シール部で満たした構造にすることで、アノードおよびカソードの繊維シール部内を透過した反応ガスが外部にリークすることや、対極にクロスリークすることを確実に防止することができる。
これにより、反応ガスが電極触媒上で直接反応することによる発熱反応や過酸化水素生成が解消されるため、MEA端部の劣化を抑制することができ、更に、繊維シール内を透過した燃料ガスの外部リークを解消することができるため、安全性を向上させることがで
きる。また、複数のMEAと枠片を積層加圧硬化させることで、燃料電池モジュールの構成や製造プロセスを大幅に簡素化することができる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3における燃料電池の基本構成(単電池)の要部断面図である。更に、図6は、本発明の実施の形態3における燃料電池の膜電極接合体およびシール層をアノード電極側から見た平面図である。なお、図6の燃料電池をI−Iで切断した切断面が図5の断面図である。
図5、図6において、図1〜図4と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
MEA1の周縁部を挟むようにMEA1の両側にそれぞれ配設される絶縁性の繊維シートと繊維シートを内包する樹脂からなる第二アノード側繊維シール部13aと、第一カソード側繊維シール部7bと、第三アノード側繊維シール部16aと、が配置されている。
更に、高分子電解質膜2と第二アノード側繊維シール部13aと第一カソード側繊維シール部7bと第三アノード側繊維シール部16aとアノードセパレータ6aとで形成される空間には、繊維シートを含まない樹脂で構成された第二アノード側樹脂シール部17aが配置される。
ここで、本実施の形態における第二アノード側樹脂シール部17aに必要な条件としては、高分子電解質膜2と第二アノード側樹脂シール部17aとの剥離を防止するために、繊維を含まない第二アノード側樹脂シール部17aが高分子電解質膜2のアノード側もしくはカソード側の外周端部の少なくとも一方の面と高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように当該外周端部を覆い、MEA1の積層方向に締結圧力が加えられていることと、反応ガスのクロスリーク(燃料ガスのカソード電極3b側への漏れ、酸化剤ガスのアノード電極3a側への漏れ)を防止するために、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように第一アノード側樹脂シール部14aが配置されていること、反応ガスの外部リーク(第二アノード側繊維シール部13aから外部への燃料ガスの漏れ)を防止するために、繊維を含まない第二アノード側樹脂シール部17aが高分子電解質膜2の外周端面と高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とを連続して覆うと共に、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部と高分子電解質膜2のアノード側の周縁部と対向するアノードセパレータ6aとに挟まれた部分を、第二アノード側樹脂シール部17aで満たした構造を有すること、が挙げられる。
また、MEA1の周縁部の機械強度及び電気絶縁性を向上させるために、第二アノード側樹脂シール部17aの外周側に第三アノード側繊維シール部16aが配置されている。
また、第三アノード側繊維シール部16aに用いられる繊維シートとしては、繊維シートの端部が高分子電解質膜2に突き刺さることを防止するため、繊維シートの配向性制御が比較的容易な織布とする。なお、不織布を用いることもできる。
また、第三アノード側繊維シール部16aに用いられる材料としては、無機系材料であるガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグとする。プリプレグは、耐熱温度、線膨張係数などの点で好ましく、様々な物性を選定できる。
なお、補強繊維および樹脂はこれに限るものではなく、補強繊維は強度、厚み、線膨張係数、含有物質に応じてアラミド繊維やカーボン繊維などの他の補強繊維を用いることも
でき、樹脂はフェノール樹脂や、不飽和ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂でとすることもでき、また補強繊維を含有する樹脂と他の樹脂を多層に積層した構成や、部分的に組成の異なる構成とすることもできる。
また、第三アノード側繊維シール部16aと第二アノード側繊維シール部13aと、第一カソード側繊維シール部7bには、それぞれで異なる構成の少なくとも一部に補強繊維を含有する樹脂を用いることもできる。
また、第二アノード側樹脂シール部17aに用いられる材料は、第二アノード側繊維シール部13aもしくは第三アノード側繊維シール部16aもしくは第一カソード側繊維シール部7bに含まれる樹脂とする。なお、繊維シール部に含まれていない樹脂とすることもでき、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂とすることもできる。
また、上記単電池の製造方法としては、高分子電解質膜2と第二アノード側樹脂シール部17aとの剥離防止およびクロスリークガスの遮断、製造プロセスの簡略化、部品点数の削減の観点から、MEA1の周縁部を間に挟むように配置された繊維シートを含む第一カソード用枠片7bおよび第二アノード用枠片13aを配置し、第二アノード用枠片13aの外側を囲むように第三アノード用枠片(第三アノード側繊維シール部16aに含まれる樹脂が硬化前の状態の枠片)を配置し、更に一対のアノードセパレータ6aとカソードセパレータ6bとで積層体を挟むように配置し、高分子電解質膜2の厚み方向に加圧し、第二アノード用枠片13aもしくは第三アノード用枠片16aもしくは第一カソード用枠片7bに含まれる軟化した樹脂材料を、高分子電解質膜2の外周端部の少なくともアノード側、もしくはカソード側の一方の面と高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を覆い、かつ、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るよう、MEA1の周縁部と第二アノード用枠片13aとアノードセパレータ6aと第三アノード用枠片16aとによって囲まれた空間に押し出した後に、樹脂を硬化させる加圧硬化させることで第二アノード側樹脂シール部17aを有する燃料電池を製造する方法とする。なお、上記に示す単電池構造を実現できる別の製造方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、製造方法の簡略化の観点から高分子電解質膜2の厚み方向に複数の単電池を積層した状態で実施する。なお、単電池毎に積層加圧硬化する方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、第三アノード用枠片16aおよび第二アノード側樹脂シール部17aに含まれる熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂を軟化状態にするために、加熱工程を有する。なお、上記構成を実現するための別の製造方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、第三アノード用枠片16aおよび第二アノード側樹脂シール部17aに含まれる熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂を硬化状態にするために、加熱工程を有する。なお、上記構成を実現するための別の製造方法であってもよい。
以上のように、実施の形態3の燃料電池によれば、繊維を含まない樹脂シール部が高分子電解質膜のアノードおよびカソード側の周縁部の外周側端部から外周端面を覆い、かつ高分子電解質膜の厚み方向に樹脂シール部を積層し、締結することで、高分子電解質膜と樹脂シール部との剥離が防止され、更にアノード側の高分子電解質膜とアノードセパレータとで挟まれた部分を樹脂シール部で満たした構造にすることで、アノードおよびカソー
ドの繊維シール部内を透過した反応ガスが外部にリークすることや、対極にクロスリークすることを確実に防止することができる。
これにより、反応ガスが電極触媒上で直接反応することによる発熱反応や過酸化水素生成が解消されるため、MEA端部の劣化を抑制することができ、更に、繊維シール内を透過した燃料ガスの外部リークを解消することができるため、安全性を向上させることができる。
更に、アノード側樹脂シール部の外周部にアノード側繊維シール部を設けることで、MEA外周部の機械強度や電気絶縁性を向上させることができる。また、複数のMEAと枠片を積層加圧硬化させることで、燃料電池モジュールの構成や製造プロセスを大幅に簡素化することができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における燃料電池の基本構成(単電池)の要部断面図である。更に、図8は、本発明の実施の形態4における燃料電池の膜電極接合体およびシール層をアノード電極側から見た平面図である。なお、図8の燃料電池をI−Iで切断した切断面が図7の断面図である。
図7、図8において、図1〜図6と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
MEA1の周縁部を挟むようにMEA1の両側にそれぞれ配設される絶縁性の繊維シートと繊維シートを内包する樹脂からなる第二アノード側繊維シール部13aと、第二カソード側繊維シール部13bが配置されている。
更に、高分子電解質膜2と第二アノード側繊維シール部13aと第二カソード側繊維シール部13bとアノードセパレータ6aとカソードセパレータ6bで形成される空間には、繊維シートを含まない樹脂で構成された第一アノード側樹脂シール部14aおよび第一カソード側樹脂シール部14bが配置される。
ここで、本実施の形態における第一アノード側樹脂シール部14aおよび第一カソード側樹脂シール部14bに必要な条件としては、高分子電解質膜2と第一アノード側樹脂シール部14aおよび第一カソード側樹脂シール部14bとの剥離を防止するために、繊維を含まない第一アノード側樹脂シール部14aが高分子電解質膜2の外周端部と高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように当該外周端部を覆い、MEA1の積層方向に締結圧力が加えられていることと、反応ガスのクロスリーク(燃料ガスのカソード電極3b側への漏れ、酸化剤ガスのアノード電極3a側への漏れ)を防止するために、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように第一アノード側樹脂シール部14aおよび第一カソード側樹脂シール部14bが配置されていることと、反応ガスの外部リーク(第二アノード側繊維シール部13aから外部への燃料ガスの漏れ、第二カソード側繊維シール部13bから外部への酸化剤ガスの漏れ)を防止するために、第一カソード側樹脂シール部14bが高分子電解質膜2の外周端面と高分子電解質膜2のカソード側の周縁部の外周側端部とを覆い、かつ、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部と高分子電解質膜2のアノード側の周縁部と対向するアノードセパレータ6aとに挟まれた部分を第一アノード側樹脂シール部14aで満たすと共に、高分子電解質膜2のカソード側の周縁部の外周側端部と高分子電解質膜2のカソード側の周縁部と対向するカソードセパレータ6bとに挟まれた部分を第一カソード側樹脂シール部14bで満たした構造を有すること、が挙げられる。
また、第二カソード側繊維シール部13bに用いられる繊維シートとしては、繊維シートの端部が高分子電解質膜2に突き刺さることを防止するため、繊維シートの配向性制御が比較的容易な織布とする。なお、不織布を用いることもできる。
また、第二カソード側繊維シール部13bに用いられる材料としては、無機系材料であるガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグとする。プリプレグは、耐熱温度、線膨張係数などの点で好ましく、様々な物性を選定できる。
なお、補強繊維および樹脂はこれに限るものではなく、補強繊維は強度、厚み、線膨張係数、含有物質に応じてアラミド繊維やカーボン繊維などの他の補強繊維を用いることもでき、樹脂はフェノール樹脂や、不飽和ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂とすることもでき、また補強繊維を含有する樹脂と他の樹脂を多層に積層した構成や、部分的に組成の異なる構成とすることもできる。
また、第二アノード側繊維シール部13aと第二カソード側繊維シール部13bには、それぞれで異なる構成の少なくとも一部に、補強繊維を含有する樹脂を用いることもできる。
また、第一カソード側樹脂シール部14bに用いられる材料は、第二アノード側繊維シール部13aもしくは第二カソード側繊維シール部13bに含まれる樹脂とする。なお、繊維シール部に含まれていない樹脂とすることもでき、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂とすることもできる。
また、上記単電池の製造方法としては、高分子電解質膜2と第一アノード側樹脂シール部14aおよび第一カソード側樹脂シール部14bとの剥離の防止およびクロスリークの遮断や、製造プロセスの簡略化、部品点数の削減の観点から、MEA1の周縁部を間に挟むように配置された繊維シートを含む第二アノード用枠片13aおよび第二カソード用枠片13b(第二カソード側繊維シール部13bに含まれる樹脂が硬化前の状態の枠片)を配置し、更に一対のアノードセパレータ6aとカソードセパレータ6bとで積層体を挟むように配置し、高分子電解質膜2の厚み方向に加圧し、第二アノード用枠片13aもしくは第二カソード用枠片13bに含まれる軟化した樹脂材料を、高分子電解質膜2の外周端部の少なくともアノード側もしくはカソード側の一方の面と高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を覆い、かつ、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るよう、MEA1の周縁部と第二アノード用枠片13aとアノードセパレータ6aと、第二カソード用枠片13bとカソードセパレータ6bとによって囲まれた空間に押し出した後に、樹脂を硬化させる加圧硬化させることで第一アノード側樹脂シール部14aおよび第一カソード側樹脂シール部14bを有する燃料電池を製造する方法とする。なお、上記に示す単電池構造を実現できる別の製造方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、製造方法の簡略化の観点から高分子電解質膜2の厚み方向に複数の単電池を積層した状態で実施する。なお、単電池毎に積層加圧硬化する方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、第二カソード用枠片13bおよび第一カソード側樹脂シール部14bに含まれる熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂を軟化状態にするために、加熱工程を有する。なお、上記構成を実現するための別の製造方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、第二カソード用枠片13bおよび第一カソード側樹脂シール部14bに含まれる熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂を硬化状態にするために、加熱工程を有する。なお、上記構成を実現するための別の製造方法とすることもできる。
以上のように、実施の形態4の燃料電池によれば、繊維を含まない樹脂シール部が高分子電解質膜のアノードもしくはカソード側の周縁部の外周側端部から外周端面を覆い、かつ高分子電解質膜の厚み方向に樹脂シール部を積層し、締結することで、高分子電解質膜と樹脂シール部との剥離が防止され、更にアノード側およびカソード側の高分子電解質膜とアノードセパレータおよびカソードセパレータとで挟まれた部分を樹脂シール部で満たした構造にすることで、アノードおよびカソードの繊維シール部内を透過した反応ガスが外部にリークすることや、対極にクロスリークすることを確実に防止することができる。
これにより、反応ガスが電極触媒上で直接反応することによる発熱反応や過酸化水素生成が解消されるため、MEA端部の劣化を抑制することができ、更に、繊維シール内を透過した反応ガスの外部リークを解消することができるため、安全性を向上させることができる。また、複数のMEAと枠片を積層加圧硬化させることで、燃料電池モジュールの構成や製造プロセスを大幅に簡素化することができる。
(実施の形態5)
図9は、本発明の実施の形態5における燃料電池の基本構成(単電池)の要部断面図である。更に、図10は、本発明の実施の形態5における燃料電池の膜電極接合体およびシール層をアノード電極側から見た平面図である。なお、図10の燃料電池をI−Iで切断した切断面が図9の断面図である。
図9、図10において、図1〜図8と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
MEA1の周縁部を挟むようにMEA1の両側にそれぞれ配設される絶縁性の繊維シートと繊維シートを内包する樹脂からなる第二アノード側繊維シール部13aと第二カソード側繊維シール部13bと第三アノード側繊維シール部16aと第三カソード側繊維シール部16bが配置されている。
更に、高分子電解質膜2と第二アノード側繊維シール部13aと第二カソード側繊維シール部13bと第三アノード側繊維シール部16aと第三カソード側繊維シール部16bとアノードセパレータ6aとカソードセパレータ6bで形成される空間には、繊維シートを含まない樹脂で構成された第二アノード側樹脂シール部17aおよび第二カソード側樹脂シール部17bが配置される。
ここで、本実施の形態における第二アノード側樹脂シール部17aおよび第二カソード側樹脂シール部17bに必要な条件としては、高分子電解質膜2と第二アノード側樹脂シール部17aおよび第二カソード側樹脂シール部17bとの剥離を防止するために、繊維を含まない第二アノード側樹脂シール部17aおよび第二カソード側樹脂シール部17bが高分子電解質膜2のアノード側およびカソード側の外周端部と高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように当該外周端部を覆い、MEA1の積層方向に締結圧力が加えられていることと、反応ガスのクロスリーク(燃料ガスのカソード電極3b側への漏れ、酸化剤ガスのアノード電極3a側への漏れ)を防止するために、第二アノード側樹脂シール部17aおよび第二カソード側樹脂シール部17bが高分子電解質膜2の外周側端部と高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように覆うことと、反応ガスの外部リーク(第二アノード側繊維シール部1
3aから外部への燃料ガスの漏れ、第二カソード側繊維シール部13bから外部への酸化剤ガスの漏れ)を防止するために、繊維を含まない第二アノード側樹脂シール部17aが高分子電解質膜2の外周端面と高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とを覆うと共に、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部と高分子電解質膜2のアノード側の周縁部と対向するアノードセパレータ6aとに挟まれた部分を第二アノード側樹脂シール部17aで満たすと共に、高分子電解質膜2のカソード側の周縁部の外周側端部と高分子電解質膜2のカソード側の周縁部と対向するカソードセパレータ6bとに挟まれた部分を第二カソード側樹脂シール部17bで満たした構造を有すること、が挙げられる。
また、MEA1の周縁部の機械強度および電気絶縁性を向上させるために、第二アノード側樹脂シール部17aの外周側に第三アノード側繊維シール部16aと、第二カソード側樹脂シール部17bの外周側に第三カソード側繊維シール部16bとが。配置されている。
また、第三カソード側繊維シール部16bに用いられる繊維シートとしては、繊維シートの端部が高分子電解質膜2に突き刺さることを防止するため、繊維シートの配向性制御が比較的容易な織布とする。なお、不織布を用いることもできる。
また、第三アノード側繊維シール部16aに用いられる材料としては、無機系材料であるガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグとする。プリプレグは耐熱温度、線膨張係数などの点で好ましく、様々な物性を選定できる。
なお、補強繊維および樹脂はこれに限るものではなく、補強繊維は強度、厚み、線膨張係数、含有物質に応じてアラミド繊維やカーボン繊維などの他の補強繊維を用いることもでき、樹脂はフェノール樹脂や、不飽和ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂とすることもでき、また補強繊維を含有する樹脂と他の樹脂を多層に積層した構成や、部分的に組成の異なる構成とすることもできる。ま
た、第三アノード側繊維シール部16aと第二アノード側繊維シール部13aと第二カソード側繊維シール部13bと第三カソード側繊維シール部16bには、それぞれで異なる構成の少なくとも一部に補強繊維を含有する樹脂を用いることもできる。
また、第二カソード側樹脂シール部17bに用いられる材料は、第二カソード側繊維シール部13bもしくは第三カソード側繊維シール部16bもしくは第二アノード側繊維シール部13aもしくは第三アノード側繊維シール部16aに含まれる樹脂とする。
なお、繊維シール部に含まれていない樹脂とすることもでき、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂、あるいは熱可塑性樹脂とすることもできる。
また、上記単電池の製造方法としては、高分子電解質膜2と第二アノード側樹脂シール部17aおよび第二カソード側樹脂シール部17bとの剥離の防止およびクロスリークガスの遮断、製造プロセスの簡略化、部品点数の削減の観点から、MEA1の周縁部を間に挟むように配置された繊維シートを含む第二アノード用枠片13aを配置し、その外側を囲むように第三アノード用枠片16aを配置し、また、第二カソード用枠片13bを配置し、その外側を囲むように第三カソード用枠片16b(第三アノード側繊維シール部16aに含まれる樹脂が硬化前の状態の枠片)を配置し、更に一対のアノードセパレータ6aとカソードセパレータ6bとで積層体を挟むように配置し、高分子電解質膜2の厚み方向に加圧し、第二アノード用枠片13aもしくは第三アノード用枠片16aもしくは第二カソード用枠片13bもしくは第三カソード用枠片16bに含まれる軟化した樹脂材料を、
高分子電解質膜2の外周端部の少なくともアノード側もしくはカソード側の一方の面と高分子電解質膜2の厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を覆い、かつ、高分子電解質膜2のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るよう、MEA1の周縁部と第二アノード用枠片13aとアノードセパレータ6aと第三アノード用枠片16aによって囲まれた空間と、MEA1の周縁部と第二カソード用枠片13bとカソードセパレータ6bと第三カソード用枠片16bによって囲まれた空間に押し出した後に、樹脂を硬化させる加圧硬化させることで、第二アノード側樹脂シール部17aおよび第二カソード側樹脂シール部17bを有する燃料電池を製造する方法とする。なお、上記に示す単電池構造を実現できる別の製造方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、製造方法の簡略化の観点から高分子電解質膜2の厚み方向に複数の単電池を積層した状態で実施する。なお、単電池毎に積層加圧硬化する方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、第三カソード用枠片16bおよび第二カソード側樹脂シール部17bに含まれる熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂を軟化状態にするために、加熱工程を有する。なお、上記構成を実現するための別の製造方法とすることもできる。
また、本製造方法における加圧硬化工程は、第三カソード用枠片16bおよび第二カソード側樹脂シール部17bに含まれる熱硬化性樹脂もしくは熱可塑性樹脂を硬化状態にするために、加熱工程を有する。なお、上記構成を実現するための別の製造方法とすることもできる。
以上のように、実施の形態5の燃料電池によれば、繊維を含まない樹脂シール部が高分子電解質膜のアノードもしくはカソード周縁部の外周側端部から外周端面を覆い、かつ高分子電解質膜の厚み方向に樹脂シール部を積層し、締結することで、高分子電解質膜と樹脂シール部との剥離が防止され、更にアノード側およびカソード側の高分子電解質膜とアノードセパレータおよびカソードセパレータとで挟まれた部分を樹脂シール部で満たした構造にすることで、アノードおよびカソードの繊維シール部内を透過した反応ガスが外部にリークすることや、対極にクロスリークすることを確実に防止することができる。
これにより、反応ガスが電極触媒上で直接反応することによる発熱反応や過酸化水素生成が解消されるため、MEA端部の劣化を抑制することができ、更に、繊維シール内を透過した反応ガスの外部リークを解消することができるため、安全性を向上させることができる。
更に、アノード側およびカソード側の樹脂シール部の外周部にアノード側およびカソード側繊維シール部を設けることで、MEA外周部の機械強度や電気絶縁性を向上させることができる。また、複数のMEAと枠片を積層加圧硬化させることで、燃料電池モジュールの構成や製造プロセスを大幅に簡素化することができる。
本発明の高分子電解質形の燃料電池は、それぞれアノード側シール部及びカソード側シール部とアノード及びカソードの端面との間に隙間が形成される場合であっても、反応ガスを電極反応に対して有効に利用することができ、簡単な構成で、十分な発電性能を確保することが可能であることから、家庭用コージェネレーションや車載用の燃料電池として好適に用いることができる。
1 MEA(膜電極接合体)
2 高分子電解質膜
3a アノード電極
3b カソード電極
4a アノード触媒層
4b カソード触媒層
5a アノードガス拡散層
5b カソードガス拡散層
6a アノードセパレータ
6b カソードセパレータ
7a 第一アノード側繊維シール部(第一アノード用枠片)
7b 第一カソード側繊維シール部(第一カソード用枠片)
8 樹脂シール部
10a 冷却水入口マニホールド孔
10b 冷却水出口マニホールド孔
11a アノード側反応ガス供給用マニホールド孔
11b カソード側反応ガス供給用マニホールド孔
12a アノード側反応ガス排出用マニホールド孔
12b カソード側反応ガス排出用マニホールド孔
13a 第二アノード側繊維シール部(第二アノード用枠片)
13b 第二カソード側繊維シール部(第二カソード用枠片)
14a 第一アノード側樹脂シール部
14b 第一カソード側樹脂シール部
16a 第三アノード側繊維シール部(第三アノード用枠片)
16b 第三カソード側繊維シール部(第三カソード用枠片)
17a 第二アノード側樹脂シール部
17b 第二カソード側樹脂シール部
18a 燃料ガス流路
18b 酸化剤ガス流路
19a アノード冷却水流路
19b カソード冷却水流路

Claims (12)

  1. 高分子電解質膜の一方の面にアノードが配置され他方の面にカソードが配置された膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟む一対の板状のセパレータと、
    前記高分子電解質膜の周縁部に設けられる環状の枠体と、
    を有するセルを含む燃料電池であって、
    前記枠体は、前記膜電極接合体の周縁部を間に挟むように前記膜電極接合体の両側にそれぞれ配設される絶縁性の繊維シートと、前記繊維シートを内包する樹脂とからなり、
    前記枠体は、前記繊維シートを含み前記繊維シートと前記セパレータとの隙間を前記樹脂で埋める繊維シール部と、前記繊維シートを含まない前記樹脂で構成される樹脂シール部とを有し、
    前記樹脂シール部は、前記高分子電解質膜の外周端部の少なくとも一方の面と前記高分子電解質膜の厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を前記樹脂で覆い、かつ、前記高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部とカソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るように配置されている、
    燃料電池。
  2. 前記樹脂シール部は、前記高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部と前記アノードと対向する前記セパレータとに挟まれている部分を前記樹脂で満たした形状を有する、
    請求項1に記載の燃料電池。
  3. 前記樹脂シール部は、前記高分子電解質膜のカソード側の周縁部の外周側端部と前記カソードと対向する前記セパレータとに挟まれている部分を前記樹脂で満たした形状を有する、
    請求項1又は2に記載の燃料電池。
  4. 前記樹脂シール部の内周側に、前記繊維シール部を隣接させた、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の燃料電池。
  5. 前記樹脂シール部の外周側に、前記繊維シール部を隣接させた、
    請求項4に記載の燃料電池。
  6. 前記繊維シートの繊維は、無機繊維である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の燃料電池。
  7. 前記無機繊維は、ガラス繊維である、
    請求項6に記載の燃料電池。
  8. 前記樹脂は、熱硬化性樹脂を含む
    請求項1から7のいずれか1項に記載の燃料電池。
  9. 高分子電解質膜の一方の面にアノードが配置され他方の面にカソードが配置された膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体を挟む一対の板状のセパレータと、
    前記高分子電解質膜の周縁部に設けられる環状の枠体と、
    を有するセルを含む燃料電池の製造方法であって、
    樹脂内に絶縁性の繊維シートを有する環状の第1のアノード用枠片と、樹脂内に絶縁性の繊維シートを有し環状の第1のカソード用枠片とを、前記第1のアノード用枠片と前記
    第1のカソード用枠片とが前記膜電極接合体の周縁部を間に挟むように配置し、かつ、前記一対の板状のセパレータを、前記一対の板状のセパレータが前記膜電極接合体と前記第1のアノード用枠片及び前記第1のカソード用枠片を挟むように配置する配置工程と、
    前記セルになるものを前記高分子電解質膜の厚み方向に加圧し、前記高分子電解質膜の外周端部の少なくとも一方の面と前記厚み方向から見て重なるように、当該外周端部を軟化状態の前記樹脂で覆い、かつ、前記高分子電解質膜のアノード側の周縁部の外周側端部と前記カソード側の周縁部の外周側端部との間を仕切るよう、前記第1のアノード用枠片と前記第1のカソード用枠片との間の空間に前記樹脂を押し出した後、前記樹脂を硬化させ、前記繊維シートを含まない前記樹脂で構成される樹脂シール部を得る加圧硬化工程と、
    を有する、燃料電池の製造方法。
  10. 前記加圧硬化工程は、前記セルになるものを前記高分子電解質膜の厚み方向に複数積層し、積層方向に所定の加重をかけた状態で、軟化状態の前記樹脂の一部を前記空間に押し出した後、前記樹脂を硬化させる工程である、請求項9に記載の燃料電池の製造方法。
  11. 前記加圧硬化工程は、前記樹脂が軟化状態になるように前記樹脂を加熱する工程を含む、請求項9又は10に記載の燃料電池の製造方法。
  12. 前記加圧硬化工程では、熱硬化性樹脂を含む前記樹脂が硬化する温度に加熱して、前記樹脂を硬化させる、請求項9から11のいずれか1項に記載の燃料電池の製造方法。
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JP2019016586A (ja) * 2017-07-03 2019-01-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 燃料電池

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