JP2019175803A - 燃料電池スタックおよびその製造方法 - Google Patents

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Yasumichi Yoshihara
康通 吉原
良文 田口
Yoshifumi Taguchi
良文 田口
努 藤井
Tsutomu Fujii
努 藤井
稔 北野
Minoru Kitano
稔 北野
こずえ 国吉
Kozue Kuniyoshi
こずえ 国吉
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Abstract

【課題】電解質膜の損傷を防止すること。【解決手段】燃料電池スタック1は、電解質膜15の一方の面にアノード電極19が配置され、他方の面にカソード電極20が配置されたMEA10と、MEA10の両面を挟む一対のセパレータ11A、11Cと、MEA10の周縁部に設けられ、セパレータ11(11A、11C)と接する封止部材9(9A、9C、9W)と、を有する。セパレータ11における封止部材9との接着面には、凹凸形状が形成されている。凹凸形状の凸部分は、封止部材9と嵌合するように設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池スタックおよびその製造方法に関する。
従来、燃料電池スタックの一例として、水素を含有する燃料ガスと、酸素(空気など)を含有する酸化剤ガスとを電気化学的に反応させる固体高分子電解質型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell。以下、PEFCという)が知られている。PEFCでは、燃料ガスと酸化剤ガスとを反応させることで、電力、熱、および水を同時に発生させることができる。
PEFCの基本的構成の一例について、図10の断面図を用いて以下に説明する。
図10に示すように、PEFCは、水素イオンを選択的に輸送する高分子の電解質膜15、その電解質膜15の両面にそれぞれ形成されたアノード電極19、カソード電極20を有する。
アノード電極19は、電解質膜15の表面に形成されるアノード触媒層16と、そのアノード触媒層16の外側に配置され、通気性と電子導電性を併せ持つガス拡散層18(Gas Diffusion Layer:GDL)とを有する。
カソード電極20は、電解質膜15の表面に形成されるカソード触媒層17と、そのカソード触媒層17の外側に配置され、通気性と電子導電性を併せ持つガス拡散層18(GDL)とを有する。
このように電解質膜と電極とが一体的に接合されて組み立てられたものは、膜電極接合体または電解質膜−電極接合体と呼ばれる。以下、膜電極接合体をMEA(Membrane Electrode Assembly)という。
MEAは、その外縁に枠が嵌められて構成される。この構成について、図11の断面図を用いて説明する。
図11に示すように、MEA10の外縁には、封止部材(ガスケット)9が嵌められている。MEA10の両側には、一対の導電性のセパレータ11が配置されている。セパレータ11は、MEA10を挟み込んで固定するとともに、隣接するMEA10を互いに電気的に直列に接続する。そのセパレータ11において、MEA10と接触する部分には、それぞれの電極に反応ガス(燃料ガス、酸化剤ガス)を供給し、また、生成水や余剰ガスを運び去るためのガス流路溝13が形成されている。このように、MEA10が一対のセパレータ11により挟み込まれた構造体を単電池モジュール(セルともいう)2という。
また、反応ガスをガス流路溝13に供給するために、セパレータ11の縁部にマニホールド孔(図示略)を設け、反応ガスを分配する。さらに、ガス流路溝13に供給される反応ガス等が外部へリークしたり、混合したりしないように、MEA10における電極形成部、すなわち発電領域の外周を囲むように、一対のセパレータ11の間に封止部材9が配置される。
ところで、燃料電池スタックでは、反応ガスの利用効率の向上が重要な課題の一つとなっている。反応ガスの利用効率が下がる要因としては、ガスの外部リーク、ガスのクロスリーク、ガスのショートカットがある。
一方、燃料電池スタックには、小型化、薄型化が要求されている。従来、図11に示したセパレータ11の間に設けられた封止部材9には、MEA10を保持するための樹脂枠体および弾性体シールが使用されていた。しかしながら、枠体と高分子電解質膜との間隙をシールで埋める必要があり、そのためには、高い部品寸法精度と、組立精度とが要求される。よって、公差範囲内で間隙が生じないようにするためには、シールの形状が複雑となってしまう一方で、公差を成立させるためには、シールが厚くなってしまう、という課題があった。
このような課題を解決するために、封止部材として絶縁性の熱硬化性樹脂を使用することで薄型モジュールを実現する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第6149260号公報
高分子電解質膜は、薄くて安価であるが、機械的な強度が弱い。そのため、従来では、燃料電池スタックの製造時(セルの製造時を含む。以下同様)に掛かる荷重によって高分子電解質膜が損傷するという問題があった。
特に、外部リークおよびボイドの発生を防止するためには、大きな荷重を掛ける必要があるが、この時の荷重が高分子電解質膜を損傷させてしまう。
本発明の目的は、電解質膜の損傷を防止できる燃料電池スタックおよびその製造方法を提供することである。
本発明の一態様に係る燃料電池スタックは、高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が配置され、他方の面にカソード電極が配置された膜電極接合体と、前記膜電極接合体の両面を挟む一対のセパレータと、前記膜電極接合体の周縁部に設けられ、前記セパレータと接する封止部材と、を有する燃料電池スタックであって、前記セパレータにおける前記封止部材との接着面には、凹凸形状が形成され、前記凹凸形状の凸部分は、前記封止部材と嵌合するように設けられている。
本発明の一態様に係る燃料電池スタックの製造方法は、高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が配置され、他方の面にカソード電極が配置された膜電極接合体と、前記膜電極接合体の両面を挟む一対のセパレータと、前記膜電極接合体の周縁部に設けられ、前記セパレータと接する封止部材と、を有する燃料電池スタックの製造方法であって、前記セパレータにおける前記封止部材との接着面に、凸部が前記封止部材に嵌合するように、凹凸形状を形成する。
本発明によれば、電解質膜の損傷を防止できる。
本発明の実施の形態1に係る燃料電池スタックの分解斜視図 本発明の実施の形態1に係るMEAおよび封止部材の平面図 図2Aの部分断面図 本発明の実施の形態1に係るセルの積層構造を示す部分断面図 本発明の実施の形態1に係るアノードセパレータの平面図 本発明の実施の形態1に係るカソードセパレータの平面図 本発明の実施の形態1に係る凹凸形状の一例である平織を示す模式図 本発明の実施の形態1に係る凹凸形状の一例である綾織を示す模式図 本発明の実施の形態1に係る凹凸形状の一例である朱子織を示す模式図 本発明の実施の形態2に係るセルの積層構造を示す部分断面図 本発明の実施の形態3に係るアノードセパレータの平面図 本発明の実施の形態3に係るセルの積層構造を示す部分断面図 従来の固体高分子電解質型燃料電池の断面図 従来の電解質膜−電極接合体の断面図
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において共通する構成要素については同一の符号を付し、それらの説明は適宜省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る燃料電池スタックは、例えば、固体高分子電解質型燃料電池(PEFC)であって、水素を含有する燃料ガスと、酸素(空気など)を含有する酸化剤ガスとを電気化学的に反応させることで、電力、熱、および水を同時に発生させる装置(モジュール)である。
まず、本実施の形態の燃料電池スタック1の全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、燃料電池スタック1の構成の分解斜視図である。図1では、燃料電池スタック1の一部を分解した状態を模式的に示している。
図1に示す燃料電池スタック1は、固体高分子電解質型燃料電池(PEFC)である。
図1に示すように、燃料電池スタック1は、単電池モジュールであるセル2を複数個直列に積層させて構成されている。
セル2の両端の外側には、集電板3、および、複数の弾性部材(例えば、バネ)5を備えた端板4が取り付けられる。具体的には、集電板3および端板4のそれぞれに設けられたボルト孔6に、ボルト7が挿通される。そのボルト7には、ナット8が締結される。このようにして、集電板3および端板4は、セル2に取り付けられる。ボルト孔6は、板の厚み方向に貫通した孔である。
なお、集電板3および端板4をセル2に締結する手段は、ボルト7およびナット8に限定されない。例えば、集電板3および端板4は、クリップ状部材またはバンド状部材によってセル2に締結されてもよい。
集電板3は、発電された電気を効率よく集電できるように、例えば、銅板に金メッキが施された部材である。なお、集電板3の材料は、電気伝導性が良好である金属材料(例えば、鉄、ステンレス鋼、アルミ等)であればよい。また、集電板3の表面に対しては、スズメッキ、ニッケルメッキ等を施す処理が行われてもよいし、そのような表面処理が行われなくてもよい。
端板4は、電気を絶縁する性質を有する材料で構成されており、絶縁板としての役割も有する。例えば、端板4は、ポリフェニレンサルファイド樹脂を用いて、射出成形で製作されたものである。ただし、端板4の材料は、ポリフェニレンサルファイド樹脂に限定されるものではなく、例えば、導電性材料と絶縁性材料とを組み合わせた材料であってもよい。
端板4と一体となっている配管4Aは、セル2のマニホールドにガスケット(図示略)を介して押し当てられている。端板4の内側(換言すれば、MEA10の投影部分)には、セル2に荷重を加える複数の弾性部材5が配置されている。弾性部材5の伸縮は、端板4のセル2への取り付け時に、調整される。
セル2は、MEA10と、セパレータ11とを含む。MEA10の周囲部分には、封止部材9が設けられている。
封止部材9の四隅には、集電板3や端板4と同様に、ボルト孔6が設けられている。また、封止部材9には、燃料ガス、酸化剤ガス、冷却水がそれぞれ流通するマニホールド孔12が設けられている。ボルト孔6およびマニホールド孔12は、封止部材9の厚み方向に貫通した孔である。なお、図1では、説明を簡単にするため、封止部材9において円形のマニホールド孔12が3つ並んで形成されている図示としたが、実際には、封止部材9には、後述の図4、図5に示すマニホールド孔12A、12C、12Wが形成されている。
本実施の形態では、封止部材9として、アノード側封止部材9A、カソード側封止部材9C、冷却水封止部材9W(図3等参照)が用いられる。これらの詳細については、後述する。
セパレータ11は、平板状の部材であるアノードセパレータ11A、カソードセパレータ11C、および冷却水セパレータ11Wを有する。
アノードセパレータ11A、カソードセパレータ11C、および冷却水セパレータ11Wは、ガス不透過性の導電性材料により構成される。この材料は、例えば、カーボン(例えば、樹脂含浸カーボン)でもよいし、金属でもよい。
アノードセパレータ11Aとカソードセパレータ11Cとは、MEA10を挟むように設けられる。冷却水セパレータ11Wは、アノードセパレータ11Aおよびカソードセパレータ11Cそれぞれの背面側に設けられる。背面とは、MEA10側の面(以下、内面という)の裏面である。
アノードセパレータ11Aおよびカソードセパレータ11Cのそれぞれの内面は、MEA10の形状に応じた形状となっている。すなわち、封止部材9に囲まれた部分に対応するように、アノードセパレータ11Aの内面には、燃料ガス流路溝13Aが形成されており(図4参照)、カソードセパレータ11Cの内面には、酸化剤ガス流路溝13Cが形成されている(図5参照)。また、冷却水セパレータ11Wの内面には、冷却水流路溝13Wが形成されている。
アノードセパレータ11A、カソードセパレータ11C、および冷却水セパレータ11Wには、上述したボルト孔6およびマニホールド孔12が設けられている。ボルト孔6およびマニホールド孔12は、各セパレータの厚み方向に貫通した孔である。なお、図1では、説明を簡単にするため、各セパレータにおいて円形のマニホールド孔12が3つ並んで形成されている図示としたが、実際には、各セパレータには、後述の図4、図5に示すマニホールド孔12A、12C、12Wが形成されている。
各マニホールド孔12は、セル2が積層状態(アノードセパレータ11A、MEA10、カソードセパレータ11C、および冷却水セパレータ11Wが積層された状態)となったとき、結合する。これにより、燃料ガスが流れるマニホールド(以下、燃料ガスマニホールドという)、酸化剤ガスが流れるマニホールド(以下、酸化剤ガスマニホールドという)、冷却水が流れるマニホールド(以下、冷却水マニホールドという)が形成される。
次に、本実施の形態に係るMEA10および封止部材9の構成について、図2A、図2Bを用いて説明する。図2Aは、MEA10および封止部材9の平面図である。図2Bは、図2Aに示したX部分の断面図である。
図2Aに示すように、MEA10の周縁部分(外縁部分ともいう)には、その周縁部分が露出しないように、封止部材9が設けられている。上述したとおり、封止部材9には、その厚み方向に貫通したボルト孔6およびマニホールド孔12が形成されている。
図2Bに示す電解質膜15(高分子電解質膜の一例)は、水素イオンを選択的に輸送する。電解質膜15は、プロトン伝導性を示す固体高分子材料により構成される。固体高分子材料としては、例えば、パーフルオロスルホン酸膜(デュポン社製ナフィオン膜)が挙げられる。
図2Bに示すように、電解質膜15のアノード面側(図中の右側)には、アノード触媒層16が形成されている。一方、図2Bに示すように、電解質膜15のカソード面側(図中の左側)には、カソード触媒層17が形成されている。
また、図2Bに示すように、アノード触媒層16およびカソード触媒層17の外側(電解質膜15側とは反対側)には、燃料ガスまたは酸化剤ガスの通気性と、電子導電性とを併せ持つガス拡散層(GDL)18が形成されている。
封止部材9は、絶縁性の樹脂を含む繊維シートで構成される。この繊維シートとしては、絶縁性、耐熱性、ガス透過性などの点で、ガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグが好ましいが、繊維および樹脂の種類はこれに限定されない。繊維としては、強度、厚み、線膨張係数、含有物質に応じて、セラミックス繊維などの他の無機繊維を用いてもよい。樹脂としては、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂などの他の熱硬化性樹脂を用いてもよい。また、上記いずれかの繊維を含有する樹脂と、上記いずれかの樹脂とを多層に積層した構成や、樹脂と繊維との組成が部分的に異なる構成であってもよい。
<セル2の積層構造>
次に、セル2の積層構造について、図3を用いて説明する。図3は、セル2の積層構造を示す部分断面図である。
図3に示すように、セル2では、電解質膜15の一面(図中の下側の面)にはアノード電極19が配置され、電解質膜15の他面(図中の上側の面)にはカソード電極20が配置されている。
そして、セル2は、電解質膜15、アノード電極19、およびカソード電極20の積層体(すなわち、MEA10)をアノードセパレータ11Aとカソードセパレータ11Cとで挟み込むことで、構成されている。このようなセル2を積層することで、燃料電池スタック1が製造される。
アノード電極19は、図2Bに示したアノード触媒層16およびガス拡散層18を含む。また、カソード電極20は、図2Bに示したカソード触媒層17およびガス拡散層18を含む。
アノード電極19の外縁部には、アノード側封止部材9Aが設けられている。また、カソード電極20の外縁部には、カソード側封止部材9Cが設けられている。
アノードセパレータ11Aには、燃料ガス流路溝13Aが形成されている。燃料ガス流路溝13Aは、図4に示すように、接続流路14Aを介して、燃料ガスマニホールドを構成するマニホールド孔12Aと接続されている。図4は、アノードセパレータ11Aの内面(図3に示すアノードセパレータ11Aの2つの面のうち、図中の上側の面)を示す平面図である。なお、接続流路14Aには、複数の凸部(島状のリブ)が設けられてもよい。
また、カソードセパレータ11Cには、酸化剤ガス流路溝13Cが形成されている。酸化剤ガス流路溝13Cは、図5に示すように、接続流路14Cを介して、酸化剤ガスマニホールドを構成するマニホールド孔12Cと接続されている。図5は、カソードセパレータ11Cの内面(図3に示すカソードセパレータ11Cの2つの面のうち、図中の下側の面)を示す平面図である。なお、接続流路14Cには、複数の凸部(島状のリブ)が設けられてもよい。
また、カソードセパレータ11Cには、冷却水流路溝13Wが形成されている。また、カソードセパレータ11Cの外縁部には、冷却水の機密性を確保するために、冷却水封止部材9Wが配置されている。
図3に示すように、アノードセパレータ11Aにおいて、アノード側封止部材9Aとの接着面(以下、アノード接着面という)、および、冷却水封止部材9Wとの接着面(以下、冷却水接着面という)は、凹凸形状(凹凸部と言ってもよい。以下同様)30を有する。アノード接着面は、図4において斜線で示す領域である。
また、図3に示すように、カソードセパレータ11Cにおいて、カソード側封止部材9Cとの接着面(以下、カソード接着面という)、および、冷却水接着面は、凹凸形状30を有する。カソード接着面は、図5において斜線で示す領域である。
上述したとおり、アノード側封止部材9A、カソード側封止部材9C、および冷却水封止部材9Wは、樹脂と繊維を含む繊維シートで構成されている。そして、上述した凹凸形状30のうち、凸部は繊維シートの疎部と嵌合しており、凹部は繊維シートの密部と嵌合している。
次に、封止部材9を構成する繊維の構成例について、図6A〜図6Cを用いて説明する。
図6Aは、平織を示す模式図である。平織は、経糸23と緯糸24とを交互に浮き沈みさせて織られた、最も単純な織物組織である。
図6Bは、綾織を示す模式図である。綾織は、経糸23を2本または3本の緯糸24の上を通過させた後、1本の緯糸24の下を通過させることを繰り返して織られた、織物組織である。
図6Cは、朱子織を示す模式図である。朱子織は、経糸23および緯糸24が五本以上で構成された、織物組織である。
封止部材9の繊維は、上述した平織、綾織、または朱子織のいずれかの織物組織を有する。よって、封止部材9の繊維は、疎部と密部とを有する。なお、密部は、経糸23と緯糸24とが交わる部分であり、疎部は、経糸23と緯糸24とが交わっていない部分、つまり、経糸23間、かつ、緯糸24間である。
よって、燃料電池スタック1を製造する際には、アノードセパレータ11Aおよびカソードセパレータ11Cそれぞれにおける各種封止部材9との接着面に対し、封止部材9の疎部と密部に合わせて凹凸形状30を形成する。具体的には、加工装置が、画像認識により疎部および密部の各位置を認識し、セパレータの部材を打ち抜く。これにより、凸部が疎部に嵌合し、凹部が密部に嵌合するように、凹凸形状30が形成される。
以上説明したように、本実施の形態では、カソードセパレータ11Cおよびアノードセパレータ11Aのそれぞれにおいて、各種封止部材との接着面に凹凸形状30を設けたことを特徴とする。よって、燃料電池スタック1の製造時に過大な荷重をかけることなく、外部リーク対策およびボイド対策を実現できる。また、過大な荷重を回避できるので、電解質膜15の損傷を防止することができる。
また、本実施の形態では、上記凹凸形状30のうちの凸部分が封止部材9と嵌合する構成であるので、ボイドによる燃料ガスおよび酸化剤ガスそれぞれの外部リークを防止することができる。よって、発電効率を向上させることができる。
以上のことから、本実施の形態では、発電性能と耐久性に優れた燃料電池スタックを提供できる。
(実施の形態2)
上述した実施の形態1の燃料電池スタック1の構成(図3参照)において、セパレータ11と封止部材9との積層部分に貫通孔を設けてもよい。この構成について、図7を用いて以下に説明する。図7は、本実施の形態に係るセルの積層構造を示す部分断面図である。
図7に示すように、複数のセル2を貫通する貫通孔21がセル2の積層方向(図中の上下方向)に設けられている。貫通孔21は、カソードセパレータ11C、カソード側封止部材9C、アノード側封止部材9A、アノードセパレータ11A、および冷却水封止部材9Wを貫通するように設けられている。
また、図7に示すように、貫通孔21は、封止部材9(カソード側封止部材9C、アノード側封止部材9A、または冷却水封止部材9W)の樹脂によって閉塞されている。なお、貫通孔21は、その全部が閉塞される必要はなく、図7に示すように一部が閉塞されればよい。また、貫通孔21は、複数設けられてもよい。
上述した構成により、燃料電池スタック1の製造時にボイドを貫通孔21に集めることができる。したがって、セル2の封止性能を向上させることができる。
(実施の形態3)
上述した実施の形態1の燃料電池スタック1の構成(図3参照)において、セパレータ11と封止部材9との積層部分に溝を設けてもよい。この構成について、図8、図9を用いて以下に説明する。図8は、アノードセパレータ11A(アノード接着面側)の平面図である。図8は、部分aの拡大図を含む。図9は、本実施の形態に係るセル2の積層構造を示す部分断面図である。
図8に示すように、アノードセパレータ11Aのアノード接着面には、その外縁部分を全周するように溝25が設けられている。
また、図8に示すように、アノード接着面には、一定間隔を空けて複数の溝26が設けられている。溝26の一端は、溝25に接続しており、溝26の他端は、アノード接着面の最外縁部分に通じている。
上述した溝25、26は、図9に示すように、アノードセパレータ11Aの冷却水接着面にも設けられている。
また、上述した溝25、26は、図9に示すように、カソードセパレータ11Cのカソード接着面および冷却水接着面のそれぞれにも設けられている。
また、図9に示すように、溝25、26は、封止部材9(カソード側封止部材9C、アノード側封止部材9A、または冷却水封止部材9W)の樹脂によって閉塞されている。なお、溝25、26は、それらの全部が閉塞される必要はなく、図9に示すように一部が閉塞されればよい。
上述した構成により、燃料電池スタック1の製造時にボイドを溝25、26に集めることができる。したがって、セル2の封止性能を向上させることができる。
なお、本実施の形態の溝25、26に加えて、上記実施の形態2で説明した貫通孔21を設けるように構成してもよい。
なお、本発明は、上記実施の形態1〜3の説明に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
本発明は、ポータブル電源、電気自動車用電源、または、家庭内コージェネレーションシステム等に使用する燃料電池に対して有用である。
1 燃料電池スタック
2 セル(単電池モジュール)
3 集電板
4 端板
5 弾性部材
6 ボルト孔
7 ボルト
8 ナット
9 封止部材
9A アノード側封止部材
9C カソード側封止部材
9W 冷却水封止部材
10 MEA(膜電極接合体)
11 セパレータ
11A アノードセパレータ
11C カソードセパレータ
11W 冷却水セパレータ
12、12A、12C、12W マニホールド孔
13 ガス流路溝
13A 燃料ガス流路溝
13C 酸化剤ガス流路溝
13W 冷却水流路溝
14A、14C 接続流路
15 電解質膜
16 アノード触媒層
17 カソード触媒層
18 ガス拡散層
19 アノード電極
20 カソード電極
21 貫通孔
23 経糸
24 緯糸
25、26 溝
30 凹凸形状

Claims (8)

  1. 高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が配置され、他方の面にカソード電極が配置された膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体の両面を挟む一対のセパレータと、
    前記膜電極接合体の周縁部に設けられ、前記セパレータと接する封止部材と、を有する燃料電池スタックであって、
    前記セパレータにおける前記封止部材との接着面には、凹凸形状が形成され、
    前記凹凸形状の凸部分は、前記封止部材と嵌合するように設けられている、
    燃料電池スタック。
  2. 前記封止部材は、疎部および密部を有する繊維と、樹脂とで構成され、
    前記凹凸形状の凸部分は、前記疎部と嵌合する、
    請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記繊維は、経糸と緯糸とで構成されている、
    請求項2に記載の燃料電池スタック。
  4. 前記樹脂は、熱硬化性樹脂である、
    請求項2または3に記載の燃料電池スタック。
  5. 前記セパレータと前記封止部材との積層部分を積層方向に貫通する貫通孔が設けられ、
    前記貫通孔は、前記封止部材によって閉塞されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  6. 前記接着面には、該接着面の外縁部分に全周する第1の溝と、一端が前記第1の溝に接続され、他端が前記接着面の最外縁部分に通じている第2の溝とが設けられ、
    前記第1の溝および前記第2の溝は、前記封止部材によって閉塞されている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  7. 前記繊維は、平織、綾織、または朱子織のいずれかの織物組織を有する、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の燃料電池スタック。
  8. 高分子電解質膜の一方の面にアノード電極が配置され、他方の面にカソード電極が配置された膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体の両面を挟む一対のセパレータと、
    前記膜電極接合体の周縁部に設けられ、前記セパレータと接する封止部材と、を有する燃料電池スタックの製造方法であって、
    前記セパレータにおける前記封止部材との接着面に、凸部が前記封止部材に嵌合するように、凹凸形状を形成する、
    燃料電池スタックの製造方法。
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