JP2006302702A - セパレータのシール構造およびシール付きセパレータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池を構成するセパレータのシール構造において、特に流体をシールするために設けられたシール部の反対側の面に支持部を設けてシール性を向上させる。
【解決手段】本発明のセパレータのシール構造は、セパレータ61のマニホールド65から流体の流路66に至る領域であって、燃料電池単セルを積層したときのセパレータ61,62間の積層部分において、隣接する他のセパレータ62に形成されたシール部材63近傍と対応する位置に支持部71を形成したとを特徴とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は、燃料電池を構成するセパレータのシール構造に係り、特に流体をシールするために設けられたシール部材の反対側の面に支持部を設けてシール性を向上させたセパレータのシール構造およびその製造方法に関する。
燃料電池は、水素ガスと酸素ガスとを電気化学的に反応させて化学エネルギーから電気エネルギーを直接得るものである。このような燃料電池では、高分子電解質膜の両面にセパレータを配置して燃料電池単セルを構成しており、セパレータには燃料ガスや酸化剤ガスの流路とともに冷却水流路が形成されている。そして、高分子電解質膜の両面に水素と酸素を供給して起電力を発生させている。
ここで、現在では燃料電池の単位体積当たりの起電力を一層高めるために、薄板金属セパレータの開発がなされており、この薄板金属セパレータは金属製の薄板をプレス加工してガス流路を形成したものである。そして、この薄板金属セパレータで高分子電解質膜を挟み込むことにより燃料電池単セルを形成し、これら燃料電池単セルの複数個を積層(スタック)した構造の燃料電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる薄板金属セパレータを用いた燃料電池では、セパレータと高分子電解質膜の間やセパレータ同士の間には、それぞれマニホールド外周縁およりセパレータ外周縁に圧縮シール(シール部材)が形成されて積層されており、これによって燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷却水などがスタック外部へ漏れ出ないようにシールされている。
ここで、セパレータの外周縁部に形成された圧縮シールは各セパレータの同じ位置に形成されているので、積層したときに同じ位置で重なっていくことになる。したがって、積層されたセパレータは前後から同じ力で圧縮されるので、反りやたわみを生じさせることはない。
特開2004−152498号公報
しかしながら、マニホールド部分の圧縮シールは流体の種類によってシールパターン(シールの形状)が異なるので、積層方向において圧縮シールの重なりが無いエリアが存在する。このため、セパレータを積層すると、この圧縮シールの重なりが無いエリアでは、重なり合う他のセパレータの圧縮シールに押されて変形し、反りやたわみを生じてしまうことになる。一方、圧縮シールの無いエリアと重なる他のセパレータでは、このエリアの圧縮シールが十分な圧力で押圧されないためにシール不良となり、燃料ガスや酸化剤ガスあるいは冷却水が外部に漏れやすくなるという問題点を生じることになる。
上述した課題を解決するために、本発明のセパレータのシール構造は、高分子電解質膜の両面にセパレータを配置して燃料電池単セルを構成し、当該燃料電池単セルを複数積層して構成した燃料電池スタックにおけるセパレータであって、発電に寄与する領域に形成された流体流路と、当該流体流路に流体を供給するマニホールドと、当該マニホールドから供給された流体を対応する前記流体流路に流通させるためのシール部材と、前記マニホールドから前記流体流路に至る領域であって、前記燃料電池単セルを積層したときのセパレータ間の積層部分において、隣接する他のセパレータに形成されたシール部材近傍と対応する位置に形成された支持部とを備えることを特徴とする。
また、本発明のシール付きセパレータの製造方法は、高分子電解質膜の両面に配置されて燃料電池を構成するシール付きセパレータの製造方法において、セパレータのシール構造を形成するための形状と、前記シール構造に貫通孔を形成するための貫通孔形成部材をセットするための形状とが成型された型に、前記貫通孔形成部材とセパレータとをセットし、前記型にシール剤を注入することによってセパレータのシール構造を形成することを特徴とする。
本発明においては、セパレータのマニホールドから流路に至る領域であって、燃料電池単セルを積層したときのセパレータ間の積層部分において、隣接する他のセパレータに形成されたシール部材近傍と対応する位置に形成された支持部を形成したので、シール部材からのシール反力に対して支持部がセパレータを支えることができ、これによってセパレータの反りやたわみを防止することができる。さらに、セパレータの反りやたわみを防止したことにより、シール部材が十分な圧力で押し付けられるので、シール性が向上して流体の漏れを防止することができる。
以下、本発明に係わるセパレータのシール構造およびシール付きセパレータの製造方法の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、燃料電池スタックの全体構成について簡単に説明する。図1は燃料電池スタックの全体構成を示す斜視図、図2は燃料電池スタックの積層構造を示す斜視図、図3は燃料電池スタックの積層構造の一部を示す要部拡大断面図、図4は燃料電池スタックをアノードセパレータの位置から分離して示したときのアノードセパレータの要部拡大平面図、図5は燃料電池スタックをカソードセパレータの位置から分離して示したときのカソードセパレータの要部拡大平面図である。
燃料電池スタック1は、図1に示すように、燃料ガスと酸化剤ガスの反応により起電力を生じる単位電池としての燃料電池単セル2を所定数だけ積層した積層体3とされ、その積層体3の両端に集電板4、絶縁板5およびエンドプレート6を配置し、この積層体3にタイロッド7を貫通させ、そのタイロッド7の端部をナット(図示は省略する)で結合して構成されている。
この燃料電池スタック1では、燃料ガス、酸化剤ガスおよび冷却水をそれぞれ各燃料電池単セル2のセパレータ(図示は省略する)に形成された各流体流路に流通させるための燃料ガス導入口8、燃料ガス排出口9、酸化剤ガス導入口10、酸化剤ガス排出口11、冷却水導入口12および冷却水排出口13を、一方のエンドプレート6に形成している。
かかる構成の燃料電池スタック1においては、燃料ガスは、燃料ガス導入口8より導入されてセパレータに形成された燃料ガス流路を流れ、燃料ガス排出口9より排出される。酸化剤ガスは酸化剤ガス導入口10より導入されてセパレータに形成された酸化剤ガス流路を流れ、酸化剤ガス排出口11より排出される。冷却水は冷却水導入口12より導入されてセパレータに形成された冷却水流路を流れ、冷却水排出口13より排出される。
燃料電池単セル2は、図2および図3に示すように膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode assembly)14と、この膜電極接合体14の両面にそれぞれ配置されるセパレータ15とから構成される。膜電極接合体14のアノード側に配置されるセパレータ15を、アノードセパレータ15Aと称し、カソード側に配置されるセパレータ15をカソードセパレータ15Bと称する。
膜電極接合体14は、例えば水素イオンを通す高分子電解質膜である固体高分子電解質膜と、アノード触媒とガス拡散層からなるアノード電極と、カソード触媒とガス拡散層からなるカソード電極(何れも図示は省略する)とからなる。かかる膜電極接合体14は、アノード電極とカソード電極によって、固体高分子電解質膜をその両側から挟み込んだ積層構造とされている。
アノードセパレータ15Aおよびカソードセパレータ15Bは、板厚の薄い金属板を金型で所定の形状に成形することにより形成される。例えば、これらのアノードセパレータ15Aおよびカソードセパレータ15Bの厚みは、0.1mmから0.2mm程度とされる。そして、これらアノードセパレータ15Aおよびカソードセパレータ15Bは、発電に寄与するアクティブ領域(高分子電解質膜と接する中央部分の領域)に、凹状部16と凸状部17を交互に形成した凹凸形状(いわゆるコルゲート形状)を形成している。
膜電極接合体14のアノード側に接して配置される凹状部16は、膜電極接合体14との間に燃料ガス(水素H)を流通させる燃料ガス流路18を形成する。一方、膜電極接合体14のカソード側に接して配置される凹状部16は膜電極接合体14との間に酸化剤ガス(酸素O)を流通させる酸化剤ガス流路19を形成する。そして、アノードセパレータ15Aとカソードセパレータ15Bが積層された凸状部17、17で囲まれた空間部は、冷却水(LLC)を流通させる冷媒流路20を形成する。
また、これらアノードセパレータ15Aおよびカソードセパレータ15Bには前記した燃料ガス導入口8、燃料ガス排出口9、酸化剤ガス導入口10、酸化剤ガス排出口11、冷却水導入口12および冷却水排出口13と連通するそれぞれマニホールド21〜26が形成されている。例えば、図2で示すセパレータ15の左側奥から手前へ順次、燃料ガス導入用マニホールド21、冷却水導入用マニホールド22、酸化剤ガス導入用マニホールド23とされている。また、セパレータ15の右側奥から手前へ順次、酸化剤ガス排出用マニホールド24、冷却水排出用マニホールド25、燃料ガス排出用マニホールド26とされている。
また、アノードセパレータ15Aおよびカソードセパレータ15Bには、流路を構成する凹状部16および凸状部17を取り囲むようにして、その外周縁部に沿って設けられた外周シール部材27が形成されている。アノードセパレータ15Aには、外周シール部材27がその両面に形成され、カソードセパレータ15Bには膜電極接合体14と接する側の面にのみ外周シール部材27が形成されている。
ここで、アノードセパレータ15Aの要部拡大平面図を図4に示す。図4に示すように、アノードセパレータ15Aの膜電極接合体14と接しないほうの面には、冷却水導入用マニホールド22から冷媒流路20へと冷却水を流通させるための冷却水流路形成用シール部材28Bが形成されている。一方、アノードセパレータ15Aの膜電極接合体14と接する面には、燃料ガス導入用マニホールド21から燃料ガス流路18へと燃料ガスを流通させるための燃料ガス流路形成用シール部材28Aが形成されている。
なお、図示は省略するが、このアノードセパレータ15Aには燃料ガス流路18から燃料ガス排出用マニホールド26へと燃料ガスを流通させるための燃料ガス流路形成用シール部材と、冷媒流路20から冷却水排出用マニホールド25へと冷却水を流通させるための冷却水流路形成用シール部材も同様に形成されている。
一方、カソードセパレータ15Bの膜電極接合体14と接する面には、図5に示すように、酸化剤ガス導入用マニホールド23から酸化剤ガス流路19へと酸化剤ガスを流通させるための酸化剤ガス流路形成用シール部材28Cと、燃料ガス導入用マニホールド21と冷却水導入用マニホールド22を分離する流路分離シール部材28Dが形成されている。なおカソードセパレータ15Bの反対側の面には、流路形成用シール部材は形成されていない。
このように構成された膜電極接合体14とセパレータ15とからなる燃料電池単セル2は、アノードセパレータ15Aとカソードセパレータ15Bで膜電極接合体14をその両側から挟み込むようにして積層され、当該膜電極接合体14の外周縁部に沿って設けられた外周シール部材27と各流路形成用シール部材28A〜28Dを介して上下のセパレータ同士を接合一体化することで構成されている。
このような構成の燃料電池スタック1において、上述した外周シール部材27は、セパレータ15と膜電極接合体14の同じ位置に形成されているので、積層したときに同じ位置で重なっていくことになる。したがって、積層されたセパレータ15と膜電極接合体14の外周縁部では同じような力が加わることになるので、反りやたわみを生じさせることはない。
しかしながら、マニホールド部分に形成された各流路形成用シール部材28A〜28Dは流体の種類によってシールパターン(シールの形状)が異なるので、積層方向においてシール部材の重なりが無いエリアが存在することになる。
ここで、シール部材の重なりが無いエリアにおけるセパレータの状態を図6に基づいて説明する。図6(および図7以降)では、アノードセパレータ15A、カソードセパレータ15Bにおける各シール部材の配置や形状を模式的に示している。
図6に示すように、シール部材の重なりが無いエリア60では、セパレータ61の下側の面にはセパレータ62に形成されたシール部材63があり、このシール部材63からのシール反力(太矢印)がセパレータ61のシール部材の重なりが無いエリア60に作用する。このとき、セパレータ61にはシール部材が形成されていないため、シール部材63からのシール反力を支えられないことになる。
このため、薄板状のセパレータ61はシール部材63からのシール反力に押されて変形し、反りやたわみを生じてしまう。一方、シール部材63では、セパレータ61の反りやたわみが発生するために、十分な圧力で押圧されないためにシール不良となり、燃料ガスや酸化剤ガスあるいは冷却水が外部に漏れてしまうおそれがあった。なお、セパレータ62についてもシール部材の重なりが無いエリア64があるために、同様の問題が生じることになる。
そこで、本実施形態のセパレータのシール構造では、図7に示すように、シール部材63からのシール反力に対してセパレータ61を支えるために、セパレータ61のマニホールド65から流路66に至る領域であって、燃料電池単セルを積層したときのセパレータ間の積層部分において、隣接する他のセパレータ62に形成されたシール部材63近傍と対応する位置に、シール部材からなる支持部71を設けている。
これにより、セパレータ61を薄肉化した金属材料で構成したことにより剛性が不足した場合でも、シール部材63からのシール反力に対向して、支持部71によりセパレータ61を支えることができ、セパレータ61の反りやたわみを防止することができる。この結果、シール部材63が十分な圧力で押圧されることになり、シール性が向上して燃料ガスや酸化剤ガスあるいは冷却水の漏れを防止することができる。
また、支持部71をシール部材で形成したので、スペーサ等を介在させてセパレータを支持する場合と比較すると、部品点数を増やすことなく、また部品を脱落させることもなく、シール反力に対向してセパレータ61を支えることができる。
さらに、支持部71を設けたことによりセパレータ61を薄肉化した金属材料で構成した場合でも剛性不足にならないので、セパレータ61を薄肉化することができる。これによって、セルピッチを極小化することができるので、燃料電池スタックを小型化することができる。
ところで、シール部材の重なりの無いエリアは、燃料ガスや酸化剤ガス、冷却水などの流体を流通させる必要のあるエリアであり、このようなエリアに支持部71を形成してしまうと、流体の流通を妨げてしまうことになる。
そこで、本実施形態のセパレータのシール構造では、図8に示すように、支持部71に貫通孔81を設けて流体の通過を妨げないようにしている。この貫通孔81の具体的な構成を図9(a)に示す。
図9(a)に示すような構造とすることにより、各流路形成用シール部材28A〜28D(図4,図5)の反対側の面に支持部を設けたとしても、各流体をマニホールドから反応面へと通過させることができる。このため、燃料電池の性能を損なうことなく、セパレータの反りやたわみを防止してシール性を向上させることができ、これによって燃料ガスや酸化剤ガスあるいは冷却水の漏れを防止することができる。
なお、支持部71に貫通孔81を設けて流体を通過させる構造以外にも、図9(b)に示すように、支持部71にパイプ91を埋め込むようにして流体を通過させてもよい。また図9(c)に示すように、ハニカム構造物92を埋め込むことによって流体を通過させるようにしてもよい。
ここで、図9で示したもののうち、支持部71にパイプを埋め込んだ場合の拡大図を図10に示す。図10(a)は支持部71にパイプ91を埋め込んだ場合の支持部71の拡大図であり、図10(b)は図10(a)の矢印A方向から見た場合の部分側面図であり、図10(c)は支持部71の平面図である。
各図に示すように、パイプ91は、マニホールド100から導入された流体を反応面へ通過させるように配置されて、支持部71に埋め込まれている。また、図9(c)に示すようなハニカム構造物を埋め込む場合についても、同様にマニホールド100から導入された流体を反応面へ通過させるように支持部71に埋め込まれる。
上記構成によれば、セパレータのどの位置にシール部材を配置しても、流体の流れを妨げることがなくなる。本実施例に示すセパレータのシール構造では、燃料電池スタックを構成するすべてのセパレータにおいて、シール部材と支持部とを平面上の同一位置に形成することができる。これにより、すべてのセパレータに対してシール荷重を均一にかけることができるので、均一なシール性を確保することができる。
次に、本実施例に係るシール付きセパレータの製造方法を図11に基づいて説明する。図11はセパレータを型にセットした状態を示す図であり、図11(a)は断面図、図11(b)は平面図である。
図11(a)に示すように、セパレータ110を、流路形成用シール部材を形成するための金型112と、パイプなどの貫通孔形成部材111をセットするための金型113と、支持部を形成するための金型114との間にセットし、金型の内部に形成された成型空間115,116に射出成型機でシール剤を注入する。これにより、図9(b)に示すような流路形成用シール部材やパイプ91の埋め込まれた支持部を成型することができる。
そして、セパレータ110からパイプを引き抜くことによって、図9(a)に示すような貫通孔81の形成された支持部71を形成することができる。
さらに、金型113を、ハニカム構造物92をセットするための金型に変更することによって、図9(c)に示すようなハニカム構造物92の埋め込まれた支持部71を形成することができる。
上述したように、本実施例のセパレータのシール構造では、シール部材からのシール反力に対してセパレータを支えるために、セパレータのマニホールドから流路に至る領域であって、燃料電池単セルを積層したときのセパレータ間の積層部分において、隣接する他のセパレータに形成されたシール部材近傍と対応する位置にシール部材からなる支持部を設けたので、シール部材からのシール反力に対して支持部がセパレータを支えることができ、これによってセパレータの反りやたわみを防止することができる。さらに、セパレータの反りやたわみを防止したことにより、シール部材が十分な圧力で押圧されるので、シール性が向上して流体の漏れを防止することができる(請求項1の効果)。
また、本実施例のセパレータのシール構造では、セパレータを薄肉化した金属材料で構成したので、セルピッチを極小化することができ、これによって燃料電池スタックを小型化することができる(請求項2の効果)。
さらに、本実施例のセパレータのシール構造では、支持部をシール部材によって形成したので、スペーサなどを用いた場合と比較して部品点数を増やすことなく、また部品を脱落させることもなく、シール部材からのシール反力に対向してセパレータを支えることができる(請求項3の効果)。
また、本実施例のセパレータのシール構造では、支持部に貫通孔を設けたので、流体が支持部を通過することができ、これによって燃料電池の性能を損なうことなく、セパレータの反りやたわみを防止してシール性を向上させることができ、流体の漏れを防止することができる(請求項4の効果)。
さらに、本実施例のセパレータのシール構造では、支持部にパイプを埋め込んだので、流体が支持部を通過することができ、これによって燃料電池の性能を損なうことなく、セパレータの反りやたわみを防止してシール性を向上させることができ、流体の漏れを防止することができる。さらに、貫通孔を設けた場合よりも強度を高めることができる(請求項5の効果)。
また、本実施例のセパレータのシール構造では、支持部にハニカム構造物を埋め込んだので、流体が支持部を通過することができ、これによって燃料電池の性能を損なうことなく、セパレータの反りやたわみを防止してシール性を向上させることができ、流体の漏れを防止することができる。さらに、パイプを埋め込む場合よりも容易に製造することができる(請求項6の効果)。
さらに、本実施例のセパレータのシール構造では、燃料電池スタックを構成するすべてのセパレータが、平面上の同一位置にシール部材と支持部とが形成されているので、すべてのセパレータにシール荷重を均一にかけることができ、これによって均一なシール性を確保することができる(請求項7の効果)。
また、本実施例のシール付きセパレータの製造方法では、セパレータのシール構造を形成するための形状と、シール構造に貫通孔を形成するための貫通孔形成部材をセットするための形状とが成型された型に、貫通孔形成部材とセパレータとをセットし、型にシール剤を注入することによってセパレータのシール構造を形成するので、セパレータの両面にシール構造を同時に製造することができ、貫通孔形成部材をシール構造に容易に埋め込むことができる(請求項8の効果)。
さらに、本実施例のシール付きセパレータの製造方法では、シール剤が硬化した後に貫通孔形成部材を取り除くので、シール構造に容易に貫通孔を形成することができる(請求項9の効果)。
また、本実施例のシール付きセパレータの製造方法では、貫通孔形成部材をパイプにしたので、パイプの埋め込まれたシール構造を製造することができ、また埋め込まれたパイプを引き抜くことによって貫通孔を備えたシール構造を製造することができ、これによって燃料電池の性能を損なうことなく、セパレータの反りやたわみを防止するシール構造を製造することができる(請求項10の効果)。
さらに、本実施例のシール付きセパレータの製造方法では、貫通孔形成部材をハニカム構造物にしたので、ハニカム構造物の埋め込まれたシール構造を製造することができ、これによって燃料電池の性能を損なうことなく、セパレータの反りやたわみを防止するシール構造を製造することができる(請求項11の効果)。
以上、本発明のセパレータのシール構造について、図示した実施例に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。例えば、上述の実施例では金属セパレータを例として説明したが、その他の材質のセパレータであってもよい。
セパレータのシール構造を備えた燃料電池スタックの全体構成を示す斜視図である。 セパレータのシール構造を備えた燃料電池スタックの積層構造を示す斜視図である。 セパレータのシール構造を備えた燃料電池スタックの積層構造の一部を示す要部拡大断面図である。 セパレータのシール構造を備えた燃料電池スタックをアノードセパレータの位置から分離して示したときのアノードセパレータの要部拡大平面図である。 セパレータのシール構造を備えた燃料電池スタックをカソードセパレータの位置から分離して示したときのカソードセパレータの要部拡大平面図である。 セパレータのシール構造による効果を説明するための斜視図である。 セパレータのシール構造による効果を説明するための斜視図である。 セパレータのシール構造の支持部に形成された貫通孔を示す斜視図である。 (a)〜(c)はセパレータのシール構造の支持部に形成された貫通孔、および埋め込まれたパイプとハニカム構造物を示す拡大図である。 (a)〜(c)はセパレータのシール構造におけるパイプの埋め込まれた支持部の構造を説明するための拡大図である。 シール付きセパレータの製造方法を説明するための図である。
符号の説明
1 燃料電池スタック
2 燃料電池単セル
3 積層体
4 集電板
5 絶縁板
6 エンドプレート
7 タイロッド
8 燃料ガス導入口
9 燃料ガス排出口
10 酸化剤ガス導入口
11 酸化剤ガス排出口
12 冷却水導入口
13 冷却水排出口
14 膜電極接合体
15、61、62、110 セパレータ
15A アノードセパレータ
15B カソードセパレータ
16 凹状部
17 凸状部
18 燃料ガス流路(流体流路)
19 酸化剤ガス流路(流体流路)
20 冷媒流路(流体流路)
21 燃料ガス導入用マニホールド
22 冷却水導入用マニホールド
23 酸化剤ガス導入用マニホールド
24 酸化剤ガス排出用マニホールド
25 冷却水排出用マニホールド
26 燃料ガス排出用マニホールド
27 外周シール部材
28A 燃料ガス流路形成用シール部材
28B 冷却水流路形成用シール部材
28C 酸化剤ガス流路形成用シール部材
28D 流路分離シール部材
60 シール部材の重なりが無いエリア
63 シール部材
71 支持部
81 貫通孔
91 パイプ
92 ハニカム構造物
100 マニホールド
111 貫通孔形成部材
112、113、114 金型

Claims (11)

  1. 高分子電解質膜の両面にセパレータを配置して燃料電池単セルを構成し、当該燃料電池単セルを複数積層して構成した燃料電池スタックにおけるセパレータであって、
    発電に寄与する領域に形成された流体流路と、当該流体流路に流体を供給するマニホールドと、当該マニホールドから供給された流体を対応する前記流体流路に流通させるためのシール部材と、
    前記マニホールドから前記流体流路に至る領域であって、前記燃料電池単セルを積層したときのセパレータ間の積層部分において、隣接する他のセパレータに形成されたシール部材近傍と対応する位置に形成された支持部と、
    を備えることを特徴とするセパレータのシール構造。
  2. 前記セパレータは薄肉化した金属材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のセパレータのシール構造。
  3. 前記支持部は、前記シール部材と同じ部材により形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のセパレータのシール構造。
  4. 前記支持部に、前記マニホールドから供給された流体が流通するための貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のセパレータのシール構造。
  5. 前記支持部に、前記マニホールドから供給された流体が流通するためのパイプを埋め込んだことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のセパレータのシール構造。
  6. 前記支持部に、前記マニホールドから供給された流体が流通するためのハニカム構造物を埋め込んだことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のセパレータのシール構造。
  7. 前記燃料電池スタックを構成するすべてのセパレータにおいて、平面上の同一位置に前記シール部材と前記支持部とが形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のセパレータのシール構造。
  8. 高分子電解質膜の両面に配置されて燃料電池を構成するシール付きセパレータの製造方法において、
    セパレータのシール構造を形成するための形状と、前記シール構造に貫通孔を形成するための貫通孔形成部材をセットするための形状とが成型された型に、前記貫通孔形成部材とセパレータとをセットし、
    前記型にシール剤を注入することによってセパレータのシール構造を形成することを特徴とするシール付きセパレータの製造方法。
  9. 前記シール剤が硬化した後に、前記貫通孔形成部材を取り除くことを特徴とする請求項8に記載のシール付きセパレータの製造方法。
  10. 前記貫通孔形成部材はパイプであることを特徴とする請求項8または9のいずれかに記載のシール付きセパレータの製造方法。
  11. 前記貫通孔形成部材はハニカム構造物であることを特徴とする請求項8または9のいずれかに記載のシール付きセパレータの製造方法。
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